説明

柔軟な材料製の容器とその製造方法及び製造装置

【課題】 新規の柔軟な材料製の容器を提供する。
【解決手段】 本発明の柔軟な材料製の容器は、底壁(a)と、底壁(a)から実質的に直角に立っている複数の側壁(b)と、複数の側壁(b)の間に配置され、かつブランクの角部の近傍にかつ複数の側壁(b)と複数の接続壁(c)との間で配置されている部分に襞を付けて襞部(d)を形成することによって得られ、かつ複数の接続壁(c)と、外方へ折られている上周縁部(10)とを備えている、外周縁部(10)の襞付け及び折り曲げによって、単層又は複数層のシート材料製の多角形状のブランク(2)から得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟な材料製のトレイを構成している、少なくとも三つの寸法(側面)を有する容器と、このトレイを製造する方法及び装置とに関する。
【0002】
特に、本発明は、プラスチック又はアルミニウム製の平坦な厚いシートが射出成形又は熱成形されて引き抜き加工される、市場で現存しているプラスチック容器に代わる容器を提案している。
【背景技術】
【0003】
これらは、とりわけ、液状又はペースト状の形態を含む食品を収容するために使用されている。
【0004】
上記容器は、様々な方法で作られ、通常、ヒンジで付けられた開放可能な蓋を備え、この蓋の下で、容器をきつく閉めるシートを配置することができる、又は、容器は、それらの上部に接合されている蓋を備えている。
【0005】
これらの容器は、本来、かなり高価となる。
【0006】
さらに、これらの容器は、実質的に永久に強固な堅さを有し、廃棄時にも大きな体積を占めるままであり、都市の廃棄物の廃棄に関するすでに深刻な問題をさらに悪化させてしまう。
【0007】
この他に、仕切りが高い容器の場合、仕切りの最も大きな変形地点や壁の最も薄い地点においてすら、気体又は蒸気に対する透過性を低く保証するために、仕切りの厚さを適切に高くしなければならない。
【0008】
これは、EVOH又は延伸されたアルミフォイルを含む共押出の場合において、特に有効である。
【0009】
このようにして、すなわち熱成形によって作られた、仕切られたプラスチックトレイは、トレイが施される引伸処理で容器が熱作用を受けて壊れてしまう傾向があるので、湿った食品を包装するために使用することができない(食品の保存のために熱殺菌処理が必要となることが多い)。
【0010】
一方、このようなことは、金属、アルミニウム又は延伸鋼製の容器では起こらないが、これら容器は非常に高価である。
【0011】
いずれにしても、プラスチックシート及びアルミニウムシートの両方のために、引き抜きシステムは、特に製造速度を高くする必要がある場合に、非常に高価な機械及び型が必要となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、上記容器に代わる有効な代替物を提供し、利点を維持しつつ欠点をなくす、容器を提供することである。
【0013】
特に、本発明の目的は、簡単で経済的な方法でかつ高速に作ることができる容器を提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、使用中には強固な堅さを維持するが、捨てる時には皺を付けて体積を非常に低減でき、かつ廃棄物処理を促進する、容器を提供することである。
【0015】
本発明のさらに別の目的は、経済的でありかつ製造速度の高い、容器の製造システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
これらの目的は、添付した独立請求項1の特徴を有する本発明の容器によって実現され、また、独立請求項8の特徴を有する関連の製造方法によって実現され、また、独立請求項13の特徴を有する装置によって実現される。
【0017】
本発明の容器は、可能ならば、容器が任意の支持機能なく仕切り作用を提供するだけであるので、非常に薄いアルミニウム層と結合した、特に単層又は複数層のプラスチック製の柔軟な材料で作られている。
【0018】
容器は、3次元トレイ形状を有する容器に一定容量と垂直方向の堅さを与えるように、角部近傍の領域が襞を付けられる、内方及び外方へ適切に折られる、有利的には正方形、矩形又は多角形状であるブランクから得られる。
【0019】
他方、横断方向の強固さは、もしあるならば、ヒートシール、接着、容器の上周縁部の下の他の手段によって得られる、又は縁部の折り曲げによって当てられる、小さなフレームによって得られうる。
【0020】
次いで、容器は、好ましくはプルタブを備えた、剥離可能な又は剥離不可能なシートによって有利的には閉鎖される。
【0021】
上記のように形成された容器が、上記引き抜きタイプの容器と比べて顕著である別の特徴は、全ての側面において、仕上げることと図を入れることが容易であることである。
【0022】
容器を形成している柔軟な材料は、限定された厚さの範囲内(最大350ミクロン)であるので、リールツーリール式で容易に高速処理で印刷することができる。さらに、容器の構成では、引き抜き処理で起こるような、印刷の変形が起こらない。
【0023】
容器を形成している積層体の別の特性は、サセプタの機能を有する可能性であり、すなわち、全て同様な平坦な構造のおかげで、上記特性を有する、インクでの印刷部分による、又は、サセプタの作用を有する金属蒸着フィルムによる、マイクロ波放射を熱エネルギに変換する可能性である。
【0024】
積層体のサセプタの作用は、マイクロ波オーブン内に配置される時に、容器の複数の異なる加熱領域を生成し、異なる加熱調理を得るように、印刷部分がサセプタに当てられる量によって制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の例示的な実施例は、添付図面を参照しつつ以下に記載する。本発明の容器が図1〜3を参照して記載されている。ここで、特に図2を参照すると、高さの低いトレイとして整形されている本発明の容器は、全体が参照番号1で示されている。
【0026】
容器1は、図1に示すブランク2から開始して、以下に記載の方法で完成する。このブランク2は、図2において斜線を付けて示されているように、適切に折り曲げられてフレーム3で可能な限り強化されている。
【0027】
このフレーム3は、いくつかの方法で作られうる。例えば、このフレームは、リールから展開されている、連続的に押し出されているストリップによって作られうる。このストリップは、いくつかのセグメントに切断される時、高価な金型の使用を必要とすることなくフレームを形成する。このフレームの材料は、誘導加熱又は超音波加温によって非常に迅速に接合しうるような、電気伝導率の特性を有しうる。
【0028】
容器1は、通常、図示しない被覆シート4によって閉鎖される。この被覆シート4は、剥離可能であるか剥離不可能である。上記閉鎖の前に、図2及び3に示すように、形成された容器は、上縁部に関して外方に突出している角部15を有している。被覆シートを当てた後に、容器の上縁部は、実質的に矩形の境界線を得るように、切り取られる又は打ち抜かれる。
【0029】
ここで、容器1の製造方法を記載する。容器1は、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミドエチレンビニルアルコールコポリマーなどのプラスチック材料、及び/又は、アルミニウムなどの金属などの特定の層における、1つ又はそれ以上の層の、単層シート又は複数層シートである、ブランク2から開始する。
【0030】
添付図面において、一続きとなった切れ目を有していない、正方形状のブランク2は、八角形状のトレイとなるが、明らかに、ブランク2は、矩形又は実質的な多角形状としうる。本実施例では、角部において接続している辺を追加しているが、実質的に同じ多角形状のトレイが形成されている。
【0031】
図1では、参照符号aで示されている八角形は、容器1の底部を形成し、参照符号bで示されている4つの台形は、側壁を形成し、4つの頂点における四角形cは、4つの側壁bの間において4つの接続壁を形成している。接続壁cは、接続壁cと側壁bの間に配置されている、8つの三角形部分dに襞を付けることによって得られる。襞付けは、側壁bと三角形状襞dの間の折り目d1を容器の外方にもたらし、接続壁cと三角形状襞dの間の折り目d2を容器の内方にもたらす。
【0032】
ブランク2の周縁部10は、ブランクの正方形外縁部11と、図1に点線で示されている内側八角形周囲線12とによって形成されており、容器1の形成中に折り重ねられる。
【0033】
図1を参照すると、8つのヒートシールの台形領域fは、8つの三角形状の襞dと一致する周縁部内にあり、ヒートシールfの各領域は、側壁bと三角形状襞dの間で折り目d1を延ばしている第一セグメントf1と、三角形状襞dの頂点から開始して第一セグメントf1と平行である第二セグメントf2とによって形成されている。
【0034】
実際、容器1を形成するために、ブランク2の8つの三角形状部分dは、襞が付けられる。すなわち、各三角形状部分dは、外方にもたらされた折り目d1に沿って、側壁bに関して内方に折られる。さらに、各三角形状部分dは、内方にもたらされた、折り目d2に沿って、接続壁cに関して外方へ折られる。
【0035】
襞を付けるのと同時に、4つの側壁bは、底部aに関して隆起し、剛性と、容器1の圧縮に対する抵抗とを向上させるように、4つの実質的に直角な接続壁cを形成している。正方形の接続壁cは、容器1の対応の角部を強化し、特に垂直方向において、支柱として機能する。
【0036】
ブランク2の三角形状部分dの折り曲げを行う方法が、図3によりよく示されている。図3は、容器1の頂点を拡大して示している。包装の完全な締付けを保証するために、切断部分が積層内にない。
【0037】
ブランク2の8つの三角形状部分dが一旦折り曲げられると、側壁b及び接続壁cが隆起し、十分に強固なプラスチック材料製のフレーム3が、必要ならば、下から挿入され、ブランクの周縁部10がフレーム3上に折り曲げられ、ヒートシールや接着剤などの適切な手段でフレーム3に固定される。
【0038】
フレーム3は、容器1に、実質的に横断方向の剛性を与える。この横断方向の剛性は、角の支柱として機能する正方形接続壁cによって与えられる垂直方向の剛性と共に、柔軟な材料製の大きな部分で作られているにもかかわらず、使用中に実質的に強固な構造を提供する。
【0039】
トレイ容器1は、例えば、単層又は複数層のシート4をヒートシール又は接着するなどによって、例えば容器1の上縁部10に当てることによって、適切な蓋で閉鎖してもよい。突出している角部15は、実質的に矩形で一様な周縁部を得るように切り取られる。被覆シートは、剥離又は他の方法で取り外することができ、この剥離操作は、被覆シートにプルタブを設けることによって促進される。
【0040】
以上の記載から、本発明の容器の利点は、容器が、柔軟なシート材料製のブランク2と、(もしあれば)実質的に強固なフレーム3と、もしあれば被覆シートとで本質的に構成されており、極端に簡単で経済的に作られるということであることが明らかである。
【0041】
容器1の製造方法は、容易に自動化することができ、この自動化により、ブランク2の頂点近傍で8つの三角形状部分dに自動的に襞を付け、直方体形状のトレイを形成し、あるならば、フレームを挿入し、周縁部10のフレーム上に折り曲げて固定する。
【0042】
例として、図4〜8を参照すると、本発明のトレイ形状の容器を完成させる装置100が記載されている。
【0043】
ここで、図4を参照すると、装置100は、垂直プレスからなり、基フレーム101を備えている。また、垂直ガイド支柱102が基フレーム101上に装着されている。可動板又は横材103は、図示しない手段によって垂直方向の移動で動作するものであり、ガイド支柱102上で垂直方向に摺動可能に装着されている。
【0044】
支持部材106は、可動板103内に取り付けられており、可動部材103から下方に突出している。上型108が、垂直軸107によって支持部材106に固定されており、一定量の垂直方向の遊びが与えられている。上型108は、実質的に八角形状板として整形され、実現されるべき容器の底部a(図1)の輪郭を複製する。
【0045】
4つの折り曲げヒートシール板109は、可動板103に接続されており、下方に傾斜して突出しており、上型108の4つの比較的小さな側面に向けて収束し、すなわち、これら側面は、ブランク2の接続壁c(図1)と整合している。
【0046】
下型128は、一定量の垂直方向の遊びを有して、基フレーム101上に装着されている。下型128は、圧縮ばね手段(図示せず)上に装着されており、形成されるべき容器2の深さに等しくなるように選択されている垂直方向ストロークを有している。
【0047】
図5(A)に示すように、下型128は、上型108と同じ八角形の板形状を有し、上型128と整合して配置されている。電気加熱抵抗部材130を各々が備えている4つの加熱側板129は、下型128の比較的に大きな側面に設けられている。各加熱側板128は、平面図において、下型128の2つの比較的に大きな側面の間の距離に等しい長さの矩形状を有している。加熱側板129の前部は、下型128の比較的に大きな側面の近傍に配置されており、後部は、機械の基部101上で配置されている支持部材131によって支持されている。
【0048】
4つの接続襞付け板132は、下型128の比較的に小さな側面又は接続側面と一致するように配置されている。図5(B)によりよく示すように、接続襞付け板122の各々は、平面図において、90°の角度を有する、対向する2つのL字形状切断部134によって形成されている、三角形状端部133を有し、この中において、2つの加熱側板129の縁部129aが受容されている。
【0049】
このように、接続襞付け板の三角形状部分は、斜辺が下型128の比較的に小さい側面に対向している、二等辺三角形として整形されている。45°の角度を有する2つの先端部133aは、三角形状部分133の斜辺上に内在している。三角形状部分133の斜辺は、下型128の比較的に小さな側面と平行であり、三角形状部分133の、直角三角形の直角を挟む2つの辺は、下型128の比較的に大きな側面と整列されている。
【0050】
第一空間部141は、下型128の比較的に大きな側面と各加熱側板129との間で形成されており、第二空間部142は、下型128の比較的に小さい側面と三角形状部分133の斜辺との間で形成されており、第三空間部143は、三角形状部分133の直角三角形の直角を挟む2つの辺と、各加熱側板129との間で形成されているということに注意すべきである。
【0051】
図4を参照すると、休止状態において、下型の上面は、加熱側板129の上面及び接続襞付け板132の上面と同じレベルである。図5に示すように、平坦なブランク2は、その周縁部が加熱側板129上及び接続襞付け板132上に配置されるように、その下型128上で配置されている。
【0052】
次いで、図6に示すように、上型108が下型128に当接して下型128がストローク位置の端部まで下降されてばね手段を圧縮するように、可動板103は下降される。下型128のストロークは、トレイ2の深さに対応している。
【0053】
このように、下型128と上型108の間に位置するブランク2が示されている。すなわち、ブランク2の底壁aが、周縁部10に関して下降させられており、周縁部10は、加熱側板129上と、襞付け板132上とにあるままである。
【0054】
こうして、以下の通りとなる。
容器の側壁bは、上型108の比較的に大きな側面と、各加熱側板129との間で、空間部141内に形成されている。
容器の接続壁cは、上型108の比較的に小さな側面と、三角形状の接続板133の各斜辺との間で、空間部142内に形成されている。
ブランクの三角形状襞部dは、三角形状襞板133と、加熱側板129の直角三角形の直角を挟む2つの辺との間で、各空間部143内で襞が付けられている。
【0055】
三角dの折り目d2は、三角形状板133の斜辺と、直角三角形の直角を挟む2つの辺の間で、45°の縁部133aによって、容器の内方にもたらされ、その一方で、折り目d1は、三角形状襞板133の直角三角形の直角を挟む2つの辺と、加熱板129との間の、空間部143の内側の、2つのフラップの重なりによって外方にもたらされているということに注意すべきである。
【0056】
この状況において、図6に示すように、ブランク2の角部の周縁部は、加熱板129の上面及び襞付け板132の上面に関して隆起している。したがって、図7に示すように、上型108がそのストロークの下端部に到達したので、上型108がそのままである一方で、可動板103は、さらに下降させられる。
【0057】
その結果、斜めの、折り曲げ及びヒートシール板109の端部は、それらが下降するにつれて、ブランク2の角部は、ブランク2の縁部10の角部を折って、接続板133の上面及び加熱板129の端部に当接する。したがって、斜め板109は、ヒートシールの対抗バーとして機能し、ヒートシールfの部分を加熱板129に押す。
【0058】
この操作中、ヒートシール部f(図1)は、セグメントf1及びf2によって形成されている折り目に沿って折られ、図8に示すように、ヒートシール部fは、加熱板129の端部の近傍でブランクの縁部10上に重ねられている。この状態で、斜め板109の圧力により、ヒートシールが行われる。
【0059】
図9に示すように、ヒートシール領域において、3つの重なった層の材料がヒートシールされる。すなわち、ヒートシール部fは、縁部10の2つの層に挟まれてヒートシールされている。この種のヒートシールにより、容器1のトレイ形状がよく保持されることが保証される。
【0060】
一旦、ヒートシールが終了すると、可動板103は、上型108と共に上昇し、ばね手段が解放され、形成されている容器が配置されている下型128を上昇させる。
【0061】
本発明の容器は、適切な折り目によって、強固な又は延伸された材料製の、垂直に立った、熱成形された容器に有効に代わるものであり、好ましくは、排他的ではないが、食品用に使用することができる。
【0062】
当然、本発明は、以前に記載されかつ添付図面に示されている特定の実施例に限定されず、当業者の理解できる範囲内で、添付した特許請求の範囲に記載した発明の範囲から逸脱することなく、詳部の多数の修正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の正方形状の容器を得るための広げられたブランクの平面図であり、折り目が点線で示されている。
【図2】被覆シートのない、形成された容器の不等角投影図である。
【図3】上下逆の、図2の容器の詳部の不等角投影図であり、強化フレームに斜線を付けて示されている。
【図4】本発明の容器を製造する装置の側立面図であり、容器が得られる、広げられたブランクが斜線を付けて示されており、明確にするために、加熱側板及び接合折り曲げ板の部品が切り取られている。
【図5(A)】図4の平面V−Vに沿った上平面図であり、広げられたブランクの周縁部が斜線を付けて示されている。
【図5(B)】図5(A)の円A内に包囲されている詳細部の拡大図である。
【図6】図4と同様な側立面図であり、上型が、斜線を付けて示されている、ブランクを引き出すために下降され、加熱側板の支持部材が省略されている。
【図7】図6と同様な側立面図であり、傾斜した折り曲げヒートシール板が、角縁部の折り曲げのためと、斜線を付けて示されている引かれたブランクのヒートシールのために下降されている。
【図8】図7の平面VIII−VIIIに沿った上平面図であり、上型は省略されており、引かれたブランクの周縁部が、斜線を付けて示され、ヒートシール部が黒く示されている。
【図9】図3の断面IX−IXの平面に沿って見た部分破断断面図であり、本発明の容器のヒートシール領域を示している。
【符号の説明】
【0064】
2 ブランク
10 外周縁部
a 底壁
b 側壁
c 接続壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁(a)と、
前記底壁(a)から実質的に直角に立っている複数の側壁(b)と、
前記複数の側壁(b)の間に配置され、かつブランクの角部の近傍にかつ複数の側壁(b)と前記複数の接続壁(c)との間で配置されている部分に襞を付けて襞部(d)を形成することによって得られ、かつ前記複数の接続壁(c)と、
外方へ折られている上周縁部(10)とを備えている、外周縁部(10)の襞付け及び折り曲げによって、単層又は複数層のシート材料製の多角形状のブランク(2)から得られる、柔軟な材料製の容器。
【請求項2】
前記接続壁(c)は、実質的に正方形又は矩形であり、かつ前記底壁(a)と直角に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記襞部(d)は、実質的に三角形状であり、かつ
前記側壁(b)の各々に関して前記三角形状部分(d)を内方へ折り曲げるように、前記容器の外方へもたらされる、前記側壁(b)に隣接した第一折り目(d1)と、
前記各接続壁(c)に関して前記三角形状部分(d)を外方に折るように、前記容器を内方にもたらされる、前記接続壁(c)に隣接した第二折り目(d2)とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記容器は、前記中間の襞部(d)と一致するように、前記上周縁部(10)上に配置されている複数のヒートシール部(f)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器。
【請求項5】
八角形の底壁(a)と、4つの側壁(b)と、4つの接続壁(c)と、8つの襞部(d)とを備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器。
【請求項6】
前記上周縁部(10)は、外方に折られ、かつ下にある強固フレーム上に固定されており、かつ前記容器の前記底部(a)と同じ多角形を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の容器。
【請求項7】
前記容器は、ヒートシール、接着剤又は他の同様な手段によって前記容器の上縁部(10)に固定されている、取り外し可能な被覆シートを提供することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の容器。
【請求項8】
底壁(a)に関して、複数の側壁(b)と、前記隣接した2つの側壁(b)の間で強化部材として機能する接続壁(c)とを上昇させるように、前記ブランク(2)の頂点近傍で襞を付けて襞部(d)を形成する段階と、
前記ブランク(2)の周縁部(10)を外方へ折る段階とを備えている、単層又は複数層のシート材料製の多角形状ブランク(2)から開始して、柔軟な材料製の容器(1)を製造する方法。
【請求項9】
前記襞部(d)は実質的に三角形状であり、襞付けは、
第一折り目(d1)に沿って隣接した前記側壁(b)に関して前記襞部(d)を内方に折る段階と、
第二折り目(d2)に沿って隣接した接続壁(c)に関して前記襞部(d)を外方に折る段階とを備えていることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記襞部(d)と一致しているヒートシール領域(f)に沿って、前記周縁部(10)をヒートシールする段階を備えていることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記ブランク(2)の前記周縁部(10)は、折られ、かつ下にあるフレーム(3)に固定されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
剥離可能な被覆シートを、前記容器の前記上周縁部(10)に当てる段階を備えていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記容器の底部(a)に対応している周縁部の輪郭を有している、多角形状板として整形されている上型(108)に接続されている、垂直方向に移動しうる可動板(103)と、
前記上型(108)と整合するように配置されている前記上型(108)と同じ形状を有し、かつ前記容器の深さと等しいストロークで垂直方向に移動しうる下型(108)と、
前記下型(128)と前記側板(129)の側面の間において、その内部に前記容器の側壁(b)が形成されている第一空間部(141)が形成されるように、前記下型(128)の前記側面の近傍に配置されている、複数の側板(129)と、
前記下型の接続側面と、前記接続板(133)との間において、その中で前記容器の前記接続壁(c)が形成されている第二空間部(142)が各々形成され、
かつ前記襞板(133)と前記側板(129)の間において、その中で前記容器の襞部(d)の襞付けが行われる第三空間部(143)が形成されるように、前記側板(129)の間かつ前記下型(128)の前記接続側面近傍に配置されている複数の接続襞板(132、133)とを備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器(2)の製造装置(100)。
【請求項14】
前記接続襞板(132)は、対向する2つのL字形状の切断部(134)によって形成されている三角形状端壁(133)を備え、前記切断部(134)内で、前記側板(129)の縁部(129a)は、
前記接続壁を形成するための前記二空間部(142)が前記三角形状部(133)の斜辺と前記下型の前記接続辺との間に形成され、
かつ前記襞部の襞を付けるための前記第三空間部(143)が、前記三角形状部(133)の直角三角形の直角を挟む2つの辺と、前記側板との間に形成されるように、位置決めされていることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記側板(129)は、前記襞部(d)と一致するように、前記容器の前記縁部(10)上に配置されている前記シール部(f)をシールするための電気加熱抵抗部(130)を備えていることを特徴とする請求項13又は14に記載の装置。
【請求項16】
前記可動板(103)上に配置されており、かつ前記容器の前記縁部(10)の角部を折るように前記接続板(132)と一致するように作用することができ、かつ前記加熱側板(129)の前記縁部近傍の部分に関してヒートシール対抗バーとして機能する、折りヒートシール板(109)をさらに備えていることを特徴とする請求項15に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(A)】
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【図5(B)】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−89137(P2006−89137A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−272284(P2005−272284)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(505353364)ゴリオ ソチエタ ペル アツィオニ (1)
【Fターム(参考)】