説明

洗浄剤を含む流体を浄化するためのモジュール、及びその種のモジュールを製造方法及び使用方法

本発明は、流体浄化システムの一部を形成するように構成された、特に水である、流体を浄化するための使い捨て式のモジュール(31)であって、流体浄化手段(25,28)、前記流体浄化手段を収容する筐体(35)、及び浄化システムと浄化モジュール(31)の間の流体伝達を確立するために前記浄化モジュール(31)を前記浄化システムに取り外し可能に接続するための手段を備え、前記筐体(35)が最初に、浄化システムの少なくとも一部を洗浄するために前記筐体内を循環させられる流体と接触するように配置された洗浄剤を収容することを特徴とするモジュールを提供する。本発明はまた、浄化システム、並びに、浄化システムの製造方法及び洗浄方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に水等の流体を浄化するために少なくとも1つのモジュールが接続されている、流体を浄化するためのシステムを洗浄することに関する。
【0002】
詳細に述べると、本発明は活性炭及びポリ燐酸塩等による流体の浄化前処理を実施するための手段、または前方浄化部材と、システムで直列に配置された1つまたは複数の、逆浸透または限外濾過用カートリッジ等の、接線濾過による流体の浄化処理を実施するための手段とを組み合せるシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
これらのシステムの正確な動作を保証するために、特に接線濾過を利用する浄化手段の部品を定期的に洗浄すること、及び、特に殺菌することが必要である。
【0004】
1つの従来技術において、画面に表示されるメッセージを使用することにより、システムは定期的に、流体が通過するパイプと伝達するシステムのオリフィス、または再利用可能な浄化モジュール、すなわち、例えば、逆浸透カートリッジ等の定期的に交換されるモジュールの浄化手段を収容するためのレセプタクル(または、容器)に形成されたオリフィスを介してシステム中に洗浄剤を導入することをユーザーに促す。
【0005】
このような例において、ユーザーは、例えば、それらの焼灼性、刺激性、有毒性等の性質により人体に対して有害なソーダまたは塩素を含むタブレット等の洗浄用の生成物を扱うことを強いられる。
【0006】
特許文献1に記載された、もう1つの従来技術のシステムは洗浄サイクル中に、1つまたは複数の逆浸透モジュールに浄化すべき水を供給するための再循環パイプ中に酸性または塩基性の溶液を自動的に注入する装置を備える。
【0007】
【特許文献1】米国特許6074551号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は概略的に、上述のシステムを改善することを目的とする。本発明の1つの目的は最小のコストでユーザーの安全性を保障するための配置を与えることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
詳細に述べると、本発明の第1の側面は、流体浄化システムの一部を形成するように構成された、特に水である流体を浄化するための使い捨て式のモジュールであって、流体浄化手段、前記流体浄化手段を収容する筐体、及び浄化システムと浄化モジュールの間の流体伝達を確立するために前記浄化モジュールを前記浄化システムに取り外し可能に接続するための手段を備え、前記筐体が最初に(または、予め)、浄化システムの少なくとも一部を洗浄するために前記筐体内を循環させられる流体と接触するように配置された洗浄剤を収容することを特徴とするモジュールである。
【0010】
換言すると、本発明は流体浄化システムの少なくとも一部を洗浄するために洗浄剤を浄化システム内に導入するため、使い捨て式のモジュールの使用、及び、それらの定期的な交換を利用する。
【0011】
結果として、流体浄化システムは単純な手段の適用によって洗浄され、それのコストが最小に抑えられる。
【0012】
さらに、ユーザーに供給されるモジュールは既に洗浄剤を含んでいるので、浄化処理は安全に実施される。
【0013】
この結果、モジュールは流体を浄化するだけではなく、モジュール自体の少なくとも一部、及び(または)流体浄化システムの残りの部分の少なくとも一部に洗浄剤を分配する。
【0014】
好まれる実施例に従うと、本発明の特徴は以下の特徴を含む。
・筐体は分解される必要がない。
・洗浄剤は筐体内に形成された、処理される流体のための入口と浄化手段との間、または浄化手段と筐体に形成された、浄化された流体の出口との間に配置される。
・洗浄剤はこの目的のために筐体内に作製された空間、特に、筐体の高くなった部分(または、突起部分)のへこみ部に収容される。
・前記空間は好まれるものとしてケージ(または、カゴ)の形式、特に、追加されたケージの形式である、洗浄剤を保持するための保持手段によって範囲を定められる。
・筐体は接線濾過浄化手段、特に、逆浸透、ナノ濾過(または、超微細濾過)、限外濾過、または微細濾過を利用する浄化手段を収容する。
・筐体は接線濾過浄化処理手段を備える浄化処理手段の上流の流体浄化前処理手段を収容し、洗浄剤は前処理手段と浄化処理手段との間、または浄化処理手段と筐体に形成された、浄化された流体の出口との間に配置される。
・前処理手段はイオン交換活性化支持体または樹脂、活性炭、塩素還元剤、特に、銅−亜鉛配合物等の合金(特に、FLUID TREATMENT INC.から入手可能なKDF)、前方濾過部材、酒石形成減少剤、特に、ポリ燐酸塩、及びそれらの組合せを含む群から選択される。
・洗浄剤はバイオフィルム(biofilm)を破壊するための、及び(または)殺菌薬効果を有するための、及び(または)有機体及び(または)鉱質土壌を排除するための化学化合物または化学化合物の集合体を含む。
【0015】
本発明は粉末、結晶、微粒、タブレット、コーティング等の多様な形態を取る洗浄剤、または流体との接触によって分裂または溶解するカプセルやサッシェ(または、小さい包み)の内容物、または、流体との接触によって分裂する封入物の内容物を構成する液体である洗浄剤の使用を可能にするという長所を有する。
【0016】
洗浄剤は好まれるものとして、塩素で処理された生成物、有機的に塩素で処理された生成物、酸化剤生成物、酸、塩基、または殺菌性溶液である。
【0017】
実際には、洗浄剤は好まれるものとして、漂白剤、クロラミン、塩素酸、次亜塩素酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、過塩素酸、過酢酸、前述の酸の塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、過マンガン酸カリウム、重クロム酸カリウム、または過酸化水素及び過酢酸または銀塩を含む有機複合体を含む殺菌性溶液である。
【0018】
さらに、本発明の構成は、流体浄化システムによってモジュールが識別されることを可能にする手段をケーシング(または、筐体)が備えることを可能にし、それによって、例えば、ユーザーがシステムの制御手段のキーを押すこと等によって浄化サイクルを手動で開始することを必要とせずに、流体浄化システムが自動的に浄化サイクルを開始することを可能にする。
【0019】
本発明はまた、上述したように、少なくとも1つの流体浄化手段を含む流体を浄化するためのシステムを含む。
【0020】
本発明はまた、浄化手段をケーシング(または、筐体)に取り付けることを含む、モジュールの製造方法であって、ケーシングを閉じる前に洗浄剤をケーシング内に配置することをさらに含むことを特徴とする製造方法を含む。
【0021】
本発明はさらに、流体浄化システムの少なくとも一部を洗浄する方法であって、上述したように、使い捨て式の流体浄化モジュールを流体浄化システムに接続すること、及びその後にシステムの洗浄処理を開始することのステップを含み、そこにおいて、システムの識別手段の手段によるモジュールの識別に続いて、前記洗浄処理が自動的に開始されることを特徴とする。
【0022】
本発明の特徴及び長所は付随する図面への参照とともに、以下の、例としての実施例の説明を読むことにより明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図示された実施例において、本発明に従った、水を浄化するための水浄化システム10は、この分野で周知な様式で、前処理モジュール11、及び前処理モジュール11の下流の逆浸透モジュール12を含む。
【0024】
逆浸透モジュール12自体は本発明に直接関係しないので、その詳細は省略する。
【0025】
図示された実施例において、逆浸透モジュール12はDOW CHEMICALから入手可能なTW30モジュール等のタイプのものであってもよい。
【0026】
実際には、この種の逆浸透モジュール12において、浄化される水の流れはモジュールの薄膜に対して連続的であり、接線の関係を有するので、浄化される水は薄膜によって異なった濃度を有する以下の2つの部分に分離される。
・薄膜を通過する、浸透物として知られる部分;及び、
・薄膜を通過せず、保持物として知られる、薄膜によって保持されるイオン、分子、または粒子、特に、鉱物イオンを含む部分。
【0027】
すなわち、上述の種類のシステム10によって生成された水は非常に低いレベルの溶解した塩を有する(すなわち、超高純度の水である)。
【0028】
図示された実施例において、浄化される水は例えば、飲料用の水の給水本管から流入し、入口パイプ13等を通って前処理モジュール11に供給される。前処理モジュール11から排出される水は、そこで浄化前処理を実施された後に、供給パイプ14を通って逆浸透モジュール12に供給される。この内容はこの分野で周知である。
【0029】
逆浸透モジュール12の出口において、浸透物(すなわち、超純水)は排出パイプ15を通って排出され、保持物(すなわち、除去された水)は保持物排出パイプ16を通って水浄化システム10の出口に排出される。
【0030】
保持物排出パイプ16は制限部17、すなわち、水の流量を減少させ、保持物排出パイプ16の出口の近辺の圧力降下を発生する部材を含む。この内容もこの分野で周知である。必要であれば、制限部17はシャント弁19を備えたバイパスパイプ18の手段によってバイパスされてもよい。
【0031】
図示された実施例の場合において、本発明に従うと、水浄化前処理モジュール11は、この実施例において活性炭21の粒子の形態を取る浄化前処理手段を収容する筐体20、及び前処理手段21と、逆浸透モジュール12への供給パイプ14が接続されたモジュールの出口23との間に配置された洗浄剤22を含む。
【0032】
詳細に述べると、水浄化前処理モジュール11は洗浄剤を収容する収容部(または、筐体)24を含む。洗浄剤は出口から収容部24内に配置されるので、洗浄剤はケーシング(または、筐体)20内の水の流路に存在し、それによって、水との接触により溶解し、水浄化システム10の水浄化前処理モジュール11の下流側の部分全体、特に、逆浸透モジュール12の全体を洗浄する。
【0033】
これを達成するために、図示された実施例において、洗浄剤22は塩素処理されたタブレットの形式を取り、それは前処理モジュール11の下流、特に逆浸透モジュール12において、この分野で周知のように、バクテリアを破壊し、それらの繁殖を防ぐ。すなわち、より一般的に言うと、洗浄剤は水浄化システム10のこれらの部分を消毒するためのものである。
【0034】
ここで、ケーシング(または、筐体)20は、水浄化システム10が前処理モジュール11の水浄化システム10の残りの部分への接続の後に自動的に洗浄サイクルを開始することを可能にするための、水浄化システム10による前処理モジュール11の識別、及びシステム10によるモジュール11の認識のための手段を備えてもよい。
【0035】
洗浄剤は、例えば、水浄化システムの他の実施例において、以下に説明されるような他の場所に配置されてもよい。
【0036】
1)図2に示されているように、フィルターカートリッジ25の下流には環状のフィルター材料のレイヤー27によって囲まれた細かい穴が開けられた管26が備えられており、その前方には、浄化モジュール31の底部30に形成された通路29を介して流体の伝達が可能な、この例において活性炭の粒子であるフィルター材料の密集(または、かたまり)28が配置されている。フィルター材料28の密集は分離部材32によって保持され、図2に示されているように、浄化モジュール31の円筒形のケーシング35のカバー34から供給される、浄化される流体のための入口33と流体の伝達状態にある。ここで、カバー34はケーシング35から外れないように、ケーシング35に溶接または接着されている。
【0037】
この例において塩素処理されたタブレットである洗浄剤タブレット36は、洗浄剤のために筐体35内に配置された、カートリッジ25と、筐体35のカバー34に形成された、浄化された流体の出口38との間の収容部37に配置される。洗浄剤はフィルターカートリッジ25の管26の上端部と筐体35のカバー34との間に押しつけられた状態で配置される。
【0038】
Oリング39はフィルターカートリッジ25の入口と出口の間の封止を与える。
【0039】
2)図3及び4に示されている実施例において、図2に示されているモジュールと同様な浄化モジュール40または41は図2に示されている種類のカートリッジを1つだけ収容しており、図2に示されている洗浄剤と同様な洗浄剤タブレットが(i)モジュール40内に存在する、浄化される水のための入口43付近の自由空間42(図3のタブレット44)、または水の流路のさらに下流側(図3のタブレット45、すなわち、カートリッジ46の下端部とモジュール40の筐体48の下端部47との間)、または(ii)カートリッジ50の上端部とモジュール41の筐体52の、浄化された水の出口51との間(図4のタブレット53)の自由空間49のどれかに配置される。
【0040】
図3に示されている実施例において、単一のモジュールに複数のタブレットが配置されてもよいことは理解されなければならない。
【0041】
さらに、図3及び4に示されている実施例において、タブレットが筐体の既存の構造上の部材によって(必要に応じて、洗浄剤を収容する部材によって)適所に配置されていることは注目すべきことである。
【0042】
最後に、図5に示されている実施例において、タブレット54は前処理手段56から供給され、逆浸透カートリッジ57に入る水の流れのための通路55に配置される。洗浄剤は、浄化モジュール60の筐体59と共に一体的に成型された、洗浄剤のために作製された空間58に配置される。この構成はコストの面で長所を有する。
【0043】
他の実施例において、タブレットは筐体の直立部分に形成されたへこみ部で、筐体に追加された、または筐体から分離されたケージ(または、カゴ)に配置されてもよい。
【0044】
ここで、図面において、浄化モジュールと浄化システムの一体化部分を形成し、モジュールと浄化システムとの間の水の伝達状態を確立するためにモジュールを浄化システムに取り外し可能に接続するための手段が図示されていないことは理解されなければならない。それらの接続手段は、例えば、出願人の欧州特許出願番号EP-A-0818228に開示されている種類の手段であってもよい。
【0045】
上述した部分以外の全ての部分について、これらのモジュールは従来の構造であってもよく、したがって、それらの詳細はここに記載されていない。
【0046】
図1〜5に示されているように、記載された筐体20,35,48,52,59はいずれも、それらの製造後にそれらの内部に洗浄剤を導入するための開口部を有していない。
【0047】
さらに、実際には、上述された全てのモジュールが流体浄化システムによるモジュールの識別のための手段を備えてもよく、それにより、例えば、モジュールのシステムへの接続及びシステムによる識別の後、洗浄サイクルが自動的に開始されてもよい。
【0048】
最後に、塩素処理されたタブレットが上述された種類以外の多様な洗浄剤によって置き換えられてもよいことは理解されなければならない。また、図2〜5に示されている実施例で使用されている浄化処理及び前処理手段が他の多様な対応する手段によって置き換えられてもよいことは理解されなければならない。
【0049】
さらに、本発明は上述され、図面に図示された実施例には限定されず、それらの多様な変形を含む。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に従った流体浄化モジュールを使用する流体浄化システムの構成の概略図である。
【図2】本発明の浄化モジュールのもう1つの実施例を示している。
【図3】本発明の浄化モジュールのもう1つの実施例を示している。
【図4】本発明の浄化モジュールのもう1つの実施例を示している。
【図5】本発明の浄化モジュールのもう1つの実施例を示している。
【符号の説明】
【0051】
10 水浄化システム
11 前処理モジュール
12 逆浸透モジュール
13 入口パイプ
14 供給パイプ
15 排出パイプ
16 保持物排出パイプ
17 制限部
18 バイパスパイプ
19 シャント弁
20 ケーシング(筐体)
21 前処理手段(活性炭)
22 洗浄剤
23 出口
24 収容部
25 フィルターカートリッジ
26 細かい穴の開いた管
27 フィルター材料レイヤー
28 フィルター材料
29 通路
30 底部
31 浄化モジュール
32 分離部材
33 入口
34 カバー
35 ケーシング(筐体)
36 洗浄剤タブレット
37 収容部
38 出口
39 Oリング
40,41 浄化モジュール
42 自由空間
43 入口
44,45 タブレット
46 フィルターカートリッジ
47 下端部
48 筐体
49 自由空間
50 フィルターカートリッジ
51 出口
52 筐体
53,54 タブレット
55 通路
56 前処理手段
57 逆浸透カートリッジ
58 洗浄剤用の空間
59 筐体
60 浄化モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体浄化システムの一部を形成するように構成された、特に水である流体を浄化するための使い捨て式のモジュール(31)であって、流体浄化手段(25,28)、前記流体浄化手段を収容する筐体(35)、及び浄化システムと浄化モジュール(31)の間の流体伝達を確立するために前記浄化モジュール(31)を前記浄化システムに取り外し可能に接続するための手段を備え、前記筐体(35)が最初に、浄化システムの少なくとも一部を洗浄するために前記筐体内を循環させられる流体と接触するように配置された洗浄剤を収容することを特徴とするモジュール。
【請求項2】
筐体が分解されないことを特徴とする、請求項1に記載のモジュール。
【請求項3】
前記洗浄剤が前記筐体に形成された処理される流体のための入口と前記浄化手段との間、または前記浄化手段と前記筐体に形成された、浄化された流体の出口との間に配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載のモジュール。
【請求項4】
前記洗浄剤が前記筐体内の、洗浄剤のために作製された空間、特に、前記筐体の高くなった部分のへこみ部に収容されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のモジュール。
【請求項5】
前記洗浄剤が好まれるものとしてケージの形式、特に、追加されたケージの形式である、洗浄剤を保持するための保持手段によって範囲を定められている空間に収容されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のモジュール。
【請求項6】
前記筐体が接線濾過浄化手段、特に、逆浸透、ナノ濾過、限外濾過、または微細濾過を利用する浄化手段を収容することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のモジュール。
【請求項7】
前記筐体が接線濾過浄化処理手段を備える浄化処理手段の上流の流体浄化前処理手段を収容し、前記洗浄剤が前記前処理手段と前記浄化処理手段との間、または前記浄化処理手段と前記筐体に形成された、浄化された流体の出口との間に配置されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のモジュール。
【請求項8】
前処理手段がイオン交換活性化支持体または樹脂、活性炭、塩素還元剤、特に、銅−亜鉛配合物等の合金、前方濾過部材、酒石形成減少剤、特に、ポリ燐酸塩、及びそれらの組合せを含む群から選択されることを特徴とする、請求項7に記載のモジュール。
【請求項9】
前記洗浄剤がバイオフィルムを破壊するための、及び(または)殺菌薬効果を有するための、及び(または)有機体及び(または)鉱質土壌を排除するための化学化合物または化学化合物の集合体を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のモジュール。
【請求項10】
前記洗浄剤が粉末、結晶、微粒、タブレット、コーティングの形態を取るか、または流体との接触によって分裂または溶解するカプセルやサッシェの内容物、または、流体との接触によって分裂する封入物の内容物を構成する液体であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のモジュール。
【請求項11】
前記洗浄剤が塩素で処理された生成物、有機的に塩素で処理された生成物、酸化剤生成物、酸、塩基、または殺菌性溶液であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のモジュール。
【請求項12】
前記洗浄剤が漂白剤、クロラミン、塩素酸、次亜塩素酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、過塩素酸、過酢酸、前述の酸の塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、過マンガン酸カリウム、重クロム酸カリウム、または過酸化水素及び過酢酸または銀塩を含む有機複合体を含む殺菌性溶液であることを特徴とする、請求項11に記載のモジュール。
【請求項13】
前記筐体が前記流体浄化システムによる前記モジュールの識別のための手段を含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のモジュール。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかによって規定される、少なくとも1つの流体浄化モジュールを備える、流体を浄化するためのシステム。
【請求項15】
前記浄化手段を前記筐体に取り付けることを含む、請求項1〜13のいずれかによって規定される流体浄化モジュールの製造方法であって、前記筐体を閉じる前に洗浄剤を前記筐体内に配置することをさらに含むことを特徴とする製造方法。
【請求項16】
流体浄化システムの少なくとも一部を洗浄する方法であって、請求項1〜13のいずれかによって規定される使い捨て式の流体浄化モジュールを前記流体浄化システムに接続すること、及びその後にシステムの洗浄処理を開始することのステップを含み、そこにおいて、前記システムの識別手段による前記モジュールの識別に続いて、前記洗浄処理が自動的に開始されることを特徴とする洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−509741(P2007−509741A)
【公表日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−537485(P2006−537485)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【国際出願番号】PCT/IB2004/003724
【国際公開番号】WO2005/042037
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(390019585)ミリポア・コーポレイション (212)
【氏名又は名称原語表記】MILLIPORE CORPORATION
【Fターム(参考)】