説明

油中水型乳化組成物

【課題】経時変化を起こしやすいアスコルビン酸誘導体類を、高濃度下に安定化せしめ、目的部位への塗布性に適した粘度を有し、かつ、ベタツキ感が無く良好な使用感を併せもつ油中水型乳化組成物を提供すること。
【解決手段】水溶性及び/または両親媒性のアスコルビン酸誘導体、液状環状ジメチルポリシロキサン、多糖類脂肪酸エステル及び水から成り、該アスコルビン酸誘導体類が全量中4〜20質量%含有することを特徴とする油中水型乳化組成物であって、乳化物の内相部が全量に対し62〜84質量%の水溶液であり、アスコルビン酸誘導体類は、アスコルビルリン酸エステルナトリウム、アスコルビルリン酸エステルマグネシウム、アスコルビルグルコシド、パルミチン酸アスコルビルリン酸三ナトリウムの1種または2種以上であり、多糖類脂肪酸エステルは、デキストリン、イヌリンおよび加水分解イヌリンの脂肪酸エステルであるもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスコルビン酸誘導体類、特にアスコルビルリン酸エステルナトリウム、アスコルビルリン酸エステルマグネシウム、アスコルビルグルコシド、パルミチン酸アスコルビルリン酸三ナトリウムを高濃度かつ安定的に含有し、塗布性に優れ、良好な使用感を併せ持つ油中水型乳化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
アスコルビン酸誘導体類は、化粧料等の皮膚外用剤に広く配合されている成分であるが、水溶液中、特に高濃度では不安定であり、変色などの弊害が生じ易い性質を持っている。
一方、皮膚外用剤については塗布性を改善する目的で高粘性を付与することが求められ、粘度特性から水溶性高分子化合物が、乳化物の安定性の向上及び特徴ある製剤を調製するために配合されている。特に、水溶液でイオン的に解離するポリアクリル酸系高分子化合物などが、そうした高粘性を与える目的で皮膚外用剤に汎用されている。
【0003】
しかし、アスコルビン酸誘導体を配合する系においては、イオン的に解離するポリアクリル酸系高分子化合物などを配合すると、電解質の影響により粘度低下を惹起するため高粘性が得難いだけでなく、変色なども顕著である。この対策として電解質の影響を受けにくいノニオン系の水溶性高分子化合物が選択されるが、該化合物を用いても所定濃度においては高い増粘効果は期待できないため、高濃度配合とならざるを得ないが、こうした系では、塗布性に劣り、ベタつきのある使用感となり、さらには変色するなど、安定性の問題が生じていた。
以上のように、アスコルビン酸誘導体類は化粧品等に広く使用されながらも、配合量や配合方法に制限が多く、処方の組み立てが難しい成分の一つであった。
【0004】
上記問題を解決する方法として、アスコルビン酸誘導体類を油中水型乳化組成物の水相中に配合することが試みられている。しかし、高粘性の確保や変色の抑制についてはある程度克服可能ではあるものの、乳化物の乳化安定性の確保や、使用感、特に油性感や皮膜感については軽減することが困難であった。
【0005】
それらを解決する試案として、部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン重合物を含有する油中水型乳化組成物(例えば特許文献1参照)の提案や、水相成分を85質量%以上とする油中水型乳化化粧料(例えば特許文献2参照)などが提案されている。
然るに、これらに提案されている手法において、連続相である油相に架橋型ポリシロキサン重合物が配合された製剤では、塗布後の皮膚表面に油性感や皮膜感が残り、好ましい使用感を実現することは困難である。また、内水相が85質量%以上である製剤は、肌に塗布した際に油中水型乳化化粧料の内水相が肌上に弾け出るため、肌へと自然になじむ実感が得られず、使用感に優れた製剤の実現が困難である。
【特許文献1】(特開2004-339106)
【特許文献2】(特開2003-081757)
【0006】
上記したように、従来の油中水型化粧料では、塗布時に油性感や皮膜感が残るか、或いは水相が肌上に弾け出ることで生じる不自然な塗布実感などが生じるため、肌へ自然になじむ良好な使用実感が得られなかった。また、アスコルビン酸誘導体類は、薬効効果に優れ、一般的に認知された成分であるが、それを高濃度配合下において、肌への浸透力または浸透実感、塗布性、経時安定性のいずれをも満たすことができず、それらを全て満たすことができる製剤の開発が望まれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、アスコルビン酸誘導体類を高濃度で配合した油中水型化粧料において塗布時に油性感や皮膜感が残ることなく、水相が肌上に弾け出ることで生じる不自然な塗布感を与えることなく、肌へ自然になじむ浸透実感をもつ組成物の提供であって、かつ、経時安定性、ベタつきが無く滑らかに伸びる、優れた使用感合わせもつ組成物の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる実状において、本発明者らは鋭意研究を行った結果、アスコルビン酸含有油中水型乳化組成物として、アスコルビン酸誘導体として水溶性及び/または両親媒性のアスコルビン酸誘導体を用い、油性剤として液状環状ジメチルポリシロキサンを用い、油性剤の増粘剤として多糖類脂肪酸エステルを用いること、その際、アスコルビン酸誘導体の含有量を油中水型乳化組成物全量の4〜20質量%とし、乳化物内相部の水溶液成分を油中水型乳化組成物全量の62〜84質量%とすることによって、経時安定性が良好で、塗布性に優れ、さらにベタつきが無く肌への浸透を実感できる、優れた使用感を有する油中水型乳化組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)水溶性及び/またはアスコルビン酸誘導体、液状環状ジメチルポリシロキサン、多糖類脂肪酸エステル、及び水から成り、該アスコルビン酸誘導体類の含有量が全量に対し4〜20質量%であることを特徴とする油中水型乳化組成物、(2)乳化物の内相部が62〜84質量%の水溶液である(1)記載の油中水型乳化組成物、(3)アスコルビン酸誘導体類が、アスコルビルリン酸エステルナトリウム、アスコルビルリン酸エステルマグネシウム、アスコルビルグルコシド、パルミチン酸アスコルビルリン酸三ナトリウムの1種または2種以上である(1)または(2)の油中水型乳化組成物、また、(4)多糖類脂肪酸エステルが、デキストリン、イヌリンおよび加水分解イヌリンの脂肪酸エステルの1種または2種以上である(1)から(3)のいずれかに記載の油中水型乳化組成物、(5)多糖類脂肪酸エステルが、全量に対し0.1〜10質量%である(1)から(4)のいずれかに記載の油中水型乳化組成物、(6)該乳化物の粘度が0.5〜100Pa・sである(1)から(5)のいずれかに記載の油中水型乳化組成物に関するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、経時変化を起こしやすいアスコルビン酸誘導体類を、高濃度下に安定化せしめた油中水型乳化組成物の提供であって、該組成物は、目的部位への塗布性に適し、かつ、ベタツキ感が無く、塗布時に油性感や皮膜感が残ることなく、また、水相が肌上に弾け出ることなく自然な塗布実感が生じるため、肌へと自然になじむ優れた使用実感を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の構成成分である液状環状ジメチルポリシロキサンは、珪素原子を4〜6個含む環状ポリシロキサンであり、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどがある。その中でも、使用環境での揮発性、肌に対する安全性や使用感から、珪素原子5個を主成分とするものが好ましい。
本発明には前記液状環状ジメチルポリシロキサンの1種または2種以上が使用できる。またその配合量は、油中水型乳化組成物全量の10〜35質量%が好ましく、特に15〜30質量%がより好ましい。
【0011】
本発明の構成成分であるアスコルビン酸誘導体類は、薬効効果に優れ、美白、保湿、毛穴の収縮に対する有効成分として配合されるものである。アスコルビン酸誘導体としては、例えば、L−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルカリウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルカルシウム、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸硫酸カルシウム、L−アスコルビン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸2-グルコシド、パルミチン酸アスコルビルリン酸三ナトリウム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜選択して配合することができる。本発明に配合するアスコルビン酸誘導体としては、L-アスコルビルリン酸エステルナトリウム、L-アスコルビルリン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸2-グルコシド、パルミチン酸アスコルビルリン酸三ナトリウムから一種又は二種以上を適宜選択して配合することが好ましく、特にL-アスコルビルリン酸エステルナトリウム、L-アスコルビルリン酸エステルマグネシウムが好ましい。その配合量は、4.0〜20.0質量%が好ましく、特に、5.0〜10.0質量%がより好ましい。
【0012】
本発明の構成成分である多糖類と脂肪酸のエステル化合物は、平均重合度5〜80の多糖類と脂肪酸で形成されるエステル化合物が使用でき、液状環状ジメチルポリシロキサン、その他油性剤を効果的に増粘させることで、塗布性に優れた粘度を持ち、且つ安定な油中水型乳化組成物を得ることができる。多糖類としてはデキストリン、イヌリンまたはイヌリン加水分解物などのグルコースやフラクトースの重合体が適し、該多糖類とエステルを形成する脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、エチルヘキサン酸、ベヘン酸、ベヘニン酸等が挙げられるが、特に、イヌリンまたは加水分解イヌリンのパルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル、2-エチルヘキサン酸、イソステアリン酸エステルまたはそれらの混合エステルが使用できる。
本発明には、前記多糖類脂肪酸エステルの1種または2種以上が使用できる。またその配合量は、0.1〜10.0質量%が好ましく、特に、0.5〜5.0質量%がより好ましい。
【0013】
本発明を構成する水相成分としては、一般的に化粧料等の皮膚外用剤に用いられる水溶性成分であれば特に限定されず、糖類、多糖類、水溶性高分子、多価アルコール類、紫外線吸収剤、電解質、防腐剤、色素、香料等を配合することができる。またこの水相成分には、必要に応じて粉体類を分散して配合することも可能である。
【0014】
配合できる水溶性成分として、糖類としては、例えばソルビトール、マンニトール、ブドウ糖、ショ糖、果糖、キシリトール、乳糖、マルトース、マルチトール、トレハロース、エリスリトール等の単糖類の他、アラビアガム、アラビノガラクタン、アルギン酸、カラギーナン、グアーガム、コンニャクマンナン、デキストリン、澱粉、寒天、キトサン、キチン、ペクチン、ヒアルロン酸、キサンタンガム、ジェランガム、デキストラン、プルラン、セルロース、セルロース誘導体等の多糖類、水溶性高分子としては、例えばポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド(PEO)、エチレングリコールとプロピレングリコールのコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリグルコシルオキシエチルメタクリレート、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等、多価アルコールとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等、紫外線吸収剤としては、例えばオクチルシンナメート、2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、ビスレゾルシニルトリアジン、パラアミノ安息香酸、N,N-ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレート、メンチルサリシレート、ベンジルサリシレート、フェニルサリシレート等、電解質としては、有機酸塩、無機酸塩、アミノ酸塩等、防腐剤としてはメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が例示されるが、これらの例示に限定されるものではない。
【0015】
本発明において、水相成分とアスコルビン酸誘導体類の合計配合量は油中水型乳化組成物全量の62〜84質量%であることが必須であり、特に68〜80質量%であることが好ましい。水相成分とアスコルビン酸誘導体類の合計配合量が62質量%未満であると、塗布性に優れた粘度や良好な使用感が得られないばかりか、経時安定性が不十分となる。また、合計配合量が84質量%より多くなると、肌に塗布した際に油中水型乳化組成物から水相成分が弾け出るため、肌へと自然になじむ実感が得難く、望まれる使用感が得られない。
【0016】
本発明において、天然油を配合することで、肌へと自然になじむ実感を向上させることができる。天然油としては、例えば、スクワラン、オリーブ油、メドウフォーム油、マカデミアナッツ油、アボガド油、ローズヒップ油、杏仁油、月見草油、ヤシ油、山茶花油、ブドウ種子種、サフラワー油、ヒマワリ種子油、アーモンド油、小麦胚芽油、米胚芽油、トウモロコシ胚芽油、ゴマ油、パーム油、ホホバ油等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、油中水型乳化組成物全量の0.01〜5.0質量%が好ましく、特に0.1〜3.0質量%が好ましい。
【0017】
本発明において、油中水型乳化組成物に対する水相部の構成比、及び/または多糖類脂肪酸エステルの配合量を調整することで、製剤に一定の粘度を付与し、目標部位への塗布容易性を向上させることができる。その粘度は、0.5〜100.0Pa・sが好ましく、特に、20.0〜80.0Pa・sが好ましい。
【実施例】
【0018】
次に、実施例を示して詳細に説明するが、本発明はこれによって何ら制限されるものではない。
【0019】
実施例1〜5及び比較例1〜6を、下表1に示す組成で調製し、(1)粘度、(2)経時安定性、(3) 目標部位への塗布容易性、(4) のびの良さ、(5) 浸透実感の有無、(6) ベタつきの無さの各評価項目について下記の方法により評価し、その結果を併せて示した。
【0020】
【表1】

【0021】
注1;架橋型メチルポリシロキサン/メチルポリシロキサン(信越化学工業社製:KSG-16)
注2;ステアリン酸イヌリン(千葉製粉社製:レオパールISK)
【0022】
(調製方法)
a:成分1〜10を加温し、均一に混合する
b:成分11〜21を均一に混合する。
c:aとbを乳化混合し、実施例、比較例記載の組成物を得た。
【0023】
(評価方法)
評価項目(1):物性
25℃下において、BL型粘度計(東機産業社製)で粘度を測定した。
【0024】
評価項目(2):経時安定性
得られた各試料を30℃の恒温槽、及び日光暴露下で2週間保管し、調製直後及び2週間保管後の状態を目視にて観察し、下記判定基準にて評価した。
◎:変化なし
○:わずかに変色あり
△:変色あり
×:大きく変色あり、または分離を生じた
【0025】
評価項目(3):塗布時の使用性(a)「目標部位への塗布容易性」
実施例1〜5及び比較例1〜6記載の組成物について、使用時の「目標部位への塗布の容易さ」についてパネラー20人で評価を行った。各パネラーが使用する組成物の量は0.2〜1.0gとした。
〔判定基準〕
◎:20人中16人以上が「目標部位への塗布が容易」と回答した。
○:20人中10〜15人が「目標部位への塗布が容易」と回答した。
△:20人中6〜9人が「目標部位への塗布が容易」と回答した。
×:20人中5人以下が「目標部位への塗布が容易」と回答した。
【0026】
評価項目(4):塗布時の使用性評価(b):「のびの良さ」
実施例1〜5及び比較例1〜6記載の組成物について、使用時の「のびの良さ」についてパネラー20人で評価を行った。各パネラーが使用する組成物の量は0.2〜1.0gとした。
〔判定基準〕
◎:20人中16人以上が「のびが良い」と回答した。
○:20人中10〜15人が「のびが良い」と回答した。
△:20人中6〜9人が「のびが良い」と回答した。
×:20人中5人以下が「のびが良い」と回答した。
【0027】
評価項目(5):塗布時の使用性 (c):「浸透実感の有無」
実施例1〜5及び比較例1〜6記載の組成物について、使用時の「浸透実感の有無」についてパネラー20人で評価を行った。各パネラーが使用する組成物の量は0.2〜1.0gとした。
〔判定基準〕
◎:20人中16人以上が「高い浸透実感が得られる」と回答した。
○:20人中10〜15人が「高い浸透実感が得られる」と回答した。
△:20人中6〜9人が「高い浸透実感が得られる」と回答した。
×:20人中5人以下が「高い浸透実感が得られる」と回答した。
【0028】
評価項目(6):塗布時の使用性 (d):「ベタつきの無さ」
実施例1〜5及び比較例1〜6記載の組成物について、使用時の「ベタつきの無さ」についてパネラー20人で評価を行った。各パネラーが使用する組成物の量は0.2〜1.0gとした。
〔判定基準〕
◎:20人中16人以上が「ベタつきを感じない」と回答した。
○:20人中10〜15人が「ベタつきを感じない」と回答した。
△:20人中6〜9人が「ベタつきを感じない」と回答した。
×:20人中5人以下が「ベタつきを感じない」と回答した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性及び/または両親媒性のアスコルビン酸誘導体、液状環状ジメチルポリシロキサン、多糖類脂肪酸エステル、及び水から成り、該アスコルビン酸誘導体類の含有量が全量中4〜20質量%含有することを特徴とする油中水型乳化組成物。
【請求項2】
乳化物の内相部が全量に対し62〜84質量%の水溶液である請求項1記載の油中水型乳化組成物。
【請求項3】
アスコルビン酸誘導体類が、アスコルビルリン酸エステルナトリウム、アスコルビルリン酸エステルマグネシウム、アスコルビルグルコシド、パルミチン酸アスコルビルリン酸三ナトリウムの1種または2種以上である請求項1または2記載の油中水型乳化組成物。
【請求項4】
多糖類脂肪酸エステルが、デキストリン、イヌリンおよび加水分解イヌリンの脂肪酸エステルの1種または2種以上である請求項1から3のいずれかに記載の油中水型乳化組成物。
【請求項5】
多糖類脂肪酸エステルが、全量に対し0.1〜10質量%である請求項1から4のいずれかに記載の油中水型乳化組成物。
【請求項6】
該乳化物の粘度が0.5〜100Pa・sである請求項1から5のいずれかに記載の油中水型乳化組成物。

【公開番号】特開2007−204399(P2007−204399A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−23208(P2006−23208)
【出願日】平成18年1月31日(2006.1.31)
【出願人】(397031599)株式会社ハーバー研究所 (4)
【Fターム(参考)】