説明

極性補正可能な多機能コネクタースイッチ

【課題】本発明は、電気を安全に使用することができるように極性を補正し、プラグを正確な極性に差し込むことを可能にする、極性補正可能な多機能コネクタースイッチを提供する。
【解決手段】回転を行うための回転部材を備える。前記回転部材には、タッチセンサ部材及び電源プラグの電源線端子に電気的に接続される少なくとも一つの検査部材が設けられる。手で前記タッチセンサ部材を触ると人体とによって回路が形成され、前記電源プラグの極性の正確な位置が分かり、前記回転部材によって適切な極性の電位或いは電圧を選択することができる。また、電気抵抗式インジケーターランプにより、アースE極の出力が正常かどうかを判別することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多機能スイッチに関し、特に、電気を安全に使用することができるように極性を補正し、プラグを正確な極性に差し込むことを可能にする、極性補正可能な多機能コネクタースイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
各国のプラグの形状はそれぞれ異なるため、使用者が電気を安全に使用することができるように極性を補正する電気製品が必要とされている。それを実現するには、アース線や中性線を使用するため、開発メーカーは頭を悩ませている。電気製品の多くには、二本の線、二本のピンをだけを備えるプラグが採用されている。また、別の形態として、三本のピンを備えるプラグもある。しかしながら、使用者があまり深く考えずにアースピンを切ってしまい、漏電が発生することがたびたびあり、もし、電線の皮が破けていたり、濡れていたりすると、漏電により人体を傷つけてしまうこともある。また、使用者が挿した極性が正確でない時、電磁波が発生し放射性物質によって環境や人体に害を及ぼすことがあり、さらには、電気の知識をもつ人による指導や注意がない状況だと、電気の知識をもたない人が感電してしまう恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は、電気を安全に使用することができるように極性を補正し、プラグを正確な極性に差し込むことを可能にする、極性補正可能な多機能コネクタースイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明による極性補正可能な多機能コネクタースイッチは、絶縁ケースと、回転部材とを備える。前記絶縁ケースの側辺には、少なくとも一つの位置限定区間が設けられる。前記位置限定区間では、前記回転部材の側辺から凸出した回転調整部がスライドして動かされる。また、前記回転調整部にはタッチセンサ部材が設けられ、前記回転部材は、絶縁ケース内に収容されるとともに、上部は外に露出し、外に露出した箇所には、端子を差し込むための複数の端子溝が設けられる。前記回転部材には、少なくとも一つの検査部材が設けられ、前記検査部材は、前述したタッチセンサ部材と電気的に接続されるとともに、前記回転部材の底部に設けられた伝導部材と電気的に接続されれる。前記伝導部材は、導電部材と相互に接触して電気的に導通する。前記導電部材は、電源線端子(L)と電気的に接続される。そして、前記絶縁ケースを電源コンセントに差し込み、使用者が手で前記タッチセンサ部材を触ると人体を通して回路が形成され、前記検査部材に連結された伝導部材と前記電源線端子(L)が導通した場合、この検査部材は点灯する(同時に、この電源コンセントは220V以上であることが分かる)。反対に、前記電源線端子が電源コンセントの電源線コンセントに挿入されなかった時(即ち、極性が反対の場合)、使用者が手でタッチセンサ部材を触っても検査部材と回路が生じず、このときは、前記検査部材は点灯しない(同時に、この電源コンセントは125V以下であることが分かる)。以上の構造により、電源コンセントの正確な極性と正確の電圧値が分かり、使用者が誤って差し込むのを防ぐことができる。また、電源プラグの端子を前記端子溝に差し込んだ時、前記回転調整部を回転させる、或いは前記電源プラグを直接回転させることにより、前記回転部を回転させ、異なる極性及び電圧への変換を行うことができる。前記電源コンセントが提供する電力が110Vの時、前記回転部材を110Vのポジション(この時、電源線端子は、前記電源プラグの左側に位置する)まで回転させ、電源コンセントが提供する電力が220Vの時は、前記回転部材を220Vのポジション(この時、電源線端子は、前記電源プラグの右側に位置する)まで回転させる。
【0005】
本発明による極性補正可能な多機能コネクタースイッチは、変圧器、整流器、コンセント、コンセント延長コード、アダプター等の全てのコネクターに、360゜回転が可能なコネクタースイッチとして適用される。
【0006】
本発明による極性補正可能な多機能コネクタースイッチは、アース極と電源線L極の間に、電気抵抗式インジケーターランプが設けられ、ランプが点灯したかどうかで、アースE極の出力が正常かどうかを判断することができる。
【0007】
本発明による極性補正可能な多機能コネクタースイッチの電源プラグには、ガイドと、押しブロックと、導電スイッチと、第一接続切断片と、第二接続切断片とが設けられる。前記接続切断片は、溶断可能な材料からなり、前記電源プラグには、タッチセンサ部材と検査部材が設けられ、前記検査部材と電源線端子は電気的に接続される。使用者が前記電源プラグを使用しない時は、前記押しブロックを前記ガイド上で移動させることで、前記導電接続片は前記第一接続切断片から離れる。反対に、前記電源プラグを使用したい時は、前記押しブロックを一端に向かって動かすと、第一接続切断片と第二接続切断片は、前記導電接続片によって電気的に導通する。また、使用者が前記タッチセンサ部材を触った結果、前記検査部材が点灯すると、その端子が電源線端子(L)であることわかる。即ち、前記導電スイッチにより、前記電源プラグを能動的に通電或いは通電停止させることができ、前記タッチセンサ部材及び前記検査部材により、使用者は電源線端子(L)の正確な位置を簡単に知ることができる。
【発明の効果】
【0008】
上述の技術により、従来の問題(即ち、使用者があまり深く考えずにアースピンを切ってしまい、漏電が発生することがたびたびあり、もし、電線の皮が破けていたり、濡れていたりすると、漏電により人体を傷つけてしまうこともある。また、使用者が挿した極性が正確でない時、電磁波が発生し放射性物質によって環境や人体に害を及ぼすことがあり、さらには、電気の知識をもつ人による指導や注意がない状況だと、電気の知識をもたない人が感電してしまう恐れがある)を解決することができる。さらに、電気を利用しない時は随時電源をオフにすることができ、電気を利用する際に火災を予防するというヒューズの効果も有し、また、極性を正しく使用することができるため誤って極性を反対に挿したりすることを防止することができ、電気抵抗を減少させ、電磁波による放射性物質の人体に対する目に見えない危害を減らし、さらには省エネ効果があり環境保護に役立つなどの実用進歩性を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の好ましい実施例の斜視図である。
【図1A】本発明のもう一つの好ましい実施例の斜視図である。
【図2】本発明の好ましい実施例の断面図である。
【図3】本発明の好ましい実施例の絶縁ケース頂部を示した説明図である。
【図3A】本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図1である。
【図3B】本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図2である。
【図4】本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図3である。
【図4A】本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図4である。
【図5】本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図5である。
【図5A】本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図6である。
【図6】本発明の好ましい実施例の絶縁ケースを差し込む操作を示した説明図1である。
【図7】本発明の好ましい実施例の絶縁ケースを差し込む操作を示した説明図2である。
【図8】本発明の回転調整部の好ましい実施例の操作を示した説明図1である。
【図8A】本発明の回転調整部の好ましい実施例の操作を示した説明図2である。
【図9】本発明の実施例1の断面図である。
【図10】本発明の実施例2の断面図である。
【図10A】本発明の実施例2の俯瞰図である。
【図10B】本発明の実施例2の回転のレールを示した図である。
【図11】本発明の実施例3を示した説明図1である。
【図11A】本発明の実施例3を示した説明図2である。
【図12】本発明の実施例3を示した説明図3である。
【図13】本発明の実施例4を示した説明図1である。
【図14】本発明の実施例4を示した説明図2である。
【図14A】本発明の実施例4を示した説明図3である。
【図15】本発明の実施例5を示した説明図である。
【図16】本発明の実施例6を示した説明図1である。
【図17】本発明の実施例6を示した説明図2である。
【図18】本発明の実施例6を示した説明図3である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1から図5Aを参照する。図1は、本発明の好ましい実施例の斜視図であり、図1Aは、本発明のもう一つの好ましい実施例の斜視図であり、図2は、本発明の好ましい実施例の断面図であり、図3は、本発明の好ましい実施例の絶縁ケース頂部を示した説明図であり、図3Aから図5Aは、本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図1から6である。図から分かるように、本発明による極性補正可能な多機能コネクタースイッチは、絶縁ケース11と、絶縁ケース11内に収容されるとともに開口13の周壁131によって限定された範囲で回転を行うことが可能な回転部材20(回転部材20の表面には差し込み口パネル31が設けられる)と、前記スイッチの所定の位置に設けられた少なくとも一つの検査部材30、301(前記検査部材301は、図1のE極フォント内に設けられている)とによって構成する。検査部材30、301は発光素子(LED)或いは音声発生部材である。検査部材30は、差し込み口パネル31の右挿孔32のL極(これは、250Vの電源線の出力口)の電源線上方に設けられ、下述のタッチセンサ部材22を触って検査部材30が点灯すると、250VのL極であると判別することができる。他方の極性の判別に関しては、以下で説明する。絶縁ケース11の一端には、極性を備える一対の導電端子12が設けられ、絶縁ケース11の他端には開口13が設けられる。その内、一対の導電端子12は、固定板130に穿設され、固定板130は絶縁ケース11の一端に嵌合され、固定板130には一対の導電端子12が穿設され、一対の導電端子12は、第一端子121(第一端子121は、電圧220Vのコンセントには電源線端子(L)が設けられ、それとは反対に、電圧110Vのコンセントには中性線(N)が設けられる)と、第二端子122と、アース端子123とを備え、第一端子121と第二端子122が固定板130に穿設された箇所には、それぞれ導電部材14、141が接続される。導電部材14、141には、L極とN極に分けられ、延伸して極性と接触し、回転部材の表面の端子溝によって異なる極性に替えることができる。導電部材14には、L極と連結される極性位置14L及141L(極性位置14L1、141L1でもよい)が設けられ、導電部材14は、第一端子121と連結される。導電部材141には、N極と連結された極性位置141N及び141N1(極性位置14N1、141N1でもよい)が設けられ、導電部材141は第二端子122と連結される(前記導電部材14、141は、溶断可能な金属片、或いは高温になると回路が遮断される任意の導電材質である)。また、絶縁ケース11の側辺には、少なくとも一つの位置限定区間15が設けられる。位置限定区間15では、回転部材20の側辺から凸出した回転調整部21をスライドさせることができる。また、前記回転調整部21にはタッチセンサ部材22(前記タッチセンサ部材22は、タッチ式抵抗器である)が設けられる。タッチセンサ部材22は、回転部材20に設けられた検査部材30と電気的に接続される。また、回転部材20には、前記一対の導電端子12と電気的に導通する複数の端子溝23が設けられる。端子溝23の底部には、検査部材30と電気的に接続された伝導部材24、24a”が設けられ、伝導部材24、24a”は、端子溝23の方向へ延伸して導電接触面241を形成し、さらに、前記伝導部材24は、回転部材20によって回転させられ、移動して導電部材14と接触して異なる極性を出力する。また、前記E極アース端子123には、断層のアース接触片142”が設けられる。
【0011】
また、絶縁ケース11の開口13に近接する箇所にはオン、オフ、極性等のインジケーター16が設けられ、絶縁ケース11の頂面中央箇所には、回転部材20が設けられる。回転部材20には端子を差し込むための複数の端子溝23が設けられる。また、回転部材20で測定することにより、出力される電圧値と極性の位置を知ることができる。回転部材20の端子溝23は、各極性の伝導部材24の位置と対応し、主に三つのポジションに分けられる。一つは、スイッチオフポジション(図3Aを例にとると、220Vの右挿孔32をFにセットするとニュートラルポジション、図3Bでは、110Vの右挿孔32をFにセットするとニュートラルポジション)、二つ目は、図4に示す、220Vのコンセントの右挿孔32を14Lの電源線端子(L)にセットした時の第一ポジション161、三つ目は、図5に示す、電圧220Vのコンセントの右挿孔32を141N1(電圧110Vの製品は、変圧により、左L右N極性に調整することができる)にセットした時の第二ポジション162である。回転部材20を第一ポジション161まで回転させた時、第一端子121と第二端子122が対応し接触する極性の位置は14L及び141Nであり、反対に、回転部材20を第二ポジション162まで回転させた時は、第一端子121と第二端子122が対応し接触する極性の位置は14L1及び141N1である。また、前記図4と図5Aが電圧110Vのシステムの時、前述と異なるのは、第一ポジション161及び第二ポジション162及びNLフォントだけであり、その他の状況は、前述と同じである。また、前記回転部材20には、極性を検査する検査部材30が設けられる。
【0012】
また、回転部材20内には、安全バルブ232が設けられ、アース端子123には斷層のアース接触片142が設けられる。
【0013】
図1Aを参照する。図1Aは、本発明のもう一つの好ましい実施例の斜視図である。図から分かるように、絶縁ケース11iの側辺には位置限定区間15iが設けられ、位置限定区間15iでは、回転部材20iの側辺から凸出した回転調整部21iがスライドして動かされる。前記検査部材30iは、前記位置限定区間15iの傍らに設けられ、使用者は目視で検査することができる。
【0014】
図2から図7を参照する。図2は、本発明の好ましい実施例の断面図であり、図3は、本発明の好ましい実施例の絶縁ケース頂部を示した説明図であり、図3Aは、本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図1であり、図3Bは、本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図2であり、図4は、本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図3であり、図4Aは、本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図4であり、図5は、本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図5であり、図5Aは、本発明の好ましい実施例の極性の表示を示した説明図6であり、図6は、本発明の好ましい実施例の絶縁ケースを差し込む操作を示した説明図1であり、図7は、本発明の好ましい実施例の絶縁ケースを差し込む操作を示した説明図2である。図から分かるように、一対の導電端子12は、電源コンセント40と連結される。使用する時の国の電圧110V或いは220Vに製品が符合するか知りたい時は(伝導部材24と導電部材14、141が結合されて製品になっている時には、既に相互に接触して導通している)、使用者はタッチセンサ部材22を手で触ることにより測定を行うことができる。この時、検査部材30は、伝導部材24とタッチセンサ部材22に電気的に接続されているため、第一端子121がL極コンセント端子に連結されている場合、使用者がタッチセンサ部材22を触ると人体を通して回路が形成され、検査部材30は点灯し、それにより、第一端子121がL極であることが分かる。反対に、第一端子121がL極コンセント端子と連結されていない時、使用者がタッチセンサ部材22を触ると検査部材30は同じ極性を受けるため回路が形成されず、検査部材30は点灯せず、使用者は第一端子121がN極であることを知ることができる。また、第一端子121がL極である時、電源コンセント40の電力は220Vであり、第一端子121がN極である時、電源コンセント40は110Vであることを意味する。この時、使用者は、正確な極性の位置をすでに知っているので、端子溝23に電源プラグ50を差し込んで、回転部材20を適切な極性ポジションまで回転させることができる。使用者が回転部材20を回転させる時、直接電源プラグ50によって回転させることもできるし、或いは回転調整部21を用いて回転させることもできる。回転調整部21は、位置限定区間15内で移動される。また、導電部材14、141は、溶断可能な金属片、或いは、高温になると回路が遮断される任意の導電材質であり、稼働温度が高すぎる時、溶断して回路が遮断され、ヒューズの作用が生じる。
【0015】
図8と図8Aを参照する。図8は、本発明の回転調整部の好ましい実施例の操作を示した説明図1であり、図8Aは、本発明の回転調整部の好ましい実施例の操作を示した説明図2である。図から分かるように、回転調整部21は、位置限定区間15内で移動が行われる。極性を入れ替えたい時、回転調整部21によって回転部材20を回転させることにより極性の入れ替えを行うことができ、使用者は、地域、電圧、極性が違ったとしても、差し込んで通電させることができ、それにより、多機能性及び幅広い適用性が達成される(特に、タッチセンサ部材22と検査部材30は、対称の両側に22h及び30hの部材を設けることにより、110V或いは220VのL極を点灯させる検査を行える)。また、回転部材は、第一端子121或いは第二端子122と電気的に接続される。
【0016】
(実施例1)
図9を参照する。図9は、本発明の実施例1の断面図である。図から分かるように、スイッチ10aは絶縁ケース11aを含み、絶縁ケース11a内には、端子溝23aを備える回転部材20aが収容され、絶縁ケース11aの一端には、極性を備える一対の導電端子12aが設けられ、一対の導電端子12aは、第一端子121aと第二端子122aを備える。第一端子121aと第二端子122aは、固定板130aに穿設されるとともに、導電部材14a、141aにそれぞれ接続される。また、一対の導電端子12aには、さらにE極アース端子123aが設けられ、端子溝23aには、アース端子123aと相互に対応し接続されるアース溝231aが設けられる。特に、E極アース端子123aには斷層のアース接触片142が設けられ、アース接触片142は、電源線L極に接続され、E極の伝導部材24a”が回転調整部21aによって回転させられてアース接触片142と接触し、電気抵抗式インジケーターランプが点灯したらアースE極の出力が正常であることがわかり、点灯しなければE極の出力機能が失われていると判断することができる。前記スイッチは、三つの端子を備えた一派的な電源プラグを差し込んで使用することができる。
【0017】
(実施例2)
図10、図10A、図10Bを参照する。図10は、本発明の実施例2の断面図であり、図10Aは、本発明の実施例2の俯瞰図であり、図10Bは、本発明の実施例2の回転のレールを示した図である。図から分かるように、本発明の実施例2は、絶縁ケース11gと、絶縁ケース11g内に収容されるとともに開口13gの周壁131gによって限定された範囲で回転を行うことが可能な回転部材(回転部材には回転調整部21g”が設けられる)とを備える。絶縁ケース11gの一端には極性を備える一対の導電端子12gが設けられ、絶縁ケース11gの他端には開口13gが設けられる。一対の導電端子12gは、第一端子121g、121g”、第二端子122g、122g”、及びアース端子123g、123g”を備えており、上述の回転部材には、一対の導電端子12gと電気的に導通する複数の端子溝23gが設けられる。端子溝23gの底部には伝導部材24gが設けられる。その電圧は220Vで、24gをN極、他端の右端24g”をL極として説明する。伝導部材L極24g”は、端子溝23gの方向へと延伸して導電接触面241g”を形成する。また、絶縁ケース11gの所定の位置には、導電スイッチ51gと、伝導部材L極24g”の電源線端子に電気的に接続された第一接続切断片52g、52g”と、第一接続切断片52g、52g”と隣接する第二接続切断片53g、53g”とが設けられ、導電スイッチ51gに隣接する箇所には、遮蔽板54gが設けられる。導電スイッチ51gは、ガイド511gと、ガイド511g上をスライドする押しブロック512gと、押しブロック512gと連結される導電接続片513gとを備える。導電接続片513gは、溶断可能な金属片、或いは高温になると回路が遮断される任意の導電材質である。以上の構造により、使用者は、導電スイッチ51gを用いてオンとオフの切り替えを行うことができる。なお、スイッチはすでに極性の選択はないので、使用者は単純にオンとオフを選択すればよく、極性の選択を行う必要性はない。また、絶縁ケース11g内には、前記回転部材を回転させるレール70gと、中孔絶縁板71gとが設けられる。さらに、端子溝23g内には安全バルブ232gが設けられる。
【0018】
(実施例3)
図11、図11A、図12を参照する。図11は、本発明の実施例3を示した説明図1であり、図11Aは、本発明の実施例3を示した説明図2であり、図12は、本発明の実施例3を示した説明図3である。図から分かるように、電源プラグ50c内には、導電スイッチ51cと、電源プラグ50cの電源線端子501cに電気的に接続される第一接続切断片52cと、第一接続切断片52cに隣接する第二接続切断片53cとが設けられる。さらに、電源プラグ50cには、タッチセンサ部材22cと、タッチセンサ部材22cに電気的に接続される検査部材30cとが設けられる。検査部材30cは、電源プラグ50cの電源線端子501cと電気的に接続される。また、タッチセンサ部材22cの一側には遮蔽板54cが設けられる。その内、導電スイッチ51cは、ガイド511cと、ガイド511c上をスライドする押しブロック512cと、押しブロック512cに連結される導電接続片513cとを備える。電源プラグ50cは、コード付き電源プラグ50cである。使用者がタッチセンサ部材22cを手で触った時、検査部材30cは、L極端子(電源線端子501c)だった場合、人体と回路を形成して発光する。反対に、N極端子だった場合は発光しない。以上により、正確な極性を知ることができる。また、電源プラグ50cのスイッチをオンにし、導電させたい時は、使用者が押しブロック512cを動かすと、押しブロック512cはガイド511cによってスライドし、押しブロック512cが遮蔽板54cに当接すると止まり、この時、前記導電接続片513cにより、前記第一接続切断52cと第二接続切断片53cの電力は導通する。また、前記導電接続片513cは、溶断可能な金属片、或いは高温になると回路が遮断される任意の導電材質であるため、ヒューズの作用が生じ、高温により電気の使用に危険が生じるのを防ぐことができる。
【0019】
(実施例4と実施例5)
図13、図14、図14A、図15を参照する。図13は、本発明の実施例4を示した説明図1であり、図14は、本発明の実施例4を示した説明図2であり、図14Aは、本発明の実施例4を示した説明図3であり、図15は、本発明の実施例5を示した説明図である。図から分かるように、絶縁ケース11dにはオン、オフ等のインジケーター16dが設けられている。なお、インジケーター16dは、単一方向のスイッチであり、使用者は手動でオンとオフを切り替えることができる。また、使用者の必要に応じて、異なる電圧の単一方向のスイッチ(220V或いは110V)を選択することができ、安全なスイッチとして使用することができるとともに、操作もしやすく、電圧を選び間違えるという問題が生じないため、工業用途に向いている。また、回転部材20dの所定の位置には検査部材30dが設けられる(図14に示すように、検査部材30dは、図13とは反対側に設けることもできる)。固定板130dは、絶縁ケースと連結させることができるだけでなく、壁60d内や、或いはテスト作業台やテスト器具に見えないように嵌合させることもできる。さらに、前記固定板130には、二つの電圧及び極性を電気的に接続することができ、非常に便利である。
【0020】
また、固定板130dには、前記回転部材20dが左に回転するのを防ぐ遮蔽壁201dが設けられる。これは、中国、日本、アメリカ、カナダの110V電圧のプラグの二つの端子、或いは、二つの端子とアースのプラグは、右へ125V方向にしか回転させることができないため、遮蔽壁201dによって回転部材20dが左へ回転するのを防ぐことを目的としている。
【0021】
(実施例6)
図16、図17、図18を参照する。図16は、本発明の実施例6を示す説明図1であり、図17は、本発明の実施例6を示す説明図2であり、図18は、本発明の実施例6を示す説明図3である。各図では、各国の様々な規格の電源プラグ50fを例に挙げている。図16では、アメリカ、日本、台湾で用いられる125Vの3端子の電源プラグ50fを例に挙げ、図17では、東南アジアで用いられる125V/250Vの2端子の電源プラグ50fを例に挙げ、図18では、ヨーロッパで用いられる250Vの2端子電源プラグ50fを例に挙げている。電源プラグ50fには、いずれも、導電スイッチ51f或いはタッチセンサ部材22f、及びタッチセンサ部材22fと電気的に接続され極性を検査するための検査部材30fが設けられる。ただし、導電スイッチ51f或いはタッチセンサ部材22f、及びタッチセンサ部材22fと電気的に接続され極性を検査するための検査部材30fは、上述の電源プラグ50だけに適用されるものではなく、各国の様々な電源プラグ50fに適用することができる。
【0022】
本発明の極性補正可能な多機能コネクタースイッチが従来の技術を改善するポイントは以下の通りである。
1、現代のニーズに合致しており、電気を利用しない時は随時電源をオフにすることができ、電気を利用する際に火災を予防するというヒューズの効果も有し、また、極性を正しく使用することができ、電気抵抗を減少させ、電磁波による放射性物質の人体に対する目に見えない危害を減らし、さらには省エネ効果があり、環境保護に役立つなどの実用進歩性を備えている。
2、導電スイッチ51cにより、電源プラグ50cに対して能動的に通電或いは通電停止を行うことができるとともに、タッチセンサ部材22cと検査部材30cにより、使用者は電源線端子(L)の正確な位置を知ることができ、誤って極性を反対に挿したりすることを防止することができるという実用進歩性を備えている。
3、各国のコンセントとプラグに適合しており、全世界各国に適用することができるため、共通性が高く、多機能である。
4、2端子の電源プラグ50或いは3端子の電源プラグ50のいずれにも適用させて使用することができる。
5、必要に応じて、変圧器、整流器、コンセント、コンセント延長コード、アダプター等の全てのコネクターに、360゜回転が可能なコネクタースイッチとして適用させることができる。
【符号の説明】
【0023】
10a スイッチ
11、11a、11b、11d、11g、11i 絶縁ケース 12、12a、12b、12g 一対の導電端子
121、121a、121g、121g” 第一端子
122、122a、122g、122g” 第二端子
123、123a、123g、123g” アース端子
13、13b、13d、13g 開口
130、130a、130d、130e 固定板
131、131g 周壁
14、14a、141、141a 導電部材
14L、14L1、141L、141L1、14N、14N1、141N、141N1 極性位置
142、142” アース接触片
15、15i 位置限定区間
16、16d インジケーター
161 第一ポジション
162 第二ポジション
20、20a、20b、20d、20i 回転部材
201d 遮蔽壁
21、21a、21i、21g” 回転調整部
22、22c、22f、22h タッチセンサ部材
23、23a、23b、23g 端子溝
231a アース溝
232、232g 安全バルブ
24、24a、24a”、24g、24g” 伝導部材
241、241g” 導電接触面
30、301、30c、30d、30f、30h、30i 検査部材
31 差し込み口パネル
32 右挿孔
40 電源コンセント
50、50c、50f 電源プラグ
501c 電源線端子
51c、51f、51g 導電スイッチ
511c、511g ガイド
512c、512g 押しブロック
513c、513g 導電接続片
52c、52g、52g” 第一接続切断片
53c、53g、53g” 第二接続切断片
54c、54g 遮蔽板
60e 壁
70g レール
71g 中孔絶縁板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
極性補正可能な多機能コネクタースイッチであって、
絶縁ケースと、絶縁ケース内に収容されるとともに絶縁ケースの開口の周壁により限定された範囲で回転を行うことが可能な回転部材と、前記スイッチの所定の位置に設けられた少なくとも一つの検査部材と、によって構成し、
前記絶縁ケースの一端には、極性を備える一対の導電端子が設けられ、前記絶縁ケースの他端には開口が設けられ、
前記回転部材には、前記一対の導電端子と電気的に導通する複数の端子溝が設けられ、
前記検査部材は、タッチセンサ部材及び伝導部材と電気的に接続されることを特徴とする、極性補正可能な多機能コネクタースイッチ。


【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図4A】
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【図5】
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【図5A】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図10】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図11A】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図14A】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−169194(P2012−169194A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30390(P2011−30390)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(507017451)淳溢科學股▲ふん▼有限公司 (4)
【Fターム(参考)】