説明

樹脂成形品の集積方法及びその集積装置

【課題】樹脂成形品の排出処理に関し、集積化を行うとともに、搬送処理や計数処理の容易化を実現する。
【解決手段】樹脂成形機(4)から取出した樹脂成形品(6)をテーブル(10)に載置する工程と、このテーブルに載置した樹脂成形品を成形品整列手段(側板44、押出シリンダ46、ストッパ47)により整列させる工程と、この整列させた樹脂成形品を段積手段(段積部14、ガイド治具16)に段積みする工程と、この段積みされた樹脂成形品を帯封手段(帯封機18)により帯封する工程と、を含む構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形機の樹脂成形品の集積化処理に関し、特に、合成樹脂で成形される荷造り用持ち手等の樹脂成形品の成形に連続して集積化及び帯封等の処理を自動化する、樹脂成形品の集積方法及び集積装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂成形品として例えば、荷造り用持ち手は樹脂成形機の成形品取出し位置に収容箱を設置し、その収容箱内に落下させて集積する方法が取られている。収容箱内には荷造り用持ち手が乱雑に収容されている。特許文献1には、成形品を収容箱に収容する成形品排出装置が開示されている。
【特許文献1】特開平4−173120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、小型の成形品を収容箱に自然落下させた場合には、成形品の収容は容易になるものの、成形品の形状によっては、収容箱内の成形品間に過剰な空間を生じさせ、この空間が収容箱内の収容数を減少させる。収容箱内に乱雑に収容された成形品は、その形状によっては、互いに絡み合い、収容箱からの規則的な取り出しが困難になる不都合もある。また、収容数の把握に手間取る場合もある。成形品が直方体形等の単純な形状であれば、収容箱に規則的に収容することが容易であるが、形状によっては、箱詰めに手間がかかるといった問題もある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、樹脂成形品の排出処理に関し、集積化を行うとともに、搬送処理や計数処理の容易化を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の樹脂成形品の集積方法及び集積装置の構成は以下の通りである。
【0006】
本発明の第1の側面は、樹脂成形品の集積方法であって、樹脂成形機から取り出された樹脂成形品をテーブルに載置する工程と、前記テーブル上の前記樹脂成形品を整列させる工程と、整列させた前記樹脂成形品を所定数毎に段積みする工程と、段積みされた前記樹脂成形品を所定数毎に帯封する工程とを含む構成である。斯かる構成によれば、樹脂成形機から取り出された成形品がテーブルに載置された後、整列、段積み、帯封の処理により、所定数を単位として束ねて取り出すことができ、集積化、搬送処理又は集計処理が容易化され、上記目的が達成される。
【0007】
本発明の第2の側面は、樹脂成形品の集積装置であって、樹脂成形機から取り出された樹脂成形品を載置するテーブルと、前記テーブル上の前記樹脂成形品を整列させる整列手段と、整列させた前記樹脂成形品を所定数毎に段積みする段積手段と、段積みされた前樹脂記成形品を所定数毎に帯封する帯封手段とを備える構成である。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
【0008】
上記樹脂成形品の集積装置において、好ましくは、前記段積みされる前記成形品をガイドするガイド手段を備え、該ガイド手段により、前記成形品の段積みをガイドする構成としてもよく、斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
【0009】
上記樹脂成形品の集積装置において、好ましくは、前記樹脂成形機から前記成形品を取り出し、前記テーブルに載置する搬送手段を備える構成としてもよい。
【0010】
上記樹脂成形品の集積装置において、好ましくは、前記成形品は、湾曲した持ち手部と、この持ち手部の両端に引掛け部とを備える荷造り用持ち手である構成としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0012】
(1) 樹脂成形品が集積化され、帯封されるので、積み重ねて搬送できる等、搬送処理が容易化される。
【0013】
(2) 帯封された樹脂成形品を効率よく箱詰めすることができる。
【0014】
(3) 所定数を単位として帯封される樹脂成形品の数量の計数が容易になり、計数処理や計数管理の容易化が図られる。
【0015】
(4) 所望数の樹脂成形品の帯封をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
〔第1の実施の形態〕
【0017】
本発明の第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。図1は、樹脂成形品の集積方法及び集積装置の一例を示す図である。図1に示す樹脂成形品の集積方法及び集積装置は、本発明の一例であって、斯かる構成例に本発明が限定されるものではない。
【0018】
この樹脂成形品の集積装置2には、図1に示すように、樹脂成形機4から樹脂成形品6を取り出し搬送する搬送手段として取出ロボット8が設置されているとともに、樹脂成形機4から取り出された樹脂成形品6を載置するテーブル10が備えられ、テーブル10上に整列した樹脂成形品6を運搬する手段として三軸ロボット12が設置され、テーブル10上に整列させた前記樹脂成形品6を所定数毎に段積みする段積手段として段積部14のガイド治具16が設置されている。段積みされた樹脂成形品6を所定数毎に帯封する帯封手段として帯封機18が備えられ、20はその帯封位置である。樹脂成形品6の段積みは、ガイド治具16でガイドされる。帯封された樹脂成形品6は、樹脂成形機4と平行に配置されたコンベア22によって矢印A方向に搬送される。
【0019】
樹脂成形機4で成形された樹脂成形品6は取出ロボット8により取出され、テーブル10に置かれる。テーブル10に置かれた樹脂成形品6は整列され、三軸ロボット12により吸着されて段積部14のガイド治具16に段積みされる。段積みされた樹脂成形品6はガイド治具16に収められて帯封機18の帯封位置20まで移動し、帯封される。
【0020】
そこで、樹脂成形品6の集積方法には、次の工程が含まれる。
【0021】
(1) 樹脂成形品6の取出し工程
取出ロボット8が樹脂成形機4から樹脂成形品6を取り出し、テーブル10まで搬送する工程である。
【0022】
(2) 樹脂成形品6の載置工程
樹脂成形機4から取り出された樹脂成形品6をテーブル10に載置する工程である。この工程では、テーブル10まで搬送された樹脂成形品6を、テーブル10の載置面に設けた整列手段に、所定の間隔を空けて並べる。
【0023】
(3) 樹脂成形品6の整列工程
テーブル10上の樹脂成形品6を整列させる工程である。この工程では、テーブル10に樹脂成形品6が所定の間隔を空けて並べられ、その数が所定数に達した場合に、整列手段により、樹脂成形品6間の空間を排除する。
【0024】
(4) 樹脂成形品6の段積工程
整列させた樹脂成形品6を所定数毎に段積みする工程である。この工程により、整列させた樹脂成形品6をその状態のまま段積手段へと搬送し、積み重ねる。
【0025】
(5) 樹脂成形品6の帯封工程
段積みされた樹脂成形品6を所定数毎に帯封する工程である。この工程により、段積手段に積み重ねられた樹脂成形品6が所定の段数に達したら、樹脂成形品6が整列及び段積みされた状態を維持するように、帯封(テーピング)を施す。
【0026】
このような工程において、樹脂成形機4で成形された樹脂成形品6は、図2に示すように、取出ロボット8の吸着パッド31で吸着されて把持され、樹脂成形機4から取り出される。樹脂成形機4には樹脂成形手段として金型32が設置され、この金型32の空洞部(キャビティ)33によって樹脂成形品6が成形される。この樹脂成形品6は開状態にある金型32から取出しが可能であるから、その金型32の位置に取出ロボット8の吸着パッド31を移動させ、その位置で樹脂成形品6を吸着し、取り出す。矢印Bは取出ロボット8のハンド30の動作方向を示している。
【0027】
取出ロボット8は吸着パッド31が取り付けられた稼動アーム34を備え、この稼動アーム34は、ハンド30の先端部側に支持軸35を介して回動可能に支持されている。従って、樹脂成形機4から取出した樹脂成形品6を後述するテーブル10へと載置するために、任意の向きに変えて、搬送することができる。
【0028】
成形直後の樹脂成形品6にあるランナー36は、図3に示すように、ランナーチャック37により取り除かれる。樹脂成形品6からランナー36を取り除く方法として、例えば、樹脂成形品6を樹脂成形機4の金型32から取り出す際、樹脂成形品6を吸着パッド31に吸着させるタイミングと、ランナー36をチャックするランナーチャック37の取り出しタイミングとをずらすことで、樹脂成形品6からランナー36を切り離すことができる。この実施の形態の樹脂成形機4の樹脂成形品6は、2列を成す複数の荷造り用持ち手24の連鎖体を構成している。
【0029】
樹脂成形品6は例えば、図4に示すように、荷造り用の持ち手24であり、持ち手24の形態は弓なり状の持ち手部26の両端部にU字形の荷造り紐の引掛け部28を備え、持ち手部26は断面U字形であって、積み重ねし難い形状である。図4において、Aはその正面図、Bはその平面図、Cはその側面図である。
【0030】
取出ロボット8により樹脂成形機4から取出された樹脂成形品6は、ハンド30を90度だけ回転させ、図5及び図6に示すように、テーブル10に置かれる。図5は、テーブル10に樹脂成形品6を置いた状態を示す正面図であり、図6は、その一部を示す平面図である。樹脂成形機4では2列を成す荷造り用の持ち手24からなる樹脂成形品6が得られるので、樹脂成形機4から取り出された樹脂成形品6はそのままの状態でテーブル10の載置面38に置かれる。この段階では樹脂成形品6の間にはスペース40が存在している。テーブル10の載置面38には、例えば樹脂製の底板42及び樹脂成形品6の整列手段である側板44が設置され、各側板44は、例えば金属製の整列用レール45で支えられている(図6)。底板42及び側板44を、上記のように樹脂で作ることにより、各樹脂成形品6と適当な潤滑性が得られ、樹脂成形品6の整列が容易になる。
【0031】
テーブル10の載置面38には整列手段として、前述の側板44のほか、図7に示すように、樹脂成形品6の押出シリンダ46及びストッパ47が設置されている。押出シリンダ46はエアーで動作し、側板44に沿って置かれた樹脂成形品6を一方向に集まるように押し出す。ストッパ47は、テーブル10の載置面38に固定されており、押し出された樹脂成形品6を受け止めて、移動を停止させる。即ち、押出シリンダ46により押し出された樹脂成形品6は、押出シリンダ46とストッパ47とによって挟まれることで停止し、スペース40(図5)が詰まり、各樹脂成形品6を密着して整列させる。テーブル10には、取出ロボット8により樹脂成形品6が載置されたことを検出する成形品検出センサ48とともに、整列した樹脂成形品6の個数の検知もしくは所定数に達したことを検知する数量センサ49が設置されている。これらのセンサ48、49は、例えば赤外線センサ等で構成されている。成形品検出センサ48は、樹脂成形品6がテーブル10上の整列位置以外にあることを検出し、押出シリンダ46は、それを契機にして押出しを行う。押出シリンダ46は、樹脂成形品6を押しつぶすような過度の圧力が加わらないように調整されており、所定時問だけ駆動すると元の位置に復帰し、次の樹脂成形品6が置かれるのを待つ。また、数量センサ49は、押出シリンダ46の動作に応じて、整列した樹脂成形品6の最後尾もしくは押出シリンダ46の先端部が所定の位置にきたか否かを検出する。そして、それにより所定数の樹脂成形品6が整列したかの判断が行われる。なお、整列した樹脂成形品6の個数検知に関し、取出ロボット8の制御部等でその動作回数をカウントすることにより、テーブル10に置かれた樹脂成形品6の個数を計数するようにしてもよく、また、運搬中の樹脂成形品6の落下や金型32からの取り損じ等を考慮して、取出ロボット8の動作回数のカウントと数量センサ49による検知とを併用するようにしてもよい。
【0032】
所定数に達した樹脂成形品6は、図8に示すように、三軸ロボット12により、帯封機18上に設置されたガイド治具16側に運ばれる。図8は、三軸ロボット12による樹脂成形品6の運搬工程を示しており、集積装置2を樹脂成形機4側から見た状態である。矢印C、Dは三軸ロボット12の動作方向を示している。テーブル10に隣接して帯封機18が設置されており、三軸ロボット12はテーブル10にある樹脂成形品6を帯封機18のガイド治具16側に搬送し、段積みする。三軸ロボット12は、支持部材50及び搬送アーム52を備え、搬送アーム52は吸着パッド54を備えている。テーブル10に整列した樹脂成形品6が所定数として、例えば10個になったことを数量センサ49が検知すると、三軸ロボット12を駆動し、吸着パッド54に樹脂成形品6を吸着させる。そして、搬送アーム52が支持部材50に沿って移動し、樹脂成形品6をガイド治具16に搬送して段積みする。ガイド治具16は、搬送された樹脂成形品6を左右両側から挟み込んで固定し、樹脂成形品6の整列状態及び段積状態を維持させる。左右の各ガイド治具16は、樹脂成形品6をガイド治具16から解放するためのガイド治具解除シリンダ62を介して、移動シリンダ56、58に取り付けられている。移動シリンダ56、58は、樹脂成形品6を段積位置と帯封位置20との間で移動させるためのものである。
【0033】
搬送された樹脂成形品6は、図9及び図10に示すように、ガイド治具16に設けられたガイド手段である溝部60に樹脂成形品6の引掛け部28を通して置かれる。即ち、この溝部60により、整列した樹脂成形品6の横ずれ等を防止でき、置き位置が固定される。また、帯封機18には、ガイド治具16から解放された樹脂成形品6をコンベア22ヘと払出す手段として、コンベア移動シリンダ64が設置されている。
【0034】
帯封位置20において帯封した後、移動シリンダ56、58を動かして、払出位置65に移動させる。そして、移動シリンダ56、58から解放して、コンベア移動シリンダ64によりコンベア22へと払出を行う。この実施の形態では、移動シリンダ56、58を動作させる工程及び作業スペースの省略等のために、段積位置と払出位置65とを同じ位置にとっているが、これに限定されるものではない。
【0035】
段積部14のガイド治具16には、図11及び図12に示すように、整列して搬送された樹脂成形品6をガイドする溝部60が複数箇所に設けられている。図11及び図12は、ガイド治具16の溝部60に樹脂成形品6をガイドさせた状態の部分拡大図である。溝部60には、段積みされる樹脂成形品6の奇数段が入る溝60aと偶数段が入る溝60bとが、樹脂成形品6の幅Dの半分(D/2)の間隔で設けられている。即ち、樹脂成形品6は、奇数段に対して、偶数段が樹脂成形品6の幅Dの半分(D/2)の距離ずつずらして積まれることになる。また、ガイド治具16にはその底側に、1段目の樹脂成形品6の載置高さを決めるストッパ部66が設けられており、溝部60に沿って置かれた樹脂成形品6の引掛け部28の先端がそのストッパ部66で止められる。これにより、1段目の樹脂成形品6が帯封機18に接しないように、任意のスキ間68を設けることができる。このスキ間68により、樹脂成形品6を帯封位置20に移動させる際に、帯封機18と1段目の樹脂成形品6との接触による摩擦が生じるのを防止することができる。
【0036】
図13は、上記のように奇数段と偶数段とを樹脂成形品6の幅Dの半分(D/2)の距離ずつずらして段積みした状態を示す。このように樹脂成形品6の幅Dの半分だけずらして段積みすることにより、同軸上に段積みした場合と異なり、前段の引掛け部28が次段の樹脂成形品6に接触せず、1段目と3段目との間に2段目が積まれることにより、例えば、一まとめに帯封された樹脂成形品6のコンパクト化を図ることができる。
【0037】
次に、段積みした樹脂成形品6を帯封する処理について、図14、図15及び図16を参照して説明する。図14は、樹脂成形品6を所定の段数まで段積みした状態を表した図であり、図15は、樹脂成形品6を帯封位置20に移動させた状態を示した図であり、図16は、樹脂成形品6を帯封して払出位置65に移動させた後、ガイド治具16から解放した状態を示す図である。
【0038】
ガイド治具16に所定の数として、例えば10個×10段の樹脂成形品6を段積みした場合には、その樹脂成形品6を一まとめに帯封する処理に移行する。段積みした樹脂成形品6をガイド治具16を介して、移動シリンダ56、58で挟み、その状態のまま移動シリンダ56、58により、樹脂成形品6を段積位置から帯封位置20へと移動させる。帯封処理では、例えば段積みした樹脂成形品6の持ち手部26を一まとめに括って、段積みした樹脂成形品6が分離しないように帯封する。樹脂成形品6の帯封には、接着能力があるテープ69を用いるほうがよい。帯封機18により帯封した後、樹脂成形品6は移動シリンダ56、58により、払出位置65へと運ばれる。そして、ガイド治具解除シリンダ62を引いて、固定していたガイド治具16から樹脂成形品6を解放する。移動シリンダ56、58の動作方法については、樹脂成形品6を段積位置から帯封位置20へと移動させる場合には、移動シリンダ56を押し込み、逆に帯封位置20から元の位置に戻すときには、移動シリンダ58を押し込むようにする。樹脂成形品6を左右のガイド治具16の溝部60に沿わせるとともに、左右のガイド治具16が移動シリンダ56、58によって所定の間隔に保たれることで整列及び段積みされた状態を維持していることから、その状態を保つために、進行方向に対して所定の圧力で押し込むように移動シリンダ56、58を操作するようにしている。
【0039】
樹脂成形品の集積装置の制御部について、図17を参照して説明する。図17は、制御部の構成例を示す図である。
【0040】
制御部は、シーケンサ70で構成されており、このシーケンサ70は、共有メモリ72、中央制御部74、成形品整列制御部76、成形品段積制御部78、帯封・払出制御部80で構成されている。共有メモリ72は、各制御部74、76、78、80と動作状況等の送受を行うことができ、集積装置2の各部の動作状態に関するフラグが設定されている。これにより、各制御部同士の動作を制限するインターロック制御を行う。このインターロック制御は、例えば、帯封・払出制御部80が帯封及び払出動作を行っているときには成形品段積制御部78に対し段積みを行わないように規制するものである。中央制御部74は、操作部82からの設定入力や動作指示を受け、共有メモリ72へと伝達し、その動作指示等を他の制御部76、78、80等に伝える。その他、各制御部等からの動作状態を共有メモリ72を介して受け、それを表示部84に表示させる。成形品整列制御部76は、取出ロボット8と接続され、その動作状況等の送受を行う。この取出ロボット8は、個別の制御部を有しており、シーケンサ70とは独立して樹脂成形機4と接続されている。また、成形品整列制御部76は、テーブル10に設けられた成形品検出センサ48からの検出出力を受け、それに基づいて押出シリンダ46へと動作指令を送る。成形品段積制御部78は、数量センサ49からの検出出力を受け、それに基づいて三軸ロボット12に動作指令を送る。帯封・払出制御部80は、移動シリンダ56、58、帯封機18、ガイド治具解除シリンダ62、コンベア移動シリンダ64、コンベア22への動作指令を送るとともに、帯封機18から帯封をした等の通知を受け取る構成である。
【0041】
各制御部74、76、78、80には、それぞれCPU(Central Processing Unit )等の演算装置や動作プログラム等を記憶する記憶領域、及び作業領域としての不揮発性メモリやRAM(Random-Access Memory)等が設けられている。そして、樹脂成形品6の集積の手順等について不都合を生じさせないために、上記のように、各制御部の動作状態を共有メモリ72に通知する他、後述するように、制御部間で動作制御を行う。
【0042】
集積装置の中央制御部での処理について、図18を参照して説明する。図18は、中央制御部74の制御処理に関するフローチャートである。
【0043】
中央制御部74では、共有メモリ72もしくは中央制御部74に設けた記憶領域に記憶されている設定情報や、操作部82から設定入力された情報等に基づいて、各制御部の初期設定を行う(ステップS10)。初期設定では、各部の動作時間や集積個数等の他、各部の動作に関する原点位置の設定等を行う。初期設定後、集積装置2や各制御部等に異常が発生しているかを判断する(ステップS11)。異常発生は、例えば、非常停止ボタンが押される等により非常停止指令が発せられているか否かを判断する。異常が発生していない(ステップS11のNO)場合には、例えば操作部82の切替スイッチ(SW)により、自動を選択したか又は手動を選択したかを判断する(ステップS12)。
【0044】
自動を選択した場合には、集積装置2の各部において、原点復帰が完了しているか否かを判断する(ステップS13)。集積装置2の各部が原点復帰しているか否かは、例えば取出ロボット8の待機位置やその稼動アーム34の位置等について、原点位置にセンサを設けるようにしてもよい。原点復帰が完了している(ステップS13のYES)場合には、中央制御部74が自動モードによる運転を開始しているかを判断し(ステップS14)、運転を開始している場合(ステップS14のYES)には、各制御部の自動運転を実行させる(ステップS15)。具体的には、取出ロボット8が樹脂成形機4からの成形完了の信号待ち状態に移行する。
【0045】
しかし、集積装置2の各部において、原点復帰が完了していない場合(ステップS13のNO)や中央制御部74が自動モードによる運転を開始していない場合(ステップS14のNO)には、再び、異常が発生しているかを判断する(ステップS11)。集積装置2や各制御部等に異常が発生している場合(ステップS11のYES)には、その旨を告知する手段として、例えば、表示部84に異常である旨の表示をしたり、操作部82等に設置したパトライトを点灯させる(ステップS16)。
【0046】
各部に異常が発生した場合(ステップS11のYES)や、切替スイッチ(SW)により手動を選択した場合(ステップS12)には、手動モードとして、集積装置2の手動による操作のほか、集積装置2の各設定値の変更や個別の原点復帰、現在のI/O(Input/Output)状態の表示や発生した異常の表示等を行う。手動モードでは、表示部84に表示された操作画面に対し、複数ある項目について所定の順に操作するのか、又はユーザーが個別に操作画面を切り替えて操作を行うのかを判断する(ステップS17)。操作画面を切り替える場合(ステップS17のYES)には、例えば操作部82にある画面切替スイッチ(SW)の操作応じて、必要な操作画面に切り替える(ステップS18)。また、所定の順に操作を行う場合(ステップS17のNO)には、そのまま操作に移行する。
【0047】
手動モードの操作画面には、例えば「設定」、「手動」、「原点」、「I/O」、「異常」等の項目があり、どの操作画面を表示するかを判断する(ステップS19)。即ち、所定の順序により切り替える場合(ステップS17のNO)には、次に表示する画面は何の項目かを判断し、それぞれ必要に応じた項目の画面に切り替えて設定等を行う。例えば、「設定」では、各種動作時間や集積個数の設定等を入力した後、画面切替SWにてその設定値等を選択する(ステップS20)。また、「手動」では、集積装置2の各部の手動による操作を実行する(ステップS21)。「原点」では、初期設定(ステップS10)のような集積装置2の全体の原点復帰の他、各部毎の原点復帰を実行する(ステップS22)。さらに、「I/O」では、現在の処理の進行状態等に関して、各制御部へのI/O状態を表示する(ステップS23)。「異常」では、発生中の異常を表示する(ステップS24)。そして、各手動操作の後、再び異常発生を判断する(ステップS11)。
【0048】
取出ロボットの動作について、図19を参照して説明する。図19は、取出ロボット8の動作に関するフローチャートである。
【0049】
樹脂成形機4からの成形完了信号がONか否かを判断する(ステップS30)。成形完了信号は、樹脂成形機4において樹脂成形品6の成形が終わり、金型32を開いて成形品6の取出しが可能となったときに、取出ロボット8への動作指令として、樹脂成形機4から発信される。成形完了信号がONである(ステップS30のYES)場合には、樹脂成形品6を金型32から取出す(ステップS31)。成形完了信号がONでない(ステップS30のNO)場合には、再び成形完了信号の判断(ステップS30)を繰り返し、信号がONになるまで待つ。
【0050】
成形機4から成形品6を取出し終えたら、取出ロボット8は、樹脂成形機4へ成形品取出完了信号を出力する(ステップS32)。この成形品取出完了信号は、例えば、取出ロボット8が樹脂成形品6を金型32から取出し、樹脂成形機4から所定の範囲だけ離れたときに発するようにしてもよい。成形品整列制御部76の動作信号がONか否かの判断を行い(ステップS33)、成形品整列制御部76が停止状態である、もしくは停止状態になったことを確認したら(ステップS33のNO)、取出ロボット8の動作信号がONであることを成形品整列制御部76に通知する(ステップS34)。これは、成形品整列制御部76と取出ロボット8とを同時に動作させないようにするための制御部間での動作制御である。
【0051】
取出した樹脂成形品6をテーブル10へと置いた(ステップS35)後、取出ロボット8から成形品整列制御部76に対して動作信号OFFを発する。そして、次の取出し動作へと移行する。なお、上記では、取出ロボット8と成形品整列制御部76とを同時に動作させないように、それぞれの動作終了後に相手側へと動作状態の信号を送るようにしているが、シーケンサ70内の各制御部74、76、78、80同士のインターロック制御と同様に、取出ロボット8や成形品整列制御部76、もしくは共有メモリ72のいずれかに各動作状態を送信し、動作フラグを立てる構成として一括に制御するようにしてもよい。
【0052】
成形品整列制御部の動作について、図20を参照して説明する。図20は、成形品整列制御部76の処理を示すフローチャートである。
【0053】
成形品整列制御部76は、テーブル10に置かれた樹脂成形品6の整列処理をするために、押出シリンダ46等の動作制御を行う。成形品検出センサ48により、樹脂成形品6がテーブル10に置かれたか否かの判断を行う(ステップS40)。樹脂成形品6がテーブル10に置かれた(ステップS40のYES)場合には、押出シリンダ46と取出ロボット8とを同時に動作させない、即ち、樹脂成形品6の整列処理と、樹脂成形品6をテーブル10に置く処理とを同時にさせないために、取出ロボット8の動作信号がONか否かの判断を行う(ステップS41)。樹脂成形品6がテーブル10に置かれたことを検出しない(ステップS40のNO)場合には、繰り返し判断を行う。また、取出ロボット8の動作信号がONでない(ステップS41のNO)場合は、成形品整列制御部76の動作信号をONにして(ステップS42)、取出ロボット8の動作を禁止する。
【0054】
次に、成形品段積制御部78の動作フラグがセットされているかの判断を行う(ステップS43)。これは樹脂成形品6の整列処理と樹脂成形品6の段積処理とを同時に行わないようにするインターロック制御であり、成形品整列制御部76が共有メモリ72にアクセスし、成形品段積制御部78の動作フラグがセットされているかの確認を行う。成形品段積制御部78の動作フラグがセットされていない(ステップS43のNO)場合、及び、セットされている(ステップS43のYES)場合に、それがリセットされた場合には、共有メモリ72に成形品整列制御部76の動作フラグをセットし(ステップS44)、押出シリンダ46を動作させて樹脂成形品6の整列処理を行う(ステップS45)。樹脂成形品6の押出しは、整列処理が完了するまで行われ(ステップS46)、完了した場合(ステップS46のYES)には押出シリンダ46を樹脂成形品6から離して、待機位置まで戻す(ステップS47)。そして、成形品整列制御部76は、取出ロボット8との動作制限に関する動作信号OFFの信号を送る(ステップS48)とともに、共有メモリ72へと各制御部間の動作制御に関する動作フラグのリセットを行い(ステップS49)、次の樹脂成形品6がテーブル10に置かれるのを待つ。
【0055】
成形品の段積処理について、図21を参照して説明する。図21は、成形品段積制御部78の処理を示すフローチャートである。
【0056】
成形品段積制御部78は、テーブル10に設置した数量センサ49による検知に基づき、三軸ロボット12を駆動させ、整列させた樹脂成形品6を帯封機18のガイド治具16に段積みさせる処理を行う。
【0057】
数量センサ49により、テーブル10に整列させた樹脂成形品6が所定数(例えば、10個)そろったか否かを判断する(ステップS50)。この判断は、樹脂成形品6が所定数そろうまで続けられる(ステップS50のNO)。樹脂成形品6が所定数そろった場合(ステップS50のYES)には、共有メモリ72にアクセスし、各制御部間のインターロック制御として、段積処理の前後の処理を制御する制御部の動作に応じて、成形品段積制御部の動作を制御する。即ち、成形品整列制御部76又は帯封・払出制御部80の動作フラグがセットされているかを判断する(ステップS51)。この判断により、成形品整列制御部76又は帯封・払出制御部80のいずれかの動作フラグがセットされている(ステップS51のYES)場合には、その動作フラグがリセットされるまで待機し、動作フラグがセットされていない場合又はリセットされた場合(ステップS51のNO)には、共有メモリ72に成形品段積制御部78の動作フラグをセットして(ステップS52)、他の制御部76、80等の動作を禁止する。
【0058】
段積処理では、三軸ロボット12を駆動させ、整列させた樹脂成形品6を帯封機18のガイド治具16に段積みさせる(ステップ53)。樹脂成形品6を段積みしたら、共有メモリ72にセットした成形品段積制御部78の動作フラグをリセットする(ステップS54)。段積みした回数、もしくは段数を例えば、共有メモリ72もしくは成形品段積制御部78の記憶領域に記憶させる。そして、記憶させた段数等を参照して、帯封機18のガイド治具16に設定段数(例えば、10段)を積み上げたか否かの判断を行う(ステップS55)。設定段数を積み上げた場合(ステップS55のYES)には、段積みした樹脂成形品6を帯封処理に移行させるために、帯封・払出制御部80に動作開始の指示を出す(ステップS56)。帯封・払出制御部80への指示は、共有メモリ72に対して動作指示のためのフラグをセットするようにしてもよい。このように、成形品段積制御部78から次の処理を行う帯封・払出制御部80へと動作指示を出すようにすることで、樹脂成形品6の整列処理と、段積処理と、帯封・払出処理との処理順序の管理について、別途に制御部を設けることなく処理を行うことができる。また、設定段数を積み上げていない場合(ステップS55のNO)には、樹脂成形品6が所定数そろうまで待機する。
【0059】
帯封及び払出の処理について、図22を参照して説明する。図22は、帯封・払出制御部80の処理を示すフローチャートである。
【0060】
この処理では、段積みされた樹脂成形品6をその状態のまま帯封位置まで移動させ、帯封した後、樹脂成形品6を払出位置65に移動させて、コンベア22へと払出しを行う。
【0061】
そこで、成形品段積制御部78からの動作指示により、段積みが完了したかを判断する(ステップS60)。この判断は段積処理の完了を確認するまで、即ち、成形品段積制御部78からの動作指示があるまで行われる(ステップS60のNO)。段積が完了している場合(ステップS60のYES)には、成形品段積制御部78が動作中か否かの判断を行う(ステップS61)。この判断は、共有メモリ72に成形品段積制御部78の動作フラグがセットされているかを確認することにより行う。成形品段積制御部78の動作フラグがセットされている場合(ステップS61のYES)には、リセットされるまで待機する。また、動作フラグがセットされていないか又はリセットされた場合(ステップS61のNO)には、共有メモリ72に対し、帯封・払出制御部80の動作フラグをセットする(ステップS62)。
【0062】
移動シリンダ56、58を動作させ、樹脂成形品6をガイド治具16にガイドした状態で段積位置から帯封(テーピング)位置20に移動させる(ステップS63)。樹脂成形品6を帯封機18により帯封(テーピング)した(ステップS64)後、移動シリンダ56、58により、コンベア22への払出位置65へと移動させる(ステップS65)。コンベア22への払出位置65は、段積位置に設定してもよい。払出位置65に移動させると、ガイド治具解除シリンダ62を引いて、樹脂成形品6をガイド治具16から開放する(ステップS66)。
【0063】
払出位置65に置かれた樹脂成形品6をコンベア移動シリンダ64により、コンベア22へと払出しを行う(ステップS67)。そして、次の帯封・払出処理のためにコンベア移動シリンダ64を払出し前の待機位置へと戻すとともに、ガイド治具解除シリンダ62を元の状態、即ち、ガイド治具16に樹脂成形品6を段積みできる状態に戻す(ステップS68)。共有メモリ72にアクセスし、帯封・払出制御部80の動作フラグをリセットする(ステップS69)。これらのリセット処理(ステップS68、S69)をした後、もしくはこれらの処理とともにコンベア22を作動させて、樹脂成形品6を移動させる(ステップS70)。以上の処理の後、次の帯封・払出処理に備えて待機状態となる。
【0064】
次に、樹脂成形品の集積方法について、図23を参照して説明する。図23は、集積装置2の各制御部76、78、80及び取出ロボット8、成形品検出センサ48、数量センサ49、帯封機18、コンベア22の集積処理のシーケンス図である。
【0065】
樹脂成形機4が取出ロボット8に対して成形完了信号を出し、図2に示すように、樹脂成形品6を取出可能な状態にして、樹脂成形品6の取出要求を行う(ステップS101)。取出ロボット8は、樹脂成形機4から樹脂成形品6を取出した後、樹脂成形機4から所定の距離だけ離れて、樹脂成形機5に対して取出完了信号を出す(ステップS102)。樹脂成形機4は、この取出完了信号を受けて再び成形を行う。
【0066】
取出ロボット8により取出した樹脂成形品6は、テーブル10に置かれる。そして、テーブル10に設置されている成形品検出センサ48が、テーブル10に樹脂成形品6が置かれたことを検出すると(ステップS103)、その検出信号を成形品整列制御部76に送信する(ステップS104)。取出ロボット8の動作信号がONでないことを確認した後(図20のステップS41)、共有メモリ72に成形品整列制御部76の動作フラグをセットする(図20のステップS44)。そして、成形品検出センサ48からの検出信号に応じて、成形品整列制御部76は、整列手段である押出シリンダ46を動作させる。押出シリンダ46とストッパ47との間に樹脂成形品6を挟みこんで整列させる。この整列処理により、樹脂成形品6は成形品検出センサ48の検出範囲外へと移される(ステップS105)。
【0067】
整列処理させた樹脂成形品6が所定の個数(例えば、10個)に達すると、テーブル10に設置されている数量センサ49に検知され(ステップS106)、その検知信号は成形品段積制御部78に送信される。その検知信号を受けた後、成形品段積制御部78は、共有メモリ72に成形品整列制御部76又は帯封・払出制御部80の動作フラグがセットされていないことを確認して(図21のステップS51)、三軸ロボット12を動作させて段積処理を行う(ステップS107)。樹脂成形品6がテーブル10に複数列で整列処理される場合には、その整列されたすべての樹脂成形品6が段積みされると、数量センサ49はOFFとなる(ステップS108)
【0068】
設定段数(例えば、10段)に達したら、成形品段積制御部78は設定段数積上げ完了の信号を帯封・払出制御部80へと送信して、動作指示を出す(ステップS109)。帯封・払出制御部80は、成形品段積制御部78からの動作指示を受け、移動シリンダ56、58及び帯封機18を動作させて、段積みされた樹脂成形品6を帯封させる(ステップS110)。帯封処理が完了したら、帯封機18は、帯封・払出制御部80へと帯封(テーピング)処理完了の信号を送る(ステップS111)。帯封処理完了の信号を受けた帯封・払出制御部80は、移動シリンダ56、58等に次の段積準備の指示をした後、その準備が完了したことを成形品段積制御部78に通知する(ステップS112)。また、コンベア22に対して作動指示を出す(ステップS113)。
【0069】
このような構成により、樹脂成形品6が所定数毎に集積化され、帯封されるので、樹脂成形品6の数量の計数管理が容易となる。また、樹脂成形品6間に過剰な空間を生じさせないため、効率良く箱詰めをすることができる。さらに、取出ロボット8の取出数に変更がある場合や、取出ロボット8の取り損ない等があってもその後の工程に影響を与えることなく樹脂成形品6の帯封が可能となる。
【0070】
以上の通り、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、樹脂成形品の排出処理に関し、集積化を行うとともに、搬送処理や計数処理の容易化を図ることができ、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】樹脂成形品の集積装置の構成例を示す図である。
【図2】取出ロボットが樹脂成形機から樹脂成形品を取出した状態を示す図である。
【図3】樹脂成形品からランナーを取り外した状態を示す図である。
【図4】持ち手を示す図である。
【図5】テーブルに成形品を置いた状態を示す正面図である。
【図6】テーブルに成形品を置いた状態の一部を示す平面図である。
【図7】樹脂成形品を整列させた状態を示す図である。
【図8】三軸ロボットによる樹脂成形品の運搬工程を示す図である。
【図9】ガイド治具周辺の構成を示す平面図である。
【図10】ガイド治具周辺の構成を示す正面図である。
【図11】ガイド治具の溝部に成形品をガイドさせた状態を示す部分拡大図である。
【図12】ガイド治具の溝部に成形品をガイドさせた状態を示す部分拡大図である。
【図13】段積みした状態の樹脂成形品を示す図である。
【図14】樹脂成形品を所定の段数まで段積みした状態を示す図である。
【図15】樹脂成形品を帯封位置に移動させた状態を示す図である。
【図16】樹脂成形品を帯封して、段積手段から解放した状態を示す図である。
【図17】制御部の構成例を示す図である。
【図18】中央制御部の制御処理に関するフローチャートである。
【図19】取出ロボットの動作に関するフローチャートである。
【図20】成形品整列制御部の処理を示すフローチャートである。
【図21】成形品段積制御部の処理を示すフローチャートである。
【図22】帯封・払出制御部の処理を示すフローチャートである。
【図23】集積処理のシーケンス図である。
【符号の説明】
【0073】
2 集積装置
4 樹脂成形機
6 樹脂成形品
8 取出ロボット
10 テーブル
12 三軸ロボット
16 ガイド治具
18 帯封機
46 押出シリンダ
56、58 移動シリンダ
60 溝部
62 ガイド治具解除シリンダ
64 コンベア移動シリンダ
72 共有メモリ
74 中央制御部
76 成形品整列制御部
78 成形品段積制御部
80 帯封・払出制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂成形機から取り出された樹脂成形品をテーブルに載置する工程と、
前記テーブル上の前記樹脂成形品を整列させる工程と、
整列させた前記樹脂成形品を所定数毎に段積みする工程と、
段積みされた前記樹脂成形品を所定数毎に帯封する工程と、
を含むことを特徴とする、樹脂成形品の集積方法。
【請求項2】
樹脂成形機から取り出された樹脂成形品を載置するテーブルと、
前記テーブル上の前記樹脂成形品を整列させる整列手段と、
整列させた前記樹脂成形品を所定数毎に段積みする段積手段と、
段積みされた前記樹脂成形品を所定数毎に帯封する帯封手段と、
を備えることを特徴とする、樹脂成形品の集積装置。
【請求項3】
請求項2の、樹脂成形品の集積装置において、
前記段積みされる前記樹脂成形品をガイドするガイド手段を備え、該ガイド手段により、前記樹脂成形品の段積みをガイドすることを特徴とする、樹脂成形品の集積装置。
【請求項4】
請求項2の、樹脂成形品の集積装置において、
前記樹脂成形機から前記樹脂成形品を取り出し、前記テーブルに載置する搬送手段を備えることを特徴とする、樹脂成形品の集積装置。
【請求項5】
請求項2の、樹脂成形品の集積装置において、
前記樹脂成形品は、湾曲した持ち手部と、この持ち手部の両端に引掛け部とを備える荷造り用持ち手であることを特徴とする、樹脂成形品の集積装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−326666(P2007−326666A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−158379(P2006−158379)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(000170130)高木産業株式会社 (87)
【Fターム(参考)】