説明

洗浄方法

【課題】比較的簡単な方法で狭小部に付着した異物の洗浄が可能で、かつ洗浄液の流速に係るエネルギ効率を高くすることが可能な洗浄方法を提供する。
【解決手段】空間Wsを有し、この空間Wsに通じる複数の穴部1が外周に開口するワークWの内部を洗浄する方法であって、洗浄液10を注入する穴部1をワークの一側方及び他側方に分けて順次洗浄する第1工程と第2工程とを備える。洗浄液10は、ワーク内部に注入されて発泡する発泡用ガスが混入され、ワークWよりも低い温度に設定する。ワーク内部の狭小部7に対応するワーク外周部分を加熱する。ワークWを、大穴部1aを有する面を上側に向けて固定し、ワーク下側からワーク内部に気泡3を送給しつつ洗浄する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にシリンダヘッドのような複雑な内部形状(ウオータジャケット)を有する物に付着した異物の除去に好適な洗浄方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術としては特許文献1〜3に記載の発明があった。
特許文献1に記載の発明は、洗浄水に圧縮空気を混合させ、洗浄水に対して脈動や衝撃波を加えて洗浄するという技術である。
また、特許文献2に記載の発明は、いずれか1つの孔部に洗浄液導出口を臨ませ、他の孔部には圧縮気体導出口を臨ませ、洗浄液と圧縮空気を供給して洗浄するという技術である。
更に、特許文献3に記載の発明は、洗浄槽、ワーク保持手段、洗浄液中に気体を噴出させるバブリング手段、洗浄液のスプレー装置、ワーク保持手段を揺動する揺動駆動手段等を有し、スプレー装置による洗浄と、ワーク保持手段の揺動による洗浄を行うという技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許3890787号公報
【特許文献2】特開昭61−153187号公報
【特許文献3】実開平02−108783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献3に記載の技術では、大掛かりな方法でありながら、ワークの狭小部に付着した異物、特に狭小部に引っ掛かった切粉等の洗浄、除去効果が低かった。
また、特許文献1、2に記載の技術では、次のような問題があった。すなわち、シリンダヘッド等の複雑な内部形状を有する物(ワーク)を洗浄する場合であって、異物、特に切粉が引っ掛かりやすい狭小部を洗浄するためには、洗浄液の噴射圧力と噴射流量(流速)を高める必要がある。このときの洗浄液の流速は、狭小部以外に付着した異物を洗浄するためには必要以上に高い値となる。しかし、狭小部に引っ掛かった切粉のように洗浄除去しにくい箇所、異物の洗浄のために上記のように高い流速で洗浄するので、全体洗浄のための洗浄液流速に係るエネルギ効率としては低い値となる。加えて、ワーク内部に注入した洗浄液は、洗浄液を注入している穴以外の大小様々な穴から切粉と共に不規則に排出されるので、ワーク内部の所望部分の洗浄液流速をコントロールすることが難しく、したがってこの点からも高い流速が必要となり、洗浄液の流速に係るエネルギ効率は低くなった。
【0005】
本発明は、上記のような問題を解消するためになされたもので、比較的簡単な方法でありながら狭小部に付着した異物の洗浄、除去が可能であり、かつ、洗浄液の流速に係るエネルギ効率を高くすることが可能な洗浄方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は洗浄方法を下記各態様の構成とすることによって解決される。
各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴及びそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、1つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではなく、一部の事項のみを取り出して採用することも可能である。
【0007】
以下の各項のうち、(1)項が請求項1に、(2)項が請求項2に、(3)項が請求項3に、各々対応する。(4)項は請求項に係る発明ではない。
【0008】
(1) 内周側に空間が形成され、外周に前記空間に通じる複数の穴部が開口するワークの内部を洗浄する方法であって、前記ワークの一側方又はその近傍に開口する穴部から洗浄液を注入してそのワークの内部を洗浄する第1工程と、前記ワークの他側方又はその近傍に開口する穴部から前記洗浄液を注入し、そのワークの内部の洗浄を前記第1工程における洗浄とはほぼ反対側から行う第2工程とを備え、前記洗浄液は、前記ワークの内部に注入されることにより発泡する発泡用ガスが混入され、前記ワークよりも低い温度に設定されていることを特徴とする洗浄方法。
洗浄液としては水が、また発泡用ガスとしては加圧により洗浄液に溶けやすく減圧によりガス化しやすいガス、例えば炭酸ガス(二酸化炭素)が好適である。
(2) 前記ワークの内部の狭小部又はその近傍部分に対応するワーク外周部分を加熱、押圧することにより、このワークの保持固定及び前記狭小部又はその近傍部分への加熱を行うことを特徴とする(1)項に記載の洗浄方法。
(3) 前記ワークを、その複数の穴部のうち開口の大きな穴部を有する面を上側に向けて保持固定し、この保持固定状態でワーク下側に開口する穴部からワーク内部に気泡を送給しつつ、前記洗浄を行うことを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の洗浄方法。
気泡は発泡用ガスと同じガスで発生させることが望ましく、このようにすれば、気泡と発泡用ガスとを同じガス供給源から供給可能となる。
(4) 前記洗浄を、液槽内の液中に前記ワークを浸漬させた状態で行うことを特徴とする(1)項、(2)項又は(3)項に記載の洗浄方法。
液槽内の液としては例えば水が用いられる。
本項に記載の発明においては、ワークの温度はほぼ液槽内の液温と等しくなるので、洗浄液につき、ワークの温度よりも低い温度とは液温よりも低い温度を指し、洗浄液の温度はこの液温よりも低い温度に設定される。
本項に記載の発明によれば、ワークの外部(ワーク外面)も洗浄できるという効果がある。また、ワーク内部から排出された異物、ワーク外部も洗浄した場合にはこの洗浄によりワーク外面から除去された異物は水槽内に貯まるので、それら異物の廃棄が容易になるという効果もある。
【発明の効果】
【0009】
(1)項に記載の発明によれば、比較的簡単な方法でありながら狭小部に付着した異物の洗浄、除去が可能であり、かつ、洗浄液の流速に係るエネルギ効率を高くすることが可能な洗浄方法を提供できる。
(2)項に記載の発明によれば、ワークの保持固定と洗浄液の発泡促進のための加熱とを同時にできる。
(3)項に記載の発明によれば、ワーク内部の異物の排出除去性を著しく高めることができる。
なお、(4)項に記載の発明は、本発明(特許請求の範囲に記載した発明)ではないので、上記課題を解決するための手段の欄に、その効果を述べた。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による洗浄方法の一実施形態の説明図であって、洗浄準備時の様子を示す。
【図2】同じく一実施形態の説明図であって、第1工程における洗浄時の様子を示す。
【図3】同じく一実施形態の説明図であって、第2工程における洗浄時の様子を示す。
【図4】実際のシリンダヘッドをワークとして例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1〜図3は、本発明による洗浄方法の一実施形態の説明図で、図1は洗浄準備時の、図2は第1工程における洗浄時の、図3は第2工程における洗浄時の、各様子を示している。
各図において、Wは内周側に空間Wsが形成され、外周に上記空間Wsに通じる複数の穴部1(1a〜1d)が開口するワーク、ここではシリンダヘッドである。シリンダヘッドは、内周側に空間(ウオータジャケット)が形成され、内部形状が複雑である一方、その空間に通じる大小複数の穴部が外周に開口する内燃機関の部品であって、本発明方法により洗浄されるワークWとして好適である。
【0012】
まず、洗浄準備時においては、図1に示すようにワークWを保持固定する。
本実施形態では、ワークWはその複数の穴部1(1a〜1d)のうち開口の大きな穴部(以下、大穴部と記す。)1aを有する面を上側に向けて保持固定する。ワークWの大穴部1aを上向きにすれば、洗浄時においてワークW内部の異物(切粉等)4はこの大穴部1aから溢れ出る後述する洗浄液、気泡と共にワークW外に排出し易くなり、ワークW内部からの異物4の排出除去性が高められるからである。
また、この保持固定状態で、ワークW下部に配設された気泡発生装置2のノズルからの気泡3をワークW下側に開口する穴部1bからワークW内部に送給可能にされる。ワークW下部からワークW内部に気泡3を送給すれば、このワークW下部からの気泡3の浮力によりワークW内部の異物4が同ワークWの大穴部1aから排出され易くなり、異物4の排出除去性が更に高められるからである。
【0013】
ワークWの保持固定は、ワーク保持機構5によってワークW上面をワーク載置固定面6側に押圧することによりなされる。図示例では、ワークW内部において凹凸が入り組んで異物4が引っ掛かる等によって異物付着が生じやすい狭小部又はその近傍部分(以下、単に狭小部と記す。)7に対応するワークW上面部分の例えば2箇所を保持機構5のワーク押圧部5aで押圧することによりワークWを保持固定している。
上記狭小部7は、ワーク押圧部5aに組み込まれた電熱線等の局部加熱手段8によってワークWの上面押圧部分を介して加熱可能である。後述する洗浄液の発泡を促進し、発泡による洗浄力を増大させるには被洗浄箇所の加熱が有効であるが、上記のように狭小部7は加熱可能であるので、高い洗浄力をもって洗浄可能となる。
【0014】
図示定位置に保持固定されたワークWの内部へは、同ワークWの一側方又はその近傍に開口する穴部(シリンダヘッド前側に開口する穴部、以下前側穴部と記す。)1c、及び同ワークWの他側方又はその近傍に開口する穴部(シリンダヘッド後側に開口する穴部、以下後側穴部と記す。)1dに対して各々進退自在の前側ノズル9a及び後側ノズル9bから各別に洗浄液10を注入可能に準備する。両方向矢印ア,イは、前側ノズル9a、後側ノズル9bが前側穴部1c、後側穴部1dに対して各々進退自在であることを示している。
【0015】
ワークWの洗浄は次のように行われる。
まず、第1工程においては、図2に示すように、前側ノズル9aを前側穴部1cからワークW内部に進入させ(矢印ウ参照)、同ワークW内部に洗浄液10を注入すると共に、気泡発生装置2からの気泡3をワークW内部に送給し、ワークW内部を洗浄する。
【0016】
ここで、洗浄液10は、ワークW内部に注入されることにより発泡する発泡用ガスが混入され、かつ、ワークWよりも低い温度に設定された液体、例えば水である。
洗浄液10をワークWよりも低い温度にしたのは、次の理由による。
洗浄液10をワークWよりも低い温度にすれば、ワークW内に注入された洗浄液10はワークWにより温められ、同洗浄液10中の発泡用ガスによる気泡11がワークW接触面で多く発生し、ワークWと洗浄液10の間に気泡層が形成される。洗浄液10はその気泡層表面に接して流れ、ワークWに直接接して流れるよりも流速の低下を防ぐことができる。したがって、その分、洗浄液10の流速を上げる必要がなくなり、エネルギ損失が小さいまま(エネルギ効率高く)、洗浄できるようになるからである。
発泡用ガスとしては、加圧により洗浄液10に溶けやすく減圧によりガス化しやすいガス、例えば炭酸ガス(二酸化炭素)が好適である。
気泡発生装置2が発生する気泡3も、本実施形態では炭酸ガスによる気泡3が用いられているが、これのみに限定されない。
【0017】
上記洗浄は、前側ノズル9aによるワークWの前側穴部1c側(図中、左方側)からワークW内部へ洗浄液10を注入して行われる。
すなわち洗浄液10が、上記のようにワークW内部に注入され、ワークWの底部及び側部に開口する穴部1b,1dからの流れ出し、被洗浄物である異物4をワークW内部から排出、除去することでワークW内部を洗浄する。
洗浄液10中の発泡用ガスによる気泡11は、ワークW内面からの異物4の離脱を容易にすると共に、上記のように小さなエネルギ損失で洗浄可能とする。
【0018】
洗浄液10は、ワークW外周に開口する穴部1(1a〜1d)からワークW外部へ流出する量を上回る量がワークW内部に注入されるので、ワークW内部には徐々に洗浄液10が貯まって行き、洗浄液面は上昇する。
この洗浄液面の上昇により、気泡発生装置2からの気泡3の洗浄液10中の混入量が増し、洗浄力を高める。洗浄液面がワークW上部に開口する大穴部1aにまで達すると、洗浄液10中の気泡量は増大すると共に狭小部7にまで達し、洗浄液10中の気泡11による洗浄効果と相俟って狭小部7の洗浄は効果的に行われる。
洗浄液10が、上記のようにワークW内部に満たされ、更に注入されると、洗浄液10はワークW上部に開口する穴部、主に大穴部1aから溢れ出し、また、ワークW側方の穴部1から流出し、洗浄液10、気泡11、気泡3と共に異物4をワークW内部から排出、除去してワークW内部を洗浄する。
このとき、後側ノズル9bは退避中であるので、この後側ノズル9bに対向するワークW側方の穴部1dからも異物4は排出、除去される。
【0019】
次に、第2工程においては、図3に示すように、前側ノズル9aを図1に示す位置に退避させ(矢印エ参照)、かつ、後側ノズル9bを後側穴部1dからワークW内部に進入させ(矢印オ参照)、同ワークW内部に洗浄液10を注入すると共に、気泡発生装置2から気泡3を発生させてワークW内部に送給し、ワークW内部を洗浄する。
この第2工程における洗浄は、後側ノズル9bによるワークWの後側穴部1d側(図中、右方側)からの洗浄液10の注入により行うこと、洗浄時において前側ノズル9aは退避中であるので、この前側ノズル9aに対向するワークW側方の穴部1cからも異物4が排出、除去されること等を除いて、上述した第1工程における洗浄と同様である。
【0020】
以上述べた本実施形態によれば、ワークWの内部に注入されることにより発泡する発泡用ガスが混入され、ワークWよりも低い温度に設定した洗浄液10を用いて洗浄を行うので、上述したように洗浄液10の流速を上げる必要なく、エネルギ損失が小さいまま(エネルギ効率高く)、洗浄可能となる。そして、このような洗浄液10を用いた洗浄を、第1工程と、この第1工程における洗浄とは反対側から行う第2工程とによって行うようにしたので、比較的簡単な方法でありながら狭小部7に付着した異物4の洗浄、除去が可能となり、また、洗浄全体として洗浄液10の流速に係るエネルギ効率の高い洗浄が可能となる。
また本実施形態によれば、ワークW外周部分を介してワークW内部の狭小部7を加熱するようにしたので、狭小部7において洗浄液10の発泡が促進され、狭小部7において高い洗浄力をもって洗浄できる。しかも、このような加熱をワークWの保持固定と同時にできるようにしたので、ワークWの保持固定と狭小部7の加熱の簡易化が図れる。
更に本実施形態では、開口の大きな穴部1(大穴部1a)を有する面を上側に向けて保持固定し、この状態でワークW下側からワークW内部に気泡3を送給しつつ、洗浄を行うようにした。したがって本実施形態によれば、異物4は気泡3の浮力をうけて上昇し易くなり、ワークW上部の大穴部1aから溢れ出る洗浄液10、気泡11、気泡3と共にワークW外に排出し易くなって、ワークW内部の異物4の排出除去性を著しく高めることができる。
図4は、実際のシリンダヘッドをワークWとして例示した図(シリンダヘッド横断面を示す。)である。上記狭小部7としては、この図中、例えば丸印を付した箇所41が挙げられる。このワークW内部の狭小部41に、異物が引っ掛かっているような場合であっても、本実施形態によればこれを洗浄、除去できる。
【0021】
なお、図1に示す構成の全体を洗浄用液槽内の液中、例えば水中に浸漬させた状態で本発明方法に係る洗浄を行ってもよい。
この場合、保持機構5のワーク押圧部5aの上部辺りから上方部分については、この高さが、ワークW上部に開口する大穴部1aからの洗浄液10の溢れ出し、異物4の排出を妨げる洗浄液面レベルを超えているので、つまり、大穴部1aからの洗浄液10の溢れ出し、異物4の排出を妨げないので、必ずしも洗浄用液槽内の液中に浸漬させる必要はない。
【符号の説明】
【0022】
W:ワーク、Ws:空間、1(1a〜1d):穴部、3,11:気泡、4:異物、5a:ワーク押圧部、7:狭小部、8:局部加熱手段、9a:前側ノズル、9b:後側ノズル。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周側に空間が形成され、外周に前記空間に通じる複数の穴部が開口するワークの内部を洗浄する方法であって、
前記ワークの一側方又はその近傍に開口する穴部から洗浄液を注入してそのワークの内部を洗浄する第1工程と、
前記ワークの他側方又はその近傍に開口する穴部から前記洗浄液を注入し、そのワークの内部の洗浄を前記第1工程における洗浄とはほぼ反対側から行う第2工程とを備え、
前記洗浄液は、前記ワークの内部に注入されることにより発泡する発泡用ガスが混入され、前記ワークよりも低い温度に設定されていることを特徴とする洗浄方法。
【請求項2】
前記ワークの内部の狭小部又はその近傍部分に対応するワーク外周部分を加熱、押圧することにより、このワークの保持固定及び前記狭小部又はその近傍部分への加熱を行うことを特徴とする請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項3】
前記ワークを、その複数の穴部のうち開口の大きな穴部を有する面を上側に向けて保持固定し、
この保持固定状態でワーク下側に開口する穴部からワーク内部に気泡を送給しつつ、前記洗浄を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−214238(P2010−214238A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61098(P2009−61098)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】