説明

歩車道境界ブロック用のジョイント、及びこれを使用した歩車道境界ブロックの敷設方法

【課題】境界ブロックの下面に形成された溝への入り口を現場にて簡単に形成する。
【解決手段】下面の全長範囲に溝3を形成された境界ブロック1A、1Bを地面上に一線状に配列し、前後で隣接したブロックの溝3に跨って内装体5を内嵌し、内装体5の外周面に設けられた第1介在部材6により、境界ブロック間の間隔を規定する。内装体5には、第1介在部材6に対応して形成された透孔が設けられており、ここ第2介在部材7を差し込んだのち、目地材を充填する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩車道境界ブロック用のジョイント、及びこれを使用した歩車道境界ブロックの敷設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車道と歩道の境界に設置されるコンクリート製の境界ブロックとして、下面の全長範囲に溝が形成され側部に切欠部が設けられたものが、特許文献1、2に開示されている。
【0003】
この技術においては境界ブロックを一線状にして敷設すると、各境界ブロックに形成された溝が連続することにより、水路が形成される。各境界ブロック側面の切欠部は、境界ブロックの表面から内側の溝へ連絡した開放口を形成する。道路上の雨水は、この開放口を経て境界ブロック内部の溝に流入して排出されるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3660908号公報
【特許文献2】特開2007−2461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した境界帯において、境界ブロックの外側から内部の溝に至る経路は、境界ブロックに刻まれた切欠部が利用される。このため、境界ブロックの形状が複雑となっている。また、開放口の設置間隔を任意に変更するには、切欠部のある境界ブロックのほかに、この切欠部のない境界ブロックを用意して、配置順を調整しなければならず、用意する資材の種類が増えて作業が複雑になるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、下面長さ方向の全長範囲に渡り溝が形成されたコンクリート製の境界ブロックを一線状に配列して前記境界ブロックの対向端面間を目地材で結合させるためのジョイントであって、前後で隣接される前記境界ブロックの溝に跨って挿入される内装体と、前記境界ブロックの肉厚よりも薄い高さを持ち、前記前後で隣接される前記境界ブロックの対向端面で挟まれる、前記内装体の外周の周りの一部に線状に固定された第1介在部材と、前記第1介在部材が固定されていない前記外周の周りの他一部に形成された透孔に位置づけられる第2介在部材とを備え、前記第2介在部材は、前記対向端面間を目地材で結合した後に抜き取られるものであるか、若しくは、前記第2介在部材は前記境界ブロックの対向端面間を結合した目地材の外表面から前記前記透孔を介して前記溝にまで連通する水路を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、境界ブロックは溝の設けられたものを一種類用意するだけで、目地の位置で開口部を設けるか否か現場にて調整できるほか、開放部の形成作業が簡単化され、また、境界ブロックの溝へ内装体をどちらの向きに挿入するかによって、第2介在部材を嵌合する向きが決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】境界ブロック1A、1B、1Cを示した図である。
【図2】境界ブロック1A用のジョイントを示した図である。
【図3】境界ブロック1C用のジョイントを示した図である。
【図4】境界ブロック1A、1B、1Cを敷設した状態を示す斜視図である。
【図5】境界ブロック1A、1B、1Cを敷設した状態の説明図である。
【図6】第2介在部材の他の実施例を示す図である。
【図7】ジョイントの他の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1に示すように、3つの形式からなるコンクリート製の境界ブロック1A、1B、1Cは、プレキャスト品として構成され、敷設現場に搬入される。これら3つの形式の境界ブロック1A、1B、1Cは、何れも、下面a1から垂直な前後端面a2,a3とを備え、下面a1の左右幅中央の全長範囲に渡る溝a4を形成されている。
【0010】
境界ブロック1Aは、車道上の車両が歩道上に乗り上がるのを規制するためのものである。下面a1には溝3aを備えている。境界ブロック1Bは、境界ブロック1Aよりも高さが低く形成されており、車道上の車両が歩道上に乗り上がるのを円滑にするためのものである。下面a1には第1の1Aの溝3aよりも低い溝3bが形成されている。
【0011】
境界ブロック1Cは両端の高さが相違しており、一端の高さが境界ブロック1Aの高さであり、他端の高さが境界ブロック1Bの高さとなっている。そして、下面a1には溝3cが形成されており、この溝3cは一端部の高さが境界ブロック1Aの溝3aの高さであり、他端部の高さは境界ブロック1Bの溝3bの高さとなっている。両端部の溝の高さを距離Lだけ境界ブロック1Cの内側まで維持した後に、両者を連結するように溝3cは漸次に高さ変化する傾斜天井面を有している。
【0012】
これらの境界ブロック1A、1B、1Cを結合するための、図2に示すジョイント4Aと、図3に示すジョイント4Bについて説明する。
【0013】
これらジョイント4A、4Bは何れも、合成樹脂材などの劣化し難い材料からなる環状の内装体5、僅かな弾性を有し断面が四角状の条材からなる第1介在部材6、及び、合成樹脂、木材又は段ボール材など任意な材料で形成される第2介在部材7を備えている。
【0014】
ジョイント4A、4Bの内装体5は、境界ブロック1A、1B、或いは1Cの溝3a、3b、3cに密状に内嵌される外形である。尚、図2には、境界ブロック1Aの溝3aに内嵌されるジョイントを示しており、図3には、境界ブロック1Bの溝3bに内嵌されるジョイントを示している。いずれのジョイント4A、4Bについても、互いに対応する構成部については、同一の引用符号が付されている。
【0015】
内装体5には、内装体5の周方向に長さを持つ透孔5aが形成されており、この形成範囲は、境界ブロック1A、1B、1Cに勘合したときに、溝3a、3b、3cの側面に対応する位置である。第1介在部材6が内装体5表面から張り出した高さは境界ブロック1A、1B、1Cの肉厚よりも薄く(例えば数十mm程度)であって、前後方向b1の幅は例えば10mm程度である。第1介在部材6は、内装体5の外周囲のうち下面範囲と、透孔5aの存在範囲とを除いた範囲の全長に渡って、透孔5aを内装体5の周方向に延長する範囲に存在するように位置しており、前後方向b1においては内装体5の中央付近である。内装体5は、前後方向b1に距離L(図1)よりも同じか短い長さだけ第1介在部材6の前後に延長された長さを有している。
【0016】
このように、内装体5を一周する周には、第1介在部材6の存在する範囲と、透孔5aが設けられる範囲が帯状に形成されている。透孔5aは四角孔とするのが透孔5aの断面積を大きくする上で好ましく、孔の下辺は内装体5の下面部に至っている。また透孔5aは、溝3a、3b、3cの側面に相当する位置が望ましい。そのようにすれば第1介在部材6が内装体5の上面範囲に存在することになり、隣り合う境界ブロックの隙間に目地材の充填の作業が容易化されるからである。
【0017】
第2介在部材7はジョイント4A、4Bの何れに対応するものも、透孔5aに差し込まれており、抜取り可能である。支持平面上に隣接して配列された境界ブロック1A、1B、或いは1Cの溝3間に橋渡し状に嵌合された状態の下で、下面部7aが境界ブロック1A、1B、1Cの下面a1と同一の平面上に存在する。透孔5a内に差し込まれる部位7eの元部周囲には内装体5の外周面に当接する細幅環状面7fを形成して、過度に大きい差し込み量とならないようにするのがよい。
【0018】
ジョイント4A(図2)は、境界ブロック1Aと1A或いは1Aと1Cの接続に利用されるジョイントである。ジョイント4Aに用いられる第2介在部材7は側面7cの形状が四辺形であり、上面部7bが透孔5a側の端部からこれの反対側の外方端部に至るまでその高さを漸次に増大されるように傾斜された傾斜平面である。また、境界ブロックに内嵌されたとき、隣接する境界ブロックの対向端面間の隙間から、第2介在部材7の箇所c0(透孔5aの対向箇所)が突出する大きさとなっている。
【0019】
一方、ジョイント4B(図3)は、境界ブロック1Bと1B或いは1Cと1Bの接続に利用されるジョイントである。ジョイント4Bの第2介在部材7は側面7cの形状は、四辺形の一側部を直角三角形c1で切除された形状である。傾斜平面c2は、透孔5a側の端部からこれの反対側の外方側の端部に至るまでその高さを漸次に増大されるように傾斜された平面となっている。ジョイント4Bが、境界ブロックに内嵌されたとき、隣接する境界ブロックの対向端面間の隙間から、第2介在部材7の頭頂箇所c5が、隣接する境界ブロックの対向端面間の隙間から突出する大きさとなっている。
【0020】
上記した境界ブロック用目地ジョイント4A、4Bを使用して、図1に示す境界ブロック1A、1B、1Cを道路の支持平面上で歩道と車道の境界線上に次のような手順で一線状に配列する。
【0021】
図4に示すように、車道8aと歩道8bを区分する境界線の上に境界ブロック1A、1B、1Cの前後方向b1を沿わせるように例えば第1番目の境界ブロック1Aaを地面上の支持平面に敷かれた高さ調整用のモルタル層の上面に定置させる。次にこの境界ブロック1Aaの溝3aの一端側に第1の境界ブロック用目地ジョイント4Aの内装体5の一端から第1介在部材6位置までの範囲d1を差し込む第1処理を行う。このさい、第1介在部材6の一方の側面が第1番目の境界ブロック1Aaの端面に当接した状態とするのがよい。
【0022】
次に第2番目の境界ブロック1Abを先に定置されている境界ブロック1Aaに連続させるように位置させると共に、この境界ブロック1Abの溝3の一端部を内装体5の他端部d2に外嵌させ、続いて、この第2番目の境界ブロック4Abを、既に定置された第1番目の境界ブロック4Aaの側へ押してこれら2つの境界ブロック1Aa、1Abの対向端面で第1介在部材6の対向側面を密状にそして第2介在部材7を僅かな隙間を介して挟み付けた状態に定置させる第2処理を行う。
【0023】
このような第1処理及び第2処理からなる一連の処理を任意回数繰り返して第1の境界ブロック1Aの一線状配列を形成する。
【0024】
横断歩道部8cや車両乗り入れ部においては、境界ブロック1Bについて第1処理及び第2処理を任意回数繰り返して第2の境界ブロック1Bの一線状配列を形成する。このさい、ジョイント4Aに代えてジョイント4Bが同様に使用される。
【0025】
こうして形成された境界ブロック1Aの一線状配列は、境界ブロック1Bの一線状配列よりも一段低いものとなり、例えば図示例では、これら配列の結合部e1は境界ブロック1Aの配列終点から境界ブロック1Bの配列始点までその高さを漸減させるようになだらかに結合させる。
【0026】
このため、結合部e1には境界ブロック1Cが使用され、これの前後に位置される境界ブロック1A、1Bに対し一線状に配列される。境界ブロック1Aと境界ブロック1Cとは境界ブロック1A間についての第1及び第2処理と同様に行うことにより一線状に配列される。また境界ブロック1Cと境界ブロック1Bとは境界ブロック1Bについての第1及び第2処理と同様に処理することにより一線状に配列される。
【0027】
図4中では、各境界ブロック間の対向端面間(目地f1)のそれぞれにおいて左右方向b2上の同じ側に第2介在部材7が存在した状態となっているが、この第2介在部材7が左右方向b2の他側に存在した状態とするときは上記の第1処理において内装体5の前後方向b1を逆向きにして溝3内に差し込むようにすればよい。また任意に決定した目地f1に第2介在部材7が存在しない状態とするときは、これの前後に存在した一対の境界ブロック1Aと1A、1Bと1B、1Aと1C、1Bと1Cの配列処理において第1又は第2の境界ブロック用目地ジョイント4A、4Bを、透孔5aや第2介在部材7の存在しない従来形のもの(例えば特許文献1、段落番号0020及び、図3など参照)に変更して、第1及び第2処理に準じた処理をすればよい。これにより前後で隣接した境界ブロック1Aと1A、1Bと1B、1Aと1C、1Bと1Cは対向端面間に第1介在部材6のみを挟み付けた状態で一線状に配列される。こうして形成された境界ブロック1A、1B、1Cの一線状配列における隣接した一対の境界ブロック1Aと1A、1Bと1B、1Aと1C、1Bと1C、の対向端面間の距離は何れも第2介在部材7の厚さに合致される。
【0028】
次にそれぞれの対向端面間である目地f1にこれの上側から目地材としてのモルタルを充填し、このモルタルがその形状保持性の得られる程度に固化した後、第2介在部材7を外方へ抜き取る第3の処理を行う。
【0029】
この処理において、目地f1に供給されるモルタルは十分な圧密状態となるように押し込まれるが、第1介在部材6や内装体5が存在するため、モルタルが溝3内に流出することは回避されるのであり、また第2介在部材7にもモルタルによる下方への押し力が作用するが、第2介在部材7の下面7aはこの時点では、境界ブロック1A、1B、1Cの下面a1と同一平面上に存在するようになるため、支持平面上に敷かれた高さ調整用のモルタルでその位置を安定的に維持され透孔5aから抜け出るような不都合は生じ難い。このさい、第1介在部材6が内装体5の外周面のうち下面部と透孔5aを除いた部分の周方向の全長範囲に渡って固定されているため、溝3の内面と内装体5の外面との密着度合いが完全でなくてもモルタルが溝3内に流出することは回避される。
【0030】
また形状保持性の発現された目地f1内のモルタルに接した状態の第2介在部材7を透孔5aから抜き外し対向端面間の外方へ取り出すとき、第2介在部材7がモルタルに接した傾斜平面7b、c2を有することによる型抜き勾配を付与されたものとなるため、少ない力でしかもモルタルの表面を傷つけることなく円滑に移動される。なお、第2介在部材7の前後方向b1で対向した各側面7c、7dにも型抜き勾配を付けることがこれの抜き出しを一層円滑とする。
【0031】
図5は、第2介在部材7を透孔5aから抜き外した状態を示しており、図5Aは全体正面図であり、図5B〜Eはそれぞれx1−x1部、x2−x2部、x3−x3部、x4−x4部の断面を示している。
【0032】
第2介在部材7が抜き出された後には、目地材g1箇所に、溝3を大気側に開放させる開放口g2が形成される。こうして形成された開放口g2は境界ブロック1A同士、或いは境界ブロック1Aと1Cとの接続箇所では、図5Bに示すように、境界ブロック1Bの高さよりも高い範囲まで開口される。一方、図5Dに示すように境界ブロック1B同士、或いは境界ブロック1Bと1Cとの接続箇所では、境界ブロックの頭頂部分g4に至る開放口g2が設けられる。
【0033】
以上により、図5に示すように車道8aと歩道8bを区分し内方には溝3の連続された水路h1を有する境界帯9が形成されるのである。この境界帯9の車道8a側にはアスファルトが、そして歩道8b側にはインターロッキング舗装材などが境界ブロック1Bの高さと略同一レベルまで敷き詰められる。
【0034】
上記のように形成された境界帯9を有する道路では、車道8a上や歩道8b上の雨水wは重力作用により開放口g2を経て水路h1内に流入し、さらに水路h1に案内されて適当な排水場所で排出される。
【0035】
図7に、第2介在部材7の他の実施例を示す。図2に示した第2介在部材7との相違点は、第2介在部材7の箇所c0から細幅環状面7fを貫通する空洞を内部に設けた点である。この貫通した空洞を透孔5aに位置付けることにより、箇所c0から細幅環状面7fを通って透孔5aから溝3内に連通した通路が構成されて水や雨水が通水できるため、図7の第2介在部材7は、境界ブロック1A〜1Cの対向端面間である目地f1にこれの上側から目地材を充填した後でも抜き取らずそのまま使用することができる。この場合において、隣接する境界ブロックの対向端面間の隙間に目地材が充填されたときの表面レベルに合う様な位置に、細幅環状面7fが位置する大きさとするのが良い。
【0036】
同様に、図3の第2介在部材7についても、内部を貫通する空洞を設けることができるが、この場合においては、貫通するのは、図3の頭頂箇所c5から細幅環状面7fまでの間である。上記いずれの場合においても、第2介在部材7の底面7aは、存在してもしなくても良い。空洞を設ける点においては変わりが無いからである。同様に側面7c又は7dも文字通りの面でなくても良く、境界ブロック1A、1B、1Cの下面a1と同一平面上にまで延長された脚でも良い。
【0037】
また、図7に示すように第2介在部材7を抜き取る場合においては、抜き取った跡に、ろ過フイルター部材11を埋め込んでも良い。あるいは、抜き取らない場合においては、第2介在部材7の空洞の中に予めろ過フイルター部材を埋め込んでおいても良い。また、雨水の降雨量や集水量を考え、ブロックの端側面か上部に切込みを入れ、切り込みに合わせた口径の大きな集水口を埋め込めるよう、道路状況に合わせた施工や後付け補修をしても良い。
【0038】
上記実施例においては、道路あるいは歩道に降った雨水を集水する例を示したが、ヒートアイランド現象抑制のため、配列された歩車道境界ブロックの連結目地部内から道路表面に水を流出、散水するノズル代わりに使用しても良い。
【0039】
上記実施例としては内装体として環状のものを示したが、内装体は隣接する境界ブロックの溝にそれぞれ挿入されて、両側の溝3内に空間を確保できるものであれば良く、例えば下面の無いものを利用しても良い、この場合、透孔5aは、下辺が開放された孔となる。この場合でも、環状の内装体と同様、下面が存在すると仮定して外周周りを定義できる。
【符号の説明】
【0040】
1A 境界ブロック
1B 境界ブロック
1C 境界ブロック
3 溝
5 内装体
5a 透孔
6 第1介在部材
7 第2介在部材
7a 下面部
7b 上面部
9 帯状ブロック境界
a1 下面
b1 前後方向
c0 外端部(把持領域部)
f1 対向端面間(目地)
g1 目地材(モルタル)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下面長さ方向の全長範囲に渡り溝が形成されたコンクリート製の境界ブロックを一線状に配列して前記境界ブロックの対向端面間を目地材で結合させるためのジョイントであって、
前後で隣接される前記境界ブロックの溝に跨って挿入される内装体と、
前記境界ブロックの肉厚よりも薄い高さを持ち、前記前後で隣接される前記境界ブロックの対向端面で挟まれる、前記内装体の外周の周りの一部に線状に固定された第1介在部材と、
前記第1介在部材が固定されていない前記外周の周りの他一部に形成された透孔に位置づけられる第2介在部材とを備え、
前記第2介在部材は、前記対向端面間を目地材で結合した後に抜き取られるものであるか、若しくは、前記第2介在部材は前記境界ブロックの対向端面間を結合した目地材の外表面から前記前記透孔を介して前記溝にまで連通する通路を有することを特徴とするジョイント。
【請求項2】
前記第2介在部材は、前記対向端面間を目地材で結合した後、前記第2介在部材は抜き取られるものであって、前記対向端面間に存在する部分の外周端面うち前記目地材と接した接触部分に、該第2介在部材が抜き取られるときに該外周端面が前記目地材から漸次に離れるような型抜き勾配を付与されていることを特徴とする請求項1記載のジョイント。
【請求項3】
請求項1のジョイントを前記第2介在部材が差し込まれた状態で前記境界ブロックの溝間に橋渡し状に嵌合し、前記境界ブロックの対向端面間に目地材を充填することを特徴とする境界ブロックの敷設方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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