説明

望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止する装置および方法

1つ以上の望ましくない物質への1つ以上のデバイスの望ましくない暴露を防止するための装置は、デバイスと望ましくない物質との間に配置された少なくとも1つのバリアを含む。少なくとも1つの遮蔽物質は、バリアとデバイスとの間に設けられる。遮蔽物質は、バリアを通してバリアの外部からの望ましくない物質の少なくとも実質的な透過を妨げるのに十分バリアを透過することができ、望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止するための装置、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
様々なタイプのデバイスは、特定の物質に曝されるとき、損傷あるいは他の望ましくない影響を受ける。添付した特許請求の範囲を含む本特許全体を通して用いられるように、用語「望ましくない物質」は、損傷を与え、性能を変化させ、さもなければ望ましくない方法でデバイスに影響を及ぼすことのあるいかなる1つ以上の流体、液体、粒子、物質あるいはそれらの組み合わせを意味する。添付した特許請求の範囲を含む本特許全体を通して用いられるように、用語「デバイス」は、1つ以上の望ましくない物質に曝され、あるいは接触することから少なくとも部分的に隔離され、あるいは遮蔽されることが望まれる、いかなる1つ以上の機械、材料、媒体、器具、他の部材、あるいはそれらの配置あるいは組み合わせを意味する。デバイスの限定しない例は、光ファイバ、センサ、および光ファイバセンサである。
【0003】
キャリアあるいはバリアで担持され、包囲され、あるいは少なくとも部分的に囲まれたデバイスは、依然として、望ましくない物質に潜在的に曝される危険がある。石油探鉱および生産産業では、例えば、ケーブルに担持された光ファイバは、光ファイバセンサを測定計装器に連結するために、あるいは光ファイバ検出システム、例えば温度分布検出システムの一部として、しばしば用いられる。いくつかのタイプの光ファイバを特定物質、例えば水素ガスに曝すことは、特に高温用途で、ファイバの光学特性の望ましくない劣化を引き起こすことがある。かくして、水素をケーブルの中に入れることは、問題をもたらすことがある。水素は非常に小さい分子なので、典型的なケーブルを透過することができ、その結果、光ファイバと接触して悪影響を及ぼす。
【0004】
かくして、以下の属性、機能、あるいは特徴の1つ以上を有する方法、装置、および/またはシステムの要求がある。1つ以上の望ましくない物質への1つ以上のデバイスの望ましくない暴露を防止すること、望ましくない物質のケーブルの中への望ましくない浸入を防止すること、光ファイバの光学性能の望ましくない劣化あるいは光ファイバの損傷を引き起こす、光ファイバ収容ケーブルの中への水素の透過を防止すること、容易に利用可能な遮蔽物質を利用して、デバイスを望ましくない物質との望ましくない接触から隔離すること、実施が簡単で且つコスト効率が良いこと、既存の技術および部品で実施できること、既存の技術を改良する、あるいは適合させるのにコスト効率が良く且つ簡単であること、苛酷な環境に配置されたデバイスに有益であること。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の様々な実施形態は、少なくとも1つの望ましくない物質への少なくとも1つのデバイスの望ましくない暴露を防止するための装置を含む。少なくとも1つのバリアがデバイスを少なくとも部分的に囲む。少なくとも1つの遮蔽物質がバリア内に配置される。望ましくない物質はバリアの外部からバリアを透過することができ、遮蔽物質はバリアの内部からバリアを透過することができる。バリアを通してバリアの内部からの遮蔽物質の透過が、バリアを通してバリアの外部からの望ましくない物質の少なくとも実質的な透過を妨げ、望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止する。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止するための石油探鉱および生産産業に有益なシステムは、デバイスを囲むケーブルシースと、ケーブルシース内に設けられた少なくとも1つの遮蔽物質と、を含む。遮蔽物質はケーブルの内部からケーブルシースを透過することのできる加圧ガスを含み、望ましくない物質は部分的にガス状であり、ケーブルの外部からケーブルシースを透過することができる。ケーブルシースを通る遮蔽物質の透過は、ケーブルシースを通してケーブルの外部からの望ましくない物質の少なくとも実質的な透過を妨げ、望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止する。
【0007】
本発明は、また、デバイスを望ましくない物質との接触から遮蔽するためのシステムの実施形態を含むのがよい。これらの実施形態のシステムは、デバイスと望ましくない物質との間に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つのバリアを含む。少なくとも1つの遮蔽物質はデバイスとバリアとの間に配置され、遮蔽物質はバリアを透過することができる。バリアを通る遮蔽物質の透過は、バリアを通る望ましくない物質の透過を妨げ、デバイスを望ましくない物質との接触から遮蔽する。
【0008】
多くの実施形態では、本発明は、少なくとも1つの望ましくない物質への少なくとも1つのデバイスの望ましくない暴露を防止するための方法を含む。これらの実施形態の方法は、少なくとも1つのバリアをデバイスの少なくとも一部の周りに設けることを含み、望ましくない物質はデバイスに対してバリアの外側に配置されるのがよい。遮蔽物質は、デバイスとバリアとの間に設けられる。遮蔽物質はバリアを透過し、バリアを通る望ましくない物質の透過を妨げ、望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止する。
【0009】
従って、本発明は、デバイスを望ましくない物質との望ましくない接触あるいは望ましくない物質への暴露から遮蔽するための技術を進歩させることのできる特徴および利点を含む。上述した本発明の特徴および利点ならびに付加的な特徴および利点は、以下の好ましい実施形態の詳細な説明を考慮し且つ添付図面を参照して、当業者に容易に明らかであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の好ましい実施形態の詳細な記載のために、今、添付図面が参照される。
【0011】
本発明の現在好ましい実施形態を、下記で特定する図に示し、以下に詳細に記載する。本願の添付図面および記載は、好ましい実施形態のものであり、発明あるいは添付した特許請求の範囲を限定するものではないことを理解すべきである。それとは逆に、本発明は、添付した特許請求の範囲によって定められるように発明の範囲内である全ての変更、均等、および変形を包含するものである。好ましい実施形態を示し、且つ記載するに当って、共通のあるいは同様の要素を特定するために、同一の参照番号を用いる。図は必ずしも縮尺通りではなく、ある特徴および図のあるものは、明瞭性および簡潔のために縮尺が、あるいは概略が、誇張して示されるかもしれない。
【0012】
ここでおよびこの特許の様々な部分(および見出し)の全てを通して使用されるように、「発明」、「本発明」およびその変形は、いかなる特定の添付した請求項あるいは添付した請求項の全てに記載された発明を意味するものではない。従って、各そのような言及の主題あるいは論題は、そのような言及のみのために、自動的にあるいは必ずしもいかなる特定の請求項の一部ではなく、あるいはいかなる特定の請求項によって要求されない。
【0013】
最初に図1の実施形態を参照すると、バリア14内に配置されたデバイス12を含むシステム10が示される。この例のデバイス12は、光ファイバ16である。しかしながら、デバイス12は、また、あるいはその代わりに、バリア14を透過することのできる1つ以上の望ましくない物質36に曝されることから、あるいは、望ましくない物質36と接触することから少なくとも部分的に遮蔽され、あるいは保護されるべきものである、1つ以上のセンサ、光ファイバセンサ、機械、他の部材あるいは材料、あるいはそれらのあらゆる配置あるいは組み合わせを含んでもよい。
【0014】
図示されたバリア14は、チューブあるいはケーブルシース18である。バリア14は、また、あるいはその代わりに、デバイス12を少なくとも部分的に囲み、あるいはデバイス12を望ましくない物質36から分離する、1つ以上のシェル、ケーシング、チャンバ、あるいはあらゆる他の包囲体の形体あるいは形態を含んでもよい。バリア14は、いかなる適当な望ましい材料から構成されてもよい。バリア14を構成する材料のいくつかの例は、ポリマー、金属、および複合材料である。かくして、本発明は、本願に添付したいかなる特定の請求項で明白に記述され且つ要求され、そのような請求項およびそれに従属するあらゆる請求項のためのみである場合を除いて、デバイス12あるいはバリア14の性質、構造、タイプ、あるいは形態によって限定されない。
【0015】
依然として図1の実施形態を参照すると、本発明によれば、バリア14を透過することのできる1つ以上の遮蔽物質24が、バリア14の内部28に設けられる。遮蔽物質24は、バリア14を通して外部32から内部28への望ましくない物質36の透過を妨げ、あるいは防止するのに十分、遮蔽物質24にバリア14の内部28からバリア14の外部32へ(例えば、矢印26を参照せよ)バリア14を透過させ、あるいは無理やり透過させる方法で、設けられる。その結果、デバイス12は、望ましくない物質36への望ましくない暴露あるいは望ましくない物質36との接触から効果的に遮蔽される。
【0016】
図1の例では、遮蔽物質24は、チューブ18の内部28に設けられた加圧ヘリウムであり、望ましくない物質36は、水素であり、該水素は、チューブ18の外部32に存在する。ヘリウム原子と水素分子の両方とも、チューブ18を透過するほど小さい。しかしながら、光ファイバ16の水素への暴露は、光ファイバ16の光学特性の望ましくない劣化を引き起こすことがあり、不活性であるヘリウムへの暴露は、劣化を引き起こさない。所望ならば、システム10は、光ファイバ16を水素への望ましくない暴露から保護するのに十分、チューブ18を通ってその中への水素の透過を妨げるために、ヘリウムがチューブ18の内壁20の全表面積を横切ってチューブ18を透過するように設計されるのがよい。
【0017】
本発明は、遮蔽物質24としてヘリウムの使用に、あるいは望ましくない物質36として水素の使用に限定されない。遮蔽物質24は、いかなる適当な望ましい物質あるいは物質の組み合わせであってもよい。(特定用途に)有益なあるいは所望されることのある遮蔽物質24の他の例は、窒素、ネオン、および重水素である。同様に、望ましくない物質36は、デバイス12から少なくとも部分的に隔離されることが望まれるどんな1つ以上の物質であってもよい。望ましくない物質36の他の例は、酸素である。
【0018】
今、図2の実施形態を参照すると、デバイス12は、第2のバリア42内に配置された第1のバリア38内に配置される。例えば、デバイス12は、光ファイバ46であってもよく、バリア38、42はチューブ50であってもよい。本実施形態の第1のバリア38は、遮蔽物質24、例えば加圧ヘリウムあるいはネオンを収容する。システム10は、遮蔽物質24が第1のバリア38を透過し(例えば、矢印26を参照せよ)、そしてバリア38、42の間に延びる空間54に入るように構成される。望ましくない物質36が第2のバリア42の外部56から第2のバリア42を透過するかも知れないが(例えば、矢印60を参照せよ)、望ましくない物質36は、第1のバリア38を通る遮蔽物質24の流れあるいは圧力によって、デバイス12に悪影響を及ぼすであろう方法で第1のバリア38を透過するのを妨げる。第1のバリア38の内側を通って流れる遮蔽物質24は、バリア38の中の望ましくない物質36のあらゆる痕跡を置換するのにも役立つ。
【0019】
依然として図2を参照すると、他の実施形態では、遮蔽物質24は、第1のバリア38を透過し、望ましくない物質36が第2のバリア42を通って空間54の中へ透過するのを防止しあるいは制限するのに十分空間54を満たすのがよい。更に他の実施形態では、遮蔽物質24は、その代わりに、第1のバリア38と第2のバリア42との間の空間54の中に供給され、第2のバリア42を通る望ましくない物質36の透過を防止しあるいは十分に妨げることができる。変形例では、遮蔽物質24は、第1のバリア38と第2のバリア42との間の空間54を通って流れ、空間54の中の望ましくない物質36のいかなる痕跡をも置換することができる。更なる実施形態は、3つ以上のバリアを有してもよい。
【0020】
本発明は、また、デバイスが必ずしもバリア内に包囲されない実施形態を含む。その代わりに、バリアは、デバイスあるいはその周囲の周りに、あるいは一部のみに沿って延びてもよい。従って、1つ以上のバリア、層、バッフル、あるいは他の構造、空間、ポケットあるいはそれらの組み合わせのあらゆる所望の形態あるいは配置を、本発明によって用いることができる。
【0021】
本発明は、また、デバイス自体に直接加えられた、あるいは形成された少なくとも1つのバリアを有する実施形態を含む。例えば、バリアは、デバイスに加えられた適当な物質のコーティングでもよい。コーティングバリアの例は、炭素、金属、およびポリマーである。所望ならば、多孔性のアンダーコーティングをバリアコーティングに加えて、デバイスとバリアコーティングとの間の遮蔽物質の配置を容易にしてもよい。
【0022】
いかなる適当な部品および技術を用いて、遮蔽物質の適当な供給および/または加圧を確実にすることができる。例えば、遮蔽物質がガスを含むとき、バリアの内部と流通状態に配置された加圧ガスの1つ以上の容器、例えばボンベを用いて遮蔽物質を供給し、且つ所望の圧力を維持することができる。他の例では、遮蔽物質は、外側供給源からの配管を通して供給されてもよい。更に他の例では、遮蔽物質は、外部に配置された反応器で、あるいはバリア自体の中で、例えば化学反応によって作られてもよい。
【0023】
本発明は、いかなる特定の用途あるいは産業に限定されない。例示的な産業用途は、石油探鉱および生産、発電、航空宇宙、防衛、輸送を含む。例示的な用途は、油井およびガス井、地熱井、観測井、パイプライン、および原子力発電システムを含む。
【0024】
本発明による例示的方法は、少なくとも1つのデバイスと少なくとも1つのバリアとの間の遮蔽物質の供給を含む。遮蔽物質はバリアを透過し、デバイスを望ましくない物質への暴露あるいは接触によって引き起こされる望ましくない影響から保護するのに十分、バリアを通る望ましくない物質の透過を防止し、あるいは妨げる。例えば、遮蔽物質は、遮蔽物質をバリアの全面に沿ってバリアを透過させるのに十分な圧力で供給される加圧ガスであってもよい。
【0025】
図2を参照すると、石油坑井用途に使用するための本発明による他の例示的方法は、光ファイバ46の周りに金属管を溶接することによって第1のバリア38を形成することを含む。次いで、第1のバリア38および光ファイバ46は、例えばあらかじめ設置された制御ラインのような、第2のバリア42の中へポンプで引き込まれる。遮蔽物質24、例えば加圧ヘリウムあるいはネオンは、外部供給源から第1のバリア38の中へポンプで引き込まれる。
【0026】
かくして、本発明の好ましい実施形態は、先行技術に関して利点を提供し、本発明の1つ以上の目的を十分達成するようになっている。しかしながら、本発明は、上述の構成要素および作用の各々を要求しない。いかなる1つ以上の上述の構成要素、特徴および方法は、他のそのような構成要素、特徴および方法を含むことなしに、あらゆる適当な形態で用いることができる。かくして、本発明は、上述の実施形態および実施方法に限定されない。その上、本発明の好ましい実施形態が示されて記載されてきたが、本発明のシステム、装置、および方法、例えば構成要素、構造および作動の詳細、部品の配置および/または使用方法の多くの変形、変更および/または変化が可能であり、本願特許権者によって予期され、添付した特許請求の範囲の範囲内であり、且つ本発明の教示および添付した特許請求の範囲から逸脱せずに当業者の1人によって作られ、使用されることができる。従って、付加的な特徴、性能、構成要素、機能、方法、使用、および用途を含むことができる。
【0027】
上述した方法およびいかなる添付した特許請求の範囲の範囲内となるあらゆる他の方法は、あらゆる所望の適当な順序で行われ、ここにあるいはいかなる添付した特許請求の範囲に列挙されているように記載された順番に必ずしも限定されない。更に、本発明の方法は、本明細書に示され且つ記載された特定の構成要素あるいは実施形態の使用を要求せず、構成要素のいかなる他の適当な構造、形状および形態に等しく適用できる。かくして、説明されたあるいは添付図面に示されたここの全ての事項は、例示としておよび限定せずに解釈されねばならず、本発明の範囲および添付された特許請求の範囲は、ここに記載され且つ示された実施形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態による、デバイスおよび遮蔽物質を収容する例示的なバリアの部分断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態による、デバイスおよび遮蔽物質を収容し且つ第2のバリアによって少なくとも部分的に囲まれた、第1のバリアの例の部分断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの望ましくない物質への少なくとも1つのデバイスの望ましくない暴露を防止するための装置であって、
デバイスを少なくとも部分的に囲む少なくとも1つのバリアを有し、
望ましくない物質は、前記バリアの外部から前記バリアを透過することができ、
前記バリア内に配置された少なくとも1つの遮蔽物質を有し、
前記遮蔽物質は、前記バリアを透過することができ、それによって前記バリアを通して前記バリアの内部からの前記遮蔽物質の透過が、前記バリアを通して前記バリアの外部からの望ましくない物質の少なくとも実質的な透過を妨げて、望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止する、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記バリアは、デバイスを包囲する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記遮蔽物質は、加圧ガスからなる、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記遮蔽物質は、前記バリアの外部にあり且つ前記バリアと流通状態にある反応器で作られる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記遮蔽物質は、前記バリア内で作られる、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記バリアを通して前記バリアの内部からの前記遮蔽物質の透過は、前記バリアを通して前記バリアの外部からの望ましくない物質のほぼ全ての透過を妨げる、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記加圧ガスは、ヘリウム、窒素、重水素、およびネオンのうちの少なくとも1つからなる、請求項3に記載の装置。
【請求項8】
望ましくない物質は、水素および酸素のうちの少なくとも1つからなる、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
デバイスは、少なくとも1つのセンサ、光ファイバセンサ、および光ファイバのうちの少なくとも1つからなる、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記バリアは、少なくとも1つのチューブ状部材、シェル、包囲体、およびケーシングのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記バリアは、少なくとも1つのポリマー、金属および複合材料のうちの少なくとも1つから構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記バリアは、少なくとも1つのチューブ状部材を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記遮蔽物質は、前記バリアのほぼ全内面領域に沿って前記バリアを透過する、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記遮蔽物質は、加圧ガスからなる、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
デバイスは、第1の前記バリア内に配置され、前記第1のバリアは、第2の前記バリア内に配置され、空間が、前記第1および第2のバリアの間に配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記遮蔽物質は、前記第1のバリアの中に設けられ、前記第1のバリアを透過して、前記空間に入り、それによって前記遮蔽物質は、望ましくない物質が前記第1のバリアを透過するのを少なくとも実質的に防止する、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記遮蔽物質は、前記第1および第2のバリアを通る望ましくない物質の透過を防止するのに十分、前記第1のバリアを透過する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記遮蔽物質は、前記空間の中に供給され、前記第2のバリアを透過し、望ましくない物質が前記第1および第2のバリアを透過するのを少なくとも実質的に防止する、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記遮蔽物質は、前記空間の中を流れ、その中の望ましくない物質のいかなる痕跡をも置換する、請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記遮蔽物質は、前記第1のバリア内を流れる、請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記バリアは、デバイスに加えられた少なくとも1つのコーティングを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのコーティングは、少なくとも1つの炭素、金属、およびポリマーのうちの少なくとも1つから構成される、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
デバイスと前記バリアとの間の前記遮蔽物質の配置を容易にするために、前記少なくとも1つのコーティングに加えられた多孔性のアンダーコーティングを更に含む、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
少なくとも1つの望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止するための、石油探鉱および生産産業に有益なシステムであって、
デバイスを囲むケーブルシースを有し、
望ましくない物質は、少なくとも部分的にガス状であり、前記ケーブルシースの外部から前記ケーブルシースを透過することができ、
前記ケーブルシース内に設けられた少なくとも1つの遮蔽物質を有し、
前記遮蔽物質は、前記ケーブルシースの内部から前記ケーブルシースを透過することのできる加圧ガスを含み、それによって前記ケーブルシースを通る前記遮蔽物質の透過が、前記ケーブルシースを通して前記ケーブルシースの外部からの望ましくない物質の少なくとも実質的な透過を妨げ、望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項25】
デバイスは、少なくとも1つのセンサ、光ファイバセンサ、および光ファイバのうちの少なくとも1つである、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
望ましくない物質は、水素および酸素のうちの少なくとも1つを含み、前記遮蔽物質は、ヘリウム、窒素、重水素、およびネオンのうちの少なくとも1つを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
デバイスを望ましくない物質との接触から遮蔽するためのシステムであって、
デバイスと望ましくない物質との間に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つのバリアを有し、
望ましくない物質は、前記バリアを透過することができ、
デバイスと前記バリアとの間に配置された少なくとも1つの遮蔽物質を有し、
前記遮蔽物質は、前記バリアを透過することができ、それによって前記バリアを通る前記遮蔽物質の透過が、前記バリアを通る望ましくない物質の透過を妨げ、デバイスを望ましくない物質との接触から遮蔽する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項28】
前記少なくとも1つのバリアは、少なくとも1つのキャリア、チューブ状部材、およびバッフルのうちの少なくとも2つを含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止するための方法であって、
バリアをデバイスの少なくとも一部の周りに設けるステップを有し、
望ましくない物質は、デバイスに対してバリアの外側に配置され、
遮蔽物質を、デバイスとバリアとの間に設けるステップを有し、
遮蔽物質はバリアを透過し、バリアを通る望ましくない物質の透過を妨げ、望ましくない物質へのデバイスの望ましくない暴露を防止する、
ことを特徴とする方法。
【請求項30】
遮蔽物質は加圧ガスであり、遮蔽物質をバリアの全内面に沿ってバリアを透過させるのに十分な圧力で供給するステップを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
少なくとも2つのバリアを準備するステップを更に含み、第1のバリアはデバイスを囲み、第2のバリアは第1のバリアを囲む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
遮蔽物質を第1および第2のバリアの間に設けるステップを更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
デバイスは光ファイバであり、光ファイバを金属チューブ内に配置することによって第1のバリアを形成するステップと、第1のバリアおよび光ファイバを第2のバリアの中へポンプで引き込むステップと、を更に含む、請求項32に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−537790(P2008−537790A)
【公表日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−504823(P2008−504823)
【出願日】平成18年2月22日(2006.2.22)
【国際出願番号】PCT/GB2006/000607
【国際公開番号】WO2006/106284
【国際公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(500177204)シュルンベルジェ ホールディングス リミテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】Schlnmberger Holdings Limited
【Fターム(参考)】