説明

検体分析装置

【課題】従来よりも小型化した検体分析装置を提供する。
【解決手段】検体分析装置1は、検体を測定する第1測定装置11と第2測定装置12と、検体ラック50を搬送する搬送装置20を備える。第2測定装置12は、第1測定装置11に対して搬送方向下流側に配置されている。搬送装置20には、第1測定装置11に検体を供給する第1供給位置26aと、第2測定装置12に検体を供給する第2供給位置26bが設定されている。第1測定装置11のCPU111aは、第2供給位置26bに存在する検体の処理状況に応じて、第1供給位置26aに存在する検体の搬送を制御する。これにより、第2供給位置26bに存在する検体が意図せずに搬送されてしまうことがない。よって、第1供給位置26aと第2供給位置26bの間に、検体ラック50を滞留させる領域を設ける必要がなくなり、検体分析装置1を小型化することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、尿や血液等の検体に対し、検査・分析等の所定の処理を行う検体分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の分析装置と、該複数の分析装置に検体を搬送する搬送装置と、を備えた検体分析システムが知られている。
【0003】
このような検体分析システムとして、例えば、特許文献1には、半定量分析装置と、尿沈査分析装置と、定量分析装置と、それらに尿検体を搬送する搬送ラインとを備えた尿沈査検査システムが開示されている。各分析装置には、搬送ラインから検体ラックを受け取り、受け取った検体ラックを、サンプリング位置を経由して再び搬送ラインへ戻す専用の搬送機構が設けられている。また、この搬送機構には、供給側および搬出側のそれぞれに、検体ラックを滞留させるための領域が設けられている。
【0004】
また、特許文献2には、2台の分析装置と、それぞれの分析装置の手前に配置された2台の搬送機構と、2台の搬送機構を接続する接続部材と、を備えた分析システムが開示されている。この分析システムにおいては、2台の搬送機構の接続部材側に、検体ラックを滞留させるための領域が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−329597号公報
【特許文献2】特開2009−229232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の尿沈査検査システムでは、各搬送機構の供給側および搬出側のそれぞれに検体ラックを滞留させるための領域が設けられているため、システムが大型化していた。また、上記特許文献2に記載の分析システムでは、2台の搬送機構の接続部材側に、検体ラックを滞留させるための領域が設けられているため、上記特許文献1と同様、システムが大型化していた。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、従来よりも小型化した検体分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の主たる態様に係る検体分析装置は、検体を搬送し、分析する検体分析装置であって、検体を測定する第1測定装置と、前記第1測定装置に対して搬送方向下流側に配置され、検体を測定する第2測定装置と、前記第1測定装置に検体を供給する第1供給位置と、前記第2測定装置に検体を供給する第2供給位置と、に検体を搬送する搬送装置と、前記第2供給位置に存在する検体の処理状況に応じて、前記第1供給位置に存在する検体の搬送を制御する制御部とを備える。
【0009】
本態様に係る検体分析装置によれば、第2供給位置に存在する検体の処理状況に応じて、第1供給位置に存在する検体が搬送されるため、第2供給位置に存在する検体が意図せずに搬送されてしまうことがない。よって、第1供給位置と第2供給位置の間に、検体を
滞留させる領域を設ける必要がなくなり、検体分析装置を小型化することができる。
【0010】
本態様に係る検体分析装置において、前記制御部は、前記第2供給位置に存在する検体の処理状況に応じて、前記第2供給位置に存在する検体の搬送の可否を示す可否情報を生成し、生成した前記可否情報に基づいて、前記第1供給位置に存在する検体の搬送を制御するよう構成され得る。
【0011】
このとき、前記制御部は、前記可否情報が、前記第2供給位置に存在する検体を搬送できないことを示すとき、該検体が搬送できる状態になるまで、前記第1供給位置に存在する検体の搬送を待機させる。
【0012】
また、本態様に係る検体分析装置において、前記制御部は、前記第1測定装置による検体の測定を制御するとともに、前記搬送装置による検体の搬送を制御する第1プロセッサを備える構成とされ得る。こうすると、第1測定装置用のプロセッサと、搬送装置用のプロセッサとを、別々に設ける必要がなくなるため、検体分析装置を更に小型化することができる。
【0013】
この場合、前記制御部は、前記第2測定装置による検体の測定を制御する第2プロセッサをさらに備える構成とされ得る。
【0014】
また、本態様に係る検体分析装置において、前記搬送装置は、単一のユニットであるように構成され得る。こうすると、第1測定装置用の搬送装置と、第2測定装置用の搬送装置とを、別々に設ける必要がなくなるため、検体分析装置をさらに小型化することができる。
【0015】
また、本態様に係る検体分析装置において、前記搬送装置は、前記第1供給位置と前記第2供給位置が、単一の直線搬送路で結ばれるように構成され得る。
【0016】
また、本態様に係る検体分析装置において、前記搬送装置は、複数の検体を保持したラックを搬送するように構成され、前記第1供給位置と前記第2供給位置の距離が、前記ラックの両端の検体容器収容部の間隔以下になるように構成され得る。このように第1供給位置と第2供給位置の距離を短くすることで、検体分析装置をさらに小型化することができる。また、第1供給位置から第2供給位置までの搬送時間が短くなるため、第2測定装置による測定が早期に開始され得る。
【0017】
なお、この場合、ラックの2つの検体容器収容部が、第1供給位置と第2供給位置に同時に位置付けられるよう、第1供給位置と第2供給位置との間隔を設定すると、2つの検体に対する測定を並行して行うことができる。よって、第2測定装置による測定結果を早期に取得することができる。
【0018】
本態様に係る検体分析装置において、前記第1測定装置は、尿定性測定装置とし、前記第2測定装置は、尿沈査測定装置とされ得る。
【発明の効果】
【0019】
以上のとおり、本発明によれば、従来よりも小型化した検体分析装置を提供することができる。
【0020】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る検体分析装置を含むシステム全体の構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る搬送装置を上から見た場合の構成を示す平面図である。
【図3】実施の形態に係る第1測定装置、第2測定装置および搬送装置の回路構成を示す図である。
【図4】実施の形態に係る情報処理装置の回路構成を示す図である。
【図5】実施の形態に係る第1測定装置の測定処理および搬送処理を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態に係る第2測定装置の測定処理を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態に係る第2測定装置のコマンド送信処理および情報処理装置のオーダ処理を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態に係る情報処理装置の表示処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本実施の形態は、尿蛋白、尿糖等の検査(尿定性の検査)、および、尿中に含まれる赤血球、白血球、上皮細胞等の検査(尿沈査の検査)を行う臨床検体分析装置に本発明を適用したものである。尿沈査の検査は、尿定性の検査が行われた結果、さらに尿沈査の検査が必要であるとされた検体について行われる。本実施の形態では、異なる検体を収容する複数の検体容器がラックにセットされ、このラックが検体分析装置にセットされて各検体の検査が行われる。
【0023】
以下、本実施の形態に係る検体分析装置について、図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、検体分析装置1を含むシステム全体の構成を示す図である。本実施の形態に係る検体分析装置1は、検体測定装置10と、搬送装置20と、情報処理装置30からなっている。
【0025】
検体測定装置10は、尿定性の検査を行う第1測定装置11と、尿沈査の検査を行う第2測定装置12からなっている。第1測定装置11と第2測定装置12とは、互いに通信可能に接続されている。また、第1測定装置11と第2測定装置12は、それぞれ、情報処理装置30と通信可能に接続されている。さらに、第1測定装置11は、搬送装置20と通信可能に接続されている。
【0026】
搬送装置20は、第1測定装置11および第2測定装置12に共通の単一ユニットである。搬送装置20は、検体測定装置10の前面に装着されており、搬送路21を備えている。搬送路21は、搬送装置20上面よりも一段低い平板状の底面を有している。搬送路21上を搬送される検体ラック50には、10本の検体容器51を保持できるよう10個の保持部が形成されている。検体容器51は、検体ラック50の保持部に保持されることにより、検体ラック50とともに搬送路21上を搬送される。検体容器51の側面には、検体を特定するためのバーコードラベル(図示せず)が貼付されている。情報処理装置30は、通信回線を介してホストコンピュータ2と通信可能に接続されている。
【0027】
図2は、搬送装置20を上から見た場合の構成を示す平面図である。
【0028】
搬送装置20は、搬送路21と、透過型のセンサ22a、22bと、ベルト23、28と、押出し機構24と、横送りセンサ25a、25bと、反射型のセンサ27a、27bとを含んでいる。搬送路21は、右槽領域21aと、左槽領域21bと、連結領域21cを有し、右槽領域2aと左槽領域21bとは、連結領域21cによって連結されている。
【0029】
透過型のセンサ22a、22bは、発光部と受光部からなり、右槽領域21a上の手前側(Y軸負方向の端)に位置付けられた検体ラック50を検出する。センサ22a、22bの出力信号により、ユーザによって右槽領域21aの手前側に検体ラック50が載置されたことが検出される。ベルト23は、右槽領域21aに設置され、右槽領域21aに載置された検体ラック50を、Y軸正方向に移動させ、右槽領域21aの奥側(Y軸正方向の端)に位置付ける。
【0030】
押出し機構24は、搬送路21よりも奥側に駆動部(図示せず)を備え、右槽領域21aの右奥から左槽領域21bの左奥まで、左右(X軸方向)に、押出し用の爪が移動するよう構成されている。図2には、押出し機構24の爪のみが図示されている。押出し機構24が検体ラック50の右端側面を押すことにより、右槽領域21aの奥側に位置付けられた検体ラック50は、連結領域21cを経由して、左槽領域21bの奥側まで移動される。なお、連結領域21c付近における検体ラック50の搬送処理は、後述するように、第1測定装置11と第2測定装置12の測定動作の状況に合わせて、適宜行われる。
【0031】
バーコードリーダ116は、バーコードリーダ116の手前(Y軸負方向)に位置付けられた検体容器51に貼付されたバーコードラベルからバーコード情報を読み出す。なお、バーコードリーダ116は、後述するように第1測定装置11の制御部により制御されている。
【0032】
横送りセンサ25a、25bは、それぞれ、搬送路21(連結領域21c)の底面から上方向(Z軸正方向)に僅かに突出したツメを有している。検体ラック50が右から左(X軸正方向)に移動すると、検体ラック50の底面に検体容器の収容部の間隔ごとに形成された開口部分と非開口部分により、横送りセンサ25a、25bのツメが、搬送路21の底面から突出した状態と突出していない状態とに変化する。これにより、押出し機構24が移動した距離と、検体ラック50が移動した距離が一致しているか否かが適宜判定される。
【0033】
第1供給位置26aと第2供給位置26bは、それぞれ、第1測定装置11と第2測定装置12により、検体容器51に収容された検体が吸引される位置である。たとえば、図2に破線で示すように、連結領域21cに検体ラック51が位置づけられる。第1供給位置26aと第2供給位置26bとの間隔は、検体ラック50の左端(同図X軸正方向の端)の保持部と右端(同図X軸負方向の端)の保持部との間隔よりも短く設定されている。また、1つの検体ラック50の2つの保持部が、第1供給位置26aと第2供給位置26bに同時に位置付けられるよう、第1供給位置26aと第2供給位置26bとの間隔が設定されている。
【0034】
第1測定装置11により測定が行われる場合、第1供給位置26aに位置付けられた検体容器51に、第1測定装置11に備えられたノズル(図示せず)が挿入される。続いて、かかるノズルにより検体容器51に収容された検体が吸引される。吸引された検体は、第1測定装置11内で測定される。吸引が完了すると、かかるノズルが検体容器51から抜き出され、この検体容器51を保持する検体ラック50が、押出し機構24により左方向に移動される。
【0035】
また、第2測定装置12により測定が行われる場合も、同様に、第2供給位置26bに位置付けられた検体容器51に、第2測定装置12に備えられたノズル(図示せず)が挿入される。続いて、かかるノズルにより検体容器51に収容された検体が吸引される。吸引された検体は、第2測定装置12内で測定される。吸引が完了すると、かかるノズルが検体容器51から抜き出され、この検体容器51を保持する検体ラック50が、押出し機構24により左方向に移動される。
【0036】
反射型のセンサ27a、27bは、それぞれ、反射型のセンサ27a、27bの手前(Y軸正方向)に位置付けられた検体ラック50の検体容器51を保持するための保持部に、検体容器51が保持されているか否かを検出する。これにより、バーコードリーダ116でバーコード情報を読み出した検体容器51が、再度吸引前に、該当する検体ラック50の保持部に保持されているかを確認することができる。
【0037】
ベルト28は、左槽領域21bに設置されており、左槽領域21bの奥側(Y軸正方向の端)に位置付けられている検体ラック50を、Y軸負方向に移動させ、左槽領域21bの手前(Y軸負方向の端)に位置付ける。こうして、左槽領域21bの手前に位置付けられた検体ラック50は、ユーザにより取り出される。
【0038】
図3は、第1測定装置11と、第2測定装置12と、搬送装置20の回路構成を示す図である。
【0039】
第1測定装置11は、制御部111と、通信部112と、吸引部113と、試験紙供給部114と、検出部115と、バーコードリーダ116を含んでいる。制御部111は、CPU111aと記憶部111bを有している。CPU111aは、記憶部111bに記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、第1測定装置11の各部を制御する。また、CPU111aは、通信部112を介して、搬送装置20の各部を制御する。記憶部111bは、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶手段を備える。
【0040】
通信部112は、制御部111からの信号を処理して、第2測定装置12と、搬送装置20と、情報処理装置30に出力すると共に、第2測定装置12と、搬送装置20と、情報処理装置30からの信号を処理して制御部111に出力する。吸引部113は、第1供給位置26aに位置付けられている検体容器51内の検体を、第1測定装置11のノズルを介して吸引する。試験紙供給部114は、測定に必要な試験紙を、試験紙が収容されている試験紙フィーダから取り出し、取り出した試験紙に吸引部113により吸引された検体を点着させる。検出部115は、検体が点着された試験紙を測定する。かかる測定により得られた測定結果は、制御部111に出力され、制御部111により解析される。バーコードリーダ116は、検体容器51に貼付されたバーコードラベルからバーコード情報を読み出し、制御部111に出力する。
【0041】
第2測定装置12は、制御部121と、通信部122と、吸引部123と、試料調製部124と、検出部125を含んでいる。制御部121は、CPU121aと記憶部121bを有している。CPU121aは、記憶部121bに記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、第2測定装置12の各部を制御する。記憶部121bは、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶手段を備える。
【0042】
通信部122は、制御部121からの信号を処理して、第1測定装置11と情報処理装置30に出力すると共に、第1測定装置11と情報処理装置30からの信号を処理して制御部111に出力する。吸引部123は、第2供給位置26bに位置付けられている検体容器51内の検体を、第2測定装置12のノズルを介して吸引する。試料調製部124は、吸引部123により吸引された検体と、測定に必要な試薬とを混合攪拌し、検出部125による測定用の試料を調製する。検出部125は、試料調製部124により調製された試料を測定する。かかる測定により得られた測定結果は、制御部111に出力される。
【0043】
搬送装置20は、通信部201と、搬送駆動部202と、センサ部203とを含んでいる。通信部201は、第1測定装置11からの信号を処理して、搬送装置20の各部に出力すると共に、搬送装置20の各部からの信号を処理して、第1測定装置11に出力する

【0044】
搬送駆動部202は、第1測定装置11のCPU111aにより制御される。なお、搬送駆動部202には、図2で示した、ベルト23、28と、押出し機構24が含まれる。センサ部203は、各種センサからの出力信号を、通信部201を介して第1測定装置11に出力する。なお、センサ部203には、図2で示した、センサ22a、22bと、横送りセンサ25a、25bと、センサ27a、27bが含まれる。
【0045】
図4は、情報処理装置30の回路構成を示す図である。
【0046】
情報処理装置30は、パーソナルコンピュータからなり、本体300と、入力部310と、表示部320から構成されている。本体300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、ハードディスク304と、読出装置305と、入出力インターフェース306と、画像出力インターフェース307と、通信インターフェース308を有する。
【0047】
CPU301は、ROM302に記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM303にロードされたコンピュータプログラムを実行する。RAM303は、ROM302およびハードディスク304に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、RAM303は、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU301の作業領域としても利用される。
【0048】
ハードディスク304には、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU301に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。すなわち、ハードディスク304には、第1測定装置11と第2測定装置12から送信された後述する測定オーダの問い合わせに基づいて、ホストコンピュータ2にオーダ問い合わせを行うプログラムや、ホストコンピュータ2から送信された測定オーダを、第1測定装置11と第2測定装置12に送信するプログラム等がインストールされている。また、ハードディスク304には、第1測定装置11から送信された解析結果に基づいて表示部320に表示等を行うプログラムや、第2測定装置12から送信された測定結果を解析し、かかる解析結果に基づいて表示部320に表示等を行うプログラム等がインストールされている。
【0049】
読出装置305は、CDドライブまたはDVDドライブ等によって構成されており、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムおよびデータを読み出すことができる。入出力インターフェース306には、マウスやキーボードからなる入力部310が接続されており、ユーザが入力部310を使用することにより、情報処理装置30にデータが入力される。画像出力インターフェース307は、ディスプレイ等で構成された表示部320に接続されており、画像データに応じた映像信号を、表示部320に出力する。表示部320は、入力された映像信号をもとに、画像を表示する。また、通信インターフェース308により、第1測定装置11と、第2測定装置12と、ホストコンピュータ2に対してデータの送受信が可能となる。
【0050】
図5(a)は、第1測定装置11の測定処理を示すフローチャートである。
【0051】
第1測定装置11のCPU111aは、バーコードリーダ116によって、検体容器51に貼付されたバーコードラベルからバーコード情報を読み出すと(S101:YES)、このバーコード情報が示す検体のオーダを、情報処理装置30に問い合わせる(S102)。他方、バーコード情報が読み出されていないと(S101:NO)、処理がS108に進められる。
【0052】
次に、CPU111aは、情報処理装置30からオーダを受信するまで処理を待機させる(S103)。情報処理装置30からオーダを受信すると(S103:YES)、CPU111aは、S101で読み出したバーコード情報が示す検体について、第1測定装置11で測定の必要があるかを判定する(S104)。なお、このオーダには、第1測定装置11で行う測定の種類や、測定の要否が含まれており、S104の判定は、受信したオーダ内容に基づいて行われる。
【0053】
CPU111aは、第1測定装置11で測定を行う必要があると判定すると(S104:YES)、第1測定装置11で測定を行う(S105)。すなわち、CPU111aは、押し出し機構24により検体ラック50を移動させることにより、S104で測定の必要ありと判定された検体を収容する検体容器51を、第1供給位置26aに位置づける。しかる後、CPU11aは、第1測定装置11のノズルにより、この検体容器51から検体を吸引し、第1測定装置11内で測定を行う。続いて、CPU111aは、この検体の測定結果を解析し(S106)、解析結果を情報処理装置30に送信する(S107)。他方、CPU111aは、第1測定装置11で測定の必要なしと判定すると(S104:NO)、この検体について測定を行わず、処理がS108に進められる。
【0054】
このように、S101〜S107の処理は、第1測定装置11がシャットダウンされるまで(S108:YES)、繰り返し行われる。
【0055】
図5(b)は、第1測定装置11の搬送処理を示すフローチャートである。なお、以下の搬送処理は、第1供給位置26aに位置付けられた検体ラック50の保持部が、保持部の間隔だけ左方向(X軸正方向)に移動するよう、検体ラック50が搬送される場合の搬送処理である。
【0056】
第1測定装置11のCPU111aは、第1供給位置26aに位置づけられている検体容器51内の検体について、第1測定装置11での測定動作が完了したかを判定する(S111)。
【0057】
すなわち、第1供給位置26aに位置づけられている検体容器51内の検体について、図5(a)のS104において測定の必要ありと判定されて、S105において吸引が完了した場合、または、S104において測定の必要なしと判定された場合に、CPU111aは、図5(b)のS111で測定動作が完了したと判定する。また、第1供給位置26aに位置付けられた検体ラック50の保持部に、検体容器51が保持されていない場合も、S111においてYESと判定される。
【0058】
第1測定装置11での測定動作が完了したと判定されると(S111:YES)、CPU111aは、第2測定装置12から直近に受信したコマンドが搬送可能を示すようになるまで処理を待機させる(S112)。なお、第2測定装置12から送信されるコマンドについては、追って、図6を参照して説明する。他方、第1測定装置11での測定動作が完了していないと判定すると(S111:NO)、処理がS116に進められる。
【0059】
第2測定装置12から直近に受信したコマンドが搬送可能を示すと判定されると(S112:YES)、CPU111aは、押出し機構24を駆動することにより、検体ラック50を保持部の間隔だけ左方向(X軸正方向)に搬送する。これにより、第1供給位置26aに位置づけられていた検体ラック50の保持部が、保持部の間隔だけ左方向(X軸正方向)に移動する。
【0060】
S113の搬送により、第2供給位置26bに検体容器51が位置づけられると(S1
14:YES)、CPU111aは、この検体容器51内の検体を吸引するよう、第2測定装置12に吸引指示を送信する(S115)。他方、S113の搬送により、第2供給位置26bに検体容器51が位置づけられていないと(S114:NO)、処理がS116に進められる。
【0061】
このように、S111〜S115の処理は、第1測定装置11がシャットダウンされるまで(S116:YES)、繰り返し行われる。
【0062】
図6は、第2測定装置12の測定処理を示すフローチャートである。
【0063】
第2測定装置12のCPU121aは、第1測定装置11から吸引指示を受信すると(S201:YES)、搬送不可を示すコマンドを、第2測定装置12の記憶部121b内のバッファに書き込む(S202)。他方、CPU121aは、第1測定装置11から吸引指示を受信していないと(S201:NO)、搬送可能を示すコマンドを、記憶部121b内のバッファに書き込む(S209)。なお、記憶部121b内のバッファには、搬送可能を示すコマンド、または、搬送不可を示すコマンドの何れか一方が書き込まれている。
【0064】
次に、CPU121aは、第2供給位置26bに位置付けられた検体容器51内の検体のオーダを、情報処理装置30に問い合わせる(S203)。CPU121aは、情報処理装置30からオーダを受信するまで処理を待機させる(S204)。情報処理装置30からオーダが受信されると(S204:YES)、CPU121aは、第2供給位置26bに位置付けられた検体容器51内の検体について、第2測定装置12で測定の必要があるかを判定する(S205)。なお、このオーダには、第2測定装置12で行う測定の種類や、測定の要否が含まれており、S205の判定は、受信したオーダ内容に基づいて行われる。
【0065】
CPU121aは、第2測定装置12で測定を行う必要があると判定すると(S205:YES)、第2測定装置12で測定を行う(S206)。すなわち、S205で測定の必要ありと判定された検体を収容する検体容器51が、第2測定装置12のノズルにより吸引され、第2測定装置12内で測定が行われる。続いて、CPU121aは、測定結果を情報処理装置30に送信する(S207)。
【0066】
続いて、CPU121aは、第2供給位置26bに位置付けられた検体容器51内の検体について第2測定装置12のノズルによる吸引動作が完了して、この検体容器51を保持する検体ラック50が搬送可能になるまで、処理を待機させる(S208)。この検体の吸引動作が完了して搬送可能になると(S208:YES)、CPU121aは、搬送可能を示すコマンドを、記憶部121b内のバッファに書き込む(S209)。
【0067】
また、CPU121aは、第2供給位置26bに位置付けられた検体容器51内の検体について、第2測定装置12で測定の必要がないと判定した場合も(S205:NO)、搬送可能を示すコマンドを、記憶部121b内のバッファに書き込む(S209)。
【0068】
このように、S201〜S209の処理は、第2測定装置12がシャットダウンされるまで(S210:YES)、繰り返し行われる。
【0069】
図7(a)は、第2測定装置12のコマンド送信処理を示すフローチャートである。
【0070】
第2測定装置12のCPU121aは、まず、経過時間のカウントを開始する(S211)。次に、CPU121aは、経過時間のカウントに基づいて、所定時間が経過したか
を判定する(S212)。所定時間が経過しているとき(S212:YES)、CPU121aは、第2測定装置12の記憶部121b内に記憶しているコマンドを、第1測定装置11に送信し(S213)、経過時間をリセットする(S214)。
【0071】
このように、S212〜S214の処理は、第2測定装置12がシャットダウンされるまで(S215:YES)、繰り返し行われる。これにより、所定時間ごとに、第2測定装置12の記憶部121b内に記憶されているコマンドが、第1測定装置11に送信される。
【0072】
図7(b)は、情報処理装置30のオーダ処理を示すフローチャートである。
【0073】
情報処理装置30のCPU301は、第1測定装置11または第2測定装置12からオーダ問い合わせがあるまで、処理を待機させる(S301)。オーダ問い合わせがあると(S301:YES)、CPU301は、このオーダ問い合わせに基づいて、ホストコンピュータ2にオーダ問い合わせをする(S302)。ホストコンピュータ2は、オーダの問い合わせに応じてオーダの決定を行う。
【0074】
CPU301は、S302でオーダ問い合わせを行った結果、ホストコンピュータ2からオーダを受信するまで、処理を待機させる(S303)。オーダが受信されると(S303:YES)、CPU301は、受信したオーダを、元のオーダ問い合わせを受信した第1測定装置11または第2測定装置12に送信する(S304)。
【0075】
このように、S301〜S304の処理は、情報処理装置30がシャットダウンされるまで(S305:YES)、繰り返し行われる。なお、このオーダ処理は、第1測定装置11と第2測定装置12からオーダ問い合わせがあると、並行して実行される。
【0076】
図8は、情報処理装置30の表示処理を示すフローチャートである。同図(a)は、第1測定装置11の解析結果を表示する処理であり、同図(b)は、第2測定装置12の解析結果を表示する処理である。
【0077】
同図(a)を参照して、情報処理装置30のCPU301は、第1測定装置11から解析結果を受信すると(S311:YES)、情報処理装置30の表示部320に解析結果を表示する(S312)。続いて、CPU301は、解析結果をホストコンピュータ2に送信する(S313)。これにより、ホストコンピュータ2には、第1測定装置11で行われた検体の測定結果から得られる解析結果が蓄積される。ホストコンピュータ2では、この検体について第2測定装置12からオーダ問い合わせがあると、この検体の解析結果を考慮してオーダを決定する。
【0078】
このように、S311〜S313の処理は、情報処理装置30がシャットダウンされるまで(S314:YES)、繰り返し行われる。
【0079】
次に、同図(b)を参照して、情報処理装置30のCPU301は、第2測定装置12から測定結果を受信すると(S321:YES)、この測定結果を解析し(S322)、情報処理装置30の表示部320に解析結果を表示する(S323)。続いて、CPU301は、解析結果をホストコンピュータ2に送信する(S324)。これにより、ホストコンピュータ2には、第2測定装置12で行われた検体の測定結果から得られる解析結果が蓄積される。
【0080】
このように、S321〜S324の処理は、情報処理装置30がシャットダウンされるまで(S325:YES)、繰り返し行われる。
【0081】
以上、本実施の形態によれば、第2供給位置26bに位置付けられた検体容器51内の検体について、第2測定装置12が第1測定装置から吸引指示を受信してから、この検体の吸引動作が完了して検体ラック50が搬送可能になるまで、または、この検体の測定が必要ないと判定されるまで、搬送不可を示すコマンドが所定時間ごとに第1測定装置11に送信される。これにより、第2供給位置26bに位置づけられている検体が、意図せずに搬送されてしまうことがない。このため、第1供給位置26aと第2供給位置26bとの間に、検体ラック50を滞留させる領域がなくても、第1測定装置11と第2測定装置12で、測定動作が適正に行われるよう検体ラック50を搬送することができる。よって、検体分析装置1の小型化を実現しながら、検体を2つの測定装置に円滑に搬送することができる。
【0082】
また、本実施の形態によれば、第1測定装置11のCPU111aによって、搬送装置20の制御が行われる。これにより、搬送装置20用の制御装置を別途設ける必要がないため、検体分析装置1をさらに小型化することができる。
【0083】
また、本実施の形態によれば、第1供給位置26aと第2供給位置26bとの間隔が、検体ラック50の両端の保持部(左端の保持部と右端の保持部)の間隔以下に設定されているため、検体分析装置1をさらに小型化することができる。また、第1供給位置26aから第2供給位置26bまでの搬送時間が短くなるため、第2測定装置12による吸引動作が早期に開始される。これにより、第2測定装置12による測定結果が早期に取得され得る。
【0084】
また、2つの検体容器51を第1供給位置26aと第2供給位置26bに同時に位置づけることができるため、2つの検体に対する測定を並行して行うことができる。よって、第2測定装置12による測定結果を早期に取得することができる。
【0085】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態はこれらに限定されるものではない。
【0086】
たとえば、上記実施の形態では、測定対象として尿を例示したが、血液についても測定対象とされ得る。すなわち、血液を検査する検体分析装置にも本発明を適用することができ、さらに、他の臨床検体を検査する臨床検体分析装置に本発明を適用することもできる。
【0087】
また、上記実施の形態では、第1供給位置26aと第2供給位置26bとの間隔は、検体ラック50の左端の保持部と右端の保持部との間隔よりも短く設定されたが、これに限らず、検体ラック50の左端の保持部と右端の保持部との間隔よりも長く設定されても良い。上記実施の形態では、10本の検体容器51を保持する検体ラック50を搬送する搬送装置20を示したが、より少数、例えば5本の検体容器51を保持する検体ラック50を搬送する搬送装置に本発明を適用する場合には、第1供給位置26aと第2供給位置26bとの間隔が短くなりすぎて、検体の処理効率が低下するのを防止できる。
【0088】
また、上記実施の形態では、第1供給位置26aと第2供給位置26bに位置付けられた検体容器51から検体が吸引されているが、これに限らず、第1供給位置26aと第2供給位置26bに位置付けられた検体容器51が、それぞれ、第1測定装置11と第2測定装置12の内部に取り込まれ、装置内で検体容器51から検体が吸引されるようにしても良い。
【0089】
また、上記実施の形態では、第1測定装置11のCPU111aが、搬送装置20の搬
送を制御しているが、これに限らず、搬送装置20の搬送を制御するための制御部が別途設けられても良い。かかる制御部は、例えば、搬送装置20内に設けられても良いし、別途設けられた搬送装置内に組み込まれていても良い。
【0090】
また、上記実施の形態では、第1測定装置11内にCPU111aが設けられ、第2測定装置12内にCPU121aが設けられているが、これに限らず、これらCPUを1つのCPUに置き換えるようにしても良い。この場合、置き換えられた1つのCPUは、第2供給位置26bの吸引状況に応じて、搬送装置20の搬送を制御する。
【0091】
また、上記実施の形態では、第2測定装置12のCPU121aは、記憶部121bのバッファに、搬送可能または搬送不可を示すコマンドを書き込んだが、これに限らず、CPU121aは、検体の吸引状況を示すコマンド(例えば、検体吸引待機中、検体吸引中、検体吸引完了および検体吸引不要の何れかを示す情報)を書き込むようにしても良い。この場合、検体の吸引状況を示すコマンドを受信した第1測定装置11のCPU111aは、受信したコマンドの内容に応じて検体ラック50の搬送を制御する。すなわち、CPU111aは、コマンドの内容が検体吸引待機中または検体吸引中の場合、検体ラック50の搬送を待機させ、コマンドの内容が検体吸引完了または吸引不要の場合、第1供給位置26aの検体の測定状況に応じて、検体ラック50の搬送を行う。
【0092】
また、上記実施の形態では、第2測定装置12のCPU121aが、記憶部121bのバッファに記憶されているコマンドを、第1測定装置11に送信したが、これに限らず、第1測定装置11のCPU111aが第2測定装置12に搬送の可否を問い合わせるようにしても良い。
【0093】
また、上記実施の形態では、所定時間ごとに記憶部121bのバッファに記憶されているコマンドが、第1測定装置11に送信されたが、これに限らず、搬送可能と搬送不可の間で状態が切り替わるタイミングで、コマンドが送信されるようにしても良い。
【0094】
また、上記実施の形態では、ホストコンピュータ2によってオーダの決定が行われたが、これに限らず、情報処理装置30のCPU301によってオーダの決定が行われるようにしても良い。
【0095】
また、上記実施の形態では、検体分析装置1には、尿定性の検査を行う第1測定装置11と、尿沈査の検査を行う第2測定装置12が含まれたが、これに限らず、検体分析装置1には、3台以上の測定装置が含まれても良い。上記実施の形態の検体分析装置1に、さらにもう1台の測定装置が含まれる場合、3台目の測定装置は、例えば、尿化学定量検査を行う測定装置であっても良い。この場合、1台目と2台目の測定装置の他、2台目と3台目の測定装置についても、上記第1供給位置26aと第2供給位置26bが設定され、図5ないし図8と同様の処理が行われる。
【0096】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0097】
1 … 検体分析装置
11 … 第1測定装置
12 … 第2測定装置
20 … 搬送装置
111a … CPU(制御部、第1プロセッサ)
121a … CPU(制御部、第2プロセッサ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体を搬送し、分析する検体分析装置であって、
検体を測定する第1測定装置と、
前記第1測定装置に対して搬送方向下流側に配置され、検体を測定する第2測定装置と、
前記第1測定装置に検体を供給する第1供給位置と、前記第2測定装置に検体を供給する第2供給位置と、に検体を搬送する搬送装置と、
前記第2供給位置に存在する検体の処理状況に応じて、前記第1供給位置に存在する検体の搬送を制御する制御部と、を備える、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項2】
請求項1に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、前記第2供給位置に存在する検体の処理状況に応じて、前記第2供給位置に存在する検体の搬送の可否を示す可否情報を生成し、生成した前記可否情報に基づいて、前記第1供給位置に存在する検体の搬送を制御する、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項3】
請求項2に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、前記可否情報が、前記第2供給位置に存在する検体を搬送できないことを示すとき、該検体が搬送できる状態になるまで、前記第1供給位置に存在する検体の搬送を待機させる、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、前記第1測定装置による検体の測定を制御するとともに、前記搬送装置による検体の搬送を制御する第1プロセッサを備える、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項5】
請求項4に記載の検体分析装置において、
前記制御部は、前記第2測定装置による検体の測定を制御する第2プロセッサをさらに備える、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記搬送装置は、単一のユニットである、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記搬送装置は、前記第1供給位置と前記第2供給位置が、単一の直線搬送路で結ばれるように構成されている、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項8】
請求項1ないし7の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記搬送装置は、複数の検体を保持したラックを搬送するように構成されており、
前記第1供給位置と前記第2供給位置の距離は、前記ラックの両端の検体容器収容部の間隔以下である、
ことを特徴とする検体分析装置。
【請求項9】
請求項1ないし8の何れか一項に記載の検体分析装置において、
前記第1測定装置は、尿定性測定装置であり、前記第2測定装置は、尿沈査測定装置である、
ことを特徴とする検体分析装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2011−209083(P2011−209083A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76525(P2010−76525)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(390014960)シスメックス株式会社 (810)
【出願人】(000141897)アークレイ株式会社 (288)
【Fターム(参考)】