説明

格納式ピン混合試料形成装置

混合室(11)および少なくとも1つの、好ましくは少なくとも2つの格納式混合要素(13)を含む、材料を加工するための装置を開示する。混合室は、混合室から材料を取り出すための弁(16)と弁を通して混合室から実質的にすべての材料を取り出すためにピストンを動かすことができるような態様で混合室の中に適合するピストン(12)とを有する。混合要素の各々は、ポートを通して、混合室の中に出入りできる。混合中および混合要素が混合室から引っ込められているときに、材料がポートを通して混合室から実質的に除去されないように、混合要素およびポートは構成されている。また、そのような装置を用いる方法、および自動化されたまたは部分的に自動化された配列におけるそのような装置の使用を含む設備も提供する。高生産性スクリーニング方法は、多くの材料の組合せの迅速な評価に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は材料を混合するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高生産性スクリーニング方法は、多くの材料の組合せを迅速に評価するのに有用である。米国特許出願公開第2005/0179156号明細書は高生産性スクリーニングにおいて用いることができる様々な試料形成技術を説明しているが、生産性を向上したシステムに対するニーズがいまなお存在する。
【0003】
ピンまたはロッド混合機が知られている(たとえば、タドマー(Tadmor)およびゴゴス(Gogos)著,「高分子加工の原理(Principles of Polymer Processing)」,第1章,11;クリス・ローウェンダール(Chris Rauwendaal)著,「ポリマー混合(Polymer Mixing)」;ツームブルンネン(Zumbrunnen)およびイナムダール(Inamdar),ケミカル・エンジニアリング・サイエンス(Chem. Eng. Sci.),2001年,第56巻,p.3893参照)が、これらの混合機の既存の形式は、高生産性研究技術で使用するには一般に適していなかった。
【0004】
ここで使用するときは、「ワークフロー」とは、少なくとも次の工程からなる総合プロセスをいう。実験計画、配合、試験片への変形、当面の研究または開発問題に関連する1つ以上の特性を測定するための試験、およびデータ分析。本明細書において、「高生産性」とは、材料当たりのワークフローを実行する全体の時間がどこでも標準の非高生産性ワークフローの2〜100倍以上速くなるように、これらの工程が非常によく統合され時間圧縮されたワークフローをいう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、様々な組成物の高生産性試料調製に非常に適したそしてそれを可能にする装置である。これらの組成物は、好ましくは、限定するものではないが、ポリマーもしくはオリゴマーを基剤とする組成物(たとえば、2種のポリマーもしくはオリゴマーの配合、ポリマーもしくはオリゴマーを形成するためのまたはそれらの分子構造を変更するための反応性配合、ポリマーもしくはオリゴマー中の非ポリマー成分の複合材料の形成)、スラリーおよび混合または配合を必要とする他の材料を含む群から選択される。
【0006】
その様々な実施態様における本発明は、次の利点のすべてまたはいくつかを提供する。それは、機械的におよび操作上、単純で強い。それは、運転中、実質的に自浄式である。それは、実質的にすべての材料の回収を容易にし、それによって高い収率を提供する。それは、種々様々の規模で作ることができる。それは、所与の装置のために試料の大きさを変更することができる。それは、オートメーション、ロボット工学および並列化に非常に適している。それは、短い試料調製サイクル時間、高収率を提供する。それは、調製することができる材料における融通性を有する。そして、それは、最終試料の形態における融通性を有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、第一の実施態様によれば、本発明は、材料を加工するための装置であって、混合室から材料を取り出すための弁および弁を通して混合室から実質的にすべての材料を取り出すためにピストンを動かすことができるように混合室の中に適合したピストンを有する混合室、少なくとも1つの、好ましくは少なくとも2つの格納式混合要素(ただし、該要素の各々はポートを通って混合室の中におよび混合室から外へ動くことができ、該要素およびポートは、混合中および該要素が混合室から引っ込められているときに、材料がポートを通って混合室から実質的に除去されないように構成されている。)を含む。
【0008】
第二の実施態様によれば、本発明は、試料を調製する方法であって、
a)試料に調製される材料を用意する工程(ただし、該材料は、好ましくは、少なくとも2つの成分を含む。)、
b)該材料を前記装置の混合室に導入する工程、
c)該材料を混合要素の運動によって混合する工程、
d)混合室から混合要素を引っ込める工程、
e)ピストンで該材料を圧縮することによって弁を通して混合室から該材料を取り出す工程
を含む。好ましくは、前記取り出す工程において、該材料は、次に続く試料の試験(たとえば機械的性質、熱的性質、流動学的性質、光学的性質などの測定)のために所望の形の型に射出されまたは所望の形に口金を通して押し出される。
【0009】
第三の実施態様によれば、本発明は、1つの配列で配置されそして制御装置に連結された少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、より好ましくは少なくとも4つの前記装置を含む設備(System)である。制御装置は、混合室を装填する工程、混合する工程および混合室から試料を取り出す工程のうちの少なくとも1つの自動化を可能にする。
【0010】
第四の実施態様によれば、本発明は、完全な高生産性材料試験ワークフローの一部として試料を形成するための前記設備を使用する方法である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
混合室およびピストンは、好ましくは、装置を単純にし、耐久性があるものにし、そして、高生産性ワークフローに適したものにする寸法および形状のものである。したがって、図1〜3に、混合室11、ピストン12および混合要素13を有する、本発明の範囲内の装置の一例を示す。この実施態様においては、混合要素13は、混合室11の1つの側面を形成するピストン12の面15の中にポート14を通して挿入されたものとして示されている。しかし、混合要素は、合理的に、混合室13の両側面または反対の壁に代替的にまたは追加的に配置することもできる。弁16は、ピストン12の反対側にその好ましい位置において示されているが、もし望むならば他の配置を使用することもできる。用語「弁」は、ここでは、材料の流れを止めまたは妨げるが、材料の流れを可能にするために手動でまたは自動的に動かすことができる構造を意味するものとして、できるだけ広い意味で使用される。この特定の実施態様は、混合要素および/またはピストンを作動させるための空気圧または水圧式制御装置17、およびピストン12を回転させそれによって混合要素13の運動を引き起こすためのモーター18を示す。
【0012】
図3に、混合後に所望の試料形状の形成のために型20の中に試料を射出したときの弁16を示す。図1は、ピストン12および混合要素13が引っ込められた状態の装置10を示す。図2は、混合要素が混合室11の中に挿入された状態の装置10を示す。
【0013】
混合は、混合要素の運動によって、たとえば回転(好ましくは該要素自体がその軸を中心に回転してもよいし、または図に示されるようにピストンが回転しその結果混合室中で混合要素が運動するようにしてもよいことに注意されたい。)によって、振動しながら出入りすることによって、またはそのような運動のいくつかの組合せによって起こることができる。混合要素は、定常状態または時間周期的、たとえば無秩序運動または時間変化などのような様々な運転モードで動かすことができる。ピン回転および振動のこれらのモードおよびシーケンスは、回転方向および速度の変動とともに、任意の所望の方式で組み合わせることができる。1つの好ましい実施態様によれば、該装置は、該装置内に超音波振動を供給する要素または手段をさらに含む。たとえば、ピストン、混合要素、出口弁、混合室、または装置に取り付けられた押出口金もしくは型の超音波振動。これは、主軸の方向のピストン、混合要素、または出口弁の振動によって加工される材料の振動を伴うであろう。振動の周波数、振幅および強度は、装置に備えられた制御装置によって制御することができる。
【0014】
したがって、1つの実施態様によれば、該装置は、主軸および主軸に沿った均一の横断面を有する混合室、混合室の主軸に沿って動くことができそして同じ形状の横断面および混合室の横断面と実質的に同じ寸法を有するピストン、長さおよび混合要素の長さに沿って均一の横断面を有する少なくとも1つの格納式の混合要素(ただし、その要素は、混合要素の横断面と同じ形状および実質的に同じ寸法の横断面を有するポートを通して、混合室の中に出入りすることができる。)、および好ましくはピストンとは反対の混合室の壁に弁を含む。
【0015】
好ましくは、少なくとも2つの混合要素があり、より好ましくは少なくとも4つの混合要素がある。混合要素は、横断面が様々な形状であってもよく、たとえば、円形、楕円形、正方形、三角形、星形、羽根付きまたは縦溝彫りの棒などであってもよい。1つの実施態様によれば、混合要素は、長さ、および混合要素の長さに沿って均一の横断面を有し、そして、ポートは、混合要素を引っ込めるときに、ポートを通って混合室から材料が不注意に除去されるのを回避するために、実質的に同じ横断面および寸法を有する。その代わりに、混合要素におけるらせん対称は、それがまた混合室内の追加の方向における混合を促進するので、使用することができる。分散混合を促進するために、単一の偏心混合ピンを使用することができる。混合要素は、所望の混合効果を提供するために、様々な角度で挿入することもできる。混合要素は、混合室の両側から挿入してもよい。これは、混合要素の間の間隔を変えることを可能にする。ポートは、材料の漏出を最小限にするために混合要素のまわりにぴったり密封すべきであるが、混合室の中に混合要素が出入りするのを可能にしなければならない。材料の漏出を防ぐためにポートにおいてシールまたはガスケットを使用してもよい。このシールまたはガスケットは、加工される材料に対して不活性な材料から作られるべきである。
【0016】
混合要素は、混合される材料に対して実質的に不活性な材料で作ることができる。該要素は完全に硬質である必要はないが、効果的に材料を混合するのに十分硬質であるべきである。潜在的に適した材料の例としては、金属、セラミックスおよびポリマー材料が挙げられる。発明者は、回転方法における4本の棒状混合要素の使用が、実質的に混合を改善し、同様の方法で使用される2本だけの棒状混合要素の装置に比べて混合時間を減少させることを発見した。混合要素は、回転、振動および他の適切な運動によって使用されてもよい。混合要素の運動は、パルスモーターまたは他の型のモーターの使用によって与えることができる。
【0017】
混合室の寸法は、高生産性ワークフローで使用するためには、好ましくは小さく、約100cmまで、より好ましくは50cmまで、さらに好ましくは20cmまで、さらに好ましくは約10cm(約10g)までの材料を収容できるものである。混合室は好ましくは約0.5cmほどの小さな試料を取り扱い、より好ましくは試料は少なくとも約1cm(すなわち約1g)である。ピストンが十分に混合室から実質的にすべての材料を取り出すことができ、そして混合要素が効率的に混合室に伸ばされかつ混合室から引っ込めることができる限り、混合室の形状は重要ではない。ピストンの押退け量を変えることによって、様々な寸法の試料を、同一の混合室で効率的に混合することができる。たとえば、5gの試料、最大能力約10gで設計された混合室については、混合室を効率的により小さくするためにピストンは部分的にはめ込まれるであろう。簡単にするために、実質的に円柱状の混合室が好ましいかもしれない。ピストンは、ピストンに直線運動を与える適切な装置、たとえば、空気圧式アクチュエーター、パルスモーターなどを使用して、または電気機械もしくは水圧式手段によって作動させることができる。混合室およびピストンは、好ましくは、加工される材料に対して実質的に不活性な材料から形成される。適切な構成材料は装置の意図した使用に依存するが、一般的な例としては、金属、セラミックスおよびポリマー材料が挙げられる。
【0018】
ポリマーおよび他のいくつかの材料を混合する際に、混合室内の温度を制御することが望ましい場合がある。したがって、加熱要素または冷却要素を、装置の中でまたは装置と共に使用してもよいしまたは装置中に1つの特徴として組み込んでもよい。たとえば、混合室のまわりの加熱または冷却ジャケットまたは要素は役立つかもしれない。好ましい装置の小規模は、それらをこの種の熱伝達機構に特に適するようにする。
【0019】
混合室を監視するための様々な検出器もまた使用することができる。たとえば、温度、圧力、または分光学的(たとえば紫外線もしくはラマン)検出器を使用することができる。
【0020】
もし望むならば、混合要素および/またはピストンは、材料の粘度を測定する装置に連結してもよい。たとえば、(細管レオメーターに類似した)ピストンの押退け量の制御された速度で材料を排出している間の混合室内の圧力の測定、混合要素上のトルク測定、または、(メルトインデックス機械に類似した)一定の押し込みピストン押退け量で混合室からすべての材料を排出するのに必要な時間の長さの測定のための装置に連結してもよい。さらに別の例として、混合要素を混合室から引っ込めたまま、(振動レオメーターに類似した)定常または振動剪断のピストン回転でトルク測定を行うことができる。これらの測定はすべて、標準計算方法に従って粘度を推定するまたは計算するために使用することができる。
【0021】
該装置は、主として、比較的広範囲の材料の混合のために考えられる。これらの材料としては、特に、ポリマーもしくはオリゴマーを基剤とする組成物(たとえば、2種のポリマーもしくはオリゴマーの配合、ポリマーもしくはオリゴマーを形成するための単量体の反応性配合、ポリマーもしくはオリゴマーの分子構造を変更するための反応性混合、またはポリマーもしくはオリゴマー中の非ポリマー成分の複合材料の形成)、スラリー、食品、医薬品、接着剤、シーラント、コーキング材、および混合または配合を必要とする他の材料(特に粘性材料)が挙げられる。該装置は、様々なポリマーを溶融配合するのに、またはポリマー材料の中に添加剤および充填剤を混入させるために、特に有用である。ポリマーの中に配合される非ポリマー成分としては、固体、液体および気体を挙げることができる。非ポリマー成分は、典型的には、組成物の少量の方の相(好ましくは組成物の50質量%未満、より好ましくは25質量%未満)である。非ポリマー成分は、充填剤、ナノ粒子、難燃剤、流量制御剤、可塑剤、安定剤、着色剤、発泡剤、衝撃調節剤、スリップ剤、湿潤剤、表面潤滑性調節剤、またはポリマー材料またはポリマー複合材料において有用な他の材料のような、ポリマーと組み合わせて使用されると望ましい任意のものである。
【0022】
該装置は、また、潜在的に、たとえば、熱可塑性ポリウレタンまたはウレタンもしくはエポキシプレポリマーを作るために、重合またはアドバンスメントを行なうための小規模反応器として使用することもできる。それは、また、グラフト、分岐、架橋、または加硫のような他の反応性加工、機能化、中和、相溶化、またはポリマーの鎖の切断を行なうために使用することもできる。材料は、固体、液体、または気体の形で装置に添加することができ、そして、添加の時間はまた実行される反応プロセスの性質に依存して変えることができる。その場で反応を監視する混合要素のトルク測定の使用は、該装置を反応加工に使用するときに、特に役立つであろう。その代わりに、上述した検出器またはプローブは、混合の状態または反応進行度を測定するために混合室の中で使用することができる。
【0023】
追加の成分は、入力ポートを通して、混合および/または反応の最中に混合室の中に導入することができる。したがって、1つの好ましい実施態様によれば、混合室は、1つ以上の入力ポートを有するように設計することができ、または弁は混合室を満たすために使用することができる。その代わりに、混合室は、材料を装填するおよび/または洗浄するために、それが完全に開くことができるように、クラムシェルまたは同類の設計のものであることができる。
【0024】
すでに述べたように、型は、次に続く加工、試験、または使用のために望ましい形状に混合材料を直ちに成形するために、出口または弁に連結することができる。出口は、望ましくは、異なる形状の様々な型を取り付けることができるように組み立てられる。その形状は、次に続く加工、試験、または使用によって決定されるであろう。たとえば、試料について引張試験を行なうことを望むならば、引張試験のための試料を製造するのに適した型を使用することができる。その代わりに、試料は、出口ポートに適切な形の口金を取り付けて、所望の形(フィルム、繊維、異形材)に押し出すことができる。
【0025】
該装置中の主要な運動が好ましくは直線(たとえばピストン運動ならびに混合要素の伸張および収縮)または回転なので、装置は自動化に非常に適している。全工程の制御を提供するために、様々なモーター、アクチュエーター、弁、検出器および他の補助装置(たとえば材料充填のための)のコンピューター制御が好ましい。コンピューター制御は、プロセスの省力化および改善された再現性という利点を提供する。装置およびプロセスの自動化およびコンピューター制御は、好ましくは、装置の中への初期の材料の装填および任意の次に続く材料の添加の自動化および制御とも統合される。
【0026】
該装置は、配列された装置のように組み合わせて使用することができる。その配列は、たとえば、直列(共通の駆動装置で働く)または並列(独立に制御された)に操作された直線配列、格子配列(たとえば、各列が直列もしくは並列に操作される配列、またはすべての装置が並列に操作される配列)、または回転木馬状配置を含むいかなる適切な配置であってもよい。回転木馬状配置は、好ましくは、装填、溶融、混合および成形のような異なる操作のための工程を含むことができる。配列配置された自動化装置の使用は、好ましくは配列中の数個の装置間の操作を順番に並べるための追加の制御と共に、高生産性ワークフロー状況、特に(たとえば完全な高生産性材料試験ワークフローの前工程として)ポリマー材料の溶融配合および試験に適した形への変形を必要とする高生産性ワークフロー、での装置の使用を容易にする。
【0027】
機械的作動は、空気圧手段、水圧手段、または電気的手段(またはそれら3つのうちのいくつかの組合せ)のような既知の手法によって遂行することができる。水圧手段(サーボモーターおよびボール螺子を使用したもの)または電気的手段による作動は、比較的高粘度のポリマーまたは化合物に好ましい。ピストンの水圧または電気機械的作動は、型の中への混合材料のより迅速な計量分配を得る(すなわち真の射出成形操作をより近くまねる)目的に好ましい。好ましい実施態様は、複数の列(banks)の回転木馬状配置の形をとることができ、各列は、個々の工程、たとえば、(1)混合室中へのロボットによる試料の装填、(2)溶融および混合室の中にピストンを伸ばすことによる圧縮、(3)適切な数のピンおよび回転のシーケンスを使用する混合、(4)型または口金の使用による寸法の決まった試料への材料変形、(5)製作された試料のロボットによる計量分配、を完結するために使用される。パルス蒸気暖房/水冷は、型を急速にかつ制御可能に温度調節し、成形時間の短縮を可能にするために使用することができる。その代わりに、並行加工(1つの試料が成形中に、別の試料が冷却され離型される。)を可能にするために、数個取成形型が所定の位置を往復する。型は、機械的または磁気的手段によって締めることができる。迅速かつ自動的に型を開き、続いて試料を取り出すことを可能にする型操作のために、特定の設計および戦略を用いることができる。
【0028】
好ましくは、装填、混合および排出のためのサイクル時間は、30分未満、より好ましくは10分未満である。
【0029】
好ましくは、該装置の収率は、該装置への材料の装填量を基準として約95%超、より好ましくは98%超である。
【実施例】
【0030】
円柱状ピストンシリンダーデザインおよび2本の格納式混合ピンを備えた装置を構築した。この装置において、混合ピンはピストンとは反対側に配置される。2本の可撓性連接棒を介して混合ピンに連結された2つのパルスモーターが、各ピンをその軸のまわりに回転させるために使用される。ピストンが十分に引っ込められ、混合室の上部に開口部を残す状態で、材料が混合室の中に装填される。材料が溶融し固まるにつれて、ピストンが軸方向に下降し、材料を圧縮する。混合室およびいずれの押出口金も電気的に加熱される。ニードル弁が、混合室からの材料の流れを制御する。空気圧シリンダーは、空気源の15倍に圧力を増幅されて、ピストンの軸の運動を制御する。押出物を公称幅2.5cm、公称厚さ1mmのストリップの形状にするために、テープ口金を出口に取り付けることができる。その代わりに、型を出口に取り付けることもできる。ラップトップコンピュータのソフトウェアが、あらかじめ決められた混合手順(後述)に従って混合ピンの回転を制御するために、パルスモーター制御装置に命令を与えるために使用される。この装置の操作は、材料装填、弁作動、および型または口金からの材料の回収または抜き取りに関しては手動で行った。これらの基本機能の自動化は、将来の設計反復において容易に組み込むことができる。
【0031】
該装置を操作する一般的な方法は以下のとおりである。
1.機械を所望の温度にあらかじめ加熱する。
2.開いた混合室の中に材料を装填する。
3.脱気(1分間〜3分間)し溶融するためのソーク時間(soak time)。
4.混合室の中にピストンを伸ばす。
5.徐々に圧力を上げ、試料を十分に溶融させて、試料を圧縮する。
6.混合室の中に混合ピンを伸ばす。
7.混合ピンの時間周期的運動を開始する。
8.ピンを止めて引っ込める。
9.ニードル弁を開ける。
10.ピストンを下方へ伸ばし、装置から型または口金の中に材料を射出する。
11.ピストンを引っ込めて、次の試料の準備をする。
【0032】
操作において、この混合装置は機械的に丈夫であり、ピストンまたは混合ピンのいずれかのまわりにも漏れは観察されず、そして、これらの部品は空気圧を用いて軸方向に容易に並進運動させることができた。該装置は本質的に自浄式であり、ピストンと混合室の間隙が狭い(0.0005インチ(0.0127mm)〜0.0010インチ(0.0254mm))ときに材料収率は99%超であった。
【0033】
実施例1
上記の装置を用いて、ポリスチレンとポリ(メタクリル酸メチル)の混合物の調製のために単純な矩形波時間周期的運動を使用した。混合時間は、1本のピンの一定の速度での決められた回転数と、それに続く第二のピンの同一の回転数からなるものであった。この混合プログラムについては、2本のピンの運動は位相がずれていた(out-of-phase)が、この場合は正弦波的変動とは対照的にオン/オフ様式であった。全体の混合プログラムは、一定のピン回転速度および期間当たりの回転数を変えることが可能であった、多くの期間(すなわち1つのオン/オフ−オフ/オン・シーケンス)からなる。
【0034】
STYRONTM685ポリスチレン(PS)(ダウ・ケミカル社(The Dow Chemical Company)製)に、5質量%のポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)(オールドリッチ社(Aldrich)製)(37003−7、公称分子量=100,000g/gmol)を、異なる時間で装置の中で混合した。混合に選択された条件は6ピン回転/期間および15rpmであった。混合された材料は、円形口金を通して押し出され、試料は円形押出物から6つの等しい間隔の位置で引き出した。これらの試料は、配合物組成について赤外分光法(IR)によって分析された。スペクトルは、パーキン・エルマーSpectrum One FT−IRおよびダイヤモンド・ユニバーサルATRアクセサリーによって得られた。バンド強度は、PMMAについては1735cm-1(カルボニルの伸縮バンド)で、PSについては1601cm-1(芳香族の伸縮バンド)で測定した。PSバンド強度に対するPMMAバンド強度の比は配合物組成の目安である。混合は、異なる位置の組成の合併によって示されるように、一定の組成プロフィールに達する時間によって定量化することができた。これらの試験は、混合が速く、組成の均一性が約4分間で達成されたことを示した。
【0035】
実施例2
実施例1において記述した2ピンのプロトタイプ混合機の混合能力は、多数のピンの使用によって高めることができる。この高められた能力は、ここに記述されるCFD(計算流体力学)モデル化によって実証された。用いられたモデル化条件は、定常状態、層流型、粘度8000Pa・s、密度1064kg/mであった。
【0036】
これらのモデルによれば、4ピンの無秩序運転モード(矩形波)は、混合効率が、匹敵する2ピンの無秩序の場合の2倍である。さらに、定常状態混合で運転する4本のピンによる混合は、無秩序運転モード(矩形波)を同一の回転速度で同一の装置に用いた場合よりも速い。定常状態での回転速度を増加させると、必要な混合時間がさらに減少する。
【0037】
実施例3
実施例1に記述した2ピンの混合装置を一連の混合物を調製するために用い、その後、それらの混合物の引張特性を測定した。その2ピンの混合装置は、2つの部分に分かれるアルミニウムの型を装備していた。型のキャビティーは、2.5インチ(63.5mm)×2.5インチ(63.5mm)×0.064インチ(1.62mm)の寸法を有し、混合機の出口経路に連結された円柱状の流路を通して開閉された。型のキャビティーを含む面は、混合機の底板にボルト締めされ、したがって固定であった。型の分割面はレールに沿って移動可能であった。それは、成型中は決まった場所にボルト締めされたが、部品凝固の後はプラークおよびスプルーの取り出しのために邪魔にならない所に容易に動かされた。型の両方の部分は、型の温度制御のために流体を循環させることができる機械加工された流路を有していた。
【0038】
混合物および成形されたプラークを次の方法によって調製した。混合室および底板の温度を230℃に設定した。プラークの型の2つの部分を一緒にボルトで締め、型の温度を循環水浴で50℃〜60℃に制御した。極低温粉砕されたポリマー成分の合計7グラムを量りとって所望の比でバイアルの中に入れ、その後、振って、粗く成分を混合した。出口弁を閉じた状態で、出発混合物を混合室の中に装填した。ピストンを直ちに混合室の中に途中まで下げ、密閉を促進するためにそれを加熱し膨張させた。ポリマーを90秒間溶融させた。その後、材料を圧縮し脱気するために、低圧、約200psig(ゲージ圧1379kPa)で、材料と接触させて、ピストンを下げた。材料を装填してから2分後に、混合要素を上げた。その後、混合プログラムは、混合プログラム中ピストンの上に約200psig(ゲージ圧1379kPa)の圧力を維持しながら、実行した。この実施例については、全体の混合プログラムは、次の2つの部分を有する基本的混合サイクルの反復からなるものであった。(a)混合要素を(上端から見て右回りに)共回転させながら100rpmで20回転、および(b)混合要素を逆方向に回転させながら100rpmで20回転。24秒の長さのこの基本的な混合サイクルを、所望の全混合時間を与えるのに必要な回数、繰り返した。たとえば8分間混合するためには20回繰り返した。混合プログラムの終わりに、混合要素を混合室から引っ込め、高圧(5000psig(ゲージ圧34.5MPa)〜5500psig(ゲージ圧37.9MPa))をピストンに加えた。高圧で約30秒間脱気した後、出口弁を開いて型を満たした。型を満たす時間は、混合物の粘度および出口経路寸法を考えると、この圧力では約1秒であった。約3〜4分間冷却した後、プラークを、付属のスプルーと共に、取り出した。プラークは、目で見た限りでは、均一であり、実質的に気泡がなかった。混合時間が8分間のプロセスでは、出発混合物の装填からプラークの取り出しまでの全体のサイクル時間は、約14分間〜15分間であった。
【0039】
調製された試料は、様々なメルトインデックスおよび密度を有する異なる線状低密度ポリエチレンの混合物であった(表3−1)。実施例3a、3b、および3cは、上記の方法によって、8分間の混合プログラムで、そして型の温度を50℃〜60℃に制御して、調製した。実施例3dは、型の温度をより厳格に50℃に制御しながら、3cを繰り返した。実施例3eおよび3fは、全混合時間をそれぞれ4分間および2分間とした以外は、3dを繰り返した。
【0040】
【表1】

【0041】
引張破断特性は、空気圧把持具および10ポンドの荷重検出器を装備した電気機械的試験架を用いて決定した。引張試験片(ASTM D1708)は、流れ方向と平行なものと垂直なものの両方を、プラークから切り出した。クロスヘッド速度は毎分2インチ(50.8mm)としたが、これは、有効ゲージ長が0.87インチ(22.1mm)であると仮定すると、1分間当たり約230%の歪速度に対応した。
【0042】
実施例3a〜3fについて測定された引張破断特性の正規化数を表3−2に示す(実施例3aについては流れに平行な値に正規化された値)。報告された値は、破断点工学応力および歪みに基づき、4つの反復試験片の平均である。実施例3cと同一の組成を有する比較例3gの結果も示す。比較例3gは、2ピン混合機の中に装填した出発原料が長さ/直径比が40の18mm二軸スクリュー押出機に多数回通過させることによってあらかじめ完全に混合したものである点以外は、3cと同一の方法を用いた。実施例3cおよび3dの特性がこの比較例3gに似ていることによって証明されるように、2ピン混合機は優れた混合効果を有する。
【0043】
【表2】

【0044】
プラークの形のこれらの配合物の実施例の各々を調製するのに必要な時間は、20分間未満であった。これらの配合物の実施例の各々を試験するのに必要な時間は約30分間(試験片を切り出すのに5分間、引張試験に25分間)であった。明らかに、特性の評価に必要な操作は、配合物およびそれのプラークの調製と並行して行うことができる。さらに、これらの特性評価は、たとえば、商業上入手可能なマルチステーション機械的試験架、より高い歪速度での試験、ロボットによる試料装填システムなどによって、多数の試験片を同時に試験することによって、容易に自動化し加速することができる。総合すれば、混合装置プラス機械的性質試験装置は、材料組成物を調製し、それらの機械的性質を評価する迅速な手段を構成する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】混合要素が引っ込められた状態の装置の1つの可能性のある実施態様を示す。
【図2】混合要素が作動中の装置の1つの可能性のある実施態様を示す。
【図3】混合室から材料を取り出すときの装置の1つの可能性のある実施態様を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混合室および少なくとも1つの格納式混合要素を含む、材料を加工するための装置であって、
混合室は、混合室から材料を取り出すための弁、および弁を通して混合室から実質的にすべての材料を取り出すためにピストンを動かすことができるような態様で混合室内に適合したピストンを有し、
混合要素はポートを通って混合室の中におよび混合室から外に動くことができ、
混合中および混合要素が混合室から引っ込められているときにポートを通って混合室から材料が実質的に除去されないように混合要素およびポートが構成されている
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
格納式混合要素を少なくとも2つ含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
格納式混合要素を少なくとも4つ含む請求項1に記載の装置。
【請求項4】
混合室、ピストンおよび混合要素が円柱状であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
格納式混合要素が長方形、正方形またはダイヤモンド形の配列に配置され、筋向かいの混合要素が2対存在し、そして筋向かいの混合要素の2対は反対方向に回転することを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項6】
格納式混合要素が混合室内で回転もしくは振動または回転かつ振動することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
弁に連結されそして混合室の外にある口金をさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項8】
弁に連結されそして混合室の外にある型をさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項9】
該装置が少なくとも1つの追加の開口部をさらに含み、その開口部を通して混合される材料を混合室の中に入れることができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
混合要素が、混合室の主軸の方向に、混合室の中におよび混合室から外に動くことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
混合室の内容物を加熱するための加熱要素を含む請求項1に記載の装置。
【請求項12】
混合室が100cm以下の体積の試料を加工することができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項13】
混合室が20cm以下の体積の試料を加工することができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項14】
混合室が10cm以下の体積の試料を加工することができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項15】
同一の装置が、ピストンおよび混合要素の少なくとも1つを混合室の中に挿入する程度を制御することによって、異なる試料体積で操作することができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項16】
ピストン、混合要素、出口弁、混合室、または装置に取り付けられた押出口金もしくは型の1つ以上に超音波振動を供給する要素をさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項17】
試料の特性を測定するための少なくとも1つの検出器をさらに含む請求項1に記載の装置。
【請求項18】
少なくとも1つの検出器が、温度、圧力および化学組成の1つ以上を測定することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
検出器が、混合要素、ピストン、またはそれらの両方を動かすために加える力を測定することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
混合工程中に格納式混合要素間の間隔を変更することができる、混合室の対向する側面に配置された格納式混合要素を用いる請求項1に記載の装置。
【請求項21】
請求項1〜20に記載の2つ以上の装置が1つの配列に配置された設備。
【請求項22】
その配列が、直列または並列に操作される線状配列、1つの列に配置された装置が直列または並列で操作される少なくとも4つの装置の格子状配列、または回転木馬状配置であることを特徴とする請求項21に記載の設備。
【請求項23】
混合室を装填する工程、材料を混合する工程、および材料を排出する工程のうちの少なくともいくつかの工程が自動化およびコンピューター制御されていることを特徴とする請求項21に記載の設備。
【請求項24】
請求項1〜20に記載の装置の混合室の中に加工される材料を装填する工程、
材料の上にピストンをはめ込む工程、
混合要素を挿入する工程、
混合要素の運動によって材料を混合する工程、
混合要素を引っ込める工程、および
試料を形成するために混合室の端までピストンを前進させることによって弁を通して材料を排出する工程
を含む材料を加工する方法。
【請求項25】
材料が、試料を形成するために、型の中に排出されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
材料が、試料を形成するために、口金を通して排出されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項27】
材料が、ポリマー物質、オリゴマー物質、および非ポリマー物質、ならびにそれらの組合わせから選択された成分を含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項28】
材料が、ポリマー物質の主要相の中に分散した非ポリマー物質の少量相を含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
非ポリマー物質が固体、液体または気体であることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
1つの装置で毎時少なくとも2つの試料が調製されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項31】
1つの配列に配置された装置の少なくとも2つにおいて同時にまたは直ちに続けて行われる請求項24に記載の方法。
【請求項32】
混合室を装填する工程、材料を混合する工程、および材料を排出する工程のうちの少なくともいくつかの工程が自動化およびコンピューター制御されていることを特徴とする請求項24または31に記載の方法。
【請求項33】
試料がその特性について試験されることを特徴とする請求項24または31に記載の方法。
【請求項34】
試験される特性が、機械的、熱的、光学的、または流動学的性質から選ばれることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
装置の材料の収率が95%を超えることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項36】
装置の材料の収率が98%を超えることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項37】
装置が本質的に自浄式であることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項38】
混合要素の動きが回転もしくは振動またはそれらの組合わせであることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項39】
混合が超音波振動の使用によってさらに高められることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項40】
混合要素の動きが時間とともに変わることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項41】
混合要素が回転するものであり、回転方向が時間とともに変わることを特徴とする請求項40に記載の方法。
【請求項42】
混合要素の動きの速度が時間とともに変わることを特徴とする請求項40に記載の方法。
【請求項43】
無秩序混合運動で操作される少なくとも2つの混合要素が存在し、混合要素の回転速度が時間周期的であり、混合要素のいずれかまたはすべてが位相がずれていることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項44】
ピストンによって加える力が制御されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項45】
ピストンの押退け量が制御されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項46】
ピストンまたは混合要素の少なくとも1つを動かすのに必要な力が測定され、その測定が材料の粘度を計算するために用いられることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項47】
混合室の中に装填される材料が、混合されたときに反応して第二の材料を形成する反応物を含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項48】
加熱が反応を促進するために用いられることを特徴とする請求項47に記載の方法。
【請求項49】
反応が、混合要素を動かすのに必要な力の変化の測定によって監視されることを特徴とする請求項47に記載の方法。
【請求項50】
反応が、温度の変化、混合要素を動かすのに必要な力の変化、または化学組成の変化のうちの1つ以上によって監視されることを特徴とする請求項47に記載の方法。
【請求項51】
反応物のうちの1種以上が、混合室の最初の装填の後に反応の最中に加えられることを特徴とする請求項47に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−525868(P2009−525868A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554318(P2008−554318)
【出願日】平成19年2月7日(2007.2.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/003290
【国際公開番号】WO2007/095036
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド (1,383)
【出願人】(508241129)
【出願人】(508241141)
【出願人】(508241118)
【出願人】(508241107)
【出願人】(508241130)
【出願人】(508241093)
【出願人】(508241990)
【Fターム(参考)】