説明

橋桁の送り出し架設方法及びそれに使用するガイド装置

【課題】 橋桁の下端部形状に左右されずに橋桁を送り出してコラム上に架設できる橋桁の送り出し架設方法及びそれに使用する便利なガイド装置を提供する。
【解決手段】橋桁Aを、送り出し方向の前方側から牽引したり、前方側から強制的に送り出して、キャンバー等の影響でその橋桁下面の高さ位置が変位するのに送り台1が所定の橋桁重量反力を受圧するように追動(上下動)して、橋桁Aを滑動案内する。その追動に連絡部42を介して案内部32がシンクロして上下方向に移動して、橋桁A下端縁高さに案内部32を位置させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコラムに設置したりサンドルを介して間接的に設置される送り台を使用して橋桁を送り出してコラムに架設する橋桁の送り出し架設方法及びそれに使用するガイド装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、橋桁の送り出し架設方法は、コラム(ピア)上に直接的またはサンドルを介して間接的にクローラー式の送り台を設置し、その送り台の橋桁送り方向の手前または後方に左右一対のガイド装置を設けた構成のものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
前記特許文献1のガイド装置は橋桁下端から左右に突出するフランジを案内する案内部と、その案内部を上下方向に移動可能とする可動体に連絡した方向修正兼反力測定手段とを備えている。
また、特許文献2のガイド装置は、前記可動体に連絡した付勢手段を備えている。
前記する方向修正兼反力測定手段、付勢手段は、橋桁の送り方向を規制、修正したり、橋桁の大きな送り変化に対しては橋桁の送りを停止できるようになっている。
そして、橋桁のキャンバー等に対応するために、その送り台を、油圧ジャッキで橋桁の所定の設定重力反力を受圧するように追動可能に構成する一方、前記案内部を、上下に鍔部を有する複数の段付きローラをピンとリングプレートで無端状に連結したエンドレスローラで構成しており、送り台は橋桁の所定の設定重力反力を受けて橋桁下面を支えるように橋桁に追動し、案内部は段付きローラのその段部に橋桁のフランジが係止することによってフランジに従動するようになっている。
【0003】
ところで、橋桁は、下端からフランジが左右方向に突出する構成(Aタイプ)のものばかりでなく、橋桁の下端がウェブとほぼ同一鉛直線上に端縁を有する下板で形成されている、所謂フランジ無しの構成(Bタイプ)のもの、フランジの上下面に添接板と呼称される接続部を設けた構成(Cタイプ)のもの等、様々な構成のものが存在する。例えばフランジ無しはコストを目的とし、添接板は桁同士を接続することを目的としている。
【0004】
このような段付きローラの段部にフランジが係止して案内部を従動させる構成ものの場合、係止する箇所がない、例えばBタイプのような橋桁では使用できないし、Cタイプのようなフランジ端部構造が大型になってしまう場合には、非常に長尺な特殊な段付きローラを必要とする。
【特許文献1】特開2001−81730号公報
【特許文献2】特開2002−121708号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、橋桁下端部形状に左右されずに橋桁を送り出してコラム上に架設できる橋桁の送り出し架設方法及びそれに使用する便利なガイド装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために講じた技術的手段は、方法は、橋桁の送り出し方向に沿って、各コラムに直接的または間接的に送り台を設置し、その送り台の橋桁送り方向の手前側または前方側に橋桁幅と同幅か、それよりも僅かに幅広な間隔をおいて設けた左右一対のガイド装置の案内部を上下方向に移動可能に設け、該ガイド装置を橋桁の送り出し方向と交差する方向に移動可能とし、該案内部間を通しながら前記送り台上を滑動させて橋桁を各コラム上に架設する橋桁の送り出し架設方法において、前記送り台を橋桁の所定の設定重量反力を受圧するように上下方向に追動可能に構成すると共に、前記送り台の機台に設けた左右一対の連絡部に前記左右一対の案内部を上下方向に係合可能で且つ左右方向に移動可能に連絡し、前記橋桁の所定の設定重量反力を受圧する前記送り台の橋桁追動と同調して前記連絡部を介して前記案内部を上下方向に移動させることを特徴とする橋桁の送り出し架設方法である(請求項1)。
ここで、前記連絡部の上下方向に係合可能とは、案内部の左右方向の移動を阻害しない程度の僅かなクリアランスを介して係合する関係を構成するものである。
そして、下端に左右方向にフランジを突出させた一般の構成(Aタイプ)のもの、下端に左右に突出するフランジを有し、該フランジが上下に添接板と呼称される接続部を有する構成(Cタイプ)のもの(請求項2)、下端がウェブとほぼ同一鉛直線上に端縁を有する下板で形成されている構成(Bタイプ)されているもの(請求項3)等、下端部形状に左右されることなく、その橋桁を送り出すことができるものである。
前記A、Cタイプと、Bタイプでは橋桁下端縁の左右幅寸法が異なるので、左右一対の案内部の位置もそれに応じて違ってくる。そのため、連絡部には、例えばBタイプからA、Cタイプのような横幅寸法の狭い橋桁から幅広な橋桁まで応じることができるように左右一対の案内部の左右方向への移動可能代を長く確保しながら上下方向には僅かなクリアランスを介してその案内部が係合するように構成しておくことで、各種の橋桁幅寸法に応じるように構成する。
【0007】
以上の手段によれば、橋桁を、送り出し方向の前方側から牽引したり、前方側から強制的に送り出して、キャンバー等の影響でその橋桁下面の高さ位置が変位するのに送り台が所定の橋桁重量反力を受圧するように追動(上下動)して、橋桁を滑動案内する。その追動に連絡部を介して案内部がシンクロして上下方向に移動して、橋桁下端縁高さに案内部を位置させる。
【0008】
そして、橋桁の送り出し方向に沿って、各コラムに直接的または間接的に設置され橋桁の所定の設定重量反力を受圧するように上下方向に追動可能とする支持脚を油圧ジャッキとする送り台で、橋桁で順次送り出してコラム上に架設するのに使用されるガイド装置であって、前記送り台の橋桁送り方向の手前側または前方側に橋桁の送り出し方向に対して交差する方向にスライド可能な左右一対の可動体と、その可動体に対して上下方向に移動可能に取付けられ橋桁下端縁をガイドする左右一対の案内部と、前記送り台の機台に設けてなりその送り台の橋桁追動で前記案内部を上下方向に移動させる案内部との左右一対の連絡部と、各々の可動体の外側に配置し可動体を、前記案内部を橋桁に接触する方向に付勢して橋桁の送り方向を修正する手段とを備え、前記左右一対の連絡部に前記左右一対の案内部を上下方向に係合可能で且つ左右方向に移動可能に連絡しているものである(請求項4)。
そして、案内部は、複数本のストレートローラをピンとリングプレートとで無端状に連結するエンドレスローラで構成のものを採用すると、好適なものである(請求項5)。
【発明の効果】
【0009】
本発明は請求項1、4のように、橋桁の所定の設定重量反力を受圧するように上下方向に追動する送り台の機台に案内部との連絡部を設けて、その連絡部を介して橋桁下端縁に接触するように案内部が送り台の上下動にシンクロして上下方向に移動するので、橋桁の下端部形状に左右されることなく橋桁を案内してコラムに架設することができる橋桁の送り出し方法及びそれに使用する便利なガイド装置を提供することができる。
【0010】
その上、橋桁の下端部形状に左右されないので、下端に左右方向にフランジを突出させた橋桁、フランジが上下面に添接板を有する橋桁等に対応するために、例えば長尺な段付きローラを使用して対処した場合のように、橋桁とのローラ接触位置の変位で案内部の支持部(可動体)に生じる曲げモーメント大小に対応のためにその支持部(可動体)として頑丈な構造にする必要も無く、支持部(可動体)自体の小型化も図れ、設備コストを低減できる。
【0011】
その上、例えば横幅寸法が狭い橋桁から横幅寸法が広い橋桁まで応じるように左右一対の連絡部に左右一対の案内部の左右方向への移動可能代を長く確保しておくことによって、各種の橋桁幅寸法に応じる自由度を持たせることができる。
【0012】
しかも、ガイド装置の案内部は、請求項5のような、複数本のストレートローラをピンとリングプレートで無端状に連結するエンドレスローラとで構成しているので、構造簡単であり、従来のように段付きローラを使用した場合に比べてローラピッチが狭くできるので、ガイド装置(案内部)の橋桁下端面(縁)のガイド性能もアップすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の橋桁の送り出し架設方法及びそれに使用するガイド装置を図面に基づいて説明すると、図1〜図5は、本実施の形態を示している。橋桁の送り出し架設方法をガイド装置と共に説明する。
各図は、左右一対の送り台1及びガイド装置2において、平面視において橋桁送り出し方向において右側に配置される送り台1、その手前側に配置されるガイド装置2を図示している。
【実施例1】
【0014】
図1に示すように、橋桁の送り出しは、従来と同様にコラム(ピア)Pに直接または井桁状に分解可能に組み付けられたサンドルにクローラー式の送り台1を設置し、コラム(ピア)Pに配置したガイド装置2の案内部32で橋桁Aの下端を案内し、そのガイド装置2は、案内部32を橋桁A下端に接触する方向に付勢して橋桁の送り方向を修正する手段52を備えて、橋桁Aの送り出し方向が傾斜している時等にその手段(例えば特開2001−81730号公報記載の方向修正兼用反力測定手段、特開2002−121708号公報記載の付勢手段等)52で、橋桁Aの送り出し方向を修正したり、橋桁Aの大きな送り変化に対しては橋桁Aの送りを停止できるようにしている。
【0015】
前記ガイド装置2は、図1に示すように前後一対のレール12、可動体22、案内部32、連絡部42、橋桁Aの送り方向を修正する手段52等を備えている。
【0016】
前記レール12は、この実施の形態ではH鋼であり、前記のようにコラム(ピア)Pに直接またはサンドルに設置された油圧ジャッキを支持脚11とする送り台1で滑動案内される橋桁Aの送り出し方向に対してその手前側に交差する方向に敷設されている。
【0017】
前記可動体22は詳細には図示しないが、図1〜図5に示すように、水平杆部22aの先端に垂直杆部22bを固定し、その垂直杆部22b先端部と水平杆部22a後端部とを斜杆22cで連結したフレーム状に枠組みし、更にその垂直杆部22bの橋桁側側面に案内部32を上下方向移動可能、即ち摺動可能にする支持枠体22dを取付け、水平杆部22aの両端に設けた抱え込み部22a’で前記レール12上面のフランジ12aを抱え込んでレール12上をスライド可能になっている。
【0018】
前記案内部32は、図2、図3等で示すように、断面略コの字状を呈する支持体32aのその背板に設けた抱え込み部32a’で前記支持枠体22dのフランジ22d’を抱え込んで支持枠体22dに対して前記のように上下摺動可能とし、その支持体32aの上下板とに亘ってセンタープレート32bを架設し、そのセンタープレート32bにエンドレスローラ32cを巻装して構成されている。
そのエンドレスローラ32cは、ストレートローラ32c’をピン32dとリングプレート32eとで環状に連結して形成されて、橋桁Aの送り出しに伴う橋桁下端縁の接触によって回動して、接触抵抗を軽減するようになっている。
【0019】
前記案内部32を橋桁下端に接触する方向に付勢して橋桁の送り方向を修正する手段52は、図1に示すように、この実施の形態では方向修正兼用反力測定手段を示し、油圧ジャッキで構成されている。
この油圧ジャッキ52は、そのシリンダヘッド52aを前記可動体22の水平杆部22a外側面と相対して前後一対のレール12、12各々に取り付けてなり、案内部32を介して可動体22を外側方向へ移動させる外力による反力を測定し、その反力が所定限界力を越えると、橋桁Aの送り出しを制御部(図示せず)を介して停止し、所定限界内では、所定の反力を受けるように左右二対が伸縮して、案内部32を有する可動体22を橋桁Aに接近・離間するようにスライドさせて橋桁Aの送り出し方向を修正するようになっている。
【0020】
前記するクローラー式の送り台1は、図2に示すように、その機台21の長さ方向中央部のクローラー31を回転可能に巻装し、機台21両側部分を、支持脚11を構成する複数本の構成する油圧ジャッキで支持した構成のものであり、その油圧ジャッキに作用する橋桁荷重による反力を連係する制御部(図示せず)で測定して、その反力が橋桁の重量から割り出される所定の設定重量反力を受圧するように制御部(図示せず)を介してジャッキアップ・ダウンで送り台1のクローラーを橋桁Aのキャンバー等に対応して橋桁下面に追動するように制御されている。
【0021】
前記送り台1の機台21には、図1、図2、図4、図5に示すように、前記案内部32を左右方向に移動可能で且つ送り台1の前記橋桁Aへの追動に同調させる連絡部42が設けられている。
【0022】
前記連絡部42は、前記機台21の両側から左右の案内部32方向に向けて延設されたガイド42aと、案内部32から垂設された被ガイド部42bとからなっており、該ガイド42aは、案内部32側の端部を開放するスライド用の隙間42cを設ける一方、被ガイド部42bは、その隙間42c内で左右方向にスライド可能で上下方向には僅かなクリアランスを介して係合するように構成されている。
【0023】
また、前記連絡部42は、案内部32から突設する被ガイド部42bをスライド可能に案内するためにアーム42dを送り台1の橋桁送り方向の手前側または前方側に回り込ませ、そのアーム42dに前記ガイド42aを形成し、且つ下端に左右方向にフランジを突出させた一般の橋桁(図4で二点鎖線で示す)、下端がウェブとほぼ同一鉛直線上に端縁を有する下板で形成されている橋桁(図4)、フランジに添接板を有する橋桁(図5)等に対応できるようにするために、被ガイド部42bのスライド用の隙間42cを長く設定している。
前記被ガイド部42bは、前記スライド用の隙間42cのスライド案内されるものである。
【0024】
前記スライド用の隙間42cの長さは、幅広な橋桁案内時に案内部32を介して可動体22を外側方向へ移動させる外力による反力を測定した時にその反力が所定限界力を越えるまでは被ガイド部42bが抜け出ない程度の長さに確保してある。
【0025】
以上の構成にあっては、橋桁Aを送り出しは左右の一対のガイド装置2、2における案内部32、32を構成部材であるストレートローラ32c’、32c’に橋桁下端縁が接触しながら、行なわれるが、送り出し方向に微小に角度狂いがあると、送り出しに伴って送り出し誤差が大きくなる。その送り出し誤差を前記油圧ジャッキ(支持脚)11の作用する反力を制御部(図示せず)で測定しつつ一方(左右のガイド装置2、2の油圧ジヤッキ52、52)では加圧、他方(右左のガイド装置2、2の油圧ジヤッキ52、52)では減圧して、左右のガイド装置2、2を左右方向にスライドさせて送り出し方向を修正する。
その反力が所定限界力を越えると危険と判断し、橋桁Aの送り出しを停止する。
【0026】
また、橋桁Aはキャンバー等の影響で正確には水平ではない。
そのため、橋桁Aの送り出しに伴って、送り台1を橋桁Aの所定の設定重量反力を受圧するように支持脚である油圧ジャッキ11をジャッキアップ・ダウンしてその下面に追動する。
そのジャッキアップ・ダウンで同時に送り台1と同量上下動する連絡部42で案内部32が上下動してストレートローラ32c’を橋桁下端縁との接触状態を維持させる。
それによって、橋桁Aの長手方向に起伏等が生じていても、ストレートローラ32c’の所定位置を橋桁下端縁の接触高さに正確に位置させることができる。
図4は、下端がウェブaとほぼ同一鉛直線上に端縁を有する下板a1で形成されている橋桁Aを、図5は、フランジa2に添接板a3を有する橋桁Aを各々示し、図4において二点鎖線は、下端がウェブaとほぼ同一鉛直線上に端縁を有する下板a1で形成されている橋桁Aから、左右にフランジa2を突出状に有する橋桁やそのフランジa2に添接板a3を有する橋桁に対応できるようにするために前記スライド用の隙間42cを使用して被ガイド部42bを移動させた状態を二点鎖線で示している。
【0027】
このような構成にすることによって、幅寸法の広狭や下端部形状に関係なく、橋桁Aの下端縁をストレートローラ32c’の同一位置で接触させて案内することができるようになる。
【0028】
また、図示しないが、前記レール12、可動体22、方向修正兼用反力測定手段52に代えて、特開2002−121708号の記載のようにコラム(ピア)に敷設した固定フレーム(レールに相当)、その固定フレームをスライド可能とする可動フレーム(可動体に相当)、付勢手段(方向修正兼用反力測定手段に相当)を使用しても自由なものである。この場合には同号のように案内部32は、水平方向に回動可能にする。
【0029】
尚、各実施の形態において、連絡部42に設けられた隙間42cは、被ガイド部42bを上下方向に係合可能に案内できる構成であれば、溝、穴等いかなる構造のものを本発明は包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施の形態橋桁の橋桁の送り出し架設方法で実施に使用される送り台、ガイド装置を示す平面図で一部省略して示す。
【図2】図1の(2)−(2)線拡大断面図。
【図3】図2の(3)−(3)線拡大断面図で一部切欠して示す。
【図4】送り出し架設対象となっている、下端がウェブとほぼ同一鉛直線上に端縁を有する下板で形成されている橋桁を送り出している状態を示す正面図で一部切欠し、二点背鎖線は、送り出されるフランジを有する橋桁を案内している状態を示す。
【図5】送り出し架設対象となっている、フランジに添接板を有する橋桁を送り出している状態を示す正面図で一部切欠して示す。
【符号の説明】
【0031】
A:橋桁 1:送り台
2:ガイド装置 32:案内部
21:機台(送り台の機台) 42:連絡部
a2:フランジ a3:添接板
a:ウェブ a1:下板
p:コラム(ピア) 11:油圧ジャッキ(支持脚)
22:可動体 52:案内部を橋桁に接触する方向に付勢して橋桁の送り方向を修正する手段
32c’:ストレートローラ 32d:ピン
32e:リングプレート 32c:エンドレスローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
橋桁の送り出し方向に沿って、各コラムに直接的または間接的に送り台を設置し、その送り台の橋桁送り方向の手前側または前方側に橋桁幅と同幅か、それよりも僅かに幅広な間隔をおいて設けた左右一対のガイド装置の案内部を上下方向に移動可能に設け、該ガイド装置を橋桁の送り出し方向と交差する方向に移動可能とし、該案内部間を通しながら前記送り台上を滑動させて橋桁を各コラム上に架設する橋桁の送り出し架設方法において、前記送り台を橋桁の所定の設定重量反力を受圧するように上下方向に追動可能に構成すると共に、前記送り台の機台に設けた左右一対の連絡部に前記左右一対の案内部を上下方向に係合可能で且つ左右方向に移動可能に連絡し、前記橋桁の所定の設定重量反力を受圧する前記送り台の橋桁追動と同調して前記連絡部を介して前記案内部を上下方向に移動させることを特徴とする橋桁の送り出し架設方法。
【請求項2】
前記橋桁が下端に左右に突出するフランジを有し、該フランジが添接板を有するものであることを特徴とする請求項1記載の橋桁の送り出し架設方法。
【請求項3】
前記橋桁の下端がウェブとほぼ同一鉛直線上に端縁を有する下板で形成されていることを特徴とする請求項1記載の橋桁の送り出し架設方法。
【請求項4】
橋桁の送り出し方向に沿って、各コラムに直接的または間接的に設置され橋桁の所定の設定重量反力を受圧するように上下方向に追動可能とする支持脚を油圧ジャッキとする送り台で、橋桁で順次送り出してコラム上に架設するのに使用されるガイド装置であって、前記送り台の橋桁送り方向の手前側または前方側に橋桁の送り出し方向に対して交差する方向にスライド可能な左右一対の可動体と、その可動体に対して上下方向に移動可能に取付けられ橋桁下端縁をガイドする左右一対の案内部と、前記送り台の機台に設けてなりその送り台の橋桁追動で前記案内部を上下方向に移動させる案内部との左右一対の連絡部と、各々の可動体の外側に配置し可動体を、前記案内部を橋桁に接触する方向に付勢して橋桁の送り方向を修正する手段とを備え、前記左右一対の連絡部に前記左右一対の案内部を上下方向に係合可能で且つ左右方向に移動可能に連絡していることを特徴とする橋桁の送り出し架設用のガイド装置。
【請求項5】
前記案内部は、複数本のストレートローラをピンとリングプレートとで無端状に連結するエンドレスローラで構成していることを特徴とする請求項4記載の橋桁の送り出し架設用のガイド装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−16794(P2006−16794A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193852(P2004−193852)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(390032001)株式会社大滝油圧 (9)
【Fターム(参考)】