説明

毛髪脱色/脱染剤組成物

【課題】混合調製時のpHを弱アルカリ性の範囲にコントロールしながら、十分な脱色力を実現し、かつ毛髪損傷を低減することができる毛髪脱色/染毛剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)成分:アルギニン及びリジンから選ばれる1種以上と、(B)成分:過硫酸アンモニウムを含有する同一の又は異なる製剤と、過酸化水素を含有する製剤とからなり、混合調製時における(A)成分と(B)成分との質量基準の配合比率が(A)/(B)=0.25〜1.86の範囲内である毛髪脱色/脱染剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は毛髪脱色/脱染剤組成物に関し、更に詳しくは、混合調製時のpHが弱アルカリ性でありながら十分な脱色/脱染力を示し、かつ毛髪の好感触をもたらす毛髪脱色/脱染剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、毛髪脱色剤においては、通常、酸化剤(過酸化水素)による毛髪脱色作用を強化する目的で、酸化剤とは別の製剤にアンモニア、モノエタノールアミン等のアルカリ剤を配合し、混合調製時のpHを高くしている。
【0003】
特に毛髪脱色作用の強い高明度タイプの毛髪脱色剤とする場合、アルカリ剤としてはメタケイ酸のアルカリ金属塩(特にメタケイ酸ナトリウム)が必須であると考えられている。又、毛髪明度を更に向上させるためには毛髪脱色剤のpHを高くすることが有効であり、そのためには、上記のメタケイ酸塩に加え、脱色助剤として過硫酸ナトリウムや過硫酸カリウム等の過硫酸アルカリ金属塩を配合することが常識的である。
【0004】
しかし、このようにして毛髪の高明度が得られる毛髪脱色剤は、使用時のpHが高く、しかもメタケイ酸塩、過硫酸塩及び過酸化水素を使用するので、毛髪損傷の度合いが大きく、毛髪の感触も著しく悪化する。
【0005】
H.Zahn の報告によれば、毛髪脱色剤の作用メカニズムにおいて、ケラチンの酸化は先ず毛髪の構造を保つのに重要なシスチン結合において起こるとしている(J.Soc.Cosmet.Chem.Vol.17,p.687, 1966)。また、 C.Robbins
らの報告によると、他のアミノ酸残基も同様に酸化されているとしている(J.Soc.Cosmet.Chem.Vol.20,p.555,1969)。これらの報告から、上記のような高pHの毛髪脱色剤は、毛髪ケラチンに対して重大な損傷を与えることが理解される。
【0006】
【特許文献1】特開平9−67235号公報 上記の文献1では、毛髪保護成分であるキサンタンガムの配合により、毛髪表面に保護成分の被膜を形成させて毛髪感触を向上させようとしている。しかし、このような方法では毛髪ケラチンの損傷そのものに対しては効果がなく、しかも、毛髪保護成分の皮膜は永続性がなく洗髪等によって剥がれ落ちるため、毛髪感触も悪化してしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、毛髪感触の悪化を軽減することができ、しかも毛髪の高明度が得られる毛髪脱色/脱染剤組成物を提供することを、解決すべき技術的課題とする。
【0008】
例えば、毛髪脱色剤におけるメタケイ酸塩の配合量を低減させ、混合調製時のpHを弱アルカリ性に設定した毛髪脱色剤を調製することは可能である。そして上記した従来技術の常識によれば、メタケイ酸塩の配合量を低減させるに従い、毛髪の高明度が損なわれるのと引き換えに毛髪感触は向上するであろうと予測できる。従って、毛髪明度と毛髪感触とが不十分ながらも両立するようなメタケイ酸塩配合量の低減領域があるかも知れない。
【0009】
本願発明者は当初、このような着眼から、実施例欄において後述するようにメタケイ酸ナトリウムの配合量を通常の30質量%程度(比較例6)から12質量%(比較例7)に低減させ、pHを8.5程度に調整した毛髪脱色剤を試作し評価してみた。しかしながらその結果は、毛髪明度については最低限の肯定的評価を与え得るものであったが、毛髪感触については予想外に悪い評価結果であった。本願発明者の考察によれば、このように毛髪感触が悪い理由は、毛髪自体の損傷だけではなく、毛髪上にメタケイ酸の不溶性塩(メタケイ酸のアルカリ土類金属塩)が析出することも原因と考えられる。即ち、メタケイ酸ナトリウムの配合量の低減の低減によって対策するという着想に基づく限り、本発明の課題を解決できないことが判明した。
【0010】
本願発明者は、メタケイ酸ナトリウムと過硫酸アルカリ金属塩との組合わせに頼るという従来の高明度タイプの毛髪脱色剤を見直す必要に迫られ、更に研究を重ねた結果、(1)アルカリ剤としてのアンモニアは明度向上効果が比較的優れるという公知の知見から出発し、(2)過硫酸塩の内、過硫酸アンモニウムはアンモニアの有効な供給源となり得るという着想を付加し、(3)更に、過硫酸アンモニウムが一定のpH範囲で好適な比率でアンモニアを遊離するという知見に基づき、(4)pH緩衝能の優れた一定のアルカリ剤を配合することにより、毛髪脱色剤を上記の好適なpH範囲に調整し、かつ、そのpH範囲を維持させれば、本発明の課題を解決できることを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、下記の(A)成分、(B)成分を含有する同一の又は異なる製剤と、過酸化水素を含有する製剤とからなり、混合調製時における(A)成分と(B)成分との質量基準の配合比率が(A)/(B)=0.25〜1.86の範囲内である、毛髪脱色/脱染剤組成物である。
(A)アルギニン及びリジンから選ばれる1種以上。
(B)過硫酸アンモニウム。
【0012】
以上の第1発明において、毛髪脱色/脱染剤組成物は例えば2剤式又は3剤式に構成することができる。2剤式に構成する場合、(A)成分及び(B)成分が同一製剤である粉末状第1剤に含有され、過酸化水素は第2剤に含有される。3剤式に構成する場合、(A)成分を含有する任意剤型の第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤と、(B)成分を含有する粉末状第3剤からなる。
【0013】
第1発明によれば、従来の高明度タイプの毛髪脱色剤における一般的なアルカリ剤であるメタケイ酸塩よりも、(A)成分:アルギニン及びリジンから選ばれる1種以上を含有する点が必須である。強アルカリであるメタケイ酸塩に対し、(A)成分は弱アルカリの塩基性アミノ酸であり、優れた緩衝作用を有する。但し、後述するように、一定の制約された範囲内でメタケイ酸塩を配合することも可能である。
【0014】
第1発明においては、更に(B)成分として、混合調製時における質量基準の配合比率が(A)/(B)=0.25〜1.86の範囲内であるように、過硫酸アンモニウムを含有する。この関係を換言すれば、(B)成分が、「(A)成分+(B)成分」中の35〜80質量%を占める。過硫酸の強アルカリ塩である過硫酸ナトリウムや過硫酸カリウムに対し、過硫酸アンモニウムは弱酸性塩であり、混合時のpHを低くする効果を有する。
【0015】
上記の範囲に比較して(A)成分の相対的配合量が過少である場合には、混合調製時にpHが酸性となり、しかも(A)成分の優れた緩衝作用を確保し難いという理由から、発明の効果(特に毛髪の高明度)が不十分になる恐れがある。逆に、(A)成分の相対的配合量が過多である場合、換言すれば(B)成分の相対的配合量が過少である場合には、酸化力が不足するという理由から発明の効果(特に毛髪の高明度)が不十分になる恐れがある。
【0016】
なお、後述するように、過硫酸ナトリウムや過硫酸カリウム等の過硫酸アルカリ金属塩も、一定の限度内において配合することが可能である。
【0017】
第1発明においては、以上のように(A)成分と(B)成分を含有する結果、毛髪脱色/脱染剤の混合調製時のpHが8.3〜9.3程度の弱アルカリ性になり、毛髪の損傷及び感触悪化を良好に軽減すると共に十分な毛髪脱色力により毛髪の高明度が得られる。
【0018】
pHが弱アルカリ性であるのに毛髪の高明度が得られる理由は、過酸化水素、(A)成分及び(B)成分の併用の結果として、毛髪脱色/脱染剤の混合調製時におけるpHが、過硫酸アンモニウムから好適な比率でアンモニアが遊離されるに好適な領域であるpH8.3〜9.3程度に調整され、しかもこのpH領域が(A)成分の優れた緩衝作用により安定的に維持されるので、アンモニアの明度向上効果が顕著に発揮されるためである、と推定している。
【0019】
又、毛髪の感触向上効果が良好である理由としては、毛髪脱色/脱染剤がもともと弱アルカリ性のpHに調整され、しかも毛髪に対するダメージが大きくない塩基性アミノ酸、過硫酸塩としての過硫酸アンモニウムを主剤として用いるため、毛髪損傷が少ないことが挙げられる。更に、アルカリ剤をメタケイ酸塩に頼らないため、毛髪上への不溶性メタケイ酸塩の析出が有効に防止されることも重要な点である。
【0020】
【特許文献2】特開2003−95883号公報 例えば上記の特許文献2のように、アルカリ剤及び過硫酸塩を含有する製剤と過酸化水素を含有する製剤とからなる毛髪脱色剤は公知であるが、「混合調製時のpHが弱アルカリ性でありながら、十分な脱色力と毛髪の好感触をもたらす」ことを目的とした毛髪脱色剤、あるいは、「混合調製時に弱アルカリ性となるpH設計のもとで、緩衝作用に優れた弱アルカリ剤を配合した」毛髪脱色剤は、今までに見られないものである。
【0021】
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る毛髪脱色/脱染剤の混合調製時におけるpHが8.3〜9.3の範囲内である、毛髪脱色/脱染剤組成物である。
【0022】
第2発明によれば、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時におけるpHが以下に列挙する(1)〜(3)のいずれの見地からも好適なpH8.3〜9.3であるため、前記した第1発明の効果を一層顕著に実現することができる。
(1)毛髪損傷を避ける見地から、過剰に高いpHではない。
(2)毛髪の高明度を確保する見地から、過剰に低いpHではない。
(3)過硫酸アンモニウムから好適な比率でアンモニアが遊離されるpHである。
【0023】
毛髪脱色/脱染剤の混合調製時のpHが第2発明に規定する範囲の下限値よりも低いと上記の(2)、(3)の見地から効果が不十分になる恐れがあり、逆に混合調製時のpHが第3発明に規定する範囲の上限値よりも高いと上記の(1)、(3)の見地から効果が不十分になる恐れがある。
【発明の効果】
【0024】
本発明によって、混合調製時に弱アルカリ性となるように調整され、毛髪感触の悪化が軽減されると共に毛髪の高明度が得られる毛髪脱色/脱染剤組成物が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に本発明を実施するための形態をその最良の形態を含めて説明する。
【0026】
〔毛髪脱色/脱染剤組成物〕
本発明において、「毛髪脱色/脱染剤組成物」とは、「毛髪脱色剤組成物及び/又は毛髪脱染組成物」を意味する。毛髪脱色剤組成物とは、酸化剤及び過硫酸塩から発生する酸素(有効酸素)の作用により、毛髪組織内に存在するメラニン色素を酸化分解および/又は共鳴構造を変化させ、外観上視覚的に毛髪を明るく(脱色)する組成物を言う。毛髪脱染組成物とは、毛髪に染着した染料色素を酸化分解および/又は共鳴構造を変化させ脱染する組成物を言う。
【0027】
本発明に係る毛髪脱色/脱染剤組成物は、下記の(A)成分、(B)成分を含有する同一の又は異なる製剤と、過酸化水素を含有する製剤とからなり、混合調製時における(A)成分と(B)成分の質量基準の配合比率が(A)/(B)=0.25〜1.86の範囲内である。
(A)アルギニン及びリジンから選ばれる1種以上。
(B)過硫酸アンモニウム。
【0028】
従って、毛髪脱色/脱染剤組成物は使用時に混合調製される2剤式又は3剤式に構成することができるが、通常は2剤式に構成され、(A)成分及び(B)成分が同一の粉末状の第1剤に含有されると共に過酸化水素が第2剤に含有される。毛髪脱色/脱染剤組成物を3剤式に構成し、(A)成分を含有する任意の剤型の第1剤と、過酸化水素を含有する第2剤と、(B)成分を含有する粉末状の第3剤からなるものとすることもできる。
【0029】
毛髪脱色/脱染剤は、その混合調製時における(A)成分と(B)成分との質量基準の配合比率が、上記のように(A)/(B)=0.25〜1.86の範囲内であり、特に0.4〜1.0の範囲内であることが好ましい。更に、毛髪脱色/脱染剤は混合調製時におけるpHが8.3〜9.3の範囲内であることが好ましく、特にpHが8.6〜9.1の範囲内であることが好ましい。上記した(A)/(B)の配合比率や、毛髪脱色/脱染剤の混合調製時におけるpHは、本発明の効果に大きく影響する。
【0030】
以下においては、毛髪脱色/脱染剤組成物が前記した2剤式に構成される場合、即ち、(A)成分及び(B)成分を含有する粉末状の第1剤と過酸化水素を含有する第2剤からなる場合について、更に詳細な実施形態を述べる。
【0031】
毛髪脱色/脱染剤組成物の第2剤が水のように粘度の低いものである場合は、これがアプリケータに収容され、粉末状の第1剤がアプリケータ以外の容器に収容された状態で用時まで保存される。用時には、使用者がアプリケータ内の第2剤に粉末状の第1剤を所定の混合比で混ぜ入れ、振盪などにより積極混合することで混合調製される。そして混合調製された毛髪脱色/脱染剤組成物は、混合の際に用いたアプリケータをそのまま使って毛髪に適用される。
【0032】
ここにおいて、「アプリケータ」とは、毛髪脱色/脱染剤組成物を収容する容器体と、毛髪脱色/脱染剤組成物を毛髪に塗布する塗布具とが一体化されたものをいう。第2剤を収容保存するアプリケータとしては、櫛付き容器(コーム一体型のアプリケータ)、ノズル式のアプリケータ等が挙げられるが、毛髪に適用する際の利便性が特に高いことから、櫛付き容器が好ましい。櫛付き容器とは、毛髪脱色/脱染剤組成物を収容する容器体と、毛髪をコーミングする櫛体とが一体化されたもので、櫛体でコーミングしながら毛髪に毛髪脱色/脱染剤組成物を塗布できる構成のものをいう。
【0033】
毛髪脱色/脱染剤組成物の第2剤が乳液状やクリーム状のように粘度の高いものである場合は、これがチューブもしくは開閉式容器に収容され、粉末状の第1剤がアプリケータ以外の容器に収容された状態で用時まで保存される。用時には、使用者がカップやトレー等の容器に第2剤と粉末状の第1剤を所定の混合比でとり、刷毛等を用いて混合調製する。混合調製された毛髪脱色/脱染剤組成物は、混合の際に用いた刷毛等をそのまま使って毛髪に適用される。
【0034】
〔第1剤〕
次に、前記した2剤式の毛髪脱色/脱染剤組成物における粉末状の第1剤について述べる。以下に述べる内容は、毛髪脱色/脱染剤組成物が(A)成分を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤及び(B)成分を含有する粉末状の第3剤からなる3剤式である場合における第1剤及び第3剤についても、実質的に同様である。
【0035】
粉末状第1剤には、アルギニン及びリジンから選ばれる1種以上と過硫酸アンモニウムとが必須成分として前記した比率において配合される。
【0036】
(A)成分:アルギニン及びリジンから選ばれる1種以上の合計配合量は、前記した(A)/(B)=0.25〜1.86という配合比率に関する制約を除いては特に限定されないが、例えば、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において2.7〜26質量%、好ましくは5.4〜20質量%となるように配合される。
【0037】
粉末状第1剤に配合される(B)成分:過硫酸アンモニウムの配合量も、前記した(A)/(B)=0.25〜1.86という配合比率に関する制約を除いては特に限定されないが、例えば、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において6.3〜32質量%、好ましくは9〜28質量%となるように配合される。
【0038】
過硫酸アンモニウム以外の過硫酸塩、例えば過硫酸ナトリウムや過硫酸カリウム等も任意に配合することができるが、その配合量は、混合調製時において45質量%以下に抑えることが好ましい。
【0039】
粉末状第1剤には、更に、感触面で許容範囲となる限度内において、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等のケイ酸塩を配合することもできる。これらの配合量の許容範囲は一律には限定されないが、例えば毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時の10%以下であることが好ましい。
【0040】
粉末状第1剤には、その他にも、例えば水溶性高分子化合物を配合できる。水溶性高分子化合物の配合により、粘度を増加させるという効果を期待できる。水溶性高分子化合物の具体例としては、キサンタンガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、トラガントガム、ローカストビーンガム、バレイショデンプン、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸とその塩類、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。それらの中でも、特に、キサンタンガム、グアーガム、トラガントガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド又はヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルが好ましい。水溶性高分子化合物の配合量は特段に限定されないが、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ましくは1〜5質量%となるように配合される。
【0041】
粉末状第1剤には、上記の水溶性高分子化合物以外にも、油性成分、分散剤、増粘剤、界面活性剤、ポリペプタイド、pH調整剤、金属封鎖剤等を、本発明の効果を妨げない範囲において適宜配合することができる。例えば、油性成分は、アルカリ剤、過硫酸塩等の粉末状の成分の飛散を防止するために配合される。油性成分の具体例としては、炭化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。分散剤としては、ステアリン酸金属塩、タルク、ショ糖脂肪酸エステル、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン、デンプン、乳糖などが挙げられる。増粘剤としては、海藻類、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、グアーガム、キサンタンガム及び第4級窒素含有セルロースエーテル等が挙げられる。界面活性剤としては、高級アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸石鹸、高級アルキルスルホン酸塩、高級アルキル燐酸エステル等が挙げられる。ポリペプタイドは毛髪を保護するために配合されるもので、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼイン等の蛋白質を酸、アルカリ及び酵素などにより加水分解した加水分解物や、更に、4級化したカチオン変性蛋白質も挙げられる。また、pH調整剤としては、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモニウム、燐酸第1アンモニウム、燐酸第2アンモニウム、クエン酸、酒石酸、乳酸、コハク酸等が挙げられる。金属封鎖剤としては、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。その他、固体状の任意成分として、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、賦形剤、色素、香料等を適宜配合することができる。
【0042】
〔第2剤〕
次に、前記した2剤式の毛髪脱色/脱染剤組成物における第2剤について述べる。
【0043】
第2剤には過酸化水素が必須成分として配合される。その配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において3.6〜4.9質量%、より好ましくは3.6〜4.8質量%となるように調整される。
【0044】
第2剤には、その他の成分として、例えば、水、油性成分、界面活性剤、消泡剤等を含有することができる。
【0045】
第2剤に配合される油性成分として、高級アルコール類、油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
【0046】
高級アルコール類の具体例としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール等が挙げられる。それらの中でも特にセトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコールが好ましい。高級アルコールの配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%である。
【0047】
油脂類の具体例としては、ホホバ油、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。それらの中でも特にヒマシ油、ホホバ油、オリーブ油が好ましい。油脂の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0048】
ロウ類の具体例としては、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、鯨ロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、カポックロウ、セラックロウ等が挙げられる。それらの中でも特にミツロウ、ラノリン、キャンデリラロウが好ましい。ロウ類の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0049】
炭化水素類の具体例としては、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。それらの中でも特に流動イソパラフィン、ワセリン、α−オレフィンオリゴマーが好ましい。炭化水素類の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0050】
エステル類の具体例としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、脂肪酸(C10−30)(コレステリル/ラノステリル)、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。エステル類の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0051】
脂肪酸類の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。脂肪酸の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0052】
シリコーン類の具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
【0053】
アミノ変性シリコーンとしては、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(トリメチルシリルアモジメチコン)等が挙げられる。シリコーン類の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0054】
第2剤に配合される界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
【0055】
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。それらの中でも特にPOEアルキルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類が好ましい。非イオン性界面活性剤の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0056】
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。それらの中でも特に塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムが好ましい。カチオン性界面活性剤の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0057】
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。アニオン性界面活性剤の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0058】
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。両性界面活性剤の配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0059】
第2剤に配合される消泡剤として、低級アルコール及び多価アルコールが挙げられる。低級アルコールの具体例としてはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−プロパノール、ブタノール等が挙げられる。それらの中でも特にn−プロパノール、エタノール、イソプロパノールが好ましい。低級アルコールの配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0060】
多価アルコールの具体例としてはポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン(重合度5以上)等が挙げられる。それらの中でも特にプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコールが好ましい。多価アルコールの配合量は、毛髪脱色/脱染剤組成物の混合調製時において好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0061】
第2剤に含まれる水、油性成分、界面活性剤、消泡剤以外の成分として、ソルビトール・グルコース・ショ糖等の糖類、バチルアルコール・キミルアルコール等のアルキルグリセリルエーテルその他の粘度調整剤、オレイン酸ジエタノールアミド・ラウリン酸ジエタノールアミド等のアミド類、パラベン等の防腐剤、EDTA−Na等のキレート剤、フェナセチン等の安定化剤、リン酸・クエン酸等のpH調整剤、各種界面活性剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、天然色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等が挙げられる。
【実施例】
【0062】
以下に本発明の実施例を比較例と共に説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例及び比較例によって限定されない。
〔2剤式毛髪脱色/脱染剤組成物の第1剤、第2剤の調製〕
末尾の表1〜表5において実施例1〜実施例24及び比較例1〜比較例7として示す組成の、いずれも2剤式毛髪脱色/脱染剤組成物の、粉末状の第1剤及び液状の第2剤を、それぞれ常法に従って調製した。なお、実施例1は表1に記載するほか、他の実施例との参照の便宜のために表2、表3にも重複して記載している。
【0063】
各表において、成分について示す数値は質量%で表記している。又、各表中の「塩基性アミノ酸/過硫酸アンモニウム」の欄は(A)成分と(B)成分との質量基準の配合比率(A)/(B)の値を示し、「混合比(1剤/2剤)」の欄は使用時における第1剤と第2剤との質量混合比を示す。例えば、「混合比(1剤/2剤)」が「0.4」である場合、第1剤の0.4質量部に対して第2剤を1質量部混合することを意味する。又、各表中の「混合時pH」の欄には、各実施例及び比較例に係る毛髪脱色/脱染剤の混合調製時におけるpHを示す。
〔2剤式毛髪脱色/脱染剤組成物の評価〕
以上のように調製した各実施例及び比較例に係る第1剤と第2剤からそれぞれ表に示す質量混合比で毛髪脱色/脱染剤組成物を混合調製した後、これらの毛髪脱色/脱染剤組成物をそれぞれ黒色人毛毛束(以下、単に毛束という)に刷毛を用いて塗布し、ラップに包み30℃恒温槽にて30分間放置した。次に毛束に付着した酸化染毛剤組成物を水で洗い流した後、シャンプーを1回、リンスを1回施し、ドライヤーにて乾燥した。以上の処理後のサンプル毛束について、次の明度評価と官能評価とを行った。
(明度評価)
サンプル毛束の明度△Lの評価を行った。△Lは、ミノルタ社製の分光測色計CM−508d(標準光源D65使用)を用いて、L*a*b*表色系(CIE1976)における値を測定した。
【0064】
評価結果は、明度△Lが33以上の場合を「◎」、30以上で33未満の場合を「○」、27以上で30未満の場合を「△」、27未満の場合を「×」として表に示した。
(官能評価)
10名のパネラーが、手触りにより、サンプル毛束の感触を「良い」又は「良いとは言えない」の二者択一で評価した。評価結果は、10名のパネラー中の7名以上が良いとした場合を「◎」、5名又は6名が良いとした場合を「○」、3名又は4名が良いとした場合を「△」、良いとした者が2名以下である場合を「×」として表に示した。
〔3剤式毛髪脱色/脱染剤組成物〕
末尾の表6において実施例25〜実施例27として示す組成の、いずれも3剤式毛髪脱色/脱染剤組成物の粉末状の第1剤、液状の第2剤、クリーム状の第3剤を、それぞれ常法に従って調製した。
【0065】
表6においても、成分について示す数値は質量%で表記し、「塩基性アミノ酸/過硫酸アンモニウム」の欄は(A)成分と(B)成分との質量基準の配合比率(A)/(B)の値を示し、「混合時pH」の欄には、各実施例及び比較例に係る毛髪脱色/脱染剤の混合調製時におけるpHを示す。なお、表6では第1剤、第2剤及び第3剤の混合比を示す欄を設けていないが、実施例25は第1剤:第2剤:第3剤=1:2.5:0.5の質量比で混合し、実施例26は第1剤:第2剤:第3剤=1:2.5:1の質量比で混合し、実施例27は第1剤:第2剤:第3剤=0.7:2.5:1の質量比で混合するものである。
【0066】
以上のように調製した各実施例及び比較例に係る第1剤、第2剤及び第3剤からそれぞれ上記の質量混合比で毛髪脱色/脱染剤組成物を混合調製した後、これらの毛髪脱色/脱染剤組成物について、それぞれ前記した2剤式毛髪脱色/脱染剤組成物の場合と同様の評価を行った。その評価結果を表6に示す。
【0067】
【表1】

【0068】
【表2】

【0069】
【表3】

【0070】
【表4】

【0071】
【表5】

【0072】
【表6】

【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明によって、混合調製時のpHを弱アルカリ性の範囲にコントロールしながら、十分な脱色力を実現し、かつ毛髪損傷を低減することができる毛髪脱色/染毛剤組成物が提供される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の(A)成分、(B)成分を含有する同一の又は異なる製剤と、過酸化水素を含有する製剤とからなり、混合調製時における(A)成分と(B)成分との質量基準の配合比率が(A)/(B)=0.25〜1.86の範囲内であることを特徴とする毛髪脱色/脱染剤組成物。
(A)アルギニン及びリジンから選ばれる1種以上。
(B)過硫酸アンモニウム。
【請求項2】
前記毛髪脱色/脱染剤の混合調製時におけるpHが8.3〜9.3の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪脱色/脱染剤組成物。

【公開番号】特開2009−280506(P2009−280506A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−131525(P2008−131525)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【出願人】(000113274)ホーユー株式会社 (278)
【Fターム(参考)】