説明

海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法

本発明は、EM(effective Micro−organisms;有用な微生物)と黄土を混合して形成される多数の環境調和型ブロックで沿岸海域の海底地盤に谷が形成されながら山が形成されるように潜堤を形成して水質浄化および赤潮発生を予防して海の森を早期に造成するとともに、大波の波浪エネルギーを基底層、中間層および上部層でそれぞれ吸収、分散および回折させて減衰させるので波高の間隔を著しく減らすことができるうえ、養浜現象で侵食部分を復元させることができるようにする、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法に関する。本発明の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法によれば、沿岸海域の海底地盤に多数のブロックで積層されてなる潜堤のエネルギー吸収部で波の波浪エネルギーを吸収、分散および回折させてより効果的に減衰させることができるうえ、ブロックの空隙維持突起の長さだけ維持される空隙と連通空間を介して魚類の移動が可能なので、魚類の生息地および散乱空間を提供するとともに、コンクリートモルタルに混合されたEMと黄土によってコンクリートの毒性を中和させながら水質浄化および赤潮発生を予防することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、波浪の波力を減衰させて海岸侵食を防止する潜堤に係り、より詳しくは、コンクリートモルタル形成の際に、EM(Effective Micro−organisms;有用な微生物)と黄土を混合して形成される多数の環境調和型ブロックで沿岸海域の海底地盤に谷が形成されながら山が形成されるように潜堤を形成して水質浄化および赤潮発生を予防して海の森を早期に造成するとともに、大波の波浪エネルギーを基底層、中間層および上部層でそれぞれ吸収、分散および回折させて減衰させるので波高の間隔を著しく減らすことができるうえ、養浜現象で侵食部分を復元させることができるようにする、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、海岸の侵食作用は、暴風雨などの気象条件による局部的発生要因、および連続的な波浪エネルギーと潮の干満の差による長期的発生要因により、四季を通じて侵食作用が行われている。特に、冬季に発生する北風、南風による波浪エネルギーはその侵食の度合いが激しくなりつつある。
【0003】
前記海岸の侵食作用を防止するために、海岸に沿って防波堤構造物などが設けられている。この防波堤構造物は海岸へ向かう大波の波浪エネルギーを低減させて広い空間の静穏化海域を創り出し、海岸線を効率よく保護している。
【0004】
ところが、前記防波堤構造物は、一般人が接する釣り場などの休憩空間を提供する利点はあるが、構造的に波浪エネルギーの吸収および分散効果が足りないため、波浪エネルギーが防波堤構造物にぶつかって反射されながら重複波が形成されるので、激しい侵食を誘発するとともに、ひいては崩壊して機能を失ってしまうという問題点を抱えている。
【0005】
また、前記防波堤構造物は、水面上に突出するように施工することにより、自然景観が美麗ではなく、観光資源の損失により地域経済への寄与につながらないという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述したような従来の諸般問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、沿岸海域の海底地盤に谷が形成されながら山が形成されるように多数のブロックを積層してなる潜堤によって、大波の波浪エネルギーを吸収、分散および回折させて波高の間隔を著しく減らすことができるうえ、養浜現象で侵食部分および侵食進行部分を復元させることができるようにする、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、潜堤を形成するブロックの間および内部の空間を通じて海藻類および魚介類が生息することが可能な生息地を提供することにより、魚族資源を豊富にすることができる、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法を提供することにある。
【0008】
また、本発明の別の目的は、一定の強度を保つようにするブロック形成の際に、コンクリートモルタルにEM(Effective Micro−organisms;有用な微生物)と黄土を混合してコンクリートの毒性を中和させながら水質浄化および赤潮発生を予防する、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、沿岸海域の海底地盤に多数のブロックを投下して海岸侵食防止および海洋生物の生息地を提供する潜堤であって、前記潜堤に空隙が発生するように空隙維持突起が突出しながら大きさの異なる多数のブロックを構成し、前記多数のブロックで少なくとも1つの谷に2つ以上の山が形成されるように積層することにより、波浪エネルギーを減衰させながら魚場を形成するエネルギー吸収部を構成し、前記エネルギー吸収部の基底部と中間部へ移動する波浪エネルギーをエネルギー吸収部で吸収、分散および回折させて減衰させ、前記エネルギー吸収部の第1山を通過して谷へ移動する波浪エネルギーを第2山で吸収、分散および回折させて減衰させながら波高の間隔を減らすようにすることを特徴とする、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤を提供する。
【0010】
また、本発明は、(a)純粋黄土100重量部にEM1〜2重量部と水中コンクリート安定剤2〜3重量部を混合する段階と、(b)前記(a)段階の混合物100重量部に細骨材100重量部と粗骨材200重量部を混合する段階と、(c)前記(b)段階の混合物100重量部にセメント100重量部を混合する段階と、(d)前記(c)段階の混合物100重量部に水200重量部を入れてコンクリートモルタルを形成する段階と、(e)前記(d)段階のコンクリートモルタルを鋳型に打設して充填する段階と、(f)前記(e)段階の鋳型に充填されたコンクリートモルタルに撒水を撒布して養生する段階とを含んでなることを特徴とする、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤用環境調和型ブロックの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法によれば、沿岸海域の海底地盤に多数のブロックで積層されて形成された潜堤のエネルギー吸収部を介して波が通過するとき、波の波浪エネルギーを吸収、分散および回折させながらより効果的に減衰させることにより、重複波の発生を著しく防止するとともに、波高の間隔を減らして海岸砂浜で勢いが緩やかになって海岸侵食を防止することができ、養浜現象で侵食部分と侵食進行部分の復元を誘導することができるという利点を持つ。
【0012】
また、本発明の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法によれば、ブロックの空隙維持突起の長さ分だけブロックとブロック間の空隙を維持するとともに、連通空間を介して魚類の移動が可能なので、魚介類の生息地および産卵空間を提供して円滑な成長を図るので、魚族資源を豊富にすることができるという利点を持つ
また、本発明の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤および潜堤用環境調和型ブロックの製造方法によれば、コンクリートモルタル形成の際に、 EM(Effective Micro−organisms;有用な微生物)と黄土を混合してコンクリートの毒性を中和させながら水質浄化および赤潮発生を予防するとともに、セメントと粗骨材および細骨材によってコンクリートの強度を維持することにより、沿岸海域に投下されるとき、破損を防止しながら容易に多谷多孔型潜堤を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明が適用されたブロックの斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明のブロックでエネルギー吸収部を形成した潜堤の設置状態図である。
【図4】本発明のブロックでエネルギー吸収部を形成した潜堤の設置状態図である。
【図5】本発明によって波浪エネルギーが減衰する状態図である。
【図6】本発明によって波浪エネルギーが減衰する状態図である。
【図7】本発明によって侵食が復元される状態図である。
【図8】本発明による潜堤で魚場を形成する状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例を詳細に説明する。図1は本発明が適用されたブロックの斜視図、図2は図1の断面図である。
【0015】
本発明の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤は、沿岸海域の海底地盤に多数のブロックを投下して海岸侵食防止および海洋生物の生息地を提供する潜堤100であって、前記潜堤100に空隙が発生するように空気維持突起113、113’が突出して大きさの異なる多数のブロック110、110’を構成し、前記多数のブロック110、110’で少なくとも1つの谷121に2つ以上の山122、122’が形成されるように積層することにより、波浪エネルギーを減衰させながら魚場を形成するエネルギー吸収部120を構成し、前記エネルギー吸収部120の基底部と中間部へ移動する波浪エネルギーをエネルギー吸収部120で吸収、分散および回折させて減衰させ、前記エネルギー吸収部120の第1山122を通過して谷121へ移動する波浪エネルギーを第2山122’で吸収、分散および回折させて減衰させながら波高の間隔を減らすようにするものである。次に、これについてより具体的に説明する。
【0016】
前記ブロック110、110’は、上・下、左・右、前・後が互いに連通するように内部に連通空間112、112’が設けられる胴体111、111’を備え、前記胴体111、111’から突出して空隙を維持することができるようにする多数の空隙維持突起113、113’を備える。
【0017】
また、前記ブロック110、110’は、金属材および鉄筋コンクリートのいずれか1つの材質で形成される。
【0018】
また、前記ブロック110、110’は黄土が含まれて形成されることが好ましい。
【0019】
次に、上述したように構成された本発明の製作および設置過程を説明する。
【0020】
まず、ブロック110を形成するが、前記ブロック110は、乾燥した黄土を網に篩いかけて葉などの異物を除去した状態で純粋黄土100重量部にEM1〜2重量部と水中コンクリート安定剤2〜3重量部を均一に混合するが、前記EMはEffective Micro−organismsの略字であって、有用な微生物という意味を有し、その代表的な構成物は酵母、乳酸菌、麹菌、光合成細菌、放線菌などであって、悪臭除去、水質浄化および金属の酸化を防止することができる。
【0021】
また、前記混合物100重量部に細骨材100重量部と粗骨材200重量部とを均一に混合するが、これは、前記細骨材と粗骨材はコンクリートモルタルを形成するとき、黄土との結合の際にブロックの基本強度を保つためである。
【0022】
前記細骨材と粗骨材がさらに混合された混合物100重量部にセメント100重量部を均一に混合するが、前記セメントは前記細骨材と粗骨材および黄土の結束力を増加させる役目をし、各構成物の混合は一名「ミキサー」で混合することが好ましい。
【0023】
前記セメントがさらに混合された混合物100重量部に水200重量部を入れてコンクリートモルタルを形成した後、前記コンクリートモルタルを、ブロック110を形成するための鋳型に打設して充填する。
【0024】
ここで、前記鋳型は、ユーロフォームおよび強制鋳型を用いて内部が上・下、左・右、前・後に連通しながら各角部に多数の空隙維持突起が突出するように形成することが好ましい。
【0025】
前記鋳型にコンクリートモルタルの打設の際に、振動器を用いて鋳型を振動させながらコンクリートモルタルが鋳型に正確に充填できるようにし、約2週程度養生させるが、前記コンクリートモルタル養生の際に、養生布および反復撒布される撒水によってブロック110の亀裂を防止しながら耐久性を高めることができる。
【0026】
前記コンクリートモルタルが養生されると、鋳型を分離して形成される多数のブロック110は、六面体の胴体111の内部に各面から内方へ貫通して連通空間112を形成し、前記胴体111の空隙維持突起113が設けられる。前記ブロック110は連通空間112の直径が1Mであり、全長が2.5M以上であることが好ましい。
【0027】
ここで、前記ブロック110は金属材および鉄筋コンクリートで形成してもよい。
【0028】
また、前述の方法で形成される多数のブロック110’は、六面体の胴体111’の内部に各面から内方へ貫通して連通空間112’を形成し、前記胴体111’の空気維持突起113’が設けられるように金属材および鉄筋コンクリートで成形する。 前記ブロック110’は連通空間112’の直径が0.5M程度であり、全長が2.5M以下であることが好ましいが、前記ブロック110の空隙維持突起113の間に結合できるように1.5M以下に成形することがさらに好ましい。
【0029】
前述した過程で成形された多数のブロック110、110’をバージ船に乗せ、侵食が発生する海岸から一定の距離離れている沿岸海域、すなわち図3および図4に示すように、潜堤100が設置される位置まで運搬した後、クレーンを用いて多数のブロック110、110’を1つずつ海底地盤に投下してエネルギー吸収部120を形成する。
【0030】
この際、前記ブロック110、110’は、自重によって海底地盤に沈み、沈んだブロック110、110’の境界を測量しながら多数のブロック110、110’を積層してエネルギー吸収部120を形成する。前記エネルギー吸収部120は、海岸の侵食面積や波浪エネルギーの波高、波の強さなどの様々な条件下に長さ、幅および高さが異なるように形成されることが好ましい。
【0031】
また、前記エネルギー吸収部120は、谷121が形成されながら前記谷121を中心に第1山122と第2山122’とが対向するように設けられるが、前記第1山122および第2山122’は、水面と面一になる場合、波長エネルギーの波力減衰効果が最大であるが、漁船の移動による難破を防止するように、山122、122’と水面との間隔は約1〜1.5Mの間隔を保つために多数のブロック110、110’を積層することが好ましく、前記第2山122’と水面との間隔は第1山122と水面との間隔と同じ或いはそれより狭いことがさらに好ましい。
【0032】
前述した過程で形成された潜堤100のエネルギー吸収部120に波が押し寄せてくると、前記エネルギー吸収部120の基底部および中間部に押し寄せてくる波は、図5に示すように、ブロック110、110’の前面に設けられた前面の連通空間112、112’から流入して後面、両側面および上下面の連通空間112、112’へ排出されると同時に他のブロックの連通空間に流入して排出される過程を、エネルギー吸収部120の幅だけ積層された多数のブロックを通過する過程を繰返し行うことにより、波浪エネルギーの波力を分散および吸収することができる。
【0033】
また、前記エネルギー吸収部120の上端部に押し寄せてくる波は、図6に示すように、前記エネルギー吸収部120の第1山122にぶつかって水面に近接するように上昇すると同時に、第1山122のブロック110、110’の連通空間122、122’に流入して排出される過程を繰返し行うことにより、波浪エネルギーの波力を噴射および吸収して減衰させることができる。
【0034】
前記第1山122に上昇する波浪エネルギーは谷121に下降すると同時に、谷121へ移動する波の一部は谷121の多数のブロック110、110’の連通空間112、112’に流入して排出される過程を繰返し行うことにより、波浪エネルギーの波力を分散および吸収して減衰させることができる。
【0035】
また、前記谷121を通過する波は、さらに第2山122’を通過して水面に近接するように上昇すると同時に、第2山122’のブロック110、110’の連通空間112、112’に流入して排出される過程を繰返し行うことにより、波浪エネルギーの圧力を噴射および吸収して減衰させることができ、前記第2山122’と水面との間隔は第1山122と水面の間隔と同じ或いはそれより狭く形成されているので、第1山122を通過して波力が減衰した波浪エネルギーをさらに分散、吸収および回折させて減衰させる過程を繰返し行うことにより、波の波高を減らすことができる。
【0036】
すなわち、前記波浪エネルギーは、エネルギー吸収部120の基底部および中間部を通過しながら50〜70%以上の波浪エネルギーを減衰させるとともに、第1山122を通過しながら50%以上減衰させ、減衰した波浪エネルギーがさらに第2山122’を通過しながら20〜30%以上さらに減衰させて波高の間隔を減らしながら海岸の砂浜で勢いが緩やかになるため、海岸侵食を防止することができ、図7に示すように、前記エネルギー吸収部120の支持により、海岸とエネルギー吸収部120との間に発生した侵食部分の復元を誘導することもできる。
【0037】
また、図8に示すように、前記エネルギー吸収部120のブロック110、110’は、空隙維持突起113、113’の突出した長さ分だけブロックとブロック間の空隙を維持することができるうえ、前記ブロック110、110’の連通空間112、112’を介して魚類の移動が可能なので、魚類の生息地および産卵空間を提供して水生植物が円滑に成長することができるように空間、すなわち魚場を提供することができる。
【0038】
前記前提100を形成した多数のブロック110、110’に混合された黄土によって海水の水質を浄化するとともに、赤潮発生を予防するうえ、自然土の色相で周辺環境と容易に調和を成すことができ、前記ブロック110、110’に混合されたEMは、コンクリートの毒性を中和させるとともに抗酸化作用で腐敗を抑制するので、水質汚染を防止することができる。
【0039】
以上、本発明を限定された実施例および図面によって説明したが、本明細書および請求の範囲に使用された用語または、単語は通常的かつ辞典的な意味で限定されて解釈されてはならず、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されなければならない。よって、本明細書に記載された実施例と図面に示された構成は、本発明の一実施例に過ぎないもので、本発明の技術的思想を全て代弁するものではない。よって、本発明の請求の範囲を外れない限度内において様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0040】
100 潜堤
110、110’ ブロック
111、111’ 胴体
112、112’ 連通空間
113、113’ 空気維持突起
120 エネルギー吸収部
121 谷
122 山

【特許請求の範囲】
【請求項1】
沿岸海域の海底地盤に多数のブロックを投下して海岸侵食防止および海洋生物の生息地を提供する潜堤であって、
前記潜堤に空隙が発生するように空隙維持突起が突出して大きさの異なる多数のブロックを構成し、
前記多数のブロックで少なくとも1つの谷に2つ以上の山が形成されるように積層することにより、波浪エネルギーを減衰させながら魚場を形成するエネルギー吸収部を構成し、
前記エネルギー吸収部の基底部と中間部へ移動する波浪エネルギーをエネルギー吸収部で吸収、分散および回折させて減衰させ、前記エネルギー吸収部の第1山を通過して谷へ移動する波浪エネルギーを第2山で吸収、分散および回折させて減衰させながら波高の間隔を減らすようにすることを特徴とする、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤。
【請求項2】
前記ブロックは、上・下、左・右、前・後が互いに連通するように内部に連通空間が設けられる胴体を備え、前記胴体から突出して空隙を維持することができるようにする空隙維持突起を備えることを特徴とする、請求項1に記載の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤。
【請求項3】
前記ブロックは金属材および鉄筋コンクリートのいずれか1つの材質で成形されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤。
【請求項4】
前記第2山は第1山と同じ或いはそれより高く形成して波浪エネルギーを減衰させるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤。
【請求項5】
前記第2山は水面から1〜1.5Mを維持するように多数のブロックが積層されて水没することを特徴とする、請求項1または請求項4に記載の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤。
【請求項6】
前記ブロックは黄土が含まれて形成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤。
【請求項7】
(a)純粋黄土100重量部にEM1〜2重量部と水中コンクリート安定剤2〜3重量部を混合する段階と、
(b)前記(a)段階の混合物100重量部に細骨材100重量部と粗骨材200重量部を混合する段階と、
(c)前記(b)段階の混合物100重量部にセメント100重量部を混合する段階と、
(d)前記(c)段階の混合物100重量部に水200重量部を入れてコンクリートモルタルを形成する段階と、
(e)前記(d)段階のコンクリートモルタルを鋳型に打設して充填する段階と、
(f)前記(e)段階の鋳型に充填されたコンクリートモルタルに撒水を撒布して養生する段階とを含んでなることを特徴とする、海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤用環境調和型ブロックの製造方法。
【請求項8】
前記(e)段階のコンクリートモルタルの打設の際に、鋳型を振動器で振動させて充填することを特徴とする、請求項7に記載の海岸侵食防止と魚場形成のための多谷多孔型潜堤用環境調和型ブロックの製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−520402(P2012−520402A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553954(P2011−553954)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001524
【国際公開番号】WO2010/104342
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(511206685)
【Fターム(参考)】