説明

消臭機能付建築材

【課題】消臭設備内臓の建築材としてパーテションやドア等を製作し、既存のパーテションやドアを、これと交換することによって、単純な建築材の交換作業のみで、既存の建築材を改変することなく、執務室、客間、トイレ等の室内の空気を強制循環させて消臭可能とする。
【解決手段】周囲を配設される枠材と当該枠材の両面に取り付けられて間に内部空洞を形成するパネルと、板材内部空洞内に板材の面と略並行をなす縦方向の流通路を形成して配置される消臭材と、空気を送風する強制ファンとから構成され、パネルにグリルを備えた建築材において、強制ファンにより消臭材を通じて室内の空気を強制的に送供して消臭可能とした建築材を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建築材に関し、特にトイレのドアや、間仕切りのパーテションに関し、さらに詳しくは消臭設備を内臓したドア、間仕切り等の消臭機能付建築材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トイレのドアや間仕切りのパーテションとして、ドアはドア用として、家屋の壁出入口に開閉自在に取り付けられ、閉鎖空間を形成する一種の仕切り部材としての機能を有して設置され、一方 パーテションは間仕切り部材として、室を包囲する壁仕切り材として用いられるものであり、これらの建築材で、消臭機能を備えるもの、また建築材の内部に他の消臭機器を設置するものも存在しなかった。
【0003】
移動設置可能な衝立として、パーテション本体内に送風機と、このパーテション本体の両面の開口部に臨む一対の平板の空気清浄フィルタとを設け、上記送風機で送風される空気を、空気清浄フィルタで清浄化し、上記パーテション本体の両面から室内空間に供給可能に構成したパーテション形空気清浄装置は知られている(例えば、特開平2002−32341号公報)。
【0004】
このパーテション形空気清浄装置は、パーテション形状の本体内に送風機と空気清浄フィルタとを有し、空気清浄装置本体の両面から吸い込んで両面から吹き出すことにより、室内空間に清浄化された空気を効果的に供給することができ、また、パーテション本体の両面に開口部を設け、この両開口部に望んで一対の平面状の空気清浄フィルタを設けて吹出口としているので、この吹出口の開口部を広くとることができ、さらに、開口部にクロスを設けているので、吹出空気を穏やかにして気流感を感じさせない効果をもたらすことができ、さらに、吸込口を下部に設けているので、足元に舞い上がった塵やホコリを含んだ汚れた空気を吸い込みやすくすることができるものである。
しかしながら、従来のパーテション形空気清浄装置は、飽くまでも空気清浄化を目的とするものであり、パーテション本体の開口部にクロスを設けて、吹出空気を穏やかにして気流感を感じさせない送風を可能にするものではあるが、室内の消臭については何ら考慮されることはなく問題を残すものであった。
【0005】
また、従来のドアとして、光漏れ、音漏れ、風漏れのないように、扉枠にヒンジを介してか移動可能に固定され、ヒンジ取付部と反対側のドア自由端において、ドア閉止側に傾斜面を有する傾斜木口部を形成したドアある(例えば、特開平10−299350号公報)。しかし、かかるドアにおいてその内部に消臭装置を設置するものは存在しなかった。さらに、トイレのドアにおいて、閉鎖により閉じられた空間が形成された場合、トイレの内部は必然的に悪臭がこもり勝ちとなり、換気扇が設置したり、消臭剤を設置したりしなければならず、換気扇が設置のための室壁の改造作業、設置場所の確保等、別途後加工の工夫が必要となり、その対処に時間と費用がかかるのが現状であり、問題を残すものであった。
【特許文献1】特開平2002−32341号公報
【特許文献2】特開平10−299350号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この本願発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、消臭機能を有する建築材として、何らかの流通路を備えた消臭機能付建築材内に空気を流通させ、また、室空間を形成する建築材のパーテションや、ドア自体に消臭設備を内臓することなどによって、本が発明のパーテションやドアの形態をなす建築材を製作し、既存のパーテションやドアを、本願発明の消臭設備内設のパーテションやドアになる建築材と交換し据え代えることによって、そのパーテションやドアを備えた執務室、客間、トイレ等の室空間において、従来の使用空間を狭めることなく確保した上で、室内の空気を循環させて消臭することができるものである。消臭機能が低下した場合には、パーテションやドアの内部に配置した消臭部材を交換することにより、機能回復することができ、その際にはパーテションやドア表面の化粧パネルを取り外して、簡単に消臭部材の交換が可能な構造を有しているので、簡単な作業で消臭機能回復が容易にでき、これによって、室内は、消臭された室内環境が確保される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上から、本願発明は、上記課題を解決するために、少なくとも、内部に空気が流通する流路又は空隙を備えると共に消臭機能を有した消臭材と、消臭材内部の流露又は空隙を通じて強制的に空気を流通させるためのファンモータとを備えてなることを特徴とする消臭機能付建築材を提供する。
また、家屋内空間を仕切るため、室空間の天井と床の間を上下に一体に又は他の部材を介して仕切る建築材であって、建築材は、周囲を囲う所定の厚みを有する枠材と当該枠材の両面に取り付けられて間に内部空洞を形成するパネルと、板材内部空洞内にパネルの面と略並行をなす縦方向の流通路を形成して配置される消臭材とから構成され、両面パネルの一方の面の上部及び下部に位置して内部空洞と通じるグリルを備え、消臭材は並行をなす縦方向の流通路内面に消臭剤が塗布され又は消臭剤を含浸して形成され、一方の室内の空気は一方のグリル、板材の面と並行をなす縦方向の流通路および他方のグリルを介して流動させ、消臭材は平行な縦方向の流通路を流動する中で消臭されると共に、パネル内部空洞内にパネルの面と略並行をなす縦方向の流通路を形成して配置される消臭材によって消音作用を持たせたことを特徴とする消臭機能付建築材を提供する。
また、本願発明は、消臭材の形態として、消臭コルゲート材重畳構造としたり、消臭不織布貼付桟枠重畳構造としたり、粒状消臭剤の積層構造とした消臭機能付建築材を提供する。
本願発明は、建築材内接の消臭設備を通して室内空気を強制的に送気するため、建築材に設置する強制ファンの設置位置について、建築材内部空間における上方、下方の少なくとも一方に強制ファンを配備し、さらに、ファンによる流動方向について、上向きとしたり、また、下向きとする消臭機能付建築材を提供する。
本願発明は、消臭機能付建築材の具体的形態として、パーテションとしたり、執務室のドアとしたり、トイレのドアとしたり、天井取付け消臭盤とした消臭機能を有する建築材を提供する。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本願発明の消臭機能付建築材は、室空間を形成する建築材のパーテションやドア自体に消臭設備を内臓することによって建築材を製作し、既存のパーテションやドアを、本願発明の消臭設備内設のパーテションやドアになる建築材と交換し据え代えることによって、そのパーテションやドアを備えた執務室、客間、トイレ等の室空間において、従来の使用空間を狭めることなく確保した上で、室内の空気を循環させて消臭することができるものである。したがって、既存のパーテションやドアを備えた執務室、客間、トイレ等の室空間を形成する建築材を改変することなく、単純な建築材の交換作業のみで、消臭環境の室を簡単に確保することができる。
消臭機能が低下した場合には、パーテションやドアの内部に配置した消臭部材を交換することにより、簡単に機能回復することができ、その際にはパーテションやドアのサービスパネル、或いは化粧パネルを取り外すことによって、簡単に消臭部材の交換が可能な構造を有しているので、簡単な作業で消臭機能回復が容易にでき、これによって、室内は、消臭された室内環境が確保される。
【0009】
本願発明は、消臭機能付建築材の具体的形態として、パーテション、執務室のドア、トイレのドア、天井等、室空間を形成する建築材として、適宜選択して使用でき、規格品の寸法で製作可能であり、量産化が可能であるので、使い勝手の良い消臭機能付建築材を提供することができる。
本願発明消臭機能付建築材は、その消臭材として、コルゲート、不織布が重畳的に配置されているので、また、粒子状消臭剤の積層構造になっているので、消音効果を併せて有するので、遮音ドア、遮音パーテションとして提供することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本願発明は、コルゲート、不織布、粒子状消臭剤の積層構造などの種々の形態の消臭材を選択することができるので、消臭機能付建築材を使用者の種々の希望に応えることができる。
本願発明は、建築材内接の消臭設備を通して室内空気を強制的に送気するため、建築材に設置する強制ファンの設置位置について、建築材内部空間における上方のみ、下方のみ、上方と下方の両位置に強制ファンを配備することができるとともに、ファンによる流動方向について、上向きとしたり、また下向きとすることができる。
本願発明は、消臭機能付建築材の具体的形態として、パーテション、執務室のドア、トイレのドア、天井等、室空間を形成する建築材として、適所に選択して使用すればよい。
本願発明消臭機能付建築材は、コルゲート、不織布が重畳的に配置された消臭材、また、粒子状消臭剤の積層構造の消臭材を採用するときには、消音効果の発揮により、遮音ドア、遮音パーテションとして使用できる。
【実施例1】
【0011】
以下、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、室を構成する建築材1において、本発明の消臭機能を備えた建築材について、その建築材の適用箇所と、適用される建築材の概要を示す斜視図である。
建築材1は、空室2を形成する壁材として組立てられるパーテション1B、複数の分割された天井ボードからなる天井1C、パーテション1Bに備えるドア1A、床1Eを含んでいる。また、天井1Cにはその表面に天井取付け消臭盤1Dが取付けられ、この天井取付け消臭盤1Dも、天井1Cに付設されるとき、分割された複数の天井ボード間を接続補強することから、本願発明の建築材1に含まれるものとする。
図1において、本発明の消臭機能を備えた建築材1としての、ドア1A、空室2を形成する壁材として組立てられるパーテション1B、天井1C表面に取付けられる天井取付け消臭盤1Dについて、以下説明する。
【0012】
ドア1Aは、パーテション1B位より形成された開口を開閉するため蝶番21を介して回動自在に取付けられる。ドア1Aの構造について、その断面構造が図2、図3に示される。図2(a)は図1のY1−Y1線に沿った縦方向側面図であり、下方に位置して吸い込みグリル14a、上方に位置して吹出しグリル14bを備え、吸い込みグリル14aと吹出しグリル14bの間の内部空間には、消臭材19が着脱交換可能に配設されている。中央にはノブ22を備えている。また、図2(b)はドア1Aの正面を示し、化粧パネル12を備え、下方に吸い込みグリル14a、上方に吹出しグリル14bを備え、化粧パネル12及び両グリル14a、グリル14bは取付けビス20により取り外し自在となっている。
図2(c)はドア1Aの一部を破断して、その内部構造を示している。吸い込みグリル14aと吹出しグリル14bの間には、消臭材19が配設され、この場合消臭機能を備えたコルゲート材が重畳してジ配置されている。図2(c)に一部示すようにドア1Aの内部にはその周囲に枠材11を備え、この縦方向の1対の枠材11の間に消臭材19が配設され、枠材11に対して化粧パネル12がビス止めされる。
【0013】
図2(c)に示すように、縦方向の1対の枠材11の上方に、ファンモータ18等を取付け収容する収納部15aを備え、縦方向の1対の枠材11の上方に跨って強制ファンが設置され、この強制ファンが、ドア1Aの上方枠材を兼ねている。図2(c)におけるX1−X1方向から、化粧パネル12等を取外して見た状態を示す図3「a」に、強制ファンの設置構造が詳細に示される。これによれば、ファンモータ18は一方の枠材11の上端にモータブラケット18aを介して取り付けられ、ファンモータ18から延びるファンランナ16の他端は軸受ブラケット18bを介して他方の枠材11の上端に軸支される。図において、ファンケース16aにより、空気の流動が噴出しグリル14bへと案内される。また、消臭材19は、縦方向の1対の枠材11の間に配設されている。
【0014】
消臭材19は、図2(c)におけるドア1AのX2−X2位置での断面が、図3(b)に詳細に示される。縦方向の1対の枠材11の間に消臭材19が配設され、枠材11に対して化粧パネル12が取付けられ、反対側は、サービスパネル12bが取付けビス20によってビス止めされる。化粧パネル12はビス止めされるものであっても差し支えない。
本願発明による消臭ドアを用いた場合の、室内の消臭は、消臭ドア内に設備したファンモータ18及びファンランナ16bを稼動して強制的に送風すると、ドア1Aの吸い込みグリル14aから吸い込まれた空気は、ドア1A内の消臭材19、消臭機能の施されたコルゲートの流通路内を消臭されながら通過し上方の吹出しグリル14bを通じて吹き出されることによって実行される。
消臭ドア1A内に設置の消臭材19の消臭機能が低下した場合には、消臭材19を交換すればよい。消臭材19を交換するには、消臭ドア1Aから、これにビス止めされたサービスパネル12bを外して、開放し、消臭材19を取り出して新規の消臭材19と交換し、サービスパネル12bをビス止めすればよい。
【実施例2】
【0015】
次にパーテション1Bに適用した場合について、図1におけるパーテション1Bをその縦方向の矢視線Y2−Y2で示す図4の断面図により説明する。
図4(a)において、パーテション1Bは、その外周に角形状の枠材11が配置され、図において上下位置の枠材11が示される。枠材11の一方の面側に外パネル13が取付けられる。外パネル13の取付けは、ビス止めとすることもできる。枠材11の他方の面側にはサービスパネル13aが取付けられる。
パーテション1Bの上方に吹出しグリル14b、下方に吸込みグリル14aが設けられている。一対の縦方向の枠材11の上方に、クロスファン収納部15aが形成され、前記ドア1Aと同様に、クロスファン収納部15aにクロスファン16、ファンケース16aが設置される。パーテション1Bに配置される枠材11の内側に、消臭材19が配置され、内部に流路が形成されている。消臭材19はその下端が傾斜状態に配設され、これによって、下方に設けた吸込みグリル14aからの空気の吸込みが円滑に行なわれる工夫がなされている。
この実施形態によれば、クロスファン16を稼動することにより、一方の室における空気を、下方に吸込みグリル14aから吸い込み、消臭材19を通過させ、上方の吹出しグリル14bから吹き出す。
これによって、一方の室における空気は、消臭材19の通過に際して消臭され、一方の室は消臭された環境が維持される。
消臭材19の交換は、枠材11の他方の面側にビス止めされたサービスパネル13aを取り外すことにより実行される。
【0016】
図4(a)は強制的に消臭するものであるが、図4(b)に示すように、クロスファン及びファンモータを必要とせず、自然対流により、室内の空気をパーテション1B内に循環させ、これによって、することもできる。この場合には、消臭のクロスファン収納部15aを設ける必要がなく構造を簡素にすることができる。強制ファン送風をしない場合、図4(b)に示すように、消臭材19は、その下端が傾斜状態に配設されると共にその上端も傾斜状態に配設され、これによって、下方に設けた吸込みグリル14aからの空気の吸込み及び上方の吹出しグリル14bから吹き出しが円滑に行なわれる。
消臭材19の交換は、上記と同様、ビス止めされたサービスパネル13aの取り外しによって可能である。
【実施例3】
【0017】
天井1Cに取付ける天井取付け消臭盤1Dの場合には、図1に示すように、内部に空気が流通する流路又は空隙を備えると共に消臭機能を有した消臭材と、消臭材内部の流露又は空隙を通じて強制的に空気を流通させるためのファンモータとを備えてなり、この場合、天井取付け消臭盤1D自体が、内部に空気が流通する流路又は空隙を備えると共に消臭機能を有した消臭材それ自体の天井1Cへの取付けで足り、消臭材の内部流通路端口近傍に、強制ファン装置を配備し、消臭材の内部流通路の一方の端口から他方の端口へ空気を吹き込んで、消臭材の内部を流通する中で消臭するものである。
なお、強制ファンによる流動方向は、下方から上方、上方から下方のいずれでも変更することができる。また、強制ファンの形態として、吸引型、吐出型のいずれにでも変更できる。
【0018】
上記において、建築材1としての、ドア1A、パーテション1Bに内設される消臭部材、及び天井取付け消臭盤1Dそれ自体とする消臭部材において、消臭材の各種形態が図5に示される。図5において、(a)はコルゲート構造体の場合を、(b)はペーパー又は不織布の場合を、(c)は粒状消臭剤の積層構造体の場合を、それぞれ模式的に示す。
図5(a)において、消臭コルゲート材重畳構造19Aは、消臭コルゲート材19aを重畳積層して構成され、図5(b)において、消臭不織布貼付桟枠重畳構造19Bは、消臭不織布貼付桟枠19bを重畳積層して構成され、図5(c)において、粒状消臭剤の積層構造19Cは粒状消臭剤充填ケース19cを重畳積層して構成される。粒状消臭剤充填ケース19cは、ケースの底に敷かれた多孔パンチングメタル上に粒状消臭剤が充填されるものである。
図5に示された消臭材の各種形態は、建築材の適用箇所によって、最適なものが選択される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の消臭機能付建築材の適用箇所を一部破断して示す斜視図である。
【図2】図1に示した消臭機能付建築材として、ドアの例を示す図であり、(a)は消臭設備内設のドアの側面図,(b)は消臭設備内設のドアの平面図、(c)は消臭設備内設のドアの一部破断した斜視図である。
【図3】図2の矢視線X1−X1及びX2−X2で見た建築材としてのドアの断面図を示し、(a)は強制ファンの設置構造を、(b)は消臭材の構造を拡大して示す図である。
【図4】図1に示した建築材として、パーテションの断面図であり、(a)は、図1の矢視線Y2−Y2の縦断面図であり、(b)は図4(a)において、強制ファンを設置しない場合の、パーテションの断面図を示す。
【図5】建築材に内設される消臭部材の形態を示す概要図であり、(a)は消臭コルゲート材重畳構造を、(b)は消臭不織布貼付桟枠重畳構造を、(c)は粒状消臭剤の積層構造をそれぞれ模式的に示す。
【符号の説明】
【0020】
1 室を構成する建築材
1A ドア
1B パーテション
1C 天井
1D 天井取付け消臭盤
1E 床
2 空室
11 枠材
12 化粧パネル
12b サービスパネル
13 外パネル
13a サービスパネル
14a 吸込みグリル
14b 吹出しグリル
15 空洞
15a 収納部
16 クロスファン
16a ファンケース
16b ファンランナ
17 ファンアッセンブリカバー
18 ファンモータ
18a モータブラケット
18b 軸受ブラケット
19 消臭材
19A 消臭コルゲート材重畳構造
19a 消臭コルゲート材
19B 消臭不織布貼付桟枠重畳構造
19b 消臭不織布貼付桟枠
19C 粒状消臭剤の積層構造
19c 粒状消臭剤充填ケース
20 取付けビス
21 蝶番
22 ノブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、内部に空気が流通する流路又は空隙を備えると共に消臭機能を有した消臭材と、消臭材内部の流露又は空隙を通じて強制的に空気を流通させるためのファンモータとを備えてなることを特徴とする消臭機能付建築材。
【請求項2】
家屋内空間を仕切るため、室空間の天井と床の間を上下に一体に又は他の部材を介して仕切る建築材であって、建築材は、周囲を囲う所定の厚みを有する枠材と当該枠材の両面に取り付けられて間に内部空洞を形成するパネルと、板材内部空洞内にパネルの面と略並行をなす縦方向の流通路を形成して配置される消臭材とから構成され、両面パネルの一方の面の上部及び下部に位置して内部空洞と通じるグリルを備え、消臭材は並行をなす縦方向の流通路内面に消臭剤が塗布され又は消臭剤を含浸して形成され、一方の室内の空気は一方のグリル、板材の面と並行をなす縦方向の流通路および他方のグリルを介して流動させ、消臭材は平行な縦方向の流通路を流動する中で消臭されると共に、パネル内部空洞内にパネルの面と略並行をなす縦方向の流通路を形成して配置される消臭材によって消音作用を持たせたことを特徴とする消臭機能付建築材。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記消臭材が消臭コルゲート材重畳構造である消臭機能付建築材。
【請求項4】
請求項1又は2において、前記消臭材が消臭不織布貼付桟枠重畳構造である消臭機能付建築材。
【請求項5】
請求項1又は2において、前記消臭材が粒状消臭剤の積層構造である消臭機能付建築材。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかにおいて、建築材の上方又は下方の少なくとも一方に荷強制ファンを配備し、パネルの面と並行をなす縦方向の流通路内を流通する空気を強制的に流動させたことを特徴とする消臭機能付建築材。
【請求項7】
請求項2ないし6のいずれかにおいて、消臭機能付建築材がパーテションである消臭機能付建築材。
【請求項8】
請求項2ないし6記載において、消臭機能付建築材がドアである消臭機能付建築材。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−291513(P2006−291513A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−111497(P2005−111497)
【出願日】平成17年4月8日(2005.4.8)
【出願人】(500092893)
【Fターム(参考)】