説明

波長可変半導体レーザ

【課題】比較的簡単な構成で、出力光をより広い波長可変範囲にわたって高速で連続的に掃引変化させることができ、低消費電力で駆動できる小型の波長可変半導体レーザを提供すること。
【解決手段】 アクチュエータが形成されたSOI基板上に端面出射型半導体レーザが実装され、前記アクチュエータには前記端面出射型半導体レーザのレーザ光出射端面と対向するように可動ミラー部が設けられた波長可変半導体レーザにおいて、
前記端面出射型半導体レーザには、光軸方向に沿ってDBRが形成されていることを特徴とするもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、波長可変半導体レーザに関し、詳しくは、可動ミラーを用いた端面出射型波長可変半導体レーザの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
光通信や光を応用した各種の計測分野における光源として、出力光をより広い波長可変範囲にわたって高速で連続的に掃引変化させることができ、低消費電力で駆動できる小型の波長可変半導体レーザが求められている。
【0003】
図5は、特許文献1に記載されている従来の波長可変半導体レーザの一例を示す構成説明図である。図5において、シリコン基板11上には半導体レーザ12がボンディングされ、一方の共振器として形成されている。この一方の共振器の近傍には、外部ミラー13を形成する可動の両持ち梁14が形成されている。
【0004】
両持ち梁14は、部分的に形成された絶縁膜15上にアンカー16を有するものであって、その一方の側面は垂直で外部ミラー13として形成されている。他方の側面は少なくとも1つ以上の凹凸形状の櫛形部17を有し、この櫛形部17に対向して絶縁膜15上に凹凸形状の固定櫛形部18が形成されている。これらにより、マイクロアクチュエータ19が構成されている。
【0005】
半導体レーザ12に電極パッド20を形成する。そして、可動両持ち梁14と固定櫛形部18にそれぞれ電極パッド21,22を貼着し、両者の間に電圧を印加する。これにより、その静電力によって可動両持ち梁14が駆動され、レーザ光を反射する外部ミラー13が光軸方向に変位し、縦モードの制御を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3196791号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、このように構成される従来の端面出射型(水平共振器型)半導体レーザの共振器長は波長の1000倍程度と長いため、その出力波長特性に注目すると、図6(A)に示すように、半導体利得波長帯域GB中に多数のファブリペローモードFPMが存在することなる。
【0008】
ところが、図6(A)に示す出力波長特性は単一波長モードではないため、そのままでは光通信や光を応用した各種の計測分野における光源として用いることはできない。
【0009】
そこで、図6(A)に示す出力波長特性を有する端面出射型波長可変レーザに、単一のファブリペローモードを選択するためのファブリペローモード選択手段と、選択されたファブリペローモードにおける波長を変化させるための波長可変手段を設け、図6(B)に示すような単一波長モードの出力波長特性を得ている。
【0010】
しかし、これらファブリペローモード選択手段と波長可変手段を組み合わせる従来の構成は、離散的なファブリペローモードを選択するために連続的に波長変化させることができないという問題がある。
【0011】
また、装置全体の構成が極めて複雑な構造になり、波長可変制御動作も複雑になるという課題もある。
【0012】
本発明は、このような課題を解決するもので、その目的は、比較的簡単な構成で、出力光をより広い波長可変範囲にわたって高速で連続的に掃引変化させることができ、低消費電力で駆動できる小型の波長可変半導体レーザを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
アクチュエータが形成されたSOI基板上に端面出射型半導体レーザが実装され、前記アクチュエータには前記端面出射型半導体レーザのレーザ光出射端面と対向するように可動ミラー部が設けられた波長可変半導体レーザにおいて、
前記端面出射型半導体レーザには、光軸方向に沿ってDBRが形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の波長可変半導体レーザにおいて、
前記DBRは、光軸に対して垂直方向にエッチングされた溝により形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、
請求項2記載の波長可変半導体レーザにおいて、
前記エッチング溝の深さは、前記端面出射型半導体レーザの活性層に達していないことを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明は、
請求項2記載の波長可変半導体レーザにおいて、
前記エッチング溝の深さは、前記端面出射型半導体レーザの活性層を越えていることを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明は、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の波長可変半導体レーザにおいて、
前記可動ミラー部は、前記端面出射型半導体レーザのレーザ光出射端面との対向面が光軸方向に沿って周期的に配列されたDBRとして形成されていることを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明は、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の波長可変半導体レーザにおいて、
前記可動ミラー部は、前記端面出射型半導体レーザのレーザ光出射端面との対向面が凹面に形成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の発明は、
請求項1記載の波長可変半導体レーザにおいて、
前記アクチュエータは、可動くし型部と固定くし型部よりなるくし型アクチュエータであることを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の発明は、
請求項1記載の波長可変半導体レーザにおいて、
前記アクチュエータにはヒータとして機能する抵抗パターン層を設けたことを特徴とする。
【0021】
請求項9記載の発明は、
請求項1記載の波長可変半導体レーザにおいて、
前記アクチュエータにはピエゾ圧電素子層を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
アクチュエータを用いた可動ミラーと端面出射型半導体レーザを組み合わせた波長可変レーザにおいて、端面出射型半導体レーザの光軸方向に沿ってDBRを形成し、これを光共振器の一方のミラーとすることで、素子を組立て可能な大きさに保ちながら出射端面とミラーとの距離を短くでき、DBRミラーと可動ミラーで形成される光共振器の共振器長を短くできる。共振器長が短くなることにより、半導体の利得波長帯域GB中にはファブリペローモードが一つだけ存在することになり、外部からファブリペローモード選択手段や波長可変手段を設けないこのままの構造で単一モード発振を行う。
【0023】
また、アクチュエータに電圧を印加して共振器長を変化させることにより、発振波長を変化させることができる。
【0024】
これらにより、出力光をより広い波長可変範囲にわたって高速で連続的に掃引変化させることができ、小型で低消費電力の波長可変レーザを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施例を示す構成説明図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成説明図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成説明図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成説明図である。
【図5】従来の波長可変半導体レーザの一例を示す構成説明図である。
【図6】波長可変半導体レーザの出力波長特性図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す構成説明図であって、端面出射型レーザがジャンクションアップでボンディングされた例であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A断面図を示している。
【0027】
図1において、端面出射型半導体レーザとして用いるInP系の量子カスケード半導体レーザ10の長手方向に沿って周期的に等間隔で垂直方向のエッチング(本実施例では4列の溝穴部)が施され、一方のミラーとして機能するDBR(Distributed Bragg Reflector;分布反射器)11が形成されている。
【0028】
DBR11の一端には利得領域12が形成され、他端には量子カスケード半導体レーザ10をチップボンディングするときのハンドリング部13が形成されている。なお、利得領域12の端面には、実現したい波長可変半導体レーザの特性によっては、必要に応じて無反射コートが形成される。
【0029】
DBR11の基板幅および溝穴幅は、屈折率値を考慮し、それぞれの光路長が出力波長帯中央波長の1/4となるように設定される。ただし、幅が狭くなりすぎて加工が困難な場合には、nを整数として光路長を波長の(1/4+n/2)としてもよい。溝穴部の深さは、図1の例では活性層14を越えているが、実現したい波長可変半導体レーザの特性によっては、活性層14を越えない場合もある。
【0030】
なお、量子カスケード半導体レーザ10のハンドリング部13を除くDBR11と利得領域12の表面には電極層15が形成され、裏面には全面にわたって電極層16が形成されている。
【0031】
量子カスケード半導体レーザ10は、SOI(Silicon On Insulator)基板20上に積層されたSiO層21および電極層22を介して、ジャンクションアップの状態でチップボンディングされる。
【0032】
アクチュエータ30は、くし型アクチュエータの例を示している。くし型アクチュエータ30は、SOI基板20のシリコン層がMEMS技術に基づくエッチングにより所定のパターンに形成され、シリコン層下部のSiO層が選択的に除去された可動くし型部31と固定くし型部32とで構成されている。
【0033】
可動くし型部31は、梁部分が変位可能なように両持ち梁状に形成されている。梁のほぼ中央部分には、チップボンディングされる量子カスケード半導体レーザ10の利得領域12の端面と対向するように、可動ミラー部31aが形成されている。
【0034】
可動ミラー部31aは、利得領域12の端面との対向面が凹面に形成されていて、梁と直交する光軸の方向に沿って周期的に等間隔で複数列(本実施例では目の字状に4列)設けられている。可動ミラー部31aもDBRとして機能するものであり、列幅および溝幅は、前述のDBR11と同様に、屈折率値を考慮し、それぞれの光路長が出力波長帯中央波長の1/4となるように設定される。ただし、幅が狭くなりすぎて加工が困難な場合には、nを整数として光路長を波長の(1/4+n/2)としてもよい。
【0035】
可動ミラー部31aの両側近傍には、それぞれ等間隔のくしの歯パターン31b、31cが形成されている。
【0036】
固定くし型部32の可動くし型部31の可動ミラー部31aと対向する部分は、可動ミラー部31aが光軸方向に沿って自由に変位できる凹部32aとして、可動ミラー部31aよりも大きく切り欠かれている。この凹部32aの両側近傍には、それぞれ等間隔のくしの歯パターン32b、32cが、対向する可動くし型部31のくしの歯パターン31b、31cと互いに嵌め合うように形成されている。
【0037】
そして、これら可動くし型部31と固定くし型部32間には、静電気によりくし型アクチュエータ30として駆動するための可変直流電源Eが接続されている。
【0038】
量子カスケード半導体レーザ10には、光軸方向に沿って屈折率差が非常に大きい空気と半導体が交互に配列することにより、少ない繰返し周期(本実施例では4列の溝穴部)で広い波長帯域で高反射率を有するDBR11を形成し、これを光共振器の一方のミラーとしているので、量子カスケード半導体レーザ10を組立て可能な大きさに保ちながら出射端面とミラーとの距離を短くでき、DBR11のミラーと可動くし型部31の可動ミラー部31aとで形成される光共振器の共振器長を短くできる。
【0039】
光共振器の共振器長が短くなることにより、量子カスケード半導体レーザ10の利得波長帯域中にはファブリペローモードが一つだけ存在することになり、このままの構造で単一モード発振させることができる。
【0040】
このような構成において、可動くし型部31と固定くし型部32間に接続されている可変直流電源Eの出力電圧を調整して、可動くし型部31と固定くし型部32間に発生する静電気による吸引力を変化させることにより、量子カスケード半導体レーザ10の端面から出力されるレーザ光の波長を、DBR11を設けていない共振器長の長い従来の構成よりも広い範囲にわたって連続して変化させることができる。
【0041】
可動ミラー部31aに着目すると、屈折率差が非常に大きい空気とシリコンが交互に配列されているので、量子カスケード半導体レーザ10のDBR11と同様に、広い波長帯域で高反射率を有するミラーが形成できる。
【0042】
また、可動ミラー部31aの量子カスケード半導体レーザ10の利得領域12の端面との対向面が凹面に形成されているので、量子カスケード半導体レーザ10の利得領域12の端面から照射される出力光を効率よく集光でき、光損失を少なくできる。
【0043】
また、くし型アクチュエータ30は、SOI基板20のシリコンを用いてSOI基板20に作りこまれているので、半導体製造シリコンプロセスとの整合性がよく、大量生産が図れる。
【0044】
また、SOI基板20上に量子カスケード半導体レーザ10をチップボンディングするので、波長可変半導体レーザ全体としての小型化が図れる。
【0045】
図2は本発明の他の実施例を示す構成説明図であって、端面出射型レーザがジャンクションダウンでボンディングされた例であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A断面図を示している。なお、図1と共通する部分には同一の符号を付けている。
【0046】
図2において、ジャンクションダウンでボンディングされた量子カスケード半導体レーザ10のハンドリング部13にはスペーサ層17が形成されている。そして、SOI基板20には、可動くし型部31に設けられている可動ミラー部31aの端面と対向するように、光ファイバ40を固定するための溝部23が形成されている。
【0047】
図2のように構成することにより、波長可変半導体レーザと光ファイバ40との位置合わせを簡単に行える。
【0048】
また、ジャンクションダウンでボンディングするので、量子カスケード半導体レーザ10の発熱は効率よくSOI基板20を介して放熱されることになり、量子カスケード半導体レーザ10の発熱による影響を大幅に軽減でき、波長可変半導体レーザとしての出力波長の安定性や出力の安定性を改善できる。
【0049】
図3も本発明の他の実施例を示す構成説明図であって、端面出射型レーザがジャンクションアップでボンディングされた例であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A断面図を示している。なお、図1と共通する部分には同一の符号を付けている。
【0050】
図3において、可動ミラー部31aが形成されている可動部31の表面には、図1のくし型パターン31b、31cに代えて、ヒータとして機能するたとえばミランダ状の抵抗パターン層33a、33bが被着形成されている。これら抵抗パターン層33a、33bには、発熱駆動するための可変直流電源Eが接続されている。
【0051】
このような構成において、抵抗パターン層33a、33bは、接続されている可変直流電源Eの出力電圧値に応じて発熱駆動される。抵抗パターン層33a、33bが発熱駆動されることにより可動部31が加熱されて膨張し、可動ミラー部31aは量子カスケード半導体レーザ10の光軸方向に沿って変位する。
【0052】
これにより、可変直流電源Eの出力電圧値に応じて、量子カスケード半導体レーザ10の端面から出力されるレーザ光の波長を、任意の値に調整できる。
【0053】
そして、このような構成によれば、図1や図2のくし型アクチュエータを構成するためのくし型部32が不要になり、構成の大幅な簡略化が図れる。
【0054】
なお、図3の抵抗パターン層33a、33bに代えて、ペルチェ素子を設けてもよい。ペルチェ素子を用いることにより、可変直流電源Eの出力電圧極性に応じて加熱冷却も行えることから、可動部31を抵抗パターン層33a、33bの加熱だけで変位させる場合に比べて大きく変位させることができる。
【0055】
図4も本発明の他の実施例を示す構成説明図であって、端面出射型レーザがジャンクションアップでボンディングされた例であり、(A)は上面図、(B)は(A)のA−A断面図を示している。なお、図1と共通する部分には同一の符号を付けている。
【0056】
図4において、可動ミラー部31aが形成されている可動部31の表面には、図1のくし型パターン31b、31cに代えて、ピエゾ圧電素子35a、35bを挟むように電極層34a、34bと36a、36bが被着積層形成されている。これら電極層34a、34bと36a、36bには、可変直流電源Eが接続されている。
【0057】
このような構成において、これら電極層34a、34bと36a、36bに接続されている可変直流電源Eの出力電圧を調整することによりピエゾ圧電素子35a、35bの変位量が変化し、可変直流電源Eの出力電圧の値に応じて可動部31の可動ミラー部31aは量子カスケード半導体レーザ10の光軸方向に沿って変位する。
【0058】
これにより、可変直流電源Eの出力電圧値に応じて、量子カスケード半導体レーザ10の端面から出力されるレーザ光の波長を、任意の値に調整することができる。
【0059】
なお、上記各実施例では、端面出射型半導体レーザとして量子カスケード半導体レーザを用いる例について説明したが、これに限るものではなく、その他の端面出射型半導体レーザを用いてもよい。
【0060】
また、上記各実施例では、DBRとして垂直方向にエッチングされた溝穴部を用いる例について説明したが、これに限るものではなく、その他の構造のDBRを用いてもよい。
【0061】
以上説明したように、本発明によれば、端面出射型半導体レーザの光軸方向に沿ってDBRを形成して光共振器の一方のミラーとし、アクチュエータに設けられた可動ミラーを光共振器の他方のミラーとすることで光共振器の共振器長を短くでき、半導体の利得波長帯域中に一つだけ存在するファブリペローモードをこのままの構造で単一モード発振させることができ、アクチュエータに電圧を印加して共振器長を変化させることにより発振波長を変化させることができ、出力光をより広い波長可変範囲にわたって高速で連続的に掃引変化させることができる小型で低消費電力の波長可変レーザを実現でき、光通信や光を応用した各種の計測分野における光源として好適である。
【符号の説明】
【0062】
10 端面出射型レーザ(量子カスケード半導体レーザ)
11 DBR
12 利得領域
13 ハンドリング部
20 SOI基板
21 SiO
22 電極層
23 溝部
30 アクチュエータ
31 可動部
31a 可動ミラー部
31b、31c くしの歯パターン
32 固定部
32a 凹部
32b、32c くしの歯パターン
33 抵抗パターン層
34、36 電極層
35 ピエゾ圧電素子
40 光ファイバ
E 可変直流電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクチュエータが形成されたSOI基板上に端面出射型半導体レーザが実装され、前記アクチュエータには前記端面出射型半導体レーザのレーザ光出射端面と対向するように可動ミラー部が設けられた波長可変半導体レーザにおいて、
前記端面出射型半導体レーザには、光軸方向に沿ってDBRが形成されていることを特徴とする波長可変半導体レーザ。
【請求項2】
前記DBRは、光軸に対して垂直方向にエッチングされた溝により形成されていることを特徴とする請求項1記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項3】
前記エッチング溝の深さは、前記端面出射型レーザの活性層に達していないことを特徴とする請求項2記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項4】
前記エッチング溝の深さは、前記端面出射型レーザの活性層を越えていることを特徴とする請求項2記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項5】
前記可動ミラー部は、前記端面出射型半導体レーザのレーザ光出射端面との対向面が光軸方向に沿って周期的に配列されたDBRとして形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項6】
前記可動ミラー部は、前記端面出射型半導体レーザのレーザ光出射端面との対向面が凹面に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項7】
前記アクチュエータは、可動くし型部と固定くし型部よりなるくし型アクチュエータであることを特徴とする請求項1に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項8】
前記アクチュエータにはヒータとして機能する抵抗パターン層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項9】
前記アクチュエータにはピエゾ圧電素子層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の波長可変半導体レーザ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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