説明

業務管理装置、業務実行依頼装置、業務管理システム、業務実行システム、及びプログラム

【課題】業務の実行を依頼する者が、業務の実行に用いられる業務実行装置のある場所へ移動しなければならない回数を低減する。
【解決手段】業務管理部28は、業務実行依頼装置20に対して、業務実行装置22を示す装置情報と、該業務実行装置22を操作するための操作装置24を操作する操作者を示す操作者情報とを送信する。業務管理部28は、業務実行依頼装置20から、操作装置24の操作者を業務の実行者として指定して依頼された依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報を受信した場合、該指定された操作者の操作装置24に対して依頼業務の実行依頼を送信し、該指定された操作者により該依頼業務の実行が可能となるように該依頼業務の業務情報の利用権限を設定するかあるいは該指定された操作者が利用可能な記憶手段に該依頼業務の業務情報を記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、業務管理装置、業務実行依頼装置、業務管理システム、業務実行システム、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、複合機から割り込み使用指示を操作すると、ネットワーク端末上の現在の使用者に対して割り込み使用要求を示す旨の通知をし、該通知先のネットワーク端末から割り込み使用要求承諾を受信した場合には、複合機上で動作中の仕事を一旦中断するか、今度の使用者が指示した仕事の合間で仕事を続行し、割り込み使用要求拒否の旨の通信文を受信した場合は、複合機上の表示画面上に、割り込み中断できない旨の文もしくはマークを表示する複合機が記載されている。
【0003】
下記特許文献2には、PCからの先行印刷ジョブの実行中に、他のPCから割り込み要求を伴う後発印刷ジョブがあると先行印刷ジョブの印刷処理を中断して後発印刷ジョブの印刷処理を実行するが、このとき、2台のPCで割り込み交渉を行って先行印刷ジョブの要求元であるPCが割り込みを許可して、後発印刷ジョブの要求元のPCから先行印刷ジョブの中断許可を示す信号である優先割り込み実行信号が送られてくると、先行印刷ジョブを中断して割り込み印刷を実行する画像形成装置が記載されている。
【0004】
下記特許文献3には、入力された印刷ジョブが緊急ジョブである場合に、現在実行中の印刷ジョブに対する割込を許可するか否かを選択入力させるメッセージを表示部に表示し、このメッセージに対する選択入力がされない場合には、緊急ジョブの実行順位を先頭とするように印刷待ち行列を変更し、現在実行中の印刷ジョブを中断し、上記変更された印刷待ち行列にしたがって緊急ジョブに基づく画像を形成する画像形成装置が記載されている。
【0005】
下記特許文献4には、割り込みプリントの許可をユーザー間で行い、プリント動作を問い合わせの調停に対して整合のとれた順番で行うネットワークプリンタシステムが記載されている。
【0006】
下記特許文献5には、印刷ジョブの印刷処理中に、操作パネルで「ジョブ後回し」の指示があると、印刷処理中の印刷ジョブの保存処理を行って後回しする印刷装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平09−083712号公報
【特許文献2】特開2008−159021号公報
【特許文献3】特開2006−172095号公報
【特許文献4】特開2000−339112号公報
【特許文献5】特開2002−036675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、本構成を有しない場合に比較して、業務の実行を依頼する者が、業務の実行に用いられる業務実行装置のある場所へ移動しなければならない回数を低減できる業務管理装置、業務実行依頼装置、業務管理システム、業務実行システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明の業務管理装置は、業務の実行を依頼する業務実行依頼装置に対して、業務の実行に用いられる業務実行装置を示す装置情報と、該業務実行装置を操作するための操作装置を操作する操作者を示す操作者情報とを送信する送信処理を行う第1の処理手段と、前記業務実行依頼装置から、前記業務実行装置を操作する操作装置の操作者を業務の実行者として指定して依頼された依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報が受信された場合に、前記実行者として指定された操作者の操作装置に対して前記依頼業務の実行依頼を送信する第1の処理と、前記実行者として指定された操作者により前記依頼業務の実行が可能となるように前記業務情報の利用権限を設定するかあるいは該指定された操作者が利用可能な記憶手段に前記業務情報を記憶する第2の処理とを行う第2の処理手段と、を備えて構成されている。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の業務管理装置において、更に、前記業務実行装置毎に業務の実行順序を制御する実行制御手段を備え、前記第2の処理手段は、前記依頼業務の実行者として指定された操作者が、前記依頼業務の実行に用いられる業務実行装置を用いて該指定された操作者自身の業務である自己業務を実行する場合には、更に、前記自己業務の後に前記依頼業務が続けて実行されるように前記実行制御手段を制御する制御処理を行う。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2に記載の業務管理装置において、前記第2の処理手段は、前記依頼業務の実行に用いられる業務実行装置において、前記自己業務の後に続けて実行が予定されている業務が前記依頼業務以外に存在する場合には、前記制御処理において、該続けて実行が予定されている業務より前に前記依頼業務が行われるように割込制御が実行され、前記依頼業務が前記自己業務の後に続けて実行されるように前記実行制御手段を制御する。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載の業務管理装置において、前記第2処理手段は、前記自己業務が登録されるまで前記依頼業務の実行が保留されるように前記実行制御手段を制御し、前記自己業務が登録されるに応じて前記制御処理を行うものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の業務管理装置において、前記操作装置および前記業務実行装置の位置に関する情報または前記操作装置と前記業務実行装置との距離に関する情報を取得する取得手段を更に備え、前記第1の処理手段は、前記取得手段により取得された情報に基づき前記操作装置と前記業務実行装置との距離が予め定められた距離以下であると判断される場合に、業務の実行を依頼する業務実行依頼装置に対して前記装置情報及び前記操作者情報を送信する。
【0014】
請求項6の発明の業務実行依頼装置は、業務管理装置から業務の実行に用いられる業務実行装置を示す装置情報と該業務実行装置を操作するための操作装置を操作する操作者を示す操作者情報とを受信する受信手段と、前記受信された装置情報が示す業務実行装置を用いて実行する依頼業務の指定を受け付けると共に、前記受信された操作者情報が示す操作者を前記依頼業務の実行者として指定するための指示を受け付ける受付手段と、前記受け付けられた前記実行者が指定された前記依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報を前記業務管理装置に送信する送信手段と、を備えて構成されている。
【0015】
請求項7の発明は、請求項6に記載の業務実行依頼装置において、前記受信手段は、さらに前記業務管理装置から前記業務実行装置を用いて実行中または実行予定の業務に利用される業務情報の内容に関する情報を受信し、前記送信手段は、前記受信した業務情報の内容に関する情報に基づき、前記依頼業務に利用される業務情報の内容が前記業務実行装置を用いて実行中または実行予定の業務に利用される業務情報に含まれると判断される場合には、前記依頼業務に利用される業務情報を前記業務管理装置に送信せず、前記業務実行装置が実行中または実行予定の業務の実行量を増加させる指示を前記業務管理装置に送信する。
【0016】
請求項8の発明の業務管理システムは、請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の業務管理装置と、請求項6または請求項7に記載の業務実行依頼装置と、を備えて構成されている。
【0017】
請求項9の発明の業務実行システムは、請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の業務管理装置と、請求項6または請求項7に記載の業務実行依頼装置と、業務の実行に用いられる業務実行装置と、前記業務実行装置を操作するための操作装置と、を備えて構成されている。
【0018】
請求項10の発明は、コンピュータを、業務の実行を依頼する業務実行依頼装置に対して、業務の実行に用いられる業務実行装置を示す装置情報と、該業務実行装置を操作するための操作装置を操作する操作者を示す操作者情報とを送信する送信処理を行う第1の処理手段、および前記業務実行依頼装置から、前記業務実行装置を操作する操作装置の操作者を業務の実行者として指定して依頼された依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報が受信された場合に、前記実行者として指定された操作者の操作装置に対して前記依頼業務の実行依頼を送信する第1の処理と、前記実行者として指定された操作者により前記依頼業務の実行が可能となるように前記業務情報の利用権限を設定するかあるいは該指定された操作者が利用可能な記憶手段に前記業務情報を記憶する第2の処理とを行う第2の処理手段として機能させるためのプログラムである。
【0019】
請求項11の発明は、コンピュータを、業務管理装置から業務の実行に用いられる業務実行装置を示す装置情報と該業務実行装置を操作するための操作装置を操作する操作者を示す操作者情報とを受信する受信手段、前記受信された装置情報が示す業務実行装置を用いて実行する依頼業務の指定を受け付けると共に、前記受信された操作者情報が示す操作者を前記依頼業務の実行者として指定するための指示を受け付ける受付手段、および前記受け付けられた前記実行者が指定された前記依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報を前記業務管理装置に送信する送信手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、業務の実行を依頼する者が、業務の実行に用いられる業務実行装置のある場所へ移動しなければならない回数を低減できる。
【0021】
請求項2の発明によれば、割込等により分断されることなく、指定された操作者の自己業務と依頼業務とを続けて実行させることができる。
【0022】
請求項3の発明によれば、他に実行予定の業務が存在しても、指定された操作者の自己業務と依頼業務とを続けて実行させることができる。
【0023】
請求項4の発明によれば、業務を依頼する依頼者による再度の指示の手間を軽減できる。
【0024】
請求項5の発明によれば、業務実行装置から予め定められた距離より離れた場所にいる操作者を、業務の実行者として指定して依頼する可能性が低減できる。
【0025】
請求項6の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、業務の実行を依頼する者が、業務の実行に用いられる業務実行装置のある場所へ移動しなければならない回数を低減できる。
【0026】
請求項7の発明によれば、業務実行依頼装置から送信される情報量を低減できる。
【0027】
請求項8の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、業務の実行を依頼する者が、業務の実行に用いられる業務実行装置のある場所へ移動しなければならない回数を低減できる。
【0028】
請求項9の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、業務の実行を依頼する者が、業務の実行に用いられる業務実行装置のある場所へ移動しなければならない回数を低減できる。
【0029】
請求項10の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、業務の実行を依頼する者が、業務の実行に用いられる業務実行装置のある場所へ移動しなければならない回数を低減できる。
【0030】
請求項11の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、業務の実行を依頼する者が、業務の実行に用いられる業務実行装置のある場所へ移動しなければならない回数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施の形態に係る業務実行システムの構成の一例を示す図である。
【図2】業務管理装置、業務情報管理装置、操作者情報管理装置、認証装置、及び業務実行依頼装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図3】(A)は、業務実行装置のハードウエア構成の一例を示す図であり、(B)は、業務実行装置に付属する操作装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図4】業務管理装置の業務管理部が実行する業務管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】業務管理装置の業務管理部が実行する業務管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】業務実行依頼装置が行う業務実行依頼処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】操作装置が行う業務実行依頼受付処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】業務実行システムを構成する各装置の相互作用の一例を示す図である。
【図9】業務実行依頼装置の表示部に表示される表示画面の具体例である。
【図10】2台の業務実行装置と、該2台の業務実行装置の各々に対応する操作装置がネットワークに接続されている場合の業務実行システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して、一実施形態について詳細に説明する。
【0033】
図1は、本実施の形態に係る業務実行システム10の構成の一例を示す図である。図1に示すように、この業務実行システム10は、業務管理装置12、業務情報管理装置14、操作者情報管理装置16、認証装置18、業務実行依頼装置20、業務実行装置22、及び業務実行装置22に付属の操作装置24を備えている。これらは、各々ネットワーク26に接続され、相互に情報の授受を行う。
【0034】
業務管理装置12は、業務管理部28および業務実行制御部30を備えている。
【0035】
業務管理部28は、業務実行依頼装置20から送信される業務の実行依頼を管理する。具体的には、業務実行依頼装置20に対して業務の実行依頼に関する情報を送信したり、業務実行依頼装置20から業務の実行依頼を受信した場合に、該業務の実行に用いられる業務実行装置22を操作するための操作装置24に対して該業務の実行依頼を送信したり、該実行依頼に対する操作装置24から承認・非承認の通知を受信した場合に、該通知に応じた処理を行ったりする。
【0036】
業務実行制御部30は、操作装置24から実行が指示された業務や業務実行依頼装置20から実行依頼があった業務の実行に関する制御を行う。具体的には、業務を登録したり、業務の実行順序を制御(割込制御を含む)したり、実行が指示された業務に用いられる業務情報(後述)を検索して業務実行装置22に渡したり、実行状態を監視したりするなどの処理を行う。なお、業務の登録及び業務の実行順序の制御は、本実施の形態では、業務実行待ちキュー(FIFO型記憶領域)に各業務を識別する業務名を実行順に登録することで行うようにしている。なお、ここでは、FIFO型記憶領域に登録し、登録した順に実行されるよう制御する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、FIFO型記憶領域を用いずに、業務と実行順序を示す情報とを別々のメモリに登録して、制御するようにしてもよい。
【0037】
業務情報管理装置14は、業務の実行に利用される業務情報を管理する。業務情報管理装置14は、業務情報格納部32を備えている。業務情報格納部32には、前述の業務実行待ちキューの記憶領域、及び該業務実行待ちキューに登録されている業務の実行に利用される業務情報を記憶するための記憶領域が設けられている。業務情報管理装置14は、業務実行制御部30から登録依頼された業務を業務実行待ちキューに登録したり、業務情報を保存したり、業務情報格納部32に登録した業務を検索したりする。
【0038】
ここで、業務情報とは、業務の実行に利用される情報であって、各業務の具体的な内容を規定する属性情報や、業務での処理対象となるファイル等をいう。例えば、実行する業務が印刷処理であれば、印刷対象の画像データや、印刷処理の属性情報(例えば、用紙のサイズ、カラー・白黒印刷の指定、両面・片面印刷の指定、印刷枚数等)をいう。
【0039】
業務情報管理装置14の業務情報格納部32に格納される業務情報には、業務名だけでなく、業務の所有者及び実行者を示す付帯情報が付加(設定)されている。付帯情報のうち「所有者」の情報は、業務を登録した登録者が設定される。また、「実行者」の情報は、業務の登録者が設定される場合もあるし、業務実行依頼装置20から業務の代行が依頼された場合には、所有者と異なる他の者に設定される場合もある。詳細は後述する。
【0040】
操作者情報管理装置16は、ネットワーク26に接続された装置(例えば、業務実行依頼装置20や操作装置24等)を操作する操作者を示す情報(操作者情報)と、該操作者により操作される装置を示す情報(装置情報)とを管理する。操作者情報管理装置16は、操作者情報格納部34を備え、操作者情報格納部34に操作者情報と装置情報とを対応付けて保存したり、保存した情報を検索したりする。
【0041】
認証装置18は、操作者認証を行う装置である。操作者がネットワーク26に接続された装置を起動した場合や装置の利用を開始する場合等に、操作者自身を識別する情報(前述の操作者情報)を該装置から入力してログイン処理を行うが、このとき、各装置は、入力された操作者情報及び該装置を示す装置情報を認証装置18に送信する。認証装置18は、受信した操作者情報と予め認証装置18に記憶されている操作者情報とを比較して、認証を行う。認証が成功すると、その操作者を示す操作者情報と該装置情報とを操作者情報管理装置16に送信し、操作者情報格納部34に格納させる。
【0042】
業務実行依頼装置20は、業務管理装置12に対して業務の実行依頼を送信する装置である。
【0043】
業務実行装置22は、業務の実行に用いられる装置である。例えば、実行する業務が印刷処理であって、業務実行装置22が印刷装置である場合が考えられる。
【0044】
操作装置24は業務実行装置22に付属の装置であって、業務実行装置22を操作するための装置である。なお、業務実行装置22を用いて実行する業務の代行が依頼される操作者は、操作装置24を操作する操作者である。
【0045】
なお、ここでは、1つの業務実行依頼装置20がネットワーク26に接続されている状態を例示したが、複数の業務実行依頼装置20がネットワーク26に接続されていてもよい。また、業務実行装置22も複数台あってもかまわない。
【0046】
なお、本実施の形態では、基本的には、各操作者は、ネットワーク26に接続された業務実行依頼装置20から業務管理装置12(業務実行制御部30)に対して、業務実行装置22を指定して業務を登録しておき、操作者が業務実行装置22に出向き業務実行装置22に付属の操作装置24からログインして登録しておいた業務の実行を指示することによって、実際に業務を実行させるオンデマンド業務方式を採用している。ただし、後述に説明するように、この業務の実行を他の者に代行させる場合もある。
【0047】
図2は、業務管理装置12のハードウエア構成の一例を示す図である。図2に示すように、業務管理装置12は、CPU(Central Processing Unit)40、RAM(Random Access Memory)42、ROM(Read Only Memory)44、通信部46、操作部48、表示部50、記憶部52がバス54を介して相互に接続されて構成されている。
【0048】
CPU40は、ROM44に記憶されたプログラムを実行することにより業務管理装置12全体の動作を制御する。ROM44には、CPU40が実行するプログラムやプログラムの実行に利用される各種情報等が記憶されている。RAM42は、ワークメモリである。
【0049】
通信部46は、ネットワーク26に接続され、ネットワーク26に接続された他の装置との間で各種情報の送受信を行う。具体的には、ネットワークインタフェースカードなどである。
【0050】
操作部48は、キーボードやマウスなどにより構成され、操作者が操作することによって各種情報や指令などが入力される。
【0051】
表示部50は、ディスプレイなどから構成され、CPU40等の表示制御により各種情報が表示される。
【0052】
記憶部52は、ハードディスクドライブ(HDD)等から構成されている。記憶部52には、業務実行装置22と業務実行装置22に付属の操作装置24とを対応付ける対応テーブルが記憶されている。また、記憶部52に、CPU40が実行するプログラムが記憶されていてもよい。
【0053】
ところで、CPU40が実行するプログラムを記録する記録媒体は、ROMやHDDに限定されず、CD−ROMやDVDディスク、光磁気ディスクやICカード等であってもよいし、電気通信回線上の搬送波のような伝送媒体であってもよく、特に限定されない。
【0054】
なお、業務情報管理装置14、操作者情報管理装置16、認証装置18、及び業務実行依頼装置20のハードウェア構成も、図2で示す構成と同様とする。ただし、以下では、各装置の構成要素の各々を区別して説明する場合には、符号末尾にa〜eのアルファベットを付加する。
【0055】
具体的には、業務管理装置12の構成要素については、符号末尾にaを付して、CPU40a、RAM42a、ROM44a、通信部46a、操作部48a、表示部50a、及び記憶部52aと表す。
【0056】
業務情報管理装置14の構成要素については、符号末尾にbを付して、CPU40b、RAM42b、ROM44b、通信部46b、操作部48b、表示部50b、及び記憶部52bと表す。
【0057】
操作者情報管理装置16の構成要素については、符号末尾にcを付して、CPU40c、RAM42c、ROM44c、通信部46c、操作部48c、表示部50c、及び記憶部52cと表す。
【0058】
認証装置18の構成要素については、符号末尾にdを付して、CPU40d、RAM42d、ROM44d、通信部46d、操作部48d、表示部50d、及び記憶部52dと表す。
【0059】
業務実行依頼装置20の構成要素については、符号末尾にeを付して、CPU40e、RAM42e、ROM44e、通信部46e、操作部48e、表示部50e、及び記憶部52eと表す。
【0060】
ここで、上記各装置特有の構成について簡単に説明する。業務管理装置12では、図1に示したように、業務管理部28及び業務実行制御部30を備えている。業務管理部28及び業務実行制御部30の各々は、業務管理装置12のCPU40aがプログラムを実行することにより実現される機能である。また、業務情報管理装置14には、業務情報格納部32が備えられているが、業務情報格納部32は、記憶部52bにより構成されている。操作者情報管理装置16には、操作者情報格納部34が備えられているが、この操作者情報格納部34は、記憶部52cにより構成されている。
【0061】
図3(A)は、業務実行装置22のハードウエア構成の一例を示す図であり、図3(B)は、業務実行装置22に付属する操作装置24のハードウエア構成の一例を示す図である。
【0062】
図3(A)に示すように、業務実行装置22は、CPU60、RAM62、ROM64、接続部66、通信部68、及び業務処理部70がバス72を介して相互に接続されて構成されている。
【0063】
CPU60は、ROM64に記憶されたプログラムを実行することにより業務実行装置22全体の動作を制御する。ROM64には、CPU60が実行するプログラムやプログラムの実行に利用される各種情報等が記憶されている。RAM62は、ワークメモリである。
【0064】
接続部66は、操作装置24と接続するためのコネクタであって、操作装置24に設けられた接続部86(後述)と接続される。
【0065】
通信部68は、例えばネットワークインタフェースカードであって、ネットワーク26に接続され、ネットワーク26に接続された他の装置、具体的には業務管理装置12(業務実行制御部30)との間で各種業務実行に関する情報の送受信を行う。
【0066】
業務処理部70は、業務を実行するための機能を提供する。例えば、業務実行装置22が印刷装置であれば、画像を形成する画像形成機構や用紙を搬送する搬送機構等を含んで構成され、印刷機能を提供する。
【0067】
図3(B)に示すように、操作装置24は、CPU80、RAM82、ROM84、接続部86、通信部88、操作部90、及び表示部92がバス94を介して相互に接続されて構成されている。
【0068】
CPU80は、ROM84に記憶されたプログラムを実行することにより操作装置24全体の動作を制御する。ROM84には、CPU80が実行するプログラムやプログラムの実行に利用される各種情報等が記憶されている。RAM82は、ワークメモリである。
【0069】
接続部86は、業務実行装置22と接続するためのコネクタであって、業務実行装置22に設けられた接続部66と接続される。
【0070】
通信部88は、例えばネットワークインタフェースカードであって、ネットワーク26に接続され、ネットワーク26に接続された他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0071】
操作部90は、キーボードやマウス、操作ボタンなどにより構成され、操作者が操作することによって各種情報や指令などが入力される。
【0072】
表示部92は、ディスプレイなどから構成され、CPU80等の表示制御により各種情報が表示される。
【0073】
次に、本実施の形態における業務実行システム10において、業務を他の者に代行させる場合の動作について説明する。なお、以下では、業務実行依頼装置20を操作する操作者を操作者Aと呼称し、業務実行装置22に付属の操作装置24を操作する操作者を操作者Bと呼称して区別して説明する。
【0074】
図4及び図5は、業務管理装置12の業務管理部28が実行する業務管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0075】
図6は、業務実行依頼装置20が行う業務実行依頼処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0076】
図7は、操作装置24が行う業務実行依頼受付処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0077】
図8は、業務実行システム10を構成する各装置の相互作用の一例を示す図である。以下では、図8に示す流れに沿って説明していく。
【0078】
<図8(A)>
【0079】
まず、操作者Bが操作装置24の操作部90を操作して業務実行装置22及び操作装置24を起動する。操作装置24が起動すると、CPU80等の表示制御により操作装置24の表示部92にはログイン画面が表示される。操作者Bは、該ログイン画面に従って操作部90を操作して操作者Bの操作者情報を入力指定する。操作装置24のCPU80等は、操作者情報を受け付けると、該操作者情報と、操作装置24を示す装置情報とを認証装置18に送信する。認証装置18は、受信した操作者情報について認証処理を行い、認証が成功すると、受信した操作者情報及び装置情報を操作者情報管理装置16に送信して、操作者情報格納部34に対応付けて格納させる。なお、操作者情報格納部34に、更に、操作装置24により操作される業務実行装置22を示す装置情報を、操作装置24を示す装置情報に対応付けて記憶するようにしてもよい。
【0080】
次に、操作者Bは、操作装置24を操作して、業務実行装置22を用いて実行する業務の業務名を指定する(業務実行指定)。操作装置24は指定された業務名を業務管理装置12の業務実行制御部30に送信する。業務実行制御部30は、業務実行装置22にログインした操作者の操作者情報を認証装置18を介して操作者情報管理装置16に問い合わせ、該操作者情報が示す操作者が予め登録しておいた業務に利用される業務情報を業務情報管理装置14に問い合わせて取得する。
【0081】
前述したように、オンデマンド業務方式では、実行する業務を登録してもすぐには実行されない。業務の実行に利用される業務情報は一旦業務情報管理装置14の業務情報格納部32に格納され、業務の実行に用いられる業務実行装置22の操作装置24から業務の実行指示があるまで待機する。本実施の形態では、業務の登録後に業務実行装置22で改めて業務名を指定することで業務を実行させるようにしている。以下、利用者Bが自らが業務を登録して実行する利用者B自身の業務を自己業務と呼称する。
【0082】
なお、ここでは操作者Bの自己業務の登録は予めなされたものとして説明するが、この自己業務は、例えば、操作装置24から直接、業務実行制御部30に対して登録指示したものであってもよいし、ネットワーク26に接続された不図示の装置から自身を実行者として登録指示したものであってもよい。
【0083】
業務実行制御部30は、業務情報格納部32に蓄積されている業務情報に設定されている実行者が操作装置24からログインした操作者であるか否かを確認し、該設定されている実行者が操作装置24からログインした操作者であれば、該業務情報を業務情報格納部32から取り出し、該業務情報に基づき業務実行装置22を用いた業務の実行を開始させる。
【0084】
なお、属性情報は、業務実行指定前に予め業務情報に含めて保存しておいてもよいが、業務実行装置22を操作装置24により直接操作して業務を実行する場合には、図8(A)に示すように、業務実行指定の後に、属性情報を操作装置24から指定して、業務を実行するようにしてもよい。
【0085】
<図8(B)>
【0086】
一方、業務実行依頼装置20の操作者Aも業務実行依頼装置20を起動してログインする。業務実行依頼装置20が起動すると、CPU40a等の表示制御により業務実行依頼装置20の表示部50aにはログイン画面が表示される。操作者Aは、該ログイン画面に従って操作部48aを操作して操作者Aの操作者情報を入力指定する。業務実行依頼装置20のCPU40a等は、操作者情報を受け付けると、該操作者情報と、業務実行依頼装置20を識別する装置情報とを認証装置18に送信する。認証装置18は、受信した操作者情報について認証処理を行い、認証が成功すると、受信した操作者情報及び装置情報を操作者情報管理装置16に送信して、操作者情報格納部34に対応付けて格納させる。
【0087】
<図8(C)>
【0088】
業務管理装置12の業務管理部28は、予め定められた条件が成立した場合(例えば、前回図4の処理を実行してから予め定められた時間が経過した場合、認証装置18での認証が成功した場合など)に、図4に示す処理を実行する。
【0089】
ステップ100では、業務管理部28は、操作者情報管理装置16に問い合わせを行って、現在ログインしている操作者の操作者情報と、該操作者情報に対応して記憶されている装置情報とを取得する。業務管理部28は、取得した装置情報に、操作装置24を示す装置情報が含まれていた場合には、更に、業務情報管理装置14に問い合わせを行って、該操作装置24により操作される業務実行装置22を用いて実行中のあるいは実行予定の業務の業務名を取得する。図8(A)で示した例では、操作者Bは業務実行装置22を用いた自己業務の実行を既に開始している。従って、ここでは、該操作者Bの自己業務に係る業務名が取得される。
【0090】
次に、ステップ102では、業務管理部28は、取得した情報及び前述の対応テーブルに基づいて、ログイン中の操作者の操作者情報の中から抽出した、業務実行装置22を操作するための操作装置24を操作する操作者を示す操作者情報と、該業務実行装置22を示す装置情報と、該業務実行装置22を用いて実行中あるいは実行予定の業務名を示す情報とを、該装置情報、該操作者情報、及び該業務名が対応づけて表示されるように、業務実行依頼装置20に送信する。
【0091】
業務実行依頼装置20では、業務管理装置12から上記情報を受信すると、図6に示す業務実行依頼処理が開始される。
【0092】
図6のステップ200では、業務実行依頼装置20は、受信した操作者情報、装置情報及び業務名を対応させて表示部50eに表示する。表示方法の一例を図9(A)に示す。
【0093】
表示画面400には、業務実行装置22を示す画像(以下、アイコン)402と、利用者Bを示すアイコン404と、利用者Bの(業務実行装置22を用いて行う)自己業務の業務名を示すアイコン406が表示されている。操作者Aは、表示画面400に表示された情報から、業務実行装置22を操作する操作者を確認し、該操作者に対して業務の実行を依頼をするか否かを判断する。以下では、自分以外の他の者に実行を依頼する業務を依頼業務と呼称する。
【0094】
なお、図9(A)の410は、業務実行依頼装置20の操作者Aが所有するファイルであって、依頼業務の実行に利用されるファイルを示すアイコンである。
【0095】
<図8(D)>
【0096】
上記のように、業務実行依頼装置20に操作者情報、装置情報、及び業務名が表示された状態で、操作者Aは、業務の代行を操作者Bに依頼する操作を行う。
【0097】
図6のステップ202では、業務実行依頼装置20は、依頼業務に利用される業務情報(依頼業務の実行に用いられるファイルや属性情報など)が指定されたか判断する。ここで、操作者Aが操作部48eを操作して業務情報を指定すると肯定判定され、ステップ204に移行する。
【0098】
図6のステップ204では、業務実行依頼装置20は、業務の実行者が指定されたか否か判断する。ここで、操作者Aが操作部48eを操作して依頼業務の実行者を指定すると肯定判定され、ステップ206に移行する。
【0099】
図6のステップ206では、業務実行依頼装置20は、依頼業務の業務実行依頼が指定されたか判断する。ここで、操作者Aが操作部48eを操作して業務実行依頼を指定すると肯定判定され、ステップ208に移行する。
【0100】
例えば、図9(B)に示すように、依頼業務ファイルなどの業務情報を示すアイコン410を、利用者Bを示すアイコン404にドラッグ&ドロップすることで、業務の実行者、送信する業務情報、及び業務実行依頼を指定するようにしてもよい。
【0101】
図6のステップ208では、業務実行依頼装置20は、実行者として操作者Bが指定された業務実行依頼を業務管理装置12の業務管理部28に送信する。このとき、業務実行依頼と共に、所有者が操作者A、実行者が操作者Bを示す付帯情報が付帯された業務情報も送信される。
【0102】
業務管理装置12の業務管理部28は、業務実行依頼装置20から、所有者と実行者とが異なる依頼業務の業務実行依頼を受信すると、図5の業務管理処理を開始する。図5のステップ110では、業務管理装置12の業務管理部28は、依頼業務の実行者として指定された操作者Bの操作装置24に業務実行依頼を送信する。業務実行依頼を送信した後は、操作装置24からの承認(または非承認)の通知を待つ。
【0103】
<図8(E)>
【0104】
操作装置24のCPU80は業務管理装置12から業務実行依頼を受信すると、図7に示す業務実行依頼受付処理を開始する。
【0105】
図7のステップ300では、操作装置24は、受信した業務実行依頼を示す情報を表示部92に表示する。このとき、依頼業務の業務名や業務概要の情報を表示するようにしてもよい。操作者Bは、表示された業務実行依頼の情報を確認し、該依頼を承認するか否かを判断し、その判断結果を操作部90を操作して指定する。
【0106】
図7のステップ302では、操作装置24は、操作者Bから承認を受け付けたか否かを判定する。例えば、業務実行依頼の情報を表示してから予め定められた時間以内に操作部90により操作者Bから承認指示が指定されれば、肯定判定(承認受付と判定)し、指定されなければ否定判定(非承認受付と判定)してもよい。また、表示部92に承認ボタンの画像、非承認ボタンの画像を表示して、操作部90により操作者Bにいずれかを選択させるようにしてもよい。
【0107】
操作装置24は、ステップ302で肯定判定した場合には、ステップ304に移行し、承認通知を業務管理装置12に送信する。一方、ステップ302で否定判定した場合には、ステップ306で、非承認通知を業務管理装置12に送信する。なお、図8(D)では、承認通知を送信する場合を図示しており、非承認の場合の図示を省略している。
【0108】
業務管理装置12の業務管理部28は、図5のステップ112で、操作装置24から承認通知を受信したかを判断する。ここで、業務管理部28は、操作装置24から承認通知を受信したと判断した場合には、ステップ114で、業務実行制御部30に依頼業務の登録を指示すると共に、承認者(操作者B)が依頼業務を実行可能となるように処理を行う。ここで、その処理の具体例をいくつか説明する。
【0109】
(1)業務実行制御部30が、業務を、該業務に利用される業務情報の付帯情報が示す「実行者」が実行可能となるように、業務管理部28が、付帯情報の「実行者」の情報を抽出し、当該「実行者」(ここでは操作者B)に対し業務情報の実行権限を付与する処理を行う。
【0110】
なお、本実施の形態では、業務実行依頼装置20から業務管理装置12に業務実行依頼を送信する際に、既に所有者が操作者A、実行者として指定された者が操作者Bであることを示す付帯情報が付加された業務情報が送信される構成としたが、業務情報には実行者として指定された者の情報が存在せず、業務は業務情報の所有者のみが実行できる状況のもと、業務情報とは別の情報として実行者として指定された者の情報が送信される構成とした場合には、業務情報の所有者の情報を書き換えることなどによって、業務情報の実行権限を付与(変更)する。
【0111】
操作者Bに対して業務情報の利用権限を付与した後は、業務管理部28は、業務実行制御部30に業務の登録を指示して登録させ、業務情報の保存も指示して業務情報格納部32に保存させる。
【0112】
(2)業務情報格納部32に、操作者毎に業務情報を格納するための記憶領域(プライベートボックス、以下Pボックスと呼称)を設け、Pボックスにより業務情報を管理する場合には、Pボックスの利用権限を変更して操作者Bが依頼業務を実行できるようにする方法もある。
【0113】
ここで、Pボックスにより業務情報を管理する方式について説明する。操作者毎に設けられたPボックスには、通常、各操作者が登録した業務に利用される業務情報が格納される。例えば、操作者AのPボックスAには、所有者が操作者Aとなっている業務情報が格納され、操作者BのPボックスBには、所有者が操作者Bとなっている業務情報が格納される。
【0114】
また、ネットワーク26に接続された装置は多数の利用者が共有するが、あるPボックスに特定の者だけが閲覧可能な秘密データが格納された場合に、該秘密データを他の者が自由に閲覧可能とすると不都合である。従って、各Pボックスに格納された業務情報は、予め定められた操作者以外の者が取り出して閲覧したり、業務情報を取り出して業務を実行したりすることができないよう、各Pボックスには利用権限が予め設定される。
【0115】
ここで、操作者Aが実行依頼した依頼業務の業務情報は、操作者AのPボックスAに格納されるため、該PボックスAについて操作者Bの利用権限が制限されていると、操作者Bが該操作者AのPボックスAから業務情報を取り出して業務を実行することが不能となる。従って、業務管理部28は、操作装置24から承認通知を受信した場合に、Pボックスの利用権限を一時的に変更する。
【0116】
具体的には、業務管理部28は、まず、業務実行制御部30に業務の登録を指示すると共に、依頼業務の業務情報を依頼業務の所有者である操作者AのPボックスに格納させるように指示し、更に、実行者として指定された操作者Bが操作者AのPボックスAにアクセス可能となるように、操作者AのPボックスAの利用権限の設定を変更するよう業務情報管理装置14に変更依頼を送信する。業務情報管理装置14は、変更依頼に従って、PボックスAの利用権限の設定を変更する。これにより操作者Bに対して依頼業務の業務情報の利用権限が付与され、依頼業務の実行が可能となる。なお、依頼業務の実行完了後には、該変更した利用権限を元に戻す。
【0117】
(3)上記(2)のようなPボックス方式を採用したシステムにおいて、上記のようにPボックスの利用権限を変更するのではなく、業務情報を格納するPボックスを変更するようにしてもよい。具体的には、依頼業務の業務情報を「所有者」のPボックスではなく、実行者として指定された者のPボックスに格納する。これにより、操作者Bが利用可能なPボックスに依頼業務の業務情報が格納され、操作者Bの依頼業務の実行が可能となる。
【0118】
なお、業務管理部28は、業務実行制御部30に業務の登録を指示する場合に、操作者Bが実行指示した自己業務の後に続けて依頼業務が実行されるように順序を指定して登録させる。これにより、業務実行制御部30は、操作者Bの自己業務の後に操作者Aの依頼業務が実行されるような順序で業務実行待ちキューに業務登録する。逆に、自己業務の前に依頼業務が実行されるような順序で業務登録してもよい。
【0119】
次に、ステップ116では、業務管理部28は、業務実行依頼装置20に対して承認通知を送信する。
【0120】
ステップ118では、業務管理部28は、操作装置24に対して依頼業務の実行準備完了の通知を送信する。
【0121】
ステップ120では、業務管理部28は、業務実行制御部30から業務実行状況の監視結果を取得し、該監視結果から依頼業務の実行状況を抽出して業務実行依頼装置20及び操作装置24に通知する。
【0122】
一方、ステップ112で否定判定された場合(非承認通知を受信した場合)には、業務管理部28は、ステップ122で、依頼業務の要求者(ここでは操作者A)が依頼業務を実行可能となるように処理する。
【0123】
例えば、上記具体例(1)に示す構成をとった場合には、依頼業務の業務情報の権限を操作者Aとする(例えば、操作者Aのまま変更しない)。また上記具体例(2)及び(3)に示すPボックス方式の構成をとった場合には、操作者AのPボックスAに依頼業務の業務情報を格納し、且つ操作者AのPボックスAの利用権限を変更せずに、そのまま維持するよう業務実行制御部30を制御する。なお、ここでは、業務管理部28は、業務実行制御部30に業務の登録を指示する場合に、操作者Bが実行指示した自己業務の後に続けて依頼業務が実行されるように順序を指定して登録させる制御は行わない。
【0124】
そして、ステップ124で、業務管理部28は、業務実行依頼装置20に対して、非承認通知を送信し、本処理フローを終了する。
【0125】
また、操作装置24は、図7のステップ306で、業務管理装置12から依頼業務の実行準備完了通知を受信すると、次のステップ308で、表示部92に該受信した実行準備完了通知を表示する。これにより、操作者Bは、依頼業務の業務名を指定して業務を実行することとなる。依頼業務の実行が完了すると、業務の実行結果は、操作者Bから操作者Aに渡される。例えば、依頼業務が印刷データの印刷処理であれば、操作者Bは、業務実行装置22により該印刷処理を実行し、業務実行装置22から排出された印刷物を操作者Aまで持って行って渡すこととなる。
【0126】
業務実行依頼装置20は、図6のステップ210で、業務管理装置12から承認通知を受信したか否かを判断する。ここで、業務管理装置12から承認通知を受信したと判断した場合には、ステップ212に移行する。
【0127】
ステップ212では、業務実行依頼装置20は、表示部50eに承認通知を表示する。表示方法としては、例えば、図9(C)に示すように、操作者Bの自己業務を示すアイコン406の右側に依頼業務を示すアイコン408を表示するようにしてもよい。そして、依頼業務ファイル410の表示状態を変更するようにしてもよい(図9(C)のアイコン410a参照)。
【0128】
ステップ214では、業務実行依頼装置20は、業務管理装置12から依頼業務の実行状況通知を受信したか否かを判定し、受信していないと判定すると、ステップ218に移行し、依頼業務が終了したか否かを判定する。具体的には、依頼業務終了の旨を示す実行状況通知が受信されるまではステップ218は否定判定される。ステップ218で、否定判定されると、ステップ214に戻る。
【0129】
また、ステップ214で、業務実行依頼装置20は、肯定判定すると、ステップ216で、該受信した実行状況通知を表示部50eに表示し、ステップ218に移行する。ステップ218で肯定判定されると、この業務実行依頼処理が終了する。
【0130】
一方、業務実行依頼装置20は、ステップ210で、業務管理装置12から非承認通知を受信したと判断した場合には、ステップ220で、表示部50eに非承認通知を表示する。表示方法としては、例えば、図9(D)に示すように、業務実行装置22を示すアイコン402に代えて、業務実行装置22を示すアイコン402の中に依頼業務を示す画像を追加した、アイコン402aを表示するようにしてもよい。更に、依頼業務ファイル410の表示状態を変更するようにしてもよい(図9(C)のアイコン410b参照)。
【0131】
操作者Aは、この表示により、自分自身が業務実行装置22に出向いて、登録した依頼業務を実行指定する必要あることを把握する。この場合、操作者Aは、図8(A)で説明したように操作装置24からログインして、既に登録してある業務の業務名を指定して、業務実行装置22を用いた業務を実行する。前述したように、図5のステップ122では、操作者Aが実行可能となるように処理されているため、該依頼業務に関する業務情報が業務情報格納部32から取得されて実行される。
【0132】
なお、上述した実施の形態に対して、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で様々な設計上の変更を行うようにしてもよい。
【0133】
例えば、操作装置24に業務実行依頼装置20の機能を設け、業務実行依頼装置20と操作装置24を兼用するようにしてもよい。図10には、2台の業務実行装置22a、22bと、該2台の業務実行装置22a、22bの各々に対応する操作装置24a、24bがネットワーク26に接続された業務実行システム10aが例示されている。操作装置24a、24bの各々は、業務実行依頼装置20の機能を兼ねており、互いに、業務の実行を依頼しあうことが可能な構成となっている。
【0134】
また、例えば、業務実行装置22及び操作装置24に互いに非接触で情報をやりとりする無線の通信手段を設け、操作装置24を携帯端末として構成してもよい。更に、この場合に、例えば、業務実行装置22を設置したエリアに複数のセンサを設け、該センサにより、該エリア内で業務実行装置22及び操作装置24の位置を検知するよう構成してもよい。そして、業務管理部28は、該センサの検知結果(各操作者の操作装置24の位置を示す位置情報と、業務実行装置22の位置を示す位置情報)を取得するよう構成する。なお、業務実行装置22は通常は一度設置されると移動しないことが多いため、該設置位置については予め取得しておき、操作装置24の位置をセンサで検知させるように構成してもよい。
【0135】
そして、業務管理部28は、上記図4のステップ102において、上記取得した位置情報に基づいて、業務実行装置22と操作装置24との距離が予め定められた値以下の場合に、業務実行依頼装置20に該業務実行装置22を示す装置情報と、操作装置24を操作する操作者の操作者情報とを送信するようにしてもよい。この場合には、業務実行装置22から離れた位置に存在する操作装置24を操作する操作者情報については業務実行依頼装置20に送信されず、業務実行依頼装置20の表示部50eにも該操作者情報は表示されないこととなる。業務の代行依頼に不適当と考えられるためである。
【0136】
なお、業務実行装置22あるいは操作装置24のいずれかが、業務実行装置22と操作装置24との距離が予め定められた値以下であるか判断するよう、構成してもよい。そして、業務管理部28は当該判断に関する情報(業務実行装置22と操作装置24との距離が予め定められた値以下であるか否かを示す情報)を、判断を行った装置から取得し、その情報が業務実行装置22と操作装置24との距離が予め定められた値以下の場合であることを示す場合に、業務実行依頼装置20に該業務実行装置22を示す装置情報と、操作装置24を操作する操作者の操作者情報とを送信するようにしてもよい。
【0137】
また、業務管理部28は、検知された位置情報に関わらず、操作者情報、装置情報、及び上記検知された位置情報を業務実行依頼装置20に送信し、上記検知した位置情報が操作者情報及び装置情報と共に業務実行依頼装置20の表示部50eに表示されるようにしてもよい。
【0138】
また、図4のステップ102で、操作者情報や装置情報を送信する際、該装置情報が示す業務実行装置22を用いて実行中または実行予定の業務の実行完了時間に関する情報も送信して、該実行完了時間に関する情報も業務実行依頼装置20の表示部50eに表示されるようにしてもよい。例えば、上記実施の形態で示した例では、操作者Bの自己業務が実行中であるため、業務管理部28は、該実行中の自己業務の実行完了が見込まれる時刻や実行完了に要する時間を上記実行完了時間に関する情報として求め、この情報をステップ102で送信する。
【0139】
業務実行依頼装置20は、該実行完了時間に関する情報が操作者情報に対応されて表示されるよう表示部50eを制御する。この情報から、操作者Bが実行結果物を操作者Aに持ってきてくれる時間等が推測される。
【0140】
また、図4のステップ102で、業務実行装置22により実行中または実行予定の業務の業務名に代えて、あるいは業務名と共に、該業務に利用される業務情報の内容に関する情報が表示されるよう、該情報を業務実行依頼装置20に送信するようにしてもよい。
【0141】
業務情報の内容に関する情報としては、業務情報そのもの、業務情報から抜粋した情報や、業務情報の要約などが挙げられる。また、業務情報に予め開示範囲が設定されている場合には、該開示範囲の情報としてもよい。
【0142】
この情報が送信されると、例えば、業務実行依頼装置20は、操作者情報及び装置情報と共に、業務情報の内容に関する情報も表示部50eに表示されるように制御する。例えば、該内容に関する情報が操作者情報や装置情報と共に最初から表示されるようにしてもよいし、アイコン406にポインタを移動させた場合に、該内容に関する情報の表示が現れるように制御してもよい。
【0143】
なお、業務情報について、操作者Aの利用権限が制限されている場合(閲覧不可など)には、業務管理装置12から業務実行依頼装置20に業務情報の内容に関する情報を送信しない、あるいは、送信しても、該利用権限を業務実行依頼装置20側で利用権限をチェックして、該権限に応じて業務実行依頼装置20で表示されないように業務実行依頼装置20を構成するようにしてもよい。
【0144】
また、業務実行依頼装置20に、業務管理装置12から受信した業務情報と、依頼業務に利用される業務情報との差分を検出する機能を設け(該機能を実行するプログラムをインストールしておく)、該機能により検出された差分を示す情報が表示部50eに表示されるようにしてもよい。例えば、図9(A)のアイコン406(自己業務を示すアイコン)に、アイコン410(依頼業務に利用される業務情報のファイル)を重ねると、差分を検出して表示する、などである。
【0145】
また、業務実行依頼装置20に、業務管理装置12から受信した業務情報に関する情報に基づき、業務実行装置22で実行される業務情報に依頼業務に利用される業務情報の内容が含まれているか否かを検出する機能を設け、含まれていることが検出された場合には、業務実行装置22で実行される業務の実行量(当該業務のうち、依頼業務に利用される業務情報の内容に関する部分の実行量のみとしてもよい)を、指定した数だけ増加させる指示が行えるように構成してもよい。この場合、操作者Aの依頼業務は登録せずに操作者Bの自己業務の実行量を増量させるようにしてもよいし、操作者Bの自己業務を複写して、登録するようにしてもよい。例えば、操作者Bの自己業務が複写処理であれば、該複写処理の複写部数を1部増量させる等の指示を行う。この指示が操作者Aの業務実行依頼装置20から業務管理装置12に送信されると、業務管理装置12では、操作者Bの操作装置24に対して、該増量依頼を送信する。増量依頼を受けた操作装置24は、増量して自己業務を実行した後、操作者Aの分の複写部数を取り分けて、操作者Aに渡す。
【0146】
また、操作者Aの依頼業務に利用される業務情報の利用権限が、操作者Bの閲覧が不可能な権限である場合には、該操作者Bを指定して業務の実行を依頼することを禁止するように制御してもよい。例えば、図9(B)に示す例では、アイコン404にアイコン410が重なるようにドラッグした場合に、その操作者は指定できない旨のメッセージを表示して、該アイコン404上にドロップができないように制御する、などである。
【0147】
また、上記実施の形態では、操作者Bが既に自己業務を実行中の場合について説明したが、操作者Bが、まだ自己業務を登録していない場合や自己業務の実行が完了した後の場合もある。この場合には、(新たな)自己業務が登録されるまで、自己業務が存在しない旨の情報が業務実行依頼装置20の表示部50eに表示されるように、業務管理装置12から該情報が送信され、操作者Bにより自己業務が登録された時点で、該業務に関する情報が送信されるようにしてもよい。また、業務実行装置22による自己業務の実行状況が予め定められた時間間隔で表示更新されるように、該業務の実行状況に関する状況が業務管理装置12から業務実行依頼装置20に送信されるようにしてもよい。
【0148】
また、図4のステップ102において、業務名や、業務情報など、業務に関する情報が送信しない構成としてもよい。この場合には、業務実行依頼装置20は、装置情報及び操作者情報だけを対応させて表示部50eに表示するよう制御する。例えば、図9(A)で図示した例では、表示画面400にアイコン406が表示されないこととなる。
【0149】
また、上記実施の形態では、操作装置24に表示部92を設け、操作者Bに業務実行依頼や業務実行要求を表示する例について説明したが、操作者Bに対して音声出力によりこれら依頼や要求を通知するようにしてもよい。また、操作者Bが音声入力により業務実行依頼の承認、非承認の入力が可能となるように操作装置24を構成してもよい。
【0150】
また、操作者Bが、まだ自己業務を登録していない場合には、業務実行依頼装置20から依頼業務の実行依頼を送信しても、業務管理部28は、操作者Bにより自己業務が登録されるまで、依頼業務を登録待ちの状態に保留し、自己業務が登録された後に、該依頼業務が該自己業務の後続として登録されるようにしてもよい。
【0151】
また、業務実行依頼装置20が業務管理装置12に依頼業務を送信したときに、既に他の業務(業務αと呼称する)が操作者Bの自己業務の後続に登録されていた場合には、該依頼業務が該他の業務αより先に行われるように割込制御するようにしてもよい。また、この割込制御は、業務αの緊急度及び数の少なくとも一方が予め定められた値を超えている場合には行われないようにしてもよい。また、このように割込制御が行われないように制御された場合には、依頼業務の登録は保留としておき、再度、操作者Aから業務実行依頼を送信するよう、業務管理装置12から業務実行依頼装置20に要求するようにしてもよい。
【0152】
また、業務の実行に対して課金されるようなシステムを採用している場合には、業務の「実行者」ではなく「所有者」に対して課金されるように構成してもよい。
【0153】
また、自己業務の実行結果と、依頼業務の実行結果とを仕分ける仕分手段を設けても良い。例えば、自己業務及び依頼業務が印刷処理であって、これらが続けて実行された場合には、各業務の印刷物が続けて排出されることとなるが、業務管理部28が、これら印刷物が仕分けされて異なる排出先に排出されるように業務実行装置22を制御する。また、排出先は同じとし、印刷物の排出位置が少しずれるように制御してもよい。より具体的には、排出/排紙/仕分けの属性情報を変更することにより制御する。
【0154】
また、自己業務が複数登録されている場合には、自己業務のうち最後尾の業務の後続に依頼業務が登録されるように処理してもよい。
【0155】
また、操作者Bが依頼業務の実行結果を取り逃すことのないよう、次の処理を追加しても良い。例えば、操作者Bの自己業務の実行が完了すると、業務管理部28から操作装置24に該完了通知を送信し、操作装置24は操作者Aからの依頼業務実行開始を音声等で操作者Bに報知する。また、操作者Aの依頼業務の実行が完了すると、業務管理部28から操作装置24に該完了通知を送信し、操作装置24は該受信した業務完了通知を音声等で操作者Bに報知する。また、操作者Bがログアウト指示した場合に、依頼業務の実行が残っていれば、業務管理部28から、依頼業務の実行が残っている旨を操作装置24に通知し、操作装置24は、該通知を音声等で操作者Bに報知する。
【0156】
また、操作者Aが実行者として指定した操作者Bから依頼業務の実行結果を受け取った場合に、業務実行依頼装置20の表示部50eに業務リストを表示させ、業務管理装置12の業務管理部28に対して、受取確認が指示できるようにしてもよい。すなわち、業務管理部28が依頼業務の実行結果の受け取りまで管理するように構成する。逆に、業務管理部28が、依頼業務を登録してから予め定められた時間が経過するまで操作者Aから受け取り確認を受領しなかった場合には、操作者Bに対して電子メール等で実行結果を操作者Aに持って行くように通知するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0157】
10、10a 業務実行システム
12 業務管理装置
14 業務情報管理装置
16 操作者情報管理装置
18 認証装置
20 業務実行依頼装置
22、22a、22b 業務実行装置
24、24a、24b 該操作装置
28 業務管理部
30 業務実行制御部
32 業務情報格納部
34 操作者情報格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務の実行を依頼する業務実行依頼装置に対して、業務の実行に用いられる業務実行装置を示す装置情報と、該業務実行装置を操作するための操作装置を操作する操作者を示す操作者情報とを送信する送信処理を行う第1の処理手段と、
前記業務実行依頼装置から、前記業務実行装置を操作する操作装置の操作者を業務の実行者として指定して依頼された依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報が受信された場合に、前記実行者として指定された操作者の操作装置に対して前記依頼業務の実行依頼を送信する第1の処理と、前記実行者として指定された操作者により前記依頼業務の実行が可能となるように前記業務情報の利用権限を設定するかあるいは該指定された操作者が利用可能な記憶手段に前記業務情報を記憶する第2の処理とを行う第2の処理手段と、
を備えた業務管理装置。
【請求項2】
更に、前記業務実行装置毎に業務の実行順序を制御する実行制御手段を備え、
前記第2の処理手段は、前記依頼業務の実行者として指定された操作者が、前記依頼業務の実行に用いられる業務実行装置を用いて該指定された操作者自身の業務である自己業務を実行する場合には、更に、前記自己業務の後に前記依頼業務が続けて実行されるように前記実行制御手段を制御する制御処理を行う
請求項1に記載の業務管理装置。
【請求項3】
前記第2の処理手段は、前記依頼業務の実行に用いられる業務実行装置において、前記自己業務の後に続けて実行が予定されている業務が前記依頼業務以外に存在する場合には、前記制御処理において、該続けて実行が予定されている業務より前に前記依頼業務が行われるように割込制御が実行され、前記依頼業務が前記自己業務の後に続けて実行されるように前記実行制御手段を制御する
請求項2に記載の業務管理装置。
【請求項4】
前記第2処理手段は、前記自己業務が登録されるまで前記依頼業務の実行が保留されるように前記実行制御手段を制御し、前記自己業務が登録されるに応じて前記制御処理を行う
請求項2または請求項3に記載の業務管理装置。
【請求項5】
前記操作装置および前記業務実行装置の位置に関する情報または前記操作装置と前記業務実行装置との距離に関する情報を取得する取得手段を更に備え、
前記第1の処理手段は、前記取得手段により取得された情報に基づき前記操作装置と前記業務実行装置との距離が予め定められた距離以下であると判断される場合に、業務の実行を依頼する業務実行依頼装置に対して前記装置情報及び前記操作者情報を送信する
請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の業務管理装置。
【請求項6】
業務管理装置から業務の実行に用いられる業務実行装置を示す装置情報と該業務実行装置を操作するための操作装置を操作する操作者を示す操作者情報とを受信する受信手段と、
前記受信された装置情報が示す業務実行装置を用いて実行する依頼業務の指定を受け付けると共に、前記受信された操作者情報が示す操作者を前記依頼業務の実行者として指定するための指示を受け付ける受付手段と、
前記受け付けられた前記実行者が指定された前記依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報を前記業務管理装置に送信する送信手段と、
を備えた業務実行依頼装置。
【請求項7】
前記受信手段は、さらに前記業務管理装置から前記業務実行装置を用いて実行中または実行予定の業務に利用される業務情報の内容に関する情報を受信し、
前記送信手段は、前記受信した業務情報の内容に関する情報に基づき、前記依頼業務に利用される業務情報の内容が前記業務実行装置を用いて実行中または実行予定の業務に利用される業務情報に含まれると判断される場合には、前記依頼業務に利用される業務情報を前記業務管理装置に送信せず、前記業務実行装置が実行中または実行予定の業務の実行量を増加させる指示を前記業務管理装置に送信する
請求項6に記載の業務実行依頼装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の業務管理装置と、
請求項6または請求項7に記載の業務実行依頼装置と、
を備えた業務管理システム。
【請求項9】
請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の業務管理装置と、
請求項6または請求項7に記載の業務実行依頼装置と、
業務の実行に用いられる業務実行装置と、
前記業務実行装置を操作するための操作装置と、
を備えた業務実行システム。
【請求項10】
コンピュータを、
業務の実行を依頼する業務実行依頼装置に対して、業務の実行に用いられる業務実行装置を示す装置情報と、該業務実行装置を操作するための操作装置を操作する操作者を示す操作者情報とを送信する送信処理を行う第1の処理手段、および
前記業務実行依頼装置から、前記業務実行装置を操作する操作装置の操作者を業務の実行者として指定して依頼された依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報が受信された場合に、前記実行者として指定された操作者の操作装置に対して前記依頼業務の実行依頼を送信する第1の処理と、前記実行者として指定された操作者により前記依頼業務の実行が可能となるように前記業務情報の利用権限を設定するかあるいは該指定された操作者が利用可能な記憶手段に前記業務情報を記憶する第2の処理とを行う第2の処理手段として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
業務管理装置から業務の実行に用いられる業務実行装置を示す装置情報と該業務実行装置を操作するための操作装置を操作する操作者を示す操作者情報とを受信する受信手段、
前記受信された装置情報が示す業務実行装置を用いて実行する依頼業務の指定を受け付けると共に、前記受信された操作者情報が示す操作者を前記依頼業務の実行者として指定するための指示を受け付ける受付手段、および
前記受け付けられた前記実行者が指定された前記依頼業務の実行依頼及び該依頼業務に利用される業務情報を前記業務管理装置に送信する送信手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−225043(P2010−225043A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−73779(P2009−73779)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】