説明

液体吐出ヘッド及び、これを搭載した液体吐出記録装置

【課題】複数の液体供給口を有する液体吐出基板の当該液体供給口列のインクの温度の上昇を防止し、高デューティな連続印刷においても印刷品位を維持する。
【解決手段】液体吐出基板2の隣接するインク供給口の間の領域に放熱バンプ23が設けられ、アルミナ積層配線構造の支持部材1の当該領域に対向する面に導体13が形成されている。そして、支持部材1上に液体吐出基板2を支持させた際に、放熱バンプ23が導体13に接触する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インク等の記録液(以下、まとめて「インク」と呼ぶ)を吐出して記録動作を行う記録装置、この記録装置に適用される液体吐出ヘッド、この液体吐出ヘッドに適用される積層セラミック基板の構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドは、微小な吐出口から微小なインク滴を吐出させて、記録媒体に対し記録を行う液体吐出ヘッドである。この液体吐出ヘッドは、一般に、液滴を吐出する液体吐出基板と、この液体吐出基板にインクを供給するインク供給系を有している。
【0003】
従来の記録ヘッドにおける液体吐出基板は、複数の吐出エネルギー発生素子が形成された素子基板と、この素子基板上に積層され、当該吐出エネルギー発生素子に液体を供給して液滴を吐出させる為の供給路や吐出口等を形成する流路形成部材と、からなる。より具体的には、流路形成部材は、各吐出エネルギー発生素子を包囲する液室と、当該各液室に連通する液滴吐出口と、当該各液室に液体供給を行なう液流路と、当該各供給路に同時に供給する液体を貯留する共通液室とを形成している。一方、素子基板には、共通液室に液体を供給する液体供給口が形成される。さらに、液体吐出基板は、液体供給穴を有する支持部材に支持され、また液体吐出基板に対して電気制御信号と駆動電力を供給する電気配線基板の電極リード端子が、液体吐出基板の吐出口側の面に形成された電極と電気的に接続されている。
【0004】
このような構成の記録ヘッドは、特許文献1に開示されている。当該文献に記載のヘッドでは、図6に示すように、第1のプレートH1200上に、第2のプレートH1400が接合材H1203で接合される。第2のプレートH1400の複数の開口部に、記録素子基板(液体吐出基板)H1100,H1101がそれぞれ接着材H1202で固着される。その内の多色印刷用の記録素子基板H1100は、第1のプレートH1200に貫通する各液体供給穴H1201と接続される複数の液体供給口を有している。第2のプレートH1400の上から、単一の電気配線テープH1300が積層され、第2のプレートH1400に接着材H1306で固定される。その後、電気配線テープH1300のデバイスホールH1,H2内に延びる電極リードH1302が、記録素子基板H1100,H1101の電極上のバンプH1005にそれぞれ金属間結合され、接合部が樹脂で封止される。
【特許文献1】特開2002−019119号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年の市場ニーズから、多色による高品位印刷とコストダウンは、記録ヘッドにおいて必然的な課題である。そのために、高解像度を実現する印刷位置精度と多色ヘッドを小型化することが必要となっている。すなわち、高精細な半導体プロセスによる複数の液体供給口を有する液体吐出基板を搭載した小型多色記録ヘッドが望まれている。
【0006】
しかしながら、吐出エネルギー発生手段として電気熱発生素子を使用してインクの発泡圧で液滴を吐出する記録ヘッドの場合、単純に液体吐出基板に複数の液体供給口を形成するだけでは、印刷品位の低下を招く可能性がある。すなわち、高デューティな連続印刷による熱で液体供給口列のインクの温度が上昇し、印刷ムラが発生するためである。
【0007】
また、多色ヘッドの小型化の要求のために、単純に液体吐出基板に形成する複数の液体供給口間を接近させると、電気熱発生素子への電源配線が細長くなり、配線抵抗が高くなる。その結果、多ノズルを同時駆動させる高速高濃度印刷を行なう際に、電源電圧が降下し、ムラが生じるなどの印刷品位が低下する可能性がある。
【0008】
そこで本発明の目的は、複数の液体供給口を有する液体吐出基板の当該液体供給口列のインクの温度の上昇を防止し、高デューティな連続印刷においても印刷品位を維持することである。また、本発明の更なる目的は、複数の液体供給口を有する液体吐出基板のエネルギー発生手段の電圧降下を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出する液体吐出基板と、これを支持する支持部材と、支持部材内部に立体的に形成された電気配線とを有するものである。
【0010】
液体吐出基板は、液体を供給する複数の液体供給口と、該液体を吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生手段を備える。さらに、該吐出エネルギー発生手段に電力と駆動信号を供給するための第1の電極端子を備えている。
【0011】
支持部材は、液体吐出基板を支持する支持面を有し、該支持面に配置され前記第1の電極端子と接続される第2の電極端子と、前記液体吐出基板の前記液体供給口の各々に液体を供給するための複数の液体供給穴とを備えている。さらに、支持部材は、該液体供給穴を形成するための開口部と導体配線とビアホールとが設けられたセラミックシートを複数枚積層することで形成されている。
【0012】
立体電気配線は、前記導体配線と前記ビアホールによって形成され、前記液体吐出基板の支持面の前記第2の電極端子に電気的に繋がっている。
【0013】
前記支持面における隣接する前記液体供給穴の開口部の間には、前記電気配線と接続された導体が配置されている。
【0014】
そして、支持部材への放熱経路を形成するため、もしくは、吐出エネルギー発生手段への電源配線を最短距離で繋ぐために、前記液体吐出基板の隣接する前記液体供給口の間の領域と前記支持面の前記導体とが接続部材を介して接している。これにより、上記の課題が解決される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、液体吐出基板の隣接する液体供給口の間に、支持部材への放熱経路を形成する接続部材を設けることで、液体供給口列のインク温度の上昇を防止し、高デューティな連続印刷においても印刷品位を維持することが可能である。さらに、その接続部材で吐出エネルギー発生素子への電源配線接続を行なうことで、印刷品位に影響する電源電圧の降下を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の記録ヘッドの要部を示す模式図である。この図は支持基板上に液体吐出基板が支持される前の状態で、液体吐出基板と支持基板の各々の接合面側を表したものである。また、図2は図1に示した支持基板上に液体吐出基板を支持させた状態での断面の模式図である。
【0018】
本実施形態の記録ヘッドは、図1、図2に示すように、液体吐出基板2の裏面における、隣接するインク供給口21の間の部分に、アルミナ積層配線構造の支持部材1の導体配線に接続する放熱バンプ23を設けた構成である。
【0019】
詳しくは、図1、図2において、アルミナ積層配線構造の支持部材1の、液体吐出基板2を搭載する面に、複数色用のインク供給口11が開口し、電極12および導体13が形成されている。複数色のインク供給口11は平行に並んで設けられており、各インク供給口11は、支持部材1における液体吐出基板2の搭載面からこれと反対側の面に貫通している。
【0020】
一方、液体吐出基板2の、支持基板1に接合される面には、各インク供給口11に対応し素子基板27を貫通する複数色用のインク供給口21が開口している。当該接合面にはさらに、素子基板2の両端側に複数の裏面電極22が電極12の位置に対応するよう形成され、各インク供給口21の両側に沿って複数の放熱バンプ23が導体13に接続可能に形成されている。素子基板27の、支持基板1に対する接合面とは反対側の面には、各インク供給口21の両側に沿って複数のヒータ(不図示)が配置されるとともに、ノズル部材26が形成されている。
【0021】
ノズル部材26は、各インク供給口21からのインクを貯留する共通液室と当該共通液室から各ヒータにインクを供給する複数のインク流路からなる液室25と、各インク流路に連通するよう各ヒータに対向配置された液滴吐出口であるノズル24とを有する。
【0022】
以上のような支持部材1と液体吐出基板2の対応する電極12、22同士を接合し、かつ、対応するインク供給口11、21の間を封止剤4を用いて囲んでインク流路5を形成し、記録ヘッドユニット3を完成させる。
【0023】
本実施形態では、支持部材1と液体吐出基板2との上記の接合時に、隣接する液体供給口21の間、いわゆる色間に設けられた2列の放熱バンプ23が、支持部材1上の導体13に接続される。これにより、液体吐出基板2で発生した余分な熱量が、アルミナ積層配線構造の支持部材1の積層配線(導体13に繋がったビアホール1a及び導体配線1bで形成された立体電気配線)に熱伝導し、速やかに支持部材1に放熱される。
【0024】
放熱バンプ23は、熱的伝達を行う目的で形成され、実質、電気的な接続は行われない。ただし、電気的なグランド配線として兼用してもよい。本実施形態では、放熱バンプとしているが、凸部材であればバンプに限ることはなく、ハンダや、導電ペーストなど、熱伝導性の良い材料であれば本発明のヘッドに使用できる。また、このような凸部材は、支持部材1における液体吐出基板2の搭載面に形成されていても良い。
【0025】
以上述べたように、本実施形態では、隣接する液体供給口11,21の間に放熱バンプ23を設けることで、液体供給口列のインク温度の上昇を防止し、高デューティな連続印刷においても印刷品位を維持することが可能である。
【0026】
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2の記録ヘッドの要部を示す模式図である。この図は支持基板上に液体吐出基板が支持される前の状態で、液体吐出基板と支持基板の各々の接合面側を表したものである。また、図4は図2に示した支持基板上に液体吐出基板を支持させた状態での断面の模式図である。
【0027】
本実施形態の記録ヘッドは、図3、図4に示すように、液体吐出基板45の裏面における、隣接するインク供給口61の間の部分に、アルミナ積層配線構造の支持部材41の積層配線と電気接続させる電源電極端子(バンプ)を設けた構成である。
【0028】
詳しくは、図3、図4において、アルミナ積層配線構造の支持部材41の、液体吐出基板45を搭載する面に、複数色用のインク供給口51が開口し、電気信号の電極52およびヒータ電源用の電極53が形成されている。複数色のインク供給口51は平行に並んで設けられており、各インク供給口51は、支持部材41における液体吐出基板45の搭載面からこれと反対側の面に貫通している。なお、電極52,53は、支持部材41内のビアホール41a及び導体配線41bで形成された立体電気配線と繋がっている。
【0029】
一方、液体吐出基板45の、支持基板41に接合される面には、各インク供給口51に対応し素子基板67を貫通する複数色用のインク供給口61が開口している。当該接合面にはさらに、素子基板27の両端側に複数の電気信号用バンプ62が電極52の位置に対応するよう形成され、各インク供給口61に沿って複数の電源用バンプ63がそれぞれ電源電極53に接続可能に形成されている。素子基板67の、支持基板41に対する接合面とは反対側の面には、各インク供給口61の両側に沿って複数のヒータ(不図示)が配置されるとともに、ノズル部材66が形成されている。
【0030】
ノズル部材66は、各インク供給口61からのインクを貯留する共通液室と当該共通液室から各ヒータにインクを供給する複数のインク流路からなる液室65と、各インク流路に連通するよう各ヒータに対向配置された液滴吐出口であるノズル64とを有する。
【0031】
以上のような支持部材41と液体吐出基板45の対応する電極52、62同士を接合し、かつ、対応するインク供給口51、61の間を封止剤44を用いて囲んでインク流路46を形成し、記録ヘッドユニット43を完成させる。
【0032】
本実施形態では、支持部材41と液体吐出基板45との上記の接合時に、隣接する液体供給口61の間、いわゆる色間に設けられた電源電極端子(電源用パンプ63)がそれぞれ、支持部材1上の電源電極53に電気接続される。つまり、各色の液体供給口61の両側に沿って配置されている各ヒータ(不図示)への電源配線を最短距離で電源用バンプ63を介して支持部材41の電源電極53に電気接続するため、電源の電圧降下を防止することが可能である。
【0033】
さらに、本記録ヘッドの色間に設けた電源用バンプ63は、実施形態1で述べた放熱機能も有することは、明らかである。つまり、隣接する液体供給口61の間の部分が電源用パンプ63を介して、支持部材1内の立体電気配線と繋がった支持部材1上の電源電極53に接触しているため、実施形態1のような放熱機構が発揮される。
【0034】
以上述べたように、本実施形態では、液体吐出基板45の隣接する液体供給口61の間に電源電極端子(電源用バンプ63)を設け、支持部材41の積層配線(ビアホール41a及び導体配線41bで形成された立体電気配線)と電気的接続を行った。これにより、多色ヘッドのさらなる小型化において、液体吐出基板における吐出エネルギー発生素子(ヒータ)の電圧降下を防止することが可能となる。
【0035】
また、本実施形態では、液体吐出基板45の隣接する液体供給口61間(いわゆる色間)の中心線上に電源用バンプ63を一列に配置し、支持部材41上に塗布した封止剤44を押しのけるように液体吐出基板45をそれに荷重を加えて支持部材41に搭載した。このように電源用バンプ63を配置すると、バンプ63間の封止剤44に気泡が発生しづらくなり、各色のインク供給口51、61間を繋ぐインク流路46のシールと電源電極端子(バンプ63)の保護において、好適である。
【0036】
なお、上記各実施形態の支持部材1,41は、セラミックグリーンシート法により導体配線とビアホールが設けられた複数のセラミックシートを積層することで立体電気配線が形成されている支持部材である。
【0037】
(その他の実施形態)
次に、上述したような実施形態1、2の記録ヘッドを搭載可能な液体吐出記録装置について説明する。図5は、本発明の液体吐出ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。
【0038】
図5に示す記録装置において、上述した実施形態による記録ヘッドユニット3又は43がキャリッジ603に位置決めして交換可能に搭載されている。キャリッジ603には、搭載された記録ヘッドユニット3又は43上の吐出エネルギー発生素子(ヒータ等)に駆動信号等を伝達するための電気接続部(不図示)が設けられている。
【0039】
キャリッジ603は、主走査方向に延在して装置本体に設置されたガイドシャフト604に沿って往復移動可能に案内支持されている。
【0040】
キャリッジのホームポジションには、記録ヘッド3又は43のインク吐出口が形成された前面を塞ぐキャップ(不図示)が配置される。キャップは記録ヘッド3又は43のインク吐出性能維持回復のための吸引回復を行うために用いられる。キャップの近傍には、液体吐出基板3又は43のインク吐出口が開口した面を摺擦してそこに付着しているインク等を除去するためのクリーニングブレード(不図示)が設けられている。
【0041】
記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体611は、オートシートフィーダ(以後ASF)614から一枚ずつ分離給紙され、記録ヘッド3又は43の吐出口面と対向する位置(記録位置)を通って搬送(副走査)される。
【0042】
なお、記録媒体611は、記録位置において、その裏面をプラテン(不図示)により支持されている。この場合、キャリッジ603に搭載された記録ヘッド3又は43は、それらの吐出口面がキャリッジ603から下方へ突出して上流側及び下流側にある2組の搬送ローラ対の間で記録媒体611と平行になるように保持されている。
【0043】
記録ヘッド3又は43は、各吐出口列における吐出口の並び方向が上述したキャリッジ603の走査方向に対して交差する方向になるようにキャリッジ603に搭載されており、これらの吐出口列から液体を吐出して記録を行う。
【0044】
上述の実施形態では、インクを吐出するために熱エネルギーを発生するヒータ等の電気熱変換素子を備えていたが、もちろん本発明は、振動素子によってインクを吐出する等、その他の吐出方式を適用したものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、一般的なプリント装置のほか、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリント部を有するワードプロセッサ等の装置、さらには、各種処理装置と複合的に組み合わされた産業用記録装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施形態1の記録ヘッドの要部を示す模式図である。
【図2】図1に示した支持基板上に液体吐出基板を支持させた状態での断面の模式図である。
【図3】本発明の実施形態2の記録ヘッドの要部を示す模式図である。
【図4】図3に示した支持基板上に液体吐出基板を支持させた状態での断面の模式図である。
【図5】本発明の液体吐出録ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。
【図6】特許文献1に開示された従来の記録ヘッドの構成を説明するための断面での分解図である。
【符号の説明】
【0047】
1、41 アルミナ積層配線構造の支持部材
2、45 液体吐出基板
3、43 記録ヘッドユニット
11、51 支持部材のインク供給口
12、52 支持部材の電極
13、53 支持部材の導体
21、61 液体吐出基板のインク供給口
22 裏面電極
23 放熱バンプ
26、66 ノズル部材
62 電気信号用バンプ
63 電源用バンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を供給する複数の液体供給口と、該液体を吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生手段と、該吐出エネルギー発生手段に電力と駆動信号を供給するための第1の電極端子と、を備えた液体吐出基板と、
前記液体吐出基板を支持する支持面を有し、該支持面に配置され前記第1の電極端子と接続される第2の電極端子と、前記液体吐出基板の前記液体供給口の各々に液体を供給するための複数の液体供給穴と、前記第2の電極端子に電気的に繋がる電気配線とを備え、該液体供給穴を形成するための開口部と導体配線とビアホールとが設けられたシート部材を複数枚積層することで内部に前記電気配線が立体的に形成されている支持部材と、を有し、
前記支持面における隣接する前記液体供給穴の開口部の間に、前記電気配線と接続された導体が配置されており、
前記液体吐出基板の隣接する前記液体供給口の間の領域と前記支持面の前記導体とが接続部材を介して接していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【請求項2】
前記接続部材は熱伝導部材であり、当該熱伝導部材によって前記液体吐出基板から前記支持部材へ放熱していることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記液体吐出基板の前記第1の電極端子は、前記液体吐出基板における前記支持部材と対向する面に設けられている、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記第1の電極端子は、前記吐出エネルギー発生手段に電力を供給するための電源電極端子と、駆動信号を供給するための信号電極端子であり、
前記電源電極端子が前記接続部材として、前記液体吐出基板の隣接する前記液体供給口の間の領域に列状に配置され、前記電源電極端子ごとに、前記支持面の前記導体と電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記接続部材が、前記液体吐出基板の隣接する前記液体供給口の間の中心線上に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドと、
当該液体吐出へッドから吐出する液滴によって記録される記録媒体を搬送する機構と、を有する液体吐出記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−62556(P2008−62556A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−244151(P2006−244151)
【出願日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】