説明

法枠ブロックの敷設方法及びこれに用いる屈曲形調整用ブロック、接合用ブロック

【課題】従来法枠で形成が困難な半端部を含め法面略全体を覆工して保護機能、施工性及び外観上の美観向上を図る法枠ブロックの敷設方法とこれに用いるブロックを提供する。
【解決手段】法面6に格子状法枠4を形成すべく、各法枠4の枠辺をなす所定長さの汎用型ブロック2,2aを多数配し、長さ方向端部相互を接合する法枠ブロックの敷設方法において、汎用型ブロック2,2aのみの敷設では法枠4の形成に際し法面6端部に半端が生じる際、法面6の端部及び/又は適宜箇所に、汎用型ブロック2,2aと長さの異なる1又は複数種類の調整用ブロック1,1eを複数用い、その長さ方向両端部に必要に応じ汎用型や調整用ブロック2,2a,1,1eを配して端部相互を接合することで、調整用と汎用型ブロック1,1e,2,2a、又は調整用ブロック1,1e,同士による調整用法枠5を所定の法枠4に連続的に連結形成し、法面6の半端部を略充足する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、河川、道路、宅地等の法面を保護するための法枠ブロックの敷設方法とそれ用のブロックに関し、さらに詳しくは、法枠ブロックを用いて法面に多数の所定の法枠を連続形成する際に、半端が生じる法面端部や隅部にも法枠を形成しうる法枠ブロックの敷設方法、及びこれに用いる屈曲形調整用ブロック、接合用ブロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、法面に多数の所定の法枠を連続形成し、各法枠内に各種張ブロックや栗石等を間詰材として敷設したり、植生緑化を施す等によって法面を覆工し保護することが行われている。
従来、この法面覆工のための法枠ブロックの敷設方法として、例えば法面に連続敷設されて格子状をなす多数の法枠を形成すべく、各法枠の枠辺を構成する所定長さの法枠ブロックを縦、横方向に多数配してその長さ方向の端部相互を接合する方法や、或いは、法面に連続敷設されて斜め格子状をなす多数の法枠を形成すべく、前記と同様の法枠ブロックを斜め方向に多数配してその長さ方向の端部相互を接合するとともに、端部に所定長さの端部用法枠ブロックを配して接合することで端部に位置する法枠に隣接して該法枠を半切した如き略三角形枠状の法枠を連続形成する方法がある。又、法面に連続敷設されて亀甲枠状をなす多数の法枠を形成すべく、各法枠の枠辺を構成する所定長さの法枠ブロックを斜めと縦方向に多数配してその長さ方向の端部相互を接合するとともに、端部に所定長さの端部用法枠ブロックを縦、横方向に配して接合することで端部に位置する法枠に隣接して該法枠の一部を切除した如き略台形や五角形枠状の法枠を連続形成する方法等もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、かかる従来の法枠ブロックの敷設方法は、いずれも所定長さを有する棒状の汎用型ブロックのみによって所定の法枠を連続形成することから、法枠形成に際して不定形をなす法面の端部や隅部に半端な部分が生じその法面保護機能を低下せしめる場合がほとんどであり、この所定の法枠が形成できない半端部は現場打ちコンクリート等によって端部処理を施しているのが現状であり、そのために、端部処理に手間がかかり施工性が低下したり、工期が長期化したり、或いは外観上においても美観を損なうといった問題点があり、特に半端部の面積が大きくなる場合等には上記問題点が顕著であった。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、従来法枠で形成ができなかった半端部を含め法面略全体を覆工して保護機能及び施工性の向上とともに外観上の美観向上を図る法枠ブロックの敷設方法、及びこれに用いる屈曲形調整用ブロック、接合用ブロックを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、請求項1記載の如く、法面6に格子状をなす多数の法枠4を形成すべく、各法枠4の枠辺を構成する所定長さの汎用型ブロック2,2aを多数配してその長さ方向の端部相互を接合する法枠ブロックの敷設方法において、前記汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6の端部に半端が生じる際、該半端が生じる法面6の端部及び/又は法面6の適宜箇所に、汎用型ブロック2,2aと長さ及び/又は平面視形状の異なる調整用ブロック1,1a…,1e,1f…,1p,1q…,1s,1t,1u…を適宜用い、所定の法枠4と異なる大きさ及び/又は形状の調整用法枠5を前記所定の法枠4に連続的に連結形成し、前記法面6の半端部を略充足することを特徴とするものである。
【0005】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、請求項2記載の如く、法面6に斜め格子状又は亀甲枠状をなす多数の法枠4を形成すべく、各法枠4の枠辺を構成する所定長さの汎用型ブロック2,2′を多数配してその長さ方向の端部相互を接合するとともに、端部に所定長さの端部用汎用型ブロック2b,2c,2dを配して接合することで、端部に位置する格子状の法枠4に隣接して該法枠4の一部を切除した如き略三角形枠状の法枠4a、又は端部に位置する亀甲枠状の法枠4に隣接して該法枠4の一部を切除した如き略台形や五角形枠状の法枠4b,4cを連続形成する法枠ブロックの敷設方法において、前記汎用型ブロック2,2b,2′,2c,2dのみの敷設では所定の法枠4,4a,4b,4cの形成に際して半端が生じる法面6の隅部や端部に、汎用型ブロック2,2b,2′,2c,2dと長さ及び/又は平面視形状の異なる調整用ブロック1,1A,1B…,1j,1k,1G,1H…を適宜用い、所定の法枠4,4a,4b,4cと異なる大きさ及び/又は形状の調整用法枠5を前記所定の法枠4に連続的に連結形成し、前記法面6の半端部を略充足することを特徴とするものである。
【0006】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、請求項3記載の如く、上記請求項1又は2記載の法枠ブロックの敷設方法において、調整用法枠5の形成に際し、汎用型ブロック2,2a,2b,2′…と長さの異なる1又は複数種類の調整用ブロック1,1a…,1e,1f…,1A,1B…を複数用い、その長さ方向の両端部に必要に応じて前記汎用型や調整用ブロック2,2a,2b,2′…,1,1a…,1e,1f…,1A,1B…を配して長さ方向の端部相互を接合することで、調整用と汎用型ブロック1,1a…,1e,1f…,1A,1B…2,2a,2b,2′…、又は調整用ブロック1,1a…,1e,1f…,1A,1B…どうしによって調整用法枠5を形成する構成を採用することができる。
【0007】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、請求項4記載の如く、上記請求項1記載の法枠ブロックの敷設方法において、調整用法枠5の形成に際し、調整用法枠5の隣接する縦及び横枠辺を構成するか、或いは更にこれに隣接して上記一方の枠辺と相対する縦又は横枠辺を構成すべく長さ方向に曲折した屈曲形調整用ブロック1s,1t,1u,1vを用い、その長さ方向端部に連続すべく必要に応じて汎用型ブロック2,2aや、汎用型ブロック2,2aと長さの異なる調整用ブロック1,1a…,1e,1f…、或いは隣接する調整用法枠5の一部を同時に形成して共用化する前記屈曲形調整用ブロック1u,1vを配して接合することで、屈曲形調整用ブロック1s,1t,1u,1vと、汎用型ブロック2,2a及び/又は調整用ブロック1,1a…,1e,1f…により調整用法枠5を形成する構成を採用することができる。
【0008】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、請求項5記載の如く、上記請求項1記載の法枠ブロックの敷設方法において、半端が生じる法面6端部の調整用法枠5の形成に際し、調整用法枠5の斜め状枠辺、或いは斜め状枠辺とこれに隣接する縦及び/又は横枠辺を構成すべく長さ方向に曲折した屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1rを法面6の端部に配するとともに、該ブロック1p,1q,1y,1rの長さ方向端部に連続すべく必要に応じて前記汎用型ブロック2や、汎用型ブロック2と長さの異なる調整用ブロック1,1a…を配して接合することで、屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1rと、汎用型ブロック2及び/又は調整用ブロック1,1a…により調整用法枠5を形成する構成を採用することができる。
【0009】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、請求項6記載の如く、上記請求項2記載の法枠ブロックの敷設方法において、半端が生じる法面6隅部の調整用法枠5の形成に際し、調整用法枠5の隣接する二枠辺を構成すべく平面視略鉤形又は略く字形又は略へ字形に曲折した屈曲形の調整用ブロック1j,1k,1G,1H…を法面6隅部に配し、その長さ方向両端部に連続すべく汎用型ブロック2,2′…や、汎用型ブロック2,2′…と長さの異なる調整用ブロック1,1A,1B…を配して接合することで、屈曲形の調整用ブロック1j,1k,1G,1H…とこれに連続や相対する汎用型や調整用ブロック2,2′…,1,1A,1B…により調整用法枠5を形成する構成を採用することができる。
【0010】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、請求項7記載の如く、上記請求項3乃至5のいずれかに記載の法枠ブロックの敷設方法において、汎用型と調整用ブロック2,2a,1,1a…,1e,1f…及び/又は屈曲形調整用ブロック1p,1q…,1s,1t…が夫々その長さ方向両端部に幅方向に突出する接合用合端凸部22,12を有し、該合端凸部22,12相互を突き合わせたブロック接合時に、ブロック端部間に合端コンクリート充填用空所7を形成するようになし、調整用法枠5又は調整用法枠5と隣合う所定の法枠4にあって、その枠辺を少なくとも1以上の調整用ブロック1,1a…,1e,1f…及び/又は屈曲形調整用ブロック1p,1q…,1s,1t…で構成した際に生じる該ブロック端部間の前記空所7の法枠内側及び/又は外側に位置する開放部7aを閉塞すべく、両ブロックの合端凸部12に接合用ブロック3を当接、接合する構成を採用することができる。
【0011】
又、本発明の屈曲形調整用ブロックは、請求項8記載の如く、上記請求項4記載の法枠ブロックの敷設方法に用いるものであって、そのブロック本体11が、一枠辺部11cの一端又は両端に平面視略鉤形の交差状をなすべく他枠辺部11dを屈曲状に連設して長さ方向に曲折した形状となされ、その長さ方向両端部側面、或いは該両端部側面と屈曲状連設部における他枠辺部11d外側面に、各枠辺部11c,11dの幅方向に突出する平面視略山形状をなす接合用合端凸部12を有し、該合端凸部12側面が接合面12aをなして、汎用型や調整用ブロック2,2a,1,1a…,1e,1f…の長さ方向端部でその幅方向に突出し平面視略山形状をなす接合用合端凸部22,12側面の接合面22a,12aと当接可能となされたものである。
【0012】
又、本発明の屈曲形調整用ブロックは、請求項9記載の如く、上記請求項5記載の法枠ブロックの敷設方法に用いるものであって、そのブロック本体11が、平面視斜め枠辺部11aの両端にその延長方向での交差形状が略鉤形又は略へ字形をなすべく枠辺部11bを夫々屈曲状に連設して長さ方向で2段階に曲折した形状となされ、該枠辺部11bの端縁が、汎用型や調整用ブロック2,1,1a…の幅方向に相対して平面視略山形状の合端凸部22,12を有する端部形状に略適合すべく膨出形成されて合端凸部12となされ、該合端凸部12の長さ方向端部で相離隔して平面視逆ハ字状及び横ハ字状を呈する二側面が、前記汎用型や調整用ブロック2,1,1a…の合端凸部22,12の長さ方向端部で相離隔した二側面をなす接合面22a,12aと同様に、その延長方向での交差角が略直角をなす接合面12aとなされたものである。
【0013】
又、本発明の屈曲形調整用ブロックは、請求項10記載の如く、上記請求項6記載の法枠ブロックの敷設方法に用いるものであって、そのブロック本体11が平面視略鉤形又は略く字形又は略へ字形に曲折した形状となされ、その曲折した両長さ方向端部の端面と両長さ方向に沿う一側面の端部とが接合面18をなすか、又は曲折した両長さ方向端部の端面が夫々平面視多屈折状をなし、その幅方向で相離隔する二接合面12a,18を有して、汎用型や調整用ブロック2,2b,2′,2c…,1,1A,1B…の長さ方向端部と当接可能となされたものである。
【0014】
又、本発明の接合用ブロックは、請求項11記載の如く、上記請求項7記載の法枠ブロックの敷設方法に用いるものであって、そのブロック本体31が、汎用型や調整用或いは屈曲形調整用ブロック2,1,1a…,1p,1q…,1s,1t…の幅方向に相対して平面視略山形状の合端凸部22,12を有する端部形状に略適合すべく、平面視相対する上下辺を有して略六角形状をなし、その相離隔して平面視逆ハ字状を呈する二側面が、前記汎用型や調整用或いは屈曲形調整用ブロック2,1,1a…,1p,1q…,1s,1t…の合端凸部22,12の長さ方向端部で相離隔した二側面をなす接合面22a,12aと同様に、その延長方向での交差角が略直角をなす接合面32となされたものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の法枠ブロックの敷設方法は、格子状や斜め格子状或いは亀甲枠状の法枠形成において、所定長さの汎用型ブロックのみの敷設では所定の法枠形成に際して法面の端部や隅部に半端が生じる際、該半端が生じる法面の端部や隅部及び/又は法面の適宜箇所に、汎用型ブロックと長さ及び/又は平面視形状の異なる調整用ブロックを適宜用い、所定の法枠と異なる大きさ及び/又は形状の調整用法枠を前記所定の法枠に連続的に連結形成し、前記法面の半端部を略充足するために、法面略全体にわたり法枠を容易に形成でき、法面に従来の如き法枠が形成できずに覆工が行えない半端部をなくすか、又は極めて少なくすることができ、従来の法面保護機能の低下や法面端部処理にかかる手間を極力抑え、保護機能及び施工性の向上や工期の短縮を図ることができるとともに、外観上においても美観を向上させることができる。
具体的に例えば、上記調整用法枠の形成に際し、汎用型ブロックと長さの異なる1又は複数種類の調整用ブロックを複数用い、その長さ方向の両端部に必要に応じて前記汎用型や調整用ブロックを配して長さ方向の端部相互を接合することで、調整用と汎用型ブロック、又は調整用ブロックどうしによって調整用法枠を形成したり、又は、格子状法枠形成時の調整用法枠の形成に際し、調整用法枠の隣接する縦及び横枠辺を構成するか、或いは更にこれに隣接して上記一方の枠辺と相対する縦又は横枠辺を構成すべく長さ方向に曲折した屈曲形調整用ブロックを用い、その長さ方向端部に連続すべく必要に応じて汎用型ブロックや、汎用型ブロックと長さの異なる調整用ブロック、或いは隣接する調整用法枠の一部を同時に形成して共用化する前記屈曲形調整用ブロックを配して接合することで、屈曲形調整用ブロックと、汎用型ブロック及び/又は調整用ブロックにより調整用法枠を形成するために、調整用法枠を容易、速やか且つ好適に形成することができ、上記効果を奏する。
【0016】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、格子状法枠形成時の、半端が生じる法面端部の調整用法枠の形成に際し、調整用法枠の斜め状枠辺、或いは斜め状枠辺とこれに隣接する縦及び/又は横枠辺を構成すべく長さ方向に曲折した屈曲形調整用ブロックを法面の端部に配するとともに、該ブロックの長さ方向端部に連続すべく必要に応じて前記汎用型ブロックや、汎用型ブロックと長さの異なる調整用ブロックを配して接合することで、屈曲形調整用ブロックと、汎用型ブロック及び/又は調整用ブロックにより調整用法枠を形成するために、傾斜状の端縁を有して半端となる法面端部にも法枠を容易に形成でき、上記と同様に、法面に従来の如き法枠が形成できずに覆工が行えない半端部をなくすか、極めて少なくでき、従来の法面保護機能の低下や法面端部処理にかかる手間を極力抑え、保護機能及び施工性の向上や工期の短縮、外観上の美観向上を図ることができる。
【0017】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、斜め格子状又は亀甲枠状法枠形成時の、半端が生じる法面隅部の調整用法枠の形成に際し、調整用法枠の隣接する二枠辺を構成すべく平面視略鉤形又は略く字形又は略へ字形に曲折した屈曲形の調整用ブロックを法面隅部に配し、その長さ方向両端部に連続すべく汎用型ブロックや、汎用型ブロックと長さの異なる調整用ブロックを配して接合することで、屈曲形の調整用ブロックとこれに連続や相対する汎用型や調整用ブロックにより調整用法枠を形成するために、従来法枠が形成できなかった半端部となる法面隅部にも法枠を容易に形成でき、法面保護機能の低下や法面端部処理にかかる手間を極力押え、保護機能及び施工性の向上や工期の短縮を図り、外観上の美観を向上させることができる。
【0018】
又、本発明の法枠ブロックの敷設方法は、汎用型と調整用ブロック及び/又は屈曲形調整用ブロックが夫々その長さ方向両端部に幅方向に突出する接合用合端凸部を有し、該合端凸部相互を突き合わせたブロック接合時に、ブロック端部間に合端コンクリート充填用空所を形成するようになし、調整用法枠又は調整用法枠と隣合う所定の法枠にあって、その枠辺を少なくとも1以上の調整用ブロック及び/又は屈曲形調整用ブロックで構成した際に生じる該ブロック端部間の前記空所の法枠内側及び/又は外側に位置する開放部を閉塞すべく、両ブロックの合端凸部に接合用ブロックを当接、接合するために、前記半端が生じる法面端部における調整用法枠の形成に際して、該調整用法枠又は調整用法枠と隣合う所定の法枠においても他の法枠のブロック端部相互の接合と同様に閉合せる空所を合端コンクリートで充足する接合が容易に行え、一様なブロック接合強度を保持して法面保護機能が向上し、又、施工性がよく、外観上の美観を損なうこともない。
【0019】
又、本発明の屈曲形調整用ブロックは、そのブロック本体が、一枠辺部の一端又は両端に平面視略鉤形の交差状をなすべく他枠辺部を屈曲状に連設して長さ方向に曲折した形状となされ、その長さ方向両端部側面、或いは該両端部側面と屈曲状連設部における他枠辺部外側面に、各枠辺部の幅方向に突出する平面視略山形状をなす接合用合端凸部を有し、該合端凸部側面が接合面をなして、汎用型や調整用ブロックの長さ方向端部でその幅方向に突出し平面視略山形状をなす接合用合端凸部側面の接合面と当接可能となされているために、上述の法枠ブロックの敷設方法において、法面に配した際、曲折した長さ方向両端部側面や屈曲状連設部外側面の接合面を縦又は横方向の汎用型ブロックや、該汎用型ブロックと長さの異なる調整用ブロックの接合面に夫々容易、速やか且つ的確に当接、接合することができ、調整用法枠の形成が好適に行える。
【0020】
又、本発明の屈曲形調整用ブロックは、そのブロック本体が、平面視斜め枠辺部の両端にその延長方向での交差形状が略鉤形又は略へ字形をなすべく枠辺部を夫々屈曲状に連設して長さ方向で2段階に曲折した形状となされ、該枠辺部の端縁が、汎用型や調整用ブロックの幅方向に相対して平面視略山形状の合端凸部を有する端部形状に略適合すべく膨出形成されて合端凸部となされ、該合端凸部の長さ方向端部で相離隔して平面視逆ハ字状及び横ハ字状を呈する二側面が、前記汎用型や調整用ブロックの合端凸部の長さ方向端部で相離隔した二側面をなす接合面と同様に、その延長方向での交差角が略直角をなす接合面となされているために、上述の法枠ブロックの敷設方法において、傾斜状の端縁を有して半端となる法面端部に配置しやすく、又、法面端部に配した際、その2段階に曲折した長さ方向の両端面の接合面を縦又は横方向の汎用型ブロックや、該汎用型ブロックと長さの異なる調整用ブロックの接合面に夫々容易、速やか且つ的確に当接、接合することができる。
【0021】
又、本発明の屈曲形調整用ブロックは、そのブロック本体が平面視略鉤形又は略く字形又は略へ字形に曲折した形状となされ、その曲折した両長さ方向端部の端面と両長さ方向に沿う一側面の端部とが接合面をなすか、又は曲折した両長さ方向端部の端面が夫々平面視多屈折状をなし、その幅方向で相離隔する二接合面を有して、汎用型や調整用ブロックの長さ方向端部と当接可能となされているために、上述の法枠ブロックの敷設方法において半端となる法面隅部に配しやすく、又、法面隅部に配した際、その曲折した長さ方向の両端面や長さ方向に沿う一側面端部の接合面を汎用型ブロックや調整用ブロックの端部に夫々容易、速やか且つ的確に当接、接合することができる。
【0022】
又、本発明の接合用ブロックは、そのブロック本体が、汎用型や調整用或いは屈曲形調整用ブロックの幅方向に相対して平面視略山形状の合端凸部を有する端部形状に略適合すべく、平面視相対する上下辺を有して略六角形状をなし、その相離隔して平面視逆ハ字状を呈する二側面が、前記汎用型や調整用或いは屈曲形調整用ブロックの合端凸部の長さ方向端部で相離隔した二側面をなす接合面と同様にその延長方向での交差角が略直角をなす接合面となされているために、上述の法枠ブロックの敷設方法にあってブロック端部間のコンクリート充填用空所の法枠内側及び/又は外側に生じる開放部を閉塞するのに際し、その接合面を前記合端凸部の接合面に当接して容易に行え、ブロック端部間で閉合せる空所を合端コンクリートで充足する接合を的確にして強度面及び施工面でよいとともに、ブロック接合部における外観上の美観を損なうこともない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
まず、法面に格子状をなす多数の法枠を形成する際の本発明の法枠ブロックの敷設方法及びこれに用いる法枠ブロックについて述べる。
図1乃至図8は本発明の法枠ブロックの敷設方法に使用する法枠ブロックの例を示し、図1、図3、図5及び図7は調整用ブロック、図2、図4、図6及び図8は公知の汎用型ブロックの各例を示し、夫々コンクリート等の剛性材料からなり、この汎用型ブロック、調整用ブロックについて順次説明する。
図2(イ)乃至(ニ)に示す汎用型ブロック2は、後述の法面6に連続形成する所定の法枠4の枠辺を構成するものであって、図2(ロ)に示す如く、所定長さの略角棒状のブロック本体21の長さ方向両端部の両側面に、相対して幅方向に突出する平面視略山形状をなす接合用合端凸部22を有し、ブロック本体21の長さ方向端部側において幅方向に離隔せる合端凸部22の二側面が、平面視で長さ方向に対して略45度をなす接合面22aとなされるとともに、該二側面(接合面22a)がその延長方向での交差角が略直角をなしている。
【0024】
又、前記汎用型ブロック2は、図2(イ)乃至(ハ)に示す如くブロック本体21の長さ方向の両端面に、ブロック接合時の位置ずれ防止用の突起23が突設されるとともに、該突起23にブロック本体21の長さ方向に沿い外方に延びる連結用鉄線24が突出され、又、図2(イ)及び(ニ)に示す如くブロック本体21の両側面下位に、夫々長さ方向に沿う凹溝25が設けられて取扱い時の手掛けや間詰材等との一体性強化に供するようになされている。
この図2の汎用型ブロック2は上面が平面状となされているが、他の例として図6(イ)乃至(ニ)に示す如く、その上面に、降雨時の流水溝をなす長さ方向に沿う溝部26(その幅が長さ方向両端部で末広がり状をなす)が設けられたものもある。尚、図6の汎用型ブロック2は、溝部26以外は図2の汎用型ブロック2と略同形状、同構造を有する。
【0025】
又、図4(イ)乃至(ニ)に示す汎用型ブロック2aは、後述の法面6の端部に形成する所定の法枠4の端部側枠辺を構成する端部用ブロックであり、前記図2の汎用型ブロック2とともに使用される。
該汎用型ブロック2aは、図4(ロ)に示す如く、所定長さの略角棒状のブロック本体21の長さ方向両端部の一側面に、前記と同様の接合用合端凸部22(接合面22a)を有し、又、他側面がブロック本体21の幅方向の略中央部付近からその長さ方向に延設された突設状となされている。又、図2の汎用型ブロック2と略同様にして、図4(イ)乃至(ハ)に示す如く前記ブロック本体21の長さ方向の両端面(接合面22aと突設状部との間)に突起23及び連結用鉄線24が突設され、又、図4(イ)及び(ニ)に示す如くブロック本体21の両側面下位に夫々長さ方向に沿う凹溝25が設けられている。
この図4の汎用型ブロック2aは上面が平面状となされているが、他の例として図8(イ)乃至(ニ)に示す如く、その上面に溝部26(その幅が長さ方向両端部で合端凸部22のある一側に漸次広がる)が設けられたものもある。尚、図8の汎用型ブロック2aは、その溝部26を除き図4の汎用型ブロック2aと略同形状、同構造を有し、前記図6の上面に溝部26を有する汎用型ブロック2とともに使用される。
【0026】
図1(イ)、(ロ)及び(ト)に示す調整用ブロック1、図1(ハ)及び(ト)に示す調整用ブロック1a、図1(ニ)及び(ト)に示す調整用ブロック1b、図1(ホ)及び(ト)に示す調整用ブロック1c、図1(ヘ)及び(ト)に示す調整用ブロック1dは、夫々図2の汎用型ブロック2に対応するものであって、該汎用型ブロック2と略同様な形状、構造を有し(ブロック本体11、合端凸部12、接合面12a、突起13、連結用鉄線14、凹溝15は夫々前記ブロック本体21、合端凸部22、接合面22a、突起23、連結用鉄線24、凹溝25と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、そのブロック本体11の長さが前記汎用型ブロック2のブロック本体21とは夫々異なる。
即ち、前記ブロック本体11の長さは、調整用ブロック1では前記ブロック本体21の略半分弱となされ、調整用ブロック1aではこれよりやや長くブロック本体21の略半分強となされ、調整用ブロック1bではこれより更にやや長く且つブロック本体21より短くなされている。又、調整用ブロック1cではブロック本体21よりやや長く、調整用ブロック1dではこれより更にやや長くなされている。
【0027】
尚、図1に示すものは一例であって、前記ブロック本体11の長さはブロック本体21(汎用型ブロック2)より短くても長くてもよく、種々変更可能であるとともに、長さの種類も上述の長短5種類に限らず適宜であればよく、少なくともブロック本体21より短いものを含む適宜複数種類であるのが好ましい。
この調整用ブロック1,1a…は、ブロック本体11の上面が平面状となされているが、その変形例として図5(イ)乃至(ニ)に示す如く、前記と同様の各長さを有するブロック本体11の上面に長さ方向に沿う溝部16が設けられてもよい(調整用ブロック1c,1dについては図示省略)。尚、図5の調整用ブロック1,1a,1bは、図6の上面に溝部26を有する汎用型ブロック2に対応するものであり、該汎用型ブロック2と略同形状(長さは異なる)、同構造を有する。
【0028】
又、図3(イ)、(ロ)及び(ト)に示す調整用ブロック1eは調整用ブロック1に、図3(ハ)及び(ト)に示す調整用ブロック1fは調整用ブロック1aに、図3(ニ)及び(ト)に示す調整用ブロック1gは調整用ブロック1bに、図3(ホ)及び(ト)に示す調整用ブロック1hは調整用ブロック1cに、図3(ヘ)及び(ト)に示す調整用ブロック1iは調整用ブロック1dに夫々対応する端部用ブロックであって、夫々図4の端部用汎用型ブロック2aと略同様な形状(長さは異なる)、構造を有する(ブロック本体11、合端凸部12、接合面12a、突起13、連結用鉄線14、凹溝15は夫々前記ブロック本体21、合端凸部22、接合面22a、突起23、連結用鉄線24、凹溝25と同様であり、その説明は前記のものを援用する)。
【0029】
この図3の端部用の調整用ブロック1e,1f…は上面が平面状となされているが、その変形例として図7(イ)乃至(ニ)に示す如く、その上面に長さ方向に沿う溝部26が設けられてもよい(調整用ブロック1h,1iについては図示省略)。尚、図7(イ)、(ニ)に示す調整用ブロック1eは図5(イ)、(ニ)に示す調整用ブロック1に、図7(ロ)、(ニ)に示す調整用ブロック1fは図5(ロ)、(ニ)に示す調整用ブロック1aに、図7(ハ)、(ニ)に示す調整用ブロック1gは図5(ハ)、(ニ)に示す調整用ブロック1bに夫々対応する端部用ブロックであって、夫々図8の端部用汎用型ブロック2aと略同形状(長さは異なる)、同構造を有する。
尚又、端部用の調整用ブロック1e,1f…の長さについても、上述した如く調整用ブロック1,1a…に応じて適宜変更可能である。
【0030】
次に、本発明の法枠ブロックの敷設方法について順次説明する。
図9は本発明の法枠ブロックの敷設方法の一実施形態を示す法面の展開図である。この場合、法面6に格子状の多数の所定の法枠4を形成すべく、所定長さの汎用型ブロック2(図2に示す)を縦横に連続的に多数配するとともに、法面6の端部に端部用の所定長さの汎用型ブロック2a(図4に示す)を配し、汎用型ブロック2,2aの長さ方向の端部相互を接合するが、その際、汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6の上端部側に法枠4が形成できない半端が生じる。
そのため、前記法面6の半端が生じる上端部にあって、端部縦方向の汎用型ブロック2aの上側に端部用の調整用ブロック1e、縦方向の各汎用型ブロック2の上側に調整用ブロック1を夫々1個縦方向に配し、その上端部間に端部用汎用型ブロック2aを夫々横方向に配して各ブロックの長さ方向の端部相互を接合することで、前記半端部を略充足すべく、左右に相対する前記調整用ブロック1,1e又は調整用ブロック1と上下に相対する汎用型ブロック2,2aによる略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を、夫々略正方形状の所定の各法枠4の上側に連続的に連結形成する。
尚、本実施形態では法面6の半端部を充足するために、図1(イ)、(ロ)及び図3(イ)、(ロ)に示す調整用ブロック1,1eを使用しているが、半端部の寸法長さに応じて適宜長さのものを使用し、法長(縦方向全長)寸法を適宜に調節すればよく、又、複数種類の長さの調整用ブロックの中から半端部に適合するブロックを選択使用するのが好ましい。
【0031】
ここで、前記法枠4や調整用法枠5の形成に際する各ブロックの長さ方向の端部相互の接合、即ち、同種又は異種の汎用型ブロック2,2aの接合や調整用ブロック1,1eと汎用型ブロック2,2aの接合について総括的に説明すると、図9及び図10に示す如く、調整用ブロック1,1eや汎用型ブロック2,2aの合端凸部12,22(接合面12a,22a)相互を突き合わせ、ブロック本体11,21の長さ方向端面の突起13,23を夫々係合させて各ブロックを位置決めすることで、接合するブロック1,1e,2,2aの端部間に閉合せる合端コンクリート充填用空所7を形成する。
その後、前記空所7内にあって各ブロック本体11,21の端部から突出した連結用鉄線14,24相互を緊結し、空所7内に合端コンクリート8を充填することにより接合を完了するものである。尚、図9においては、ブロック接合部の空所7に合端コンクリート8の未充填部分と充填済み部分とが混在した状態を示す(以下の実施形態においても同様)。
【0032】
図11は本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、この場合も、前記と同様に所定の法枠4を形成すべく汎用型ブロック2,2aを縦横に配しその端部相互を接合するが、その際、汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6の左上端部側に法枠4が形成できない半端が生じる。
そのため、前記法面6の半端が生じる左上端部にあって、端部用の調整用ブロック1eを左端縦方向の汎用型ブロック2aの上側に1個縦方向に、調整用ブロック1を左から2番目の縦方向の汎用型ブロック2の上側に2個縦一列状に夫々接合し、相対する前記縦方向の調整用ブロック1,1eの上端部間に汎用型ブロック2を横方向に接合することで、左右に相対する調整用ブロック1,1eと上下に相対する汎用型ブロック2による略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を形成する。このとき、調整用法枠5の右隣の法枠4は、その左縦枠辺を縦一列状の2個の調整用ブロック1によって形成し、本来の法枠4に近似した一種の変形をなす。
【0033】
又、前記と同様にして、調整用ブロック1を左から3番目の縦方向の汎用型ブロック2の上側に1個縦方向に、左から4番目の縦方向の汎用型ブロック2の上側に2個縦一列状に夫々接合し、相対する前記縦方向の調整用ブロック1の上端部間に汎用型ブロック2を横方向に接合することで、調整用ブロック1と汎用型ブロック2による前記と同様の調整用法枠5を形成する。このときも、調整用法枠5の右隣の法枠4の左枠辺を前記と同様に形成する。
即ち、前記半端部を略充足すべく、2個の調整用法枠5を夫々略正方形状の所定の法枠4に連続的に連結形成するものである。
尚、この場合においても、法面6の半端部を充足するために、図1(イ)、(ロ)及び図3(イ)、(ロ)に示す調整用ブロック1,1eを使用しているが、前記と同様に半端部に応じて適宜長さの調整用ブロックを使用し、法長(縦方向全長)寸法を適宜に調節すればよく、又、複数種類の長さの調整用ブロックから適宜選択使用すればよい。
【0034】
又、図11及び図12(イ)に示す如く、前記調整用法枠5の右隣の法枠4の左枠辺は縦一列状の2個の調整用ブロック1によって形成するが、そのブロック接合部には係合用として接合用ブロック3を使用することで、ブロック接合部にその周囲が閉合された合端コンクリート充填用空所7を形成する。
前記接合用ブロック3は、例えば図13(イ)乃至(ニ)に示す如く、恰も前記汎用型ブロック2の端部、即ち合端凸部22を具備した部位のみを切り離した如き形状、構造を有するものである。
具体的には、接合用ブロック3は、図13(ロ)に示す如く、平面視相対する上下辺を有して略六角形状のブロック本体31の外郭を形成し、且つ平面視逆ハ字状を呈するとともに、その延長方向での交差角が略直角をなす離隔した二側面を接合面32とし、図13(イ)乃至(ニ)に示す如く、前記二側面(接合面32)間の側面にブロック接合時の位置決め用の突起33が突設されるとともに、該突起33に外方に延びる連結用鉄線34が突出されている。
尚、前記ブロック本体31の上面は平面状となされているが、図14(イ)(図12(イ)に相当)に示すように調整用ブロック1…や汎用型ブロック2…が上面に溝部16,26を有する場合には、その変形例として図14(ロ)乃至(ホ)に示す如く、ブロック接合部で前記溝部16,26が縦、横方向に連通すべくブロック本体31の上面に凹陥部36が設けられる。
【0035】
前記接合用ブロック3の敷設について説明すると、その敷設前にあっては図12(ロ)に示す如く、ブロック接合部における調整用ブロック1、汎用型ブロック2の端部間に生じる空所7が法枠4の内側に向け開放状態であることから、図12(イ)に示す如く、前記空所7の開放部7aを閉塞すべく、換言すれば合端コンクリート充填用の所定の閉合せる空所7を独立して形成すべく、接合用ブロック3をその接合面32を夫々隣合う調整用ブロック1の合端凸部12(接合面12a)に当接するとともに、突起33を隣合う調整用ブロック1の突起13に係合して位置決めし、空所7内で連結用鉄線14,24,34を緊結した後、空所7内に合端コンクリートを充填し、接合部における結合を堅固なものとするものである。
尚、接合用ブロック3は図12(イ)に示すブロック接合部に限らず、例えば後述する図17や図19(ハ)に示す如く、前記と形態の異なるブロック接合部にあっても、前記開放部7aが生じる空所7の開放部7aを閉塞して閉合せるコンクリート充填用空所7を独立して形成すべく、2個隣接(略鉤型)又は対向(略ニ字型)させてその接合面32を接合すべきブロックの合端凸部12(接合面12a)に当接したり、或いは後述する図27(イ)、(ロ)に示す如く、前記空所7を形成すべく、その接合面32を一方の屈曲形調整用ブロック1u,1u′、他方の屈曲形調整用ブロック1t,1t′及び一方の調整用ブロック1の各合端凸部12に当接したり、或いは、図32(イ)、(ロ)及び図34(ハ)に示すものも含めて、屈曲形調整用ブロック1t又は1t′又は1p又は1qどうしと一方の調整用ブロック1の各合端凸部12に当接したり、又、図35(イ)、(ロ)に示す如く、一方の屈曲形調整用ブロック1pの合端凸部12と他方の屈曲形調整用ブロック1y,1y′の中途部に当接したり、一方の調整用ブロック1の合端凸部12と他方の屈曲形調整用ブロック1rの側端部に当接して敷設することもできる。尚又、場合によって図17に示す法面6の端部付近(図では右上側付近)のブロック接合部にあって、接合用ブロック3をその下側に使用するものの法面6側(上側)は閉塞せずに開放したまま(法面6端部の現場打ちコンクリートがこの空所7に充填される)とすることもある。
更に、接合用ブロック3は前記形状となされるのが好ましいが、突起33や鉄線34がなくともよいし、或いは必ずしも前記形状に限定するものではなく、原則的に前記空所7の法枠4の内側に位置する開放部7aを閉塞して他ブロックと接合可能で、独立した空所7を閉合せしめその内部に合端コンクリートを充填可能となしてブロック接合部を形成するものであればよい。
【0036】
図15及び図17は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、この場合も、前記と同様に汎用型ブロック2,2aを縦横に配し接合するが、その際、汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6に法枠4が形成できない半端が生じる。
そのため、図15の場合は、前記法面6の半端が生じる右上端部にあって、右端縦方向の汎用型ブロック2aの上側に端部用の調整用ブロック1eを、右から2番目の縦方向の汎用型ブロック2の上側に調整用ブロック1を夫々1個縦方向に配し、該調整用ブロック1,1eの上端部間に汎用型ブロック2aを横方向に接合することで、左右に相対する調整用ブロック1,1eと上下に相対する汎用型ブロック2,2aによる略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を略正方形状の所定の法枠4の上側に連続的に連結形成する。
又、前記調整用法枠5の上横枠辺をなす汎用型ブロック2aの左側に調整用ブロック1eを1個横方向に、又、下横枠辺をなす汎用型ブロック2の左側に調整用ブロック1を2個横一列状に夫々接合し、相対する前記横方向の調整用ブロック1,1eの左端部間に調整用ブロック1を縦方向に接合することで、前記調整用法枠5の左隣にこれより小型で調整用ブロック1,1eによる略正方形状の調整用法枠5を連続して連結形成する。このとき、前記横一列状の2個の調整用ブロック1は前記小型の調整用法枠5の下隣の所定の法枠4の上横枠辺を形成する。
【0037】
更に、前記法面6の右上端部の半端部の左斜め下方に続く半端部にあっては、前記横一列状の2個の調整用ブロック1を上横枠辺とする法枠4の左縦枠辺を、縦一列状の2個の調整用ブロック1で構成し、更に調整用ブロック1を前記縦一列状の2個の調整用ブロック1の接合部左側に1個、前記法枠4の下横枠辺をなす汎用型ブロック2の左側に一列状に2個夫々横方向に接合し、相対する前記横方向の調整用ブロック1の左端部間に調整用ブロック1を縦方向に接合することで、調整用ブロック1どうしによる前記と同様の小型の調整用法枠5を法枠4に連続して連結形成する。このとき、前記横一列状の2個の調整用ブロック1は形成した調整用法枠5の下隣の所定の法枠4の上横枠辺を形成する。
更に又、前記横一列状の2個の調整用ブロック1を上横枠辺とする法枠4の左縦枠辺を、縦一列状の2個の調整用ブロック1で構成し、以下、上述と同様にして複数の調整用ブロック1を配して調整用ブロック1どうしによる小型の略正方形状をなす調整用法枠5を法枠4に連続形成するものである。
尚、前記調整用ブロック1による枠辺を有する法枠4は、本来の法枠4に近似した一種の変形をなす。
【0038】
又、図17の場合は、前記法面6の半端が生じる左端部にあって、法枠4の横方向の汎用型ブロック2の左側に調整用ブロック1bを1個夫々横方向に配し、その左端部間に汎用型ブロック2aを縦方向に接合することで、調整用ブロック1bと汎用型ブロック2,2aによる略縦長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を略正方形状の所定の法枠4の左側に連続的に連結形成する。
又、前記半端部の上側に続く法面6の左上端部にあって、左端縦方向の汎用型ブロック2aの上側に調整用ブロック1eを1個縦方向に、左から2番目の縦方向の汎用型ブロック2の上側に調整用ブロック1を2個縦一列状に夫々接合し、相対する前記縦方向の調整用ブロック1,1eの上端部間に調整用ブロック1bを横方向に接合することで、調整用ブロック1,1b,1eによる小型の略横長方形状の調整用法枠5を前記略縦長方形状の調整用法枠5の上側に連続形成する。このとき、前記縦一列状の2個の調整用ブロック1は、前記小型の略横長方形状の調整用法枠5の右隣の法枠4の左縦枠辺を形成し、この法枠4は本来の法枠4に近似した一種の変形をなす。
又、前記法面6の左上端部の右斜め上方に続く半端部にあっては、左から3番目と4番目の縦方向の汎用型ブロック2の上側に調整用ブロック1bを夫々1個縦方向に配し、該調整用ブロック1bの上端部間に汎用型ブロック2aを接合することで、左右に相対する調整用ブロック1bと上下に相対する汎用型ブロック2,2aによる略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を所定の法枠4の上側に連続的に連結形成する。
【0039】
更に、前記半端部の右斜め下方に続く半端部にあっては、前記略横長方形状の調整用法枠5の下横枠辺をなす汎用型ブロック2の右側に調整用ブロック1を1個横方向に配し、その右端部下側に調整用ブロック1を1個縦方向に、更にその下端部右側に調整用ブロック1を1個横方向に、更にその右端部下側に調整用ブロック1を1個縦方向に配し(下側の法枠4の縦方向の汎用型ブロック2の上側に配することとなる)接合することで、調整用ブロック1と汎用型ブロック2により、調整用ブロック1で構成する枠辺が階段状に屈曲した異形状の調整用法枠5(枠内が略L字型)を形成する。
尚、該異形状の調整用法枠5にあっては、縦と横方向の調整用ブロック1の接合部に前記接合用ブロック3を2個その接合面32を隣接させて当接(略鉤型)使用する(前述した如くブロック接合部にコンクリート充填用空所7を独立形成すべくなす)ものである。
更に又、前記半端部の右斜め下方に続く半端部にあっては、前記異形状の調整用法枠5の下横枠辺をなす汎用型ブロック2の右側に調整用ブロック1を1個横方向に配し、前記異形状の調整用法枠5の下隣の法枠4の下横枠辺の右側に接合した横方向の汎用型ブロック2の右端部上側に調整用ブロック1を1個縦方向に配し、前記横方向の調整用ブロック1の右端部と縦方向の調整用ブロック1の上端部間に端部用調整用ブロック1m(図16参照)を1個斜め方向に配するとともに、調整用ブロック1mの両端部の接合部(後述の接合面18)に前記の接合用ブロック3を当接使用して接合することで、左縦及び下横枠辺が汎用型ブロック2、上横及び右縦枠辺が調整用ブロック1、右上斜め枠辺が1mによる変形状の調整用法枠5(枠内が正方形の一隅を欠設した略五角形)を形成する。又、この変形状の調整用法枠5の右縦枠辺をなす調整用ブロック1の上下端部右側に横方向の汎用型ブロック2を配して、略縦長方形状の調整用法枠5(図面に一部のみ示す)を所定の法枠4に連続的に連結形成するものである。
【0040】
即ち、図15及び図17の場合においても、前記法面6の半端部を略充足すべく、調整用法枠5を所定の法枠4に連続的に連結形成するものである。
尚、図15及び図17に示す場合も、各ブロックの接合方法は前記と同様であり、又、法枠4の枠辺を一列状の2個の調整用ブロック1により構成する場合も前記図12(イ)と同様に接合用ブロック3を使用する。
又、法面6の半端部を充足するために、図15の場合は図1(イ)、(ロ)及び図3(イ)、(ロ)に示す調整用ブロック1,1eを、図17の場合は前記調整用ブロック1,1eと図1(ニ)に示す調整用ブロック1b、更に図16に示す調整用ブロック1mを夫々使用しているが、半端部に応じて適宜長さの調整用ブロックを適宜組合せて使用し、法長(縦方向全長)寸法及び/又は延長(横方向全長)寸法を適宜に調節すればよく、又、複数種類の長さの調整用ブロックから適宜選択使用するのが好ましい。
又、図15及び図17(右側)の半端部を充足すべく配した複数の調整用ブロック1により調整用法枠5の法面6端部側の枠辺が凹凸起伏状に連続形成されることから、これらの場合には法面6の残余の半端部にコンクリート等の端部処理材が充填されると、この端部処理材が前記枠辺部の凹凸形状との接触により抵抗を得て斜め下方に摺動することなく調整用法枠5と強固に一体化され、調整用法枠5と共に安定した構造の法面覆工ができる利点がある。
尚又、前記端部用の調整用ブロック1mは前記図3に示すものの変形であって、後述する所定の法枠4の略対角線を構成しうる長さの汎用型ブロック2bの長さの略半分程度の長さを有し、主として前記の如く調整用法枠5の斜め枠辺を形成する際に使用され、図16(イ)乃至(ニ)に示す如く、ブロック本体11の長さ方向両端面に、平面視で長さ方向に対して略45度をなす傾斜端面17が対称状に形成され、該傾斜端面17に前記と同様の突起13が突設されるとともに、該突起13に外方に延びる連結用鉄筋14が突出されている。又、前記傾斜端面17の両縁に連設する端面と側面、即ち、ブロック本体11の長さ方向の両端面と、同長さ方向の両端部で前記法面6の内方に臨む傾斜端面17側の側面とがブロック接合時の接合面18をなす。
【0041】
図18(イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、この場合も、図6及び図8に示す上面に溝部26を有する汎用型ブロック2,2aを前記と同様に縦横に配し接合するが、その際、汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6の上端部に半端が生じる。
そのため、図18(イ)の場合は、前記法面6の半端が生じる上端部側にあって、本来半端部を残して敷設形成する所定の法枠4に代えて複数の調整用法枠5(法枠4より小型)を連続的に連結形成することで、所定の法枠4よりも敷設面積を大きくして半端部を充足している。
具体的には、端部縦方向の汎用型ブロック2aの上側に端部用の調整用ブロック1g、更にその上側に端部用の調整用ブロック1fを縦一列状に配し、縦方向の各汎用型ブロック2の上側に調整用ブロック1b、更にその上側に調整用ブロック1aを縦一列状に配し、縦方向に隣合う調整用ブロック1a,1b又は1f,1gの接合端部間に汎用型ブロック2を、調整用ブロック1aどうし、又は、調整用ブロック1a,1fの上端部間に汎用型ブロック2aを夫々横方向に接合して2種類の大きさの略横長方形状をなす調整用法枠5を多数形成する。
即ち、略正方形状の所定の各法枠4の上側に、左右に相対する調整用ブロック1b,1g又は調整用ブロック1bと上下に相対する汎用型ブロック2による略横長方形状の調整用法枠5、左右に相対する調整用ブロック1a,1f又は調整用ブロック1aと上下に相対する汎用型ブロック2,2aによる略横長方形状の調整用法枠5を連続的に順次連結形成して前記半端部を略充足する。
【0042】
又、図18(ロ)の場合は、図18(イ)の変形例であって、法面6の上端部から離れた所定の縦方向の各汎用型ブロック2の上側に順次調整用ブロック1b、調整用ブロック1a、調整用ブロック1、更にその上側の法面6の端部に汎用型ブロック2を縦一列状に配し、相対する前記縦方向の各調整用ブロック1,1a,1bの端部間に夫々汎用型ブロック2を、最上部の縦方向の汎用型ブロック2の上端部間に端部用汎用型ブロック2aを夫々横方向に接合することで、法面6の上端部から離れた所定の法枠4の上側、即ち、法面6の上下方向中途部に、調整用ブロック1bと汎用型ブロック2による略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)、調整用ブロック1aと汎用型ブロック2による前記よりやや小型の略横長方形状の調整用法枠5、調整用ブロック1と汎用型ブロック2による前記より更に小型の略横長方形状の調整用法枠5を順次連続的に形成するとともに、その上側に汎用型ブロック2,2aによる略正方形状の所定の法枠4を連続形成して前記半端部を略充足する。
尚、この場合は調整用法枠5を法面6の半端が生じる端部ではなく、該端部から離れた内方箇所に形成してこれに所定の法枠4を連結形成することで、法面6の半端部を充足しているが、この調整用法枠5の形成箇所は図示のものに限定されず、法面6の形状に応じた適宜箇所であればよい。
【0043】
尚又、図18(イ)及び(ロ)の場合も、各ブロックの接合方法は前記と同様であり、図6及び図8に示す上面に溝部26を有する汎用型ブロック2,2aを使用することから、法面6の半端部を充足するために、図18(イ)の場合は図5(ロ)、(ハ)及び図7(ロ)、(ハ)に示す上面に溝部16を有する調整用ブロック1a,1b,1f,1gを、図18(ロ)の場合は前記調整用ブロック1a,1bと図5(イ)に示す上面に溝部26を有する調整用ブロック1を夫々使用しているが、溝部16,26を有さず上面が平面状をなす調整用ブロック1,1a,1b…及び汎用型ブロック2,2aにより法枠を形成してもよいことは無論である。又、この場合も法長(縦方向全長)寸法を適宜に調節すべく、適宜長さの調整用ブロックを適宜組合せたり、複数種類の長さの調整用ブロックから適宜選択使用してもよい。
【0044】
図19(イ)乃至(ニ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、この場合も、前記と同様に図2及び図4に示す汎用型ブロック2,2aを縦横に配し接合するが、その際、汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6の右端部に半端が生じる。
そのため、図19(イ)の場合は、図18(イ)の場合と同様な方法で、前記法面6の半端が生じる右端部側にあって、本来半端部を残して敷設形成する所定の法枠4に代えて複数の調整用法枠5(法枠4より小型)を連続的に連結形成することで、所定の法枠4よりも敷設面積を大きくして半端部を充足している。
具体的には、横方向の各汎用型ブロック2の右側に調整用ブロック1a、更にその右側に調整用ブロック1を横一列状に配し、該調整用ブロック1,1aの接合端部間に汎用型ブロック2を、調整用ブロック1の右端部間に汎用型ブロック2aを夫々縦方向に接合することで、上下に相対する調整用ブロック1aと左右に相対する汎用型ブロック2による略縦長方形状の調整用法枠5、同様に上下の調整用ブロック1と左右の汎用型ブロック2,2aによる前記よりやや小さい略縦長方形状の調整用法枠5を形成する。即ち、略正方形状の所定の各法枠4の右側に、夫々前記2種類の大きさが異なる略縦長方形状の調整用法枠5を連続的に順次連結形成して前記半端部を略充足する。
【0045】
又、図19(ロ)の場合は、図19(イ)の変形例であって、前記調整用ブロック1,1aの代わりに汎用型ブロック2,2aより長尺の調整用ブロック1c,1hを使用するものである。即ち、端部横方向の汎用型ブロック2aの右側に調整用ブロック1h、横方向の各汎用型ブロック2の右側に調整用ブロック1cを夫々横方向に配し、該調整用ブロック1c,1hの右端部間に汎用型ブロック2aを夫々縦方向に接合することで、上下に相対する調整用ブロック1c,1h又は調整用ブロック1cと左右に相対する汎用型ブロック2,2aによる略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より大型)を所定の各法枠4の右側に連続的に連結形成し、半端部を略充足する。
尚、この図19(ロ)の場合と略同様に、例えば前記図18(ロ)の場合にあっても、上下に隣接する各調整用法枠5における調整用ブロック1,1aに代えて前記長尺の調整用ブロック1c(一列状に配した調整用ブロック1,1aと同長さを有する)を使用することで、上記各調整用法枠5を併合した如き大型の調整用法枠5となすこともできる。
【0046】
又、図19(ハ)の場合も、図19(イ)の変形例であって、図19(イ)において横方向の調整用ブロック1,1aの接合端部間に縦方向の汎用型ブロック2を設けない代わりに、接合用ブロック3を2個上下に対向(略ニ字型)させて前記調整用ブロック1,1aの接合端部に当接、係合することで、上記した如くブロック接合部に独立したコンクリート充填用空所7を形成し、調整用ブロック1,1aと汎用型ブロック2,2aによる略横長方形状の調整用法枠5を略正方形状の所定の各法枠4の右側に連続的に連結形成して半端部を略充足する。
即ち、1個の調整用法枠5を所定の法枠4よりも大型化して半端部を充足するようになし、調整用法枠5の上下横枠辺を一列状の2個の調整用ブロック1,1aにより形成する。
尚、この図19(ハ)の場合と略同様に、前記図18(イ)及び(ロ)の場合にあっても、調整用法枠5における適宜横方向の汎用型ブロック2に代えてブロック接合部に接合用ブロック3を2個左右に対向させて使用することで、1個の調整用法枠5を大型化することもできる。
尚又、図19(イ)乃至(ハ)の場合においても調整用法枠5を法面6の端部に形成しているが、法面6の形状に応じて調整用法枠5を法面6の適宜箇所(端部を除く)に形成するとともに、法面6の右端部側に所定の法枠4を連結形成することで、前記法面6の半端部を充足してもよい。
【0047】
又、図19(ニ)の場合は、図19(イ)の場合と同様にして法面6の右端部の半端部を必要高さまで充足するとともに、該半端部の上側に続く半端部にあって、横方向の汎用型ブロック2の右側に調整用ブロック1aを1個横方向に配し、上下に相対する調整用ブロック1aの右端部間に汎用型ブロック2を縦方向に接合することで、調整用ブロック1aと汎用型ブロック2による略縦長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を所定の法枠4の右隣に連続的に連結形成する。
更に、前記半端部の左斜め上側に続く半端部にあって、前記調整用法枠5の左斜め上側の所定の法枠4の上横枠辺を、横一列状の2個の調整用ブロック1と接合用ブロック3をその内側に接合せしめて構成するとともに、該法枠4(本来の法枠4に近似した一種の変形をなす)の左上側の法枠4(図面では一部のみ表示)の上横枠辺をなす汎用型ブロック2の右側に調整用ブロック1を1個横方向に配し、相対する前記横方向の調整用ブロック1の右端部間に汎用型ブロック2を縦方向に接合するとともに、前記横方向の調整用ブロック1に対向して接合用ブロック3をその外側(法面6側)に接合することで、調整用ブロック1と汎用型ブロック2による略縦長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を法枠4に連続的に連結形成する。更に、該調整用法枠5の上側に同様の調整用法枠5を順次連結形成するものである。
尚、前記図19(イ)乃至(ニ)に示す場合も、各ブロックの接合方法は前記と同様であり、法面6の半端部を充足するために、図1(イ)乃至(ハ)、図1(ホ)及び図3(ホ)に示す調整用ブロック1,1a,1c,1hを使用しているが、延長(横方向全長)寸法及び/又は法長(縦方向全長)寸法を適宜に調節すべく、適宜長さの調整用ブロックを適宜組合せたり、複数種類の長さの調整用ブロックから適宜選択使用してもよい。
【0048】
図20は本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、この場合も、前記と同様に汎用型ブロック2,2a(図2及び図4に示す)を縦横に配し接合するが、その際、汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6の上端部及び左端部側に法枠4が形成できない半端が生じる。
そのため、この場合は、本来半端部を残して敷設形成する所定の法枠4に代えて所定の法枠4よりも大型の調整用法枠5を形成するとともに、これに所定の法枠4よりも小型の調整用法枠5を連続形成することで半端部を充足している。
具体的には、前記法面6の半端が生じる上端部にあって、図外の法面6右側から図示する右から2番目の縦方向の各汎用型ブロック2の上側に、汎用型ブロック2より長尺の調整用ブロック1dを夫々1個縦方向に配し、右から3番目の縦方向の汎用型ブロック2の上側に調整用ブロック1aを2個、接合用ブロック3をその右側に介して縦一列状に接合し、前記縦方向の調整用ブロック1d,1aの最上端部間に汎用型ブロック2aを横方向に接合することで、調整用ブロック1d又は調整用ブロック1a,1dと汎用型ブロック2,2aによる略縦長方形状の調整用法枠5(法枠4より大型)を略正方形状の所定の法枠4の上側に連続的に連結形成する。
又、右から4番目の縦方向の汎用型ブロック2の上側に調整用ブロック1aを1個縦方向に配して前記調整用法枠5の左縦枠辺をなす調整用ブロック1aと相対する上端部間に汎用型ブロック2を横方向に接合することで、調整用ブロック1aと汎用型ブロック2による略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を前記大型の調整用法枠5の左側且つ法枠4の上側に連続的に連結形成する。
【0049】
又、前記半端部に続く法面6の左端部側にあっては、前記略横長方形状の調整用法枠5、その下隣の法枠4、更にその下隣の法枠4の各下横枠辺をなす汎用型ブロック2,2aの左側に、夫々汎用型ブロック2,2aより長尺の調整用ブロック1c,1hを1個横方向に配し、上下に相対する横方向の調整用ブロック1cの左端部間に調整用ブロック1を2個、接合用ブロック3をその右側に介して縦一列状に、又、上下に相対する横方向の調整用ブロック1c,1hの左端部間に汎用型ブロック2を1個縦方向に夫々接合することで、調整用ブロック1,1c又は調整用ブロック1c,1hと汎用型ブロック2による略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より大型)を所定の法枠4の左側に連続して上下に連結形成する。
更に、前記下側の大型の調整用法枠5の下横枠辺をなす調整用ブロック1hの左側に汎用型ブロック2aより長尺の調整用ブロック1iを1個横方向に配し、上横枠辺をなす調整用ブロック1cの左側に、接合用ブロック3をその下側に介して調整用ブロック1b,1を順次横一列状に接合し、上下に相対する横方向の調整用ブロック1,1iの左端部間に汎用型ブロック2aを縦方向に接合することで、調整用ブロック1,1b,1iと汎用型ブロック2,2aによる略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より大型)を先に形成した大型の調整用法枠5の左側に連続して連結形成する。
更に又、形成した調整用法枠5の上横枠辺の一部をなす調整用ブロック1bの左端部上側に、前記上下に位置する上側の大型の調整用法枠5の左縦枠辺の一部をなす調整用ブロック1と平行に調整用ブロック1を1個縦方向に配し、相対する前記縦方向の調整用ブロック1の上端部間に調整用ブロック1bを1個横方向に接合することで、調整用ブロック1,1bによる略横長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を前記大型の調整用法枠5に連続的に連結形成する。
【0050】
尚、図20に示す場合も、各ブロックの接合方法は前記と同様であり、調整用法枠5の枠辺を一列状の2個の調整用ブロックにより構成する場合もそのブロック接合部に前記と同様に接合用ブロック3を使用する。又、法面6の半端部を充足するために、汎用型ブロック2,2aより長尺の調整用ブロック1c,1d,1h,1iを使用しているが、これに代えて汎用型ブロック2,2aより短尺の調整用ブロック1,1a…を適宜組合せて使用してもよく、いずれにしても半端部に応じて適宜長さの調整用ブロックを適宜組合せて使用し、法長(縦方向全長)寸法及び/又は延長(横方向全長)寸法を適宜に調節すればよく、又、複数種類の長さの調整用ブロックから適宜選択使用するのが好ましい。
【0051】
又、図21乃至図24は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法に使用する本発明に係る屈曲形調整用ブロックの実施形態を示し、各ブロックはコンクリート等の剛性材料からなり、調整用法枠5の少なくとも隣接する縦及び横枠辺を構成すべく長さ方向に曲折され、法面6端部の半端部を充足するのに好適に使用され、その敷設方法の説明の前に各屈曲形調整用ブロックについて説明する。
図21(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1sは、そのブロック本体11が例えば図9における法面6の左上端部の調整用法枠5(略横長方形状)の上横枠辺をなす汎用型ブロック2aと左縦枠辺をなす調整用ブロック1eとを恰も一体化した如き形状をなし、図21(ロ)に示す如く、一枠辺部11c(前記汎用型ブロック2aに略相当)の長さ方向左端に、平面視略鉤形の交差状をなすべく他枠辺部11d(前記調整用ブロック1eに略相当)を屈曲状に連設して長さ方向に曲折した形状となされている。
前記各枠辺部11c,11dの長さ方向端部は既に汎用型ブロック2aで説明したと同様の形状、即ち、ブロック本体11(枠辺部11c,11d)の長さ方向両端部の一側面(内側面)に、各枠辺部11c,11dの幅方向に突出して平面視略山形状をなす接合用合端凸部12(端部側の側面が接合面12a)を有し、他側面(外側面)が上記幅方向の略中央部付近から長さ方向に延設された突設状となされ、ブロック本体11の長さ方向の両端面(接合面12aと突設状部との間)に突起13及び連結用鉄線14が突設され、ブロック本体11(枠辺部11c,11d)の両側面下位に長さ方向に沿う凹溝15が設けられている。
又、図21(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1s′は、前記屈曲形調整用ブロック1sと平面視で略左右対称な形状で、その構造は前記と同様である。
【0052】
図22(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1tは、そのブロック本体11が例えば図11における法面6の上端部略中央の調整用法枠5(略横長方形状)の上横枠辺をなす汎用型ブロック2と左縦枠辺をなす調整用ブロック1とを恰も一体化した如き形状をなし、図22(ロ)に示す如く、一枠辺部11c(前記汎用型ブロック2に略相当)の長さ方向左端に、平面視略鉤形の交差状をなすべく他枠辺部11d(前記調整用ブロック1に略相当)を屈曲状に連設して長さ方向に曲折した形状となされている。
前記ブロック本体11(枠辺部11c,11d)の長さ方向両端部は、その両側面が幅方向に膨出して夫々平面視略山形状の接合用合端凸部12が形成され、前記両端部で相離隔して平面視逆ハ字状及び横ハ字状を呈する二側面が、前記汎用型や調整用ブロック2,1,1a,1b…の合端凸部22,12の長さ方向端部で相離隔した二側面をなす接合面22a,12aと同様に、その延長方向での交差角が略直角をなす接合面12aとなされるとともに、該二側面(接合面12a)間の端面に外方へ延びる連結用鉄線14が突出され、ブロック本体11(枠辺部11c,11d)の両側面下位に長さ方向に沿う凹溝15が設けられている。
又、図22(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1t′は、前記屈曲形調整用ブロック1tと平面視で左右対称な形状で、その構造は前記と同様である。
【0053】
図23(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1uは、そのブロック本体11が例えば図9における法面6の上端部(左右端部を除く)の調整用法枠5(略横長方形状)の上横枠辺をなす汎用型ブロック2aと左縦枠辺をなす調整用ブロック1とを恰も一体化した如き形状をなし、図23(ロ)に示す如く、一枠辺部11cの長さ方向左端に、平面視略鉤形の交差状をなすべく他枠辺部11dを屈曲状に連設して長さ方向に曲折した形状となされている。
前記一枠辺部11cは前記汎用型ブロック2aに略相当すべく、長さ方向右端部に前記屈曲形調整用ブロック1sと同様の合端凸部12(接合面12a)、突起13を有して連結用鉄線14が突出され、他枠辺部11dは前記調整用ブロック1に略相当すべく、長さ方向の下端部に前記と同様の合端凸部12(接合面12a)、突起13を有して連結用鉄線14が突出され、上端部(一枠辺部11cとの連設部側)の一側(外側)に合端凸部12(接合面12a)を、又、上端面に突起13を有し、一枠辺部11c左端部との連設部に前記上端面と連設する切欠凹所を設けて連結用鉄線14が外方に向け突出され、ブロック本体11(枠辺部11c,11d)の両側面下位に長さ方向に沿う凹溝15が設けられている。
又、図23(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1u′は、前記屈曲形調整用ブロック1uと平面視で略左右対称な形状で、その構造は前記と同様である。
【0054】
図24(イ)及び(ロ)に示す屈曲形調整用ブロック1vは、前記屈曲形調整用ブロック1uの変形であって、そのブロック本体11が例えば図9における法面6の上端部(左右端部を除く)の調整用法枠5(略横長方形状)の上横枠辺をなす汎用型ブロック2aと左右縦枠辺をなす調整用ブロック1とを恰も一体化した如き形状をなし、図24(ロ)に示す如く、一枠辺部11cの長さ方向左右両端に平面視略鉤形の交差状をなすべく他枠辺部11dを屈曲状に連設して長さ方向に曲折した形状となされている。
前記一枠辺部11cは前記汎用型ブロック2aに略相当し、又、両方の他枠辺部11dは前記と同様に調整用ブロック1に略相当して合端凸部12(接合面12a)、突起13、連結用鉄線14を有し、枠辺部11c,11dの各連設部(一枠辺11cの左右両端部)に、枠辺部11dの上端面と連設する切欠凹所を設けて連結用鉄線14が外方に向け突出され、ブロック本体11(枠辺部11c,11d)の両側面に凹溝15を有している。
又、前記図21乃至図24に示す屈曲形調整用ブロック1s,1t…のブロック本体11に設けた各合端凸部12の接合面12aが、汎用型ブロック2,2aや調整用ブロック1,1a…の合端凸部22,12の接合面22a,12aと当接可能、即ち前述したようにブロック相互が接合可能な構造を有している。
【0055】
しかして、図25乃至図27は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、縦横に接合する汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6の端部に半端が生じるため、上記屈曲形調整用ブロック1s,1t…を用いた調整用法枠5によって、法面6の半端部を略充足したものである。
図25(イ)及び(ロ)は前記図9に示すものの変形例であり、図25(イ)の場合は、図9における、法面6の左上端部の汎用型ブロック2aと調整用ブロック1eに代えて図21(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1sを用い、該ブロック1sとその各端部に連続する横方向の汎用型ブロック2、縦方向の調整用ブロック1により調整用法枠5を形成するとともに、図9における、法面6の右上端部の汎用型ブロック2aと調整用ブロック1eに代えて図21(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1s′を用い、該ブロック1s′とその各端部に連続する横方向の汎用型ブロック2、縦方向の調整用ブロック1により調整用法枠5を形成する他は、前記図9と同様のものである。
図25(ロ)の場合は、前記の如く屈曲形調整用ブロック1s,1s′の使用に加え、図9における、法面6の上端部の汎用型ブロック2aと調整用ブロック1に代えて図23(イ)乃至(ニ)及び図24に示す屈曲形調整用ブロック1u,1vを用いて調整用法枠5を形成するものである。具体的には、法面6の左上端部の屈曲形調整用ブロック1sの右端部に連続すべく、右隣の調整用法枠5の一部(上横及び左縦枠辺)を同時に形成して共用化する屈曲形調整用ブロック1uを配し、その右端部に連続すべく前記と同様に屈曲形調整用ブロック1uを配し、更にその右端部に連続すべく、右隣の調整用法枠5の一部(上横及び左右縦枠辺)を同時に形成して共用化する屈曲形調整用ブロック1vを配し、更にその右隣に屈曲形調整用ブロック1s′を連続して接合する。
即ち、調整用法枠5を、屈曲形調整用ブロック1sとその各端部に連続する屈曲形調整用ブロック1uの一部(縦方向の枠辺部11d)と、横方向の汎用型ブロック2により形成したり、同様に屈曲形調整用ブロック1uと相隣る屈曲形調整用ブロック1uの一部(縦方向の枠辺部11d)と横方向の汎用型ブロック2により形成したり、屈曲形調整用ブロック1vとその各端部に連続する横方向の汎用型ブロック2により形成したり、屈曲形調整用ブロック1s′とその各端部に連続する屈曲形調整用ブロック1vの一部(縦方向の枠辺部11d)と、横方向の汎用型ブロック2により形成する。
尚、上記図25(ロ)の更なる変形例として、その右上端部の屈曲形調整用ブロック1s′,1vに代えて図25(ハ)に示す如く、法面6の左上端部の屈曲形調整用ブロック1s右隣の屈曲形調整用ブロック1uをその右端部まで4個連続させて配し、右端部縦方向の汎用型ブロック2aの上側に配した調整用ブロック1eと接合して各調整用法枠5を形成することもできる。
【0056】
図26(イ)及び(ロ)は、法面6の右端部に生じた半端部を法枠4に連続的に連結形成する調整用法枠5によって充足するものであり、図26(イ)の場合は、法面6端部の各法枠4の右側に汎用型ブロック2の端部にその一端部が連続すべく前記屈曲形調整用ブロック1u(調整用法枠5の上横及び右縦枠辺を構成する)を配するが、その際、屈曲形調整用ブロック1uの他(下)端部に連続すべく、下隣の調整用法枠5の一部(上横及び右縦枠辺)を同時に形成して共用化する屈曲形調整用ブロック1uを配するようにして接合することで、屈曲形調整用ブロック1uとこれに隣接する屈曲形調整用ブロック1uの一部(横方向の枠辺部11d)と縦方向の汎用型ブロック2により縦長状の調整用法枠5(法枠4より小型)を夫々形成する。
図26(ロ)の場合は、法面6端部の上下一つおきの法枠4の右側に汎用型ブロック2の端部にその端部が連続すべく前記屈曲形調整用ブロック1v(調整用法枠5の上下横及び右縦枠辺を構成する)を配して接合することで、屈曲形調整用ブロック1vと縦方向の汎用型ブロック2により縦長状の調整用法枠5(法枠4より小型)を形成するとともに、上下の屈曲形調整用ブロック1v間(屈曲状連設部間)に法枠4の縦方向の汎用型ブロック2と略平行に端部用汎用型ブロック2aを配して接合することで、左右に相対する汎用型ブロック2,2aと上下の屈曲形調整用ブロック1vの一部(横方向の枠辺部11d)により縦長状の調整用法枠5(法枠4より小型)を形成する。
【0057】
図27(イ)及び(ロ)は、法面6の上端部に生じたその上端縁が左下がりの傾斜状をなす半端部を調整用法枠5によって充足するものであり、図27(イ)の場合は、法面6の右上側の所定の法枠4の上横枠辺及び左縦枠辺の上半部を前記屈曲形調整用ブロック1u、前記法枠4の左縦枠辺の下半部を調整用ブロック1(屈曲形調整用ブロック1uとの接合部右側に接合用ブロック3を使用)により形成し、この法枠4(本来の法枠4に近似した一種の変形をなす)の左隣に図22(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1tを配し、その一端部を前記屈曲形調整用ブロック1uと調整用ブロック1の接合部に、他端部を前記法枠4の斜め左下隣の法枠4の上横枠辺をなす汎用型ブロック2の左端部に夫々接合することで、屈曲形調整用ブロック1tとその各端部に連続する縦方向の調整用ブロック1、横方向の汎用型ブロック2による横長状の調整用法枠5(法枠4より小型)を形成する。
更に、法面6の左斜め下方に続く半端部にあっては、前記調整用法枠5の斜め左下隣に本来形成すべき所定の法枠4の上横及び左縦枠辺をなす汎用型ブロック2に代え、屈曲形調整用ブロック1tの一端部に縦方向に調整用ブロック1を配して(接合部右側に接合用ブロック3が介在)使用することで、屈曲形調整用ブロック1tと調整用ブロック1及び隣接する2個の汎用型ブロック2による調整用法枠5(所定の法枠4に近似した一種の変形した法枠4)を形成する。
この調整用法枠5の左隣には前記と略同様に(調整用法枠5を所定の法枠4とみなして)屈曲形調整用ブロック1tを配し、屈曲形調整用ブロック1tと調整用ブロック1と汎用型ブロック2による横長状の調整用法枠5(法枠4より小型)を形成する。
図27(ロ)の場合は、法面6の上端縁が図27(イ)の場合と逆方向の右下がりの傾斜状をなすことから、調整用法枠5の形成に際して、前記屈曲形調整用ブロック1t,1uと平面視で左右対称形状をなす、図22(ホ)及び図23(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1t′,1u′を使用する他は図27(イ)の場合と基本的に同様(但し、左右方向が逆)である。
【0058】
尚、図25乃至図27の各場合において、各ブロックの接合方法は基本的に前記と同様であり、法面6端部の半端部を充足するために、前記屈曲形調整用ブロック1s,1t,1u,1vを使用しているが、法面6の半端部の大きさや形状によっては、屈曲形調整用ブロック1s,1t,1u,1vの枠辺部11c,11dの一方又は両方の長さを調整用ブロックと同様に種々の長さにして使用することで、種々の大きさや形状の調整用法枠5を形成して半端部を充足してもよい。
又、前記屈曲形調整用ブロック1s,1t,1u,1vは法面6の端部に使用すべく形成されているが、法面6の適宜箇所で使用可能にその長さ方向端部や屈曲状連設部に合端凸部12(接合面12a)や連結用鉄線14を設けることで、法面6の適宜箇所に調整用法枠5を形成可能としてもよい。
即ち、前記図9、図11、図15、図17乃至図20では、汎用型ブロック2,2aと長さの異なる調整用ブロック1,1a,1b…を用い、調整用と汎用型ブロック1,1a,1b…,2,2a、又は調整用ブロック1,1a,1b…どうしによって調整用法枠5を形成するが、該調整用法枠5を形成すべく相隣接させた調整用と汎用型ブロック1,1a,1b…,2,2a、又は調整用ブロック1,1a,1b…どうしを、予め連結一体化した如き長さ方向に曲折した屈曲形調整用ブロックを用いることで、種々の調整用法枠5を形成してもよい。
【0059】
又、図28乃至図31は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法に使用する本発明に係る屈曲形調整用ブロックの他の実施形態を示し、各ブロックはコンクリート等の剛性材料からなり、特に端縁が傾斜状をなす法面6の半端部を充足するのに好適に使用され、その敷設方法の説明の前に各屈曲形調整用ブロックについて説明する。
図28(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1pは、前記図22(イ)乃至(ニ)に示すものの変形であり、そのブロック本体11が、図28(ロ)に示す如く、平面視で斜め枠辺部11aの両側に、その延長方向での交差形状が略直交状の鉤形をなすべく長さの異なる枠辺部11bが夫々屈曲状に連設され、後述の調整用法枠5の斜め状枠辺とこれに隣接する縦及び横枠辺を構成すべく平面視長さ方向で2段階に曲折した形状となされている。
前記ブロック本体11の曲折した枠辺部11bの長さ方向の両端部には前記図22のものと同様に合端凸部12(接合面12a)及び連結用鉄線14を有するとともに、その長さ方向の両端面に平面視半截状の突起13が付加され、斜め枠辺部11a及び両枠辺部11bの片側面中位に長さ方向に沿う凹溝15が連設されている。
【0060】
図29(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1qは、そのブロック本体11が例えば図17の右端付近における調整用法枠5(枠内が正方形の一隅を欠設した略五角形)の斜め方向の調整用ブロック1mとその両隣の調整用ブロック1とを恰も一体化した如き形状をなし、図29(ロ)に示す如く、平面視で比較的長尺の斜め枠辺部11aの両側に、その延長方向での交差形状が略直交状の鉤形をなすべく同長さの枠辺部11bが夫々屈曲状に連設され、後述の調整用法枠5の斜め状枠辺とこれに隣接する縦及び横枠辺を構成すべく平面視長さ方向で2段階に曲折した形状となされている。
又、前記両枠辺部11bが夫々前記調整用ブロック1に略相当すべく、ブロック本体11の長さ方向の両端部(平面視右端及び下端)に前記と同様の合端凸部12(接合面12a)、突起13を有して連結用鉄線14が突出され、ブロック本体11(斜め枠辺部11a及び両枠辺部11b)の両側面下位に凹溝15が設けられている。
又、図30(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1yは、上記屈曲形調整用ブロック1qの変形例であって、その両端面にある突起13が平面視半截状となされ、ブロック本体11の一枠辺部11bの長さ方向端部(平面視下端)と対向する他端部(斜め枠辺部11aとの連設側)の一側に合端凸部12(接合面12a)を設けるとともに、斜め枠辺部11aと前記一枠辺部11bとの連設部に切欠凹所を設けて連結用鉄線14が外方に向け突出され、且つ、ブロック本体11(斜め枠辺部11a及び両枠辺部11b)の片側面中位に長さ方向に沿う凹溝15が連設されている。
又、図31(イ)及び(ロ)に示す各屈曲形調整用ブロック1r,1r′は、図28の屈曲形調整用ブロック1pの変形例であって、そのブロック本体11が平面視で斜め枠辺部11aの両側に、その延長方向での交差形状が略へ字形をなすべく枠辺部11bが夫々屈曲状に連設され、後述の調整用法枠5の斜め状枠辺とこれに隣接する縦又は横枠辺を構成すべく平面視長さ方向で2段階に曲折した形状をなす。
又、前記ブロック本体11の長さ方向の一端部(平面視枠辺部11bの右端(イ)、又は、左端(ロ))に前記と同様の合端凸部12(接合面12a)を有して連結用鉄線14が突出され、他端部(平面視枠辺部11bの下端)の一側に合端凸部12(接合面12a)を有し、合端凸部12と隣接する端面に外方に向け連結用鉄線14が突出されるとともに、該端面と連設する側面が合端凸部12と左右反対側に位置して接合面12aをなす。尚、ブロック本体11の長さ方向両端面に突起13、又、両側面に凹溝15が設けられてもよい。
【0061】
しかして、図32、図33、図34(ハ)及び図35は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、縦横に接合する汎用型ブロック2,2aのみの敷設では所定の法枠4の形成に際して法面6の端部に半端が生じるため、上記屈曲形調整用ブロック1p,1q…を用いた調整用法枠5によって、端縁が傾斜状をなす法面6の半端部を略充足したものである。
図32(イ)の場合は、前記図27(イ)と一部異なるものの略同様のものであり、法面6の右上側の所定の法枠4の左縦枠辺を縦一列状の2個の調整用ブロック1(接合部右側に接合用ブロック3を使用)により形成し、この法枠4の左隣に図28(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1pを配し、以下図27(イ)と同様に、屈曲形調整用ブロック1pと調整用ブロック1及び汎用型ブロック2による横長状の調整用法枠5(法枠4より小型)を形成し、法面6の左斜め下方に続く半端部も、図27(イ)の屈曲形調整用ブロック1tに代えて前記屈曲形調整用ブロック1pを用いることで、該ブロック1pと調整用ブロック1及び隣接する2個の汎用型ブロック2による調整用法枠5(所定の法枠4に近似)、その左隣に屈曲形調整用ブロック1pと調整用ブロック1及び汎用型ブロック2による横長状の調整用法枠5(法枠4より小型)を形成する。
図32(ロ)の場合は、法面6の上端縁が図32(イ)の場合と左右逆方向の傾斜状をなすことから、調整用法枠5の形成に際して、前記屈曲形調整用ブロック1pを平面視で左右対称状に反転させて使用する他は図32(イ)の場合と基本的に同様(但し、左右方向が逆)である。
【0062】
図33の場合は、法面6の右上側の所定の法枠4の左隣に屈曲形調整用ブロック1y′(図30の屈曲形調整用ブロック1yの変形で、該ブロック1yに更に斜め枠辺部11aと他枠辺部11bとの連設部にも前記と同様の切欠凹所を設けて連結用鉄線14が外方に向け突出したもの)を配し、その一端部を前記法枠4の左縦枠辺をなす汎用型ブロック2の上端部に、他端部を前記法枠4の斜め左下隣の法枠4の上横枠辺をなす汎用型ブロック2の左端部に夫々接合することで、前記屈曲形調整用ブロック1y′及び隣接する2個の汎用型ブロック2による調整用法枠5(枠内が正方形の一隅を欠設した略五角形)を形成する。
更に、法面6の左斜め下方に続く半端部にあっても、調整用法枠5の斜め左下隣に、前記屈曲形調整用ブロック1y′に代えて図30に示す屈曲形調整用ブロック1yを使用して前記と同様にして調整用法枠5を形成し、更にその斜め左下隣に、前記と同様に図29に示す屈曲形調整用ブロック1qを使用して前記と同様の調整用法枠5、更にその斜め左隣に前記と同様に屈曲形調整用ブロック1qを使用して調整用法枠5(図面では一部のみ表示)を順次形成する。
即ち、図32(イ)、(ロ)及び図33の場合は、所定の法枠4に調整用法枠5を連続的に連結形成して前記半端部を略充足し、その際、屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1y′は法面6の端部側で調整用法枠5の斜め状枠辺(法面6の端縁に近接又は略沿う)とこれに隣接する縦(左又は右)及び横(上)枠辺を構成する。
尚、前記図33の場合は、平面形状が近似した3種類の屈曲形調整用ブロック1q,1y,1y′を使用しているが、これに拘束されず、前記3種類のうちの1種類のみを使用したり、或いは適宜2種類のものを使用して対応してもよい。
【0063】
又、図34(イ)乃至(ハ)は、法面6の半端部が前記図33における法面6の半端部と略同勾配の傾斜状端縁を有し、図33において法面6の半端部に隣接する右上側の所定の法枠4(屈曲形調整用ブロック1y′の右隣に位置する)の左縦枠辺(中心線を一点鎖線で示す)から例えば半端部の傾斜状端縁上部までの横方向長さXが異なる(半端部の大きさが異なる)場合の対応例を示す。
図34(イ)の場合は、前記図33の場合に比し前記長さXが短く法面6の半端部が小さい場合であり、図33における屈曲形調整用ブロック1y′に代えて後で詳述する端部用汎用型ブロック2b(図37参照、但し、上面の溝部26のないもの)を、法面6の右上側の所定の法枠4の左隣に法面6の傾斜状端縁に略沿うべく配し、その一端部を前記法枠4の左縦枠辺をなす汎用型ブロック2の上端部に、他端部を前記法枠4の斜め左下隣の法枠4の上横枠辺をなす汎用型ブロック2の左端部にそれぞれ接合することで、汎用型ブロック2b及び隣接する2個の汎用型ブロック2による略直角三角形の調整用法枠5(法枠4の半切形状枠)を形成する。
更に、法面6の左斜め下方に続く半端部にあっても、調整用法枠5の斜め左下隣に、前記と同様に端部用汎用型ブロック2bを使用して形成した前記と同様の調整用法枠5を順次形成する。
【0064】
図34(ロ)の場合は、前記図33の場合に比し前記長さXが長く法面6の半端部が大きい場合であり、法面6の右上側の所定の法枠4の上横枠辺をなす端部用汎用型ブロック2aの左側に端部用調整用ブロック1eを1個横方向に配し、前記法枠4の斜め左下隣の法枠4の上横枠辺をなす汎用型ブロック2の左側に調整用ブロック1を1個横方向に配し(汎用型ブロック2との接合部に接合用ブロック3を使用)、前記と同様の端部用汎用型ブロック2bを法面6の傾斜状端縁に略沿うべく配し、その一端部を前記調整用ブロック1eの左端部に、他端を前記調整用ブロック1の左端部に接合(各接合部に接合用ブロック3を使用)することで、汎用型ブロック2b及び調整用ブロック1,1e、隣接する2個の汎用型ブロック2による略台形状の調整用法枠5(法枠4より大型)を形成する。
更に、法面6の左斜め下方に続く半端部にあっても、調整用法枠5の斜め左下隣に、前記と同様に端部用汎用型ブロック2bを使用して形成した前記と同様の調整用法枠5(但し、調整用ブロック1eの代わりに調整用ブロック1を用いる)を順次形成する。
又、図34(ハ)の場合は、前記図33の場合に比し前記長さXが更に長く法面6の半端部が更に大きい場合であり、前記図34(ロ)における端部用汎用型ブロック2bに代えて屈曲形調整用ブロック1qを用いる他は前記と同様であり、屈曲形調整用ブロック1q及び調整用ブロック1,1e(調整用ブロック1の場合もある)、隣接する2個の汎用型ブロック2による変形台形状の調整用法枠5(法枠4より大型)を形成する。
即ち、法面6の傾斜状端縁を有する半端部の大きさに応じて、前記の如く適宜形状、大きさの調整用法枠5を形成して半端部を略充足することもできる。
【0065】
図35(イ)の場合は、法面6の右上側に前記図33に示す如き調整用法枠5(枠内が正方形の一隅を欠設した略五角形)を形成するが、その際、前記と同様に屈曲形調整用ブロック1y′を用い調整用法枠5の右縦枠辺をなす汎用型ブロック2の上端部と屈曲形調整用ブロック1y′の端部との接合部上側に接合用ブロック3を前記と同様にして使用する。
この調整用法枠5の左隣に図28(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1pを配し、その一端部を前記調整用法枠5の左縦枠辺をなす屈曲形調整用ブロック1y′の一部(縦方向の枠辺部11bの上端部)に、他端部を前記調整用法枠5の斜め左下隣の法枠4の上横枠辺をなす汎用型ブロック2の左端部に夫々接合することで、屈曲形調整用ブロック1pと汎用型ブロック2と屈曲形調整用ブロック1y′の一部(縦方向の枠辺部11b)による横長状の調整用法枠5を形成する。
その際、屈曲形調整用ブロック1p,1y′の接合部にあっては、その合端凸部12どうしの当接に加えて接合用ブロック3を両方の屈曲形調整用ブロック1p,1y′に当接、接合(接合部の上側で法面6側)することで、その周囲が閉合された合端コンクリート充填用の空所7を形成する。
更に、法面6の左斜め下方に続く半端部にあっても、前記横長状の調整用法枠5の斜め左下隣の法枠4の左隣に、前記屈曲形調整用ブロック1y′に代えて図30に示す屈曲形調整用ブロック1yを前記と同様に配し、該屈曲形調整用ブロック1yを使用した調整用法枠5(枠内が正方形の一隅を欠設した略五角形)、更にその左隣に屈曲形調整用ブロック1p,1yと汎用型ブロック2による横長状の調整用法枠5を形成する。
即ち、屈曲形調整用ブロック1p,1y,1y′を使用し、所定の法枠4に調整用法枠5を連続的に連結形成して前記半端部を略充足し、その際、屈曲形調整用ブロック1p,1y,1y′は法面6の端部側で調整用法枠5の斜め状枠辺(法面6の端縁に近接する)とこれに隣接する縦(左、右)及び横(上)枠辺を構成する。
尚、この図35(イ)の場合についても、平面形状が近似した2種類の屈曲形調整用ブロック1y,1y′を使用しているが、これに拘束されず、2種類のうちのいずれか1種類のみを使用して対応してもよい。
【0066】
図35(ロ)の場合は、図32(イ)における屈曲形調整用ブロック1pの代わりに図31(イ)に示す屈曲形調整用ブロック1rを使用した場合であり、屈曲形調整用ブロック1rは法面6の端部側で調整用法枠5の屈折状斜め枠辺とこれに隣接する横(上)枠辺を構成する。
尚、図示しないが、図32(ロ)における屈曲形調整用ブロック1pの代わりに図31(ロ)に示す屈曲形調整用ブロック1r′を使用したり、図35(イ)における屈曲形調整用ブロック1pの代わりに図31(イ)に示す屈曲形調整用ブロック1rを使用してもよく、又、図32乃至図35の各場合において、各ブロックの接合方法は基本的に前記と同様である。
又、図33や図34(ハ)に示すように、法面6の端部側に上記屈曲形調整用ブロック1q,1y,1y′を使用して調整用法枠5の枠辺を形成すると、該枠辺の法面6の端部側に屈曲形調整用ブロック1q,1y,1y′の形状、即ち、曲折してなる斜め枠辺部11aと両枠辺部11bの連設部によって凹部が等間隔に形成され、法面6の残余の半端部にコンクリート等の端部処理材が充填されると、この端部処理材が前記枠辺部の凹部にも充塞されて斜め下方に摺動することなく調整用法枠5と強固に一体化され、調整用法枠5と共に安定した構造の法面覆工ができる利点がある。
尚又、図32、図33、図34(ハ)及び図35に示すように、法面6の傾斜状端縁の勾配(半端部の形状)に応じて適宜の屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1,′,1rを使用すればよく、屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1y′,1rは汎用型ブロック2と相対して調整用法枠5を形成すべくなされ、必要に応じて調整用ブロック1を配して調整用法枠5を形成しているが、調整用法枠5の形成に調整用ブロック1以外の調整用ブロックを使用したり、屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1y′,1rも調整用ブロックと同様に複数種類の長さ、大きさを有するようになし、調整用ブロックとともに調整用法枠5を形成するようにしてもよい。
又、前記屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1y′,1rは、調整用法枠5の斜め状枠辺とこれに隣接する縦及び/又は横枠辺を構成すべく平面視長さ方向で2段階に曲折した形状として敷設しているが、前記斜め状枠辺と隣接する縦や横枠辺も適宜斜め状をなし、全長にわたり調整用法枠5の斜め状枠辺(曲折や湾曲状)を構成すべく平面視で長さ方向に曲折や湾曲した形状として敷設してもよい(図示省略)。
【0067】
尚又、上記各実施形態においては、図示した如き調整用ブロック1,1a,1b…や屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1r,1s,1t…、汎用型ブロック2,2a,2bを使用しているが、本発明の敷設方法において敷設する法枠ブロックの形状や構造、或いはブロック接合部の構造は必ずしも上記のものに限定されず、勿論上面の溝部16,26(屈曲形調整用ブロック1p,1q,1y,1r,1s,1t…の上面に溝部16があってもよい)の有無も無関係に、少なくとも上述した法面6の半端部を略充足すべく、法長(縦方向全長)寸法及び/又は延長(横方向全長)寸法を適宜に調節して調整用法枠5を所定の法枠4に連続的に連結形成しうる本発明の目的に適合する法枠ブロックを使用すればよい。
又、上記各実施形態においては、主として調整用法枠5を半端が生じる法面6の端部に形成するか、法面6の適宜箇所に形成して法面6の端部側に所定の法枠4を連結形成することで、法面6の半端部を充足しているが、法面6の形状に応じて法面6の端部及び適宜箇所の両方に調整用法枠5を形成して所定の法枠4と連続的に連結することで、法面6の半端部を充足してもよい。
更に、本発明の敷設方法は、上記各実施形態に限らず、法面6の上側、下側、左側、右側等の各端部に生じる種々の半端部或いはこれらを適宜組合せた半端部にあっても該半端部を略充足すべく、汎用型ブロック2,2aと異なる各種長さの調整用ブロックや屈曲形調整用ブロック、又、接合用ブロックを用いることで適宜大きさや数の調整用法枠5を所定の法枠4に連続的に連結形成し、法長(縦方向全長)寸法及び/又は延長(横方向全長)寸法を適宜に調節することで対処すればよく、尚又、複数種類の長さの調整用ブロックや形状の異なる複数種類の屈曲形調整用ブロックから選択使用して対処するのが好ましい。
【0068】
次に、法面6に斜め格子状をなす多数の法枠4を形成するに際し、汎用型ブロックのみの敷設では法面6の隅部や端部に半端部が生じる場合について説明する。
図36及び図37は本発明の法枠ブロックの敷設方法に使用する法枠ブロックの更に他の例を示し、図36は本発明に係る屈曲形調整用ブロックの他の実施形態を示し、又、図37は公知の汎用型ブロックを例示し、夫々コンクリート等の剛性材料からなる。
図37(イ)乃至(ニ)に示す汎用型ブロック2bは、図6の汎用型ブロック2とともに使用するものであって、後述の図38乃至図41に示す如く、法面6に前記汎用型ブロック2によって斜め格子状の法枠4を形成する際に、端部に縦又は横方向に配し、端部に位置する法枠4に隣接して、該法枠4を半切した形状(略三角形枠状)の法枠4aを連続形成するものである。
該端部用汎用型ブロック2bは、図8の汎用型ブロック2aの変形であって、前記法枠4の略対角線を構成しうる所定長さのブロック本体21の長さ方向両端面に、平面視で長さ方向に対して略45度をなす傾斜端面27が対称状に形成され、該傾斜端面27に前記と同様な突起23が突設されるとともに、該突起23に外方に延びる連結用鉄線24が突出され、又、ブロック本体21の一側面下位に長さ方向に沿う凹溝25が設けられ、更に、ブロック本体21の上面に溝部26が設けられている。
又、図37(ロ)に示すように、前記傾斜端面27の両縁に連設する端面と側面、即ち、長さ方向の両端面と、長さ方向の両端部で前記法面6の内方に臨む傾斜端面27側の側面とがブロック接合時の接合面28をなす(図38乃至図41参照)。
【0069】
図36(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1jは、図36(ロ)に示す如く、平面視略鉤形に曲折したブロック本体11の曲折した長さ方向の両端面の一部に、平面視で各長さ方向に対して夫々略45度をなす傾斜端面17が同方向に向けて(一直線上にあるべく)形成され、該傾斜端面17に前記と同様な突起13が突設されるとともに、該突起13に外方に延びる連結用鉄線14が突出され、又、図36(イ)乃至(ニ)に示す如く、ブロック本体11の一側面下位に各長さ方向に沿う凹溝15が設けられ、ブロック本体11の上面に溝部16が設けられている。
又、屈曲形調整用ブロック1jは、図36(ロ)に示す如く、前記傾斜端面17の両縁に連設する端面と側面、即ち、ブロック本体11の曲折した両長さ方向の端面と、両長さ方向の端部で前記法面6の内方に臨む傾斜端面17側の側面とがその延長方向での交差角が略直角をなして後述のブロック接合時の接合面18をなし、両長さ方向の端部間に汎用型ブロック2を斜めに接合可能(該汎用型ブロック2を斜辺とする平面視略三角形枠が形成される)となされている。
尚、前記屈曲形調整用ブロック1j及び汎用型ブロック2bにおいても、その変形例として、ブロック本体11,21の上面に溝部16,26が設けられず、上面が平面状等となされてもよい。
尚又、前記屈曲形調整用ブロック1jは、汎用型ブロック2,2bの端部との間にコンクリート充填用空所7を形成すべく接合する都合上、長さ方向両端部が前記傾斜端面17を有する形状であるのが好ましいが、少なくとも平面視略鉤形状で両長さ方向端部の端面と、両長さ方向に沿い法面の内方に臨む一側面の端部とが前記接合面18をなして汎用型ブロック2,2bの端部と接合可能に形成されればよい。
【0070】
しかして、図38(イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図であって、この場合は、法面6に斜め格子状の多数の所定の法枠4を形成すべく、前記所定長さの汎用型ブロック2(図6に示す)を連続的、且つ斜めに多数配してその長さ方向の端部を接合するとともに、端部に所定長さの端部用汎用型ブロック2b(図37に示す)を配して接合することで、端部に位置する法枠4(略正方形枠)に隣接して該法枠4を半切した形状(略三角形枠状)の法枠4aを連続形成するが、その際、汎用型ブロック2,2bのみの敷設では所定の法枠4,4aの形成に際して法面6の隅部に法枠4,4aが形成できない半端が生じる。
そのため、図38(イ)の場合は、前記半端が生じる法面6の対角線上にある左上隅部と右下隅部に、又、図38(ロ)の場合は、半端が生じる法面6の離隔せる右上隅部と右下隅部に、夫々前記屈曲形調整用ブロック1jを、その曲折した両長さ方向の端部を前記2種類の汎用型ブロック2,2bに連続すべく配し(前記接合面18,28相互及び接合面18,22a相互を当接)、上述した如く接合することで、前記法面隅部の半端部を略充足すべく、屈曲形調整用ブロック1jとこれに相対する汎用型ブロック2による略三角形状をなす調整用法枠5(法枠4aより小型、面積が略半分)を所定の法枠4,4aに連続して連結形成する。
【0071】
図39は本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図であって、この場合も、前記と同様に汎用型ブロック2,2bのみの敷設では所定の法枠4,4aの形成に際して法面6の隅部に法枠4,4aが形成できない半端が生じる。
そのため、前記半端が生じる法面6の左上隅部と右下隅部に、夫々屈曲形調整用ブロック1jをその曲折した長さ方向の一端部を前記2種類の汎用型ブロック2,2bに連続すべく配する(前記接合面18,28相互及び接合面18,22a相互を当接)とともに、他端部を汎用型ブロック2に連続すべく配し(前記接合面18,22a相互を当接)、接合することで、前記法面隅部の半端部を略充足すべく、前記と同様に屈曲形調整用ブロック1jとこれに相対する汎用型ブロック2による略三角形状をなす調整用法枠5を所定の法枠4,4aに連続的に連結形成する。
尚、法面6の右側傾斜部分には汎用型ブロック2に代えて端部用の汎用型ブロック2a(図8に示す)を敷設し、各法枠4の外郭を上記傾斜に沿った直線状となしている。
【0072】
図40(イ)、(ロ)は本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、図40(イ)の場合は、前記と同様に法面6に斜め格子状の法枠4、その半切形状(略三角形枠状)の法枠4aを連続形成すべく、汎用型ブロック2,2bを多数配して接合するが、その際、汎用型ブロック2,2bのみの敷設では所定の法枠4,4aの形成に際して法面6の右側の下隅部及び上側部に法枠4,4aが形成できない半端が生じる。
そのため、法面6の半端が生じる右上側部、即ち、右側から左側に斜降状に配置された各汎用型ブロック2の斜め方向上端部に、該汎用型ブロック2の長さ方向に沿うべく調整用ブロック1(図5(イ)に示す)を夫々配し、該調整用ブロック1の斜め方向上端部間に調整用ブロック1と略直交する端部用の汎用型ブロック2a(図8に示す)を連結することで、調整用ブロック1と汎用型ブロック2,2aにより略長方形状の調整用法枠5(法枠4より小型)を法枠4,4aに連続して連結形成し、前記半端部を略充足する。
又、法面6の半端が生じる右下隅部に、前記図36に示す屈曲形調整用ブロック1jと同構造で小型化した平面視鉤形状の屈曲形調整用ブロック1kを用い、その曲折した長さ方向の一端部を調整用ブロック1及び汎用型ブロック2bの端部に当接するとともに、他端部を調整用ブロック1の端部に当接し接合することで、前記法面6の右下隅部の半端部を略充足すべく、前記と同様に屈曲形調整用ブロック1kとこれに相対する調整用ブロック1による小形の調整用法枠5を前記略長方形状の調整用法枠5及び法枠4aに連続的に連結形成する。
更に又、上記屈曲形調整用ブロック1kとの接合に際し、調整用ブロック1を用いずして図40(ロ)に示すように、汎用型ブロック2,2aとの間に接合用ブロック3を夫々接合して異形の調整用法枠5を形成し、前記略長方形状の調整用法枠5及び法枠4aに連続的に連結することもできる。
尚、上記調整用法枠5の形成には、調整用と汎用型ブロック1,2aに代えて図40(ハ)及び(ニ)に示すように、前記屈曲形調整用ブロック1v,1uを用いてもよい。
【0073】
又、図41(イ)乃至(ハ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図(一部展開図)であって、前記と同様に斜め格子状の法枠4やその半切形状(略三角形枠状)の法枠4aの形成に際して、法面6隅部や端部に半端が生じる場合の対応例である。
図41(イ)は、法面6の右下隅部と上端部(右上隅部を含む)に半端部が生じた場合であり、右下隅部には前記図38(イ)、(ロ)で説明したと同様に屈曲形調整用ブロック1jを用いて半端部を略充足し、右上隅部に、前記図40(イ)に示す調整用法枠5(右下隅部)を形成する屈曲形調整用ブロック1kとこれに相対する調整用ブロック1とを恰も一体化した如き小型の枠体をなす隅部用の調整用ブロック1w(それ自体で調整用法枠5をなす)を配するとともに、法面6右端部に調整用ブロック1m(図16参照、但し、図37に示す汎用型ブロック2bと同様に上面に溝部を有するもの)を1個縦方向に配して上下の調整用ブロック1w,1jを連結(調整用ブロック1m,1wの接合部に接合用ブロック3を使用)する。一方、法枠4の枠辺をなす斜めの各汎用型ブロック2の上端部に、その長さ方向に沿うべく調整用ブロック1を夫々配し、法面6の上端部に調整用ブロック1wの左端部に連続するとともに、調整用ブロック1の上端部間に夫々前記調整用ブロック1mを横方向に配して連結(調整用ブロック1,1mの各接合部に接合用ブロック3を使用)する。
即ち、法面6の右上隅部の調整用ブロック1w(調整用法枠5)の左下隣に、調整用ブロック1wの一部とこれに隣接する調整用ブロック1,1m、接合用ブロック3と、調整用ブロック1wに相対する斜めの汎用型ブロック2により異形の調整用法枠5を形成し、その左上隣に、斜めに交差する2個の調整用ブロック1と端部横方向の調整用ブロック1mにより小型の調整用法枠5を形成し、更にその左下隣に、端部横方向の調整用ブロック1mとその両端部の斜めの調整用ブロック1、接合用ブロック3とこれらに相対する斜め交差状の2個の汎用型ブロック2により略逆スペード形枠をなす異形の調整用法枠5を形成し、更にその左上隣に前記と同様の調整用ブロック1,1mにより小型の調整用法枠5を形成し、以下前記と同様に左隣に順次調整用法枠5を形成するものである。
【0074】
図41(ロ)は、法面6の上端部(上隅部を含む)と右端部(下隅部を含む)に半端部が生じた場合であり、法面6の右上下隅部に夫々前記調整用ブロック1j,1wを配して該ブロック1j,1wを連結すべく法面6右端部に前記調整用ブロック1mを1個縦方向に配する一方、法面6下端部に調整用ブロック1wの左端部と端部横方向の汎用型ブロック2bを連結すべく前記調整用ブロック1mを1個横方向に配して連結(調整用ブロック1m,1wの接合部に接合用ブロック3を使用)し、前記と同様に法枠4の枠辺をなす斜めの各汎用型ブロック2の上端部に、その長さ方向に沿うべく調整用ブロック1を夫々配し、法面6の上端部に、屈曲形調整用ブロック1jの左端部に連続するとともに、調整用ブロック1の上端部間に夫々前記調整用ブロック1mを横方向に配して連結(調整用ブロック1,1mの接合部、調整用ブロック1,1jの接合部に接合用ブロック3を使用)し、法面6の左上隅部に前記調整用ブロック1wを配しその両端部を前記調整用ブロック1mと、縦と斜めの汎用型ブロック2b,2に連結(調整用ブロック1m,1wの接合部に接合用ブロック3を使用)する。
即ち、法面6の右下隅部の調整用ブロック1w(調整用法枠5)の左上隣に、調整用ブロック1wの一部とこれに隣接する調整用ブロック1,1m、接合用ブロック3と,調整用ブロック1wに相対する斜めの汎用型ブロック2により異形の調整用法枠5を形成し、その右上隣に、斜めに交差する2個の調整用ブロック1と端部縦方向の調整用ブロック1mにより小型の調整用法枠5を形成し、更にその左上隣(右上隅部)に、屈曲形調整用ブロック1jとその両端部の斜めの調整用ブロック1、接合用ブロック3と、屈曲形調整用ブロック1jに相対する斜めの汎用型ブロック2により異形の調整用法枠5を形成し、更にその左隣に斜めに交差する2個の調整用ブロック1と端部横方向の調整用ブロック1mにより小型の調整用法枠5を形成し、以下その左隣に前記図41(イ)と同様の調整用法枠5を順次形成し、左上隅部に調整用ブロック1wによる調整用法枠5を形成するものである。
又、図41(ハ)は、前記図41(ロ)において法面6の下端部にも半端部が生じる場合であり、この下端部の半端部は前記図41(ロ)の上端部の半端部と同様に対応(但し、上下方向が逆になる)するものである。
【0075】
尚、前記図38乃至図41に示す場合も、各ブロックの接合方法は前記と同様であるとともに、汎用型ブロック2,2a,2bとして上面に溝部26を有したものを敷設することから、調整用ブロック1,1j,1k,1m,1wも上面に溝部16を有するものを敷設しているが、上面に溝部16,26を有さず上面が平面状等の法枠ブロックを敷設してもよい。
即ち、斜め格子状の法枠を形成する場合にあっても、上述した如く、敷設する法枠ブロックの形状や構造、或いはブロック接合部の構造は必ずしも上記実施形態のものに限定されず、少なくとも上述した法面6の半端部を略充足すべく、法長(縦方向全長)寸法及び/又は延長(横方向全長)寸法を適宜に調節して調整用法枠5を所定の法枠4,4aに連続的に連結形成しうる本発明の目的に適合する法枠ブロックを使用すればよい。
【0076】
次に、法面6に亀甲枠状(略正六角形枠状)をなす多数の法枠4を形成するに際し、汎用型ブロックのみの敷設では法面6の隅部や端部に半端部が生じる場合について説明する。
図42乃至図48は本発明の法枠ブロックの敷設方法に使用する法枠ブロックの更に他の例を示し、図42及び図44は調整用ブロック、図47及び図48は本発明の屈曲形調整用ブロックの実施形態を示し、又、図43、図45及び図46は公知の汎用型ブロックを例示し、夫々コンクリート等の剛性材料からなる。
まず、前記亀甲枠状をなす法枠4を形成するための公知の汎用型ブロックについて説明する。
図43(イ)乃至(ニ)に示す汎用型ブロック2′は、法面6に連続形成する亀甲枠状の所定の法枠4の各枠辺を構成する(例えば図49参照)ものであって、前記図6の汎用型ブロック2の変形であり、図43(ロ)に示す如く、所定長さで前記と略同様のブロック本体21の長さ方向両端面(前記突起23を有さない)が、その幅方向略中央部が平面視略く字状に切欠かれて多屈折状となされ、その切欠部を挟んで幅方向に離隔する二面が接合面22a(長さ方向端部の合端凸部22の側面をなし、前記図6のものと延長方向の交差角が異なり略120度をなす)となされ、切欠部側面が凹部29となされる他は前記図6のものと略同様な構造(合端凸部22、連結用鉄線24、凹溝25、溝部26を有する)となされている。
図45及び図46に示す汎用型ブロック2c,2dは、前記汎用型ブロック2′とともに使用するものであって、後述の図49に示す如く、法面6に汎用型ブロック2′によって亀甲枠状の法枠4を形成する際に、汎用型ブロック2cは法面6の端部に横方向に配し、端部に位置する法枠4に隣接して、該法枠4の一部を切除した如き略五角形枠状の法枠4cを連続形成し、汎用型ブロック2dは法面6の端部に縦方向に配し、端部に位置する法枠4に隣接して、該法枠4の略半分を切除した如き略台形枠状の法枠4bを連続形成するものである。
【0077】
図45(イ)乃至(ニ)に示す端部用の汎用型ブロック2cは、前記図37の端部用汎用型ブロック2bの変形でこれと略同様であり、図45(ロ)に示す如く、亀甲枠状の法枠4の相対する縦枠辺間を連結しうる所定長さのブロック本体21の長さ方向両端面が、その幅方向中途部から平面視で長さ方向に対し斜めに凸屈曲した傾斜端面27に対称状に形成されて多屈折状となされ、傾斜端面27に設けた凹部29から長さ方向に沿って外方に連結用鉄線24が突出されるとともに、ブロック本体21の両側面下位に長さ方向に沿う凹溝25、上面に長さ方向にわたる溝部26が夫々設けられ、又、多屈折状をなす長さ方向両端面の幅方向一側(長さ方向と略直交)と他側(法枠内方側に臨むブロック本体21の一側面と連設する凸屈曲状の傾斜端面27端部)、即ち、平面視多屈折状をなす長さ方向の両端面でその幅方向に相離隔する二側面が夫々ブロック接合時の接合面28をなす(図49の接合状態参照)。
又、図46(イ)乃至(ニ)に示す端部用の汎用型ブロック2dは、前記図45の汎用型ブロック2cの変形であり、図46(ロ)に示す如く、亀甲枠状の法枠4の相対する上下角部間を結ぶ対角線を構成しうる所定長さのブロック本体21の長さ方向両端部が、多屈折状で且つ尖端状をなすべく、一側面から他側面側に向け平面視で長さ方向に対し斜めに凸屈曲した傾斜端面27に対称的に形成されるとともに、該傾斜端面27に平面視鉤形状の切欠部20が更に連設され、該傾斜端面27に設けた凹部29から外方に連結用鉄線24が突出され、ブロック本体21の両側面下位に長さ方向に沿う凹溝25、上面に長さ方向にわたる溝部26が夫々設けられ、又、前記多屈折状をなす長さ方向両端面の平面視鉤形状の切欠部20(法枠内方側に臨むブロック本体21の一側面と略直交状の屈曲面)及び傾斜端面27の端部(法枠外方側に臨むブロック本体21の他側面と連設)、即ち、平面視多屈折状をなす長さ方向の両端面でその幅方向に相離隔する二側面が夫々ブロック接合時の接合面28をなす(図49の接合状態参照)。
【0078】
図42(イ)乃至(ハ)に示す各調整用ブロック1A,1B,1Cは、夫々前記図43の汎用型ブロック2′に対応するものであり、汎用型ブロック2′と略同様な形状、構造を有し(ブロック本体11、合端凸部12、接合面12a、連結用鉄線14、凹溝15、溝部16、凹部19は夫々前記ブロック本体21、合端凸部22、接合面22a、連結用鉄線24、凹溝25、溝部26、凹部29と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、そのブロック本体11の長さが前記汎用型ブロック2′のブロック本体21とは夫々異なる。
即ち、前記ブロック本体11の長さは、図42(イ)の調整用ブロック1Aでは前記ブロック本体21の略半分、図42(ロ)の調整用ブロック1Bではブロック本体21よりやや長くその略1倍半、図42(ハ)の調整用ブロック1Cではこれより更に長くブロック本体21の略2倍となされている。
又、図44(イ)乃至(ハ)に示す各調整用ブロック1D,1E,1Fは夫々前記図46に示す汎用型ブロック2dに対応するものであり、汎用型ブロック2dと略同様な形状、構造を有し(ブロック本体11、連結用鉄線14、凹溝15、溝部16、傾斜端面17、接合面18、凹部19、切欠部10は夫々前記ブロック本体21、連結用鉄線24、凹溝25、溝部26、傾斜端面27、接合面28、凹部29、切欠部20と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、そのブロック本体11の長さが前記汎用型ブロック2dのブロック本体21とは夫々異なる。
即ち、前記ブロック本体11の長さは、図44(イ)の調整用ブロック1Dでは前記ブロック本体21の略半分、図44(ロ)の調整用ブロック1Eではこれより長く且つブロック本体21よりも短く、図44(ハ)の調整用ブロック1Fではこれより更に長く且つブロック本体21よりも長くなされている。
尚、前記調整用ブロックの長さは一例であって、他の長さとなされてもよい。
【0079】
図47及び図48に示す各屈曲形調整用ブロックは、所定の法枠4を形成するに際し、後述の法面6の隅部に生じた半端部に使用するものである。
図47(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1Gは、図47(ロ)に示す如く、平面視略鉤形に曲折したブロック本体11の曲折した長さ方向の一端面(平面視右端部)が、前記図45の汎用型ブロック2cの長さ方向端面と同様な形状、構造を有し(連結用鉄線14、傾斜端面17、接合面18、凹部19は夫々前記連結用鉄線24、傾斜端面27、接合面28、凹部29と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、他端面(平面視下端部)が前記図46の汎用型ブロック2dの長さ方向端面と同様な形状、構造を有し(連結用鉄線14、傾斜端面17、接合面18、凹部19、切欠部10は夫々前記連結用鉄線24、傾斜端面27、接合面28、凹部29、切欠部20と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、又、図47(イ)乃至(ニ)に示す如く、ブロック本体11の片側面下位に各長さ方向に沿う凹溝15が設けられ、ブロック本体11の上面に長さ方向にわたり平面視略鉤形状に連設する溝部16が設けられている。
又、前記ブロック本体11の長さは、後述の法面6の隅部に生じた半端部に略対応しうる長さとなされ、前記屈曲形調整用ブロック1Gの場合は、ブロック本体11の平面視略鉤形をなす縦長さが横長さに比しやや長く、且つ両長さが汎用型ブロック2′より長く汎用型ブロック2c,2dより短くなされているが、図47(ホ)乃至(ト)に示す如くその長さは種々の長さとなされてもよい。
即ち、図47(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1Hは、ブロック本体11の平面視略鉤形をなす横長さが前記屈曲形調整用ブロック1Gと略同等で縦長さが更に長くなされて汎用型ブロック2dより短くなされ、又、図47(ヘ)に示す屈曲形調整用ブロック1Jは、ブロック本体11の平面視略鉤形をなす縦長さが汎用型ブロック2′より僅かに長く、横長さが縦長さの略6割程度の長さとなされ、図47(ト)に示す屈曲形調整用ブロック1Kは、ブロック本体11の平面視略鉤形をなす横長さが前記屈曲型調整用ブロック1Jと略同等長さで縦長さの略4割程度の長さとなされ、縦長さが前記屈曲型調整用ブロック1G,1Hの略中間の長さとなされ、各屈曲形調整用ブロック1H,1J,1Kも前記屈曲形調整用ブロック1Gと同構造を有している。
又、前記ブロック本体11の長さ方向両端部で平面視多屈折状をなす各端面の幅方向に相離隔する二接合面18は、汎用型ブロック2′,2c,2dや調整用ブロック1A,1B…の接合面22a,28,12a,18と当接可能となされている。
【0080】
図48(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1Lは、図48(ロ)に示す如く、平面視略鉤形に曲折したブロック本体11の曲折した長さ方向の一端面(平面視右端部)が、前記図43の汎用型ブロック2′の長さ方向端面と同様な形状、構造を有し(合端凸部12、接合面12a、連結用鉄線14、凹部19は夫々前記合端凸部22、接合面22a、連結用鉄線24、凹部29と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、他端面(平面視下端部)が前記図45の汎用型ブロック2cの長さ方向端面と同様な形状、構造を有し(連結用鉄線14、傾斜端面17、接合面18、凹部19は夫々前記連結用鉄線24、傾斜端面27、接合面28、凹部29と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、又、図48(イ)乃至(ニ)に示す如く、ブロック本体11の片側面下位に各長さ方向に沿う凹溝15が設けられ、ブロック本体11の上面に長さ方向にわたり平面視略鉤形状に連設する溝部16が設けられている。
又、前記ブロック本体11の長さも、後述の法面6の隅部に生じた半端部に略対応しうる長さとなされ、前記屈曲形調整用ブロック1Lの場合は、ブロック本体11の平面視略鉤形をなす縦長さが横長さに比しやや長く、且つ両長さが汎用型ブロック2′より長くて汎用型ブロック2cより短く、前記屈曲形調整用ブロック1Gに比し長くなされているが、その長さは必要に応じて他の長さとなされてもよく、例えば図48(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1Mは、屈曲形調整用ブロック1Lと同構造を有し、ブロック本体11の平面視略鉤形をなす横長さが前記屈曲形調整用ブロック1Lの縦長さと略同等で、横長さがその略6割程度の長さとなされている。
又、前記ブロック本体11の長さ方向両端部で多屈折状をなす各端面の幅方向に相離隔する二接合面12a,18は、汎用型ブロック2′,2c,2dや調整用ブロック1A,1B…の接合面22a,28,12a,18と当接可能となされている。
尚、前記図47及び図48に示す屈曲形調整ブロック1G,1H…の長さは一例であって、調整用ブロックの長さに応じて適宜他の長さとなされてもよい。
【0081】
しかして、図49は本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の展開図であって、法面6に亀甲枠状(略正六角形枠状)の多数の所定の法枠4を形成すべく、前記所定長さの汎用型ブロック2′(図43に示す)を連続的、且つ縦及び斜めに多数配してその長さ方向の端部を接合するとともに、法面6の上下端部に所定長さの端部用汎用型ブロック2c(図45に示す)を横方向に配して接合することで、端部に位置する法枠4(略正六角形枠状)に隣接して該法枠4の一部を切除した如き略五角形枠状の法枠4cを連続形成し、法面6の左右端部所定箇所に所定長さの端部用汎用型ブロック2d(図46に示す)を縦方向に配して接合することで、端部に位置する法枠4(略正六角形枠状)に隣接して該法枠4の略半分を切除した如き略台形枠状の法枠4bを連続形成するが、その際、汎用型ブロック2′,2c,2dのみの敷設では所定の法枠4,4b,4cの形成に際して法面6の隅部(左上隅部、右下隅部)に法枠4,4b,4cが形成できない半端が生じるため、前記屈曲形調整用ブロック1H(図47(ホ)に示す)を用いた調整用法枠5によって半端部を略充足したものである。
即ち、前記半端が生じる法面6の対角線上にある左上隅部と右下隅部に、屈曲形調整用ブロック1Hを、その曲折した長さ方向一端部を法枠4cの枠辺をなす横と縦の汎用型ブロック2c,2′に、他端部を法枠4の枠辺をなす縦と斜めの汎用型ブロック2′に連続すべく夫々配し(前記接合面18,28相互及び接合面18,22a相互を当接)、前記と同様に接合することで、前記法面6の隅部の半端部を略充足すべく、屈曲形調整用ブロック1Hとこれに相対する縦及び斜めの汎用型ブロック2′による略直角台形枠状をなす調整用法枠5(法枠4cより小型、面積が略半分)を所定の法枠4,4cに連続して連結形成する。このとき、前記屈曲形調整用ブロック1Hは調整用法枠5の隣接する二枠辺を構成する。
【0082】
図50(イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、前記と同様に汎用型ブロック2′,2c,2dのみの敷設では所定の法枠4,4b,4cの形成に際して法面6の上端部(隅部を含む)に半端が生じる場合の対応例である。
図50(イ)の場合は、法面6の上側半端部に隣接する法枠4,4bの上側枠辺をなす斜めの汎用型ブロック2′の上端部に連続すべく調整用ブロック1A(図42(イ)に示す)を夫々縦方向に配するとともに、各調整用ブロック1Aの上端部間を連結すべく汎用型ブロック2cを横方向に配する一方、法面6の左上隅部に屈曲形調整用ブロック1G(図47(ロ)に示す)を、その曲折した長さ方向一端部を前記汎用型ブロック2cと調整用ブロック1Aに、他端部を法枠4の枠辺をなす縦と斜めの汎用型ブロック2′に夫々連続すべく配し接合する。
即ち、法面6の上側半端部では、上端部横方向の汎用型ブロック2cとその両側の縦方向の2個の調整用ブロック1Aと、前記汎用型ブロック2cに相対する斜め交差状の2個の汎用型ブロック2′により略扁平五角形枠状の調整用法枠5(法枠4cを変形小型化)を横方向に連続形成し、左上隅部では、屈曲形調整用ブロック1Gとこれに相対する斜めの汎用型ブロック2′と縦の調整用ブロック1Aによって小型の略直角台形枠状の調整用法枠5(前記調整用法枠5より小型、面積は略半分)を法枠4に連続形成する。
又、図50(ロ)の場合は、法面6の上側半端部に前記調整用ブロック1Aに代えてこれより長尺の調整用ブロック1B(図42(ロ)に示す)を前記と略同様に縦方向に配するとともに、各調整用ブロック1Bの上端部間を連結すべく汎用型ブロック2cを横方向に配する一方、法面6の右上隅部に屈曲形調整用ブロック1P(前記図47(ホ)の屈曲形調整用ブロック1Hと左右対称状で、平面視略鉤形状の縦長さを長尺化したもの)を、その曲折した長さ方向一端部を前記汎用型ブロック2c、調整用ブロック1Bに、他端部を法枠4の枠辺をなす縦と斜めの汎用型ブロック2′に夫々連続すべく配し接合する。
即ち、法面6の上側半端部では、前記と同様に上端部横方向の汎用型ブロック2cと縦方向の2個の調整用ブロック1Bと斜め交差状の2個の汎用型ブロック2′により略五角形枠状の調整用法枠5(法枠4cを変形大型化)を横方向に連続形成し、右上隅部では、屈曲形調整用ブロック1Pとこれに相対する斜めの汎用型ブロック2′と縦の調整用ブロック1Bにより略直角台形枠状の調整用法枠5(前記調整用法枠5より小型、面積は略半分)を法枠4に連続形成する。
【0083】
又、図51(イ)乃至(ハ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図(一部展開図)であって、前記と同様に法面6の左端部(隅部を含む)や、左端部(隅部を含む)と上端部(隅部を含む)、或いは更に右下隅部に法枠4,4b,4cが形成できない半端が生じる場合の対応例である。
図51(イ)は、法面6の左端部(隅部を含む)に半端が生じる場合であり、左側半端部に近接する法枠4,4cの枠辺をなす縦と斜めの汎用型ブロック2′の各接合部(計3箇所)に連続すべく、調整用ブロック1Aを前記斜めの汎用型ブロック2′と左右対称状に斜め方向に配するとともに、左端部の上下方向中間部にあって前記調整用ブロック1Aの左端部間を連結すべく調整用ブロック1B(図42(ロ)に示す),1E(図44(ロ)に示す)を縦方向に連続して配し接合することで、前記調整用ブロック1Bとその上下両端の斜めの2個の調整用ブロック1Aと、これに相対する縦と斜めの計3個の汎用型ブロック2′により略六角形枠状の調整用法枠5(法枠4の変形)を形成し、その下隣に前記調整用ブロック1Eとその上下両端の斜めの2個の調整用ブロック1Aと、調整用ブロック1Eに相対する縦方向の汎用型ブロック2′により略扁平台形枠状の調整用法枠5(法枠4bの変形小型化)を法枠4に連続形成する。
一方、法面6の左上隅部に屈曲形調整用ブロック1K′(図47(ト)に示す屈曲形調整用ブロック1Kの左右対称状をなすもの)を、その曲折した長さ方向一端部を法枠4cの枠辺をなす横と縦の汎用型ブロック2c,2′に、他端部を前記斜めの調整用ブロック1Aと縦方向の調整用ブロック1Bに夫々連続すべく配し接合することで、屈曲形調整用ブロック1K′とこれに相対する縦方向の汎用型ブロック2′と斜めの調整用ブロック1Aにより略扁平直角台形枠状の調整用法枠5を法枠4cに連続形成する。
又、法面6の左下隅部に屈曲形調整用ブロック1L(図48(ロ)に示す)を、その曲折した長さ方向一端部を法枠4cの枠辺をなす横と縦の汎用型ブロック2c,2′に、他端部を前記斜めの調整用ブロック1Aと縦方向の調整用ブロック1Eに夫々連続すべく配し接合することで、屈曲形調整用ブロック1Lと前記斜めの調整用ブロック1Aと、屈曲形調整用ブロック1Lに相対する縦と斜めの汎用型ブロック2′により略五角形枠状の調整用法枠5(法枠4cの変形小型化)を法枠4,4cに連続形成する。
【0084】
図51(ロ)は、法面6の左端部(隅部を含む)と上端部に半端が生じる場合であり、前記図51(イ)と同様に左側半端部に近接する法枠4,4cの枠辺をなす縦と斜めの汎用型ブロック2′の各接合部(計3箇所)に連続すべく、調整用ブロック1Aを前記斜めの汎用型ブロック2′と左右対称状に斜め方向に配するとともに、左端部の上下方向中間部にあって調整用ブロック1Aの左端部間を連結すべく調整用ブロック1E,1Bを縦方向に連続して配して接合することで、前記と同様の調整用法枠5(但し、形成位置が前記と上下逆)を形成し、法面6の左下隅部も前記左上隅部と同様にして屈曲形調整用ブロック1K(図47(ト)に示す)を配することで略扁平直角台形枠状の調整用法枠5を法枠4,4cに連続形成する。
又、法面6の上側半端部に隣接する法枠4の上側枠辺をなす斜めの汎用型ブロック2′の上端部に連続すべく調整用ブロック1Aを夫々縦方向に配するとともに、各調整用ブロック1Aの上端部間を連結すべく汎用型ブロック2cを横方向に配する一方、法面6の左上隅部に屈曲形調整用ブロック1M(図48(ホ)に示す)を、その曲折した長さ方向一端部を前記汎用型ブロック2cと調整用ブロック1Aに、他端部を前記縦と斜めの調整用ブロック1E,1Aに夫々連続すべく配し接合する。
即ち、法面6の上側半端部では、前記図50(イ)と同様に横方向の汎用型ブロック2cと縦方向の2個の調整用ブロック1Aと、前記汎用型ブロック2cに相対する斜め交差状の2個の汎用型ブロック2′により略扁平五角形枠状の調整用法枠5を横方向に連続形成し、左上隅部では、屈曲形調整用ブロック1Mとその両端の縦と斜めの調整用ブロック1Aと、屈曲形調整用ブロック1Mに相対する斜めの汎用型ブロック2′により小型の略五角形枠状の調整用法枠5を法枠4に連続形成する。
【0085】
図51(ハ)は、法面6の左端部(隅部を含む)と上端部(隅部を含む)及び右上下隅部に半端が生じる場合であり、左側半端部(左上隅部は除く)、左下隅部は前記図51(ロ)と略同様に、調整用ブロック1B,1Aと汎用型ブロック2′により略六角形枠状の調整用法枠5、屈曲形調整用ブロック1Kと調整用ブロック1Aと汎用型ブロック2′により略扁平直角台形枠状の調整用法枠5を形成して半端部を略充足する。
又、法面6の上側半端部(左上隅部は除く)と右上隅部は前記図50(ロ)と同様に、汎用型ブロック2c,2′と調整用ブロック1Bにより略五角形枠状の調整用法枠5を横方向に連続形成し、右上隅部に屈曲形調整用ブロック1Pと汎用型ブロック2′と調整用ブロック1Bにより略直角台形枠状の調整用法枠5を法枠4に連続形成し、左上隅部に屈曲形調整用ブロック1N(図47(ト)の屈曲形調整用ブロック1Kと左右対称状で、平面視略鉤形状の縦長さを長尺化したもの)を、その曲折した長さ方向一端部を前記略五角形枠状の調整用法枠5の枠辺をなす横方向の汎用型ブロック2cと縦方向の調整用ブロック1Bに、他端部を前記略六角形枠状の調整用法枠5の枠辺をなす縦と斜めの調整用ブロック1B,1Aに夫々連続すべく配し接合することで、屈曲形調整用ブロック1Nとこれに相対する調整用ブロック1A,1Bにより略扁平直角台形枠状の調整用法枠5を前記調整用法枠5に連続形成する。
又、法面6の右下隅部は前記図49と同様に、屈曲形調整用ブロック1Hを配することで調整用法枠5を形成し、半端部を略充足する。
【0086】
又、図52(イ)乃至(ハ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の一部展開図であって、前記と同様に法面6の上端部(隅部を含む)や、左端部(隅部を含む)と上端部(隅部を含む)に半端が生じる場合の対応例である。
図52(イ)は、法面6の上端部(隅部を含む)に半端が生じる場合であり、法面6の上側半端部に隣接する法枠4,4bの上側枠辺をなす斜めの汎用型ブロック2′の上端部に連続すべく調整用ブロック1Aを夫々縦方向に配し、各調整用ブロック1Aの上端部間を連続すべく汎用型ブロック2′を、前記法枠4の上側枠辺をなす斜め交差状の汎用型ブロック2′と対称状に配し接合することで、上下に相対する斜め交差状の汎用型ブロック2′と左右に相対する縦方向の調整用ブロック1Aにより略六角形枠状の調整用法枠5(法枠4より小型)を法枠4,4bに連続形成する。
更に、前記調整用法枠5の上側の半端部にあっては、前記図50(イ)と同様にして、調整用法枠5の上隣に、上端部横方向の汎用型ブロック2cとその両側の縦方向の2個の調整用ブロック1Aと、前記汎用型ブロック2cに相対する斜め交差状の2個の汎用型ブロック2′により略扁平五角形枠状の調整用法枠5を横方向に連続形成し、左上隅部に屈曲形調整用ブロック1Gと汎用型ブロック2′と調整用ブロック1Aによって小型の略直角台形枠状の調整用法枠5を前記調整用法枠5に連続形成する。
【0087】
図52(ロ)は、前記図52(イ)と略同様で更に法面6の左端部にも半端部が生じた場合であり、上側半端部(左上隅部は除く)は前記図52(イ)と同様にして半端部を略充足し、左側半端部は前記図52(イ)の左端部の法枠4,4bと略六角形枠状の調整用法枠5の枠辺(左端部に隣接する)をなす斜めの汎用型ブロック2′に代えて調整用ブロック1Aを前記斜め方向に配するとともに、前記法枠4,4bの枠辺をなす端部縦方向の汎用型ブロック2′,2dに代えて調整用ブロック1B,1E、前記調整用法枠5の枠辺をなす端部縦方向の調整用ブロック1Aに代えて汎用型ブロック2′を夫々前記調整用ブロック1Aの左端部間に縦方向に配し、左上隅部に図52(イ)の屈曲形調整用ブロック1Gに代えて屈曲形調整用ブロック1J(図47(ヘ)に示す)を配し接合する。
即ち、左側半端部では左上隅部に、屈曲形調整用ブロック1Jとこれに相対する縦と斜めの調整用ブロック1Aにより小型の略直角台形枠状の調整用法枠5を形成し、その下隣に縦と斜めの各計3個の汎用型ブロック2′と調整用ブロック1Aにより略六角形枠状の調整用法枠5、その下隣に図51(ロ)と同様に、調整用ブロック1A,1Eと汎用型ブロック2′により略扁平台形枠状の調整用法枠5、更に調整用ブロック1A,1Bと汎用型ブロック2′により調整用法枠5(図面では一部のみ表示)を形成して半端部を略充足する。
【0088】
図52(ハ)は、前記図52(イ)、(ロ)の変形で法面6の左端部(隅部を含む)と上端部(隅部を含む)に半端が生じる場合であり、本来上端部の半端部を残して敷設形成する所定の法枠4,4cに代えて複数の調整用法枠5(法枠4より小型と大型)を連続的に連結形成することで、所定の法枠4,4cよりも敷設面積を大きくして半端部を略充足している。
この場合、法面6の上側部は前記図52(イ)における法枠4とその上隣の略六角形枠状の調整用法枠5(法枠4より小型)との間に縦長大型の略六角形枠状(右端部は略台形枠状)の調整用法枠5を介在させて上側半端部を略充足する。即ち、前記縦長大型の調整用法枠5は、前記上下に離隔させた法枠4と略六角形枠状の調整用法枠5(法枠4より小型)の枠辺をなす斜めの汎用型ブロック2′の端部間を連結すべく調整用ブロック1B(図42(ロ)に示す),1F(図44(ハ)に示す)を縦方向に配し、左右に相対する縦方向の調整用ブロック1Bと上下に相対する斜め交差状の汎用型ブロック2′により略六角形枠状に形成し、又、右端部では左右に相対する縦方向の調整用ブロック1B,1Fと上下に相対する斜め方向の汎用型ブロック2′により略台形枠状に形成するものである。
又、法面6の左側半端部にあっては前記と略同様にして、左上隅部に屈曲形調整用ブロック1Mとその両端の縦と斜めの調整用ブロック1Aと、屈曲形調整用ブロック1Mに相対する斜めの汎用型ブロック2′により略五角形枠状の調整用ブロック5を形成し、その下隣に左右に相対する縦方向の調整用ブロック1A,1D(図44(イ)に示す)と上下に相対する斜めの調整用ブロック1Aにより小型の略扁平台形枠状の調整用法枠5を形成し、その下隣に左右に相対する縦方向の調整用ブロック1B,1C(図42(ロ),(ハ)に示す)と夫々上下に相対する斜めの調整用ブロック1A、汎用型ブロック2′により縦長大型の略六角形の変形枠状の調整用法枠5を形成し、以下その下隣に前記図52(ロ)と同様に調整用ブロック1A,1Eと汎用型ブロック2′により略扁平台形状の調整用法枠5等を形成して半端部を略充足する。
又、右上隅部は屈曲形調整用ブロック1G′(図47(ロ)の屈曲形調整用ブロック1Gの左右対称状をなす)を配し、屈曲形調整用ブロック1G′とこれに相対する縦方向の調整用ブロック1Aと斜めの汎用型ブロック2′により略直角台形枠状の調整用法枠5を形成して半端部を略充足する。
【0089】
又、図53(イ)、(ロ)及び図54(イ)、(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図であって、法面6の上端縁や左端縁が傾斜状をなし、法面6の隅部や端部に半端が生じる場合の対応例である(尚、法面6の右下隅部の半端部は前記図49と同様に屈曲形調整用ブロック1Hを用いた調整用法枠5により充足する)。
図53(イ)は、法面6の上端縁が傾斜状をなし、前記と異なり法面6の上端部に端部用汎用型ブロック2dを前記上端縁に略沿って斜めに配することで亀甲枠状の法枠4に隣接する略台形枠状の法枠4bを傾倒させて法面6の上端部にも形成するが、その際、法面6の左上隅部に半端部が生じた場合であり、この場合は、図55(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1Qを、曲折したその長さ方向の一端部を半端部に隣接する法枠4の枠辺をなす縦と斜めの汎用型ブロック2′に、他端部を半端部に隣接する法枠4cの枠辺をなす縦と斜めの汎用型ブロック2′に夫々連続すべく配し接合することで、屈曲形調整用ブロック1Qとこれに相対する縦と斜めの汎用型ブロック2′により略平行四辺形枠状の調整用法枠5を法枠4,4cに連続形成し、前記半端部を略充足する。
前記屈曲形調整用ブロック1Qは、図55(ロ)に示す如く、平面視縦と斜め方向(図53(イ)に示す如く斜め(右肩上がり状)の汎用型ブロック2′と略平行をなす)の枠辺部が鈍角をなして略く字形の交差状に連設されてなるブロック本体11の曲折した長さ方向の両端面が、前記図46の汎用型ブロック2dの長さ方向端面と同様な形状、構造を有し(連結用鉄線14、傾斜端面17、接合面18、凹部19、切欠部10は夫々前記連結用鉄線24、傾斜端面27、接合面28、凹部29、切欠部20と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、又、図55(イ)乃至(ニ)に示す如く、ブロック本体11の片側面下位に各長さ方向に沿う凹溝15、ブロック本体11の上面に長さ方向にわたる溝部16が夫々設けられている。又、前記ブロック本体11の長さは前記法面6隅部の半端部に略対応可能となされ、その平面視縦長さと斜め横長さが略同等で、且つ両長さが汎用型ブロック2′より長く汎用型ブロック2c,2dより短くなされている。
【0090】
図53(ロ)は、法面6の傾斜状上端部及び左上隅部に半端部が生じた場合であり、前記図53(イ)における法面6の傾斜状上端縁に隣接する法枠4,4bの枠辺をなす縦と斜め(前記上端縁に略沿い右肩上がり状をなすもの以外で上端部に近接する)の各汎用型ブロック2′(計5個)に代えて調整用ブロック1Aを前記縦と斜め方向に夫々配するとともに、前記法枠4bの枠辺をなす前記上端縁に略沿う斜めの汎用型ブロック2dに代えて調整用ブロック1E、又、前記法枠4の枠辺をなす前記上端縁に略沿う斜めの汎用型ブロック2′に代えて調整用ブロック1Bを夫々前記調整用ブロック1Aの上端部間に斜め方向に配し接合する。
即ち、法面6の右上部に調整用ブロック1Eとその両端の2個の調整用ブロック1Aと、調整用ブロック1Eに相対する汎用型ブロック2′により傾倒せる略扁平台形枠状の調整用法枠5を形成し、その左隣に調整用ブロック1Bとその両端の2個の調整用ブロック1Aと、これらに相対する3個の汎用型ブロック2′により略六角形枠状の調整用法枠5を連続形成し、その左隣に前記と同様の調整用ブロック1E,1Aと汎用型ブロック2′により傾倒せる略扁平台形枠状の調整用法枠5、更にその左隣に前記と同様の調整用ブロック1B,1Aと汎用型ブロック2′により略六角形枠状の調整用法枠5を連続形成する。
更に、法面6の左上隅部に、前記図53(イ)における屈曲形調整用ブロック1Qに代えて図55(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1R(前記屈曲形調整用ブロック1Qと同構造で、該ブロック1Qの平面視縦長さのみを略半分近く短尺化したもの)を、曲折したその長さ方向の一端部を前記調整用法枠5の枠辺をなす縦と斜めの調整用ブロック1A,1Bに、他端部を半端部に隣接する法枠4cの枠辺をなす縦と斜めの汎用型ブロック2′に夫々連続すべく配し接合することで、屈曲形調整用ブロック1Rとこれに相対する縦方向の調整用ブロック1Aと斜めの汎用型ブロック2′により小型の略平行四辺形枠状の調整用法枠5を法枠4cに連続形成し、半端部を略充足する。
【0091】
又、図54(イ)は、法面6の左端縁が傾斜状をなし、前記と異なり法面6の左端部に端部用汎用型ブロック2cを前記左端縁に略沿って斜めに配することで、法枠4に隣接して傾倒する略五角形枠状の法枠4c(但し、左下隅部は2個ずつ2種類の汎用型ブロック2c,2′による略楔形の変形枠状の法枠4d)を形成するが、その際、法面6の左上隅部に半端部が生じた場合であり、この場合は、左上隅部に図56(イ)乃至(ニ)に示す屈曲形調整用ブロック1Sを、曲折したその長さ方向の一端部を半端部に隣接する右上隅の法枠4cの枠辺をなす縦と横方向の汎用型ブロック2′,2cに、他端部を半端部に隣接する傾斜状左端上部にある法枠4cの枠辺をなす斜め交差状の汎用型ブロック2c,2′に夫々連続すべく配し接合することで、屈曲形調整用ブロック1Sとこれに相対する縦と斜めの3個の汎用型ブロック2′により略五角形枠状の調整用法枠5を法枠4,4cに連続形成し、前記半端部を略充足する。
前記屈曲形調整用ブロック1Sは、図56(ロ)に示す如く、平面視横と斜め方向(図54(イ)に示す如く斜めの汎用型ブロック2cと略平行をなす)の枠辺部が鈍角をなして略へ字形の交差状に連設されてなるブロック本体11の曲折した長さ方向の両端面が、前記図45の汎用型ブロック2cの長さ方向端面と同様な形状、構造を有し(連結用鉄線14、傾斜端面17、接合面18、凹部19は夫々前記連結用鉄線24、傾斜端面27、接合面28、凹部29と同様であり、その説明は前記のものを援用する)、ブロック本体11の片側面下位に各長さ方向に沿う凹溝15、ブロック本体11の上面に長さ方向にわたる溝部16が夫々設けられている。又、前記ブロック本体11の長さも前記半端部に略対応可能となされ、その平面視横長さと斜め長さが略同等で、且つ両長さが汎用型ブロック2′より長く汎用型ブロック2c,2dより短くなされている。
【0092】
又、図54(ロ)は、法面6の傾斜状の左端部及び左上下隅部に半端部が生じた場合であり、この場合は前記図54(イ)における法面6の傾斜状上端縁に隣接する2個の法枠4cの枠辺をなす斜め(右肩上がり状をなすもの以外で上端部に近接する)の各汎用型ブロック2′(計3個)に代えて調整用ブロック1Aを夫々前記斜め方向に配するとともに、前記法枠4bの枠辺をなす前記上端縁に略沿う斜めの汎用型ブロック2cをそのまま用いて前記調整用ブロック1Aの上端部間に斜め方向に配し接合することで、左端部(上下隅部を除く)に前記汎用型ブロック2cとその両端の調整用ブロック1Aと、汎用型ブロック2cに相対する縦と斜めの汎用型ブロック2′により略扁平五角形枠状の調整用ブロック5を2個法枠4,4cに連続形成する。
更に、法面6の左上隅部に、前記図54(イ)における屈曲形調整用ブロック1Sに代えて図56(ホ)に示す屈曲形調整用ブロック1T(前記屈曲形調整用ブロック1Sと同構造で、該ブロック1Sに比し平面視で横長さを略半分に短尺化、斜め長さをやや長尺化したもの)を、曲折したその長さ方向の一端部を法枠4cの枠辺をなす縦と横の汎用型ブロック2′,2cに、他端部を半端部を充足する調整用法枠5の枠辺をなす斜めの汎用型ブロック2cと調整用ブロック1Aに夫々連続すべく配し接合することで、屈曲形調整用ブロック1Tとこれに相対する縦と斜めの汎用型ブロック2′及び斜めの調整用ブロック1Aにより傾倒せる略五角形枠状の調整用法枠5を法枠4,4cに連続形成する。
又、法面6の左下隅部にあっては、前記図54(イ)における法枠4dの枠辺をなす横と斜めの汎用型ブロック2cに代えて前記屈曲形調整用ブロック1Kを、曲折したその長さ方向の一端部を前記調整用法枠5の枠辺をなす斜めの汎用型ブロック2cと調整用ブロック1Aに、他端部を半端部に隣接する法枠4cの枠辺をなす縦と横の汎用型ブロック2′,2cに夫々連続すべく配し接合することで、屈曲形調整用ブロック1Kとこれに相対する縦方向の汎用型ブロック2′と斜め方向の調整用ブロック1Aにより略扁平直角台形枠状の調整用法枠5を法枠4cに連続形成し、半端部を略充足する。
【0093】
尚、前記図49乃至図54に示す場合も、各ブロックの接合方法は前記と同様であり、汎用型ブロック2′,2c,2dが上面に溝部26を有することから、調整用ブロック1A,1B…や屈曲形調整ブロック1G,1H…,1Q,1R…も上面に溝部16を有しているが、上面に溝部16,26を有さず上面が平面状等の法枠ブロックを敷設してもよい。
即ち、亀甲枠状の法枠を形成する場合にあっても、上述した如く、敷設する法枠ブロックの形状や構造、或いはブロック接合部の構造は必ずしも上記実施形態のものに限定されず、法面6の上側、下側、左側、右側等の各端部や隅部に生じる種々の半端部或いはこれらを適宜組合せた半端部にあっても該半端部を略充足すべく、法長(縦方向全長)寸法及び/又は延長(横方向全長)寸法を適宜に調節して調整用法枠5を所定の法枠4,4b,4cに連続的に連結形成しうる本発明の目的に適合する法枠ブロックを使用すればよい。尚又、半端となる隅部を充足するのに屈曲形調整用ブロック1G,1H…,1Q,1R…を使用しているが、適宜長さの2個の調整用ブロックを平面視屈曲状に連結して対応することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】 (イ)は調整用ブロックの一例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)乃至(ヘ)は夫々調整用ブロックの他の例を示す平面図、(ト)は(イ)及び(ハ)乃至(ヘ)のA−A断面図。
【図2】 汎用型ブロックの一例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のB−B断面図。
【図3】 (イ)は端部用の調整用ブロックの一例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)乃至(ヘ)は夫々端部用の調整用ブロックの他の例を示す平面図、(ト)は(イ)及び(ハ)乃至(ヘ)のC−C断面図。
【図4】 端部用の汎用型ブロックの一例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のD−D断面図。
【図5】 (イ)乃至(ハ)は夫々調整用ブロックの他の例を示す平面図、(ニ)は(イ)乃至(ハ)のE−E断面図。
【図6】 汎用型ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のF−F断面図。
【図7】 (イ)乃至(ハ)は夫々端部用の調整用ブロックの他の例を示す平面図、(ニ)は(イ)乃至(ハ)のG−G断面図。
【図8】 端部用の汎用型ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のH−H断面図、
【図9】 本発明の法枠ブロックの敷設方法の一実施形態を示す法面の展開図。
【図10】 図9のJ部拡大図。
【図11】 本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図12】 (イ)は図11のK部拡大図、(ロ)は本発明の接合用ブロックの敷設説明図。
【図13】 本発明の接合用ブロックの一例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のL−L断面図。
【図14】 (イ)は本発明の接合用ブロックの他の例の敷設状態を示す一部平面図、(ロ)は同接合用ブロックの正面図、(ハ)は同平面図、(ニ)は同左側面図、(ホ)は(ロ)のM−M断面図。
【図15】 本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図16】 端部用の調整用ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のP−P端面図。
【図17】 本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図18】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図19】 (イ)乃至(ニ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図20】 本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図21】 (イ)は本発明の屈曲形調整用ブロックの一例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は同左側面図、(ニ)は(イ)のS−S断面図、(ホ)は屈曲形調整用ブロックの他の例を示す平面図。
【図22】 (イ)は本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は同左側面図、(ニ)は(イ)のT−T断面図、(ホ)は屈曲形調整用ブロックの他の例を示す平面図。
【図23】 (イ)は本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は同左側面図、(ニ)は(イ)のU−U断面図、(ホ)は屈曲形調整用ブロックの他の例を示す平面図。
【図24】 本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図。
【図25】 (イ)乃至(ハ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図26】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図27】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図28】 本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のQ−Q断面図。
【図29】 本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(ロ)のR−R断面図。
【図30】 本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(ロ)のZ−Z端面図。
【図31】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示す平面図。
【図32】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図33】 本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図34】 (イ)乃至(ハ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図35】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図36】 本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のN−N端面図。
【図37】 端部用の汎用型ブロックの更に他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のO−O端面図。
【図38】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図。
【図39】 本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図。
【図40】 (イ)は本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の一部展開図、(ロ)は(イ)の右下隅部の他の例を示す一部展開図、(ハ)は(イ)の右上側部の他の例を示す一部展開図、(ニ)は(ロ)の右上側部の他の例を示す一部展開図。
【図41】 (イ)乃至(ハ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の一部展開図又は展開図。
【図42】 (イ)乃至(ハ)は夫々調整用ブロックの他の例を示す平面図。
【図43】 汎用型ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のa−a端面図。
【図44】 (イ)乃至(ハ)は夫々調整用ブロックの他の例を示す平面図。
【図45】 端部用の汎用型ブロックの他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のb−b端面図。
【図46】 端部用の汎用型ブロックの更に他の例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は左側面図、(ニ)は(イ)のc−c端面図。
【図47】 (イ)は本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は同右側面図、(ニ)は(イ)、(ロ)のd−d端面図、(ホ)乃至(ト)は夫々屈曲形調整用ブロックの更に他の例を示す平面図。
【図48】 (イ)は本発明の屈曲形調整用ブロックの更に他の例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は同右側面図、(ニ)は(イ)、(ロ)のe−e端面図、(ホ)は屈曲形調整用ブロックの更に他の例を示す平面図。
【図49】 本発明の法枠ブロックの敷設方法の他の実施形態を示す法面の展開図。
【図50】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図51】 (イ)乃至(ハ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の一部展開図又は展開図。
【図52】 (イ)乃至(ハ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の一部展開図。
【図53】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図。
【図54】 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の法枠ブロックの敷設方法の更に他の実施形態を示す法面の展開図。
【図55】 (イ)は本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は同右側面図、(ニ)は(ロ)のf−f端面図、(ホ)は屈曲形調整用ブロックの更に他の例を示す平面図。
【図56】 (イ)は本発明の屈曲形調整用ブロックの他の例を示す正面図、(ロ)は同平面図、(ハ)は同右側面図、(ニ)は(イ)、(ロ)のg−g端面図、(ホ)は屈曲形調整用ブロックの更に他の例を示す平面図。
【符号の説明】
【0095】
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i,1m,1w,1A,1B,1C,1D,1E,1F 調整用ブロック
1j,1k,1p,1q,1y,1y′,1r,1r′,1s,1s′,1t,1t′,1u,1u′,1v,1G,1G′,1H,1J,1K,1K′,1L,1M,1N,1P,1Q,1R,1S,1T 屈曲形調整用ブロック
11,21,31 ブロック本体
11a 斜め枠辺部
11b,11c,11d 枠辺部
12,22 合端凸部
12a,18,22a,28,32 接合面
2,2′,2a,2b,2c,2d 汎用型ブロック
3 接合用ブロック
4,4a,4b,4c,4d 法枠
5 調整用法枠
6 法面
7 空所
7a 開放部
8 合端コンクリート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
法面(6)に格子状をなす多数の法枠(4)を形成すべく、各法枠(4)の枠辺を構成する所定長さの汎用型ブロック(2),(2a)を多数配してその長さ方向の端部相互を接合する法枠ブロックの敷設方法において、前記汎用型ブロック(2),(2a)のみの敷設では所定の法枠(4)の形成に際して法面(6)の端部に半端が生じる際、該半端が生じる法面(6)の端部及び/又は法面(6)の適宜箇所に、汎用型ブロック(2),(2a)と長さ及び/又は平面視形状の異なる調整用ブロック(1),(1a)…,(1e),(1f)…,(1p),(1q)…,(1s),(1t),(1u)…を適宜用い、所定の法枠(4)と異なる大きさ及び/又は形状の調整用法枠(5)を前記所定の法枠(4)に連続的に連結形成し、前記法面(6)の半端部を略充足することを特徴とする法枠ブロックの敷設方法。
【請求項2】
法面(6)に斜め格子状又は亀甲枠状をなす多数の法枠(4)を形成すべく、各法枠(4)の枠辺を構成する所定長さの汎用型ブロック(2),(2′)を多数配してその長さ方向の端部相互を接合するとともに、端部に所定長さの端部用汎用型ブロック(2b),(2c),(2d)を配して接合することで、端部に位置する格子状の法枠(4)に隣接して該法枠(4)の一部を切除した如き略三角形枠状の法枠(4a)、又は端部に位置する亀甲枠状の法枠(4)に隣接して該法枠(4)の一部を切除した如き略台形や五角形枠状の法枠(4b),(4c)を連続形成する法枠ブロックの敷設方法において、前記汎用型ブロック(2),(2b),(2′),(2c),(2d)のみの敷設では所定の法枠(4),(4a),(4b),(4c)の形成に際して半端が生じる法面(6)の隅部や端部に、汎用型ブロック(2),(2b),(2′),(2c),(2d)と長さ及び/又は平面視形状の異なる調整用ブロック(1),(1A),(1B)…,(1j),(1k),(1G),(1H)…を適宜用い、所定の法枠(4),(4a),(4b),(4c)と異なる大きさ及び/又は形状の調整用法枠(5)を前記所定の法枠(4)に連続的に連結形成し、前記法面(6)の半端部を略充足することを特徴とする法枠ブロックの敷設方法。
【請求項3】
調整用法枠(5)の形成に際し、汎用型ブロック(2),(2a),(2b),(2′)…と長さの異なる1又は複数種類の調整用ブロック(1),(1a)…,(1e),(1f)…,(1A),(1B)…を複数用い、その長さ方向の両端部に必要に応じて前記汎用型や調整用ブロック(2),(2a),(2b),(2′)…,(1),(1a)…,(1e),(1f)…,(1A),(1B)…を配して長さ方向の端部相互を接合することで、調整用と汎用型ブロック(1),(1a)…,(1e),(1f)…,(1A),(1B)…,(2),(2a),(2b),(2′)…、又は調整用ブロック(1),(1a)…,(1e),(1f)…,(1A),(1B)…どうしによって調整用法枠(5)を形成する請求項1又は2記載の法枠ブロックの敷設方法。
【請求項4】
調整用法枠(5)の形成に際し、調整用法枠(5)の隣接する縦及び横枠辺を構成するか、或いは更にこれに隣接して上記一方の枠辺と相対する縦又は横枠辺を構成すべく長さ方向に曲折した屈曲形調整用ブロック(1s),(1t),(1u),(1v)を用い、その長さ方向端部に連続すべく必要に応じて汎用型ブロック(2),(2a)や、汎用型ブロック(2),(2a)と長さの異なる調整用ブロック(1),(1a)…,(1e),(1f)…、或いは隣接する調整用法枠(5)の一部を同時に形成して共用化する前記屈曲形調整用ブロック(1u),(1v)を配して接合することで、屈曲形調整用ブロック(1s),(1t),(1u),(1v)と、汎用型ブロック(2),(2a)及び/又は調整用ブロック(1),(1a)…,(1e),(1f)…により調整用法枠(5)を形成する請求項1記載の法枠ブロックの敷設方法。
【請求項5】
半端が生じる法面(6)端部の調整用法枠(5)の形成に際し、調整用法枠(5)の斜め状枠辺、或いは斜め状枠辺とこれに隣接する縦及び/又は横枠辺を構成すべく長さ方向に曲折した屈曲形調整用ブロック(1p),(1q),(1y),(1r)を法面(6)の端部に配するとともに、該ブロック(1p),(1q),(1y),(1r)の長さ方向端部に連続すべく必要に応じて汎用型ブロック(2)や、汎用型ブロック(2)と長さの異なる調整用ブロック(1),(1a)…を配して接合することで、屈曲形調整用ブロック(1p),(1q),(1y),(1r)と、汎用型ブロック(2)及び/又は調整用ブロック(1),(1a)…により調整用法枠(5)を形成する請求項1記載の法枠ブロックの敷設方法。
【請求項6】
半端が生じる法面(6)隅部の調整用法枠(5)の形成に際し、調整用法枠(5)の隣接する二枠辺を構成すべく平面視略鉤形又は略く字形又は略へ字形に曲折した屈曲形の調整用ブロック(1j),(1k),(1G),(1H)…を法面(6)隅部に配し、その長さ方向両端部に連続すべく汎用型ブロック(2),(2′)…や、汎用型ブロック(2),(2′)…と長さの異なる調整用ブロック(1),(1A),(1B)…を配して接合することで、屈曲形の調整用ブロック(1j),(1k),(1G),(1H)…とこれに連続や相対する汎用型や調整用ブロック(2),(2′)…,(1),(1A),(1B)…により調整用法枠(5)を形成する請求項2記載の法枠ブロックの敷設方法。
【請求項7】
汎用型と調整用ブロック(2),(2a),(1),(1a)…,(1e),(1f)…及び/又は屈曲形調整用ブロック(1p),(1q)…,(1s),(1t)…が夫々その長さ方向両端部に幅方向に突出する接合用合端凸部(22),(12)を有し、該合端凸部(22),(12)相互を突き合わせたブロック接合時に、ブロック端部間に合端コンクリート充填用空所(7)を形成するようになし、格子状の法枠(4)に連続する調整用法枠(5)又は調整用法枠(5)と隣合う格子状の所定の法枠(4)にあって、その枠辺を少なくとも1以上の調整用ブロック(1),(1a)…,(1e),(1f)…及び/又は屈曲形調整用ブロック(1p),(1q)…,(1s),(1t)…で構成した際に生じる該ブロック端部間の前記空所(7)の法枠内側及び/又は外側に位置する開放部(7a)を閉塞すべく、両ブロックの合端凸部(12)に接合用ブロック(3)を当接、接合する請求項3乃至5のいずれかに記載の法枠ブロックの敷設方法。
【請求項8】
請求項4記載の法枠ブロックの敷設方法に用いる屈曲形調整用ブロックであって、そのブロック本体(11)が、一枠辺部(11c)の一端又は両端に平面視略鉤形の交差状をなすべく他枠辺部(11d)を屈曲状に連設して長さ方向に曲折した形状となされ、その長さ方向両端部側面、或いは該両端部側面と屈曲状連設部における他枠辺部(11d)外側面に、各枠辺部(11c),(11d)の幅方向に突出する平面視略山形状をなす接合用合端凸部(12)を有し、該合端凸部(12)側面が接合面(12a)をなして、汎用型や調整用ブロック(2),(2a),(1),(1a)…,(1e),(1f)…の長さ方向端部でその幅方向に突出し平面視略山形状をなす接合用合端凸部(22),(12)側面の接合面(22a),(12a)と当接可能となされた屈曲形調整用ブロック。
【請求項9】
請求項5記載の法枠ブロックの敷設方法に用いる屈曲形調整用ブロックであって、そのブロック本体(11)が、平面視斜め枠辺部(11a)の両端にその延長方向での交差形状が略鉤形又は略へ字形をなすべく枠辺部(11b)を夫々屈曲状に連設して長さ方向で2段階に曲折した形状となされ、該枠辺部(11b)の端縁が、汎用型や調整用ブロック(2),(1),(1a)…の幅方向に相対して平面視略山形状の合端凸部(22),(12)を有する端部形状に略適合すべく膨出形成されて合端凸部(12)となされ、該合端凸部(12)の長さ方向端部で相離隔して平面視逆ハ字状及び横ハ字状を呈する二側面が、前記汎用型や調整用ブロック(2),(1),(1a)…の合端凸部(22),(12)の長さ方向端部で相離隔した二側面をなす接合面(22a),(12a)と同様に、その延長方向での交差角が略直角をなす接合面(12a)となされた屈曲形調整用ブロック。
【請求項10】
請求項6記載の法枠ブロックの敷設方法に用いる屈曲形調整用ブロックであって、そのブロック本体(11)が平面視略鉤形又は略く字形又は略へ字形に曲折した形状となされ、その曲折した両長さ方向端部の端面と両長さ方向に沿う一側面の端部とが接合面(18)をなすか、又は曲折した両長さ方向端部の端面が夫々平面視多屈折状をなし、その幅方向で相離隔する二接合面(12a),(18)を有して、汎用型や調整用ブロック(2),(2b),(2′),(2c)…,(1),(1A),(1B)…の長さ方向端部と当接可能となされた屈曲形調整用ブロック。
【請求項11】
請求項7記載の法枠ブロックの敷設方法に用いる接合用ブロックであって、そのブロック本体(31)が、汎用型や調整用或いは屈曲形調整用ブロック(2),(1),(1a)…,(1p),(1q)…,(1s),(1t)…の幅方向に相対して平面視略山形状の合端凸部(22),(12)を有する端部形状に略適合すべく、平面視相対する上下辺を有して略六角形状をなし、その相離隔して平面視逆ハ字状を呈する二側面が、前記汎用型や調整用或いは屈曲形調整用ブロック(2),(1),(1a)…,(1p),(1q)…,(1s),(1t)…の合端凸部(22),(12)の長さ方向端部で相離隔した二側面をなす接合面(22a),(12a)と同様に、その延長方向での交差角が略直角をなす接合面(32)となされた接合用ブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【公開番号】特開2009−84988(P2009−84988A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−279601(P2007−279601)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000202408)
【Fターム(参考)】