説明

治療剤としてのペプチドMAIPPKKNQDK(cowKappaカゼイン106−116)、および/または、ペプチドYGFQNA(セロルフィン)の使用

本発明は、癌、自己免疫疾患、線維性疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、感染症、肺疾患、心臓および脈管の疾患ならびに代謝性疾患を予防および/または治療するための治療剤としての、Met-Ala-Ile-Pro-Pro-Lys-Lys-Asn-Gln-Asp-Lys-OHのペプチド化合物の使用に関する。さらに、本発明は、Met-Ala-Ile-Pro-Pro-Lys-Lys-Asn-Gln-Asp-Lys-OHのペプチドと、必要に応じて少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリア、凍結保護剤、分散保護剤、賦形剤および/または希釈剤とを含んでいる、好ましくは凍結乾燥物、緩衝液、人工母乳製剤、または母乳代替物の形態である薬学的組成物に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬に使用するための、式Met-Ala-Ile-Pro-Pro-Lys-Lys-Asn-Gln-Asp-Lys-OHを有する、ペプチド。
【請求項2】
式Tyr-Gly-Phe-Gln-Asn-Ala-OHを有するペプチドと組み合わせて医薬に使用するための、請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
Met-Ala-Ile-Pro-Pro-Lys-Lys-Asn-Gln-Asp-Lys-OHのペプチドまたはその塩もしくは水和物と、Tyr-Gly-Phe-Gln-Asn-Ala-OHのペプチドまたはその塩もしくは水和物との、組合せ。
【請求項4】
上記ペプチドが、上記組合せ中に30重量%:70重量%〜70重量%:30重量%の量で含まれている、請求項3に記載の組合せ。
【請求項5】
医薬に使用するための、請求項3または4に記載の組合せ。
【請求項6】
癌、自己免疫疾患、線維性疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、感染症、肺疾患、心臓および脈管の疾患ならびに代謝性疾患を予防および/または治療するための薬学的組成物を製造するための、請求項1もしくは2に記載のペプチドまたは請求項3もしくは4もしくは5に記載の組合せの、使用。
【請求項7】
上記癌、上記自己免疫疾患、上記線維性疾患、上記炎症性疾患、上記神経変性疾患、上記感染症、上記肺疾患、上記心臓および脈管の疾患または上記代謝性疾患が、関節リウマチ、変形性関節症、痛風性関節炎、脊椎炎、甲状腺に関連する眼症、ベーチェット病、敗血症、敗血症性ショック、エンドトキシンショック、グラム陰性菌敗血症(gram negative spsis)、グラム陽性菌敗血症(gram possitive spsis)、トキシックショック症候群、喘息、慢性気管支炎、成人呼吸窮迫症候群、慢性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、珪肺、肺サルコイドーシス、心筋の再潅流障害、脳の再潅流障害、四肢の再潅流障害、線維症、嚢胞性線維症、ケロイドの形成、瘢痕の形成、アテローム性動脈硬化症、移植片の拒絶の疾患(transplant rejection disorders)、移植片対宿主反応、同種移植片拒絶、慢性糸球体腎炎、狼瘡、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、リンパ球が増加する疾患(proliferative lymphocyte disease)、白血病、炎症性の皮膚病、アトピー性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹、心筋症、うっ血性心不全、発熱、カヘキシー、感染または悪性の腫瘍に続発するカヘキシー、後天性免疫不全症候群に続発するカヘキシー、AIDS関連症候群、脳マラリア、骨粗鬆症、骨吸収の疾患(bone resorption disease)、感染による発熱、感染による筋肉痛、尿崩症、中枢神経系障害、欝病および多発梗塞性認知症から選択される、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
新生児、幼児および/または乳児へ経口投与するための製剤を調製するための、請求項1もしくは2に記載のペプチドまたは請求項3もしくは4もしくは5に記載の組合せの、使用。
【請求項9】
凍結乾燥された製剤または緩衝化された液剤を調製するための、請求項1もしくは2に記載のペプチドまたは請求項3もしくは4もしくは5に記載の組合せの、使用。
【請求項10】
請求項1に記載のペプチドまたは請求項3に記載の組合せを、少なくとも1つの、薬学的に受容可能なキャリア、凍結保護剤、分散保護剤、賦形剤および/または希釈剤とともに含んでいる、薬学的組成物。
【請求項11】
凍結乾燥物または緩衝液の形態である、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
静脈内投与、経口投与または吸入による投与に適している、請求項10または11に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
新生児、幼児および乳児に対する経口送達に適した人工母乳製剤の形態または母乳代替物の形態である、請求項10、11または12に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
癌、自己免疫疾患、線維性疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、感染症、肺疾患、心臓および脈管の疾患あるいは代謝性疾患の予防および/または治療に適している、請求項10、11、12または13に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
ヒトを包含する哺乳動物の癌、自己免疫疾患、線維性疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、感染症、肺疾患、心臓および脈管の疾患または代謝性疾患を治療するための方法であって、
該癌、該自己免疫疾患、該線維性疾患、該炎症性疾患、該神経変性疾患、該感染症、該肺疾患、該心臓および脈管の疾患または該代謝性疾患を治療するために効果的なMet-Ala-Ile-Pro-Pro-Lys-Lys-Asn-Gln-Asp-Lys-OHのペプチドまたはその塩もしくは水和物を、薬学的に効果的な量で該哺乳動物に投与する工程を含んでいる、方法。

【公表番号】特表2010−539055(P2010−539055A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−523428(P2010−523428)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【国際出願番号】PCT/EP2008/008008
【国際公開番号】WO2009/040089
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(310003186)モンドバイオテック ラボラトリーズ アクチエンゲゼルシャフト (98)
【Fターム(参考)】