説明

泡状拭き取り用洗浄剤組成物および洗浄方法

【課題】良好な洗浄力を有し、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーから低温でもボリューム感のある泡状で吐出され、かつ、泡を拭き取り易い泡状拭き取り用洗浄剤組成物、および当該拭き取り用洗浄剤組成物を泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容して用いる洗浄方法を提供することを課題とする。
【解決手段】泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容されて用いられる拭き取
り用洗浄剤組成物において、過酸化水素(A)0.1〜5.0質量%と、アニオン性界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩と両性界面活性剤から選ばれる1種以上(B)0.2〜3.5質量%とを含有し、かつ、25℃での粘度が10mPa・s未満であることを特徴とする泡状拭き取り用洗浄剤組成物、および当該拭き取り用洗浄剤組成物を泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容して用いる洗浄方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡状拭き取り用洗浄剤組成物、および当該泡状拭き取り用洗浄剤組成物を泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容して用いた洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
過酸化水素および界面活性剤を含有する洗浄剤組成物(液体漂白剤組成物、液体洗浄剤組成物など)は、従来、衣料用又は硬表面用を中心に多く開発されている。
たとえば、トリガー式スプレーヤーに収容して用いる洗浄方法に好適な洗浄剤組成物が開発されている。
その一例としては、過酸化水素と、陰イオン界面活性剤(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩など)、アルカノールアマイド、アミンオキサイド、およびベタインから選ばれる1種以上の界面活性剤と、酢酸、乳酸、グリコール酸、およびそれらの塩からなる群から選ばれる1種以上と、水とを含有し、泡状に吐出させることにより被洗物への塗布性が改善された、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容されて用いられる漂白剤組成物が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、過酸化水素と、抗菌精油と、アルキルもしくはアルケニル硫酸エステル又はその塩(AS)などの界面活性剤とを含有し、スプレーディスペンサーに詰められた消毒組成物が提案されている(特許文献2参照)。
また、過酸化水素と、高分子化合物とを含有する過酸化物漂白剤含有組成物、およびこれをスプレー状に噴霧して用いるカーペットのクリーニング方法が提案されている(特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2006−257348号公報
【特許文献2】特表2002−505658号公報
【特許文献3】特表2002−528272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
洗浄剤組成物をトリガー式スプレーヤーに収容して用いる洗浄方法によれば、たとえば水で洗い流すことができる場所(浴室、トイレ等)だけでなく、水で洗い流すことが困難な場所(リビングの床、壁、家具、カーテン、ソファー、カーペット等)であっても、簡便に洗浄することができる。
【0005】
水で洗い流すことができる場所においては、汚れ部位を中心に洗浄剤組成物を塗布し、汚れ度合に応じて洗浄剤組成物を多目に使用し、必要であれば擦り洗い等を行った後、水で洗い流すことができる。また、洗浄剤組成物を、トリガー式スプレーヤーから霧状に噴出することに限らず、特許文献1に記載の方法又はスクイズ容器などを用いる方法によって泡状に噴出して汚れ部位に塗布した後、一般の洗剤とともに洗濯する予備洗い用洗剤として使用することもできる。
【0006】
これに対して、水で洗い流すことが困難な場所においては、洗浄剤組成物を、被洗物の部分的な汚れに効率的に塗布でき、容易に拭き取ることができることが必要である。かかる場合、洗浄剤組成物は、良好な洗浄力を有することに加えて、トリガー式スプレーヤーから均一で、かつ、ボリューム感のある泡で認視性を高めて、塗布されることが重要である。
また、たとえば特許文献3に記載の組成物を用いた場合、該組成物をトリガー式スプレーヤーから噴霧して汚れ部位を拭き取った後、拭き取られた部位に、該組成物又は汚れ等の拭き残り(曇り)が生じやすい問題がある。この拭き残りは、特にガラス面において目立つため、洗浄剤組成物においては、拭き残りが抑制されることと、泡の拭き取り易さも重要な特性である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、良好な洗浄力を有し、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーから低温でもボリューム感のある泡状で吐出され、かつ、泡が拭き取り易い泡状拭き取り用洗浄剤組成物、および当該拭き取り用洗浄剤組成物を泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容して用いる洗浄方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決するために以下の手段を提案する。
すなわち、本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容されて用いられる泡状拭き取り用洗浄剤組成物において、過酸化水素(A)0.1〜5.0質量%と、アニオン性界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩と両性界面活性剤から選ばれる1種以上(B)0.2〜3.5質量%とを含有し、かつ、25℃での粘度が10mPa・s未満であることを特徴とする。
【0009】
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物においては、金属封鎖剤(C)をさらに含有することが好ましい。
【0010】
また、本発明の洗浄方法は、前記本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物を、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容し、前記トリガー式スプレーヤーから泡状に吐出して被洗物に塗布し、該塗布部を拭き取る洗浄方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、良好な洗浄力を有し、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーから低温でも、認視性が高いボリューム感のある泡状で吐出され、かつ、泡が拭き取り易い泡状拭き取り用洗浄剤組成物、および当該拭き取り用洗浄剤組成物を泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容して用いる洗浄方法が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
≪泡状拭き取り用洗浄剤組成物≫
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容されて用いられるものであって、過酸化水素(A)(以下、(A)成分という。)0.1〜5.0質量%と、アニオン性界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩と両性界面活性剤から選ばれる1種以上(B)(以下、(B)成分という。)0.2〜3.5質量%とを含有する。
【0013】
<(A)成分>
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物において、(A)成分は過酸化水素であって、泡状拭き取り用洗浄剤組成物中の(A)成分の含有割合は0.1〜5.0質量%であり、0.5〜2質量%であることが好ましい。
(A)成分の含有割合が0.1〜5.0質量%の範囲にあると、良好な洗浄力が得られる。
【0014】
<(B)成分>
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物において、(B)成分は、アニオン性界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩と両性界面活性剤から選ばれる1種以上である。
【0015】
(アニオン性界面活性剤)
(B)成分であるアニオン性界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩からなる群から選ばれる一種以上である。
【0016】
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸は、そのアルキル基の炭素数は10〜15であり、塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニウムなどが挙げられ、これらが混在していてもよい。
【0017】
アルカンスルホン酸又はその塩は、そのアルキル基の炭素数が13〜17の二級アルキルスルホン酸又はその塩である。
アルキル基の炭素数が13以上であると、洗浄力と泡のボリューム感が向上する。一方、アルキル基の炭素数が17以下であると、成分自体の溶解性が良好となるため、保存時における析出などが抑制される。
塩としては、具体的には、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属原子、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属原子、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、アンモニウムなどが挙げられ、これらが混在していてもよい。なかでも、アルカリ金属原子が好ましく、ナトリウムが特に好ましい。
【0018】
アルカンスルホン酸又はその塩は、そのアルキル基の炭素数が10〜21の二級アルキルスルホン酸塩の混合物に含まれた形態で提供されてもよい。なお、混合物には、少量の一級アルキルスルホン酸塩、ジスルホン酸塩、ポリスルホン酸塩が含まれていてもよい。
本発明において用いることができる混合物としては、そのアルキル基の炭素数が13〜17の二級アルキルスルホン酸塩を80質量%以上含有するものが好ましく、90質量%以上含有するものがさらに好ましい。
混合物を含有する原料として好適に用いることができる市販品としては、HOSTAPUR SAS 30(商品名、クラリアントジャパン(株)製;炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナトリウムの含有量が90質量%以上)、HOSTAPUR SAS 60(商品名、クラリアントジャパン(株)製;炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナトリウムの含有量が90質量%以上)、MERSOL80(商品名、Bayer社製;平均炭素数15(炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナトリウムの含有量が80質量%以上))、MARLONシリーズ(SASOL社製;PS65、PS60、PS60W(以上、商品名)、炭素数10〜18(炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナトリウムの含有量が90質量%以上))が挙げられる。
【0019】
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩は、そのアルキル基の炭素数は、8〜18のアルキル基又は炭素数8〜18のアルケニル基であり、炭素数8〜18のアルキル基が好ましい。該アルキル基又は該アルケニル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
そのアルキル基の炭素数は8〜18であり、10〜16が好ましく、12〜13がより好ましい。そのアルキル基の炭素数が8以上であると、疎水性が高まるため、洗浄力が向上する。一方、そのアルキル基の炭素数が18以下であれば、成分自体の溶解性が良好となるため、保存時における析出などが抑制される。
エチレンオキサイドの平均付加モル数は、1〜6である。なかでも、油性汚れに対する洗浄力が向上することから、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。
塩としては、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アルカノールアミン、又はアンモニウムである。なかでもアルカリ金属原子が好ましく、ナトリウムが特に好ましい。
【0020】
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩は、たとえば以下のようにして製造できる。
高級アルコールに、エチレンオキサイドを付加させてポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルコールエトキシレート)を得る。次にサルファンで硫酸化し、中和することにより得られる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルのエチレンオキサイドの付加モル数分布は、触媒の種類によって異なる。例えば、狭いエチレンオキサイドの付加モル数分布のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の製造方法としては、高級アルコールとエチレンオキサイドから常法により合成した反応生成物から、蒸留等により所望の分子量範囲、すなわち、所望のエチレンオキサイド付加モル数のポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルコールエトキシレート)を分取し、ついで、これを硫酸化反応し、中和することにより得られる。また、特許第3312883号公報に記載の方法、すなわち、特定の触媒を使用した方法により、狭いエチレンオキサイド付加モル数の分布をもったポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができるので、これを硫酸化反応し、中和することによっても得られる。
また、一般的な方法として、アルカリ触媒を用い、広いエチレンオキサイド付加モル数の分布をもったポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができ、これを硫酸化反応し、中和することによっても得られる。
【0021】
(両性界面活性剤)
(B)成分である両性界面活性剤としては、カルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型、アミンオキシド型からなる群から選ばれる一種以上である。
好ましくは、カルボン酸型、アミンオキシド型である。
具体的には、カルボン酸型ではアミノ酸系のラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ベタイン系では、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アミンオキシド型ではラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
【0022】
(B)成分は、1種又は2種以上混合して用いることができる。
上記の中でも、(B)成分としては、本発明の効果、特に低温時でのボリューム感のある泡を得ることから、アルカンスルホン酸又はその塩、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが特に好ましい。
泡状拭き取り用洗浄剤組成物中の(B)成分の含有割合は0.2〜3.5質量%であり、1〜2質量%であることが好ましい。
(B)成分の含有割合が0.2質量%以上であると、良好な洗浄力やボリューム感のある泡が得られる。一方、3.5質量%以下であると、組成物中での(B)成分の析出が抑えられる。
【0023】
<(C)成分>
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物においては、金属封鎖剤(C)成分をさらに含有することが好ましい。
(C)成分を含有することにより、良好な洗浄力が得られる。また、水中の微量金属イオン等が捕捉され、泡状拭き取り用洗浄剤組成物の液安定性(特に(A)成分の安定性)が向上する。
(C)成分としては、金属イオンを封鎖する能力を有するものであれば特に制限されるものではなく、たとえば、エチレンジアミンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP−H)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、エチレングルコースビス(2−アミノエチルエーテル)テトラ酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、アジピン酸、ポリアクリル酸、アクリル酸−マレイン酸共重合体、イソアミレン−マレイン酸共重合体、グルコン酸、ヒドロキシベンジルイミジノ酢酸、イミジノ酢酸、ピロリン酸、トリポリリン酸ヘキサメタリン酸、又はそれらの塩等が挙げられる。
【0024】
(C)成分は、1種又は2種以上混合して用いることができる。
上記の中でも、(C)成分としては、洗浄力および液安定性に優れることから、エチレンジアミンテトラ酢酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP−H)、アクリル酸−マレイン酸共重合体、又はそれらの塩が好ましく、1−ヒドロキシエタン
−1,1−ジホスホン酸(HEDP−H)又はその塩が特に好ましい。
泡状拭き取り用洗浄剤組成物中の(C)成分の含有割合は0.01〜2質量%であることが好ましく、0.1〜1質量%であることがより好ましい。
【0025】
<その他の成分>
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物には、前記(A)〜(C)成分以外に、必要に応じて、通常、衣料用又は硬表面用等の洗浄剤組成物に用いられる成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜、配合することができる。
具体的には、(B)成分以外の界面活性剤、ハイドロトロープ剤、防腐剤、pH調整剤、ラジカルトラップ剤、除菌剤、香料、色素等が挙げられる。
【0026】
(界面活性剤)
(B)成分以外の界面活性剤としては、通常、洗浄剤組成物に用いられる界面活性剤を配合することができる。
ただし、本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物においては、界面活性剤としてカチオン性界面活性剤およびアルコールエトキシレート型のノニオ性界面活性剤のいずれも含有しないことが好ましく、上記(B)成分のみを含有することが特に好ましい。
【0027】
(ハイドロトロープ剤)
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物においては、香料等の油性成分を安定配合するために、ハイドロトロープ剤として有機溶媒が使用できる。具体的には、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール等の1価のアルコール類;エチレングルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類が使用できる。
【0028】
(防腐剤)
本発明の拭き取り用洗浄剤組成物においては、該拭き取り用洗浄剤組成物の安定性を向上するために、安息香酸ナトリウムを、拭き取り用洗浄剤組成物中に0.05〜1質量%含有することが好ましく、0.1〜0.5質量%含有することがより好ましい。1質量%以下であれば、充分な安定性向上効果が得られ、0.05質量%以上であれば、安定性向上効果が向上する。
【0029】
(pH調整剤)
泡状拭き取り用洗浄剤組成物のpHは、酸性物質又はアルカリ物質を適宜選択して添加することにより調整できる。
酸性物質としては、上記(C)成分の酸タイプのものの他に、硫酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸が好適なものとして挙げられる。
また、アルカリ物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、アルカノールアミンが好適なものとして挙げられる。
【0030】
(ラジカルトラップ剤)
ラジカルトラップ剤としては、好ましくはフェノール系ラジカルトラップ剤が使用できる。フェノール系ラジカルトラップ剤とは、フェノールおよびフェノール誘導体であり、該フェノール誘導体としては、フェノール性のOH基を有する化合物、フェノール性のOH基のエステル誘導体、エーテル誘導体等が好ましく挙げられる。なお、置換位置は、オルト位、メタ位、パラ位のいずれでもよい。なかでも、フェノール性のOH基を有する化合物がより好ましい。そのなかでも、さらに好ましい化合物は、「G.E.Penketh,J.Appl.Chem」,7,512〜521頁(1957)に記載された酸化還元電位(O.P.)0が1.25V以下の化合物であり、特に好ましくは0.75V以下の化合物である。これらのなかで、さらに好ましくは、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、4−メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられ、4−メトキシフェノールが特に好ましい。
拭き取り用洗浄剤組成物中のラジカルトラップ剤の含有割合は、過酸化水素の分解抑制効果や経済性などの観点から、0.01〜6質量%とすることが好ましく、0.05〜1質量%とすることがより好ましい。
【0031】
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、好適には水を溶剤として、常法に基づいて製造することができる。
(A)成分の安定性の観点から、25℃でのpHが4〜8であることが好ましく、5〜7であることがより好ましい。
本発明において、泡状拭き取り用洗浄剤組成物のpHは、25℃に調温した泡状拭き取り用洗浄剤組成物を直接、ガラス電極式pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディ
ーケーケー(株)製)により測定した値を示す。
【0032】
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、25℃での粘度が10mPa・s未満である
。該粘度が10mPa・s未満であると、泡状拭き取り用洗浄剤組成物をトリガー式スプレーヤーから良好に泡として吐出できる。
本発明において、「25℃での粘度」とは、25℃に調温した拭き取り用洗浄剤組成物を、DV−I+VISCOMETER(製品名、BROOKFIELD社製)を用い、ロ
ータNo.2で60rpm、60秒後の測定条件により測定した値(mPa・s)を示す

【0033】
<泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤー>
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物を収容する泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーとしては、特に制限されるものではなく、特開2001−334178の図1〜10記載の吐出機構を有するトリガー、特開平11−100594記載の図1および図2
、特開2007−167719記載の図1〜図4、特開2000−185247記載の図1〜図9、特開2002−194400記載の図8を参考にすることができる。たとえば
、後述する≪洗浄方法≫におけるトリガー式スプレーヤーについての説明において例示されるものと同様のものが好適に挙げられる。
【0034】
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物を泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容して用いる洗浄方法は、特に制限されるものではなく、たとえば、泡状拭き取り用洗浄剤組成物を泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容し、該トリガー式スプレ
ーヤーから泡として吐出して被洗物に塗布し、塗布後すぐに又は適宜放置した後、該塗布部を拭き取る方法が挙げられる。ここで、本発明において、「塗布部」とは、泡状拭き取り用洗浄剤組成物が塗布された部位、および該部位を中心とした一定の範囲を含むものとする。
また、泡状拭き取り用洗浄剤組成物を被洗物に塗布した後、該塗布部を水で洗い流す、あるいは該被洗物を洗濯機に投入して通常の洗濯を行うこともできる。
具体的には、後述する≪洗浄方法≫についての説明において例示される方法が好適に挙げられる。
【0035】
以上説明したように、本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、良好な洗浄力と低温でもボリューム感のある泡を吐出できる性能を有する。
また、本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、過酸化水素(A)0.1〜5.0質量
%と、アニオン性界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩と両性界面活性剤から選ばれる1種以上(B)0.2〜3.5質量%とを含有し、かつ、25℃での粘度が10mPa・s未満である、という構成を備える。
本発明者らは、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容されて用いられる洗浄剤組成物において、特に界面活性剤の種類によって、洗浄剤組成物をトリガー式スプレ
ーヤーから泡として吐出した際に、低温での泡のボリューム感が大きく異なることを見出した。
【0036】
また、本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物においては、ボリューム感のある泡で認視性を高めることで、被洗物上の拭き取る泡の部位を分かりやすくしている。
また、本発明の拭き取り用洗浄剤組成物は、水で洗い流すことが困難な場所や物に対する拭き取り洗浄用として特に好適である。
本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤー用の内容液として好適である。
【0037】
≪洗浄方法≫
本発明の洗浄方法は、上記本発明の泡状拭き取り用洗浄剤組成物を、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容し、前記トリガー式スプレーヤーから泡を吐出して被洗物に塗布し、該塗布部を拭き取る方法である。
トリガー式スプレーヤーとしては、泡形成機構を有するものであれば、特に制限されるものではなく、一般に、洗浄剤製品(トリガー式スプレーヤーに洗浄剤組成物が収容されたもの)に用いられているものが挙げられる。
具体的には、拭き取り用洗浄剤組成物を泡状に吐出できるものであればよい。また、泡状にも霧状にも吐出できる、これらの切り替えが可能なものでもよい。また、拭き取り用洗浄剤組成物を広範囲に吐出するワイドパターンと、狭範囲に吐出するナローパターンとの切り替えが可能なものでもよい。
【0038】
トリガー式スプレーヤーの泡形成機構としては、特に限定されないが、噴射ノズル内に泡化筒を有するタイプ(特開2001−334178の図1〜10記載の吐出機構を有するトリガー、特開平11−100594記載の図1および図2、特開2007−1677
19記載の図1〜図4、)や噴射ノズルに造泡機構として、スクリーンを設置するタイプ[特開2000−185247記載の図1〜図9、特開2002−194400記載の図8、市販品「Sil Oxi perfect」のトリガー式スプレーヤー(ヨーロッパ
):ヘンケル社]がある。本発明ではスクリーンタイプが好ましい。
トリガー式スプレーヤーからの吐出量は、1回(1ストローク)当たり0.3〜2.0mlであることが好ましい。
【0039】
本発明の洗浄方法において塗布することが可能な被洗物としては、特に制限されるものではなく、たとえば、衣料、バスタオル、ハンカチ、テーブルクロス、ランチョンマット
、カーテン、ソファー、カーペット等の繊維製品;台所用品、浴室、トイレ、リビングの床、壁、家具等の硬表面などが挙げられる。なかでも、本発明の洗浄方法は、水で洗い流すことが困難な場所や物において特に好適である。
【0040】
本発明の洗浄方法は、一例として、泡状拭き取り用洗浄剤組成物をトリガー式スプレーヤーから被洗物に泡状で塗布し、塗布後すぐに又は適宜放置した後、該塗布部を拭き取ることにより被洗物を洗浄する方法が挙げられる。また、必要に応じて、水で洗い流すこともできる。
これら被洗物に対する泡状拭き取り用洗浄剤組成物の塗布量は、被洗物の単位面積当たり、0.001〜0.3g/cm2あることが好ましい。
【0041】
従来の洗浄方法のなかには、洗浄剤組成物を被洗物に塗布した後、水で洗い流す方法、洗濯機で洗濯する方法等がある。これらの方法においては、たとえば洗浄剤組成物の塗布部が垂直面の場合、液だれを防止する(滞留時間を長くする)ために洗浄剤組成物を高粘度に調整したり、あるいは衣料等の場合、汚れ度合に応じて洗浄剤組成物を多目に使用して、必要であれば擦り洗い等を行ったりすることが行われる。具体的には、25℃での粘度が10mPa・s以上の洗浄剤組成物を、スクイズ容器などに収容し、該スクイズ容器から吐出して、被洗物に単位面積当たり0.2g/cm2程度の量を塗布し、必要に応じて擦り洗い等を行った後に、水で洗い流す方法が一例として挙げられる。
本発明の洗浄方法は、上記の従来の洗浄方法とは異なり、泡状拭き取り用洗浄剤組成物を、泡形成機構トリガー式スプレーヤーから泡で吐出し、被洗物に塗布しても良好な洗浄力と低温でもボリューム感のある泡が得られる。さらに、水で洗い流すことが困難な場所や物における汚れを容易に拭き取ることができる。
【0042】
以上説明したように、本発明の洗浄方法によれば、良好な洗浄力と低温でのボリューム感のある泡が得られ、かつ、ボリューム感のある泡で認視性を高めることで、被洗物上の拭き取る泡の部位を分かりやすくすることができる。
【実施例】
【0043】
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されるものではない。
【0044】
≪泡状拭き取り用洗浄剤組成物の製造≫
表1〜2に示す組成に従って、各成分を常法に準じて混合することにより各例の拭き取り用洗浄剤組成物を製造した。
表中の配合量の単位は、泡状拭き取り用洗浄剤組成物の全質量を基準とする質量%であり、各成分の純分換算量を示す。
また、泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、総量が100質量%となるように、水で全体量をバランスした。
また、泡状拭き取り用洗浄剤組成物の25℃でのpHは、いずれの例もpH6であった。pHは、25℃に調温した各例の拭き取り用洗浄剤組成物を直接、ガラス電極式pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー(株)製)により測定した。
また、泡状拭き取り用洗浄剤組成物の25℃での粘度を表1〜2に示した。粘度(mPa・s)は、各例の泡状拭き取り用洗浄剤組成物を25℃に調温し、DV−I+VISCOMETER(製品名、BROOKFIELD社製)を用い、ロータNo.2で60rpm、60秒後の測定条件により測定した。
以下に、表中に示した成分について説明する。
【0045】
<表中に示した成分の説明>。
・過酸化水素(A)
過酸化水素:三菱ガス化学社製、商品名「35wt% 過酸化水素」。
【0046】
(B)成分
・SAS:第二級アルカンスルホン酸ナトリウム、クラリアントジャパン(株)製、商品
名「HOSTAPUR SAS 30」(炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナ
トリウムの含有量が90質量%以上、純分30質量%、質量平均分子量:328)。
・AES(2)合成品:C12〜13ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキサイドの平均付加モル数2)
【0047】
[AES(2)の合成方法]
4Lのオートクレーブ中に、シェルケミカルズ社製、商品名Neodol23アルコール[C12、13アルコール(1/1):分岐率20質量%]400gと、特許第331
2883号公報に記載のAl/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、攪拌しながら昇温した。その後
、温度180℃、圧力0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド184gを導入し
、エチレンオキサイドの平均付加モル数2の反応物を得た。また、そのエチレンオキサイド付加モル数分布は、HPLCにより下記条件*1で測定した結果、ナロー率77%*2であった。
次に、このようにして得られたアルコールエトキシレート280gを攪拌装置付の50
0mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)78gを反応温度40
℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間攪拌を続け(硫酸化反応)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得て、ついで、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和した。こうして得られたポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム[AES(2)]を得た。
【0048】
*1:エチレンオキサイドの付加モル数分布の測定条件
装置 :LC−6A((株)島津製作所製)
検出器 :SPD−10A
測定波長:220nm
カラム :Zorbax C8(Du Pont(株)製)
移動相 :アセトニトリル/水=60/40(体積比)
流速 :1mL/min
温度 :20℃
*2:全ポリオキシエチレンアルキルエーテルに対するエチレンオキサイド1モル付加体+エチレンオキサイド2モル付加体+エチレンオキサイド3モル付加体+エチレンオキサイド4モル付加体の合計の質量比率である。
【0049】
・LAS−Na:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ライオン社製、商品名「
ライポンLS−250」。
・AS(比較品):ラウリル硫酸ナトリウム、ライオン(株)製、商品名「サンノールLM−1130」。
・AOS(比較品):C14α−オレフィンスルホン酸Na、ライオン(株)製、商品名「リポランLB−440」
・LDB:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、三洋化成(株)製、商品名「レボンLD−36」
・ LAP:ラウリルアミノプロピオン酸Na、ライオンアクゾー(株)製、商品名「アンフォラックL−18」
・LPB:ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ライオン(株)製、商品名「エナジコールL−30B」
・AX:ラウリルジメチルアミンオキサイド、ライオン(株)製、商品名「アロモックスDM12D−W(C)」
・AE(5)(比較品):炭素数12、14の高級アルコール(商品名「CO1270」
、P&G社製)にエチレンオキサイド(平均付加モル数5)が付加されたもの。
【0050】
(C)成分
・CP−5:マレイン酸アクリル酸共重合体、BASF社製、商品名「Sokalan CP5 Granules」。
・EDTA:エチレンジアミン四酢酸、アクゾノーベル社製、商品名「ディゾルビンZ」

・ HEDP:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、ローディア社製、商品名「BRIQUEST ADPA−60A」。
【0051】
スプレーヤーとしては、トリガー式スプレーヤー[ヘンケル社製の「Sil Oxi perfect」]のスプレー容器;スクリーンメッシュによる泡形成機構、メッシュの開孔率40%、スプレー量1回(1ストローク)当たり1.2mL各評価に用いた。
【0052】
≪泡状拭き取り用洗浄剤組成物の評価≫
各例の泡状拭き取り用洗浄剤組成物を用いて、以下に示す方法により、洗浄力の評価、スプレー時の泡立ち、ふき取りやすさの評価を行った。
【0053】
<洗浄力の評価>
ベージュ色のアクリル製カーペット(サンゲツサンフルーティFH−1)に、トマトジュース(キリンビバレッジ製小岩井無添加野菜 21種の野菜100%)1gを滴下し、直径約3cmの円状にする。その汚れに対して、サンプルを1回スプレーし、1分間放置後にタオルでよく拭き取る。汚れの落ち具合を以下の判定基準で目視判定した。
(評価基準)
◎◎:汚れ落ちが非常に良好
◎:汚れ落ちがかなりに良好
○:汚れ落ちが良好
△:汚れ落ちにムラがあった
×:ほとんど汚れが落ちていなかった
【0054】
<スプレー時の泡立ち>
スプレーしたときの泡のボリュームを以下の判定基準で目視判定した。(内容液温度を5℃で調温し、評価した。)
(評価基準)
◎◎:非常にボリュームある泡状
◎:ボリュームある泡状
○:泡状
△:水っぽい泡状
×:泡立たない
【0055】
<拭き取りやすさ>
ベージュ色のアクリル製カーペット(サンゲツサンフルーティFH−1)に1回スプレ
ーし、洗剤が付着した部位を綿タオルで拭き取るときの拭き取りやすさを、「拭き取る部位の分かりやすさ」と「泡の除去しやすさ」に分けて、それぞれ以下の判定基準で判定した。(内容液温度を5℃に調温し、評価した。)
(拭き取る部位の判りやすさ:拭き取りやすさ−1)
判定基準
◎:いずれの温度でも非常に判りやすい
○:いずれの温度でも判りやすい
△:温度によっては泡が視認できないため判りにくい
×:いずれの温度でも泡が視認できないため判りにくい
(泡の除去しやすさ:拭き取りやすさ−2)
判定基準
◎:いずれの温度でも非常に除去しやすい
○:いずれの温度でも除去しやすい
△:いずれの温度でも泡が残って、やや除去しにくい
×:いずれの温度でもいつまでも泡が残って除去しにくい

【0056】




【表1】

【0057】
【表2】

注1:トリガー式スプレーから泡として吐出されず、均一な塗布ができなかったため、
評価できなかった。
【0058】
表1〜2の結果から、本発明の実施例1〜15の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は、良好な洗浄力を有し、かつ、トリガー式スプレーヤーから噴霧された際のスプレー時の泡立ち
、ふき取りやすさが良好であることが確認できた。
一方、組成物の粘度が60mPa・sである比較例6の泡状拭き取り用洗浄剤組成物は
、トリガー式スプレーヤーから泡状に吐出されず、均一な塗布ができなかったため、いずれの評価も行うことができなかった。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容されて用いられる泡状拭き取り用洗浄剤組成物において、
過酸化水素(A)0.1〜5.0質量%と、アニオン性界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩と両性界面活性剤から選ばれる1種以上(B)0.2〜3.5質量%とを含有し、かつ、25℃での粘度が10mPa・s未満であることを特徴とする泡状拭き取り用洗浄剤組成物。
【請求項2】
金属封鎖剤(C)をさらに含有する請求項1記載の泡状拭き取り用洗浄剤組成物。
【請求項3】
請求項1又は2記載の泡状拭き取り用洗浄剤組成物を、泡形成機構を有するトリガー式スプレーヤーに収容し、前記トリガー式スプレーヤーから泡を吐出して被洗物に塗布し、該塗布部を拭き取る洗浄方法である。

【公開番号】特開2009−108208(P2009−108208A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−282495(P2007−282495)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】