説明

模型玩具及びその駆動ユニット

【課題】 本発明は、砲塔等を回転すると共に、砲塔等の回転とは異なる方向に砲身等を移動することができる駆動ユニットを備えた模型玩具を提供することを目的とする。
【解決手段】 本体と、本体に対して回転可能に取り付けられる砲塔と、前記砲塔に搭載される砲身とを備える模型玩具において、砲塔を回転する第1モータ509と、砲身を傾動するための上下動シャフト513と、上下動シャフト513を移動する第2モータ511とを有する駆動ユニット500を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、模型玩具及びその駆動ユニットに関し、より詳細には、砲塔及び砲身が動作可能な模型戦車等の模型玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の模型玩具において、砲台(砲塔)及び砲身を駆動するものが、特許文献1に提案されている。
特許文献1において、砲台本体と、砲台本体が旋回可能に取り付けられた砲台支持部と、砲台本体に揺動可能に設けられた砲身と、を備える砲台を模した模型玩具であって、前記砲台支持部は、前記砲台本体が取り付けられたときに前記砲身の一部と接触し、前記砲台本体の前記砲台支持部に対する旋回に応じて、前記砲身を揺動させる案内部を有するものである。
【特許文献1】特開2007−306989号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1において、砲身はカムとして動作する案内部によって、砲台の旋回に連動して揺動するものであり、砲身と砲台とを同時に任意に動かすことは出来ない。さらに、特許文献1に提案されている構造では、砲台が旋回していないときに、砲身のみ動かすことも出来ない。
【0004】
したがって、本発明は、砲塔等を回転すると共に、砲塔等の回転と独立して砲身等を傾動することができる駆動ユニットを備えた模型玩具を提供することを目的とする。
さらに、砲塔等の回転機構と、砲身等の傾動機構とを一体の駆動ユニットで提供することにより、外形が異なる各種の模型戦車等の模型玩具に適用な汎用駆動ユニットを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の模型玩具は、本体と、前記本体に対して回転可能に取り付けられる砲塔と、前記砲塔に搭載される砲身とを備える模型玩具において、前記砲塔を回転するための回転体と、前記回転体を駆動する第1モータと、前記砲身を傾動するために直線的に往復移動可能なシャフトと、前記シャフトを駆動する第2モータと、前記シャフト及び前記第1モータ及び前記第2モータを収容するハウジングとを有する駆動ユニットを備える。
【0006】
前記模型玩具において、前記砲身が前記シャフトと磁力で結合しており、前記シャフトの直線的な移動に伴って、前記砲身が傾動する。前記模型玩具において、前記第2モータによって回転されるシャフト駆動ギヤと、前記シャフトに設けられて前記シャフト駆動ギヤと係合するシャフトねじ部とを備えることにより、前記シャフトが前記直線的に移動する。前記模型玩具において、前記シャフト駆動ギヤは、その中心開口側に形成された内側係止部を備えており、前記内側係止部が前記シャフトねじ部と係合する。前記模型玩具において、前記駆動ユニットは、前記シャフトの第1端側を前記ハウジング内で保持する第1弾性部材と、前記シャフトの第2端側を前記ハウジング内で保持する第2弾性部材とを備える。前記模型玩具において、前記駆動ユニットの側面の全周にわたって、前記回転体が露出する。前記模型玩具において、前記駆動ユニットの前記回転体と係合するための突片が前記砲塔に形成されており、前記回転体が前記突片を介して前記砲塔を回転する。
【0007】
さらに、本発明の駆動ユニットは、回転体と、前記回転体を回転する第1モータと、直線的に往復移動可能なシャフトと、前記シャフトを駆動する第2モータと、前記シャフト及び前記第1モータ及び前記第2モータを収容するハウジングとを備える。
【0008】
前記駆動ユニットにおいて、前記第2モータによって回転されるシャフト駆動ギヤと、前記シャフトに設けられて前記シャフト駆動ギヤと係合するシャフトねじ部とを備えることにより、前記シャフトが前記直線的に移動する。前記駆動ユニットにおいて、前記シャフト駆動ギヤは、その中心開口側に形成された内側係止部を備えており、前記内側係止部が前記シャフトねじ部と係合する。前記駆動ユニットにおいて、前記シャフトの第1端側を前記ハウジング内で保持する第1弾性部材と、前記シャフトの第2端側を前記ハウジング内で保持する第2弾性部材とを備える。前記駆動ユニットにおいて、前記駆動ユニットの側面全周にわたって、前記回転体が露出する。前記駆動ユニットにおいて、前記駆動ユニットは、模型戦車の車体に固定され、前記回転体が前記模型戦車の砲塔を回転し、前記シャフトが前記砲塔に設けられた砲身を傾動する。前記駆動ユニットにおいて、前記駆動ユニットの前記回転体と係合するための突片が前記砲塔に形成されており、前記回転体が前記突片を介して前記砲塔を回転する。
【0009】
なお、前記シャフトを回転せずに直線的に移動するため、前記シャフトの断面を非円形とし、前記ハウジングにこの非円形断面を受け止めて前記シャフトを保持する非円形の穴を設けてもいい。本発明において、非円形としては、楕円、六角形等の多角形の他、円の一部分を平面とした形状を用いることができる。
【0010】
また、シャフト駆動ギヤの内側に内側係止部(内側ねじ部)を設けず、シャフト駆動ギヤに前記非円形形状部と係合する形状とし、前記第2モータにより前記シャフトを回転させ、かつ直線的移動を許容できるように保持し、前記シャフトねじ部と螺合するハウジングねじ部を前記ハウジング内に設けても良い。こうすると前記シャフトは回転しながら直線的に移動する。
【0011】
より具体的には、前記模型玩具において、前記駆動ユニットが、前記シャフト駆動ギヤに形成される非円形断面の駆動ギヤ係合部と、前記シャフトに形成されると共に前記駆動ギヤ係合部と係合する非円形断面のシャフト係合部と、前記ハウジングに形成されたハウジングねじ部と、前記シャフトに形成されると共に前記ハウジングねじ部と螺合するシャフトねじ部とを備えており、前記シャフト駆動ギヤの回転により前記駆動ギヤ係合部及び前記シャフト係合部を介して、前記シャフトが回転されると共に、前記ハウジングねじ部と前記シャフトねじ部との螺合により、前記シャフトが回転しながら直線的に移動する。
【0012】
また、前記駆動ユニットにおいて、前記シャフト駆動ギヤに形成される非円形断面の駆動ギヤ係合部と、前記シャフトに形成されると共に前記駆動ギヤ係合部と係合する非円形断面のシャフト係合部と、前記ハウジングに形成されたハウジングねじ部と、前記シャフトに形成されると共に前記ハウジングねじ部と螺合するシャフトねじ部とを備えており、前記シャフト駆動ギヤの回転により前記駆動ギヤ係合部及び前記シャフト係合部を介して、前記シャフトが回転されると共に、前記ハウジングねじ部と前記シャフトねじ部との螺合により、前記シャフトが回転しながら直線的に移動する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の模型玩具によれば、駆動ユニットによって、回転体により砲塔を回転すると共に、シャフトによって砲身を往復移動可能に傾動することができ、さらに回転体とシャフトとを独立して駆動できる。また、本発明の駆動ユニットによれば、回転体を回転すると共にシャフトを往復移動することができ、さらに回転体とシャフトとを独立して駆動できる汎用駆動ユニットを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係る模型玩具及びその駆動ユニットを模型戦車に適用した実施形態を、図1〜図9に示して説明する。
(全体構造)
本実施形態に係る模型戦車の全体構造を、図1及び図2に基づき説明する。なお、図1及び図2において、砲塔内部の構造を説明するために砲塔を透視図として図示する。模型戦車は、車体(本体)100と、車体100に対して回転(旋回)可能に取り付けられる砲塔300と、車体100に取り付けられて砲塔300を回転する駆動ユニット500とから構成される。砲塔300には、砲身301が所定角度範囲で傾動自在に取り付けられ、駆動ユニット500により砲身301も駆動される。なお、図示していないが、駆動ユニット500は、車体100の中央部にねじ等で固定される。
【0015】
(駆動ユニットの構造)
駆動ユニット500の外形は、図3の斜視図に示すように概略円板形状であり、その上面中央に上下動シャフト513の上端部(第1端)が露出しており、その側面の全周にわたって環状の砲塔ギヤ(回転体)503が露出している。
【0016】
駆動ユニット500のハウジングは、図3及び図4に示すように、上ケース501と、環状の砲塔ギヤ503と、ユニット本体505と、下ケース507とから構成される。上ケース501及び下ケース507は、それぞれユニット本体505にねじ等で固定される。第1モータ509及び第2モータ511は、ユニット本体505と下ケース507との間に保持される。後述するように、第1モータ509は砲塔ギヤ503を駆動し、第2モータ511は上下動シャフト513を上下動する。
【0017】
砲塔ギヤ503は、ユニット本体505の外周傾斜面に環状に配置された複数の突起505a上に載置され、上ケース501とユニット本体505との間で回転可能に保持される。砲塔ギヤ503の外周部には全周にわたって複数の突起からなる外歯部503aが環状に配置され、砲塔ギヤ503の内周部には全周にわたって内歯部503bが環状に配置される。
【0018】
上下動シャフト513は、六角形断面を備えた金属製の長細い棒であり、その長手方向中央部に管状のシャフトねじ部513aが圧入又は接着されて、上下動シャフト513と一体化されている。シャフトねじ部513aは、後述のシャフト駆動ギヤ603と係合する。さらに、上下動シャフト513の上端側(第1端)には、当該シャフトよりも大径の上スプリング(第1スプリング)515が配置され、上スプリング515は、上ケース501の内面と、シャフトねじ部513aの上段部との間で、弾性的に上下動シャフト513を保持する。
【0019】
また、上下動シャフト513の下端(第2端)側には、当該シャフトよりも大径の下スプリング517(第2スプリング)が配置され、下スプリング517は、下ケース507の内面と、シャフトねじ部513aの下段部との間で、弾性的に上下動シャフト513を保持する。
【0020】
図4及び図5に示すように、第1モータ509の回転シャフトには、第1ピニオンギヤ509aが取り付けられ、第1モータ509の駆動力は、第1ピニオンギヤ509aを介して、減速機構600に伝達されて、ユニット本体505の外側に配置される外側ギヤ601に伝達される。さらに、外側ギヤ601は、砲塔ギヤ503の内歯部503bと係合する。したがって、第1モータ509の回転は、減速機構600で減速されて、外側ギヤ601を介して砲塔ギヤ503を回転する。砲塔ギヤ503の外歯部503bは、後述する砲塔300の突片末端部303aと係合するため、砲塔ギヤ503によって砲塔300が回転される。
【0021】
第2モータ511の回転シャフトには、第2ピニオンギヤ511aが取り付けられ、第2モータ511の駆動力は、第2ピニオンギヤ511aを介して、減速機構600に伝達されて、ユニット本体505の中央に配置されるシャフト駆動ギヤ603に伝達される。シャフト駆動ギヤ603は、その回転中心と同心の円筒部を備えており、この円筒部の内面には、シャフトねじ部513aと係合(螺合)するシャフト駆動ギヤ内側ねじ部603a(図6参照)が形成されている。したがって、第2モータ511の回転は、減速機構600により減速されてシャフト駆動ギヤ603を回転し、シャフト駆動ギヤ603の回転に伴って、上下動シャフト513が回転されずに上下動される。
【0022】
なお、第1モータ509及び第2モータ511の減速機構を全て符号600で表現したが、第1モータ509の減速機構と第2モータ511の減速機構とは独立しており、これらの減速機構は、一般的な複数のギヤから構成される。
【0023】
(駆動ユニットの動作)
駆動ユニット500に搭載される上下動シャフト513の動作を、図6〜図8の断面図を用いて説明する。なお、図6〜図8において、第1モータ509及びその減速機構、外側ギヤ601は図示せず、上下動シャフト513、上スプリング515、下スプリング517は断面図とせずに、それらの外形を断面図中に図示している。
【0024】
図6は、上下動シャフト513が移動方向の下位置にある状態を示す。図6では、上下動シャフト513のシャフトねじ部513aの上端が、シャフト駆動ギヤ内側ねじ部603a(内側係止部)の下端と噛み合い始める状態である。この状態で、上スプリング515は圧縮されずフリーである一方、下スプリング517は、シャフトねじ部513aの下端により圧縮されている。この状態で、上下動シャフト513は、下スプリング517により常に上方向に押圧されている。この押圧力によって、シャフトねじ部513aの上端とシャフト駆動ギヤ内側ねじ部603aの下端とが噛み合い始める状態に保たれる。なお、下スプリング517が無いと、シャフトねじ部513aの上端とシャフト駆動ギヤ内側ねじ部603aの下端とが接触しにくくなり、噛み合いが困難になりえる。
【0025】
図6の状態からシャフト駆動ギヤ603が第1方向に回転すると、上下動シャフト513が回転しながら上方向に移動して、下スプリング517が拡張する一方、上スプリング515が圧縮されて、上下動シャフト513は図7に示す中央位置に移動する。図7の中央位置から、シャフト駆動ギヤ603がさらに第1方向に回転すると、上下動シャフト513が回転しながらさらに上方向に移動して、下スプリング517の上端がシャフト駆動ギヤ内側ねじ部603aの下端から外れてフリーになる一方、上スプリング515が圧縮されて、上下動シャフト513は図8の上位置で停止する。
【0026】
このように、シャフト駆動ギヤ603の回転が上下動シャフト513に伝達されて、上下動シャフト513が上下動する。なお、上下動シャフト513を下方向に移動するには、シャフト駆動ギヤ603を第1方向とは逆の第2方向に回転させればよい。なお、下ケース507のシャフト収容穴507aは六角形断面となっており、上下動シャフト513の六角形断面を受け止めて、上下動シャフト513を回転しないようにする。シャフト513が、シャフト駆動ギヤ603と共に回転すると、上下動シャフト513が上下動しなくなるか、又はその上下動が不十分になるため、上下動シャフト513を回転しないように保持する必要がある。
【0027】
(砲身の傾動構造)
ここで、一旦図1及び図2に戻って、駆動ユニット500による砲身301の傾動構造を説明する。砲塔300には、砲身301が傾動可能に配置され、砲身301は、砲塔300の内側に位置する内側端部301aと、砲塔300の外側に位置する外側端部301bとを備えており、内側端部301aと外側端部301bとの間で内側端部よりの部分が砲塔300に軸支されているため、砲身301は梃子のように砲塔300に対して傾動可能となる。砲身301の内側端部301aには磁石が取り付けられており、この磁石が、金属製の上下動シャフト513の上端と結合して、当該シャフトの上下動に伴って、内側端部が上下動する。また、車体100側に位置する上下動シャフト513と砲塔300側に位置する砲身301の内側端部301aとが磁力で結合されるため、車体100から砲塔300の着脱が容易となり、さらに砲塔を任意の角度で回転した状態でも、又は砲塔を回転しながらでも、磁力結合は常に維持されるため任意の状態で砲身を傾動できる。
【0028】
即ち、上下動シャフト513及び内側端部301aが下から上に移動すると、外側端部301bは垂直面内で上から下に移動する。逆に、上下動シャフト513及び内側端部301aが上から下に移動すると、外側端部301bは垂直面内で下から上に移動する。このようにして、砲身301は、上下動シャフト513の上下動に伴って傾動(チルト)する。
【0029】
(砲塔の回転構造)
さらに、図2を用いて、駆動ユニット500による砲塔の回転構造を説明する。砲塔300の底部には円筒部が形成され、この円筒部が車体に形成された開口部に対して回転可能に挿入されている。図2に示すように、円筒部の内面には、複数の突片303が形成されており、突片303の基端部は半径方向に突出しており、突片303の中央部は、基端部に接続され円筒部内面と所定の距離を保って、円筒部の内面に沿って延びている。
【0030】
突片末端部303aは、円筒部の回転軸に対して平行な方向に延びている。図2に示すように、突片末端部303aは、駆動ユニット500の砲塔ギヤ503の外歯部503aと噛み合っている。したがって、砲塔ギヤ503が回転すると、その外歯部503aが突片末端部303aと係合してこれを回転する結果、砲塔300が回転する。なお、突片303は、その中央部によって、砲塔300と駆動ユニット500との間で弾性的に保持されるため、衝撃等が車体100や砲塔300から加わってもこれを吸収することができる。
【0031】
(制御機構)
図9に示すように、車体100内部には受信・コントロールユニット200が配置され、コントロールユニット200は、受信機アンテナ203に接続されている。受信機アンテナ203は、不図示の無線制御ユニットから送信される無線制御信号を受信して、コントロールユニット200に伝達し、コントロールユニット200は制御信号に基づき各モータを制御する。また、コントロールユニット200には、バッテリー209が接続されている。
【0032】
コントロールユニット200には、左駆動輪を駆動するための左駆動輪モータ205と、右駆動輪を駆動するための右駆動輪用モータ207と、砲塔300を回転するための第1モータ509と、砲身301を傾動するための第2モータ511とが接続されている。これらの4つのモータは、コントロールユニット200によって、それぞれ正方向、逆方向、停止の各モードで駆動される。
【0033】
なお、本実施形態における上下方向とは、上下動シャフト513の長手方向を垂直に配置した場合のものであり、上下動シャフト513は、垂直方向での上下動に限定されず、その長手方向で進退自在に直線的に移動するもの全てを含む。
【0034】
また、本実施形態として、本発明を模型戦車に適用して説明したが、本発明は模型戦車に限定されず、例えば、模型戦艦や模型要塞等の砲塔(砲台)や、首等が回転し且つ首振り等又は口等が開閉する玩具や、首等が回転しクチバシ等が傾動する鳥等を模した玩具にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態に係る模型戦車の側面図である。
【図2】図1の模型戦車の上方斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る駆動ユニットの斜視図である。
【図4】図3の駆動ユニットの分解図である。
【図5】図3の駆動ユニットから上ケースを外した状態の上方斜視図である。
【図6】図3の駆動ユニットの断面図であって、上下動シャフトが下位置の図である。
【図7】図3の駆動ユニットの断面図であって、上下動シャフトが中央位置の図である。
【図8】図3の駆動ユニットの断面図であって、上下動シャフトが上位置の図である。
【図9】図1の模型戦車の制御ブロック図である。
【符号の説明】
【0036】
100 車体
300 砲塔
301 砲身
301a 内側端部
301b 外側端部
303 突辺
303a 突辺末端部
500 駆動ユニット
501 上ケース
503 砲塔ギヤ
503a 外歯部
503b 内歯部
505 ユニット本体
507 下ケース
507a シャフト収容穴
509 第1モータ
509a 第1ピニオンギヤ
511 第2モータ
511a 第2ピニオンギヤ
513 上下動シャフト
513a シャフトねじ部
515 上スプリング
517 下スプリング
600 減速機構
601 外側ギヤ
603 シャフト駆動ギヤ
603a シャフト駆動ギヤ内側ねじ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体に対して回転可能に取り付けられる砲塔と、前記砲塔に搭載される砲身とを備える模型玩具において、
前記砲塔を回転するための回転体と、前記回転体を駆動する第1モータと、前記砲身を傾動するために直線的に往復移動可能なシャフトと、前記シャフトを駆動する第2モータと、前記シャフト及び前記第1モータ及び前記第2モータを収容するハウジングとを有する駆動ユニットを備えることを特徴とする模型玩具。
【請求項2】
請求項1に記載の模型玩具において、前記砲身が前記シャフトと磁力で結合しており、前記シャフトの直線的な移動に伴って、前記砲身が傾動することを特徴とする模型玩具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の模型玩具において、前記第2モータによって回転されるシャフト駆動ギヤと、前記シャフトに設けられて前記シャフト駆動ギヤと係合するシャフトねじ部とを備えることにより、前記シャフトが前記直線的に移動することを特徴とする模型玩具。
【請求項4】
請求項3に記載の模型玩具において、前記シャフト駆動ギヤは、その中心開口側に形成された内側係止部を備えており、前記内側係止部が前記シャフトねじ部と係合することを特徴とする模型玩具。
【請求項5】
請求項2乃至4の何れか一項に記載の模型玩具において、前記駆動ユニットは、前記シャフトの第1端側を前記ハウジング内で保持する第1弾性部材と、前記シャフトの第2端側を前記ハウジング内で保持する第2弾性部材とを備えることを特徴とする模型玩具。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の模型玩具において、前記駆動ユニットの側面の全周にわたって、前記回転体が露出することを特徴とする模型玩具。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の模型玩具において、前記駆動ユニットの前記回転体と係合するための突片が前記砲塔に形成されており、前記回転体が前記突片を介して前記砲塔を回転することを特徴とする模型玩具。
【請求項8】
回転体と、前記回転体を回転する第1モータと、直線的に往復移動可能なシャフトと、前記シャフトを駆動する第2モータと、前記シャフト及び前記第1モータ及び前記第2モータを収容するハウジングとを備えることを特徴とする、駆動ユニット。
【請求項9】
請求項8に記載の駆動ユニットにおいて、前記第2モータによって回転されるシャフト駆動ギヤと、前記シャフトに設けられて前記シャフト駆動ギヤと係合するシャフトねじ部とを備えることにより、前記シャフトが前記直線的に移動することを特徴とする駆動ユニット。
【請求項10】
請求項9に記載の駆動ユニットにおいて、前記シャフト駆動ギヤは、その中心開口側に形成された内側係止部を備えており、前記内側係止部が前記シャフトねじ部と係合することを特徴とする駆動ユニット。
【請求項11】
請求項8乃至10の何れか一項に記載の駆動ユニットにおいて、前記シャフトの第1端側を前記ハウジング内で保持する第1弾性部材と、前記シャフトの第2端側を前記ハウジング内で保持する第2弾性部材とを備えることを特徴とする駆動ユニット。
【請求項12】
請求項8乃至11の何れか一項に記載の駆動ユニットにおいて、前記駆動ユニットの側面全周にわたって、前記回転体が露出することを特徴とする駆動ユニット。
【請求項13】
請求項8乃至12の何れか一項に記載の駆動ユニットにおいて、前記駆動ユニットは、模型戦車の車体に固定され、前記回転体が前記模型戦車の砲塔を回転し、前記シャフトが前記砲塔に設けられた砲身を傾動することを特徴とする駆動ユニット。
【請求項14】
請求項13に記載の駆動ユニットにおいて、前記駆動ユニットの前記回転体と係合するための突片が前記砲塔に形成されており、前記回転体が前記突片を介して前記砲塔を回転することを特徴とする駆動ユニット。
【請求項15】
請求項1又は2に記載の模型玩具において、
前記駆動ユニットは、前記シャフト駆動ギヤに形成される非円形断面の駆動ギヤ係合部と、前記シャフトに形成されると共に前記駆動ギヤ係合部と係合する非円形断面のシャフト係合部と、前記ハウジングに形成されたハウジングねじ部と、前記シャフトに形成されると共に前記ハウジングねじ部と螺合するシャフトねじ部とを備えており、
前記シャフト駆動ギヤの回転により前記駆動ギヤ係合部及び前記シャフト係合部を介して、前記シャフトが回転されると共に、前記ハウジングねじ部と前記シャフトねじ部との螺合により、前記シャフトが回転しながら直線的に移動することを特徴とする模型玩具。
【請求項16】
請求項8に記載の駆動ユニットにおいて、
前記シャフト駆動ギヤに形成される非円形断面の駆動ギヤ係合部と、前記シャフトに形成されると共に前記駆動ギヤ係合部と係合する非円形断面のシャフト係合部と、前記ハウジングに形成されたハウジングねじ部と、前記シャフトに形成されると共に前記ハウジングねじ部と螺合するシャフトねじ部とを備えており、
前記シャフト駆動ギヤの回転により前記駆動ギヤ係合部及び前記シャフト係合部を介して、前記シャフトが回転されると共に、前記ハウジングねじ部と前記シャフトねじ部との螺合により、前記シャフトが回転しながら直線的に移動することを特徴とする駆動ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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