説明

梱包材

【課題】接着剤を用いることなく、容易に組み立てることができるとともに、組み立てた状態で保持されやすい構造であり、且つ、複数の空間を確保できる梱包材の提供。
【解決手段】1枚の段ボール材を折り曲げて、左側の縦壁部材(R1)と右側の縦壁部材(R6)との間に収納空間が形成されるような梱包材10を構成し、前記段ボール材の一部に連続して延設された延長部分(R7〜R11)を折り曲げて、筒状の緩衝部材を形成し、前記延長部分の右端の縦壁補助部材(R11)を前記左側の縦壁部材(R7)に沿わせるとともに、脚補助部材(K4)を第3の脚部材(K3)に沿わせることによって、縦壁部材(R7)と第3の脚部材(K3)を補強するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器等を出荷するときなどに、その機器を収納して保護するための段ボール製の梱包材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
段ボール製の梱包箱としては、例えば、図12に示したように、段ボールで形成した外箱100の内部空間に、電子機器のような本体とその付属品を収納するように構成されている場合がある。
これらの収納品としては、例えば、基本形状がほぼ直方体状の本体P1と、電源アダプタのように直方体に近い形状で重い収納品P2と、アンテナなどの棒状の収納品P3と、コード類などのように可撓性が高く纏めやすい収納品P4と、取り扱い説明書などのように、厚みは若干薄いが広目の冊子状の収納品P5などである。
このような場合では、前記外箱100の内部空間を複数の空間に仕切るために、段ボール製の梱包材を用いることがある。その場合、図13に示したように、段ボール材を折り曲げたり、切ったり、接着したりして形成した第1の梱包材200によって、内部空間を上側空間Aと下側空間Bに分ける中間底板210と、上側空間Aを左側空間A1と右側空間A2に分ける中間仕切板220とを形成し、
さらに、前記中間底板210と前記中間仕切板220を外箱の内寸より短くして上下に仕切られていない第4の空間Cを形成することができる。
このように複数の空間を形成することによって、前記下側空間Bには取り扱い説明書などの収納品P5、前記上側の左側空間A1にはアンテナなどの棒状の収納品P3、前記上側の右側空間A2には本体P1、第4の空間Cには電源アダプタなどの重い収納品P2を収納することができる。
【0003】
そして、前記第4の空間Cに収納する収納品が電源アダプタのように比較的重く、また、左右に隙間が生じる場合には、図14に示したように、第4の空間Cの左右に緩衝部材300、400を配設する必要がでてくる。
これらの緩衝部材300、400は段ボール材を折り曲げて箱状に形成することができ、前記緩衝部材300を水平方向の筒状に形成することによって、前記左側空間と連通する空間とすることができ、前記緩衝部材400を垂直方向の筒状に形成することによって、内部に前記収納品4を収納することができる。
【0004】
このような緩衝部材300、400を、段ボール材を筒状に折り曲げて形成する場合には、図15に示したように、一方の緩衝部材300は、前記梱包材200と連続する段ボール材を延長して、その延長部分を複数の谷折り部で折り曲げて筒状に形成することができる。そして、図16に示したように、他方の緩衝部材400は、前記外箱100の段ボール材と連続する延長部分を複数の谷折り部で折り曲げて筒状に形成することができる。
このようにして、一方の緩衝部材300を形成した梱包材200を、他方の緩衝部材400を形成した外箱に入れることによって、図13、図14に示したような、複数の空間を形成することができるのである。
【0005】
また、図17に示したように、梱包材500の壁部材510を二重構造として容易に組み立て得るように構成するとともに、壁部材510から下方に一体突出連設した立設片520を設けた梱包材が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
【特許文献1】登録実用新案第3056893号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図15、図16に示したように、2つの緩衝部材300、400を、段ボール材を単に折り曲げて形成しただけでは、電源アダプタなどの収納品P2を、前記空間Cに収納しようとするときには、折り曲げられた段ボール材がその復元力で広がろうとするので、作業しにくいという問題がある。そこで、前記緩衝部材300、400を筒状に折り曲げた状態で接着固定するか、折り曲げた状態から広がらないように手で押さえながら、前記収納品を収納しなければならない。
しかし、段ボール材を折り曲げて接着固定することは、別途材料と手間がかかるので、作業性が悪いという問題がある。
また、手で押さえて作業するには、一方の手は電源アダプタなどの収納品P2を持っているので、空いている手は他方の片手しかなく、片手で2つの緩衝部材300、400を同時に押さえながら、他方の手で収納品を持って収納することは困難である。
そこで、一方の緩衝部材だけでも、接着しなくても、折り曲げられた状態で保持されるような構造が望まれていた。
【0008】
また、特許文献1に記載された梱包材500でも、段ボールを折り曲げた後に接着して組み立てるため、組み立て作業の手間がかかるという問題があった。また、立設片520が補強されていないため、底板下方と外箱との間に形成される緩衝空間を下側空間として積極的に活用できないという問題があった。
【0009】
本発明は、接着剤を用いることなく、容易に組み立てることができるとともに、組み立てた状態で保持されやすい構造とし、さらに、複数の空間を確保できる梱包材の提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかる請求項1の梱包材は、
左側の縦壁部材と右側の縦壁部材との間に収納空間が形成され、
さらに、前記左右の縦壁部材の間に配設された中間底板部材によって、前記収納空間が上側空間と下側空間とに分割形成され、
前記左右の縦壁部材の下部に延設された脚部材によって、前記下側空間が形成されるように構成された段ボール製の梱包材であって、
前記梱包材を展開した状態においては、
矩形の基本形状とされるとともに、
前記矩形の左端縁から所定幅の位置に、前記左側の縦壁部材を形成するために、前記左端縁と並行な第1の谷折り部が形成され、
前記矩形の右端縁から所定幅の位置に、前記右側の縦壁部材を形成するために、前記右端縁と並行な第2の谷折り部が形成され、
前記第1の谷折り部と第2の谷折り部との間の段ボール材によって中間底板部材が形成され、
前記第1の谷折り部の一部に、前記左側の縦壁部材側から前記中間底板部材側に凸状の第1の切り込み部を形成することによって、前記第1の谷折り部で谷折りしたときに、前記第1の切り込み部によって前記左側の縦壁部材の下部に第1の脚部材が延設されるように構成され、
前記第2の谷折り部の一部に、前記右側の縦壁部材側から前記中間底板部材側に凸状の第2の切り込み部を形成することによって、前記第2の谷折り部で谷折りしたときに、前記右側の縦壁部材の下部に第2の脚部材が延設されるように構成されており、
さらに、前記左端縁と前記第1の谷折り部とを同じ方向に延長することによって、前記左側の縦壁部材が延設され、
前記延長された第1の谷折り部から前記右側の縦壁部材側に向かって、前記段ボール材による延長部分が形成され、
前記延長部分には、
前記第1の谷折り部の延長部分に平行な第3の谷折り部、及び、少なくともさらに1本の谷折り部が形成されて、
前記延長部分の右端の平板領域が縦壁補助部材とされるとともに、該縦壁補助部材の右端には脚補助部材がさらに延設され、
前記第1の谷折り部の延長部分の一部に、前記延設された左側の縦壁部材側から前記延長部分の右端側に凸状の第3の切り込み部を形成することによって、前記第1の谷折り部の延長部分で谷折りしたときに、前記延設された左側の縦壁部材の下部に第3の脚部材が延設されるように構成されており、
前記梱包材を組み立てた状態においては、
前記第1の谷折り部が谷折りされて前記左側の壁部材を形成するとともに、前記左側の壁部材の下側には第1の脚部材が形成され、
前記第2の谷折り部が谷折りされて前記右側の壁部材を形成するとともに、前記右側の壁部材の下側には第2の脚部材が形成され、
前記第1の谷折り部と第2の谷折り部との間の中間底板部材によって上側空間と下側空間とが形成され、
さらに、
前記延長部分の少なくとも3本の谷折り部が谷折りされることによって、前記縦壁補助部材は、前記左側の縦壁部材に沿わされるとともに、前記谷折りされた延長部分によって筒状の緩衝空間が形成され、
前記脚補助部材が前記第3の脚部材に沿わされることによって、前記第3の脚部材を補強するように構成されている。(図10(b)を参照。)

請求項2の梱包材は、
左側の縦壁部材と右側の縦壁部材との間に収納空間が形成され、
さらに、前記左右の縦壁部材の間に配設された中間底板部材によって、前記収納空間が上側空間と下側空間とに分割形成され、
前記左右の縦壁部材の下部に延設された脚部材によって、前記下側空間が形成されるように構成された段ボール製の梱包材であって、
前記梱包材を展開した状態においては、
矩形の基本形状とされるとともに、
前記矩形の左端縁から所定幅の位置に、前記左側の縦壁部材を形成するために、前記左端縁と並行な第1の谷折り部が形成され、
前記矩形の右端縁から所定幅の位置に、前記右側の縦壁部材を形成するために、前記右端縁と並行な第2の谷折り部が形成され、
前記第1の谷折り部と第2の谷折り部との間の段ボール材によって中間底板部材が形成され、
前記第1の谷折り部の一部に、前記左側の縦壁部材側から前記中間底板部材側に凸状の第1の切り込み部を形成することによって、前記第1の谷折り部で谷折りしたときに、前記第1の切り込み部によって前記左側の縦壁部材の下部に第1の脚部材が延設されるように構成され、
前記第2の谷折り部の一部に、前記右側の縦壁部材側から前記中間底板部材側に凸状の第2の切り込み部を形成することによって、前記第2の谷折り部で谷折りしたときに、前記右側の縦壁部材の下部に第2の脚部材が延設されるように構成されており、
さらに、前記右端縁と前記第2の谷折り部とを同じ方向に延長することによって、前記右側の縦壁部材が延設され、
前記延長された第2の谷折り部から前記左側の縦壁部材側に向かって、前記段ボール材による延長部分が形成され、
前記延長部分には、
前記第2の谷折り部の延長部分に平行な第3の谷折り部、及び、少なくともさらに1本の谷折り部が形成されて、
前記延長部分の左端の平板領域が縦壁補助部材とされるとともに、該縦壁補助部材の左端には脚補助部材がさらに延設され、
前記第2の谷折り部の延長部分の一部に、前記延設された右側の縦壁部材側から前記延長部分の左端側に凸状の第3の切り込み部を形成することによって、前記第2の谷折り部の延長部分で谷折りしたときに、前記延設された右側の縦壁部材の下部に第3の脚部材が延設されるように構成されており、
前記梱包材を組み立てた状態においては、
前記第1の谷折り部が谷折りされて前記左側の壁部材を形成するとともに、前記左側の壁部材の下側には第1の脚部材が形成され、
前記第2の谷折り部が谷折りされて前記右側の壁部材を形成するとともに、前記右側の壁部材の下側には第2の脚部材が形成され、
前記第1の谷折り部と第2の谷折り部との間の中間底板部材によって上側空間と下側空間とが形成され、
さらに、
前記延長部分の少なくとも3本の谷折り部が谷折りされることによって、前記縦壁補助部材は、前記右側の縦壁部材に沿わされるとともに、前記谷折りされた延長部分によって筒状の緩衝空間が形成され、
前記脚補助部材が前記第3の脚部材に沿わされることによって、前記第3の脚部材を補強するように構成されている。(図10(c)を参照。)

請求項3の梱包材では、
第3の脚部材と、脚補助部材の幅をほぼ同じ幅として、
前記凸状の切り込み部から第3の脚部材を抜いた後に形成される孔に、前記脚補助部材を差し込んで係止されるように構成した。

請求項4の梱包材では、
前記脚補助部材の基部に僅かに拡幅して凸部を形成した。
【発明の効果】
【0011】
本発明にかかる請求項1の梱包材では、
延長部分が谷折りされることによって、縦壁補助部材は左側の縦壁部材に沿わされるとともに、前記谷折りされた延長部分によって筒状の緩衝空間が形成されるので、安定した収納が可能となる。
また、前記延長部分に形成される脚補助部材が第3の脚部材を補強するので、安定した収納が可能となる。
さらに、このような効果の得られる梱包材は、接着することなく1枚の段ボール材から構成できるので、梱包材の製造の作業性がよく、リサイクルにも適したものとなる。
本発明にかかる請求項2の梱包材では、
延長部分が谷折りされることによって、縦壁補助部材は右側の縦壁部材に沿わされるので、右側の縦壁部材が補強されるとともに、上記同様の効果が得られる。
請求項3の梱包材では、
第2の脚部材と、脚補助部材の幅をほぼ同じ幅として、
前記凸状の切り込み部から第3の脚部材を抜いた後に形成される孔に、前記脚補助部材を差し込んで係止されるように構成することにより、前記筒状の緩衝空間を形成する延長部分は勝手に展開しないように構成したので、収納品を収納する作業の効率が良い。
請求項4の梱包材では、
前記脚補助部材の基部に僅かに拡幅して凸部を形成したので、前記脚補助部材が、第3の脚部材を抜いた後に形成される孔に基部まで差し込まれたときに、基部に形成された前記凸部が、前記孔の縁に係止されて、前記筒状の緩衝空間を形成する延長部分が勝手に展開することは防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明にかかる梱包材を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明する。
本発明にかかる梱包材は、図16に示したような段ボール製の外箱100に入れて使用するものであり、その展開状態の平面図を図1に示して説明する。
図1において、ほぼ矩形の平面形状の段ボール材1を実線で示したように打ち抜き形成する。図中、左端縁11の長さaは、前記外箱1の内法の縦方向の長さa1とほぼ等しくなっている。
【0013】
前記左端縁11から幅bの位置に前記端縁と平行な第1の谷折り部12が形成され、前記左端縁11と前記第1の谷折り部12とで挟まれた短冊状の第1の領域R1が形成されている。
前記第1の谷折り部12から幅cの位置に前記第1の谷折り部12と平行な中間谷折り部13が形成され、前記第1の谷折り部12と前記中間谷折り部13とで挟まれた短冊状の第2の領域R2が形成されている。
前記中間谷折り部13から幅bの位置に前記第2の谷折り部13と平行な中間山折り部14が形成され、前記中間谷折り部13と前記中間山折り部14とで挟まれた短冊状の第3の領域R3が形成されている。
前記中間山折り部14から幅bの位置に前記中間山折り部14と平行な中間谷折り部15が形成され、前記中間山折り部14と前記中間谷折り部15とで挟まれた短冊状の第4の領域R4が形成されている。
前記中間谷折り部15から幅dの位置に前記第1の谷折り部12及び前記中間谷折り部15と平行な第2の谷折り部16が形成され、前記中間谷折り部15と前記第2の谷折り部16とで挟まれた短冊状の第5の領域R5が形成されている。
前記第2の谷折り部16から幅bの位置には、前記第2の谷折り部16と平行な右端縁17が形成され、前記第2の谷折り部16と前記端縁17とで挟まれた短冊状の第6の領域R6が形成されている。
【0014】
前記段ボール材1の左縦辺は前記左端縁11で構成され、右縦辺は前記右端縁17で構成され、上横辺は上縁21で構成され、下横辺は下縁23で構成され、中間の横辺は中間縁22で構成されている。
【0015】
(延長部分の説明)
前記左端縁11、第1の谷折り部12、及び、中間谷折り部13の長さaは、前記中間山折り部14、中間谷折り部15、第2の谷折り部16、及び、右端縁17の長さeより長く、図上の下方に延長され、それぞれ左端縁11の延長部分、第1の谷折り部12の延長部分、及び、中間谷折り部13の延長部分とされている。
第1と第2の領域R1,R2は、前記第3〜第6の領域R3〜R6に比較して、図上の下方に延長され、第1の領域R1は第1の延長領域R7と連続し、第2の領域R2は第2の延長領域R8と連続して延設された状態となっている。
【0016】
前記第2の延長領域R8の右辺となる前記中間谷折り部13の延長部分は、第3の谷折り部として形成され、前記中間谷折り部13の延長部分から幅bの位置には、前記中間谷折り部13の延長部分と平行な延長部分中間谷折り部18が形成され、前記中間谷折り部13の延長部分と前記延長部分中間谷折り部18とで挟まれた短冊状の第3の延長領域R9が形成されている。
前記延長部分中間谷折り部18から幅cの位置には、前記延長部分中間谷折り部18と平行な別の延長部分中間谷折り部19が形成され、前記延長部分中間谷折り部18と前記別の延長部分中間谷折り部19とで挟まれた短冊状の第4の延長領域R10が形成されている。
前記別の延長部分中間谷折り部19から幅bの位置には、前記別の延長部分中間谷折り部19と平行な延長部分右端縁20が形成され、前記別の延長部分中間谷折り部19と前記延長部分右端縁20とで挟まれた短冊状の第5の延長領域R11が、右端の平板領域として形成されている。
このようにして、第1の延長領域R7〜第5の延長領域R11によって、延長部分Eが形成されている。
【0017】
(左側の第1の脚部材)
前記第1の谷折り部12の一部に、前記第1の領域R1から右側の第2の領域R2側にせりだした凸状の第1の切り込み部K1が形成されている。
この第1の切り込み部K1は、第1の領域R1の一部が右側の第2の領域R2側に舌状に延設されたものであり、凸状の第1の切り込み部K1は段ボール材が表から裏まで切り抜かれており、この第1の切り込み部K1に対応する前記第1の谷折り部12の部分は谷折り部とはならずに、折り曲げられないように設定されている。
したがって、前記第1の谷折り部12で、第1の領域R1と第2の領域R2とを谷折りすると、前記第1の切り込み部K1は谷折りされることなく、前記第1の領域R1と一体のままで第2の領域R2から分離されて、第2の領域R2と垂直な状態になることができる。
即ち、後述するように、前記第1の領域R1が、梱包材10の左側の壁部材となるとき、前記第1の切り込み部K1は、前記左側の縦壁部材の下部に延設された第1の脚部材となるように構成されているのである。
【0018】
(右側の第2の脚部材)
前記第2の谷折り部16の一部に、前記第6の領域R6から左側の第5の領域R5側にせりだした凸状の第2の切り込み部K2が形成されている。
この第2の切り込み部K2は、第6の領域R6の一部が左側の第5の領域R5側に舌状に延設されたものであり、凸状の第2の切り込み部K2は段ボール材が表から裏まで切り抜かれており、この第2の切り込み部K2に対応する前記第2の谷折り部16の部分は谷折り部とはならずに、折り曲げられないように設定されている。
したがって、前記第2の谷折り部16で、第5の領域R5と第6の領域R6とを谷折りすると、前記第2の切り込み部K2は谷折りされることなく、前記第6の領域R6と一体のままで第5の領域R5から分離されて、第5の領域R5と垂直な状態になることができる。
即ち、後述するように、前記第6の領域R6が、梱包材10の右側の壁部材となるとき、前記第2の切り込み部K2は、前記右側の縦壁部材の下部に延設された第2の脚部材となるように構成されているのである。
【0019】
(延長部分の第3の脚部材)
前記第1の延長領域R7と第2の延長領域R8の間の前記第1の谷折り部12の延長部分の一部に、前記第1の延長領域R7側から前記第2の延長領域R8側にせりだした凸状の第3の切り込み部K3が形成されている。
この第3の切り込み部K3は、前記第1の延長領域R7の一部が右側の前記第2の延長領域R8側に舌状に延設されたものであり、凸状の第3の切り込み部K3は段ボール材が表から裏まで切り抜かれており、この第3の切り込み部K3に対応する前記第1の谷折り部12の延長部分は谷折り部とはならずに、折り曲げられないように設定されている。
したがって、前記第1の谷折り部12の延長部分で、第1の延長領域R7と第2の延長領域R8とを谷折りすると、前記第3の切り込み部K3は谷折りされることなく、前記第1の延長領域R7と一体のままで前記第2の延長領域R8から分離されて、第2の延長領域R8と垂直な状態になることができる。
即ち、後述するように、前記第1の延長領域R7が前記第1の領域R1とともに、梱包材10の左側の壁部材となるとき、前記第3の切り込み部K3は、前記左側の縦壁部材の下部に延設された第3の脚部材となるように構成されているのである。
【0020】
(延長部分端縁の脚補助部材)
前記延長部分右端縁20の一部に、前記第5の延長領域R11側からさらに右側にせりだした凸状の舌片K4が形成されている。
この凸状の舌片K4は、前記第5の延長領域R11の一部がさらに右側に舌状に延設されたものであり、この凸状の舌片K4と前記第5の延長領域R11との間は谷折り部とも山折り部ともならずに、折り曲げられないように設定されている。
したがって、前記第1の谷折り部12の延長部分、前記中間谷折り部13の延長部分、及び、2本の前記延長部分中間谷折部18、19で、それぞれ直角に谷折りして、第1の延長領域〜第5の延長領域R11の各平面部分が互いに直角になるように折り曲げると、前記第5の延長領域R11は、前記第1の延長領域R7と並行になって重ねられて、第5の延長領域R11は、第1の延長領域R7に重なることによって、縦壁補助部材となる。
また、第1の延長領域〜第5の延長領域R11によって、後述するように、断面形状が四角形の筒状の緩衝部材30(図6、図7参照。)が形成される。
【0021】
(脚補助部材の大きさ・位置)
前記凸状の舌片K4の基部から前記下縁23までの長さfは、前記第3の切り込み部K3の基部から前記下縁23までの長さとほぼ同じに設定され、
前記凸状の舌片K4の基部の幅gは、前記第3の切り込み部K3の基部の幅とほぼ同じに設定され、
前記凸状の舌片K4の基部から先端までの高さ(図上の横方向の長さ)hは、前記第3の切り込み部K3の基部から先端までの高さ(図上の横方向の長さ)とほぼ同じに設定されている。
【0022】
したがって、後述するように、前記第1の延長領域R7が前記第1の領域R1とともに、梱包材10の左側の壁部材となるとき、前記第5の延長領域R11に形成された凸状の舌片K4は、同じ幅gの前記第3の切り込み部K3と並行になって重ねられ、第3の脚部材とその脚補助部材とになるように構成されているのである。
このようにして、重ねられた第3の脚部材とその脚補助部材は、同じ幅で、同じ高さであるので、互いに補強し合う。
しかも、前記凸状の舌片K4の幅が、前記第3の切り込み部K3の幅とほぼ同じであるので、第3の切り込み部K3の後に開いた孔に差し込まれた前記凸状の舌片K4は容易には抜けない。したがって、この梱包材10を組み立てて、外箱100に入れて、収納品を収納するときに、緩衝部材30が勝手に展開してしまうことが防止できるので、作業性がよい。
このような効果をより確実に得るためには、図10(d)に示したように、前記凸状の舌片K4の基部に僅かに拡幅した係止用の凸部Kaを形成してもよい。さらに、前記凸部Kaの右側斜辺(前記凸状の舌片K4の先端に向かう斜辺)を緩やかな傾斜(延長部分右端縁20となす角を鈍角)とし、前記凸部Kaの左側斜辺を急な傾斜(延長部分右端縁20となす角を鋭角)とすることで、組み立て作業もさほど悪くならず、緩衝部材30が勝手に展開してしまうこともより確実に防止できる。
【0023】
次に、図2〜図5を参照して、図1に示した段ボール材1を組み立てる手順を説明する。
図2、図3においては、図1に示した段ボール材1を、第1の谷折り部12およびその延長部分で直角に近い状態まで谷折りし、中間谷折り部13で直角に近い状態まで谷折りし、中間山折り部14で180度に近い状態で山折りし、中間谷折り部15で直角に近い状態まで谷折りし、第2の谷折り部16で直角に近い状態まで谷折りして、本発明に係る梱包材10とした状態を示している。
延長部分においては、
中間谷折り部13の延長部分では僅かに谷折りし、2本の延長部分中間谷折部18、19でも僅かに谷折りした状態を示している。
【0024】
図4、図5においては、図2、図3の状態に折り曲げた段ボール材1をさらに折り曲げ、第1の谷折り部12およびその延長部分でほぼ直角に谷折りし、中間谷折り部13でほぼ直角に谷折りし、中間山折り部14でほぼ180度に山折りし、中間谷折り部15でほぼ直角に谷折りし、第2の谷折り部16でほぼ直角に谷折りした状態の梱包材10を示している。
延長部分においては、
中間谷折り部13の延長部分でもほぼ直角に谷折りし、2本の延長部分中間谷折18、19でもほぼ直角に谷折りして筒状に形成した状態を示している。このようにして折り曲げられた延長部分によって、後述する緩衝部材30が形成されている。
【0025】
(外箱との組み合わせ)
図6、図7においては、図4、図5の状態に組み立てた梱包材10(段ボール材1)を、図16に示した状態に組み立てた外箱100に入れて組み合わせた状態を示している。
第2の領域R2と第5の領域R5とで、外箱100の内部空間を上側の空間Aと下側の空間Bとに分ける中間底板51が形成され、
第3の領域R3と第4の領域R4とが背中合わせに山折りされることによって、上側の空間Aを左側空間A1と左側空間A2とに分ける中間仕切板52が形成されている。
さらに、図1に示されていることから分かるように、前記中間底板51を形成する第3の領域R3〜第6の領域R6の奥行きeは、外箱100の内寸aより短くなっているので、前記中間底板51で上下に仕切られていない第4の空間Cが形成されている。
このように複数の空間A1、A2、B、Cが形成されているので、図10〜図12と同様に、前記下側空間Bには取り扱い説明書などの収納品P5、前記上側の左側空間A1にはアンテナなどの棒状の収納品P3、前記上側の右側空間A2には本体P1、第4の空間Cには電源アダプタなどの重い収納品P2を収納することができる。
【0026】
さらに、図6、図7に示したように、前記第4の空間Cの左側には前記緩衝部材30が配設され、右側には前記外箱100の内側に形成された緩衝部材400が配設されているので、電源アダプタのように比較的重い収納品の場合でも安定した状態で収納することができる。
さらにまた、前記第1の領域R1及び第1の延長領域R7によって形成される左側の縦壁部材は、前記縦壁補助部材によって補強されているので、安定した梱包材となる。
また、前記第3の切り込み部K3によって形成される第3の脚部材は、前記凸状の舌片K4によって形成される脚補助部材によって補強されているので、前記下側空間Bが安定して保持される。
【0027】
図8、図9は、図6、図7のように組み立てた梱包材入りの外箱の蓋を僅かに閉じた状態を示したものである。
図9には、各空間に収納した収納品を破線で示した。
【0028】
(段ボール材の左右を逆にした形態)
なお、図1に示した形態においては、展開状態の段ボール材1において、延長部分Eは左側の縦壁部材に連続させて延設したが、
図10(a)に示した形態のように、展開状態の段ボール材1Bにおいて、延長部分E1を右側の縦壁部材に連続させて延設してもよい。
この場合には、図11に示したように、前記段ボール材1Bを組み立てた梱包材10Bは、緩衝部材30Bは、梱包材10Bの右側に配設される。そして、当然ではあるが、前記梱包材10Bを入れる外箱においては、外箱に連設される他方の緩衝部材は左側に配設されている。
図10(a)の段ボール材1Bを組み立てる過程は、図1の段ボール材1を組み立てる場合と、左右が逆になること以外は同様であるので、その説明を省略する。
【0029】
(断面形状が多角形の緩衝空間)
図1、図10(a)の例においては、延長部分E,E1には、4本の谷折り部を設けて、断面形状が四角形の筒状の緩衝空間が形成される形態を説明したが、延長部分には、3本の谷折り部を設けて、断面形状が三角形の筒状の緩衝空間としても、5本以上の谷折り部を設けて、断面形状が五角形以上の多角形の筒状の緩衝部材としてもよい。
【0030】
(山折り部を設けない場合)
図1、図10(a)の例においては、中間谷折り部13、15、及び中間山折り部14を設けたが、設けない場合も可能である。
図10(b)に示した段ボール材1Cにおいては、図上の上側部分には、左側から、左端縁11、第1の谷折り部12、第2の谷折り部16、右端縁17が形成され、下側の延長部分E2には、左側から、左端縁11の延長部分、第1の谷折り部12の延長部分、第3の谷折り部13、1本または2本以上の延長部分中間谷折り部18、延長部分右端縁20が形成されている。
さらに、前記第1の谷折り部から右側へ第1の切り込み部K1が形成され、前記第2の谷折り部から左側へ第2の切り込み部K2が形成され、前記第1の谷折り部の延長部分から右側へ第3の切り込み部K3が形成され、前記延長部分右端縁20から右側へ脚補助部材K4が形成されている。
【0031】
前記延長部分中間谷折り部が1本の場合には、延長部分E2を谷折りしたときには断面形状が三角形の緩衝部材が形成される。
図10(c)に示した段ボール材1Dにおいては、図上の上側部分には、左側から、左端縁11、第1の谷折り部12、第2の谷折り部16、右端縁17が形成され、下側の延長部分E3には、右側から、右端縁17の延長部分、第2の谷折り部16の延長部分、第3の谷折り部13、1本または2本以上の延長部分中間谷折り部18、延長部分左端縁20が形成されている。
さらに、前記第1の谷折り部から右側へ第1の切り込み部K1が形成され、前記第2の谷折り部から左側へ第2の切り込み部K2が形成され、前記第1の谷折り部の延長部分から右側へ第3の切り込み部K3が形成され、前記延長部分右端縁から右側へ脚補助部材K4が形成されている。
なお、図10(b)、図10(c)における符号は、1C,1D,E2,E3以外は、図1に対応する部分には図1の符号と同じものを付した。
【実施例1】
【0032】
実施例1では、図1のような展開状態の段ボール材1において、段ボールを構成する波形のライナー層の向きは、図上の左右方向の向きに設定されているので、左右の縦壁部材、第1〜第3の脚部材、及び脚補助部材の強度が充分に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明にかかる梱包材の実施の形態の展開状態の平面図である。
【図2】前記梱包材の組み立て途中を示す斜視図である。
【図3】図2の梱包材の側面図である。
【図4】前記梱包材の組み立て完成状態を示す斜視図である。
【図5】図4の梱包材の側面図である。
【図6】前記梱包材を外箱に入れた状態の斜視図である。
【図7】図6の梱包材のX1−X1線断面図である。
【図8】前記外箱の蓋を少し閉じた状態の斜視図である。
【図9】図8の梱包材のX2−X2線断面図である。
【図10】別の実施形態の展開状態の平面図である。
【図11】図10の段ボール材を組み立てた梱包材の斜視図である。
【図12】従来例において、収納品を収納した状態の斜視図である。
【図13】図12のX3−X3線断面図である。
【図14】図12のX4−X4線断面図である。
【図15】従来例における梱包材の斜視図である。
【図16】従来例および本発明の実施形態で用いる外箱の斜視図である。
【図17】別の従来例を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1、1B、1C、1D 段ボール材
10、10B 梱包材
11 左端縁(左端縁の延長部分)
12 第1の谷折り部(第1の谷折り部の延長部分)
13 中間谷折り部(第3の谷折り部)
14 中間山折り部
15 中間谷折り部
16 第2の谷折り部
17 右端縁
18、19 延長部分中間谷折り部
20 延長部分右端縁
30、30B 緩衝部材
A1、A2 上側空間
B 下側空間
C 第4の空間
E,E1,E2,E3 延長部分
K1 第1の切り込み部,第1の脚部材
K2 第2の切り込み部,第2の脚部材
K3 第3の切り込み部,第3の脚部材
K4 脚補助部材
Ka 突起
R1 左側の縦壁部材
R5 中間底板部材
R6 右側の縦壁部材
R7 第1の延長領域
R8 第2の延長領域
R9 第3の延長領域
R10 第4の延長領域
R11 第5の延長領域、右端の平板領域、縦壁補助部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左側の縦壁部材と右側の縦壁部材との間に収納空間が形成され、
さらに、前記左右の縦壁部材の間に配設された中間底板部材によって、前記収納空間が上側空間と下側空間とに分割形成され、
前記左右の縦壁部材の下部に延設された脚部材によって、前記下側空間が形成されるように構成された段ボール製の梱包材であって、
前記梱包材を展開した状態においては、
矩形の基本形状とされるとともに、
前記矩形の左端縁から所定幅の位置に、前記左側の縦壁部材を形成するために、前記左端縁と並行な第1の谷折り部が形成され、
前記矩形の右端縁から所定幅の位置に、前記右側の縦壁部材を形成するために、前記右端縁と並行な第2の谷折り部が形成され、
前記第1の谷折り部と第2の谷折り部との間の段ボール材によって中間底板部材が形成され、
前記第1の谷折り部の一部に、前記左側の縦壁部材側から前記中間底板部材側に凸状の第1の切り込み部を形成することによって、前記第1の谷折り部で谷折りしたときに、前記第1の切り込み部によって前記左側の縦壁部材の下部に第1の脚部材が延設されるように構成され、
前記第2の谷折り部の一部に、前記右側の縦壁部材側から前記中間底板部材側に凸状の第2の切り込み部を形成することによって、前記第2の谷折り部で谷折りしたときに、前記右側の縦壁部材の下部に第2の脚部材が延設されるように構成されており、
さらに、前記左端縁と前記第1の谷折り部とを同じ方向に延長することによって、前記左側の縦壁部材が延設され、
前記延長された第1の谷折り部から前記右側の縦壁部材側に向かって、前記段ボール材による延長部分が形成され、
前記延長部分には、
前記第1の谷折り部の延長部分に平行な第3の谷折り部、及び、少なくともさらに1本の谷折り部が形成されて、
前記延長部分の右端の平板領域が縦壁補助部材とされるとともに、該縦壁補助部材の右端には脚補助部材がさらに延設され、
前記第1の谷折り部の延長部分の一部に、前記延設された左側の縦壁部材側から前記延長部分の右端側に凸状の第3の切り込み部を形成することによって、前記第1の谷折り部の延長部分で谷折りしたときに、前記延設された左側の縦壁部材の下部に第3の脚部材が延設されるように構成されており、
前記梱包材を組み立てた状態においては、
前記第1の谷折り部が谷折りされて前記左側の壁部材を形成するとともに、前記左側の壁部材の下側には第1の脚部材が形成され、
前記第2の谷折り部が谷折りされて前記右側の壁部材を形成するとともに、前記右側の壁部材の下側には第2の脚部材が形成され、
前記第1の谷折り部と第2の谷折り部との間の中間底板部材によって上側空間と下側空間とが形成され、
さらに、
前記延長部分の少なくとも3本の谷折り部が谷折りされることによって、前記縦壁補助部材は、前記左側の縦壁部材に沿わされるとともに、前記谷折りされた延長部分によって筒状の緩衝空間が形成され、
前記脚補助部材が前記第3の脚部材に沿わされることによって、前記第3の脚部材を補強するように構成されていることを特徴とする梱包材。
【請求項2】
左側の縦壁部材と右側の縦壁部材との間に収納空間が形成され、
さらに、前記左右の縦壁部材の間に配設された中間底板部材によって、前記収納空間が上側空間と下側空間とに分割形成され、
前記左右の縦壁部材の下部に延設された脚部材によって、前記下側空間が形成されるように構成された段ボール製の梱包材であって、
前記梱包材を展開した状態においては、
矩形の基本形状とされるとともに、
前記矩形の左端縁から所定幅の位置に、前記左側の縦壁部材を形成するために、前記左端縁と並行な第1の谷折り部が形成され、
前記矩形の右端縁から所定幅の位置に、前記右側の縦壁部材を形成するために、前記右端縁と並行な第2の谷折り部が形成され、
前記第1の谷折り部と第2の谷折り部との間の段ボール材によって中間底板部材が形成され、
前記第1の谷折り部の一部に、前記左側の縦壁部材側から前記中間底板部材側に凸状の第1の切り込み部を形成することによって、前記第1の谷折り部で谷折りしたときに、前記第1の切り込み部によって前記左側の縦壁部材の下部に第1の脚部材が延設されるように構成され、
前記第2の谷折り部の一部に、前記右側の縦壁部材側から前記中間底板部材側に凸状の第2の切り込み部を形成することによって、前記第2の谷折り部で谷折りしたときに、前記右側の縦壁部材の下部に第2の脚部材が延設されるように構成されており、
さらに、前記右端縁と前記第2の谷折り部とを同じ方向に延長することによって、前記右側の縦壁部材が延設され、
前記延長された第2の谷折り部から前記左側の縦壁部材側に向かって、前記段ボール材による延長部分が形成され、
前記延長部分には、
前記第2の谷折り部の延長部分に平行な第3の谷折り部、及び、少なくともさらに1本の谷折り部が形成されて、
前記延長部分の左端の平板領域が縦壁補助部材とされるとともに、該縦壁補助部材の左端には脚補助部材がさらに延設され、
前記第2の谷折り部の延長部分の一部に、前記延設された右側の縦壁部材側から前記延長部分の左端側に凸状の第3の切り込み部を形成することによって、前記第2の谷折り部の延長部分で谷折りしたときに、前記延設された右側の縦壁部材の下部に第3の脚部材が延設されるように構成されており、
前記梱包材を組み立てた状態においては、
前記第1の谷折り部が谷折りされて前記左側の壁部材を形成するとともに、前記左側の壁部材の下側には第1の脚部材が形成され、
前記第2の谷折り部が谷折りされて前記右側の壁部材を形成するとともに、前記右側の壁部材の下側には第2の脚部材が形成され、
前記第1の谷折り部と第2の谷折り部との間の中間底板部材によって上側空間と下側空間とが形成され、
さらに、
前記延長部分の少なくとも3本の谷折り部が谷折りされることによって、前記縦壁補助部材は、前記右側の縦壁部材に沿わされるとともに、前記谷折りされた延長部分によって筒状の緩衝空間が形成され、
前記脚補助部材が前記第3の脚部材に沿わされることによって、前記第3の脚部材を補強するように構成されていることを特徴とする梱包材。
【請求項3】
第3の脚部材と、脚補助部材の幅をほぼ同じ幅として、
前記凸状の切り込み部から第3の脚部材を抜いた後に形成される孔に、前記脚補助部材を差し込んで係止されるように構成したことを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の梱包材。
【請求項4】
前記脚補助部材の基部に僅かに拡幅して凸部を形成したことを特徴とする請求項3に記載の梱包材。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2009−12835(P2009−12835A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−178519(P2007−178519)
【出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【出願人】(000100746)アイコム株式会社 (273)
【Fターム(参考)】