説明

果菜物トレイのプールコンベア

【課題】 多量のトレイを受けて駆動回転することにより搬送するトレイ取出コンベアの上面で、果菜物を載せた状態のトレイを搬送途中で停止滞留させるには、取出コンベアの駆動状態であると、これに支持されるトレイ底面との間に摩擦抵抗を生じ易く、繰出が円滑に行われ難く、制御形態も煩雑となる。
【解決手段】 選別コンベア4外側の仕分位置3に、回転自在のフリーローラ5を傾斜面に沿って並べて、このフリーローラ5の上面に受けるトレイTを滑動させて終端の繰出口6へ繰出すプールコンベア7を設け、このプールコンベア7の繰出口6からトレイTを取出す毎に後続のプールコンベア7上のトレイTを繰出す構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
トレイを搬送する選別コンベアから仕分選別されて取出されるトレイを一時的に搬送を停滞させて、滞留状態とするプールコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
果菜物を受けるトレイを載せて搬送しながらこの果菜物の計測、選別を行わせて仕分けする選別コンベアの横側に、この仕分けされた果菜物トレイを受け継いで搬送する取出コンベアを配置する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005ー255297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多量のトレイを受けて駆動回転することにより搬送するトレイ取出コンベアの上面で、果菜物を載せた状態のトレイを搬送途中で停止滞留させるには、取出コンベアの駆動状態であると、これに支持されるトレイ底面との間に摩擦抵抗を生じ、又、取出コンベアの駆動を停止するには伝動停止のセンサや伝動クラッチ装置等を要して、制御形態も煩雑となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、果菜物(W)を載せたトレイ(T)を搬送しながら計測装置(1)による計測を受けて、この計測に基づいて各トレイ(T)を仕分装置(2)により選別コンベア(4)からプールコンベア(P)側へ仕分ける構成とし、プールコンベア(P)は搬送始端側を上位に、搬送終端側を下位とする傾斜面を設け、該傾斜面には回転自在のフリーローラ(5)を多数並設する構成とし、フリーローラ(5)の上面に受けるトレイ(T)が傾斜面に沿って終端の繰出口(6)側へ滑動する構成とし、プールコンベア(P)の繰出口(6)と対向する位置にトレイ(T)に載置する果菜物(W)を取り出した空のトレイ(T)を搬送する排出コンベア(8)を設けたことを特徴とする果菜物処理施設の構成とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、プールコンベア(P)の繰出口(6)の左右両側には、回転駆動によりトレイ(T)を繰出し、回転停止によりトレイ(T)の繰出を停止する繰出ローラ(9)を設けることを特徴とする請求項1に記載の果菜物処理施設とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、プールコンベア(P)の搬送終端部は、フリーローラ(5)上面から繰出されるトレイ(T)を受け継いで排出コンベア(8)に供給する供給コンベア(10)部とし、供給コンベア(10)上面のトレイ(T)の有無を検出するトレイセンサ(11)を設け、供給コンベア(10)は、トレイセンサ(11)がトレイ(T)を検出しないと駆動し、駆動中にトレイ(T)を検出してから設定個数のトレイ(T)を検出するか、又はトレイ(T)を検出してから設定時間駆動すると停止することを特徴とする請求項1に記載の果菜物処理施設とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、プールコンベア(P)の搬送始端部は仕分装置で仕分けられたトレイ(T)を引き継ぎ搬送する引継ぎコンベア(3)とし、引継ぎコンベア(3)は仕分装置(2)がトレイ(T)を仕分けることを検出すると駆動する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の果菜物処理施設とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明は、仕分装置2によってプールコンベアP上面に取出された果菜物のトレイTは、傾斜面に沿って配置されるフリーローラ5上面に支持されて、この繰出口6側からトレイTが繰出される毎に自重で下降滑動して繰出すことができ、トレイTをプールコンベアP上面に滞留、乃至貯留維持させることができ、この滞留時のトレイT相互間を強く押圧したり、繰出搬送させることなく、プールコンベアP面の傾斜と、各フリーローラ5の自転とによって、果菜物トレイTの自重に応じて円滑な下降滑動による繰出を行わせることができる。又、前記プールコンベアPは傾斜面に沿ってフリーローラ5を配置する形態であるから、構成を簡単にして、安価にすることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記フリーローラ5を傾斜面に沿って配置して、構成するプールコンベアの繰出口6の左右両側に繰り出しローラ9を設けて、トレイTの繰出を行わせるものであるから、この繰り出しローラ9の回転駆動、及び駆動停止によって、フリーローラ5上面のトレイTの繰出、停止の制御を簡単に正確に行わせることができ、後続の繰出トレイTに無理な抵抗を与えない。簡潔な構成で安価な生産とすることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、供給コンベア9により、トレイTを設定個数ずつ断続的に排出コンベア8に供給することが出来るため、作業者がトレイTから果実を取り出す作業を円滑に行なうことができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、引継ぎコンベア3はトレイTが供給されたときに駆動するのでトレイTを円滑に搬送することができ、また、トレイTが無いときには駆動しないので省力化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】プールコンベアの配置平面図。
【図2】その側面図。
【図3】プールコンベアの繰出口部の平面図(A)と、その側面図(B)。
【図4】その繰出口部の拡大背面図。
【図5】プールコンベアの繰出口部の平面図(A)と、その側面図(B)。
【図6】プールコンベアの別例を示す側面図(A)と、平面図(B)、及びその作動を示す側面図(C)。
【図7】その別例を示す側面図(A)と、平面図(B)。
【図8】一部別例を示すプールコンベアの側面図。
【図9】その平面図(A)と、背面図(B)。
【図10】一部別例を示すプールコンベアの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1、図2に基づいて、果菜物処理施設の床面に選別コンベア4を環状トラック形態に構成され、この往行程Aに果菜Wの測定を行う計測装置1としてカメラを配置し、この計測装置1による計測に基づいて計測階級毎に果菜物WのトレイTをプールコンベアP側へ仕分ける仕分装置2を配置する。プールコンベアPはの搬送面を搬送終端側に向かって下がり傾斜に設ける傾斜部7を構成し、該傾斜部7に回転自在のフリーローラ5を多数設ける。本実施の形態のプールコンベアPの搬送始端部と搬送終端部にはそれぞれ駆動する引継コンベア3と供給コンベア10を設け、引継コンベア3と供給コンベア10との間に傾斜部7を設けている。引継コンベア3が仕分装置2で選別コンベア4から仕分けられたトレイTを引き継ぎ、傾斜部でトレイTを滑動し、供給コンベア10で次の排出コンベア8に供給する構成である。プールコンベアPは選別コンベア4及び排出コンベア8と交差する方向に延びている。
【0015】
前記選別コンベア4の終端に連結する復行程Bは、往行程Aで仕分けられず果菜物Wが載置した状態のトレイTを搬送させるもので、この残留トレイTから未仕分の果菜物Wを取出し処理する。又、前記往行程Aの始端部には、果菜物載置コンベア12が連接されて、空トレイTの上面に新しく荷受けした果菜物Wを載せながら、このトレイTを果菜物載置コンベア12に供給して搬送させるもので、選別コンベア4の往行程A部へ供給搬送させる。前記各プールコンベアPの繰出口6をのぞませる排出コンベア8は、箱詰を行なう作業者MがトレイTに載置する果菜物Wを取り出した空トレイTを搬送して空トレイプールコンベア13に搬送することができる。
【0016】
この空トレイプールコンベア13はロール軸方向の一端部側へ傾斜させて、横端へ寄せながら繰出搬送することができる。又、この終端繰出口14部を前記供給コンベア12近くに位置させるか、又は果菜物載置コンベア12上にのぞませることによって、空のトレイTを果菜物載置コンベア12で搬送させながら、このトレイT上に果菜物Wを載置するものである。
【0017】
果菜物Wを載せたトレイTを選別コンベア4の始端部に供給すると、このトレイTが計測装置1に搬送されて果菜物Wが計測されて、この計測に基づいて仕分装置2による仕分作用が行われ、トレイTが所定選別階級のプールコンベアPの引継コンベア3に取出される。この引継コンベア3の搬送終端側には並設される傾斜部7のフリーローラ5の傾斜面に沿って終端の供給コンベア10へ下降滑動される。
【0018】
供給コンベア10が駆動して終端繰出口6からトレイTが排出コンベア8に繰出される毎に、この後続のトレイTがフリーローラ5上面を繰出される。又、この繰出口6からトレイTの繰出が行われないときは、このプールコンベアP上面のトレイTは、フリーローラ5の回転が行われないで停止されて、トレイT底面はフリーローラ5の回転による摩擦を受けることとなる滞留される。このプールコンベアPのトレイT載置面積に応じて、作業者の果菜物処理能率を調整、乃至吸収することができる。
【0019】
引継コンベア3には、フリーローラが水平面に沿って並設されて、仕分装置2によって押出されるトレイTを受けることができる。この引継コンベア3上面には、案内板15が配置されて、この案内板15を回動させて、適宜選定する傾斜部7へトレイTを案内して供給することができる。引継コンベア3のフリーローラの側端部に複数条(3条)並設の傾斜部を平行形態に設け、前記案内板15の回動によって使用する条を選択できる。これら各傾斜部7のフリーローラ5が適宜の傾斜角度の傾斜面に沿って並設されて、前記引継コンベア3から送り出されるトレイTを受け継いで、傾斜部7のフリーローラ5上面を下降滑動される。各傾斜部7の終端部には水平面上に設ける供給コンベア10を設けて、この作業行程16の終端を繰出口6として排出コンベア8にのぞませている。果菜物WをのせたトレイTが引継コンベア3から傾斜部7のフリーローラ5上面を滑動して供給コンベア10へ繰出されると、供給コンベア10の横側又は排出コンベア8の外側に立つ作業者Mによって、各トレイT上面の果菜物Wが取出されて、供給コンベア16に隣接して配置のコンベア17上のダンボールケース18内に箱詰供給されて、出荷製品として搬送処理される。
【0020】
このように引継コンベア3、傾斜部、及び供給コンベア10は、選別コンベア4から排出コンベア8にわたって一連に配置されるが、この途中の傾斜部は適宜傾斜角度に繰出口6側へ向けて下り傾斜に設定しているため、果菜物Wを載せたトレイTの自重によりフリーローラ5が回転し易い状態に維持されて、作業行程16上のトレイTが繰出口6側へ繰出されて、トレイT滑動の抵抗がなくなる毎に、このプールコンベアP上面に滞留されているトレイTを順次供給コンベア10側へ繰出移動させることができる。
【0021】
本実施の形態においては引継コンベア3の搬送幅を広くして多量のトレイTを載せることによって、選別コンベア4側から仕分装置2によって引継コンベア3へ押出されたのを円滑に引き継ぎ、案内板15によりトレイTが各プールコンベアPへは一個ずつ確実に供給するものである。なお、引継コンベア3の駆動は、常時駆動でも良いし、仕分装置2の駆動を検出してから設定時間駆動する構成とすることで、省力化をする構成としても良い。
【0022】
次に、主として図5に基づいて、プールコンベアPの搬送終端部に水平面上で回転できる供給コンベア10を設けて、この供給コンベア10上面を繰出されるトレイTの有無を検出するトレイセンサ11によって、駆動したり、停止するように駆動制御するものである。
【0023】
ここにおいて、前記プールコンベアPの終端部には、このフリーローラ5上面から繰出されるトレイTを受け継いで搬送する短い供給コンベア10と、この供給コンベア10上面のトレイTの有無を検出するトレイセンサ11を設け、このトレイセンサ11が供給コンベア10上面のトレイTを検出することにより、前記供給コンベア10の駆動を停止し、又、前記トレイTを検出しないときは、この供給コンベア10を駆動して傾斜部7上面のトレイTを繰出す。
【0024】
前記のように傾斜部7上のトレイTは繰出口6部手前の供給コンベア10上面に繰出される。この供給コンベア10の回転が停止されているときは、この供給コンベア10上のトレイTはもとより、後続のフリーローラ5上面のトレイTも繰出停止されて滞留状態に維持される。又、この供給コンベア10上面のトレイTが繰出口6から排出コンベア8へ繰出されて、供給コンベア10上面のトレイTがなくなると、トレイセンサ11による検出によって供給コンベア10を駆動して、後続のトレイTをこの供給コンベア10上面に繰出す。このトレイTの繰出によって供給コンベア10上面の次のトレイTをトレイセンサ11が検出すると、この供給コンベア10の駆動が停止される。あるいは設定個数のトレイTを通過すると供給コンベア10を停止しても良い。あるいは駆動開始後設定時間経過すると一旦停止して次のトレイセンサ11の検出結果で駆動する構成としても良い。
【0025】
次に、主として図3、図4に基づいて、説明する。
図3と図4のプールコンベアPの特徴はフリーローラ5からなる傾斜部7の終端部が排出コンベア8に対向している。プールコンベアPは、引継コンベア3から、排出コンベア8にわたる間を下り傾斜θに設定して、この傾斜面に沿ってフリーローラ5を配置している。各プールコンベアPの終端繰出口6部の、排出コンベア8の搬送方向A下手側角部にゴムローラ9を設ける。各プールコンベアPのフリーローラ5は、下部フレーム19上の左右ブラケット20間にわたって軸架されたロール軸21の周りに回転自在に設けられる。又、各繰出口6左右両側のゴムローラ9は、回転外周面を各プールコンベアPのフリーローラ5幅の内側に位置させて、このプールコンベアP上面を繰出されるトレイTの側面に接して回転することにより、このトレイTを排出コンベア9に繰出すことができる。
【0026】
このゴムローラ9と対向する繰出口6の上手側角部には、トレイTの側面を案内する案内板22を設けて、ゴムローラ9によるトレイTの押圧を受けて、トレイTの繰出、及び停止を正確に行わせる。各ゴムローラ9は、上部フレーム23上に軸受けされた縦方向ロール軸24周りに回転するようにギヤドモータ25によって駆動する。又、前記トレイTは、合成樹製の皿台26と、この皿台26の上部に嵌合するゴム製の上皿27とから形成されて、この上皿27上面に果菜物Wを載せた状態で、皿台26をフリーローラ5の上面に載せて繰出搬送させる。前記ゴムローラ9は、この皿台26の側面を接触回転して繰出したり、繰出停止するものである。
【0027】
ここにおいて、前記フリーローラ5からなるプールコンベアPの繰出口6をのぞませて、この繰出口6から繰出されるトレイTを受継搬送する排出コンベア8を設け、前記プールコンベアPの繰出口6の左右両側部には、回転駆動によりトレイTを繰出し、回転停止によりトレイTの繰出を停止するゴムローラ9を設ける。
【0028】
前記のようにプールコンベアP上面に仕分けして取出されたトレイTは、繰出口6からのトレイTの繰出に応じて、フリーローラ5の回動により傾斜面を下降滑動して順次繰出される。この繰出口6の横側角部にはゴムローラ9を設けて、このゴムローラ9の回転、停止によって各トレイTの繰出、停止を制御することができる。前記繰出口6にはプールコンベアPの滞留トレイTの前端部分が位置していて、ゴムローラ9に受け止められた状態にあり、このゴムローラ9が回転駆動されることによって、トレイTを繰出口6から排出コンベア8へ繰出す。又、このゴムローラ9の回転が停止されると、トレイTの繰出は行われないで、繰出口6部に停止状態を維持する。
【0029】
次に、主として図6に基づいて、前記プールコンベアPの終端繰出口6部に、端部ローラ28を上下動させて、トレイTの送り出し、停止を正確に行わせるように切替えるものである。終端のローラ29から後側二番目の端部ローラ28を、ベルト30を掛け渡して同回転する構成とし、この端部ローラ8をローラ29のロール軸31の回りに上下回動するようにシリンダ32によって作動させる。この端部ローラ28の下動位置には駆動用のゴムローラ33が設けられている。端部ローラ28がシリンダ32によって押上げられているときは(図6ーC)、このゴムローラから離れて回転されないで、プールコンベアPを滑動される最前端のトレイTの繰出を停止して、繰出口6への繰出を行わせない。又、この端部ローラ28がシリンダ32によって引下げられて(図6ーA)、トレイTのストッパーを解除すると、この端部ローラ28及びローラ29がゴムローラ33から連動回転されて、トレイTを載せて排出コンベア8側へ繰出す。
【0030】
次に、主として図7に基づいて、前記端部ローラ28、29に代えてストッパプレート34を設けたものである。ストッパプレート34はシーソ状揺動軸35の周りに上下にシーソ状に揺動して、前側のストッパガイド36で前端のトレイTを係止したり、後側のストッパ37で後側のトレイTを係止して、繰出、係止の制御を行わせる。このストッパプレート34は前端部がスプリング38で上方へ弾発されていて、このスプリング38力に抗してストッパ34を押し下げることにより、この前端のトレイTを繰出して、後側のトレイTを係止することができる。前上部のストッパガイド36が、トレイTの上周部の環状のトレイ溝部39に位置されると、このストッパ係止が外れて、トレイTが繰出される。従って、ストッパ34をスプリング38に抗して下動すると、この上側のトレイTが下降してトレイ溝部39が左右両側のストッパガイド36に対向されて、このトレイTがストッパプレート34の上面を滑動して繰出口6から排出コンベア8上へ繰出される。このとき後続のトレイTはストッパ37で係止されている。
【0031】
次に、主として図8、図9に基づいて、繰出口6のストッパプレート34を、後部の揺動軸35の周りに上下回動自在にして、スプリング38で上側へ弾発させている。このストッパプレート34の前側にはストッパ40が配置されていて、ストッパプレート34が、このストッパ40よりも上側へ押し上げられると、この上面のトレイTは、前側へ繰出され、このストッパ40よりも下側へ押し下げられると、トレイTは底部を前記ストッパ40に係止される(図8参照)。このとき、この最前端のトレイTを若干浮上させると、底部がストッパ40から外れてトレイ溝部39をストッパガイド36に位置させて、繰出口6から排出コンベア8上へ引出すことができる。
【0032】
次に、主として図10に基づいて、前記プールコンベアPの終端繰出口6側の端部ローラ41の周面をゴム材でライニングして、この下面に駆動ベルト42を接圧させて駆動回転する形態としたもので、簡単な構成で、トレイTの繰出を正確に行わせることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 計測装置
2 仕分装置
3 仕分位置
4 選別コンベア
5 フリーローラ
6 繰出口
7 プールコンベア
8 排出コンベア
9 ゴムローラ
10 ベルトコンベア
11 トレイセンサ
T トレイ
W 果菜物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
果菜物(W)を載せたトレイ(T)を搬送しながら計測装置(1)による計測を受けて、この計測に基づいて各トレイ(T)を仕分装置(2)により選別コンベア(4)からプールコンベア(7)側へ仕分ける構成とし、プールコンベア(7)は搬送始端側を上位に、搬送終端側を下位とする傾斜面を設け、該傾斜面には回転自在のフリーローラ(5)を多数並設する構成とし、フリーローラ(5)の上面に受けるトレイ(T)が傾斜面に沿って終端の繰出口(6)側へ滑動する構成とし、プールコンベア(7)の繰出口(6)と対向する位置にトレイ(T)に載置する果菜物(W)を取り出した空のトレイ(T)を搬送する排出コンベア(8)を設けたことを特徴とする果菜物処理施設。
【請求項2】
プールコンベア(7)の繰出口(6)の左右両側には、回転駆動によりトレイ(T)を繰出し、回転停止によりトレイ(T)の繰出を停止する繰出ローラ(9)を設けることを特徴とする請求項1に記載の果菜物処理施設。
【請求項3】
プールコンベア(7)の搬送終端部は、フリーローラ(5)上面から繰出されるトレイ(T)を受け継いで排出コンベア(8)に供給する供給コンベア(10)とし、供給コンベア(10)上面のトレイ(T)の有無を検出するトレイセンサ(11)を設け、
供給コンベア(10)は、トレイセンサ(11)がトレイ(T)を検出しないと駆動し、駆動中にトレイ(T)を検出してから設定個数のトレイ(T)を検出するか、又はトレイ(T)を検出してから設定時間駆動すると停止することを特徴とする請求項1記載の果菜物処理施設。
【請求項4】
プールコンベア(7)の搬送始端部は仕分装置で仕分けられたトレイ(T)を引き継ぎ搬送する引継ぎコンベア(3)とし、引継ぎコンベア(3)は仕分装置(2)がトレイ(T)を仕分けることを検出すると駆動する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の果菜物処理施設。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−201463(P2012−201463A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−68054(P2011−68054)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】