説明

流体分注器

エンクロージャの壁の内側の面に流体を噴霧するための装置。この装置は、流体用のリザーバと、流体がエンクロージャの壁の内側の面に噴霧されるノズルアセンブリと、リザーバおよびノズルと流体が連通した状態の流体導管と、ポンプアセンブリが作動したとき、リザーバから流体導管を通ってノズルへ流体を供給するためのポンプと、ポンプと電気的に繋がり、ポンプを作動および停止させるために、格納されたプログラムを実行するコントローラと、を含む。ノズルアセンブリは流路内の流体の向きを定めるノズルを含み、ノズルアセンブリは流路内の流体と接触し、その向きを変えるような大きさの一つまたは複数の偏向シールドをさらに含み、ノズルアセンブリはノズルをエンクロージャの壁の内側の面付近に取り付けるための取付け構造体をさらに含む。偏向シールドから出てくる流れは層流である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は物質を分注、分配、または供給するための装置、システムおよび方法に関する。より詳細には、本発明は液体(例えば、洗浄剤、殺菌剤、脱臭剤等)を分注するための装置および方法に関する。より詳細には、本発明は、液体を、囲まれたエリアまたは決められた境界に分注することに関し、人のオペレータがいる状況といない状況、および/または人のオペレータは必要とされない状況と必要とされる状況が含まれる。一つの実施形態においては、本発明はとりわけ家庭において典型的に見られるタイプの便器を自動的に洗浄するために適する。この実施形態においては、本発明は自動および/または手動の便器洗浄装置に関し、ここでは便器の内側の面が、便器の周囲全体に渡って洗浄できる。この装置は洗浄剤を便器の周囲に効果的に供給するためのノズルを含む。このノズルは洗浄剤の流れの方向を定める。
【背景技術】
【0002】
便器は、不衛生な堆積物が溜まるのを防止するため、匂いを低減するため、および微生物の成長を防止するための手入れが必要とされる。伝統的には、便器は、人が液体または粉末状の洗浄剤および消毒剤を使って手でゴシゴシ磨くことで、洗浄、脱臭、および消毒されて来た。このやり方では便器を綺麗に保つために手作業が要求されてきた。
【0003】
嫌な手磨きを排除するために、様々な便器洗浄剤用の分注器が提唱されている。分注器の一つのタイプでは、洗浄およびフレッシング物質の固体ブロックまたは固体粒子が使用され、これが便器の縁から洗浄水の経路内に置かれた容器内に吊される。米国特許第4,777,670号はこのタイプの便器洗浄システムの一例を示す。典型的には、固体ブロックの一部が洗い流す度に洗浄水内に溶け込み、溶けた製品を含む洗浄水が便器内に便器を洗浄するために分注される。
【0004】
他の便器洗浄システムは液体の洗浄剤を使用し、これが便器内に分注される。例えば、米国特許第6,178,564号および第6,230,334号、および国際公開第99/66139号および第99/66140号は、全て、洗い流す度にボトルからの液体の活性物質を洗浄水内に導入するために便器の縁から吊すことができる洗浄および/またはフレッシング装置を開示する。これらトイレ縁の下側に配置される装置においては、液体の活性物質は液だめから下方に便器の縁から吊されるベースによって支持される分注プレートへと供給される。この装置はトイレからの洗浄水の流れが水洗の際に分注プレートに接触するようなやり方でトイレ縁から吊される。洗浄水は分注プレート上の液体の活性物質を、トイレを洗浄およびリフレッシュするために便器に内に運ぶ。
【0005】
他の便器用の分注器はエアロゾル状の脱臭剤および/または洗浄剤を使用し、これが便器の縁に取り付けられた導管を通じて便器内に分注される。例えば、米国特許第3,178,070号はトイレ縁上にブラケットによって、縁上にチューブが延びるように取付けられたエアゾル容器を開示し、米国特許第6,029,286号および第5,862,532号は、加圧された液体だめと、この液体だめ接続された導管と、トイレの縁上に取り付けられたスプレイノズルとを含む便器用の分注器を開示する。
【0006】
これら周知のトイレの縁に取り付けられる分注装置の一つの短所は、これらの装置は脱臭剤および/または洗浄剤をトイレの水内の1箇所、あるいはトイレの水または便器の内側の面の限られたエリアにしか注げないことである。このために便器の内側の面の洗浄がその装置付近の便器のエリアに限られてしまう。
【0007】
米国特許出願第2007/0136937号公報、第2007/0234470号、第2007/0240252号、第2008/0017762号、および第2009/0000016号(これらは参照のためにここに組み込まれる)は、本発明の所有者によって所有される。これら公報は、とりわけ、便器の内側の面が便器の周囲全体に渡って洗浄される自動および/または手動便器洗浄装置を記載する。
【0008】
米国特許出願第2007/0136937号公報において解説される一つの例示的実施形態においては、液体供給導管の下流端はノズルで終わり、トイレの水位線の下側位置で、および/またはトイレの水位線の位置で、および/またはトイレの水位線の上の位置で、および/またはトイレの縁の下側位置で、このノズルは洗浄液を外側に向かって便器の内側の面に噴霧することができる。このノズルは便器の縁近傍の位置に取付けクリップにて取り付けられる。この取付けクリップは人の存在を検出する近接センサまたは運動センサを収容する。洗浄液の流体供給容器から流体供給導管への手動による供給は、制御回路と電気的に繋がる手動作動ボタンを押すことで達成され、制御回路は電気的に駆動されるポンプをオンし、流体供給導管を通じて洗浄液をスプレイノズルへと供給する。洗浄液の流体供給容器から流体供給導管への自動供給も、制御回路と電気的に繋がる作動ボタンを押すことで達成され、制御回路は電気的に駆動されるポンプのオンを制御する。ユーザが作動ボタンを押した後に直ちに、選択された時間間隔で(例えば、8時間毎に)流体の供給が起こる。この制御回路と電気的に繋がる近接センサは便器の近傍に人がいるときは噴霧サイクルの始動を停止することができる。
【0009】
米国特許出願広報第2007/0136937号、第2007/0234470号、第2007/0240252号、第2008/0017762号、および第2009/0000016号の装置によって提供される当技術における進歩の観点から、この技術に対する更なる改善は消費者にとって有益である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第4,777,670号
【特許文献2】米国特許第6,178,564号
【特許文献3】米国特許第6,230,334号
【特許文献4】国際公開第99/66139号
【特許文献5】国際公開第99/66140号
【特許文献6】米国特許第3,178,070号
【特許文献7】米国特許第6,029,286号
【特許文献8】米国特許第5,862,532号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、例えば、便器のようなエンクロージャの壁の内側の面に流体を噴霧するための装置に対する上述の必要性を満たす。
【課題を解決するための手段】
【0012】
一つの形態においては、本発明は、例えば、トイレのようなエンクロージャの壁の内側の面に流体を噴霧するための装置を提供する。この装置は、流体用の流体リザーバと、流体がそこを通じてエンクロージャの壁の内側の面に噴霧されるノズルアセンブリと、流体リザーバおよびノズルと流体的に繋がる流体導管と、ポンプアセンブリが作動されたとき流体を、流体リザーバから流体導管を通ってノズルへと供給するためのポンプと、ポンプと電気的に繋がるコントローラとを含み、このコントローラは格納されたプログラムを実行することでポンプを作動および停止させる。ノズルアセンブリは流路内の流体の向きを定めるノズルを含み、ノズルアセンブリはさらに流路内の流体と接触し、その向きを変えるような寸法にされた一つまたは複数の偏向シールドを含み、ノズルアセンブリはさらにノズルをエンクロージャの壁の内側の面付近に取り付けるための取付け構造を含む。偏向シールドから出てくる流れは層流である。コントローラはポンプを手動アクチュエータが作動されたとき作動することができる。一つの実施形態においては、ノズルアセンブリに流入し、ノズルから流れ出る流体の力によってノズルの回転がもたらされる。ノズルアセンブリはさらにノズルの回転をもたらすためのモータを含むこともできる。ノズルから分注される流体はトイレの便器の上面によって定義される平面より上は通過しない。
【0013】
本発明のもう一つの実施形態においては、本発明は、例えば、便器のようなエンクロージャの壁の内側の面に流体を噴霧するための装置を提供する。この装置は、流体用の流体リザーバと、流体がそこを通じてエンクロージャの壁の内側の面上に噴霧されるノズルを含むノズルアセンブリと、流体リザーバおよびノズルと流体的に繋がる流体導管と、ポンプが作動されたとき、流体を流体リザーバから流体導管を通ってノズルへと供給するためのポンプと、ポンプと電気的に繋がるコントローラとを含み、このコントローラは格納されたプログラムを実行することでポンプを作動および停止させ、この装置はさらに流体リザーバの内側の空間と流体的に繋がる通気孔アセンブリを含む。ノズルアセンブリはノズルをエンクロージャの壁の内側の面付近に取り付けるための取付け構造を含む。通気孔アセンブリはバルブを含み、バルブは流体が流体リザーバから抜かれたときに発生する負の圧力によって開き、流体リザーバ内の圧力が等しくなったときに閉じる。バルブはアクチュエータで支援されるバルブであっても良い。コントローラはコントローラ内に格納された計画された噴霧時間に基づいてポンプを作動することもできる。コントローラはポンプを手動アクチュエータが作動したとき作動することもできる。一つの形態においては、ノズルアセンブリに流入し、ノズルから流れ出る流体によってノズルの回転がもたらされる。ノズルアセンブリはさらにノズルの回転をもたらすためのモータを含んでも良い。
【0014】
本発明のさらにもう一つの実施形態においては、本発明は便器の壁の内側の面に流体を噴霧するための装置を提供する。この装置は、流体用の流体リザーバと、流体がそこを通じて便器の壁の内側の面に噴霧されるノズルを含むノズルアセンブリと、流体リザーバおよびノズルと流体的に繋がる流体導管と、ポンプが作動されたとき流体を前記容器から流体導管を通ってノズルへと供給するためのポンプと、人がトイレから立ち上がったことを検出するためのセンサと、ポンプ、センサ、および電源と電気的に繋がるコントローラとを含む。ノズルアセンブリはノズルを便器の壁の内側の面付近に取り付けるための取付け構造を含む。コントローラは格納されたプログラムを実行することで、(1)人がトイレから立ち上がったことを判断するためにセンサからの電気信号を監視し、(2)人がトイレから立ち上がったことをコントローラが判断した場合は、ポンプをポンプサイクル時間だけ作動し、流体を流体リザーバから流路を通ってノズルへと供給する。センサは光の所定の変化があったときに、駆動信号を発する赤外線センサであっても良い。センサは、トイレにノズルアセンブリ上に配置された、腰掛けた人の力を検出する圧力センサであっても良い。コントローラは、手動アクチュエータが作動されたときポンプを作動することもできる。一つの実施形態においては、ノズルアセンブリに流入し、ノズルから流れ出る流体の力がノズルの回転をもたらされる。ノズルアセンブリはノズルの回転をもたらすためのモータを含んでも良い。
【0015】
本発明のさらにもう一つの実施形態においては、本発明は便器の壁の内側の面に流体を噴霧するための装置を提供する。この装置は、流体用の流体リザーバと、流体がそこを通じて便器の壁の内側の面に噴霧されるノズルを含むノズルアセンブリと、ポンプが作動されたとき流体を流体リザーバから流体導管を通ってノズルへと供給するためのポンプと、ポンプと電気的に繋がるコントローラとを含む。コントローラは格納されたプログラムを実行することでポンプを作動および停止させる。ノズルアセンブリはノズルを便器の壁の内側の面付近に取り付けるための取付け構造を含む。ノズルアセンブリはさらに取付け構造に接続されたハウシングを含み、このハウジングはポンプおよびコントローラを収容する。コントローラはコントローラ内に格納されている計画された噴霧時間に基づいてポンプを作動することもできる。コントローラはポンプを手動アクチュエータが作動したとき作動することもできる。一つの実施形態においては、ノズルアセンブリに流入し、ノズルから流れ出る流体によってノズルの回転がもたらされる。
【0016】
本発明の長所は以下の説明から明らかである。この説明において付属の図面が参照されるが、これは本発明の一部を構成し、図面には本発明の例示的形態が解説のために示される。これら例示的形態によって本発明の範囲が制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明を制限しない実施形態による自動スプレイアセンブリの概略図である。
【図2】本発明による自動スプレイアセンブリのもう一つの実施形態の右正面斜視図である。
【図3】図2のスプレイアセンブリの正面図である。
【図4】図2のスプレイアセンブリの右背面斜視図である。
【図5】本発明による自動スプレイアセンブリのもう一つの実施形態の斜視図である。
【図6】図2〜4の自動スプレイアセンブリと共に使用されるノズルアセンブリの断面図である。
【図7】本発明に従うもう一つの自動スプレイの拡大した斜視図である。
【図8】図7の自動スプレイのモータと、ポンプと、(上側ギヤーケースセクションが除去された)ギヤーボックスアセンブリの斜視図である。
【図9】図8の線9−9に沿って切断された断面図である。
【図10】図8の線10−10に沿って切断された断面図である。
【図11】本発明による自動スプレイアと共に用いるのに適する通気孔バルブの断面図である。
【図12】図8の便器洗浄装置に対する一例としての動作方法の工程の機能流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の説明においては図の類似の参照符号が類似のパーツを示すために用いられる。
【0019】
図1は一例としての自動スプレイセンブリの概略図である。図示されているように、幾つかの実施形態においては、自動スプレイセンブリ10は、ノズルアセンブリ20と、ポンプアセンブリ30と、流体リザーバ40を含む。一般には、例えば、ノズルアセンブリ20、あるいはノズルアセンブリ20およびポンプアセンブリ30のような自動スプレイセンブリ10の一部がは、自動スプレイセンブリ10が、例えば、便器のよなエンクロージャおよび/またはエンクロージャの一部分に取付けられ、ノズルアセンブリ20からのある量の流体の分注を開始するように作動されるように、取付け構造とともに提供される。
【0020】
幾つかの実施形態においては、ノズルアセンブリ20は、ノズル22と、作動センサ24と、取付け構造26を含む。一般には、ノズルアセンブリ20は取付け構造26を介して便器の内側、例えば、便器の上側の縁の直下に固定して取付けされるような寸法と形状にされる。一例としての設計が米国意匠特許第D591,824号において説明されている。一つの実施形態においては、ノズルアセンブリ20は取付けられたとき、ノズル22からの分注された流体が実質的に便器の内壁全体をカバーするように構成される。これとの関連で、ノズル22は、ノズルアセンブリ20上で、ノズルアセンブリ20内に入り、ノズル20から流れ出る流体の力によってノズル22の回転が起こるように構成される。代わりとして、ノズル22の回転はモータにて駆動しても良い。もう一つの代わりとして、ノズル22は固定し、ノズル22を実質的に便器の内壁全体をカバーするスプレイパターンを供給するように構成することもできる。
【0021】
一つの実施形態においては、ノズル22はさらにノズル22から分注された流体が便器の上面によって定義される平面の上に通過することを阻止するように構成される。このように制御された供給は、例えば、ノズル22のスプレイパターンを適当に構成することによって、および/または偏向シールド25(図6参照)を追加することによって達成される。驚くことに、偏向シールド25(図6参照)を使用することによってノズル22から出る流れが層流となる利益が得られることが発見された。幾つかの実施形態においては、ノズル22は流体の供給を制御するのに適当な任意のタイプのノズル、例えば、ファンノズルとされる。
【0022】
ノズルアセンブリ20はさらに作動センサ24を含む。一般には、作動センサ24は自動スプレイアセンブリ10の選択的な作動が可能な任意の検出装置から構成される。例えば、一つの実施形態においては、作動センサ24は赤外線(IR)センサから構成される。知られているように、IRセンサは、人がトイレに腰掛けたとき、あるいはトイレから立ち上がったときなどに、便器内で起こるような光の輝度の所定の変化が起こるとこのような駆動信号を発する。もう一つの実施形態として、センサ24は、トイレに腰掛けた力を検知するようにノズルアセンブリ20上に配置された圧力センサから構成される。代わりに、任意のタイプの適当なセンサを採用してもよい。
【0023】
幾つかの実施形態においては、ポンプアセンブリ30はノズルアセンブリ20にノズルアセンブリ20とポンプアセンブリ30の両方が便器内に来るように結合される。代わりに、ポンプアセンブリ30は流体リザーバ40にポンプアセンブリ30と流体リザーバ40が統一された構造体を構成するように結合しても良い。さらなる代わりとして、ポンプアセンブリ30は独立型構造としても良い。
【0024】
ポンプアセンブリ30は、ポンプ32と、モータ34と、電源36と、通気孔システム38と、制御回路39を含む。自動スプレイアセンブリ10のコンポーネント間で流体が流れるのを助けるために、幾つかの実施形態においては、ポンプアセンブリ30はさらに一つまたは複数の流路を含む。例えば、ポンプアセンブリ30はノズル22とポンプ32の出口との間の流体の繋がり提供する第1の流路31と、流体リザーバ40とポンプ32の入口との間の流体の繋がり提供するための第2の流路33と、通気孔システム38と流体リザーバ40との間の流体の繋がり提供するための第3の流路35を含む。
【0025】
ポンプ32は任意の従来のポンプ、例えば、ピストンポンプ、ギヤーポンプ、ぜん動ポンプ、二連式往復ポンプ等であり得る。一つの実施形態においては、ギヤーボックスアセンブリのコンポーネントはモータ34によって駆動され、ポンプ32を駆動する。一般には、ポンプ32の動作によって、流体が流体リザーバ40から通路33を通って吸い込まれ、通路31を通ってノズルアセンブリ20へと供給される。もう一つのやり方として、本発明の装置10の幾つかの実施形態においては、ポンプ32は用いられない。このような実施形態においては、代わりに圧力流体リザーバ40が提供される。
【0026】
モータ34は直流モータからなる。代わりとして、ポンプ32を駆動するために任意の適当なモータを採用しても良い。一つの実施形態においては、モータ34はギヤーボックスアセンブリの一つあるいは複数のコンポーネントに動作可能に接続された回転ドライブシャフトを含み、ギヤーボックスアセンブリはモータ34の動作によってポンプ32が駆動されるようにポンプ32に結合され、ポンプは流体を流体リザーバ40からノズルアセンブリ20へと吸い込む。代わりとして、ポンプ32とモータ34との間に任意の適当なリンク装置を提供してもよい。
【0027】
幾つかの実施形態においては、通気孔システム38はバルブを含み、これは流体リザーバ40から液体が汲み出されたときに発生する負の圧力によって開き、負の圧力が緩和するように、流体リザーバ内の圧力が十分に等しくなったときに閉じるように構成される。幾つかの実施形態においては、通気孔システムはアクチュエータにて補助されるバルブを含む。代わりとして、流体リザーバ内に空気を吸入するために適する任意の他のタイプのバルブ、例えば、チェック・ボールバルブ、ダックビルバルブ等を用いてもよい。
【0028】
幾つかの実施形態においては、制御回路39がポンプアセンブリ30内に収容される。制御回路39は、集積回路基板と、スピーカと、LEDと、例えば、プッシュボタンアクチュエータに結合された作動スイッチのいずれかまたは全てを含む。制御回路39は、モータ34および作動センサ24と電子的に繋がる。制御回路39はさらに、例えば、バッテリー区画内のバッテリー端子を介して電源に電気的に結合される。
【0029】
一つの実施形態においては、制御回路39は、例えば、自動スプレイアセンブリ10の作動を遅延させるためにタイミング回路を含む。他の実施形態においては、持続放出作動もしくは設定又は選択された時間による作動が、適当にプログラムされたまたはプログラ可能なタイマあるいは持続放出装置によって提供され、幾つかの実施形態においては、作動は遠隔から制御される。
【0030】
一つの実施形態においては、電源36は、DC電源、例えば、一つまたは複数のバッテリー区画内に格納された一つまたは複数のバッテリーから構成される。一つの実施形態においては、これらバッテリー区画は隔離されたまたは分離されたバッテリー区画から構成され、これらはポンプ32およびモータ34から離して概ね下方に配置される。これらバッテリー区画はポンプアセンブリ30の外側からアクセスでき、ユーザがバッテリー区画にアクセスすることを可能にする取り外し可能なバッテリーカバーを含む。一つの実施形態においては、電源は二つのAAバッテリーから構成される。代わりとして、任意のタイプの任意の数のバッテリーを採用してもよい。
【0031】
幾つかの実施形態においては、流体リザーバ40は、ノズルアセンブリ20から離れた、またはノズルアセンブリ20およびポンプアセンブリ30の両方から離れた位置に配置される。一つの実施形態においては、流体リザーバ40は、流体リザーバを便器および/またはトイレタンクの外側に取付けることを可能にする取付け構造を含む。代わりとして、流体リザーバ40はトイレのすぐ近くの平面上、例えば、トイレの床上に立つように構成してもよい。
【0032】
幾つかの実施形態においては、ユーザが便器の内側壁に洗浄液を噴霧しようと思うときは、ユーザは単にスプレイ10の前面のところのプッシュボタン式の起動スイッチを押す。これによってタイミング回路に、噴霧を所定の時間だけ遅延させるためのカウントダウンを開始させるように信号を送る。こうすることでユーザはモータ32が作動される前にトイレから立ち上がる時間が与えられる。初めにこのスイッチが押されたとき、さらにスピーカにパルストーンが送られ、LEDがフラッシュされ、ユーザにスプレイの動作が迫っていることが警告される。
【0033】
他の実施形態においては、スプレイ10は、作動センサ24から起動信号を受信すると自動的に作動する。例えば、ユーザがトイレから立ち上がったとき、水洗またはユーザがトイレの使用を終えたことを示す他の信号が検出されると、作動センサは制御回路39に信号を送る。これによってタイミング回路に噴霧を所定の時間だけ遅延させるカウントダウンを始めるように信号を送る。加えて、これによってユーザにスプレイの動作が差し迫っていることを警告するために、スピーカにパルストーンが送られ、LEDがフラッシュする。
【0034】
幾つかの実施形態においては、ユーザによってキャンセルされない限り、噴霧サイクルはカウントダウンが終了すると自動的に開始する。するとポンプのコンポーネントを同時に駆動するモータ34が作動し、ポンプは流体リザーバ40から液体を通路31へと吸い込む。このためにボトル内の洗剤のレベルが下がり、ボトル内に負の圧力が生成され、これによって通気孔システム38が開放され、流体リザーバ40が吸引され、その噴霧サイクルの最中に、流体リザーバ40から液体がさらに汲み出される。
【0035】
モータは、作動した状態を、タイマによって自動的に始動され、タイミング回路によって遂行される第2のカウントダウンが終了するまで継続する。第2のカウントダウンが終了した時点でモータは停止し、ポンプ32は停止する。
【0036】
図2〜4は幾つかの実施形態による代わりの自動流体スプレイ110を示す。図示されるように、代わりの自動流体スプレイ110はノズルアセンブリ120と、ポンプアセンブリ130と、流体リザーバ140を含む。ノズルアセンブリ120は回転ノズル122と取付け構造体126を含む。ノズルアセンブリ120は回転ノズル122を図2の矢印Rの方向に旋回させるためのピボットピン124を含くむ。示されるように、ノズルアセンブリ120は取付け構造体126を介して便器の上側の縁上にノズル122が便器の内側に来るように固定して取付けられるように構成される。ノズルアセンブリ120は、流路131を経由してポンプアセンブリ130と流体が連通した状態にある。
【0037】
ポンプアセンブリ130は流体リザーバ140にポンプアセンブリ130と流体リザーバ140が統一された構造体を構成するように結合される。幾つかの実施形態においては、この統一された構造体は取付け構造150を介して便器および/またはトイレタンク(図示なし)に取付けられる。代わりとして、この統一された構造体は、この統一された構造体をトイレのすぐ近くの床上に置くことを助けるための移動可能な床スタンド160を含でも良い。
【0038】
図5は幾つかの実施形態に従うもう一つの代わりの自動流体スプレイ210を示す。図示されるように、自動流体スプレイ210は、ノズルアセンブリ220と、ハウジング235内のポンプアセンブリと、流体リザーバ240を含む。ノズルアセンブリ220は回転ノズル222と取付け構造体226を含む。図示されるように、ノズルアセンブリ220は、取付け構造体226を介して、便器250の上側の縁249上に、ノズル222が便器250の内側に来るように固定して取付けられるように構成される。ノズルアセンブリ220は、流路231を経由してポンプアセンブリと流体が連通した状態にある。ハウジング235は、流体リザーバ240に、ハウジング235と流体リザーバ140が統一された構造体を構成するように結合される。この統一された構造体は、取付け構造体226を介して便器250および/またはトイレタンク(図示なし)に取付けられる。図2〜4の取付け構造体126も便器250上に取付け構造体226と類似のやり方で取付けられる。取付け構造体226の上部は、ユーザが便座に座っているときと、ユーザが便座から立ち上がったときを検知する圧力センサ252を含んでも良い。
【0039】
偏向シールドの使用
本発明を限定しない幾つかの実施形態においては、本発明のスプレイ装置は、偏向シールドまたは他の偏向面を使用して装置からの液体/流体の方向を定めることでスプレイパターンを得る。図6はノズルアセンブリ20の一つの例示的な実施形態を示す。ノズルアセンブリ20は偏向シールド25を含み、これは第1の流路31からノズルアセンブリ20に供給される流体55を、一つまたは複数の方向に一つのコヒーレントな層流56としてノズル20に向け、さらに便器(図示なし)の内側の面または他のエンクロージャ(図示なし)に向かわせる。
【0040】
理論に制限されることを意図するものではないが、結果として偏向シールド25からの層流が得られ、これがエンクロージャの内側の面に向けられる。こうしてエンクロージャの内側の面に層流を向けるやり方では、液体を単に開口部から圧出するやり方と比較して、結果として極端に細かな粒子ではない粒子を有する噴霧が得られる。驚くことに、本発明者によって発見されたのであるが、比較的細かな粒子の噴霧は、このような粒子がしばしば望ましくない変動受けるために自動トイレ洗浄の目的のためには適当ではない。つまり、このような細かな粒子は芳香剤を供給するためには適するが、洗剤成分をエンクロージャ(例えば便器)の内側の面に供給するためにはあまり適当ではない。
【0041】
さらに、乱流をエンクロージャに向けるやり方では、乱流とエンクロージャの表面とが接触したときに、結果としてはねかえしが形成される。層流の場合は、はねかえしが少量しか形成されないが、このはねかえしが生産者/製造業者にとって追加の問題となる。
【0042】
もう一つの実施形態においては、複数の偏向シールド25が、軸が第1の流路31の中心縦軸と平行になるように配置される。この配置または構造によると、コヒーレントな流れまたは層流を得ることができ、乱流を低減することができるが、ノズルアセンブリ20からのコヒーレントな流れまたは層流を得るために任意の他の乱流を低減するための構造または方法を採用することもでき、これには、例えば、星形のチャンバ、材料の積み重ねあるいは束、発泡栓、造形チャンバまたはチャンバ壁が含まれる。コヒーレントな流れまたは層流を形成するやり方では、さらに流体または液体を効果的および効率的に供給できる距離を延長することが可能となる。
【0043】
モータの使用
ノズルの回転が流体の流れによってもたらされるような独特なシステムが存在する。このようなシステムの非限定的な例が米国特許第5,024,382号に記載されている。このようなシステムは高圧噴霧用途に適することが知られている。このようなシステムにおいては、回転の速度が流速および他のフロー特性に大きく影響するように見える。どちらかというと流体および/または成分を噴霧および供給することだけが決定的に重要な意味を持つシステムとは対照的に、エンクロージャの表面に堆積される製品や成分の堆積と堆積量のレベルを制御するためには、スプレイノズルの回転特性を制御することが必要となることが発見された。これは便器のようなエンクロージャの内側の面に洗浄成分を供給するための装置には、最適な適用範囲の量というものが有効な洗浄のためには必要となるために特に重要である。
【0044】
ノズルアセンブリに回転を与えるためには、適当なモータを用いてもよい。ノズルアセンブリなどの回転の速度を制御するためには、適当な手段を用いてもよい。
【0045】
ユーザの検出
幾つかの実施形態においては、本発明はユーザの存在を検出するための一つまたは複数のセンサを含む。洗面所において用いるための幾つかのフレッシュニングシステムは、フレッシュニング成分または芳香剤等を分注するためのトリガとしてユーザの存在を検出する。一例としてのシステムは、S.C.Johnson&Son,Co. (Racine,WI)にて生産されるSense N’ Spray装置である。しかし、このようなシステムは本発明の自動トイレ洗浄装置には適当ではないことが発見された。ユーザがいるときに成分をどんどん分注する過程は、本発明においては成分および/または芳香剤をユーザに噴霧することは望ましくないためである。
【0046】
本発明は一つの実施形態を提供することで、このような予期されない問題を解決し、この実施形態はセンサシステムを含み、本発明の装置内の制御ユニットにフィードバックを提供し、このために、この装置は、ユーザが付近にいることが検出されたときは、そして他の幾つかの実施形態においては、ユーザが便器に座っているとき、あるいは便器を使用していることが検出されたときには成分を放出させることはない。
【0047】
この装置からの流体または成分の偶発的なまたは望ましくない放出を阻止するためのセンサは、近接センサ、光センサ、音響センサ、圧力センサ、振動センサ、モーションセンサ、およびこれらの組合せから選択される。本発明の一つの変形においては、容器から流体を供給するための手段はポンプであり、この装置はさらにこのポンプとセンサおよび電源と電気的に繋がる制御システムを含み、この制御システムは、格納プログラムを実行することで、ポンプが流体を容器から流体導管を通って流体供給装置へと供給するサイクルを始動させる。エンクロージャは便器であり得、センサは水洗センサであり得、制御回路は格納プログラムを実行することで、水洗センサが水洗を検出した後に、このサイクルを始動させる。この制御回路はタイマ回路を含み、このサイクルを、水洗の後、セットされた時間が来たときに自動的に始動させる。
【0048】
図7〜11には、本発明によるもう一つの自動スプレイ610の例示的実施形態が示されている。自動スプレイ610は液体を自動スプレイ610の流路231に供給するのに特に適する。
【0049】
図7において、自動スプレイ610はボトル616を含むが、これは雄ネジ山618を備える中空ネック617と移動可能な床スタンド614を有する。ボトル616は、硬い表面、例えば、便器の壁を洗浄および/またはフレッシングおよび/または殺菌するための液体を入れるのに適する。ボトル616にはネック617にねじ込まれるクロージャ(図示なし)が付けされる。このクロージャはボトル616内に入れられた液体をボトル616がスプレイ610内に取り付けられるまで保存する。ボトル616は典型的には適当なポリマー材、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはテレフタル酸ポリエチレンから形成される。ネジ山はいわゆる「従来の」ネジ山であっても、いわゆる「ビヨネット」タイプのネジ山であっても良い。
【0050】
図7において、自動スプレイ610は、下側壁623と下側壁623から上向きに延びる外側壁624とを備える下側ハウジングセクション622を含む。下側ハウジング部622はスプレイ610に対するエネルギー源としてのバッテリーを入れるため、上向きに延びる中空のバッテリー区画625a、625bを含む。任意のタイプの任意の数のバッテリーを採用してもよい。取り外し可能なカバー626はユーザが放電したバッテリーを交換することができるように、バッテリー区画625a、625bへのアクセスを提供する。下側ハウジング部622の下側壁623にカバー626が、適当な締め具、例えば、ネジによって固定され、O−リング627a、627bはカバー626と下側ハウジング部622の下側壁623との間の防水密封を与える。下側ハウジング部622はポリマー材、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレンから形成することができる。図7に示されるように、スプレイ610はさらに上側ハウジング部235(図5にも示されている)も含むが、これはポリマー材、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレンから形成される。上側ハウジング部235は下側ハウジング部622と噛み合う。
【0051】
スプレイ610はさらに、外側壁631と、上側壁632と、上側壁632の反対側の開放端633とを有するボトル結合器630を含む。外側壁631と上側壁632はボトル結合器630内に概ね円筒形の内側空間を形成する。ボトル結合器630は第1の管状導管635および第2の管状導管636を含む。第1の管状導管635はボトル結合器630内のこの内側空間と流体的に繋がる流路を形成する。第2の導管636はボトル結合器630内の内側区間と流体的に繋がる通気路を形成する。ボトル結合器630は下側ハウジング部622の下側壁623内の穴に取付けられる。ボトル結合器630の外側壁631の内側の面は、ボトル616のネック617がボトル結合器630の内側空間内にねじ込まれたときに、ボトル616のネック617の雄ネジ山618とはまり合うような寸法にされる。オプションとして、ボトル結合器630はボトル616に設けられるディップチューブとはまり合うようにしても良い。
【0052】
図7および11に移り、スプレイ610はさらに大気からボトル616を通気するためのアクチュエータにて支援されるチェックバルブ640を含む。空気によってスプレイのポンプ内に汲み込まれた液体の容積が補充され、ボトル616が潰れてしまうことが回避される。チェックバルブ640は、チェックバルブ640の内側空間643を形成する外側壁642を有するバルブハウジング641を含む。第1の導管644は内側空間643内への空気流路を与える。チェックバルブ640は開放端645と、この開放端645に押し入れられる概ねじょうご状の端を備える第2の導管646を有する。第2の導管646のこのじょうご状の端には環状のバルブシート647が設けられる。チェックバルブ640は、チェックバルブ640が図11に示される通常閉じられている位置にあるとき、この環状のバルブシート647と向き合うフレキシブルな環状バルブシール648を含む。チェックバルブ640は、バルブシール648を通常閉じられている位置に保持するために、傘状のバルブエレメント650をバルブシール648に対してバイアスさせる螺旋状の圧縮バネ649を含む。チェックバルブ640の一例としての形態においては、バルブシール648は弾性材から形成され、バネはカーボンまたはステンレス鋼から形成され、チェックバルブ640の残りのコンポーネントは、ポリマー材、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレンから形成れる。
【0053】
チェックバルブ640の第1の導管644は、ボトル結合器630の第2の導管636内に、第1の導管644がボトル結合器630内の内側空間およびボトル結合器630に取付けられたボトル616と流体的に繋がるようにはめ込まれる。ボトル616から液体が吸い込まれたときに、ボトル616内に負の圧力が発生する。この負の圧力は、バネ649のバイアス力および/または環状バルブシート647に対する環状バルブシール648のシーリング力に打ち勝ち、このために大気が環状バルブシール648と環状バルブシート647との間に流入し、さらにチェックバルブ640の内側空間643、第1の導管644、ボトル結合器630の内側空間、そしてボトル616へと流入し、通気する。
【0054】
幾つかのケースにおいては、ボトル616内で使用される流体はアンブレラバルブエレメント650上に粘性の残留物を残し、このためバルブ動作の不調和を起こし、ボトル616内に空気が正常に流れることが阻害される。例えば、粘性の残留物のためにアンブレラバルブエレメント650が開位置に粘着されて漏れが生じたり、および/または閉位置に粘着されて流体あるいは空気の通過が阻害されたりする。この粘性の残留物は、例えば、アンブレラバルブエレメント650とバルブ640内に漏れ出したボトル616からの流体とが直接に触れることによって、あるいは流体リザーバ内の流体からの蒸気と触れることによって生じる。
【0055】
バルブ640はさらにメカニカルアクチュエータ、例えば、メカニカルタブ、ロッドまたはレバー等を含み、これによってバルブ640が開かれ、または開く動作を始動される。メカニカルアクチュエータを用いていったんバルブ640を開く動作が開始されると、流体リザーバによって生成された真空によってバルブ640は開いた位置に維持され、またはバルブ640を開く動作が継続され、このために空気が第2の導管646から第1の導管644へと流れる。メカニカルアクチュエータは、一つの実施形態においては、通常は第2の導管646に近いプッシュロッド651(図11参照)である。プッシュロッド651の通常位置においては、一端がバルブ640の第2の導管646から突き出ている。一つの実施形態においては、プッシュロッド651はスプレイ610のソレノイドによって作動される。ソレノイドの作動によって、プッシュロッド651はアンブレラバルブエレメント650と接触する。プッシュロッド651とアンブレラバルブエレメント650との接触によって、アンブレラバルブエレメント650がバルブシート647から離れる、または離れる動作を開始させる。ボトル615内に生成される結果として真空によって、アンブレラバルブエレメント650はバルブシート647から離れた状態に留まり、または離れた状態になることを継続し、こうしてバルブ640が開かれる。
【0056】
図7、9および10に移り、スプレイ610はさらにポンプ670を含む。示されるポンプ670はピストンポンプであるが、他のタイプのポンプ、例えば、ダイヤフラムポンプ、ぜん動ポンプ、またはギヤーポンプをスプレイ610内に用いることもできる。ポンプ670は、入口導管672と、開放端674と、出口導管675とを有するポンプハウジング671を含む。入口導管672の上流に一方向チェックバルブが設けられる。この一方向チェックバルブは液体が入口導管672から離れる方向に流れるのを阻止し、このためにポンプは呼び水が入った状態に留まり、液体がボトル616内に逆流するのが阻止される。中空チューブ653によってボトル結合器630の第1の管状導管635とポンプ670の入口導管672とが流体が連通した状態にある。図9および10に示されるようにポンプハウジング671内にポンプシリンダ677が配置される。ポンプシリンダ677内でピストン679が往復し、ピストンシール680によってポンプ670が動作している際のポンプシリンダ677の内側の面に対する密封フィットが確保される。カバー681はポンプ670の開放端674をO−リング682と共に閉じ、液体密封を確保する。ポンプ670はポンプ駆動シャフト685を含むが、これは下方に延びるピン687を備える偏心器686を有する。ポンプ670はさらにプッシュロッド689を含み、これは開口691を備える長だ円形の端690と、この長だ円形の端690をピストン679に接続するステム692とを有する。
【0057】
図7および8に示されるように、ポンプ670は単一のドライブシャフト695を有する直流モータ694を有する。適当な配線(図示なし)によってモータ694はコントローラと電気的に繋がれる。配線(図示なし)によってさらにバッテリー区画625a、625b内のバッテリーがこのコントローラと電気的に繋がれる。配線(図示なし)によってさらにアクチュエータボタン659がこのコントローラと電気的に繋がれる。このコントローラの機能について以下に説明する。
【0058】
図7および8において、スプレイ610はさらにモータ694からの機械的な力をポンプ670に伝達するためのギヤーボックスアセンブリ701を含む。ギヤーボックスアセンブリ701は下側ケースセクション702と、はめ込み上側ケース部703を有するケースを含む。このケース内にギヤードライブトレイン705が収容される。図8に示されるように、ギヤードライブトレイン705は、モータ694のドライブシャフト695に結合されたピニオンギヤー707を含む。ギヤー709a、709b、709c、709d、709e、および709fはピニオンギヤー707の回転をドライブギヤー711に伝達する。ギヤードライブトレイン705はさらにシャフト714に結合されたポンプドライブギヤー713を含む。ギヤー715a、715bはドライブギヤー711からの回転をポンプドライブギャー713に伝達する。中空チューブ718(図9参照)は流路231とポンプ670の出口導管675とを接続し、流路231とポンプ670とを流体が連通した状態にする。ドライブギヤー711はさらにノズル222を回転させるための適当なリンク装置に結合される。
【0059】
ギヤーボックスアセンブリ701は異なる数のギヤーをメッシュ関係に含むことができ、これらギヤーに心軸が動作可能に接続される。ギヤーボックスアセンブリ701はモータ694のドライブシャフト695の回転運動をポンプ670に伝達するリンク装置を与える。図8には適当なギヤー/心軸構成の一例が示されるが、モータドライブシャフト695の運動を自動スプレイ610のコンポーネントに伝達するための任意の他の適当なギヤーおよびリンク装置を提供することができる。
【0060】
自動スプレイ610の構造の説明を終え、スプレイ610を通じての液体流路の説明に移る。ポンプ670が作動すると、ボトル616から液体は(提供されている場合はディップチューブを通って)上方に、ネック617を通って、ボトル結合器630の内側空間へと流れ、その後、第1の管状導管635へと流れる。第1の管状導管635から出た液体は中空のチューブ653を通り、一方向チェックバルブを通過し、ポンプ670の入口導管672内へと流れる。図10に示されるように、プッシュロッド689および取り付けられたピストン679は、実線にて示される位置から破線にて示される位置との間を往復する。プッシュロッド689および取り付けられたピストン679が破線にて示される位置から実線にて示される位置へと移動すると、液体はポンプシリンダ677内へと引き込まれる(図9の上向きの矢印と上の右向きの矢印がこれを示す)。プッシュロッド689および取り付けられたピストン679が図10の実線にて示される位置から破線にて示される位置に移動すると、液体はポンプシリンダ677から追いやられる(図9の下側の右向きの矢印がこれを示す)。液体は次にポンプ670の出口導管675を通った後に中空チューブ718に入る。チューブ718を通過した後に、液体は流路231に入る。液体は流路231内を流れ、次に、ノズルアセンブリ220内に入り、こうして液体がスプレイ610から便器250の壁に噴霧される。
【0061】
自動スプレイ610のコンポーネントおよび流路の説明を終えて、次にスプレイ610の動作についてさらに説明する。図12の機能流れ図に示されるように、第1のステップ400において、ユーザはバッテリーをバッテリー区画625a、625b内に挿入する。バッテリー区画およびこれらのコントローラへの配線は当業者において周知であり、従ってここでは詳細には説明しない。第2のステップ402において、ボトル616が下側ハウジング部622内に取り付けられ、こうしてバッテリーからコントローラに電力を供給するための回路が完結される。この結果、全てのコントローラシステムのカウンタおよび故障状態がリセットされ、LEDがフラッシュして、ユーザにスプレイ610が正常にパワーアップされたことを知らせる。LEDはその後オンに留まる。
【0062】
ソフトウェアルーチンはその後ステップ406に進む。スプレイ610はポンプ670が動作してないときは平均バッテリー電圧が低い閾値電圧に達するまで機能する筈である。ステップ406において、コントローラは利用可能なバッテリー電圧をチェックする。もしバッテリー電圧が所定の値より低いときは、ステップ408においてコントローラのマイクロプロセッサが止まる前に低電圧停止が起こる。ステップ408において、LEDがオフし、パワーダウンシーケンスが行われる。もしバッテリー電圧が所定の値以上であるときは、ルーチンはステップ410に進む。
【0063】
ステップ410において、コントローラは、アクチュエータボタン659が押されることによる任意の手動サイクルリクエストに応答する。もし、アクチュエータボタン659が押されたときは、ルーチンはステップ412に進む。手動サイクルにおいては、アクチュエータボタン659が押され、離された5秒後に、センサ24によって便器の上あるいは付近に物体(例えば、人やペット)が検出されないことを条件に、洗浄液が分注される。ステップ412において、アクチュエータボタン659が押された後にLEDがフラッシュし、コントローラはセンサ24を4.5秒間無視する(これによって人がアクチュエータボタン659を押した後にそのエリアから立ち去ることを可能にする)。ステップ414において、コントローラはセンサ24のセンシング回路から信号を受信する。コントローラによってセンサ24から便器の付近に物体が存在することを示す信号が受信されないときは、ルーチンはステップ416に進み、ここでコントローラは電流をモータ694に、上述のように便器の内側の面に分注されるべき流体をノズルアセンブリ220に供給するために送る。コントローラは、便器の内側表面に分注されることを要求される流体の量に依存して選択される任意の時間だけ、モータ694に電流を供給する。ポンピング時間の一つの非制限的な例は、1秒であり、その後ルーチンはステップ418へと進む。もし、ステップ414においてコントローラによってセンサ24から便器250付近に物体が存在することを示す信号が受信されたときは、ルーチンはステップ418に進み、ここでコントローラは電流をモータ694に供給することを差し控える。ステップ418の後、ルーチンはステップ406に戻る。
【0064】
ステップ406においてバッテリー電圧は低くないことが示され、ステップ410においてアクチュエータボタン659を押すことによる手動サイクルリクエストは無かったことを示された場合は、ルーチンはステップ422に進む。ステップ422において、コントローラは、ユーザが便器のエリアに入り、その後、便器のエリアから出たかどうかを調べるためにセンサ24をチェックする。もし、出たことが確認されないときは、ルーチンはステップ406に戻る。
【0065】
もし、ユーザが便器のエリアから出たときは、ステップ426において、コントローラは自動分注が行われるべきことを示し、ルーチンはステップ428に進む。ステップ428の際にも、コントローラはステップ430を遂行し、コントローラはセンサ24からの信号を監視する。もし、センサ24からの信号が便器の付近に物体が存在することを示すときは、ルーチンはステップ406に戻る。センサ24からの信号によって便器付近の物体の存在を示さないときは、コントローラは、上述のように便器の内側の面に分注されるように、流体をノズルアセンブリ220に供給するために電流がモータ694に供給されるステップ432を処理する。ルーチンはステップ406に戻る。
【0066】
一つの代わりの制御プログラムにおいては、ステップ422は除去され、ステップ426において、全ての制御システムのカウンタおよび故障状態がリセットされたときに開始された自動放出タイマの時間カウントをチェックする。もし、自動放出タイマの時間カウントが、自動分注はまだ起こるべきではないことを示すときは、ルーチンはステップ406に戻る。自動放出タイマの時間カウントが、自動分注が起こるべきであること(例えば、8時間毎の分注期間に到達したこと)を示す場合は、このルーチンはステップ428に進む。ステップ428の際にも、コントローラはステップ430を遂行し、コントローラはセンサ24からの信号を監視する。もしセンサ24からの信号によって便器付近の物体の存在が示されるときは、ルーチンはステップ406に戻る。センサからの信号によって便器付近の物体の存在が示されない場合は、コントローラはステップ432に進み、ここでモータ694に電流が供給され、上述のように、便器の内側の面に分注されるべき流体がノズルアセンブリ220に供給される。ステップ432において、そのポンピング期間が終了してから8時間後に行われる第2の自動放出に合わせてタイマが再開される。ルーチンはステップ406に戻る。
【0067】
本発明の自動スプレイおよびそのコンポーネントを形成するための締め付け部品、組み込み部品、取り付け部品、または接続部品との関連で、本発明の幾つかの実施形態によると、特に説明されてない限り、これらには従来の締め付け具、例えば、ねじ山、ねじ山付きのコネクタ、スナップリング、戻り止め装置、クランプ、ピン等が含まれる。さらにコンポーネントは、必要に応じて、接着剤、膠、溶接、超音波溶接、摩擦取り付け、またはデフォーメーションで接続することもでき、さらに適当な液体および/または空気密封シールまたはシーリング装置を用いることもできる。本発明による任意の電子部分には、従来の市販の電子コンポーネント、コネクタおよび装置、例えば、適当な配線、コネクタ、印刷回路基板、マイクロチップ、センサ、入力、出力等を用いることができる。本発明の電気的および他のコンポーネントは、例えば、腐食、漏れ、汚染等を防止または最小限に抑えるために、環境上または分注要件(例えば、分注の場所、分注される物質等)に基づいて、一つまたは複数の水室および/または流体密封チャンバ、コーティングまたは構造内に、隔離され、収容され、および/または密封される。特に開示または教示されてない限り、本発明および/またはその部品を製造するための材料は、適当な材料、例えば、金属、金属合金、セラミック、プラスチック等から選択され、鋳造、加圧成形、押出し、成型、機械加工を含む適当な製造または生産方法を用いることができる。
【0068】
上の説明では、本発明の実施形態が図解および説明の目的で示された。これらは網羅的なものでも、本発明を開示されるそっくりそのままの形態に制限することを意図するものでもない。上述の教示から明らかにさまざまな修正またはバリエーションが可能である。これら実施形態は、本発明の原理および実際の活用を最も良く解説できるように、そして当業者が本発明を、様々な実施形態にて、および考慮される特定の用途に合うような様々な修正で利用できるように選択および説明されたものである。これら全ての修正およびバリエーションは本発明の範囲内に入るものであり、本発明の範囲は添付のクレームによってそれらが公正さの面、法的な面、均等物の面から認められる幅によって解釈されたとき決定される。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明はエンクロージャ、例えば、便器等の壁を自動的に噴霧するためのスプレイを提供する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンクロージャの壁の内側の面に流体を噴霧するための装置であって、
前記装置は、
前記流体用のリザーバと、
流体がエンクロージャの壁の内側の面に噴霧され、流路内の流体の向きを定めるノズルを含み、前記流路内の流体と接触し、向きを変えるような大きさを示す偏向シールドを含み、前記ノズルを前記エンクロージャの壁の前記内側の面付近に取り付けるための取付け構造体を含むノズルアセンブリと、
前記流体リザーバおよび前記ノズルと流体が連通した状態の流体導管と、
ポンプアセンブリが作動したときに、前記流体リザーバから前記流体導管を通って前記ノズルへ流体を供給するためのポンプと、
前記ポンプと電気的に繋がり、前記ポンプを作動および停止させるために、格納されたプログラムを実行するコントローラと、を含むことを特徴とするエンクロージャの壁の内側の面に流体を噴霧するための装置。
【請求項2】
前記偏向シールドからの流れは層流であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
手動アクチュエータが作動したときに前記コントローラは前記ポンプを作動することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記ノズルアセンブリに流入し、前記ノズルから流れ出る流体の力は、前記ノズルの回転をもたらすることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記ノズルアセンブリは、前記ノズルの回転をもたらすためのモータをさらに含むことを特徴とする請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記エンクロージャはトイレであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記ノズルから分注される流体は前記トイレの便器の上面によって定義される平面より上は通過しないことを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項8】
エンクロージャの壁の内側の面に流体を噴霧するための装置であって、
前記装置は、
前記流体用のリザーバと、
前記流体がエンクロージャの壁の内側の面に噴霧されるノズルを含み、前記ノズルを前記エンクロージャの壁の前記内側の面付近に取り付けるための取付け構造体を含むノズルアセンブリと、
前記リザーバおよび前記ノズルと流体が連通した状態の流体導管と、
ポンプが作動したとき、前記リザーバから前記流体導管を通って前記ノズルへ流体を供給するためのポンプと、
前記ポンプと電気的に繋がり、前記ポンプを作動および停止させるために、格納されたプログラムを実行するコントローラと、
前記リザーバの内部空間と流体が連通した状態であり、通気前記孔アセンブリはバルブを含み、流体が前記リザーバから抜かれたときに発生する負の圧力によって開かれ、前記流体リザーバ内の圧力が等しくされたときに閉じるバルブを含む通気孔アセンブリと、を含むことを特徴とするエンクロージャの壁の内側の面に流体を噴霧するための装置。
【請求項9】
前記バルブはアクチュエータで支援されるバルブであることを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記コントローラは、前記コントローラ内に格納された計画された噴霧時間に基づいて前記ポンプを作動することを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項11】
前記コントローラは、手動アクチュエータが作動したときに前記ポンプを作動することを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項12】
前記ノズルアセンブリに流入し、前記ノズルから流れ出る流体が、前記ノズルの回転をもたらすことを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項13】
前記ノズルアセンブリは、前記ノズルの回転をもたらすためのモータをさらに含むことを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項14】
前記エンクロージャはトイレであることを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項15】
便器の壁の内側の面に流体を噴霧するための装置であって、
前記装置は、
前記流体用のリザーバと、
前記流体が便器の壁の内側の面に噴霧されるノズルを含み、前記ノズルを前記便器の壁の前記内側の面付近に取り付けるための取付け構造体を含むノズルアセンブリと、
前記リザーバおよび前記ノズルと流体導管と、
ポンプが作動したとき、前記容器から前記流体導管を通って前記ノズルへ流体を供給するためのポンプと、
人が前記トイレから立ち上がったことを検出するためのセンサと、
前記ポンプ、前記センサ、および電源と電気的に繋がるコントローラであって、前記コントローラは格納されたプログラムを実行することで、
(1)人が前記トイレから立ち上がったことを判断するために前記センサからの電気信号を監視し、
(2)前記コントローラが、人が前記トイレから立ち上がったことを判断した場合、前記リザーバから前記流体導管を通って前記ノズルへ流体を供給するために、ポンプサイクル時間だけ前記ポンプを作動するコントローラと、を含むことを特徴とする便器の壁の内側の面に流体を噴霧するための装置。
【請求項16】
前記センサは、光の輝度に所定の変化に応じて、駆動信号を発する赤外線センサであることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項17】
前記センサは、前記トイレに腰掛けた人の力を検出する、前記ノズルアセンブリ上に配置された圧力センサであることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項18】
前記コントローラは、手動アクチュエータが作動したときに、前記ポンプを作動することを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項19】
前記ノズルアセンブリに流入し、前記ノズルから流れ出る流体の力は、前記ノズルの回転をもたらすことを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項20】
前記ノズルアセンブリは、前記ノズルの回転をもたらすためのモータを含むことを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項21】
便器の内側の面に流体を噴霧するための装置であって、
前記装置は、
前記流体用のリザーバと、
流体が便器の内側の面上に噴霧されるノズルを含み、前記ノズルを前記便器の前記内側の面付近に取り付けるための取付け構造体を含むノズルアセンブリと、
ポンプが作動したとき、前記リザーバから前記流体導管を通って前記ノズルへ流体を供給するためのポンプと、
前記ポンプと電気的に繋がり、前記ポンプを作動および停止させるために、格納されたプログラムを実行するコントローラと、を含み、
前記ノズルアセンブリは前記取付け構造体に接続されたハウシングをさらに含み、前記ハウジングは前記ポンプおよび前記コントローラを収容する、ことを特徴とする便器の壁の内側の面に流体を噴霧するための装置。
【請求項22】
前記コントローラは、前記コントローラ内に格納された計画された噴霧時間に基づいて前記ポンプを作動することを特徴とする請求項21記載の装置。
【請求項23】
前記コントローラは、手動アクチュエータが作動したときに前記ポンプを作動することを特徴とする請求項21記載の装置。
【請求項24】
前記ノズルアセンブリに流入し、前記ノズルから流れ出る流体の力は、前記ノズルの回転をもたらすことを特徴とする請求項21記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2011−530662(P2011−530662A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522062(P2011−522062)
【出願日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際出願番号】PCT/US2009/004501
【国際公開番号】WO2010/016909
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】