説明

浄水器

【課題】通水しない場合においてもカートリッジの寿命等を確認できる構造の浄水器を提供すること。
【解決手段】本発明の浄水器1は、通水検出手段と、濾過カートリッジ4と、原水の流路を濾過流路と非濾過流路との間で切換える流路切換え手段8と、原水の流路を検出する流路検出手段と、濾過カートリッジを通る水量を計測する計測手段と、計測結果に基づいて濾過カートリッジが濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、電源手段と、原水の流路および積算値に基づいたカートリッジ寿命の少なくとも一方を含む浄水器の作動状態を表示する電源手段が必要な表示手段10とを備え、表示手段が非通水時にも表示可能に構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄水器に関し、詳細には、浄水器の作動状態を表示する表示手段を備えている浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
中空糸膜等を用いた交換可能なフィルタカートリッジを使った浄水器が知られている。この種の浄水器では、一定量の水を濾過するとフィルタカートリッジを交換する必要があるため、濾過した水の量を積算し、積算値に基づいてフィルタカートリッジの余命を算出し、これを液晶表示装置等の表示手段によって、ユーザに通知している。
【0003】
また、浄水器が、供給された水道水(原水)をフィルタカートリッジで濾過して吐出させる「清水モード」と、供給された原水を濾過することなく直接、吐出させる「原水モード」のどちらのモードとなっているかも、この表示装置に表示される。
【0004】
さらに、上記フィルタカートリッジの余命を算出する手段、液晶表示装置等の電源に使用される電池の余命等もこの液晶表示装置に表示される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2003−39062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の浄水器は、浄水器に原水が供給されない非通水時には液晶表示装置が表示を行わない構成であるため、非通水時に、使用者がカートリッジの寿命を確認できず、カートリッジの交換タイミングを逸してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、通水しない場合においてもカートリッジの寿命等を確認できる構造の浄水器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、
供給された原水を濾過して吐出する浄水器であって、
前記浄水器に原水が供給されているか否かを検出する通水検出手段と、
前記供給された原水を濾過する濾過カートリッジと、
前記供給された原水の流路を、前記濾過カートリッジを経由する濾過流路と前記濾過カートリッジを経由しない非濾過流路との間で切り換える流路切り換え手段と、
前記原水の流路を検出する流路検出手段と、
前記濾過カートリッジを通して流れる水量を計測する計測手段と、
該流量計の計測結果に基づいて前記濾過カートリッジが濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、
前記浄水器の電源となる電源手段と、
前記原水の流路、および前記積算値に基づいたカートリッジ寿命の少なくとも一方を含む浄水器の作動状態を表示する前記電源手段による電力が必要な表示手段と、を備え、
前記表示手段が、前記浄水器に原水が供給されていない非通水時にも表示可能に構成されている、
ことを特徴とする浄水器が提供される。
【0009】
このような構成によれば、浄水器に通水しなくても、カートリッジ使用状況などが表示可能となるので、使用者に必要な情報を確実に提供することができる。特にボタン電池などは、待機電力、自然放電による消耗に気がつかないことが多いため、効果的である。
【0010】
本発明の他の好ましい態様によれば、非通水時に前記表示手段に前記表示を行わせる表示スイッチを更に備えている。
このような構成によれば、非通水状態でも切換スイッチを操作することで、表示手段に表示を行わせることができるので、通水状態以外にもカートリッジの状態等を確認することができ、濾過フィルタの交換を適当な時期に確実に行うことができる。
【0011】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記表示手段が非通水時には通水時とは異なる画面を表示するように構成され、前記異なる画面を、浄水器の状態を示す画面に切り換える表示切り替えスイッチを更に備えている。
【0012】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記切換手段が、人体センサを備え、該人体センサより、前記表示手段に対して出力された信号の有無に供応して、前記表示手段が前記表示を自動的に切り替えを行うものである。
【0013】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記切換手段が、人体センサを備え、該人体センサより、前記表示手段に対して出力された信号の有無に応じて、前記表示手段が前記表示を自動的に行うものである。
このような構成によれば、浄水器の近傍に使用者がいるときにのみ表示手段が作動し、それ以外は作動しないため、電力を節約できる。
【0014】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記表示手段が、液晶装置、LED、有機EL素子の少なくとも1を含む。
このような構成によれば、表示内容をわかりやすく表示することができる。
【0015】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記非通水時において、前記表示手段が、時計、カレンダおよび、キッチンタイマの少なくとも1としての表示も行う。
このような構成によれば、浄水器が主に使用される台所において便利な機能を浄水器に付与することができる。
【0016】
本発明の他の好ましい態様によれば、音声発生装置を備え、前記表示装置の表示内容の一部が、音声でも通知される。
このような態様によれば、カートリッジの交換等を確実に伝達することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、通水しない場合においてもカートリッジの寿命等を確認できる構造の浄水器が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態の浄水器1の構成を説明する。図1は浄水器1の斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿った断面図である。
【0019】
浄水器1は、水道の蛇口等に接続される、いわゆる蛇口直結型の浄水器であり、図1および図2に示されているように、本体ケーシング2と濾過カートリッジ4とを備えている。フィルタカートリッジ4は、本体ケーシング2に流入した水を濾過する中空糸膜、活性炭、ゼオライト、イオン交換繊維、フィルタ、ストレーナー等の濾過材1または2種類以上を収容しており、本体ケーシング2に対し着脱可能すなわち交換可能に構成されている。
これらの濾材は、本体ケーシングに対して固定されていても、着脱可能すなわち交換可能に構成されていてもよいが、着脱可能とすると、後述する、「水滴マーク」のサインに応じて交換することにより、ケーシングを無駄にすることなく再利用できるので好ましい。
【0020】
本体ケーシング2には、原水口6、切り換えレバー8、液晶表示部10等が設けられている。
原水口6は、環状の固定具12を介して水道の蛇口に接続され、水道水を本体ケーシング2内に導入するための開口部である。
【0021】
切り換えレバー8は、浄水器1内に原水の流路を切り換えて、浄水器1内からの吐出モードを、原水口6に流入した水道水をフィルタカートリッジ4で濾過して吐出させる「清水モード」と、原水口6に流入した水道水を濾過することなく吐出させる「原水モード」と、原水をシャワー状に吐出させる「シャワーモード」との間で切り換えるための切り換え手段を構成している。
本実施形態では、本体ケーシング2内を幅方向に水平に延びるシャフト(図示せず)を中心に回動することにより、「清水モード」と「原水モード」と「シャワーモード」の切り換えを行うように構成されている。
【0022】
液晶表示部10は、濾過カートリッジ4が濾過した水の量(すなわちカートリッジの使用状態)、電池の消耗状態等に関する情報を表示する表示装置である。表示部10は、カートリッジが適正な濾過を行える状態を示す清水サインを表示する清水サイン表示部10aと、制御装置を作動させる電池の寿命を表示するバッテリ残量表示部10bと、取付けられている濾過カートリッジ4が今後、濾過可能な水量を示す濾過可能水量表示部10cとを含んでいる。
本実施形態は、濾過可能水量表示部10cには、待ち受け画面として、時計、カレンダ、キッチンタイマ等の画面の少なくとも1つが表示可能に構成されている。待ち受け画面は、これらの画面に限定されるものではなく、通水時に表示する画面と比較して消費電力の低い画面となるような表示(例えば前述の時計、キッチンタイマなど)にすると電池の消耗を抑えることができるので好ましい。
【0023】
また、濾過可能水量表示部10cには、「原水モード」、「シャワーモード」時には、濾過可能な水量に代えて、それぞれ、「原水」、「シャワー」と、現在選択されている吐出モードが表示される。
【0024】
本実施形態の浄水器1では、液晶表示装置、後述する流量センサ等を作動させる電源としてボタン型電池Bが使用される。このボタン型電池は、本体ケーシング2の側面に設けられ、蓋14によって閉鎖された電池収容部16に収容される。
【0025】
図2に示されているように、本体ケーシング2内の原水口6の下流側には、浄水器1に原水が流入している(通水している)か否かを検出するとともに、流入した原水の流量も検出する通水(流量)センサ18が設けられている。
本実施形態では通水センサ18は、羽根車式の流量計も兼ねており、流量を検知することもできる。
【0026】
しかしながら、本実施形態では、通水センサの種類は限定されず、圧力検知式などの流量の測定ができないセンサを採用しても良いが、その場合は、濾過経路の流水量を測定するための別に流量計を設ける必要がある。このような、流量計は、流路切換部の下流に設けるのが好ましい。
通水センサ、または流量センサをフィルタカートリッジの上流に設ける場合には異物による精度低下を防止するため、金網などのストレーナーを設けるのが好ましい。
【0027】
浄水器1は、原水口6に供給された水道水の流路内に配置されたロータ20を備えている。ロータ20は、切り換えレバー8に接続され、切り換えレバー8の動きに連動して流路内での水道水の流路を、フィルタカートリッジ4に向かう流路(濾過流路)とフィルタカートリッジ4を回避する流路(非濾過流路)の間で切り換えるように構成されている。
このロータ20に接続されたロータ押さえ板22には、流路の切り換え状態を検知する切り換え検知センサ24が設けられている。
【0028】
本実施形態の浄水器1は、フィルタカートリッジを新しいフィルタカートリッジに交換したときに、新しいフィルタカートリッジの種別を検出するフィルタカートリッジの種別検出センサ(図示せず)を備えている。
【0029】
浄水器1は、さらに、図示しない制御装置を備えている。制御装置は、マイコン等で構成され、通水(流量)センサ18、切り換え検知センサ24および種別検出センサからの出力信号、ボタン型電池の電圧等の各種情報を受信して処理するとともに、これらの処理結果に基づいて表示装置の表示内容を制御する等の機能を有している。
【0030】
浄水器1に水道水が導入されると、通水(流量)センサ18がこれを検出し、制御装置に、浄水器1に水道水が供給されている旨の信号(通水信号)を送るとともに、供給された水道水の流量を計測し、制御装置の順次、送信する。制御装置は、この信号を受信すると切り換え検知センサ24に信号を送り、流路の切り換え状態を調べる。
【0031】
一方、制御装置は、種別検出センサからの信号に基づいて、新しく取付けられたフィルタカートリッジ4が何リットルの水を濾過可能であるかを検出しておく(例えば1000リットル)。
【0032】
制御装置に記憶されている積算値は、新しいフィルタカートリッジに交換したときには、ユーザがリセットスイッチを操作することによってリセットされ、新しいフィルタカートリッジ4が濾過した水量の積算が開始される。
【0033】
次に、図3および図4に沿って、本実施形態の浄水器1の液晶表示部10の表示内容を具体的に説明する。
本実施形態の浄水器では、制御装置の制御によって、通水しているか否かに拘わらず常時、液晶表示部10が何らかの情報を表示するように構成されている。
【0034】
図3は、本実施形態の浄水器1に水道水が供給されない非通水時に表示される待ち受け画面の一例を示している。
図3に示されている、非通水時の待ち受け画面では、カートリッジが所定量以上の水道水を濾過していない(すなわち寿命がきていない)ことを意味する「水滴マーク」が清水サイン表示部10aに、電池残量を示す「電池マーク」がバッテリ残量表示部10bに、カレンダおよび時計が濾過可能水量表示部10cに表示される。
尚、時計、カレンダの設定は、リセットボタン、モード切替ボタン、スタート/ストップボタン等の図示しないボタンを用いて行われる。
【0035】
カートリッジが所定量以上の水道水を濾過しており交換が必要な場合には、×印が付された水滴マークが清水サイン表示部10a表示される。また、バッテリ残量表示部10bの電池マークは、電池残量に応じた本数のバーを表示するとともに、電池の電圧が低下して交換が必要な場合には、点滅する。
【0036】
図4は、本実施形態の浄水器1に水道水が供給されている通水時に表示される表示画面の一例を示している。通水時には、選択された吐出モードによって、表示内容が変更される。
【0037】
まず、供給された水道水がカートリッジで濾過される「清水モード」時には、流路が濾過流路にされた状態で通水(流量)センサ18から受信した流量の積算値(例えば250リットル)すなわちフィルタカートリッジ4が濾過した水量の積算値を減じた値(例えば750リットル)である濾過可能水量が濾過可能水量表示部10cに表示される。
また、「原水モード」または「シャワーモード」時には、「原水」または「シャワー」などの選択された吐出モード名が、濾過可能水量表示部10cに濾過可能水量に代えて表示させる。
【0038】
尚、「原水」という文字表示に代えて、原水を示す図や、原水を連想させる図(例えば花瓶)などを表示しても良く、「シャワー」という文字表示に代えて、シャワーを示す図や、シャワーを連想させる図(例えば皿洗い)などを表示する構成でもよい。
【0039】
また、フィルタカートリッジの寿命が来た、すなわち濾過可能水量がゼロになった状態で「清水モード」に設定されたときには、濾過可能水量表示部10cに濾過可能水量「0」が表示されるとともに、清水サイン表示部10aには×印が付けられた「水滴」が表示され、フィルタカートリッジの交換が必要であることがユーザに通知される。
【0040】
また、フィルタカートリッジの寿命が来た、すなわち濾過可能水量がゼロになった状態で、「シャワーモード」または「原水モード」に設定されたときには、濾過可能水量表示部10cに、濾過可能水量「0」に代えて「シャワー」または「原水」と選択されている吐出モードが表示されるとともに、清水サイン表示部10aには×印が付された「水滴」が表示され、フィルタカートリッジの交換が必要であることがユーザに通知される。
【0041】
したがって、フィルタカートリッジの濾過可能水量がゼロになった状態では、通水状態、吐出モードにかかわらず、×印が付された「水滴」が常時、表示され、フィルタカートリッジの交換が必要であることがユーザに通知される。
【0042】
さらに、ボタン型電池の電圧が低下し交換が必要になると、通水状態、吐出モードにかかわらず電池マークが常時、点滅し、電池交換が必要であることがユーザに通知される。
【0043】
本発明の前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
【0044】
上記実施形態では、液晶表示部10に、清水サイン、電池の消耗状態、および濾過可能水量等のカートリッジの使用状態が表示される構成であるが、これらの少なくとも1つが表示される構成でもよい。
【0045】
上記実施形態では、止水時には常時、待ち受け画面が表示される構成であったが、使用者が操作するマニュアルスイッチ(表示スイッチ)を設け、止水時にこのスイッチが操作されたときのみ、上述した内容の、待ち受け画面を表示する構成でもよい。
【0046】
マニュアルスイッチを設けた構成では、マニュアルスイッチ操作後、一定時間、例えば1〜20秒経過後に、表示が自動的に消える構成が好ましい。マニュアルスイッチの位置は特に限定されないが、液晶表示部10の近傍が好ましい。マニュアルスイッチは、浄水器の付属機能の操作スイッチ等と兼用しても良い。
【0047】
また、図3のような待ち受け画面表示時に、浄水器の状態(濾過可能水量、選択されているモード等)を表示する表示画面に切り替え可能な構成とし、このような表示画面に切り換えるためのマニュアルスイッチ(表示切り替えスイッチ)を設けてもよい。この場合におけるマニュアルスイッチは、押しボタン式又は感圧式とし、マニュアルスイッチがONとなった場合のみ、浄水器の作動を表示する表示画面に切り替える機構にすることが、電池の長寿命化という点で好ましい。
【0048】
さらに、マニュアルスイッチに代えて、近くに人がいるか否かを検出できる人体センサを設け、止水時にこのセンサが使用者を検知しときに、上述した内容の待ち受け画面に自動的に切り替えて表示する構成でもよい。
【0049】
人体センサを取付位置としては、浄水器1の正面あるいは液晶表示部10の正面が好ましい。人体センサの種類については特に限定されないが、一般の防犯システムに用いられる空間センサを用いるのが好ましい。
【0050】
このような空間センサは人体から発生する赤外線を検知し、一定レベル以上の赤外線量を検知した場合にリレーをONにする構成を備えた、仕組みとなっている。
【0051】
赤外線感知範囲としては5〜30°程度が好ましい。赤外線感知範囲が5°未満であると赤外線範囲が狭すぎ、浄水器より若干ずれた場所で操作しようとしても人体センサが作動せず表示しない場合があり、赤外線感知範囲が30°以上であると人体と関係ない熱源等に反応するなど、誤作動が多くなるためである。
また、検出距離は2m以内とするのが好ましい。検出距離が2m以上であると人体と関係ない熱源等に反応するなど、誤作動が多くなる。
【0052】
この構成においても、一定時間、例えば1〜20秒経過後に、表示が自動的に消える構成が好ましい。人体センサについては温度やペットなどの環境因により誤動作の可能性があるため、人体センサのスイッチを設けてもよい。
【0053】
また、図5に示されているように、非通水時の付属機能として、キッチンタイマ機能を付属させても良い。このような構成では、キッチンタイマは、図示しないモード切替スイッチ、スタート/ストップスイッチなどによって操作されるのが好ましい。
【0054】
また、浄水器1に音声発生装置を設け、表示内容の一部または全部を、音声で通知できるように構成してもよい、通知内容は、特に限定されず、例えばカートリッジまたは電池の寿命に関する通知、キッチンタイマを付属機能とした場合には、所定時間経過の通知などがあげられる。
【0055】
さらに、カートリッジ交換が必要なときの表示として、×印が付された清水マークに代えて、「カートリッジ交換」などの文字を表示してもよい。
また、電池交換についても、電池マークを点滅させる表示に代えて、×印が付された電池マーク、「電池交換」などと文字を表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本実施形態の好ましい実施形態の浄水器1の斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】非通水時の液晶表示部の表示例を示す図面である。
【図4】通水時の液晶表示部の表示例を示す図面である。
【図5】非通水時の液晶表示部の表示の変形例を示す図面である。
【符号の説明】
【0057】
1:浄水器
2:本体ケーシング
4:フィルタカートリッジ
6:原水口
8:切り換えレバー
10:液晶表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給された原水を濾過して吐出する浄水器であって、
前記浄水器に原水が供給されているか否かを検出する通水検出手段と、
前記供給された原水を濾過する濾過カートリッジと、
前記供給された原水の流路を、前記濾過カートリッジを経由する濾過流路と前記濾過カートリッジを経由しない非濾過流路との間で切り換える流路切り換え手段と、
前記原水の流路を検出する流路検出手段と、
前記濾過カートリッジを通して流れる水量を計測する計測手段と、
該流量計の計測結果に基づいて前記濾過カートリッジが濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、
前記浄水器の電源となる電源手段と、
前記原水の流路、および前記積算値に基づいたカートリッジ寿命の少なくとも一方を含む浄水器の作動状態を表示する前記電源手段による電力が必要な表示手段と、を備え、
前記表示手段が、前記浄水器に原水が供給されていない非通水時にも表示可能に構成されている、
ことを特徴とする浄水器。
【請求項2】
非通水時に前記表示手段に前記表示を行わせる表示スイッチを更に備えている、
請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記表示手段が非通水時には通水時とは異なる画面を表示するように構成され、
前記異なる画面を、浄水器の状態を示す画面に切り換える表示切り替えスイッチを更に備えている、
請求項1に記載の浄水器。
【請求項4】
前記切換手段が、人体センサを備え、
該人体センサより、前記表示手段に対して出力された信号の有無に応じて、前記表示手段が前記表示を自動的に行うものである、
請求項1又は2に記載の浄水器。
【請求項5】
前記表示手段が、液晶装置、LED、有機EL素子の少なくとも1を含む、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の浄水器。
【請求項6】
前記非通水時において、前記表示手段が、時計、カレンダおよび、キッチンタイマの少なくとも1としての表示も行う、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の浄水器。
【請求項7】
音声発生装置を備え、
前記表示装置の表示内容の一部が、音声でも通知される、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の浄水器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−148662(P2009−148662A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−327052(P2007−327052)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(504346204)三菱レイヨン・クリンスイ株式会社 (57)
【Fターム(参考)】