説明

時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法、システム及び装置

本発明は時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法を開示する。基地局が現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応する電力制御(TPC)指示を送信し、端末が前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前に、現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報により前記TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定し、前記ダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータ伝送を行う電力を確定する。又、本発明は、一種の時間分割復信データ伝送システム及び装置を開示する。本発明を採用する時間分割復信システムにより、フレーム対応情報によるTPC指示の送受信が可能になり、アップリンク電力制御は正確且つ有効的に行うようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線伝送領域に関し、特に時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法、システム及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
長期進化(LTE)システムにおいて、アップリンク電力制御は、開ループと閉ループを結合する方式を採用し、開ループの部分は端末(UE)がアップリンクリソース割当、伝送フォーマット、パス消耗及び基地局よりブロードキャストするパラメータにより放射電力の調整を行い、閉ループの部分は基地局がUEに対して電力制御指示(TPC)を送信することで、UEのアップリンク放射電力の調整を実現する。
【0003】
UEのアップリンク共有チャネル(PUSCH)における放射電力は基地局により決定するが、具体的な放射電力の計算はUE側で行う。基地局はブロードキャスト・メッセージと無線リンク制御(RRC)シグナリングなどのメッセージにより、UEがアップリンク共有チャネルの電力制御を実行するための必要パラメータをUEに通知し、又、ダウンリンク制御チャネルによりUEのアップリンク放射電力に対して即時調整を行い、UEは規格に定められた公式により現在のアップリンク共有チャネル放射電力を計算して電力調整を行う。
【0004】
UEがアップリンク・サブフレームiにおいて、PUSCHによりデータを伝送するための伝送電力PPUSCHは以下の公式で確定する。
PUSCH(i)=min{PMAX,10log10(MPUSCH(i))+PO_PUSCH(j)+α・PL+ΔTF(TF(i))+f(i)}[dBm]
そのうち、
1.PMAXはUEの等級で決める最大許容放射電力であり、
2.MPUSCH(i)は第iのアップリンク・サブフレームに有効になり、PUSCHのために割り当てたリソースサイズであり、リソース・ブロック(RB)の数で表示し、
3.PO_PUSCH(j)はPUSCHの電力初期値であり、8bitのセル専用正規化部PO_NOMINAL_PUSCH(j)と4bitのUE専用部PO_UE_PUSCH(j)の和で構成される。そのうち、PO_NOMINAL_PUSCH(j)は上層より通知され、(j=0と1)、且つ動的範囲が[−126,24]dBmとし、粒径が1dBとし、PO_UE_PUSCH(j)はRRCにより配置され、(j=0と1)、動的範囲を[−8,7]dBとし、粒径を1dBとする。PUSCH伝送/再送が配置済みのスケジューリング許可に対応する場合、j=0とし、PUSCH伝送/再送は受信された、新しいパケット伝送スケジューリング許可を含み、DCIフォーマットが0であるPDCCHに対応する場合、j=1とし、
4.α∈{0,0.4,0.5,0.6,0.7,0.8,0.9,1}は経路消耗補償因子であり、セル専用パラメータであり、上層シグナリングが3bitにより指示し、
5.PLはUEが測定したダウンリンク経路消耗であり、
6.K=1.25の場合、ΔTF(TF(i))=10log10(2MPR・K−1)とし、K=0の場合、ΔTF(TF(i))=0とする。そのうち、Kはセル専用パラメータであり、RRCシグナリングにより指示する。又、公式において、
TF(i)はサブフレームiにおいて有効になったPUSCH伝送フォーマットであり、
MPR=modulation×coding rate=NINFO/NREとし、そのうち、NINFOは情報ビット数であり、NREはサブフレームiの伝送フォーマットTF(i)とリソース割り当てサイズMPUSCH(i)で決めるリソースユニット数である。
【0005】
7.現在のPUSCH電力制御調整状態はf(i)より提供され、その定義は以下の二種であり、
第一種の場合、累積調整方式を採用すれば、
f(i)=f(i−1)+δPUSCH(i−KPUSCH)とし、そのうち、
(1)f(0)=0,KPUSCH=4とし、
(2)δPUSCHは累積修正値であり、デコードにより第i−KPUSCHのサブフレームより受信されたTPC指示から取得し、第i−KPUSCHのサブフレームは第iのサブフレームよりKPUSCH個のサブフレーム長ほど早いサブフレームを示し、例えば、iが10である場合、デコードにより第6サブフレームより受信したTPC指示からδPUSCHを取得し、
(3)TPC指示をデコードできなかった場合、又はUEがDRX状態にあった場合、δPUSCH=0dBとし、
(4)累積修正値δPUSCHがDCIフォーマット0を持つPUSCHより指示される場合、該当する値の集合は[−1,0,1,3]であり、
(5)累積修正値δPUSCHはDCIフォーマット3/3Aを持つPUSCHより指示される場合、該当する値の集合は[−1,1]又は[−1,0,1,3]であり、具体的にどちらかを選択するか、上層より半静的に配置し、
(6)UEが最大放射電力になった場合、「プラス」のTPC指示は累積しない、
(7)UEが最小放射電力になった場合、「マイナス」のTPC指示は累積しない、
(8)以下a〜eの場合にUEは、TPC指示の累積を再配置する必要がある。
a.セル更新を行う際
b.RRC活性化状態に入る/離れる際
c.絶対値方式のTPC指示を受信した際
d.RRCより通知されたPO_UE_PUSCH(j)を受信した際
e.同期/再同期状態にある場合
【0006】
第二種の場合、絶対調整方式を採用すれば、f(i)=δPUSCH(i−KPUSCH)とし、そのうち、
(1)δPUSCHは絶対修正値であり、デコードにより第i−KPUSCHのサブフレームより受信したTPC指示から取得し、第i−KPUSCHのサブフレームは、第iのサブフレームよりKPUSCH個のサブフレーム長ほど早いサブフレームを表示し、
(2)KPUSCH=4とし、
(3)絶対修正値δPUSCHはDCIフォーマット0を持つPDCCHより指示し、該当する値取り集合が[−4,−1,1,4]であり、
(4)TPC指示をデコードできなかった場合、又はUEがDRX状態にあった場合、f(i)=f(i−1)とする。
【0007】
具体的に上述した累積調整方式を採用するか、或いは絶対調整方式を採用するかは、UEがRRCの指示により選択する。
【0008】
前記KPUSCHはPUSCHのTPC制御遅延パラメータであり、第iのサブフレームがアップリンクデータを送信する際に利用するTPCは、基地局が第i−KPUSCHのサブフレームに含まれた制御シグナリングにより送信したものである。周波数分割復信(FDD)システムに対して、UEがダウンリンク制御シグナリングに対する処理遅延は3ms以内で、そのため、KPUSCH=4とする。
【0009】
しかし、時間分割復信(TDD)システムに対して、多種のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式(図1に示す)、及び1つのスケジューリング・シグナリングで複数のアップリンク・サブフレームをスケジューリングするというマルチフレーム・スケジューリングの場合が存在するため、TPC制御遅延は確定の値が取られない。又、現在はTDDシステムにおけるTPC制御遅延の確定方法が提供されておらず、アップリンク・サブフレームとTPCを伝送するダウンリンク・サブフレーム間の対応関係は確立できない。そのため、端末があるアップリンク・サブフレームのデータ伝送に対して電力制御を行う際、どのダウンリンク・サブフレームよりTPC指示を取得すべきか確定できず、更に、TPC指示に含まれたδPUSCHパラメータにより伝送電力を確定することができない。即ち、TDDシステムにおけるアップリンク電力制御は正確且つ有効的に行うことができない。
【0010】
図1は従来のTDDシステムにおける0−6という七種のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を示す。
【0011】
方式0−2はスイッチポイント周期が5msであるアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式であり、そのうち、
方式0の各半フレームは1個のダウンリンク・サブフレーム(D)、1個の特殊サブフレーム(S)と3個のアップリンク・サブフレーム(U)より構成され、
方式1の各半フレームは2個のダウンリンク・サブフレーム、1個の特殊サブフレームと2個のアップリンク・サブフレームより構成され、
方式2の各半フレームは3個のダウンリンク・サブフレーム、1個の特殊サブフレームと1個のアップリンク・サブフレームより構成される。
【0012】
方式3−6はスイッチポイント周期が10msであるアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式であり、そのうち、
方式3の各半フレームは6個のダウンリンク・サブフレーム(D)、1個の特殊サブフレーム(S)と3個のアップリンク・サブフレーム(U)より構成され、
方式4の各半フレームは7個のダウンリンク・サブフレーム、1個の特殊サブフレームと2個のアップリンク・サブフレームより構成され、
方式5の各半フレームは8個のダウンリンク・サブフレーム、1個の特殊サブフレームと1個のアップリンク・サブフレームより構成され、
方式6の各半フレームは3個のダウンリンク・サブフレーム、2個の特殊サブフレームと5個のアップリンク・サブフレームより構成される。
特殊サブフレームはダウンリンク特殊タイムスロット(DwPTS)、スイッチポイント・タイムスロット(GP)とアップリンク特殊タイムスロットより構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の実施形態は、時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法、システム及び装置を提供し、従来のTDDシステムにおいて、アップリンク電力制御が正確且つ有効的に行われない問題点を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る実施形態は、時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法を提供し、
基地局が現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応する電力制御TPC指示を送信することと、
端末が前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前、現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定し、前記確定したダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、又、前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータ伝送を行う電力を確定することと、
を含む。
【0015】
本発明に係る実施形態は時間分割復信データ伝送システムを提供し、
現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応する電力制御TPC指示を送信する基地局と、
前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前、現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定し、前記確定したダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、そして前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータ伝送を行う電力を確定する端末と
を含む。
【0016】
本発明に係る実施形態は、一種の基地局を提供し、
現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得する構造ユニットと、
前記フレーム対応情報により端末に対して電力制御TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを選択する選択ユニットと、
前記選択されたダウンリンク・サブフレームを利用して端末に対して前記TPC指示を送信する送信ユニットと
を含む。
【0017】
本発明に係る実施形態は、一種の端末を提供し、
アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前、現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得する情報ユニットと、
前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応する電力制御TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定するサブフレーム・ユニットと、
前記確定されたダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得する指示ユニットと、
前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する電力を確定する電力ユニットと、
を含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施形態において、基地局は配置したサブフレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択してTPC指示を送信し、端末は配置したサブフレーム対応情報により、対応するダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、また、当該TPC指示により電力確定を行う。そうすれば、TDDシステムにおいて、フレーム対応情報によりTPC指示を送信・受信することが可能になり、アップリンク電力制御が正確且つ有効的に行うようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来技術におけるLTE TDDシステムのアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式のイメージを示す図である。
【図2A】本発明に係る実施形態における方法のフロー図である。
【図2B】本発明に係る実施形態におけるフレーム対応情報の配置イメージを示す図である。
【図2C】本発明に係る実施形態におけるフレーム対応情報の配置イメージを示す図である。
【図3】本発明に係る実施形態におけるシステムの構造イメージを示す図である。
【図4】本発明に係る実施形態における基地局の構造イメージを示す図である。
【図5】本発明に係る実施形態における端末の構造イメージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
TDDシステムにおけるアップリンク電力制御を正確且つ有効的に行わせるため、本発明に係る実施形態はTDDシステムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法を提供し、本方法において、基地局は配置情報によりダウンリンク・サブフレームを選択してTPC指示を送信し、端末は配置情報により対応するダウンリンク・サブフレームから受信したTPC指示を取得し、又、当該TPC指示により電力確定を行う。
【0021】
図2Aを参照して、本発明に係る実施形態におけるTDDシステム内のアップリンク伝送電力の確定方法は具体的に以下のステップを含む。
【0022】
ステップ10:基地局は現在のデータ伝送が利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を取得し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得する。
【0023】
ここで、データ伝送に利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式は、図1に示した7種のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を含むが、これに限られない。それぞれのアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式毎に一組のフレーム対応情報に対応する。フレーム対応情報を取得する際、ローカルの配置情報より取得しても良いし、他の記憶された情報より取得しても良い。
【0024】
ステップ11:基地局は取得したフレーム対応情報により、ダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応する電力制御(TPC)指示を送信する。
【0025】
ここで、フレーム対応情報は具体的には、アップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係であっても良いし、アップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係であっても良い。
【0026】
前記フレーム対応情報がアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係である場合に、基地局がフレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択して、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信する具体的な方法は次のようである。
【0027】
先ず、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定し、次に、前記アップリンク・サブフレームの前にある前記ダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを、端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとし、又、当該サブフレームにより端末に対して前記TPC指示を送信する。
【0028】
前記フレーム対応情報がアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係である場合に、基地局はフレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択して、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信する具体的な方法は次のようである。
【0029】
先ず、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定し、次に、前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとし、又、当該サブフレームにより端末に対して前記TPC指示を送信する。
【0030】
ステップ12:端末が前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前に、現在のデータ伝送が利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得する。
【0031】
ここで、データ伝送に利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式は、図1に示した7種のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を含むが、これに限られない。それぞれのアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式毎に一組のフレーム対応情報に対応する。
【0032】
ステップ13:端末は取得したフレーム対応情報により、前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定する。
【0033】
同様に、ここのフレーム対応情報は具体的には、アップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係であっても良いし、アップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係であっても良い。
【0034】
前記フレーム対応情報がアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係である場合に、端末が前記TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定する具体な方法は次のようである。
【0035】
先ず、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定し、次に、前記アップリンク・サブフレームの前にある前記ダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを前記TPC指示を送信するサブフレームとする。
【0036】
前記フレーム対応情報がアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係である場合に、端末が前記TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定する具体な方法は次のようである。
【0037】
先ず、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定し、次に、前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを前記TPC指示を送信するサブフレームに確定する。
【0038】
ステップ14:端末が前記確定したダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータ伝送を行う電力を確定する。
【0039】
具体的には、先ず、端末は前記ダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示をデコードし、調整修正値δPUSCHを取得し、
次は、累積調整方式又は絶対調整方式を採用して、現在のPUSCH電力調整状態f(i)の値を取得し、即ち、
累積調整方式を採用する場合、f(i)=f(i−1)+δPUSCH(i−KPUSCH)とし、
そのうち、f(0)=0とし、δPUSCH(i−KPUSCH)はサブフレームi−KPUSCHより受信したδPUSCH値を表し、サブフレームi−KPUSCHは現在アップリンク・サブフレームiの前にあり、且つ当該アップリンク・サブフレームとの距離がKPUSCHであるダウンリンク・サブフレームを表す。δPUSCH(i−KPUSCH)の具体な値は、上述デコードで取得したδPUSCH値である。
【0040】
絶対調整方式を採用する場合、f(i)=δPUSCH(i−KPUSCH)とし、
そのうち、δPUSCH(i−KPUSCH)はサブフレームi−KPUSCHより受信したδPUSCH値を表示し、サブフレームi−KPUSCHは現在アップリンク・サブフレームiの前にあり、且つ当該アップリンク・サブフレームとの距離がKPUSCHであるダウンリンク・サブフレームを表す。δPUSCH(i−KPUSCH)の具体な値は、上述デコードで取得したδPUSCHの値である。
【0041】
最後に、現在の公式:
PUSCH(i)=min{PMAX,10log10(MPUSCH(i))+PO_PUSCH(j)+α・PL+ΔTF(TF(i))+f(i)}
により、現在のアップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する電力を確定する。
【0042】
本発明において、配置したサブフレーム対応情報は、端末がダウンリンク制御シグナリングを処理する遅延要求を満足しなければならない。そのため、サブフレーム対応情報がアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係である場合、対応関係毎におけるアップリンク・サブフレームとそれと対応するダウンリンク・サブフレームの間の時間間隔は、端末がダウンリンク制御シグナリングを処理する遅延時間より大きいか等しい。例えば、端末がダウンリンク制御シグナリングを処理する遅延時間が3ms以内であれば、対応関係におけるアップリンク・サブフレームとそれと対応するダウンリンク・サブフレームの間の時間間隔は3msより大きいか等しいことになる。現在の1サブフレームの時間長は1msであり、対応関係におけるアップリンク・サブフレームとそれと対応するダウンリンク・サブフレームの間は最低4サブフレームのを時間間隔とする。
【0043】
同様に、サブフレーム対応情報がアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係である場合、対応関係におけるTPC制御遅延パラメータ値により確定されたダウンリンク・サブフレームが当該対応関係におけるアップリンク・サブフレームとの間の時間間隔は、端末がダウンリンク制御シグナリングを処理する遅延より大きいか等しい。
【0044】
本発明において、配置したサブフレーム対応情報はシングルフレーム・スケジューリングの場合にも対応するし、マルチフレーム・スケジューリングの場合にも対応する。シングルフレーム・スケジューリングとは、1ダウンリンク・サブフレームに含まれた制御シグナリングがその後の1アップリンク・サブフレームをスケジューリングすることを指し、マルチフレーム・スケジューリングとは、1ダウンリンク・サブフレームに含まれた制御シグナリングがその後の連続する複数のアップリンク・サブフレームをスケジューリングして、当該複数のアップリンク・サブフレームのデータ伝送は全て前記ダウンリンク・サブフレームより送信されたTPC指示を利用して電力を確定することを指す。
【0045】
シングルフレーム・スケジューリングとマルチフレーム・スケジューリングに対応していること、TDDシステムにおけるアップリンク・サブフレームとダウンリンク・サブフレームの非対称であることなどのため、前記アップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係は、一対一の対応関係・一対多の対応関係・多対一の対応関係の中の一種又は二種以上を含み、前記アップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係は、一対一の対応関係及び/又は一対多の対応関係を含む。
【0046】
以下は具体的な例で本発明の方法を説明する。
【0047】
端末がダウンリンク制御シグナリングに対する処理遅延が3msで、1サブフレームの時間長が1msとし、アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0に対してマルチフレーム・スケジューリングを採用し、1ダウンリンク・サブフレームに含まれたTPC指示でその後の3サブフレームを遅延した後の最初の連続する2アップリンク・サブフレームをスケジューリングするという基準によりサブフレーム対応情報の配置を行い、アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式1−6に対して、シングルフレーム・スケジューリングを採用し、1ダウンリンク・サブフレームに含まれたTPC指示でその後の3サブフレームを遅延した後の最初のアップリンク・サブフレームをスケジューリングするという基準及びTPC指示を平均分布させるという基準により、サブフレーム対応情報を配置することを想定する。アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0−6におけるアップリンク・ダウンリンク・サブフレームの割当方式は図1を参照する。
【0048】
図2Bは、サブフレーム対応情報をアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係で表すイメージ図であり、Tx位置は第xのアップリンク・サブフレームデータ伝送電力が利用するTPC指示を現在のダウンリンク・サブフレームにより送信することを確定することを表し、Txy位置は、連続する2アップリンク・サブフレームxとyのデータ伝送電力が利用するTPC指示を現在のダウンリンク・サブフレームにより送信することを確定することを表す。
具体的には、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0に対して、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム5又は特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム3が特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム4がダウンリンク・サブフレーム0に対応し、アップリンク・サブフレーム7がダウンリンク・サブフレーム0又は特殊サブフレーム1に対応し、アップリンク・サブフレーム8が特殊サブフレーム1に対応し、アップリンク・サブフレーム9がダウンリンク・サブフレーム5に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式1に対して、アップリンク・サブフレーム2が特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム3がダウンリンク・サブフレーム9に対応し、アップリンク・サブフレーム7が特殊サブフレーム1に対応し、アップリンク・サブフレーム8がダウンリンク・サブフレーム4に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式2に対して、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム8に対応し、アップリンク・サブフレーム7がダウンリンク・サブフレーム3に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式3に対して、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム8に対応し、アップリンク・サブフレーム3がダウンリンク・サブフレーム9に対応し、アップリンク・サブフレーム4がダウンリンク・サブフレーム0に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式4に対して、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム8に対応し、アップリンク・サブフレーム3がダウンリンク・サブフレーム9に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式5に対して、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム8に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式6に対して、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム5に対応し、アップリンク・サブフレーム3が特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム4がダウンリンク・サブフレーム9に対応し、アップリンク・サブフレーム7がダウンリンク・サブフレーム0に対応し、アップリンク・サブフレーム8が特殊サブフレーム1に対応する。
【0049】
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0を採用することを想定すると、端末が現在のアップリンク・サブフレーム7を利用してデータを伝送する前に、配置したアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係により、アップリンク・サブフレーム7がダウンリンク・サブフレーム0と特殊サブフレーム1に対応することを確定し、そして、端末がダウンリンク・サブフレーム0又は特殊サブフレーム1より受信したTPC指示を取得しようとし、取得したTPC指示により、アップリンク・サブフレーム7を利用してデータ伝送を行う電力を確定する。
【0050】
図2Cはサブフレーム対応情報をアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係で表示するイメージ図である。x/yは次のように解釈する。当該アップリンク・サブフレームがマルチフレーム・スケジューリングにおける第一のアップリンク・サブフレームであれば、TPC制御遅延パラメータKPUSCH=xとし、当該アップリンク・サブフレームがマルチフレーム・スケジューリングにおける第二のアップリンク・サブフレームであれば、KPUSCH=yとし、具体的には、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0に対して、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は6又は7とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム4に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値は6又は7とし、アップリンク・サブフレーム8に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム9に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式1に対して、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は6とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値は6とし、アップリンク・サブフレーム8に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式2に対して、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式3に対して、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム4に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式4に対して、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式5に対して、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式6に対して、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム4に対応するTPC制御遅延パラメータ値は5とし、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム8に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とする。
【0051】
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0を採用することを想定すると、端末が現在のアップリンク・サブフレーム7を利用してデータを伝送する前に、配置したアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係により、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値が6又は7であることを確定し、次に、アップリンク・サブフレーム7の前にあり、且つアップリンク・サブフレーム7との距離が6であるものは特殊サブフレーム1であり、アップリンク・サブフレーム7との距離が7であるものはダウンリンク・サブフレーム0であることを確定し、そして、端末がダウンリンク・サブフレーム0又は特殊サブフレーム1より受信したTPC指示を取得しようとし、取得したTPC指示によりアップリンク・サブフレーム7を利用してデータを伝送する電力を確定する。
【0052】
図3を参照し、本発明に係る実施形態は、一種の時間分割復信データ伝送システムを提供し、当該システムは基地局30と端末31を含み、そのうち、
基地局30は、現在のデータ伝送が利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応する電力制御TPC指示を送信し、
端末31は、前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前に、現在のデータ伝送が利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定し、前記確定したダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータ伝送を行う電力を確定する。
【0053】
具体的には、基地局30は構造ユニット、選択ユニット、及び送信ユニットを含み、そのうち、
構造ユニットは現在のデータ伝送が利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、
選択ユニットは前記フレーム対応情報により端末に対して前記TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを選択し、
送信ユニットは前記選択されたダウンリンク・サブフレームを利用して端末に対して前記TPC指示を送信する。
【0054】
一種の実施形態として、前記選択ユニットは標識ユニットと第一確定ユニットを含み、そのうち、
標識ユニットは、前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定し、
第一確定ユニットは、前記アップリンク・サブフレームの前にある前記確定されたダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを、端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとする。
【0055】
もう一種の実施形態として、前記選択ユニットはパラメータ・ユニットと第二確定ユニットを含み、そのうち、
パラメータ・ユニットは、前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定し、
第二確定ユニットは、前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとする。
【0056】
端末31は情報ユニット、サブフレーム・ユニット、指示ユニット、及び電力ユニットを含み、そのうち、
情報ユニットは、前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前に、現在のデータ伝送が利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、
サブフレーム・ユニットは、前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定し、
指示ユニットは、前記確定されたダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、
電力ユニットは、前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する電力を確定する。
【0057】
一種の実施形態として、前記サブフレーム・ユニットは第一取得ユニットと第一結果ユニットを含み、そのうち、
第一取得ユニットは、前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定し、
第一結果ユニットは、前記アップリンク・サブフレームの前にある前記確定されたダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを、前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するサブフレームとする。
【0058】
もう一種の実施形態として、前記サブフレーム・ユニットは第二取得ユニットと第二結果ユニットとして、そのうち、
第二取得ユニットは、前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定し、
第二結果ユニットは、前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するサブフレームとする。
【0059】
図4を参照して、本発明に係る実施形態は、一種の基地局を提供し、時間分割復信データ伝送システムに利用でき、当該基地局は構造ユニット40、選択ユニット41、及び送信ユニット42を含み、そのうち、
構造ユニット40は、現在のデータ伝送が利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、
選択ユニット41は、前記フレーム対応情報により端末に対して電力制御TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを選択し、
送信ユニット42は、前記選択されたダウンリンク・サブフレームを利用して端末に対して前記TPC指示を送信する。
【0060】
一種の実施形態として、選択ユニット41は標識ユニット50と第一確定ユニット51を含み、そのうち、
標識ユニット50は、前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定し、
第一確定ユニット51は、前記アップリンク・サブフレームの前にある前記確定されたダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを、端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとする。
【0061】
もう一種の実施形態として、選択ユニット41はパラメータ・ユニット52と第二確定ユニット53を含み、そのうち、
パラメータ・ユニット52は、前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定し、
第二確定ユニット53は、前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとする。
【0062】
図5を参照して、本発明に係る実施形態は、一種の端末を提供し、時間分割復信データ伝送システムに利用でき、当該端末は、情報ユニット60、サブフレーム・ユニット61、指示ユニット62、及び電力ユニット63を含み、そのうち、
情報ユニット60は、アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前に、現在のデータ伝送が利用するアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、
サブフレーム・ユニット61は、前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応する電力制御TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定し、
指示ユニット62は、前記確定されたダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、
電力ユニット63は、前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する電力を確定する。
【0063】
一種の実施形態として、サブフレーム・ユニット61は第一取得ユニット70と第一結果ユニット71を含み、そのうち、
第一取得ユニット70は、前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定し、
第一結果ユニット71は、前記アップリンク・サブフレームの前にある前記確定されたダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを、前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するサブフレームとする。
【0064】
もう一種の実施形態として、サブフレーム・ユニット61は第二取得ユニット72と第二結果ユニット73を含み、そのうち、
第二取得ユニット72は、前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定し、
第二結果ユニット73は、前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するサブフレームとする。
【0065】
本発明に係る実施形態により提供する案において、基地局は配置したサブフレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択してTPC指示を送信し、端末は配置したサブフレーム対応情報により、対応するダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、当該TPC指示により電力確定を行う。LTE TDDシステムにおいて、フレーム対応情報によるTPC指示の送受信が可能になり、アップリンク電力制御は正確且つ有効的に行われるようになる。
【0066】
最後に注意すべきことは、前記実施例は本発明の技術的な解決手段の説明だけであり、技術上の制限とはならない。当業者により、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、またはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような改造と置換は本発明の各実施例の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局が現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応する電力制御TPC指示を送信することと、
端末が前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前に、現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定し、前記確定したダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータ伝送を行う電力を確定することと
を含むことを特徴とする時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項2】
前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係が含まれた場合、前記基地局がダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信することは、
前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定し、前記アップリンク・サブフレームの前にある前記ダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを、端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとすることを含み、
前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係が含まれた場合、前記基地局がダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信することは、
前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定し、前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとすることを含む、
ことを特徴とする請求項1記載の時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項3】
前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係が含まれた場合、前記端末が前記TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定することは、
前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定し、前記アップリンク・サブフレームの前にある前記ダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを前記TPC指示を送信するサブフレームとすることを含み、
前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係が含まれた場合、前記端末が前記TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定することは、
前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定し、前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを前記TPC指示を送信するサブフレームとする、
ことを特徴とする請求項1記載の時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項4】
前記アップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係に、アップリンク・サブフレームと当該アップリンク・サブフレームに対応するダウンリンク・サブフレームの間の時間間隔は、前記端末がダウンリンク制御シグナリングに対する処理遅延より大きいか等しいことを特徴とする請求項2又は3記載の時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項5】
前記アップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係は、一対一の対応関係、一対多の対応関係、及び多対一の対応関係の中の一種又は二種以上を含み、
前記アップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係は、一対一の対応関係及び/又は一対多の対応関係を含む、
ことを特徴とする請求項2又は3記載の時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項6】
前記端末がダウンリンク制御シグナリングに対する処理遅延が3msである場合、前記アップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係は、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム5又は特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム3が特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム4がダウンリンク・サブフレーム0に対応し、アップリンク・サブフレーム7がダウンリンク・サブフレーム0又は特殊サブフレーム1に対応し、アップリンク・サブフレーム8が特殊サブフレーム1に対応し、アップリンク・サブフレーム9がダウンリンク・サブフレーム5に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式1を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2が特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム3がダウンリンク・サブフレーム9に対応し、アップリンク・サブフレーム7が特殊サブフレーム1に対応し、アップリンク・サブフレーム8がダウンリンク・サブフレーム4に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式2を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム8に対応し、アップリンク・サブフレーム7がダウンリンク・サブフレーム3に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式3を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム8に対応し、アップリンク・サブフレーム3がダウンリンク・サブフレーム9に対応し、アップリンク・サブフレーム4がダウンリンク・サブフレーム0に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式4を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム8に対応し、アップリンク・サブフレーム3がダウンリンク・サブフレーム9に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式5を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム8に対応し、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式6を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2がダウンリンク・サブフレーム5に対応し、アップリンク・サブフレーム3が特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム4がダウンリンク・サブフレーム9に対応し、アップリンク・サブフレーム7がダウンリンク・サブフレーム0に対応し、アップリンク・サブフレーム8が特殊サブフレーム1に対応する、
ことを特徴とする請求項2又は3記載の時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項7】
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2がマルチフレーム・スケジューリングの連続する2アップリンク・サブフレームの中の第二のサブフレームであれば、ダウンリンク・サブフレーム5に対応し、そうでなければ、特殊サブフレーム6に対応し、アップリンク・サブフレーム7がマルチフレーム・スケジューリングの連続する2アップリンク・サブフレームの中の第二のサブフレームであれば、ダウンリンク・サブフレーム0に対応し、そうでなければ、特殊サブフレーム1に対応する、
ことを特徴とする請求項6記載の時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項8】
前記端末がダウンリンク制御シグナリングに対する処理遅延が3msである場合、前記アップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係は、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は6又は7とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム4に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値は6又は7とし、アップリンク・サブフレーム8に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム9に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式1を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は6とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値は6とし、アップリンク・サブフレーム8に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式2を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式3を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム4に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式4を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式5を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は4とし、
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式6を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム3に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム4に対応するTPC制御遅延パラメータ値は5とし、アップリンク・サブフレーム7に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム8に対応するTPC制御遅延パラメータ値は7とする、
ことを特徴とする請求項2又は3記載の時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項9】
アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式0を採用する場合、アップリンク・サブフレーム2がマルチフレーム・スケジューリングの連続する2アップリンク・サブフレームの中の第一のサブフレームであれば、対応するTPCダウンリンク制御遅延パラメータ値は6とし、そうでなければ、対応するTPCダウンリンク制御遅延パラメータ値は7とし、アップリンク・サブフレーム7はマルチフレーム・スケジューリングの連続する2アップリンク・サブフレームの中の第一のサブフレームであれば、対応するTPCダウンリンク制御遅延パラメータ値は6とし、そうでなければ、対応するTPCダウンリンク制御遅延パラメータ値は7とする、
ことを特徴とする請求項8記載の時間分割復信システムにおけるアップリンク伝送電力の確定方法。
【請求項10】
現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報によりダウンリンク・サブフレームを選択し、端末に対してアップリンク・サブフレームに対応する電力制御TPC指示を送信する基地局と、
前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前に、現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得し、前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定し、前記確定したダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得し、前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータ伝送を行う電力を確定する端末と
を含むことを特徴とする時間分割復信データ伝送システム。
【請求項11】
現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得する構造ユニットと、
前記フレーム対応情報により端末に対して電力制御TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを選択する選択ユニットと、
前記選択したダウンリンク・サブフレームを利用して端末に対して前記TPC指示を送信する送信ユニットと、
を含むことを特徴とする基地局。
【請求項12】
前記選択ユニットは、
前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定する標識ユニットと、
前記アップリンク・サブフレームの前にある前記確定されたダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを、端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとする第一確定ユニットと、
を含むことを特徴とする請求項11記載の基地局。
【請求項13】
前記選択ユニットは、
前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定するパラメータ・ユニットと、
前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを端末に対して前記TPC指示を送信するサブフレームとする第二確定ユニットと、
を含むことを特徴とする請求項11記載の基地局。
【請求項14】
アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する前に、現在のアップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式を確定し、前記アップリンク・ダウンリンク・サブフレーム割当方式に対応するフレーム対応情報を取得する情報ユニットと、
前記フレーム対応情報により前記アップリンク・サブフレームに対応する電力制御TPC指示を送信するダウンリンク・サブフレームを確定するサブフレーム・ユニットと、
前記確定されたダウンリンク・サブフレームより受信したTPC指示を取得する指示ユニットと、
前記TPC指示により前記アップリンク・サブフレームを利用してデータを伝送する電力を確定する電力ユニットと、
を含むことを特徴とする端末。
【請求項15】
前記サブフレーム・ユニットは、
前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とダウンリンク・サブフレーム標識の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレーム標識を確定する第一取得ユニットと、
前記アップリンク・サブフレームの前にある前記確定されたダウンリンク・サブフレーム標識に対応するダウンリンク・サブフレームを、前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するサブフレームとする第一結果ユニットと、
を含むことを特徴とする請求項14記載の端末。
【請求項16】
前記サブフレーム・ユニットは、
前記フレーム対応情報にアップリンク・サブフレーム標識とTPC制御遅延パラメータ値の対応関係が含まれた場合、前記アップリンク・サブフレームの標識を取得し、前記対応関係により前記アップリンク・サブフレーム標識に対応するTPC制御遅延パラメータ値を確定する第二取得ユニットと、
前記アップリンク・サブフレームの前にあり、且つ前記アップリンク・サブフレームとの時間間隔が前記確定されたTPC制御遅延パラメータ値であるダウンリンク・サブフレームを確定し、当該ダウンリンク・サブフレームを前記アップリンク・サブフレームに対応するTPC指示を送信するサブフレームとする第二結果ユニットと、
を含むことを特徴とする請求項14記載の端末。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−520335(P2011−520335A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505348(P2011−505348)
【出願日】平成21年4月27日(2009.4.27)
【国際出願番号】PCT/CN2009/000444
【国際公開番号】WO2009/129698
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(504361551)大唐移動通信設備有限公司 (35)
【Fターム(参考)】