説明

本人確認システム、制御方法、及びプログラム

【課題】ユーザがオンラインで本人確認を要する申し込みを行う運用において、より効率的な運用を行う。
【解決手段】ユーザが契約者端末102に表示されたエントリーフォーム400に対して本人情報を含むエントリー情報を入力後、受付サーバ108は、申し込みを識別する受付番号と受付サーバ108のメールアドレスを含めて2次元バーコードを生成して、ユーザが契約者端末102へ送信すると、ユーザは携帯端末106を用いて契約者端末102に表示された2次元バーコードを撮影して解析することで、受付番号と受付サーバ108のメールアドレスと携帯端末106を用いて本人確認書類を撮影して得られた画像データとを用いてメールデータ902を生成して受付サーバ108に送信し、エントリー情報と本人確認書類を撮影して得られた画像データとを比較することで、本人確認を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銀行等の各種口座開設や保険商品購入時の契約を行うにあたり、申し込みを行うユーザの本人確認を行うためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが、銀行等の各種口座開設や保険商品購入時の契約を行うにあたり、インターネットを利用して、各企業が提供しているサイトからオンラインで申し込みを行う仕組みが提供されるようになってきた。
【0003】
しかしながら、申込先の各企業は、オンラインで手続を行うにしても、申し込みを行うユーザの本人確認を行う必要があり、運転免許証等の公的な確認書類を用いて、本人確認を行う運用がなされている。
【0004】
したがって、ユーザは、企業から提供されているサイトに対して本人情報を入力して申し込みを行った後、本人を確認するための確認書類をプリンタ等で複製を行い、確認書類の複製物を郵送で、申し込み先の企業へ郵送するような手続きを行っている。
【0005】
ユーザは、このような手続きを踏む必要があるため、申し込みを行ってから口座開設や保険商品購入における契約締結までに長い期間を要し、更に、確認書類の複製や複製物の郵送等の手間が生じるといった問題がある。
【0006】
企業にとっても、サイトから入力されたユーザの本人情報と、郵送された複製物と、を検証する際に、サイトから入力された本人情報と、紙媒体で出力された複製物との突き合わせに時間と手間がかかるといった問題が生じている。
【0007】
このような問題を解決するために、口座開設のための契約を行う際に、ユーザは、カメラ付きの携帯電話等の携帯端末に表示されたアプリケーションに対して本人情報を入力し、続けて本人を確認するための確認書類をカメラで撮影して、本人情報と確認書類の撮影データとを、開設する口座のオーナーである企業へ送付する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−305292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、携帯電話で多くの個人情報を入力する必要がある場合、携帯電話に備えられた入力用インターフェースは、デスクトップ型やノート型のパーソナルコンピュータの入力用インターフェースと比較すると、入力キーが少ない、あるいは片手で操作を行う等、操作性に乏しいだけでなく、表示領域についても、携帯電話の方がパーソナルコンピュータに比較して小さいため、視認性に乏しく、ユーザによっては利便性に欠けるという問題が生じ得る。
【0010】
そのため、パーソナルコンピュータで申し込みを行う形態としても、パーソナルコンピュータによって確認書類を撮影する手段に乏しいため、パーソナルコンピュータのみの形態で対応することは難しい。
【0011】
これらの問題を踏まえると、申し込みから本人確認までの運用の効率が下がるということに繋がりかねない。
【0012】
本発明では、ユーザがオンラインで本人確認を要する申し込みを行う運用において、より効率的な運用を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するための第1の発明は、ユーザが申し込みを行うために前記ユーザの本人情報を入力するクライアント端末及びユーザの本人を確認するための書類を撮影するための携帯端末が、ネットワークを介して、受付サーバに接続された本人確認システムであって、前記受付サーバは、前記クライアント端末からの申し込みを識別するための識別情報を生成し、前記識別情報と前記受付サーバの電子メールの宛先を含めて検証用情報を生成する検証用情報生成手段と、前記検証用情報生成手段によって生成した検証用情報を前記クライアント端末へ送信する受付サーバ送信手段と、前記本人情報と携帯端末送信手段によって送信されたメールデータに含まれる本人確認書類の画像データとを比較して一致する場合は、前記申し込みが正しいとして判定し、一致しない場合は、前記申し込みが誤りとして判定する判定手段と、を備え、前記クライアント端末は、前記送信手段によって送信された検証用情報を表示部へ表示する表示手段と、を備え、前記携帯端末は、前記表示部に表示された検証用情報を撮影して画像データを取得する検証情報撮影手段と、前記検証情報撮影手段に依って撮影された検証用情報を解析して得られた識別情報及び宛先を用いて電子メールを生成するメール生成手段と、本人確認書類を撮影して画像データを取得する書類撮影手段と、前記メール生成手段によって生成された電子メールに対して、前記書類撮影手段によって撮影された本人確認書類の画像データを添付してメールデータを生成するためのメール加工手段と、前記メール加工手段に依って生成したメールデータを前記受付サーバに送信する携帯端末送信手段と、を備えたことを特徴とする本人確認システムである。
【0014】
上記課題を解決するための第2の発明は、ユーザが申し込みを行うために前記ユーザの本人情報を入力するクライアント端末及びユーザの本人を確認するための書類を撮影するための携帯端末が、ネットワークを介して、受付サーバに接続された本人確認システムの制御方法であって、前記受付サーバは、前記クライアント端末からの申し込みを識別するための識別情報を生成し、前記識別情報と前記受付サーバの電子メールの宛先を含めて検証用情報を生成する検証用情報生成ステップと、前記検証用情報生成手段によって生成した検証用情報を前記クライアント端末へ送信する受付サーバ送信ステップと、前記本人情報と携帯端末送信ステップによって送信されたメールデータに含まれる本人確認書類の画像データとを比較して一致する場合は、前記申し込みが正しいとして判定し、一致しない場合は、前記申し込みが誤りとして判定する判定ステップと、を実行し、前記クライアント端末は、前記送信ステップによって送信された検証用情報を表示部へ表示する表示ステップ、を実行し、前記携帯端末は、前記表示部に表示された検証用情報を撮影して画像データを取得する検証情報撮影ステップと、前記検証情報撮影ステップに依って撮影された検証用情報を解析して得られた識別情報及び宛先を用いて電子メールを生成するメール生成ステップと、本人確認書類を撮影して画像データを取得する書類撮影ステップと、前記メール生成ステップによって生成された電子メールに対して、前記書類撮影ステップによって撮影された本人確認書類の画像データを添付してメールデータを生成するためのメール加工ステップと、前記メール加工ステップに依って生成したメールデータを前記受付サーバに送信する携帯端末送信ステップと、を実行することを特徴とする本人確認システムの制御方法である。
【0015】
上記課題を解決するための第3の発明は、ユーザが申し込みを行うために前記ユーザの本人情報を入力するクライアント端末及びユーザの本人を確認するための書類を撮影するための携帯端末が、ネットワークを介して、受付サーバに接続された本人確認システムにおいて実行されるプログラムであって、前記受付サーバを、前記クライアント端末からの申し込みを識別するための識別情報を生成し、前記識別情報と前記受付サーバの電子メールの宛先を含めて検証用情報を生成する検証用情報生成手段と、前記検証用情報生成手段によって生成した検証用情報を前記クライアント端末へ送信する受付サーバ送信手段と、前記本人情報と携帯端末送信手段によって送信されたメールデータに含まれる本人確認書類の画像データとを比較して一致する場合は、前記申し込みが正しいとして判定し、一致しない場合は、前記申し込みが誤りとして判定する判定手段と、として機能させ、前記クライアント端末を、前記送信手段によって送信された検証用情報を表示部へ表示する表示手段と、して機能させ、前記携帯端末を、前記表示部に表示された検証用情報を撮影して画像データを取得する検証情報撮影手段と、前記検証情報撮影手段に依って撮影された検証用情報を解析して得られた識別情報及び宛先を用いて電子メールを生成するメール生成手段と、本人確認書類を撮影して画像データを取得する書類撮影手段と、前記メール生成手段によって生成された電子メールに対して、前記書類撮影手段によって撮影された本人確認書類の画像データを添付してメールデータを生成するためのメール加工手段と、前記メール加工手段に依って生成したメールデータを前記受付サーバに送信する携帯端末送信手段と、して機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、パーソナルコンピュータで申し込みを行うと共に、本人を確認するための確認書類をカメラ付きの携帯端末で撮影を行った後、申込情報と撮影して得られた確認書類のデータとを自動で対応づけて検証を行うことが可能となるので、オンラインで本人確認を要する申し込みを行う運用において、より効率的な運用を行うことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係る本人確認システムの概略構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る契約者端末、受付サーバ、業務担当者端末のハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る携帯端末のハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態において、ユーザが、契約者端末に出力されたエントリーフォームを用いて、申し込み先へ申し込みを依頼する処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態において、ユーザが、携帯端末を用いて、本人確認書類を撮影して、当該本人確認書類を申し込み先へ送付する処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態において、ユーザが、携帯端末を用いて、本人確認書類を撮影して、当該本人確認書類を申し込み先へ送付する処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態において、ユーザの本人情報を入力するためのエントリーフォームの構成を示す構成図である。
【図8】本発明の実施形態において、2次元バーコードが表示されたエントリーフォームの構成を示す構成図である。
【図9】本発明の実施形態において、携帯端末で利用可能な機能を選択するためのメニュー画面の構成を示す構成図である。
【図10】本発明の実施形態において、携帯端末で利用可能な機能の詳細を選択するためのメニュー詳細画面の構成を示す構成図である。
【図11】本発明の実施形態において、2次元バーコードを撮影するためのバーコードリーダー画面の構成を示す構成図である。
【図12】本発明の実施形態において、2次元バーコードを解析して得られたデータを確認するためのメールデータ画面の構成を示す構成図である。
【図13】本発明の実施形態において、電子メールを作成及び送信するためのメール送信用画面の構成を示す構成図である。
【図14】本発明の実施形態において、電子メールへ添付するファイルの取得方法を選択するための添付ファイル選択画面の構成を示す構成図である。
【図15】本発明の実施形態において、本人確認書類を撮影するための撮影画面の構成を示す構成図である。
【図16】本発明の実施形態において、電子メールを作成及び送信するためのメール送信用画面の構成を示す構成図である。
【図17】本発明の実施形態において、本人確認用画像データと本人確認追加用画像データとエントリー情報とを確認するための本人確認画面の構成を示す構成図である。
【図18】本発明の実施形態において、本人確認を行う処理にて利用するデータを記憶するテーブルの構成図である。
【図19】本発明の実施形態において、ユーザが、契約者端末に出力されたエントリーフォームを用いて、申し込み先へ申し込みを依頼する処理を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態において、ユーザが、エントリーフォームに本人確認書類を添付して、当該本人確認書類を申し込み先へ送付する処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施形態において、ユーザが、契約者端末に出力されたエントリーフォームを用いて、申し込み先へ申し込みを依頼する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
【0019】
まず、第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る本人確認システムの概略構成を示す構成図である。
【0020】
本人確認システム100は、契約者端末102、業務担当者端末104、携帯端末106、及び受付サーバ108を備えており、各装置は、ネットワーク110を介して、相互に通信可能なように接続されている。
【0021】
契約者端末102は、ユーザが、口座開設や保険購入等の契約を結ぶために、ユーザ自身の本人情報を入力して申し込みの依頼を行うためのパーソナルコンピュータであり、デスクトップ型やノートパソコン型を問わず、従来から一般的に利用されているものであり、携帯端末と比較すると、入力用インターフェースとなるキーボードのキー数が多く、ディスプレイの表示領域も大きな構成を有しており、操作性や視認性といった点で、有用なコンピュータである。
【0022】
業務担当者端末104は、業務担当者が、契約者端末102から受付けた申し込みに対して、申し込みを行った本人情報と、ユーザを確認するためのユーザ本人の確認書類と、を比較検証して、契約の締結可否を確定する機能を有する。
【0023】
但し、業務担当者端末104の主な利用用途は、本発明では、申し込みを行った本人の情報と確認書類に対してOCR(Optical Character Reader)を行って得られた本人情報とを自動で比較検証を行うことを前提としているが、自動で比較検証を行わずに例外的な措置をとる際に利用することを想定している。
【0024】
例えば、運転免許証などのような確認書類を用いる場合、運転免許証の所有者が、住居を移転した場合、運転免許証の裏面に住所を記載するが、この住所情報を比較検証の材料とすると、裏面には、所定の位置に住所が記載されているとは限らず、更に、住所情報以外の情報が記載されているケースもあるため、本発明では、裏面に記載された情報に対してOCRを実施したとしても、適切な住所情報を抽出する確率が劣ることも想定されるので、申し込みを行った本人の情報と、当該住所情報とを、目視確認を行うために、業務担当者端末104を利用する。
【0025】
また、契約の確定可否について、ユーザから指定されたメールアドレスへ電子メールを送付することも可能である。
【0026】
携帯端末106は、カメラ等の撮影機能や他機器への電子メールの送信機能を備えており、当該撮影機能によって、契約を所望するユーザを確認するための確認書類の撮影や、契約者端末102の表示部に表示された本人情報を含む2次元バーコード(詳細後述)を撮影して、当該2次元バーコードを解析する機能等を有する。
【0027】
受付サーバ108は、ユーザが、口座開設や保険購入等の契約を結ぶ際に利用する画面を生成するための生成情報、契約時に必要とされるユーザの本人情報、契約締結までに必要とされる各種データを記憶管理している。
【0028】
受付サーバ108は、更に、業務担当者端末104や携帯端末106から送信された電子メールを受信し、業務担当者端末104や携帯端末106において指定されたメールアドレスへ受信した電子メールを送信する機能を有する。
【0029】
本発明の実施形態に係る本人確認システム100を用いて、契約締結までの流れを説明する。
【0030】
ユーザは、口座開設や保険購入等の契約を行う際、契約者端末102を用いて、ユーザ本人に関する本人情報を入力した後、申し込みを指示すると、入力された本人情報を、ネットワーク110を介して受付サーバ108へ送信する。
【0031】
受付サーバ108は、本人情報を受信すると、自身に備えたテーブルに本人情報を記憶した後、本申し込みを一意に識別するための受付番号を発番し、業務担当者端末104のメールアドレスと受付番号とを含めて2次元バーコードを生成する。
【0032】
受付サーバ108は、生成した2次元バーコードを申し込みがなされた契約者端末102に送信すると、契約者端末102は、受信した2次元バーコードを契約者端末102の表示部へ表示する。
【0033】
ユーザは、契約者端末102の表示部に表示された2次元バーコードを携帯端末106に備えられたカメラ機能を用いて撮影すると、携帯端末106は、撮影した2次元バーコードを解析すると、携帯端末106に導入されているメーラが起動し、宛先に2次元バーコードに含まれているメールアドレスを電子メールの宛先に設定し、受付番号を電子メールの件名に設定する。
【0034】
そして、ユーザは、携帯端末106のカメラ機能を用いて、本人を確認するための確認書類を撮影して得られた画像データを電子メールに添付し、携帯端末106は、メーラの送信ボタンが押されたことを検知すると、電子メールを宛先に設定されたメールアドレスへ送信する。
【0035】
送信された電子メールは、受付サーバ108にて受信され、受付サーバ108は、受付サーバ108へ受信した電子メールの件名に設定された受付番号と添付された確認書類の画像データを抽出する。
【0036】
受付サーバ108は、受信した受付番号を用いて、予めテーブルへ記憶させておいたユーザの本人情報と、確認書類の画像データに対してOCRを行うことに依って得られた本人情報と、を比較検証し、業務担当者は、その検証結果を業務担当者端末104の表示部で参照する。
【0037】
図2は、本発明の実施形態における契約者端末102のハードウェア構成を示す図である。
【0038】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0039】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、契約者端末102の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0040】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0041】
また、入力コントローラ(入力C)205は、入力部209としてのキーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0042】
ビデオコントローラ(VC)206は、表示部210としてのCRTディスプレイ(CRT)等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0043】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0044】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0045】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部210上での表示を可能としている。また、CPU201は、表示部210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0046】
本発明を実現するためのプログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルは、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0047】
尚、業務担当者端末104、携帯端末106、及び受付サーバ108のハードウェアの構成は、契約者端末102のハードウェア構成と同様であるため、説明は省略し、以降、同一の符号を用いて本願発明の説明を行う。
図3は、携帯端末106のハードウェアの構成を示す構成図である。
【0048】
CPU301は、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0049】
また、ROM302あるいは外部メモリ305には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、携帯端末106の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM303は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0050】
CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM303にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0051】
メモリコントローラ(MC)306は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ、画像データ等を記憶するハードディスク(HD)やPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリやスマートメディア(登録商標)等の外部メモリ305へのアクセスを制御する。
【0052】
カメラ部307は、画像処理部308と接続されており、監視対象に対して向けられたレンズを透過して得られた光をCCDやCMOS等の受光セルによって光電変換を行った後、RGB信号や補色信号を画像処理部308に対して出力する。
【0053】
画像処理部308は、RGB信号や捕色信号に基づいて、ホワイトバランス調整、ガンマ処理、シャープネス処理を行い、更に、YC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号(以下、YC信号)を生成し、YC信号を所定の圧縮形式(例えばJPEGフォーマット、あるいはMotionJPEGフォーマット等)で圧縮し、この圧縮されたデータは、画像データとして外部メモリ305へ一時保管される。
【0054】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)309は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行しており、外部メモリ305に記憶された画像データは、通信I/Fコントローラ309によって外部機器へ送信される。
【0055】
また、入力コントローラ(入力C)310は、入力部311としてのキーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0056】
ビデオコントローラ(VC)312は、表示部313としてのCRTディスプレイ(CRT)等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0057】
次に、本発明の実施形態に係る本人確認システムに於いて、ユーザが申し込みを行う迄の処理の流れを、図4に示すフローチャートを用いて説明する。本フローチャートにおけるステップS100、ステップS108からステップS116、ステップS128からステップS132については、契約者端末102のCPU201の制御の下、処理が実行され、ステップS102からステップS106、ステッS118からステップS126については、受付サーバ108のCPU201の制御の下、処理が実行される。
【0058】
ステップS100では、契約者端末102は、契約者端末102の表示部210に表示された、ユーザが所望する口座開設元となるサイトに対して、申し込みを行うためのエントリーフォームを受付サーバ108へ要求する。
【0059】
ステップS102では、受付サーバ108は、ステップS100において契約者端末102から送信されたエントリーフォームの要求を受付、ステップS104では、受付サーバ108は、エントリーフォームの生成を行った後、要求のあった契約者端末102へ生成したエントリーフォームを送信する。
【0060】
ステップS108では、契約者端末102は、ステップS106において受付サーバ108から送信されたエントリーフォームを受信し、ステップS110では、契約者端末102は、ステップS108において受信したエントリーフォームを表示部210へ表示する。
【0061】
図7には、エントリーフォームの一例が示されており、エントリーフォーム400は、申し込みを行うユーザに関する本人情報を入力する本人情報入力領域402、申し込みに当たり必要とすべく情報を入力するための画面(不図示)へ遷移するための次へボタン404、エントリーフォーム400を閉じるためのキャンセルボタン406を備えている。
【0062】
エントリーフォーム400については、契約を行う対象によっては、非常に多くの情報を入力する必要が生じるため、ユーザは、携帯端末等の操作性に乏しい、あるいは通信上不安定な機器を用いて入力を行う場合、入力作業に対する煩わしさは拭いきれない。
【0063】
本発明では、エントリーフォーム400は、デスクトップ型あるいはノート型のパーソナルコンピュータのディスプレイ(表示部210)に表示され、携帯端末等と比較すると大きな表示領域を使用してエントリーフォーム400を参照することが可能であり、キーボードやマウス等の操作性の高い入力部209を用いている。
【0064】
ステップS112では、契約者端末102は、エントリーフォーム400に於いて、申し込みに関するエントリー情報(本人情報を含む)が入力された後、エントリーフォーム400に備えられた送信ボタン(不図示)が入力部209を介して押下されたことを検知すると、ステップS114へ処理を進める。
【0065】
ステップS114では、契約者端末102は、ステップS112においてエントリーフォーム400に入力されたエントリー情報を取得して、ステップS116へ処理を進め、ステップS116では、契約者端末102は、ステップS114において取得したエントリー情報を受付サーバ108へ送信する。
【0066】
ステップS118では、受付サーバ108は、ステップS116において契約者端末102から送信されたエントリー情報を受信して、ステップS120では、受付サーバ108は、ステップS118において受信したエントリー情報に対して受付番号を発番する。尚、受付番号については、本人確認システム100において、一意となる番号である。
【0067】
ステップS122では、受付サーバ108は、ステップS118で受信したエントリー情報及びステップS120において発番した受付番号を図18に示すエントリー情報テーブルに記憶するとともに、当該受付番号及び申し込みがなされた契約者端末102のメールアドレスを図18に示す宛先情報テーブルに記憶する。
【0068】
エントリー情報テーブルは、受付番号を一意としてユーザからのエントリー情報を記憶するためのテーブルであり、宛先情報テーブルは、同じく、受付番号を一意として、電子メールの送受信を行う際に用いるメールアドレスを記憶するテーブルであり、受付サーバ108の外部メモリ211に記憶されている。
【0069】
ステップS124では、受付サーバ108は、ステップS122における受付番号及び受付サーバ108のメールアドレスに関する情報を含む2次元バーコードを生成し、ステップS126では、受付サーバ108は、ステップS124において生成した2次元バーコードを契約者端末102へ送信する。
【0070】
ステップS128では、契約者端末102は、ステップS126において送信された2次元バーコードを受信し、ステップS130では、契約者端末102は、ステップS128において受信した2次元バーコードを表示部210へ表示されたエントリーフォーム500に表示する。
【0071】
エントリーフォーム500に表示された2次元バーコードの一例を、図8に示す。図8に示すエントリーフォーム500は、受付サーバ108より受信した2次元バーコードを表示する表示領域502、エントリーフォーム500を閉じるためのキャンセルボタン504を備えている。
【0072】
ステップS132では、エントリーフォーム500のキャンセルボタン504が入力部209を介して押下されたか否かを判定して、押下されたと判定した場合は、本処理を終了する。
【0073】
次に、本発明の実施形態に係る本人確認システムに於いて、ユーザが携帯端末を用いて、本人確認書類を撮影し、受付サーバに対して撮影した本人確認書類を送信し、エントリー情報と検証を行う処理の流れを、図5及び図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0074】
本フローチャートにおけるステップS200からステップS216は、携帯端末106のCPU301の制御の下、処理が実行され、ステップS220からステップS238、ステップS246からステップS250は、受付サーバ108のCPU201の制御の下、処理が実行され、ステップS240からステップS244、ステップS248は、業務担当者端末104のCPU201の制御の下、処理が実行される。
【0075】
ステップS200では、携帯端末106は、契約者端末102のエントリーフォーム500の表示領域502に表示された2次元バーコードが撮影されたか否かを判定し、撮影されたと判定した場合は、ステップS202へ処理を進める。
【0076】
携帯端末106を用いて2次元バーコードを撮影する際の手順としては、まず、携帯端末106の入力部311を介して受付けた指示入力より、図9に示すメニュー画面600を起動させ、携帯端末106の表示部313へ表示する。
【0077】
メニュー画面600は、携帯端末106において利用可能な機能の一覧が表示されたメニュー一覧602、メニュー一覧602の選択を確定する際に押下するOKボタン604、メニュー画面600を閉じるためのキャンセルボタン606を備えており、ユーザは、入力部311を操作することに依って、メニュー一覧602から所望するメニューを選択し、OKボタン604を押下することで、携帯端末106において利用する機能を確定する。
【0078】
OKボタン604が押下されると、図10に示すメニュー詳細画面700が表示され、メニュー画面600で確定した機能のなかから、更に、利用する詳細な機能を選択する。
【0079】
メニュー詳細画面700は、メニュー画面で確定された機能に対して更に詳細な機能の一覧を表示する詳細機能一覧702、詳細機能一覧702に対して選択された詳細機能を確定する際に押下するOKボタン704、メニュー詳細画面700を閉じるためのキャンセルボタン706を備えており、ユーザは、入力部311を操作することに依って、詳細機能一覧702から所望する詳細機能を選択し、OKボタン704を押下することで、携帯端末106において利用する詳細機能を確定する。
【0080】
本実施形態では、メニュー画面600のメニュー一覧602から「カメラ」を選択し、メニュー詳細画面700の詳細機能一覧702から「バーコードリーダー」を選択することで、携帯端末106では、バーコードリーダーを撮影する機能を利用することが確定される。
【0081】
そして、携帯端末106の表示部313には、図11に示すバーコードリーダー画面800が表示され、契約者端末102のエントリーフォーム500に表示された2次元バーコードを撮影する。
【0082】
バーコードリーダー画面800は、撮影対象となる2次元バーコードを表示する撮影領域802、撮影領域802に表示された2次元バーコードを撮影する際に押下するための読取りボタン804、バーコードリーダー画面800を閉じるためのキャンセルボタン806を備えている。
【0083】
つまり、本ステップでは、バーコードリーダー画面800の読取りボタン804が押下されたか否かによって、2次元バーコードが撮影されたか否かを判定し、読取りボタン804が押下された場合は、2次元バーコードが撮影されたと判定し、ステップS202へ処理を進める。
【0084】
ステップS202は、携帯端末106は、ステップS202において撮影した2次元バーコードを解析し、受付番号及びメールアドレスを抽出し、予め定められたメール文言と合わせて図12に示すメールデータ画面900の表示部313に表示する。
【0085】
メールデータ画面900は、2次元バーコードから抽出した受付番号及びメールアドレス、更にメール文言を合わせたメールデータを表示するメールデータ表示領域902、メールデータが適切である場合、当該メールデータを確定する際に押下するOKボタン904、メールデータ画面900を閉じる際に押下するキャンセルボタン906を備えている。
【0086】
本ステップでは、携帯端末106は、OKボタン904が入力部311を介して押下されたことを検知すると、ステップS204へ処理を進める。ステップS204では、携帯端末106は、図13に示すメール送信用画面1000を起動し、表示部313へ表示する。
【0087】
その際、メール送信用画面1000のメールの送信先1002は、ステップS202において抽出したメールアドレス、メールの件名1004は、ステップS202において抽出した受付番号、メール本文1006には、ステップS202におけるメール文言を表示する。
【0088】
尚、メール送信用画面1000には、本人確認書類等のファイルを添付する際に押下する添付ボタン1008、メール送信用画面1000を閉じる際に押下するキャンセルボタン1009を備えている。
【0089】
ステップS206では、携帯端末106は、メール送信用画面1000が、入力部311を介して、添付ボタン1008が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS208へ処理を進める。
【0090】
本ステップに於いて、添付ボタン1008が押下された際に、携帯端末106は、図14に示す添付ファイル選択画面1010を表示部313に表示することで、添付対象となるファイルを選択するための機能をユーザへ提供することが可能となる。
【0091】
添付ファイル選択画面1010は、添付ファイルをどのような形態で取得するかが一覧表示されたファイル取得形式一覧1012、ファイル取得形式一覧1012にて選択されたファイルの取得形態を確定する際に押下するOKボタン1014、添付ファイル選択画面1010を閉じる際に押下するキャンセルボタン1016を備えている。
【0092】
本実施形態では、ユーザが、入力部311を介して、添付ファイル選択画面1010のファイル取得形式一覧1012から「写真撮影」を選択した状態で、OKボタン1014を押下することで、携帯端末106では、本人確認書類を撮影することでファイルを取得する機能を利用することが確定される。
【0093】
そして、携帯端末106の表示部313には、図15に示す撮影画面1020が表示され、本人確認書類の撮影を行う。撮影画面1020は、撮影対象となる領域を示す撮影対象領域1022、撮影対象領域1022に表示された被写体を撮影する際に押下する撮影ボタン1024、撮影画面1020を閉じる際に押下するキャンセルボタン1026を備えている。
【0094】
ステップS208では、ユーザが、運転免許証などの本人確認書類を、携帯端末106のカメラ部307を介して、撮影対象領域1022に表示した状態で、入力部311によって、撮影ボタン1024が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、撮影対象領域1022に表示された本人確認書類を画像データ(本人確認用画像データ)として取得し、ステップS210へ処理を進める。
【0095】
ステップS210では、携帯端末106は、ステップS208において取得した本人確認用画像データをメール送信用画面1000に添付する。
【0096】
ステップS212では、ユーザが、運転免許証などの裏面に本人を確認するための情報を書き込んでいる場合を想定して、再度、携帯端末106のカメラ部307を介して、撮影対象領域1022に表示した状態で、入力部311によって、撮影ボタン1024が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、撮影対象領域1022に表示された本人確認書類を画像データ(本人確認追加用画像データ)として取得し、ステップS214へ処理を進める。
【0097】
ステップS214では、携帯端末106は、ステップS212において取得した本人確認追加用画像データをメール送信用画面1000に添付する。
【0098】
ステップS216では、ステップS214において本人確認書類に関するファイル(画像データ)を添付した後、図16に示すメール送信用画面1030を表示する。
【0099】
メール送信用画面1030には、メールの宛先、件名、メール本文、及び添付ファイル(画像データ)が添付されており、更に、これらのメールデータを用いて、メールの宛先に対して電子メールを送信する際に押下する送信ボタン1032、メール送信用画面1030を閉じる際に押下するキャンセルボタン1034を備えている。
【0100】
ステップS216では、携帯端末106は、メール送信用画面1030の送信ボタン1032が入力部311を介して押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合は、ステップS218へ処理を進め、ステップS218では、携帯端末106は、受付サーバ108へステップS216においてメール送信用画面1030に表示された電子メールを送信する。
【0101】
ステップS220では、受付サーバ108は、ステップS218において携帯端末106から送信された電子メールを受信し、ステップS222では、受付サーバ108は、ステップS220において受信した電子メールの件名から受付番号を取得し、更に、添付ファイル(画像データ)を取得する。
【0102】
ステップS224では、受付サーバ108において、ステップS222にて取得したファイルの作成日時を取得して、所定時間内であるか否かを判定する。尚、所定時間は、予め定めた時間を用いることが可能であり、例えば、ファイルの作成日時から受付サーバ108に於いて添付ファイル(画像データ)を電子メールから取得した日時の時間が、3カ月以内であるか否か等を判定する方法が上げられる。
【0103】
本ステップに於いて、ファイルの作成日時から受付サーバ108に於いて添付ファイル(画像データ)を電子メールから取得した日時の時間が所定時間以内であれば、ステップS228へ処理を進め、所定時間より大きければ、ステップS250へ処理を進める。
【0104】
ステップS226では、受付サーバ108は、ステップS222において取得した添付ファイル(画像データ)に対してOCRを行い、本人確認情報を取得する。この場合、例えば、運転免許証のフォーマット及びフォーマットに対するOCR対象領域を予め受付サーバ108に記憶しておき、添付ファイル(画像データ)に対してOCRを実施することで、複数の添付ファイル(画像データ)が電子メールに添付された場合に於いても、比較対象とすべく添付ファイル(画像データ)の特定を行うことが可能となる。
【0105】
そして、ステップS228では、受付サーバ108は、ステップS222において取得した受付番号に該当するエントリー情報テーブルの受付番号に対応するエントリー情報を取得する。
【0106】
ステップS230では、受付サーバ108は、ステップS226におけるOCR結果から得られる本人確認情報とステップS228におけるエントリー情報とを比較することで、エントリー情報の確かさを図ることが可能となる。
【0107】
ステップS232では、受付サーバ108は、ステップS230において、本人確認情報とエントリー情報とが一致する場合は、ステップS234へ処理を進め、一致しない場合は、ステップS238へ処理を進める。
【0108】
ステップS234では、エントリー情報が確かであると判定されたため、受付サーバ108は、エントリー情報を用いて口座を開設する処理を行い、ステップS236では、受付サーバ108は、口座が開設したことを通知するため、ステップS222において取得した受付番号に該当する宛先情報テーブルの受付番号に対応するメールアドレスを取得して、当該メールアドレスを宛先とする口座開設完了通知に関する電子メールを送信する。
【0109】
ステップS238では、受付サーバ108は、ステップS222において取得した本人確認用画像データ、本人確認追加用画像データを業務担当者端末104へ送信するとともに、ステップS222において取得した受付番号に該当するエントリー情報テーブルの受付番号に対応するエントリー情報を送信する。
【0110】
これは、前述した通り、本人確認書類の一例として運転免許証の本人確認情報は、住居を移転する等して、運転免許証の裏面へ本人情報の一部が記載されている場合も想定されるため、運転免許証の表面及び裏面を業務担当に目視確認させるために、両画像データを、業務担当者端末104を送信している。
【0111】
ステップS240では、業務担当者端末104は、ステップS238において受付サーバ108から送信された本人確認用画像データ、本人確認追加用画像データ、及びエントリー情報を受信し、ステップS242では、業務担当者端末104は、ステップS240において受信した本人確認用画像データ、本人確認追加用画像データ、及びエントリー情報を表示部210に表示された本人確認画面1040に表示する。
【0112】
業務担当者は、図17に示す本人確認画面1040に表示された本人確認用画像データ、本人確認追加用画像データ(1042)、及びエントリー情報(1044)を参照し、本人確認用画像データ、本人確認追加用画像データに含まれる本人確認情報とエントリー情報とが一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合は、本人確認画面1040に備えられたOKボタン1046が押下され、一致しないと判定した場合は、NGボタン1048が押下されるため、本ステップでは、OKボタン1046かNGボタン1048が押下されたか否かを判定する。
【0113】
OKボタン1046が押下されたと判定した場合は、ステップS244へ処理を進め、NGボタン1048が押下されたと判定した場合は、ステップS248へ処理を進める。
【0114】
尚、本ステップでは、業務担当者端末104は、本人確認用画像データと本人確認追加用画像データと、の属性情報を取得して比較することで、本人確認用画像データと本人確認追加用画像データとが適切なものであるのか否かを判定することが可能である。
【0115】
例えば、各データの作成日時を取得して差を求め、求めた差が所定時間内であれば、適切なものと判定し、所定時間より大きければ、不適切なデータとして、本人確認画面(不図示)に警告を出力しても良い。尚、当処理は、業務担当者端末104で行わずに、受付サーバに於いて実施し、その結果を業務担当者端末104に送信しても良い。
【0116】
ステップS244では、業務担当者端末104は、口座開設処理の指示情報を受付サーバ108へ送信し、ステップS246では、受付サーバ108は、ステップS244において、業務担当者端末104から送信された口座開設処理の指示情報を受信する。
【0117】
ステップS250では、受付サーバ108は、ステップS222において取得した受付番号に該当する宛先情報テーブルの受付番号に対応するメールアドレスを取得し、当該メールアドレスを宛先として、再度、本人確認書類を送付して貰うように、電子メールを送信する。
[第2の実施形態]
【0118】
次に、第2の実施形態について説明するが、第1の実施形態では、ユーザが携帯端末106において、本人確認書類を添付する構成をとっていたが、第2の実施形態では、契約者端末102においてエントリーフォーム400へ入力を行う際に、既に撮影していた本人確認書類が契約者端末102に存在する場合は、その本人確認書類をエントリーフォーム400へ添付して申し込みを行う構成をとる。
【0119】
尚、第1の実施形態における構成、フローチャート等、同一のものについては、同一の符号を用いて説明するとともに、その内容については、説明を省略する。
【0120】
図19には、本発明の実施形態に係る本人確認システムに於いて、ユーザが申し込みを行う迄の処理の流れを示すフローチャートを用いて説明する。基本的には、図4に示すフローチャートと同様な処理を行うため、異なるステップのみを説明する。
【0121】
ステップS300では、契約者端末102は、図21に示すエントリーフォーム1050に対して、添付ボタン1054が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS302へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS112へ処理を進める。
【0122】
尚、このエントリーフォーム1050は、エントリーフォーム400と同じものであるが、エントリーフォーム400のようにエントリー情報の入力に限らず、本人確認書類を画像データ(本人確認用画像データ)として添付することが可能である。
【0123】
既に、契約者端末102と接続可能なスキャナ機能を備えた機器やデジタルスチルカメラ等の撮影装置で撮影した画像データを契約者端末102に記憶保管しておき、それらの画像データを添付することが可能である。
【0124】
エントリーフォーム1050に対して、本人確認用画像データを添付する際には、ユーザが、添付ボタン1054を押下すると、契約者端末102の不図示の画面に表示された本人確認用画像データから添付対象となるものを選択することで、エントリーフォーム1050に本人確認用画像データが添付される。そして、送信ボタン1056が押下されると、エントリー情報と本人確認用画像データとが受付サーバ108へ送信される。
【0125】
一方、本人確認用画像データが契約者端末102に存在しない、あるいは所望する本人確認用画像データが存在しない場合は、添付ボタン1054を押下せずに、送信ボタン1056を押下すると、エントリー情報のみが受付サーバ108へ送信される。この構成は、第1の実施形態と同様な構成である。尚、注意書き1052には、ユーザに対して、エントリーフォーム1050の利用上の注意書きがなされている。
【0126】
ステップS302では、契約者端末102は、ステップS300において選択された本人確認用画像データをエントリーフォーム1050に添付する。尚、この際に、第1の実施形態にも説明したような本人確認追加用画像データも含めて添付しても良い。
【0127】
そして、ステップS304では、契約者端末102は、送信ボタン1056が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS304へ処理を進め、押下されたと判定しない場合、ステップS300へ処理を進める。
【0128】
ステップS306では、契約者端末102は、エントリーフォーム1050に入力されたエントリー情報と添付ファイル(画像データ、つまり本人確認用画像データ及び本人確認追加用画像データ)とを取得して、ステップS308へ処理を進め、ステップS308では、契約者端末102は、ステップS306において取得したエントリー情報と添付ファイル(画像データ)とを受付サーバ108へ送信する。
【0129】
この際に、添付ファイル(画像データ)が添付されていない場合は、ステップS128以降の処理を継続して行うため、受付サーバ108から送信される情報を待機する。
【0130】
ステップS310では、受付サーバ108は、ステップS308において契約者端末102から送信されたエントリー情報と添付ファイル(画像データ)とを受信し、ステップS312では、エントリーフォーム1050に添付ファイル(画像データ)が添付されているか否かを判定し、添付されていると判定した場合は、ステップS314(図20参照)へ処理を進め、添付されていると判定しない場合は、ステップS120へ処理を進める。後者の場合、以降、第1の実施形態と同様な処理を行うため説明を省略する。
【0131】
図20には、本発明の実施形態に係る本人確認システムに於いて、ユーザが本人確認書類をエントリーフォームへ添付して申し込みに対する本人確認の処理の流れを示すフローチャートを用いて説明する。基本的には、図5に示すフローチャートと同様な処理を行うため、異なるステップのみを説明する。
【0132】
ステップS314では、受付サーバ108は、エントリーフォーム1050に入力されたエントリー情報と添付ファイル(画像データ)とを取得し、ステップS316では、受付サーバ108は、ステップS314において取得したエントリー情報に対して受付番号を発番する。尚、受付番号については、本人確認システム100において、一意となる番号である。
【0133】
ステップS318では、受付サーバ108は、ステップS314で取得したエントリー情報及びステップS316において発番した受付番号を図18に示すエントリー情報テーブルに記憶するとともに、当該受付番号及び申し込みがなされた契約者端末102のメールアドレスを図18に示す宛先情報テーブルに記憶する。
【0134】
ステップS224からステップS228において、第1の実施形態と同様にOCR解析を行い、ステップS320では、受付サーバ108は、ステップS224からステップS228におけるOCR結果から得られる本人確認情報とステップS314におけるエントリー情報とを比較することで、エントリー情報の確かさを図ることが可能となる。以降の処理については、第1の実施形態と同様な処理を行うため説明を省略する。
【0135】
以上、本発明によれば、パーソナルコンピュータで申し込みを行うと共に、本人を確認するための確認書類をカメラ付きの携帯端末で撮影を行った後、申込情報と撮影して得られた確認書類のデータとを対応づけて検証を行うことが可能となるので、オンラインで本人確認を要する申し込みを行う運用において、より効率的な運用を行うことが可能となる。
【0136】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読取可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0137】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0138】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0139】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0140】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0141】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0142】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0143】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0144】
100 本人確認システム
102 契約者端末
104 業務担当者端末
106 携帯端末
108 受付サーバ
106 ネットワーク
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力部
210 表示部
211 外部メモリ
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 システムバス
305 外部メモリ
306 メモリコントローラ
307 カメラ部
308 画像処理部
309 通信I/Fコントローラ
310 入力コントローラ
311 入力部
312 ビデオコントローラ
313 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが申し込みを行うために前記ユーザの本人情報を入力するクライアント端末及びユーザの本人を確認するための書類を撮影するための携帯端末が、ネットワークを介して、受付サーバに接続された本人確認システムであって、
前記受付サーバは、
前記クライアント端末からの申し込みを識別するための識別情報を生成し、前記識別情報と前記受付サーバの電子メールの宛先を含めて検証用情報を生成する検証用情報生成手段と、
前記検証用情報生成手段によって生成した検証用情報を前記クライアント端末へ送信する受付サーバ送信手段と、
前記本人情報と携帯端末送信手段によって送信されたメールデータに含まれる本人確認書類の画像データとを比較して一致する場合は、前記申し込みが正しいとして判定し、一致しない場合は、前記申し込みが誤りとして判定する判定手段と、
を備え、
前記クライアント端末は、
前記送信手段によって送信された検証用情報を表示部へ表示する表示手段と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記表示部に表示された検証用情報を撮影して画像データを取得する検証情報撮影手段と、
前記検証情報撮影手段に依って撮影された検証用情報を解析して得られた識別情報及び宛先を用いて電子メールを生成するメール生成手段と、
本人確認書類を撮影して画像データを取得する書類撮影手段と、
前記メール生成手段によって生成された電子メールに対して、前記書類撮影手段によって撮影された本人確認書類の画像データを添付してメールデータを生成するためのメール加工手段と、
前記メール加工手段に依って生成したメールデータを前記受付サーバに送信する携帯端末送信手段と、
を備えたことを特徴とする本人確認システム。
【請求項2】
前記書類撮影手段は、前記メール生成手段によって電子メールを生成した後、本人確認書類を撮影して画像データを取得することを特徴とする請求項1に記載の本人確認システム。
【請求項3】
前記書類撮影手段は、前記メール加工手段によってメールデータを生成した後、続けて
本人確認書類を撮影して画像データを取得することを特徴とする請求項1または2に記載の本人確認システム。
【請求項4】
前記判定手段によって、一致しないと判定した場合は、メールデータに含まれる本人確認書類の画像データと前記本人情報を表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の本人確認システム。
【請求項5】
前記判定手段によって、全て一致しないと判定した場合は、メールデータに含まれる本人確認書類の画像データと前記本人情報を表示することを特徴とする請求項3または4に記載の本人確認システム。
【請求項6】
ユーザが申し込みを行うために前記ユーザの本人情報を入力するクライアント端末及びユーザの本人を確認するための書類を撮影するための携帯端末が、ネットワークを介して、受付サーバに接続された本人確認システムの制御方法であって、
前記受付サーバは、
前記クライアント端末からの申し込みを識別するための識別情報を生成し、前記識別情報と前記受付サーバの電子メールの宛先を含めて検証用情報を生成する検証用情報生成ステップと、
前記検証用情報生成ステップによって生成した検証用情報を前記クライアント端末へ送信する受付サーバ送信ステップと、
前記本人情報と携帯端末送信ステップによって送信されたメールデータに含まれる本人確認書類の画像データとを比較して一致する場合は、前記申し込みが正しいとして判定し、一致しない場合は、前記申し込みが誤りとして判定する判定ステップと、
を実行し、
前記クライアント端末は、
前記送信ステップによって送信された検証用情報を表示部へ表示する表示ステップ、
を実行し、
前記携帯端末は、
前記表示部に表示された検証用情報を撮影して画像データを取得する検証情報撮影ステップと、
前記検証情報撮影ステップに依って撮影された検証用情報を解析して得られた識別情報及び宛先を用いて電子メールを生成するメール生成ステップと、
本人確認書類を撮影して画像データを取得する書類撮影ステップと
前記メール生成ステップによって生成された電子メールに対して、前記書類撮影ステップによって撮影された本人確認書類の画像データを添付してメールデータを生成するためのメール加工ステップと、
前記メール加工ステップに依って生成したメールデータを前記受付サーバに送信する携帯端末送信ステップと、
を実行することを特徴とする本人確認システムの制御方法。
【請求項7】
ユーザが申し込みを行うために前記ユーザの本人情報を入力するクライアント端末及びユーザの本人を確認するための書類を撮影するための携帯端末が、ネットワークを介して、受付サーバに接続された本人確認システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記受付サーバを、
前記クライアント端末からの申し込みを識別するための識別情報を生成し、前記識別情報と前記受付サーバの電子メールの宛先を含めて検証用情報を生成する検証用情報生成手段と、
前記検証用情報生成手段によって生成した検証用情報を前記クライアント端末へ送信する受付サーバ送信手段と、
前記本人情報と携帯端末送信手段によって送信されたメールデータに含まれる本人確認書類の画像データとを比較して一致する場合は、前記申し込みが正しいとして判定し、一致しない場合は、前記申し込みが誤りとして判定する判定手段と、
として機能させ、
前記クライアント端末を、
前記送信手段によって送信された検証用情報を表示部へ表示する表示手段と、
して機能させ、
前記携帯端末を、
前記表示部に表示された検証用情報を撮影して画像データを取得する検証情報撮影手段と、
前記検証情報撮影手段に依って撮影された検証用情報を解析して得られた識別情報及び宛先を用いて電子メールを生成するメール生成手段と、
本人確認書類を撮影して画像データを取得する書類撮影手段と、
前記メール生成手段によって生成された電子メールに対して、前記書類撮影手段によって撮影された本人確認書類の画像データを添付してメールデータを生成するためのメール加工手段と、
前記メール加工手段に依って生成したメールデータを前記受付サーバに送信する携帯端末送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2013−61938(P2013−61938A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−182679(P2012−182679)
【出願日】平成24年8月21日(2012.8.21)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】