説明

液体塗布デバイス及び方法

液体を塗布するための塗布具(14)が提供される。塗布具は、ハンドルを含んでもよい。ハンドルは、近位端及び遠位端を有する細長い中空体(16)と、中空体の外壁の内面上に配置され、該容器が中空体内に配置されるときに、液体を収容するための容器(12)を配向し、且つ案内するように構成された、少なくとも1つの長手方向内側リブとを備えてもよい。加えて、塗布具は、中空体の遠位端に基部(22)を含んでもよい。さらに、塗布具は、基部と結合された塗布パッド(24)を含んでもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年12月30日に出願された米国特許仮出願第61/141,544号に基づく優先権を主張するものである。
【0002】
本出願は、液体塗布のための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
種々の医療処置、例えば手術のための患者の準備は、典型的に、医療処置の対象となる領域を清浄にするために、局所溶液(又は液体)、例えば、消毒液の塗布を含む。局所溶液は、該溶液をスポンジのような材料にしみ込ませて、手持ち式デバイス、例えば一対の鉗子又は止血鉗子を用いて、しみ込ませたスポンジを対象となる領域にあてることによって、対象となる領域に塗布されることがある。スポンジ又はフォーム材料は、典型的に、開放型の皿、又は他の容器内に入れられた液体の中に浸される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
或る事例において、溶液を塗布するのに用いられる既存のデバイスは、種々の欠点を呈する。例えば、典型的な塗布具はスポンジを使用するが、このスポンジは液体を効果的に保持しないため、漏れが生じる。結果として、消毒で清浄する領域の準備は、煩雑となる。加えて、対象となる領域以外の部位への種々の液体の漏れは、留まることがあり、それが刺激、不快、及び/又は他の望ましくない症状を引き起すおそれがある。
【0005】
欠点の別の例は、対象となる領域に所望の分量の液体を分配することの困難性があげられる。液体塗布中に、或る事例において、塗布具から分配する液体、例えば消毒液の量を制御することが望ましい場合がある。しかしながら、既存の塗布具は液体の分配が非能率的であるため、対象となる領域に正確な量の溶液を送達することは判断が難しい場合がある。これにより、所望されるよりも多い又は少ない溶液が対象となる領域に塗布される場合がある。加えて、典型的な塗布具は、正確な量の液体を適時に分配することができないフォーム及び/又は液体送達装置を使用する。例えば、液体を貯蔵する内部アンプルを有する或る塗布具は、液体をスポンジにしみ込ませた状態とし、患者へ塗布するために利用可能となるまでに時間がかかる。これにより、所望の溶液の分配が予測不可能で不正確になる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
或る態様において、本開示は、液体を塗布するための塗布具に関する。塗布具は、ハンドルを含んでもよい。ハンドルは、近位端及び遠位端を有する細長い中空体と、中空体の外壁の内面上に配置された少なくとも1つの長手方向内側リブとを備えてもよく、少なくとも1つの内側リブは、該容器が中空体内に配置されるときに、液体を収容するための容器を配向し、且つ案内するように構成される。加えて、塗布具は、中空体の遠位端に基部を含んでもよい。さらに、塗布具は、基部と結合された塗布パッドを含んでもよい。
【0007】
幾つかの態様において、本開示は、液体を塗布するための塗布具に関する。塗布具は、ハンドルを含んでもよい。ハンドルは、近位端と遠位端とを有する細長い中空体を含んでもよい。塗布具は、中空体の遠位端にある基部と、基部に結合された塗布パッドとをさらに含んでもよい。加えて、塗布具は、近位端、遠位端、及び外面を有している外壁を有するアクチュエータ・スリーブを含んでもよく、アクチュエータ・スリーブは、アクチュエータ・スリーブの外壁の外面が中空体の外壁の内面内に配置されるように、中空体内に挿入されるように構成される。アクチュエータ・スリーブは、中空体の中に挿入されるように構成された容器から塗布パッドに液体を放出するように作動されるように構成されてもよい。アクチュエータ・スリーブは、アクチュエータ・スリーブの遠位端からアクチュエータ・スリーブの近位端の方に延びる少なくとも1つのノッチを含んでもよい。ノッチは、容器の対応する外向き突起部と相互作用するように構成されてもよい。
【0008】
種々の態様において、本開示は、液体を塗布するための装置に関する。装置は、液体を収容するように構成された容器を含んでもよい。加えて、装置は、液体を塗布するための塗布具を含んでもよい。塗布具は、近位端と遠位端とを有する細長い中空体を備えてもよく、中空体は、その中に容器が挿入されるように構成される。塗布具は、細長い中空体の遠位端にある基部と、基部に結合されるように構成された塗布パッドとをさらに備えてもよい。また、塗布具は、近位端と遠位端とを有する環状アクチュエータ・スリーブを含んでもよく、該環状アクチュエータ・スリーブは、中空体内で中空体の外壁の内面と容器の外壁との間に設置されるように構成され、アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動すると容器から液体を放出して、液体が塗布パッドに流れることを可能にするように構成される。アクチュエータ・スリーブは、遠位方向に突出する、1つ以上の長手方向突出部を含んでもよく、容器から液体を放出するために容器の遠位端にある蓋部と相互作用して前記容器から前記蓋部を取り外すように構成される。
【0009】
幾つかの態様において、本開示は、液体を表面に塗布するための方法に関する。方法は、近位端と、遠位端と、外面を有している外壁とを有するアクチュエータ・スリーブを、中空体内で長手方向に移動させることによって、中空体内に配置された容器から中空体の遠位端にある中空体の基部に結合された塗布パッドに液体を放出する工程を含んでもよい。長手方向に移動させる時、アクチュエータ・スリーブの外壁の外面は中空体の外壁の内面内に配置されてもよく、アクチュエータ・スリーブは、容器から液体を放出するために容器の遠位端にある蓋部と相互作用して前記容器から前記蓋部を取り外してもよい。
【0010】
幾つかの態様において、本開示は、液体を収容するように構成された容器と、液体を塗布するための塗布具とを備えている、液体を塗布するための装置に関する。塗布具は、近位端と遠位端とを有する細長い中空体を備えてもよく、中空体は、その中に容器が挿入されるように構成される。塗布具はまた、細長い中空体の遠位端に基部を含んでもよい。加えて、塗布具は、近位端と遠位端とを有する環状アクチュエータ・スリーブを含んでもよく、該アクチュエータ・スリーブは、中空体内で中空体の外壁の内面と容器の外壁との間に設置されるように構成され、中空体内でアクチュエータ・スリーブを長手方向に移動させると、容器から液体を放出して、液体が塗布パッドに流れることを可能にするようになっている。幾つかの実施形態において、容器は、平坦面を含んでもよく、アクチュエータ・スリーブは、容器の差込側に対応する比較的肉厚な補強部を含んでもよい。
【0011】
幾つかの態様において、本開示は、液体を収容するように構成された容器と、液体を塗布するための塗布具とを備えている、液体を塗布するための装置に関する。塗布具は、近位端と遠位端とを有する細長い中空体を備えてもよく、中空体は、その中に容器が挿入されるように構成される。塗布具はまた、細長い中空体の遠位端にある基部と、環状アクチュエータ・スリーブとを含んでもよい。アクチュエータ・スリーブは、近位端と遠位端とを有し、中空体内で中空体の外壁の内面と容器の外壁との間に設置されるように構成されてもよく、中空体内でアクチュエータ・スリーブを長手方向に移動させると、アクチュエータ・スリーブが容器に対して作用し
、容器から液体が放出され、液体が塗布パッドに流れることを可能にするように構成されてもよい。加えて、容器は、本体部と、蓋部と、本体部と蓋部との間の頸部とを含んでもよい。頸部は、破壊可能部と、破壊可能部の反対側に配置されたヒンジ要素とを備えてもよい。ヒンジ要素は、破壊可能部が破損した後で本体部と蓋部との間の接続を維持し、蓋部を素早く開けることを可能にするように構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】種々の組立て段階における液体を塗布するための塗布装置の例示的な実施形態の斜視図である。
【図1B】種々の組立て段階における液体を塗布するための塗布装置の例示的な実施形態の斜視図である。
【図1C】種々の組立て段階における液体を塗布するための塗布装置の例示的な実施形態の斜視図である。
【図2A】例示的な開示された実施形態に係る塗布装置の側面断面図である。
【図2B】図2Aに示された塗布装置の一部の拡大図である。
【図3A】例示的な開示された実施形態に係る液体塗布具のハンドル及び基部の正面図である。
【図3B】図3Aに示されたハンドル及び基部の側面断面図である。
【図3C】図3Bに示されたハンドル及び基部を含んでいる組み立てられた塗布装置の側面断面図であり、アクチュエータ・スリーブが作動た状態を示す。
【図3D】例示的な開示された実施形態に係る塗布具のシール機構を示す、図2Aの一部の拡大図である。
【図4A】塗布具の基部の例示的な開示された実施形態の図である。
【図4B】塗布具の基部の例示的な開示された実施形態の図である。
【図4C】塗布具の基部の例示的な開示された実施形態の図である。
【図4D】塗布具の基部の例示的な開示された実施形態の図である。
【図4E】塗布具の基部の例示的な開示された実施形態の図である。
【図4F】塗布具の基部の例示的な開示された実施形態の図である。
【図4G】塗布具の基部の例示的な開示された実施形態の図である。
【図4H】塗布具の基部の例示的な開示された実施形態の図である。
【図5A】塗布パッドの例示的な開示された実施形態の図である。
【図5B】塗布パッドの例示的な開示された実施形態の図である。
【図5C】塗布パッドの例示的な開示された実施形態の図である。
【図5D】塗布パッドの例示的な開示された実施形態の図である。
【図6A】アクチュエータ・スリーブの例示的な開示された実施形態の図である。
【図6B】アクチュエータ・スリーブの例示的な開示された実施形態の図である。
【図6C】アクチュエータ・スリーブの例示的な開示された実施形態の図である。
【図6D】アクチュエータ・スリーブの例示的な開示された実施形態の図である。
【図7】例示的な開示された実施形態に係る液体を塗布するための装置の正面断面図である。
【図8A】サイズの異なる液体容器と共に組み立てられた液体を塗布するための装置の側面断面図である。
【図8B】サイズの異なる液体容器と共に組み立てられた液体を塗布するための装置の側面断面図である。
【図8C】サイズの異なる液体容器と共に組み立てられた液体を塗布するための装置の側面断面図である。
【図9】液体を塗布するための装置の代替的な実施形態の断面図である。
【図10】図9に示された装置に用いるために構成された容器を示す図である。
【図11A】種々の組立て段階における液体を塗布するための塗布・装置の別の例示的な実施形態の斜視図である。
【図11B】種々の組立て段階における液体を塗布するための塗布・装置の別の例示的な実施形態の斜視図である。
【図11C】種々の組立て段階における液体を塗布するための塗布・装置の別の例示的な実施形態の斜視図である。
【図12A】例示的な開示された実施形態に係る塗布・装置の側面断面図である。
【図12B】図12Aに示された塗布・装置の一部の拡大図である。
【図13A】例示的な開示された実施形態に係る液体塗布具のハンドル及び基部の正面図である。
【図13B】図13Aに示されたハンドル及び基部の側面断面図である。
【図13C】図13Aに示されたハンドル及び基部の背面図である。
【図14A】作動前の状態の例示的な組み立てられた塗布・装置の側面断面図である。
【図14B】作動前の状態の図14Aに示された塗布・装置の一部の拡大図である。
【図15A】作動状態の例示的な組み立てられた塗布・装置の側面断面図である。
【図15B】シール機構及び保持機構を示す、図15Bに示された塗布・装置の一部の拡大図である。
【図16A】アクチュエータ・スリーブの例示的な開示された実施形態を例証する図である。
【図16B】アクチュエータ・スリーブの例示的な開示された実施形態を例証する図である。
【図16C】アクチュエータ・スリーブの例示的な開示された実施形態を例証する図である。
【図16D】アクチュエータ・スリーブの例示的な開示された実施形態を例証する図である。
【図17A】例示的な開示された実施形態に係る液体を塗布するための装置の正面断面図である。
【図17B】図17Aに示された装置に用いるための液体容器の正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
この出願において、単数形の使用は、特段の定めをした場合を除き、複数形を含む。この出願において、「又は」の使用は、特段の定めをした場合を除き、「及び/又は」を意味する。さらに、「含んでいる」という用語、並びに「含む」又は「含められる」のような他の形態の使用は、限定を意味するものではない。また、「要素」又は「構成部品」のような用語は、特段の定めをした場合を除き、1つの単位を含む要素及び構成部品と、2つ以上の単位を含む要素及び構成部品との両方を包含する。
【0014】
本明細書で用いられる項見出しは、編成の目的で記載するものであって、説明する内容を限定するように解釈すべきでない。これに限定されないが、特許、特許出願、文献、書籍、及び論文を含むこの出願において引用されたすべての文献は、あらゆる目的のために、参照することにより、それらの内容全体が本明細書に明示的に援用される。
【0015】
開示された塗布具は、開示されたデバイスの中を通過し、且つ開示されたデバイスによって分配されることを可能にするのに適した粘度をもつ任意の液体を分配/塗布するように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、開示された塗布具は、消毒液を分配/塗布するのに利用されてもよい。本明細書で用いられる場合、「消毒液」という用語は、或る実施形態において、種々の医療処置のための準備として領域を清浄にするために用いられる液体のことを指す。
【0016】
以下に図面への参照を詳細に行う。可能な場合は必ず、図面全体を通して、同じ又は同様の部分を指すには同じ参照番号が用いられる。
【0017】
図1A〜図1Cは、種々の組立て段階における、液体を塗布するための装置10を図示する。図1Aは、完全に組み立てられた状態の装置10を示す。図1B及び図1Cに示すように、装置10は、液体を収容するように構成された容器12を含んでもよい。加えて、装置10は、液体を表面に塗布するように構成された塗布具14を含んでもよい。塗布具14は、細長い中空体16からなるハンドルを含んでもよい。中空体16はまた、近位端18及び遠位端20を含んでもよい。中空体16は、その中に容器12が挿入されるように構成されてもよい(例えば、図2A参照)。塗布具14は、中空体16の遠位端20にある基部22と、基部22に結合された塗布パッド24とを含んでもよい。加えて、塗布具14は、近位端28及び遠位端30を有する環状アクチュエータ・スリーブ26を含んでもよく、環状アクチュエータ・スリーブ26は、アクチュエータ・スリーブ26が作動すると容器12から液体が放出され、液体が塗布具・パッド24に流れることを可能にするように、中空体16の内側であって、中空体16の外壁34の内面32(例えば、図2A参照)と容器12の外壁36との間に設置されるように構成されてもよい。
【0018】
容器
図2A及び図2Bに示すように、容器12は、本体部38と本体部38の遠位端42における蓋部40とを含んでもよい。容器12は、図2Aに示すように容器12の遠位端42が中空体16の遠位端20の方に配向された状態で、中空体16の中に挿入されるように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、蓋部40は、本体部38から取り外し可能であってもよい。例えば、蓋部40は、本体部38の上に又は中に、圧力嵌め、スナップばめ、螺着などにより取り付けられてもよい。或る実施形態において、蓋部40は、本体部38と一体に形成されてもよい。幾つかの実施形態において、容器12は、図2Bに示すように、本体部38と蓋部40との間に破壊可能部46を含んでもよく、破壊可能部46は、アクチュエータ・スリーブ26による蓋部40の変位によって壊れるように構成される。すなわち、幾つかの実施形態において、蓋部40を押して容器12から外すには、容器12を破壊可能部46で壊すことを必要とする。蓋部40が容器12から取り外された後で、容器12の遠位端42に生じる開口は、容器12が自然通気及び放出することを可能にするサイズ及び形状であってもよい。加えて、幾つかの実施形態において、容器12は、その遠位端に穴を開け液体が放出されるようにしてもよい。
【0019】
或る実施形態において、蓋部40は、アクチュエータ・スリーブ26を長手方向に移動させる時に、中空体16内で長手方向に押されて容器12から外れるように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、蓋部40は、蓋部40を捻って容器12から取り外すように構成されてもよい。或る実施形態において、蓋部40は、押す動作と捻る動作との両方を用いて容器12から取り外されるように構成されてもよい。幾つかの代替的な実施形態において、蓋部40は、引っぱって外されてもよい。こうした実施形態において、アクチュエータ・スリーブ26は、容器12の一部を引くように構成された図示されないリング要素を含んでもよい。
【0020】
容器12は、破壊可能又は取り外し可能な蓋部を有する液体保持容器を形成するのに適した任意の種類の材料で形成されてもよい。幾つかの実施形態において、容器12は、吹き込み充填密封(blow-fill-seal)容器であってもよい。容器12を作製してもよい例示的な材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、及びこうした材料の混合物を含む。
【0021】
或る実施形態において、容器12内に収容された液体は、有効成分を含有している消毒液であってもよい。種々の消毒液有効成分が当該技術分野では公知であり、エタノール、イソプロピルアルコール、他のアルコール類、及びその組合せ、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、アルコールを伴うグルコン酸クロルヘキシジン、クロロキシレノール、クロフルカルバン、フルオロサラン、ヘキサクロロフェン、ヘキシルレゾルシノール類、ヨウ素を含有する化合物、ポビドンヨード、アルコールを伴うポビドンヨード、及びその組合せを含むがこれに限定されない。
【0022】
或る実施形態において、例えば米国特許第5,376,686号明細書に開示されるように、消毒液は、有効成分として、ビグアニド誘導体及び/又はその塩、例えば、オラネキシジン[1−(3,4−ジクロロベンジル)−5−オクチルビグアニド]及びその塩を含んでもよい。消毒液はまた、或る界面活性剤、(例えば、ポリオキシエチレンをベースにする非イオン界面活性剤)、及び/又は、アルコール類、(例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、及び他のアルコール類)、及び/又は水を、種々の量で組み込んでもよい。有用な界面活性剤は当業者には公知であり、例えば、旭電化工業株式会社(日本)からポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコールとして入手可能なポロキサマー124(a/k/a ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体124としても知られる)、POE(9)ラウリルエーテル(日光ケミカルズ株式会社(日本、東京)から「BL−9EX」として入手可能)、ノノキシノール−10又はNP−10としても知られているPOE(10)ラウリルエーテル(山洋化成工業株式会社(日本、京都)から「エマルミン(Emulin) NL−100」として入手可能)がある。
【0023】
或る実施形態において、消毒液は、有効成分とポリオキシエチレンをベースにする非イオン界面活性剤とを種々の濃度で含んでもよい。幾つかの実施形態において、ポリオキシエチレンをベースにする非イオン界面活性剤は、約0.05〜約16%(w/v)の濃度で存在してもよい。
【0024】
或る実施形態において、局所消毒薬は、約0.05〜約5.0%(ビグアニドに基づくw/v)の濃度で存在してもよいビグアニド誘導体及び/又はその塩を含んでもよい。幾つかの実施形態において、ビグアニド誘導体又はその塩は、オラネキシジン[1−(3,4−ジクロロベンジル)−5−オクチルビグアニド]又はその塩であってもよい。幾つかの実施形態において、塩は、グルコン酸塩であってもよい。
【0025】
装置10の幾つかの実施形態において、塗布具14は、使用準備のできた形態で提供されてもよい。例えば、図2Aに示すように、塗布具14は、塗布パッド24が基部22に取り付けられ、且つ容器12及びアクチュエータ・スリーブ26が中空体16内に挿入された状態で、貯蔵、包装、及び/又は輸送などをされてもよい。こうした実施形態において、容器12は、例えば消毒液のような液体が予め充填されてもよい。
【0026】
中空体
図3Aによって図示されるように、中空体16は、使用者による塗布具10の操作を容易にするために、種々の形状設定、サイズ設定、及び/又は1つ又は複数の外部把持機構を含んでもよい。例えば、中空体16は、中空体16のしっかりと把持できるように、くぼみ、突起、テクスチャ、ゴム引き材料などを含んでもよい。例えば、図3Aに示すように、中空体16は、1つ又は複数の突出する把持部材48及び/又はテクスチャを有する把持ストリップ50を含んでもよい。幾つかの実施形態において、テクスチャを有する把持ストリップ50が2つ以上提供されてもよい。また、幾つかの実施形態において、中空体16は、人間工学的な屈曲部(図示せず)及び/又は掌の形状に適合するように形成された幅広にされた外側部分を含んでもよい。
【0027】
中空体16及び/又は基部22は、金属、金属合金、プラスチック、及び、例えば、ポリカーボネート、ナイロン、変性アクリル樹脂、メタクリル酸メチル−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(MABS)を含んでいる他のポリマー、熱可塑性合金、種々の複合材料、又はその組合せを含むがこれに限定されない任意の適切な材料で製造されてもよい。中空体16は、成形、射出成形、機械加工、鋳造、押出成形、及び/又はその組合せを含むがこれに限定されない当該技術分野では公知の種々の製造方法によって製造されてもよい。
【0028】
幾つかの実施形態において、塗布具12の1つ以上の構成部品は、透明又は半透明の材料で形成されてもよい。例えば、中空体16及び/又はアクチュエータ・スリーブ26の1つ以上部分は、透明又は半透明の材料で形成されてもよい。或る構成部品の透明性及び/又は半透明性は、容器12の中に残っている液体の量を観察することを可能にすることができ、及び/又は分配されている間の塗布具14を通る液体の流れを確認することが容易にできる。
【0029】
中空体16は、容器12が中空体16内に配置されるときに容器12の向きを合わせ、且つ案内するように構成された1つ以上の内部ガイド要素を含んでもよい。例えば、図3Bに示すように、中空体16は、中空体16の内面32に配置された1つ以上の長手方向内部ガイドリブ52を含んでもよい。内部ガイドリブ52は、中空体16内での容器12の回転を制限するように構成されてもよい。例えば、幾つかの実施形態において、中空体16は、互いに離間した2つの実質的に平行なガイドリブ52を含んでもよい。こうした実施形態において、容器12は、図3Cに示すように、ガイドリブ52に嵌り且つガイドリブ52によって案内されるサイズ及び形状を有する、対応する外向き突起部54を含んでもよい。代替的に又はそれに加えて、中空体16は、容器12の向きを合わせ、且つ案内するための1つ以上の溝(図示せず)を含んでもよい。例えば、或る実施形態において、リブ52は、代わりに、中空体16の内面32の溝であってもよい。
【0030】
同じく図3Bに示されるように、中空体16は、ガイドリブ52と実質的に平行で、ガイドリブ52の間に配置された1つ以上の長手方向止めリブ56を含んでもよい。ガイドリブ52の各々は、近位端58及び遠位端60を含んでもよく、止めリブ56の各々は、近位端62及び遠位端64を有してもよい。幾つかの実施形態において、止めリブ56の各々の近位端62は、ガイドリブ52の近位端58に対して遠位に位置してもよく、且つ中空体16内での遠位方向への容器12の長手方向の移動を阻止するよう容器12の外向き突起部54の遠位端65(図3C参照)と相互作用するように構成されてもよい。塗布具14は、容器12の遠位方向への長手方向の移動が止めリブ56によって防止され、回転移動がガイドリブ52によって防止されるとき、図3Cに示すようにアクチュエータ・スリーブ26の長手方向への移動により蓋部40が押され及び/又は捻られて蓋部40が容器12から取り外されるように構成されてもよい。
【0031】
中空体16はまた、1つ以上の内向きに突出する突起部66を含んでもよい。図3Cに示すように、内向きに突出する突起部66はさらに、アクチュエータ・スリーブ26の作動によって蓋部40が壊れて容器12から外れた後で、例えば、蓋部40を傾けることによって容器12の蓋部の向きを変え、蓋部40が中空体16内で詰まることを防ぐように構成されてもよい。蓋部40が中空体16内で詰まると、塗布パッド24へと至る液体の流れが妨げられる又は減少することがある。蓋同じく図3Cに示されるように、内向きに突出する突起部66は、アクチュエータ・スリーブ26の長手方向の移動を止めるように構成されてもよい。すなわち、内向きに突出する突起部66は、アクチュエータ・スリーブ26の長手方向の移動の限界を定める止め部として働いてもよい。
【0032】
中空体16はまた、中空体16の近位端18に1つ以上の内部制限機構及び/又はシール機構を含んでもよい。例えば、図3B及び図3Dに示すように、幾つかの実施形態において、中空体16は、アクチュエータ・スリーブ26を中空体16内に固定するように構成された周方向制限リブ68を含んでもよい。制限リブ68は、アクチュエータ・スリーブ26上の対応する機構と相互作用するように構成されてもよい。例えば、図3B及び図3Dに示すように、アクチュエータ・スリーブ26は、周方向封止リブ69を含んでもよく、周方向封止・リブ69は、アクチュエータ・スリーブ26と中空体16との間の境界をシールして漏れを防ぐだけでなく、制限リブ68と相互作用して、封止リブ69が制限リブ68と接触する点を越えてアクチュエータ・スリーブ26が近位に移動するのを防ぐ止め部として制限リブ68が働くように構成される。図3D参照。
【0033】
制限リブ68と封止リブ69は、同じ又は異なる輪郭を有してもよい。添付の図面は、中空体16上の制限リブ68とアクチュエータ・スリーブ26上の封止リブを示すが、或る実施形態において、封止リブを中空体16上に位置付けることができ、且つ制限リブをアクチュエータ・スリーブ26上に位置付けることができるように、制限リブと封止リブは、逆にすることができる。加えて、図面は、リブを含む制限機構及びシール機構を図示するが、幾つかの実施形態において、制限機構及びシール機構は、ボス、デボス、戻り止めなどを含んでもよい(図示せず)。
【0034】
基部
或る実施形態によれば、中空体16と基部22は、例えば図3Cに示すように、角度70を画定してもよい。添付の図面は、角度70が約45度である実施形態を図示するが、中空体16と基部22は、0から180度までの範囲内の任意の角度を画定してもよい。
【0035】
図3Bに示すように、基部22は、内面72と、塗布パッド24が付着されるように構成される外面74とを含んでもよい。図4A〜図4Hに示すように、基部22は、1つ以上の穿孔76を含んでもよい。塗布パッド24は、穿孔76の上を覆って基部22に取り付けられるように構成されてもよい。穿孔76は、液体が中空体16から塗布パッド24に流れることを可能にすることができる。
【0036】
幾つかの実施形態において、外面74は、図4Gに示すように1つ以上のチャネル(channels)78を含んでもよい。チャネル(channels)78は、液体を塗布パッド24の異なる部分に分散させるように構成されてもよい。また、幾つかの実施形態において、基部22の外面74は、図4Hに示すようにテクスチャを有してもよい。テクスチャは、基部22への塗布パッド24の取付けを促進することができるだけでなく、塗布パッド24の異なる部分への液体の分散も容易にすることができる。加えて、表面エネルギーを減少させ、且つ/又は液体の分散を促進させるために、テクスチャ及び/又は他の表面処理が基部22の外面74に加えられてもよい。例えば、他の可能な表面処理は、当該技術分野では公知の親水性のコーティング、或いはプラズマ又は火炎処理、並びに他の表面処理を含んでもよい。
【0037】
或る実施形態によれば、基部22は、中空体16と結合されてもよい。基部22は、ヒンジ、接着剤、機械的相互係合、ねじ部、圧力嵌め、摩擦ばめ、締まりばめ、すべりばめ、及び/又はその組合せによる取り付けを含むがこれに限定されない機械分野では公知の種々の方法で中空体16と結合されてもよい。他の実施形態によれば、基部22は、中空体16と一体形成されてもよい。一体の基部/ハンドルの組合せは、成形、射出成形、鋳造、機械加工、又はその組合せを含むがこれに限定されない当該技術分野では公知の種々の製法によって製造されてもよい。
【0038】
或る実施形態において、塗布具10は、中空体16と基部22との間の交換可能な取付具を含んでもよい。交換可能な取付具は、例えば、同じ中空体16に種々のサイズの基部を使用することが容易にでき、その逆もまた同様である。これは、例えば、同じ中空体16に異なるサイズの塗布パッドを使用することが容易にできる。
【0039】
基部22は、種々の形状及びサイズに形成されてもよい。幾つかの実施形態において、基部22の形状及び/又はサイズは、塗布パッド24の形状及び/又はサイズと概して対応してもよい。他の実施形態において、基部22と塗布パッド24は、異なる形状及び/又はサイズを有してもよい。或る実施形態において、基部22及び/又は塗布パッド24は、付属の図面に示すように丸みをつけられた縁部を備えた実質的に三角形であってもよい。この実質的に三角形の形状は、図示されるように涙滴形状に近くてもよい。基部22の他の例示的な形状は、長方形、円形、楕円形、種々の多角形、及び/又はその組み合わせを備えている複雑な形状を挙げることができるが、これらに限定されない。付属の図面に示すように、基部22が実質的に三角形の形状を有する実施形態を含んでいる幾つかの実施形態において、多角形の辺は曲線でもよい。
【0040】
塗布パッド
塗布パッド24は、種々の取付機構のいずれかを用いて基部22と結合されてもよい。例えば、塗布パッド24は、例えば、医療用シアノアクリレート、UV硬化接着剤、PSAフィルムなどを用いる接着剤結合を含む任意の適切な方法を用いて、基部22に取り付けられてもよい。幾つかの実施形態において、塗布パッド24は、RF溶着、ヒートステーキング、超音波溶着、レーザ溶着、機械的相互係合、面ファスナ機構(例えば、ベルクロ(Velcro(登録商標)))、ねじ付部品など、並びに、これらの機構の組合せ、を用いて基部22に取り付けられてもよい。したがって、基部22と塗布パッド24は、これらの機構のいずれかを用いて互いに取り付けられるように構成されてもよく、したがって、こうした取り付けを可能にするために適切な機構(例えば、テクスチャ、接着剤、機械的ラッチ/クランプ要素など)を含んでもよい。
【0041】
上で述べたように、基部22のように、塗布パッド24は、任意の適切な形状及び/又はサイズを有してもよい。例えば、幾つかの実施形態において、塗布パッド22は、付属の図面に示すように、丸みをつけた縁部を備えた実質的に三角形の形状(例えば、涙滴型の形状)を有してもよい。この実質的に三角形の形状は、種々の曲面を有する表面上でアプリケータ・デバイス14を用いることを可能にすることができる。例えば、丸みをつけた三角形の角部の比較的小さい先端部、特に最も遠位の先端部80は、隙間及び比較的小さい表面形状への接近を可能にすることができ、一方、塗布パッド24の広い近位端は、比較的大きい、より起伏の緩やかな表面に液体を塗布することを可能にする、より大きいパッド表面を提供することができる。
【0042】
幾つかの実施形態において、塗布パッド24は、実質的に疎水性のフォームを含んでもよい。他の実施形態において、塗布パッド24は、実質的に親水性のフォームを含んでもよい。開示された塗布具は、実質的に疎水性の又は実質的に親水性のフォームを含んでもよい。本明細書で用いられる場合、「実質的に疎水性のフォーム」という用語は、相当量の水を吸収しないポリマーベースのフォームのことを指す。これに対し、実質的に親水性のフォームの定義は、後述する。本開示の目的のために、実質的に疎水性のフォームは、後述するように、実質的に親水性ではない任意のフォームのことを指す。
【0043】
本明細書で用いられる場合、「実質的に親水性のフォーム」という用語は、水への親和性を有するポリマーベースのフォームのことを指す。例えば、本発明の或る実施形態は、連続気泡構造(open-cell pore structure)をもつポリウレタンフォームを使用することができる。或る事例において、実質的に親水性のフォームは、流体の吸収率が高くなるように、例えば、フォームの重量のおよそ20倍の吸収するように、設計することができる。理論に拘束されることを望むわけではないが、実質的に親水性のフォームは、水又は活性プロトン及び/又はヒドロキシル基を含有する液体と水素結合を形成することができる極性基がポリマー鎖中に存在すること、毛細管力によってフォーム構造の本体の中に液体を通す微細な連続気泡構造(open-cell pore structure)、及び/又はフォームマトリクスへの超吸収体及び/又は界面活性剤のような吸収性材料の添加を含むがこれに限定されない1つ以上の機構を通じて水への親和性を示すことができる。本発明の或る実施形態において用いることができる実質的に親水性のフォームは、以下の組織、すなわち、Foamex Innovations(米国ペンシルバニア州メディア、FXIとして知られる)、Crest Foam Industries,Inc.(米国ニュージャージー州ムーナチー)、Rynel,Inc.(米国メーン州ブースベイ)、Avitar,Inc.(米国マサチューセッツ州キャントン)、Lendell Manufacturing,Inc.(米国ミシガン州チャールズ)、Copura(デンマーク)、及びFoamtec International Co.,Ltd、Thailand(タイ)を含む組織から入手可能である。加えて、Hermannらの米国特許第5,135,472号明細書を含む特定の特許は、本発明の或る実施形態において用いることのできる実質的に親水性のフォームを開示している。
【0044】
塗布パッド24は、フェルト化した材料(felting)を含んでもよく、又は非フェルト化材料でもよい。加えて、塗布パッド24は、網状組織を含んでもよく、又は非網状のものであってもよい。幾つかの実施形態において、塗布パッド24は、複数のパッド材料を含んでもよい。こうした実施形態において、上記の特徴の任意の組合せが採用されてもよい。例えば、複数の材料からなるパッドの1つの例示的なものは、1つのパッド材料は疎水性であってもよく、第2のパッド材料は親水性であってもよい。
【0045】
塗布パッド24は、単一の材料で又は複数の材料で形成されてもよく、単一の層又は複数の層を含んでもよく、且つ/又は、液体の分配及び塗布パッドを通る液体の流れを促進するためにスリットを含んでもよく又は含まなくてもよい。図5A〜図5Dは、上記に挙げられた特徴の種々の組合せを有する塗布パッド24の幾つかの例示的な実施形態を示す。例えば、幾つかの実施形態において、塗布パッド24は、図5Aに示すように、スリットがなく、単一の層を備える場合がある。他の実施形態において、塗布パッド24は、図5Bに示すように、スリット82を含み、単一の層を備える場合がある。図5Bに図示されるように、塗布パッド24は、複数のスリットを含んでもよい。さらに、スリット82は、あるパターンで提供されてもよい。例えば、図5Bは、或る角度に配置された実質的に平行なスリット82のパターンを示す。
【0046】
或る実施形態において、塗布パッド24は、複数の層を含んでもよい。図5C及び図5Dに示すように、塗布パッド24は、基層84とラミネート層86とを備えてもよい。スリット82は、基層84及び/又はラミネート層86に提供されてもよい。図5C及び図5Dは、スリット82が少なくともラミネート層86に提供された実施形態を図示する。図5Cは、図5Bに示されたものと同様の実質的に平行なスリット82のパターンを示す。図5Cは、或る角度で配置された図5Bのものとは対照的に、スリット82がほぼ横方向に配置されたパターンを示す。スリット82は、任意の角度で配置されてもよい。スリット82は、略円形の図5Dのスリット82のような多数の形状のいずれかで提供されてもよい。スリット82はまた、円形、楕円形、多角形などを含むがこれに限定されない他の種々の形状に形成されてもよい。スリット82は、任意の適切なプロセス、例えば、ダイ・カット/キス・カットによって形成されてもよい。
【0047】
幾つかの実施形態において、各層は、異なるパッド材料で形成されてもよい。或る実施形態において、塗布パッド24は、少なくとも1つの擦過層を含んでもよい。或る用途において、擦過層は、処置の対象となる部位、例えば表皮を擦過するために用いられてもよい。擦過は、液体の分配前、分配中、及び/又は分配後に行われてもよい。或る実施形態において、擦過によって、或る生物材料、例えば、身体の油分、身体の汚れ、及び/又は細菌を浮かせ、対象となる部位の処置を容易にすることができる。例えば、消毒液の塗布の前に、使用者は患者の表皮を擦過して細菌を浮かし、消毒薬塗布処置の有効性を改善することができる。或る実施形態において、擦過層は2つ以上の材料層を備えてもよく、比較的多くの擦過及び/又は清浄をするのが比較的困難な部位の作家を容易にすることができる。
【0048】
或る実施形態において、擦過層は、種々のテクスチャ及び/又は織布状の、例えば、ガーゼ状又はフォームの材料を備えてもよい。或る実施形態において、例示的なガーゼ状材料は、木綿、レーヨン、ナイロン、及び/又はそれらの組合せを含むがこれに限定されない、擦過を容易にする種々の材料から製造されてもよい。擦過層材料は、様々な程度の摩擦性を示す多数の材料から選択されてもよい。フォーム材料については、摩擦性レベルは、数ある中でも、セル/気泡のサイズに応じて異なることがある。未熟児の皮膚は、薄くて傷つきやすい可能性があり、したがって、ナイロン又はレーヨンから製造された擦過層を備える塗布具は、木綿から製造された擦過層よりも好ましい場合がある。或る実施形態において、擦過層は、異なる材料からなる複数の層を備えてもよい。幾つかの実施形態、例えばフォーム擦過層において、擦過層は、基部22に及び/又は塗布パッド24に火炎貼り合わせしてもよい。
【0049】
図5C及び図5Dに図示されるように、ラミネート層86(擦過層を備えてもよい)は、塗布パッド24の基層84の形状に略対応する形状を有してもよい。しかしながら、或る実施形態において、ラミネート層86は、円形、楕円形、長方形、三角形、多角形など、或いはこのうちの1つ又は複数を含んでいる複雑な形状を含むがこれに限定されない種々の他の形状を有してもよい。塗布パッド24の層は、接着剤結合(例えば、感圧接着剤を用いる)、融着、火炎貼り合わせ、ヒートステーキング、超音波溶着などを含むがこれに限定されない種々の取付機構によって互いに取り付けられてもよい。フォームのような塗布パッド材料に種々の材料をラミネートする及び/又は取り付けるための或る方法は、当該技術分野では公知である。例えば、米国特許出願第10/829,919号明細書、米国特許仮出願第60/464,306号、及びPCT/US04/012474のすべては、材料をポリウレタンフォームに取り付けるための方法及び装置を開示している。
【0050】
アクチュエータ・スリーブ
アクチュエータ・スリーブ26は、容器12から塗布パッド24に液体を放出するように作動されるように構成されてもよい。図6A〜図6Dは、アクチュエータ・スリーブ26の種々の例示的な実施形態を図示する。アクチュエータ・スリーブ26は、外面90を有している外壁88を有してもよい。アクチュエータ・スリーブ26は、アクチュエータ・スリーブ26の外壁88の外面90が中空体16の外壁34の内面32内に配置されるように、中空体16内に挿入されるように構成されてもよい。アクチュエータ・スリーブ26は、容器12から塗布パッド24に液体を放出するように作動されるように構成されてもよい。アクチュエータ・スリーブ26は、中空体16内で長手方向に移動して、容器12から液体を放出するように構成されてもよい。アクチュエータ・スリーブ26は、アクチュエータ・スリーブ26の近位端28に力を加えることによって中空体16内で長手方向に移動させてもよい。幾つかの実施形態において、アクチュエータ・スリーブ26の近位端28は、近位端28全体に実質的に均等な力を分散させる形状にされてもよい。例えば、或る実施形態において、アクチュエータ・スリーブ26の近位端28は、図6Dに示すように、丸みをつけられた凸形表面を有している場合がある。こうした凸形表面は、近位端28全体にわたって力を分散させて、使用者が感知する圧力を減少させることができる。例えば、丸みをつけられた凸形表面は、ユーザの手のひら全体に力を分散させることができる。他の実施形態において、アクチュエータ・スリーブ26の近位端28は、例えば、ユーザの親指又は指全体に力を一様に分散させるために凹形表面を有してもよい(図16Dの対応するアクチュエータ・スリーブ1026参照)。
【0051】
幾つかの実施形態において、アクチュエータ・スリーブ26は、アクチュエータ・スリーブ26の遠位端30からアクチュエータ・スリーブ26の近位端28の方に延びる1つ以上のノッチ92を含んでもよい。こうした実施形態において、容器12は、中空体16内で容器12の向きを合わせ、且つ位置決めをするために外向き突起部54のような制限機構を含んでもよい。こうした制限機構部は、アクチュエータ・スリーブ26のノッチ92内に嵌るように構成されてもよい。
【0052】
幾つかの実施形態において、遠位方向に突出する1つ以上の長手方向突出部94を含んでもよく、アクチュエータ・スリーブ26は、容器12から液体を放出するために容器12の蓋部40と相互作用して容器12から蓋部40を取り外すように構成されている。例えば、図6Dに示すように、アクチュエータ・スリーブ26は、2つのノッチ92を画定することができる2つの長手方向突出部94を含んでもよい。2つのノッチ92を有するアクチュエータ・スリーブは、2つの外向き突起54(図7参照)を有する容器12と適合することができる。
【0053】
図6A、図6C、及び図6Dに示すように、幾つかの実施形態において、長手方向突出部94のうちの1つ以上は、アクチュエータ・スリーブ26が長手方向に移動するとき、容器12の蓋部40を回転させるように構成された傾斜面96(幾つかの実施形態は、複数の角度で傾斜した面98を含む場合がある)を含んでもよい。こうした実施形態において、長手方向への移動によるアクチュエータ・スリーブ26の作動は、傾斜96と蓋部40との間の相互作用の結果、蓋部40を回転させることができる。例えば、蓋部40は、突出要素100(図1C参照)を含んでもよく、アクチュエータ・スリーブ26の傾斜面96と相互作用させて蓋部40を回転させ、蓋部40を容器12から取り外し、容器12から液体を放出することができる。
【0054】
幾つかの実施形態において、長手方向突出部94は、図6Bに示すように実質的に角度の付いていない遠位端101を含んでもよい。角度の付いていない遠位端101は、アクチュエータ・スリーブ26を遠位方向へ長手方向に移動させるとき突出要素100を遠位方向に押すように構成されてもよい。同じく図6Bに示されるように、幾つかの実施形態において、長手方向突出部94は、内向きに突き出す長手方向リブ102を含んでもよく、これは長手方向突出部94の遠位端30で終端する。こうした実施形態において、リブ102は、蓋部40を押して容器12から外すために、突出要素100又は蓋部40の同様の機構と相互作用してもよい。
【0055】
図6Dに示すように、幾つかの実施形態において、1以上の長手方向突出部94は、歯103を含んでもよく、歯103は、アクチュエータ・スリーブ26が長手方向に移動するときに、蓋部40(例えば、突出要素100を備える、図1B参照)と相互作用し、容器12の少なくとも一方の側での蓋部40の逆回転を防止するとともに、アクチュエータ・スリーブ26の傾斜面96によって容器12の別の側での蓋部40の回転を可能にし、容器12から液体を放出するように構成されている。蓋部40の一方の側で逆回転を防止し、且つ蓋部40の他方の側で回転を生じさせることの効果は、蓋部40の中央に回転の中心を置くのではなく、歯103と突出要素100との間の接合部に回転の中心を置いて、蓋部40を回転させることである。加えて、歯103は、蓋部40を長手方向に押して容器12から外すように機能させることができる。したがって、こうした実施形態において、蓋部40は、押す動作と捻る動作との両方を用いて容器12から取り外すことができる。
【0056】
加えて、アクチュエータ・スリーブ26は、液体が中空体16から流出して塗布パッド24の中に流れる際に、空気が中空体16に入って液体と置き換わって、塗布具14内の気圧を維持するように構成された通気機構を含んでもよい。例えば、幾つかの実施形態において、アクチュエータ・スリーブ26は、空気が塗布具14に容易に入ることを可能にしながら、蛇行経路及び/又は小さいオリフィスサイズによって液体が漏出する可能性を制限するのを助ける場所に、穴106(又はチャネル(channels))を含んでもよい。幾つかの実施形態において、穴106は、図6Dに示すようにアクチュエータ・スリーブ26の近位端28に配置してもよい。
【0057】
塗布具14及び/又は容器12を含むアプリケータ装置10の構成部品は、エチレンオキシド(「(Et)O」)、ガンマ放射線、電子線、及び又は蒸気への暴露を含むがこれに限定されない当該技術分野では公知の種々の方法で滅菌されるように構成されてもよい。加えて、装置10は、無菌液と共に用いるために構成されてもよい。幾つかの実施形態において、溶液は、容器1012に充填する前に滅菌されてもよい。他の実施形態において、溶液は、容器1012内に収容させて滅菌されてもよい。或る実施形態において、溶液と容器1012は、中空体1016と共に又は塗布具1014と共に完全体として組み立てて滅菌されてもよい。種々の実施形態によれば、溶液は、濾過、ガンマ放射線、電子線、及び/又は蒸気への露出を含むがこれに限定されない当該技術分野では公知の種々の方法で滅菌されてもよい。例えば、米国特許第6,682,695号は、本発明の或る実施形態と一致する場合がある溶液を滅菌するための方法を開示する。
【0058】
幾つかの実施形態において、装置10は、サイズの異なる液体容器から溶液を塗布するように構成されてもよい。例えば、図8A〜図8Cに示すように、アクチュエータ・スリーブ26は容器12の遠位端42で力を行使するので、塗布具14は、種々の長さを有する容器と共に用いられてもよい。
【0059】
図9は、組み立てられた、作動前の状態を示した、液体を塗布するための装置110の断面図である。図9に示すように、装置110は、平坦面115を有する容器112を備えてもよい(図10も参照)。装置110は、容器112の平坦面115と対応する、比較的肉厚の、したがって補強された部分117を有するアクチュエータ・スリーブ126を含んでもよい。例えば、図9に示すように、アクチュエータ・スリーブ126のより肉厚部分117は、装置110が組み立てられたときに、容器112の平坦面115と当接することができる。他の実施形態において、容器12と中空体16は、同様の、しかし代替的な方法で、例えば、対応する舌部及び溝、差込突起部などを備える。
【0060】
図9に示すように、容器112は、本体部138と蓋部140とを含んでもよい。容器112は、本体部138と蓋部140との間に頸部119を含んでもよい。頸部119は、破壊可能部146を含んでもよい。破壊可能部146は、アクチュエータ・スリーブ126が遠位方向に長手方向に移動し、アクチュエータ・スリーブ126の遠位端130を容器112の蓋部140に押し当てることによって容器112に作用するとき、破損するように構成されてもよい。蓋部140は、アクチュエータ・スリーブ126の遠位端130によって作用される場合がある突出要素121を含んでもよい。
【0061】
幾つかの実施形態において、容器112は、本体部138と蓋部140との間にヒンジ要素123を含んでもよい。例えば、容器112は、アクチュエータ・スリーブ126が蓋部140と接触することになる容器112の側部に、破壊可能部146を含んでもよい。ヒンジ要素123は、アクチュエータ・スリーブ126が長手方向に移動することにより、破壊可能部146が破損して、ヒンジ要素119以外のところで、蓋部140が本体部138から分離するように、ヒンジ要素119は、破壊可能部146の反対側に配置されてもよく、ヒンジ要素119が容器112の本体部138と蓋部140との間の接続を維持することができ、蓋、このように蓋部140が素早く開くようにしてもよい。
【0062】
図11A〜図17Bは、中空体、容器、及びアクチュエータ・スリーブの種々の代替的な実施形態を示し、図示のように又は当業者によって理解されるように上で開示されたものを含んでいる他の実施形態と共に組み合わされてもよい。図11A〜図11Cは、種々の組立て段階における装置1010を図示する。図11Aは、完全に組み立てられた状態の装置1010を示す。図11B及び図11Cに示すように、装置1010は、溶液を収容するように構成された容器1012を含んでもよい。加えて、装置1010は、溶液を表面に塗布するように構成された塗布具1014を含んでもよい。塗布具1014は、細長い中空体1016を備えているハンドルを含んでもよい。中空体1016はまた、近位端1018と遠位端1020とを含んでもよい。
【0063】
中空体1016は、その中に容器1012が挿入されるように構成されてもよい(例えば、図12A参照)。塗布具1014は、中空体1016の遠位端1020にある基部1022と、基部1022に結合された塗布パッド1024とを含んでもよい。加えて、塗布具1014は、近位端1028及び遠位端1030を有する環状アクチュエータ・スリーブ1026を含んでもよく、環状アクチュエータ・スリーブ1026は、中空体1016内で中空体1016の外壁1034の内面1032(例えば、図12A参照)と容器1012の外壁1036との間に設置され、アクチュエータ・スリーブ1026が作動すると容器1012から溶液が放出され、溶液が塗布パッド1024に流れることが可能となるように構成されてもよい。
【0064】
容器
図12A及び図12Bに示すように、容器1012は、本体部1038と本体部1038の遠位端1042における蓋部1040とを含んでもよい。容器1012は、図12Aに示すように、容器1012の遠位端1042を中空体1016の遠位端1020の方に向けて、中空体1016の中に挿入されるように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、蓋部1040は、本体部1038から取り外し可能であってもよい。例えば、蓋部1040は、本体部1038の上に又は中に、圧力嵌め、スナップばめ、螺着などによる取付をされてもよい。或る実施形態において、蓋部1040は、本体部1038と一体に形成されてもよい。
【0065】
幾つかの実施形態において、図12Bに示すように、容器1012は、本体部1038と蓋部1040との間に破壊可能部1046を含んでもよく、破壊可能部1046は、アクチュエータ・スリーブ1026で蓋部1040が動かされることによって壊れるように構成される。すなわち、幾つかの実施形態において、蓋部1040を押して容器1012から外すためには、容器1012を破壊可能部1046で壊すことが必要である。蓋部1040が容器1012から取り外された後に、容器1012の遠位端1042に生じる開口は、容器1012が自然通気及び放出することを可能にするサイズ及び形状であってもよい。或る実施形態において、蓋部1040は、アクチュエータ・スリーブ1026が長手方向に移動するとき、中空体1016内で容器1012から長手方向に押されて外れるように構成されてもよい。幾つかの実施形態において、容器1012は、容器1012の遠位端を穿刺することによって容器1012を開封させてもよい。
【0066】
幾つかの実施形態において、容器1012は、図17A及び図17Bに示すように通気機構1096を含んでもよい。通気機構1096は、図16D及び図17Aに示すように容器1012の近位端に位置してもよく、例えば、アクチュエータ・スリーブ1026上のスパイク1098のような対応する穿刺要素によって容易に穴を開けることができる比較的薄肉の材料部分を含んでもよい。アクチュエータ・スリーブ1026が長手方向に移動すると、スパイク1098は、コンテナ1012に穴を開け、蓋部1040が容器1012から取り外された後で溶液が容器1012から放出される際に、空気が容器
1012に入って溶液と置き換わることを可能にする。容器1012のこうした通気は、容器1012の外への溶液をより迅速な及び/又は予測可能に流出することを容易にすることができる。
【0067】
容器1012は、破壊可能又は取り外し可能な蓋部を有する溶液保持容器を形成するのに適した任意の種類の材料で形成されてもよい。例示的なこうした材料は、容器12に関して前述されている。
【0068】
容器1012内に収容された液体は、有効成分を含有している消毒液であってもよい。例示的なこうした消毒液の有効成分は、前述されている。
【0069】
装置1010の幾つかの実施形態において、塗布具1014は、使用準備のできた、直ぐに使用できる形態で提供されてもよい。例えば、図12Aに示すように、塗布具1014は、塗布パッド1024が基部1022に取り付けられ、且つ容器1012及びアクチュエータ・スリーブ1026が中空体1016内に挿入された状態で、貯蔵、包装、及び/又は輸送などをされてもよい。こうした実施形態において、容器1012は、例えば消毒液のような溶液が予め充填されてもよい。
【0070】
容器1012は、図17Bのように頸部2014を含んでもよい。幾つかの実施形態において、頸部2014は、溶液の流量調整を容易にするように構成されている場合がある。例えば、頸部2014は、若干細くなっていてもよく、このようにして容器1012から出る溶液の流量を制限するサイズを有してもよい。
【0071】
装置10と同様に、幾つかの実施形態において、装置1010は、サイズの異なる液体容器から溶液を塗布するように構成されてもよい(図8A〜図8C参照)。加えて、装置1010はまた、図9及び図10に示されたものと同様の少なくとも1つの平坦面を有する容器を含むように構成されてもよい。
【0072】
中空体
図13Aによって図示されるように、中空体1016は、使用者による塗布具1014の操作を容易にするために、種々の形状設定、サイズ設定、及び/又は1つ以上の外部把持機構を含んでもよい。例えば、中空体1016は、中空体1016のしっかりとした把持を促進するために、くぼみ、突起、テクスチャ、ゴム引き材料などを含んでもよい。例えば、図13Aに示すように、中空体1016は、1つ又は複数の突出する把持部材1048及び/又はテクスチャ加工された把持ストリップ1050を含んでもよい。幾つかの実施形態において、1つよりも多いテクスチャ加工された把持ストリップ1050が提供されてもよい。また、幾つかの実施形態において、中空体1016は、人間工学的な屈曲部(図示せず)及び/又は掌の形状に適合するように形成された幅広な外側部分を含んでもよい。
【0073】
中空体1016及び/又は基部1022は、任意の適切な材料で作製されてもよい。例示的な材料は、中空体16及び基部22に関して前述されたものである。中空体1016は、成形、射出成形、機械加工、鋳造、押出し、及び/又はその組合せを含むがこれに限定されない当該技術分野では公知の種々の製造方法によって作製されてもよい。
【0074】
幾つかの実施形態において、塗布具1012の1つ又は複数の構成部品は、透明又は半透明の材料で形成されてもよい。例えば、中空体1016及び/又はアクチュエータ・スリーブ1026の1つ以上の部分は、透明又は半透明の材料で形成されてもよい。或る構成部品の透明性及び/又は半透明性は、容器1012の中に残っている液体の量を観察することを可能にすることができる、且つ/又は分配されている間の塗布具1014を通る液体の流れを観察することが容易にできる。
【0075】
中空体1016は、容器1012が中空体1016内に配置されるときに容器1012の向きを合わせ、且つ案内するように構成された1つ以上の内部ガイド要素を含んでもよい。例えば、図13Bに示すように、中空体1016は、中空体1016の内面1032上に配置された1つ以上の長手方向内部ガイドリブ1052を含んでもよい。内部ガイドリブ1052は、中空体1016内の容器1012の回転を制限するように構成されてもよい。例えば、幾つかの実施形態において、中空体1016は、互いに離間した2つの実質的に平行なガイドリブ1052を含んでもよい。こうした実施形態において、容器1012は、例えば図12Aに示すように、ガイドリブ1052に嵌り且つガイドリブ105によって案内されるサイズ及び形状を有する、対応する外向き突起部1054を含んでもよい。代替的に又はそれに加えて、中空体1016は、容器1012の向きを合わせ、且つ案内するための1つ以上の溝(図示せず)を含んでもよい。例えば、或る実施形態において、ガイドリブ1052は、代わりに、中空体1016の内面1032の溝であってもよい。
【0076】
同じく図13Bに示されるように、中空体1016は、ガイドリブ1052と実質的に平行で、ガイドリブ1052の間に配置された1つ以上の長手方向止めリブ1056を含んでもよい。ガイドリブ1052の各々は、近位端1058及び遠位端1060を含んでもよく、止めリブ1056の各々は、近位端1062及び遠位端1064を有してもよい。幾つかの実施形態において、止めリブ1056の各々の近位端1062は、ガイドリブ1052の近位端1058に対して遠位に位置してもよく、且つ中空体1016内での遠位方向への容器1012の長手方向の移動を阻止するよう容器1012上の外向き突起部1054の遠位端1065(図14A参照)と相互作用するように構成されてもよい。塗布具1014は、容器1012の遠位方向への長手方向の移動が止めリブ1056によって防止され、回転移動がガイドリブ1052によって防止されるとき、図14Aに示すようにアクチュエータ・スリーブ1026の長手方向への移動により容器の蓋部1040が押され、蓋部1040が容器1012から取り外されるように構成されてもよい。
【0077】
中空体1016はまた、1つ以上の内向きに突出する突起部1066を含んでもよい。図15Aに示すように、内向きに突出する突起部1066はさらに、アクチュエータ・スリーブ1026の作動によって蓋部が壊れて容器1012から外れた後で、例えば、蓋部1040を傾けることによって蓋部の向きを変え、蓋部1040が中空体1016内に詰まることを防ぐために構成されてもよい。蓋部1040が中空体1016内で詰まると、塗布パッド1024へと至る液体の流れが妨げられる又は減少することがある。同じく図15Aに示されるように、内向きに突出する突起部1066は、アクチュエータ・スリーブ1026の長手方向の移動を止めるように構成されてもよい。すなわち、内向きに突出する突起部1066は、アクチュエータ・スリーブ1026の長手方向の移動の限界を定める止め部として働いてもよい。
【0078】
中空体1016はまた、中空体1016の近位端1018に1つ以上の内部制限機構及び/又はシール機構を含んでもよい。例えば、図13B及び図15Bに示すように、幾つかの実施形態において、中空体1016は、アクチュエータ・スリーブ1026を中空体1016内に固定するように構成された周方向制限リブ1068を含んでもよい。制限リブ1068は、アクチュエータ・スリーブ1026上の対応する機構と相互作用するように構成されてもよい。例えば、図11B及び図15Bに示すように、アクチュエータ・スリーブ1026は、周方向封止リブ1069を含んでもよく、周方向封止リブ1069は、アクチュエータ・スリーブ1026と中空体1016との間の境界をシールして漏れを防ぐためにだけでなく、制限リブ1068とも相互作用して、封止リブ1069が制限リブ1068と接触する点を越えてアクチュエータ・スリーブ1026が近位に移動するのを防ぐ止め部として制限リブ1068が働くように構成される。
【0079】
制限リブ1068と封止リブ1069は、同じ又は異なる外形を有してもよい。添付の図面は、中空体1016上の制限リブ1068とアクチュエータ・スリーブ1026上の封止リブを示すが、或る実施形態において、制限リブと封止リブは、逆にして、封止リブを中空体1016上に配置し、制限リブをアクチュエータ・スリーブ1026上に配置することができる。加えて、図面は、リブを含む制限機構及びシール機構を図示するが、幾つかの実施形態において、制限機構及びシール機構は、ボス、デボス、戻り止めなどを含んでもよい(図示せず)。
【0080】
塗布具1014は、例えば図11A〜図11Cに示すように中空体1016の外壁1034に付着されるように構成されたラベル2002を含んでもよい。ラベル2002は、その上に情報を記入/タイプ等できる表面を提供することに加えて、中空体1016の1つ以上の機構と相互作用してもよい。幾つかの実施形態において、ラベルは取り外し可能であってもよい。
【0081】
例えば、幾つかの実施形態において、中空体1016は、1つ以上の穴2006及び1つ以上の開口部2007(それぞれ、中空体1016の外壁1034を貫通する)と連通する1つ以上の通気チャネル(channels)2004を含んでもよい。(図11C、図13A、及び図13B参照)通気チャネル(channels)2004は、ラベル2002で覆われると、直立(「使用中」)の姿勢にあるとき(例えば、塗布具1014の近位端を塗布具1014遠位端よりも高く保つ状態のとき)、この蛇行路を空気が通って、中空体1016内部の或る領域から別の領域までの間を通気させることのできる蛇行路を形成することができ、塗布具1014が平坦面に置かれるとき(すなわち、中空体1016を地面と実質的に平行な向きにした状態)又は逆向きに保持されたとき(すなわち、塗布パッド2024を塗布具1014の近位端よりも高く保持した状態)、液体の流出を抑制することができる。例えば、塗布具1014を直立に保持するとき、チャネル(channels)2004、穴2006、及び開口部2007は、近位領域(穴2006と連通する)とより遠位の領域(開口部2007と連通する)との間で空気が流れることを可能にするようになっていてもよい。これは、容器1012が自然に放出することを促進することができる。加えて、塗布具が水平方向にするとき又は倒立させるとき、チャネル(channels)2004によって形成された蛇行路は、液体の漏れを防止することができる。逆向きでの液体の漏れを防止するために、1つ以上の開口部2007を、液体が容器1012から放出された後で中空体1016内で起こり得る最高液位の遠位に位置付けてもよい。代替的に又はそれに加えて、チャネル(channels)2004は、中空体1016内で起こる可能性がある最高液位に対して遠位に延びる、遠位方向に突出するループ2009を含んでもよい。
【0082】
ラベル2002は、任意の適切な方法を介して中空体1016の外壁1034に付着されてもよい。例えば、ラベル2002は、感圧接着剤、RF溶着、ヒートステーキングなどを介して中空体1016の外壁1034に付着されてもよい。
【0083】
また、幾つかの実施形態において、中空体1016は、1つ以上の容器保持タブ2008を含んでもよい。開口部2007は、図11C及び図13Aに示すように保持タブ2008の付近にU字形状にされた開口部を含んでもよい。幾つかの実施形態において、保持タブ2008は、ラベル2002が中空体1016の外壁1034に保持タブ2008を覆って付着されるとき定位置に固定されてもよい(図11C、図12B、及び図17A参照)。図12Bに示すように、保持タブ2008は、容器1012が容器1012が中空体1016の中に十分なだけ遠位方向に押された後に、近位方向に移動するのを防止するように、容器1012の外向き突起部1054の近位端の上方に内向きに突出させてもよい。幾つかの実施形態において、保持タブ2008は、容器1012を中空体1016から取り外すことができるように可撓性であってもよい。ラベル2002を中空体1016の外壁1034に貼り付けることは、しかしながら、保持タブ2008が内向きに突出する位置に固定され、したがって中空体1016からの容器1012の取り外しを防止することができる。或る実施形態において、保持タブ2008は、実質的に可撓性でなくてもよい。こうした実施形態において、例えば、容器は、容器を回転させることによって、容器の横方向突起を保持タブ2008の下に位置決めすることにより、容器を定位置に固定することができる。幾つかの実施形態において、中空体1016の中に挿入する後の容器の回転は、例えば、中空体1016の中にアクチュエータ・スリーブを挿入した際に自動的に行うことができる。
【0084】
保持タブ2008はタブとして図示されるが、外向きに及び/又は内向きに撓むことができ、組立て(すなわち、中空体1016の中への容器1012を挿入すること)を可能にするリング、エンボス、又はデボスのような他の容器保持機構が使用されてもよい。
【0085】
基部
或る実施形態によれば、中空体1016と基部1022は、例えば図15Aに示すように、ある角度1070を画定してもよい。添付の図面は、角度1070が約45度である実施形態を示すするが、中空体1016と基部1022は、0から180度までの範囲内の任意の角度を画定してもよい。
【0086】
図13Bに示すように、基部1022は、内面1072と、それに塗布パッド1024が付着されるように構成される外面1074を含んでもよい。前述の、及び図4A〜図4Hに示された基部22と同様に、基部1022は、1つ以上の穿孔1076を含んでもよい(図13Cも参照)。塗布パッド1024は、基部1022に穿孔1076を覆って取り付けられるように構成されてもよい。穿孔1076は、液体が中空体1016から塗布パッド1024に流れることを可能にすることができる。
【0087】
幾つかの実施形態において、外面1074は、図4Gに示されたチャネル(channels)78のような1つ以上のチャネル(channels)を含んでもよい。また、幾つかの実施形態において、基部1022の外面1074は、添付の図面に示され、且つ図4Hの基部22の外面74に関して前述されているように、テクスチャを有していてもよく、及び/又は、他の表面処理を有してもよい。
【0088】
或る実施形態によれば、基部1022は、中空体1016に結合されてもよい。基部1022は、ヒンジ、接着剤、機械的相互係合、ねじ部、圧力嵌め、摩擦ばめ、締まりばめ、すべりばめ、及び/又はその組合せによる取り付けを含むがこれに限定されない機械分野では公知の種々の方法で中空体1016と結合されてもよい。他の実施形態によれば、基部1022は、中空体1016と一体に形成されてもよい。一体の基部/ハンドルの組合せは、成形、射出成形、鋳造、機械加工、又はその組合せを含むがこれに限定されない当該技術分野では公知の種々の方法によって製造されてもよい。或る実施形態において、塗布具1040は、中空体1016と基部1022との間の交換可能な取付具を含んでもよい。
【0089】
基部1022は、種々の形状及びサイズに形成されてもよい。基部22及び塗布パッド24の形状及びサイズに関する上記の記述(及び対応する図面)はまた、基部1022及び塗布パッド1024の形状及びサイズにも当てはまる。
【0090】
塗布パッド
塗布パッド1024の機構は、塗布パッド24に関して前述されている(且つ添付の図面に示されている)。
【0091】
アクチュエータ・スリーブ
アクチュエータ・スリーブ1026は、容器1012から塗布パッド1024に液体を放出するように構成されてもよい。図16A〜図16Dは、アクチュエータ・スリーブ1026の種々の例示的な実施形態を図示する。アクチュエータ・スリーブ1026は、外面1090を有している外壁1088を有してもよい。アクチュエータ・スリーブ1026は、アクチュエータ・スリーブ1026の外壁1088の外面1090が中空体1016の外壁1034の内面1032内に配置されるように、中空体1016内に挿入されるように構成されてもよい。アクチュエータ・スリーブ1026は、容器1012から塗布パッド1024に液体を放出するように作動されるように構成されてもよい。アクチュエータ・スリーブ1026は、中空体1016内で長手方向に移動して、容器1012から流体を放出するように構成されてもよい。アクチュエータ・スリーブ1026は、アクチュエータ・スリーブ1026の近位端1028に力を加えることによって中空体1016内で長手方向に移動させてもよい。幾つかの実施形態において、アクチュエータ・スリーブ1026の近位端1028は、近位端1028全体に実質的に均等な力を分散させる形状にされてもよい。例えば、或る実施形態において、アクチュエータ・スリーブ1026の近位端1028は、丸みをつけられた凸形表面を有してもよい(図6Dに示されたアクチュエータ・スリーブ26の近位端28参照)。こうした凸形表面は、近位端1028全体に力を分散させて、これによって使用者が感知する圧力を減少させることができる。例えば、丸みをつけられた凸形表面は、ユーザの手のひら全体て力を分散させることができる。他の実施形態において、アクチュエータ・スリーブ1026の近位端1028は、例えば、ユーザの親指又は指全体に力を一様に分散させるために、図11A及び図14Aに示すように凹形表面を有してもよい。
【0092】
幾つかの実施形態において、アクチュエータ・スリーブ1026は、アクチュエータ・スリーブ1026の遠位端1030からアクチュエータ・スリーブ1026の近位端1028の方に延びる1つ以上のノッチ1092を含んでもよい。こうした実施形態において、容器1012は、中空体1016内で容器1012の向きを合わせ、且つ位置決めを行う外向き突起部1054のような制限機構部を含んでもよい。こうした制限機構部は、アクチュエータ・スリーブ1026のノッチ1092内に嵌るように構成されてもよい。
【0093】
幾つかの実施形態において、遠位方向に突出する1つ以上の長手方向突出部1094を含んでもよく、アクチュエータ・スリーブ1026は、容器1012から液体を放出するために容器1012の蓋部1040と相互作用して容器1012から蓋部1040を取り外すように構成されている。例えば、図16Cに示すように、アクチュエータ・スリーブ1026は、2つのノッチ1092を画定することができる2つの長手方向突出部1094を含んでもよい。2つのノッチ1092を有するアクチュエータ・スリーブは、2つの外向き突起1054(図17A参照)を有する容器1012と適合することができる。
【0094】
図16A〜図16Dに示すように、長手方向突出部1094は、幾つかの実施形態において、長さが等しくなくてもよい(図16Bの長さの差2010参照)。こうした実施形態において、長手方向に移動させることによりアクチュエータ・スリーブ1026を作動させ、蓋部1040を押して、容器1012から一方側ずつ外すことができる。例えば、蓋部1040は、突出要素1100(図11C参照)を含んでもよく、該突出要素1100はアクチュエータ・スリーブ1026の長手方向突出部1094と相互作用して、蓋部1040を容器1012から取り外して容器1012から液体を放出することができる。
【0095】
幾つかの実施形態において、長手方向突出部1094の遠位端1101は、アクチュエータ・スリーブ1026が遠位方向へ長手方向に移動するとき、突出要素1100を遠位方向に押すように構成されてもよい。図16Aに示すように、幾つかの実施形態において、1つ以上の長手方向突出部1094の遠位端1101は、凹部1103を含んでもよく、該凹部1103は、アクチュエータ・スリーブ1026が長手方向に移動する時、蓋部1040と(例えば、突出要素1100とともに、図11B参照)相互作用して蓋部1040の回転を防止するように構成されてもよい。加えて、各凹部1103は、長手方向突出部1094の遠位端1101が蓋部1040を長手方向に押して容器1012から外す間、蓋部1040の対応する突出要素1100を保持する受けとして機能することができる。
【0096】
塗布具1014及び/又は容器1012を含む塗布装置1010の構成部品は、エチレンオキシド(「(Et)O」)、ガンマ放射線、電子線、及び/又は蒸気への暴露を含むがこれに限定されない当該技術分野では公知の種々の方法で滅菌されるように構成されてもよい。滅菌に関する付加的な情報は、前述されている。
【0097】
封止リブ1069に加えて、アクチュエータ・スリーブ1026はまた、リブ又は部分リブ2000のような制限機構を含んでもよい。部分リブ2000は、例えば、輸送/運送の間のアクチュエータ・スリーブ1026を拘束し、意図せぬ長手方向移動を防止することができる。例えば、輸送の間、中空体1016の制限リブ1068は、アクチュエータ・スリーブ1026の封止リブ1069と部分リブ2000との間に存在してもよい。添付の図面は、リブを含む制限機構部及びシール機構(例えば、部分リブ2000)を図示するが、幾つかの実施形態において、制限機構及びシール機構は、ボス、デボス、戻り止めなどを含んでもよい(図示せず)。
【0098】
幾つかの実施形態において、アクチュエータ・スリーブ1026はまた、図16A及び図16Cに示すように、切取部2012のような1つ以上の流動機構を含んでもよい。切取部2012は、容器1012の外側の周りを液体が自由に流れることを可能にし、デバイスの作動後に液体が容器1012とアクチュエータ・スリーブ1026の近位内部との間に捕捉される可能性を低減させることができる。
【0099】
加えて、長手方向突出部1094は、遠位端に1つ以上の膨隆部2016を含んでもよい。膨隆部2016は、作動中の、長手方向突出部1094の遠位端が半径方向外向きに変形するのを防止することができる。これは、長手方向突出部1094が容器1012の蓋部1040に確実に当たること保証する。加えて、膨隆部2016は、長手方向突出部1094の遠位先端部を補強することができる。
【0100】
前述のように、スパイク1098は、容器1012の近位端を穿刺するためにアクチュエータ・スリーブ1026上に含められてもよい。
【0101】
本発明の種々の他の実施形態は、ここに開示される本発明の明細書及び実施の考察から当業者には明らかとなるであろう。明細書及び例は、単なる例示として見なされ、本発明の真の範囲及び精神は以下の請求項によって示されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を塗布するための塗布具であって、
近位端と遠位端とを有する細長い中空体と、
前記中空体の外壁の内面に配置され、前記液体を収容する容器が前記中空体内に配置されるときに前記容器の向きを合わせ、且つ前記容器を案内するように構成された少なくとも1つの長手方向内部リブとを備えるハンドルと、
前記中空体の遠位端にある基部と、
前記基部と結合された塗布パッドと、を備える塗布具。
【請求項2】
前記中空体が、1つ以上の外部把持機構を含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項3】
前記1つ以上の外部把持機構が、1つ以上の突出する把持部材又はテクスチャを有する把持ストリップを含む、請求項2に記載の塗布具。
【請求項4】
前記中空体が、掌の形状に適合するように形成された幅広の外側部分を含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項5】
前記中空体が、前記中空体の近位端に、前記中空体内にアクチュエータ・スリーブを固定するように構成された1つ以上のリブ、ボス、又は戻り止めを含む1つ以上の内部制限機構を含み、前記アクチュエータ・スリーブが、前記中空体内に挿入され、且つ前記中空体に対して長手方向に移動し、前記液体を前記塗布パッドに放出するように構成されている、請求項1に記載の塗布具。
【請求項6】
前記中空体の1つ以上の部分が、透明又は半透明の材料で形成される、請求項1に記載の塗布具。
【請求項7】
前記基部が1つ以上の穿孔を含み、前記塗布パッドが前記1つ以上の穿孔を覆って付着されるように構成され前記穿孔は、前記液体が前記中空体から前記基部を通って前記塗布パッドに流れることを可能にする、請求項1に記載の塗布具。
【請求項8】
前記基部が、内面と、前記塗布パッドが付着されるように構成される外面とを含み、前記外面が、前記塗布パッドの異なる部分に前記液体を分配させるように構成された1つ以上のチャネル(channels)を含む、請求項7に記載の塗布具。
【請求項9】
前記基部が、内面と、前記塗布パッドが付着されるように構成される外面とを含み、前記基部の前記外面がテクスチャを有する、請求項1に記載の塗布具。
【請求項10】
前記塗布パッドが、丸みのある角部を備えた実質的に三角形の形状を有する、請求項1に記載の塗布具。
【請求項11】
前記塗布パッドが親水性のフォームを含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項12】
前記塗布パッドが疎水性のフォームを含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項13】
前記塗布パッドがフェルト化した材料を含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項14】
前記塗布パッドが網状組織を含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項15】
前記塗布パッドが複数のパッド材料を含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項16】
前記塗布パッドが、複数の層を含み、各層が異なるパッド材料で形成された、請求項15に記載の塗布具。
【請求項17】
前記塗布パッドが、少なくとも1つの擦過層を含む複数の層を含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項18】
前記少なくとも1つの擦過層が、テクスチャを含む及び/又は織布状の材料を備える、請求項17に記載の塗布具。
【請求項19】
前記少なくとも1つの擦過層が、木綿、レーヨン、ナイロン、又はその組合せを備えているガーゼ材料を含む、請求項18に記載の塗布具。
【請求項20】
前記塗布パッドが、感圧接着剤、UV接着剤、シアノアクリレート接着剤、火炎貼り合せ、ヒートステーキング、レーザ溶着、及び超音波溶着のうちの少なくとも1つを用いて前記基部と結合される、請求項1に記載の塗布具。
【請求項21】
前記塗布パッドが、前記液体の流れ及び分配を促進するように構成された1つ以上のスリットを含む、請求項1に記載の塗布具。
【請求項22】
前記塗布パッドがスリットのパターンを含む、請求項21に記載の塗布具。
【請求項23】
液体を塗布するための塗布具であって、
内面を有する外壁を備え、近位端と遠位端とを有する細長い中空体と、
前記中空体の遠位端にある基部と、
前記基部に結合された塗布パッドと、
近位端、遠位端、及び外面を有している外壁を有するアクチュエータ・スリーブであって、前記アクチュエータ・スリーブの前記外壁の前記外面が前記中空体の前記外壁の前記内面内に配置されるように、前記中空体内に挿入されるように構成され、且つ、前記中空体の中に挿入されるように構成された容器から前記塗布パッドに前記液体を放出するために作動されるように構成された、アクチュエータ・スリーブとを備える塗布具であり、
前記アクチュエータ・スリーブが、前記アクチュエータ・スリーブの遠位端から前記アクチュエータ・スリーブの近位端の方に延びる少なくとも1つのノッチを含み、前記ノッチが、
前記容器の対応する外向き突起部と相互作用するように構成される、
塗布具。
【請求項24】
前記アクチュエータ・スリーブが、前記中空体内を長手方向に移動し、前記容器から前記液体を放出するように構成される、請求項23に記載の塗布具。
【請求項25】
前記アクチュエータ・スリーブが、遠位方向に突出する1つ以上の長手方向突出部を含み、該長手方向突出部が前記容器の遠位端にある蓋部と相互作用して前記容器から前記蓋部を押して外し、前記容器から前記液体を放出するように構成された、請求項24に記載の塗布具。
【請求項26】
前記アクチュエータ・スリーブが、遠位方向に突出する1つ以上の長手方向突出部を含み、該長手方向突出部は、前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動するとき、前記容器の蓋部を回転させて、前記容器から前記液体を放出するように構成された傾斜面を含んでいる、請求項24に記載の塗布具。
【請求項27】
前記1つ以上の長手方向突出部のうちの少なくとも1つが歯を含み、前記歯は、前記蓋部と相互作用し、前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動する時、前記容器の一方の側で前記蓋部の逆回転を防止しながら、前記アクチュエータ・スリーブの前記傾斜面によって前記容器の他方の側で前記蓋部の回転を可能にし、前記容器から前記蓋部を取り外して前記容器から前記液体を放出するように構成された、請求項26に記載の塗布具。
【請求項28】
前記アクチュエータ・スリーブの近位端が、実質的に均等な力を分散させる曲面にされる、請求項23に記載の塗布具。
【請求項29】
前記アクチュエータ・スリーブの近位端が、前記中空体の前記外壁の前記内面と相互作用して、前記中空体からの前記液体の漏れを防ぐように構成されたシール機構を含む、請求項23に記載の塗布具。
【請求項30】
前記アクチュエータ・スリーブは、前記液体が前記中空体から放出されて前記塗布パッドの中に流れ込む際に、前記中空体に空気が入ることを可能にするように構成された通気機構を含む、請求項23に記載の塗布具。
【請求項31】
液体を塗布するための装置であって、
該装置は、
前記液体を収容するように構成された容器と、
前記液体を塗布するための塗布具とを含み、
該塗布具は、
近位端と遠位端とを有し、その中に前記容器が挿入されるように構成された細長い中空体と、
前記細長い中空体の前記遠位端にある基部と、
前記基部に結合されるように構成された塗布パッドと、
近位端と遠位端とを有し、前記中空体内で、前記中空体の外壁の内面と前記容器の外壁との間に設置されるように構成されたアクチュエータスリーブであって、該アクチュエータスリーブを前記中空体内で長手方向に移動させると、前記容器から前記液体を放出して前記液体が前記塗布パッドに流れることを可能にするようになっているアクチュエータ・スリーブとを含み、
前記アクチュエータ・スリーブが、遠位方向に突出する1つ以上の長手方向突出部を含み、該長手方向突出部が前記容器の遠位端上の蓋部と相互作用して、前記容器から前記蓋部を取り外して前記容器から前記液体を放出するように構成された、装置。
【請求項32】
前記中空体の前記外壁の前記内面上に配置された少なくとも1つの長手方向内部ガイドリブをさらに含み、該長手方向内部ガイドリブは、前記容器が中空体内に配置されるときに前記容器の向きを合わせ、且つ案内するように構成された、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つの長手方向内部ガイドリブが、互いに離間した2つの実質的に平行なガイドリブを含み、
前記容器が、前記離間された実質的に平行なガイドリブ内に嵌り且つ前記ガイドリブによって案内されるサイズ及び形状を有する外向き突起部を含む、
請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記中空体が、前記ガイドリブと実質的に平行であり前記ガイドリブの間に配置された1つ以上の長手方向止めリブをさらに含み、
前記ガイドリブの各々が近位端と遠位端とを有し、前記止めリブの各々が近位端と遠位端とを有し、前記止めリブの各々の前記近位端が、前記ガイドリブの前記近位端に対して遠位に位置しており、前記容器の前記外向き突起部の遠位端と相互作用して、前記中空体内での遠位方向への前記容器の長手方向の移動を阻止するように構成されている、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記塗布具は、前記容器の遠位方向への長手方向の移動が前記止めリブによって阻止されるとき、前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動することにより、前記容器の遠位端にある蓋部を押し又はひねって、前記容器から前記蓋部を取り外すように構成される、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記中空体が、前記アクチュエータ・スリーブの長手方向の移動を止めるように構成された内向きに突出する突起部を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項37】
前記内向きに突出する突起部は、前記アクチュエータ・スリーブの作動によって前記容器から蓋が壊れて外れた後に、前記容器の蓋の向きを変えるように構成される、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記容器が吹き込み充填密封容器である、請求項31に記載の装置。
【請求項39】
前記容器が、本体部と、該本体部の遠位端にある蓋部と、前記本体部と前記蓋部との間の破壊可能部とを含み、前記破壊可能部は、前記アクチュエータ・スリーブによって前記蓋部を動かすと壊れるように構成されている、請求項31に記載の装置。
【請求項40】
前記蓋部は、前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動する時、前記中空体内で前記蓋部が長手方向に押されて前記容器から外れるように構成される、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記アクチュエータ・スリーブが、前記アクチュエータ・スリーブの遠位端から前記アクチュエータ・スリーブの近位端の方に延びる少なくとも1つのノッチを含み、
前記容器が、前記アクチュエータ・スリーブの前記ノッチ内に嵌るサイズ及び形状を有する外向き突起部を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項42】
前記容器が、局所消毒薬を含んでいる液体を収容する、請求項31に記載の装置。
【請求項43】
前記局所消毒薬が、エタノール、イソプロピルアルコール、他のアルコール類、及びその組合せ;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム;グルコン酸クロルヘキシジン;クロロキシレノール;クロフルカルバン;フルオロサラン(flourosalan);ヘキサクロロフェン;ヘキシルレゾルシノール類;ヨウ素を含有する化合物;ビグアニド誘導体(又はその塩);ポビドンヨード;アルコール、エタノール、イソプロピルアルコール、他のアルコール類、及びその組合せを伴うポビドンヨードから選択された少なくとも1つの有効成分を含む、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記液体が、ポリオキシエチレン(POE)をベースにする非イオン界面活性剤をさらに含む、請求項42に記載の装置。
【請求項45】
前記非イオン界面活性剤が、ポロキサマー124、POE(9)ラウリルエーテル、及びPOE(10)ラウリルエーテルから選択された少なくとも1つの界面活性剤である、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記局所消毒薬が、ビグアニド誘導体又はその塩を含む、請求項42に記載の装置。
【請求項47】
前記ビグアニド誘導体又はその塩が、オラネキシジン[1−(3,4−ジクロロベンジル)−5−オクチルビグアニド]又はその塩である、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記局所消毒薬が、グルコン酸オラネキシジンを含む、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記ビグアニド誘導体又はその塩が、約0.05〜約5.0%(ビグアニドに基づくw/v)の濃度で存在する、請求項46に記載の装置。
【請求項50】
ポリオキシエチレンをベースにする非イオン界面活性剤が、約0.05〜約16%(w/v)の濃度で存在する、請求項44に記載の装置。
【請求項51】
前記塗布具が、使用準備のできた形態で提供される、請求項31に記載の装置。
【請求項52】
液体を表面に塗布するための方法であって、近位端と、遠位端と、外面を有している外壁とを有するアクチュエータ・スリーブを、中空体内で長手方向に移動させることによって、前記中空体内に配置された容器から前記中空体の遠位端にある前記中空体の基部と結合された塗布パッドに液体を放出する工程であって、前記アクチュエータ・スリーブの前記外壁の前記外面が前記中空体の外壁の内面内に配置され、前記アクチュエータ・スリーブが前記容器の遠位端にある蓋部と相互作用して、前記容器から前記蓋部を取り外して前記容器から前記液体を放放出する工程を含む、方法。
【請求項53】
前記アクチュエータ・スリーブを長手方向に移動させることにより、前記アクチュエータ・スリーブの1つ以上の遠位に突出する長手方向突出部が前記蓋部と相互作用して、前記容器から前記蓋部を取り外して前記容器から前記液体を放出させる、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動する時、前記1つ以上の長手方向突出部の少なくとも1つの傾斜面が前記蓋部と相互作用して、前記蓋部を回転させ、前記容器から前記蓋部を取り外し、これにより前記容器から前記液体を放出する、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動する時、前記1つ以上の長手方向突出部の遠位端にある少なくとも1つの歯が、前記蓋部と相互作用して、前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動する時、前記容器の一方の側での前記蓋部の逆回転を防止しながら、前記アクチュエータ・スリーブの前記1つ以上の長手方向突出部の前記少なくとも1つの傾斜面によって前記容器の他方の側で前記蓋部の回転を可能にし、前記容器から前記液体を放出する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記液体が局所消毒薬を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項57】
前記局所消毒薬が、エタノール、イソプロピルアルコール、他のアルコール類、及びその組合せ;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム;グルコン酸クロルヘキシジン;クロロキシレノール;クロフルカルバン;フルオロサラン(flourosalan);ヘキサクロロフェン;ヘキシルレゾルシノール類;ヨウ素を含有する化合物;ビグアニド誘導体(又はその塩);ポビドンヨード;アルコール、エタノール、イソプロピルアルコール、他のアルコール類、及びその組合せを伴うポビドンヨードから選択された少なくとも1つの有効成分を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記液体が、ポリオキシエチレン(POE)をベースにする非イオン界面活性剤をさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記非イオン界面活性剤が、ポロキサマー124、POE(9)ラウリルエーテル、及びPOE(10)ラウリルエーテルから選択された少なくとも1つの界面活性剤である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記局所消毒薬が、ビグアニド誘導体又はその塩を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
前記ビグアニド誘導体又はその塩が、オラネキシジン[1−(3,4−ジクロロベンジル)−5−オクチルビグアニド]又はその塩である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記局所消毒薬が、グルコン酸オラネキシジンを含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記ビグアニド誘導体又はその塩が、約0.05〜約5.0%(ビグアニドに基づくw/v)の濃度で存在する、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
前記ポリオキシエチレンベースの非イオン界面活性剤が、約0.05〜約16%(w/v)の濃度で存在する、請求項58に記載の方法。
【請求項65】
液体を塗布するための装置であって、
該装置は、
前記液体を収容するように構成された容器と、
前記液体を塗布するための塗布具とを含み、
該塗布具は、
近位端と遠位端とを有し、その中に前記容器が挿入されるように構成された細長い中空体と、
前記細長い中空体の前記遠位端にある基部と、
近位端と遠位端とを有し、前記中空体の外壁の内面と前記容器の外壁との間に設置されるように構成されたアクチュエータ・スリーブであって、前記中空体内で前記アクチュエータ・スリーブを長手方向に移動させると、前記容器から前記液体を放出して、前記液体が前記塗布パッドに流れることを可能にするように、なっているアクチュエータ・スリーブとを含み、
前記容器は平坦面を含み、前記アクチュエータ・スリーブが、容器の平坦面に対応する、比較的肉厚の補強部を含む、
装置。
【請求項66】
前記容器が、本体部と、蓋部と、前記本体部と前記蓋部との間の頸部とを含み、
前記頸部は、
破壊可能部と、
前記破壊可能部の反対側に配置され、前記破壊可能部が破損した後で、前記本体部と前記蓋部との間の接続を維持して前記蓋部を素早く開けることを可能にするように構成された、ヒンジ要素とを含む、
請求項65に記載の装置。
【請求項67】
液体を塗布するための装置であって、
該装置は、
前記液体を収容するように構成された容器と、
前記液体を塗布するための塗布具とを含み、
該塗布具は、
近位端と遠位端とを有し、その中に前記容器が挿入されるように構成された細長い中空体と、
前記細長い中空体の前記遠位端にある基部と、
近位端と遠位端とを有し、前記中空体内に、前記中空体の外壁の内面と前記容器の外壁との間に設置されるように構成されたアクチュエータ・スリーブであって、前記中空体内を前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動すると、前記アクチュエータ・スリーブが前記容器に対して作用して、前記容器から前記液体を放出し、前記液体が前記塗布パッドに流れることを可能にする、アクチュエータ・スリーブとを含み、
前記容器が、本体部と、蓋部と、前記本体部と前記蓋部との間の頸部とを含み、
前記頸部が、
破壊可能部と、
前記破壊可能部の反対側に配置され、前記破壊可能部が破損した後で、前記本体部と前記蓋部との間の接続を維持し前記蓋部を素早く開けることを可能にするように構成されたヒンジ要素とを含む、
装置。
【請求項68】
前記容器が、前記容器の遠位端を穿刺することによって開かれるように構成される、請求項31に記載の装置。
【請求項69】
前記アクチュエータ・スリーブを長手方向に移動させる時、前記容器の遠位端を穿刺することによって前記容器を開ける工程をさらに含んでいる、請求項52に記載の方法。
【請求項70】
前記容器が、前記容器の近位端に配置された通気機構を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項71】
前記通気機構が、前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動する時、前記アクチュエータ・スリーブ上の対応する穿刺要素によって容易に穴を開けることができる材料の薄肉の材料部分を含む、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
前記穿刺要素がスパイクを含む、請求項71に記載の装置。
【請求項73】
前記容器の近位端に配置された通気機構を用いることによって前記容器を通気する工程をさらに含んでいる、請求項52に記載の方法。
【請求項74】
前記通気機構が薄肉の材料部分を含み、前記通気機構の使用は、前記アクチュエータ・スリーブを長手方向に移動させる時、前記薄肉の材料部分を前記アクチュエータ・スリーブ上の対応する穿刺要素で穿刺する工程を含む、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記穿刺要素がスパイクを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記塗布具が、前記中空体の外壁に付着されるように構成されたラベルを含む、請求項23に記載の塗布具。
【請求項77】
前記中空体の外壁に付着されるように構成されたラベルをさらに含んでいる、請求項31に記載の装置。
【請求項78】
前記中空体の外壁にラベルを付着させる工程をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項79】
前記中空体が、前記中空体の外壁に穿刺する1つ以上の穴と連通する1つ以上の通気チャネル(channels)を含む、請求項23に記載の塗布具。
【請求項80】
前記中空体の外壁に付着されるように構成されたラベルをさらに含み、前記ラベルによって覆われたとき、前記通気チャネル(channels)は、直立の使用中の姿勢にあるとき、前記蛇行路を通して前記中空体内部に及び/又は前記中空体内部から空気を通気できる1つ以上の蛇行路を形成し、前記中空体が地面と実質的に平行な向きの状態で前記塗布具を平坦面上に置くとき、液体の流出を抑制する、請求項79に記載の塗布具。
【請求項81】
前記中空体が、前記中空体の外壁を穿刺する1つ以上の穴と連通する1つ以上の通気チャネル(channels)を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項82】
前記中空体の外壁に付着されるように構成されたラベルをさらに含み、前記ラベルによって覆われたとき、前記通気チャネル(channels)は直立の使用中の姿勢にあるとき、前記蛇行路を通して前記中空体内部に及び/又は前記中空体内部から空気を通気できる1つ又は複数の蛇行路を形成し、前記中空体が地面と実質的に平行な向きの状態で前記塗布具を平坦面上に置くとき、液体の流出を抑制する、
請求項81に記載の装置。
【請求項83】
前記中空体が、1つ以上の容器保持タブを含む、請求項31に記載の装置。
【請求項84】
前記容器が前記中空体の中に遠位方向に押されると、前記保持タブが前記容器の近位端よりも上方で内向きに突出して、前記容器が近位方向に移動するのを防止する、請求項83に記載の装置。
【請求項85】
前記保持タブは、前記容器が前記中空体から取り外すことがでけいるように可撓性である、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記中空体の外壁に前記保持タブを覆ってラベルが付着されるとき、前記保持タブは、定位置に固定されて前記容器の取り外しを防止するように構成される、請求項85に記載の装置。
【請求項87】
前記アクチュエータ・スリーブが、長さの等しくない2つの長手方向突出部を含み、前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動する時、前記長手方向突出部が前記蓋部を一方側ずつ押して前記容器から外す、請求項25に記載の塗布具。
【請求項88】
前記アクチュエータ・スリーブが、長さの等しくない2つの長手方向突出部を含み、前記アクチュエータ・スリーブが長手方向に移動する時、前記長手方向突出部が前記蓋部を一方側ずつ押して前記容器から外す請求項31に記載の装置。
【請求項89】
前記アクチュエータ・スリーブが、前記アクチュエータ・スリーブの近位端の付近に周方向に配置された部分リブを含み、前記部分リブが、前記中空体の内面にある対応する制限リブと相互作用するように構成される、請求項23に記載の塗布具。
【請求項90】
前記アクチュエータ・スリーブの近位端の付近に周方向に配置された部分リブを含み、前記部分リブが、前記中空体の内面にある対応する制限リブと相互作用するように構成される、請求項31に記載の装置。
【請求項91】
前記アクチュエータ・スリーブが、前記少なくとも1つのノッチの近位端において前記アクチュエータ・スリーブの内部表面の少なくとも1つの切取部を含み、前記少なくとも1つの切取部は、前記容器の外側の周囲を液体が自由に流れることを可能にし、前記塗布具が作動した後に、液体が前記容器と前記アクチュエータ・スリーブの前記近位内部との間に捕捉される可能性を低減するように構成される、請求項23に記載の塗布具。
【請求項92】
前記アクチュエータ・スリーブが、前記少なくとも1つのノッチの近位端において前記アクチュエータ・スリーブの内部表面の少なくとも1つの切取部を含み、前記少なくとも1つの切取部は、前記容器の外側の周囲を液体が自由に流れることを可能にし、前記塗布具が作動した後に、液体が前記容器と前記アクチュエータ・スリーブの前記近位内部との間に捕捉される可能性を低減するように構成される、請求項31に記載の装置。
【請求項93】
前記少なくとも1つの長手方向突出部が、作動中の前記少なくとも1つの長手方向突出部の前記遠位端が半径方向外向きに変形するを防止する1つ以上の機構機能部を前記遠位端において含む、請求項23に記載の塗布具。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図3D】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図4D】
image rotate

【図4E】
image rotate

【図4F】
image rotate

【図4G】
image rotate

【図4H】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate

【図6D】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図11C】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図15B】
image rotate

【図16A】
image rotate

【図16B】
image rotate

【図16C】
image rotate

【図16D】
image rotate

【図17A】
image rotate

【図17B】
image rotate


【公表番号】特表2012−513880(P2012−513880A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544596(P2011−544596)
【出願日】平成21年12月29日(2009.12.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/069733
【国際公開番号】WO2010/078363
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(507160469)オオツカアメリカファーマシューティカル、インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】