説明

液体吐出装置

【課題】長尺状に連続するメディアを印刷位置に搬送する際に斜行したり蛇行したりするのを矯正して印刷画像の品位が低下するのを防止できる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】各X軸駆動部7cは、メディア4の搬送方向に対する傾きに応じて当該メディア4の両側に設けられた駆動ローラ7aの駆動速度をメディア4の搬送方向に対する傾きが矯正されるように各々加減速制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインクジェット記録装置などの液体吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に長尺状のシート材(ウェブ)を繰出して巻き取る際に、シート材に皺がより易いため、しわ取りを行うクロスガイダが設けられる。
例えば、搬送されるウェブの両端側に当該ウェブに第1,第3ローラと第2ローラと(金属ローラ、樹脂ローラなど)が両面から挟み込むように当接し、各ローラ軸が交差するように配置されている。ウェブを平面視すると回転軸どうしが搬送方向下流側に向かってハの字状に交差するように配置されている。このようにウェブの両端部に設けられたローラの回転軸が平行ではなくウェブの幅方向から下流側に向かって傾いていることにより、フィルムの皺が伸ばされるようになっている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−234713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したクロスガイダは、ウェブの両端部で両面に当接して当該ウェブの搬送に伴って従動回転しながら皺取りを行うようになっており、ウェブが斜行して搬送されたり、蛇行して搬送されたりする場合には、矯正力を有していない。
【0005】
また、インクジェット記録装置においては、印刷速度が高速化しており、これに伴って長尺状のメディアの主走査方向への搬送ピッチが1/3インチ程度であったものが1インチ乃至は2インチと搬送ピッチが拡大しており、メディアが印刷位置の近傍で斜行したり蛇行したりすると印刷画像の品質が低下しやすい。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決し、長尺状に連続するメディアを印刷位置に搬送する際に斜行したり蛇行したりするのを矯正して印刷画像の品位が低下するのを防止できる液体吐出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る液体吐出装置は、以下の構成を備える。即ち、帯状に長いメディアに印刷画像を形成する液体吐出ヘッドと、前記メディアを前記液体吐出ヘッドと対向する印刷位置に連続的に搬送する搬送装置を備えた液体吐出装置であって、前記搬送装置は、少なくとも一の駆動ローラを有する一対の駆動部を有し、当該一対の駆動部は各々が前記メディアの搬送方向と直交する方向であって前記メディアの両側に配設され、前記メディアの両端を前記駆動ローラによって駆動することによって前記メディアを搬送するとともに、前記一対の駆動部によって各々の駆動ローラの駆動速度を調整可能にしたことを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、一対の駆動部によって各々の駆動ローラの駆動速度を調整可能にしたので、メディアが傾いて搬送された場合であっても、当該傾きの大きさに応じて駆動ローラの駆動速度をメディアの両端で異ならせることによりメディアの傾きを修正することができる。
【0009】
また、本発明においては、前記一対の駆動部は、前記メディアの搬送方向と直交する方向であって前記メディアの両側に配設され当該メディアを搬送する駆動ローラと、前記各駆動ローラの駆動を各々制御する制御部と、を備え、前記各制御部は、前記メディアの搬送方向に対する傾きに応じて当該メディアの両側に設けられた前記駆動ローラの駆動速度を前記メディアの搬送方向に対する傾きが矯正されるように各々加減速制御することを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、メディアの搬送方向と直交する方向であってメディアの両側に配設された駆動ローラを、各制御部がメディアの搬送方向に対する傾きに応じて当該メディアの傾きが矯正されるように各々加減速制御することで、メディアの搬送方向に対する傾きを矯正しながら搬送することができる。
【0011】
また、本発明においては、前記各駆動ローラによる前記メディアの搬送量を検出するメディア搬送量検出手段を備え、前記各制御部は前記メディア搬送量検出手段により検出される前記メディアの搬送量に応じて前記メディアの両側に設けられた前記各駆動ローラの駆動速度を前記メディアの搬送量の差がなくなるように加減速制御することが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、メディア搬送量検出手段によってメディアの搬送量を検出して各制御部は各駆動ローラの駆動速度をメディアの搬送量の差がなくなるように加減速制御することで、メディアの傾きを精度よく矯正することができる。
【0013】
また、本発明においては、前記メディア搬送量検出手段は、前記一対の駆動ローラよりメディア搬送方向下流側に前記メディアの両側に一対設けられており、前記各制御部は、当該メディア搬送量検出手段に検出されたメディア搬送量に応じて対応する上流側の駆動ローラの回転速度を加減速するようにフィードバック制御されるのが望ましい。
【0014】
上記構成によれば、メディアの幅方向両側の搬送量をメディア搬送量検出手段により各々検出して各制御部は対応する上流側の駆動ローラの駆動速度を加減速するフィードバック制御を行うことで、メディアの幅方向両側における送りむらを検出して駆動ローラの回転速度を加減速制御することで、メディアの斜行を矯正することができる。
【0015】
さらに、本発明においては、前記制御部から予め指令された駆動速度で前記駆動ローラによる前記メディアの主走査方向への搬送動作と前記液体吐出ヘッドの副走査方向への走査による印刷動作が交互に行われ、前記メディア搬送量検出手段において一回目の主走査方向への前記メディアの搬送量に差異がある場合に、二回目以降の駆動ローラの送り量を予め指令された駆動速度との誤差割合を加味して調整するようにフィードバック制御するようにしてもよい。これにより、1回ごとのメディアの搬送動作で生じたメディアの送りむらを次回搬送動作で補正して搬送することができ、メディアの斜行や蛇行を矯正することができる。
【0016】
或いは、前記制御部から予め指令された駆動速度で前記駆動ローラによる前記メディアの主走査方向への搬送動作と前記液体吐出ヘッドの副走査方向への走査による印刷動作が交互に行われ、前記メディア搬送量検出手段において検出される前記メディアの一回のトータルの送り量が等しくなるように両側の前記駆動ローラによる駆動速度を小刻みに分割して変化させてフィードバック制御されるようにしてもよい。
この場合には、制御部が各駆動ローラに出力する駆動指令に基づいて回転駆動される各駆動ローラの個体差に基づく送りむらを、メディア搬送量検出手段において検出される実際のメディアの送り量を監視して両側で等しくすることにより、メディアの斜行や蛇行を補正しながら搬送することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、長尺状に連続するメディアを印刷位置に搬送する際に斜行したり蛇行したりするのを矯正して印刷画像の品位が低下するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】インクジェット記録装置の模式図である。
【図2】搬送装置及びその制御動作を示す説明図である。
【図3】他例に係る搬送装置とその制御動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明に係るクリーニング装置及びこれを用いた液体吐出装置の実施形態について詳細に説明する。以下では、液体吐出装置の一例として、インクジェット記録装置について、インクジェット記録装置用のクリーニング装置について説明する。また、主走査方向は、キャリッジが往復動する方向(Y軸方向)、副走査方向は主走査方向と直交する媒体(メディア)の搬送方向(X軸方向)を指し示すものとする。
【0020】
図1は、インクジェット記録装置の外観を示す斜視図である。同図に示すように、インクジェット記録装置1は、メディア(印刷媒体)として例えば大判で長尺状のロールシート(本実施例では、帯状に長い布、生地など)が用いられる。繰出し軸2に巻かれた繰出しロール3から繰り出されたメディア4は、上流側テンションバー5を経てプラテン6に搬送される。
【0021】
プラテン6には搬送装置7が設けられており、メディア4は搬送装置7によって吐出ヘッド8と対向する印刷位置へ主走査方向に搬送される。吐出ヘッド8は、キャリッジ9に搭載されており、キャリッジ9は、副走査方向(メディア幅方向)に設けられたY軸方向支持部材(Yバー)10に沿って往復動可能に設けられている。キャリッジ9が副走査方向に移動しながらメディア4に対しインク液を吐出して印刷が行われ、印刷が行われると、搬送装置7によってメディア4は所定量主走査方向に送られてキャリッジ9が走査して次の印刷動作が開始される。
【0022】
尚、吐出ヘッド8と対向するプラテン6には布メディアの場合にはインクが透過(裏抜け)してしまうためインク受け溝(図示せず)が設けられていてもよい。
また、メディア4を支持しながら搬送をガイドするプラテン6には、インクの定着性を高めるためのヒータが設けられていてもよい。
【0023】
印刷後のメディア4は、テンションローラ11によって下流に送られ、下流側テンションバー12を経て、巻取り軸13に巻取りロール14として巻き取られる。
【0024】
搬送装置7は、図2に示すようにメディア4の搬送方向と直交する方向であってメディア4の両側に配設された駆動ローラ7aを有する一対の駆動部を備えている。駆動ローラ7aはメディア4の裏面側に当接して設けられる。駆動ローラ7aとしては、布メディア用として表面に金属片を切削により突起させたスパイクローラが好適に用いられる。メディア4が樹脂シートの場合には、樹脂ローラなどであってもよい。また、駆動ローラ7aとメディア4を挟み込む従動ローラを有していてもよい。
【0025】
各駆動ローラ7aの回転軸7bは、メディア4の幅方向に沿って設けられている。回転軸7bは駆動源を有するX軸駆動部7c(制御部)によって各々回転駆動される。回転軸7bにはロータリーエンコーダ7dが設けられており、駆動ローラ7aの送り量(駆動パルス)が検出されてX軸駆動部7cに入力される。X軸駆動部7cには、駆動ローラ7aを回転駆動するモータやその駆動を制御するモータドライブ回路、駆動ローラ7aの回転速度を演算処理する演算回路やコマンドを出力する制御回路が設けられている。
【0026】
また、駆動ローラ7aよりメディア搬送方向下流側には、メディアエンコーダ7e(メディア搬送量検出手段)がメディア4の両側に一対設けられている。各メディアエンコーダ7eは、メディア4の搬送量を検出して、検出信号が上流側に設けられたX軸駆動部7cに各々入力される。
【0027】
X軸駆動部7cは、ロータリーエンコーダ7dの検出信号(検出パルス)とメディアエンコーダ7eの検出信号(検出パルス)を比較することで、メディア4が搬送方向に沿って(平行方向に)搬送されているのか、或いはメディア4の幅方向のいずれかに向かって傾いているのか搬送状態を知ることができる。
そして、X軸駆動部7cは、メディア4の搬送方向に対する傾きに応じてメディア4の両側に設けられた駆動ローラ7aの駆動速度をメディア4の傾きが矯正されるように加減速制御(フィードバック制御)する。
【0028】
具体的には、図2において、X軸駆動部7cから予め指令された駆動速度で駆動ローラ7aによるメディア4の主走査方向への搬送動作と吐出ヘッド8の副走査方向への走査による印刷動作が交互に行われる。このとき、メディアエンコーダ7eにおいて一回目の主走査方向へのメディア4の搬送量に差異がある場合に、二回目以降の駆動ローラ7aの送り量を予め指令された駆動速度との誤差割合を加味して調整するようにフィードバック制御する。以下、具体例で説明する。
【0029】
例えば、図2で1回目のメディア4の搬送において、左右のX軸駆動部7cからコマンド出力されロータリーエンコーダ7dで計測される出力パルスが100パルスであるとする。これに対して、左右の駆動ローラ7aよりメディア搬送方向下流側に設けられた各メディアエンコーダ7eにおいて左側が80パルス検出され、右側で120パルス検出されたとする。
【0030】
2回目のメディア4の搬送動作において、メディア4の搬送量の差がなくなるようにX軸駆動部7cはモータを通じて駆動ローラ7aを回転制御する。即ち、理論上は、左右の駆動ローラ7aは各々100パルスで回転駆動させるところ、左側駆動ローラ7aを100×(100/80)=125パルスで駆動回転させ、右側駆動ローラ7aを100×(100/120)=83パルスで回転駆動させる。即ち左右の駆動ローラ7aの個体差によりメディア4の搬送量に差異(搬送誤差)が生じる場合には、誤差割合をフィードバック制御して補正パルスを算出する。これにより、1回ごとのメディア4の搬送動作で生じたメディア4の送りむらを次回搬送動作で補正して搬送することができ、メディア4の斜行や蛇行を矯正することができる。
【0031】
次に、図3を参照して搬送装置7の他例に係る制御動作を説明する。
X軸駆動部7cから予め指令された駆動速度で駆動ローラ7aによるメディア4の主走査方向への搬送動作と吐出ヘッド8の副走査方向への走査による印刷動作が交互に行われる点は図2と同様である。本実施例は、両側の駆動ローラ7aによる駆動速度を小刻みに変化するようにX軸駆動部7cから駆動パルスを分割して出力させて、メディアエンコーダ7eにおいて検出される実際のメディア搬送量をフィードバックしながら搬送動作が行われ、メディアエンコーダ7eにおいて検出されるメディア4の一回のトータルの送り量が両側で等しくなるようにフィードバック制御されるようになっている。以下、具体例で説明する。
【0032】
図3において、X軸駆動部7cから左右の駆動ローラ7aの駆動パルスがコマンド出力され、メディア4の送り量は両側においてトータルで100パルスとなるように決められているものとする。
X軸駆動部7cは先ず左側の駆動ローラ7aを1回目の駆動パルスを80パルスだけ分割出力する。このときメディアエンコーダ7eでは75パルスを検出したとする。
次いで2回目の駆動ローラ7aの駆動パルスを20パルスだけ分割出力する。このとき、メディアエンコーダ7eは18パルス検出したとする。
次いで3回目の駆動ローラ7aの駆動パルスを5パルスだけ分割出力する。このとき、メディアエンコーダ7eは4パルス検出したとする。
次いで、4回目の駆動ローラ7aの駆動パルスを3パルスだけ分割出力する。このとき、メディアエンコーダ7eは2パルス検出したとする。
更に5回目の駆動ローラ7aの駆動パルスを1パルスだけ分割出力する。このとき、メディアエンコーダ7eは1パルス検出したとする。
以上のように、X軸駆動部7cからの駆動指令による出力パルスの累計が109パルスとなり100パルスを超えるが、メディアエンコーダ7eで検出された実際のメディア4の送り量(フィード量)が100パルスとなる。
【0033】
X軸駆動部7cは、先ず右側の駆動ローラ7aの1回目の駆動パルスを80パルスだけ分割出力する。このときメディアエンコーダ7eでは85パルスを検出したとする。
次いで2回目の駆動ローラ7aの駆動パルスを10パルスでだけ分割出力する。このとき、メディアエンコーダ7eは11パルス検出したとする。
次いで3回目の駆動ローラ7aの駆動パルスを2パルスだけ分割出力する。このとき、メディアエンコーダ7eは2パルス検出したとする。
更に4回目の駆動ローラ7aの駆動パルスを2パルスだけ分割出力する。このとき、メディアエンコーダ7eは2パルス検出したとする。
以上のように、X軸駆動部7cからの駆動指令による出力パルスの累計が94パルスで100パルスに満たないが、メディアエンコーダ7eで検出された実際のメディア4の送り量(フィード量)が100パルスとなる。
尚、X軸駆動部7cから出力される左右の駆動ローラ7aの1回目の駆動パルスは80パルスに限らす70パルスや90パルスなどでもよい。
【0034】
このように、左右の駆動ローラ7aにおいてX軸駆動部7cから出力される駆動パルスに比べて実際の送り量に個体差が生じる場合には、このようなメディアエンコーダ7eで検出される実際のメディア4の送り量が左右で等しくなるようにX軸駆動部7cにて駆動制御することが望ましい。
これにより、X軸駆動部7cが各駆動ローラ7aに出力する駆動指令に基づいて回転駆動される各駆動ローラ7aの個体差に基づく送りむらを、メディアエンコーダ7eにおいて検出される実際のメディア4の送り量を監視して両側で等しくすることにより、メディア4の斜行や蛇行を補正しながら搬送することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 インクジェット記録装置 2 繰出し軸 3 繰出しロール 4 メディア 5上流側テンションバー 6 プラテン 7 搬送装置 7a 駆動ローラ 7b 回転軸 7c X軸駆動部 7d ロータリーエンコーダ 7e メディアエンコーダ 8 吐出ヘッド 9 キャリッジ 10 Y軸方向支持部材 11 テンションローラ 12 下流側テンションバー 13 巻取り軸 14 巻取りロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状に長いメディアに印刷画像を形成する液体吐出ヘッドと、前記メディアを前記液体吐出ヘッドと対向する印刷位置に連続的に搬送する搬送装置を備えた液体吐出装置であって、
前記搬送装置は、少なくとも一の駆動ローラを有する一対の駆動部を有し、当該一対の駆動部は各々が前記メディアの搬送方向と直交する方向であって前記メディアの両側に配設され、前記メディアの両端を前記駆動ローラによって駆動することによって前記メディアを搬送するとともに、前記一対の駆動部によって各々の駆動ローラの駆動速度を調整可能にしたことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項2】
前記一対の駆動部は、前記メディアの搬送方向と直交する方向であって前記メディアの両側に配設され当該メディアを搬送する駆動ローラと、前記各駆動ローラの駆動を各々制御する制御部と、を備え、前記各制御部は、前記メディアの搬送方向に対する傾きに応じて当該メディアの両側に設けられた前記駆動ローラの駆動速度を前記メディアの搬送方向に対する傾きが矯正されるように各々加減速制御する請求項1記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記各駆動ローラによる前記メディアの搬送量を検出するメディア搬送量検出手段を備え、前記各制御部は前記メディア搬送量検出手段により検出される前記メディアの搬送量に応じて前記メディアの両側に設けられた前記各駆動ローラの駆動速度を前記メディアの搬送量の差がなくなるように加減速制御する請求項1又は請求項2記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記メディア搬送量検出手段は、前記一対の駆動ローラよりメディア搬送方向下流側に前記メディアの両側に一対設けられており、前記各制御部は、当該メディア搬送量検出手段に検出されたメディア搬送量に応じて対応する上流側の駆動ローラの回転速度を加減速するようにフィードバック制御される請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記制御部から予め指令された駆動速度で前記駆動ローラによる前記メディアの主走査方向への搬送動作と前記液体吐出ヘッドの副走査方向への走査による印刷動作が交互に行われ、前記メディア搬送量検出手段において一回目の主走査方向への前記メディアの搬送量に差異がある場合に、二回目以降の駆動ローラの送り量を予め指令された駆動速度との誤差割合を加味して調整するようにフィードバック制御する請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記制御部から予め指令された駆動速度で前記駆動ローラによる前記メディアの主走査方向への搬送動作と前記液体吐出ヘッドの副走査方向への走査による印刷動作が交互に行われ、前記メディア搬送量検出手段において検出される前記メディアの一回のトータルの送り量が等しくなるように両側の前記駆動ローラによる駆動速度を小刻みに分割して変化させてフィードバック制御される請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の液体吐出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−232838(P2012−232838A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104015(P2011−104015)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(000137823)株式会社ミマキエンジニアリング (437)
【Fターム(参考)】