説明

気道疾患の処置のためのプレコナリルを含む薬学的処方物

【課題】上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置のために、活性因子としてプレコナリルのみを含む医薬を上回る利点を有する医薬を提供すること。
【解決手段】本発明は、例えば、上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)他の薬物を別々または一緒に含む、医薬を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(薬学的処方物)
本発明は、新規の投薬形態において単独または1つ以上の他の薬学的に活性な成分との組み合わせのいずれかでプレコナリル(Pleconaril)を含む処方物およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
プレコナリルは、1,2,4−オキサジアゾール3−[3,5−ジメチル−4−[3−(3−メチル−5−イソキサゾリル)プロポキシ]フェニル]−5−(トリフルオロメチル)として公知である。これは、他の名前(例えば、PICOVIR(登録商標)、VP63843およびWin63843)を有する。これは、ライノウイルスに対して活性であると示されている。感冒の処置のための抗ウイルス因子としてのプレコナリルの有効性に起因して、感冒、ウイルス誘発性呼吸器疾患および/もしくは他の疾患状態に関連する症状を軽減する他の医薬とともに、そして/または、感冒、ウイルス誘発性呼吸器疾患および/もしくは他の疾患状態に関連する症状を軽減する特定の投薬形態においてこれを投与することが有益である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
(発明の要旨)
従って、上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)コルチコステロイドを別々または一緒に含む、医薬が開示される。好ましくは、このコルチコステロイドは、フランカルボン酸モメタゾン一水和物である。
【0004】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗ヒスタミン薬を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。好ましくは、この抗ヒスタミン薬は、デスロラタジン(Desloratadine)またはロラタジン(loratadine)である。
【0005】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)去痰薬を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0006】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)NSAIDを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0007】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)鬱血除去薬を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0008】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗コリン作用薬を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0009】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)亜鉛を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0010】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗生物質を別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0011】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)Hアンタゴニストを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0012】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)ロイコトリエンを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0013】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)P2Yアゴニストを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0014】
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)sykキナーゼアンタゴニストを別々または一緒に含む、医薬もまた開示される。
【0015】
本発明の特定の医薬は、活性因子としてプレコナリルのみを含む医薬を上回る利点を有すると考えられている。例えば、噴霧器を用いて投与するために一緒に処方される場合、上記のプレコナリルおよび1種以上の活性因子を含む本発明の医薬は、経口投与、小児科治療の容易さおよび/または高用量負荷の利用が挙げられるが、これらに限定されない利点を有すると考えられている。別の例において、上記のプレコナリルおよび1種以上の他の活性因子を含む本発明の医薬は、定量吸入器生成物として処方され得ると考えられている。これは、鼻腔送達のために設計されるアクチュエーターと経口送達のために設計されるアクチュエーターを切り換えることによって、簡単に経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0016】
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)コルチコステロイドを別々または一緒に含む、医薬。
(項目2)
項目1に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目3)
項目2に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目4)
項目3に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目5)
項目4に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目6)
項目2に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目7)
項目2に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目8)
項目7に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目9)
項目8に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目10)
項目9に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目11)
別々の単位投薬形態において項目1に記載の(A)および項目1に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目12)
項目1に記載の医薬であって、前記コルチコステロイドは、フランカルボン酸モメタゾン、デキサメタゾン、ブトキシコート、ロフレポニド、ブデソニド、デフラザコート、シクレソニド、フルチカゾン、ベクロメタゾン、ロテプレドノルまたはトリアムシノロンからなる群より選択される1種以上である、医薬。
(項目13)
項目12に記載の医薬であって、前記コルチコステロイドは、フランカルボン酸モメタゾンである、医薬。
(項目14)
項目13に記載の医薬であって、前記フランカルボン酸モメタゾンは、水溶性分散物中に存在する、医薬。
(項目15)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩、および(B)抗ヒスタミン薬を別々または一緒に含む、医薬。
(項目16)
項目15に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目17)
項目15に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目18)
項目17に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目19)
項目18に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目20)
項目15に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目21)
項目15に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目22)
項目21に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目23)
項目22に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目24)
項目21に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目25)
別々の単位投薬形態において項目15に記載の(A)および項目15に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目26)
項目15に記載の医薬であって、前記抗ヒスタミン薬は、アステミゾール、アザタジン、アゼラスチン、アクリバスチン、ブロムフェラミン、クロルフェニラミン、クレマスチン、シクリジン、カレバスチン、シプロヘプタジン、カルビノキサミン、デスロラタジン、ドキシラミン、ジフェンヒドラミン、セチリジン、セチリジンジニトレート、ジメンヒドリネート、ジメチンデン、エバスチン、エピナスチン、エフレチリジン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、ロラタジン、レボカバスチン、レボセチリジン、ミゾラスチン、メキタジン、ミアンセリン、ノベラスチン、メクリジン、ノラステミゾール、ピクマスト、ピリラミン、プロメタジン、テルフェナジン、トリペレナミン、テメラスチン、トリメプラジン、トリプロリジンおよび前記の任意の2種以上の混合物からなる群より選択される1種以上である、医薬。
(項目27)
項目26に記載の医薬であって、前記抗ヒスタミン薬は、デスロラタジンである、医薬。
(項目28)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩、および(B)去痰薬を別々または一緒に含む、医薬。
(項目29)
項目28に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目30)
項目29に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目31)
項目30に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目32)
項目30に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目33)
項目28に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目34)
項目28に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目35)
項目34に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目36)
項目35に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目37)
項目36に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目38)
項目28に記載の医薬であって、前記去痰薬は、アンブロキソール、グアイフェネシン、抱水テルピン、グアヤコールスルホン酸カリウムおよびカルボシステイン(Carbocistiene)からなる群より選択される1種以上である、医薬。
(項目39)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)NSAIDを別々または一緒に含む、医薬。
(項目40)
項目39に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目41)
項目40に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目42)
項目40に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目43)
項目40に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目44)
項目40に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目45)
項目40に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目46)
項目45に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目47)
項目46に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目48)
項目47に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目49)
別々の単位投薬形態において項目39に記載の(A)および項目39に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目50)
項目39に記載の医薬であって、前記NSAIDは、アセチルサリチル酸、アセトアミノフェン、インドメタシン、ジクロフェナク、ピロキシカム、テノキシカム、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、ナブメトン、ケトロラク、アザプロパゾン、メフェナム酸、トルフェナム酸、スリンダク、ジフルニサル、チアプロフェン酸、ポドフィロトキシン誘導体、アセメタシン、アセクロフェナク、ドロキシカム、オキサプロジン、フロクタフェニン、フェニルブタゾン、プログルメタシン、フルルビプロフェン、トルメチン、およびフェンブフェンからなる群より選択される1種以上である、医薬。
(項目51)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)鬱血除去薬を別々または一緒に含む、医薬。
(項目52)
項目51に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目53)
項目52に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目54)
項目53に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目55)
項目53に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目56)
項目52に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目57)
項目52に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目58)
項目57に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目59)
項目58に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目60)
項目51に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目61)
別々の単位投薬形態において項目51に記載の(A)および項目51に記載の(B)を含む薬学的キットであって、該形態は、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目62)
項目51に記載の医薬であって、前記鬱血除去薬は、偽エフェドリン、フェニルパノラミン、レブメタンフェタミン、エフェドリン、塩酸エフェドリン、硫酸エフェドリン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸フェニレフリン、プロピルヘキセドリンおよび塩酸キシロメタゾリンからなる群より選択される1種以上である、医薬。
(項目63)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗コリン作用薬を別々または一緒に含む、医薬。
(項目64)
項目63に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目65)
項目64に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目66)
項目65に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目67)
項目65に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目68)
項目64に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目69)
項目64に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目70)
項目69に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目71)
項目70に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目72)
項目64に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目73)
別々の単位投薬形態において項目63に記載の(A)および項目63に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目74)
項目63に記載の医薬であって、前記コリン作用薬は、チオトロピウム、オキシトロピウム、イプラトロピウム、メタンテリン、プロパンテリン、ジシクロミン、スコポラミン、メスコポラミン、テレンゼピン、ベンズトロピン、QNX−ヘミオキサレート、ヘキサヒドロ−シラ−塩酸ジフェニドールおよびピレンゼピンからなる群より選択される1種以上である、医薬。
(項目75)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)P2Yアゴニストを別々または一緒に含む、医薬。
(項目76)
項目75に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目77)
項目75に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目78)
項目77に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目79)
項目77に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目80)
項目76に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目81)
項目76に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目82)
項目81に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目83)
項目82に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目84)
別々の単位投薬形態において項目75に記載の(A)および項目75に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目85)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)抗生物質を別々または一緒に含む、医薬。
(項目86)
項目85に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目87)
項目86に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目88)
項目87に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目89)
項目87に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目90)
項目86に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目91)
項目86に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目92)
項目91に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目93)
項目92に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目94)
項目91に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目95)
別々の単位投薬形態において項目85に記載の(A)および項目85に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目96)
項目85に記載の医薬であって、前記抗生物質は、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、バシトラシン、ネオマイシン、ポリミキシン、グラミシジン、オキシテトラサイクリン、クロラムフェニコール、フロルフェニコール、ゲンタマイシン、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、ツラスロマイシン、または他の適切なマクロライド、セフロキシム、セフチブテン、セフチオフル、セファドロキシル、または他の適切なセファロスポリン、アモキシシリン、ペニシリン、クラブラン酸を伴うアモキシシリンまたは他の適切なβ−ラクタマーゼインヒビター、スルホンアミド、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルフィソキサゾール;ニトロフラゾンおよびプロピオン酸ナトリウムのような抗菌物質からなる群より選択される1種以上である、医薬。
(項目97)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)ロイコトリエンアンタゴニストを別々または一緒に含む、医薬。
(項目98)
項目97に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目99)
項目98に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目100)
項目99に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目101)
項目99に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目102)
項目98に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目103)
項目98に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目104)
項目103に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目105)
項目104に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目106)
項目103に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目107)
別々の単位投薬形態において項目97に記載の(A)および項目97に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目108)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)亜鉛、エキナシア、ビタミンCおよびビタミンEからなる群より選択される化合物を別々または一緒に含む、医薬。
(項目109)
項目108に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目110)
項目109に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目111)
項目110に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目112)
項目110に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目113)
項目109に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目114)
項目109に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目115)
項目114に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目116)
項目115に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目117)
項目114に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目118)
別々の単位投薬形態において項目108に記載の(A)および項目108に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
(項目119)
上部呼吸器疾患または下部呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置において同時投与、連続投与または別々に投与するための(A)プレコナリルまたはその薬学的に受容可能な塩および(B)sykキナーゼアンタゴニストを別々または一緒に含む、医薬。
(項目120)
項目119に記載の医薬であって、該医薬は、有効量の(A)および(B)の混合物を、必要に応じて、薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む薬学的組成物である、医薬。
(項目121)
項目120に記載の医薬であって、該医薬は、高圧ガス中の溶液または分散物において(A)および(B)の混合物を含む吸入可能エアロゾル、あるいは高圧ガス中の溶液または分散物において(A)を含むエアロゾルと、高圧ガス中の溶液または分散物において(B)を含むエアロゾルとの組み合わせを含む吸入可能エアロゾルである、医薬。
(項目122)
項目121に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)が、前記高圧ガス中の分散物に存在し、該高圧ガスが、ハロゲン置換された炭化水素である、医薬。
(項目123)
項目121に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10μmまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目124)
項目120に記載の医薬であって、該医薬は、水溶性媒体、有機媒体または水溶性/有機媒体中の(A)および(B)の分散物、あるいは該媒体中の(A)の分散物と、該媒体中の(B)の分散物との組み合わせを含む吸入可能で噴霧可能な組成物である、医薬。
(項目125)
項目120に記載の医薬であって、該医薬は、微粉化した(A)または(B)、あるいは微粉化した(A)および(B)を、必要に応じて、微粉化した形態における薬学的に受容可能なキャリアと一緒に含む吸入可能乾燥粉末である、医薬。
(項目126)
項目125に記載の医薬であって、前記キャリアが存在し、該キャリアが糖類である、医薬。
(項目127)
項目126に記載の医薬であって、前記キャリアが、ラクトースである、医薬。
(項目128)
項目125に記載の医薬であって、(A)または(B)、あるいは(A)および(B)の各々が、10ミクロンまでの平均粒子直径を有する、医薬。
(項目129)
別々の単位投薬形態において項目119に記載の(A)および項目119に記載の(B)を、(A)および(B)の投与のための1つ以上の吸入デバイスと一緒に含む薬学的キットであって、該形態は、有効量の(A)および(B)を投与するために適切である、薬学的キット。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(発明の詳細な説明)
プレコナリルは、1,2,4−オキサジアゾール3−[3,5−ジメチル−4−[3−(3−メチル−5−イソキサゾリル)プロポキシ]フェニル]−5−(トリフルオロメチル)として公知である。これは、他の名前(例えば、PICOVIR(登録商標)、VP63843およびWin63843)を有する。プレコナリルは、とりわけ、上気道および下気道のウイルス誘発性感染、ウイルス性髄膜炎、および生命を脅かす疾患(例えば、慢性髄膜脳炎、新生児エンテロウイルス疾患、ポリオおよび心筋炎)の処置において有用なピコルナウイルス複製インヒビターである。Merck Indexによれば、これは、米国特許第5,464,848号(これは、参考として援用される)に従って調製され得る。本発明の医薬において使用する場合、これは、ウイルス性感染、または特にウイルス誘発性呼吸器感染を処置するために十分な期間、毎日の単回用量または分割用量において約1mg〜約600mg、好ましくは、約200mg〜約400mgの範囲の量で投与され得る。
【0018】
本発明の1つの局面において、プレコナリルは、コルチコステロイドと組み合わされ得る。本発明における使用のためのコルチコステロイドとしては、フランカルボン酸モメタゾン(momethasone furoate)、デキサメタゾン、ブトキシコート(butoxicort)、ロフレポニド(rofleponide)、ブデソニド(budesonide)、デフラザコート(deflazacort)、シクレソニド(ciclesonide)、フルチカゾン(fluticasone)、ベクロメタゾン(beclomethasone)、ロテプレドノル(loteprednol)またはトリアムシノロン(triamcinolone)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】
特に好ましいコルチコステロイドは、フランカルボン酸モメタゾンである。フランカルボン酸モメタゾンは、コルチコステロイド応答性皮膚疾患の炎症性症状および/または掻痒性症状を処置するための局所的な皮膚用の使用について承認されたコルチコステロイドである。この化合物は、米国特許第4,472,393号、同第4,731,447号、同第4,873,335号、同第5,837,699号および同第6,127,353号(これらの全ては、その全体が本明細書中に参考として援用される)に開示される手順に従って、調製され得る。フランカルボン酸モメタゾンは、容易に生体利用可能でない局所的に活性なステロイドである。これは、Nasonex(登録商標)商品名の下で鼻腔内投与のためのスプレーとして市販されている。気道経路および肺疾患の処置のためのモメタゾンの使用は、米国特許第6,677,323号、同第6,677,322号、同第6,365,581号、同第6,187,765号、同第6,068,832号、同第6,057,307号、同第5,889,015号、同第5,837,699号および同第5,474,759号(これらの全ては、その全体が参考として援用される)に開示されている。
【0020】
アレルギー性鼻炎の処置のため、および/あるいは例えば、喘息またはアレルギー性鼻炎もしくは非アレルギー性鼻炎を処置するための上気道経路または下気道経路の炎症性疾患の処置のための、水性懸濁液または乾燥粉末として投与され得るフランカルボン酸モメタゾンの実質的に局所的な生体利用可能な量は、単回用量または分割用量において約10〜5000マイクログラム(「mcg」)/日、10〜4000mcg/日、10〜2000mcg/日、25〜1000mcg/日、25〜400mcg/日、25〜200mcg/日、25〜100mcg/日または25〜50mcg/日の範囲である。
【0021】
例えば、コルチコステロイドがフルチカゾンである場合、これは、1日に1回、各々の鼻孔に各々50μgのプロピオン酸フルチカゾンの2スプレーの用量で投与され得る。あるいは、これは、1用量のフルチカゾンで投与され得、1日に1回、各々の鼻孔に各々50μgのプロピオン酸フルチカゾンの1スプレーである。コルチコステロイドがトリアムシノロンである場合、これは、1用量のトリアムシロンで投与され得、1日に1回、各々の鼻孔に2回のスプレーとして1日あたり220μgである。あるいは、これは、1日に1回、各々の鼻孔に1回のスプレーとして1日あたり110μgの用量で投与され得る。コルチコステロイドがブデソニドである場合、ブデソニドの投与される用量は、1日に1回、鼻孔につき32μgの1回のスプレーとして投与され、1日あたり64μgであり得る。
【0022】
本発明の別の局面において、プレコナリルは、アステミゾール、アザタジン、アゼラスチン、アクリバスチン(Acrivastine)、ブロムフェラミン(Bromphemiramine)、クロルフェニラミン、クレマスチン、シクリジン、カレバスチン(Carebastine)、シプロヘプタジン、カルビノキサミン、デスロラタジン、ドキシラミン、ジフェンヒドラミン、セチリジン(Cetirizine)、ジメンヒドリネート、ジメチンデン、エバスチン(Ebastine)、エピナスチン(Epinastine)、エフレチリジン(Efletirizine)、フェキソフェナジン(Fexofenadine)、ヒドロキシジン、ケトチフェン(Ketotifen)、ロラタジン、レボカバスチン(Levocabastine)、レボセチリジン(Levocetirizine)、ミゾラスチン(Mizolastine)、メキタジン(Mequitazine)、ミアンセリン、ノベラスチン(Noberastine)、メクリジン、ノラステミゾール(Norastemizole)、ピクマスト(Picumast)、ピリラミン、プロメタジン、テルフェナジン、トリペレナミン、テメラスチン(Temelastine)、トリメプラジン、トリプロリジンおよび前記のいずれかの2つ以上の混合物からなる群より選択されるヒスタミンHレセプターアンタゴニストと組み合わせられ得る。プレコナリルおよび抗ヒスタミン薬は、経口および局所的の両方で投与され得る。局所および経口投与は、本明細書中に記載されるように実施され得る。
【0023】
プレコナリルと組み合わされる1つの好ましい抗ヒスタミン薬は、デスロラタジン、またはデスカルボエトキシロラチジン(Descarboethoxyloratidine)すなわちDCLである。DCLは、非鎮静抗ヒスタミン薬であり、その科学的名称は、8−クロロ−6,11−ジヒドロ−11−(4−ピペリジリデン)−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2]ピリジンである。この化合物は、Querciaら、Hosp.Formul.,28:137−53(1993)、米国特許第4,659,716号および国際公開第96/20708に記載されている。鬱血の処置のためのデスロラタジンの使用は、米国特許第6,432,972号に開示されている。DCLは、Hヒスタミンレセプタータンパク質のアンタゴニストである。Hレセプターは、従来の抗ヒスタミン薬によって拮抗される反応を媒介するものである。Hレセプターは、例えば、ヒトおよび他の哺乳動物の回腸、皮膚および気管支平滑筋において存在する。本発明の組成物の単位(すなわち、単回)用量形態において使用され得るDCLの量は、約2.5〜約45mg、また、約2.5〜約20mg、また、約5〜約10mgの範囲であり得る。好ましい投薬量としては、2.5mg、5.0mg、10.0mg、および20.0mgが挙げられる。
【0024】
プレコナリルとともに使用するための別の抗ヒスタミン薬は、ロラタジンである。ロラタジンは、非鎮静抗ヒスタミン薬であり、その科学的名称は、11−(4−ピペリジリデン)−5H−ベンゾ−[5,6]−シクロヘプタ−[1,2−b]−ピリジンである。この化合物は、米国特許第4,282,233号に記載されている。ロラタジンは、徐放性の強力な三環系薬物および抗ヒスタミン薬物であり、末梢性Hレセプター活性の選択的アンタゴニストである。
【0025】
プレコナリルとともに使用するための別の抗ヒスタミン薬は、フェキソフェナジンである。フェキソフェナジンは、報告されているところによれば、非鎮静抗ヒスタミン薬であり、その科学的名称は、4−[1−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシ−ジフェニルメチル)−1−ピペリジニル)ブチル]−α,α−ジメチル−ベンゼン酢酸である。好ましくは、この薬学的に受容可能な塩は、塩酸フェキソフェナジンとしてもまた公知の塩酸塩である。本発明の組成物の単位投薬形態において使用され得るフェキソフェナジンの量は、約40〜200mg、また、約60〜約180mgの範囲、また、約120mgであり得る。
【0026】
プレコナリルとともに使用するための別の抗ヒスタミン薬は、セチリジンである。塩酸セチリジンは、報告されているところによれば、Hレセプターアンタゴニストである。その化学的名称は、(±)−[2−[4−[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]エトキシ]酢酸,ジヒドロクロライドである。塩酸セチリジンは、C2125ClN・2HClの実験式を有するラセミ化合物である。塩酸セチリジンは、白色の結晶性粉末であり、水溶性である。塩酸セチリジンは、商品名ZYRTEC(登録商標)の下でPfizer Inc.,New York,NYから入手可能である。本発明の組成物の単位投薬形態において使用され得るセチリジンの量は、約0〜40mg、また、約5〜約10mgの範囲であり得る。セチリジンの左旋性異性体もまた、本発明の処方物においてプレコナリルとともに組み合わされ得る。本発明において使用するためのセチリジンの別の形態は、セチリジンジニトラートである。
【0027】
また、本発明の範囲内の使用としては、プレコナリルと組み合わせる去痰薬の使用である。アンブロキソールは、ブロムヘキシン代謝産物であり、トランス−4(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジル,アミン)塩酸シクロヘキサンとして化学的に同定されており、これは、去痰薬または刺激性肺界面活性因子として20年より長い期間、広範に使用されている。この化合物は、米国特許第3,536,712号に記載されている。グアイフェネシンは、去痰薬であり、その科学的名称は、3−(2−メトキシフェノキシ)−1,2−プロパンジオールである。この化合物は、米国特許第4,390,732号に記載されている。抱水テルピンは、去痰薬であり、その科学的名称は、4−ヒドロキシ−α,α,4−トリメチルシクロヘキサン−メタノールである。グアヤコールスルホン酸カリウムは、去痰薬であり、その科学的名称は、3−ヒドロキシ−4−メトキシベンゼンスルホン酸と4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゼンスルホン酸一カリウムとの混合物である。プレコナリルとのこれらの組み合わせは、以下に記載されるように経口的に投与され得る。
【0028】
また、本発明の範囲内の使用としては、プレコナリルと組み合わせる経口鬱血除去薬および鼻腔鬱血除去薬の両方である。本発明において有用な鼻腔鬱血除去薬としては、交感神経様作用アミン鼻腔鬱血除去薬が挙げられる。現在、米国において局所的使用について承認されているものとしては、レブメタンフェタミン(levmetamfetamine)(1−デソキシエフェドリンとしてもまた公知である)、エフェドリン、塩酸エフェドリン、硫酸エフェドリン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸フェニレフリン、プロピルヘキセドリンおよび塩酸キシロメタゾリンが挙げられるが、これらに限定されない。本発明における使用のための経口鬱血除去薬としては、フェニルプロパノラミン、フェニレフリンおよび偽エフェドリンが挙げられる。偽エフェドリンおよび薬学的に受容可能な酸付加塩(例えば、HClまたはHSOのもの)は、鼻腔の鬱血を処置するために効果的で安全な治療薬であると当業者によって認識されている交感神経作用薬物であり、一般に、アレルギー性鼻炎と関連する鼻腔の鬱血を処置するために経口的に、そして抗ヒスタミン薬と同時に投与される。本発明における鼻腔の鬱血除去薬としての偽エフェドリンの使用は、1日に1〜4回投薬される約120mgの量の硫酸偽エフェドリンが好ましい。しかしながら、硫酸偽エフェドリンのより少ない量が、プレコナリルと組み合わせて使用され得る。
【0029】
組成物が、口腔咽頭不快(例えば、咽頭炎、感冒または口内炎、歯ぐきの痛みおよび他の状態)を軽減するように意図される場合、組み込まれ得るプレコナリルと組み合わせる特定の薬物は、局所的麻酔薬(例えば、フェノール、ヘキシルレソルシノール、サリチルアルコール、ベンジルアルコール、ジクロニン、ジブカイン、ベンゾカイン、ブチカイン、塩化セチルピリジニウム、ジペリドン、チョウジ油、メントール、ショウノウ、オイゲノールおよび他の物)である。同様に、不快を軽減するための皮膚への塗布のために組み込まれ得る薬物としては、リドカイン、ベンゾカイン、テトラカイン、ジブカイン、プラモキシン、ジフェンヒドラミン、ベンジルアルコールおよび他の物が挙げられる。
【0030】
また、プレコナリルとともに組み合わせる使用としては、ヒスタミンHレセプターアンタゴニストである。現在、公知のヒスタミンHレセプターとしては、以下が挙げれるが、これらに限定されない:チオペラミド(Thioperamide)、インプロミジン、ブリマミド(Burimamide)、クロベンプロピト(Clobenpropit)、イムペンタミン(Impentamine)、ミフェチジン(Mifetidine)、S−ソプロミジン(sopromidine)、R−ソプロミジン、3−(イミダゾール−4−イル)−プロピルグアニジン(SKF−91486)、3−(4−クロロフェニル)メチル−5−2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル1,2,3−オキサジアゾール(GR−175737)、4−(1−シクロヘキシルペンタノイル−4−ピペリジル)1H−イミダゾール(GT−2016)、2−{2−4(5)−イミダゾリルエチルチオ}−5−ニトロピリジン(UCL−1199)クロザピン、SCH497079およびSCH539858。特に好ましい化合物は、米国特許第6,720,328号および米国特許出願公開第20040097483A1号(両方Schering Corp.に譲渡され、その両方は、本明細書中に参考として援用される)に開示され、特許請求されている。他の好ましい組成物はさらに、米国特許第5,869,479号(これもまたSchering Corp.に譲渡され、本明細書中に参考として援用される)に開示されるようなHおよびHレセプターアンタゴニストの両方が挙げられ得る。他の化合物は、容易に評価されて、公知の手段(モルモット脳膜アッセイ(brain membrane assay)およびモルモット神経回腸収縮アッセイ(neuronal ileum contraction assay)(この両方は、米国特許出願第5,352,707号に記載されている)が挙げられる)によってHレセプターにおける活性を決定され得る。別の有用なアッセイは、ウサギの脳膜を利用し、これは、Westら、「Identification of Two H−Histamine Receptor Subtypes」、Molecular Pharmacology、Vol.38、pages610−613(1990)に記載されている。
【0031】
本発明の範囲内のプレコナリルとともに使用するための他の因子としては、抗コリン作用薬が挙げられる。特に好ましい因子としては、チオトロピウム(Tiotropium)、オキシトロピウム、イプラトロピウム、メタンテリン、プロパンテリン、ジシクロミン、スコポラミン、メスコポラミン(Methscopolamine)、テレンゼピン(Telenzepine)、ベンズトロピン、QNX−ヘミオキサレート、ヘキサヒドロ−シラ−塩酸ジフェニドールおよびピレンゼピンが挙げられる。これらの組成物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0032】
本発明においてプレコナリルとともに組み合わせて使用するための抗生物質としては、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、バシトラシン、ネオマイシン、ポリミキシン、グラミシジン、オキシテトラサイクリン、クロラムフェニコール、フロルフェニコール(Florfenicol)、ゲンタマイシン、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン(Azithromycin)、ツラスロマイシン(Tulathromycin)、または他の適切なマクロライド、セフロキシム(Cefuroxime)、セフチブテン(Ceftibuten)、セフチオフル(Ceftiofur)、セファドロキシル、または他の適切なセファロスポリン、アモキシシリン、ペニシリン、クラブラン酸を伴うアモキシシリンまたは他の適切なβ−ラクタマーゼインヒビター、抗菌物質(例えば、スルホンアミド、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルフィソキサゾール;ニトロフラゾン、およびプロピオン酸ナトリウム)のような抗生物質が挙げられる。これらの組成物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0033】
本発明の範囲内の使用のための他の因子としては、プレコナリルとともに組み合わされるP2Yレセプターアゴニストが挙げられる。ジカフォルソル四ナトリウム(diquafosol tetrasodium)は、眼の表面上および瞼の内層のレセプターを活性化して、水、塩、ムチンおよび脂質−天然の涙の重要な成分の遊離を刺激するP2Yレセプターアゴニストである。ムチンは、特定の細胞で作製されて、表面を滑らかにするために作用する。眼の脂質は、涙液膜の最外層を形成し、過剰な涙液蒸発の防止を担う油性物質である。臨床前試験において、ジカフォソルは、報告されているとことによれば、天然の涙の成分の分泌を増加させた。ジカフォソルは、Inspireから利用可能である。P2Yレセプターアゴニストは、MMCが十分に機能を果たさない種々の状態(慢性気管支炎およびCFが挙げられる)の処置のために開発されている化合物の新規のクラスである。他の粘液溶解薬としては、N−アセチルシステインおよび内因性リガンド化合物UTPが挙げられ得る。これらの組成物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0034】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、非ステロイド性抗炎症(「NSAID」)剤がある。適切なNSAIDとしては、アセチルサリチル酸、アセトアミノフェン、インドメタシン、ジクロフェナク、ピロキシカム、テノキシカム(Tenoxicam)、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン(Ketoprofen)、ナブメトン(Nabumetone)、ケトロラク、アザプロパゾン(Azapropazone)、メフェナム酸、トルフェナム酸、スリンダク、ジフルニサル、チアプロフェン酸、ポドフィロトキシン誘導体、アセメタシン、アセクロフェナク(Aceclofenac)、ドロキシカム(Droxicam)、オキサプロジン、フロクタフェニン(Floctafenine)、フェニルブタゾン、プログルメタシン、フルルビプロフェン、トルメチンおよびフェンブフェンが挙げられる。これらの組成物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0035】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、ロイコトリエンアンタゴニストがある。適切なロイコトリエンDアンタゴニストとしては、ジレウトン(Zileuton)、ドセベノン(Docebenone)、ピリポスト(Piripost)、ICI−D2318、MK−591、MK−886、ナトリウム1−(((R)−(3−(2−(6,7−ジフルオロ−2−キノリニル)エチニル)フェニル)−3−(2−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル)チオ)メチル)シクロプロパン−アセテート;1−(((1(R)−(3−(2−(2,3−ジクロロチエノ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−(E)−エチニル)フェニル)−3−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)プロピル)チオ)−メチル)シクロプロパン酢酸、プランルカスト(Pranlukast)、ザフィルカスト(Zafirlukast)およびモンテルカスト(Montelukast)が挙げられる。これらの組成物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0036】
モンテルカストは、システイニルロイコトリエンのためのレセプターと拮抗し得るロイコトリエンDアンタゴニストである。モンテルカストの科学的名称は、[R−(E)]−1−[[[1−[3−[2−(7−クロロ−2−キノリニル)エテニル]フェニル]−3−[2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル]プロピル]チオ]メチル]−シクロプロパン酢酸である。この化合物は、欧州特許第480,717に記載されている。モンテルカストの好ましい薬学的に受容可能な塩は、モンテルカストナトリウムとしても公知の一ナトリウム塩である。本発明の単位投薬形態において使用され得るモンテルカストの量は、約1〜100mg、また、約5〜約20mgの範囲、好ましくは、約10mgの範囲であり得る。
【0037】
化合物1−(((R)−(3−(2−(6,7−ジフルオロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−(2−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル)チオ)メチルシクロプロパン酢酸は、国際公開第97/28797および米国特許第5,270,324号に記載されるロイコトリエンアンタゴニストである。この化合物の薬学的に受容可能な塩は、1−(((R)−(3−(2−(6,7−ジフルオロ−2−キノリニル)エテニル)フェニル)−3−(2−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル)チオ)−メチルシクロプロパンアセテートナトリウムとしてもまた公知のナトリウム塩である。
【0038】
化合物1−(((1(R)−3(3−(2−(2,3−ジクロロチエノ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−(E)−エテニル)フェニル)−3−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)プロピル)−チオ)メチル)シクロプロパン酢酸は、国際公開第97/28797および米国特許第5,472,964号に記載されるロイコトリエンアンタゴニストである。この化合物の薬学的に受容可能な塩は、1−(((1(R)−3(3−(2−(2,3−ジクロロチエノ[3,2−b]ピリジン−5−イル)−(E)−エテニル)フェニル)−3−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)プロピル)−チオ)メチル)シクロプロパンアセテートナトリウムとしてもまた公知のナトリウム塩である。
【0039】
プランルカストは、国際公開第97/28797および欧州特許第173,516に記載されるロイコトリエンアンタゴニストである。この化合物についての科学的名称は、N−[4−オキソ−2−(1H−テトラゾール−5−イル)−4H−1−ベンゾピラン−8−イル]−p−(4−フェニルブトキシ)ベンズアミドである。単位投薬形態において使用され得るプランルカストの量は、約100mg〜約700mg、好ましくは、約112mg〜約675mg;また、約225mg〜約450mg;また、約225mg〜約300mgの範囲であり得る。
【0040】
ザフィルカストは、国際公開第97/28792号および欧州特許第199,543号に記載されるロイコトリエンアンタゴニストである。この化合物についての科学的名称は、シクロペンチル−3−[2−メトキシ−4−[(o−トリルスルホニル)カルバモイル]ベンジル]−1−メチルインドール−5−カルバメートである。
【0041】
化合物[2−[[2−(4−tert−ブチル−2−チアゾリル)−5−ベンゾフラニル]オキシメチル]フェニル]酢酸は、ロイコトリエンアンタゴニストおよび/またはインヒビターであり、この調製方法は、米国特許第5,296,495号および日本国特許公開平08−325265A号に記載されている。この化合物についての代替の名称は、2−[[[2−[4−(1,1−ジメチルエチル)−2−チアゾリル]−5−ベンゾフラニル]オキシ]メチル]−ベンゼン酢酸である。この化合物についてのコード番号は、FK011またはFR150011である。
【0042】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、溶液中に亜鉛を含む処方物がある。亜鉛は、報告されているところによれば、感冒に対して有益な効果を有する。この溶液は、粘膜に対して過敏を引き起こす濃度未満の濃度の亜鉛イオンを含む。スプレー中の亜鉛イオンの大部分は、キレート化されていない亜鉛であり、イオンを含まない溶液の形態で存在する。この溶液は、その必要のある患者の鼻孔および気道に対して、約0.004〜約0.12%(w/vol)の濃度の実質的にキレート化されていない亜鉛イオンを含む。この溶液は、水溶液および生理食塩水溶液からなる群より選択され得る。実質的にキレート化されていない亜鉛イオン化合物は、亜鉛の鉱酸塩を含み得;硫酸亜鉛および塩化亜鉛からなる群より選択される塩を含み得、そして、例えば、酢酸亜鉛が一般に好ましい。これらの組成物は、当業者に公知の量で以下に記載されるように経口または鼻腔のいずれかで投与され得る。
【0043】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、感冒の処置のために公知の化合物(例えば、エキナシア、ビタミンC、ビタミンE、抗酸化物質など)がある。
【0044】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、sykキナーゼをブロックする新規の機構を介して作用する分子のクラス(例えば、Rigel Pharmaceutical,Inc.から入手可能なR112)がある。最近の研究によって、報告されているとろこによれば、プラシーボを上回る、R112に関して20%より大きい相対的向上が示され(プラシーボを上回る9%の絶対的差異)、ベースラインの測定(薬物開始前)からR112に関して38%までの向上であることが示された。特に、慢性鼻閉(例えば、鼻詰まり)に最も密接に関連する症状は、報告されているところによれば、プラシーボを上回ってR112で向上した。
【0045】
また、本発明におけるプレコナリルとの使用としては、5−リポキシゲナーゼインヒビターがある。用語「5−リポキシゲナーゼインヒビター」すなわち「5−LOインヒビター」としては、5−リポキシゲナーゼの酵素的作用を阻害、制限、遅延または他の方法で相互作用する任意の因子または化合物(例えば、ジレウトン(zileuton)、ドセベノン(docebenone)、ピリポスト(piripost)などが挙げられるが、これらに限定されない)が挙げられる。用語「5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質アンタゴニスト」または「FLAPアンタゴニスト」としては、5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質の酵素的作用を阻害、制限、遅延、または他の方法で相互作用する任意の因子または化合物(例えば、MK−591およびMK−886が挙げられるが、これらに限定されない)が挙げられる。
【0046】
当業者に明らかであるように、本発明の処方物は、単独または本明細書中に記載されるような1種以上の薬学的に活性な因子の組み合わせのいずれかでプレコナリルを含み得る。例えば、この処方物は、呼吸器疾患、ウイルス性疾患、炎症性疾患または閉塞性気道疾患の処置のために、デスロラタジンおよび/または偽エフェドリンと組み合わせてプレコナリルを含み得る。
【0047】
経口吸入または鼻腔吸入による口気道経路および肺への送達のために、エアロゾル化された薬学的組成物の正確に調整された実質的に局所的な生体利用可能な量を提供するために有用であると見出されるデバイスとしては、界面活性剤を有するかまたは有さないクロロフルオロカーボン高圧ガス(例えば、CFC−11、CFC−12)、または非クロロフルオロカーボン高圧ガスもしくは代替の高圧ガス(例えば、フルオロカーボン、HFC−134AまたはHFC−227)中に懸濁されたエアロゾル化された粒子を送達する加圧化された定量吸入器(「MDI」)が挙げられる。
【0048】
別の実施形態において、本発明の処方物はまた、ポンプスプレーボトル(例えば、NASONEX(登録商標)Nasal Sprayを送達するために使用されるボトルおよび1993年、6月1日にHague Unionに登録されたSchering Corporation Industrial Design Deposit DM/026304に開示されるスプレーボトル(各々Schering Corporationから入手可能である))の使用によって、水性懸濁液の形態において特定の正確に調整された量で投与され得る。
【0049】
本発明の別の実施形態において、送達デバイスは、ウイルス活性の口および鼻腔部位の両方を処置するための経口送達および鼻腔送達のために、それぞれ、2つの交換可能なアクチュエーターを備え得る。鼻腔送達のための代表的なアクチュエーターは、約1mmの開口部直径を有する円形であり得る。経口送達に使用するためのアクチュエーターは、マウスピース内に備えられ得、このアクチュエーターは、代表的に、約0.5mmの開口部直径を有する。
【0050】
本発明の処方物はまた、乾燥粉末吸入器を介して投与され得る。このような吸入器としては、Schering製のTwisthaler、Diskhaler(Allen & Hanburys)、Accuhaler(Allen & Hanburys)、Diskus(Glaxo)、Spiros(Dura)、Easyhaler(Orion)、Cyclohaler(Pharmachemie)、Cyclovent(Pharmachemie)、Rotahaler(Glaxo)、Spinhaler(Fisons)、FlowCaps(Hovione)、Turbospin(PH&T)、Turbohaler(Astra)、EZ Breath(Norton Healthcare/IVAX)、MIAT−HALER(Miat)、Pulvinal(Chiesi)、Ultrahaler(Fisons/Rhone Poulenc Rorer)、MAG−Haler(GGU)、Prohaler(Valois)、Taifun(Leiras)、JAGO DPI(JAGO)、およびM L Laboratories製のDPI(M L Laboratories)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0051】
本発明の処方物はまた、噴霧器デバイスを介して投与され得る。代表的な市販の噴霧器デバイスは、2つの方法のうちの1つによって気流中に液滴の分散物を生成する。ジェット噴霧器は、圧縮空気の供給を使用して、ベンチュリ作用によって液体を吸い上げ、液体が1つ以上の静止したバッフルに衝突して、過度に大きい液滴を除去した後、それを流動する気流中に導入する。超音波噴霧器は、電気駆動のトランスデューサーを使用して、高周波の振動に対象の液体を供し、移動している気流中に伴出し得る液滴の曇りを生じる;これらのデバイスは、懸濁物を送達するためにはあまり好ましくない。圧縮バルブの空気供給を用いて液体を微粒化する携帯型の噴霧器が存在するが、より広範に使用される装置は、電動性の圧縮機を組み込むか、または圧縮されたガスのシリンダーへと接続される。市販されている種々のデバイスは、所定の医薬についてそれらの送達効率をかなり変化させるが、それらは、本発明の処置のために全て有用である;薬剤師は、各々の特定のデバイスに対して充填されるべき医薬処方物の正確な量を特定する必要がある。なぜなら、それらの吸い込み可能な液滴のそれぞれの排出量は、同一にはほど遠いからである。
【0052】
噴霧のために適切な懸濁処方物は、もちろん、吸い込み可能なサイズ(例えば、好ましくは、最も大きな直径において平均して約5μm未満およびより好ましくは、平均して約2μm未満)の固体粒子を含まなければならず、貯蔵の間、それらの懸濁された粒子サイズの分布を維持しなければならない。さらに、処方物の噴霧の間に形成される粒子を含む液滴は、呼吸器系の所望の領域において析出するために適切なサイズを有さなければならない。
【0053】
当業者に公知のように、製造物は、2つの交換可能なアクチュエーターを備え得る。例えば、製造品は、鼻腔投与のための1つのアクチュエーターと経口投与のための1つのアクチュエーターとを備え得る。
【0054】
経口投薬形態調製物について、薬学的に受容可能なキャリア(希釈剤、賦形剤またはキャリア物質を含む)もまた、組成物中に存在する。このキャリアは、意図される投与形態(すなわち、経口錠剤、カプセル剤(固体充填、半固体充填または液体充填)、構成用の散剤、経口ゲル、エリキシル剤、シロップ剤、懸濁液など)について、そして、従来の薬学上の実務と一致して、適切に選択される。例えば、錠剤またはカプセル形態の経口投与のために、活性薬物成分は、任意の経口無毒性の薬学的に受容可能な不活性キャリア(例えば、ラクトース、デンプン、スクロース、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、第2リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、エチルアルコール(液体形態)など)と組み合わせられ得る。さらに、所望または必要とされる場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤、殺菌剤および着色剤もまた、混合物に組み込まれ得る。適切な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、天然の糖、トウモロコシ甘味料、天然ゴムおよび合成ゴム(例えば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールおよびワックス)が挙げられる。滑沢剤の中でも、これらの投薬形態における使用について言及され得るものとしては、ホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどがある。崩壊剤としては、デンプン、メチルセルロース、グアーガムなどが挙げられる。殺菌剤としては、塩化ベンザルコニウムなどが挙げられる。甘味料および矯味矯臭剤および防腐剤もまた、適切な場合に含まれ得る。
【0055】
さらに、本発明の組成物は、徐放形態において処方されて、治療効果を最適にするために任意の1種以上の組成物または活性成分の制御された放出速度を提供し得る。徐放のための適切な投薬形態としては、種々の崩壊速度の層を含む層状の錠剤、または、活性成分で含浸されて、このような含浸またはカプセル化された多孔性のポリマーマトリックスを含む錠剤形態またはカプセルに成形された制御放出のポリマーマトリックスが挙げられる。
【0056】
投薬形態とは、不活性成分を伴って送達系(すなわち、錠剤、カプセル剤、経口ゲル、構成用または懸濁液用の散剤)へと処方される抗ヒスタミン薬およびキャリアを含む組成物をいう。
【0057】
カプセル剤とは、抗ヒスタミン薬およびキャリアを含む組成物を維持または含有するための特定の容器あるいはメチルセルロース、ポリビニルアルコール、または変性させたゼラチンまたはデンプンで作製された囲いをいう。硬い殻のカプセルは、代表的に、比較的高いゲル強度骨格とブタの皮膚のゼラチンのブレンドから作製される。カプセル自体は、少量の色素、不透明剤(opaquing agent)、可塑剤および防腐剤を含み得る。
【0058】
錠剤とは、適切な希釈剤と共に成分(抗ヒスタミン薬およびキャリア)を含む圧縮または成形された固体投薬形態をいう。錠剤は、混合物または湿性顆粒化、乾燥顆粒化によって得られる顆粒の圧縮、あるいは圧密によって調製され得る。
【0059】
経口ゲルとは、親水性半固体マトリックス中に分散または可溶化された抗ヒスタミン薬およびキャリアをいう。
【0060】
構成用の散剤とは、水またはジュース中に懸濁され得る、抗ヒスタミン薬およびキャリアおよび適切な希釈剤を含む粉末のブレンドをいう。
【0061】
希釈剤とは、通常、組成物または投薬形態の大部分を構成する物質をいう。適切な希釈剤としては、糖(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトールおよびソルビトール);小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモ由来のデンプン;ならびにセルロース(例えば、微結晶性セルロース)が挙げられる。組成物中の希釈剤の量は、全組成物の約10〜約90重量%、好ましくは、約25〜75重量%、より好ましくは、約30〜約60重量%、さらにより好ましくは、約12〜約60重量%の範囲であり得る。
【0062】
崩壊剤とは、組成物が分離(崩壊)して、医薬を放出するのを促進するために、組成物に添加される物質をいう。適切な崩壊剤としては、デンプン;「冷水に可溶性」に改変されたデンプン(例えば、カルボキシメチルナトリウムデンプン);天然ゴムおよび合成ゴム(例えば、ローカストゴム、カラヤ、グアー、トランガカントおよび寒天);セルロース誘導体(例えば、メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウム);微結晶性セルロースおよび架橋された微結晶性セルロース(例えば、クロスカルメロース(croscarmellose)ナトリウム);アルギン酸塩(例えば、アルギン酸およびアルギン酸ナトリウム);粘土(例えば、ベントナイト);ならびに起泡性混合物が挙げられる。組成物中の崩壊剤の量は、組成物の約2〜15重量%、より好ましくは、約4〜約10重量%の範囲であり得る。
【0063】
結合剤とは、粉末を一緒に結合または「接着」して、顆粒を形成することによって粉末を粘着性にし、このようにして、処方物中において「接着剤」として役立つ物質をいう。結合剤は、早くも希釈剤または充填剤において利用可能な粘着力を与える。適切な結合剤としては、糖(例えば、スクロース);小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモ由来のデンプン;天然ゴム(例えば、アカシア、ゼラチンおよびトラガカント);海藻の誘導体(例えば、アルギン酸、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン酸アンモニアカルシウム);セルロース物質(例えば、メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース);ポリビニルピロリドン;ならびに無機物(例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム)が挙げられる。組成物中の結合剤の量は、組成物の約2〜約20重量%、より好ましくは、約3〜約10重量%、さらにより好ましくは、約3〜約6重量%の範囲であり得る。
【0064】
滑沢剤とは、摩擦または摩損を減らすことによって、錠剤、顆粒などを、圧縮された後に、鋳型(mold)または型(die)から放出し得るように投薬形態に添加される物質をいう。適切な滑沢剤としては、金属性ステアリン酸塩(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸カリウム);ステアリン酸;高融点ワックス;および水溶性滑沢剤(例えば、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールおよびd’l−ロイシン)が挙げられる。滑沢剤は、通常、圧縮の前に、非常に遅い段階で添加される。なぜなら、滑沢剤は、顆粒の表面上、および顆粒と錠剤プレスの部品との間に存在しなければならないからである。組成物中の滑沢剤の量は、組成物の約0.2〜5重量%、好ましくは、約0.5〜約2重量%、より好ましくは、約0.3〜約1.5重量%の範囲であり得る。
【0065】
流動促進剤は、ケーキングを防ぎ、顆粒の流動特性を改良し、その結果、流動が、滑らかおよび均一になる物質である。適切な流動促進剤としては、二酸化ケイ素およびタルクが挙げられる。組成物中の流動促進剤の量は、全組成物の約0.1重量%〜5重量%、好ましくは、約0.5〜約2重量%の範囲であり得る。
【0066】
着色剤は、組成物または投薬形態の着色を提供する賦形剤である。このような賦形剤としては、適切な吸着剤(例えば、粘土または酸化アルミニウム)に吸着される食品用色素および食品用染料が挙げられ得る。着色剤の量は、組成物の約0.1〜約5重量%、好ましくは、約0.1〜約1%で変化し得る。
【0067】
生物学的利用能とは、活性薬物成分または治療部分が、標準物質またはコントロール、および局所的な生物学的利用能と比較して投与された投薬形態から体循環中に吸収される速度および程度をいう。
【0068】
錠剤を調製するための従来の方法は、公知である。このような方法としては、乾式法(例えば、直接圧縮および圧密によって生成される顆粒の圧縮)または湿式法あるいは他の特別な手順が挙げられる。
【0069】
眼の組成物に関して、本発明の組成物は、種々の形態を取り得る。例えば、それらは、水溶性ゲルまたは液体あるいは軟膏であり得る。好ましい実施形態において、この組成物は、例えば、ワセリン、鉱油などを含むローションまたは流動性軟膏基材中に懸濁された水溶性液滴中に活性成分を含む油中水エマルジョンである。さらなる緩和薬成分(例えば、イソプロピルミリステート)もまた、添加され得る。このようなローションまたは軟膏は、活性成分を運搬し、鼻涙管を通した長期間の排水路を提供もする薄膜で結膜および角膜を覆う。この薄膜はまた、角膜支質から水をほとんど蒸発させないバリアを提供する。
【0070】
用語「薬学的に受容可能な塩」とは、薬学的に受容可能な無毒性の酸または塩基(無機酸または無機塩基あるいは有機酸または有機塩基が挙げられる)から調製される塩をいう。このような無機酸の例は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸およびリン酸である。適切な有機酸は、例えば、有機酸の脂肪族、芳香族、カルボン酸およびスルホン酸のクラスから選択され得、これらの例は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルクロン酸、マレイン酸、フル酸(furoic)、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、サリチル酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(embonic)(パモ酸(pamoic)))、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、パントテン酸、ベンゼンスルホン酸、ステアリン酸、スルファニル酸、アルギン酸およびガラクツロン酸である。このような無機塩基の例としては、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から作製される金属性塩が挙げられる。適切な有機塩基は、例えば、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(meglumaine)(N−メチルグルカイン)、リジンおよびプロカインから選択され得る。
【0071】
プレコナリルと活性因子の組み合わせおよび任意の成分(単数)または成分(複数)が、疾患を処置する方法において組み合わせて、または別々に投与され得る。例えば、それらは、同時または別々に投与され得る(すなわち、それらは、同時または適切な順序での成分の連続投与のいずれかで組み合わせて投与され得る)。
【0072】
語句「治療有効量」とは、疾患または疾患状態の処置または管理において治療の利益を提供するプレコナリルおよび1種以上の薬学的に受容可能な因子の量を意味する。
【0073】
本発明の組成物は、多くのウイルスベースの障害の処置(感冒の処置および/または予防が挙げられる)のために使用され得る。本発明の組成物は、下気道の障害、副鼻腔炎、真菌誘発性副鼻腔炎、細菌ベースの副鼻腔炎、ポリープ症などのための救助性の薬物療法の使用を助ける必要性を防ぐために、上気道および下気道の障害(例えば、アレルギー性鼻炎、それに関連する鬱血、それに関連する鼻閉、喘息、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性喘息、気腫)の悪化の予防のために使用され得る。本発明の処方物はまた、ウイルスベースの曝露後処置に使用され得る。
【0074】
この組成物はまた、家族のメンバー、代表的に、子供が、感冒にかかった場合、予防的に使用され得る。あるいは、これは、ウイルスまたは細菌ベースの病原体の高い発生率が存在する環境(例えば、病院、養護施設、薬局など)において使用され得る。本発明の組成物はまた、そのような疾患を有する個体の上気道の疾患に関連する症状の悪化を予防するために、予防的に使用され得る。
【0075】
下気道の障害に関して、患者における疾患状態の重篤度は、客観的な肺機能試験(患者の1秒間の努力呼気量(FEV)の測定が挙げられる)によって定量化され得る。この結果が、予想される値の約65〜79%である(患者の年齢および大きさを考慮した式を用いて決定される)場合、気道閉塞は、穏やかであるとみなされる。予想される値の約50〜64%のFEV値に関して、気道閉塞は、中程度であると分類される;この値が、予想される値の50%未満である場合、気道閉塞は、重篤であるとみなされる;この値が、30%未満である場合、気道閉塞は、非常に重篤であるとみなされる。この試験は、比較的簡単で、費用のかからない装置を利用し、従って、疾患状態の診断のために、そして、処置の間に進行する肺障害および気道障害をモニタリングするために、広範に使用される。
【0076】
上気道の疾患に関して、症状の改善を判定するための客観的なパラメーターもまた存在する。効能エンドポイント研究としては、総症状スコア(Total Symptom Score)、総鼻症状スコア(Total Nasal Symptom Score)、総非鼻症状スコア(Total Non−nasal Symptom Score)および効能試験における健康関連の生活の質(HQOL)分析が挙げられ得る。本発明の組成物は、総症状スコア(鼻漏、くしゃみ、鬱血/鼻詰まり(stuffiness)、鼻のかゆみ、ムズムズする/ヒリヒリする(itchy/burning)眼、流涙、眼の赤み(ocular redness)、およびムズムズする耳/口蓋に関する個々のスコアの合計)の減少について試験され得る。この研究において分析され得る重要な効能エンドポイントは、AM NOW総症状スコアである。このパラメーターは、次の日の用量を服用する前に、24時間後の患者による総症状の軽減を判定する。
【0077】
本発明の組成物は、特に、季節的なアレルギー性鼻炎および通年性のアレルギー鼻炎(鼻の鬱血が挙げられる)の、鼻(鼻詰まり/鬱血、鼻漏、鼻のかゆみ、くしゃみ)の症状および鼻以外(ムズムズする/ヒリヒリする眼、流涙/涙眼、眼の赤み、耳/口蓋のかゆみ)の症状の処置および/または予防を必要とする患者における、このような処置および予防のために有用であり得る。
【0078】
本発明の種々の実施形態の上述の説明は、本発明の種々の局面を表し、網羅的であることも開示される厳密な形態に制限されることも意図されない。多くの改変および変更は、疑いなく、当業者に想到される。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ完全に規定されるべきであることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書中に記載の方法。

【公開番号】特開2008−297311(P2008−297311A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−192563(P2008−192563)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【分割の表示】特願2007−524916(P2007−524916)の分割
【原出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】