楽曲配信方法、楽曲配信システム、楽曲配信装置およびコンピュータプログラム
【課題】演奏の行われるコンサート等に行ったユーザにだけ、楽曲データを容易に取得できる特典を付与する。
【解決手段】位置検出機能を具備した携帯端末機器10のユーザは、コンサート等で演奏された楽曲を録音し、録音に係る音データおよび検出した位置データをサーバ装置3へ送信する。サーバ装置3は、音要素データに対応付けた楽曲データを格納した楽曲データベースと、コンサートの敷地に応じた位置範囲データを楽曲データベースに対応付けて記憶する。サーバ装置3は、受信した位置データが位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データで楽曲データベースを検索して、ヒットした音要素データに対応付けた楽曲データを携帯端末機器10へ配信する。
【解決手段】位置検出機能を具備した携帯端末機器10のユーザは、コンサート等で演奏された楽曲を録音し、録音に係る音データおよび検出した位置データをサーバ装置3へ送信する。サーバ装置3は、音要素データに対応付けた楽曲データを格納した楽曲データベースと、コンサートの敷地に応じた位置範囲データを楽曲データベースに対応付けて記憶する。サーバ装置3は、受信した位置データが位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データで楽曲データベースを検索して、ヒットした音要素データに対応付けた楽曲データを携帯端末機器10へ配信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲が演奏されるコンサートまたはイベント等に行ったユーザに限定して、そのコンサートまたはイベント等で演奏された楽曲に応じた楽曲データを容易に取得できるようした楽曲配信方法、楽曲配信システム、楽曲配信装置およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末機器の一つである携帯電話機は様々な機能を具備しており、それらの機能の中には、位置検出機能、ネットワークを通じて配信される楽曲の取得機能、および取得した楽曲の再生機能などがある。これらの機能の中で、位置検出機能を具備するには、GPS(Global Positioning System)の通信衛星からの電波を受信するGPSアンテナを内蔵すること等が要求される。
【0003】
また、楽曲の取得機能および再生機能を具備する携帯端末機器(携帯電話機)へ、楽曲を配信するサービスが、ネットワーク上に開設されたウェブサイトを通じて広く行われており、利便性を高めるため、希望する楽曲の正確な曲名および演奏者等をユーザが把握していなくても、希望楽曲を容易に特定する内容が各種提示されている。
【0004】
例えば、下記の特許文献1では、求めている楽曲をユーザが歌唱し、その歌唱音を携帯端末機器に入力して楽曲検索サーバへ送信し、送信されてきた歌唱音に対する音声および音程認識処理を楽曲検索サーバで行うことで、ユーザの希望楽曲を探し出せるようにした技術内容が開示されている。また、下記の特許文献2では、ユーザの携帯端末器から送信された歌唱音に対する音声等の認識処理を専用の処理サーバ装置で行うと共に、処理サーバ装置の処理結果を楽曲検索サーバで送信することで、楽曲検索サーバがユーザの希望楽曲を検索できるようにしている。
【特許文献1】特開2002−258874号公報
【特許文献2】特開2004−21233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンサートまたはイベント等でアーティストの歌唱および演奏等を楽しんだユーザは、その後もコンサート等の余韻を楽しむために、そのアーティストの楽曲を再度聞きたいと思うことがある。このような要望に対して、コンサート等で演奏された複数の楽曲が同一の曲順で聞くことができれば、コンサート等の擬似的に再演してコンサート等の余韻をユーザは一段と深く楽しめることが想像できる。さらに、そのような形でコンサート等の余韻を楽しめることをコンサート等へ行ったユーザだけの特典として付与すれば、コンサート等に対するプレミアム性および付加価値を高めることに役立つ。
【0006】
上述したようなコンサート等で聞いた複数の楽曲を同一の曲順で、コンサート後にも楽しみたいと云う要望に、上述した特許文献1および特許文献2で対応することを想定した場合、ユーザがコンサートで演奏された複数の楽曲を覚えておく必要があると共に、各楽曲を順次歌唱する必要があるため、ユーザの負担が大きいと云う問題がある。また、上述した特典をコンサート等へ行ったユーザにだけ付与するようにすることは、上述した特許文献1および特許文献2で開示されて内容では対応できないと云う問題がある。
【0007】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、位置検出機能および楽曲の取得機能を具備する携帯端末機器を利用して、コンサートまたはイベント等に行ったユーザだけが、コンサートまたはイベント等を行ったアーティストの楽曲を容易に取得できるようした楽曲配信方法、楽曲配信システム、楽曲配信装置およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶しており、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索し、検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶しており、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索し、検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に含む複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶しており、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定すると共に、受信した音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出し、抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信し、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0011】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に含む複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶しており、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定し、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出し、受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信し、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、歌唱者の発声音の音データを取得し、前記音要素データは、発声音の声質に応じた周波数データであることを特徴とする。
また、本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、歌唱音を含む楽曲の音データを取得し、前記音要素データは、楽曲に応じた歌詞テキストデータであることを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、楽曲の音データを取得し、前記音要素データは、楽曲に応じたリズムデータであることを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る楽曲配信方法は、前記楽曲データベースが格納する楽曲データは、前記位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音であることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段とを備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信する手段とを備え、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段とを備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信する手段とを備え、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リスト、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データ、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記通信手段を用いて、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0025】
さらにまた、本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リスト、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データ、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記通信手段を用いて、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、携帯端末機器から送られた位置データが所定の位置範囲データに含まれる否かをサーバ装置が特定し、含まれる場合は、携帯端末機器が取得した音データから音要素データを抽出して、その音要素データで所定の位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースを検索するため、サーバ装置で携帯端末機器が取得した音データに係る楽曲データを特定して、携帯端末機器へ配信できるようになる。その結果、所定の場所へ行って音データを取得したユーザにだけ、楽曲データを配信できるようになるので、位置範囲データをコンサートまたはイベント等が行われた場所に設定すると共に、位置範囲データに対応付けた楽曲データベースに、コンサートまたはイベント等を行ったアーティストの楽曲を含ませておくことで、コンサート等へ行ったユーザにだけ、そのコンサート等で演奏したアーティストの楽曲をユーザは容易に取得できるようになる。
【0027】
それにより、アーティストが演奏を行うコンサートまたはイベント等のプレミアム性が高まると共に、そのアーティストの楽曲を容易に取得しやすくなると云う付加価値もコンサートまたはイベント等に対して生じさせられる。なお、携帯端末機器で音データを取得する状況としては、コンサートまたはイベント等でアーティストの歌唱音またはトーク音声を携帯端末機器で録音すること、コンサートまたはイベント等の休憩時間または終了後などに、ユーザ自らが、そのアーティストの楽曲音を歌い、その歌声を携帯端末機器で録音することなどが挙げられる。
【0028】
本発明にあっては、音データからの音要素データの抽出を携帯端末機器で行うので、サーバ装置が音要素データの抽出処理負担から解放され、楽曲データ配信処理に集中して配信に係る処理効率を高めやすくなる。また、それ以外は、上述した発明と同様に、コンサート等へ行ったユーザにだけ、そのコンサート等で演奏したアーティストの楽曲をユーザは容易に取得できると云う特典を生じさせて、コンサート等のプレミアム性およびスペシャル感を高められる。
【0029】
本発明にあっては、サーバ装置が、音要素データに対応付けた楽曲を選択可能に含む楽曲リストと、楽曲リストに対応付けた位置範囲データと、楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶すると共に、携帯端末機器は楽曲リストの中から楽曲の選択指示に係る配信要求をサーバ装置へ送信するので、上述した発明と同様にコンサート等のプレミアム性を高められることを確保した上で、配信対象となる楽曲が楽曲リストの中から特定されるため、数多くの楽曲データを含む楽曲データベースの中から、配信用の楽曲データを抽出しやすくなる。また、ユーザが複数の楽曲データの配信を希望する場合も、楽曲リストの中から複数の楽曲を選択すれば済むため、複数の楽曲データの配信にも対応しやすくなる。
【0030】
さらに、楽曲リストの中身を、ユーザが行ったコンサートまたはイベント等の演奏内容と同じ曲目にすれば、楽曲リストと同等の楽曲データを配信しやすくなる。この場合、楽曲リストと同等の曲目の楽曲データを取得したユーザは、コンサート等の終了後に取得した楽曲データをコンサート等と同じ曲順で聞けば、コンサート等を容易に追体験でき、コンサート等の擬似的な再演を楽しむことができる。
【0031】
本発明にあっては、音データからの音要素データの抽出を携帯端末機器で行うので、サーバ装置が音要素データの抽出処理負担から解放され、サーバ装置での楽曲データ配信処理を効率的に行える。また、それ以外は、上述した発明と同様に、コンサート等へ行ったユーザにだけ、そのコンサート等で演奏したアーティストの楽曲をユーザは容易に取得できる上、楽曲リストの中身を工夫すれば、コンサート等の追体験もユーザが容易に行えるようになる。
【0032】
本発明にあっては、音要素データは歌唱音の音質に応じた周波数データであるため、サーバ装置は、コンサート等で歌唱するアーティストが誰であるか、その楽曲が何であるかを、音質(声質の特性)に応じた周波数データに基づく音声認識処理で特定できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、周波数データに対応付けて楽曲データを格納した楽曲データベース、または周波数データに対応付けて楽曲を選択可能に含む楽曲リストを記憶することになる。
【0033】
本発明にあっては、音要素データは楽曲に応じた歌詞テキストデータであるため、音声認識処理として歌唱音を歌詞のテキストに変換して歌詞テキストデータを得ると共に、その歌詞テキストデータに基づきコンサート等で歌唱された楽曲が何であるかをサーバ装置がテキストベースで特定できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、歌詞テキストデータに対応付けて楽曲データを格納した楽曲データベース、または、歌詞テキストデータに対応付けて楽曲を選択可能に含む楽曲リストを記憶することになる。
【0034】
本発明にあっては、音要素データは楽曲に応じたリズムデータ(リズム進行パターンを表したデータなど)であるため、音声認識処理として、楽曲音に応じたリズムデータを求めると共に、そのリズムデータに基づきコンサート等で歌唱された楽曲が何であるかをサーバ装置が特定できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、リズムデータに対応付けて楽曲データを格納した楽曲データベース、または、リズムデータに対応付けて楽曲を選択可能に含む楽曲リストを記憶することになる。
【0035】
本発明にあっては、楽曲データベースが格納する楽曲データは、位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音(ライブ音源)であるため、配信された楽曲データを取得して再生処理により楽曲音(ライブ音)を聞くユーザは、自身が行ったコンサート等の内容を再度、同じ音内容で聞けるため、コンサート等の追体験のリアル度が更に向上される。なお、演奏された楽曲音をスムーズに配信できるようにするためには、演奏された楽曲音を速やかにサーバ装置が記憶する楽曲データベースに格納することが重要になるが、昨今のデジタル録音技術を用いれば、配信可能なデジタル録音を容易に取得でき好適であると共に、配信内容を整えるための編集処理なども容易に行える。
【発明の効果】
【0036】
本発明にあっては、コンサートまたはイベント等へ行ったユーザは、その場で取得した楽曲音の音データを位置データと共にサーバ装置へ送信するだけで、送信した音データに応じた楽曲データをユーザは入手できるので、コンサートまたはイベント等の開催者はコンサートまたはイベント等に対するプレミアム性を向上できるメリットがあり、また、ユーザにとっては、所望の楽曲データを容易に取得できると云うメリットがある。
また、本発明にあっては、コンサートまたはイベント等で取得した楽曲音の音データから音要素データを抽出する処理を携帯端末機器側で行うので、上述した各メリットを確保した上で、サーバ装置側の処理負担を低減できる。
【0037】
さらに、本発明にあっては、サーバ装置が、音要素データに対応付けた楽曲を選択可能に含む願曲リストを記憶し、楽曲リストを介してユーザの所望する楽曲を受け付けるので、上述した各メリットを確保した上で、ユーザは複数の楽曲を容易に取得できると共に、楽曲リストの中身を工夫すれば、コンサート等で演奏された複数の楽曲をセットにして配信することもスムーズに行える。
さらにまた、本発明にあっては、楽曲音の音データからの音要素データの抽出処理を携帯端末機器側で行うので、サーバ装置側の処理負担を低減できる。
【0038】
本発明にあっては、音要素データとして、アーティスト等の発声音の音質に応じた周波数データを用いるので、周波数の比較結果に基づいて、歌唱するアーティストまたは楽曲を特定できる。
また、本発明にあっては、音要素データとして、歌唱音を含む楽曲の歌詞テキストデータを用いるので、音データに応じた楽曲を確実に特定できる。
さらに、本発明にあっては、音要素データとして、楽曲のリズムデータを用いるので、音データに応じた楽曲を容易に特定できる。
さらにまた、本発明にあっては、楽曲データベースが格納する楽曲データは、位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音にするので、ユーザがコンサートまたはイベント等で聞いた時の楽曲音(スタジオで演奏された音ではなく、ライブで演奏された音)を再度、楽しむことができ、コンサート等の追体験を容易に実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
図1は、本発明の第1実施形態に係る楽曲配信システム1の全体的な構成を示している。本実施形態の楽曲配信システム1は、ネットワークを用いた楽曲配信サービスを運営する事業体が管理するサーバ装置3(楽曲配信装置に相当)が、コンサートまたはイベント等へ行ったユーザに限定して、それらコンサートまたはイベント等で演奏された楽曲のデータ(デジタルの楽曲データ)をユーザの携帯端末機器10へ配信するようにしたものである。なお、ユーザの携帯端末機器10には、本実施形態においてはGPSに対応した位置検出機能を具備した携帯電話機を適用しているが、通信機能及びGPS機能を具備したPDA(Personal Digital Assistant)及び携帯型のコンピュータ等も適用できる。
【0040】
図2は、本サービスに対応した携帯端末機器10(携帯電話機)の内部構成を示すブロック図である。携帯端末機器10は、無線通信が可能な一種のコンピュータに相当し、各種制御処理を行うCPU11に、通信部12、GPS受信部13、RAM14、ROM15、表示パネル10a、操作部10b、音出力処理部16、入力音処理部17および記憶部18を内部バス10fで接続した構成になっている。
【0041】
通信部12は、無線アンテナ10cと接続されており、図1に示す多数の無線中継基地局2A、2B・・・と無線通信を行い、ネットワークNWに接続された様々な機器とCPU11の制御指示に基づきデータ通信を行う。GPS受信部13は、GPSアンテナ10dと接続されており、図1に示すGPSの通信衛星Gから出される電波を受信して携帯端末機器10の自位置の位置データ(緯度データ、経度データ)を検出する。なお、検出された位置データは、検出日時と共にRAM14の所定領域に順次記憶されるようになっている。RAM14はCPU11の処理に従うデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM15はCPU11が行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を予め記憶している。
【0042】
また、表示パネル10aは、携帯端末機器10の処理状況、各種メニュー、操作内容およびサーバ装置3から送信された各種画面データの表示を、CPU11の制御に基づき行うものである。操作部10bは、携帯端末機器10の筐体表面に設けられた多数の操作キー(上下左右キー、決定キー、数字キー等)で構成されており、本実施形態では表示パネル10aで表示した内容等に応じて各種操作をユーザから受け付ける。
【0043】
音出力処理部16は、スピーカ10eが接続されており、ダウンロードした楽曲データを操作部10bで受け付けた操作に応じたCPU11の制御指示に基づき再生処理を行ってスピーカ10eから再生音を出力する処理を行う。また、入力音処理部17は、携帯端末機器10の筐体外方へ向けて配置されたマイク10fと接続されており、操作部10bで受け付けた操作に応じたCPU11の制御指示に基づきマイク10fで取得されたアナログ音をアナログ/デジタル変換を行って、所定のファイル形式のデジタルの音データを取得する処理を行う。なお、入力音処理部17は、変換したデジタルの音データに、取得音の高低および音質等に関連する周波数要素(周波数データ)および時間の経過に伴って取得する音のベースとなるリズム進行に関連するリズム要素(リズムデータ)を含むように変換処理を行っており、変換した音データを記憶部18へ内部バス10fで伝送する。
【0044】
最後に、記憶部18は、携帯端末機器10に係る各種プログラム及びデータ等を記憶し、本実施形態ではプログラムとして、携帯端末機器10のCPU11が行う基本的な処理(データの通信処理、画面データの表示処理等)を規定した端末プログラム19aと、GPS受信部13を用いて自位置の位置データを検出する処理等を規定した処理プログラム19bとを記憶する。また、記憶部18は、通信部12を通じてサーバ装置3からダウンロードした楽曲データおよびマイク10fで取得した音データ等を、それぞれフォルダに分けて記憶している。
【0045】
なお、処理プログラム19bは、ウェブサイトのブラウジング処理等も含んでおり、携帯端末機器10がサーバ装置3へアクセスして、サーバ装置3から送られてくるサイト画面のデータを表示パネル10aで表示する制御をCPU11が行うことも規定している。また、処理プログラム19bの規定内容により、表示するサイト画面の内容に対して操作部10bで受け付けた操作内容に伴い、CPU11がGPS受信部13に位置データを検出させる制御を行うこと、検出した位置データ、および記憶部18から読み出した音データを通信部12から、サーバ装置3へ送信する処理を行うことなども可能にしている。
【0046】
一方、図3は、サーバ装置3の主要な内部構成を示したブロック図である。サーバ装置3は、配信サービスの登録ユーザの機器へ楽曲データを配信するために、ネットワーク上に配信サービス用のウェブサイトを開設している。本実施形態のサーバ装置3には、汎用のサーバコンピュータを用いており、内部バス3fを介してMPU3a、通信インタフェース3b、RAM3c、ROM3d、及びハードディスク装置3eを接続した構成にしている。
【0047】
通信インタフェース3bは、図1に示すネットワークNWを経由して外部の装置と各種データ及び情報の通信を行う通信手段に相当する。また、RAM3cは、MPU3aの処理に伴って生じるデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM3dは、MPU3aが行う基本的な処理内容を規定したプログラムを予め記憶している。ハードディスク装置3eは、サーバ装置3を作動させる上で基本となる処理内容を規定したシステムプログラム4、サーバプログラム5、楽曲データベースを含む配信用データベース20、サイト画面データベース6、及び会員データベース7等を記憶している。
【0048】
サーバプログラム5は、本発明に係る楽曲データの配信サービスを行う上で、サーバ装置3のMPU3aが行う各種処理内容を規定したものである。具体的には、外部からのアクセスと処理進行状況に応じて図5のトップページ画面30〜図6(b)のページ画面32等をアクセス元の外部機器(外部の端末機器に相当)に表示させるように画面データを送信する制御をMPU3aが行うことを規定している。また、サーバプログラム5は、図5のトップページ画面30に応じた画面データの送信に合わせて、アクセス元の外部機器に係るユーザが登録会員であるか否かの判断、未登録会員に対する会員登録処理等をMPU3aが行うことも規定している。
【0049】
さらに、本実施形態のサーバプログラム5は、外部機器から送信されてきた位置データを、配信用データベース20に含まれる位置範囲データと比較し、送信されてきた位置データが、位置範囲データの範囲内に含まれるか否かをMPU3aに判断させることを規定している。さらにまた、サーバプログラム5は、送信されてきた位置データが、位置範囲データの範囲内に含まれるとMPU3aが判断した場合、音声認識処理として、外部機器から送信されてきた音データから音要素データを抽出する処理をMPU3aに行わせることを規定している。本実施形態では、音要素データとして、音データに含まれる周波数データおよびリズムデータをMPU3aが抽出することを、サーバプログラム5は規定している。
【0050】
また、サーバプログラム5は、抽出した周波数データおよびリズムデータに該当する音要素データを配信用データベース20からMPU3aが検索する旨を規定し、検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを配信用データベース20から読み出し、通信インタフェース3bを用いてアクセス元の外部機器へ配信(送信)する制御処理をMPU3aが行うこと規定している。
【0051】
図4は、ハードディスク装置3eが記憶する配信用データベース20の概略的な中身を示している。配信用データベース20は、コンサートまたはイベント等を行うアーティスト(演奏者、歌手、グループ等)ごとに、各アーティストの楽曲データおよび演奏を行ったコンサート等の場所を示す位置範囲データを束ねたテーブルを含んでいる。具体的に配信用データベース20は、アーティストAに対して第1テーブル21、アーティストBに対して第2テーブル22を含んでいる。なお、図4では第2テーブル22までの図示に留めているが、図示されない他のアーティスト用の第3テーブル以降のテーブルも配信用データベース20は含んでいるものとする。
【0052】
また、各テーブル21、22の中身は、位置に関連した位置データベース21a、22aと、楽曲に関連した楽曲データベース21b、22bに大別される。例えば、アーティストA用の第1テーブル21に含まれる位置データベース21aは、アーティストAがコンサート等を行った日付、コンサート等ごとの時間(コンサート等の演奏時間の前後の範囲も含んだ時間)、およびコンサート等ごとの会場になった場所の位置範囲を示す位置範囲データを含んだものになっている。本実施形態の位置範囲データは、図1に示すように、コンサート等が行われる会場の敷地内の境界(矩形状の境界線)の頂点A、B、C、Dのそれぞれの緯度経度を示すデータになっている。
【0053】
また、アーティストA用の楽曲データベース21bは、アーティストAが歌唱または演奏する複数の楽曲の曲名(楽曲A1、A2・・・An)を含むと共に、曲名ごとに、その楽曲に応じたデジタルの楽曲データ(楽曲データA1、A2・・・An)、各楽曲データに含まれる周波数データ(アーティストの歌唱音または発声音の声質に応じたもの等)、および各楽曲データに含まれるリズムデータ(楽曲のリズムベースを構成するデータ等)をそれぞれ対応付けた内容になっている。よって、アーティストA用の第1テーブル21は、楽曲データベース21bに位置データベース21aに含まれる位置範囲データが対応付けられた構成となっている。
【0054】
なお、アーティストB用の第2テーブル22も、上述した第1テーブル21と同様に、位置データベース22aおよび楽曲データベース22bを含む構成になっており、さらに、図示しない第3テーブル以降も、第1テーブル21と同等の構成になっている。
【0055】
また、図5〜図6(b)に示すページ画面30〜32は、図3のサーバ装置3が有するハードディスク装置3eに記憶されているサイト画面データベース6に格納された各画面データに応じたものであり、これらの画面データが携帯端末機器10等の外部機器へ送信されると外部機器での表示処理により、ページ画面30〜32が外部機器の表示パネルに表示される。なお、サイト画面データベース6は、ページ画面30〜32以外の図示していないページ画面用の画面データも多数格納している。
【0056】
図5のトップページ画面30は、外部機器がサーバ装置3へアクセスした場合に、最初にアクセス元の機器へ送信される画面データに応じた画面内容であり、サーバ装置3がネットワーク上に開設する楽曲配信サイトのトップページに相当している。トップページ画面30は、本サービスは、コンサート連動形の楽曲配信サイトであることを説明する記述と、選択可能な会員ボタン30a(「会員の方」と記載されたボタン)および未登録会員ボタン30b(「未登録の方」と記載されたボタン)を具備している。
【0057】
会員ボタン30aが外部機器で選択される操作が行われると、その旨がサーバ装置3へ送られて、サーバ装置3は、パスワード等の入力操作を行う会員確認用のページ画面(図示せず)に応じた画面データをアクセス元の外部機器へ送信することになる。この会員確認用のページ画面に対して外部機器で所定のパスワード等の入力操作が行われて送信操作が行われると、パスワード等の会員確認データがサーバ装置3へ送られ、サーバ装置3は会員確認処理を行う。
【0058】
また、トップページ画面30で未登録会員ボタン30bが外部機器で選択される操作が行われると、その旨がサーバ装置3へ送られて、サーバ装置3は、会員登録用のページ画面(図示せず)に応じた画面データをアクセス元の外部機器へ送信することになる。この会員登録用のページ画面に対して外部機器で所定の会員登録事項の入力操作が行われて送信操作が行われると、会員登録事項のデータがサーバ装置3へ送られ、サーバ装置3は会員登録処理を行うと共に、送られてきた会員登録事項のデータをハードディスク装置3eの会員データベース7に格納して、会員確認処理の際に利用できるようにしている。
【0059】
図6(a)のページ画面31は、会員確認処理または会員登録処理が完了した後に、サーバ装置3からアクセス元の機器へ送信される画面データに応じた画面内容であり、位置検出ボタン31a(「位置検出」と記載されたボタン)を設けた構成になっている。この位置検出ボタン31aが図2に示すような位置検出機能を有する携帯端末機器10で選択される操作が行われると、携帯端末機器10は、GPSアンテナ10dで通信衛星Gからの電波を受信してGPS受信部13で現在の位置データ(緯度経度データ)を取得し、取得した位置データを取得日時と共にRAM14に記憶する。また、携帯端末機器10は、位置検出ボタン31aの選択操作を受け付けた旨をサーバ装置3へ送る処理も行う。
【0060】
図6(b)のページ画面32は、図6(a)の位置検出ボタン31cの選択操作を受け付けた旨をサーバ装置3が受信した後に、アクセス元の機器へサーバ装置3が送信する画面データに応じた画面内容であり、アクセス元の機器で先に取得されている音データの設定および設定した音データと検出した位置データをアップロードする内容になっている。
【0061】
即ち、ページ画面32は、音データの格納フォルダの中から、サーバ装置3へアップロードする音データを設定するための設定欄32aを設けると共に、設定した音データと、図6(a)のページ画面31で検出した位置データをアップロードするためのアップロードボタン32bを設けている。そのため、アクセス元の機器で、設定欄32aに音データが設定された状態で、アップロードボタン32bが選択される操作が行われると、アクセス元の機器は、音データおよび位置データを読み出してサーバ装置3へ送信する処理を行う。このような経緯を経て、サーバ装置3は、ユーザの端末機器から音データおよび位置データを取得することになる。
【0062】
次に、本発明の楽曲配信サービスを実行するための一連の処理手順の内容(楽曲配信方法の内容)を図7〜図10に示す第1フローチャートから第3フローチャートに従って説明する。なお、処理の開始にあたり、携帯端末機器10を有するユーザは、図1に示すコンサートホールHの敷地内に居て、アーティストの演奏を聞ける状態にあるものとする。
【0063】
最初に図7の第1フローチャートに基づき説明すると、ユーザは、演奏中のアーティストの歌唱音を取得するために、携帯端末機器10の録音操作を行うことになる。なお、アーティストの歌唱音の録音は、歌い始めの数秒間などのように、楽曲の少なくとも一部で充分である。よって、携帯端末機器10は先ず、操作部10bでユーザから録音操作を受け付けたか否かを判断する(S1)。録音操作を受け付けていない場合(S1:NO)、携帯端末機器10は、操作待ちの状態となり、録音操作を受け付けた場合(S1:YES)、マイク10fでアーティストの歌唱音を所定時間(例えば、10秒間)取得して、入力音処理部でデジタルの音データを生成して記憶部18のフォルダに格納し、音データを取得する(S2)。音データの取得後、ユーザのアクセス操作に基づいて、携帯端末機器10は、サーバ装置3へアクセスする(S3)。
【0064】
サーバ装置3は、携帯端末機器10からのアクセスを受けると、図5のトップページ画面30用の画面データを携帯端末機器10へ送信する(S4)。画面データを受信した携帯端末機器10は、図5のトップページ画面30を表示パネル10aに表示する。トップページ画面30の表示後は、ユーザの操作に応じて携帯端末機器10およびサーバ装置3が連携して会員確認処理を行うことになる(S5)。
【0065】
即ち、トップページ画面30の会員ボタン30aがユーザにより選択された場合、サーバ装置3から会員確認用の画面データが携帯端末機器10へ送信され、携帯端末機器10で表示される会員確認用のページ画面に従って、所定のパスワード等の会員データが入力されてサーバ装置3へ送信される。送信された会員データは、サーバ装置3が会員データベース7の登録内容と比較確認を行って、会員の認証確認を行う。また、未登録会員ボタン30bがユーザにより選択された場合、サーバ装置3から会員登録用の画面データが携帯端末機器10へ送信され、携帯端末機器10で表示される会員登録用のページ画面に従って、登録に必要な事項の登録データが入力されてサーバ装置3へ送信される。送信された登録データは、サーバ装置3が会員データベース7に格納し、会員の登録処理を行う。
【0066】
会員の認証確認後または登録処理後、図8の第2フローチャートに示すように、サーバ装置3は、図6(a)の位置データ検出用のページ画面31に応じた画面データを携帯端末機器10へ送信する(S6)。画面データを受信してページ画面31を表示した携帯端末機器10は、位置検出ボタン31aがユーザにより操作がされたか否かを判断し(S7)、操作されていない場合(S7:NO)、操作待ちとなる。また、位置検出ボタン31aが操作された場合(S7:YES)、携帯端末機器10は、GPSアンテナ10dおよびGPS受信部13を用いて位置データを検出し(S8)、検出した位置データを検出日時と対応付けてRAM14に記憶すると共に、位置検出を行った旨をサーバ装置3へ送信する(S9)。
【0067】
次に、サーバ装置3は、図6(b)の音データ設定用のページ画面32に応じた画面データを携帯端末機器10へ送信する(S10)。画面データを受信してページ画面32を表示した携帯端末機器10は、設定欄32aにアップロードする音データが設定された状態でアップロードボタン32bがユーザにより操作されたか否かを判断し(S11)、操作されていない場合(S11:NO)、操作待ちとなる。また、アップロードボタン32bが操作された場合(S11:YES)、携帯端末機器10は、RAM14に記憶された位置データおよび記憶部18の所定のフォルダに格納された音データをそれぞれ読み出して、サーバ装置3へ送信する(S12)。
【0068】
それから、図9の第3フローチャートに示すように、サーバ装置3は、受信した位置データが図4に示す各楽曲データベース21b、22b等に対応付けた位置データベース21a、22a等に格納された各位置範囲データに含まれるか否かを比較判断する(S13)。受信した位置データが、いずれの位置範囲データにも含まれないと判断した場合(S13:NO)、サーバ装置3は、ユーザの現在地が楽曲配信可能場所に含まれない旨を携帯端末機器10へ送信する(S14)。また、この場合は、楽曲配信条件が満たされないので、楽曲配信可能位置に含まれない旨の送信で一連の処理は終了となる。
【0069】
一方、受信した位置データが、いずれかの位置範囲データに含まれると判断した場合(S13:YES)、サーバ装置3は、受信した音データから音要素データとして、周波数データおよびリズムデータを抽出する(S15)。さらに、サーバ装置3は、位置データが含まれる位置範囲データに対応付けられた楽曲データベース(例えば、アーティストAの楽曲データベース21b)に含まれる音要素データ(周波数データおよびリズムデータ)の中に、抽出した音要素データ(周波数データおよびリズムデータの両方)に該当(合致)するものがあるか無いかを検索する(S16)。
【0070】
抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが見つからない場合(S16:NO)、サーバ装置3は、該当する楽曲が存在しない旨を携帯端末機器10へ送信する(S17)。この場合は、配信すべき楽曲が存在しないので、楽曲が存在しない旨の送信で一連の処理は終了となる。一方、検索により、抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが見つかった場合(S16:YES)、サーバ装置3は、該当した音要素データ(例えば、周波数データA1およびリズムデータA1)に対応付けられた楽曲データ(例えば、楽曲データA1)を楽曲データベース(例えば、楽曲データベース21b)から読み出し(S18)、読み出した楽曲データを携帯端末機器10へ送信する(S19)。
【0071】
よって、以上のような処理により、コンサートホールHへ行ったユーザにだけ、容易に楽曲データが取得できると云う特典を提供でき、コンサートで気に入った曲をダウンロードするために、楽曲配信サイトで希望する楽曲を検索すると云う面倒な手間からユーザを解放できると共に、開催されるコンサートに対してプレミアム性およびスペシャル性を付帯させることができる。
【0072】
なお、第1実施形態に係る発明は、上述した内容に限定されるものではなく、種々の変形例が存在する。例えば、位置範囲データに対応する場所は、コンサートホール(コンサート会場)以外にも、アーティストが演奏を行う場所であれば、いずれの場所でも対応可能であり、フェスティバル会場、イベント会場、ライブハウス、野外会場なども適用でき、これらの場所を適用する場合は、図4の配信用データベースに含ませる位置データベース21a、22a等に、これらの場所に対応する位置範囲データを含ませておくことになる。
【0073】
また、位置範囲データに係る境界の形状は、図1に示すように頂点A、B、C、Dによる矩形に限定されるものではなく、コンサート等が行われる場所の形状に合わせて、多角形状、円、楕円等にすることも可能である。このとき、境界の形状が円である場合は、位置範囲データとして中心となる位置の緯度経度と、境界の領域の半径(半径距離)を規定することになり、また、境界の形状が楕円である場合は、中心となる位置の緯度経度、長軸両端の位置の緯度経度、および短軸両端の位置の緯度経度を規定することになる。
【0074】
さらに、楽曲配信の許可条件を厳密にするため、コンサート等が行われる日時に、そのコンサート会場にユーザが居ることを確認できるように、サーバ装置3が日時の要素を判断するようにしてもよい。例えば、サーバ装置3は、図4の配信用データベース20に示すように、コンサート等が行われる日付および時間(コンサート時間の前後を含む時間帯)を、そのコンサート等が行われる場所の位置範囲データに対応付けておき、携帯端末機器10は、位置データと共に位置検出日時をサーバ装置3へ送信する。
【0075】
そして、サーバ装置3は、送信されてきた位置検出日時が、配信用データベース20に含まれる日付および時間に合致するか否かを判定し、合致しないときは、そこで、日時が合致しない旨を携帯端末機器10へ送信して楽曲配信処理を終了することになる。また、合致したときは、その合致した日付に応じた位置範囲データに、送信されてきた位置データが含まれるかを、サーバ装置3は比較判断し、以降、図9の第3フローチャートのステップS13からの処理を行うことになる。なお、比較対象となる日付は、携帯端末機器10がサーバ装置3へ位置データおよび音データを送信する日付またはサーバ装置3が、携帯端末機10から送信されてきた位置データおよび音データを受信する日付を利用することも可能である。
【0076】
さらにまた、図4の配信用データベース20に含まれる各楽曲データベース21b、22bに格納される楽曲データA1、A2・・・、B1、B2・・・等に対応付ける音要素データは、周波数データA1、A2・・・、B1、B2・・・等およびリズムデータA1、A2・・・、B1、B2・・・等の両方以外に、いずれか一方のみを対応付けることも可能である。この場合は、楽曲データに対応付けられた音要素データ(周波数データまたはリズムデータのいずれか一方)と同じデータを、図9の第3フローチャートにおけるステップS15の段階でサーバ装置3は抽出すればよくなる。
【0077】
この場合、音要素データとして、周波数データのみを適用した場合、楽曲データにアーティストの発声音の声質に応じた周波数データを対応付けておけば、ユーザはコンサート等でアーティストの歌唱音を録音する以外に、歌唱の合間におけるアーティストのトークを録音してサーバ装置3へ送ることで、アーティストの特定を行うことも可能になる。また、音要素データとして、リズムデータのみを適用した場合は、ボーカル(歌唱)の無い楽器の演奏のみで楽曲が構成されるコンサート等に対して、楽曲の音データを取得して楽曲を特定する際に好適となる。
【0078】
図10は、変形例の配信用データベース40を示している。この変形例の配信用データベース40は、各テーブル41、42等に含まれる位置データベース41a、42a等は、図4に示す配信用データベース20と同様にしているが、楽曲データベース41b、42b等を図4の配信用データベース20と相違させている。即ち、図10に示す楽曲データベース41b、42b等は、楽曲データA1、A2・・・、B1、B2・・・等に対応付ける音要素データとして楽曲の歌詞に応じた歌詞テキストデータA1、A2・・・、B1、B2・・・等にしていることが特徴になっている。
【0079】
歌詞テキストデータを含む楽曲データベースを用いる場合、図9の第3フローチャートのステップS15において、サーバ装置3は、音要素データの抽出処理として、音データに含まれるアーティストの歌唱音を歌詞のテキストデータに変換する処理を行うことになる。よって、サーバ装置3は、この変換処理で得た歌詞のテキストデータに合致する歌詞テキストデータA1、A2・・・、B1、B2・・・等を楽曲データベース41b、42b等からテキスト検索を行うことになる。このように音要素データとして歌詞テキストデータを適用する場合は、歌唱音を含む楽曲の音データを取得して、楽曲データベースに対しテキスト検索が可能となり、検索処理を効率的に行えるメリットがある。
【0080】
また、音要素データは、上述した周波数データ、リズムデータ、歌詞テキストデータの三つのデータの中から二つ以上のデータを組み合わせて用いることも可能であり、このようにすることで、よりアーティストおよび楽曲の検索精度を高めることができる。特に、同一の楽曲が複数の異なるアーティストに歌われているような場合、この楽曲の何れのアーティストの歌唱による楽曲データを検索する際に、音要素データとして、声質からアーティストを特定できる周波数データと、歌詞から楽曲を特定できる歌詞テキストデータとの二つを組み合わせて用いることが好適となる。
【0081】
さらに、別の変形例としては、図4の楽曲データベース21b、22b等に格納する楽曲データは、その楽曲データベース21b、22b等が対応付けられる位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音の音データ(ライブ音)にすれば、コンサート後もユーザは、コンサートの忠実な再体験を楽しむことができ、好適となる。この場合、配信サービスの事業者は、コンサートの演奏をデジタル録音して、録音した楽曲データを速やかにサーバ装置3の楽曲データベース21b、22b等に格納して、速やかに配信を行えるように準備することが重要になる。
【0082】
さらにまた、別の変形例として、音データから音要素データを抽出する処理を、サーバ装置3ではなく、携帯端末機器10で行うことも可能である。この場合、図2に示す携帯端末機器10の記憶部18に記憶される処理プログラム19bに、入力音処理部17で音データを得た場合、音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データを記憶部18のフォルダに格納する処理をCPU11に行わせることを規定した内容を含ませる。
【0083】
よって、この変形例の場合では、図7の第1フローチャートにおいて、携帯端末機器10が音データを取得した段階(S2)の後に、音データから音要素データ(周波数データ、リズムデータまたは歌詞テキストデータの中の少なくともいずれか一つのデータ)を抽出する処理が加わることになり、図8の第2フローチャートのステップS12の段階で、携帯端末機器10は、音データの替わりに、抽出した音要素データを位置データと共にサーバ装置3へ送信することになる。さらに、図9の第3フローチャートでは、ステップS15の段階が省略されて、サーバ装置3はステップS16の段階で、送信されてきた音要素データで楽曲データベースを検索することになる。このように、携帯端末機器10側で音要素データを抽出することで、サーバ装置3側の処理負担が低減され、サーバ装置3にアクセスが増加した場合における配信処理の対応効率を高められる。
【0084】
また、楽曲ごとにアーティストの演奏等を容易に録音するためには、携帯端末機器10に自動録音機能を具備させることが好ましく、この自動録音機能で、楽曲間の音量の大きさを比較検出して、音量が小さくなったことで演奏される楽曲が切り替わったことを携帯端末機器10に認識させて、各楽曲の歌い始めの数秒間を自動録音させて、ユーザの録音負担を低減させることが可能になる。
【0085】
さらに、携帯端末機器10で録音する対象は、アーティストの歌唱音または演奏音に限られるものではなく、コンサートの終了後にユーザが気に入った曲を思い出して、ユーザ自らが歌う歌唱音を携帯端末機器10で録音して、コンサートの敷地内からサーバ装置3へ、ユーザ歌唱に基づく音データを送信してもよい。このようにユーザの歌唱音に基づく音データに対応可能にするには、声質(周波数データ)による検索が無理なので、サーバ装置3が有する配信用データベース20内の楽曲データに対応付ける音要素データには、リズムデータまたは歌詞テキストデータの少なくともいずれか一方を用いることが重要となる。
【0086】
図11は、本発明の第2実施形態で用いられるサーバ装置53の主要な内部構成を示したブロック図である。本発明の第2実施形態は、基本的なシステム構成は第1実施形態の楽曲配信システム1と同様であるが、サーバ装置53が、コンサート等で演奏される曲目に関する楽曲リストを記憶していることが特徴であり、この楽曲リストをベースにしてユーザが配信を希望する楽曲を選択できるようになっている。なお、図11に示すサーバ装置53以外の部分については、第1実施形態と基本的に同様であるため、以下の説明では、サーバ装置53以外は、第1実施形態と同じ符号を用いている。
【0087】
図12は、サーバ装置53のハードディスク装置53eに記憶される楽曲リストデータベース60の概略的な内部構成を示している。楽曲リストデータベース60は、アーティストが行うコンサート別のテーブル61、62等を含んでおり、各テーブル61、62等の内容は、コンサートデータ61a、62aおよび楽曲リスト61b、62bに大別される。コンサートデータ61a、62aは、アーティストが行うコンサートの日付、時間、コンサートが行われる場所に応じた位置範囲データ(位置A、B、C、D)を含んだものになっている。なお、位置範囲データ(位置A、B、C、D)は、第1実施形態と同様の概念になっている。
【0088】
また、楽曲リスト61b、62b等は、各テーブル61、62等でペアとなるコンサートデータ61a、62a等に応じたコンサートで演奏される楽曲(楽曲A1、A2・・・An)を、実際の曲順で選択可能に並べると共に、楽曲ごとに音要素データとして周波数データA1、A2・・・AnおよびリズムデータA1、A2・・・Anを対応付けた内容になっている。よって、各楽曲リスト61b、62b等は、コンサートに応じた場所の位置範囲データが対応付けられた構成になっている。なお、図12に示す楽曲リストデータベース60では、アーティストAのみのテーブル61、62等だけを示しているが、勿論、別のアーティストのテーブルも登録可能になっている。また、楽曲リスト61b、62b等に載っている楽曲(楽曲A1、A2・・・An)は、楽曲の識別データの役割も担っており、同一曲を異なるアーティストが歌唱している場合などに対応して、楽曲ごとに識別情報が付帯しているものとする。
【0089】
図13は、サーバ装置53のハードディスク装置53eに記憶される配信用データベース70の概略的な内部構成を示している。配信用データベース70は、アーティストごとの楽曲データを格納した楽曲データベース71、72等を含んでおり、アーティストA用の楽曲データベース71は、図12の楽曲リストデータベース60が有するアーティストA用の複数の楽曲リスト61b、62b等に含まれる複数の楽曲(アーティストが演奏または歌唱する全楽曲)に係る楽曲データを格納している。また、アーティストB用の楽曲データベース72も、図12では図示していないアーティストB用の複数の楽曲リスト(アーティストBが行う各コンサートでの演奏内容に対応した楽曲リスト)に係る楽曲データを格納している。なお、図13の配信用データベース70は、アーティストA、B用の楽曲データベース71、72だけを示しているが、他のアーティスト用の楽曲データベースも勿論含んでいるものとする。
【0090】
また、図11に示すサーバ装置53のハードディスク装置53eに記憶されるサーバプログラム55は、外部機器から送信されてきた位置データおよび音データに対してMPU53aが行う処理を、第1実施形態の場合と若干相違させた内容で規定している。即ち、サーバプログラム55は、外部機器から送信されてきた位置データを、楽曲リストベース60に含まれる位置範囲データと比較し、送信されてきた位置データが、位置範囲データの範囲内に含まれるか否かをMPU53aに判断させることを規定している。
【0091】
また、サーバプログラム55は、送信されてきた位置データが、位置範囲データの範囲内に含まれるとMPU53aが判断した場合、その位置データが含まれる位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを、楽曲リストデータベース60の中からMPU53aが特定することを規定している。さらに、この場合、サーバプログラム55は、送信されてきた音データから音要素データとして、周波数データおよびリズムデータをMPU53aが抽出することを規定している。
【0092】
さらにまた、サーバプログラム55は、抽出した音要素データ(周波数データおよびリズムデータ)が、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データ(周波数データおよびリズムデータ)に該当するか否かをMPU53aが検出することを規定している。該当することをMPU53aが検出した場合、サーバプログラム55は、特定した楽曲リストの曲順および曲名の範囲を抽出して、所定の背景用の画面データに各楽曲を選択可能に配置して、送信用の画面データをMPU53aが生成することを規定している。
【0093】
図14は、生成された画面データが外部機器で表示された状態のページ画面80を示している。このページ画面80は、図12の楽曲リスト61bの曲順および曲名のリスト範囲に応じた楽曲リスト81が抽出されて曲名に対応する各楽曲を選択可能に配置したものになっている(図14では、楽曲A2が選択された状態を示す)。また、下方には送信ボタン80aが設けられ、送信ボタン80aが選択される操作が行われると、選択された楽曲の配信要求に応じたデータがサーバ装置3へ送信されるようになっている。なお、このページ画面80の楽曲リスト81の配置対象となる画面データ(楽曲リスト81が配置される前の背景部分の画面データ)は、図11に示すサーバ装置53のハードディスク装置53eに記憶されるサイト画面データベース56に格納されている。
【0094】
また、サーバプログラム55は、図4のページ画面80に応じた画面データの送信に伴って、楽曲の配信要求に応じたデータを受信すると、配信要求に係る楽曲にヒモ付けられた(対応付けられた)楽曲データを、MPU53aが配信用データベース70に含まれる各楽曲データベース71、72等から読み出して、アクセス元の外部機器へ送信することを規定している。なお、配信用データベース70では、曲名に載った楽曲(楽曲A1、A2等)が識別情報の役目を担っており、配信要求に応じた楽曲データが選択できる。
【0095】
なお、図11に示すサーバ装置53において、上述した箇所以外の部分(MPU53a、通信インタフェース53b、RAM53c、ROM53d、ハードディスク装置53e等)は第1実施形態と同等であるため、説明を省略する。また、携帯端末機器10についても第1実施形態と同等の構成および処理内容であるため説明を省略する。
【0096】
図15に示す第4フローチャートは、第2実施形態に係る楽曲配信サービスを実行するための主要な処理手順を示している。この第4フローチャート以前の処理は、第1実施形態で説明した図7に示す第1フローチャートおよび図8に示す第2フローチャートと同様であり、第4フローチャートは、図9の第3フローチャートの替わりに、第2実施形態において図8の第2フローチャートの後に続く処理内容を表している。以下、この第4フローチャートに従って、第2実施形態に係る楽曲配信方法の内容を説明する。
【0097】
先ず、サーバ装置53は、携帯端末機器10から送信されてきたデータの中で、位置データが図12に示す楽曲リストデータベース60に格納される位置範囲データに含まれるか否かを比較判断する(S30)。位置データが、いずれの位置範囲データにも含まれないと判断した場合(S30:NO)、サーバ装置53は、ユーザの現在地が楽曲配信可能場所に含まれない旨を携帯端末機器10へ送信して(S31)、処理は終了となる。
【0098】
一方、位置データが、いずれかの位置範囲データに含まれると判断した場合(S30:YES)、サーバ装置53は、その位置データが含まれる位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを楽曲リストデータベース60の中から特定すると共に(S32)、受信した音データから音要素データとして、周波数データおよびリズムデータを抽出する(S33)。また、サーバ装置53は、抽出した音要素データ(周波数データおよびリズムデータ)が、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データ(周波数データおよびリズムデータの両方)に該当するか否かを検出する(S34)。
【0099】
抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが検出できなかった場合(S34:NO)、サーバ装置53は、該当する楽曲が存在しない旨を携帯端末機器10へ送信して(S35)、処理は終了となる。また、抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが検出できた場合(S34:YES)、サーバ装置53は、検出した楽曲リストを配置した図14のページ画面80に応じたような画面データを生成して携帯端末機器10へ送信する(S36)。
【0100】
携帯端末機器10は、送信されてきた画面データに基づき、図14のようなページ画面80を表示パネル10aに表示して、楽曲の選択操作および送信ボタン80aの選択操作をユーザから受け付けたか否かを判断する(S37)。操作を受け付けていない場合(S37:NO)、携帯端末機器10は処理待ちとなり、操作を受け付けた場合(S37:YES)、携帯端末機器10は、選択された楽曲に係る配信要求をサーバ装置53へ送信する(S38)。サーバ装置53は、配信要求を受信すると、配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを図13の楽曲データベース71、72等から読み出して、読み出した楽曲データを携帯端末機器10へ送信する(S39)。
【0101】
よって、以上のような処理により、第2実施形態に係る発明では、予めコンサート等で演奏される楽曲リストが作成されている場合に好適な処理となり、コンサート等の楽曲リストをサーバ装置3の楽曲リストデータベース60に格納することで、コンサートホールHへ行ったユーザにだけ、容易に所望の楽曲データが取得できると云う特典を提供でき、開催されるコンサートに対してプレミアム性およびスペシャル性を付帯させることができる。なお、第2実施形態においては、図14に示すページ画面80で全楽曲を選択すれば、コンサートで演奏された楽曲の全てを容易に取得できるため、携帯端末機器10の再生機能を用いて何日版のコンサートの再演もスムーズに楽しめる。また、ページ画面80で全楽曲の選択を容易にするため、全選択ボタンを設けるようにしてもよい。なお、第2実施形態においても、第1実施形態で説明した各種変形例の適用が可能であり、例えば、音要素データの抽出を携帯端末機器10側で行い、サーバ装置53の処理負担を低減することも勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の第1実施形態に係る楽曲配信システムの全体的な構成を示す概略図である。
【図2】携帯端末機器の内部構成を示すブロック図である。
【図3】サーバ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】配信用データベースの概略的な内部構成を示す図である。
【図5】楽曲配信サイトに係るトップページ画面を示す概略図である。
【図6】楽曲配信サイトに係るページ画面であり、(a)は位置検出段階におけるページ画面の概略図、(b)は音データ設定段階におけるページ画面の概略図である。
【図7】第1実施形態に係る楽曲配信方法の処理手順を示す第1フローチャートである。
【図8】楽曲配信方法の処理手順を示す第2フローチャートである。
【図9】楽曲配信方法の処理手順を示す第3フローチャートである。
【図10】第1実施形態の変形例に係る配信用データベースの概略的な内部構成を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る楽曲配信システムに適用されるサーバ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図12】第2実施形態に係る楽曲リストデータベースに係る内部構成を示す図である。
【図13】第2実施形態に係る配信用データベースの概略的な内部構成を示す図である。
【図14】楽曲リストを配置したページ画面の概略図である。
【図15】第2実施形態の主要な処理手順を示す第4フローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
1 楽曲配信システム
3、53 サーバ装置
5、55 サーバプログラム
6、56 サイト画面データベース
10 携帯端末機器
10a 表示パネル
10b 操作部
17 入力音処理部
19b 処理プログラム
20、70 配信用データベース
21b、22b、71、72 楽曲データベース
60 楽曲リストデータベース
61b、62b 楽曲リスト
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲が演奏されるコンサートまたはイベント等に行ったユーザに限定して、そのコンサートまたはイベント等で演奏された楽曲に応じた楽曲データを容易に取得できるようした楽曲配信方法、楽曲配信システム、楽曲配信装置およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末機器の一つである携帯電話機は様々な機能を具備しており、それらの機能の中には、位置検出機能、ネットワークを通じて配信される楽曲の取得機能、および取得した楽曲の再生機能などがある。これらの機能の中で、位置検出機能を具備するには、GPS(Global Positioning System)の通信衛星からの電波を受信するGPSアンテナを内蔵すること等が要求される。
【0003】
また、楽曲の取得機能および再生機能を具備する携帯端末機器(携帯電話機)へ、楽曲を配信するサービスが、ネットワーク上に開設されたウェブサイトを通じて広く行われており、利便性を高めるため、希望する楽曲の正確な曲名および演奏者等をユーザが把握していなくても、希望楽曲を容易に特定する内容が各種提示されている。
【0004】
例えば、下記の特許文献1では、求めている楽曲をユーザが歌唱し、その歌唱音を携帯端末機器に入力して楽曲検索サーバへ送信し、送信されてきた歌唱音に対する音声および音程認識処理を楽曲検索サーバで行うことで、ユーザの希望楽曲を探し出せるようにした技術内容が開示されている。また、下記の特許文献2では、ユーザの携帯端末器から送信された歌唱音に対する音声等の認識処理を専用の処理サーバ装置で行うと共に、処理サーバ装置の処理結果を楽曲検索サーバで送信することで、楽曲検索サーバがユーザの希望楽曲を検索できるようにしている。
【特許文献1】特開2002−258874号公報
【特許文献2】特開2004−21233号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンサートまたはイベント等でアーティストの歌唱および演奏等を楽しんだユーザは、その後もコンサート等の余韻を楽しむために、そのアーティストの楽曲を再度聞きたいと思うことがある。このような要望に対して、コンサート等で演奏された複数の楽曲が同一の曲順で聞くことができれば、コンサート等の擬似的に再演してコンサート等の余韻をユーザは一段と深く楽しめることが想像できる。さらに、そのような形でコンサート等の余韻を楽しめることをコンサート等へ行ったユーザだけの特典として付与すれば、コンサート等に対するプレミアム性および付加価値を高めることに役立つ。
【0006】
上述したようなコンサート等で聞いた複数の楽曲を同一の曲順で、コンサート後にも楽しみたいと云う要望に、上述した特許文献1および特許文献2で対応することを想定した場合、ユーザがコンサートで演奏された複数の楽曲を覚えておく必要があると共に、各楽曲を順次歌唱する必要があるため、ユーザの負担が大きいと云う問題がある。また、上述した特典をコンサート等へ行ったユーザにだけ付与するようにすることは、上述した特許文献1および特許文献2で開示されて内容では対応できないと云う問題がある。
【0007】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、位置検出機能および楽曲の取得機能を具備する携帯端末機器を利用して、コンサートまたはイベント等に行ったユーザだけが、コンサートまたはイベント等を行ったアーティストの楽曲を容易に取得できるようした楽曲配信方法、楽曲配信システム、楽曲配信装置およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶しており、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索し、検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶しており、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索し、検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に含む複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶しており、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定すると共に、受信した音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出し、抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信し、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0011】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信方法は、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に含む複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶しており、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定し、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出し、受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信し、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、歌唱者の発声音の音データを取得し、前記音要素データは、発声音の声質に応じた周波数データであることを特徴とする。
また、本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、歌唱音を含む楽曲の音データを取得し、前記音要素データは、楽曲に応じた歌詞テキストデータであることを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明に係る楽曲配信方法は、前記携帯端末機器が、楽曲の音データを取得し、前記音要素データは、楽曲に応じたリズムデータであることを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る楽曲配信方法は、前記楽曲データベースが格納する楽曲データは、前記位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音であることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段とを備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信する手段とを備え、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信システムは、位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、前記携帯端末機器は、音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段とを備え、前記サーバ装置は、前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信する手段とを備え、前記携帯端末機器は、受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、前記サーバ装置は、前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
さらにまた、本発明に係る楽曲配信装置は、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リスト、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データ、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記通信手段を用いて、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0025】
さらにまた、本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リスト、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データ、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、コンピュータを、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記通信手段を用いて、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、携帯端末機器から送られた位置データが所定の位置範囲データに含まれる否かをサーバ装置が特定し、含まれる場合は、携帯端末機器が取得した音データから音要素データを抽出して、その音要素データで所定の位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースを検索するため、サーバ装置で携帯端末機器が取得した音データに係る楽曲データを特定して、携帯端末機器へ配信できるようになる。その結果、所定の場所へ行って音データを取得したユーザにだけ、楽曲データを配信できるようになるので、位置範囲データをコンサートまたはイベント等が行われた場所に設定すると共に、位置範囲データに対応付けた楽曲データベースに、コンサートまたはイベント等を行ったアーティストの楽曲を含ませておくことで、コンサート等へ行ったユーザにだけ、そのコンサート等で演奏したアーティストの楽曲をユーザは容易に取得できるようになる。
【0027】
それにより、アーティストが演奏を行うコンサートまたはイベント等のプレミアム性が高まると共に、そのアーティストの楽曲を容易に取得しやすくなると云う付加価値もコンサートまたはイベント等に対して生じさせられる。なお、携帯端末機器で音データを取得する状況としては、コンサートまたはイベント等でアーティストの歌唱音またはトーク音声を携帯端末機器で録音すること、コンサートまたはイベント等の休憩時間または終了後などに、ユーザ自らが、そのアーティストの楽曲音を歌い、その歌声を携帯端末機器で録音することなどが挙げられる。
【0028】
本発明にあっては、音データからの音要素データの抽出を携帯端末機器で行うので、サーバ装置が音要素データの抽出処理負担から解放され、楽曲データ配信処理に集中して配信に係る処理効率を高めやすくなる。また、それ以外は、上述した発明と同様に、コンサート等へ行ったユーザにだけ、そのコンサート等で演奏したアーティストの楽曲をユーザは容易に取得できると云う特典を生じさせて、コンサート等のプレミアム性およびスペシャル感を高められる。
【0029】
本発明にあっては、サーバ装置が、音要素データに対応付けた楽曲を選択可能に含む楽曲リストと、楽曲リストに対応付けた位置範囲データと、楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶すると共に、携帯端末機器は楽曲リストの中から楽曲の選択指示に係る配信要求をサーバ装置へ送信するので、上述した発明と同様にコンサート等のプレミアム性を高められることを確保した上で、配信対象となる楽曲が楽曲リストの中から特定されるため、数多くの楽曲データを含む楽曲データベースの中から、配信用の楽曲データを抽出しやすくなる。また、ユーザが複数の楽曲データの配信を希望する場合も、楽曲リストの中から複数の楽曲を選択すれば済むため、複数の楽曲データの配信にも対応しやすくなる。
【0030】
さらに、楽曲リストの中身を、ユーザが行ったコンサートまたはイベント等の演奏内容と同じ曲目にすれば、楽曲リストと同等の楽曲データを配信しやすくなる。この場合、楽曲リストと同等の曲目の楽曲データを取得したユーザは、コンサート等の終了後に取得した楽曲データをコンサート等と同じ曲順で聞けば、コンサート等を容易に追体験でき、コンサート等の擬似的な再演を楽しむことができる。
【0031】
本発明にあっては、音データからの音要素データの抽出を携帯端末機器で行うので、サーバ装置が音要素データの抽出処理負担から解放され、サーバ装置での楽曲データ配信処理を効率的に行える。また、それ以外は、上述した発明と同様に、コンサート等へ行ったユーザにだけ、そのコンサート等で演奏したアーティストの楽曲をユーザは容易に取得できる上、楽曲リストの中身を工夫すれば、コンサート等の追体験もユーザが容易に行えるようになる。
【0032】
本発明にあっては、音要素データは歌唱音の音質に応じた周波数データであるため、サーバ装置は、コンサート等で歌唱するアーティストが誰であるか、その楽曲が何であるかを、音質(声質の特性)に応じた周波数データに基づく音声認識処理で特定できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、周波数データに対応付けて楽曲データを格納した楽曲データベース、または周波数データに対応付けて楽曲を選択可能に含む楽曲リストを記憶することになる。
【0033】
本発明にあっては、音要素データは楽曲に応じた歌詞テキストデータであるため、音声認識処理として歌唱音を歌詞のテキストに変換して歌詞テキストデータを得ると共に、その歌詞テキストデータに基づきコンサート等で歌唱された楽曲が何であるかをサーバ装置がテキストベースで特定できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、歌詞テキストデータに対応付けて楽曲データを格納した楽曲データベース、または、歌詞テキストデータに対応付けて楽曲を選択可能に含む楽曲リストを記憶することになる。
【0034】
本発明にあっては、音要素データは楽曲に応じたリズムデータ(リズム進行パターンを表したデータなど)であるため、音声認識処理として、楽曲音に応じたリズムデータを求めると共に、そのリズムデータに基づきコンサート等で歌唱された楽曲が何であるかをサーバ装置が特定できるようになる。なお、この場合、サーバ装置は、リズムデータに対応付けて楽曲データを格納した楽曲データベース、または、リズムデータに対応付けて楽曲を選択可能に含む楽曲リストを記憶することになる。
【0035】
本発明にあっては、楽曲データベースが格納する楽曲データは、位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音(ライブ音源)であるため、配信された楽曲データを取得して再生処理により楽曲音(ライブ音)を聞くユーザは、自身が行ったコンサート等の内容を再度、同じ音内容で聞けるため、コンサート等の追体験のリアル度が更に向上される。なお、演奏された楽曲音をスムーズに配信できるようにするためには、演奏された楽曲音を速やかにサーバ装置が記憶する楽曲データベースに格納することが重要になるが、昨今のデジタル録音技術を用いれば、配信可能なデジタル録音を容易に取得でき好適であると共に、配信内容を整えるための編集処理なども容易に行える。
【発明の効果】
【0036】
本発明にあっては、コンサートまたはイベント等へ行ったユーザは、その場で取得した楽曲音の音データを位置データと共にサーバ装置へ送信するだけで、送信した音データに応じた楽曲データをユーザは入手できるので、コンサートまたはイベント等の開催者はコンサートまたはイベント等に対するプレミアム性を向上できるメリットがあり、また、ユーザにとっては、所望の楽曲データを容易に取得できると云うメリットがある。
また、本発明にあっては、コンサートまたはイベント等で取得した楽曲音の音データから音要素データを抽出する処理を携帯端末機器側で行うので、上述した各メリットを確保した上で、サーバ装置側の処理負担を低減できる。
【0037】
さらに、本発明にあっては、サーバ装置が、音要素データに対応付けた楽曲を選択可能に含む願曲リストを記憶し、楽曲リストを介してユーザの所望する楽曲を受け付けるので、上述した各メリットを確保した上で、ユーザは複数の楽曲を容易に取得できると共に、楽曲リストの中身を工夫すれば、コンサート等で演奏された複数の楽曲をセットにして配信することもスムーズに行える。
さらにまた、本発明にあっては、楽曲音の音データからの音要素データの抽出処理を携帯端末機器側で行うので、サーバ装置側の処理負担を低減できる。
【0038】
本発明にあっては、音要素データとして、アーティスト等の発声音の音質に応じた周波数データを用いるので、周波数の比較結果に基づいて、歌唱するアーティストまたは楽曲を特定できる。
また、本発明にあっては、音要素データとして、歌唱音を含む楽曲の歌詞テキストデータを用いるので、音データに応じた楽曲を確実に特定できる。
さらに、本発明にあっては、音要素データとして、楽曲のリズムデータを用いるので、音データに応じた楽曲を容易に特定できる。
さらにまた、本発明にあっては、楽曲データベースが格納する楽曲データは、位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音にするので、ユーザがコンサートまたはイベント等で聞いた時の楽曲音(スタジオで演奏された音ではなく、ライブで演奏された音)を再度、楽しむことができ、コンサート等の追体験を容易に実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
図1は、本発明の第1実施形態に係る楽曲配信システム1の全体的な構成を示している。本実施形態の楽曲配信システム1は、ネットワークを用いた楽曲配信サービスを運営する事業体が管理するサーバ装置3(楽曲配信装置に相当)が、コンサートまたはイベント等へ行ったユーザに限定して、それらコンサートまたはイベント等で演奏された楽曲のデータ(デジタルの楽曲データ)をユーザの携帯端末機器10へ配信するようにしたものである。なお、ユーザの携帯端末機器10には、本実施形態においてはGPSに対応した位置検出機能を具備した携帯電話機を適用しているが、通信機能及びGPS機能を具備したPDA(Personal Digital Assistant)及び携帯型のコンピュータ等も適用できる。
【0040】
図2は、本サービスに対応した携帯端末機器10(携帯電話機)の内部構成を示すブロック図である。携帯端末機器10は、無線通信が可能な一種のコンピュータに相当し、各種制御処理を行うCPU11に、通信部12、GPS受信部13、RAM14、ROM15、表示パネル10a、操作部10b、音出力処理部16、入力音処理部17および記憶部18を内部バス10fで接続した構成になっている。
【0041】
通信部12は、無線アンテナ10cと接続されており、図1に示す多数の無線中継基地局2A、2B・・・と無線通信を行い、ネットワークNWに接続された様々な機器とCPU11の制御指示に基づきデータ通信を行う。GPS受信部13は、GPSアンテナ10dと接続されており、図1に示すGPSの通信衛星Gから出される電波を受信して携帯端末機器10の自位置の位置データ(緯度データ、経度データ)を検出する。なお、検出された位置データは、検出日時と共にRAM14の所定領域に順次記憶されるようになっている。RAM14はCPU11の処理に従うデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM15はCPU11が行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を予め記憶している。
【0042】
また、表示パネル10aは、携帯端末機器10の処理状況、各種メニュー、操作内容およびサーバ装置3から送信された各種画面データの表示を、CPU11の制御に基づき行うものである。操作部10bは、携帯端末機器10の筐体表面に設けられた多数の操作キー(上下左右キー、決定キー、数字キー等)で構成されており、本実施形態では表示パネル10aで表示した内容等に応じて各種操作をユーザから受け付ける。
【0043】
音出力処理部16は、スピーカ10eが接続されており、ダウンロードした楽曲データを操作部10bで受け付けた操作に応じたCPU11の制御指示に基づき再生処理を行ってスピーカ10eから再生音を出力する処理を行う。また、入力音処理部17は、携帯端末機器10の筐体外方へ向けて配置されたマイク10fと接続されており、操作部10bで受け付けた操作に応じたCPU11の制御指示に基づきマイク10fで取得されたアナログ音をアナログ/デジタル変換を行って、所定のファイル形式のデジタルの音データを取得する処理を行う。なお、入力音処理部17は、変換したデジタルの音データに、取得音の高低および音質等に関連する周波数要素(周波数データ)および時間の経過に伴って取得する音のベースとなるリズム進行に関連するリズム要素(リズムデータ)を含むように変換処理を行っており、変換した音データを記憶部18へ内部バス10fで伝送する。
【0044】
最後に、記憶部18は、携帯端末機器10に係る各種プログラム及びデータ等を記憶し、本実施形態ではプログラムとして、携帯端末機器10のCPU11が行う基本的な処理(データの通信処理、画面データの表示処理等)を規定した端末プログラム19aと、GPS受信部13を用いて自位置の位置データを検出する処理等を規定した処理プログラム19bとを記憶する。また、記憶部18は、通信部12を通じてサーバ装置3からダウンロードした楽曲データおよびマイク10fで取得した音データ等を、それぞれフォルダに分けて記憶している。
【0045】
なお、処理プログラム19bは、ウェブサイトのブラウジング処理等も含んでおり、携帯端末機器10がサーバ装置3へアクセスして、サーバ装置3から送られてくるサイト画面のデータを表示パネル10aで表示する制御をCPU11が行うことも規定している。また、処理プログラム19bの規定内容により、表示するサイト画面の内容に対して操作部10bで受け付けた操作内容に伴い、CPU11がGPS受信部13に位置データを検出させる制御を行うこと、検出した位置データ、および記憶部18から読み出した音データを通信部12から、サーバ装置3へ送信する処理を行うことなども可能にしている。
【0046】
一方、図3は、サーバ装置3の主要な内部構成を示したブロック図である。サーバ装置3は、配信サービスの登録ユーザの機器へ楽曲データを配信するために、ネットワーク上に配信サービス用のウェブサイトを開設している。本実施形態のサーバ装置3には、汎用のサーバコンピュータを用いており、内部バス3fを介してMPU3a、通信インタフェース3b、RAM3c、ROM3d、及びハードディスク装置3eを接続した構成にしている。
【0047】
通信インタフェース3bは、図1に示すネットワークNWを経由して外部の装置と各種データ及び情報の通信を行う通信手段に相当する。また、RAM3cは、MPU3aの処理に伴って生じるデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM3dは、MPU3aが行う基本的な処理内容を規定したプログラムを予め記憶している。ハードディスク装置3eは、サーバ装置3を作動させる上で基本となる処理内容を規定したシステムプログラム4、サーバプログラム5、楽曲データベースを含む配信用データベース20、サイト画面データベース6、及び会員データベース7等を記憶している。
【0048】
サーバプログラム5は、本発明に係る楽曲データの配信サービスを行う上で、サーバ装置3のMPU3aが行う各種処理内容を規定したものである。具体的には、外部からのアクセスと処理進行状況に応じて図5のトップページ画面30〜図6(b)のページ画面32等をアクセス元の外部機器(外部の端末機器に相当)に表示させるように画面データを送信する制御をMPU3aが行うことを規定している。また、サーバプログラム5は、図5のトップページ画面30に応じた画面データの送信に合わせて、アクセス元の外部機器に係るユーザが登録会員であるか否かの判断、未登録会員に対する会員登録処理等をMPU3aが行うことも規定している。
【0049】
さらに、本実施形態のサーバプログラム5は、外部機器から送信されてきた位置データを、配信用データベース20に含まれる位置範囲データと比較し、送信されてきた位置データが、位置範囲データの範囲内に含まれるか否かをMPU3aに判断させることを規定している。さらにまた、サーバプログラム5は、送信されてきた位置データが、位置範囲データの範囲内に含まれるとMPU3aが判断した場合、音声認識処理として、外部機器から送信されてきた音データから音要素データを抽出する処理をMPU3aに行わせることを規定している。本実施形態では、音要素データとして、音データに含まれる周波数データおよびリズムデータをMPU3aが抽出することを、サーバプログラム5は規定している。
【0050】
また、サーバプログラム5は、抽出した周波数データおよびリズムデータに該当する音要素データを配信用データベース20からMPU3aが検索する旨を規定し、検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを配信用データベース20から読み出し、通信インタフェース3bを用いてアクセス元の外部機器へ配信(送信)する制御処理をMPU3aが行うこと規定している。
【0051】
図4は、ハードディスク装置3eが記憶する配信用データベース20の概略的な中身を示している。配信用データベース20は、コンサートまたはイベント等を行うアーティスト(演奏者、歌手、グループ等)ごとに、各アーティストの楽曲データおよび演奏を行ったコンサート等の場所を示す位置範囲データを束ねたテーブルを含んでいる。具体的に配信用データベース20は、アーティストAに対して第1テーブル21、アーティストBに対して第2テーブル22を含んでいる。なお、図4では第2テーブル22までの図示に留めているが、図示されない他のアーティスト用の第3テーブル以降のテーブルも配信用データベース20は含んでいるものとする。
【0052】
また、各テーブル21、22の中身は、位置に関連した位置データベース21a、22aと、楽曲に関連した楽曲データベース21b、22bに大別される。例えば、アーティストA用の第1テーブル21に含まれる位置データベース21aは、アーティストAがコンサート等を行った日付、コンサート等ごとの時間(コンサート等の演奏時間の前後の範囲も含んだ時間)、およびコンサート等ごとの会場になった場所の位置範囲を示す位置範囲データを含んだものになっている。本実施形態の位置範囲データは、図1に示すように、コンサート等が行われる会場の敷地内の境界(矩形状の境界線)の頂点A、B、C、Dのそれぞれの緯度経度を示すデータになっている。
【0053】
また、アーティストA用の楽曲データベース21bは、アーティストAが歌唱または演奏する複数の楽曲の曲名(楽曲A1、A2・・・An)を含むと共に、曲名ごとに、その楽曲に応じたデジタルの楽曲データ(楽曲データA1、A2・・・An)、各楽曲データに含まれる周波数データ(アーティストの歌唱音または発声音の声質に応じたもの等)、および各楽曲データに含まれるリズムデータ(楽曲のリズムベースを構成するデータ等)をそれぞれ対応付けた内容になっている。よって、アーティストA用の第1テーブル21は、楽曲データベース21bに位置データベース21aに含まれる位置範囲データが対応付けられた構成となっている。
【0054】
なお、アーティストB用の第2テーブル22も、上述した第1テーブル21と同様に、位置データベース22aおよび楽曲データベース22bを含む構成になっており、さらに、図示しない第3テーブル以降も、第1テーブル21と同等の構成になっている。
【0055】
また、図5〜図6(b)に示すページ画面30〜32は、図3のサーバ装置3が有するハードディスク装置3eに記憶されているサイト画面データベース6に格納された各画面データに応じたものであり、これらの画面データが携帯端末機器10等の外部機器へ送信されると外部機器での表示処理により、ページ画面30〜32が外部機器の表示パネルに表示される。なお、サイト画面データベース6は、ページ画面30〜32以外の図示していないページ画面用の画面データも多数格納している。
【0056】
図5のトップページ画面30は、外部機器がサーバ装置3へアクセスした場合に、最初にアクセス元の機器へ送信される画面データに応じた画面内容であり、サーバ装置3がネットワーク上に開設する楽曲配信サイトのトップページに相当している。トップページ画面30は、本サービスは、コンサート連動形の楽曲配信サイトであることを説明する記述と、選択可能な会員ボタン30a(「会員の方」と記載されたボタン)および未登録会員ボタン30b(「未登録の方」と記載されたボタン)を具備している。
【0057】
会員ボタン30aが外部機器で選択される操作が行われると、その旨がサーバ装置3へ送られて、サーバ装置3は、パスワード等の入力操作を行う会員確認用のページ画面(図示せず)に応じた画面データをアクセス元の外部機器へ送信することになる。この会員確認用のページ画面に対して外部機器で所定のパスワード等の入力操作が行われて送信操作が行われると、パスワード等の会員確認データがサーバ装置3へ送られ、サーバ装置3は会員確認処理を行う。
【0058】
また、トップページ画面30で未登録会員ボタン30bが外部機器で選択される操作が行われると、その旨がサーバ装置3へ送られて、サーバ装置3は、会員登録用のページ画面(図示せず)に応じた画面データをアクセス元の外部機器へ送信することになる。この会員登録用のページ画面に対して外部機器で所定の会員登録事項の入力操作が行われて送信操作が行われると、会員登録事項のデータがサーバ装置3へ送られ、サーバ装置3は会員登録処理を行うと共に、送られてきた会員登録事項のデータをハードディスク装置3eの会員データベース7に格納して、会員確認処理の際に利用できるようにしている。
【0059】
図6(a)のページ画面31は、会員確認処理または会員登録処理が完了した後に、サーバ装置3からアクセス元の機器へ送信される画面データに応じた画面内容であり、位置検出ボタン31a(「位置検出」と記載されたボタン)を設けた構成になっている。この位置検出ボタン31aが図2に示すような位置検出機能を有する携帯端末機器10で選択される操作が行われると、携帯端末機器10は、GPSアンテナ10dで通信衛星Gからの電波を受信してGPS受信部13で現在の位置データ(緯度経度データ)を取得し、取得した位置データを取得日時と共にRAM14に記憶する。また、携帯端末機器10は、位置検出ボタン31aの選択操作を受け付けた旨をサーバ装置3へ送る処理も行う。
【0060】
図6(b)のページ画面32は、図6(a)の位置検出ボタン31cの選択操作を受け付けた旨をサーバ装置3が受信した後に、アクセス元の機器へサーバ装置3が送信する画面データに応じた画面内容であり、アクセス元の機器で先に取得されている音データの設定および設定した音データと検出した位置データをアップロードする内容になっている。
【0061】
即ち、ページ画面32は、音データの格納フォルダの中から、サーバ装置3へアップロードする音データを設定するための設定欄32aを設けると共に、設定した音データと、図6(a)のページ画面31で検出した位置データをアップロードするためのアップロードボタン32bを設けている。そのため、アクセス元の機器で、設定欄32aに音データが設定された状態で、アップロードボタン32bが選択される操作が行われると、アクセス元の機器は、音データおよび位置データを読み出してサーバ装置3へ送信する処理を行う。このような経緯を経て、サーバ装置3は、ユーザの端末機器から音データおよび位置データを取得することになる。
【0062】
次に、本発明の楽曲配信サービスを実行するための一連の処理手順の内容(楽曲配信方法の内容)を図7〜図10に示す第1フローチャートから第3フローチャートに従って説明する。なお、処理の開始にあたり、携帯端末機器10を有するユーザは、図1に示すコンサートホールHの敷地内に居て、アーティストの演奏を聞ける状態にあるものとする。
【0063】
最初に図7の第1フローチャートに基づき説明すると、ユーザは、演奏中のアーティストの歌唱音を取得するために、携帯端末機器10の録音操作を行うことになる。なお、アーティストの歌唱音の録音は、歌い始めの数秒間などのように、楽曲の少なくとも一部で充分である。よって、携帯端末機器10は先ず、操作部10bでユーザから録音操作を受け付けたか否かを判断する(S1)。録音操作を受け付けていない場合(S1:NO)、携帯端末機器10は、操作待ちの状態となり、録音操作を受け付けた場合(S1:YES)、マイク10fでアーティストの歌唱音を所定時間(例えば、10秒間)取得して、入力音処理部でデジタルの音データを生成して記憶部18のフォルダに格納し、音データを取得する(S2)。音データの取得後、ユーザのアクセス操作に基づいて、携帯端末機器10は、サーバ装置3へアクセスする(S3)。
【0064】
サーバ装置3は、携帯端末機器10からのアクセスを受けると、図5のトップページ画面30用の画面データを携帯端末機器10へ送信する(S4)。画面データを受信した携帯端末機器10は、図5のトップページ画面30を表示パネル10aに表示する。トップページ画面30の表示後は、ユーザの操作に応じて携帯端末機器10およびサーバ装置3が連携して会員確認処理を行うことになる(S5)。
【0065】
即ち、トップページ画面30の会員ボタン30aがユーザにより選択された場合、サーバ装置3から会員確認用の画面データが携帯端末機器10へ送信され、携帯端末機器10で表示される会員確認用のページ画面に従って、所定のパスワード等の会員データが入力されてサーバ装置3へ送信される。送信された会員データは、サーバ装置3が会員データベース7の登録内容と比較確認を行って、会員の認証確認を行う。また、未登録会員ボタン30bがユーザにより選択された場合、サーバ装置3から会員登録用の画面データが携帯端末機器10へ送信され、携帯端末機器10で表示される会員登録用のページ画面に従って、登録に必要な事項の登録データが入力されてサーバ装置3へ送信される。送信された登録データは、サーバ装置3が会員データベース7に格納し、会員の登録処理を行う。
【0066】
会員の認証確認後または登録処理後、図8の第2フローチャートに示すように、サーバ装置3は、図6(a)の位置データ検出用のページ画面31に応じた画面データを携帯端末機器10へ送信する(S6)。画面データを受信してページ画面31を表示した携帯端末機器10は、位置検出ボタン31aがユーザにより操作がされたか否かを判断し(S7)、操作されていない場合(S7:NO)、操作待ちとなる。また、位置検出ボタン31aが操作された場合(S7:YES)、携帯端末機器10は、GPSアンテナ10dおよびGPS受信部13を用いて位置データを検出し(S8)、検出した位置データを検出日時と対応付けてRAM14に記憶すると共に、位置検出を行った旨をサーバ装置3へ送信する(S9)。
【0067】
次に、サーバ装置3は、図6(b)の音データ設定用のページ画面32に応じた画面データを携帯端末機器10へ送信する(S10)。画面データを受信してページ画面32を表示した携帯端末機器10は、設定欄32aにアップロードする音データが設定された状態でアップロードボタン32bがユーザにより操作されたか否かを判断し(S11)、操作されていない場合(S11:NO)、操作待ちとなる。また、アップロードボタン32bが操作された場合(S11:YES)、携帯端末機器10は、RAM14に記憶された位置データおよび記憶部18の所定のフォルダに格納された音データをそれぞれ読み出して、サーバ装置3へ送信する(S12)。
【0068】
それから、図9の第3フローチャートに示すように、サーバ装置3は、受信した位置データが図4に示す各楽曲データベース21b、22b等に対応付けた位置データベース21a、22a等に格納された各位置範囲データに含まれるか否かを比較判断する(S13)。受信した位置データが、いずれの位置範囲データにも含まれないと判断した場合(S13:NO)、サーバ装置3は、ユーザの現在地が楽曲配信可能場所に含まれない旨を携帯端末機器10へ送信する(S14)。また、この場合は、楽曲配信条件が満たされないので、楽曲配信可能位置に含まれない旨の送信で一連の処理は終了となる。
【0069】
一方、受信した位置データが、いずれかの位置範囲データに含まれると判断した場合(S13:YES)、サーバ装置3は、受信した音データから音要素データとして、周波数データおよびリズムデータを抽出する(S15)。さらに、サーバ装置3は、位置データが含まれる位置範囲データに対応付けられた楽曲データベース(例えば、アーティストAの楽曲データベース21b)に含まれる音要素データ(周波数データおよびリズムデータ)の中に、抽出した音要素データ(周波数データおよびリズムデータの両方)に該当(合致)するものがあるか無いかを検索する(S16)。
【0070】
抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが見つからない場合(S16:NO)、サーバ装置3は、該当する楽曲が存在しない旨を携帯端末機器10へ送信する(S17)。この場合は、配信すべき楽曲が存在しないので、楽曲が存在しない旨の送信で一連の処理は終了となる。一方、検索により、抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが見つかった場合(S16:YES)、サーバ装置3は、該当した音要素データ(例えば、周波数データA1およびリズムデータA1)に対応付けられた楽曲データ(例えば、楽曲データA1)を楽曲データベース(例えば、楽曲データベース21b)から読み出し(S18)、読み出した楽曲データを携帯端末機器10へ送信する(S19)。
【0071】
よって、以上のような処理により、コンサートホールHへ行ったユーザにだけ、容易に楽曲データが取得できると云う特典を提供でき、コンサートで気に入った曲をダウンロードするために、楽曲配信サイトで希望する楽曲を検索すると云う面倒な手間からユーザを解放できると共に、開催されるコンサートに対してプレミアム性およびスペシャル性を付帯させることができる。
【0072】
なお、第1実施形態に係る発明は、上述した内容に限定されるものではなく、種々の変形例が存在する。例えば、位置範囲データに対応する場所は、コンサートホール(コンサート会場)以外にも、アーティストが演奏を行う場所であれば、いずれの場所でも対応可能であり、フェスティバル会場、イベント会場、ライブハウス、野外会場なども適用でき、これらの場所を適用する場合は、図4の配信用データベースに含ませる位置データベース21a、22a等に、これらの場所に対応する位置範囲データを含ませておくことになる。
【0073】
また、位置範囲データに係る境界の形状は、図1に示すように頂点A、B、C、Dによる矩形に限定されるものではなく、コンサート等が行われる場所の形状に合わせて、多角形状、円、楕円等にすることも可能である。このとき、境界の形状が円である場合は、位置範囲データとして中心となる位置の緯度経度と、境界の領域の半径(半径距離)を規定することになり、また、境界の形状が楕円である場合は、中心となる位置の緯度経度、長軸両端の位置の緯度経度、および短軸両端の位置の緯度経度を規定することになる。
【0074】
さらに、楽曲配信の許可条件を厳密にするため、コンサート等が行われる日時に、そのコンサート会場にユーザが居ることを確認できるように、サーバ装置3が日時の要素を判断するようにしてもよい。例えば、サーバ装置3は、図4の配信用データベース20に示すように、コンサート等が行われる日付および時間(コンサート時間の前後を含む時間帯)を、そのコンサート等が行われる場所の位置範囲データに対応付けておき、携帯端末機器10は、位置データと共に位置検出日時をサーバ装置3へ送信する。
【0075】
そして、サーバ装置3は、送信されてきた位置検出日時が、配信用データベース20に含まれる日付および時間に合致するか否かを判定し、合致しないときは、そこで、日時が合致しない旨を携帯端末機器10へ送信して楽曲配信処理を終了することになる。また、合致したときは、その合致した日付に応じた位置範囲データに、送信されてきた位置データが含まれるかを、サーバ装置3は比較判断し、以降、図9の第3フローチャートのステップS13からの処理を行うことになる。なお、比較対象となる日付は、携帯端末機器10がサーバ装置3へ位置データおよび音データを送信する日付またはサーバ装置3が、携帯端末機10から送信されてきた位置データおよび音データを受信する日付を利用することも可能である。
【0076】
さらにまた、図4の配信用データベース20に含まれる各楽曲データベース21b、22bに格納される楽曲データA1、A2・・・、B1、B2・・・等に対応付ける音要素データは、周波数データA1、A2・・・、B1、B2・・・等およびリズムデータA1、A2・・・、B1、B2・・・等の両方以外に、いずれか一方のみを対応付けることも可能である。この場合は、楽曲データに対応付けられた音要素データ(周波数データまたはリズムデータのいずれか一方)と同じデータを、図9の第3フローチャートにおけるステップS15の段階でサーバ装置3は抽出すればよくなる。
【0077】
この場合、音要素データとして、周波数データのみを適用した場合、楽曲データにアーティストの発声音の声質に応じた周波数データを対応付けておけば、ユーザはコンサート等でアーティストの歌唱音を録音する以外に、歌唱の合間におけるアーティストのトークを録音してサーバ装置3へ送ることで、アーティストの特定を行うことも可能になる。また、音要素データとして、リズムデータのみを適用した場合は、ボーカル(歌唱)の無い楽器の演奏のみで楽曲が構成されるコンサート等に対して、楽曲の音データを取得して楽曲を特定する際に好適となる。
【0078】
図10は、変形例の配信用データベース40を示している。この変形例の配信用データベース40は、各テーブル41、42等に含まれる位置データベース41a、42a等は、図4に示す配信用データベース20と同様にしているが、楽曲データベース41b、42b等を図4の配信用データベース20と相違させている。即ち、図10に示す楽曲データベース41b、42b等は、楽曲データA1、A2・・・、B1、B2・・・等に対応付ける音要素データとして楽曲の歌詞に応じた歌詞テキストデータA1、A2・・・、B1、B2・・・等にしていることが特徴になっている。
【0079】
歌詞テキストデータを含む楽曲データベースを用いる場合、図9の第3フローチャートのステップS15において、サーバ装置3は、音要素データの抽出処理として、音データに含まれるアーティストの歌唱音を歌詞のテキストデータに変換する処理を行うことになる。よって、サーバ装置3は、この変換処理で得た歌詞のテキストデータに合致する歌詞テキストデータA1、A2・・・、B1、B2・・・等を楽曲データベース41b、42b等からテキスト検索を行うことになる。このように音要素データとして歌詞テキストデータを適用する場合は、歌唱音を含む楽曲の音データを取得して、楽曲データベースに対しテキスト検索が可能となり、検索処理を効率的に行えるメリットがある。
【0080】
また、音要素データは、上述した周波数データ、リズムデータ、歌詞テキストデータの三つのデータの中から二つ以上のデータを組み合わせて用いることも可能であり、このようにすることで、よりアーティストおよび楽曲の検索精度を高めることができる。特に、同一の楽曲が複数の異なるアーティストに歌われているような場合、この楽曲の何れのアーティストの歌唱による楽曲データを検索する際に、音要素データとして、声質からアーティストを特定できる周波数データと、歌詞から楽曲を特定できる歌詞テキストデータとの二つを組み合わせて用いることが好適となる。
【0081】
さらに、別の変形例としては、図4の楽曲データベース21b、22b等に格納する楽曲データは、その楽曲データベース21b、22b等が対応付けられる位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音の音データ(ライブ音)にすれば、コンサート後もユーザは、コンサートの忠実な再体験を楽しむことができ、好適となる。この場合、配信サービスの事業者は、コンサートの演奏をデジタル録音して、録音した楽曲データを速やかにサーバ装置3の楽曲データベース21b、22b等に格納して、速やかに配信を行えるように準備することが重要になる。
【0082】
さらにまた、別の変形例として、音データから音要素データを抽出する処理を、サーバ装置3ではなく、携帯端末機器10で行うことも可能である。この場合、図2に示す携帯端末機器10の記憶部18に記憶される処理プログラム19bに、入力音処理部17で音データを得た場合、音データから音要素データを抽出し、抽出した音要素データを記憶部18のフォルダに格納する処理をCPU11に行わせることを規定した内容を含ませる。
【0083】
よって、この変形例の場合では、図7の第1フローチャートにおいて、携帯端末機器10が音データを取得した段階(S2)の後に、音データから音要素データ(周波数データ、リズムデータまたは歌詞テキストデータの中の少なくともいずれか一つのデータ)を抽出する処理が加わることになり、図8の第2フローチャートのステップS12の段階で、携帯端末機器10は、音データの替わりに、抽出した音要素データを位置データと共にサーバ装置3へ送信することになる。さらに、図9の第3フローチャートでは、ステップS15の段階が省略されて、サーバ装置3はステップS16の段階で、送信されてきた音要素データで楽曲データベースを検索することになる。このように、携帯端末機器10側で音要素データを抽出することで、サーバ装置3側の処理負担が低減され、サーバ装置3にアクセスが増加した場合における配信処理の対応効率を高められる。
【0084】
また、楽曲ごとにアーティストの演奏等を容易に録音するためには、携帯端末機器10に自動録音機能を具備させることが好ましく、この自動録音機能で、楽曲間の音量の大きさを比較検出して、音量が小さくなったことで演奏される楽曲が切り替わったことを携帯端末機器10に認識させて、各楽曲の歌い始めの数秒間を自動録音させて、ユーザの録音負担を低減させることが可能になる。
【0085】
さらに、携帯端末機器10で録音する対象は、アーティストの歌唱音または演奏音に限られるものではなく、コンサートの終了後にユーザが気に入った曲を思い出して、ユーザ自らが歌う歌唱音を携帯端末機器10で録音して、コンサートの敷地内からサーバ装置3へ、ユーザ歌唱に基づく音データを送信してもよい。このようにユーザの歌唱音に基づく音データに対応可能にするには、声質(周波数データ)による検索が無理なので、サーバ装置3が有する配信用データベース20内の楽曲データに対応付ける音要素データには、リズムデータまたは歌詞テキストデータの少なくともいずれか一方を用いることが重要となる。
【0086】
図11は、本発明の第2実施形態で用いられるサーバ装置53の主要な内部構成を示したブロック図である。本発明の第2実施形態は、基本的なシステム構成は第1実施形態の楽曲配信システム1と同様であるが、サーバ装置53が、コンサート等で演奏される曲目に関する楽曲リストを記憶していることが特徴であり、この楽曲リストをベースにしてユーザが配信を希望する楽曲を選択できるようになっている。なお、図11に示すサーバ装置53以外の部分については、第1実施形態と基本的に同様であるため、以下の説明では、サーバ装置53以外は、第1実施形態と同じ符号を用いている。
【0087】
図12は、サーバ装置53のハードディスク装置53eに記憶される楽曲リストデータベース60の概略的な内部構成を示している。楽曲リストデータベース60は、アーティストが行うコンサート別のテーブル61、62等を含んでおり、各テーブル61、62等の内容は、コンサートデータ61a、62aおよび楽曲リスト61b、62bに大別される。コンサートデータ61a、62aは、アーティストが行うコンサートの日付、時間、コンサートが行われる場所に応じた位置範囲データ(位置A、B、C、D)を含んだものになっている。なお、位置範囲データ(位置A、B、C、D)は、第1実施形態と同様の概念になっている。
【0088】
また、楽曲リスト61b、62b等は、各テーブル61、62等でペアとなるコンサートデータ61a、62a等に応じたコンサートで演奏される楽曲(楽曲A1、A2・・・An)を、実際の曲順で選択可能に並べると共に、楽曲ごとに音要素データとして周波数データA1、A2・・・AnおよびリズムデータA1、A2・・・Anを対応付けた内容になっている。よって、各楽曲リスト61b、62b等は、コンサートに応じた場所の位置範囲データが対応付けられた構成になっている。なお、図12に示す楽曲リストデータベース60では、アーティストAのみのテーブル61、62等だけを示しているが、勿論、別のアーティストのテーブルも登録可能になっている。また、楽曲リスト61b、62b等に載っている楽曲(楽曲A1、A2・・・An)は、楽曲の識別データの役割も担っており、同一曲を異なるアーティストが歌唱している場合などに対応して、楽曲ごとに識別情報が付帯しているものとする。
【0089】
図13は、サーバ装置53のハードディスク装置53eに記憶される配信用データベース70の概略的な内部構成を示している。配信用データベース70は、アーティストごとの楽曲データを格納した楽曲データベース71、72等を含んでおり、アーティストA用の楽曲データベース71は、図12の楽曲リストデータベース60が有するアーティストA用の複数の楽曲リスト61b、62b等に含まれる複数の楽曲(アーティストが演奏または歌唱する全楽曲)に係る楽曲データを格納している。また、アーティストB用の楽曲データベース72も、図12では図示していないアーティストB用の複数の楽曲リスト(アーティストBが行う各コンサートでの演奏内容に対応した楽曲リスト)に係る楽曲データを格納している。なお、図13の配信用データベース70は、アーティストA、B用の楽曲データベース71、72だけを示しているが、他のアーティスト用の楽曲データベースも勿論含んでいるものとする。
【0090】
また、図11に示すサーバ装置53のハードディスク装置53eに記憶されるサーバプログラム55は、外部機器から送信されてきた位置データおよび音データに対してMPU53aが行う処理を、第1実施形態の場合と若干相違させた内容で規定している。即ち、サーバプログラム55は、外部機器から送信されてきた位置データを、楽曲リストベース60に含まれる位置範囲データと比較し、送信されてきた位置データが、位置範囲データの範囲内に含まれるか否かをMPU53aに判断させることを規定している。
【0091】
また、サーバプログラム55は、送信されてきた位置データが、位置範囲データの範囲内に含まれるとMPU53aが判断した場合、その位置データが含まれる位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを、楽曲リストデータベース60の中からMPU53aが特定することを規定している。さらに、この場合、サーバプログラム55は、送信されてきた音データから音要素データとして、周波数データおよびリズムデータをMPU53aが抽出することを規定している。
【0092】
さらにまた、サーバプログラム55は、抽出した音要素データ(周波数データおよびリズムデータ)が、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データ(周波数データおよびリズムデータ)に該当するか否かをMPU53aが検出することを規定している。該当することをMPU53aが検出した場合、サーバプログラム55は、特定した楽曲リストの曲順および曲名の範囲を抽出して、所定の背景用の画面データに各楽曲を選択可能に配置して、送信用の画面データをMPU53aが生成することを規定している。
【0093】
図14は、生成された画面データが外部機器で表示された状態のページ画面80を示している。このページ画面80は、図12の楽曲リスト61bの曲順および曲名のリスト範囲に応じた楽曲リスト81が抽出されて曲名に対応する各楽曲を選択可能に配置したものになっている(図14では、楽曲A2が選択された状態を示す)。また、下方には送信ボタン80aが設けられ、送信ボタン80aが選択される操作が行われると、選択された楽曲の配信要求に応じたデータがサーバ装置3へ送信されるようになっている。なお、このページ画面80の楽曲リスト81の配置対象となる画面データ(楽曲リスト81が配置される前の背景部分の画面データ)は、図11に示すサーバ装置53のハードディスク装置53eに記憶されるサイト画面データベース56に格納されている。
【0094】
また、サーバプログラム55は、図4のページ画面80に応じた画面データの送信に伴って、楽曲の配信要求に応じたデータを受信すると、配信要求に係る楽曲にヒモ付けられた(対応付けられた)楽曲データを、MPU53aが配信用データベース70に含まれる各楽曲データベース71、72等から読み出して、アクセス元の外部機器へ送信することを規定している。なお、配信用データベース70では、曲名に載った楽曲(楽曲A1、A2等)が識別情報の役目を担っており、配信要求に応じた楽曲データが選択できる。
【0095】
なお、図11に示すサーバ装置53において、上述した箇所以外の部分(MPU53a、通信インタフェース53b、RAM53c、ROM53d、ハードディスク装置53e等)は第1実施形態と同等であるため、説明を省略する。また、携帯端末機器10についても第1実施形態と同等の構成および処理内容であるため説明を省略する。
【0096】
図15に示す第4フローチャートは、第2実施形態に係る楽曲配信サービスを実行するための主要な処理手順を示している。この第4フローチャート以前の処理は、第1実施形態で説明した図7に示す第1フローチャートおよび図8に示す第2フローチャートと同様であり、第4フローチャートは、図9の第3フローチャートの替わりに、第2実施形態において図8の第2フローチャートの後に続く処理内容を表している。以下、この第4フローチャートに従って、第2実施形態に係る楽曲配信方法の内容を説明する。
【0097】
先ず、サーバ装置53は、携帯端末機器10から送信されてきたデータの中で、位置データが図12に示す楽曲リストデータベース60に格納される位置範囲データに含まれるか否かを比較判断する(S30)。位置データが、いずれの位置範囲データにも含まれないと判断した場合(S30:NO)、サーバ装置53は、ユーザの現在地が楽曲配信可能場所に含まれない旨を携帯端末機器10へ送信して(S31)、処理は終了となる。
【0098】
一方、位置データが、いずれかの位置範囲データに含まれると判断した場合(S30:YES)、サーバ装置53は、その位置データが含まれる位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを楽曲リストデータベース60の中から特定すると共に(S32)、受信した音データから音要素データとして、周波数データおよびリズムデータを抽出する(S33)。また、サーバ装置53は、抽出した音要素データ(周波数データおよびリズムデータ)が、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データ(周波数データおよびリズムデータの両方)に該当するか否かを検出する(S34)。
【0099】
抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが検出できなかった場合(S34:NO)、サーバ装置53は、該当する楽曲が存在しない旨を携帯端末機器10へ送信して(S35)、処理は終了となる。また、抽出した音要素データに該当(合致)する音要素データが検出できた場合(S34:YES)、サーバ装置53は、検出した楽曲リストを配置した図14のページ画面80に応じたような画面データを生成して携帯端末機器10へ送信する(S36)。
【0100】
携帯端末機器10は、送信されてきた画面データに基づき、図14のようなページ画面80を表示パネル10aに表示して、楽曲の選択操作および送信ボタン80aの選択操作をユーザから受け付けたか否かを判断する(S37)。操作を受け付けていない場合(S37:NO)、携帯端末機器10は処理待ちとなり、操作を受け付けた場合(S37:YES)、携帯端末機器10は、選択された楽曲に係る配信要求をサーバ装置53へ送信する(S38)。サーバ装置53は、配信要求を受信すると、配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを図13の楽曲データベース71、72等から読み出して、読み出した楽曲データを携帯端末機器10へ送信する(S39)。
【0101】
よって、以上のような処理により、第2実施形態に係る発明では、予めコンサート等で演奏される楽曲リストが作成されている場合に好適な処理となり、コンサート等の楽曲リストをサーバ装置3の楽曲リストデータベース60に格納することで、コンサートホールHへ行ったユーザにだけ、容易に所望の楽曲データが取得できると云う特典を提供でき、開催されるコンサートに対してプレミアム性およびスペシャル性を付帯させることができる。なお、第2実施形態においては、図14に示すページ画面80で全楽曲を選択すれば、コンサートで演奏された楽曲の全てを容易に取得できるため、携帯端末機器10の再生機能を用いて何日版のコンサートの再演もスムーズに楽しめる。また、ページ画面80で全楽曲の選択を容易にするため、全選択ボタンを設けるようにしてもよい。なお、第2実施形態においても、第1実施形態で説明した各種変形例の適用が可能であり、例えば、音要素データの抽出を携帯端末機器10側で行い、サーバ装置53の処理負担を低減することも勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の第1実施形態に係る楽曲配信システムの全体的な構成を示す概略図である。
【図2】携帯端末機器の内部構成を示すブロック図である。
【図3】サーバ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図4】配信用データベースの概略的な内部構成を示す図である。
【図5】楽曲配信サイトに係るトップページ画面を示す概略図である。
【図6】楽曲配信サイトに係るページ画面であり、(a)は位置検出段階におけるページ画面の概略図、(b)は音データ設定段階におけるページ画面の概略図である。
【図7】第1実施形態に係る楽曲配信方法の処理手順を示す第1フローチャートである。
【図8】楽曲配信方法の処理手順を示す第2フローチャートである。
【図9】楽曲配信方法の処理手順を示す第3フローチャートである。
【図10】第1実施形態の変形例に係る配信用データベースの概略的な内部構成を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る楽曲配信システムに適用されるサーバ装置の内部構成を示すブロック図である。
【図12】第2実施形態に係る楽曲リストデータベースに係る内部構成を示す図である。
【図13】第2実施形態に係る配信用データベースの概略的な内部構成を示す図である。
【図14】楽曲リストを配置したページ画面の概略図である。
【図15】第2実施形態の主要な処理手順を示す第4フローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
1 楽曲配信システム
3、53 サーバ装置
5、55 サーバプログラム
6、56 サイト画面データベース
10 携帯端末機器
10a 表示パネル
10b 操作部
17 入力音処理部
19b 処理プログラム
20、70 配信用データベース
21b、22b、71、72 楽曲データベース
60 楽曲リストデータベース
61b、62b 楽曲リスト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶しており、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、
比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索し、
検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項2】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶しており、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、
比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索し、
検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項3】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に含む複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶しており、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、
比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定すると共に、受信した音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出し、
抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信し、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項4】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に含む複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶しており、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、
比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定し、
受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出し、
受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信し、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項5】
前記携帯端末機器は、歌唱者の発声音の音データを取得し、
前記音要素データは、発声音の声質に応じた周波数データである請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項6】
前記携帯端末機器は、歌唱音を含む楽曲の音データを取得し、
前記音要素データは、楽曲に応じた歌詞テキストデータである請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項7】
前記携帯端末機器は、楽曲の音データを取得し、
前記音要素データは、楽曲に応じたリズムデータである請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項8】
前記楽曲データベースが格納する楽曲データは、前記位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音である請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項9】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項10】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項11】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信する手段と
を備え、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項12】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信する手段と
を備え、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項13】
外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項14】
外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項15】
外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項16】
外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項17】
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項19】
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リスト、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データ、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記通信手段を用いて、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リスト、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データ、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、
前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記通信手段を用いて、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項1】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶しており、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、
比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索し、
検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項2】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶しており、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、
比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索し、
検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項3】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に含む複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶しており、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、
比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定すると共に、受信した音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出し、
抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信し、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項4】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信方法において、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出し、
抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に含む複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶しており、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較し、
比較の結果、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定し、
受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出し、
受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信し、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出し、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信することを特徴とする楽曲配信方法。
【請求項5】
前記携帯端末機器は、歌唱者の発声音の音データを取得し、
前記音要素データは、発声音の声質に応じた周波数データである請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項6】
前記携帯端末機器は、歌唱音を含む楽曲の音データを取得し、
前記音要素データは、楽曲に応じた歌詞テキストデータである請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項7】
前記携帯端末機器は、楽曲の音データを取得し、
前記音要素データは、楽曲に応じたリズムデータである請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項8】
前記楽曲データベースが格納する楽曲データは、前記位置範囲データに応じた場所で演奏された楽曲音である請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の楽曲配信方法。
【請求項9】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項10】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項11】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
検出した位置データおよび取得した音データを前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音データを受信する手段と、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信する手段と
を備え、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項12】
位置データの検出および音データの取得を行う携帯端末機器へ、サーバ装置が楽曲データを配信する楽曲配信システムにおいて、
前記携帯端末機器は、
音データを取得した場合、前記音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データおよび検出した位置データを前記サーバ装置へ送信する手段と
を備え、
前記サーバ装置は、
前記位置データおよび前記音要素データを受信する手段と、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを前記携帯端末機器へ送信する手段と
を備え、
前記携帯端末機器は、
受信した楽曲リストに含まれる楽曲の選択指示を受け付けた場合、選択指示に係る楽曲の配信要求を前記サーバ装置へ送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記配信要求を受信した場合、前記配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを前記携帯端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信システム。
【請求項13】
外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項14】
外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項15】
外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する手段と、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項16】
外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する楽曲配信装置において、
外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する手段と、
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リストと、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データと、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースとを記憶する手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する手段と
を備えることを特徴とする楽曲配信装置。
【請求項17】
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項18】
楽曲データを音要素データに対応付けて格納した楽曲データベースおよび該楽曲データベースに対応付けた位置範囲データを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、受信した音要素データに該当する音要素データを、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲データベースから検索する検索手段と、
前記検索手段の検索で該当した音要素データに対応付けられた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項19】
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リスト、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データ、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、
受信した音データから音要素データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
抽出した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記通信手段を用いて、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項20】
楽曲を音要素データに対応付けて選択可能に配置した複数の楽曲リスト、楽曲リストごとに対応付けた位置範囲データ、前記複数の楽曲リストに含まれる楽曲に係る楽曲データを格納した楽曲データベースを記憶する記憶手段と、データの通信を行う通信手段とを有するコンピュータに、外部の端末機器からの位置データおよび音要素データの送信に応じて、楽曲データを配信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータを、
前記通信手段を用いて、外部の端末機器から送信された位置データおよび音要素データを受信する処理を行う手段と、
受信した位置データと、前記位置範囲データとを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果により、受信した位置データが前記位置範囲データに含まれる場合、
前記位置範囲データに対応付けられた楽曲リストを前記複数の楽曲リストの中から特定する手段と、受信した音要素データが、特定した楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当するか否かを検出する検出手段と、
受信した音要素データが前記楽曲リストに含まれる楽曲に対応付けた音要素データに該当することを前記検出手段が検出した場合、前記通信手段を用いて、前記楽曲リストを外部の端末機器へ送信する処理を行う手段と、
前記楽曲リストの送信に応じて、前記通信手段を用いて、外部の端末機器から楽曲の配信要求を受信する処理を行う手段と、
受信した配信要求に係る楽曲に応じた楽曲データを前記楽曲データベースから読み出す手段と、
前記通信手段を用いて、読み出した楽曲データを外部の端末機器へ配信する処理を行う手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2008−225008(P2008−225008A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−62597(P2007−62597)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
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