洗浄組成物及び／又は処理組成物
本発明は、キシログルカン複合体を含む組成物、及び適所を洗浄及び／又は処理するためのこうした組成物の使用を包含するこうした組成物の製造方法並びに使用方法に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
キシログルカン複合体（xyloglucan conjugate）を含む組成物、並びにこうした組成物の製造方法及び使用方法。
【背景技術】
【０００２】
多糖複合体を使用して、有益剤のような物質を適所に送達することができる。一般に、有益剤は、前述の多糖複合体の複合部分を構成する。残念なことに、こうした多糖複合体を洗浄又は処理状況において採用する場合、これらは他の洗浄成分及び／又は処理成分と非親和性であり、標的位置におけるこうした多糖複合体の付着は、所望するほど大きくなく、多くの場合、その位置の色は、こうした付着によって負の影響を受ける。加えて、こうした多糖複合体を生産するために採用される方法は、所望するほど効率的でない、及び／又は多糖と結合する所望の複合体の全てが可能ではないので、こうした多糖複合体の使用は経済的でない。したがって、この技法の利用は、依然として限定されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
驚いたことに、選択されたキシログルカン複合体を、洗浄組成物及び／又は処理組成物において採用すると、前述の問題は解決される又は大いに低減される。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明は、キシログルカン複合体を含む組成物、並びにこうした組成物の製造方法及び使用方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【０００５】
定義
本明細書で使用するとき、用語「洗浄組成物及び／又は処理組成物」は、特に明記しない限り、顆粒又は粉末形態の多目的又は「重質」洗剤、特に洗濯洗剤；液体、ゲル又はペースト形態の多目的洗剤、特にいわゆる重質液体型洗剤；液体高級布地用（fine-fabric）洗剤；色あせた布地の外見を復元するように設計された布地再生製品；手洗い用食器洗剤又は軽質食器用洗剤、特に泡立ちの良いタイプの洗剤；家庭用又は業務用の各種の錠剤、顆粒、液体、及びすすぎ補助型を包含する食器洗い機用洗剤；抗菌手洗い用、洗濯バー、マウスウォッシュ、義歯洗剤、自動車又はカーペット用シャンプー、浴室洗剤を包含する液体洗浄及び消毒剤；毛髪シャンプー及び毛髪リンス；シャワージェル及び泡風呂（foam bath）及び金属洗剤；加えて漂白添加剤及び「汚れとり（stain-stick）」又は予備処理型のような洗浄助剤、を包含する。
【０００６】
本明細書で使用するとき、「独立して〜からなる群から選択される」という言い回しは、引用されているマーカッシュ群から選択される部分又は要素が同じか、異なるか、又は任意の要素の組み合わせであり得ることを意味する。
【０００７】
本明細書で使用するとき、「ａ」及び「ａｎ」のような冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、１つ以上の請求又は記載されるものを意味するものと理解される。
【０００８】
本明細書で使用するとき、用語「包含する（include）」、「包含する（includes）」及び「包含している（including）」は、限定することを意図しない。
【０００９】
特に記載のない限り、構成成分又は組成物の濃度は全て、構成成分又は組成物の活性濃度に関するものであり、市販の供給源に存在する可能性がある不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除く。
【００１０】
特に記載のない限り、本発明の酵素は、活性タンパク質濃度によって表現され、市販の供給源に存在する可能性がある不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除く。
【００１１】
百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、重量で計算される。百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、組成物全体を基準にして計算される。
【００１２】
本明細書を通じて記載されているあらゆる最大数値限定は、それよりも小さいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたそれよりも小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含すると理解すべきである。本明細書を通じて記載されているあらゆる最小数値限定は、それよりも大きいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたそれよりも大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含する。本明細書を通じて記載されているあらゆる数値範囲は、こうしたより広い数値範囲内に入る、それよりも狭いあらゆる数値範囲を、あたかもこうしたそれよりも狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように包含するであろう。
【００１３】
キシログルカン複合体
好適なキシログルカン複合体としては、それらの還元性末端で有益剤と複合するキシログルカン複合体が挙げられる。キシログルカン複合体の好適な非限定例は、キシログルカンオリゴ糖及び／又は多糖の還元性末端において開環した末端グルコース部分に基づく、以下の構造の１つで表されることができる。
【化１】
式中、
∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
Ｘ１及びＸ２は、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化２】
＝Ｏから選択される化学基を表し、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、
Ｌ１基及びＬ２基は、以下から選択される任意の共有結合リンカー基を表し、
−Ｃ（＝Ｏ）−
−Ｃ（＝Ｓ）−
−ＳＯ２−
−Ａｌｋ−
−Ａｒ−
−Ａｒ−Ａｌｋ−
−Ａｌｋ−
−Ａｌｋ−Ａｒ−
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化３】
式中、Ａｒは、更に置換されてよいアリール又はナフチル環であり、Ａｌｋは、更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す。
【００１４】
好適なキシログルカン複合体は、米国公開特許第２００４／００９１９７７ Ａ１号及び米国公開特許第２００６／０２４２７７０ Ａ１号、及びＨ．ブルマー（Brumer）らの、米国化学会誌、２００４年、１２６巻、５７１５〜５７２１頁の教示に従って、製造できる。
【００１５】
１つの態様において、キシログルカンオリゴ糖又は多糖は、還元性末端の複合に加えて、それらのβ−１，４−結合グルカン主鎖又は側鎖において、複合する。
【００１６】
１つの態様において、側鎖の複合は、キシログルカンをガラクトースオキシダーゼを用いて処理することによって達成されることができ、このものは、ガラクトース側鎖残基をアルデヒドに酸化し、アルデヒドは続いてアミン含有の有益基と反応させイミン共有結合した複合体を生じることができる。
【００１７】
１つの態様において、キシログルカン主鎖及び側鎖に渡って存在する隣接ジオール官能基は、臭化シアンでの処理によって誘導体化されて環状炭酸イミド又はシアン酸エステル中間体をもたらし、その中間体は、アミン含有の有益基と反応させイソ尿素、Ｎ−置換炭酸イミド、又はＮ−置換カルバメートを介して共有結合した複合体を生じることができる。
【００１８】
１つの態様において、主鎖及び側鎖残基における非置換グルコース残基に存在する一級ヒドロキシル基は、触媒としてリパーゼを使用してアシル化でき、Ｍ．Ｔ．ガスタブソン（Gustavsson）らの生体高分子（Biomacromolecules）、２００５年、６巻、１９６〜２０３頁に従って、更に誘導体化することができる。
【００１９】
１つの態様において、本明細書に開示される任意のキシログルカン複合体は、粒状物に加工することができる。理論に束縛されないが、こうした粒状物は、安定性及び／又は溶解性が向上すると考えられる。１つの態様において、前記粒状物はカプセル化できる。カプセル化材料は、シクログルカン複合体を、典型的には少なくとも一部を、通常は全てをカプセル化する。一般的には、カプセル化材料は、水溶性及び／又は水分散性である。カプセル化材料は、熱可塑性樹脂、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル及びこれらの混合物のようなプラスチックから作製される微小球であってよく、使用される市販の微小球は、エクスパンセル（Expancel）（スウェーデン、ストックビクスバーケン（Stockviksverken））から商標エクスパンセル（Expancel）（登録商標）として供給されるもの、ＰＱ社（PQ Corp.）（米国、ペンシルバニア州、バーレーフォージ（Valley Forge））から製品コードＰＭ６５４５、ＰＭ６５５０、ＰＭ７２２０、ＰＭ７２２８、並びに商品名エクステンドスフェア（Extendospheres）（登録商標）、ラクスシル（Luxsil）（登録商標）、Ｑ−セル（登録商標）及びスフェリセル（Sphericel）（登録商標）として供給されるものである。
【００２０】
１つの態様において、前記粒状物は、押出成形機のダイプレートの穴からペーストを押出した後、その押出品を所望の長さの断片に加工することによって調製され、一般に円筒形の粒子を指すために使用される「ヌードル」であってよい。
【００２１】
１つの態様において、前記粒状物は、所望の特性を持つ粒状物生じるために、他の物質と共にキシログルカン複合体を噴霧乾燥することによって製造される噴霧乾燥顆粒であってよい。
【００２２】
１つの態様において、前記粒状物は、所望の特性を持つ粒状物を生じるために、他の物質と共にキシログルカン複合体を造粒することによって製造される疑集体であってよい。
【００２３】
特に精製されたキシログルカン多糖は、商品名グリオイド（Glyoid）（登録商標）Ｓとして大日本住友製薬（日本、大阪）から入手可能であり、こうした物質は、一般にキシログルカン複合体の合成のための原材料として使用するのに適している。更なる精製が望まれるならば、こうした精製は、出発物質を冷たい脱イオン水中に分散させ、１２時間攪拌し、均質分散体を得ることにより、行うことができる。存在する可能性のある任意のタンパク質を沈殿により分離するために、こうして得られた分散体を８０℃で３０分間加熱し、冷却後、５０００ｒ．ｐ．ｍで３０分間遠心分離にかける。その後、１．９Ｅ−２３ｇ〜２．３Ｅ−２３ｇ（１２，０００〜１４，０００ダルトン）のカットオフ膜を使用して、上清溶液を４℃にて少なくとも４８時間にわたり水で透析する。得られた溶液を、最終的に凍結乾燥し、一般的に水に完全に溶解する半透明の白色最終生成物を得る。汚染性タンパク質がないことは、ドデシル硫酸ナトリウムでのポリアクリルアミドゲル電気泳動（ＳＤＳ−ＰＡＧＥ）によって確証できる。
【００２４】
キシログルカンは、１，４−結合β−Ｄ−Ｇｌｃｐ残基で構成される主鎖を有する。これらの残基の７５％以下は、Ｏ６においてモノ−、ジ−、又はトリグルコシル側鎖で置換される。１文字命名法を使用して、キシログルカン側鎖構造の命名を単純化する。例えば、大文字Ｇは、非分岐状Ｇｌｃｐ残基を表す。大文字Ｆは、フコース含有の三糖で置換されたＧｌｃｐ残基を表す。命名法を以下に示す、
【化４】
【００２５】
キシログルカンは、ＸＸＧＧ型の（of）ＸＸＸＧ型に分類できる。ＸＸＸＧは、Ｘｙｌｐで置換された３つの連続主鎖残基、及び４番目の非分岐状主鎖残基を有する。ＸＸＧＧキシログルカンは、２つの連続分枝状主鎖残基、及び２つの非分岐状主鎖残基を有する。
【００２６】
本発明のキシログルカン複合体及びこれを含む組成物は、布地の臭いの改善、染み除去、汚れ放出、防汚、洗浄、白色化、染色、色付け、染料の色あせ耐性、柔軟化、手触りの改善、ピリング耐性、しわ耐性、アイロンの容易化、人間の皮膚への物質の転移、磨耗耐性、布地形状の保持、布地引張り強度の改善、微生物蓄積からの防護、真菌若しくは昆虫による攻撃からの防護、及び／又は皮膚炎症の低減が挙げられるが、これらに限定されない多様な所望する効果を布地に送達することができる。
【００２７】
Ｒとして示される好適な複合した有益基は、直接、例えばアミド若しくはエステル結合を通して、又はリンカー基を通して、開環キシログルカンオリゴ糖又は多糖に結合することができる。例えば、化学反応性の欠如、化学的非親和性又は立体障害といういくつかの他の形態に起因して、他の方法で相互作用できない化学物質と結合することが望まれる場合、リンカー基は有用であることができる。単一のキシログルカンオリゴ糖還元性末端を２つ以上の有益基と複合することが望まれる場合も、リンカー基は有用であることができる。
【００２８】
有益基Ｒとキシログルカンの結合前に、有益基Ｒは一般的に、アミン、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、スルホン酸、チオール、アシルハライド、アルケン、ニトロ化合物、ジアゾニウムイオン、アルキルハライド、アルキルトルエンスルホネート、及びこれらの混合物からなる群から選択される部分を含有する。一般的に、有益基Ｒとキシログルカンは、アミド、アゾ化合物、カーボネート、ジスルフィド、エーテル、エステル、ヒドロペルオキシド、イミン、イミド、ニトレート、ホスホジエステル、ホスフェート、スルフィド、スルホン、ケトン、ウレタン、チオエステル、トリアジン及び／又はスルホンアミドの官能基が挙げられるが、これらに限定されないリンカー基によって結合する（複合する）。
【００２９】
本発明の１つの態様において、有益基は、洗浄プロセスの洗浄段階又は乾燥段階の間に、後続して加水分解することができる結合を介して、キシログルカンオリゴ糖又は多糖に結合する。１つの態様において、こうした加水分解は、リパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、アミダーゼ及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない加水分解酵素により触媒反応することができる。
【００３０】
好適な複合した有益基Ｒとしては、香料、香料粒子、酵素、蛍光増白剤、撥油剤、撥水剤、汚れ放出剤、防汚剤、布地再生を含む染料、色相染料、染料中間体、染料固着剤、潤滑剤、布地柔軟仕上げ剤、光退色防止剤、抗しわ／アイロン剤、形状保持剤、ＵＶ吸収剤、日焼け止め剤、酸化防止剤、折り目耐久剤、抗菌剤、皮膚有益剤、抗真菌剤、防虫剤、光漂白剤、光開始剤、感覚剤（sensate）、酵素阻害剤、漂白触媒、臭い中和剤、フェロモン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【００３１】
好適な香料群の例としては、アセチルセドレン、４−アセトキシ−３−ペンチルテトラヒドロピラン、商標セレストリド（Celestolide）（登録商標）として入手可能な４−アセチル−６−ｔ−ブチル−１，１−ジメチルインダン、商標ファントリド（Phantolide）（登録商標）として入手可能な５−アセチル−１，１，２，３，３，６−ヘキサメチルインダン、商標トラセオリド（Traseolide）（登録商標）として入手可能な６−アセチル−１−イソプロピル−２，３，３，５−テトラメチルインダン、α−ｎ−アミルシンナミックアルデヒド、アミルサリシレート、オーベピン、オーベピンニトリル、オーランチオン、２−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、２−ｔ−ブチルシクロヘキサノ−ル、３−（ｐ−ｔ−ブチルフェニル）プロパナール、４−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、４−ｔ−ブチル−３，５−ジニトロ−２，６−ジメチルアセトフェノン、４−ｔ−ブチルシクロヘキサノール、ベンゾインシアム樹脂状物質、ベンジルベンゾエート、ベンジルアセテート、ベンジルプロピオネート、ベンジルサリシレート、ベンジルイソアミルエーテル（benzyl isoamyi ether）、ベンジルアルコール、ベルガモット油、ボルニルアセテート、ブチルサリシレート、カルバクロール、シダ−アトラス油、セドリルメチルエーテル、セドリルアセテート、桂皮アルコール、シンナミルプロピオネート（cinnamyi propionate）、ｃｉｓ−３−ヘキサノール、ｃｉｓ−３−ヘキセニルサリシレート、シトロネラ油、シトロネロール、シトロネロニトリル、シトロネリルアセテート、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、クローブリーフ油、クマリン、９−デセン−１−オール、ｎ−デカナール、ｎ−ドデカナール、デカノール、デシルアセテート、ジエチルフタレート、ジヒドロミルセノール、ジヒドロミルセニルホルメート、ジヒドロミルセニルアセテート、ジヒドロテルピニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビノール、ジメチルヘプタノール、ジメチルオクタノール、ジミルセトール、ジフェニルオキシド、エチルナフチルエーテル、エチルバニリン、エチレンブラシレート、オイゲノール、フロロシクレン、ゲラニオール、ゲラニウム油、ゲラノニトリル、ゲラニルニトリル、ゲラニルアセテート、商標トナリド（Tonalid）（登録商標）として入手可能な１，１，２，４，４，７−ヘキサメチル−６−アセチル−１，２，３，４−テトラヒドロナフタレン、商標ガラクソリド（Galaxolide）（登録商標）として入手可能な１，３，４，６，７，８−ヘキサヒドロ−４，６，６，７，８，８−ヘキサメチルシクロペンタ−２−ベンゾピラン、２−ｎ−ヘプチルシクロペンタノン、商標フロロシクレン（Florocyclene）（登録商標）として入手可能な３ａ，４，５，６，７，７ａ−ヘキサヒドロ−４，７−メタノール（３）Ｈ−インデン−６−イル−プロピオネート、商標ジャスマシクレン（Jasmacyclene）（登録商標）として入手可能な３ａ−４，５，６，７，７ａ−ヘキサヒドロ−４，７−メタノ−１（３）Ｈ−インデン−６−イルアセテート、４−（４’−ヒドロキシ−４’−メチルペンチル）−３−シクロへキセンカルボアルデヒド、α−ヘキシル桂皮アルデヒド、ヘリオトロピン、ヘルコリンＤ、ヘキシルアルドン、ヘキシル桂皮アルデヒド、ヘキシルサリシレート、ヒドロキシシトロネラール、１−ノニルホルメート、３−イソカンフィルシクロへキサノール、４−イソプロピルシクロへキサノール、４−イソプロピルシクロヘキシルメタノール、インドール、イオノン、イロン、イソアミルサリシレート（isoarnyl salicylate）、イソボルネオール、イソボルニルアセテート、イソブチルサリチレート、イソブチルベンゾエート、イソブチルフェニルアセテート、イソオイゲノール、イソロンギフォラノン、イソメチルイオノン、イソノナノール、イソノニルアセテート、イソプレゴール、ラバンジン油、レモングラス油、リナロール、リナリルアセテート、ＬＲＧ２０１、１−メントール、２−メチル−３−（ｐ−イソプロピルフェニル）プロパナール、２−メチル−３−（ｐ−ｔ−ブチルフェニル）プロパナール、３−メチル−２−ペンチル−シクロペンタノン、３−メチル−５−フェニル−ペンタノール、α及びβ−メチルナフチルケトン、メチルイオノン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルナフチルエーテル、メチル４−プロピルフェニルエーテル、ムース・デ・シェネ・ユーゴ（Moussede chene Yugo）、ムスク・アンブレット（Musk ambrette）、ミルテノール、ネロリ油、ノナネジオール−１，３ジアセテート、ノナノール、ノナノリド−１，４、ノポールアセテート、商標イソ−Ｅ−スーパー（Iso‐E‐Super）（登録商標）として入手可能な１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−２，３，８，８−テトラメチル−２−アセチル−ナフタレン、オクタノール、オポポナックス樹脂状物質、オレンジ油、ｐ−ｔ−アミルシクロヘキサノン、ｐ−ｔ−ブチルメチルヒドロ桂皮アルデヒド、２−フェニルエタノール、２−フェニルエチルアセテート、２−フェニルプロパノール、３−フェニルプロパノール、パラ−メンタン−７−オール、パラ−ｔ−ブチルフェニルメチルエーテル、パチョリ油、ペラルゲン、ブチグレン油（petitgrain oil）、フェノキシエチルイソブチレート、フェニルアセトアルデヒドジエチルアセタール（phenylacetaidehyde diethyl acetal）、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール（phenyl acetaidehyde dimethyl acetal）、フェニルエチルｎ−ブチルエーテル、フェニルエチルイソアミルエーテル（phenylethyl isoarnyl ether）、フェニルエチルフェニルアセテート、ピメントリーフ油、ローズ−ｄ−オキシド、サンダローン、スチラリルアセテート（styrally] acetate）、商標ベルサリド（Versalide）（登録商標）として入手可能な１，１，４，４−テトラメチル−６−アセチル−７−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロナフタレン、３，３，５−トリメチルヘキシルアセテート、３，５，５−トリメチルシクロへキサノール、テルピネオール、テルピニルアセテート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロムグオール、テトラヒドロミルセノール、タイム油、トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテート、トリシクロデセニルアセテート、トリシクロデセニルプロピオネート、１０−ウンデセン−１−アール、γ−ウンデカラクトン、１０−ウンデセン−１−オール、ウンデカノール、バニリン、ベチベロール、ベチベリルアセテート、ベチバー油、上に列記したアルコールのアセテート及びプロピオネートエステル、芳香族ニトロムスク香料、インダンムスク香料、イソクロマンムスク香料、大環状ケトン、大環状ラクトンムスク香料、テトラリンムスク香料、並びにこれらの混合物が挙げられる。乾燥布地に香気効果をもたらすために、洗濯処理組成物中に固有の香気として使用するのに適したキシログルカンδ−ダマスコン複合体の例を、以下に与える。
【化５】
【００３２】
好適な香料粒子の例としては、香料カプセル化物が挙げられる。香料カプセル化物の製造に好適なカプセル化技術は、Ｓ．Ｊ．リック（Risch）、Ｇ．Ａ．レイネシウス（Reineccius）（編集）、「食品成分のカプセル化及び制御放出（Encapsulation and controlled release of food ingredients）」、（ＡＣＳシンポジウム・シリーズ５９０、ワシントンＤ．Ｃ．１９９５年）において与えられる。好適なカプセル化材料としては、デンプン、ポリ（ビニルアセテート）、メラミン／ホルムアルデヒド縮合物及び尿素／ホルムアルデヒド縮合物が挙げられる。
【００３３】
好適な酵素の例としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、β−グルカナーゼ、リパーゼ、ヘミセルラーゼ、クチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ペクチンリアーゼ、ラムノガラクツロナンリアーゼ、エンド−１，４−ガラクタナーゼ、キシラナーゼ、アラビナーゼ、α−Ｌ−７−アラビノフラノシダーゼ、マンナンエンド−１，４−マンノシダーゼ、β−マンノシダーゼ、β−１，３−１，４−グルカナーゼ、ラムノガラクツロナン加水分解酵素、エクソ−ポリガラクツロナーゼ、ラムノガラクツロナーゼ、グルカン１，３−β−グルコシダーゼ、グルカンエンド−１，６−β−グルコシダーゼ、マンナン５エンド−１，４−β−マンノシダーゼ、エンド−１，４−β−キシラナーゼ、セルロース（eellulose）１，４−セロビオシダーゼ、セロビオヒドロラーゼ、ポリガラクツロナーゼ、アセチル及びメチルエステラーゼ酵素、例えば、ラムノガラクツロナンメチルエステラーゼ、ラムノガラクツロナンアセチルエステラーゼ、ペクチンメチルエステラーゼ、ペクチンアセチルエステラーゼ、キシランメチルエステラーゼ、アセチルキシランエステラーゼ、フェルロイルエステラーゼ、シンナモイルエステラーゼ並びにこれらの混合物が挙げられる。
【００３４】
好適な蛍光増白剤の例としては、Ｃ．Ｉ．蛍光増白剤１〜３９６、並びにジアミノスチルベンスルホン酸誘導体、ジアリルピラゾリン誘導体、ビスフェニル−ジスチリル誘導体及びこれらの混合物の部類に属するものが挙げられる。洗濯処理組成物の一部として洗濯した布地の白色度知覚を改善するのに適した蛍光増白剤群とのキシログルカン複合体の例は、以下に与えられる。
【化６】
【００３５】
好適な撥油剤、撥水剤又は防汚剤の例としては、シリコーン誘導体；フルオロポリマー；ペルフルオロＣ８〜Ｃ１８アルキルアミン；ペルフルオロＣ８〜Ｃ１８カルボン酸；α，β不飽和カルボキシル化モノマーと、オレフィンモノマー、例えばスチレン、α−メチルスチレン（「ＡＭＳ」）又はブロック化α，β不飽和エステル化カルボキシレート若しくはアミドとの組み合わせを含むオレフィン性／アクリルポリマー；カルボキシル化ポリマー塩；いくつかのスルホン化物質、例えばスルホン化ヒマシ油、又はホルムアルデヒド／スルホン化フェノール縮合物を含有してよい若しくは含有しなくてよい低分子量のカルボキシル化水溶性ポリマー（分子量１０，０００未満）、例えばゼラン（Zelan）（登録商標）３３８ＥＩデュポン・ド・ヌムール社（EI Dupont de Nemours Co.）（米国、デラウェア州、ウィルミントン（Wilmington））、３Ｍ社のフルオラド（Fluorad）（登録商標）ＦＣ−６６１及びＦＩＫ−６５７（米国、ミネソタ州、メープルウッド（Maplewood））が挙げられる。
【００３６】
好適な染料の例としては、Ｃ．Ｉ．アシッドイエロー１〜２６２、Ｃ．Ｉ．アシッドオレンジ１〜１８１、Ｃ．Ｉ．アシッドレッド１〜４４９、Ｃ．Ｉ．アシッドバイオレット１〜３１３、Ｃ．Ｉ．アシッドブルー１〜３６０、Ｃ．Ｉ．アシッドグリーン１〜１２５、Ｃ．Ｉ．アシッドブラウン１〜４７４、Ｃ．Ｉ．アシッドブラック１〜２４４、Ｃ．Ｉ．ベーシックイエロー１〜１０８、Ｃ．Ｉ．ベーシックオレンジ１〜６９、Ｃ．Ｉ．ベーシックレッド１〜１１８、Ｃ．Ｉ．ベーシックバイオレット１〜５１、Ｃ．Ｉ．ベーシックブルー１〜１６１、Ｃ．Ｉ．ベーシックグリーン１〜１６、Ｃ．Ｉ．ベーシックブラウン１〜２３、Ｃ．Ｉ．ベーシックブラック１〜１１、Ｃ．Ｉ．ダイレクトイエロー１〜１７７、Ｃ．Ｉ．ダイレクトオレンジ１〜１２２、Ｃ．Ｉ．ダイレクトレッド１〜２７７、Ｃ．Ｉ．ダイレクトバイオレット１〜１１０、Ｃ．Ｉ．ダイレクトブルー１〜３１４、Ｃ．Ｉ．ダイレクトグリーン１〜１０５、Ｃ．Ｉ．ダイレクトブラウン１〜２５０、Ｃ．Ｉ．ダイレクトブラック１〜２０４、Ｃ．Ｉ．リアクティブイエロー１〜２１３、Ｃ．Ｉ．リアクティブオレンジ１〜１３９、Ｃ．Ｉ．リアクティブレッド１〜２８３、Ｃ．Ｉ．リアクティブバイオレット１〜４７、Ｃ．Ｉ．リアクティブブルー１〜２７４、Ｃ．Ｉ．リアクティブグリーン１〜３３、Ｃ．Ｉ．リアクティブブラウン１〜５０、Ｃ．Ｉ．リアクティブブラック１〜５１、並びにこれらの混合物及び類縁体が挙げられる。布地処理組成物の一部として洗濯した布地の白色度知覚を改善するのに適したキシログルカン布地色相染料複合体例は、以下に与えられる。
【化７】
【００３７】
色あせた黒色布地の外見を再生するために設計された洗濯処理組成物において好適に使用されるキシログルカンブラック染料複合体の例を以下に与える。
【化８】
【００３８】
好適な染料中間体の例としては、８−アミノ−１−ナフトール−３，６−ジスルホン酸（Ｈ酸）、４，４’−ジアミノベンゾスルホンアニリン（ＤＡＳＡ）、γ酸（Gama acid）、ブレンナー酸（Broenners acid）、メタフェニレンジアミン４−スルホン酸（ＭＰＤＳＡ）（Meta Phenylene diamine 4, Sulphonic Acid）、３，３’−ジクロロベンズアルダジン（ＤＣＢ）が挙げられる。
【００３９】
好適な潤滑剤の例としては、シリコーン、ワックス、並びにスクロースポリエステル、グルコースポリエステル及びセロビオースポリエステルのような糖ポリエステルが挙げられる。
【００４０】
好適な柔軟仕上げ剤の例としては、ジエステル第四級アンモニウム化合物（ＤＥＱＡ）のようなアルキル変性第四級アンモニウム化合物；ポリ四級化アンモニウム化合物；カルボン酸でエステル化されかつ四級化されたトリエタノールアミン（いわゆる「エステルクアット」）、アミノエステルクアット、カチオン性ジエステル、ベタインエステル、ベタイン、アミノシリコーンを含むシリコーン又はシリコーンエマルション、カチオン性シリコーン、クアット／シリコーン混合物、官能化ポリジメチルシロキサン及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４１】
好適な光退色防止剤の例としては、ＵＶ吸収剤が挙げられる。好適な分子は、一般的に最大吸収の波長において、２０００ ｌ ｍｏｌ−１ｃｍ−１超過の吸光係数を有する。一般的に、好適なＵＶ吸収剤は、約２９０〜約３７０ｎｍ、約３１０〜約３５０ｎｍ、又は更に約３３０〜約３５０ｎｍの波長において最大吸収を有する。日焼け止め剤として列記されるＵＶ吸収剤の例は、コスメティック・サイエンス・アンド・テクノロジー・シリーズ（Cosmetic Science and Technology Series）１５巻、サンスクリーン（Sunscreens）第２版、ロウ（Lowe）、ショース（Shoath）及びパタック（Pathak）編集、コスメティック・アンド・トイレタリーズ（Cosmetics and Toiletries）、１０２巻、１９８７年３月、２１〜３９頁、並びにエボルーション・オブ・モダンサンスクリーンケミカルズ（Evolution of Modern Sunscreen Chemicals）、３〜３５頁（共にＮ．Ａ．サース（Saarth））に与えられる。好適なＵＶ吸収剤としては、非放射失活を介する活性化合物；２位及び／又は４位に置換基を持つベンゾフェノン誘導体；置換ベンゾトリアゾール、例えば、水溶性ベンゼンスルホン酸−３−（２Ｈ−ベンゾトリアゾール−２−イル）−４−ヒドロキシ−５−（メチルプロピル）−一ナトリウム塩（チバファスト（Cibafast）（登録商標）Ｈ）；３位（ケイ皮酸誘導体）でフェニル置換され、所望により２位にシアノ基を持つアクリレート；サリシレート、有機Ｎｉ錯体、ウンベリフェロン、内因性ウロカン酸、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。１つの態様においては、ビフェニル誘導体、スチルベン誘導体、及びこれらの混合物が有用である。スチルベン誘導体は、チノソーブ（Tinosorb）（登録商標）ＦＤ又はチノソーブ（登録商標）ＦＲとして、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）、（スイス、バーゼル（Basel））から市販されている。好適なＵＶ−Ｂ吸収剤としては、３−ベンジリデンカンファー、３−（４−メチルベンジリデン）カンファー、３−ベンジリデン−ノルカンファー及びこれらの混合物を包含するカンファー誘導体；４−（ジメチルアミノ）安息香酸２−エチルヘキシルエステル、４−（ジメチルアミノ）安息香酸２−オクチルエステル、４−（ジメチルアミノ）安息香酸アミルエステル及びこれらの混合物を包含する４−アミノ安息香酸誘導体；４−メトキシケイ皮酸２−エチルヘキシルエステル、４−メトキシケイ皮酸プロピルエステル、４−メトキシケイ皮酸イソアミルエステル、２−シアノ−３，３−フェニルケイ皮酸２−エチルヘキシルエステル（オクトクリレン（登録商標））及びこれらの混合物を包含するケイ皮酸のエステル；サリチル酸２−エチルヘキシルエステル、サリチル酸４−イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル及びこれらの混合物を包含するサリチル酸のエステル；２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシ−４’−メチルベンゾフェノン（2-hydroxy-4-methoxy-4 -methylbenzophenone）、２，２’−ジヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン（2,2 - dihydroxy- 4-methoxy-benzophenone）及びこれらの混合物を包含するベンゾフェノンの誘導体；４−メトキシベンジルマロン酸ジ−２−エチルヘキシルエステルを包含するベンジルマロン酸のエステル；２，４，６−トリアニリノ−（ｐ−カルボ−２−エチル−１−ヘキシロキシ）−１，３，５−トリアジン、オクチルトリアゾン、ジオクチルブタミドトリアゾン（ウバソーブ（Uvasorb）（登録商標）ＨＥＢ）及びこれらの混合物を包含するトリアジン誘導体；１−（４−ｔｅｒｔ−ブチルフェニル）−３−（４−メトキシフェニル）プロパン−１，３−ジオンを包含するプロパン−１，３−ジオン；ケトトリシクロ−（５．２．１．０）デカン誘導体；２−フェニルベンズイミダゾール−５−スルホン酸並びにこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩及びグルコアンモニウム塩；ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、例えば、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン−５−スルホン酸及びこれらの塩；３−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば４−（２−オキソ−３−ボルニリデンメチル）ベンゼン−スルホン酸及び２−メチル−５−（２−オキソ−３−ボルニリデン）スルホン酸及びこれらの塩が挙げられるがこれらに限定されない。典型的なＵＶ−Ａフィルターは、特にベンゾイルメタンの誘導体、例えば１−（４−ｔｅｒｔ−ブチルフェニル）−３−（４’−メトキシフェニル）プロパン−１，３−ジオン、４−ｔｅｒｔ−ブチル−４’−メトキシジベンゾイルメタン（パーソル（PARSOL）１７８９）、１−フェニル−３−（４’−イソプロピルフェニル）−プロパン−１，３−ジオン及び同様にエナミン化合物である。ＵＶ−Ａ及びＵＶ−Ｂフィルターは、もちろん混合物としても使用できる。
【００４２】
好適な酸化防止剤型の光退色防止剤としては、ベンゾフラン、クマリン酸又はその誘導体、例えば２−カルボキシベンゾフラン、並びにビス（ｐ−アミノスルホネート、トリアジン、ＤＡＢＣＯ誘導体、トコフェロール誘導体、三級アミン及び芳香族置換アルコール、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）、ビタミンＣ（アスコルビン酸）及びビタミンＥが挙げられる。
【００４３】
抗しわ、折り目耐性、又はアイロン容易化のために適した剤の例としては、融解性エラストマー、ポリオルガノシリコーン、立体障害性官能基を持つアミノシリコーン、水溶性シリコーン潤滑剤、及び高分子ナノ粒子が挙げられる。
【００４４】
好適な漂白触媒剤の例としては、遷移金属の錯体及びジヒドロイソキノリニウム塩の双極性又はカチオン性誘導体に基づくものが挙げられる。洗濯洗剤組成物の一部として、汚れを漂白するのに適したキシログルカン漂白触媒複合体の例を以下に与える。
【化９】
【００４５】
好適な抗菌剤の例としては、ＰＣＭＸ（パラクロロメタキシレノール）、トリクロサン（２，４，４’−トリクロロ−２’−ヒドロキシジフェニルエーテル）、３，４，４’−トリクロロカルバニリド、及びＤＴＢＢＰ（２，ｔ−ブチル−４−シクロヘキシルフェノール）が挙げられる。
【００４６】
好適な皮膚有益剤の例としては、（ａ）シリコーンオイル、ゴム及びその変性物、例えば、直鎖状及び環状ポリジメチルシロキサン、アミノ、アルキルアルキルアリール及びアリールシリコーンオイル；（ｂ）ホホバ、大豆、コメヌカ、アボカド、アーモンド、オリーブ、ゴマ、杏仁、ひまし、ココナツ、ミンク油のような天然油脂；カカオ脂、牛脂、ラード；前述の油を水素化して得られる硬化油；並びにミリスチン酸グリセリド及び２−エチルヘキサン酸グリセリドのような合成モノ、ジ及びトリグリセリドを包含する油脂；（ｃ）カルナウバ、鯨蝋、蜜蝋、ラノリン及びこれらの誘導体のようなワックス；（ｄ）疎水性植物抽出物；（ｅ）液体パラフィン、ワセリン、微結晶ワックス、セリシン、スクアレン及び鉱油のような炭化水素；（ｆ）オクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、モノステアリン酸グリセロール、ジステアリン酸グリセロール、トリステアリン酸グリセロール、乳酸アルキル、例えば乳酸ラウリル、クエン酸アルキル及び酒石酸アルキルのようなエステル；（ｇ）魚油、ハッカ、ジャスミン、カンファー、ヌマヒノキ、ビターオレンジピール、リュウ（ryu）、テレビン、シナモン、ベルガモット、温州みかん、菖蒲、松、ラベンダー、月桂樹、クローブ、ヒバ、ユーカリ、レモン、サクラソウ、タイム、ペパーミント、ローズ、セージ、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネル、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、イブニングプリムローズ、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン及びテルペノイド油のような精油；（ｈ）コレステロール、セラミド、ショ糖エステル及び疑似セラミドのような脂質；（ｉ）Ａ及びＥのようなビタミン、ビタミンＣアルキルエステルを包含するビタミンアルキルエステル；（ｊ）メトキシ桂皮酸オクチル及びブチルメトキシベンゾイルメタン（パーソル（Parsol）１７８９）のような日焼け止め剤；（ｋ）リン脂質；並びに前記構成成分の任意の混合物が挙げられる。
【００４７】
好適な抗真菌剤の例としては、６−アセトキシ−２，４−ジメチル−ｍ−ジオキサン、ジヨウ化メチル−ｐ−トリスルホン、４，４−ジメチルオキサゾリジン、ヘキサヒドロ−１，３，５−トリス（２−ヒドロキシエチル）−ｓ−トリアジン、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ナトリウム２−メルカプトベンゾチオアゾール、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、亜鉛２−メルカプトベンゾチアゾール、ナトリウム２−ピリジンチオール−１−オキシド、ナトリウム２−ピリジンチオール−１−オキシド及びＮ−トリクロロメチルチオ−４−シクロヘキセン−１，２−ジカルボキシイミドが挙げられる。
【００４８】
好適な防虫剤の例としては、Ｎ−アルキルネオアルカンアミド、ここでアルキルは炭素原子１〜４個のものであり、ネオアルカノイル部分は炭素原子７〜１４個のものであり、例えば、Ｎ−メチルネオデカンアミド、Ｎ，Ｎ−ジエチルメタトルアミド（ＤＥＥＴ）、２−ヒドロキシエチル−ｎ−オクチルスルフィド（ＭＧＫ ８７４）、Ｎ−オクチルビシクロへプテンジカルボキシイミド（ＭＧＫ ２６４）、ヘキサヒドロジベンゾフラン（ＭＧＫ１１）、ジ−ｎ−プロピルイソシンコメロネート（isocinchomerate）（ＭＧＫ ３２６）、２−エチル−１，３−ヘキサンジオール、２−（ｎ−ブチル）−２−エチル−１，３−プロパンジオール、ジメチルフタレート、ジブチルサクシネート、ピペロニルブトキシド、除虫菊、コーンミント、ペパーミント、アミメリカンスペアミント、スコッチスペアミント、レモン油、シトロネラ、シーダーウッド油、松根油、リモネン、カルボン、ユーカリプトール、リナロール、ゴムカンファー、テルピネオール及びフェンコル酸が挙げられる。
【００４９】
好適な光漂白剤の例としては、エオシン（Eosin）Ｙ、フォキシン（Phoxine）Ｂ、ローズベンガル（Rose Bengal）、Ｃ．Ｉ．食用レッド１４及びこれらの混合物を包含するキサンテン染料、スルホン化亜鉛フタロシアニン及びスルホン化アルミニウムフタロシアニンを包含するフタロシアニン誘導体からなる群から選択される触媒作用的光漂白剤が挙げられる。洗濯処理組成物の一部として、布地に染み除去及び病原菌除去効果を送達するのに適したキサンテン光触媒群とのキシログルカン複合体の例を以下に与える。
【化１０】
【００５０】
好適な光開始剤としては、アントラキノン及びナフタキノンのような芳香族１，４−キノン；α−アミノケトン、特にベンゾイル部分を含有するもの、あるいはα−アミノアセトフェノンと呼ばれるもの；α−ヒドロキシケトン、特にα−ヒドロキシアセトフェノン；モノアシル、ビスアシル及びトリアシルホスフィンオキシド及びスルフィドを包含するリン含有光開始剤；ジアルコキシアセトフェノン；α−ハロアセトフェノン；トリスアシルホスフィンオキシド；ベンゾイン及びベンゾイン系光開始剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される光開始剤が挙げられる。別の態様では、好適な光開始剤としては、２−エチルアントラキノン；ビタミンＫ３；２−サルフェート−アントラキノン；２−メチル−１−［４−フェニル］−２−モルホリノプロパン−１−オン（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）９０７）；（２−ベンジル−２−ジメチルアミノ−１−（４−モルホリノフェニル）−ブタン−１−オン（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）３６９）；（１−［４−（２−ヒドロキシエトキシ）−フェニル］−２−ヒドロキシ−２−メチル−１−プロパン−１−オン）（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）２９５９）；１−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）１８４）；オリゴ［２−ヒドロキシ−２−メチル−１−［４（１−メチル）−フェニル］プロパノン（イーサキュア（Esacure）（登録商標）ＫＩＰ １５０）；２−４−６−（トリメチルベンゾイル）ジフェニル−ホスフィンオキシド、ビス（２，４，６−トリメチルベンゾイル）−フェニル−ホスフィンオキシド（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）８１９）；（２，４，６−トリメチルベンゾイル）フェニルホスフィン酸エチルエステル（ルシリン（Lucirin）（登録商標）ＴＰＯ−Ｌ）；及びこれらの混合物からなる群から選択される光開始剤が挙げられる。
【００５１】
好適な感覚剤の例としては、メントール、メチルラクテート、メトングリセリンアセタール、シクロヘキサノール、５−メチル−２−（１−メチルエテニル）−１，２プロパンジオール、３−［５−メチル−２−（１−メチルエチル）シクロヘキシル］−オキシ−１，２−プロパンジオール、Ｎ，２，３−トリメチル−２−イソプロピルブタンアミド、及びＮ−エチル−ｐ−メンタン−３−カルボキサアミドが挙げられる（include include）。
【００５２】
好適な酵素阻害剤の例としては、リパーゼ阻害物質及びセルラーゼ阻害物質が挙げられる。
【００５３】
好適な臭い中和剤の例としては、シクロデキストリン誘導体が挙げられる。
【００５４】
好適なフェロモンの例としては、１６−アンドロステン及びエストレンステロイドが挙げられる。
【００５５】
香料の供給元としては、フィルメニク（Firmenich）（スイス、ジュネーブ）、インターナショナル・フレーバー・アンド・フレグランス（International Flavors and Fragrances）（米国、ニューヨーク州、ニューヨーク）；ジボダン（スイス、ベルニエ（Vernier））；シムライズ（Symrise）（ドイツ、ホルツミンデン（Holzminden））が挙げられる。酵素の供給元としては、ノボザイムス（Novozymes）（デンマーク、バッグスバード（Bagsvaerd））；ジェネンコア（Genencor）（米国、カリフォルニア州、パロアルト（Palo Alto））；ＡＢエンザイム（AB Enzymes）（ドイツ、ダルムシュタット（Darmstadt））が挙げられる。蛍光増白剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）、（スイス、バーゼル（Basel））；３Ｖシグマ、（イタリア、ベルガモ）及びパラマウント・ミネラルズ・アンド・ケミカルズ（Paramount Minerals and Chemicals）（インド、ムンバイ（Mumbai）が挙げられる。防汚剤／撥水剤の供給元としては、ワッカー・ケミー（Wacker Chemie）、（ドイツ、ミュンヘン）；ＧＥシリコーンズ（GE Silicones）、（米国、コネティカット州、フェアフィールド）；ダウ・コーニング（米国、ミシガン州、ミッドランド（Midland））；デュポン（米国、デラウェア州、ウィルミントン（Wilmington））；３Ｍ（米国、ミネソタ州、メープルウッド（Maplewood））；ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））が挙げられる。蛍光増白剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、バーゼル（Basel））；クラリアント（Clariant）、（スイス、ミューテンズ（Muttenz））；ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））；ダイスター（DyStar）（ドイツ、フランクフルト）が挙げられる。潤滑剤の供給元としては、ＧＥシリコーンズ（GE Silicones）、（米国、コネティカット州、フェア
フィールド）；ワッカー・ケミー（Wacker Chemie）（ドイツ、ミュンヘン）が挙げられる。ＵＶ吸収剤及び光退色防止剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）、（スイス、バーゼル（Basel））；３Ｖシグマ（イタリア、ベルガモ）；ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））が挙げられる。抗しわ、折り目耐性又はアイロン容易化剤の供給元としては、ワッカー・ケミー（Wacker Chemie）（ドイツ、ミュンヘン）；ＧＥシリコーンズ（GE Silicones）（米国、コネティカット州、フェアフィールド（Fairfield））；ダウ・コーニング（米国、ミシガン州、ミッドランド（Midland））；デュポン（米国、デラウェア州、ウィルミントン（Wilmington））；３Ｍ（米国、ミネソタ州、メープルウッド（Maplewood））；ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））が挙げられる。漂白触媒の供給元としては、ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））；チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）、（スイス、バーゼル（Basel））が挙げられる。抗菌剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、バーゼル（Basel））が挙げられる。皮膚有益剤の供給元としては、ＤＳＭ（スイス、バーゼル（Basel））；ワッカ−・ケミー（Wacker Chemie）（ドイツ、ミュンヘン）；クローダ（Croda）（英国、グ−ル（Goole））が挙げられる。抗真菌剤の供給元としては、ＩＳＰコーポレーション（米国、ニュージャージー州、ウェーン（Wayne））；ジボダン（Givaudan）（スイス、ベルニエ（Vernier））が挙げられる。防虫剤の供給元としては、マクローリン・ゴームレイ・キング社（McLaughlin-Gormley-King Co,）（米国、ミネソタ州、ミネアポリス（Minneapolis））が挙げられる。光漂白剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、
バーゼル（Basel））が挙げられる。光開始剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、バーゼル（Basel））；ランベルチ（Lamberti）（イタリア、イタリア、ガララーテ（Gallarate））が挙げられる。感覚剤（sensate）の供給元としては、シムライズ（Symrise）（ドイツ、ホルツミンデン（Holzminden））が挙げられる。酵素阻害剤の供給元としては、アルドリッチ（Aldrich）（米国、ウィスコンシン州、ミルウォーキー（Milwaukee））が挙げられる。臭い中和剤の供給元としては、ワッカー・ケミー（Wacker Chemie）（ドイツ、ミュンヘン）が挙げられる。フェロモンの供給元としては、ヒューマン・フェロモン・サイエンス社（Human Pheromone Sciences Inc）（米国、カリフォルニア州、フレモント（Fremont））が挙げられる。
【００５６】
組成物
１つの態様において、還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体、並びに１つ以上の洗浄物質及び／又は処理物質を含む組成物が開示される。好適な洗浄物質及び／又は処理物質としては、本明細書に列記される補助剤物質が挙げられるが、これらに限定されない。
【００５７】
１つの態様において、前述の組成物は、約０．００００１％〜約５０％、約０．０００１％〜約１０％、約０．００１％〜約３％、又は約０．００５％〜約１％、又は更に約０．０１％〜約０．５％の前記キシログルカン複合体を含む。
【００５８】
１つの態様において、前述の組成物は、本明細書に開示される任意のキシログルカン複合体、例えば、染料、蛍光増白剤、香料、防汚剤又は布地柔軟仕上げ剤などとキシログルカンの複合体を含んでよい。
【００５９】
１つの態様において、前述の組成物は、約０．０１％〜約９９．９９９９９％、約０．１％〜約９９．９％、約０．５％〜約９０％、又は約１％〜約８０％、又は更に約５％〜約７０％の前記１つ以上の洗浄物質及び／又は処理物質を含む。
【００６０】
１つの態様において、前述の組成物は、キャリア又は充填剤を含んでよい。好適なキャリア又は充填剤としては、硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、水、タルク、ドロマイト、方解石及び粘土が挙げられるが、これらに限定されない。
【００６１】
１つの態様において、こうした組成物は、洗浄組成物及び／又は処理組成物であってよい。したがって、これらは、固体及び／又は流体を含有する固体、流体、可溶性ポーチ、固体及び／又は流体を含有する不溶性カプセル、コーティングされていない又はコーティングされた錠剤、固体成分又は流体成分を含浸した不織布シートであってよいことが理解される。
【００６２】
１つの態様において、前記組成物が固体である場合、組成物は粒状洗濯洗剤であってよい。
【００６３】
１つの態様において、前記組成物が固体である場合、これらは、アジピン酸及びカチオン交換樹脂の混合物でコーティングされた錠剤洗濯洗剤であってよい。
【００６４】
１つの態様において、前記組成物が流体である場合、これらは、ずり減粘構造剤で増粘された液体洗濯洗剤であってよい。
【００６５】
１つの態様において、前記組成物が流体である場合、これらは、液体布地再生組成物であってよい。
【００６６】
１つの態様において、前述の組成物は、任意の物質の組み合わせを含んでよく、又は前に列記した任意の形態を有してよい。
【００６７】
補助剤物質
本発明の全ての態様に必須ではないが、以下に例示される補助剤の非限定的なリストは、当該組成物中で好適に使用され、例えば、洗浄性能を補助若しくは増強するために、洗浄すべき基材の処理のために、又は香料、着色剤、染料等を用いる場合のように洗浄組成物の審美性を修正するために、本発明の特定の実施形態に組み込むのが望ましい場合がある。これらの構成成分の明確な性質及びこれらを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び組成物が使用される洗浄作業の性質に依存するであろう。好適な補助剤物質としては、界面活性剤、ビルダー、ポリマー、色相剤、光漂白剤、キレート剤、移染防止剤（dye transfer inhibiting agent）、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素の供給源、事前形成された過酸（preformed peracid）、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去／再付着防止剤、増白剤、石鹸泡抑制剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟仕上げ剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、溶媒、色相剤、構造剤及び／又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記の開示に加え、このような補助剤のその他の好適例及び使用濃度は、米国特許第５，５７６，２８２号、同第６，３０６，８１２（Ｂ１）号、及び同第６，３２６，３４８（Ｂ１）号に記載されており、これらは参照により組み込まれる。
【００６８】
上述のように、補助剤成分は、本出願人らの組成物の全ての態様にとって必須ではない。したがって、本出願人らの組成物の特定の実施形態では、次の補助剤物質のうちの１つ以上を含有しない。すなわち、界面活性剤、ビルダー、ポリマー、光漂白剤、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素の供給源、事前形成された過酸、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去／再付着防止剤、増白剤、石鹸泡抑制剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟仕上げ剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、溶媒、色相剤、構造剤及び／又は顔料である、しかしながら、１つ以上の補助剤が存在するとき、そのような１つ以上の補助剤は、以下に詳述されるようにして存在してもよい。
【００６９】
漂白剤−本発明の洗浄組成物は、１つ以上の漂白剤を含んでよい。漂白触媒以外の好適な漂白剤としては、光漂白剤、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素供給源、事前形成された過酸及びこれらの混合物が挙げられる。一般的に、漂白剤が使用される場合、本発明の組成物は、対象洗浄組成物の約０．１重量％〜約５０重量％、又は更に約０．１重量％〜約２５重量％の漂白剤を含んでよい。好適な漂白剤の例としては、以下が挙げられる、
（１）光漂白剤、
（２）事前形成された過酸：好適な事前形成された過酸としては、過カルボン酸及び塩、過炭酸及び塩、過イミド酸及び塩、ペルオキシ一硫酸及び塩、例えば、オキソン（Oxone）（登録商標）、並びにこれらの混合物からなる群から選択される化合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な過カルボン酸としては、式Ｒ−（Ｃ＝Ｏ）Ｏ−Ｏ−Ｍを有する疎水性過酸及び親水性過酸が挙げられる（式中、Ｒはアルキル基であり、所望により、分枝状であり、過酸が疎水性の場合には、６〜１４個の炭素原子、又は８〜１２個の炭素原子を有し、過酸が親水性の場合には、６個未満の炭素原子、又は更には４個未満の炭素原子を有し、Ｍは、対イオン、例えば、ナトリウム、カリウム又は水素である）、
（３）過酸化水素供給源、例えば過ホウ酸塩（通常は、一又は四水和物）、過炭酸塩、過硫酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩、及びこれらの混合物のナトリウム塩のようなアルカリ金属塩を含む無機過水和塩（perhydrate salt）が挙げられる。本発明の１つの態様では、無機過水和塩は、過ホウ酸塩、過炭酸塩、及びこれらの混合物のナトリウム塩からなる群から選択される。採用される場合、無機過水和塩は、典型的には、全組成物の０．０５〜４０重量％、又は１〜３０重量％の量で存在し、典型的には、こうした組成物中に、コーティングされていてもよい結晶固形物として組み込まれる。好適なコーティングとしては、ケイ酸、炭酸若しくはホウ酸のアルカリ金属塩又はこれらの混合物のような無機塩、又は水溶性若しくは分散性のポリマー、ワックス、油又は脂肪石鹸のような有機物質が挙げられ、並びに、
（４）Ｒ−（Ｃ＝Ｏ）−Ｌを有する漂白活性化剤（式中、Ｒはアルキル基であり、所望により分枝状であり、漂白活性化剤が疎水性の場合には、６〜１４個の炭素原子、又は８〜１２個の炭素原子を有し、漂白活性化剤が親水性の場合には、６個未満の炭素原子、又は更に４個未満の炭素原子を有し、Ｌは脱離基である）。好適な脱離基の例は、安息香酸及びその誘導体、特に、ベンゼンスルホネートである。好適な漂白活性化剤としては、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシ安息香酸又はその塩、３，５，５−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート、テトラアセチルエチレンジアミン（ＴＡＥＤ）及びノナノイルオキシベンゼンスルホネート（ＮＯＢＳ）が挙げられる。好適な漂白活性剤は、ＰＣＴ国際公開特許ＷＯ９８／１７７６７にも開示されている。いかなる好適な漂白活性化剤も使用してよいが、本発明の１つの態様では、対象洗浄組成物は、ＮＯＢＳ、ＴＡＥＤ又はこれらの混合物を含んでもよい。
【００７０】
存在する場合、過酸及び／又は漂白活性化剤は、一般に、組成物を基準にして、約０．１〜約６０重量％、約０．５〜約４０重量％、又は更に約０．６〜約１０重量％の量で、組成物中に存在する。１つ以上の疎水性過酸又はその前駆体を、１つ以上の親水性過酸又はその前駆体と組み合わせて使用してもよい。
【００７１】
過酸化水素供給源及び過酸又は漂白活性化剤の量は、有効酸素（過酸化物供給源より）対過酸のモル比が、１：１〜３５：１、又は更に２：１〜１０：１となるように選択してよい。
【００７２】
界面活性剤−本発明の洗浄組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含んでよく、界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択できる。存在する場合、界面活性剤は、一般的には、対象組成物の約０．１重量％〜約６０重量％、約１重量％〜約５０重量％、又は更に約５重量％〜約４０重量％の濃度で存在する。
【００７３】
ビルダー−本発明の洗剤組成物は、１つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含んでよい。ビルダーとしては、ポリホスフェートのアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノケイ酸塩ビルダー及びポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、１，３，５−トリヒドロキシベンゼン−２，４，６−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の様々なアルカリ金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩、並びに、例えばメリット酸、コハク酸、クエン酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン１，３，５−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキシレート、並びにこれらの可溶性塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【００７４】
キレート剤−本明細書の洗浄組成物は、キレート剤を含有してもよい。好適なキレート剤としては、銅、鉄及び／又はマンガンキレート剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。キレート剤を使用する場合、対象組成物は、対象組成物の約０．００５重量％〜約１５重量％、又は更に約３．０重量％〜約１０重量％のキレート剤を含んでよい。
【００７５】
移染防止剤−本発明の洗浄組成物はまた、１つ以上の移染防止剤を包含してよい。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンＮ−オキシドポリマー、Ｎ−ビニルピロリドンとＮ−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。対象組成物中に存在する場合、移染防止剤は、組成物の約０．０００１重量％〜約１０重量％、約０．０１重量％〜約５重量％、又は更に約０．１重量％〜約３重量％の濃度で存在してよい。
【００７６】
増白剤−本発明の洗浄組成物は、蛍光増白剤のような、洗浄される物品に淡い色を付ける可能性がある構成成分を含有することもできる。好適な蛍光増白剤濃度としては、約０．０１重量％から、約０．０５重量％から、約０．１重量％から、更には約０．２重量％からの低濃度から、０．５重量％又は更に０．７５重量％のより高濃度までが挙げられる。
【００７７】
分散剤−本発明の組成物は分散剤も含むことができる。好適な水溶性有機物質としては、ホモポリマー又はコポリマーの酸又はこれらの塩が挙げられ、これらのうちのポリカルボン酸は、互いに炭素原子２個を超えずに互いに離れている少なくとも２個のカルボキシルラジカルを含む。
【００７８】
酵素−洗浄組成物は、洗浄性能及び／又は布地ケア効果を提供する１つ以上の酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクテートリアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、アミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。典型的な組み合わせは、例えば、プロテアーゼ及びリパーゼをアミラーゼと共に含んでよい酵素反応混液である。洗浄組成物中に存在する場合、上述した酵素は、組成物の約０．００００１重量％〜約２重量％、約０．０００１重量％〜約１重量％、又は更に約０．００１重量％〜約０．５重量％の濃度の酵素タンパク質で存在してよい。
【００７９】
酵素安定剤−様々な技術によって、洗剤で使用する酵素を安定化させることができる。本明細書で採用される酵素は、最終組成物中にカルシウムイオン及び／又はマグネシウムイオンを酵素に供給する供給源であって、それらの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。プロテアーゼを含む水性組成物の場合、更に安定性を改善するために、ホウ素化合物のような可逆性蛋白質分解酵素阻害剤を添加することができる。
【００８０】
触媒金属錯体−本出願人らの洗浄組成物は、触媒金属錯体を含んでよい。金属含有漂白触媒の１つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような漂白触媒活性をほとんど又は全く有さない補助的金属カチオン、並びに触媒金属及び補助的金属のカチオンに対して限定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ（メチレンホスホン酸）及びこれらの水溶性の塩を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第４，４３０，２４３号に開示される。
【００８１】
必要に応じて、本明細書の組成物は、マンガン化合物を用いて触媒反応することができる。このような化合物及び使用濃度は、当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第５，５７６，２８２号に開示されるマンガン系触媒が挙げられる。
【００８２】
本明細書において有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第５，５９７，９３６号、米国特許第５，５９５，９６７号に記載される。このようなコバルト触媒は、例えば米国特許第５，５９７，９３６号及び米国特許第５，５９５，９６７号に教示されているような、既知の手順によって容易に調製される。
【００８３】
本明細書の組成物はまた、ビスピドン（bispidone）（ＰＣＴ国際公開特許ＷＯ ０５／０４２５３２ Ａ１）及び／又はマクロ多環式リジッドリガンド（「ＭＲＬ」と略される）のような配位子の遷移金属錯体を好適に含んでもよい。実際問題として、限定するためではないが、本明細書の組成物及び方法は、水性洗浄媒体において、少なくとも１億分の１のオーダーの活性ＭＲＬ種を提供するように調整することができ、典型的には、約０．００５ｐｐｍ〜約２５ｐｐｍ、約０．０５ｐｐｍ〜約１０ｐｐｍ、又は更に約０．１ｐｐｍ〜約５ｐｐｍのＭＲＬを洗浄溶液中に提供する。
【００８４】
即時の遷移金属漂白触媒における好適な遷移金属としては、例えばマンガン、鉄及びクロムが挙げられる。好適なＭＲＬとしては、５，１２−ジエチル−１，５，８，１２−テトラアザビシクロ［６．６．２］ヘキサデカンが挙げられる。
【００８５】
好適な遷移金属ＭＲＬは、ＰＣＴ国際公開特許ＷＯ ００／３２６０１、及び米国特許第６，２２５，４６４号にて教示されるような既知の手順によって容易に調製される。
【００８６】
溶媒−好適な溶媒としては、水及び親油性流体のような他の溶媒が挙げられる。好適な親油性流体の例としては、シロキサン、他のシリコーン、炭化水素、グリコールエーテル、グリセリンエーテルのようなグリセリン誘導体、ペルフルオロ化アミン、ペルフルオロ化溶媒及びハイドロフルオロエーテル溶媒、低揮発性の非フッ素化有機溶媒、ジオール溶媒、環境に優しい他の溶媒、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【００８７】
組成物の製造方法
本発明の組成物は、いずれかの好適な形態で配合可能であり、配合者に選択されるいずれかのプロセスによって調製可能であり、これらの非限定的例は、本出願人の実施例、及び米国特許第４，９９０，２８０号、米国公開特許第２００３００８７７９１（Ａ１）号、同第２００３００８７７９０（Ａ１）号、同第２００５０００３９８３（Ａ１）号、同第２００４００４８７６４（Ａ１）号、米国特許第４，７６２，６３６号、同第６，２９１，４１２号、米国公開特許第２００５０２２７８９１（Ａ１）号、欧州特許出願第１０７０１１５（Ａ２）号、米国特許第５，８７９，５８４号、同第５，６９１，２９７号、同第５，５７４，００５号、同第５，５６９，６４５号、同第５，５６５，４２２号、同第５，５１６，４４８号、同第５，４８９，３９２号、同第５，４８６，３０３号に記載されており、これらは全て参照として本明細書に組み込まれる。
【００８８】
使用方法
家庭内洗浄及び／又は処理プロセス中に、セルロース系材料を含む布地を、還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体と、補助成分を含む前記組成物の残部とを含む組成物と接触させる工程を含む、効果付与方法。１つの態様において、前記消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物は、洗剤、布地柔軟仕上げ剤、布地再生組成物、乾燥機用シート、及び／又は洗濯添加剤から選択される。
【００８９】
家庭内洗浄及び／又は処理プロセス中に、セルロース系材料を含む布地を、下記組成物と接触させる工程を含む効果付与方法であって、その組成物は、
ａ．）約０．００００１％〜約５０％の、下式：
【化１１】
（式中、
（ｉ）∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
（ｉｉ）Ｘ１及びＸ２はそれぞれ独立して、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化１２】
＝Ｏであり、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、Ｌ１基及びＬ２基は任意の共有結合したリンカー基であり、それぞれ独立して、
−Ｃ（＝Ｏ）−、
−Ｃ（＝Ｓ）−、
−ＳＯ２−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化１３】
から選択され、
式中、Ａｒは、更に置換されてよいアリール又はナフチル環であり、Ａｌｋは、更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す）を有するシログルカンオリゴ糖及び／又は多糖と、
ｂ．）補助成分を含む前記組成物の残部と、を含む組成物である。
【００９０】
１つの態様において、前記消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物は、洗剤、布地柔軟仕上げ剤、布地再生組成物、乾燥機用シート、及び／又は洗濯添加剤から選択される。
【００９１】
消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物に有益剤送達能力を付与する方法が開示され、その方法は、約０．００００１％〜約５０％の、還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体を、前記消費者製品と組み合わせる工程を含む。
【００９２】
消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物に有益剤送達能力を付与する方法が開示され、その方法は、約０．００００１％〜約５０％のキシログルカン複合体であって、下式：
【化１４】
（式中、
（ｉ）∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
（ｉｉ）Ｘ１及びＸ２はそれぞれ独立して、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化１５】
＝Ｏであり、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、Ｌ１基及びＬ２基は任意の共有結合したリンカー基であり、それぞれ独立して、
−Ｃ（＝Ｏ）−、
−Ｃ（＝Ｓ）−、
−ＳＯ２−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化１６】
から選択され、
式中、Ａｒは、更に置換されてよいアリール又はナフチル環であり、Ａｌｋは、更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す）を有するキシログルカン複合体を、前記消費者製品と組み合わせる工程を含む方法である。
【実施例】
【００９３】
特に明記しない限り、材料はアルドリッチ（Aldrich）（米国、５３２０１ウィスコンシン州、ミルウォーキー、私書箱２０６０）から入手できる。
【００９４】
（実施例１〜６）
手洗い用又はトップローディング式洗濯機用に設計された顆粒状洗濯洗剤組成物。
【表１】
＊＊１００％までの残部
【００９５】
（実施例７〜１２）
フロントローディング式自動洗濯機用に設計された顆粒状洗濯洗剤組成物。
【表２】
上記の組成物はいずれも、水中濃度７０００〜１００００ｐｐｍ、温度２０〜９０℃、水と布の比率５：１で布地を洗濯する際に使用される。典型的なｐＨは約１０である。
＊＊１００％までの残部
【００９６】
実施例１３〜１６重質液体洗濯洗剤組成物
【表３】
＊＊１００％までの残部
【００９７】
実施例１７〜１８黒色布地を洗浄及び再生するように設計された液体洗濯洗剤
【表４】
＊＊１００％までの残部
【００９８】
実施例１〜１８の組成物の原料及び注記
平均脂肪族炭素鎖長がＣ１１〜Ｃ１２である直鎖アルキルベンゼンスルホネートは、ステパン（Stepan）（米国、イリノイ州、ノースフィールド）から供給される。
【００９９】
Ｃ１２〜１４ジメチルヒドロキシエチル塩化アンモニウムは、クラリアント（Clariant GmbH）（ドイツ、シュルツバッハ）から供給される。
【０１００】
ＡＥ３Ｓは、ステパン（Stepan）（米国、イリノイ州、ノースフィールド（Northfield））から供給されるＣ１２〜１５アルキルエトキシ（３）サルフェートである。
【０１０１】
ＡＥ７は、ハンツマン（Huntsman）（米国、ユタ州、ソルトレークシティ（Salt Lake City））から供給される、平均エトキシ化度が７のＣ１２〜１５アルコールエトキシレートである。
【０１０２】
トリポリリン酸ナトリウムは、ローディア（Rhodia）（フランス、パリ）から供給される。
【０１０３】
ゼオライトＡは、インダストリアルゼオライト（ＵＫ）（Industrial Zeolite （UK） Ltd）（英国、エセックス州、グレイズ）から供給される。
【０１０４】
１．６Ｒシリケートは、コマ（Koma）（チェコ共和国、ネステミカ（Nestemica））から供給される。
【０１０５】
炭酸ナトリウムは、ソルベイ（Solvay）（米国、テキサス州、ヒューストン）から供給される。
【０１０６】
ポリアクリレートＭＷ ４５００は、ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））から供給される。
【０１０７】
カルボキシメチルセルロースは、ＣＰＫｅｌｃｏ社（オランダ、アーネム）から供給されるフィンフィックス（Finnfix）（登録商標）ＢＤＡである。
【０１０８】
好適なキレート剤は、例えば、ダウ・ケミカル（Dow Chemical）（米国、ミシガン州、ミッドランド）から供給されるジエチレントリアミン五酢酸（ＤＴＰＡ）、又はソルーシア（Solutia）（米国、ミズーリ州、セントルイス）から供給されるヒドロキシエタンジホスホネート（ＨＥＤＰ）である。
【０１０９】
リペックス（Lipex）（登録商標）、ケアザイム（Carezyme）（登録商標）、マンナウェイ（Mannaway）（登録商標）、サビナーゼ（Savinase）（登録商標）、セルクリーン（Celluclean）（商標）は、ノボザイムス（Novozymes）Ａ／Ｓ（デンマーク、バックスバード（Bagsvaerd））から供給される。
【０１１０】
米国特許第６，３１２，９３６（Ｂ１）号に記載のプロテアーゼ（実施例７〜１２）は、ジェネンコア・インターナショナル（Genencor International）（米国、カリフォルニア州、パロアルト）より供給される。
【０１１１】
米国特許第４，７６０，０２５号に記載のプロテアーゼ（実施例１３〜１８）は、ジェネンコア・インターナショナル（Genencor International）（米国、カリフォルニア州、パロアルト）から供給される。
【０１１２】
蛍光増白剤１は、チノパール（Tinopal）（登録商標）ＡＭＳ、蛍光増白剤２は、チノパール（Tinopal）（登録商標）ＣＢＳ−Ｘ、スルホン化亜鉛フタロシアニン及びダイレクトバイオレット９は、ペルガゾール（Pergasol）（登録商標）バイオレットＢＮ−Ｚであり、これらは全てチバ・スペシャルティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、バーゼル）から供給される。
【０１１３】
過炭酸ナトリウムは、ソルベイ（Solvay）（米国、テキサス州、ヒューストン（Houston））から供給される。
【０１１４】
過ホウ酸ナトリウムは、デグサ（Degussa）（ドイツ、ハーナウ）から供給される。
【０１１５】
ＮＯＢＳは、イーストマン（Eastman）（米国、アーカンソー州、ベーツビル（Batesville））から供給されるノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
【０１１６】
ＴＡＥＤは、クラリアント（Clariant GmbH）（ドイツ、シュルツバッハ（Sulzbach））からパーアクティブ（Peractive）（登録商標）のブランド名で供給されるテトラアセチルエチレンジアミンである。
【０１１７】
汚れ放出剤は、ローディア（Rhodia）（フランス、パリ）から供給されるリペロテックス（Repel-o-tex）（登録商標）ＰＦである。
【０１１８】
アクリル酸／マレイン酸コポリマーは、分子量が７０，０００であり、アクリレートとマレエートの比率が７０：３０であり、ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））から供給される。
【０１１９】
エチレンジアミン−Ｎ，Ｎ’−二コハク酸、（Ｓ，Ｓ）異性体（ＥＤＤＳ）のＮａ塩は、オクテル（Octel）（英国、エルズミアポート（Ellesmere Port））から供給される。
【０１２０】
ヒドロキシエタンジホスホネート（ＨＥＤＰ）は、ダウ・ケミカル（Dow Chemical）（米国、ミシガン州、ミッドランド）から供給される。
【０１２１】
石鹸泡抑制剤疑集体は、ダウ・コーニング（Dow Corning）（米国、ミシガン州、ミッドランド）から供給される。
【０１２２】
ＨＳＡＳは、米国特許第６，０２０，３０３号及び同第６，０６０，４４３号で開示されているような中鎖分枝状アルキルサルフェートである。
【０１２３】
Ｃ１２〜１４ジメチルアミンオキシドは、プロクター＆ギャンブルケミカルズ（Procter & Gamble Chemicals）（米国、オハイオ州、シンシナティ）から供給される。
【０１２４】
リキッティント（Liquitint）（登録商標）バイオレットＣＴは、ミリケン（Milliken）（米国、サウスカロライナ州、スパータンバーグ（Spartanburg））から供給される。
【０１２５】
１米国特許第４，５９７，８９８号等に記載される。
【０１２６】
２ＢＡＳＦからルーテンシト（LUTENSIT）（登録商標）という商標名で入手可能であり、ＰＣＴ国際公開特許ＷＯ ０１／０５８７４に記載されている。
【０１２７】
Ｃ．Ｉ．リアクティブブルー４染料とのキシログルカン複合体は、米国公開特許第２００６／０２４２７７０（Ａ１）号、実施例１０に記載されているように調製され、その後、Ｃ１８欄の精製及び凍結乾燥が続く。
【０１２８】
＊又は本発明の他のキシログルカン複合体
【０１２９】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「４０ｍｍ」として開示される寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することが意図される。
【０１３０】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、その関連部分において本明細書に参照により組み込まれ、いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈すべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【０１３１】
本発明の特定の実施形態を図示し、記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変形及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にある全ての変形及び修正は、添付の特許請求の範囲に保護されることが意図される。
【技術分野】
【０００１】
キシログルカン複合体（xyloglucan conjugate）を含む組成物、並びにこうした組成物の製造方法及び使用方法。
【背景技術】
【０００２】
多糖複合体を使用して、有益剤のような物質を適所に送達することができる。一般に、有益剤は、前述の多糖複合体の複合部分を構成する。残念なことに、こうした多糖複合体を洗浄又は処理状況において採用する場合、これらは他の洗浄成分及び／又は処理成分と非親和性であり、標的位置におけるこうした多糖複合体の付着は、所望するほど大きくなく、多くの場合、その位置の色は、こうした付着によって負の影響を受ける。加えて、こうした多糖複合体を生産するために採用される方法は、所望するほど効率的でない、及び／又は多糖と結合する所望の複合体の全てが可能ではないので、こうした多糖複合体の使用は経済的でない。したがって、この技法の利用は、依然として限定されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
驚いたことに、選択されたキシログルカン複合体を、洗浄組成物及び／又は処理組成物において採用すると、前述の問題は解決される又は大いに低減される。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明は、キシログルカン複合体を含む組成物、並びにこうした組成物の製造方法及び使用方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【０００５】
定義
本明細書で使用するとき、用語「洗浄組成物及び／又は処理組成物」は、特に明記しない限り、顆粒又は粉末形態の多目的又は「重質」洗剤、特に洗濯洗剤；液体、ゲル又はペースト形態の多目的洗剤、特にいわゆる重質液体型洗剤；液体高級布地用（fine-fabric）洗剤；色あせた布地の外見を復元するように設計された布地再生製品；手洗い用食器洗剤又は軽質食器用洗剤、特に泡立ちの良いタイプの洗剤；家庭用又は業務用の各種の錠剤、顆粒、液体、及びすすぎ補助型を包含する食器洗い機用洗剤；抗菌手洗い用、洗濯バー、マウスウォッシュ、義歯洗剤、自動車又はカーペット用シャンプー、浴室洗剤を包含する液体洗浄及び消毒剤；毛髪シャンプー及び毛髪リンス；シャワージェル及び泡風呂（foam bath）及び金属洗剤；加えて漂白添加剤及び「汚れとり（stain-stick）」又は予備処理型のような洗浄助剤、を包含する。
【０００６】
本明細書で使用するとき、「独立して〜からなる群から選択される」という言い回しは、引用されているマーカッシュ群から選択される部分又は要素が同じか、異なるか、又は任意の要素の組み合わせであり得ることを意味する。
【０００７】
本明細書で使用するとき、「ａ」及び「ａｎ」のような冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、１つ以上の請求又は記載されるものを意味するものと理解される。
【０００８】
本明細書で使用するとき、用語「包含する（include）」、「包含する（includes）」及び「包含している（including）」は、限定することを意図しない。
【０００９】
特に記載のない限り、構成成分又は組成物の濃度は全て、構成成分又は組成物の活性濃度に関するものであり、市販の供給源に存在する可能性がある不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除く。
【００１０】
特に記載のない限り、本発明の酵素は、活性タンパク質濃度によって表現され、市販の供給源に存在する可能性がある不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除く。
【００１１】
百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、重量で計算される。百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、組成物全体を基準にして計算される。
【００１２】
本明細書を通じて記載されているあらゆる最大数値限定は、それよりも小さいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたそれよりも小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含すると理解すべきである。本明細書を通じて記載されているあらゆる最小数値限定は、それよりも大きいあらゆる数値限定を、あたかもこうしたそれよりも大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含する。本明細書を通じて記載されているあらゆる数値範囲は、こうしたより広い数値範囲内に入る、それよりも狭いあらゆる数値範囲を、あたかもこうしたそれよりも狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように包含するであろう。
【００１３】
キシログルカン複合体
好適なキシログルカン複合体としては、それらの還元性末端で有益剤と複合するキシログルカン複合体が挙げられる。キシログルカン複合体の好適な非限定例は、キシログルカンオリゴ糖及び／又は多糖の還元性末端において開環した末端グルコース部分に基づく、以下の構造の１つで表されることができる。
【化１】
式中、
∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
Ｘ１及びＸ２は、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化２】
＝Ｏから選択される化学基を表し、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、
Ｌ１基及びＬ２基は、以下から選択される任意の共有結合リンカー基を表し、
−Ｃ（＝Ｏ）−
−Ｃ（＝Ｓ）−
−ＳＯ２−
−Ａｌｋ−
−Ａｒ−
−Ａｒ−Ａｌｋ−
−Ａｌｋ−
−Ａｌｋ−Ａｒ−
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化３】
式中、Ａｒは、更に置換されてよいアリール又はナフチル環であり、Ａｌｋは、更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す。
【００１４】
好適なキシログルカン複合体は、米国公開特許第２００４／００９１９７７ Ａ１号及び米国公開特許第２００６／０２４２７７０ Ａ１号、及びＨ．ブルマー（Brumer）らの、米国化学会誌、２００４年、１２６巻、５７１５〜５７２１頁の教示に従って、製造できる。
【００１５】
１つの態様において、キシログルカンオリゴ糖又は多糖は、還元性末端の複合に加えて、それらのβ−１，４−結合グルカン主鎖又は側鎖において、複合する。
【００１６】
１つの態様において、側鎖の複合は、キシログルカンをガラクトースオキシダーゼを用いて処理することによって達成されることができ、このものは、ガラクトース側鎖残基をアルデヒドに酸化し、アルデヒドは続いてアミン含有の有益基と反応させイミン共有結合した複合体を生じることができる。
【００１７】
１つの態様において、キシログルカン主鎖及び側鎖に渡って存在する隣接ジオール官能基は、臭化シアンでの処理によって誘導体化されて環状炭酸イミド又はシアン酸エステル中間体をもたらし、その中間体は、アミン含有の有益基と反応させイソ尿素、Ｎ−置換炭酸イミド、又はＮ−置換カルバメートを介して共有結合した複合体を生じることができる。
【００１８】
１つの態様において、主鎖及び側鎖残基における非置換グルコース残基に存在する一級ヒドロキシル基は、触媒としてリパーゼを使用してアシル化でき、Ｍ．Ｔ．ガスタブソン（Gustavsson）らの生体高分子（Biomacromolecules）、２００５年、６巻、１９６〜２０３頁に従って、更に誘導体化することができる。
【００１９】
１つの態様において、本明細書に開示される任意のキシログルカン複合体は、粒状物に加工することができる。理論に束縛されないが、こうした粒状物は、安定性及び／又は溶解性が向上すると考えられる。１つの態様において、前記粒状物はカプセル化できる。カプセル化材料は、シクログルカン複合体を、典型的には少なくとも一部を、通常は全てをカプセル化する。一般的には、カプセル化材料は、水溶性及び／又は水分散性である。カプセル化材料は、熱可塑性樹脂、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル及びこれらの混合物のようなプラスチックから作製される微小球であってよく、使用される市販の微小球は、エクスパンセル（Expancel）（スウェーデン、ストックビクスバーケン（Stockviksverken））から商標エクスパンセル（Expancel）（登録商標）として供給されるもの、ＰＱ社（PQ Corp.）（米国、ペンシルバニア州、バーレーフォージ（Valley Forge））から製品コードＰＭ６５４５、ＰＭ６５５０、ＰＭ７２２０、ＰＭ７２２８、並びに商品名エクステンドスフェア（Extendospheres）（登録商標）、ラクスシル（Luxsil）（登録商標）、Ｑ−セル（登録商標）及びスフェリセル（Sphericel）（登録商標）として供給されるものである。
【００２０】
１つの態様において、前記粒状物は、押出成形機のダイプレートの穴からペーストを押出した後、その押出品を所望の長さの断片に加工することによって調製され、一般に円筒形の粒子を指すために使用される「ヌードル」であってよい。
【００２１】
１つの態様において、前記粒状物は、所望の特性を持つ粒状物生じるために、他の物質と共にキシログルカン複合体を噴霧乾燥することによって製造される噴霧乾燥顆粒であってよい。
【００２２】
１つの態様において、前記粒状物は、所望の特性を持つ粒状物を生じるために、他の物質と共にキシログルカン複合体を造粒することによって製造される疑集体であってよい。
【００２３】
特に精製されたキシログルカン多糖は、商品名グリオイド（Glyoid）（登録商標）Ｓとして大日本住友製薬（日本、大阪）から入手可能であり、こうした物質は、一般にキシログルカン複合体の合成のための原材料として使用するのに適している。更なる精製が望まれるならば、こうした精製は、出発物質を冷たい脱イオン水中に分散させ、１２時間攪拌し、均質分散体を得ることにより、行うことができる。存在する可能性のある任意のタンパク質を沈殿により分離するために、こうして得られた分散体を８０℃で３０分間加熱し、冷却後、５０００ｒ．ｐ．ｍで３０分間遠心分離にかける。その後、１．９Ｅ−２３ｇ〜２．３Ｅ−２３ｇ（１２，０００〜１４，０００ダルトン）のカットオフ膜を使用して、上清溶液を４℃にて少なくとも４８時間にわたり水で透析する。得られた溶液を、最終的に凍結乾燥し、一般的に水に完全に溶解する半透明の白色最終生成物を得る。汚染性タンパク質がないことは、ドデシル硫酸ナトリウムでのポリアクリルアミドゲル電気泳動（ＳＤＳ−ＰＡＧＥ）によって確証できる。
【００２４】
キシログルカンは、１，４−結合β−Ｄ−Ｇｌｃｐ残基で構成される主鎖を有する。これらの残基の７５％以下は、Ｏ６においてモノ−、ジ−、又はトリグルコシル側鎖で置換される。１文字命名法を使用して、キシログルカン側鎖構造の命名を単純化する。例えば、大文字Ｇは、非分岐状Ｇｌｃｐ残基を表す。大文字Ｆは、フコース含有の三糖で置換されたＧｌｃｐ残基を表す。命名法を以下に示す、
【化４】
【００２５】
キシログルカンは、ＸＸＧＧ型の（of）ＸＸＸＧ型に分類できる。ＸＸＸＧは、Ｘｙｌｐで置換された３つの連続主鎖残基、及び４番目の非分岐状主鎖残基を有する。ＸＸＧＧキシログルカンは、２つの連続分枝状主鎖残基、及び２つの非分岐状主鎖残基を有する。
【００２６】
本発明のキシログルカン複合体及びこれを含む組成物は、布地の臭いの改善、染み除去、汚れ放出、防汚、洗浄、白色化、染色、色付け、染料の色あせ耐性、柔軟化、手触りの改善、ピリング耐性、しわ耐性、アイロンの容易化、人間の皮膚への物質の転移、磨耗耐性、布地形状の保持、布地引張り強度の改善、微生物蓄積からの防護、真菌若しくは昆虫による攻撃からの防護、及び／又は皮膚炎症の低減が挙げられるが、これらに限定されない多様な所望する効果を布地に送達することができる。
【００２７】
Ｒとして示される好適な複合した有益基は、直接、例えばアミド若しくはエステル結合を通して、又はリンカー基を通して、開環キシログルカンオリゴ糖又は多糖に結合することができる。例えば、化学反応性の欠如、化学的非親和性又は立体障害といういくつかの他の形態に起因して、他の方法で相互作用できない化学物質と結合することが望まれる場合、リンカー基は有用であることができる。単一のキシログルカンオリゴ糖還元性末端を２つ以上の有益基と複合することが望まれる場合も、リンカー基は有用であることができる。
【００２８】
有益基Ｒとキシログルカンの結合前に、有益基Ｒは一般的に、アミン、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、スルホン酸、チオール、アシルハライド、アルケン、ニトロ化合物、ジアゾニウムイオン、アルキルハライド、アルキルトルエンスルホネート、及びこれらの混合物からなる群から選択される部分を含有する。一般的に、有益基Ｒとキシログルカンは、アミド、アゾ化合物、カーボネート、ジスルフィド、エーテル、エステル、ヒドロペルオキシド、イミン、イミド、ニトレート、ホスホジエステル、ホスフェート、スルフィド、スルホン、ケトン、ウレタン、チオエステル、トリアジン及び／又はスルホンアミドの官能基が挙げられるが、これらに限定されないリンカー基によって結合する（複合する）。
【００２９】
本発明の１つの態様において、有益基は、洗浄プロセスの洗浄段階又は乾燥段階の間に、後続して加水分解することができる結合を介して、キシログルカンオリゴ糖又は多糖に結合する。１つの態様において、こうした加水分解は、リパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、アミダーゼ及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない加水分解酵素により触媒反応することができる。
【００３０】
好適な複合した有益基Ｒとしては、香料、香料粒子、酵素、蛍光増白剤、撥油剤、撥水剤、汚れ放出剤、防汚剤、布地再生を含む染料、色相染料、染料中間体、染料固着剤、潤滑剤、布地柔軟仕上げ剤、光退色防止剤、抗しわ／アイロン剤、形状保持剤、ＵＶ吸収剤、日焼け止め剤、酸化防止剤、折り目耐久剤、抗菌剤、皮膚有益剤、抗真菌剤、防虫剤、光漂白剤、光開始剤、感覚剤（sensate）、酵素阻害剤、漂白触媒、臭い中和剤、フェロモン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【００３１】
好適な香料群の例としては、アセチルセドレン、４−アセトキシ−３−ペンチルテトラヒドロピラン、商標セレストリド（Celestolide）（登録商標）として入手可能な４−アセチル−６−ｔ−ブチル−１，１−ジメチルインダン、商標ファントリド（Phantolide）（登録商標）として入手可能な５−アセチル−１，１，２，３，３，６−ヘキサメチルインダン、商標トラセオリド（Traseolide）（登録商標）として入手可能な６−アセチル−１−イソプロピル−２，３，３，５−テトラメチルインダン、α−ｎ−アミルシンナミックアルデヒド、アミルサリシレート、オーベピン、オーベピンニトリル、オーランチオン、２−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、２−ｔ−ブチルシクロヘキサノ−ル、３−（ｐ−ｔ−ブチルフェニル）プロパナール、４−ｔ−ブチルシクロヘキシルアセテート、４−ｔ−ブチル−３，５−ジニトロ−２，６−ジメチルアセトフェノン、４−ｔ−ブチルシクロヘキサノール、ベンゾインシアム樹脂状物質、ベンジルベンゾエート、ベンジルアセテート、ベンジルプロピオネート、ベンジルサリシレート、ベンジルイソアミルエーテル（benzyl isoamyi ether）、ベンジルアルコール、ベルガモット油、ボルニルアセテート、ブチルサリシレート、カルバクロール、シダ−アトラス油、セドリルメチルエーテル、セドリルアセテート、桂皮アルコール、シンナミルプロピオネート（cinnamyi propionate）、ｃｉｓ−３−ヘキサノール、ｃｉｓ−３−ヘキセニルサリシレート、シトロネラ油、シトロネロール、シトロネロニトリル、シトロネリルアセテート、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、クローブリーフ油、クマリン、９−デセン−１−オール、ｎ−デカナール、ｎ−ドデカナール、デカノール、デシルアセテート、ジエチルフタレート、ジヒドロミルセノール、ジヒドロミルセニルホルメート、ジヒドロミルセニルアセテート、ジヒドロテルピニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビノール、ジメチルヘプタノール、ジメチルオクタノール、ジミルセトール、ジフェニルオキシド、エチルナフチルエーテル、エチルバニリン、エチレンブラシレート、オイゲノール、フロロシクレン、ゲラニオール、ゲラニウム油、ゲラノニトリル、ゲラニルニトリル、ゲラニルアセテート、商標トナリド（Tonalid）（登録商標）として入手可能な１，１，２，４，４，７−ヘキサメチル−６−アセチル−１，２，３，４−テトラヒドロナフタレン、商標ガラクソリド（Galaxolide）（登録商標）として入手可能な１，３，４，６，７，８−ヘキサヒドロ−４，６，６，７，８，８−ヘキサメチルシクロペンタ−２−ベンゾピラン、２−ｎ−ヘプチルシクロペンタノン、商標フロロシクレン（Florocyclene）（登録商標）として入手可能な３ａ，４，５，６，７，７ａ−ヘキサヒドロ−４，７−メタノール（３）Ｈ−インデン−６−イル−プロピオネート、商標ジャスマシクレン（Jasmacyclene）（登録商標）として入手可能な３ａ−４，５，６，７，７ａ−ヘキサヒドロ−４，７−メタノ−１（３）Ｈ−インデン−６−イルアセテート、４−（４’−ヒドロキシ−４’−メチルペンチル）−３−シクロへキセンカルボアルデヒド、α−ヘキシル桂皮アルデヒド、ヘリオトロピン、ヘルコリンＤ、ヘキシルアルドン、ヘキシル桂皮アルデヒド、ヘキシルサリシレート、ヒドロキシシトロネラール、１−ノニルホルメート、３−イソカンフィルシクロへキサノール、４−イソプロピルシクロへキサノール、４−イソプロピルシクロヘキシルメタノール、インドール、イオノン、イロン、イソアミルサリシレート（isoarnyl salicylate）、イソボルネオール、イソボルニルアセテート、イソブチルサリチレート、イソブチルベンゾエート、イソブチルフェニルアセテート、イソオイゲノール、イソロンギフォラノン、イソメチルイオノン、イソノナノール、イソノニルアセテート、イソプレゴール、ラバンジン油、レモングラス油、リナロール、リナリルアセテート、ＬＲＧ２０１、１−メントール、２−メチル−３−（ｐ−イソプロピルフェニル）プロパナール、２−メチル−３−（ｐ−ｔ−ブチルフェニル）プロパナール、３−メチル−２−ペンチル−シクロペンタノン、３−メチル−５−フェニル−ペンタノール、α及びβ−メチルナフチルケトン、メチルイオノン、メチルジヒドロジャスモネート、メチルナフチルエーテル、メチル４−プロピルフェニルエーテル、ムース・デ・シェネ・ユーゴ（Moussede chene Yugo）、ムスク・アンブレット（Musk ambrette）、ミルテノール、ネロリ油、ノナネジオール−１，３ジアセテート、ノナノール、ノナノリド−１，４、ノポールアセテート、商標イソ−Ｅ−スーパー（Iso‐E‐Super）（登録商標）として入手可能な１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−２，３，８，８−テトラメチル−２−アセチル−ナフタレン、オクタノール、オポポナックス樹脂状物質、オレンジ油、ｐ−ｔ−アミルシクロヘキサノン、ｐ−ｔ−ブチルメチルヒドロ桂皮アルデヒド、２−フェニルエタノール、２−フェニルエチルアセテート、２−フェニルプロパノール、３−フェニルプロパノール、パラ−メンタン−７−オール、パラ−ｔ−ブチルフェニルメチルエーテル、パチョリ油、ペラルゲン、ブチグレン油（petitgrain oil）、フェノキシエチルイソブチレート、フェニルアセトアルデヒドジエチルアセタール（phenylacetaidehyde diethyl acetal）、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール（phenyl acetaidehyde dimethyl acetal）、フェニルエチルｎ−ブチルエーテル、フェニルエチルイソアミルエーテル（phenylethyl isoarnyl ether）、フェニルエチルフェニルアセテート、ピメントリーフ油、ローズ−ｄ−オキシド、サンダローン、スチラリルアセテート（styrally] acetate）、商標ベルサリド（Versalide）（登録商標）として入手可能な１，１，４，４−テトラメチル−６−アセチル−７−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロナフタレン、３，３，５−トリメチルヘキシルアセテート、３，５，５−トリメチルシクロへキサノール、テルピネオール、テルピニルアセテート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロムグオール、テトラヒドロミルセノール、タイム油、トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテート、トリシクロデセニルアセテート、トリシクロデセニルプロピオネート、１０−ウンデセン−１−アール、γ−ウンデカラクトン、１０−ウンデセン−１−オール、ウンデカノール、バニリン、ベチベロール、ベチベリルアセテート、ベチバー油、上に列記したアルコールのアセテート及びプロピオネートエステル、芳香族ニトロムスク香料、インダンムスク香料、イソクロマンムスク香料、大環状ケトン、大環状ラクトンムスク香料、テトラリンムスク香料、並びにこれらの混合物が挙げられる。乾燥布地に香気効果をもたらすために、洗濯処理組成物中に固有の香気として使用するのに適したキシログルカンδ−ダマスコン複合体の例を、以下に与える。
【化５】
【００３２】
好適な香料粒子の例としては、香料カプセル化物が挙げられる。香料カプセル化物の製造に好適なカプセル化技術は、Ｓ．Ｊ．リック（Risch）、Ｇ．Ａ．レイネシウス（Reineccius）（編集）、「食品成分のカプセル化及び制御放出（Encapsulation and controlled release of food ingredients）」、（ＡＣＳシンポジウム・シリーズ５９０、ワシントンＤ．Ｃ．１９９５年）において与えられる。好適なカプセル化材料としては、デンプン、ポリ（ビニルアセテート）、メラミン／ホルムアルデヒド縮合物及び尿素／ホルムアルデヒド縮合物が挙げられる。
【００３３】
好適な酵素の例としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、β−グルカナーゼ、リパーゼ、ヘミセルラーゼ、クチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ペクチンリアーゼ、ラムノガラクツロナンリアーゼ、エンド−１，４−ガラクタナーゼ、キシラナーゼ、アラビナーゼ、α−Ｌ−７−アラビノフラノシダーゼ、マンナンエンド−１，４−マンノシダーゼ、β−マンノシダーゼ、β−１，３−１，４−グルカナーゼ、ラムノガラクツロナン加水分解酵素、エクソ−ポリガラクツロナーゼ、ラムノガラクツロナーゼ、グルカン１，３−β−グルコシダーゼ、グルカンエンド−１，６−β−グルコシダーゼ、マンナン５エンド−１，４−β−マンノシダーゼ、エンド−１，４−β−キシラナーゼ、セルロース（eellulose）１，４−セロビオシダーゼ、セロビオヒドロラーゼ、ポリガラクツロナーゼ、アセチル及びメチルエステラーゼ酵素、例えば、ラムノガラクツロナンメチルエステラーゼ、ラムノガラクツロナンアセチルエステラーゼ、ペクチンメチルエステラーゼ、ペクチンアセチルエステラーゼ、キシランメチルエステラーゼ、アセチルキシランエステラーゼ、フェルロイルエステラーゼ、シンナモイルエステラーゼ並びにこれらの混合物が挙げられる。
【００３４】
好適な蛍光増白剤の例としては、Ｃ．Ｉ．蛍光増白剤１〜３９６、並びにジアミノスチルベンスルホン酸誘導体、ジアリルピラゾリン誘導体、ビスフェニル−ジスチリル誘導体及びこれらの混合物の部類に属するものが挙げられる。洗濯処理組成物の一部として洗濯した布地の白色度知覚を改善するのに適した蛍光増白剤群とのキシログルカン複合体の例は、以下に与えられる。
【化６】
【００３５】
好適な撥油剤、撥水剤又は防汚剤の例としては、シリコーン誘導体；フルオロポリマー；ペルフルオロＣ８〜Ｃ１８アルキルアミン；ペルフルオロＣ８〜Ｃ１８カルボン酸；α，β不飽和カルボキシル化モノマーと、オレフィンモノマー、例えばスチレン、α−メチルスチレン（「ＡＭＳ」）又はブロック化α，β不飽和エステル化カルボキシレート若しくはアミドとの組み合わせを含むオレフィン性／アクリルポリマー；カルボキシル化ポリマー塩；いくつかのスルホン化物質、例えばスルホン化ヒマシ油、又はホルムアルデヒド／スルホン化フェノール縮合物を含有してよい若しくは含有しなくてよい低分子量のカルボキシル化水溶性ポリマー（分子量１０，０００未満）、例えばゼラン（Zelan）（登録商標）３３８ＥＩデュポン・ド・ヌムール社（EI Dupont de Nemours Co.）（米国、デラウェア州、ウィルミントン（Wilmington））、３Ｍ社のフルオラド（Fluorad）（登録商標）ＦＣ−６６１及びＦＩＫ−６５７（米国、ミネソタ州、メープルウッド（Maplewood））が挙げられる。
【００３６】
好適な染料の例としては、Ｃ．Ｉ．アシッドイエロー１〜２６２、Ｃ．Ｉ．アシッドオレンジ１〜１８１、Ｃ．Ｉ．アシッドレッド１〜４４９、Ｃ．Ｉ．アシッドバイオレット１〜３１３、Ｃ．Ｉ．アシッドブルー１〜３６０、Ｃ．Ｉ．アシッドグリーン１〜１２５、Ｃ．Ｉ．アシッドブラウン１〜４７４、Ｃ．Ｉ．アシッドブラック１〜２４４、Ｃ．Ｉ．ベーシックイエロー１〜１０８、Ｃ．Ｉ．ベーシックオレンジ１〜６９、Ｃ．Ｉ．ベーシックレッド１〜１１８、Ｃ．Ｉ．ベーシックバイオレット１〜５１、Ｃ．Ｉ．ベーシックブルー１〜１６１、Ｃ．Ｉ．ベーシックグリーン１〜１６、Ｃ．Ｉ．ベーシックブラウン１〜２３、Ｃ．Ｉ．ベーシックブラック１〜１１、Ｃ．Ｉ．ダイレクトイエロー１〜１７７、Ｃ．Ｉ．ダイレクトオレンジ１〜１２２、Ｃ．Ｉ．ダイレクトレッド１〜２７７、Ｃ．Ｉ．ダイレクトバイオレット１〜１１０、Ｃ．Ｉ．ダイレクトブルー１〜３１４、Ｃ．Ｉ．ダイレクトグリーン１〜１０５、Ｃ．Ｉ．ダイレクトブラウン１〜２５０、Ｃ．Ｉ．ダイレクトブラック１〜２０４、Ｃ．Ｉ．リアクティブイエロー１〜２１３、Ｃ．Ｉ．リアクティブオレンジ１〜１３９、Ｃ．Ｉ．リアクティブレッド１〜２８３、Ｃ．Ｉ．リアクティブバイオレット１〜４７、Ｃ．Ｉ．リアクティブブルー１〜２７４、Ｃ．Ｉ．リアクティブグリーン１〜３３、Ｃ．Ｉ．リアクティブブラウン１〜５０、Ｃ．Ｉ．リアクティブブラック１〜５１、並びにこれらの混合物及び類縁体が挙げられる。布地処理組成物の一部として洗濯した布地の白色度知覚を改善するのに適したキシログルカン布地色相染料複合体例は、以下に与えられる。
【化７】
【００３７】
色あせた黒色布地の外見を再生するために設計された洗濯処理組成物において好適に使用されるキシログルカンブラック染料複合体の例を以下に与える。
【化８】
【００３８】
好適な染料中間体の例としては、８−アミノ−１−ナフトール−３，６−ジスルホン酸（Ｈ酸）、４，４’−ジアミノベンゾスルホンアニリン（ＤＡＳＡ）、γ酸（Gama acid）、ブレンナー酸（Broenners acid）、メタフェニレンジアミン４−スルホン酸（ＭＰＤＳＡ）（Meta Phenylene diamine 4, Sulphonic Acid）、３，３’−ジクロロベンズアルダジン（ＤＣＢ）が挙げられる。
【００３９】
好適な潤滑剤の例としては、シリコーン、ワックス、並びにスクロースポリエステル、グルコースポリエステル及びセロビオースポリエステルのような糖ポリエステルが挙げられる。
【００４０】
好適な柔軟仕上げ剤の例としては、ジエステル第四級アンモニウム化合物（ＤＥＱＡ）のようなアルキル変性第四級アンモニウム化合物；ポリ四級化アンモニウム化合物；カルボン酸でエステル化されかつ四級化されたトリエタノールアミン（いわゆる「エステルクアット」）、アミノエステルクアット、カチオン性ジエステル、ベタインエステル、ベタイン、アミノシリコーンを含むシリコーン又はシリコーンエマルション、カチオン性シリコーン、クアット／シリコーン混合物、官能化ポリジメチルシロキサン及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４１】
好適な光退色防止剤の例としては、ＵＶ吸収剤が挙げられる。好適な分子は、一般的に最大吸収の波長において、２０００ ｌ ｍｏｌ−１ｃｍ−１超過の吸光係数を有する。一般的に、好適なＵＶ吸収剤は、約２９０〜約３７０ｎｍ、約３１０〜約３５０ｎｍ、又は更に約３３０〜約３５０ｎｍの波長において最大吸収を有する。日焼け止め剤として列記されるＵＶ吸収剤の例は、コスメティック・サイエンス・アンド・テクノロジー・シリーズ（Cosmetic Science and Technology Series）１５巻、サンスクリーン（Sunscreens）第２版、ロウ（Lowe）、ショース（Shoath）及びパタック（Pathak）編集、コスメティック・アンド・トイレタリーズ（Cosmetics and Toiletries）、１０２巻、１９８７年３月、２１〜３９頁、並びにエボルーション・オブ・モダンサンスクリーンケミカルズ（Evolution of Modern Sunscreen Chemicals）、３〜３５頁（共にＮ．Ａ．サース（Saarth））に与えられる。好適なＵＶ吸収剤としては、非放射失活を介する活性化合物；２位及び／又は４位に置換基を持つベンゾフェノン誘導体；置換ベンゾトリアゾール、例えば、水溶性ベンゼンスルホン酸−３−（２Ｈ−ベンゾトリアゾール−２−イル）−４−ヒドロキシ−５−（メチルプロピル）−一ナトリウム塩（チバファスト（Cibafast）（登録商標）Ｈ）；３位（ケイ皮酸誘導体）でフェニル置換され、所望により２位にシアノ基を持つアクリレート；サリシレート、有機Ｎｉ錯体、ウンベリフェロン、内因性ウロカン酸、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。１つの態様においては、ビフェニル誘導体、スチルベン誘導体、及びこれらの混合物が有用である。スチルベン誘導体は、チノソーブ（Tinosorb）（登録商標）ＦＤ又はチノソーブ（登録商標）ＦＲとして、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）、（スイス、バーゼル（Basel））から市販されている。好適なＵＶ−Ｂ吸収剤としては、３−ベンジリデンカンファー、３−（４−メチルベンジリデン）カンファー、３−ベンジリデン−ノルカンファー及びこれらの混合物を包含するカンファー誘導体；４−（ジメチルアミノ）安息香酸２−エチルヘキシルエステル、４−（ジメチルアミノ）安息香酸２−オクチルエステル、４−（ジメチルアミノ）安息香酸アミルエステル及びこれらの混合物を包含する４−アミノ安息香酸誘導体；４−メトキシケイ皮酸２−エチルヘキシルエステル、４−メトキシケイ皮酸プロピルエステル、４−メトキシケイ皮酸イソアミルエステル、２−シアノ−３，３−フェニルケイ皮酸２−エチルヘキシルエステル（オクトクリレン（登録商標））及びこれらの混合物を包含するケイ皮酸のエステル；サリチル酸２−エチルヘキシルエステル、サリチル酸４−イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル及びこれらの混合物を包含するサリチル酸のエステル；２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシ−４’−メチルベンゾフェノン（2-hydroxy-4-methoxy-4 -methylbenzophenone）、２，２’−ジヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン（2,2 - dihydroxy- 4-methoxy-benzophenone）及びこれらの混合物を包含するベンゾフェノンの誘導体；４−メトキシベンジルマロン酸ジ−２−エチルヘキシルエステルを包含するベンジルマロン酸のエステル；２，４，６−トリアニリノ−（ｐ−カルボ−２−エチル−１−ヘキシロキシ）−１，３，５−トリアジン、オクチルトリアゾン、ジオクチルブタミドトリアゾン（ウバソーブ（Uvasorb）（登録商標）ＨＥＢ）及びこれらの混合物を包含するトリアジン誘導体；１−（４−ｔｅｒｔ−ブチルフェニル）−３−（４−メトキシフェニル）プロパン−１，３−ジオンを包含するプロパン−１，３−ジオン；ケトトリシクロ−（５．２．１．０）デカン誘導体；２−フェニルベンズイミダゾール−５−スルホン酸並びにこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩及びグルコアンモニウム塩；ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、例えば、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン−５−スルホン酸及びこれらの塩；３−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば４−（２−オキソ−３−ボルニリデンメチル）ベンゼン−スルホン酸及び２−メチル−５−（２−オキソ−３−ボルニリデン）スルホン酸及びこれらの塩が挙げられるがこれらに限定されない。典型的なＵＶ−Ａフィルターは、特にベンゾイルメタンの誘導体、例えば１−（４−ｔｅｒｔ−ブチルフェニル）−３−（４’−メトキシフェニル）プロパン−１，３−ジオン、４−ｔｅｒｔ−ブチル−４’−メトキシジベンゾイルメタン（パーソル（PARSOL）１７８９）、１−フェニル−３−（４’−イソプロピルフェニル）−プロパン−１，３−ジオン及び同様にエナミン化合物である。ＵＶ−Ａ及びＵＶ−Ｂフィルターは、もちろん混合物としても使用できる。
【００４２】
好適な酸化防止剤型の光退色防止剤としては、ベンゾフラン、クマリン酸又はその誘導体、例えば２−カルボキシベンゾフラン、並びにビス（ｐ−アミノスルホネート、トリアジン、ＤＡＢＣＯ誘導体、トコフェロール誘導体、三級アミン及び芳香族置換アルコール、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）、ビタミンＣ（アスコルビン酸）及びビタミンＥが挙げられる。
【００４３】
抗しわ、折り目耐性、又はアイロン容易化のために適した剤の例としては、融解性エラストマー、ポリオルガノシリコーン、立体障害性官能基を持つアミノシリコーン、水溶性シリコーン潤滑剤、及び高分子ナノ粒子が挙げられる。
【００４４】
好適な漂白触媒剤の例としては、遷移金属の錯体及びジヒドロイソキノリニウム塩の双極性又はカチオン性誘導体に基づくものが挙げられる。洗濯洗剤組成物の一部として、汚れを漂白するのに適したキシログルカン漂白触媒複合体の例を以下に与える。
【化９】
【００４５】
好適な抗菌剤の例としては、ＰＣＭＸ（パラクロロメタキシレノール）、トリクロサン（２，４，４’−トリクロロ−２’−ヒドロキシジフェニルエーテル）、３，４，４’−トリクロロカルバニリド、及びＤＴＢＢＰ（２，ｔ−ブチル−４−シクロヘキシルフェノール）が挙げられる。
【００４６】
好適な皮膚有益剤の例としては、（ａ）シリコーンオイル、ゴム及びその変性物、例えば、直鎖状及び環状ポリジメチルシロキサン、アミノ、アルキルアルキルアリール及びアリールシリコーンオイル；（ｂ）ホホバ、大豆、コメヌカ、アボカド、アーモンド、オリーブ、ゴマ、杏仁、ひまし、ココナツ、ミンク油のような天然油脂；カカオ脂、牛脂、ラード；前述の油を水素化して得られる硬化油；並びにミリスチン酸グリセリド及び２−エチルヘキサン酸グリセリドのような合成モノ、ジ及びトリグリセリドを包含する油脂；（ｃ）カルナウバ、鯨蝋、蜜蝋、ラノリン及びこれらの誘導体のようなワックス；（ｄ）疎水性植物抽出物；（ｅ）液体パラフィン、ワセリン、微結晶ワックス、セリシン、スクアレン及び鉱油のような炭化水素；（ｆ）オクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、モノステアリン酸グリセロール、ジステアリン酸グリセロール、トリステアリン酸グリセロール、乳酸アルキル、例えば乳酸ラウリル、クエン酸アルキル及び酒石酸アルキルのようなエステル；（ｇ）魚油、ハッカ、ジャスミン、カンファー、ヌマヒノキ、ビターオレンジピール、リュウ（ryu）、テレビン、シナモン、ベルガモット、温州みかん、菖蒲、松、ラベンダー、月桂樹、クローブ、ヒバ、ユーカリ、レモン、サクラソウ、タイム、ペパーミント、ローズ、セージ、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネル、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、イブニングプリムローズ、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン及びテルペノイド油のような精油；（ｈ）コレステロール、セラミド、ショ糖エステル及び疑似セラミドのような脂質；（ｉ）Ａ及びＥのようなビタミン、ビタミンＣアルキルエステルを包含するビタミンアルキルエステル；（ｊ）メトキシ桂皮酸オクチル及びブチルメトキシベンゾイルメタン（パーソル（Parsol）１７８９）のような日焼け止め剤；（ｋ）リン脂質；並びに前記構成成分の任意の混合物が挙げられる。
【００４７】
好適な抗真菌剤の例としては、６−アセトキシ−２，４−ジメチル−ｍ−ジオキサン、ジヨウ化メチル−ｐ−トリスルホン、４，４−ジメチルオキサゾリジン、ヘキサヒドロ−１，３，５−トリス（２−ヒドロキシエチル）−ｓ−トリアジン、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ナトリウム２−メルカプトベンゾチオアゾール、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、亜鉛２−メルカプトベンゾチアゾール、ナトリウム２−ピリジンチオール−１−オキシド、ナトリウム２−ピリジンチオール−１−オキシド及びＮ−トリクロロメチルチオ−４−シクロヘキセン−１，２−ジカルボキシイミドが挙げられる。
【００４８】
好適な防虫剤の例としては、Ｎ−アルキルネオアルカンアミド、ここでアルキルは炭素原子１〜４個のものであり、ネオアルカノイル部分は炭素原子７〜１４個のものであり、例えば、Ｎ−メチルネオデカンアミド、Ｎ，Ｎ−ジエチルメタトルアミド（ＤＥＥＴ）、２−ヒドロキシエチル−ｎ−オクチルスルフィド（ＭＧＫ ８７４）、Ｎ−オクチルビシクロへプテンジカルボキシイミド（ＭＧＫ ２６４）、ヘキサヒドロジベンゾフラン（ＭＧＫ１１）、ジ−ｎ−プロピルイソシンコメロネート（isocinchomerate）（ＭＧＫ ３２６）、２−エチル−１，３−ヘキサンジオール、２−（ｎ−ブチル）−２−エチル−１，３−プロパンジオール、ジメチルフタレート、ジブチルサクシネート、ピペロニルブトキシド、除虫菊、コーンミント、ペパーミント、アミメリカンスペアミント、スコッチスペアミント、レモン油、シトロネラ、シーダーウッド油、松根油、リモネン、カルボン、ユーカリプトール、リナロール、ゴムカンファー、テルピネオール及びフェンコル酸が挙げられる。
【００４９】
好適な光漂白剤の例としては、エオシン（Eosin）Ｙ、フォキシン（Phoxine）Ｂ、ローズベンガル（Rose Bengal）、Ｃ．Ｉ．食用レッド１４及びこれらの混合物を包含するキサンテン染料、スルホン化亜鉛フタロシアニン及びスルホン化アルミニウムフタロシアニンを包含するフタロシアニン誘導体からなる群から選択される触媒作用的光漂白剤が挙げられる。洗濯処理組成物の一部として、布地に染み除去及び病原菌除去効果を送達するのに適したキサンテン光触媒群とのキシログルカン複合体の例を以下に与える。
【化１０】
【００５０】
好適な光開始剤としては、アントラキノン及びナフタキノンのような芳香族１，４−キノン；α−アミノケトン、特にベンゾイル部分を含有するもの、あるいはα−アミノアセトフェノンと呼ばれるもの；α−ヒドロキシケトン、特にα−ヒドロキシアセトフェノン；モノアシル、ビスアシル及びトリアシルホスフィンオキシド及びスルフィドを包含するリン含有光開始剤；ジアルコキシアセトフェノン；α−ハロアセトフェノン；トリスアシルホスフィンオキシド；ベンゾイン及びベンゾイン系光開始剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される光開始剤が挙げられる。別の態様では、好適な光開始剤としては、２−エチルアントラキノン；ビタミンＫ３；２−サルフェート−アントラキノン；２−メチル−１−［４−フェニル］−２−モルホリノプロパン−１−オン（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）９０７）；（２−ベンジル−２−ジメチルアミノ−１−（４−モルホリノフェニル）−ブタン−１−オン（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）３６９）；（１−［４−（２−ヒドロキシエトキシ）−フェニル］−２−ヒドロキシ−２−メチル−１−プロパン−１−オン）（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）２９５９）；１−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）１８４）；オリゴ［２−ヒドロキシ−２−メチル−１−［４（１−メチル）−フェニル］プロパノン（イーサキュア（Esacure）（登録商標）ＫＩＰ １５０）；２−４−６−（トリメチルベンゾイル）ジフェニル−ホスフィンオキシド、ビス（２，４，６−トリメチルベンゾイル）−フェニル−ホスフィンオキシド（イルガキュア（Irgacure）（登録商標）８１９）；（２，４，６−トリメチルベンゾイル）フェニルホスフィン酸エチルエステル（ルシリン（Lucirin）（登録商標）ＴＰＯ−Ｌ）；及びこれらの混合物からなる群から選択される光開始剤が挙げられる。
【００５１】
好適な感覚剤の例としては、メントール、メチルラクテート、メトングリセリンアセタール、シクロヘキサノール、５−メチル−２−（１−メチルエテニル）−１，２プロパンジオール、３−［５−メチル−２−（１−メチルエチル）シクロヘキシル］−オキシ−１，２−プロパンジオール、Ｎ，２，３−トリメチル−２−イソプロピルブタンアミド、及びＮ−エチル−ｐ−メンタン−３−カルボキサアミドが挙げられる（include include）。
【００５２】
好適な酵素阻害剤の例としては、リパーゼ阻害物質及びセルラーゼ阻害物質が挙げられる。
【００５３】
好適な臭い中和剤の例としては、シクロデキストリン誘導体が挙げられる。
【００５４】
好適なフェロモンの例としては、１６−アンドロステン及びエストレンステロイドが挙げられる。
【００５５】
香料の供給元としては、フィルメニク（Firmenich）（スイス、ジュネーブ）、インターナショナル・フレーバー・アンド・フレグランス（International Flavors and Fragrances）（米国、ニューヨーク州、ニューヨーク）；ジボダン（スイス、ベルニエ（Vernier））；シムライズ（Symrise）（ドイツ、ホルツミンデン（Holzminden））が挙げられる。酵素の供給元としては、ノボザイムス（Novozymes）（デンマーク、バッグスバード（Bagsvaerd））；ジェネンコア（Genencor）（米国、カリフォルニア州、パロアルト（Palo Alto））；ＡＢエンザイム（AB Enzymes）（ドイツ、ダルムシュタット（Darmstadt））が挙げられる。蛍光増白剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）、（スイス、バーゼル（Basel））；３Ｖシグマ、（イタリア、ベルガモ）及びパラマウント・ミネラルズ・アンド・ケミカルズ（Paramount Minerals and Chemicals）（インド、ムンバイ（Mumbai）が挙げられる。防汚剤／撥水剤の供給元としては、ワッカー・ケミー（Wacker Chemie）、（ドイツ、ミュンヘン）；ＧＥシリコーンズ（GE Silicones）、（米国、コネティカット州、フェアフィールド）；ダウ・コーニング（米国、ミシガン州、ミッドランド（Midland））；デュポン（米国、デラウェア州、ウィルミントン（Wilmington））；３Ｍ（米国、ミネソタ州、メープルウッド（Maplewood））；ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））が挙げられる。蛍光増白剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、バーゼル（Basel））；クラリアント（Clariant）、（スイス、ミューテンズ（Muttenz））；ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））；ダイスター（DyStar）（ドイツ、フランクフルト）が挙げられる。潤滑剤の供給元としては、ＧＥシリコーンズ（GE Silicones）、（米国、コネティカット州、フェア
フィールド）；ワッカー・ケミー（Wacker Chemie）（ドイツ、ミュンヘン）が挙げられる。ＵＶ吸収剤及び光退色防止剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）、（スイス、バーゼル（Basel））；３Ｖシグマ（イタリア、ベルガモ）；ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））が挙げられる。抗しわ、折り目耐性又はアイロン容易化剤の供給元としては、ワッカー・ケミー（Wacker Chemie）（ドイツ、ミュンヘン）；ＧＥシリコーンズ（GE Silicones）（米国、コネティカット州、フェアフィールド（Fairfield））；ダウ・コーニング（米国、ミシガン州、ミッドランド（Midland））；デュポン（米国、デラウェア州、ウィルミントン（Wilmington））；３Ｍ（米国、ミネソタ州、メープルウッド（Maplewood））；ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））が挙げられる。漂白触媒の供給元としては、ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））；チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）、（スイス、バーゼル（Basel））が挙げられる。抗菌剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、バーゼル（Basel））が挙げられる。皮膚有益剤の供給元としては、ＤＳＭ（スイス、バーゼル（Basel））；ワッカ−・ケミー（Wacker Chemie）（ドイツ、ミュンヘン）；クローダ（Croda）（英国、グ−ル（Goole））が挙げられる。抗真菌剤の供給元としては、ＩＳＰコーポレーション（米国、ニュージャージー州、ウェーン（Wayne））；ジボダン（Givaudan）（スイス、ベルニエ（Vernier））が挙げられる。防虫剤の供給元としては、マクローリン・ゴームレイ・キング社（McLaughlin-Gormley-King Co,）（米国、ミネソタ州、ミネアポリス（Minneapolis））が挙げられる。光漂白剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、
バーゼル（Basel））が挙げられる。光開始剤の供給元としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、バーゼル（Basel））；ランベルチ（Lamberti）（イタリア、イタリア、ガララーテ（Gallarate））が挙げられる。感覚剤（sensate）の供給元としては、シムライズ（Symrise）（ドイツ、ホルツミンデン（Holzminden））が挙げられる。酵素阻害剤の供給元としては、アルドリッチ（Aldrich）（米国、ウィスコンシン州、ミルウォーキー（Milwaukee））が挙げられる。臭い中和剤の供給元としては、ワッカー・ケミー（Wacker Chemie）（ドイツ、ミュンヘン）が挙げられる。フェロモンの供給元としては、ヒューマン・フェロモン・サイエンス社（Human Pheromone Sciences Inc）（米国、カリフォルニア州、フレモント（Fremont））が挙げられる。
【００５６】
組成物
１つの態様において、還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体、並びに１つ以上の洗浄物質及び／又は処理物質を含む組成物が開示される。好適な洗浄物質及び／又は処理物質としては、本明細書に列記される補助剤物質が挙げられるが、これらに限定されない。
【００５７】
１つの態様において、前述の組成物は、約０．００００１％〜約５０％、約０．０００１％〜約１０％、約０．００１％〜約３％、又は約０．００５％〜約１％、又は更に約０．０１％〜約０．５％の前記キシログルカン複合体を含む。
【００５８】
１つの態様において、前述の組成物は、本明細書に開示される任意のキシログルカン複合体、例えば、染料、蛍光増白剤、香料、防汚剤又は布地柔軟仕上げ剤などとキシログルカンの複合体を含んでよい。
【００５９】
１つの態様において、前述の組成物は、約０．０１％〜約９９．９９９９９％、約０．１％〜約９９．９％、約０．５％〜約９０％、又は約１％〜約８０％、又は更に約５％〜約７０％の前記１つ以上の洗浄物質及び／又は処理物質を含む。
【００６０】
１つの態様において、前述の組成物は、キャリア又は充填剤を含んでよい。好適なキャリア又は充填剤としては、硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、水、タルク、ドロマイト、方解石及び粘土が挙げられるが、これらに限定されない。
【００６１】
１つの態様において、こうした組成物は、洗浄組成物及び／又は処理組成物であってよい。したがって、これらは、固体及び／又は流体を含有する固体、流体、可溶性ポーチ、固体及び／又は流体を含有する不溶性カプセル、コーティングされていない又はコーティングされた錠剤、固体成分又は流体成分を含浸した不織布シートであってよいことが理解される。
【００６２】
１つの態様において、前記組成物が固体である場合、組成物は粒状洗濯洗剤であってよい。
【００６３】
１つの態様において、前記組成物が固体である場合、これらは、アジピン酸及びカチオン交換樹脂の混合物でコーティングされた錠剤洗濯洗剤であってよい。
【００６４】
１つの態様において、前記組成物が流体である場合、これらは、ずり減粘構造剤で増粘された液体洗濯洗剤であってよい。
【００６５】
１つの態様において、前記組成物が流体である場合、これらは、液体布地再生組成物であってよい。
【００６６】
１つの態様において、前述の組成物は、任意の物質の組み合わせを含んでよく、又は前に列記した任意の形態を有してよい。
【００６７】
補助剤物質
本発明の全ての態様に必須ではないが、以下に例示される補助剤の非限定的なリストは、当該組成物中で好適に使用され、例えば、洗浄性能を補助若しくは増強するために、洗浄すべき基材の処理のために、又は香料、着色剤、染料等を用いる場合のように洗浄組成物の審美性を修正するために、本発明の特定の実施形態に組み込むのが望ましい場合がある。これらの構成成分の明確な性質及びこれらを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び組成物が使用される洗浄作業の性質に依存するであろう。好適な補助剤物質としては、界面活性剤、ビルダー、ポリマー、色相剤、光漂白剤、キレート剤、移染防止剤（dye transfer inhibiting agent）、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素の供給源、事前形成された過酸（preformed peracid）、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去／再付着防止剤、増白剤、石鹸泡抑制剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟仕上げ剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、溶媒、色相剤、構造剤及び／又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記の開示に加え、このような補助剤のその他の好適例及び使用濃度は、米国特許第５，５７６，２８２号、同第６，３０６，８１２（Ｂ１）号、及び同第６，３２６，３４８（Ｂ１）号に記載されており、これらは参照により組み込まれる。
【００６８】
上述のように、補助剤成分は、本出願人らの組成物の全ての態様にとって必須ではない。したがって、本出願人らの組成物の特定の実施形態では、次の補助剤物質のうちの１つ以上を含有しない。すなわち、界面活性剤、ビルダー、ポリマー、光漂白剤、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素の供給源、事前形成された過酸、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去／再付着防止剤、増白剤、石鹸泡抑制剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟仕上げ剤、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、溶媒、色相剤、構造剤及び／又は顔料である、しかしながら、１つ以上の補助剤が存在するとき、そのような１つ以上の補助剤は、以下に詳述されるようにして存在してもよい。
【００６９】
漂白剤−本発明の洗浄組成物は、１つ以上の漂白剤を含んでよい。漂白触媒以外の好適な漂白剤としては、光漂白剤、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素供給源、事前形成された過酸及びこれらの混合物が挙げられる。一般的に、漂白剤が使用される場合、本発明の組成物は、対象洗浄組成物の約０．１重量％〜約５０重量％、又は更に約０．１重量％〜約２５重量％の漂白剤を含んでよい。好適な漂白剤の例としては、以下が挙げられる、
（１）光漂白剤、
（２）事前形成された過酸：好適な事前形成された過酸としては、過カルボン酸及び塩、過炭酸及び塩、過イミド酸及び塩、ペルオキシ一硫酸及び塩、例えば、オキソン（Oxone）（登録商標）、並びにこれらの混合物からなる群から選択される化合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な過カルボン酸としては、式Ｒ−（Ｃ＝Ｏ）Ｏ−Ｏ−Ｍを有する疎水性過酸及び親水性過酸が挙げられる（式中、Ｒはアルキル基であり、所望により、分枝状であり、過酸が疎水性の場合には、６〜１４個の炭素原子、又は８〜１２個の炭素原子を有し、過酸が親水性の場合には、６個未満の炭素原子、又は更には４個未満の炭素原子を有し、Ｍは、対イオン、例えば、ナトリウム、カリウム又は水素である）、
（３）過酸化水素供給源、例えば過ホウ酸塩（通常は、一又は四水和物）、過炭酸塩、過硫酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩、及びこれらの混合物のナトリウム塩のようなアルカリ金属塩を含む無機過水和塩（perhydrate salt）が挙げられる。本発明の１つの態様では、無機過水和塩は、過ホウ酸塩、過炭酸塩、及びこれらの混合物のナトリウム塩からなる群から選択される。採用される場合、無機過水和塩は、典型的には、全組成物の０．０５〜４０重量％、又は１〜３０重量％の量で存在し、典型的には、こうした組成物中に、コーティングされていてもよい結晶固形物として組み込まれる。好適なコーティングとしては、ケイ酸、炭酸若しくはホウ酸のアルカリ金属塩又はこれらの混合物のような無機塩、又は水溶性若しくは分散性のポリマー、ワックス、油又は脂肪石鹸のような有機物質が挙げられ、並びに、
（４）Ｒ−（Ｃ＝Ｏ）−Ｌを有する漂白活性化剤（式中、Ｒはアルキル基であり、所望により分枝状であり、漂白活性化剤が疎水性の場合には、６〜１４個の炭素原子、又は８〜１２個の炭素原子を有し、漂白活性化剤が親水性の場合には、６個未満の炭素原子、又は更に４個未満の炭素原子を有し、Ｌは脱離基である）。好適な脱離基の例は、安息香酸及びその誘導体、特に、ベンゼンスルホネートである。好適な漂白活性化剤としては、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシ安息香酸又はその塩、３，５，５−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート、テトラアセチルエチレンジアミン（ＴＡＥＤ）及びノナノイルオキシベンゼンスルホネート（ＮＯＢＳ）が挙げられる。好適な漂白活性剤は、ＰＣＴ国際公開特許ＷＯ９８／１７７６７にも開示されている。いかなる好適な漂白活性化剤も使用してよいが、本発明の１つの態様では、対象洗浄組成物は、ＮＯＢＳ、ＴＡＥＤ又はこれらの混合物を含んでもよい。
【００７０】
存在する場合、過酸及び／又は漂白活性化剤は、一般に、組成物を基準にして、約０．１〜約６０重量％、約０．５〜約４０重量％、又は更に約０．６〜約１０重量％の量で、組成物中に存在する。１つ以上の疎水性過酸又はその前駆体を、１つ以上の親水性過酸又はその前駆体と組み合わせて使用してもよい。
【００７１】
過酸化水素供給源及び過酸又は漂白活性化剤の量は、有効酸素（過酸化物供給源より）対過酸のモル比が、１：１〜３５：１、又は更に２：１〜１０：１となるように選択してよい。
【００７２】
界面活性剤−本発明の洗浄組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含んでよく、界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択できる。存在する場合、界面活性剤は、一般的には、対象組成物の約０．１重量％〜約６０重量％、約１重量％〜約５０重量％、又は更に約５重量％〜約４０重量％の濃度で存在する。
【００７３】
ビルダー−本発明の洗剤組成物は、１つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含んでよい。ビルダーとしては、ポリホスフェートのアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノケイ酸塩ビルダー及びポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、１，３，５−トリヒドロキシベンゼン−２，４，６−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の様々なアルカリ金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩、並びに、例えばメリット酸、コハク酸、クエン酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン１，３，５−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキシレート、並びにこれらの可溶性塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【００７４】
キレート剤−本明細書の洗浄組成物は、キレート剤を含有してもよい。好適なキレート剤としては、銅、鉄及び／又はマンガンキレート剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。キレート剤を使用する場合、対象組成物は、対象組成物の約０．００５重量％〜約１５重量％、又は更に約３．０重量％〜約１０重量％のキレート剤を含んでよい。
【００７５】
移染防止剤−本発明の洗浄組成物はまた、１つ以上の移染防止剤を包含してよい。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンＮ−オキシドポリマー、Ｎ−ビニルピロリドンとＮ−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。対象組成物中に存在する場合、移染防止剤は、組成物の約０．０００１重量％〜約１０重量％、約０．０１重量％〜約５重量％、又は更に約０．１重量％〜約３重量％の濃度で存在してよい。
【００７６】
増白剤−本発明の洗浄組成物は、蛍光増白剤のような、洗浄される物品に淡い色を付ける可能性がある構成成分を含有することもできる。好適な蛍光増白剤濃度としては、約０．０１重量％から、約０．０５重量％から、約０．１重量％から、更には約０．２重量％からの低濃度から、０．５重量％又は更に０．７５重量％のより高濃度までが挙げられる。
【００７７】
分散剤−本発明の組成物は分散剤も含むことができる。好適な水溶性有機物質としては、ホモポリマー又はコポリマーの酸又はこれらの塩が挙げられ、これらのうちのポリカルボン酸は、互いに炭素原子２個を超えずに互いに離れている少なくとも２個のカルボキシルラジカルを含む。
【００７８】
酵素−洗浄組成物は、洗浄性能及び／又は布地ケア効果を提供する１つ以上の酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクテートリアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、アミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。典型的な組み合わせは、例えば、プロテアーゼ及びリパーゼをアミラーゼと共に含んでよい酵素反応混液である。洗浄組成物中に存在する場合、上述した酵素は、組成物の約０．００００１重量％〜約２重量％、約０．０００１重量％〜約１重量％、又は更に約０．００１重量％〜約０．５重量％の濃度の酵素タンパク質で存在してよい。
【００７９】
酵素安定剤−様々な技術によって、洗剤で使用する酵素を安定化させることができる。本明細書で採用される酵素は、最終組成物中にカルシウムイオン及び／又はマグネシウムイオンを酵素に供給する供給源であって、それらの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。プロテアーゼを含む水性組成物の場合、更に安定性を改善するために、ホウ素化合物のような可逆性蛋白質分解酵素阻害剤を添加することができる。
【００８０】
触媒金属錯体−本出願人らの洗浄組成物は、触媒金属錯体を含んでよい。金属含有漂白触媒の１つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような漂白触媒活性をほとんど又は全く有さない補助的金属カチオン、並びに触媒金属及び補助的金属のカチオンに対して限定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ（メチレンホスホン酸）及びこれらの水溶性の塩を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第４，４３０，２４３号に開示される。
【００８１】
必要に応じて、本明細書の組成物は、マンガン化合物を用いて触媒反応することができる。このような化合物及び使用濃度は、当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第５，５７６，２８２号に開示されるマンガン系触媒が挙げられる。
【００８２】
本明細書において有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第５，５９７，９３６号、米国特許第５，５９５，９６７号に記載される。このようなコバルト触媒は、例えば米国特許第５，５９７，９３６号及び米国特許第５，５９５，９６７号に教示されているような、既知の手順によって容易に調製される。
【００８３】
本明細書の組成物はまた、ビスピドン（bispidone）（ＰＣＴ国際公開特許ＷＯ ０５／０４２５３２ Ａ１）及び／又はマクロ多環式リジッドリガンド（「ＭＲＬ」と略される）のような配位子の遷移金属錯体を好適に含んでもよい。実際問題として、限定するためではないが、本明細書の組成物及び方法は、水性洗浄媒体において、少なくとも１億分の１のオーダーの活性ＭＲＬ種を提供するように調整することができ、典型的には、約０．００５ｐｐｍ〜約２５ｐｐｍ、約０．０５ｐｐｍ〜約１０ｐｐｍ、又は更に約０．１ｐｐｍ〜約５ｐｐｍのＭＲＬを洗浄溶液中に提供する。
【００８４】
即時の遷移金属漂白触媒における好適な遷移金属としては、例えばマンガン、鉄及びクロムが挙げられる。好適なＭＲＬとしては、５，１２−ジエチル−１，５，８，１２−テトラアザビシクロ［６．６．２］ヘキサデカンが挙げられる。
【００８５】
好適な遷移金属ＭＲＬは、ＰＣＴ国際公開特許ＷＯ ００／３２６０１、及び米国特許第６，２２５，４６４号にて教示されるような既知の手順によって容易に調製される。
【００８６】
溶媒−好適な溶媒としては、水及び親油性流体のような他の溶媒が挙げられる。好適な親油性流体の例としては、シロキサン、他のシリコーン、炭化水素、グリコールエーテル、グリセリンエーテルのようなグリセリン誘導体、ペルフルオロ化アミン、ペルフルオロ化溶媒及びハイドロフルオロエーテル溶媒、低揮発性の非フッ素化有機溶媒、ジオール溶媒、環境に優しい他の溶媒、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【００８７】
組成物の製造方法
本発明の組成物は、いずれかの好適な形態で配合可能であり、配合者に選択されるいずれかのプロセスによって調製可能であり、これらの非限定的例は、本出願人の実施例、及び米国特許第４，９９０，２８０号、米国公開特許第２００３００８７７９１（Ａ１）号、同第２００３００８７７９０（Ａ１）号、同第２００５０００３９８３（Ａ１）号、同第２００４００４８７６４（Ａ１）号、米国特許第４，７６２，６３６号、同第６，２９１，４１２号、米国公開特許第２００５０２２７８９１（Ａ１）号、欧州特許出願第１０７０１１５（Ａ２）号、米国特許第５，８７９，５８４号、同第５，６９１，２９７号、同第５，５７４，００５号、同第５，５６９，６４５号、同第５，５６５，４２２号、同第５，５１６，４４８号、同第５，４８９，３９２号、同第５，４８６，３０３号に記載されており、これらは全て参照として本明細書に組み込まれる。
【００８８】
使用方法
家庭内洗浄及び／又は処理プロセス中に、セルロース系材料を含む布地を、還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体と、補助成分を含む前記組成物の残部とを含む組成物と接触させる工程を含む、効果付与方法。１つの態様において、前記消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物は、洗剤、布地柔軟仕上げ剤、布地再生組成物、乾燥機用シート、及び／又は洗濯添加剤から選択される。
【００８９】
家庭内洗浄及び／又は処理プロセス中に、セルロース系材料を含む布地を、下記組成物と接触させる工程を含む効果付与方法であって、その組成物は、
ａ．）約０．００００１％〜約５０％の、下式：
【化１１】
（式中、
（ｉ）∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
（ｉｉ）Ｘ１及びＸ２はそれぞれ独立して、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化１２】
＝Ｏであり、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、Ｌ１基及びＬ２基は任意の共有結合したリンカー基であり、それぞれ独立して、
−Ｃ（＝Ｏ）−、
−Ｃ（＝Ｓ）−、
−ＳＯ２−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化１３】
から選択され、
式中、Ａｒは、更に置換されてよいアリール又はナフチル環であり、Ａｌｋは、更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す）を有するシログルカンオリゴ糖及び／又は多糖と、
ｂ．）補助成分を含む前記組成物の残部と、を含む組成物である。
【００９０】
１つの態様において、前記消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物は、洗剤、布地柔軟仕上げ剤、布地再生組成物、乾燥機用シート、及び／又は洗濯添加剤から選択される。
【００９１】
消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物に有益剤送達能力を付与する方法が開示され、その方法は、約０．００００１％〜約５０％の、還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体を、前記消費者製品と組み合わせる工程を含む。
【００９２】
消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物に有益剤送達能力を付与する方法が開示され、その方法は、約０．００００１％〜約５０％のキシログルカン複合体であって、下式：
【化１４】
（式中、
（ｉ）∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
（ｉｉ）Ｘ１及びＸ２はそれぞれ独立して、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化１５】
＝Ｏであり、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、Ｌ１基及びＬ２基は任意の共有結合したリンカー基であり、それぞれ独立して、
−Ｃ（＝Ｏ）−、
−Ｃ（＝Ｓ）−、
−ＳＯ２−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化１６】
から選択され、
式中、Ａｒは、更に置換されてよいアリール又はナフチル環であり、Ａｌｋは、更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す）を有するキシログルカン複合体を、前記消費者製品と組み合わせる工程を含む方法である。
【実施例】
【００９３】
特に明記しない限り、材料はアルドリッチ（Aldrich）（米国、５３２０１ウィスコンシン州、ミルウォーキー、私書箱２０６０）から入手できる。
【００９４】
（実施例１〜６）
手洗い用又はトップローディング式洗濯機用に設計された顆粒状洗濯洗剤組成物。
【表１】
＊＊１００％までの残部
【００９５】
（実施例７〜１２）
フロントローディング式自動洗濯機用に設計された顆粒状洗濯洗剤組成物。
【表２】
上記の組成物はいずれも、水中濃度７０００〜１００００ｐｐｍ、温度２０〜９０℃、水と布の比率５：１で布地を洗濯する際に使用される。典型的なｐＨは約１０である。
＊＊１００％までの残部
【００９６】
実施例１３〜１６重質液体洗濯洗剤組成物
【表３】
＊＊１００％までの残部
【００９７】
実施例１７〜１８黒色布地を洗浄及び再生するように設計された液体洗濯洗剤
【表４】
＊＊１００％までの残部
【００９８】
実施例１〜１８の組成物の原料及び注記
平均脂肪族炭素鎖長がＣ１１〜Ｃ１２である直鎖アルキルベンゼンスルホネートは、ステパン（Stepan）（米国、イリノイ州、ノースフィールド）から供給される。
【００９９】
Ｃ１２〜１４ジメチルヒドロキシエチル塩化アンモニウムは、クラリアント（Clariant GmbH）（ドイツ、シュルツバッハ）から供給される。
【０１００】
ＡＥ３Ｓは、ステパン（Stepan）（米国、イリノイ州、ノースフィールド（Northfield））から供給されるＣ１２〜１５アルキルエトキシ（３）サルフェートである。
【０１０１】
ＡＥ７は、ハンツマン（Huntsman）（米国、ユタ州、ソルトレークシティ（Salt Lake City））から供給される、平均エトキシ化度が７のＣ１２〜１５アルコールエトキシレートである。
【０１０２】
トリポリリン酸ナトリウムは、ローディア（Rhodia）（フランス、パリ）から供給される。
【０１０３】
ゼオライトＡは、インダストリアルゼオライト（ＵＫ）（Industrial Zeolite （UK） Ltd）（英国、エセックス州、グレイズ）から供給される。
【０１０４】
１．６Ｒシリケートは、コマ（Koma）（チェコ共和国、ネステミカ（Nestemica））から供給される。
【０１０５】
炭酸ナトリウムは、ソルベイ（Solvay）（米国、テキサス州、ヒューストン）から供給される。
【０１０６】
ポリアクリレートＭＷ ４５００は、ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））から供給される。
【０１０７】
カルボキシメチルセルロースは、ＣＰＫｅｌｃｏ社（オランダ、アーネム）から供給されるフィンフィックス（Finnfix）（登録商標）ＢＤＡである。
【０１０８】
好適なキレート剤は、例えば、ダウ・ケミカル（Dow Chemical）（米国、ミシガン州、ミッドランド）から供給されるジエチレントリアミン五酢酸（ＤＴＰＡ）、又はソルーシア（Solutia）（米国、ミズーリ州、セントルイス）から供給されるヒドロキシエタンジホスホネート（ＨＥＤＰ）である。
【０１０９】
リペックス（Lipex）（登録商標）、ケアザイム（Carezyme）（登録商標）、マンナウェイ（Mannaway）（登録商標）、サビナーゼ（Savinase）（登録商標）、セルクリーン（Celluclean）（商標）は、ノボザイムス（Novozymes）Ａ／Ｓ（デンマーク、バックスバード（Bagsvaerd））から供給される。
【０１１０】
米国特許第６，３１２，９３６（Ｂ１）号に記載のプロテアーゼ（実施例７〜１２）は、ジェネンコア・インターナショナル（Genencor International）（米国、カリフォルニア州、パロアルト）より供給される。
【０１１１】
米国特許第４，７６０，０２５号に記載のプロテアーゼ（実施例１３〜１８）は、ジェネンコア・インターナショナル（Genencor International）（米国、カリフォルニア州、パロアルト）から供給される。
【０１１２】
蛍光増白剤１は、チノパール（Tinopal）（登録商標）ＡＭＳ、蛍光増白剤２は、チノパール（Tinopal）（登録商標）ＣＢＳ−Ｘ、スルホン化亜鉛フタロシアニン及びダイレクトバイオレット９は、ペルガゾール（Pergasol）（登録商標）バイオレットＢＮ−Ｚであり、これらは全てチバ・スペシャルティ・ケミカルズ（Ciba Specialty Chemicals）（スイス、バーゼル）から供給される。
【０１１３】
過炭酸ナトリウムは、ソルベイ（Solvay）（米国、テキサス州、ヒューストン（Houston））から供給される。
【０１１４】
過ホウ酸ナトリウムは、デグサ（Degussa）（ドイツ、ハーナウ）から供給される。
【０１１５】
ＮＯＢＳは、イーストマン（Eastman）（米国、アーカンソー州、ベーツビル（Batesville））から供給されるノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
【０１１６】
ＴＡＥＤは、クラリアント（Clariant GmbH）（ドイツ、シュルツバッハ（Sulzbach））からパーアクティブ（Peractive）（登録商標）のブランド名で供給されるテトラアセチルエチレンジアミンである。
【０１１７】
汚れ放出剤は、ローディア（Rhodia）（フランス、パリ）から供給されるリペロテックス（Repel-o-tex）（登録商標）ＰＦである。
【０１１８】
アクリル酸／マレイン酸コポリマーは、分子量が７０，０００であり、アクリレートとマレエートの比率が７０：３０であり、ＢＡＳＦ（ドイツ、ルートウィヒスハーフェン（Ludwigshafen））から供給される。
【０１１９】
エチレンジアミン−Ｎ，Ｎ’−二コハク酸、（Ｓ，Ｓ）異性体（ＥＤＤＳ）のＮａ塩は、オクテル（Octel）（英国、エルズミアポート（Ellesmere Port））から供給される。
【０１２０】
ヒドロキシエタンジホスホネート（ＨＥＤＰ）は、ダウ・ケミカル（Dow Chemical）（米国、ミシガン州、ミッドランド）から供給される。
【０１２１】
石鹸泡抑制剤疑集体は、ダウ・コーニング（Dow Corning）（米国、ミシガン州、ミッドランド）から供給される。
【０１２２】
ＨＳＡＳは、米国特許第６，０２０，３０３号及び同第６，０６０，４４３号で開示されているような中鎖分枝状アルキルサルフェートである。
【０１２３】
Ｃ１２〜１４ジメチルアミンオキシドは、プロクター＆ギャンブルケミカルズ（Procter & Gamble Chemicals）（米国、オハイオ州、シンシナティ）から供給される。
【０１２４】
リキッティント（Liquitint）（登録商標）バイオレットＣＴは、ミリケン（Milliken）（米国、サウスカロライナ州、スパータンバーグ（Spartanburg））から供給される。
【０１２５】
１米国特許第４，５９７，８９８号等に記載される。
【０１２６】
２ＢＡＳＦからルーテンシト（LUTENSIT）（登録商標）という商標名で入手可能であり、ＰＣＴ国際公開特許ＷＯ ０１／０５８７４に記載されている。
【０１２７】
Ｃ．Ｉ．リアクティブブルー４染料とのキシログルカン複合体は、米国公開特許第２００６／０２４２７７０（Ａ１）号、実施例１０に記載されているように調製され、その後、Ｃ１８欄の精製及び凍結乾燥が続く。
【０１２８】
＊又は本発明の他のキシログルカン複合体
【０１２９】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「４０ｍｍ」として開示される寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することが意図される。
【０１３０】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、その関連部分において本明細書に参照により組み込まれ、いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈すべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【０１３１】
本発明の特定の実施形態を図示し、記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変形及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にある全ての変形及び修正は、添付の特許請求の範囲に保護されることが意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
キシログルカンの還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体を含む組成物であって、
前記組成物の残部が補助成分を含む、組成物。
【請求項２】
ａ．）０．００００１％〜５０％の、下式：
【化１】
（式中、
（ｉ）∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
（ｉｉ）Ｘ１及びＸ２は、それぞれ独立して、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化２】
＝Ｏであり、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、Ｌ１基及びＬ２基は任意の共有結合したリンカー基であり、それぞれ独立して、
−Ｃ（＝Ｏ）−、
−Ｃ（＝Ｓ）−、
−ＳＯ２−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化３】
から選択され、
式中、Ａｒは更に置換されてよいアリール環又はナフチル環であり、Ａｌｋは更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す）
を有するキシログルカンオリゴ糖及び／又は多糖と、
ｂ．）補助成分を含む前記組成の残部と、
を含む、請求項１に記載の組成物。
【請求項３】
家庭内洗浄及び／又は処理のプロセス中に、セルロース系材料を含む布地を請求項１又は２に記載の組成物と接触させる工程を含む、効果付与方法。
【請求項４】
消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物に有益剤送達能力を付与する方法であって、好ましくは、消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物が、洗剤、布地柔軟仕上げ剤、布地再生組成物、乾燥機シート、及び／又は洗濯添加剤から選択され、前記方法が、０．００００１％〜５０％の、キシログルカンの還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体を、好ましくは、０．００００１％〜５０％の、下式：
【化４】
（式中、
（ｉ）∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
（ｉｉ）Ｘ１及びＸ２は、それぞれ独立して、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化５】
＝Ｏであり、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、Ｌ１基及びＬ２基は任意の共有結合したリンカー基であり、それぞれ独立して、
−Ｃ（＝Ｏ）−、
−Ｃ（＝Ｓ）−、
−ＳＯ２−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化６】
から選択され、
式中、Ａｒは更に置換されてよいアリール環又はナフチル環であり、Ａｌｋは更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す）
を有するキシログルカン複合体を、前記消費者製品と組み合わせる工程を含む、消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物に有益剤送達能力を付与する方法。
【請求項１】
キシログルカンの還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体を含む組成物であって、
前記組成物の残部が補助成分を含む、組成物。
【請求項２】
ａ．）０．００００１％〜５０％の、下式：
【化１】
（式中、
（ｉ）∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
（ｉｉ）Ｘ１及びＸ２は、それぞれ独立して、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化２】
＝Ｏであり、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、Ｌ１基及びＬ２基は任意の共有結合したリンカー基であり、それぞれ独立して、
−Ｃ（＝Ｏ）−、
−Ｃ（＝Ｓ）−、
−ＳＯ２−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化３】
から選択され、
式中、Ａｒは更に置換されてよいアリール環又はナフチル環であり、Ａｌｋは更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す）
を有するキシログルカンオリゴ糖及び／又は多糖と、
ｂ．）補助成分を含む前記組成の残部と、
を含む、請求項１に記載の組成物。
【請求項３】
家庭内洗浄及び／又は処理のプロセス中に、セルロース系材料を含む布地を請求項１又は２に記載の組成物と接触させる工程を含む、効果付与方法。
【請求項４】
消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物に有益剤送達能力を付与する方法であって、好ましくは、消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物が、洗剤、布地柔軟仕上げ剤、布地再生組成物、乾燥機シート、及び／又は洗濯添加剤から選択され、前記方法が、０．００００１％〜５０％の、キシログルカンの還元性末端において有益剤と複合したキシログルカン複合体を、好ましくは、０．００００１％〜５０％の、下式：
【化４】
（式中、
（ｉ）∫はキシログルカンオリゴ糖又は多糖の残部を表し、
（ｉｉ）Ｘ１及びＸ２は、それぞれ独立して、
−Ｈ、
−Ｒ１、
−（Ｌ１）−Ｒ１、
−ＮＨ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｓ−（Ｌ１）−Ｒ１、
−Ｏ−（Ｌ１）−Ｒ１、
【化５】
＝Ｏであり、
式中、Ｘ１基及びＸ２基の最大で１つが−Ｈであり、Ｌ１基及びＬ２基は任意の共有結合したリンカー基であり、それぞれ独立して、
−Ｃ（＝Ｏ）−、
−Ｃ（＝Ｓ）−、
−ＳＯ２−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−、
−Ａｌｋ−Ａｒ−Ａｌｋ−、
−Ａｒ−Ａｌｋ−Ａｒ−、
【化６】
から選択され、
式中、Ａｒは更に置換されてよいアリール環又はナフチル環であり、Ａｌｋは更に置換されてよい脂肪族基であり、
Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、及びＲ４は、共有結合した有益基を表す）
を有するキシログルカン複合体を、前記消費者製品と組み合わせる工程を含む、消費者洗浄組成物及び／又は処理組成物に有益剤送達能力を付与する方法。
【公表番号】特表２０１０−５３９３１９（Ｐ２０１０−５３９３１９Ａ）
【公表日】平成２２年１２月１６日（２０１０．１２．１６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−５２５４８６（Ｐ２０１０−５２５４８６）
【出願日】平成２０年９月２３日（２００８．９．２３）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＩＢ２００８／０５３８６２
【国際公開番号】ＷＯ２００９／０４０７３１
【国際公開日】平成２１年４月２日（２００９．４．２）
【出願人】（５９０００５０５８）ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２２年１２月１６日（２０１０．１２．１６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年９月２３日（２００８．９．２３）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＩＢ２００８／０５３８６２
【国際公開番号】ＷＯ２００９／０４０７３１
【国際公開日】平成２１年４月２日（２００９．４．２）
【出願人】（５９０００５０５８）ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Ｆターム（参考）】
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