説明

柔軟なマーカ装置

柔軟な設計により安全性が高められる新しいマーカ装置100。マーカ装置100は、ベース110、および、ベース110上に配置された柔軟な手段142を含む。柔軟な手段の底部140がベース110に取り付けられている。柔軟な手段142は、自然の、または交通による摂動がないときには初期位置を維持する。しかし、柔軟な手段142は、自然の、または交通による摂動を受けているときはこの初期位置から偏向する。さらに、柔軟な手段142は摂動が消滅し、または除去された後にはこの偏向位置から初期位置に復元する。また、マーカ装置100は、柔軟な手段142を覆うためのカバー130を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、車両、船舶、飛行機および歩行者に、危険物、障害または他の領域を安全に回避するように警告し、または方向転換させるのに用いられるトラフィックマーカ装置またはセーフティ(安全)コーンに関する。特に、本発明は、柔軟なセーフティマーカ装置であって、その初期位置をそれ自体が決定し、その初期位置から、自然の、または交通による摂動により偏向し、これらの摂動が消滅しまたは除去されたならば偏向位置から初期位置に復元するセーフティマーカ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トラフィックコーンまたはセーフティコーンは、自動車運転者および歩行者を障害物または危険な領域から遠ざけるために日常的に用いられている。これらのコーンは、通常、合成ゴム、または他のプラスチックからつくられた鮮やかな色の、中空の円錐形状の装置である(例えば、特許文献1を参照のこと)。トラフィックコーンおよびセーフティコーンは、コーンと衝突し得る人間または車両への損傷を最小限にすることを意図されている。しかし、セーフティコーンは公衆にとってまだかなり危険である。その理由の1つは、トラフィックコーンが合成ゴムまたは他のプラスチックからつくられているが、それらはまだ比較的硬く、コーンが、自然の、または交通による風、交通の流れまたは暴力による摂動を受けたときに容易に転倒する傾向があることである。さらに、例えば、車両に轢き倒され、または衝突されるセーフティコーンは、空中浮遊により、または単に路上に転がることにより、特に、続いて流れる交通または周囲の人々にとって危険な物体または障害物となり得る。
【0003】
様々な自動復元式(self−righting)トラフィックコーンが提示されてきた。例えば、特許文献2は、コーンのベースを、コーンが積み重ねまたはスタッキング可能で、自動復元する頂部のように自動復元するように形成することを記載している。特許文献2の目的は、転倒しても転がらずにそれ自体で立ち直り、最初に配置された位置に近づいて直立する積み重ね可能なコーンを提供することである。これは、コーンに低重心をもたらすための重量を与えられたベース部を有する中空の成形プラスチックトラフィックコーンにより達成された。ベースの環状底部は外側および上方に徐々に湾曲してロッカーをもたらし、これによりコーンは自動復元する。また、ベース底部は、角度間隔を有して配置された6本の三角脚に分かれて、コーンが転倒したときに転がることを防止する。
【0004】
特許文献3は、上部に反射シートが取り付けられた視線誘導標を有するトラフィックカラーコーンを記載している。プラグがシートの下に、プラグ内部を上方および下方に延在する空気入口および出口を有して配置されており、空気入口および出口は円錐状の本体部材が設けられ、本体はその上端壁にプラグが取り付けられる挿入穴を有する。支持パネルが本体底部に設けられ、コーンカラー(つば)が本体部材の外面に、パネルとの鉛直方向の間隔を有して取り付けられている。トラフィックカラーコーンは柔軟な材料からつくられ、衝撃を受けた後にその初期形状に戻るように設計されており、したがって、カラーコーンへの損傷は排除または最小化される。
【0005】
特許文献4は、中空の円錐台状本体と、ボウル状の主要部および弾性的に柔軟なスカートを有するベースとを含むセーフティマーカを記載している。これらの部分を有するベースがマーカを、転倒しないように支持面に対して屈曲可能に安定させる。
【特許文献1】米国特許第2,333,273号明細書
【特許文献2】米国特許第3,386,409号明細書
【特許文献3】米国特許第5,888,016号明細書
【特許文献4】米国特許第5,993,105号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
今までのところ、解決方法の焦点はトラフィックコーンの自動復元に当てられてきた。しかし、これらの解決法は安全面において未だ満足できるものでない。なぜなら、これらのトラフィックコーンは硬すぎるか、または、まだ比較的容易に転倒することがあるからである。したがって、道路および交通の安全性をさらに改善する改良されたトラフィックコーンを開発することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、柔軟な設計により安全性を高めるための新しいマーカ装置を提供する。本発明のマーカ装置は、ベース、および、ベース上に配置された柔軟な手段を含む。柔軟な手段の底部はベースに取り付けられている。柔軟な手段は、限定はされないが例えばコイルであり、自然の、または交通による摂動がないときには初期位置を維持する。しかし、柔軟な手段は、自然の、または交通による摂動を受けたときにはこの初期位置から偏向する。さらに、柔軟な手段は、この摂動が消滅し、または除去された後には、この偏向位置から初期位置に復元する。また、本発明のマーカ装置は、柔軟な手段を覆うためのカバーを含む。カバーの外側は、反射材料から成る1以上のバンドを含み得る。さらに、本発明は、マーカ装置を照明する1以上の光源を含み得る。光源は、カバーの内側および/もしくは外側に配置されることができ、かつ/または、柔軟な手段および/もしくはベースに取り付けられることもできる。
【0008】
以上に述べたことを考慮して、本発明の目的は、安全性を高めるための柔軟なマーカ装置またはコーンを提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、それ自体が初期位置の位置決めをする柔軟な手段を有するマーカ装置を提供することにある。
【0009】
本発明のさらに別の目的は、初期位置から新しい位置に偏向する柔軟な手段を有するマーカ装置であって、偏向が摂動のタイプに依存するマーカ装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、偏向位置から初期位置に復元する柔軟な手段を有するマーカ装置であって、この復元機構が柔軟な手段の固有の特性であるマーカ装置を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、摂動による転倒の可能性が著しく小さいベースを有するマーカ装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、重心が支持面または地面に近い低重心のマーカ装置を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、反射材料を含むカバーを有するマーカ装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、マーカ装置を照明するための光源を有するマーカ装置を提供することにある。
【0012】
本発明の、以前の装置に優る利点は、本発明のマーカ装置が、様々なタイプの摂動に対して、転倒せずにより容易に抵抗できることである。さらに別の利点は、本発明のマーカ装置が、人間または車両に対する損傷を著しく低減することにある。これらの利点は、地面上に維持されるベースと、摂動により初期位置から、摂動のタイプに関係なくあらゆる方向に、かつあらゆるタイプの曲がり方で偏向する柔軟な部分とを有するマーカ装置により達成される。
【0013】
本発明の目的および利点は、以下の詳細な説明を図面を参照しつつ読むことにより理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下の詳細な説明は、例示を目的とした多くの詳細を含むが、当業者はいずれも、以下の例示的な詳細に関する多くの変更および修正が本発明の範囲内にあることを容易に理解するであろう。したがって、本発明の以下の好ましい実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明に対する普遍性を全く失わず、かつ、特許請求の範囲に記載された発明を限定することなく説明される。
【0015】
本発明のマーカ装置は、車両、船舶、飛行機および歩行者に、危険、障害物またはその他の領域を安全に回避するように警告し、または方向転換させるために用いられ得る。しかし、本発明のマーカ装置は、いずれの特定の用途にも限定されず、娯楽またはスポーツイベントにも用いられ得る。また、マーカ装置は、通常、円錐状物として認識されているため、セーフティコーンと呼ばれている。しかし、本発明のマーカ装置は、いずれの特定の形状にも限定されず、真直な、湾曲した、円形の、円柱状の、もしくは正方形の形状であっても、または、誰かに警告し、もしくは方向転換させ、または、特定の空間もしくは領域に印を付けるために必要な、または要求されるいずれのタイプの形状であってもよい。したがって、本発明の装置をマーカ装置と称する。また、本発明の特定のマーカ装置またはセーフティコーンの寸法にも制限がない。
【0016】
図1は、本発明に従うマーカ装置100の例示的な実施形態を示す。マーカ装置100は、ベース110およびコーン120を含む。ベース100はマーカ装置100を支持し、マーカ装置を地面または面上に保持する。ベース110は丸み付き縁112を有する正方形として示されている。しかし、ベース110は、要求される支持をもたらすのであれば、どのようなタイプの形状も有することができ、また、どのような材料からつくられることも可能である。ベース110の寸法(長さおよび幅)は、限定的ではないが、約35.6cm×35.6cm(約14インチ×14インチ)であり得、これは、アメリカ合衆国における慣用のセーフティコーン(高さ45.72cm(18インチ)のコーン、高さ71.12cm(28インチ)のコーン)のための標準的なベース寸法である。コーン120は、柔軟な手段140を覆う柔軟なカバー130を含む。好ましくは、カバー130は、コーン120が容易に曲がり、屈曲し、または折れ曲がることを可能にする柔軟な材料からつくられる。カバー130は、柔軟な手段140のどのような動きに対しても抵抗すべきでなく、また、抵抗を有しても最小限でなくてはならない。カバー130の頂部132および底部134は柔軟な手段140に取り付けられ得る。カバー130の底部134を柔軟な手段140に取り付ける代わりに、底部134をベース110に取り付けてもよい。カバー130を連結するための手段のタイプは、例えば、ステッチ、クランプ、接着剤、ベルクロ、リングであるが、これらに限定されない。しかし、カバー130を、柔軟な手段140の上にぴったりと嵌め込むこともでき、この場合、カバー130を連結するための連結手段を用いる必要はない。
【0017】
図1は、円錐状のコーン120を示す。しかし、先に述べたように、コーン120はいずれタイプの形状であってもよく、形状は主にマーカ装置のタイプによって決まる。コーン120は、例えば、逆円錐形状物、円柱状マーカ、環状マーカ、四角柱状マーカ、五角柱状マーカ、管状マーカ、または任意の3次元形状のタイプのマーカとして形成され得る。
【0018】
図2はベース110の上面図を示す。幾つかの実施形態において、ベース110は円形の開口部200を有するが、このような開口部は必須ではない。しかし、開口部200は
、本発明のマーカ装置を、先行技術において一般的であるように積み重ねることができることにおいて好ましい。図2は、また、カバーがない状態の柔軟な手段140の上面図を示す。柔軟な手段140の底部142はベース110に、好ましくは、ベース110の中央に配置されて取り付けられている。ベース110が開口部120を有する場合、柔軟な手段140は、開口部200の縁210の付近に、開口部200の内側またはベース110の上部にて取り付けられる。
【0019】
例えば、柔軟な手段140は、マーカ装置100がセーフティコーンであることを意図される場合に円錐状に形成されるコイルである。柔軟な手段140はマーカ装置100の柔軟性をもたらす。本発明の主要な目的は、ベースが地面または面に保持され、かつ、柔軟な手段がその初期位置、または初期位置から偏向した位置にあることである。柔軟な手段140は、図3〜4に示されているように、あらゆる方向に曲がり、屈曲し、または折れ曲がり、例えば、側方、下方に曲がり、または上方に屈曲/伸張もし得る。すなわち、柔軟な手段は、その初期位置(すなわち、柔軟な手段がコイルまたはばねである場合の自然な、または中立の位置)から偏向する。初期位置からの偏向の方向および量は、摂動力のタイプ(すなわち、マーカ装置に加えられる摂動力の量および方向)によって変わる。摂動が除去され、または消滅すれば、柔軟な手段は偏向位置から初期位置に復元する。本発明は、間接的もしくは直接的な接触または摂動に限定されない。様々なタイプの摂動の例があり、これらは、限定はされないが、自然の風、交通による風、通行による摂動、キック、プッシング(側方、上向き、および/または下向きの)、および暴力などである。
【0020】
図5は、マーカ装置500が摂動力510を受け、これにより、柔軟な手段(図5にはカバーにより覆われているため見えない)が、図1に示したような初期(直立)位置から曲がり、屈曲し、または折れている様子を示す。この結果、およびコーンの柔軟な材料により、コーン520が、摂動510による柔軟な手段の新しい位置に従って、曲がり、折れ、屈曲している。図6は、車600が本発明のマーカ装置に衝突し、またマーカ装置を轢き倒している状況を示す。車600のバンパー620がマーカ装置610に衝突したとき、ベース630は地面に保持され、柔軟な手段およびカバーのみが、番号640で示されているように屈曲する。また、マーカ装置650が車の下にあるときも、ベース630は地面上に維持され、柔軟な手段およびカバーのみが、番号660で示されているように屈曲する。マーカ装置は、車がマーカ装置の上から無くなれば、番号670で示されているようにそれ自体で初期(直立)位置に復元する。摂動中に、本発明のマーカ装置のベースが幾らかの揺れ運動をすることもあるが、一度摂動が消滅すれば、マーカ装置のベースは安定した初期位置に戻る。別の例(図示せず)として、本発明のマーカ装置が地面に、限定的ではないが、例えば車またはトラックから落下される。これらの車またはトラックは、幾つものマーカ装置を或るエリアに、例えば障害物を遮蔽するために配送している。着地後、本発明のマーカ装置は、最初は揺れるかも知れないが、揺れ運動が収まれば安定した初期位置に戻る。本発明のマーカ装置がこの位置に維持される可能性は大きい。なぜなら、本発明のマーカ装置は非常に重心が低い(地面または支持面に近い)からである。重心が低いのは、主に、ベースが、ベース上に配置された柔軟な手段とカバーとの合計重量と比較して相対的に重いからである(柔軟な手段およびカバーは、好ましくは、軽量の材料からつくられる)。マーカ装置の重心は、ベースの重量と、ベース上に配置された柔軟な手段とカバーの合計重量との差が大きい場合に、ベースの上部、またはベース内のいずれかの位置に実質的に近くなる。これは当業者には容易に理解されよう。また、柔軟な手段(およびカバー)が摂動により曲がることが、摂動を受けた柔軟な手段がベース上に生じるトルクをかなり低減する(これが、比較的硬い上部/コーン部分を有する既存のトラフィックセーフティコーンまたはマーカ装置と著しく異なる点である)。トルクの低減によりベースの安定性が増大し、それにより本発明のマーカ装置の安定性が高められる。
【0021】
どのようなタイプの摂動を受けても、マーカ装置のベースが地面または面上に維持され
、摂動力により初期位置から新しい位置に偏向するのは柔軟な手段およびカバーであることに留意されたい。また、摂動が除去されれば、柔軟な手段およびカバーは、それ自体で初期位置に戻る。摂動によりベースが最初に揺れ始める可能性もあるが、ベースの揺れが収まれば、ベースは地面または面上で初期の安定位置に戻る。実際、これは必ずしも必要なことではないが、セーフティコーンまたはマーカ装置が地面または面に接着されることもでき、これは本発明の利点をより明確にする。なぜなら、これにより、柔軟なコーン(すなわち、柔軟な手段およびカバー)は、その初期位置から容易に安全に偏向し、なおかつ、ベースは地面に保持されるからである。したがって、ベースは、ベースを地面または面に一時的に固定するための固定手段を含み得る。固定手段の例は、接着剤、爪、ねじ、フック、スパイク、留め具などであり得る。
【0022】
さらに、本発明のマーカ装置は、図7のマーカ装置700に示された光源710のような1以上の光源を含み得る。光源710は、カバー720内を照明するためのカバー720の内側のいずれの場所にも配置され得る。しかし、光源710は、ベースまたは柔軟な手段に配置されることもできる。光源がカバー710の内側に収容されている場合、カバーの材料が、暗闇または視界不良の状況下でマーカ装置が見えるように光を透過させることが好ましいであろう。光源710はどのようなタイプの光源であってもよく、特定のタイプおよび機構に限定されない。光源710は、軽量で小型であることが好ましい。光源710は、ベース110の開口部200の付近に配置され得るが、柔軟な手段740の頂部730付近に配置されてもよい。概して、光源は、ベース、柔軟な手段、またはカバー(内側または外側)に配置され得る。本発明のマーカ装置は、また、光源を作動させるためのセンサを有し得る。センサは、例えばベースの底部に配置され得る。マーカ装置が地面または面上に配置されたならば、センサが光源を作動させてマーカ装置が点灯する。センサは、例えば機械的スイッチであり得る。しかし、センサは機械的スイッチに限定されない。なぜなら、センサは、例えば、昼間か夜間かに応じて光源を作動させる感光センサでもよいからである。また、センサの感度は、視界が悪くなったときに作動されるように設定されることもできる。
【0023】
本発明を、幾つかの例示的な実施形態に基づいて説明してきた。これらの実施形態は、あらゆる点において例示的であり、限定的でないことが意図されている。したがって、本発明の詳細な実施において、本文中に記載された内容から派生し得る多くの変更が、当業者により可能である。例えば、本発明の上記の(明示的または黙示的な)目的および利点を満たすために、マーカ装置およびその構成要素は、適合し得る様々な異なる材料および寸法により、様々な異なる方法で、設計、製造され、また組み立てられることができる。以下の説明において、異なる材料、寸法、ならびに、可能な組立および変型の幾つかの例を示す。
【0024】
概して、本発明のマーカ装置の高さは限定されていない。しかし、当分野および政府(連邦政府、州政府または地方自治体)の規制は、セーフティトラフィックコーンのための幾つかの特定の寸法/高さを教示している。このような寸法のアメリカ合衆国における例は、限定はされないが、例えば、35.56cm(14インチ)高さのコーン、45.72cm(18インチ)高さのコーン、71.12cm(28インチ)高さのコーン、または、91.44cm(36インチ)高さのコーンである。当業者には容易に理解されるように、マーカ装置の高さは、概して、使用または用途のタイプと、世界中の様々な国々/地域において異なる(異なり得る)政府(連邦、州または地方)の規制または要求条件のタイプによって決まる。
【0025】
マーカ装置のベースは、マーカ装置の安定性において重要な役割を果たす。先に論じたように、ベースの重量は、ベースより上に配置された全構成要素の合計重量よりもかなり重くなくてはならない。また、ベースの寸法は、マーカ装置を、摂動の有無に関わらず
安定して支持できるように十分に大きくなければならない。これについても、当分野、および、例えば米国政府の規制は、マーカ装置のベースのための幾つかの特定の寸法を教示している(例えば、約35.56cm×35.56cm(約14インチ×約14インチ))。これは、慣用のセーフティコーン(例えば45.72cm(18インチ)高さのコーンおよび71.12cm(28インチ)高さのコーン)のための標準的なベース寸法である。ベースに用いられ得る材料は、例えば、ゴム、軟質/硬質プラスチック、ポリ塩化ビニル、竹材もしくは木材組成物を含むあらゆるタイプの木材、金属などであるが、これらの材料に限定されない。
【0026】
柔軟な手段は、どのようなタイプの柔軟な材料であってもよく、また、材料が、先に論じた本発明の目的および利点を満たすための必要な柔軟性をもたらすのであれば、コイルに限定されない。当業者は、柔軟な手段の物理的寸法が、柔軟な手段の作用、例えば、材料のタイプ(これにより材料の弾性)を決定し、また、材料の形状および寸法(例えば、所定数のスパイラルを有する91.44cm(36インチ)スパイラル円錐)、ならびに材料の直径を決定することを容易に理解するであろう。柔軟な手段のための材料のタイプの例は、例えば、金属(例えば、アルミニウム、スチールなど)、カーボン、グラファイト、木材(竹材を含む)、ファイバーガラス、プラスチック、ゴムなどを含むが、これらの材料に限定されない。機械工学の分野における技術者には容易に理解されるように、柔軟な手段の物理的寸法を決定するための様々な方法がある。方法の1つは、試行錯誤しつつ実験を行うことであり、別の方法は、マーカ装置またはマーカ装置の1以上の構成要素のコンピュータモデルを用いたシミュレーション/最適化による方法である。柔軟な手段の物理的寸法を決定するためのプロセスは、通常、幾つかの経済的な制約および/または、規制による制約/基準により簡略化される。すなわち、材料は、より安く、製造工程でより取り扱い易く、組立がより容易であり、再生利用性がより高く、かつ/または、政府(連邦、州または地方)の規格により要求されるように選択されるであろう。マーカ装置またはマーカ装置の1以上の構成要素のコンピュータモデルを用いた場合、模擬マーカ装置またはその構成要素は、摂動のタイプをシミュレートした特定の力、様々なタイプの摂動をシミュレートした力の範囲、および/または、マーカ装置またはその構成要素の線形または角度力学を示し/分析するパラメータ(例えば、どのくらいの偏向が許容されるか、および、柔軟な手段がどのくらい迅速に摂動位置から初期位置に戻るか)に従って最適化されよう。
【0027】
柔軟な手段はまた、1以上のロッドを、ロッドの物理的特性が、先に論じた本発明の目的および利点を満たす限りにおいて含み得る。図8は、セーフティコーン800の例を示し、コーン800においては、柔軟な手段が、ベース820上に配置された1つのロッド810をベースにしている。ロッド810は、例えば、ロッドの下端がベース820に取り付けられ、上端がカバー830の頂部(例えばリング)に取り付けられ得る。先に論じたように、例示的なセーフティコーンの円錐形状は、主に柔軟な手段により画成および決定される。しかし、マーカ装置800の場合、円錐形状は、ロッド810上に配置されたカバー830により決定されなければならない。図9は、セーフティコーン800が摂動900を受け、これにより、ロッド810が摂動900により曲げられている様子を示す。図10は、セーフティコーン1000の例を示す。セーフティコーン1000においては、柔軟な手段が、ベース1040上に配置された3本のロッド1010,1020および1030をベースにしている。ロッド1010,1020,1030は、例えば、ロッドの下端がベース1040に取り付けられ、上端がカバー1050の頂部(例えばリング)に取り付けられ得る。図11は、セーフティコーン1000が摂動1100を受け、これにより、ロッド1010,1020および1030が摂動1100により曲げられている様子を示す。
【0028】
好ましい実施形態において、カバーは、風の抵抗を低減するために空気透過性であるべ
きである。また、カバーは、軽量で、光透過性であるべきであり、好ましくは、先に論じたように、柔軟な手段の運動に対して抵抗してはならず、または、少なくとも抵抗を最小化しなくてはならない。このような材料の例は、例えば、メッシュタイプの材料、ビニール、キャンバス、ポリエステルなどであるが、これらの材料に限定されない。また、カバーの外側は、あらゆる種類の付形物および/または反射材料を含み得る。好ましい付形物(反射カラー(つば)、ストリップ、または他のタイプの制御付形物またはサイン)は、政府(連邦政府、州政府または地方自治体;例えば、連邦航空局および/または連邦道路管理局を含む米国運輸省)により推奨される付形物であり、一般的な交通制御または警告サインを含む。図12は、カバー1210を有するコーン1200の例を示す。カバー1210は、米国政府の規制に従ってカバー1210上の異なる2つの位置に配置された反射材料の2つのバンドを含む。図12は、第1の反射バンド(陰付き部)がカバー1210の頂部から約7.62cm(約3インチ)の位置に配置されている様子を示し、この第1バンドは高さが約15.24cm(約6インチ)である。図12は、第2の反射バンド(陰付き部)が第1反射バンドの底部から約5.08cm(約2インチ)の位置に配置されている様子を示し、この第2バンドは高さが約10.16cm(約4インチ)である。他のあらゆるタイプの付形物またはサインが含まれることができ、これらは用途のタイプによって決まる。カバーに、熱、接着剤、テープ、ベルクロ、縫合などを用いて取り付け/組み付けられることができる反射材料を用いることが可能である。このような反射材料の例は、限定はしないが、例えば、約500燭光パワーを有する3M8710反射材料(3M社から販売)である。当業者には容易に理解されるように、本発明は、3M8710反射材料にも、約500燭光のパワーを有する反射材料にも限定されず、異なる量の反射強度(高度または低度)を各々が有するあらゆるタイプの反射材料(例えば、リフレクトライト(Reflecto−Lite)社を参照)を用いることができる。
【0029】
図13は、ベース1310、スパイラル1320、カバー1330およびリング1340を有するマーカ装置組立体1300の例を、マーカ装置組立体1300の断面図を用いて示す。リング1340は、モジュール部品(すなわち、ベース1310、スパイラル1320およびカバー1330)のための一種のクイックコネクタとして用いられる。挿入図においては明瞭化のために、スパイラル1320の下部リングの一部のみが示されており、スパイラル1320は実際には、番号1300により示されているように上方に延在していることに留意されたい。リング1340の主な目的は、スパイラル1320およびカバー1330をベース1310の内縁1315に接して配置することである。リング1340は、ベース1310、スパイラル1320およびカバー1330を連結するのに十分な強度、および、これらの3つの部品を組み立てる(分解する)のに十分な柔軟性を有するのであれば、あらゆるタイプの材料(例えば、プラスチック、ゴムまたはポリエステル)からつくられることができる。
【0030】
図14は、柔軟な手段が1以上のロッド1420および1430を含む場合にベース1410と柔軟な手段とがどのように連結され得るかを示す。例えば、ロッド1420は、ベース1410の底部1415に対してほぼ平行に配置され得る端部1422を含む。ロッド1420は、柔軟な手段の必要な柔軟性を保証するために、ロッド1420の一体部分としてのばね1424を含み得る。しかし、ばね1424が必要であるかどうかは、ロッド1420の物理的特性(例えば柔軟性)による。
【0031】
本発明は、また、1つの柔軟な手段を有するマーカ装置に限定されない。なぜならマーカ装置は、2つ以上の柔軟な手段を含み得るからである。図15は、マーカ装置1500の例示的な実施形態を示し、マーカ装置1500は、ベース1510の上に配置された2つ以上の柔軟な手段1520および1530を含むバリケードの形態を有する。バリケードの場合、ベース1510は、典型的に矩形の形状を有する。ベース1510は、スタッキングのために有利な開口部を有し得るが、開口部は必須ではない。2つ以上の柔軟な手
段1520および1530は、ベース1510に、単一の柔軟な手段の配置のために先に論じた方法と同様に配置され得る。マーカ装置1500は、(1)2つ以上の柔軟な手段を覆う1540、(2)1以上の付形物および/または反射材料1550および1552、および/または、(3)カバー1540の外側に配置された1以上の光源(例えば1560および1562)もしくは、カバー1540の内側に配置された1以上の光源(図15には示されていないが、先に説明した)を含み得る。当業者には、1つの柔軟な手段を有するマーカ装置のための先に論じた教示が、2つ以上の柔軟な手段を有するマーカ装置にもあてはまることが明らかなはずである。さらに、当業者には、2つ以上の柔軟な手段を有するマーカがバリケードに限定されないことが明らかであろう。なぜなら、このようなマーカ装置は、マーカの変型が、直接または間接的な摂動を受けたときの安全性、柔軟性に関して、先に述べかつ論じた利点および目的を含む限りにおいてフェンス状の構造も有し得るからである。本発明に従うフェンス状のマーカ装置は、小型であり得るが、例えば、中庭、通りの一部などを囲うためにかなり幅広にもつくられ得る。車がこのような幅広のフェンスに突っ込んだとき、車が突っ込んだフェンスの一部が、先の教示に従って屈曲し、曲がるなどし、そして、車(摂動を与えた)が走り去ったならばフェンスの自然な初期位置に戻ることを想像されたい。
【0032】
これらの変型の全ては、特許請求の範囲およびその法的均等物により規定されるように、本発明の範囲および精神に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に従うマーカ装置の一実施形態を示す斜視図。
【図2】マーカ装置の平面図。
【図3】マーカ装置の柔軟性を説明する斜視図。
【図4】マーカ装置の柔軟性を説明する斜視図。
【図5】マーカ装置の摂動を説明する斜視図。
【図6】マーカ装置が車に衝突され、または轢かれた状態を示す斜視図。
【図7】マーカ装置の内側の光源の例を示す斜視図。
【図8】柔軟な手段として1本のロッドを有するマーカ装置を示す斜視図。
【図9】マーカ装置が摂動した状態を示す斜視図。
【図10】柔軟な手段として3本のロッドを有するマーカ装置を示す斜視図。
【図11】図10に示したマーカ装置が摂動した状態を示す斜視図。
【図12】反射材料を有するカバーを示す斜視図。
【図13】マーカ装置組立体の断面図。
【図14】ロッド、すなわち柔軟な部材の柔軟性を高めるためにばねを有するロッドを示す斜視図。
【図15】2つ以上の柔軟な手段を有するマーカ装置を示す斜視図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セーフティマーカ装置であって、
(a)ベースと、
(b)前記ベース上に配置された柔軟な手段とを含み、
前記柔軟な手段の底部が前記ベースに取り付けられ、前記柔軟な手段が、摂動がないときに初期位置を維持し、前記柔軟な手段が、前記摂動を受けたときに前記初期位置から新しい位置に偏向し、前記柔軟な手段が、前記摂動が消滅し、または除去された後に前記偏向位置から前記初期位置に復元するセーフティマーカ装置。
【請求項2】
さらに、前記柔軟な手段を覆うためのカバーを含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記カバーが反射材料を含む請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記反射材料が1以上の反射バンドを含む請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記反射材料が2つの反射バンドを含み、第1の反射バンドが前記カバーの頂部から約7.62cm(約3インチ)の位置に配置され、前記第1バンドの高さが約15.24cm(約6インチ)であり、第2の反射バンドが前記第1反射バンドの底部から約5.08cm(約2インチ)の位置に配置され、前記第2バンドの高さが約10.16cm(約4インチ)である請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記反射材料が3M8710反射材料である請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記柔軟な手段がコイルを含み、前記コイルが円錐状物として形成されている請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記柔軟な手段がコイルであり、前記コイルが円柱状物として形成されている請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記柔軟な手段が1以上のロッドを含む請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ベースがほぼ正方形である請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記ベースが、複数の前記セーフティマーカ装置のスタッキングを可能にするための開口部を含む請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記ベースが、さらに、前記ベースを面に一時的に固定するための固定手段を含む請求項1に記載の装置。
【請求項13】
さらに光源を含む請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記光源が前記ベースに取り付けられた請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記光源が前記柔軟な手段に取り付けられた請求項13に記載の装置。
【請求項16】
さらに、前記柔軟な手段を覆うためのカバーを含み、前記光源が前記カバーに取り付けられた請求項13に記載の装置。
【請求項17】
さらに、前記光源を作動させるためのセンサを含む請求項13に記載の装置。
【請求項18】
セーフティコーンであって、
(a)ベースと、
(b)前記ベース上に配置されたコイルとを含み、
前記コイルの底部が前記ベースに取り付けられ、
前記コイルが円錐状物として形成され、
前記コイルが、摂動がないときに初期位置を維持し、前記コイルが、前記摂動を受けているときに前記初期位置から新しい位置に偏向し、前記コイルが、前記摂動が消滅し、または除去された後に前記偏向位置から前記初期位置に復元するセーフティコーン。
【請求項19】
さらに、前記柔軟な手段を覆うためのカバーを含む請求項18に記載のセーフティコーン。
【請求項20】
前記カバーが反射材料を含む請求項19に記載のセーフティコーン。
【請求項21】
前記反射材料が1以上の反射バンドを含む請求項20に記載のセーフティコーン。
【請求項22】
前記反射材料が2つの反射バンドを含み、第1の反射バンドが前記カバーの頂部から約7.62cm(約3インチ)の位置に配置され、前記第1バンドの高さが約15.24cm(約6インチ)であり、第2の反射バンドが前記第1反射バンドの底部から約5.08cm(約2インチ)の位置に配置され、前記第2バンドの高さが約10.16cm(約4インチ)である請求項20に記載のセーフティコーン。
【請求項23】
前記反射材料が3M8710反射材料である請求項20に記載のセーフティコーン。
【請求項24】
前記柔軟な手段が1以上のロッドを含む請求項18に記載のセーフティコーン。
【請求項25】
前記ベースがほぼ正方形である請求項18に記載のセーフティコーン。
【請求項26】
前記ベースが、複数の前記セーフティコーンのスタッキングを可能にするための開口部を含む請求項18に記載のセーフティコーン。
【請求項27】
前記ベースが、さらに、前記ベースを面に一時的に固定するための固定手段を含む請求項18に記載のセーフティコーン。
【請求項28】
さらに光源を含む請求項18に記載のセーフティコーン。
【請求項29】
前記光源が前記ベースに取り付けられた請求項28に記載のセーフティコーン。
【請求項30】
前記光源が前記柔軟な手段に取り付けられた請求項28に記載のセーフティコーン。
【請求項31】
さらに、前記柔軟な手段を覆うためのカバーを含み、前記光源が前記カバーに取り付けられた請求項28に記載の装置。
【請求項32】
さらに、前記光源を作動させるためのセンサを含む請求項28に記載のセーフティコーン。
【請求項33】
セーフティマーカ装置であって、
(a)ベースと、
(c)前記ベース上に配置された2つ以上の柔軟な手段とを含み、
前記2つ以上の柔軟な手段の各々の底部が前記ベースに取り付けられ、前記2つ以上の柔軟な手段の1以上が、摂動がないときに初期位置を維持し、前記2つ以上の柔軟な手段の1以上が、前記摂動を受けたときに前記初期位置から新しい位置に偏向し、前記2つ以上の柔軟な手段の1以上が、前記摂動が消滅し、または除去された後に前記偏向位置から前記初期位置に復元するセーフティマーカ装置。
【請求項34】
さらに、前記2つ以上の柔軟な手段を覆うためのカバーを含む請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記カバーが反射材料を含む請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記反射材料が1以上の反射バンドを含む請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記反射材料が2つの反射バンドを含み、第1の反射バンドが前記カバーの頂部から約7.62cm(約3インチ)の位置に配置され、前記第1バンドの高さが約15.24cm(約6インチ)であり、第2の反射バンドが前記第1反射バンドの底部から約5.08cm(約2インチ)の位置に配置され、前記第2バンドの高さが約10.16cm(約4インチ)である請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記反射材料が3M8710反射材料である請求項35に記載の装置。
【請求項39】
前記2つ以上の柔軟な手段の1以上がコイルを含み、前記コイルが円錐状物として形成されている請求項33に記載の装置。
【請求項40】
前記2つ以上の柔軟な手段の1以上がコイルであり、前記コイルが円柱状物として形成されている請求項33に記載の装置。
【請求項41】
前記2つ以上の柔軟な手段の1以上が1以上のロッドを含む請求項33に記載の装置。
【請求項42】
前記ベースが矩形である請求項33に記載の装置。
【請求項43】
前記ベースが、複数の前記セーフティマーカ装置のスタッキングを可能にするための開口部を含む請求項33に記載の装置。
【請求項44】
前記ベースが、さらに、前記ベースを面に一時的に固定するための固定手段を含む請求項33に記載の装置。
【請求項45】
さらに1以上の光源を含む請求項33に記載の装置。
【請求項46】
前記1以上の光源が前記ベースに取り付けられた請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記1以上の光源が前記2つ以上の柔軟な手段の1以上に取り付けられた請求項45に記載の装置。
【請求項48】
さらに、前記2つ以上の柔軟な手段を覆うためのカバーを含み、前記1以上の光源が前記カバーに取り付けられた請求項45に記載の装置。
【請求項49】
さらに、前記光源を作動させるためのセンサを含む請求項45に記載の装置。
【請求項50】
前記マーカ装置が、バリケード状の形状またはフェンス形状を含む請求項33に記載の装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セーフティマーカ装置であって、
(a)別のセーフティマーカ装置とのスタッキングを可能にするための開口部を含むベースと、
(b)前記ベース上に配置された柔軟な手段であって、
前記柔軟な手段が、摂動がないときに初期位置を維持し、前記柔軟な手段が、前記摂動を受けたときに前記初期位置から新しい位置に偏向し、前記柔軟な手段が、前記摂動が消滅し、または除去された後に前記偏向位置から前記初期位置に復元する柔軟な手段と、
(c)前記柔軟な手段を覆うためのカバーとを含み、前記カバーが柔軟な材料から、前記カバーが前記摂動による前記柔軟な手段の前記移動と共に容易に移動するようにつくられたセーフティマーカ装置。
【請求項2】
前記カバーが反射材料を含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記反射材料が1以上の反射バンドを含む請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記反射材料が2つの反射バンドを含み、第1の反射バンドが前記カバーの頂部から約7.62cm(約3インチ)の位置に配置され、前記第1バンドの高さが約15.24cm(約6インチ)であり、第2の反射バンドが前記第1反射バンドの底部から約5.08cm(約2インチ)の位置に配置され、前記第2バンドの高さが約10.16cm(約4インチ)である請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記反射材料が3M8710反射材料である請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記柔軟な手段がコイルを含み、前記コイルが円錐状物として形成されている請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記柔軟な手段がコイルであり、前記コイルが円柱状物として形成されている請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記柔軟な手段が1以上のロッドを含む請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記ベースがほぼ正方形である請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ベースが、さらに、前記ベースを面に一時的に固定するための固定手段を含む請求項1に記載の装置。
【請求項11】
さらに光源を含む請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記光源が前記ベースに取り付けられた請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記光源が前記柔軟な手段に取り付けられた請求項11に記載の装置。
【請求項14】
さらに、前記柔軟な手段を覆うためのカバーを含み、前記光源が前記カバーに取り付けられた請求項11に記載の装置。
【請求項15】
さらに、前記光源を作動させるためのセンサを含む請求項11に記載の装置。
【請求項16】
セーフティコーンであって、
(a)別のセーフティマーカ装置とのスタッキングを可能にするための開口部を含むベースと、
(b)前記ベース上に配置されたコイルであって、
前記コイルが円錐状物として形成され、
前記コイルが、摂動がないときに初期位置を維持し、前記コイルが、前記摂動を受けたときに前記初期位置から新しい位置に偏向し、かつ、前記コイルが、前記摂動が消滅し、または除去された後に前記偏向位置から前記初期位置に復元し、前記摂動が鉛直方向に限定されていないコイルと、
(c)前記コイルを覆うためのカバーとを含み、前記カバーが柔軟な材料から、前記カバーが前記摂動による前記コイルの前記移動と共に容易に移動するようにつくられたセーフティコーン。
【請求項17】
前記カバーが反射材料を含む請求項16に記載のセーフティコーン。
【請求項18】
前記反射材料が1以上の反射バンドを含む請求項17に記載のセーフティコーン。
【請求項19】
前記反射材料が2つの反射バンドを含み、第1の反射バンドが前記カバーの頂部から約7.62cm(約3インチ)の位置に配置され、前記第1バンドの高さが約15.24cm(約6インチ)であり、第2の反射バンドが前記第1反射バンドの底部から約5.08cm(約2インチ)の位置に配置され、前記第2バンドの高さが約10.16cm(約4インチ)である請求項17に記載のセーフティコーン。
【請求項20】
前記反射材料が3M8710反射材料である請求項17に記載のセーフティコーン。
【請求項21】
前記柔軟な手段が1以上のロッドを含む請求項16に記載のセーフティコーン。
【請求項22】
前記ベースがほぼ正方形である請求項16に記載のセーフティコーン。
【請求項23】
前記ベースが、さらに、前記ベースを面に一時的に固定するための固定手段を含む請求項16に記載のセーフティコーン。
【請求項24】
さらに光源を含む請求項16に記載のセーフティコーン。
【請求項25】
前記光源が前記ベースに取り付けられた請求項24に記載のセーフティコーン。
【請求項26】
前記光源が前記柔軟な手段に取り付けられた請求項24に記載のセーフティコーン。
【請求項27】
さらに、前記柔軟な手段を覆うためのカバーを含み、前記光源が前記カバーに取り付けられた請求項24に記載の装置。
【請求項28】
さらに、前記光源を作動させるためのセンサを含む請求項24に記載のセーフティコーン。
【請求項29】
セーフティマーカ装置であって、
(a)ベースと、
(c)前記ベース上に配置された2つ以上の柔軟な手段とを含み、
前記2つ以上の柔軟な手段の各々の底部が前記ベースに取り付けられ、前記2つ以上の柔軟な手段の1以上が、摂動がないときに初期位置を維持し、前記2つ以上の柔軟な手段の1以上が、前記摂動を受けたときに前記初期位置から新しい位置に偏向し、前記2つ以上の柔軟な手段の1以上が、前記摂動が消滅し、または除去された後に前記偏向位置から前記初期位置に復元するセーフティマーカ装置。
【請求項30】
さらに、前記2つ以上の柔軟な手段を覆うためのカバーを含む請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記カバーが反射材料を含む請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記反射材料が1以上の反射バンドを含む請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記反射材料が2つの反射バンドを含み、第1の反射バンドが前記カバーの頂部から約7.62cm(約3インチ)の位置に配置され、前記第1バンドの高さが約15.24cm(約6インチ)であり、第2の反射バンドが前記第1反射バンドの底部から約5.08cm(約2インチ)の位置に配置され、前記第2バンドの高さが約10.16cm(約4インチ)である請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記反射材料が3M8710反射材料である請求項31に記載の装置。
【請求項35】
前記2つ以上の柔軟な手段の1以上がコイルを含み、前記コイルが円錐状物として形成されている請求項29に記載の装置。
【請求項36】
前記2つ以上の柔軟な手段の1以上がコイルであり、前記コイルが円柱状物として形成されている請求項29に記載の装置。
【請求項37】
前記2つ以上の柔軟な手段の1以上が1以上のロッドを含む請求項29に記載の装置。
【請求項38】
前記ベースが矩形である請求項29に記載の装置。
【請求項39】
前記ベースが、複数の前記セーフティマーカ装置のスタッキングを可能にするための開口部を含む請求項29に記載の装置。
【請求項40】
前記ベースが、さらに、前記ベースを面に一時的に固定するための固定手段を含む請求項29に記載の装置。
【請求項41】
さらに1以上の光源を含む請求項29に記載の装置。
【請求項42】
前記1以上の光源が前記ベースに取り付けられた請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記1以上の光源が前記2つ以上の柔軟な手段の1以上に取り付けられた請求項41に記載の装置。
【請求項44】
さらに、前記2つ以上の柔軟な手段を覆うためのカバーを含み、前記1以上の光源が前記カバーに取り付けられた請求項41に記載の装置。
【請求項45】
さらに、前記光源を作動させるためのセンサを含む請求項41に記載の装置。
【請求項46】
前記マーカ装置がバリケード状の形状またはフェンス形状を含む請求項29に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2006−515906(P2006−515906A)
【公表日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−562893(P2003−562893)
【出願日】平成15年1月23日(2003.1.23)
【国際出願番号】PCT/US2003/002116
【国際公開番号】WO2003/063108
【国際公開日】平成15年7月31日(2003.7.31)
【出願人】(504282267)ワールドワイド セイフティ リミテッド ライアビリティ カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】WORLDWIDE SAFETY,LLC
【Fターム(参考)】