説明

標的ポリヌクレオチドを検出するためのコード化反応およびデコード反応

本発明は、コード化反応およびデコード反応を使用して少なくとも1つのサンプルにおける標的ポリヌクレオチド配列の存在または非存在を検出(または定量)するための方法、試薬およびキットに関する。特定の標的ポリヌクレオチドがサンプルに存在するとき、アドレス可能なプライマー部分を含む反応生成物がコード化反応において形成される。少なくとも1つの標識および少なくとも1つのアドレスプライマーがデコード増幅反応において用いられ、それにより、配列が存在するか、または非存在であるかに依存して、検出可能なシグナル値を提供する。いくつかの実施形態において、ユニバーサルな塩基と、プローブの縮小されたライブラリーとを、標的ポリヌクレオチドの非常に多重化された分析のために用いることができる。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
標的ポリヌクレオチド配列の量を2つのサンプルの間で比較するための方法であって、該方法は、
第1の反応容器1および第1の反応容器2を提供する工程であって、
ここで該第1の反応容器1は、第1のサンプルと順方向プライマーと逆方向プライマーとを含み、ここで該順方向プライマーは、標的特異的部分および順方向のアドレス可能なプライマー部分を含み、該逆方向プライマーは、標的特異的部分および逆方向のアドレス可能なプライマー部分を含み、ここで該順方向プライマーまたは該逆方向プライマーは、第1の同定部分をさらに含み、
ここで該第1の反応容器2は、第2のサンプルと順方向プライマーと逆方向プライマーとを含み、ここで該順方向プライマーは、標的特異的部分および順方向のアドレス可能なプライマー部分を含み、該逆方向プライマーは、標的特異的部分および逆方向のアドレス可能なプライマー部分を含み、ここで該順方向プライマーまたは該逆方向プライマーは、第2の同定部分をさらに含む、工程;
第1のコード化PCRを該第1の反応容器1において行い、それにより、第1のコード化PCR生成物を含む第1のコード化PCR生成物混合物を形成させる工程であって、ここで該第1のコード化PCR生成物は、該順方向のアドレス可能なプライマー部分と、該第1の同定部分と、該標的特異的部分と、該逆方向のアドレス可能なプライマー部分とを含み、ここで標的ポリヌクレオチド配列の正体が、該順方向のアドレス可能なプライマー部分および該逆方向のアドレス可能なプライマー部分によりコード化され、そして該第1のコード化PCRにおけるサンプルの正体が、該第1の同定部分によってコード化される、工程;
第2のコード化PCRを該第1の反応容器2において行い、それにより、第2のコード化PCR生成物を含む第2のコード化PCR生成物混合物を形成させる工程であって、ここで該第2のコード化PCR生成物は、該順方向のアドレス可能なプライマー部分と、該第2の同定部分と、該標的特異的部分と、該逆方向のアドレス可能なプライマー部分とを含み、ここで該標的ポリヌクレオチド配列の正体は、該順方向のアドレス可能なプライマー部分および該逆方向のアドレス可能なプライマー部分によりコード化され、そして該第2のコード化PCRにおけるサンプルの正体は、該第2の同定部分によってコード化される、工程;
該第1の反応容器1からの該第1のコード化PCR生成物混合物を該第1の反応容器2からの該第2のコード化PCR生成物混合物と合わせ、合わせたコード化PCR生成物混合物を形成する工程;
第2の反応容器を提供する工程であって、ここで該第2の反応容器は、順方向アドレスプライマー、逆方向アドレスプライマー、第1の標識化プローブおよび第2の標識化プローブを含み、ここで該第1の標識化プローブ1は、該第1の反応容器1からのコード化PCR生成物の第1の同定部分に対して相補的であるか、または該第1の反応容器1からのコード化PCR生成物の第1の同定部分の相補体に対して相補的であり、そして該第2の標識化プローブ1は、該第1の反応容器2からのコード化PCR生成物の第2の同定部分に対して相補的であるか、または該第1の反応容器2からのコード化PCR生成物の第2の同定部分の相補体に対して相補的である、工程;
該合わされたコード化PCR生成物混合物のアリコートを該第2の反応容器に加え、それにより、デコード増幅反応物を該第2の反応容器において形成する工程;
デコード増幅反応を該第2の反応容器において行う工程であって、ここで該順方向アドレスプライマーは、該第1のコード化PCRおよび該第2のコード化PCRの間に該コード化PCR生成物に導入された順方向のアドレス可能なプライマー部分の相補体にハイブリダイズし、ここで該逆方向アドレスプライマーは、該第1のコード化PCRおよび該第2のコード化PCRの間に該コード化PCR生成物に導入された逆方向のアドレス可能なプライマー部分にハイブリダイズし、ここで該コード化PCR生成物が該第1のコード化PCRに由来する場合、該コード化PCR生成物の増幅は、該第1の標識化プローブからのシグナルを生じさせ、該コード化PCR生成物が該第2のコード化PCRに由来する場合、該コード化PCR生成物の増幅は、該第2の標識化プローブからのシグナルを生じさせる、工程;
2つのサンプルにおける標的ポリヌクレオチドを、該デコード反応における該第1の標識化プローブおよび該第2の標識化プローブからのシグナルの存在および量に基づいて検出および定量する工程;ならびに
該標的ポリヌクレオチド配列の量を2つのサンプルの間で比較する工程
を包含する、方法。
【請求項2】
複数の標的ポリヌクレオチド配列が2つのサンプルの間で比較される、請求項1に記載の方法であって、該方法は、
該複数の標的ポリヌクレオチド配列について特異的である、第1のコード化PCRにおける複数の異なる順方向プライマーおよび逆方向プライマー;
該複数の標的ポリヌクレオチド配列について特異的である、第2のコード化PCRにおける複数の異なる順方向プライマーおよび逆方向プライマー;
ここで該第1のコード化PCRにおける複数の異なる順方向プライマーおよび逆方向プライマーは、異なった順方向のアドレス可能なプライマー部分と、異なった逆方向のアドレス可能なプライマー部分と、同じ第1の同定部分とを含み;
ここで該第2のコード化PCRにおける複数の異なる順方向プライマーおよび逆方向プライマーは、異なった順方向のアドレス可能なプライマー部分と、異なった逆方向のアドレス可能なプライマー部分と、同じ第2の同定部分とを含み;
ここで該異なった順方向のアドレス可能なプライマー部分および異なった逆方向のアドレス可能なプライマー部分は、該2つのサンプルの間で所定の標的ポリヌクレオチドについて同じである、プライマーを含み、
複数のデコード増幅反応を複数の第2の反応容器において行う工程;
それぞれのデコード反応における第1の標識化プローブおよび第2の標識化プローブからのシグナルの存在および量に基づいて該2つのサンプルにおける複数の標的ポリヌクレオチドを検出および定量する工程;ならびに
複数の標的ポリヌクレオチド配列の量を2つのサンプルの間で比較する工程
をさらに包含する、方法。
【請求項3】
前記第1の標識化プローブ、前記第2の標識化プローブ、または両方が、PNAを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の標識化プローブ、前記第2の標識化プローブ、または両方が、5’ヌクレアーゼ切断可能なプローブを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記標的ポリヌクレオチド配列が、メッセンジャーRNAである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
標的ポリヌクレオチド配列の量を2つのサンプルの間で比較するための方法であって、該方法は、
第1のコード化反応を標的ポリヌクレオチド配列に対して行って、第1のコード化反応生成物を形成させる工程であって、ここで該標的ポリヌクレオチド配列の正体は、アドレス可能なプライマー部分によりコード化され、そして該サンプルの正体は、第1の同定部分によりコード化される、工程;
第2のコード化反応を標的ポリヌクレオチドに対して行って、第2のコード化反応生成物を形成させる工程であって、ここで該標的ポリヌクレオチド配列の正体は、アドレス可能なプライマー部分によりコード化され、そして該サンプルの正体は、第2の同定部分によりコード化される、工程;
該第1のコード化反応生成物を該第2のコード化反応生成物と合わせる工程;
デコード増幅反応を行う工程であって、ここで該デコード増幅反応は、第1の標識化プローブおよび第2の標識化プローブを含むPCRを含み、ここで第1の標識化プローブは、該第1の同定部分に対して相補的であるか、または該第1の同定部分の相補体に対して相補的であり、そして第2の標識化プローブは、該第2の同定部分に対して相補的であるか、または該第2の同定部分の相補体に対して相補的である、工程;ならびに
該標的ポリヌクレオチド配列の量を該2つのサンプルの間で比較する工程
を包含する、方法。
【請求項7】
前記第1のコード化反応がPCRであり、そして前記第2のコード化反応がPCRである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
複数の標的ポリヌクレオチド配列が2つのサンプルの間で比較される、請求項7に記載の方法であって、該方法は、
該複数の標的ポリヌクレオチド配列について特異的である、第1のコード化PCRにおける複数の異なる順方向プライマーおよび逆方向プライマー;
該複数の標的ポリヌクレオチド配列について特異的である、第2のコード化PCRにおける複数の異なる順方向プライマーおよび逆方向プライマー;
ここで該第1のコード化PCRにおける複数の異なる順方向プライマーおよび逆方向プライマーは、異なった順方向のアドレス可能なプライマー部分と、異なった逆方向のアドレス可能なプライマー部分と、同じ第1の同定部分とを含み;
ここで該第2のコード化PCRにおける複数の異なる順方向プライマーおよび逆方向プライマーは、異なった順方向のアドレス可能なプライマー部分と、異なった逆方向のアドレス可能なプライマー部分と、同じ第2の同定部分とを含み;
ここで該異なった順方向のアドレス可能なプライマー部分および異なった逆方向のアドレス可能なプライマー部分は、該2つのサンプルの間で所定の標的ポリヌクレオチドについて同じである、プライマーを含み、
複数のデコード増幅反応を複数の第2の反応容器において行う工程;
それぞれのデコード反応における第1の標識化プローブおよび第2の標識化プローブからのシグナルの存在および量に基づいて該2つのサンプルにおける複数の標的ポリヌクレオチドを検出および定量する工程;ならびに
複数の標的ポリヌクレオチド配列の量を2つのサンプルの間で比較する工程
をさらに包含する、方法。
【請求項9】
前記第1のコード化反応がライゲーション反応であり、そして前記第2のコード化反応がライゲーション反応である、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の標識化プローブ、前記第2の標識化プローブ、または両方がPNAを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の標識化プローブ、前記第2の標識化プローブ、または両方が5’ヌクレアーゼ切断可能である、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記標的ポリヌクレオチド配列がメッセンジャーRNAである、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
標的ポリヌクレオチド配列の量を2つのサンプルの間で比較するためのキットであって、該キットは、
順方向プライマーであって、該順方向プライマーは、標的特異的部分および順方向のアドレス可能なプライマー部分を含む、順方向プライマー;
逆方向プライマーであって、該逆方向プライマーは、標的特異的部分および逆方向のアドレス可能なプライマー部分を含む、逆方向プライマー;
ここで該順方向プライマー、該逆方向プライマー、または両方は同定部分をさらに含む;
順方向アドレスプライマーと、逆方向アドレスプライマーと、標識化プローブとを含む反応容器であって、該標識化プローブは、該同定部分に対して相補的であるか、または該同定部分の相補体に対して相補的である、反応容器;ならびに
ポリメラーゼ、dNTPおよび緩衝液を含むPCRマスターミックス
を含む、キット。
【請求項14】
前記第1の標識化プローブ、前記第2の標識化プローブ、または両方がPNAを含む、請求項13に記載のキット。
【請求項15】
前記第1の標識化プローブ、前記第2の標識化プローブ、または両方が5’ヌクレアーゼ切断可能である、請求項13に記載のキット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate

【図6D】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18A】
image rotate

【図18B】
image rotate

【図18C】
image rotate

【図18D】
image rotate

【図18E】
image rotate

【図18F】
image rotate

【図18G】
image rotate

【図18H】
image rotate

【図18I】
image rotate

【図18J】
image rotate

【図18K】
image rotate


【公表番号】特表2007−530048(P2007−530048A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505187(P2007−505187)
【出願日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【国際出願番号】PCT/US2005/009882
【国際公開番号】WO2005/094532
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(500069057)アプレラ コーポレイション (120)
【住所又は居所原語表記】850 Lincoln Centre Drive Foster City CALIFORNIA 94404 U.S.A.
【Fターム(参考)】