説明

消波ブロック及びその施工法

【課題】河岸や海岸を確実に保護することができ、且つ、嵩上げ施工しても崩壊しにくい消波ブロック及びその施工法を提供すること。
【解決手段】本発明は、中心部11、及び、該中心部11から放射状に延びた脚部12、からなる消波ブロック10であって、脚部12が、長脚部12bと、該長脚部12bの長手方向の長さLよりも短い短脚部12aと、からなる消波ブロック10である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消波ブロック及びその施工法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、消波ブロックは、河岸の堤防や海岸を保護する護岸として設置される。
このような消波ブロックとしては、例えば、所定長さ及び径を有する軸体部と、軸体部と一体的に放射3方向に等間隔で延び、軸体部と等しい長さ及び径を有する脚体部とを有する消波ブロックが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の脚体部の基端部が互いに一体に結合されたブロック本体からなる消波ブロックが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
図5の(a)は、従来の消波ブロックを河岸や海岸の法面に据え付けた状態を示す概略図であり、(b)は、(a)の状態から消波ブロックが不等沈下した状態を示す概略図であり、(c)は、従来の消波ブロックを嵩上げ施工した状態を示す概略図である。
【0004】
まず、図5の(a)に示すように、護岸は、河岸の堤防や海岸を保護するのに必要な高さを計画ラインPとして設計し、それに基づいて、消波ブロックを据え付けることにより形成される。
【0005】
ところが、経時的に地殻変動や波等の外力により、一部の消波ブロックが不等沈下したり、埋没したりすることがある。
そうすると、計画ラインPが崩れて沈下ラインQとなる。
図5の(b)に示すように、一部の消波ブロックが不等沈下し沈下ラインQとなった構造(以下「沈下構造体」という。)では、護岸に必要な高さが十分得られなくなり、その結果、河岸においては、堤防を保護できず、海岸においては、充分な消波ができないという事態が生じる。
【0006】
このため、従来においては、図5の(c)に示すように、沈下構造体の上に、従来の消波ブロック100を用いて嵩上げ施工した構造(以下「嵩上げ構造体」という。)としている。
【特許文献1】特開平6−235210号公報
【特許文献2】特開2006−348572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1又は2に記載の消波ブロックを含む従来の消波ブロックを用いて、沈下構造体の上に、嵩上げ施工した場合、嵩上げ構造体は、消波ブロックの高さが必ずしも一定とはならないので、波力や流水等の外力に対して、不安定な構造となる。
【0008】
そうすると、上記嵩上げ構造体は、河岸においては、根固めが不十分となり堤防を十分に保護できず、海岸においては、十分な消波ができない傾向にある。
また、この場合の嵩上げ構造体は、不安定であるため、消波ブロック自体が移動したり、嵩上げ構造体の更なる崩壊が起こりやすい。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、河岸や海岸を確実に保護することができ、且つ、嵩上げ施工しても崩壊しにくい消波ブロック及びその施工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、消波ブロックの脚部の長さを調整することにより、意外にも、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、(1)中心部、及び、該中心部から放射状に延びた脚部、からなる消波ブロックであって、脚部が、長脚部と、該長脚部の長手方向の長さよりも短い短脚部と、からなる消波ブロックに存する。
【0012】
本発明は、(2)短脚部と長脚部との長手方向の長さの比率が、長脚部の長手方向の長さを1とした場合、短脚部の長手方向の長さが0.2〜0.8である上記(1)記載の消波ブロックに存する。
【0013】
本発明は、(3)脚部の断面が正六角形であり、先端が六角錐台状になっている上記(1)記載の消波ブロックに存する。
【0014】
本発明は、(4)脚部が、3本の長脚部と、1本の短脚部とからなる上記(1)記載の消波ブロックに存する。
【0015】
本発明は、(5)消波ブロックの嵩上げ施工用である上記(1)記載の消波ブロックに存する。
【0016】
本発明は、(6)法面に第一期消波ブロックを据え付け、該第一期消波ブロックが沈下した後、第二期消波ブロックを使って嵩上げ施工を行う消波ブロックの施工法であって、第二期消波ブロックが中心部、及び、該中心部から放射状に延びた脚部、からなり、脚部が、長脚部と、該長脚部の長手方向の長さよりも短い短脚部と、からなる消波ブロックの施工法に存する。
【0017】
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記(1)〜(6)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の消波ブロックは、脚部が、長脚部と、該長脚部の長手方向の長さよりも短い短脚部と、からなるので、重心が低くなる。
このため、上記消波ブロックは、安定性が優れる。
【0019】
例えば、かかる消波ブロックを嵩上げ施工等に用いた場合、沈下ラインQの凹部が浅い部分と深い部分とに対して短脚部と長脚部とを適宜使い分けて対応載置できるため、消波ブロックの高さを極力一定にできる。
この場合、上記消波ブロックによれば、波力や流水等の外力に対して安定し、河岸や海岸を確実に保護することができる。
したがって、上記消波ブロックは、嵩上げ施工に特に好適に用いられる。
【0020】
また、上記消波ブロックにおいては、施工面を外観的に見た場合、上記消波ブロックの脚部が大きく突出しないので、景観を損なわない。
さらに、上記消波ブロックを施工する場合、消波ブロックの重量が軽いので、施工重機を小型化でき、コスト削減もできる。
さらにまた、上記消波ブロックは、嵩上げ施工の高さや修復予定状態に合わせて、短脚部の本数を適宜選択できる。なお、消波ブロックは、脚部が、3本の長脚部と、1本の短脚部とからなるものであることが好ましい。
【0021】
上記消波ブロックにおいては、長脚部の長手方向の長さを1とした場合、短脚部の長さが0.2〜0.8であると、沈下後の沈下構造体の凹部が埋め易い。
【0022】
上記消波ブロックは、脚部の断面が正六角形であり、先端が六角錐台状になっていると、崩落がより一層防止される。
【0023】
上記消波ブロックは、コンクリート強度が5N/mm程度で脱型可能であるから、コンクリート打設から脱型までの期間が短くてよく、型枠の回転が速くなるため、効率よく大量のブロックを製造可能である。また、脱型時のブロックの破損が減少する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0025】
[第1実施形態]
まず、本発明の消波ブロックの第1実施形態について説明する。
図1の(a)は、本発明の消波ブロックの第1実施形態を示す平面図であり、(b)は、本発明の消波ブロックの第1実施形態を示す正面図である。
図1の(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る消波ブロック10は、中心部11、及び、該中心部11から放射状に延びた脚部12、からなる。すなわち、消波ブロック10においては、中心部11が脚部12と連続一体化しており、脚部12である1本の短脚部12a及び3本の長脚部12bが、互いに等間隔となるように、中心部11から四方向に向かって、放射状に延びた構造となっている。
【0026】
上記短脚部12a及び長脚部12bは、いずれも断面が正六角形になっており、先端Aが六角錐台状になっている。
このため、上記消波ブロック10は、脚部12の滑りが抑制され、消波ブロック同士のかみ合わせがよくなる。よって、波力や流水等の外力に対して安定性が優れる。
また、先端Aが六角錐台状になっているので、消波ブロック10同士の間に、脚部12を挿入することができる。
したがって、上記消波ブロック10を用いて、乱積施工、綾積施工、めがね積施工、平行積施工、嵩上げ施工等の据え付け施工をしても、崩落がおきにくい。
【0027】
上記消波ブロック10において、短脚部12aと長脚部12bとの長手方向の長さL(図1に示す)の比率は、長脚部12bの長手方向の長さを1とした場合、沈下後の沈下構造体の凹部の埋め易さの観点から、短脚部12aの長さが0.2〜0.8であることが好ましい。
ここで、上記長さLは、中心部11と脚部12との接続面から脚部12の端面まで距離を意味する。
【0028】
本実施形態に係る消波ブロック10は、上述したように、脚部12が長脚部12bと短脚部12aとからなるので、消波ブロック10自体の重心が低くなる。
このため、上記消波ブロック10は、安定性が優れる。
【0029】
上記消波ブロック10は、嵩上げ施工に用いることが好ましい。すなわち、消波ブロック10は、第一期の据え付けを行い、消波ブロックが沈下した後、嵩上げ施工を行う場合に用いることが好ましい。
【0030】
更に詳しく説明すると、消波ブロック10は、例えば、乱積施工、綾積施工、めがね積施工、平行積施工等の第一期の据え付けにより施工された第一期消波ブロックが、地殻変動等により不等沈下した後(この場合、沈下ラインQを有する沈下構造体となる)、不等沈下した第一期消波ブロックの上に、更に嵩上げ施工する場合に用いられる。
【0031】
この場合、従来の消波ブロックを用いた既存の沈下構造体に対して、嵩上げ構造体の消波ブロックの高さを極力一定にすることができるので、波力や流水等の外力に対して安定させることができる。
また、上記消波ブロック10は、嵩上げ施工等に用いた場合、脚部12が大きく突出しないので、景観を損なわない。
【0032】
次に、本実施形態に係る消波ブロック10の製造方法について説明する。
まず、中心部11の形状の中心型枠と、短脚部12aの形状の短脚型枠と、長脚部12bの形状の長脚型枠とを準備する。
次いで、中心型枠に、短脚型枠と長脚型枠とを連結一体化させ、これにコンクリートを流し込む。
そして、コンクリートを硬化させることにより上記消波ブロック10が製造される。
【0033】
このとき、型枠から消波ブロック10を脱型するときの強度は、5N/mm以下程度でも脱型が可能である。
【0034】
なお、短脚型枠及び長脚型枠は、中心型枠に着脱可能となっており、短脚型枠と長脚型枠とを付け替えることにより、様々な脚部12の組み合わせを有する消波ブロックを製造することが可能となっている。
【0035】
次に、本実施形態に係る消波ブロック10の施工法について説明する。
本実施形態に係る消波ブロック10の施工法は、法面に第一期消波ブロックを据え付け、該第一期消波ブロックが沈下した後、第二期消波ブロック(消波ブロック10)を使って嵩上げ施工を行う。
【0036】
図2の(a)は、従来の消波ブロックを河岸や海岸の法面に据え付けた状態を示す概略図であり、(b)は、(a)の状態から消波ブロックが不等沈下した状態を示す概略図であり、(c)は、本実施形態に係る消波ブロックを嵩上げ施工した状態を示す概略図である。
【0037】
まず、図2の(a)に示すように、護岸は、河岸の堤防や海岸を保護するのに必要な高さを計画ラインPとして設計し、それに基づいて、例えば、従来の消波ブロックを据え付けることにより形成される。
【0038】
そして、経時的に法面が何らかの原因で地殻変動すると、一部の消波ブロックが不等沈下し、埋没することがある。
そうすると、図2の(b)に示すように、一部の消波ブロックが不等沈下し沈下構造体となる。
この沈下構造体においては、沈下ラインQからも分かるように、護岸に必要な高さが得られなくなり、その結果、河岸においては、堤防を保護できず、海岸においては、消波ができないという事態が生じる。
【0039】
このため、図5の(c)に示すように、沈下構造体の上に、本発明の消波ブロック10を用いて嵩上げ施工した嵩上げ構造体に修正する。
【0040】
本実施形態に係る消波ブロック10の施工法においては、沈下ラインQの凹部が浅い部分と深い部分とに対して短脚部12aと長脚部12bとを適宜使い分けて対応させることができる。
したがって、上記消波ブロック10の施工法においては、崩落がより防止される。
【0041】
上記消波ブロック10の施工法においては、護岸に必要な当初の高さまで、消波ブロック10を施工することができ、且つ、消波ブロック10の高さを極力一定(均等化)とすることが可能である。結果的に波力や流水等の外力に対して安定し、河岸や海岸を確実に保護することができる。
また、施工面を外観的に見た場合、上記消波ブロック10は脚部12が大きく突出しないので、消波ブロック10を用いた嵩上げ構造体は、景観を損なわない。
さらに、上記消波ブロックの施工法は、従来の消波ブロックよりも使用するコンクリート量が少ない消波ブロック10を用いるので安価に施工できる。
さらにまた、消波ブロック10が軽量であるので、施工が容易であり、施工重機を小型化することも可能である。
【0042】
上記消波ブロック施工法において、嵩上げ施工に用いる消波ブロックは、短脚部12a及び長脚部12bの本数が異なる複数種類の消波ブロックを用いることが好ましい。
この場合、嵩上げ施工の高さや修復予定状態に合わせて、沈下ラインQの凹部が浅い部分と深い部分とに対して確実に短脚部12aと長脚部12bとを対応させて据え付けることが可能となる。
また、沈下構造体の凹部を埋めるために、使用すべき消波ブロックの選択の自由度が増す。
このため、高さがより均等化される。
【0043】
[第2実施形態]
次に、本発明の消波ブロックの第2実施形態について説明する。
図3の(a)は、本発明の消波ブロックの第2実施形態を示す平面図であり、(b)は、本発明の消波ブロックの第2実施形態を示す正面図である。
図3の(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る消波ブロック20は、中心部21、及び、該中心部21から放射状に延びた脚部22、からなり、脚部22が、2本の短脚部22a及び2本の長脚部22bからなる点で、第1実施形態に係る消波ブロック10と異なる。
すなわち、消波ブロック20においては、中心部21が脚部22と連続一体化しており、脚部22である2本の短脚部22a及び2本の長脚部22bが、互いに等間隔となるように、中心部21から四方向に向かって、放射状に延びた構造となっている。
【0044】
本実施形態に係る消波ブロック20は、2本の長脚部22bと2本の短脚部22aとからなるので、重心が第1実施形態に係る消波ブロック10よりも更に低くなる。
よって、上記消波ブロック20は、波力や流水等の外力に対してより安定し、河岸や海岸をより確実に保護することができる。
【0045】
[第3実施形態]
次に、本発明の消波ブロックの第3実施形態について説明する。
図4の(a)は、本発明の消波ブロックの第3実施形態を示す平面図であり、(b)は、本発明の消波ブロックの第3実施形態を示す正面図である。
図4の(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る消波ブロック30は、中心部31、及び、該中心部31から放射状に延びた脚部32、からなり、脚部32が、3本の短脚部32a及び1本の長脚部32bからなる点で、第1実施形態に係る消波ブロック10と異なる。
すなわち、消波ブロック30においては、中心部31が脚部32と連続一体化しており、脚部32である3本の短脚部32a及び1本の長脚部32bが、互いに等間隔となるように、中心部31から四方向に向かって、放射状に延びた構造となっている。
【0046】
本実施形態に係る消波ブロック30は、1本の長脚部32bと3本の短脚部32aとからなるので、重心が第1実施形態に係る消波ブロック10よりも更に低くなる。
よって、上記消波ブロック30は、波力や流水等の外力に対してより安定し、河岸や海岸をより確実に保護することができる。
【0047】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0048】
例えば、第1実施形態に係る消波ブロック10においては、脚部12が1本の短脚部12a及び3本の長脚部12bの合計4本になっているが、短脚部と長脚部とを備えていれば、4本に限定されず、3本でも良く、また5本以上も可能である。
【0049】
また、消波ブロック10の短脚部12a及び長脚部12bの断面が正六角形になっているが、円や楕円であってもよく、正八角形等の正多角形であってもよい。
さらに、先端Aが六角錐台状になっているが、円錐台状や楕円錐台状であってもよく、八角錐台状等の正多角錐台状であってもよい。
【0050】
上記本実施形態に係る消波ブロック10は、嵩上げ施工のみならず、据え付け施工において、各実施形態に示すような短脚部の数の異なる複数種類の消波ブロック10を組み合わせて用いることができる。
また、本実施形態に係る消波ブロック10の施工法において、第一期の据え付けに従来の消波ブロックを用いた例で示しているが、本発明の消波ブロック10を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1の(a)は、本発明の消波ブロックの第1実施形態を示す平面図であり、(b)は、本発明の消波ブロックの第1実施形態を示す正面図である。
【図2】図2の(a)は、従来の消波ブロックを河岸や海岸の法面に据え付けた状態を示す概略図であり、(b)は、(a)の状態から消波ブロックが不等沈下した状態を示す概略図であり、(c)は、本実施形態に係る消波ブロックを嵩上げ施工した状態を示す概略図である。
【図3】図3の(a)は、本発明の消波ブロックの第2実施形態を示す平面図であり、(b)は、本発明の消波ブロックの第2実施形態を示す正面図である。
【図4】図4の(a)は、本発明の消波ブロックの第3実施形態を示す平面図であり、(b)は、本発明の消波ブロックの第3実施形態を示す正面図である。
【図5】図5の(a)は、従来の消波ブロックを河岸や海岸の法面に据え付けた状態を示す概略図であり、(b)は、(a)の状態から消波ブロックが不等沈下した状態を示す概略図であり、(c)は、従来の消波ブロックを嵩上げ施工した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0052】
10,20,30・・・消波ブロック
11,21,31・・・中心部
12,22,32・・・脚部
12a,22a,32a・・・短脚部
12b,22b,32b・・・長脚部
100・・・従来の消波ブロック
A・・・先端
L・・・長さ
P・・・計画ライン
Q・・・沈下ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心部、及び、該中心部から放射状に延びた脚部、からなる消波ブロックであって、
前記脚部が、長脚部と、該長脚部の長手方向の長さよりも短い短脚部と、からなることを特徴とする消波ブロック。
【請求項2】
前記短脚部と長脚部との長手方向の長さの比率が、長脚部の長手方向の長さを1とした場合、前記短脚部の長手方向の長さが0.2〜0.8であることを特徴とする請求項1記載の消波ブロック。
【請求項3】
前記脚部の断面が正六角形であり、先端が六角錐台状になっていることを特徴とする請求項1記載の消波プロック。
【請求項4】
前記脚部が、3本の前記長脚部と、1本の前記短脚部とからなることを特徴する請求項1記載の消波ブロック。
【請求項5】
消波ブロックの嵩上げ施工用であることを特徴とする請求項1記載の消波ブロック。
【請求項6】
法面に第一期消波ブロックを据え付け、該第一期消波ブロックが沈下した後、第二期消波ブロックを使って嵩上げ施工を行う消波ブロックの施工法であって、
第二期消波ブロックが中心部、及び、該中心部から放射状に延びた脚部、からなり、
前記脚部が、長脚部と、該長脚部の長手方向の長さよりも短い短脚部と、からなることを特徴とする消波ブロックの施工法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−243072(P2009−243072A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−88611(P2008−88611)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000176512)三谷セキサン株式会社 (91)
【Fターム(参考)】