洗剤吐出装置
【課題】吐出ノズルを逆さ向きにしなければならないような低い場所であっても、吐出ノズルを逆さ向きに使用した状態でも洗剤を確実に吐出させることができ、浴室内の被洗浄箇所の高さや位置に関係なく洗浄できる洗剤吐出装置を提供すること。
【解決手段】浴室70内に設置される洗剤吐出装置11である。洗剤1を溜めておく洗剤タンク4と、洗剤1を吐出する吐出ノズル5と、洗剤タンク4内の洗剤1を吐出ノズル5に圧力送付する圧送手段9とを備え、圧送手段9側から吐出ノズル5に通じる洗剤経路6部分をフレキシブルホース34で構成すると共に、吐出ノズル5に手で持つことができる把持部37を設けた。
【解決手段】浴室70内に設置される洗剤吐出装置11である。洗剤1を溜めておく洗剤タンク4と、洗剤1を吐出する吐出ノズル5と、洗剤タンク4内の洗剤1を吐出ノズル5に圧力送付する圧送手段9とを備え、圧送手段9側から吐出ノズル5に通じる洗剤経路6部分をフレキシブルホース34で構成すると共に、吐出ノズル5に手で持つことができる把持部37を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室の洗浄に用いる洗剤吐出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、家庭用や業務用の洗剤を収容する洗剤容器には、洗剤を被洗浄箇所へ吐出するノズルと、洗剤を収容する携帯型のボトルと、そのボトル内の洗剤をノズルへ供給するパイプと、そのパイプにノズルへ向けた吸引力を付与するノズルレバーとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1にみられる従来のノズル付き洗剤容器では、ノズルレバーに指を掛けつつ、ボトルが把持されて、ノズルが被洗浄箇所に向けられ、かかる状態で、使用者によって、ノズルレバーが引かれると、パイプによりボトル内の洗剤が吸引されてノズルへ送られ、洗剤がノズルから被洗浄箇所へ吐出されるものである。
【0004】
しかしながら、従来では、被洗浄箇所が低い位置にある場合、例えば浴室カウンタの下や浴槽エプロンの隙間、浴室の床、壁の下や隅部などの場合のようにノズルを逆さ向きにしなければならない場所では、ノズルを逆さ向きにするとボトルが上下逆向きとなってパイプの下端が洗剤に漬からなくなってノズルレバーを引いても洗剤が吐出しなくなる。このため、ノズルを逆さ向きにして使用しなければならないような低い場所での洗浄ができないという問題点があった。
【特許文献1】登録実用新案第3081943号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、吐出ノズルを逆さ向きにしなければならないような低い場所であっても、吐出ノズルを逆さ向きに使用した状態でも洗剤を確実に吐出させることができ、浴室内の被洗浄箇所の高さや位置に関係なく洗浄できる洗剤吐出装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明は、浴室70内に設置される洗剤吐出装置であって、洗剤1を溜めておく洗剤タンク4と、洗剤1を吐出する吐出ノズル5と、洗剤タンク4内の洗剤1を吐出ノズル5に圧力送付する圧送手段9とを備え、上記圧送手段9側から吐出ノズル5に通じる洗剤経路6部分をフレキシブルホース34で構成すると共に、上記吐出ノズル5に手で持つことができる把持部37を設けてなることを特徴としている。
【0007】
このような構成とすることで、吐出ノズル5の把持部37を手でつかんでフレキシブルホース34を伸ばすことで、吐出ノズル5の向きや移動に追随してフレキシブルホース34が延びたり、曲がったりできるので、吐出ノズル5の取り扱いが容易になり、洗いにくい場所でも簡単に洗えるようになる。特に吐出ノズル5を逆さ向きにしなければならないような低い場所や隙間であっても、洗剤タンク4は固定されているため、吐出ノズル5を逆さ向きに使用した状態でも洗剤1を確実に吐出させることができる。
【0008】
また、上記洗剤タンク4と吐出ノズル5間の洗剤経路6中に気体2を導入する気体導入部7を設けるのが好ましく、この場合、気泡と洗剤の混合液は泡状になって垂直面上での滞留時間が長くなるので、同一濃度、もしくは同一量の洗剤よりも高い洗浄性を得ることができ、浴槽洗いの労力を大幅に軽減できると共に、洗浄力アップを図ることができる。
【0009】
また、上記気体導入部7の下流側に、洗剤1と気体2の混合流体を撹拌して微細気泡を生成する撹拌手段10を設けるのが好ましく、この場合、少ない洗剤量で均一な微細気泡含有洗剤液3を容易に得ることができるようになる。しかも、均一でかつボイド率(気体混入率)の高い微細気泡含有洗剤3は垂直な側面に対して付着性も高まり、通常の液体のように直ぐに垂れ落ちることなく、ゆっくりと流れ落ちていくことができるので、汚れに対する接触時間も長くなり、高い洗浄力が得られる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、圧送手段側から吐出ノズルに通じる洗剤経路部分をフレキシブルホースで構成すると共に、上記吐出ノズルに手で持つことができる把持部を設けたことにより、吐出ノズルの取り扱いが容易となり、吐出ノズルを逆さ向きにしなければならないような低い場所であっても、吐出ノズルを逆さ向きに使用した状態でも洗剤を確実に吐出させることができるようになり、被洗浄箇所の高さや位置に関係なく容易に洗浄できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0012】
図1は本発明に係る洗剤吐出装置11を浴室に設置した一例を示し、図2は上記洗剤吐出装置11の使用例を示し、図3は洗剤吐出装置11の概略構成を示す。浴室に設置される洗剤吐出装置11は、図1に示すように、洗剤1を溜めておく洗剤タンク4と、洗剤1を吐出する吐出ノズル5と、洗剤タンク4内の洗剤1を吐出ノズル5に向けて圧力送付する圧送手段9と、圧送手段9側から吐出ノズル5に至る間の洗剤経路6部分に気体2を導入するための気体導入部7(図3)とを備えている。
【0013】
上記洗剤タンク4は、図3に示すように、上部に洗剤注入口4a、下部に洗剤導出口4bを有するタンクカバー内部に洗剤1が溜められている。洗剤1として例えば界面活性剤が用いられる。洗剤タンク4は、例えば図1に示す浴槽フランジ8cの下部スペースに設置されると共に、浴槽フランジ8cの洗剤投入口4cから洗剤1を洗剤タンク4内に投入できるようになっている。なお図1中の30は電源ケーブル、31はコントローラ、32は天井裏に設置される電源ボックス、33は天井、35は逆止弁であり、図2中の39はノズルカバーである。
【0014】
上記圧送手段9は例えばインペラ式ポンプ9Aからなり、インペラ式ポンプ9Aを気体導入部7の下流に配置することで、洗剤1と気体2の混合流体を撹拌して微細気泡を生成する撹拌手段としての機能も兼ね備えたものとなる。このインペラ式ポンプ9Aは図1に示す浴槽フランジ8cの下方空間に設置されている。
【0015】
上記圧送手段9の上流には、エジェクタ構造を有する気体導入部7が配置されている。気体導入部7は吸気配管12を介して浴室内に開放されており、ポンプ作用によるエジェクタ効果により気体導入部7からの気体2が洗剤1中に取り込まれて洗剤1と気体2の混合流体が生成されるようになっている。気体導入部7はインペラ式ポンプ9Aと共に浴槽フランジ8cの下方空間に設置される。なお図4に示すように、気体導入部7は省略可能である。
【0016】
ここで、本発明においては、圧送手段9側から吐出ノズル5に至る洗剤経路6部分を延長可能なフレキシブルホース34で構成している。このフレキシブルホース34としては、例えば、樹脂製のフレキシブルホースや金属製のフレキシブルホースが使用される。
【0017】
さらにフレキシブルホース34の先端に接続される吐出ノズル5は、手で持つことができる把持部37を備えている。
【0018】
しかして、上記構成の吐出ノズル5の把持部37を手でつかんで、図2に示すように、浴槽フランジ8cの上方に引き出すことによって、フレキシブルホース34が伸長して、吐出ノズル5の向きや移動に追随してフレキシブルホース34が延びたり、曲がったりできるので、吐出ノズル5の取り扱いが容易となる。またスイッチ38を操作して、インペラ式ポンプ9Aを駆動すると吐出ノズル5から微細な気泡を均一に含有した微細気泡含有洗剤3が吐出する。このとき被洗浄箇所が低い位置にある場合、例えば浴室カウンタの下や浴槽エプロンの隙間、浴室の床、壁の下や隅部などの場合のように吐出ノズル5を逆さ向きにしなければならない場所であっても、洗剤タンク4は固定されているため、吐出ノズル5を逆さ向きに使用した状態で洗剤を確実に吐出させることができる。従って、浴室内の洗浄作業性が大幅に向上する。
【0019】
また、インペラ式ポンプ9Aの撹拌機能によって、吐出ノズル5から微細な気泡を均一に含有した微細気泡含有洗剤3が吐出して浴槽8を含む浴室70内の汚れに向けて散布できる。この微細気泡含有洗剤3は、垂直な壁面上での滞留時間が長くなるので、同一濃度、もしくは同一量の洗剤よりも高い洗浄性を得ることができる。特に、均一でかつボイド率(気体混入率)の高い微細気泡含有洗剤3は壁面に対する付着性も高まり、通常の液体のように直ぐに垂れ落ちることなく、ゆっくりと流れ落ちていくことができるので、汚れに対する接触時間も長くなり、高い洗浄力が得られる。
【0020】
また洗剤1として、約5倍〜10倍希釈した界面活性剤を用いることで、ボイド率が50%を超えるようになり、ボイド率の高い微細気泡含有洗剤3を容易に生成することが可能となる。
【0021】
そのうえ、微細気泡含有洗剤3中には大量の微細気泡が存在するので、表面積が非常に大きくなり、汚れに対する接触効率が高まる。これにより洗浄力をより高くすることができる。
【0022】
ここで図12に気泡の効果を模式的に説明する。図12(a)は気泡aは油bを除去する効果がある。つまり、油bは水と反発しあうため、油bに気泡aが近づくと油bは気泡aに付着し、油bを引き剥がす効果がある。cは被洗浄箇所である。また図12(b)のように気泡aは洗剤1を濃縮する効果がある。洗剤1として界面活性剤を用いた場合、親水基dと疎水基eを有する界面活性剤は気体2と水の界面に集まり、気泡aの表面に界面活性剤が濃縮することで、気泡aの界面効果により洗浄効果を強力に引き出すことができるようになる。
【0023】
図13は、微細気泡の効果を模式的に示している。図13(a)のようにφ6mmの気泡径の気泡b1が例えばφ60μmの微細気泡b2に微細化されることで、表面積が増大して図13(b)のように微細気泡b2が薄く広がることで細かく汚れfを除去する。このように気泡b2をミクロサイズにすることで、ムラなく均一に洗浄できるようになる。
【0024】
図14は汚れ除去のメカニズムであり、図14(a)→(b)→(c)のように、微細気泡含有洗剤3が、垢・金属石鹸gや皮脂汚れhにふりかかって油脂分を分離・剥離していく。このとき微細気泡によって垂直面上であっても滞留時間が長くなるので、油脂分の分離・剥離が促進されるようになり、結果、図14(d)のようにシャワー水で微細気泡含有洗剤3と残った粒汚れを簡単に洗い流すことができる。
【0025】
また本例では、圧送手段9としてのインペラ式ポンプ9Aが撹拌手段も兼ねることができるので、撹拌手段を別途設けなくても、微細気泡含有洗剤3を簡便に安定生成することが可能となる。つまり、インペラ部を回転させることによって洗剤1と気体2の混合流体が激しく撹拌混合されるようになる。この時のポンプ回転数の範囲としては例えば、1,000〜10,000rpmである。この撹拌混合作用により非常に均一で微細な気泡を生成することができる。例えば、得られる平均気泡径の範囲として10〜100μm、ボイド率50〜80%である。つまり、インペラ部による撹拌混合により微細気泡が生成され、気体2は液相中に極めて分散した状態となるので、ボイド率が50%を超えるような混相流であってもポンプが空転することがない。また上記のように界面活性剤を用いた場合は激しく撹拌されると気泡同士の合体が防止され、微細な気泡が生成されやすくなる。さらにインペラ式ポンプ9Aを一定以上の吐出圧(例えば0.01〜0.3MPa)とすることで多量の気泡を含有するにも関わらず、従来にない勢いで微細気泡含有洗剤3を噴出することが可能となる。
【0026】
そのうえ、平均気泡径の範囲が10〜100μm(好ましくは20〜40μm)の均一な微細気泡含有洗剤3を得ることによって、例えば数μmというような極めて細かい気泡の存在数が少なくなり、吐出した時に浮遊することがほとんど無くなる。これにより、浴槽8の洗浄に利用するに際しては、無駄な飛散が抑制され、気体2中への飛散による吸引することがないので、人に対しても安全性が高いという利点もある。
【0027】
なお前記実施形態では、撹拌手段を兼ねるインペラ式ポンプ9Aを用いたが、これに代えて、ダイヤフラムポンプを用いることも可能である。このダイヤフラムポンプは、ダイヤフラムの往復動に基づくポンピング作用により、洗剤タンク4から洗剤1を吸引して、吐出ノズル5に吐出する構成のものであり、インペラ式ポンプ9Aと同様、洗剤1と気体2とを撹拌混合する撹拌手段としての働きをする。従って、簡便な構造で、少ない洗剤量で均一な微細気泡を容易に得ることができるものである。
【0028】
図5は、羽根車を用いない型のポンプ、例えば、プランジャを往復移動させて洗剤1を移動させるプランジャ式ポンプ9Bを用いている。他の実施形態は図1〜図3と同様である。このプランジャ式ポンプ9Bには回転部分がないため、撹拌手段としては用いることができない。そこで、プランジャ式ポンプ9Bの下流に撹拌手段10を別途設けている。この撹拌手段10としては、動力による撹拌や旋回流による撹拌など適宜採用できる(例えば、特開2004−313905号公報、特開平5−15752号公報参照)。しかして、プランジャ式ポンプ9Bは圧送手段9としてのみ働き、撹拌手段としての働きはしないので、プランジャ式ポンプ9Bに対する負担を比較的小さくすることができる。一方、気体導入部7の下流に別途、撹拌手段10を設けたので、気体導入後において洗剤1と気体2の混合流体の撹拌を行なうことができる。
【0029】
図6は、気体導入部7の上流に圧送手段9であるポンプ、例えばプランジャ式ポンプ9Bを設置し、気体導入部7の下流に撹拌手段10を別途設けている。他の実施形態は図1〜図3と同様である。この撹拌手段10としては図5で説明した動力による撹拌や旋回流による撹拌など適宜採用できる。なお、本例では気体導入部7の上流に圧送手段9を配置すると、圧送手段9より下流側は加圧環境となるため、気体導入部7に気体導入のための手段が別途必要となる。そこで本例では気体導入部7に気体導入用ポンプ21を設置している。しかして、図5の場合と同様、圧送手段9を気体導入部7の上流側に設けることで、圧送手段9を構成するポンプは洗剤1と気体2の混合流体を撹拌する必要はなく、従って、ポンプに対する負担を比較的小さくすることができる。また気体導入部7の下流に別途、撹拌手段10を設けたので、気体導入後において洗剤1と気体2の混合流体の撹拌を行なうことができる。また気体導入用ポンプ21を設けることで、気体2の取り込みが可能となる。
【0030】
図7は、図6の構成において、圧送手段として水道水圧を利用するものである。他の実施形態は図6と同様である。ここでは図6の場合と同様、気体導入部7の上流に圧送手段9としてのポンプを設けているため、ポンプに対する負担を比較的小さくすることができる。そのうえ、電磁弁20を開いてエジェクタ流路中に水道水を供給することによって、つまり、水道水圧を圧送手段として利用することによって、ポンプ下流側の正圧が小さくなり、気体導入のための手段としてエジェクタ構造のみで対応が可能となり、結果、気体導入用ポンプ21(図6)も不要となる。また本例では、洗剤1が水道水で希釈される構成となっており、目的に応じて洗剤添加量をポンプによって調整することができる。なお前記図1〜図6の各実施形態においても、洗剤タンク4中の洗剤1は目的に応じて水道水で希釈して使用可能である。
【0031】
また上記構成の洗剤吐出装置11は浴室内の適宜箇所に設置可能である。その一例を図8〜図11に示す。図8は洗剤吐出装置11を浴槽8のフランジ下部に組み込んだ一例であり、図9は洗剤吐出装置11を浴室70の壁面に設置した一例であり、図10は洗剤吐出装置11を浴室カウンタ36の上に設置した一例であり、図11は洗剤吐出装置11をシャワーノズル43側方に設置される浴室ミラー42の背後に収納した一例である。図11ではポンプ及びモータ部41を浴室ミラー42の背面下部に設置し、ポンプ及びモータ部41の上に洗剤タンク4を設置し、さらにその上部からフレキシブルホース34に接続される吐出ノズル5付き把持部37を外部に引き出し自在に収納したものである。いずれの場合も、浴室内に外観上違和感なく設置できると共に、フレキシブルホース34を引き出して把持部37をつかんで吐出ノズル5を容易に使用できるものである。
【0032】
なお、フレキシブルホース34の先端に吐出ノズル5付き把持部37を接続するにあたっては、例えば、吐出ノズル5付き把持部37をフレキシブルホース34の先端に着脱可能に接続することも可能である。例えば、抜き差し式で接続することにより、吐出ノズル5をワンタッチで接続、離脱が可能となり、例えば、吐出ノズル5の交換、或いはフレキシブルホース34の交換が容易となり、メンテナンス性が良好になると共に、交換にかかる費用を低減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に用いる洗剤吐出装置の側面図である。
【図2】同上の洗剤吐出装置の設置例を説明する斜視図である。
【図3】同上の洗剤吐出装置の概略構成図である。
【図4】本発明の他の実施形態の概略構成図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態の概略構成図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態の概略構成図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態の概略構成図である。
【図8】同上の洗剤吐出装置の他の設置例の説明図である。
【図9】同上の洗剤吐出装置の更に他の設置例の説明図である。
【図10】同上の洗剤吐出装置の更に他の設置例の説明図である。
【図11】同上の洗剤吐出装置の更に他の設置例の説明図である。
【図12】(a)(b)は同上の気泡の効果を説明する模式図である。
【図13】(a)(b)は同上の微細気泡の効果を説明する模式図である。
【図14】(a)〜(d)は同上の微細気泡含有洗剤による汚れ除去のメカニズムを説明する模式図である。
【符号の説明】
【0034】
1 洗剤
2 気体
3 微細気泡含有洗剤
4 洗剤タンク
5 吐出ノズル
6 洗剤経路
7 気体導入部
10 撹拌手段
11 洗剤吐出装置
34 フレキシブルホース
37 把持部
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室の洗浄に用いる洗剤吐出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、家庭用や業務用の洗剤を収容する洗剤容器には、洗剤を被洗浄箇所へ吐出するノズルと、洗剤を収容する携帯型のボトルと、そのボトル内の洗剤をノズルへ供給するパイプと、そのパイプにノズルへ向けた吸引力を付与するノズルレバーとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1にみられる従来のノズル付き洗剤容器では、ノズルレバーに指を掛けつつ、ボトルが把持されて、ノズルが被洗浄箇所に向けられ、かかる状態で、使用者によって、ノズルレバーが引かれると、パイプによりボトル内の洗剤が吸引されてノズルへ送られ、洗剤がノズルから被洗浄箇所へ吐出されるものである。
【0004】
しかしながら、従来では、被洗浄箇所が低い位置にある場合、例えば浴室カウンタの下や浴槽エプロンの隙間、浴室の床、壁の下や隅部などの場合のようにノズルを逆さ向きにしなければならない場所では、ノズルを逆さ向きにするとボトルが上下逆向きとなってパイプの下端が洗剤に漬からなくなってノズルレバーを引いても洗剤が吐出しなくなる。このため、ノズルを逆さ向きにして使用しなければならないような低い場所での洗浄ができないという問題点があった。
【特許文献1】登録実用新案第3081943号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、吐出ノズルを逆さ向きにしなければならないような低い場所であっても、吐出ノズルを逆さ向きに使用した状態でも洗剤を確実に吐出させることができ、浴室内の被洗浄箇所の高さや位置に関係なく洗浄できる洗剤吐出装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明は、浴室70内に設置される洗剤吐出装置であって、洗剤1を溜めておく洗剤タンク4と、洗剤1を吐出する吐出ノズル5と、洗剤タンク4内の洗剤1を吐出ノズル5に圧力送付する圧送手段9とを備え、上記圧送手段9側から吐出ノズル5に通じる洗剤経路6部分をフレキシブルホース34で構成すると共に、上記吐出ノズル5に手で持つことができる把持部37を設けてなることを特徴としている。
【0007】
このような構成とすることで、吐出ノズル5の把持部37を手でつかんでフレキシブルホース34を伸ばすことで、吐出ノズル5の向きや移動に追随してフレキシブルホース34が延びたり、曲がったりできるので、吐出ノズル5の取り扱いが容易になり、洗いにくい場所でも簡単に洗えるようになる。特に吐出ノズル5を逆さ向きにしなければならないような低い場所や隙間であっても、洗剤タンク4は固定されているため、吐出ノズル5を逆さ向きに使用した状態でも洗剤1を確実に吐出させることができる。
【0008】
また、上記洗剤タンク4と吐出ノズル5間の洗剤経路6中に気体2を導入する気体導入部7を設けるのが好ましく、この場合、気泡と洗剤の混合液は泡状になって垂直面上での滞留時間が長くなるので、同一濃度、もしくは同一量の洗剤よりも高い洗浄性を得ることができ、浴槽洗いの労力を大幅に軽減できると共に、洗浄力アップを図ることができる。
【0009】
また、上記気体導入部7の下流側に、洗剤1と気体2の混合流体を撹拌して微細気泡を生成する撹拌手段10を設けるのが好ましく、この場合、少ない洗剤量で均一な微細気泡含有洗剤液3を容易に得ることができるようになる。しかも、均一でかつボイド率(気体混入率)の高い微細気泡含有洗剤3は垂直な側面に対して付着性も高まり、通常の液体のように直ぐに垂れ落ちることなく、ゆっくりと流れ落ちていくことができるので、汚れに対する接触時間も長くなり、高い洗浄力が得られる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、圧送手段側から吐出ノズルに通じる洗剤経路部分をフレキシブルホースで構成すると共に、上記吐出ノズルに手で持つことができる把持部を設けたことにより、吐出ノズルの取り扱いが容易となり、吐出ノズルを逆さ向きにしなければならないような低い場所であっても、吐出ノズルを逆さ向きに使用した状態でも洗剤を確実に吐出させることができるようになり、被洗浄箇所の高さや位置に関係なく容易に洗浄できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0012】
図1は本発明に係る洗剤吐出装置11を浴室に設置した一例を示し、図2は上記洗剤吐出装置11の使用例を示し、図3は洗剤吐出装置11の概略構成を示す。浴室に設置される洗剤吐出装置11は、図1に示すように、洗剤1を溜めておく洗剤タンク4と、洗剤1を吐出する吐出ノズル5と、洗剤タンク4内の洗剤1を吐出ノズル5に向けて圧力送付する圧送手段9と、圧送手段9側から吐出ノズル5に至る間の洗剤経路6部分に気体2を導入するための気体導入部7(図3)とを備えている。
【0013】
上記洗剤タンク4は、図3に示すように、上部に洗剤注入口4a、下部に洗剤導出口4bを有するタンクカバー内部に洗剤1が溜められている。洗剤1として例えば界面活性剤が用いられる。洗剤タンク4は、例えば図1に示す浴槽フランジ8cの下部スペースに設置されると共に、浴槽フランジ8cの洗剤投入口4cから洗剤1を洗剤タンク4内に投入できるようになっている。なお図1中の30は電源ケーブル、31はコントローラ、32は天井裏に設置される電源ボックス、33は天井、35は逆止弁であり、図2中の39はノズルカバーである。
【0014】
上記圧送手段9は例えばインペラ式ポンプ9Aからなり、インペラ式ポンプ9Aを気体導入部7の下流に配置することで、洗剤1と気体2の混合流体を撹拌して微細気泡を生成する撹拌手段としての機能も兼ね備えたものとなる。このインペラ式ポンプ9Aは図1に示す浴槽フランジ8cの下方空間に設置されている。
【0015】
上記圧送手段9の上流には、エジェクタ構造を有する気体導入部7が配置されている。気体導入部7は吸気配管12を介して浴室内に開放されており、ポンプ作用によるエジェクタ効果により気体導入部7からの気体2が洗剤1中に取り込まれて洗剤1と気体2の混合流体が生成されるようになっている。気体導入部7はインペラ式ポンプ9Aと共に浴槽フランジ8cの下方空間に設置される。なお図4に示すように、気体導入部7は省略可能である。
【0016】
ここで、本発明においては、圧送手段9側から吐出ノズル5に至る洗剤経路6部分を延長可能なフレキシブルホース34で構成している。このフレキシブルホース34としては、例えば、樹脂製のフレキシブルホースや金属製のフレキシブルホースが使用される。
【0017】
さらにフレキシブルホース34の先端に接続される吐出ノズル5は、手で持つことができる把持部37を備えている。
【0018】
しかして、上記構成の吐出ノズル5の把持部37を手でつかんで、図2に示すように、浴槽フランジ8cの上方に引き出すことによって、フレキシブルホース34が伸長して、吐出ノズル5の向きや移動に追随してフレキシブルホース34が延びたり、曲がったりできるので、吐出ノズル5の取り扱いが容易となる。またスイッチ38を操作して、インペラ式ポンプ9Aを駆動すると吐出ノズル5から微細な気泡を均一に含有した微細気泡含有洗剤3が吐出する。このとき被洗浄箇所が低い位置にある場合、例えば浴室カウンタの下や浴槽エプロンの隙間、浴室の床、壁の下や隅部などの場合のように吐出ノズル5を逆さ向きにしなければならない場所であっても、洗剤タンク4は固定されているため、吐出ノズル5を逆さ向きに使用した状態で洗剤を確実に吐出させることができる。従って、浴室内の洗浄作業性が大幅に向上する。
【0019】
また、インペラ式ポンプ9Aの撹拌機能によって、吐出ノズル5から微細な気泡を均一に含有した微細気泡含有洗剤3が吐出して浴槽8を含む浴室70内の汚れに向けて散布できる。この微細気泡含有洗剤3は、垂直な壁面上での滞留時間が長くなるので、同一濃度、もしくは同一量の洗剤よりも高い洗浄性を得ることができる。特に、均一でかつボイド率(気体混入率)の高い微細気泡含有洗剤3は壁面に対する付着性も高まり、通常の液体のように直ぐに垂れ落ちることなく、ゆっくりと流れ落ちていくことができるので、汚れに対する接触時間も長くなり、高い洗浄力が得られる。
【0020】
また洗剤1として、約5倍〜10倍希釈した界面活性剤を用いることで、ボイド率が50%を超えるようになり、ボイド率の高い微細気泡含有洗剤3を容易に生成することが可能となる。
【0021】
そのうえ、微細気泡含有洗剤3中には大量の微細気泡が存在するので、表面積が非常に大きくなり、汚れに対する接触効率が高まる。これにより洗浄力をより高くすることができる。
【0022】
ここで図12に気泡の効果を模式的に説明する。図12(a)は気泡aは油bを除去する効果がある。つまり、油bは水と反発しあうため、油bに気泡aが近づくと油bは気泡aに付着し、油bを引き剥がす効果がある。cは被洗浄箇所である。また図12(b)のように気泡aは洗剤1を濃縮する効果がある。洗剤1として界面活性剤を用いた場合、親水基dと疎水基eを有する界面活性剤は気体2と水の界面に集まり、気泡aの表面に界面活性剤が濃縮することで、気泡aの界面効果により洗浄効果を強力に引き出すことができるようになる。
【0023】
図13は、微細気泡の効果を模式的に示している。図13(a)のようにφ6mmの気泡径の気泡b1が例えばφ60μmの微細気泡b2に微細化されることで、表面積が増大して図13(b)のように微細気泡b2が薄く広がることで細かく汚れfを除去する。このように気泡b2をミクロサイズにすることで、ムラなく均一に洗浄できるようになる。
【0024】
図14は汚れ除去のメカニズムであり、図14(a)→(b)→(c)のように、微細気泡含有洗剤3が、垢・金属石鹸gや皮脂汚れhにふりかかって油脂分を分離・剥離していく。このとき微細気泡によって垂直面上であっても滞留時間が長くなるので、油脂分の分離・剥離が促進されるようになり、結果、図14(d)のようにシャワー水で微細気泡含有洗剤3と残った粒汚れを簡単に洗い流すことができる。
【0025】
また本例では、圧送手段9としてのインペラ式ポンプ9Aが撹拌手段も兼ねることができるので、撹拌手段を別途設けなくても、微細気泡含有洗剤3を簡便に安定生成することが可能となる。つまり、インペラ部を回転させることによって洗剤1と気体2の混合流体が激しく撹拌混合されるようになる。この時のポンプ回転数の範囲としては例えば、1,000〜10,000rpmである。この撹拌混合作用により非常に均一で微細な気泡を生成することができる。例えば、得られる平均気泡径の範囲として10〜100μm、ボイド率50〜80%である。つまり、インペラ部による撹拌混合により微細気泡が生成され、気体2は液相中に極めて分散した状態となるので、ボイド率が50%を超えるような混相流であってもポンプが空転することがない。また上記のように界面活性剤を用いた場合は激しく撹拌されると気泡同士の合体が防止され、微細な気泡が生成されやすくなる。さらにインペラ式ポンプ9Aを一定以上の吐出圧(例えば0.01〜0.3MPa)とすることで多量の気泡を含有するにも関わらず、従来にない勢いで微細気泡含有洗剤3を噴出することが可能となる。
【0026】
そのうえ、平均気泡径の範囲が10〜100μm(好ましくは20〜40μm)の均一な微細気泡含有洗剤3を得ることによって、例えば数μmというような極めて細かい気泡の存在数が少なくなり、吐出した時に浮遊することがほとんど無くなる。これにより、浴槽8の洗浄に利用するに際しては、無駄な飛散が抑制され、気体2中への飛散による吸引することがないので、人に対しても安全性が高いという利点もある。
【0027】
なお前記実施形態では、撹拌手段を兼ねるインペラ式ポンプ9Aを用いたが、これに代えて、ダイヤフラムポンプを用いることも可能である。このダイヤフラムポンプは、ダイヤフラムの往復動に基づくポンピング作用により、洗剤タンク4から洗剤1を吸引して、吐出ノズル5に吐出する構成のものであり、インペラ式ポンプ9Aと同様、洗剤1と気体2とを撹拌混合する撹拌手段としての働きをする。従って、簡便な構造で、少ない洗剤量で均一な微細気泡を容易に得ることができるものである。
【0028】
図5は、羽根車を用いない型のポンプ、例えば、プランジャを往復移動させて洗剤1を移動させるプランジャ式ポンプ9Bを用いている。他の実施形態は図1〜図3と同様である。このプランジャ式ポンプ9Bには回転部分がないため、撹拌手段としては用いることができない。そこで、プランジャ式ポンプ9Bの下流に撹拌手段10を別途設けている。この撹拌手段10としては、動力による撹拌や旋回流による撹拌など適宜採用できる(例えば、特開2004−313905号公報、特開平5−15752号公報参照)。しかして、プランジャ式ポンプ9Bは圧送手段9としてのみ働き、撹拌手段としての働きはしないので、プランジャ式ポンプ9Bに対する負担を比較的小さくすることができる。一方、気体導入部7の下流に別途、撹拌手段10を設けたので、気体導入後において洗剤1と気体2の混合流体の撹拌を行なうことができる。
【0029】
図6は、気体導入部7の上流に圧送手段9であるポンプ、例えばプランジャ式ポンプ9Bを設置し、気体導入部7の下流に撹拌手段10を別途設けている。他の実施形態は図1〜図3と同様である。この撹拌手段10としては図5で説明した動力による撹拌や旋回流による撹拌など適宜採用できる。なお、本例では気体導入部7の上流に圧送手段9を配置すると、圧送手段9より下流側は加圧環境となるため、気体導入部7に気体導入のための手段が別途必要となる。そこで本例では気体導入部7に気体導入用ポンプ21を設置している。しかして、図5の場合と同様、圧送手段9を気体導入部7の上流側に設けることで、圧送手段9を構成するポンプは洗剤1と気体2の混合流体を撹拌する必要はなく、従って、ポンプに対する負担を比較的小さくすることができる。また気体導入部7の下流に別途、撹拌手段10を設けたので、気体導入後において洗剤1と気体2の混合流体の撹拌を行なうことができる。また気体導入用ポンプ21を設けることで、気体2の取り込みが可能となる。
【0030】
図7は、図6の構成において、圧送手段として水道水圧を利用するものである。他の実施形態は図6と同様である。ここでは図6の場合と同様、気体導入部7の上流に圧送手段9としてのポンプを設けているため、ポンプに対する負担を比較的小さくすることができる。そのうえ、電磁弁20を開いてエジェクタ流路中に水道水を供給することによって、つまり、水道水圧を圧送手段として利用することによって、ポンプ下流側の正圧が小さくなり、気体導入のための手段としてエジェクタ構造のみで対応が可能となり、結果、気体導入用ポンプ21(図6)も不要となる。また本例では、洗剤1が水道水で希釈される構成となっており、目的に応じて洗剤添加量をポンプによって調整することができる。なお前記図1〜図6の各実施形態においても、洗剤タンク4中の洗剤1は目的に応じて水道水で希釈して使用可能である。
【0031】
また上記構成の洗剤吐出装置11は浴室内の適宜箇所に設置可能である。その一例を図8〜図11に示す。図8は洗剤吐出装置11を浴槽8のフランジ下部に組み込んだ一例であり、図9は洗剤吐出装置11を浴室70の壁面に設置した一例であり、図10は洗剤吐出装置11を浴室カウンタ36の上に設置した一例であり、図11は洗剤吐出装置11をシャワーノズル43側方に設置される浴室ミラー42の背後に収納した一例である。図11ではポンプ及びモータ部41を浴室ミラー42の背面下部に設置し、ポンプ及びモータ部41の上に洗剤タンク4を設置し、さらにその上部からフレキシブルホース34に接続される吐出ノズル5付き把持部37を外部に引き出し自在に収納したものである。いずれの場合も、浴室内に外観上違和感なく設置できると共に、フレキシブルホース34を引き出して把持部37をつかんで吐出ノズル5を容易に使用できるものである。
【0032】
なお、フレキシブルホース34の先端に吐出ノズル5付き把持部37を接続するにあたっては、例えば、吐出ノズル5付き把持部37をフレキシブルホース34の先端に着脱可能に接続することも可能である。例えば、抜き差し式で接続することにより、吐出ノズル5をワンタッチで接続、離脱が可能となり、例えば、吐出ノズル5の交換、或いはフレキシブルホース34の交換が容易となり、メンテナンス性が良好になると共に、交換にかかる費用を低減できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に用いる洗剤吐出装置の側面図である。
【図2】同上の洗剤吐出装置の設置例を説明する斜視図である。
【図3】同上の洗剤吐出装置の概略構成図である。
【図4】本発明の他の実施形態の概略構成図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態の概略構成図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態の概略構成図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態の概略構成図である。
【図8】同上の洗剤吐出装置の他の設置例の説明図である。
【図9】同上の洗剤吐出装置の更に他の設置例の説明図である。
【図10】同上の洗剤吐出装置の更に他の設置例の説明図である。
【図11】同上の洗剤吐出装置の更に他の設置例の説明図である。
【図12】(a)(b)は同上の気泡の効果を説明する模式図である。
【図13】(a)(b)は同上の微細気泡の効果を説明する模式図である。
【図14】(a)〜(d)は同上の微細気泡含有洗剤による汚れ除去のメカニズムを説明する模式図である。
【符号の説明】
【0034】
1 洗剤
2 気体
3 微細気泡含有洗剤
4 洗剤タンク
5 吐出ノズル
6 洗剤経路
7 気体導入部
10 撹拌手段
11 洗剤吐出装置
34 フレキシブルホース
37 把持部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室内に設置される洗剤吐出装置であって、洗剤を溜めておく洗剤タンクと、洗剤を吐出する吐出ノズルと、洗剤タンク内の洗剤を吐出ノズルに圧力送付する圧送手段とを備え、上記圧送手段側から吐出ノズルに通じる洗剤経路部分をフレキシブルホースで構成すると共に、上記吐出ノズルに手で持つことができる把持部を設けてなることを特徴とする洗剤吐出装置。
【請求項2】
上記洗剤タンクと吐出ノズル間の洗剤経路中に気体を導入する気体導入部を設けたことを特徴とする請求項1記載の洗剤吐出装置。
【請求項3】
上記気体導入部の下流側に、洗剤と気体の混合流体を撹拌して微細気泡を生成する撹拌手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の洗剤吐出装置。
【請求項1】
浴室内に設置される洗剤吐出装置であって、洗剤を溜めておく洗剤タンクと、洗剤を吐出する吐出ノズルと、洗剤タンク内の洗剤を吐出ノズルに圧力送付する圧送手段とを備え、上記圧送手段側から吐出ノズルに通じる洗剤経路部分をフレキシブルホースで構成すると共に、上記吐出ノズルに手で持つことができる把持部を設けてなることを特徴とする洗剤吐出装置。
【請求項2】
上記洗剤タンクと吐出ノズル間の洗剤経路中に気体を導入する気体導入部を設けたことを特徴とする請求項1記載の洗剤吐出装置。
【請求項3】
上記気体導入部の下流側に、洗剤と気体の混合流体を撹拌して微細気泡を生成する撹拌手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の洗剤吐出装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2008−93563(P2008−93563A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−278013(P2006−278013)
【出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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