説明

液体制汗デオドラント組成物

【課題】高い制汗デオドラント効果の持続性に優れた液体制汗デオドラント組成物を提供する。
【解決手段】(A)水溶性アルミニウム化合物と、(B)炭素数8〜18の脂肪酸と炭素数2〜4の2価アルコールとのエステル化合物とを併用し、かつ(C)エタノール及び(D)水を含有してなることを特徴とする液体制汗デオドラント組成物。更に、(E)ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体を配合した上記液体制汗デオドラント組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い制汗デオドラント効果の持続性に優れた液体制汗デオドラント組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、汗による肌のベタつきや不快感などの低減、また、体臭の発生を防ぐなどの目的で、制汗デオドラント剤が用いられている。制汗デオドラント剤に含まれる制汗成分としては、クロルヒドロキシアルミニウムなどのアルミニウム化合物が汎用されている。
【0003】
これらの成分は、水分により溶解して水酸化物のゲルを形成し、汗腺の中で栓をするようにふさいだり、あるいは、汗腺をひきしめるなどの収斂作用により制汗効果を発揮すると考えられている。また、体臭は皮膚表面の汗などの成分が皮膚常在菌により分解され、低級脂肪酸やケトン、アンモニアといった成分に変化し発生する。アルミニウム化合物は抗菌作用も有することが知られており、体臭の元となる汗の分泌を抑制し、更に皮膚常在菌の増殖を抑制することで体臭の発生を防ぐ効果があることがわかっている。このため、即効性、被膜性に優れる点で、制汗成分は水分に溶解した状態で肌に塗布されるのが効果的である。
【0004】
制汗デオドラント剤には、エアゾール型スプレー、ロールオン、ミスト、スティック、クリームなど様々なタイプがあるが、上記の点より、制汗成分が溶解している液体タイプのロールオンやミストなどが制汗デオドラント効果の点では優れている。
しかしながら、これらの制汗剤は、制汗成分が水溶性のため、大量の汗によって流れてしまい、制汗デオドラント効果が持続しないという課題があった。また、使用時に粘着性のベタつきが生じ、使用者に不快な感触を与えるという課題もあった。
【0005】
このような課題を解決するため、制汗成分に、ポリオール類、低級一価アルコール、水を組み合わせることで制汗作用を高めた技術(特許文献1)や、ヒドロキシアルキル化シクロデキストリンと水を組み合わせることでデオドラント効果の持続性を高めた技術(特許文献2)などが提案されている。しかし、これら技術は、制汗デオドラント効果の持続性という点で未だ改善の余地があり、使用時のベタつきなどという使用感の点もより改善が望まれる。
【0006】
また、制汗成分に低級一価アルコール、揮発性シリコーン、セルロース誘導体、水を組み合わせることで使用感を改善する技術(特許文献3)や、粉末をロールオンに配合することでベタつきを改善する技術(特許文献4)などが提案されているが、制汗デオドラント効果の持続性において十分満足できるものではなかった。また、保存安定性も十分ではなかった。
【0007】
更に、架橋型メチルポリシロキサンや架橋型ポリエーテル変性シリコーン化合物、低級アルコールを組み合わせ、使用感と優れた制汗効果を併せもつ技術(特許文献5)が提案されているが、これは油中水型エマルジョンでの制汗効果の持続性と使用感を向上した技術で、乳化タイプのクリームに好適な処方となっており、制汗効果の即効性、クリーム特有のベタつきという点に改善が必要であった。
【0008】
従って、高い制汗デオドラント効果が効果的に持続する使用感触の良好な液体の制汗デオドラント剤の開発が強く望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平5−58867号公報
【特許文献2】特開2003−95906号公報
【特許文献3】特開昭59−152318号公報
【特許文献4】特開2002−37710号公報
【特許文献5】特開2005−179305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、高い制汗デオドラント効果の持続性を有する使用感触の良好な液体制汗デオドラント組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)水溶性アルミニウム化合物に、(B)特定の脂肪酸と2価アルコールとのエステル化合物を併用し、かつ(C)エタノール及び(D)水を配合することにより、高い制汗デオドラント効果が持続する使用感触の良好な液体制汗デオドラント組成物が得られること、更に(A)成分と(B)成分との配合比率を適切にすると、上記制汗デオドラント効果の持続性がより高まり、かつベタつきが改善され使用感触がより向上することを知見し、本発明をなすに至った。
【0012】
制汗成分であるクロルヒドロキシアルミニウム等の水溶性アルミニウム化合物は、水溶性のため汗で流れ落ちてしまい効果の持続性に劣るという欠点があった。このような課題に対して、本発明によれば、水溶性アルミニウム化合物に、ジカプリル酸プロピレングリコール等の特定の脂肪酸と2価アルコールとのエステル化合物を併用して配合することにより、水溶性アルミニウム化合物の皮膚への残留性が高まり、耐水性が向上し、制汗デオドラント効果の持続性が効果的に改善することを見出した。更に、本発明では、水溶性アルミニウム化合物と上記エステル化合物との配合比率を適切にすることで、制汗デオドラント効果の持続性がより高まり、かつ使用感触もより改善した製剤を提供できる。
本発明組成物では、エタノールを50質量%以上及び水を4質量%以上配合することが望ましく、これにより制汗デオドラント効果の持続性に優れる上、ベタつかないより良好な使用感触が得られ、特にロールオンタイプとして好適な製剤を提供できる。
また、本発明では、水溶性アルミニウム化合物と上記エステル化合物とを適切に配合し、エタノール及び水を適切に配合することで、上記特性に優れる上、製剤の保存安定性も良好とすることができる。
更に、(E)ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体を配合することで、制汗デオドラント効果の持続性、更には塗布後の使用感触をより改善できる。
また、更に、(F)特定のポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上を配合することで、上記効果に加え、低温での保存安定性を向上させることができる。
【0013】
従って、本発明は下記の液体制汗デオドラント組成物を提供する。
〈1〉
(A)水溶性アルミニウム化合物と、(B)炭素数8〜18の脂肪酸と炭素数2〜4の2価アルコールとのエステル化合物とを併用し、かつ(C)エタノール及び(D)水を配合してなることを特徴とする液体制汗デオドラント組成物。
〈2〉
(A)/(B)の質量比が5〜30である〈1〉記載の液体制汗デオドラント組成物。
〈3〉
(B)成分が、モノカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、及びモノステアリン酸プロピレングリコールから選ばれる1種以上である〈1〉又は〈2〉記載の液体制汗デオドラント組成物。
〈4〉
(B)成分の配合量が0.5〜4質量%である〈1〉、〈2〉又は〈3〉記載の液体制汗デオドラント組成物。
〈5〉
(C)エタノールを50質量%以上、(D)水を4質量%以上含有する〈1〉乃至〈4〉のいずれかに記載の液体制汗デオドラント組成物。
〈6〉
更に、(E)ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体を配合した〈1〉乃至〈5〉のいずれかに記載の液体制汗デオドラント組成物。
〈7〉
更に、(F)プロピレンオキサイドの平均付加モル数が12〜33のポリオキシプロピレンブチルエーテル、エチレンオキサイドの平均付加モル数が3〜20かつプロピレンオキサイドの平均付加モル数が2〜34でアルキル鎖が炭素数4〜24であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、及びエチレンオキサイドの平均付加モル数が40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上を配合した〈1〉乃至〈6〉のいずれかに記載の液体デオドラント組成物。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、高い制汗デオドラント効果の持続性を有する、使用感触が良好な液体制汗デオドラント組成物を提供できる。更に、保存安定性も良好な製剤を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明につき更に詳細に説明する。本発明の液体制汗デオドラント組成物は、(A)水溶性アルミニウム化合物、(B)特定の脂肪酸と2価アルコールとのエステル化合物、(C)エタノール、及び(D)水が配合されてなる。
【0016】
(A)成分の水溶性アルミニウム化合物としては水溶性アルミニウム塩が好適であり、これは制汗作用、抗菌作用を付与する制汗成分である。ここで、水溶性とはアルミニウム塩が水に溶けて水溶液を作る性質をいう。
水溶性アルミニウム塩としては、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、ブロモヒドロキシアルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム/ジルコニウム、硫酸アルミニウムカリウム、クロルヒドロキシアルミニウム/プロピレングリコール錯体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、クロルヒドロキシアルミニウムが、皮膚に対する刺激性の少なさ、溶媒への溶解性の点で好ましい。また、前記クロルヒドロキシアルミニウムは、予め水に溶解してある50質量%水溶液として市販のものから入手することも可能である。
【0017】
(A)成分の配合量は、組成物全体の2.5〜20%(質量%、以下同様。)が好ましく、特に制汗防臭効果の点から5〜15%がより好ましい。2.5%未満であると、制汗防臭効果が低下することがあり、20%を超えると、使用感触(ベタつきのなさ)の低下、皮膚刺激、安定性の低下などが生じることがある。
【0018】
(B)成分は炭素数8〜18の脂肪酸と炭素数2〜4の2価アルコールとのエステル化合物であり、制汗作用、防臭作用の持続性を付与する制汗持続性付与成分である。
(B)成分のエステル化合物において、脂肪酸の炭素数は8〜18である。2価アルコールの炭素数は2〜4であり、制汗効果の持続性、防臭効果の持続性を付与する点から、脂肪酸のプロピレングリコール又はエチレングリコールエステルが最も好適である。脂肪酸又は2価アルコールの炭素数が上記範囲外のものは、溶解性に劣ったり、十分な耐水性が得られないことがあり、制汗デオドラント効果の持続性を向上できない。
【0019】
(B)成分のエステル化合物として具体的には、ジラウリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、モノカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、ジラウリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ラウリン酸ブチレングリコール、ステアリン酸ブチレングリコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、モノカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコールが制汗作用、抗菌作用の持続性、安定性の点で好ましく、とりわけジカプリル酸プロピレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコールが、制汗効果の持続性、防臭効果の持続性、使用感触(ベタつきのなさ)及び製剤の保存安定性の点から最も好適である。
【0020】
(B)成分のエステル化合物は市販品を使用できる。例えばモノカプリル酸プロピレングリコール(商品名;NIKKOL Sefsol−218、日光ケミカルズ社製)、ジカプリル酸プロピレングリコール(商品名;NIKKOL Sefsol−228、日光ケミカルズ社製)、モノラウリン酸プロピレングリコール(商品名;EMALEX PG−M−L、日本エマルジョン社製)、モノステアリン酸プロピレングリコール(商品名;EMALEX PG−M−S、日本エマルジョン社製)などが挙げられる。
【0021】
(B)成分の配合量は、組成物全体の0.5〜4%が好ましく、特に制汗防臭効果の持続性から0.5〜2%がより好ましい。0.5%未満であると、制汗防臭効果の持続性が満足に改善しないことがある。4%を超えると、使用感触(ベタつきのなさ)の低下、製剤の安定性の低下などが生じることがある。
【0022】
(A)成分と(B)成分の最適な割合は、(A)/(B)の質量比が5〜30が好適であり、特に制汗・防臭効果の持続性、使用感触(ベタつきのなさ)の点から5〜20がより好ましい。(A)/(B)が5未満では、制汗防臭効果の持続性や使用感触(ベタつきのなさ)が満足に改善しなかったり、製剤の保存安定性に劣ることがあり、30を超えると制汗防臭効果の持続性、使用感触(ベタつきのなさ)の改善効果、保存安定性が十分でないことがある。また、製剤の安定性に劣る場合がある。
なお、(A)成分単独では、皮膚に塗布した場合、大量の汗などによって流れ落ち制汗防臭効果が持続しないのに対し、(A)成分に(B)成分を組み合わせて配合することで(A)成分の皮膚への残留性が高まり、制汗防臭効果の持続性を向上することができる。
【0023】
(C)成分のエタノールは、制汗成分や制汗持続性付与成分を溶解させるための溶媒として配合される。その配合量は、組成物全体の50%以上、特に50〜85%が好ましく、とりわけ60〜80%が制汗成分及び制汗持続性付与成分の溶解性の点からより好ましい。50%未満であると、配合成分が十分に溶解せず、制汗デオドラント効果、その持続性、防臭効果の持続性及び使用感に劣ることがある。また製剤の保存安定性が低下する場合がある。85%を超えると皮膚刺激などが生じることがある。
【0024】
(D)成分の水は溶媒であり、精製水、イオン交換水、純水を配合できる。水の含有量は組成物全体の4%以上、特に4〜50%未満、とりわけ8〜40%が制汗成分の溶解性の点からより好ましい。4%未満であると、制汗成分を均一に溶解できず、制汗デオドラント効果、その持続性、防臭効果の持続性及び使用感に劣ることがあり、また製剤の保存安定性が低下する場合がある。50%以上であると、乾きが遅いなどの不具合が生じることがある。
【0025】
本発明では、更に(E)ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体を配合することができる。(E)成分を配合することで、防臭効果の持続性、塗布後の使用感触をより改善できる。
【0026】
ポリビニルピロリドンとしては、重量平均分子量が8,000〜3,000,000のものを使用でき、特に重量平均分子量2,000,000以下のものが溶解性、使用感触、防臭効果の持続性の点で好ましい。なお、重量平均分子量は、米国薬局方USPにおいて規定されたK値を光散乱法により測定された重量平均分子量に換算したものである。
市販品では、ルビスコールK17(重量平均分子量:約9,000)、ルビスコールK30(重量平均分子量:約45,000)、ルビスコールK90(重量平均分子量:約1,600,000)(以上、BASF社製)、PVPK−15(重量平均分子量:8,000)、PVPK−30(重量平均分子量:60,000)、PVPK−60(重量平均分子量:400,000)、PVPK−90(重量平均分子量:1,300,000)、PVPK−120(重量平均分子量:3,000,000)(以上、ISP社製)で、好ましくは、防臭効果の持続性の点から、ルビスコールK30(重量平均分子量:約45,000)、ルビスコールK90(重量平均分子量:約1,600,000)である。
【0027】
また、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体のビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合モル比(VP/VA)は7/3〜3/7の範囲が好適である。このうち、共重合モル比(VP/VA)が7/3又は6/4のものが、溶解性、使用感触、防臭効果の持続性の点で好ましい。市販品では、PVP/VA S‐630(VP/VAモル比6/4)、PVP/VA E−735(VP/VAモル比7/3)、PVP/VA E−535(VP/VAモル比5/5)、PVP/VA E−335(VP/VAモル比3/7)(以上、ISP社製)、ルビスコールVA37E(VP/VAモル比3/7)、ルビスコールVA55I(VP/VAモル比5/5)、ルビスコールVA64P(VP/VAモル比6/4)、ルビスコールVA73W(VP/VAモル比7/3)(以上、BASF社製)などがあげられ、中でも、PVP/VA S−630、PVP/VA E−735が好ましい。
【0028】
(E)成分を配合する場合、その配合量は組成物全体の0.1〜3%、特に0.2〜1%が、使用感触(ベタつきのなさ)、防臭効果の持続性の点から好ましい。0.1%未満であると、使用感触(ベタつきのなさ)の改善効果が十分発揮されないことがあり、3%を超えると、逆に粘着性のベタつきが生じることがある。
【0029】
本発明では、更に(F)プロピレンオキサイドの平均付加モル数が12〜33のポリオキシプロピレンブチルエーテル、エチレンオキサイドの平均付加モル数が3〜20かつプロピレンオキサイドの平均付加モル数が2〜34でアルキル鎖が炭素数4〜24、特に16〜24であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、エチレンオキサイドの平均付加モル数が40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる成分を1種以上配合することができる。(F)成分を配合することで、低温での安定性を改善できる。
【0030】
ポリオキシプロピレンブチルエーテルとしては、具体的には、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(12.P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(17.P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(20.P.O.)、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(33.P.O.)が好ましく、ポリオキシプロピレンブチルエーテル(17.P.O.)がより好ましい。
【0031】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、具体的には、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル(17.E.O.)(17.P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル(12.E.O.)(2.P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル(10.E.O.)(4.P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル(20.E.O.)(4.P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル(20.E.O.)(8.P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル(3.E.O.)(34.P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル(12.E.O.)(6.P.O.)が好ましく、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル(20.E.O.)(4.P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル(3.E.O.)(34.P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル(12.E.O.)(6.P.O.)がより好ましい。
【0032】
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、具体的にはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40.E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60.E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80.E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(100.E.O.)が好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80.E.O.)がより好ましい。
【0033】
(F)成分を配合する場合、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は組成物全体の0.1〜10%、特に0.5〜3%が、低温での安定性を向上させる点から好ましい。0.1%未満であると、低温での安定性が確保されないことがあり、10%を超えると、粘着性のべたつきが生じることがある。
【0034】
本発明にかかわる制汗デオドラント剤の剤型としては、ロールオン、ミスト、クリームなど様々なタイプが挙げられるが、本発明組成物は、水分に溶解した状態で肌に塗布されることが効果発現に有効であり、特にロールオンタイプの製剤が高密着に塗布でき、高い効果を発現できる点で好適に使用できる。なお、ロールオンタイプの製剤は、公知のロールオン容器に収容され、前記容器にその一部が露出した状態で、かつ回転可能にホルダーで保持されたボールに制汗デオドラント組成物を付着させ、使用時にかかるボールを肌に付着させて塗布することができるものである。
【0035】
本発明組成物には、上記成分以外に剤型に応じた通常、制汗デオドラント組成物に配合される公知成分を配合できる。具体的には、特に制限はなく、本発明の効果を妨げない範囲で目的に応じて適宜選択して配合することができ、例えば油脂類、ワックス類、シリコーン類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、前記(B)成分以外の合成エステル油、界面活性剤、前記(E)成分以外の高分子化合物、酸化防止剤、色素、乳化安定剤、pH調整剤、前記(A)成分以外の収斂剤、防腐剤、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、増粘剤、清涼剤、抗炎症剤、殺菌剤、アミノ酸、ビタミン剤、各種植物抽出エキスなどが挙げられる。
高級脂肪酸類としては、例えば、ステアリン酸、リノール酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ヘベニン酸、ラノリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0036】
(B)成分以外のエステル類としては、例えばオレイン酸デシル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセリン、乳酸セチルなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0037】
界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を使用することができるが、中でも皮膚疾患の発生のない、界面活性剤が好ましい。例えば、大豆レシチン、卵黄レシチン、サポニン、オリゴ配糖体、リン脂質系バイオサーファクタント、アシルペプチド系バイオサーファクタント、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリリン酸ナトリウム、モノオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどの界面活性剤が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0038】
収斂剤としては、硫酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、クエン酸、酒石酸、乳酸、タンニン酸、ミョウバンなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0039】
保湿剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、α−、β−、γ−シクロデキストリン、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、尿素、トリメチルグリシン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン、加水分解コラーゲンなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0040】
高分子化合物・増粘剤としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クィーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、ペクチン、キサンタンガム、プルラン、ジェランガム、キチン、キトサン、寒天、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、カチオン化セルロースなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0041】
清涼剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1−メントール、1−メンチルグリセリルエーテル、1−メンチルラクテートなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0042】
殺菌剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロロカルバニリド、塩酸クロルヘキシジン、ピロクトンオラミン、クララエキスなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【実施例】
【0043】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限り質量%を示す。
【0044】
〔実施例、比較例〕
表1〜4に示す組成の液体制汗デオドラント組成物を下記方法で調製し、下記方法で評価を行った。結果を表1〜4に示す。
【0045】
(1)試料の調製方法
評価に供した実施例及び比較例は、(C)エタノールと(D)精製水に(A)成分、(B)成分、(E)成分及びその他の任意成分を添加し、均一に溶解して調製した。
【0046】
(2)制汗効果の持続性の評価
専門パネラー10名の前腕内側部2cm×2cmの範囲に、各液体制汗デオドラント組成物を20μL塗布し、乾燥させた。塗布8時間後に高温条件下(35℃、40%RH環境下)で30分間安静にし、強制発汗させ、皮膚水分蒸散量測定装置(TEWL Tewameter TM210 ck electronic社製)を用いて発汗量を測定した。
下記式で示される制汗効果(%)の10人の平均値を算出し、以下の基準で判断した。
【0047】
【数1】

【0048】
制汗効果の持続性の評価基準
◎ :平均値が60%以上
◎〜○:平均値が50%以上60%未満
○ :平均値が30%以上50%未満
△ :平均値が10%以上30%未満
× :平均値が10%未満
【0049】
(3)防臭効果の持続性の評価
各液体制汗デオドラント組成物を、被験者10名の片方の腋下に0.2g塗布した後、被験者に予め洗浄したガーゼを両脇部に縫い付けたシャツを着用させた。8時間着用後のガーゼに付着した体臭を、専門パネラーにより、以下の評点基準で官能評価し、下記の評価基準で判定した。なお、被験者には塗布の3日前から他の制汗デオドラント剤の使用を禁止し、塗布の前日には無香料のボディソープを使用してもらった。
4点:未塗布部位と比べてまったく臭わない
3点:未塗布部位と比べてほとんど臭わない
2点:未塗布部位よりやや臭わない
1点:未塗布部位と同等の臭い
防臭効果の持続性の評価基準
◎ :3点以上の人数が9〜10名であった
◎〜○:3点以上の人数が7〜8名であった
○ :3点以上の人数が5〜6名であった
△ :3点以上の人数が3〜4名であった
× :3点以上の人数が0〜2名であった
【0050】
(4)使用感触の評価
専門パネラー10名の腋下に、各液体制汗デオドラント組成物を0.2g塗布し、塗布後から乾燥するまでのベタつき感のなさについて以下の評点基準に従い官能評価した。10人の被験者の平均点により、下記の評価基準で判定した。
5点:全くベタつきがない
4点:ベタつきをほとんど感じない
3点:多少のベタつきを感じる
2点:ベタつきを感じる
1点:非常にベタつきを感じる
使用感触の評価基準
◎ :平均点が4.5点以上
◎〜○:平均点が4.1点以上〜4.4点以下
○ :平均点が3.1点以上〜4.0点以下
△ :平均点が2.0点以上〜3.0点以下
× :平均点が2.0点未満
【0051】
【表1】

【0052】
【表2】

【0053】
【表3】

【0054】
【表4】

【0055】
次に、上記各液体制汗デオドラント組成物について、下記方法で製剤の保存安定性を評価した。結果を表5に示す。
(5)保存安定性(調製直後及び45℃)の評価
各液体制汗デオドラント組成物を調製し、透明ガラス容器(50ml入)に約40mlを充填後、調製直後及び45℃にて1ヶ月保存後の外観を目視観察し、以下の基準で判断した。
安定性評価の評価基準
○:分離・析出等を認めない
△:わずかに外観が濁るなどの変化を認める
×:明らかな分離もしくは析出を認める
【0056】
【表5−1】

【0057】
【表5−2】

【0058】
【表5−3】

【0059】
下記各液体制汗デオドラント組成物について、上記実施例と同様に調製し、同様に評価を行った。また、下記方法で−5℃での保存安定性を評価した。結果を表6に示す。
(6)保存安定性(−5℃)の評価
各液体制汗デオドラント組成物を調製し、透明ガラス容器(50ml入)に約40ml
を充填後、−5℃にて1ヶ月保存後の外観を目視観察し、以下の基準で判断した。
安定性評価の評価基準
○:分離・析出等を認めない
△:わずかに外観が濁るなどの変化を認める
×:明らかな分離もしくは析出を認める

【表6】

【0060】
〔実施例38〕制汗デオドラント剤
クロルヒドロキシアルミニウム 10%
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ジカプリル酸プロピレングリコール 0.5
PVP/VA共重合体(VP/VAモル比:6/4) 0.5
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.5
l−メンチルグリセリルエーテル 0.3
クララエキス 0.05
エタノール 75
香料 0.05
精製水 13
合計 100%
(A)/(B)=20
制汗効果の持続性 ◎
防臭効果の持続性 ◎
使用感触(ベタつきのなさ) ◎
保存安定性(調製直後) ○
保存安定性(45℃,1ヶ月後) ○
【0061】
〔実施例39〕制汗防臭剤
クロルヒドロキシアルミニウム 10%
塩化ベンザルコニウム 0.5
モノステアリン酸プロピレングリコール 1.0
ポリオキシプロピレン(17)ブチルエーテル 1.0
β−グリチルレチン酸 0.01
ヒドロキシプロピルセルロース 0.5
エタノール 70
香料 0.05
精製水 16.94
合計 100%
(A)/(B)=10
制汗効果の持続性 ◎
防臭効果の持続性 ◎
使用感触(ベタつきのなさ) ◎
保存安定性(調製直後) ○
保存安定性(45℃,1ヶ月後) ○
保存安定性(−5℃,1ヶ月後) ○
【0062】
〔実施例40〕制汗デオドラント剤
クロルヒドロキシアルミニウム 10(%)
ジカプリル酸プロピレングリコール 1.0
塩化ベンザルコニウム 0.05
ポリオキシプロピレンブチルエーテル(17.P.O.) 2.0
PVP/VA共重合体(VP/VAモル比:7/3) 0.5
ヒドロキシプロピルセルロース 0.5
クララエキス 0.1
クワエキス 0.1
香料 0.1
エタノール 70
精製水 15.65
合計 100%
(A)/(B)=10
制汗効果の持続性 ◎
防臭効果の持続性 ◎
使用感触(ベタつきのなさ) ◎
保存安定性(調製直後) ○
保存安定性(45℃,1ヶ月後) ○
保存安定性(−5℃,1ヶ月後) ○
【0063】
〔実施例41〕制汗デオドラントミスト
クロルヒドロキシアルミニウム 10(%)
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.5
塩化ベンザルコニウム 0.05
ポリオキシプロピレンブチルエーテル(12.P.O.) 3.0
PVP/VA共重合体(VP/VAモル比:7/3) 0.6
ヒドロキシプロピルセルロース 0.1
オトギリソウエキス 0.1
クワエキス 0.1
香料 0.1
エタノール 60
精製水 25.45
合計 100%
(A)/(B)=20
制汗効果の持続性 ◎
防臭効果の持続性 ◎
使用感触(ベタつきのなさ) ◎
保存安定性(調製直後) ○
保存安定性(45℃,1ヶ月後) ○
保存安定性(−5℃,1ヶ月後) ○
【0064】
なお、使用原料の詳細は表7に示すとおりである。
【表7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)水溶性アルミニウム化合物と、(B)炭素数8〜18の脂肪酸と炭素数2〜4の2価アルコールとのエステル化合物とを併用し、かつ(C)エタノール及び(D)水を配合してなることを特徴とする液体制汗デオドラント組成物。
【請求項2】
(A)/(B)の質量比が5〜30である請求項1記載の液体制汗デオドラント組成物。
【請求項3】
(B)成分が、モノカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、及びモノステアリン酸プロピレングリコールから選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の液体制汗デオドラント組成物。
【請求項4】
(B)成分の配合量が0.5〜4質量%である請求項1、2又は3記載の液体制汗デオドラント組成物。
【請求項5】
(C)エタノールを50質量%以上、(D)水を4質量%以上含有する請求項1乃至4のいずれか1項記載の液体制汗デオドラント組成物。
【請求項6】
更に、(E)ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体を配合した請求項1乃至5のいずれか1項記載の液体制汗デオドラント組成物。
【請求項7】
更に、(F)プロピレンオキサイドの平均付加モル数が12〜33のポリオキシプロピレンブチルエーテル、エチレンオキサイドの平均付加モル数が3〜20かつプロピレンオキサイドの平均付加モル数が2〜34でアルキル鎖が炭素数4〜24であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、及びエチレンオキサイドの平均付加モル数が40〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上を配合した請求項1乃至6のいずれか1項記載の液体制汗デオドラント組成物。

【公開番号】特開2012−121881(P2012−121881A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−241932(P2011−241932)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】