説明

歩行玩具

【課題】単に前足と後足とを動かして前進するだけではなく頭部を動かしながら歩行させることができるとともに、頭部を交換することにより頭部の動きが異なり、飽きのこない歩行玩具を提供すること。
【解決手段】頭部4を揺動させながら前足2と後足3とを前後に回動させて歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする歩行玩具。
(イ)前記頭部4は玩具本体1に着脱可能であること
(ロ)玩具本体1には前足2と後足3とに設けた支軸12、16を回動可能に支持する軸受13、17を設けたこと
(ハ)上記前足2の支軸12は上記頭部を揺動駆動する駆動部材22が着脱可能に形成されていること
(ニ)上記前足2が回動すると上記支軸12に装着した駆動部材22は前足2と連動して回動すること
(ホ)上記駆動部材22は上記頭部4に係合し、前足2の回動に連動して頭部4を揺動させること

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩行玩具、詳しくは頭部が交換可能な歩行玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、前足と後足とを互いに相反する方向に回動させて歩行する歩行玩具が提案されている(例えば、特許文献1)。この歩行玩具は、前足と後足とがそれぞれ支軸によって前後に動作するようになっているもので、この前足と後足とは連結杆によって連結されるとともに、この連結杆をモ−タの駆動力で円板を回転させると、円板に形成された係合軸が連結杆の貫通孔に遊嵌されているので前足と後足とが前後に動いて前進するようにしたものである。
【特許文献1】実開平5−82487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする問題点は、上述の歩行玩具は、前足と後足とを動かして歩行させることができるが、単に前進するだけでその動きは単純であり面白みに欠ける問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決し、単に前足と後足とを動かして前進するだけではなく頭部を動かしながら歩行させることができるとともに、頭部を交換することにより頭部の動きが異なり、飽きのこない歩行玩具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明に係る歩行玩具は、頭部を揺動させながら前足と後足とを前後に回動させて歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)前記頭部は玩具本体に着脱可能であること
(ロ)玩具本体には前足と後足とに設けた支軸を回動可能に支持する軸受を設けたこと
(ハ)上記前足の支軸は上記頭部を揺動駆動する駆動部材が着脱可能に形成されていること
(ニ)上記前足が回動すると上記支軸に装着した駆動部材は前足と連動して回動すること
(ホ)上記駆動部材は上記頭部に係合し、前足の回動に連動して頭部を揺動させること
【0006】
なお、前記駆動部材を軸体で構成し、該軸体を頭部に固定するとともに、該軸体を前記前足の支軸に装着すると、前足の回動に連動して軸体が回動し、該軸体が固定された頭部が左右に揺動するようにしてもよい。
【0007】
また、前記歩行玩具は、以下の要件を備えることが好ましい。
(イ)前記駆動部材は軸体と該軸体の上端から直交方向に張り出した1つの駆動片とで構成されていること
(ロ)前記頭部の両側面には玩具本体に上下方向に回動可能に支持される軸部を設けるとともに、底面には下方に張り出した係合板を左右方向に形成し、該係合板の下端は一端から他端に向かって傾斜する傾斜面が形成されていること
(ハ)上記駆動部材は上記駆動片を前向きにして前記前足の支軸に取り付けられ、該駆動片は上記傾斜面に当接して頭部を下から支えること
(ニ)上記駆動部材の軸体が前記前足の支軸に連動して左右に回動すると、係合板と一体の頭部は軸部を中心に上下に揺動すること
【0008】
そして、前記歩行玩具は、以下の要件を備えるようにしてもよい。
(イ)前記駆動部材は軸体と該軸体の上端から直交方向に張り出した1つの駆動片とで構成されていること
(ロ)前記頭部の両側面には玩具本体に前後方向に形成された長孔に摺動可能に支持される軸部を設け、頭部の上面の一方の側面側には後方に突出して張出片が形成され、該張出片には下方に突出して2つの係合軸が形成されていること
(ハ)上記駆動部材は上記駆動片を横向きにするとともに、該駆動片が上記2つの係合軸の間に位置するように前記前足の支軸に取り付けられること
(ニ)上記駆動部材の軸体が前記前足の支軸に連動して左右に回動すると、上記駆動片が前後に回動し、駆動片に係合した係合軸と一体の頭部は前後に揺動すること
【0009】
さらに、前記歩行玩具は、以下の要件を備えてもよい。
(イ)前記歩行玩具はモータを駆動力として歩行し、該モータのON/OFFを制御するスイッチは、玩具本体に対し前後にスライド可能に配置された操作部材で制御されること
(ロ)上記操作部材の操作部は、玩具本体の後部から後方に突出して配置され、操作部を引き操作したときには上記スイッチはON動作し、押し戻し操作をした時には上記スイッチはOFF動作すること
【0010】
なお、前記玩具本体の後部から突出させる操作部を歩行動物の尻尾を模して形成することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、足の動きに連動して頭部が動くので、単に足を動かして前進するだけではなく頭部の動きが加わるので見た目にも楽しい歩行玩具を提案することができる。
【0012】
しかも、頭部を交換することにより頭部の動きが異なるので、例え頭部が動く機構であっても同じ動きでは飽きてしまうが頭部を入れ替えることによって動きも代わり、飽きの来ない歩行玩具を実現することができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、歩行玩具が歩行動作をすると頭部を左右に揺動させながら歩行させることができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、頭部に形成された係合板に駆動片が当接するように駆動片を前向きにして前足の支軸に駆動部材を取り付ければ、前足が回動して駆動片が左右に回動すると、頭部の係合板が駆動片に乗るように当接しているので頭部が軸部を中心に上下動し、歩行しながら頭部を上下に揺動する歩行玩具を実現することができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、頭部に形成された係合軸に駆動片が挟まれるように駆動片を横向きにして前足の支軸に駆動部材を取り付ければ、前足が回動して駆動片が前後に回動すると、頭部に形成された係合軸が駆動片に係合しているので、軸部が玩具本体の長孔に支持された頭部は長孔に沿って前後動し、歩行しながら頭部を前後に揺動させる歩行玩具を実現することができる。
【0016】
請求項5の発明によれば、モータを制御するスイッチのON/OFFを操作する操作部材の操作部を玩具本体の後部から後方に突出させ、引き/押し戻し操作にON/OFFを対応させることにより、歩行中の歩行玩具の後ろに他の歩行玩具がぶつかると、モータが停止するので、単に歩行させるだけではなくゲームにも利用範囲を広げる可能性を備えた歩行玩具を提供することができる。
【0017】
請求項6の発明によれば、操作部を歩行動物の尻尾を模して形成することにより、表面からはスイッチを操作する操作部材が歩行動物の体の一部にすることができ、違和感のない自然な形態の歩行玩具を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明に係る歩行玩具の一例を示し、この歩行玩具Aは亀をイメージして形成したもので、この歩行玩具Aは玩具本体1に前足2と後足3とが互いに相反する方向に回動することにより前進歩行ができるようにしたもので、前足2と後足3との動きに連動して頭部4が動くようにしたものである。
【0019】
なお、本発明では歩行玩具Aを亀をイメージして形成したが、前足2と後足3を載置面に接地して歩行するものであれば必ずしも亀に限定されるものではない。
【0020】
この歩行玩具Aは、図2に示すように、玩具本体1は、胴体部5と甲羅を模して形成されたカバー部6とで構成され、胴体部には図示しない電池と、モータ7と、モータ7の回転を前足2、後足3に伝達する歯車8とが収容されるとともに、リーフスイッチ9とリーフスイッチ9をON/OFF操作する操作杆10とが配置されている。
【0021】
この胴体部5の前部には前足の支軸12を支持する軸受13と、頭部4を支持する2枚の支持板14とが形成され、後部には後足3の支軸16を支持する軸受17が形成されている。なお、支持板14には後述する第2の頭部4bの支軸35を軸支する軸穴14aと、第3の頭部4cの支軸40を支持する長孔14bとが形成されている。
【0022】
前足2は左右の足部2aが連結板18で連結され、この連結板18の上面中央には筒状の支軸12が突出して形成され、支軸12から右足寄りの底面には後述する連結杆25に連結される連結軸が下方に突出して形成されている。上記支軸12は胴体部5の前部に設けた筒状の軸受13に回動可能に軸支され、前足2は支軸12を中心に前後に回動するようになっている。
【0023】
上記支軸12は、後述する第1の頭部4aの軸体31又は、第2の頭部4b、第3の頭部4cを駆動する駆動部材22の軸体22aを差し込むことができるように筒状に形成され、上部は周方向に膨出し、この膨出部20には嵌合溝21が直交して形成されている。ている。
【0024】
駆動部材22は軸体22aの上部に上記嵌合溝21に嵌め合わせる3つの嵌合片22bと、第2の頭部4bおよび第3の頭部4cを駆動する1つの駆動片22cとが突出して形成されている。
【0025】
一方、後足3は左右の足部3aが連結板23で連結され、この連結板23の上面中央には支軸16が突出して形成され、支軸16から左足寄りの底面には後述する連結杆25に連結される連結軸24が下方に突出して形成されている。上記支軸16は胴体部5の後部に設けた軸受17に回動可能に軸支され、後足3は支軸16を中心に前後に回動するようになっている。
【0026】
連結杆25は中央に長孔26が形成され、前端には前足2の連結軸19に連結する連結孔25aが、後端には後足3の連結軸24に連結する連結孔25bが形成されており、上記長孔26にはモータ7のピニオンギア7aに噛合して回転するクラウン歯車8aと一体の歯車8bに噛合して回転する平歯車27と一体の円板28に形成された偏心軸29が係合し、円板28が回転すると連結杆25が前後に往復動し、この連結杆25の往復動に連動して前足2と後足3とが軸受13、軸受17をそれぞれ支点として互いに相反する方向に回動するようになっている(図3(a)〜(d)参照)。
【0027】
上記モータ7は、図示しない電池を電源として作動するようになっているが、このモータ7を作動させるか否かは胴体部5から後方に突出した操作杆10の操作軸10aを操作することにより制御できるようになっている。この操作杆10は先端に平面視略U字状の係合板10bが一体に形成され、この係合板10bの外側面に係合凸部10cが形成されているもので、図4(a)に示すように、操作杆10の操作軸10aを後方に引き操作すると係合板10bが後方にスライドし係合凸部10cがリーフスイッチ9の可動接点9aを押圧して固定接点9bに接触させてリーフスイッチ9はONし、図4(b)に示すように、操作軸10aを押し込むと係合凸部10cによるリーフスイッチ9の可動接点9aの押圧が解除されるので固定接点9bと離れてリーフスイッチ9はOFFするようになっている。
【0028】
そして、頭部4は本発明では左右に揺動する第1の頭部4a、上下に揺動する第2の頭部4b、前後に揺動する第3の頭部4cの3種類の頭部が設定されている。
【0029】
第1の頭部4aは、図5(a)〜(c)に示すように、後方に天板30が張り出して、この天板30の下面に軸体31が形成されているもので、この軸体31の上部には嵌合片32が十字状に突出して形成されているもので、この軸体31を、前足2に設けられた筒状の支軸12に差し込み、嵌合片32を嵌合溝21に嵌め合わせることにより、前足2が前後に回動すると軸体31を支軸12と一体で回動させることができ、図9(a)に示すように、前足2の前後動に連動して頭部4を左右に揺動させることができるようになっている。
【0030】
なお、前進歩行して第1の頭部4aが壁などの障害物にぶつかったときには、第1の頭部4aが障害物を叩くように作用するので玩具本体1は方向転換を行なうことができ、障害物にぶつかった状態で歩行ができないようなことがなくなる。
【0031】
第2の頭部4bは、図6(a)〜(d)に示すように、両側面の下部後端にはそれぞれ支軸35が突出して形成され、軸体の後方にはバネ部36が一体に形成され、頭部内部には一端から他端(図6(b)上で右から左)に向かって、下方に傾斜する傾斜面が形成された係合板37が形成されているもので、図8(b)に示すように、駆動部材22の駆動片22cが前方を向くようにして支軸12に差し込み、嵌合片22bを嵌合溝21に嵌め合わせ、第2の頭部4bの支軸35を支持板14の軸穴14aに軸支させることにより、駆動片22cが係合板37の斜面に当接した状態で第2の頭部4bを胴体部5に取り付けることができる。
【0032】
この状態で、前足2が前後に回動すると駆動部材22を支軸12と一体で回動させることができ、駆動片22cを左右に回動させることができるので、図9(b)に示すように、駆動片22cが右に回動したときは係合板37の右側に対応するので、第2の頭部4bは頭を下げるように支軸35を中心に下方に回動し、駆動片22cが左に回動したときは係合板37の左側に対応するので第2の頭部4bは頭を上げるように支軸35を中心に下方に回動し、前足2の前後動に連動して第2の頭部4bは上下に揺動させることができるようになっている。
【0033】
なお、支軸35の後方に張り出したバネ部36は第2の頭部4bが上方に回動したとき、胴体部5の上面に押し付けられるようになっているので、駆動片22cによる係合板37の押し上げが開放されたとき、第2の頭部4bの下動が速やかになされるようにするためのものである。
【0034】
第3の頭部4cは、図7(a)〜(c)に示すように、両側面の下部後端にはそれぞれ支軸40が突出して形成され、上面から後方に張出片41が形成され、この張出片41の下面から下方に所定間隔を置いて2本の係合軸42が形成されているもので、図8(c)に示すように、駆動部材22の駆動片22cが左を向くようにして支軸12に差し込み、嵌合片22bを嵌合溝21に嵌め合わせ、第3の頭部4cの駆動片22cを2本の係合軸42で挟むような状態にするとともに、支軸40を支持板14の長孔14bに軸支させることにより、第3の頭部4cを胴体部5に取り付けることができる。
【0035】
この状態で、前足2が前後に回動すると駆動部材22を支軸12と一体で回動させることができ、駆動片22cを前後に回動させることができるので、図9(c)に示すように、駆動片22cが前方に回動すると、2本の係合軸42で駆動片22cを挟んでいるので第3の頭部4cは支軸40が長孔14bにガイドされて前方に移動し、駆動片22cが後方に回動すると、第3の頭部4cは支軸40が長孔14bにガイドされて後方に移動し、前足2の前後動に連動して第3の頭部4cは前後に揺動させることができるようになっている。
【0036】
上述したように、第1の頭部4aは軸体31を前足の支軸12に取り付けたときには玩具本体1の前進歩行に連動して左右に揺動させることができ、第2の頭部4bは駆動部材22の駆動片22cが前方にを向くようにして前足の支軸12に取り付けたときには玩具本体1の前進歩行に連動して上下に揺動させることができ、第3の頭部4cは駆動部材22の駆動片22cが左方を向くようにして前足の支軸12に取り付けたときには玩具本体1の前進歩行に連動して前後に揺動させることができるので、歩行玩具Aの歩行動作が単に前足2と後足3とを動かして前進歩行するだけではなく、頭部4の動作が加わり、しかも頭部4を交換することにより頭部4の動作が異なるので、飽きのこない歩行玩具を実現することができる。
【0037】
なお、上記歩行玩具Aを歩行させる動力であるモータ7はリーフスイッチ9のON/OFFで制御できるが、このリーフスイッチ9のON/OFFは操作杆10を引くか、戻すかで制御することができるので、他の歩行玩具Aと対戦をさせるような場合、相手の歩行玩具Aが操作杆10の後からぶつかったり、歩行玩具A自体が相手に押されて後退し、操作杆10の先端がゲーム盤の壁などに押し付けられたりすることにより、操作杆10が押し戻されるようなことがあればリーフスイッチ9はOFFになりモータ7は停止して歩行玩具Aは停止状態になるので敗戦が決定し、単に頭部4を動かして歩行動作するだけではなく対戦ゲームも視野に入れた歩行玩具Aを提案することができる。
【0038】
また、図示しないが、操作杆を歩行動物の尻尾を模して形成すればよい。例えば、歩行玩具を亀を模して形成した場合には操作杆の形状を亀の尻尾を模して形成すればよく、このことから操作杆が機械的な形状の歩行玩具に見られるように歩行玩具の底面に配置する必要がなく、遊戯面上に置いた状態でスイッチのON/OFF操作をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る歩行玩具の斜視図
【図2】上記歩行玩具の分解斜視図
【図3】(a)〜(d)は、上記歩行玩具の歩行状態を説明する底面図
【図4】(a)(b)は操作杆とリーフスイッチとの関係の説明図
【図5】(a)〜(c)は、第1の頭部を説明する側面図、底面図および底面側斜視図
【図6】(a)〜(d)は、第2の頭部を説明する側面図、背面図、底面図および底面側斜視図
【図7】(a)〜(c)は、第3の頭部を説明する側面図、底面図および底面側斜視図
【図8】(a)〜(c)は、第1、第2、第3の頭部を玩具本体に取り付ける状態を説明する斜視図
【図9】(a)〜(c)は、前足の動作に連動して動作する頭部の動作説明図
【符号の説明】
【0040】
1 玩具本体
2 前足
3 後足
4 頭部
12 支軸
13 軸受
16 支軸
17 軸受
22 駆動部材
A 歩行玩具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部を揺動させながら前足と後足とを前後に回動させて歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする歩行玩具。
(イ)前記頭部は玩具本体に着脱可能であること
(ロ)玩具本体には前足と後足とに設けた支軸を回動可能に支持する軸受を設けたこと
(ハ)上記前足の支軸は上記頭部を揺動駆動する駆動部材が着脱可能に形成されていること
(ニ)上記前足が回動すると上記支軸に装着した駆動部材は前足と連動して回動すること
(ホ)上記駆動部材は上記頭部に係合し、前足の回動に連動して頭部を揺動させること
【請求項2】
前記駆動部材を軸体で構成し、該軸体を頭部に固定するとともに、該軸体を前記前足の支軸に装着すると、前足の回動に連動して軸体が回動し、該軸体が固定された頭部が左右に揺動する、請求項1記載の歩行玩具。
【請求項3】
以下の要件を備えることを特徴とする、請求項1記載の歩行玩具。
(イ)前記駆動部材は軸体と該軸体の上端から直交方向に張り出した1つの駆動片とで構成されていること
(ロ)前記頭部の両側面には玩具本体に上下方向に回動可能に支持される軸部を設けるとともに、底面には下方に張り出した係合板を左右方向に形成し、該係合板の下端は一端から他端に向かって傾斜する傾斜面が形成されていること
(ハ)上記駆動部材は上記駆動片を前向きにして前記前足の支軸に取り付けられ、該駆動片は上記傾斜面に当接して頭部を下から支えること
(ニ)上記駆動部材の軸体が前記前足の支軸に連動して左右に回動すると、係合板と一体の頭部は軸部を中心に上下に揺動すること
【請求項4】
以下の要件を備えることを特徴とする、請求項1記載の歩行玩具。
(イ)前記駆動部材は軸体と該軸体の上端から直交方向に張り出した1つの駆動片とで構成されていること
(ロ)前記頭部の両側面には玩具本体に前後方向に形成された長孔に摺動可能に支持される軸部を設け、頭部の上面の一方の側面側には後方に突出して張出片が形成され、該張出片には下方に突出して2つの係合軸が形成されていること
(ハ)上記駆動部材は上記駆動片を横向きにするとともに、該駆動片が上記2つの係合軸の間に位置するように前記前足の支軸に取り付けられること
(ニ)上記駆動部材の軸体が前記前足の支軸に連動して左右に回動すると、上記駆動片が前後に回動し、駆動片に係合した係合軸と一体の頭部は前後に揺動すること
【請求項5】
前記歩行玩具は、以下の要件を備えることを特徴とする、請求項1記載の歩行玩具。
(イ)前記歩行玩具はモータを駆動力として歩行し、該モータのON/OFFを制御するスイッチは、玩具本体に対し前後にスライド可能に配置された操作部材で制御されること
(ロ)上記操作部材の操作部は、玩具本体の後部から後方に突出して配置され、操作部を引き操作したときには上記スイッチはON動作し、押し戻し操作をした時には上記スイッチはOFF動作すること
【請求項6】
前記玩具本体の後部から突出させる操作部を歩行動物の尻尾を模して形成した、請求項5記載の歩行玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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