説明

消火栓装置

【課題】点検などにより機器の状態が正しい状態とは異なる変更状態にあることを外部から容易に確認可能として、常に正しい機器の状態を維持可能とする。
【解決手段】消火栓装置10は、消火栓扉を備えた筐体内に、泡消火原液貯蔵槽34、給水開閉弁を備えた給水配管24、給水配管24にホース28を介して接続された泡ノズル30、給水開閉弁を開いた時の流水に泡消火原液貯蔵槽34の泡消火原液を混合して泡ノズル30から消火泡を放出させる混合器26、混合器26に対する原液供給配管40に設けられた原液開閉弁42を収納し、筐体表側に設置場所を表示する表示灯20を設けている。消火栓回路は、弁開閉検出スイッチ46による原液開閉弁42の開検出時に表示灯20を点灯し、点検後の戻し忘れによる閉検出時に表示灯20を点滅又は消灯する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯蔵槽の泡消火原液を加圧供給された消火用水に混合してホース付きの泡ノズルから消火泡を放出して消火する消火栓装置に関する。

【背景技術】
【0002】
従来、油火災の消火を対象とした消火栓装置として、筐体内に泡消火原液を貯蔵した貯蔵槽を内蔵し、散水時に加圧供給された消火水に貯蔵槽の泡消火原液を混合し、ホース付きノズルから消火泡を放出するようにした消火栓装置が知られている。
【0003】
このような消火泡を放出する消火栓装置にあっては、点検の際に消火泡を実際に放出して所定の泡消火が放射されるか放射量を測定して点検を行っている。

【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−218474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の消火泡を放出する消火栓装置にあっては、消火泡を実際に放射して点検を行うため、点検が終了した際に、放出した消火泡は環境を配慮した適切な廃棄を行う必要があり、単純に廃棄することができない。また、点検終了したら泡消火原液を補充する必要がある。
このような作業の煩雑さを考慮して、泡消火原液の混合を防ぐため、貯蔵槽と混合器との間に設けた原液開閉弁(手動開閉弁)を閉止し、消火水のみを放水して動作を確認し、点検が終わると原液開閉弁を開放して貯蔵槽と混合器を連通状態に戻して点検を行うことが考えられる。しかし、この点検方法では、点検終了時に原液開閉弁を戻し忘れて閉止状態したままにする恐れがあり、実際の消火作業の時に消火泡が発生せず、本来の消火性能を確保できないことが考えられる。
【0006】
本発明は、点検などにより機器の状態が正しい状態とは異なる変更状態にあることを外部から容易に確認可能として、常に正しい機器の状態を維持可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、消火栓扉を備えた筐体内に、
泡消火原液を貯蔵した貯蔵槽と、
加圧された消火水を供給する開閉弁を備えた給水配管と、
給水配管にホースを介して接続された泡ノズルと、
給水配管に設けられ、開閉弁を開いた時の流水に貯蔵槽の泡消火原液を混合して泡ノズルから消火泡を放出させる混合器と、
貯蔵槽から混合器に対する原液供給配管に設けられた原液開閉弁と、
を収納し、筐体表側に設置場所を表示する表示灯を設けた消火栓装置に於いて、
原液開閉弁の開閉を検出する弁開閉検出部と、
開閉検出部による原液開閉弁の開検出時に表示灯を点灯し、原液開閉弁の閉検出時に表示灯を消灯又は点滅する消火栓回路と、
を設けたことを特徴とする。
【0008】
ここで、貯蔵槽は、隔膜で分離した一方の槽内に泡消火原液を収納すると共に他方の水槽内に混合器の1次側の給水配管から加圧開閉弁を介して分岐給水管を接続して加圧消火水を導入し、隔膜を介して貯蔵している泡消火原液を混合器に加圧供給する構造を備え、
更に、加圧開閉弁の開閉を検出する第2弁開閉検出部を設け、
消火栓回路は、弁開閉検出部による原液開閉未弁の開検出と第2弁開閉検出部による加圧開閉弁の開検出を判定した際に表示灯を点灯し、少なくともいずれか1つの非検出を判定した際に表示灯を消灯又は点滅するようにしても良い。
【0009】
また、本発明の消火栓装置は、更に、火栓器扉の開閉を検出する消火栓扉開閉検出部を備え、
消火栓回路は、弁開閉検出部による原液開閉弁の開検出及び消火栓扉開閉部による消火栓扉の閉検出を共に判定した際に表示灯を点灯し、少なくともいずれか1つの非検出を判定した際に表示灯を消灯又は点滅するようにしても良い。
【0010】
各開閉検出部が監視する対象部材の付近それぞれに各部状態表示灯を備え、状態変化を検出した監視対象部材の付近に配置された各部状態表示灯を変化させる。更に、各開閉検出部の検出状態を監視盤に送信するようにしても良い。

【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、点検時に原液開閉弁を閉止したまま戻し忘れた場合には、原液開閉弁が閉止状態にあることを検出して消火栓装置に設けている表示灯を消灯又は点滅し、表示灯が点灯していないことで、内蔵している機器が正常な状態とは異なる変更された状態にあることが直ぐに分かり、閉止状態にある原液開閉弁を開放状態に戻し、これによって表示灯が点灯して内蔵機器が正しい状態にあることが確認でき、点検時に閉止した原液開閉弁の戻し忘れを確実に防止し、消火作業の時に確実に泡消火原液を混合して消火泡を放出することができる。

【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図
【図2】図1について扉側を外して内部構造を示した正面図
【図3】図2の消火栓装置に設けた消火栓回路の実施形態を示した回路図
【図4】図2の消火栓装置に設けた消火栓回路の他の実施形態を示した回路図
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本発明による消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図である。図1において、本実施形態の消火栓装置10は、前面に開放した箱型の筐体12の下側に開閉自在な消火栓扉14を設けており、上部の操作表示部16を構成するパネル上に発信機18、赤色表示灯20及び音響穴22を設け、これらの機器と併せて、後の説明で明らかにする消火栓回路を構成している。
【0014】
赤色表示灯20は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には発信機18を押してスイッチ釦をオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い、消火栓装置10においても音響穴22の背後に配置している警報ブザーから音響警報が出される。
【0015】
図2は図1について扉側を外して内部構造を示した正面図である。図2において、消火栓装置10の筐体12には上部右側より給水配管24が引き込まれており、給水配管24の途中には混合器26が設けられ、混合器26の2次側となる左側の給水管端部から下向きにホース28を接続し、ホース28はホースホルダ32に手前に引き出し可能に吊り下げられており、ホース28の先端に泡ノズル30を装着してホースホルダ32に着脱自在に装着している。
【0016】
筐体12の右下部には泡消火原液貯蔵槽34が設置されている。泡消火原液貯蔵槽34は内部にゴムあるいは合成樹脂膜からなる隔膜を配置して内部を2つの区分に分けており、一方の区分に消火泡原液を収納し、他方の区分に給水配管24から分岐した分岐給水管36の接続による加圧消火水を供給し、加圧消火水により隔膜を介して泡消火原液を加圧して、原液供給管40から混合器26に押し出すようにしている。
【0017】
給水配管24と泡消火原液貯蔵槽34を接続する分岐給水管36の途中には加圧開閉弁38が設けられている。また泡消火原液貯蔵槽34と混合器26を接続する原液供給管40の途中には原液開閉弁42が設けられている。また給水配管24における混合器26の1次側には給水開閉弁25が設けられている。
【0018】
更に筐体12の内部にはポンプ起動押釦スイッチ44が設けられており、火災時にはポンプ起動押釦スイッチ44を押すことで、図示しない消火ポンプ設備を起動し、給水配管24に対し加圧した消火用水を供給することができる。
【0019】
更に本実施形態の消火栓装置10にあっては、原液供給管40に設けた原液開閉弁42に対し、原液開閉弁42の開閉を検出する弁開閉検出器として弁開閉検出スイッチ46を設けている。また分岐給水管36に設けた加圧開閉弁38に対し、第2の弁開閉検出器として機能する弁開閉検出スイッチ48を設けている。弁開閉検出スイッチ46,48としては例えばリミットスイッチを使用し、弁開放でスイッチオン、弁閉鎖でスイッチオフとなる。
【0020】
また本実施形態にあっては、筐体12の上部左側の扉開口部内側に消火栓扉開閉検出スイッチ50を設けている。消火栓扉開閉検出スイッチ50としては例えばリミットスイッチが使用され、消火栓扉の閉鎖状態でスイッチオン、開放状態でスイッチオフとなる。
【0021】
このような機器を内蔵した本実施形態の消火栓装置10は、通常の監視状態にあっては給水配管24に設けた給水開閉弁25は開放状態にあり、また分岐給水管36に設けた加圧開閉弁38及び原液供給管40に設けた原液開閉弁42も、それぞれ開放状態となっている。
【0022】
火災などによる消火の際には消火栓扉を開き、ホースホルダ32から泡ノズル30を取り外してホース25を引き出しながら消火対象に向かう準備をした状態でポンプ起動押釦スイッチ44を押すと、図示しない消火ポンプが起動され、給水配管24に加圧消火用水が供給される。
【0023】
給水配管24に供給された加圧消火用水は、分岐給水管36を通って泡消火原液貯蔵槽34の隔膜で仕切られた一方の区画に分離されて、他方の区画に貯蔵している泡消火原液を加圧し、原液供給管40から混合器26に押し出し、混合器26の流水に対し泡消火原液を所定の割合で混合し、ホース28を介して泡消火ノズル30から消火泡を放出させる。
【0024】
一方、消火栓装置10の点検の際には、分岐給水管36に設けた加圧開閉弁38と原液供給管40に設けた原液開閉弁42をそれぞれ閉止状態とし、これによって泡消火原液貯蔵槽34から泡消火原液を出さないようにした状態で、ポンプ起動押釦スイッチ44をオン操作して、消火ポンプの起動により給水配管24に加圧消火用水を供給し、消火用水のみを泡ノズル30から放出させて動作を確認する。点検が終了したならば、加圧開閉弁38及び原液開閉弁42も、それぞれ開放状態となる元の位置に戻すことになる。
【0025】
図3は図2の消火栓装置に設けた消火栓回路11の実施形態を示した回路図である。図3の消火栓回路11には、図2に示した発信機18のスイッチ釦の押し込みでオンする3回路の発信機スイッチ18−1〜18−3が設けられている。
【0026】
発信機18のスイッチ釦の押し込みによる発信機スイッチ18−2のオンで信号線55とコモン線54間に電流を流して、発信信号を監視室の火災受信機に伝送して火災警報を出力させ、火災受信機側の動作で信号線53とコモン線52間に電源を供給し、発信機スイッチ18−1がオンしていることで、警報ブザー23を鳴動して確認応答の音響出力を出させる。
【0027】
また信号線56とコモン線54の間にはポンプ起動押釦スイッチ44が接続される。ポンプ起動押釦スイッチ44はポンプ起動釦の押し込み操作によりオンし、信号線56に電流を流してポンプ制御盤に対しポンプ起動信号を出力し、消火ポンプの運転を開始させる。
【0028】
赤色表示灯20は信号線58とコモン線57の間に接続され、本実施形態にあっては赤色表示灯20と直列に、原液開閉弁の弁開閉検出スイッチ46、加圧開閉弁の弁開閉検出スイッチ48及び消火栓扉開閉検出スイッチ50を直列接続している。
【0029】
図2に示したように、通常の監視状態にあっては、加圧開閉弁38及び原液開閉弁42は開放状態にあり、また消火栓扉は閉鎖しているため、弁開閉検出スイッチ46,48及び消火栓扉検出スイッチ50は共にオンしており、このため赤色表示灯20は点灯している。
【0030】
一方、点検の際に消火栓扉を開き、内部の加圧開閉弁38及び原液開閉弁42を閉鎖状態とした場合、消火栓扉開閉検出スイッチ50、弁開閉検出スイッチ46,48はすべてオフとなり、赤色表示灯20は消灯することになる。
【0031】
点検を終了した場合には、図2の加圧開閉弁38及び原液開閉弁42を閉止状態に戻して消火栓扉を閉じることで、本来であるならば弁開閉検出スイッチ46,48及び消火栓扉開閉検出スイッチ50はすべてオンとなって赤色表示灯20が点灯するが、万一、加圧開閉弁38や原液開閉弁42のいずれか一方もしくは両方を開放状態に戻し忘れたような場合、消火栓扉を閉じても、弁開閉検出スイッチ46,48のいずれか一方もしくは両方がオフとなっているため赤色表示灯20は点灯しない。
【0032】
したがって、点検終了後に赤色表示灯20が点いていないことで加圧開閉弁38及びまたは原液開閉弁42の開放状態への戻し忘れに直ちに気がつき、開放状態に戻して消火栓扉を閉じると、赤色表示灯20が点灯することで、正常な状態に戻ったことを確認できる。
【0033】
一方、消火栓装置10に設けた赤色表示灯20の消灯の原因は、弁開閉検出スイッチ46,48及び消火栓扉開閉検出スイッチ50がオフした以外に、赤色表示灯20の球切れがある。このような赤色表示灯20の球切れについては、消火栓装置10に設けている発信機18のスイッチ釦を押すことにより、図3の弁開閉検出スイッチ46,48及び消火栓扉開閉検出スイッチ50の直列回路に対し並列接続した回路に設けている発信機スイッチ18−3がオンし、このとき赤色表示灯20が点灯しなければ球切れであることが分かり、赤色表示灯20の電球を交換すればよい。
【0034】
また発信機18のスイッチ釦を押して赤色表示灯20の球切れを確認する以外に、弁開閉検出スイッチ46,48及び消火栓扉開閉検出スイッチ50を同時にオン操作することで、球切れの確認を行うようにしてもよい。また発信機スイッチ18−3の代わりに球切れ確認専用の確認スイッチを設けるようにしてもよい。
【0035】
図4は図2の消火栓装置に設けた消火栓回路の他の実施形態を示した回路図である。図4の消火栓回路にあっては、泡消火原液貯蔵槽34に対する分岐給水管36に設けた加圧開閉弁38に設けている弁開閉検出スイッチ48を取り除き、原液開閉弁42についてのみ弁開閉検出スイッチ46を設けた場合の消火栓回路11を示している。
【0036】
即ち図2の消火栓装置10の点検の際には、泡消火原液貯蔵槽34から泡消火原液を出さないようにするためには、原液開閉弁42を閉鎖するだけで十分であり、加圧開閉弁38については開放状態のままであってもよい。このような点検操作の場合には、加圧開閉弁38に対し弁開閉検出スイッチ48を設ける必要はなく、原液開閉弁42に対してのみ弁開閉検出スイッチ46を設ければよい。
【0037】
これに対応した図4の消火栓回路11にあっては、赤色表示灯20と直列に原液開閉弁42の弁開閉検出スイッチ46と消火栓扉開閉検出スイッチ路50を直列接続しており、図3の実施形態に示した加圧開閉弁38に設けた弁開閉検出スイッチ48を除いた回路としている。それ以外の点は図3の実施形態と同じである。
【0038】
点検終了後に原液開閉弁42の開放状態への戻し忘れをしたまま消火栓扉を閉じた場合には、弁開閉検出スイッチ46のオフにより赤色表示灯が消灯していることで、原液開閉弁42の戻し忘れを直ちに知って正常な開放状態に戻すことができる。
【0039】
なお、上記の実施形態にあっては、消火栓装置側の赤色表示灯の点灯状態の切り替えによって加圧開閉弁38、原液開閉弁42の開放状態への戻し忘れの有無を確認できるようにしているが、例えば図3の弁開閉検出スイッチ46,48及び消火栓扉開閉検出スイッチ50の2回路のスイッチとし、信号線58とは別の信号線に3つの検出スイッチを直列接続し、弁の戻し忘れや扉開放状態を示す信号を監視室の火災受信機に送信して表示させてもよい。この点は図4の実施形態についても同様である。また監視室に状態を送信する場合には、加圧開閉弁、原液開閉弁、消火栓扉のどの機器の状態が異常なのかを送信して詳細な表示を行うようにしてもよい。消火栓装置に音響部材を備えて戻し忘れの有無を確認できるように、発信機操作の警報音よりも小さい音量で注意報知を行っても良い。
【0040】
どの監視対象部材が通常状態から変化したのか部材を特定できるように、監視対象部材毎に表示灯を監視対象部材の付近に設けて、赤色表示灯の代表状態表示に加えて、通常状態でない対象部材の表示灯を点灯させるようにしても良い。
【0041】
また、上記実施形態においては泡消火原液貯蔵槽が消火栓筐体内にホース等と一緒に内蔵されているが、これに限らず、ホースを収納する収納部とは別空間に配置しても良い。
【0042】
また、上記実施形態においては、点灯か消灯の切替で弁の状態を表示するようにしているが、消灯の代わりに点滅表示させて、通常状態ではないことを注意喚起するようにしても良い。
【0043】
また、本発明はビル等に設置される消火栓やトンネル内に設置される消火栓に適用することができる。
【0044】
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。

【符号の説明】
【0045】
10:消火栓装置
11:消火栓回路
12:筐体
14:消火栓扉
16:操作表示部
18:発信機
20:赤色表示灯
22:音響孔
23:警報ブザー
24:給水配管
25:給水開閉弁
26:混合器
28:ホース
30:泡ノズル
32:ホースホルダー
34:泡消火原液貯蔵槽
36:分岐給水管
38:加圧開閉弁
40:原液供給管
42:原液開閉弁
44:ポンプ起動押釦スイッチ
46,48:弁開閉検出スイッチ
50:消火栓扉開閉検出スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
泡消火原液を貯蔵した貯蔵槽と、
加圧された消火水を供給する開閉弁を備えた給水配管と、
前記給水配管にホースを介して接続された泡ノズルと、
前記給水配管に設けられ、前記開閉弁を開いた時の流水に前記貯蔵槽の泡消火原液を混合して前記泡ノズルから消火泡を放出させる混合器と、
前記貯蔵槽から混合器に対する原液供給配管に設けられた原液開閉弁と、
を収納し、筐体表側に設置場所を表示する表示灯を設けた消火栓装置に於いて、
前記原液開閉弁の開閉を検出する弁開閉検出部と、
前記弁開閉検出部による前記原液開閉弁の開検出時に前記表示灯を点灯し、前記原液開閉弁の閉検出時に前記表示灯を点滅又は消灯する消火栓回路と、
を設けたことを特徴とする消火栓装置。

【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置に於いて、
前記貯蔵槽は、隔膜で分離した一方の槽内に泡消火原液を収納すると共に他方の水槽内に前記混合器の1次側の給水配管から加圧開閉弁を介して分岐給水管を接続して加圧消火水を導入し、隔膜を介して貯蔵している泡消火原液を前記混合器に加圧供給する構造を備え、
更に、前記加圧開閉弁の開閉を検出する第2弁開閉検出部を設け、
前記消火栓回路は、前記弁開閉検出部による前記原液開閉弁の開検出と前記第2弁開閉検出部による前記加圧開閉弁の開検出を判定した際に前記表示灯を点灯し、少なくともいずれか1つの非検出を判定した際に前記表示灯を点滅又は消灯することを特徴とする消火栓装置。

【請求項3】
請求項1記載の消火栓装置に於いて、
更に、前記消火栓器扉の開閉を検出する消火栓扉開閉検出部を備え、
前記消火栓回路は、前記弁開閉検出部による前記原液開閉弁の開検出及び前記消火栓扉開閉部による消火栓扉の閉検出を共に判定した際に前記表示灯を点灯し、少なくともいずれか1つの非検出を判定した際に前記表示灯を点滅又は消灯することを特徴とする消火栓装置。

【請求項4】
請求項1乃至3記載の消火栓装置に於いて、前記各開閉検出部が監視する対象部材の付近それぞれに各部状態表示灯を備え、状態変化を検出した監視対象部材の付近に配置された前記各部状態表示灯を変化させることを特徴とする消火栓装置。

【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の消火栓装置に於いて、前記各開閉検出部の検出状態を監視盤に送信することを特徴とする消火栓装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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