説明

歩行型移動農機

【課題】ガスボンベから供給される燃料を十分気化させてエンジン側に供給し、冬場の低温状態であってもエンジンを良好に始動させることができる歩行型移動農機を提供することを課題としている。
【解決手段】ガス燃料によって動力を発生させるエンジン3を備えた歩行型移動農機であって、燃料供給管28によってガスボンベ20からエンジン3に供給されるガス燃料が液体の状態でエンジン3に供給されるのを防止する防止手段を設けるにあたって、低温の場合には高温の場合と比べてエンジン3へのガス燃料の供給量を減少させる調整手段41を前記燃料供給管28側に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ガス燃料によって駆動するエンジンを備えた歩行型移動農機に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスボンベに封入されたガス燃料によって動力を発生させるエンジンを備えた特許文献1に示す歩行型移動農機が公知となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−89450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献の歩行型移動農機は、管理・交換の容易なガスボンベを燃料とすることで手軽に耕耘作業を行うことができるとともに、ガソリン燃料のものと比較して排気ガスがクリーンであるが、その一方で、冬場などの気温の低い低温状態においてエンジンを始動させる場合、ガスボンベ内の燃料が気化されずに液体の状態のままエンジン側に供給されることにより、点火プラグを濡らすかぶり現象が起き易くなり、低温時のエンジン始動が不安定になる場合があるという問題があった。
【0005】
本発明は、ガスボンベから供給される燃料を十分気化させてエンジン側に供給し、冬場の低温状態であってもエンジンを良好に始動させることができる歩行型移動農機を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明は、第1に、ガス燃料によって動力を発生させるエンジン3を備えた歩行型移動農機であって、燃料供給管28によってガスボンベ20からエンジン3に供給されるガス燃料が液体の状態でエンジン3に供給されるのを防止する防止手段を設けるにあたって、低温の場合には高温の場合と比べてエンジン3へのガス燃料の供給量を減少させる調整手段41を前記燃料供給管28側に設けたことを特徴としている。
【0007】
第2に、ガス燃料によって動力を発生させるエンジン3を備えた歩行型移動農機であって、燃料供給管28によってガスボンベ20からエンジン3に供給されるガス燃料が液体の状態でエンジン3に供給されるのを防止する防止手段を設けるにあたって、内部のガス燃料を保温するカバー体39をガスボンベ20に装着したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、液体の状態でエンジンに供給されるのを防止する防止手段によって、ガス燃料を効率的に気化させ、低温時にエンジン始動を安定的に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の歩行型移動農機を適用した歩行型管理機の前方斜視図である。
【図2】本発明の歩行型移動農機を適用した歩行型管理機の後方斜視図である。
【図3】(A)は、エンジン周辺を示す背面図のモデル図であり、(B)は、カバー体の側面図であり、(C)は、カバー体の平面図である。
【図4】ボンベケースの構成を示す斜視図である。
【図5】(A)は、温度に応じてガス燃料の供給量を減少させる調整具の配置を示すモデル図であり、(B)は、調整具による燃料供給が最小の状態を示した図であり、(C)は、調整具による燃料供給が最大の状態で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明の歩行型移動農機を適用した歩行型管理機の前方斜視図及び後方斜視図である。図示する歩行型管理機(以下、作業機)は、上下方向に延設されるミッションケース1と、該ミッションケース1の後方側に取付けられるハンドル2と、ミッションケース1上方に載置固定されたガスエンジン3と、を備えて構成されている。
【0011】
前記ミッションケース1は、左右に向ってそれぞれ突設されるロータリ軸4が軸支されている。該ロータリ軸4には、先端が屈曲した爪がロータリ軸4の径方向に複数突出して形成される耕耘爪6を、ロータリ軸4の左右それぞれに所定間隔で複数(図示する例では計4つ)軸装することにより、耕耘ロータリ7が形成されている。
【0012】
また、ミッションケース1の後側には、下方に延設されて耕耘作業時に地中に挿通させる抵抗棒8が取付固定されている。これにより、耕耘作業時の作業機を安定させることができるとともに、非作業時における作業機のスタンドにも利用することができる。
【0013】
前記ハンドル2は、ミッションケース1の後端側から後方斜め上方に向かって支持部9が延設され、該支持部9の上端側に丸パイプをU字状に屈曲させたハンドルフレーム11を設けて構成されている。該ハンドルフレーム11の両開放端側は、先端側が水平方向を向くように屈曲形成されて持ち手となり、左右それぞれの先端側に滑り止めとなるグリップ12R,12Lが取付けられている。
【0014】
このとき、右側のグリップ12Rの近傍には、エンジンの回転数を操作するスロットルレバー13が設けられ、左側のグリップ12Lの近傍には、後述するテンションクラッチを操作するクラッチレバー14が設けられている。
【0015】
前記ガスエンジン3は、カセット型のガスボンベ20内のガス燃料(LPG:液化石油ガス,以下、単に燃料)を燃料として駆動する。この燃料となるガスボンベ20には、携帯用ガスコンロ等に使用される一般的に市販されている小型のガスボンベ20を用いることができる。これにより、燃料の保管や交換する作業が容易となるため、手軽に本作業機を駆動させて耕耘作業を行うことができる。
【0016】
該ガスエンジン3により発生した動力は、ガスエンジン3側方のベルトカバー16内に備えたベルト伝動機構(図示しない)を介して、前記ミッションケース1側へと伝動される。該ベルト伝動機構には、ガスエンジン3から伝動される動力の断続を行う主クラッチ(図示しない)が設けられている。該主クラッチは、上記のハンドルに設けたクラッチレバー14によって操作される。
【0017】
詳しくは、前記クラッチレバー14をグリップ12L側へ近接させると、クラッチレバー14から主クラッチ側に延びるクラッチワイヤ17を介して主クラッチが接続作動し、ガスエンジン3からの動力がミッションケース1側へ伝動する状態となる一方で、クラッチレバー14を上方揺動させてグリップ12Lから離間させると、クラッチワイヤ17を介して主クラッチが切断作動し、ガスエンジン3からの動力がミッションケース1側へ伝動しない状態となる。
【0018】
このとき、クラッチレバー14は、常にグリップ12Lから離間する側に弾力的に付勢されており、通常では主クラッチは切断状態となっている。そのため、作業者が耕耘作業する際は、グリップ12Lとともにクラッチレバー14を把持し、付勢力に抗してクラッチレバー14を握ってクラッチレバー14を下方揺動させてクラッチレバー14とグリップ12Lを近接させることにより、主クラッチを接続させることができる。
【0019】
また、ガスエンジン3の下面側には、左右側方及び前方に向けて略水平に突出するとともに、後方はミッションケース1の形状に合わせてコの字に切欠かれて耕耘ロータリ7の形状に沿って下方に向かって屈曲形成されたフェンダ18が設けられており、作業中に泥土が上方に跳ね上げられることを防止する。なお、フェンダ18の前面側は、下方に向かって屈曲されて屈曲面18aが形成され、該屈曲面18aに作業機の持ち運びを容易にする取手15が設置されている。さらに、ガスエンジン3の左右方向の右側(以下、右側)面側には、リコイルスタータ19が設けられている。
【0020】
次に、図1乃至3に基づき、ガスエンジン周辺の構成を説明する。
図3(A)は、エンジン周辺を示す背面図のモデル図であり、(B)は、カバー体の側面図であり、(C)は、カバー体の平面図である。図より、ガスエンジン3の上方前側には、燃料となるガスボンベ20が固定されるボンベ支持部21が配置され、ガスエンジン3の右側方には、内部に複数の減圧室を備えてガスボンベ20から供給された気化した燃料の圧力を減圧調整するためのレギュレータ22が設けられ、ガスエンジン3の上方後側には、ガスエンジン3からの排気音を軽減するマフラー23が設置されている。なお、該作業機は、ガスエンジン3で駆動することから、燃料を気化させるキャブレータ(気化器)に代わり、気化した燃料を適切な圧力にしてガスエンジン3側に供給するレギュレータ22が設けられている。
【0021】
また、前記ボンベ支持部21の右側には、ガスボンベ20から供給される燃料の供給量を操作する燃料コック24が設けられ、前記レギュレータ22の右側方には、エアクリーナ26が配置され、前記レギュレータ22及びマフラー23の上側は、カバー体27によって覆われている。
【0022】
前記カバー体27は、ボンベ支持部21に固定されたガスボンベ20からレギュレータ22へ燃料を供給する燃料供給管28と、前記マフラー23の上側をカバーするマフラーカバー部27aと、該マフラー23に隣接するレギュレータ22をカバーするレギュレータカバー部27bとを備えている。
【0023】
すなわち、樹脂製の該カバー体27は、マフラーカバー部27aとレギュレータカバー部27bとが一体的に形成されている。さらに、ガスボンベ20側に接続される燃料供給管28は、マフラーカバー部27aの右方前側からマフラーカバー部27aの内部周面を一周するように延設・配置し、マフラー23側方のレギュレータ22側に接続されるように設けられている。このとき、燃料供給管28はマフラーカバー部27aの内側周面に固定されており、マフラーカバー部27a、レギュレータカバー部27b及び燃料供給管28は一体構造化されている。
【0024】
当該構成によって、燃料供給管28がマフラーカバー部27aの内側周辺を経由してレギュレータ22側へと接続されることにより、エンジン始動後のマフラー23から発生する熱により燃料供給管28の中の燃料が暖められるため、気温が低い時であっても燃料が気化し易い状態となり、ガスボンベ20から供給される燃料が液状のままエンジン(レギュレータ22)側に供給されることを防止することができる。なお、レギュレータ22に供給された気化した燃料は、空気とともにガスエンジン3内の燃焼室(図示しない)に供給される。
【0025】
また、燃料供給管28がカバー体27の内側周辺を経由して配置されることにより、燃料供給管28がカバー体27によって保護されて外部に露出する部分が少なくなるため、万が一、作業機が転倒等した場合であっても燃料供給管28の破損を防ぐことができる。さらに、マフラーカバー部27aと、レギュレータカバー部27bとを一体形成することにより、部品点数が削減されるとともに組付け作業も容易となって低コスト化できる。
【0026】
前記燃料コックは24、一端側の閉位置から他端側の開位置まで回動操作自在に設けられている。このとき、該燃料コック24は、閉位置へ回動操作することにより、供給弁(図示しない)を閉じてガスボンベ20から燃料供給管28への燃料供給が行われないようにする一方で、開位置へ回動操作することにより、供給弁を開いてガスボンベ20から燃料を燃料供給管28側へ供給可能にすることができる。
【0027】
また、該燃料コック24には、上述の開位置と閉位置との間に、エンジン始動位置が設定されており、低温時等にガスエンジン3を起動させるにあたり、該エンジン始動位置に操作することにより、開位置に操作した場合と比較して燃料の供給量を少なく設定することができるように構成されている。すなわち、気温が低く、燃料や燃料供給管28及びレギュレータ22等が低温となっている状態でガスエンジン3を始動させる場合に、燃料コック24をエンジン始動位置へ切換えることにより、ガスボンベ20からレギュレータ22側へ気化されない液状の燃料が供給されることを抑制できる。
【0028】
これにより、レギュレータ22内に入った多くの液状の燃料が気化されることによる気化熱でレギュレータ22内の温度が過剰に低下することを防ぎ、低温時においてもより安定してガスエンジン3を始動させることができるようになる。
【0029】
前記ボンベ支持部21は、ガスボンベ20を収容して作業機側に着脱自在に形成されたボンベケース31と、該ボンベケース31をガスエンジンの上方側に支持する取付部32とから構成されている。該取付部32は、ガスエンジン3の上面側であって、マフラー23前方に設けたボンベケース31が嵌り込む凹部によって構成されており、該凹部の前面側は、左右方向に延設された角柱状のバンパー30を設けて形成されている。
【0030】
次に、図4に基づき、前記ボンベケースの構成を説明する。
図4は、ボンベケースの構成を示す斜視図である。図より、ボンベケース31は、ガスボンベ20から燃料が排出される蓋部33と、ガスボンベ20が収容される円筒状の収容部34と、収容部の底側に取付けられるボンベ固定部36と、を備えている。
【0031】
前記収容部34は、周面に長手方向に沿ったスリット37が設けられている。該スリット37は、ガスボンベ20が収容部34に収容された状態で収容部34が支持部材32側に固定された場合に、収容部34の上面側に配置されるように形成され、ガスボンベ20の表面がこのスリット37から露出するように構成されている。
【0032】
また、該収容部34の周面には、前方及び下方に延設されたL字に屈曲形成された長板であって、前記バンパー30に着脱自在にボルト固定されるボルト固定部38Aが設けられている。さらに、該ボルト固定部38Aの下側にも前方下方に向かって延びて、作業機側へ取付けられる固定部38Bが設けられている。
【0033】
前記蓋部33は、ガスボンベ20の燃料抽出側から前記燃料供給管28へ燃料を供給する供給口30が設けられるとともに、蓋部33の周面側には、蓋部33を収容部34へ取付けた際に収容部34の長手方向に沿って複数(図示する例では3つ)延設されるカバー部39(カバー体)を備えている。
【0034】
また、蓋部33の上記カバー部39同士の間には、収容部34に形成された複数の溝である、開放溝34a及び閉塞溝34bの何れか一方に嵌合することのできる固定片33aが設けられており、該蓋部33は、収容部34に取付けた状態で、固定片33aが開放溝34a及び閉塞溝34bの間を動く範囲で回動可能に構成されている。
【0035】
これにより、収容部34にガスボンベ20を収容した状態で、前記蓋部33を収容部34に取付けるにあたり、固定片33aを閉塞溝34bに嵌合させた場合は、蓋部33のカバー部39によりスリットを覆うことができる一方で、蓋部33を回動させて固定片33aを開放溝34aに嵌合させた場合は、蓋部33のカバー部39がスリット37を開放してガスボンベ20を外部に露出できる位置に配置できる。
【0036】
前記ボンベ固定部36は、ガスボンベ20の蓋部33と反対側の端部側に取付けられ、ボンベ支持部21に設置されたガスボンベ20がガタつかないようにガスボンベ20を固定する。
【0037】
当該構成により、気温が低い状態でガスエンジン3を始動させる際に、カバー部39によりスリット37を覆うことにより、エンジン始動直後のエンジン冷却風がガスボンベ20の表面に当たって、エンジン始動時の燃料がさらに冷えて気化し難くなることを防止することができる。そのため、ガスエンジン3の始動性が向上し、ガスボンベ20内の燃料を効率的に使用することができる。さらに、ガスエンジン3が始動し、アイドリング状態となった後のエンジン冷却風は、ガスエンジン3やマフラー23の熱で温度が上昇するため、カバー部39を回動させてスリット37からガスボンベ20を露出させ、温度の高くなったエンジン冷却風をガスボンベ20に当てることにより、さらに燃料が気化し易くなって燃料を効率的に使用できる。
【0038】
次に、図5に基づき、前記レギュレータ及び燃料調整装置の配置構成を説明する。
図5(A)は、温度に応じてガス燃料の供給量を減少させる調整具の配置を示すモデル図であり、(B)は、調整具による燃料供給が最小の状態を示した図であり、(C)は、調整具による燃料供給が最大の状態で示した図である。図5(A)より、ガスボンベ20内の燃料が、燃料コック24及び燃料供給管28を経由してレギュレータ22へと供給されるにあたり、温度(気温)によって燃料供給量を自動的に調整できる流量調整装置41が燃料供給管28に設置されている。
【0039】
前記流量調整装置41は、図5(B)及び(C)に示すように、燃料供給管28の中途部に配置されており、流れる方向に沿って径が徐々に広くなるテーパ状に形成された部分に、図示しないスプリングにより一方側(燃料が流れる方向と反対側)に付勢されるとともに温度に応じて流れ方向に動く調整具42を設けて構成されている。なお、該流量調整装置41は、ガスエンジン3の排風が当たる位置に配置されている。
【0040】
これにより、低温の場合には、図5(B)に示すように、調整具42がスプリングの付勢力により径の狭い側(燃料が流れる方向と反対側)に配置されるため、レギュレータ22への燃料の供給量が少なくなる。一方で、温度が高い場合、或いはガスエンジン3が始動してアイドリング状態となって熱を持ったガスエンジン3の排風により流量調整装置41が暖められた場合には、図5(C)に示すように、熱により調整具42がスプリングの付勢力に抗して径が広くなる側(燃料が流れる方向側)に移動するため、レギュレータ22への燃料供給量が通常の供給量となる。
【0041】
当該構成により、低温時にガスエンジン3を始動する場合、流量調整装置41によって温度に応じて自動的に燃料の供給量を適度に絞ることができるため、低温でのエンジン始動が容易になるとともに、かぶり現象に起因する無駄な燃料も消費しないため燃費が向上する。
【0042】
次に、別実施例について、上述の例と異なる点を説明する。
前記燃料供給管28やレギュレータ22を加熱することにより暖めることのできるヒータ(図示しない)を設けても良い。該ヒータは、乾電池又はバッテリーを電源とし、所定のスイッチを操作することにより、ヒータが起動して温風を発生させ、所定時間が経過すると自動的にヒータが停止するように構成されている。
【0043】
該構成により、該ヒータを用いてガスエンジン3の始動前から始動後、アイドリングが完了するまでの間、燃料供給管28及びレギュレータ22を十分暖めることによって、気温の低いガスエンジンが始動し難い環境であっても、燃料の気化を十分に促進し、液状の燃料がエンジン側に供給されて生じるかぶり現象を効率的に防ぐことができる。
【0044】
次に、別実施例2について、上述の例と異なる点を説明する。
前記カバー体27として、前記レギュレータ22をカバーするレギュレータカバー27bと、前記エアクリーナ26をカバーするエアクリーナカバーとを一体形成した樹脂製のカバー体(図示しない)を用いるとともに、マフラー23には別途マフラーカバー(図示しない)を設ける構成としても良い。
【0045】
なお、上述の管理機は、図示した単軸ロータリタイプに限られず、車輪の前方に耕耘ロータリを配置したフロントロータリタイプ等の管理機であっても適用することができる。
【符号の説明】
【0046】
3 ガスエンジン(エンジン)
20 ガスボンベ
28 燃料供給管
39 カバー部(カバー体)
41 流量調整装置(調整手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス燃料によって動力を発生させるエンジン(3)を備えた歩行型移動農機であって、燃料供給管(28)によってガスボンベ(20)からエンジン(3)に供給されるガス燃料が液体の状態でエンジン(3)に供給されるのを防止する防止手段を設けるにあたって、低温の場合には高温の場合と比べてエンジン(3)へのガス燃料の供給量を減少させる調整手段(41)を前記燃料供給管(28)側に設けた歩行型移動農機。
【請求項2】
ガス燃料によって動力を発生させるエンジン(3)を備えた歩行型移動農機であって、燃料供給管(28)によってガスボンベ(20)からエンジン(3)に供給されるガス燃料が液体の状態でエンジン(3)に供給されるのを防止する防止手段を設けるにあたって、内部のガス燃料を保温するカバー体(39)をガスボンベ(20)に装着した歩行型移動農機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−68108(P2013−68108A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−205624(P2011−205624)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】