説明

検査装置

【課題】箱状の検査対象物の上面とそれ以外の部分とのコントラストが高い画像を撮像することができ、これにより検査精度を高めることが可能な検査装置を提供する。
【解決手段】検査装置10は、ケース7を搬送するシートコンベア3と、シートコンベア3にて搬送されているケース7のライナー部3eが通過する検査位置Pd1、Pd2の上方に設けられたカメラ11と、検査位置Pd1、Pd2を通過しているケース7のライナー部3eを照明可能な第1照明12及び第2照明13と、カメラ11が撮像した画像に基づいてケース7のライナー部3eがケース7の上面3aから所定量以上外側に突出しているか否か判別する制御装置20とを備え、各照明12、13は、検査位置Pd1、Pd2を検査ケース7のライナー部3eが通過しているときにそのケース7の上方からライナー部3eを斜めに照明するように設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査対象物を照明しつつ撮像し、得られた画像に基づいてその検査対象物の異常の有無を検査する検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンベア等によって搬送されている検査対象物を照明しつつ撮像し、得られた画像に基づいてその検査対象物に異常が有るか否か検査する検査装置が知られている。例えば、搬送コンベアによって搬送されている包装済みの製品の側部を照明しつつその製品を上方から撮像し、撮像された画像から製品の包装が不良であるか否か検査する検査装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−65546号公報
【特許文献2】特開2009−126564号公報
【特許文献3】特開2009−161211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シート等の包装資材を折り曲げて複数の物品を梱包した箱状の梱包物が知られている。このような梱包物においては、包装資材を梱包物の状態に成形する際に折り曲げに失敗すると側面の端部が上面の端よりも外側に突出することがある。このような側面の突出は、梱包物の外観上好ましくない。このような梱包物の成形不良は、特許文献1の装置のように検査対象の部分を上方から撮像した画像に基づいて検査することができる。しかしながら、側面の突出の有無を検査する場合には検査対象物を側方から照明すると、上方から撮像したときに上面とそれ以外の部分とのコントラストが低くなって画像が不鮮明になるおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、箱状の検査対象物の上面とそれ以外の部分とのコントラストが高い画像を撮像することができ、これにより検査精度を高めることが可能な検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の検査装置は、上面(3a)及び側面(S)を有する箱状の検査対象物(7)の前記側面の所定の部分(3e)が前記上面から所定量以上外側に突出しているか否か検査する検査装置(10)において、前記検査対象物を搬送する搬送コンベア(3)と、前記搬送コンベアにて搬送されている検査対象物の前記所定の部分が通過する検査位置(Pd1、Pd2)の上方に設けられた撮像手段(11)と、前記検査位置を通過している検査対象物の前記所定の部分を照明可能な照明手段(12、13)と、前記検査位置を検査対象物の前記所定の部分が通過しているときに前記撮像手段が撮像した画像に基づいてその検査対象物の前記所定の部分が当該検査対象物の上面から所定量以上外側に突出しているか否か判別する判別手段(20)と、を備え、前記照明手段は、前記検査位置を検査対象物の前記所定の部分が通過しているときにその検査対象物の上方から前記所定の部分を斜めに照明するように設けられていることにより、上述した課題を解決する。
【0007】
本発明の検査装置によれば、検査位置を通過している所定の部分に検査対象物上から照明を当てることができる。このように検査対象物側から照明を当てることにより、撮像した画像において検査対象物の上面をより白くすることができる。そして、これにより検査対象物の上面及び突出している側面をそれぞれ明るくし、それら以外の部分を暗くすることができる。そのため、検査対象物の上面及び突出している側面とそれら以外の部分とのコントラストが高い鮮明な画像を得ることができる。これにより、突出している側面の検出精度を高めることができるので、検査精度を高めることができる。
【0008】
本発明の検査装置の一形態において、前記搬送コンベアはローラコンベアであり、前記ローラコンベアのローラ(4a)のうち前記検査位置に設けられているローラの外周に光の反射を抑制する反射抑制部材(16)が設けられていてもよい。この場合、搬送コンベアからの反射光を抑えることができるので、検査対象物の上面及び突出している側面以外の部分が明るくなることを抑制できる。そのため、検査対象物の上面及び突出している側面とそれら以外の部分とのコントラストを高めることができる。
【0009】
本発明の検査装置の一形態においては、前記所定の部分として、前記検査対象物の側面のうち前記搬送コンベアで搬送されているときに搬送方向上流側に位置する側面の端部である上流側端部と、搬送方向下流側に位置する側面の端部である下流側端部と、が設定され、前記照明手段として、前記撮像手段よりも前記搬送コンベアの搬送方向下流側に配置された第1照明手段(12)と、前記撮像手段よりも前記搬送コンベアの搬送方向上流側に配置された第2照明手段(13)と、が設けられ、前記検査位置を検査対象物の前記上流側端部が通過しているときはその上流側端部が前記第1照明手段で照明され、前記検査位置を検査対象物の前記下流側端部が通過しているときはその下流側端部が前記第2照明手段で照明されるように前記第1照明手段及び前記第2照明手段の動作をそれぞれ制御する制御手段(20)をさらに備えていてもよい。この場合、同じ検査位置を通過する上流側端部及び下流側端部をそれぞれ検査対象物の上方から照明することができる。そのため、これら上流側端部及び下流側端部を共通の撮像手段で撮像することができる。
【0010】
本発明の検査装置の一形態において、前記搬送コンベアの側方には、前記搬送コンベアで搬送されている検査対象物を案内するためのガイド(15)が前記搬送コンベアに沿って設けられ、前記ガイドは、前記検査位置の側方に空間が設けられるように欠落部(15a)を備えていてもよい。この場合、ガイドからの反射光を防止したり撮像手段が撮像した画像にガイドが写ることを防止できる。これによりガイドが原因で判別手段が誤診断することを防止できるので、検査精度を高めることができる。
【0011】
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0012】
以上に説明したように、本発明の検査装置によれば、検査位置を通過している所定の部分に検査対象物の上面側から照明を当てることができるので、検査対象物の上面及び突出している側面とそれら以外の部分とのコントラストが高い鮮明な画像を得ることができる。そして、これにより突出している側面の検出精度を高めることができるので、検査精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一形態に係る検査装置が組み込まれたケーサーの概略構成を示す図。
【図2】上面側から見たケースを拡大して示す図。
【図3】上側から見た検査装置の概略を示す図。
【図4】側方から見た検査装置の概略を示す図。
【図5】ケースのコーナー部の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の一形態に係る検査装置が組み込まれたケーサーの概略構成を示している。図1のケーサー1では、シートマガジン2から平板状の包装資材としてのシート3が一枚ずつ取り出される。シート3は段ボール又は板紙といった包装材料から構成されている。各シート3は、所定の半製品状態(組み立て途中の状態)に折り曲げられて搬送コンベアとしてのシートコンベア4に周期的に載置される。シートマガジン2からのシート3の取り出しは、例えば吸引力を利用してシート3を搬送する吸着型の装置にて行われる。シートコンベア4に載置されたシート3は、シートコンベア4によって所定のピッチで一列に一定速度で直線的に搬送される。シートコンベア4の側方には缶用コンベア5が設けられている。缶用コンベア5は、包装対象物としての飲料缶(内容物が充填された完成品である。)6を搬送するものであって、シートコンベア4と同一方向に同一速度で走行駆動される。缶用コンベア5によって搬送される飲料缶6は、缶用コンベア5とシートコンベア4との間をそれらの搬送方向と直交する方向に往復するプッシャ(不図示)により、シート3上に所定数ずつ一括して押し込まれる。
【0015】
シート3上に飲料缶6の群Aが押し込まれた後、シート3は不図示の成形装置により完成状態へと折り曲げられる。この際、シート3は、まず上面3aが飲料缶6を覆うように折り曲げられるとともに、その上面3aと飲料缶6との間に挿入されるように第1内フラップ3bが折り曲げられる。続いて第1内フラップ3bに接着剤が供給され、第1内フラップ3bの外側に上面3aの一部が重ねて貼り付けられる。次に残りの開口部が閉じられるように第2内フラップ3cが折り曲げられる。その後、第2内フラップ3cに接着剤が供給され、外フラップ3dが第2内フラップ3cの外側に重ねて貼り付けられる。このようにシート3の各部が折り曲げられて貼り付けられることにより、所定数の飲料缶6を収容した箱詰梱包品(以下、ケースと称することがある。)7が製造される。
【0016】
図2は、上面3a側から見たケース7を拡大して示している。この図に示したようにケース7は、長方形の各角がそれぞれ切り取られたような変形8角形に成形されている。ケース7の側面Sの一部となる各コーナー部Cは、第2内フラップ3cが折り曲げられることにより成形される。この際、第2内フラップ3cが上面3aよりも外側に膨らんだ状態でこの第2内フラップ3cに外フラップ3dが貼り付けられると、図2の領域NGに示したようにコーナー部Cを形成する第2内フラップ3cのライナー部3eが上面3aよりも外側に突出する。このようにライナー部3eが外側に突出すると外観上好ましくない。
【0017】
そこで、図1に示したようにケーサー1には、製造したケース7の異常の有無を検査するための検査装置10が設けられている。図3は検査装置10の上面概略図を、図4は検査装置10の側面概略図を示している。これらの図に示したようにシートコンベア4は、搬送方向に並ぶ複数のローラ4aを備えたローラコンベアとして構成されている。図3に示したように検査装置10は、撮像手段としての2台のカメラ11と、照明手段としての2台の第1照明12及び2台の第2照明13と、これらカメラ11、第1照明12、及び第2照明13が取り付けられた架台14とを備えている。また、検査装置10は、シートコンベア4の側方にシートコンベア4に沿って設けられ、ケース7がシートコンベア4の中央に移動するようにケース7を案内するガイドレール15を備えている。
【0018】
架台14は、シートコンベア4の上方を横切るように設けられている。そのため、カメラ11はケース7を上面3a側から撮像する。また、各照明12、13もケース7を上面3a側から照明する。カメラ11としては例えばCCDカメラなどが用いられる。2台のカメラ11は、シートコンベア4の搬送方向と直交する方向に並ぶように配置されている。また、2台のカメラ11のうちの一方のカメラ11は、ガイドレール15によってシートコンベア4の中央に移動したケース7の一方の端の2つのコーナー部Cが通過する検査位置Pd1を真上から撮像するように架台14に取り付けられている。他方のカメラ11は、ケース7の他方の端の2つのコーナー部Cが通過する検査位置Pd2を真上から撮像するように架台14に取り付けられている。
【0019】
第1照明12及び第2照明13は、各カメラ11に対してそれぞれ1台ずつ設けられている。これら照明12、13の配置方法は各カメラ11で同じであるため、図3において左側に配置されている一方のカメラ11の第1照明12及び第2照明13について説明する。第1照明12は、カメラ11よりもシートコンベア4の搬送方向下流側に配置されている。また、第1照明12は、その配置位置から検査位置Pd1を照明するように架台14に傾いた状態で固定されている。第2照明13は、カメラ11よりもシートコンベア4の搬送方向上流側に配置されている。また、第2照明13は、その配置位置から検査位置Pd1を照明するように架台14に傾いた状態で固定されている。
【0020】
図3及び図4に示したようにシートコンベア4のローラ4aのうち検査位置Pd1、Pd2の下方に設けられているローラ4aには、反射抑制部材としての樹脂16がコーディングされている。樹脂16は、黒色など光の反射を抑制する色のものが用いられる。図4に示したようにガイドレール15は、欠落部15aを備えている。欠落部15aは、ガイドレール15のうち検査位置Pd1、Pd2の側方に位置する部分に設けられている。
【0021】
図3及び図4に示したように検査装置10は、制御装置20を備えている。各カメラ11、各第1照明12、及び各第2照明13は、それぞれ制御装置20に接続されている。各カメラ11、各第1照明12、及び各第2照明13の動作は、制御装置20にてそれぞれ制御される。制御装置20には、検査位置Pd1、Pd2をコーナー部Cが通過しているか否か検出する不図示のセンサが接続されている。このセンサは、例えばシートコンベア4上におけるケース7の位置を検出するために用いられるロータリエンコーダ等の周知のセンサを使用すればよいため、詳細な説明は省略する。制御装置20は、例えばマイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータユニットによって実現される。
【0022】
制御装置20は、ケース7のコーナー部Cのうち図3に示す搬送方向上流側のコーナー部(以下、上流側コーナー部と称する。)Cfが各検査位置Pd1、Pd2を通過している場合、各第1照明12によってそれら上流側コーナー部Cfが照明されるとともに各カメラ11でそれら上流側コーナー部Cfが撮像されるように各カメラ11及び各第1照明12の動作をそれぞれ制御する。また、制御装置20は、ケース7のコーナー部Cのうち搬送方向下流側のコーナー部(以下、下流側コーナー部と称する。)Cbが各検査位置Pd1、Pd2を通過している場合、各第2照明13によってそれら下流側コーナー部Cbが照明されるとともに各カメラ11でそれら下流側コーナー部Cbが撮像されるように各カメラ11及び各第2照明13の動作をそれぞれ制御する。このように制御装置20は、各コーナー部をケース7の上方から斜めに照明した状態で撮像する。また、このように各コーナー部Cを撮像することにより、ケース7が本発明の検査対象物に対応し、ライナー部3eが本発明の所定の部分に対応する。また、このように各照明12、13の動作を制御することにより、制御装置20が本発明の制御手段として機能する。
【0023】
各カメラ11で撮像された画像は、制御装置20に入力される。制御装置20は、カメラ11から入力された画像に基づいてコーナー部Cを形成するライナー部3eが上面3aの端から所定量以上外側に突出しているか否か判別する。図5を参照してこの判別方法について説明する。図5は、カメラ11で撮像されたケース7のコーナー部Cの一例を示している。この図に示したようにこのケース7のコーナー部Cは、第2内フラップ3cのライナー部3eが上面3aの端よりも外側に大きく突出している。
【0024】
制御装置20は、カメラ11から入力された画像のうち上面3aのコーナー部Cの部分と直交する長方形状の検査範囲Ad内の明度を調べる。この際、制御装置20は、まず図に矢印F1で示したようにケース7側からケース7の外側に向かって明度を順に調べ、明度が予め設定した第1判定値以下になる場所、すなわち明から暗に切り替わる場所を検出する。この例では、図中に示した第1判定エッジE1が検出される。次に制御装置20は、図に矢印F2で示したようにケース7の外側からケース7側に向かって明度を順に調べ、明度が予め設定した第2判定値以上になる場所、すなわち暗から明に切り替わる場所を検出する。この例では、図中に示した第2判定エッジE2が検出される。
【0025】
その後、制御装置20は、第1判定エッジE1と第2判定エッジE2との間の距離を算出し、算出した距離を予め設定した所定の判定長さと比較する。そして、算出した距離が判定長さ未満の場合はコーナー部Cからのライナー部3eの突出量は許容範囲内と判断する。一方、算出した距離が判定長さ以上の場合はコーナー部Cに異常が有ると判断する。この場合、制御装置20は、所定の異常対応処理を実行する。異常対応処理としては、例えばケーサー1のオペレータに警告を発したり、ケーサー1を停止させたりする処理が行われる。このようにコーナー部Cの異常の有無を判別することにより、制御装置20が本発明の判別手段として機能する。
【0026】
この検査装置10によれば、各コーナー部Cをケース7の上方から斜めに照明した状態で撮像することができる。このように各コーナー部Cをいずれもケース7方向から照明することにより画像上においてこの上面3aをより白くすることができる。これによりケース7の上面3a及び突出しているライナー部3eをそれぞれ明るくし、それら以外の部分を十分暗くすることができる。そのため、ケース7の上面3a及び突出しているライナー部3eとそれら以外の部分とのコントラストが高い画像を得ることができる。これにより上述した判別方法において各判定エッジE1、E2を精度良く検出することができるので、検査精度を高めることができる。
【0027】
この検査装置10では、第1照明12及び第2照明13を設けて、上流側コーナー部Cfと下流側コーナー部Cbとで使用する照明を使い分けることにより、共通のカメラ11で上流側コーナー部Cf及び下流側コーナー部Cbの両方をケース7上から斜めに照明しつつ撮像することができる。この場合、2台のカメラで4箇所のコーナー部Cを撮像できるので、コストを低減できる。
【0028】
シートコンベア4のローラ4aのうち検査位置Pd1、Pd2の下方に設けられているローラ4aには樹脂16がコーティングされているので、シートコンベア4からの反射光を抑えることができる。また、検査位置Pd1、Pd2の側方にはガイドレール15が無いため、ガイドレール15からの反射光も防止できる。これらによりケース7の上面3a及び突出しているライナー部3eとそれら以外の部分とのコントラストをさらに高めることができる。
【0029】
この検査装置10では、検査位置Pd1、Pd2の側方にガイドレール15が無いため、カメラ11が撮像した画像にガイドレール15が写ることを防止できる。これによりガイドレール15が原因で制御装置20が各判定エッジE1、E2の位置を誤検出することを防止できる。そのため、検査精度をさらに高めることができる。
【0030】
本発明は上述した形態に限定されることなく種々の形態にて実施してよい。例えば、カメラの台数は2台に限定されず、コーナー部の数と同じ4台設けてもよい。コーナー部の異常の有無を判別する方法は上述した判別方法に限定されない。例えば、予め制御装置に正常な状態のコーナー部の画像を記憶させておき、この画像と撮像した画像とを比較してコーナー部の異常の有無を判別してもよい。シートコンベアのローラのうち検査位置の下方に位置するローラにコーティングされるものは樹脂に限定されない。シートコンベア側からの反射光を抑制可能な種々のものをコーティングしてよい。
【符号の説明】
【0031】
3a 上面
3e ライナー部(所定の部分)
4 シートコンベア(搬送コンベア)
4a ローラ
7 ケース(検査対象物)
10 検査装置
11 カメラ(撮像手段)
12 第1照明(照明手段)
13 第2照明(照明手段)
15 ガイドレール
15a 欠落部
16 樹脂(反射抑制部材)
20 制御装置(判別手段、制御手段)
S 側面
Pd1 検査位置
Pd2 検査位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面及び側面を有する箱状の検査対象物の前記側面の所定の部分が前記上面から所定量以上外側に突出しているか否か検査する検査装置において、
前記検査対象物を搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアにて搬送されている検査対象物の前記所定の部分が通過する検査位置の上方に設けられた撮像手段と、前記検査位置を通過している検査対象物の前記所定の部分を照明可能な照明手段と、前記検査位置を検査対象物の前記所定の部分が通過しているときに前記撮像手段が撮像した画像に基づいてその検査対象物の前記所定の部分が当該検査対象物の上面から所定量以上外側に突出しているか否か判別する判別手段と、を備え、
前記照明手段は、前記検査位置を検査対象物の前記所定の部分が通過しているときにその検査対象物の上方から前記所定の部分を斜めに照明するように設けられていることを特徴とする検査装置。
【請求項2】
前記搬送コンベアはローラコンベアであり、
前記ローラコンベアのローラのうち前記検査位置に設けられているローラの外周に光の反射を抑制する反射抑制部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記所定の部分として、前記検査対象物の側面のうち前記搬送コンベアで搬送されているときに搬送方向上流側に位置する側面の端部である上流側端部と、搬送方向下流側に位置する側面の端部である下流側端部と、が設定され、
前記照明手段として、前記撮像手段よりも前記搬送コンベアの搬送方向下流側に配置された第1照明手段と、前記撮像手段よりも前記搬送コンベアの搬送方向上流側に配置された第2照明手段と、が設けられ、
前記検査位置を検査対象物の前記上流側端部が通過しているときはその上流側端部が前記第1照明手段で照明され、前記検査位置を検査対象物の前記下流側端部が通過しているときはその下流側端部が前記第2照明手段で照明されるように前記第1照明手段及び前記第2照明手段の動作をそれぞれ制御する制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記搬送コンベアの側方には、前記搬送コンベアで搬送されている検査対象物を案内するためのガイドが前記搬送コンベアに沿って設けられ、
前記ガイドは、前記検査位置の側方に空間が設けられるように欠落部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−137739(P2011−137739A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−298399(P2009−298399)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(307027577)麒麟麦酒株式会社 (350)
【Fターム(参考)】