説明

水量識別装置

【課題】暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込む場合に、比較的コストや工期をかけず、簡単に現在の水量を判断できる水量識別装置を提供する。
【解決手段】
本発明の代表的な水量識別装置120の構成は、水ぎわに設けられた昇降はしご110のステップ110aに固定されるハウジング122と、ハウジング122の側面上部または上面に設定された覗き窓124と、水に浮かぶ性質を有しハウジング122の内部に収容されるフロート部126と、フロート部126に連結されハウジング122が固定されるステップ110aに対応する水量の表記を有する目盛部128とを備え、水中に存在しない場合には、フロート部126がハウジング122の底面に着座しており、水中に存在する場合には、目盛部128の表記が覗き窓124から視認されるようにフロート部126がハウジング122の底面から浮き上がることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯水槽等の水量を識別する水量識別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発電所には、多くの貯水槽が設けられている。例えば、特許文献1の段落0031〜0035、図7、8等に記載されているように、雨水排水槽や排水処理清水槽が設けられている。これらの槽には適宜水が流入するため、現場では水が溢れないように作業員が状況に応じて監視を行っている。
【0003】
詳細には、作業員が、対象となる槽を封鎖しているマンホールを開けて、上方から槽の内部を電灯で照らしその水量(水位)を確認している。なお、これらの槽に流入した水は、pH値や油の混入を検査し、適切に処理をした上で、最終的に外洋へと排水される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−184523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、雨水排水槽や排水処理清水槽の内部はとても暗いため、上方から槽の内部を電灯で照らしても、水面の位置(水量)を把握するのが困難であった。仮に水面の位置を把握できたとしても、これらの槽には水量の表記(目盛り)が設定されていなかったため、具体的な水量を判断することができなかった。
【0006】
ここで、既存の槽の壁面に水量の目盛り表記を描いたり、取り付けたりする工事を行うことも考えられる。しかし、この工事を行う場合には、槽を空にして(運用を停止して)行う必要があり、また狭くて深い槽の中に足場を組む必要もあり、少なくないコストや工期が必要となる。また、この工事を行ったとしても水面の位置を把握するのが困難なことを改善できる訳ではないので、そもそも、どの水量の表記を読めばいいのか分かりにくく根本的な解決には到らない。
【0007】
このような現状から、比較的コストや工期をかけずに、これらの槽の現在の水量を簡単に判断できる新規技術が求められている。なお、これらの槽にはその用途上、ヘドロが溜まったり、コケが発生したりするため、故障のおそれがある精密装置(電気式の測定器等)を導入することはできない。
【0008】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込む場合に、比較的コストや工期をかけず、簡単に現在の水量を判断できる水量識別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明にかかる水量識別装置の代表的な構成は、水ぎわに設けられた昇降はしごのステップに固定されるハウジングと、ハウジングの側面上部または上面に設定された覗き窓と、水に浮かぶ性質を有し、ハウジングの内部に収容されるフロート部と、フロート部に連結され、ハウジングが固定されるステップに対応する水量の表記を有する目盛部とを備え、水中に存在しない場合には、フロート部がハウジングの底面に着座しており、水中に存在する場合には、目盛部の表記が覗き窓から視認されるようにフロート部がハウジングの底面から浮き上がることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、水中に存在しない場合にはフロート部がハウジングの底面に着座しており、水中に存在する場合には目盛部の表記がハウジングの側面上部または上面に設定された覗き窓から視認されるように、フロート部がハウジングの底面から浮き上がる。すなわち、水量識別装置が水中に存在する場合にのみ、上方から目盛部の表記が視認される。そのため、暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込んだ場合に水面の位置がどのあたりにきているのか把握できなくても、上方から視認されるその表記に基づき具体的な水量を判断することができる。
【0011】
具体的には、一定の間隔ごとに昇降はしごのステップに水量識別装置を取り付ければ、最も手前側(上側)にて視認される目盛部の表記まで現在の水量が達していると判断することができる。よって、極めて簡単に、現在の水量を判断することができる。
【0012】
なお、水量識別装置は、浮力を利用した単純な構造であるため、保守、整備が不要であり、汚れが懸念される発電所の貯水槽等にも適用することができる。かかる水量識別装置(ハウジング)を、貯水槽等の昇降はしごのステップに固定するだけでよいため、コストや工期がかかることもない。
【0013】
上記目盛部の表記が蛍光塗料で記載されているとよい。これにより、暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込んだ場合に、表記の蛍光塗料が電灯に反射するため、より簡単に現在の水量を判断することができる。
【0014】
上記ハウジングの底面に開口部が設けられているとよい。これにより、好適にハウジングの内部に水を流入させてフロート部を浮き上がらせることができる。
【0015】
上記ハウジングの内部に、上記フロート部が浮き上がる際にこのフロート部を案内するガイド片をさらに備えるとよい。これにより、水量識別装置が水中に存在する場合において、覗き窓を介した目盛部の表記の上方からの視認に適した位置に、フロート部を浮き上がらせることができる。
【0016】
上記ハウジングに、上記フロート部が回動可能に接続されていてもよい。これによっても、水量識別装置が水中に存在する場合において、目盛部の表記が上方から視認しやすくなるように特定の位置に、フロート部を浮き上がらせることができる。
【0017】
上記水量識別装置が発電所の貯水槽に設けられた昇降はしごのステップに取り付けられるものであって、貯水槽の水量の識別に用いられるとよい。特に、この水量識別装置を発電所の貯水槽に適用することで、顕著な効果を奏することが可能である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、暗い貯水槽等の内部を電灯で照らして上方から覗き込む場合に、比較的コストや工期をかけず、簡単に現在の水量を判断できる水量識別装置を提供可能である。この水量識別装置は、浮力を利用した単純な構造であるため、電気式の測定器等のように保守や整備を必要とせず、汚れが懸念される箇所にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる水量識別装置を適用する貯水槽の概略図である。
【図2】図1の貯水槽の昇降はしごのステップに水量識別装置を取り付けた図である。
【図3】図2の水量識別装置の下面図である。
【図4】図2の水量識別装置が水中に存在しない場合、および水中に存在する場合について説明する断面図である。
【図5】図1のマンホール蓋を開けて、貯水槽の内部を覗き込む様子を示した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかる水量識別装置について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0021】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる水量識別装置120を適用する貯水槽100の概略図である。図1に示すように、貯水槽100には、流入管102を通じて水が流入し、ポンプ106によって排水管104を通じて水が排出される。貯水槽100は、マンホール蓋108で封鎖されており、マンホール蓋108の直下には昇降はしご110が設置されている。また、貯水槽100の内部が密閉されないよう、通気を確保するための通気管112が設置されている。
【0022】
図2は、図1の貯水槽100の昇降はしご110のステップ110aに水量識別装置120を取り付けた図である(図2では、水中に存在する場合を仮定して目盛部128の表記が視認されるように図示している)。図3は、図2の水量識別装置120の下面図である。図4は、図2の水量識別装置120が水中に存在しない場合、および水中に存在する場合について説明する断面図であり、図4(a)が水中に存在しない場合の図2のA−A断面図に相当し、図4(b)が水中に存在する場合の図2のA−A断面図に相当する。なお、ここでは、ステップ110aは、丸棒状の部材を略コ字形状に屈曲して形成される。
【0023】
図4(a)、(b)に示すように、第1実施形態にかかる水量識別装置120は、ハウジング122と、覗き窓124と、フロート部126と、目盛部128と、ガイド片130とを含んで構成される。ハウジング122は腐食耐性の高いステンレス等で構成され、固定バンド132によって昇降はしご110の丸棒状のステップ110aに固定される(図2参照)。ハウジング122の側面上部または上面には、矩形状に切り欠かれた覗き窓124が設定される。
【0024】
フロート部126は、水に浮かぶ性質を有し、ハウジング122の内部に上下移動可能に収容される。目盛部128はフロート部126上部に連結され、ハウジング122が固定されるステップ110aに対応する水量の表記を有する。かかる表記は、蛍光塗料で記載される。
【0025】
図3に示すように、ハウジング122の底面には、開口部として内部に水が出入り可能な複数の孔122a(図中、代表して1つに符号を付す)が設けられる。これにより、水量識別装置120が水没する際に、好適にハウジング122の内部に水を流入させフロート部126を浮き上がらせることができる。なお、ここでは、開口部として複数の孔122aを設けたがこれに限定される訳ではなく、例えば網や柵のように、水の流通がよく、且つハウジング122の底面からフロート部126が抜け落ちることのない構造であればよい。この場合、網や柵の隙間が「開口部」に相当する。
【0026】
ガイド片130は、フロート部126が浮き上がる際に、このフロート部126を案内する。ガイド片130を備えることで、水量識別装置120が水中に存在する場合に、覗き窓124を介して目盛部128の表記が上方から視認されるよう好適な位置にフロート部126を浮き上がらせることができる。
【0027】
以下、水量識別装置120が水中に存在しない場合と、水中に存在する場合とを対比する。図4(a)に示すように、水量識別装置120が水中に存在しない場合(水面WLが水量識別装置120より低い場合)、フロート部126がハウジング122の底面に着座している。そのため、覗き窓124を介して目盛部128の表記が上方から視認されることはない。
【0028】
一方、図4(b)に示すように、水面WLが上昇して水量識別装置120が水没すると、底面の複数の孔122aから水が流入し、フロート部126が水から浮力を受ける。そして、ガイド片130に案内されつつ、ハウジング122の底面から上方へと浮き上がり、最終的に覗き窓124を介して目盛部128の表記が上方から視認される位置に達する。
【0029】
なお、図4(b)に示す状態(水中に存在する状態)から水面WLが下降して水量識別装置120が露出すると、フロート部126は再びハウジング122の底面に着座する。すなわち、図4(a)に示す状態に戻る。
【0030】
図5は、図1のマンホール蓋108を開けて、貯水槽100の内部を覗き込む様子を示した図である。なお、図5中の各水量識別装置120a〜120gは、上述した水量識別装置120と同様の構成を有するものとする。昇降はしご110のステップ110aに関しては代表して1つに符号を付す。
【0031】
図5(a)ではステップ110aに水量識別装置120a〜120gを取り付けていない場合を図示しており、図5(b)ではステップ110aに水量識別装置120a〜120gを取り付けた場合を図示している。なお、図5(a)、(b)は理解を容易にするために簡略化して図示したものであり、各水量識別装置120a〜120gの表記やステップ110aの数は模式的なものに過ぎない。
【0032】
図5(a)に示すように、発電所の貯水槽100(雨水排水槽や排水処理清水槽)などでは、従来、水が溢れないように作業員P1が状況に応じてマンホール蓋108を開けて上方からその内部を電灯114で照らし、監視を行っていた。しかし、貯水槽100の内部はとても暗いため、上方から槽の内部を電灯114で照らしても、水面WLの位置(水量)を把握するのが困難であった。仮に水面WLの位置を把握できたとしても、このような槽には水量の表記が設定されていなかった(壁面等に記載されていなかった)ため、具体的な水量を判断することができなかった。
【0033】
これに対し、図5(b)に示すように、一定の間隔(高さ)ごとにステップ110aに水量識別装置120a〜120gを取り付けた場合、水中に存在しない水量識別装置120a〜120dは上方から覗き窓124を通じてその表記が視認されず、水中に存在する水量識別装置120e〜120gのみ上方から覗き窓124を通じてその表記が視認される。したがって、暗い貯水槽100の内部を電灯114で照らして上方から覗き込んだ場合に水面WLの位置がどのあたりにきているのか把握できなくても、最も手前側(上側)にて視認される水量識別装置120eの表記まで現在の水量が達していると判断することができる。図5(b)では、現在の水量が15mまで達していると判断することができる。
【0034】
特に、これらの表記は、蛍光塗料で記載されている。これにより、暗い貯水槽100の内部を電灯114で照らして上方から覗き込んだ場合に、表記の蛍光塗料が電灯114の光に反射する。そのため、容易に水中に存在する水量識別装置120e〜120gの表記を視認することができる。
【0035】
なお、上方から覗き窓124の中が視認しづらい場合、固定バンド132にてハウジング122を固定する角度(取付角度)を調整すればよい。端的には、ハウジング122を上向きに傾けた状態で、固定バンド132にてステップ110aに固定すればよい。
【0036】
上記より、第1実施形態にかかる水量識別装置120a〜120gによれば、極めて簡単に現在の水量を判断することができる。なお、水量識別装置120a〜120gは、浮力を利用した単純な構造であるため、保守、整備が不要であり、ヘドロが溜まったり、コケが発生したりするおそれのある発電所の貯水槽100などにも適用することができる。
【0037】
発電所などでは、局所的な工事の実施等によりその工事排水が一時的に特定の貯水槽100に排出される場合もある。このような状況下においては、当然ながら、作業員P1はその貯水槽100から水が溢れないように適宜監視を行う必要がある。しかし、工事排水が一時的にその貯水槽100に排出される以外に、その貯水槽100から水が溢れるおそれが殆どない場合(通常の使用態様では水が溢れるおそれが殆どない場合)、内部の水量を判断するためにコストや工期を割くことは有意義ではない。
【0038】
上記水量識別装置120a〜120gは、このように貯水槽100の水量を判断(監視)する必要が一時的にある場合でも、そのステップ110aに、固定バンド132にてハウジング122を固定するのみで取り付ける(ワンタッチで着脱する)ことができる。工事を要せずに、すなわちコストや工期をかけずに設置することができるため、このような一時的な需要にも対応することができる。
【0039】
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態にかかる水量識別装置220について説明する図である。図6(a)が水中に存在しない場合の水量識別装置220の断面図であり、図6(b)が水中に存在する場合の水量識別装置220の断面図である。
【0040】
図6(a)、(b)に示すように、第2実施形態にかかる水量識別装置220は、ハウジング222と、覗き窓224と、フロート部226と、目盛部228と、ヒンジ軸234と、連結腕部236a、236bとを含んで構成される。ハウジング222は腐食耐性の高いステンレス等で構成され、固定バンド132によって昇降はしご110の丸棒状のステップ110aに固定される。ハウジング222の上部には、水中に存在する場合に、フロート部226が水から浮力を受けて浮き上がってくる位置を規制する上部板222aが設けられる。ハウジング222の側面上部または上面には、矩形状に切り欠かれた覗き窓224が設定される。
【0041】
フロート部226は、水に浮かぶ性質を有し、ハウジング222の内部に収容される。目盛部228は、ハウジング222の内部に収容されるフロート部226の正面部(覗き窓224側)に連結され、ハウジング222が固定されるステップ110aに対応する水量の表記を有する。かかる表記は、蛍光塗料で記載される。なお、ハウジング222の底面には、上記第1実施形態と同様に複数の孔122aがあけられているものとする。
【0042】
ヒンジ軸234は、ハウジング222内部に設定されており、連結腕部236a、236bの一端が回動可能に接続される。連結腕部236a、236bの他端は、フロート部226に接続される。水量識別装置220は、図6(a)に示すように水中に存在しない場合には、目盛部228の表記が覗き窓224から視認されないように、フロート部226がハウジング222の底面に着座している。一方、図6(b)に示すように水中に存在する場合には、フロート部226がハウジング222の底面から浮き上がり、フロート部226および連結腕部236a、236bが上方へと回動することにより、目盛部228の表記が覗き窓224から視認される。よって、第2実施形態においても、上記第1実施形態にて説明した効果を奏することが可能である。
【0043】
以上、添付図面を参照しながら本発明にかかる第1の実施形態および第2の実施形態について説明した。本実施形態にかかる水量識別装置120、220は、発電所の貯水槽100に適用することで顕著な効果を奏するが、これに限定される訳ではない。暗い状況下などにおいて上方から水量を判断する場合に本発明は適用でき、例えば一般建造物の貯水槽や護岸等の水ぎわに設けられた昇降はしごに取り付けることができる。
【0044】
すなわち、本発明は、上記実施形態の例に限定される訳ではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、貯水槽等の水量を識別する水量識別装置として利用することができる。
【符号の説明】
【0046】
P1…作業員、WL…水面、100…貯水槽、102…流入管、104…排水管、106…ポンプ、108…マンホール蓋、110…昇降はしご、110a…ステップ、112…通気管、114…電灯、120(120a〜120g)、220…水量識別装置、122、222…ハウジング、122a…孔、222a…上部板、124、224…覗き窓、126、226…フロート部、128、228…目盛部、130…ガイド片、132…固定バンド、234…ヒンジ軸、236a…連結腕部、236b…連結腕部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水ぎわに設けられた昇降はしごのステップに固定されるハウジングと、
前記ハウジングの側面上部または上面に設定された覗き窓と、
水に浮かぶ性質を有し、前記ハウジングの内部に収容されるフロート部と、
前記フロート部に連結され、前記ハウジングが固定されるステップに対応する水量の表記を有する目盛部とを備え、
水中に存在しない場合には、前記フロート部が前記ハウジングの底面に着座しており、
水中に存在する場合には、前記目盛部の表記が前記覗き窓から視認されるように前記フロート部が前記ハウジングの底面から浮き上がることを特徴とする水量識別装置。
【請求項2】
前記目盛部の表記が蛍光塗料で記載されていることを特徴とする請求項1に記載の水量識別装置。
【請求項3】
前記ハウジングの底面に開口部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の水量識別装置。
【請求項4】
前記ハウジングの内部に、前記フロート部が浮き上がる際に該フロート部を案内するガイド片をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水量識別装置。
【請求項5】
前記ハウジングに、前記フロート部が回動可能に接続されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の水量識別装置。
【請求項6】
当該水量識別装置は発電所の貯水槽に設けられた昇降はしごのステップに取り付けられるものであって、該貯水槽の水量の識別に用いられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の水量識別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−154146(P2012−154146A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−16451(P2011−16451)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【Fターム(参考)】