説明

洗剤組成物

本発明は、式(1)の少なくとも1種類の化合物を、式(2)の少なくとも1種類の化合物と一緒に含む(式中、すべての置換された基は、クレーム中に定義する通りの意味を有する)、洗剤組成物D;並びにそのような洗剤組成物を用いる方法、および蛍光増白剤を含む混合物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光増白剤の混合物を含有する洗剤組成物並びに蛍光増白剤のそのような混合物も指向するものである。
【背景技術】
【0002】
洗剤組成物に蛍光増白剤を用いることは、一般的に知られている。それらは、洗濯しようとする材料に対する処理する間に消耗し、それらの特殊な吸光/発光特性によって、帯黄色の色調の除去に帰着する。
【0003】
しかしながら、この適用については、改良された蛍光増白剤を見出す必要が依然存在する。ここに、下記の式(1)および(2)の化合物の混合物が、例えば、溶解度、付着特性、白色度の耐光堅牢度に関して優れた特性を所有し、かつまた、固体状態で優れた白い態様も所有することを見出した。好都合な結果は、低い洗濯温度においてさえ得られる。
【発明の開示】
【0004】
よって、本発明は、第一の態様として、式(1):
【0005】
【化17】

【0006】
[式中、X1、X2、X3およびX4は、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、互いに独立して、水素;シアノ;メチル;置換されたメチル;CH2CH2OHもしくはC5〜C7シクロアルキルであるか、またはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、複素環を形成し、
【0007】
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物を、式(2):
【0008】
【化18】

【0009】
[式中、R3およびR5は、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであり、
【0010】
4およびR6は、互いに独立して、水素;非置換のフェニル;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであるか、または
【0011】
NR34および/もしくはNR56は、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0012】
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物と一緒に含む洗剤組成物Dを提供する。
【0013】
上記の定義の範囲内で、C1〜C8アルキルは、メチル、エチル、n−もしくはイソ−プロピル、n−、sec−もしくはtert−ブチル、または直鎖もしくは分枝鎖ペンチル、ヘプチルもしくはオクチルであってよい。好ましいのは、C1〜C4アルキル基である。アルキル基が置換されている場合、可能な置換された基の例は、ヒドロキシル、フェニル、ハロゲン、たとえばフッ素、塩素または臭素、スルホ、スルファト、カルボキシルおよびC1〜C4アルコキシ、たとえばメトキシおよびエトキシである。そのようなアルキル基のその他の置換された基は、たとえば、シアノおよび−CONH2である。好適な置換された基は、ヒドロキシ、カルボキシル、シアノ、−CONH2およびフェニル、特にヒドロキシ、フェニルおよびカルボキシルである。さらに、非常に好適な置換された基は、ヒドロキシ、フェニルおよびC1〜C4アルコキシ、特にヒドロキシおよびフェニルである。アルキル基は、また、非中断であるか、または−O−で中断されていることができる(アルキル基が2個以上の炭素原子を含有する場合)。
【0014】
5〜C7シクロアルキル基の例は、シクロペンチル、および特にシクロヘキシルである。これらの基は、非置換であるか、または例えば、C1〜C4アルキル、例えば、メチルで置換されることができる。好ましいのは、対応する非置換のシクロアルキル基である。
【0015】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは塩素であり得る。
【0016】
1およびR2が、窒素原子と一緒に、複素環を形成する場合、そのような環系は、例えば、モルホリノ、ピペリジンまたはピロリジンになることができる。複素環は、非置換であるか、または置換されることができる。そのような置換された基の例は、C1〜C4アルキル、特にメチルである。
【0017】
陽イオンMは、好ましくは、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム、またはアミンから形成される陽イオンである。好ましいのは、Na、K、Ca、Mg、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−もしくはテトラ−C1〜C4アルキルアンモニウム、モノ−、ジ−もしくはトリ−C2〜C4ヒドロキシアルキルアンモニウム、またはC1〜C4アルキルおよびC2〜C4ヒドロキシアルキル基の混合物でジ−もしくはトリ−置換されたアンモニウムである。非常に好ましいのは、ナトリウムである。
【0018】
1およびR2は、好ましくは、互いに独立して、水素;シアノ;メチル;ヒドロキシ、シアノ、−CONH2、COOHもしくはフェニル、特にCOOHで置換されるメチル;CH2CH2OH;非置換のもしくはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキル、特にシクロヘキシルであるか;あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する。
【0019】
より好ましくは、R1およびR2は、互いに独立して、水素;メチル;COOH−置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する。R1およびR2についての非常に好適な意味は、水素、メチルまたは−CH2CH2OHであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する。最も好ましいのは、R1およびR2がそれらを結合している窒素原子と一緒に形成する、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環、特にモルホリノである。
【0020】
−N(R1)R2基の例は、以下の基である:
【0021】
【化19】

【0022】
1およびX3は、好ましくは、同じ意味を有する。加えて、X2およびX4は、同じ意味を有するのが好ましい。さらに、4個の基X1、X2、X3およびX4が、同一の意味を有しないことが好ましい。
【0023】
好ましいのは、R1およびR2が、互いに独立して、水素;シアノ;非置換であるか、またはヒドロキシ、シアノ、−CONH2、COOHもしくはフェニルで置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のもしくはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか;あるいは
【0024】
1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のもしくはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物Dである。
【0025】
特に関心があるのは、X1およびX3が、アミノであり、
【0026】
2およびX4が、式−N(R1)R2で示される基であって、R1およびR2が、互いに独立して、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む、洗剤組成物Dである。
【0027】
好ましいのは、R3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C4アルキルまたは置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0028】
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C4アルキルまたは置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0029】
NR34および/またはNR56が、モルホリノ環を形成し、
【0030】
Mが、水素、またはアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム、もしくはアミンから形成される陽イオンである、式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む、洗剤組成物Dである。
【0031】
より好ましいのは、R3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0032】
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0033】
NR34および/またはNR56が、モルホリノ環を形成し、
【0034】
Mが、水素またはアルカリ金属原子である、式(2)の少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物Dである。
【0035】
特に好ましいのは、式(2a):
【0036】
【化20】

【0037】
[式中、R3は、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0038】
4は、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0039】
NR34は、モルホリノ環を形成し、
【0040】
Mは、水素またはアルカリ金属原子、好ましくはナトリウムである]
で示される少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物Dである。
【0041】
式(2a)のそのような好適な化合物の例は、式(2b)〜(2f)で示される化合物である:
【0042】
【化21】

【0043】
特に好適な洗剤組成物Dは、式(1’):
【0044】
【化22】

【0045】
[式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいは
【0046】
1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する]
で示される少なくとも1種類の化合物、および式(2b)〜(2f)の少なくとも1種類の化合物を含む:
【0047】
【化23】

【0048】
式(1)または(1’)および(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)の化合物の混合物においては、化合物(1)または(1’)対化合物(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)のモル比は、通常、0.1:99.9〜99.9:0.1、好ましくは1:99〜99:1、より好ましくは5:95〜95:5の範囲内である。極めて好ましいのは、10:90〜90:10、特に20:80〜80:20のモル比である。最も重要なのは、30:70〜70:30,特に40:60〜60:40のモル比である。
【0049】
式(1)および(2)の化合物は、公知であるか、または公知の方法と同様にして製造することができる。
【0050】
式(1)の化合物は、公知の反応条件下で、塩化シアヌルを、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、ならびに基X1、X2、X3およびX4を導入できるアミノ化合物のそれぞれと、任意の所望の順序で、逐次に反応させることによって製造することができる。好ましくは、2モルの塩化シアヌルを、初めに1モルの4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸と反応させ、次いで、得られた中間体を、基X1、X2、X3およびX4を導入できるアミノ化合物と任意の順序で反応させる。X1およびX3が同じ意味を有し、かつまたX2およびX4が同じ意味を有する化合物を製造するためには、得られた中間体を、初めに、X1およびX3を導入できるアミノ化合物と、最終的に、X2およびX4を導入できるアミノ化合物と反応させることが好ましい。また、アミノ化合物との反応を、中間体とアミノ化合物の混合物と反応させることによって一工程で実施することも可能であり;そのような場合は、通常、対応する式(1)の化合物の混合物が得られる。
【0051】
用いる洗剤組成物は、好ましくは、該洗剤組成物の総重量を基準にして、それぞれ、
(i)1〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または少なくとも1種類の非イオン系界面活性剤、
(ii)0〜75重量%の、少なくとも1種類のビルダー、
(iii)0〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物、
(iv)0〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤、ならびに
(v)0.001〜5重量%の、式(1)の少なくとも1種類の化合物と、式(2)の少なくとも1種類の化合物とを含む混合物
を含む。
【0052】
より好ましくは、用いる洗剤組成物は、該洗剤組成物の総重量を基準にして、それぞれ、
(i)5〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または少なくとも1種類の非イオン系界面活性剤;
(ii)5〜70重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0.5〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0.5〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤、および/または0.1〜2重量%の漂白性触媒;ならびに
(v)0.01〜5重量%の、式(1)の少なくとも1種類の化合物と、式(2)の少なくとも1種類の化合物とを含む混合物
を含む。
【0053】
上記に定義した式(1)の化合物および式(2)の化合物について好ましいことは、すべて、また、洗剤組成物の成分(v)についても当てはまる。
【0054】
概して、式(1)の少なくとも1種類の化合物を含み、かつ式(2)の少なくとも1種類の化合物を含む混合物の量0.001〜5重量%、特に量0.01〜5重量%を用いる。極めて好ましいのは、量0.05〜5重量%、特に0.05〜2%である。概して、パーセントで挙げる量は、別途記述しない限り、洗剤組成物の総重量を基準にして、重量によるパーセントであると理解すべきである。
【0055】
この洗剤組成物は、固体として、例えば5〜50重量%、好ましくは10〜35重量%の水を含む水性液体として、または5重量%以下、好ましくは0〜1重量%の水を含有し、たとえばGB-A-2158454に記載されるように、非イオン系界面活性剤中のビルダーの懸濁液をベースとする、非水性液体洗剤として配合してもよい。
【0056】
陰イオン系界面活性剤成分は、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキルもしくはアルケニルエーテルカルボン酸塩、またはα−スルホ脂肪酸塩もしくはそのエステルにすることができる。好ましいのは、アルキル基中に10〜20個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、8〜18個の炭素原子を有するアルキル硫酸塩、8〜18個の炭素原子を有するアルキルエーテル硫酸塩、およびパーム油または牛脂から誘導され、8〜18個の炭素原子を有する脂肪酸塩である。アルキルエーテル硫酸塩に加える酸化エチレンの平均モル数は、好ましくは、1〜20、好ましくは1〜10である。塩は、好ましくは、ナトリウムおよびカリウムのようなアルカリ金属、特にナトリウムから誘導される。極めて好適なカルボン酸塩は、式R−CO(R1)CH2COOM1(式中、Rは、アルキルまたはアルケニル基中に9〜17個の炭素原子を有する、アルキルまたはアルケニルであり、R1は、C1〜C4アルキルであり、M1は、アルカリ金属、特にナトリウムである)で示されるアルカリ金属サルコシン酸塩である。
【0057】
非イオン系界面活性剤成分は、例えば、第一級および第二級アルコールエトキシラート、特にアルコール1モルあたり平均1〜20モルの酸化エチレンでエトキシ化されたC8〜C20脂肪族アルコール、一層特に、アルコール1モルあたり平均1〜10モルの酸化エチレンでエトキシ化された第一級および第二級C10〜C15脂肪族アルコールにすることができる。非エトキシ化非イオン系界面活性剤は、アルキルポリグリコシド、グリセロールモノエーテルおよびポリヒドロキシアミド(グルカミド)を含む。
【0058】
陰イオン系界面活性剤および非イオン系界面活性剤の総量は、好ましくは、5〜50重量%、好ましくは5〜40重量%、より好ましくは5〜30重量%である。これらの界面活性剤に関しては、下限は、洗剤組成物の総重量を基準にして、10重量%であるのが好ましい。
【0059】
ビルダー成分は、アルカリ金属リン酸塩、特にトリポリリン酸塩;炭酸塩もしくは重炭酸塩、特にそれらのナトリウム塩;ケイ酸塩もしくは二ケイ酸塩;アルミノケイ酸塩;ポリカルボン酸塩;ポリカルボン酸;有機ホスホン酸塩;またはアミノアルキレンポリ(ホスホン酸アルキレン);あるいはその混合物にすることができる。
【0060】
好適なケイ酸塩は、式NaHSim2m+1・pH2Oまたは式Na2Sim2m+1・pH2O(mは、1.9〜4の数であり、pは、0〜20である)で示される結晶質積層ケイ酸ナトリウムである。
【0061】
好適なアルミノケイ酸塩は、ゼオライトA、B、XおよびHSと表示される、市販されている合成材料、またはこれらの混合物である。ゼオライトAが好ましい。
【0062】
好適なポリカルボン酸塩は、ヒドロキシポリカルボン酸塩、特にクエン酸塩、ポリアクリル酸塩、およびそれらの無水マレイン酸との共重合体を含む。
【0063】
好適なポリカルボン酸は、ニトリロ三酢酸およびエチレンジアミン四酢酸を含む。
【0064】
好適な有機ホスホン酸塩またはアミノアルキレンポリ(ホスホン酸アルキレン)は、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホン酸塩、ニトリロトリメチレンホスホナート、エチレンジアミンテトラメチレンホスホナートおよびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホナートである。
【0065】
ビルダーの量は、好ましくは、5〜70重量%、好ましくは5〜60重量%、より好ましくは10〜60重量%である。ビルダーに関しては、下限は、洗剤組成物の総重量を基準にして、15重量%、特に20重量%であるのが好ましい。
【0066】
適切な過酸化物成分は、例えば、織物材料を慣用の洗濯温度、例えば、5〜95℃で漂白する、文献に公知でありかつ市販されている有機および無機過酸化物(過酸化ナトリウムのうようなもの)を包含する。特に、有機過酸化物は、例えば、少なくとも1、好ましくは2〜20個の炭素原子のアルキル鎖を有する、一過酸化物またはポリ過酸化物;特に6〜12個の炭素原子を有するペルオキシ酢酸またはジペルオキシジカルボン酸塩、例えば、ジペルオキシペルアゼライン酸塩、ジペルオキシペルセバシン酸塩、ジペルオキシフタル酸塩および/またはジペルオキシドデカン二酸塩であり、特に対応するそれらの遊離酸に関心がある。しかし、非常に活性な無機過酸化物、たとえば過硫酸塩、過ホウ酸塩および/または過炭酸塩を用いるのが好ましい。また、有機および/または無機過酸化物の混合物を用いることも可能であるのはもちろんである。
【0067】
過酸化物の量は、好ましくは、0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%である。過酸化物を用いる場合、下限は、洗剤組成物の総重量を基準にして、好ましくは2重量%、特に5重量%である。
【0068】
過酸化物、特に無機過酸化物は、好ましくは、漂白活性剤を入れることによって活性化する。好ましいのは、過加水分解条件下で、1〜10個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子を有する非置換のまたは置換されたペルベンゾ−および/もしくはペルオキソ−カルボン酸を生じるような化合物である。適切な化合物は、該数の炭素原子を有するO−および/おもしくはN−アシル基、ならびに/または非置換のもしくは置換されたベンゾイル基を有するものを含む。好適なのは、ポリアシル化されたアルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン、(TAED)、アシル化されたグリコルリル、特にテトラアセチルグリコルリル(TAGU)、N,N−ジアセチル−N,N−ジメチル尿素(DDU)、アセチル化されたトリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、下式:
【0069】
【化24】

【0070】
[式中、Rは、スルホナート基、カルボン酸基またはカルボキシラート基であり、R’は、直鎖または分枝鎖C7〜C15アルキルである]
で示される化合物;また、SNOBS、SLOBS、NOBSおよびDOBAの名称で公知である活性剤、アシル化された多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセタートおよび2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフラン、ならびにアセチル化されたソルビトールやマンニトール、およびアシル化された糖誘導体、特にペンタアセチルグルコース(PAG)、スクロースポリアセテート(SUPA)、ペンタアセチルフルクトース、テトラアセチルキシロースおよびオクタアセチルラクトース、ならびにアセチル化され、場合によりN−アルキル化されたグルカミンおよびグルコノラクトンである。また、ドイツ国特許出願DE-A-44 43 177に開示された、慣用の漂白活性剤の組合せも用いてよい。過酸化物によってペルオキシイミジン酸を形成するニトリル化合物も、漂白活性剤として適切である。好ましいのは、テトラアセチルエチレンジアミンおよびノノイルオキシベンゼンスルホナートである。
【0071】
漂白活性剤の量は、好ましくは、0〜10重量%、好ましくは0〜8重量%である。漂白活性剤を用いる場合、下限は、洗剤組成物の総重量を基準にして、好ましくは0.5重量%、特に1重量%である。
【0072】
加えてよい漂白性触媒は、例えば、酵素性過酸化物前駆体および/または金属錯体を含む。好適な金属錯体は、マンガンもしくは鉄フタロシアニンのようなマンガン、コバルトおよび鉄錯体、またはEP-A-0509787に記載された錯体である。漂白性触媒を用いる場合、その量は、好ましくは0.005〜2重量%、より好ましくは0.01〜2重量%、特に0.05〜2重量%である。極めて好ましいのは、洗剤組成物の総重量を基準にして、01.〜2重量%の量である。
【0073】
漂白性触媒の例としては、下記のものが列挙される:
・WO-A-95/30681(すなわち、第1ページ第7〜30行の式(I)およびそれ以降の定義;特に第2ページ第29行〜第11ページ第11行に挙げられた式(I)およびそれ以降の定義を参照されたい)。好適なリガンドは、第13ページ第12行〜第26ページ第11行に挙げられたものである。
・WO-A-01/09276(すなわち、第2および3ページに挙げられた式(1)、(2)および(3)ならびにそれ以降の定義を参照されたい)。
・WO-A-01/05925(すなわち、第1ページ最終段落〜第2ページ第1段落の式(1)およびそれ以降の定義を参照されたい。金属錯体について挙げられた好適なのは、特に第3ページの式(2)のもの、および第4ページの式(3)のものが当てはまり、参照されたい)。
・WO-A-02/088289(すなわち、第2ページの式(1)およびそれ以降の定義を参照されたい。金属錯体について挙げられた好適なのは、特に第3ページの式(3)の配位子、およびまた第3ページ第4段落〜第4ページ第7段落に挙げられた好適なものが当てはまることを参照されたい)。
【0074】
さらに、洗剤組成物は、場合により、酵素を含有することができる。酵素は、汚れ除去のために洗剤組成物に加えることができる。酵素は、通常、タンパク質または澱粉のいずれかに基づく汚れ、たとえば血液、乳、草本または果汁によって生じるものに対する性能を向上させる。好適な酵素は、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼである。好適な酵素は、セルラーゼおよびプロテアーゼ、特にプロテアーゼである。セルラーゼは、セルロースおよびその誘導体に作用し、それらをグルコース、セロビオース、セロオリゴ糖に加水分解する酵素である。セルラーゼは、泥を除去し、触感に対する粗さを緩和する効果を有する。用い得る酵素の例は、下記のものを含むが、全く下記のものに限定しない:
US-B-6,242,405、第14欄第21〜32行に挙げられたようなプロテアーゼ;
US-B-6,242,405、第14欄第33〜46行に挙げられたようなリパーゼ;
US-B-6,242,405、第14欄第47〜56行に挙げられたようなアミラーゼ;および
US-B-6,242,405、第14欄第57〜64行に挙げられたようなセルラーゼ。
【0075】
酵素は、場合により洗剤組成物中に存在することができる。用いるときには、酵素は、通常、洗剤組成物の総重量を基準にして、0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜4重量%の量で存在する。
【0076】
本発明による洗剤組成物のための更なる好適な添加物は、織物を洗濯する間に、洗濯条件下で織物から遊離した、洗濯液中の染料によって生じる汚れを阻害する重合体(染料固着剤、移染防止剤)である。そのような重合体は、好ましくは、陰イオンまたは陽イオン性置換された基を組み込むことによって改質されていてもよい、ポリビニルピロリドン、ポリビニルイミダゾールまたはポリビニルピリジンN−オキシド、特に5,000〜60,000、一層特に10,000〜50,000の範囲の分子量を有するものである。そのような重合体は、通常、洗剤組成物の総重量を基準にして、0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜5重量%、特に0.1〜2重量%の量で用いる。好適な重合体は、WO-A-02/02865に挙げられたもの(特に、第1ページ最終段落および第2ページ第1段落を参照されたい)である。
【0077】
用いる洗剤組成物は、通常、土壌懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム;pHを調整するための塩、例えばアルカリまたはアルカリ土類金属ケイ酸塩;起泡調節剤、例えば石鹸;吹付け乾燥および顆粒化特性を調整するための塩、例えば硫酸ナトリウム;芳香剤;およびまた適するならば、帯電防止剤および柔軟剤;例えばスメクタイト粘土;光漂白剤;顔料;ならびに/または遮光剤のような補助剤を1種類またはそれ以上含有することになる。これらの成分は、用いられる任意の漂白系に安定でなければならないのはもちろんのことである。そのような補助剤は、例えば、洗剤組成物の総重量を基準にして、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、特に0.5〜5重量%の量で存在することができる。
【0078】
洗剤組成物は、粉末、顆粒、錠剤および液体形態を含む、様々な物理的形態をとることができる。その例は、慣用の粉末強力洗剤、コンパクトおよび超コンパクト強力洗剤、ならびに錠剤、たとえば強力洗濯錠である。重要な一物理的形態は、洗濯機に加えられるように適合させた、いわゆる濃縮顆粒形態である。
【0079】
重要なのは、いわゆるコンパクト(または超コンパクト)洗剤である。洗剤製造業の分野では、最近、増量させた活性物質を含有する、コンパクト洗剤の製造に向かう傾向が発展してきている。洗濯プロセスの間のエネルギー消費を最小にするために、コンパクト洗剤は、40℃程に低い温度でか、または室温、たとえば25℃でさえ効率的に作動することが要求される。そのような洗剤は、通常、ほんの少量の充填剤または加工助剤、たとえば硫酸ナトリウムまたは塩化ナトリウムのようなものを含有する。そのような充填剤の量は、通常、洗剤組成物の総重量を基準にして、0〜10重量%、好ましくは0〜5重量%、特に0〜1重量%である。そのような洗剤組成物は、通常、650〜1,000g/l、好ましくは700〜1,000g/l、特に750〜1,000g/lのかさ密度を有する。
【0080】
該洗剤組成物は、また、錠剤の形態で存在することもできる。錠剤の適切な特徴性は、分取の容易さ、および取扱いの簡便さである。錠剤は、固体洗剤の最も密集した送達であり、例えば0.9〜1.3kg/lのかさ密度を有する。迅速な崩壊を可能にするため、洗濯用洗剤錠剤は、概して、特殊な崩壊剤を含有する:
・炭酸塩/重炭酸塩/クエン酸のような起泡剤;
・セルロース、カルボキシメチルセルロース、架橋結合ポリ(N−ビニルピロリドン)のような膨潤剤;
・酢酸Na(K)またはクエン酸Na(K)のような、急速に溶解する材料;
・二カルボン酸のような、急速に溶解する水溶性の堅固なコーティング。
錠剤は、また、上記崩壊剤のいずれの組合せも含有することができる。
【0081】
該洗剤組成物は、また、洗剤組成物の総重量を基準にして、5〜50重量%、好ましくは10〜35重量%の水を含む水性液体として又は5重量%以下、好ましくは0〜1重量%の水を含む非水性液体洗剤として配合してもよい。非水性液体洗剤組成物は、その他の溶剤を担体として含有することができる。メタノール、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノールで例示される、低分子量の第一級または第二級アルコールが適切である。一価アルコールは、界面活性剤を可溶化するのに好ましいが、また、2〜約6個の炭素原子、および2〜約6個のヒドロキシ基を含有するもののようなポリオール(例えば、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリンおよび1,2−プロパンジオール)も用いることができる。組成物は、洗剤組成物の総重量を基準にして、5〜90重量%、代表的には10〜50重量%のそのような担体を含有してもよい。該洗剤組成物は、また、いわゆる「単位液体使用分」形態として存在することもできる。
【0082】
特に好ましい洗剤組成物は、該洗剤組成物の総重量を基準にして、
(i)5〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または少なくとも1種類の非イオン系界面活性剤;
(ii)5〜70重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0.5〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0.5〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤、および/または0.1〜2重量%の漂白性触媒;ならびに
(v)0.01〜5重量%の、式(1’):
【0083】
【化25】

【0084】
[式中、R1およびR2は、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する]
で示される少なくとも1種の化合物と、式(2b)〜(2f):
【0085】
【化26】

【0086】
で示される少なくとも1種類の化合物とを含む混合物
を含む。
【0087】
式(1)または(1’)および(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)の化合物の混合物においては、化合物(1)または(1’)対化合物(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)のモル比は、通常、0.1:99.9〜99.9:0.1、好ましくは1:99〜99:1、より好ましくは5:95〜95:5の範囲である。極めて好ましいのは、10:90〜90:10、特に20:80〜80:20のモル比である。最も重要なのは、30:70〜70:30,特に40:60〜60:40のモル比である。
【0088】
さらに、本発明は、式(1):
【0089】
【化27】

【0090】
[式中、X1、X2、X3およびX4は、互いに独立して、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、互いに独立して、水素;シアノ;非置換のであるか、またはヒドロキシ、シアノ、−CONH2もしくはフェニルで置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成し、
【0091】
Mは、水素または陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物を、式(2):
【0092】
【化28】

【0093】
[式中、R3およびR5は、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであり、
【0094】
4およびR6は、互いに独立して、水素;非置換のフェニル;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであるか、または
【0095】
NR34および/もしくはNR56は、非置換のまたは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0096】
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物と一緒に含み、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ばれる、少なくとも1種類の酵素を含有する、洗剤組成物D’を指向する。
【0097】
式(1)および(2)の化合物並びにそれらの置換された基に関しても、上に挙げた意味および好ましいものが当てはまる。
【0098】
好ましいのは、R1およびR2が、互いに独立して、水素;シアノ;非置換であるか、またはヒドロキシ、シアノ、−CONH2、−COOHもしくはフェニルで置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか;あるいは
【0099】
1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物D’である。
【0100】
特に関心のあるのは、X1およびX3が、アミノであり、
【0101】
2およびX4が、式−N(R1)R2で示される基であって、R1およびR2が、互いに独立して、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物D’である。
【0102】
関心のあるのは、R3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のまたは置換されたメチルであり、
【0103】
5およびR7が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のもしくは置換されたメチルであるか、または
【0104】
NR34および/もしくはNR56が、モルホリノ環を形成し、
【0105】
Mが、水素もしくは陽イオンである、式(2)の少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物D’である。
【0106】
好適な関心があるのは、R3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0107】
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0108】
NR34および/またはNR56が、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0109】
Mが、水素もしくは陽イオンである、式(2)の少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物D’である。
【0110】
一層好適な関心のあるのは、式(2a):
【0111】
【化29】

【0112】
[式中、R3は、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0113】
4は、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0114】
NR34は、置換されたモルホリノ環を形成し、
【0115】
Mは、水素、またはアルカリ金属原子、好ましくはナトリウムである]
で示される少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物D’である。
【0116】
格別の関心のあるのは、式(2a)の化合物が、式(2b)〜(2f)で示される化合物である:
【0117】
【化30】

【0118】
極めて好ましいのは、過酸化物、過酸化物活性剤および/または漂白性触媒の外に酵素を含有する、対応する洗剤組成物D’である。
【0119】
好ましいのは、
(i)1〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または非イオン系界面活性剤、
(ii)0〜75重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤;
(v)0.001〜5重量%の、式(1)の少なくとも1種類の化合物と、式(2)の少なくとも1種類の化合物とを含む混合物;ならびに
(vi)0.05〜5重量%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ばれる少なくとも1種類の酵素、特にプロテアーゼ
を含む洗剤組成物である。
【0120】
極めて好ましいのは、
(i)5〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または非イオン系界面活性剤;
(ii)5〜70重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0.5〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0.5〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤、および/または0.1〜2重量%の漂白性触媒;
(v)0.01〜5重量%の、式(1)の少なくとも1種類の化合物と、式(2)の少なくとも1種類の化合物とを含む混合物;ならびに
(vi)0.05〜5重量%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ばれる少なくとも1種類の酵素、特にプロテアーゼ
を含む洗剤組成物である。
【0121】
上に定義した式(1)の化合物および式(2)の化合物に好ましいものは、すべて、洗剤組成物の成分(v)にも適用する。
【0122】
非常に極めて好ましいのは、
(i)5〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または非イオン系界面活性剤;
(ii)5〜70重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0.5〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0.5〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤、および/または0.1〜2重量%の漂白性触媒;
(v)0.01〜5重量%の、式(1’):
【0123】
【化31】

【0124】
[式中、R1およびR2は、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する]
で示される少なくとも1種類の化合物と、式(2b)〜(2f):
【0125】
【化32】

【0126】
で示される少なくとも1種類の化合物とを含む混合物、ならびに
(vi)0.05〜5重量%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ばれる少なくとも1種類の酵素、特にプロテアーゼ
を含む洗剤組成物である。
【0127】
式(1)または(1’)および(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)の化合物の混合物においては、化合物(1)または(1’)対化合物(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)のモル比は、通常、0.1:99.9〜99.9:0.1、好ましくは1:99〜99:1、より好ましくは5:95〜95:5の範囲内である。極めて好ましいのは、10:90〜90:10、特に20:80〜80:20のモル比である。最も重要なのは、30:70〜70:30,特に40:60〜60:40のモル比である。
【0128】
酵素、洗剤およびそれらの成分に関しては、上に挙げた定義および好ましいものが適用する。
【0129】
織物のこの洗剤による処理は、通常の洗濯機での家庭内処理のとおりに実施することができる。
【0130】
処理する織物繊維は、天然もしくは合成繊維またはそれらの混合物であってよい。天然繊維の例は、木綿、ビスコース、亜麻、レーヨンまたはリネンのような植物繊維、好ましくは木綿、ならびに羊毛、モヘア、カシミア、アンゴラおよび絹のような動物繊維、好ましくは羊毛を含む。合成繊維は、ポリエステル、ポリアミドおよびポリアクリロニトリル繊維を含む。好適な織物繊維は、木綿、ポリアミドおよび羊毛繊維、特に木綿繊維である。好ましくは、本発明に従って処理する織物繊維は、1,000g/m2未満、特に500g/m2未満、最も好ましくは250g/m2未満の密度を有する。
【0131】
本方法によれば、通常、織物繊維材料の重量を基準にして、0.01〜3.0重量%、特に0.05〜3.0重量%の量の、式(1)の少なくとも1種類の化合物、および式(2)の少なくとも1種類の化合物の混合物を用いる。
【0132】
方法は、通常、5〜100℃、特に5〜60℃の温度範囲で実施する。好ましいのは、5〜45℃、特に5〜35℃、より好ましくは5〜30℃の温度範囲である。
【0133】
本明細書中の洗剤組成物は、好ましくは、水性洗浄操作に用いる間に、洗濯水が約6.5〜約11、好ましくは約7.5〜11のpHを有するように配合することになる。洗濯製品は、代表的には、pH9〜11である。pHを推奨される使用レベルに制御する技術は、緩衝剤、アルカリ、酸等を使用することを含み、かつ当業者には周知である。
【0134】
本明細書における機械洗濯方法は、代表的には、有効量の本発明による機械洗濯洗剤組成物をその中に溶解または分散させた洗濯機内で、汚れた洗濯物を洗濯水溶液で処理することを含む。有効量の洗剤組成物とは、例えば、慣用の機械洗濯方法に一般的に用いられる、代表的な製品使用量および洗濯液量のように、5〜85リットルの容積の洗濯液中に溶解または分散させた製品20〜300gを意味する。例は、
・洗濯槽内に約45〜83リットルの水、約10〜約14分の洗濯周期、および約10〜約50℃の洗濯水温を用いる、上面装填、垂直軸の米国式自動洗濯機;
・洗濯槽内に約8〜15リットルの水、約10〜約60分の洗濯周期、および約30〜約95℃の洗濯水温を用いる、前面装填、水平軸のヨーロッパ式自動洗濯機;
・洗濯槽内に約26〜52リットルの水、約8〜15分の洗濯周期、および約5〜25℃の洗濯水温を用いる、上面装填、垂直軸の日本式自動洗濯機
である。
【0135】
液比は、好ましくは1:4〜1:40、特に1:4〜1:15である。極めて好ましいのは、1:4〜1:10、特に1:5〜1:9の液比である。
【0136】
本発明のさらなる目的は、織物繊維材料を家庭内で洗濯処理する方法(P)であって、該織物繊維材料を、式(1):
【0137】
【化33】

【0138】
[式中、X1、X2、X3およびX4は、互いに独立して、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、水素;シアノ;非置換のであるか、またはヒドロキシル、シアノ、−CONH2もしくはフェニルで置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成し、
【0139】
Mは、水素または陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物を、式(2):
【0140】
【化34】

【0141】
[式中、R3およびR5は、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであり、
【0142】
4およびR6は、互いに独立して、水素;非置換のフェニル;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであるか、または
【0143】
NR34および/もしくはNR56は、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0144】
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物と一緒に含む洗剤組成物の水溶液に接触させ、該洗剤組成物が、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ぶ少なくとも1種類の酵素を含有し、該溶液の温度が、方法全体を通じて5〜40℃、好ましくは5〜30℃である方法を提供することである。
【0145】
式(1)および(2)の化合物はもとより、それらの置換された基に関しても、上に挙げた意味および好ましいものが適用する。
【0146】
関心のあるのは、X1、X2、X3およびX4が、互いに独立して、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、水素;非置換のまたはCNもしくはCOOH置換されたC1〜C8アルキル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成し、
【0147】
Mが、水素もしくは陽イオンである、
式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物を用いる方法(P)である。
【0148】
特に関心のあるのは、X1およびX3が、アミノであり、
【0149】
2およびX4が、式−N(R1)R2で示される基であって、R1およびR2が、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、
式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物を用いる方法(P)である。
【0150】
関心のあるのは、R3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C4アルキルもしくは置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0151】
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C4アルキルもしくは置換されたC1〜C4アルキルであるか、または
【0152】
NR34および/もしくはNR56が、モルホリノ環を形成し、
【0153】
Mが、水素もしくは陽イオンである、
式(2)の少なくとも1種類の化合物を含む、洗剤組成物を用いる方法(P)である。
【0154】
好適な関心のあるのは、R3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0155】
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0156】
NR34および/またはNR56が、モルホリノ環を形成し、
【0157】
Mが、水素もしくは陽イオンである、
式(2)の少なくとも1種類の化合物を含む、洗剤組成物を用いる方法(P)である。
【0158】
一層好適な関心のあるのは、式(2a):
【0159】
【化35】

【0160】
[式中、R3は、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0161】
4は、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0162】
NR34は、非置換のまたは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0163】
Mは、水素またはアルカリ金属原子、好ましくはナトリウムである]
で示される少なくとも1種類の化合物を含む、洗剤組成物を用いる方法(P)である。
【0164】
格別の関心のあるのは、式(2b)〜(2f)で示される少なくとも1種類の化合物を含む、洗剤組成物を用いる方法(P)である:
【0165】
【化36】

【0166】
格別の関心が払われるのは、織物繊維材料を家庭内で洗濯処理する方法(P)であって、該織物繊維材料を、式(1’):
【0167】
【化37】

【0168】
[式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいは
【0169】
1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する]
で示される少なくとも1種類の化合物、ならびに式(2b)〜(2f):
【0170】
【化38】

【0171】
で示される少なくとも1種類の化合物を含む混合物を含む洗剤組成物の水溶液に接触させ、該洗剤組成物が、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ぶ少なくとも1種類の酵素を含有し、該溶液の温度が、方法全体を通じて5〜40℃、好ましくは5〜30℃である方法である。
【0172】
この方法によれば、通常、織物繊維材料の重量を基準にして、0.01〜3.0重量%、特に0.05〜3.0重量%の量の、式(1)または(1’)の少なくとも1種類の化合物、および式(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)の少なくとも1種類の化合物を含む混合物を用いる。
【0173】
式(1)または(1’)および(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)の化合物の混合物においては、化合物(1)または(1’)対化合物(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)のモル比は、通常、0.1:99.9〜99.9:0.1、好ましくは1:99〜99:1、より好ましくは5:95〜95:5の範囲内である。極めて好ましいのは、10:90〜90:10、特に20:80〜80:20のモル比である。最も重要なのは、30:70〜70:30、特に40:60〜60:40のモル比である。
【0174】
本発明に従って用いる混合物は、極めて高い増白能力ばかりでなく、加えて、多くの場合に、極めて望ましい水溶性を示し、かつまた固体状態で優れた白色の態様を所有する点で特に有利である。本発明の更なる利点は、洗剤組成物が、改良された白色度性能および布地の感触を送達することである。さらに、該混合物は、消耗特性に関して非常に優れた結果を示す。
【0175】
本発明のさらなる実施態様は、式(1):
【0176】
【化39】

【0177】
[式中、X1、X2、X3およびX4は、互いに独立して、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、水素;シアノ;非置換のもしくは置換されたメチル;CH2CH2OHもしくはC5〜C7シクロアルキルであるか、またはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、複素環を形成し、
【0178】
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物を、式(2):
【0179】
【化40】

【0180】
[式中、R3およびR5は、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであり、
【0181】
4およびR6は、互いに独立して、水素;非置換のフェニル;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであるか、または
【0182】
NR34および/もしくはNR56は、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0183】
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物と一緒に含む混合物Mである。
【0184】
関心のあるのは、R1およびR2が、互いに独立して、水素;シアノ;非置換であるか、またはヒドロキシ、シアノ、−CONH2、−COOHもしくはフェニルで置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のもしくはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか;あるいは
【0185】
1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、
式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む混合物Mである。
【0186】
特に関心のあるのは、X1およびX3が、アミノであり、
【0187】
2およびX4が、式−N(R1)R2で示される基であって、R1およびR2が、互いに独立して、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいは
1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、
式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む混合物Mである。
【0188】
最も関心があるのは、R1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む混合物Mである。
【0189】
関心があるのは、R3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C4アルキルもしくは置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0190】
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C4アルキルもしくは置換されたC1〜C4アルキルであるか、または
【0191】
NR34および/もしくはNR56が、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0192】
Mが、水素もしくは陽イオンである、
式(1)の少なくとも1種類の化合物を含む混合物Mである。
【0193】
好適な関心があるのは、R3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0194】
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0195】
NR34および/またはNR56が、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0196】
Mが、水素もしくは陽イオンである、
式(2)の少なくとも1種類の化合物を含む混合物Mである。
【0197】
一層好適な関心があるのは、式(2a):
【0198】
【化41】

【0199】
[式中、R3は、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
【0200】
4は、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
【0201】
NR34は、非置換のまたは置換されたモルホリノ環を形成し、
【0202】
Mは、水素またはアルカリ金属原子、好ましくはナトリウムである]
で示される少なくとも1種類の化合物を含む混合物Mである。
【0203】
格別の関心があるのは、式(2)の化合物が、式(2b)〜(2f)で示される化合物である、式(2)の化合物を含む混合物Mである:
【0204】
【化42】

【0205】
格別に好適な混合物Mは、式(1’):
【0206】
【化43】

【0207】
[式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する]
で示される少なくとも1種類の化合物と、式(2b)〜(2f)で示される少なくとも1種類の化合物とを含むものである:
【0208】
【化44】

【0209】
式(1)または(1’)および(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)の化合物の混合物においては、化合物(1)または(1’)対化合物(2)または(2a)もしくは(2b)〜(2f)のモル比は、通常、0.1:99.9〜99.9:0.1、好ましくは1:99〜99:1、より好ましくは5:95〜95:5の範囲である。極めて好ましいのは、10:90〜90:10、特に20:80〜80:20のモル比である。最も重要なのは、30:70〜70:30,特に40:60〜60:40のモル比である。
【0210】
化合物は、また、例えば次亜塩素酸塩のような、活性塩素供与体の存在下でも有効であり、洗濯槽内での非イオン系洗剤、例えばアルキルフェノールポリグリコールエーテルによる効果の実質的な損失なしに、用いることができるという利点を有する。また、過ホウ酸塩または過酸および活性剤、例えばテトラアセチルグリコルリルまたはエチレンジアミン四酢酸の存在下で、これらの化合物の混合物は、微粉性洗剤中および洗濯槽内の双方で安定である。加えて、それらは、昼光において光り輝く外見を与える。
【0211】
以下の実施例は、本発明を例示するのに役立つ;別途記述しない限り、部およびパーセンテージは重量により、温度は摂氏で挙げる。
【実施例】
【0212】
製造例1:
【化45】

【0213】
1リットルフラスコ内で、0.05モルの式(102):
【0214】
【化46】

【0215】
で示される化合物を水600mlと混合し、60℃の温度に加熱する。次いで、メチルエタノールアミン7.8gを加え、反応混合物を温度98℃に加熱し;加熱する間、水酸化ナトリウムの4モル水溶液の添加によって、pHを8.5〜9の値に維持する。反応混合物を30℃に冷却する。沈澱を、濾別し、塩化ナトリウムの10%水溶液100mlで洗浄し、真空中で乾燥させる。こうして、式(101)の化合物の帯黄色生成物29.3gを得る。
製造例2〜12:
下式:
【0216】
【化47】

【0217】
で示される以下の化合物は、メチルエタノールアミンを等モル量の対応するアミンで置き換えることによって、製造例1に挙げる方法と同様にして製造することができる。Xは、下の表1に定義する通りである。50℃に冷却した後に沈澱する化合物を、塩酸を添加しないで、ナトリウム塩として直接単離し、次いで真空中で乾燥させる。
【0218】
【表1】


製造例11:
【0219】
【化48】

【0220】
2リットルフラスコ内で、メチルエチルケトン130ml、脱イオン水80ml、氷150g、および塩化シアヌル18.5gを混合する。30分間にわたり、水中の4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸(二ナトリウム塩として)の溶液185ml(100g/lの濃度)を滴加して、温度を−8〜5℃にする。PHを、炭酸ナトリウム水溶液を添加することによって、4.5〜5の値に保つ。帯黄色の懸濁液を得る。次いで、滴下漏斗の使用によって、エタノールアミン(99%)27.2gを加える。pHは、10の値まで上昇し、次いでより低い値に低下し、そのため温度が10〜15℃に上昇する。次いで、反応混合物を、45℃の温度に暖め、この温度に20分間保つ。98℃に30分以内加熱する間、メチルエチルケトンおよび水の混合物が留去され;pHを、水酸化ナトリウム水溶液を添加することによって、8.5〜9の値に維持する。pHを一定の値に維持するために、水酸化ナトリウム水溶液のそれ以上の添加が必要でなくなった後に、反応混合物を50℃に冷却する。帯黄色の結晶質沈澱を濾別することができる。乾燥した後に、式(103)の化合物の帯黄色生成物29gを得る。
製造例12:
【0221】
【化49】

【0222】
1リットル圧力容器内で、0.037モルのN,N’−ビス(4−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸(二ナトリウム塩として)を、水500mlに懸濁させる。メチルアミンの水溶液(40%)18gを加え、反応混合物を、100〜105℃の温度に加熱し、4.5時間撹拌する。反応混合物を25℃に冷却し、沈澱を、濾別し、10%塩化ナトリウム水溶液100mlで洗浄し、真空中、70℃で乾燥させる。こうして、式(104)の化合物の帯黄色粉末21.2gを得る。
製造例13:
【0223】
【化50】

【0224】
式(104a)で示される化合物は、N,N’−ビス(4−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸を等モル量の式(101)の化合物で置き換えることによって、製造例12に挙げる方法と同様にして製造することができる。
製造例14:
【0225】
【化51】

【0226】
式(104b)の化合物は、メチルアミンを等モル量のジメチルアミンで置き換えることによって、製造例13に挙げる方法と同様にして製造することができる。
製造例15:
【0227】
【化52】

【0228】
式(105)の化合物は、メチルアミンの水溶液(40%)18gを等モル量のジメチルアミンを含有する対応する溶液と置き換えることによって、製造例14に挙げる方法と同様にして製造することができる。
製造例16:
【0229】
【化53】

【0230】
1リットルフラスコ内で、0.05モルのN,N’−ビス(4−モルホリノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸(二ナトリウム塩として)を、水600mlに懸濁させ、60℃の温度に加熱する。エタノールアミン6.4gを加え、反応混合物を98℃の温度に加熱する。4モルの水酸化ナトリウム水溶液の添加によって、pHを8.5〜9の値に維持する。反応混合物を25℃に冷却し、10容積%の塩化ナトリウムを加える。沈澱を、濾別し、10%塩化ナトリウム水溶液100mlで洗浄し、真空中、70℃で乾燥させる。こうして、帯黄色粉末41.8gを得る。
適用例1:
全般的な手順:
水道水200mlに洗濯粉末0.8gを溶解することによって、洗濯液を調製する。漂白した木綿布地10gを、槽に加え、40℃で15分にわたって洗濯し、次いですすぎ、回転乾燥させ、160℃でアイロンがけする。下記の洗濯粉末AおよびBを用いる(下表2aおよび2bに挙げる量は、gで表わす)。
【0231】
【表2】

【0232】
【表3】

【0233】
式(107)の化合物の構成
【0234】
【化54】

【0235】
全般的な手順に従って、表2bに挙げる洗剤で洗浄した木綿布地は、良好な白色度特性を示す。
適用例2:
全般的な手順:
水道水200mlに洗濯粉末0.8gを溶解することによって、洗濯液を調製する。漂白した木綿布地10gを、槽に加え、30℃で15分にわたって洗濯し、次いですすぎ、回転乾燥させ、160℃でアイロンがけする。下記の洗濯粉末を用いる(下表3aおよび3bに挙げる量は、洗剤の総重量を基準にした重量によるパーセントである):
【0236】
【表4】

【0237】
【表5】


【0238】
全般的な手順に従って、表3bに挙げる洗剤で洗濯した木綿布地は、良好な白色度特性を示した。
適用例3:
全般的な手順:
水道水200mlに洗濯粉末0.8gを溶解することによって、洗濯液を調製する。漂白した木綿布地10gを、槽に加え、40℃で15分にわたって洗濯し、次いですすぎ、回転乾燥させ、160℃でアイロンがけする。
【0239】
下記の洗濯粉末AおよびBを用いる(下表4aおよび4bに挙げる量は、gで表わす):
【0240】
【表6】

【0241】
【表7】


【0242】
式(107)の化合物の構成については、適用例1を参照されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】


[式中、X1、X2、X3およびX4は、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、互いに独立して、水素;シアノ;メチル;置換されたメチル;CH2CH2OHもしくはC5〜C7シクロアルキルであるか、またはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、複素環を形成し、
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物を、式(2):
【化2】


[式中、R3およびR5は、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであり、
4およびR6は、互いに独立して、水素;非置換のフェニル;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであるか、または
NR34および/もしくはNR56は、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物とともに含む洗剤組成物。
【請求項2】
1およびR2が、互いに独立して、水素;シアノ;メチル;ヒドロキシ、シアノ、−CONH2、COOHもしくはフェニル、特にCOOHで置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のもしくはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキル、特にシクロヘキシルであるか;あるいは
1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、請求項1記載の洗剤組成物。
【請求項3】
1およびX3が、アミノであり、
2およびX4が、式−N(R1)R2で示される基であって、R1およびR2が、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいは
1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、請求項1または2記載の洗剤組成物。
【請求項4】
3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C4アルキルまたは置換されたC1〜C4アルキルであり、
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C4アルキルまたは置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
NR34および/またはNR56が、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
Mが、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム、またはアミンから形成される陽イオンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗剤組成物。
【請求項5】
式(2)の化合物が、式(2a):
【化3】


[式中、R3は、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
4は、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
NR34は、非置換のまたは置換されたモルホリノ環を形成し、
Mは、水素またはアルカリ金属原子である]
で示される化合物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗剤組成物。
【請求項6】
式(2)の化合物が、式(2b)〜(2f):
【化4】


で示される化合物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗剤組成物。
【請求項7】
該洗剤組成物の総重量を基準にして、それぞれ、
(i)1〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または少なくとも1種類の非イオン系界面活性剤;
(ii)0〜75重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤、ならびに
(v)0.001〜5重量%の、請求項1〜6に定義されたとおりの式(1)の少なくとも1種類の化合物と式(2)の少なくとも1種類の化合物とを含む混合物
を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗剤組成物。
【請求項8】
該洗剤組成物の総重量を基準にして、それぞれ、
(i)5〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または少なくとも1種類の非イオン系界面活性剤、
(ii)5〜70重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0.5〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0.5〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤、および/または0.1〜2重量%の漂白性触媒、ならびに
(v)0.01〜5重量%の、式(1’):
【化5】


[式中、R1およびR2は、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する]
で示される少なくとも1種類の化合物と、式(2b)〜(2f):
【化6】


で示される少なくとも1種類の化合物とを含む混合物
を含む、請求項7記載の洗剤組成物。
【請求項9】
該洗剤組成物が、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ばれる少なくとも1種類の酵素を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の洗剤組成物。
【請求項10】
(i)1〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または非イオン系界面活性剤;
(ii)0〜75重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤;
(v)0.001〜5重量%の、請求項1〜6に定義されたとおりの式(1)の少なくとも1種類の化合物と、式(2)の少なくとも1種類の化合物とを含む混合物;ならびに
(vi)0.05〜5重量%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ばれる少なくとも1種類の酵素
を含む請求項9記載の洗剤組成物。
【請求項11】
(i)5〜70重量%の、少なくとも1種類の陰イオン系界面活性剤および/または非イオン系界面活性剤、
(ii)5〜70重量%の、少なくとも1種類のビルダー;
(iii)0.5〜30重量%の、少なくとも種類の過酸化物;
(iv)0.5〜10重量%の、少なくとも1種類の過酸化物活性剤、および/または0.1〜2重量%の漂白性触媒;
(v)0.01〜5重量%の、式(1’):
【化7】


[式中、R1およびR2は、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する]
で示される少なくとも1種類の化合物と、式(2b)〜(2f):
【化8】


で示される少なくとも1種類の化合物とを含む混合物、ならびに
(vi)0.05〜5重量%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ばれる少なくとも1種類の酵素
を含む、請求項9記載の洗剤組成物。
【請求項12】
酵素がプロテアーゼ酵素である、請求項9〜11のいずれか一項に記載の洗剤組成物。
【請求項13】
紡織繊維材料を家庭内で洗濯処理する方法であって、該紡織繊維材料を、式(1):
【化9】


[式中、X1、X2、X3およびX4は、互いに独立して、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、水素;シアノ;非置換のまたはヒドロキシル、シアノ、−CONH2もしくはフェニルで置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成し、
Mは、水素または陽イオンである]
で示される化合物を、式(2):
【化10】


[式中、R3およびR5は、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであり、
4およびR6は、互いに独立して、水素;非置換のフェニル;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであるか、または
NR34および/もしくはNR56は、モルホリノ環を形成し、
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物と一緒に含む洗剤組成物の水溶液に接触させ、該洗剤組成物が、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼからなる群から選ばれる少なくとも1種類の酵素を含有し、該溶液の温度が、方法全体を通じて5〜40℃、好ましくは5〜30℃である方法。
【請求項14】
1およびX3が、アミノであり、
2およびX4が、式−N(R1)R2で示される基であって、R1およびR2は、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいはR1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、
請求項13記載の方法。
【請求項15】
3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のもしくは置換されたメチルであり、
5およびR7が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のもしくは置換されたメチルであるか、または
NR34および/もしくはNR56が、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
Mが水素もしくは陽イオンである、
請求項13または14記載の方法。
【請求項16】
紡織繊維材料を、式(1’):
【化11】


[式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素;非置換のまたはCOOHもしくはCN置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロペンチルもしくはシクロヘキシルであるか、あるいは
1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する]
で示される少なくとも1種類の化合物、ならびに式(2b)〜(2f):
【化12】


で示される少なくとも1種類の化合物を含む洗剤組成物の水溶液に接触させる、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
式(1):
【化13】


[式中、X1、X2、X3およびX4は、互いに独立して、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、水素;シアノ;非置換のもしくは置換されたメチル;CH2CH2OHもしくはC5〜C7シクロアルキルであるか、またはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、複素環を形成し、
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物を、式(2):
【化14】


[式中、R3およびR5は、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであり、
4およびR6は、互いに独立して、水素;非置換のフェニル;非置換のC1〜C8アルキルもしくは置換されたC1〜C8アルキルであるか、または
NR34および/もしくはNR56は、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
Mは、水素もしくは陽イオンである]
で示される少なくとも1種類の化合物と一緒に含む混合物。
【請求項18】
1、X2、X3およびX4が、互いに独立して、−N(R1)R2であって、R1およびR2は、水素;非置換のまたはCNもしくはCOOH置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたC5〜C7シクロアルキルであるか、あるいはR1およびR2は、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成し、
Mが、水素もしくは陽イオンである、
請求項17記載の混合物。
【請求項19】
1およびX3が、アミノであり、
2およびX4が、式−N(R1)R2で示される基であって、R1およびR2が、水素;シアノ;非置換であるか、またはCNもしくはCOOHで置換されたメチル;CH2CH2OH;非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたシクロヘキシルであるか;あるいはR1およびR2が、それらを結合している窒素原子と一緒に、非置換のまたはC1〜C4アルキル置換されたモルホリノ、ピペリジンもしくはピロリジン環を形成する、
請求項17記載の混合物。
【請求項20】
3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C4アルキルもしくは置換されたC1〜C4アルキルであり、
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C4アルキルもしくは置換されたC1〜C4アルキルであるか、または
NR34および/もしくはNR56が、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
Mが、水素もしくは陽イオンである、
請求項17〜19のいずれか一項に記載の混合物。
【請求項21】
3およびR5が、互いに独立して、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
4およびR6が、互いに独立して、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
NR34および/またはNR56が、非置換のもしくは置換されたモルホリノ環を形成し、
Mが、水素もしくは陽イオンである、
請求項17〜20のいずれか一項に記載の混合物。
【請求項22】
式(2)の化合物が、式(2a):
【化15】


[式中、R3は、水素;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであり、
4は、非置換のフェニル;非置換のC1〜C2アルキル、またはヒドロキシもしくはC1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキルであるか、あるいは
NR34は、非置換のまたは置換されたモルホリノ環を形成し、
Mは、水素または陽イオンである]
で示される化合物である、請求項17〜20のいずれか一項に記載の化合物の混合物。
【請求項23】
Mが、水素、アルカリ−もしくはアルカリ土類−金属、またはアンモニウム、好ましくはナトリウムである、請求項17〜22のいずれか一項に記載の混合物。
【請求項24】
式(2)の化合物が、式(2b)〜(2f):
【化16】


で示される化合物である、請求項17〜23のいずれか一項に記載の化合物の混合物。

【公表番号】特表2006−526043(P2006−526043A)
【公表日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505466(P2006−505466)
【出願日】平成16年3月15日(2004.3.15)
【国際出願番号】PCT/EP2004/050307
【国際公開番号】WO2004/085594
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】