説明

液体製剤を計量放出する計量装置、本発明による計量装置の充填方法、及び該計量装置の使用

【課題】
【解決手段】本発明は、保存料を使用せずに医薬、薬剤、若しくは化粧品の分野、又は食品の分野において液体製剤を計量放出する計量装置に関する。さらに本発明は、本発明による計量装置の充填方法と該計量装置の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保存料を使用せずに医薬、薬剤、若しくは化粧品の分野、又は食品の分野において液体製剤を計量放出する計量装置に関する。さらに本発明は、本発明による計量装置の充填方法とその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
公知の最先端の計量装置は、保存容器と計量ポンプを含む。計量ポンプの一例は、独国特許第102008027987号に示されている。ここに記載されている計量ポンプはキャップに接続した中空の本体、ポンプピストン、ポンプ室、そして放出管路を介してポンプ室に接続するノズルを含む。均圧化装置を備えた保存容器を、かかる計量ポンプと組み合わせて使用する。
【0003】
最先端の技術において知られる計量装置には多くの場合、適切な密封手段を設けて、保存容器の内容物を密封する。にもかかわらず、多くの液体製剤を保存する際には、これまで保存料の使用が不可欠であった。しかし保存料の使用は消費者、特にアレルギーのある人にとっては耐えがたいものである。
【0004】
液体製剤の個々の成分は、多くの場合別々に保存することでより長く安定するため、初めて使用する前に個々の成分を消費者自らが混合できるようなセットが、最先端技術で提案されている。しかしかかるセットは扱いが難しく、成分を混合する間に最終的な液体製剤が汚染されてしまうおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最先端の技術を発端として、本発明の目的は、液体製剤を長期にわたって安定させることのできる計量装置、かかる計量装置の充填方法、及びかかる装置の使用を利用可能にすることである。さらにこの計量装置は、容易且つ経済的に製造できること、そして特に消費者が簡単に扱えることを意図したものである。
【0006】
それらの目的は請求項1に記載する計量装置によって、また請求項20に記載する計量装置の製造方法によって、そして請求項22に記載する計量装置の使用によって達成される。本発明の有利な展開を従属請求項に記載する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、少なくとも2つの出発物質を含む液体製剤を計量放出する計量装置は、少なくとも第1出発物質を受け入れる、開口部を有する保存容器と、第2出発物質を受け入れる内部容器と、2つの経路開口部を有する経路を備える放出手段とを有する。前記内部容器は前記保存容器を密封するように、前記保存容器の前記開口部領域に配置される。前記放出手段は、以降入口開口部と称するその経路開口部のうちの1つが、前記保存容器の開口部領域において前記保存容器に面するように配置し、前記保存容器に密封状態で接続する。さらに、前記放出手段の前記保存容器に面する領域は、前記保存容器の前記開口部に入り込むこと及び/又は誘導することのできる貫通手段として構成する。保存容器と放出手段の間の前記保存容器の前記開口部領域には、前記第2出発物質を受け入れる、少なくとも前記保存容器に対して密封した内部容器を配置する。前記貫通手段を前記開口部内へと入り込ませること及び/又は開口部に誘導することによって、前記内部容器を前記貫通手段を利用して貫通させ、これにより計量装置が作動できるようになる。
【0008】
よって、最初に使用する前と使用中の両方において、前記放出手段、前記保存容器、そして前記内部容器を密封状態で接続させることが保証される。密封状態での接続は動作状況及び周りの状況に関わらずもたらされる。その結果、例えば内容物の汚染を効果的に回避することができる。
【0009】
本発明による計量装置を初めて使用するまでは、前記計量装置は非作動位置にある、即ち、前記貫通手段は前記内部容器から離れた位置にあり、前記内部容器は貫通されておらず、前記第2出発物質を前記第1出発物質と別個に保存されている。
【0010】
前記計量装置は、特にその作動前及び作動中に前記保存容器と前記放出手段との間で密封接続状態を保持する。そのため、いかなる時にも外気が前記計量装置の内容物に届くことはない。
【0011】
使用前に前記物質を分離しておくことによって、保管中に保存料を使用しなくて済む。
【0012】
前記計量装置を作動させることによって、前記計量装置は前記内部容器を貫通する使用位置に移行し、前記内部容器の内容物が前記保存容器内に入り込む。前記使用位置は例えば色で示すことができるが、特に一般に許容される自然色を使用することができる。
【0013】
従って本発明の思想は、最初に使用するまで前記出発物質同士を互いに別々に保存し、それぞれを好適にはそれぞれを密封状態とするという原理に基づく。最初に使用する際に前記第1出発物質と前記第2出発物質を混合して最終的な液体製剤を生成することにより、前記計量装置の内容物を長期にわたって安定させることができる。
【0014】
前記内部容器及び前記保存容器の内容物は、製造元を離れた後、作動中及び作動後も密封されることが好ましい。前記保存容器は嵌合により、特に前記保存容器の開口部に前記内部容器を溶接又は接着することにより密封することができる。前記保存容器と前記放出手段との移行部分は、密封手段により密封することが好ましく、前記放出手段の内部を密封するために、前記放出手段の前記経路は、好ましくは前記保存容器から離れた前記経路開口部に密封効果を備えたノズル若しくは追加の閉止キャップを有する。
【0015】
好適には、前記出発物質を選択する際には前記第1出発物質を液体物質、好ましくは水とし、前記第2出発物質を粉末若しくは油性乳化可能な物質とするよう選択する。好適には、前記第1物質と前記第2物質を選択する際には、前記第2物質が前記第1物質中に溶解する若しくは乳化することができるよう、又は前記第2物質が前記第1物質と反応するよう選択する。
【0016】
作動化、即ち非作動位置から使用位置への移行は、前記保存容器の方向及び前記内部容器の方向に前記放出手段を移動させることにより達成できる。かかる移動は特に押すこと、又は回すことにより達成できる。
【0017】
前記保存容器の前記開口部は、円形、楕円形、又は多角形とすることができる。例えば、前記保存容器は前記開口部に対応した断面形状を有する容器として構成することができる。代替的には、前記容器の断面を前記開口部と異なるようにしてもよく、例えば前記開口部の断面を正方形に、そして容器の断面を円形とすることもできる。
【0018】
好適には、前記保存容器の前記開口部は首部として構成する。かかる実施形態では、前記首部の前記保存容器に面する領域に前記内部容器を配置し、一方前記計量装置が非作動状態にある場合に、前記放出手段の前記貫通手段は、少なくとも部分的に前記首部の前記保存容器から離れた領域に配置することができる。
【0019】
好適には、前記計量装置は、前記保存容器の方向に前記放出手段を移動させた後、そして前記放出手段が前記内部容器を貫通した後、前記放出手段を前記保存容器に対してロックするよう構成する。このために、前記放出手段は前記貫通手段を囲む中空円柱又は中空角柱を有することが好ましい。前記中空円柱は、その全長にわたって中空であると共に、例えば円形、楕円形、又はバナナの形状をした適切なベース部を有する円柱として構成することが好ましい。前記中空円柱又は前記中空角柱は、それらの内側の少なくとも数個の領域に切込みを有する。さらに前記保存容器は、特に開口部を首部として形成した場合に、その開口部領域に切込みを有することが好ましい。放出手段と保存容器を互いに近づけると、前記中空円柱又は前記中空角柱の切込みと前記保存容器の切込みが相互に嵌入し合うこと、又は適切な形状の密封手段とそれぞれ係合することで、前記放出手段が前記保存容器にロックされる。
【0020】
前記保存容器に対して前記放出手段を水密及び気密に接続するために、前記計量装置は、密封手段として軟質プラスチック材料チューブを備えることが好ましく、このプラスチック材料チューブはとりわけ、前記保存容器及び前記放出手段を密封状態で接続させることができる。前記プラスチック材料チューブの一端は前記保存容器の前記開口部を囲み、該チューブの第2端は特に前記放出手段の前記経路の前記入口開口部を囲むように配置する。従って、前記チューブの前記放出手段に面する端は、前記貫通手段を囲む前記中空円柱又は中空角柱に接続させることが好ましい。前記保存容器をプラスチック材料から製造する場合には、前記保存容器を前記プラスチック材料チューブと一体的に成形してもよい。
【0021】
前記プラスチック材料チューブは、好適にはそれぞれ少なくとも1つの肥厚部分を有する1つ又は2つの領域を有する。この肥厚部分はそれぞれのチューブ領域の全周にわたって延在するのが好ましい。肥厚部分はそれぞれ、前記中空円柱若しくは前記中空角柱及び/又は前記保存容器の切込みに嵌入するのが好ましい。作動状態では、前記軟質プラスチック材料チューブは、前記放出手段内、特に前記放出手段の貫通手段と中空円柱若しくは中空角柱との間の領域内に内側にロールして、これにより前記保存容器に面する領域における肥厚部分及び/又は前記放出手段に面する領域における肥厚部分が互いに嵌入し合い、前記放出手段が前記保存容器にロックされる。例えば、それによって前記保存容器と前記放出手段との密封度が向上する。
【0022】
前記貫通手段は、一端が前記放出手段の前記入口開口部に入り込んだ、尖った入口接続片として構成することができる。さらに前記入口接続片は、前記入口開口部から離れた端部に、前記内部容器を貫通するのに適した切断環、鋸刃状環、歯付環、又は少なくとも1つの刃物を有することができる。代替的に、前記内部容器を貫通するのに適した別個の切断環、鋸刃状環、歯付環、特に傾斜した切断環、鋸刃状環、若しくは歯付環、又は少なくとも1つの刃物として、又は前記放出手段の前記入口開口部付近に配置するのが好ましいマンドレルとして、前記貫通デバイスを構成してもよい。
【0023】
本発明による計量装置は、液体物質を噴射するのに使用できる。このためには、最先端の技術から知られるように、前記放出手段を計量ポンプとして構成することが好ましい。
【0024】
好適には、本発明による計量装置と共に使用する計量ポンプは、入口経路と、ポンプピストンと、ポンプ室と、放出経路を介して前記ポンプ室に接続するノズルとを含み、この場合の前記計量ポンプの前記入口経路と前記放出経路は、前記放出手段の経路に対応する。前記入口開口部を通して、前記保存容器から前記ポンプ室へと液体製剤を導き入れることができる。ポンプピストンを動かすことによって、前記液体はポンプ室から前記放出経路及びノズルを介して外へと運ばれる。
【0025】
適用分野によっては、前記保存容器から離れた側で、又は水平方向に液体を供給するよう、前記ノズルを前記ポンプヘッドに配置してもよい。
【0026】
代替的に、弾性のある保存容器を押すことによって、前記保存容器から液体を噴射させることもできる。前記放出手段はノズルを配置した経路を有する放出キャップとして構成することが好ましい。前記内部容器を貫通した後、前記保存容器本体の壁を押すことによって、前記保存容器から液体を噴射させることができる。
【0027】
さらに、本発明による計量装置は、使い捨ての注射器として構成してもよい。この場合、前記放出手段は好適には経路を有する放出キャップとして構成すればよい。使い捨て注射器は前記放出キャップから離れた箇所に位置する前記保存容器のベース部を形成するプランジャを有する。前記内部容器の貫通後に、前記放出キャップにカニューレを配置することができる。前記放出キャップの方向に前記プランジャを移動させることによって、前記放出キャップの経路を通して前記保存容器から液体を噴射することができる。
【0028】
前記放出手段の形状に関わらず、前記保存容器は均圧化装置を有する容器として構成するのが好適である。例えば、均圧化装置を備えた袋、蛇腹、又はボトル、特に牽引式ピストンボトル又は注射器を使用することができ、前記プランジャは均圧化装置として作用する。
【0029】
好適には、前記保存容器は均圧化開口部を有するボトルを含み、ベース部を有する蛇腹を前記開口部内へと挿入する。代替的に、均圧化開口部を有するボトル内に牽引式ピストンのベース部を存在させ、このベース部は、底のない蛇腹及び/又はバネによって移動させることができるのが好ましい。
【0030】
前記保存容器の材質としては、特に前記第1出発物質とも前記液体製剤とも反応しない材質を選択する。特に、ガラス又はプラスチック材料の容器を使用する。
【0031】
前記内部容器は、化学的に耐性があり、吸湿性が低く、及び/又は広い温度範囲で使用できるよう設計するのが好適である。従って、前記内部容器は金属、特にアルミニウム、プラスチック材料、若しくはガラスからなる、又はそれらの材料のうちの1つを含むことが好ましい。プラスチック材料の一例としてはポリクロロトリフオロエチレン(PCTFE)を挙げることができるが、これは不燃性で、化学的耐性があり、吸湿性がゼロに近く、−240度から204度の範囲の温度で使用できる。PCTFEの他には、PE/PCTFE/PE多層膜を使用可能である(PE=ポリエチレン)。また、片側をラミネート加工したPE/PCTFE膜も可能である。代替的には、シクロオレフィン共重合体(COC)が可能であり、これは実際PCTFEより遮断性は劣るが、より経済的である。さらに、COCは傷を受けやすいため、その両側をPP(ポリプロピレン)で覆い、多層膜とすることができる。これにより、PPは傷を受けやすいCOCの保護層として、更には接着層として作用する。さらに、プラスチック材料をコーティングした(酸化に対する保護)アルミニウム、又は適切な高分子膜、又は多層膜を使用してもよい。
【0032】
前記内部容器は密封容器として構成し、その内容物を密封する。さらに前記内部容器は前記保存容器の内容物を密封する。
【0033】
前記内部容器は第1層及び第2層を有し、その間に前記内部容器の内容物を密封する。それら2つの層はその縁部で取外しのできないように相互に、そして前記保存容器に対して例えば相互に接続し、前記保存容器の前記開口部に溶接、接着、又はラミネート加工する。
【0034】
前記第1層及び前記第2層をPCTFEで作製した場合、それらは数十μmから数百μmの範囲の厚さ、特に102μmの厚さを有する。
【0035】
前記保存容器及び/又は前記内部容器及び/又は前記放出手段の前記経路は、特に内壁内及び/又は内壁上に殺菌剤を有することができ、特に殺菌剤をコーティング、又は殺菌剤を挿入する。殺菌剤は銀、又は例えば塩化銀等の銀塩を含むことが好ましい。
【0036】
前記放出手段は前記入口経路領域にフィルタを備え、このフィルタにより最終液体製剤に含まれる残留物を最終液体製剤から除去することができ、前記放出手段の経路が前記内部容器の残留物によって閉塞することを防止する。
【0037】
場合によっては、前記計量装置は第3出発物質を受け入れる、又は着色剤を受け入れる少なくとも1つの追加容器を有することができる。好適には、かかる追加容器は、前記内部容器の前記保存容器に面する側の前記保存容器の前記開口部領域に、又は前記内部容器の前記放出手段に面する側に、又は前記内部容器の隣に配置し、前記放出手段の前記貫通手段を用いて貫通させることができる。従って、前記最終液体製剤に含まれる例えば3つの出発物質が、それらを混合した場合よりも別々にしておく方がより長期にわたって安定する場合には、前記内部容器と前記追加容器の両方を、例えば前記保存容器の前記開口部に配置するようにする。前記計量装置を作動状態とする際には、前記内部容器と前記追加容器を貫通することにより、それらの内容物が前記保存容器内に入り、3つの出発物質が混ざり合って製剤ができる。なお、この混合は振動によって促進することができる。
【0038】
前記放出手段は、例えば押す、又はねじ込む動作により作動させることができる。
【0039】
押すことによって作動させる場合には、前記保存容器は、前記保存容器の前記開口部を囲む中空円柱若しくは中空角柱を有することが好ましい。この場合にも、前記中空円柱はその全長にわたって中空の円柱として構成し、例えば円形、楕円形、又はバナナの形状をしたベース部等、適切なベース部を有することが好ましい。前記中空円柱若しくは前記中空角柱のベース部を選択する際には、少なくとも前記貫通手段及び好ましくは貫通手段と、これを囲む前記放出手段の中空円柱又は中空角柱が、前記保存容器の前記中空円柱又は前記中空角柱の内部に入り込めるよう選択することが好ましい。前記中空円柱若しくは前記中空角柱は、特に押す動作を行っている間、前記放出手段に対する誘導手段として作用し、前記放出手段の傾斜を回避することができる。
【0040】
ねじ込む動作により作動させようとする場合には、前記計量装置は前記保存容器の方向に前記放出手段を誘導するねじ込みブッシュを有する。かかるねじ込みブッシュは1つ以上のねじ山を有することが好ましい。前記ねじ込みブッシュを回すことによって、前記放出手段が前記保存容器の方向に引き寄せられる。
【0041】
前記計量装置の非作動位置を意図せずに作動状態とすることを防ぐために、前記計量装置は例えば前記保存容器と前記放出手段の間の固定リングとして構成したロック機構を有することが好ましい。
【0042】
汚染から保護するために、前記放出手段に閉止キャップをさらに設け、この閉止キャップは、前記計量装置を作動状態とした後も使用前にその都度取り外し、使用後にその都度再び取り付けることができるようにすることが好ましい。
【0043】
本発明による計量装置では、前記内部容器及び/又は前記保存容器は内容物を酸化及び/又は加水分解から保護するために保護ガス及び/又は不活性ガスを含むことができる。これは、場合によっては配置する追加容器にも適用できる。
【0044】
さらに、保護ガス及び/又は不活性ガスは、場合によっては充填する前に、第1出発物質を通過させることができる。これはまた、第2又は第3出発物質にも適用できる。
【0045】
前記内部容器及び/又は前記保存容器は、好適には保護ガス及び/又は不活性ガスを含む雰囲気下で充填することができる。また、配置する可能性のある追加容器の充填もこのように行うことができる。
【0046】
ここで、前記保護ガスは窒素N、二酸化炭素CO又はそれらの混合物から選択することができる。
【0047】
好ましくは、前記不活性ガスは窒素、例えばヘリウムHe若しくはアルゴンAr等の希ガス、又はそれらの混合物から選択する。
【0048】
本発明による計量装置の前記保存容器に蛇腹を配置することにより、前記計量装置を使用終了まで確実に密封することができる。
【0049】
さらに本発明は、本発明による計量装置を充填する方法に関する。第1ステップでは、前記保存容器に第1出発物質を充填する。第2ステップでは、前記保存容器の前記開口部領域に、前記内部容器を取外しできないように取り付ける。ここで、前記内部容器は取付け前に充填しておいてもよく、又は特に前記内部容器が第1及び第2層からなる場合には、前記保存容器における前記第1層の取付けと前記第2層の取付けの間に前記内部容器を充填することができる。第3ステップでは、前記放出手段を前記保存容器上に最終的に配置する。前記計量装置が軟質プラスチック材料チューブを含む場合には、前記放出手段を所定の位置に配置する前に前記チューブを前記放出手段に固定して密封を形成し、その後前記放出手段を所定位置に配置する際に、前記チューブが前記保存容器の前記開口部の上にくるよう配置する。
【0050】
前記保存容器の方向に前記放出手段を移動させることにより前記放出手段を作動させると、前記放出手段の前記貫通手段が前記内部容器を貫通し、前記第2出発物質が前記保存容器中に入り込む。前記保存容器の方向に前記放出手段を押すことによって、又は前記保存容器の方向に前記ねじ込みブッシュを回すことによって、前記放出手段を移動させる。より迅速に均一な最終製剤を得るために、前記計量装置を振動させて、前記第1及び第2出発物質、そして場合によっては第3の、又は更なる出発物質を混合させることが好ましい。
【0051】
本発明による計量装置の使用は、医薬、薬剤、化粧品、洗浄剤、化学物質、食品、サプリメント、若しくは液体スパイス/ハーブを、保存料を使用せずに投与することである。化粧品の場合には、例えばアルコール及び保存料を含まない香水を、より長い期間安定させることができる。
【0052】
さらに、ビタミン、ミネラル、酵素、コエンザイム、植物エキス、バクテリア、イーストを個別の物質として、又は複数のそれらの物質の混合物として含むことのできる製剤を投与するべく前記計量装置を使用することも、本発明によるものである。
【0053】
以下の図面を参照して本発明をより詳細に説明するが、本発明はそれらの図面に示す特定の実施形態には限定されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0054】
【特許文献1】独国特許第102008027987号
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1A−E】本発明による計量装置の長手方向断面図であり、非作動位置にある計量ポンプと使用位置にある計量ポンプを示す図である。
【図2A−E】本発明による更なる計量装置の長手方向断面図であり、非作動位置にある計量ポンプと使用位置にある計量ポンプを示す図である。
【図3A−C】本発明による計量装置の製造過程を示す図である。
【図4A−B】非作動位置にある、使い捨て注射器として構成した本発明による計量装置の長手方向断面図である。
【図5】計量ポンプの長手方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図1Aは、非作動位置にある本発明による計量装置1の正面図を示し、この計量装置は押圧により作動させることができる。図1Bでは、図1Aに示す計量装置のA−A線に沿った断面を示す。
【0057】
計量装置1は保存容器2、内部容器3、計量ポンプ4として設計した放出手段を有する。保存容器2は円筒形の容器本体21、直径が容器本体21よりも小さい円筒形の保存容器首部22、及びガイドシリンダ23を含み、このガイドシリンダ23の直径は、容器本体21の直径と首部22の直径の間の値とする。さらに、保存容器2はその底部に牽引式ピストン24を有する。内部容器3は第1層31と第2層32を含む。第1層31は、その縁部が保存容器首部22の容器本体21から離れた端で溶接され、首部22内に膨らんだ状態で吊着する。内部容器3の第2層32は同様に、その層の縁部が、首部22の容器本体21から離れた端に配置され、首部22内にわずかに膨らんだ状態で吊着する。
【0058】
計量ポンプ4は入口接続片41と、この入口接続片41を同心的に囲む中空円柱42を含む。計量ポンプ4はその内部に、図示しない以下の要素を有する:ポンプピストン、ポンプ室、及び放出経路を介してポンプ室に接続するノズル。
【0059】
保存容器2と計量ポンプ4との密封状態での接続は、首部22と中空円柱42の領域に固定した軟質プラスチック材料チューブ5によって得られる。図1Dではプラスチック材料チューブ5を拡大図で示す。図1Dは、容器本体21から離れた領域に首部22が切込み220を有することを示している。同様に、円柱42もその内側に切込み420を有する。チューブ5には保存容器2の首部22の方へ向きを変える領域に肥厚部分51があり、この肥厚部分はチューブ5の内側に切込み510を有すると共に、首部22から離れた側に突起511を有する。チューブ5の切込み510と首部20の切込み220は相互に嵌入する。
【0060】
チューブ5が円柱42に接触する領域52では、チューブ5の内側が回転して外側に来る。チューブ5は円柱42に面した側、すなわちチューブ5の実際の内側に突起520を有し、これが中空円柱42の切込み420と係合する。さらに領域52には、中空円柱42から離れた側に設けた突起521がある。
【0061】
図1A及び図1Bで示す本発明による計量装置1を使用位置に配置するには、計量ポンプ4を保存容器2の方向に移動させる。それにより、端部が尖っており、切断環410を備えた入口接続片41が内部容器3の第1層31と第2層32を貫通する。
【0062】
図1Cは使用位置にある計量装置1を示す。以前は内部容器3が位置していた首部22の領域に、計量ポンプ4の入口接続片41が位置している。計量装置1の使用位置では、チューブ5はポンプヘッド内、即ち中空円柱42と入口接続片41の間の領域内へと内側にロールする。
【0063】
図1Eはチューブ5の一部分の拡大断面を示し、チューブ5の領域51の突起511がチューブ5の領域52の突起521と係合し、計量ポンプ4が保存容器2にロックされた状態を示している。
【0064】
図2Aは、本発明による計量装置11の更なる実施形態の正面図を示し、この実施形態では計量装置をねじ込み動作により作動する。図2Bは、図2AのB−B線に沿った計量装置の長手方向断面図を示す。
【0065】
この計量装置は、容器本体21と保存容器首部22を有する保存容器2を備える。保存容器2内に示すのは蛇腹25であり、この蛇腹25と牽引式ピストンベース部24として構成したベース部により、均圧化が可能となる。蛇腹25には、液体の第1物質81を充填する。
【0066】
首部22の遠端には、粉末の第2物質82を充填した内部容器3の第1層31と第2層32の縁部を取り付け又は溶接し、密封状態を形成する。さらに、計量装置11は入口接続片41を有する計量ポンプ4を備え、この入口接続片41の保存容器2に面する端部は尖っており切断環410を有する。また計量ポンプ4は入口接続片41を囲む中空円柱42を備える。計量ポンプ4は、図1Aから図1Eに関する説明で述べたチューブ5と同様に構成した軟質プラスチック材料チューブ5を介して、保存容器の首部22に接続する。
【0067】
図1Aから図1Eで示す計量装置1とは異なり、図2Aの計量ポンプ4は、中空円柱42の保存容器2に面する領域において外方向に突出する縁部、即ち、入口接続片41から離れる方向に突き出した縁部421を有する。さらに、計量装置11は保存容器2の方向に計量ポンプ4を誘導するねじ込みブッシュ7を有する。ねじ込みブッシュ7は、計量ポンプ4に面する端部において内側に突出した縁部70を有する中空円柱として構成する。縁部70は縁部421に嵌入する。さらに、ねじ込みブッシュはその内側にねじ山71を有するが、そのねじ山に、容器本体21をらせん状に囲むねじ山のウェブ210を誘導することができる。
【0068】
図2Dはチューブ5の拡大断面を示す。さらに、ねじ込みブッシュ7とねじ山71も示している。
【0069】
使用者がねじ込みブッシュ7を時計回りに回すと、ねじ込みブッシュ7が下方に導かれ、それと同時に計量ポンプ4が保存容器2の方向に引き寄せられる。それによって入口接続片41が内部容器3を貫通し、その結果内部容器3から物質が出て保存容器2内に入り、第1物質と混ざり合う。
【0070】
図2Cは、作動状態にある計量装置11を示す。ねじ込みブッシュ7を限界停止位置まで時計回りに回転させていくと、計量ポンプ4は入口接続片41が首部22の領域にくるまで容器本体21の方向に移動する。そして、チューブ5が回転して入口接続片41と中空円柱42の間の中間領域内に入る。図2Eで拡大して示すように、さらに突起511と521が互いに係合し、計量ポンプ4が保存容器2にロックされる。
【0071】
図2Eでは、容器本体21のウェブ210が、ねじ込みブッシュ7のねじ山71に誘導されることがさらに示されている。
【0072】
図3Aから図3Cは本発明による計量装置1の製造手順を示す。第1ステップでは、保存容器21に液体物質81を充填するが、その際少なくとも首部22の領域は空のままにしておく。充填した保存容器2を図3Aに示す。
【0073】
第2ステップでは、粉末82をすでに充填した内部容器3を首部22の領域に配置し、保存容器2を密封する。図3Bは、液体81の入った保存容器2と、首部22の領域内に膨らんだ状態で吊着した粉末82入りの内部容器3を示している。
【0074】
第3ステップでは、計量ポンプ4と軟質プラスチック材料チューブ5を保存容器2の上に配置する。このために、まず切込み520を有するプラスチック材料チューブを、計量ポンプ4の切込み420に挿入する。その後、チューブ5を首部22上で回転させると、首部22上の切込み220がチューブ5の切込み510と係合する。充填した計量装置1を図3Cに示す。
【0075】
図4Aの正面図とC−C線に沿った図4Bの長手方向断面図に示すように、本発明による計量装置は、使い捨て注射器111として構成してもよい。
【0076】
使い捨て注射器111は保存容器2、内部容器3、放出キャップ40、及びねじ込みブッシュ7を有する。保存容器2は、円筒形の容器本体21、切込み220を有する容器首部22、及びプランジャ26を含み、該プランジャ26を保存容器首部22の方向に押すことにより液体81が噴出する。液体81は蛇腹25の内部に入っており、この蛇腹25を容器本体21が囲む。
【0077】
内部容器3は第1層31と第2層32からなり、注射器111の非作動状態では粉末82はそれらの層の間に保存されている。丸い形状を有するそれら2つの層31及び32の縁部を、保存容器首部22の保存容器2から離れた端部に当てること、又は接着することで、密封を形成する。
【0078】
放出キャップ40は、傾斜した切断環410を有する入口接続片41と経路401とを有し、経路401は接続片41内に延在し、使用位置にある場合には経路401を通過した最終液体製剤を、放出開口402を通して放出することができる。放出開口402を閉止キャップ9が覆い、密封している。
【0079】
放出キャップ40は入口接続片41を囲む中空円柱42をさらに有する。中空円柱42はその内部に切込み420と、保存容器2に面する端部に外側に突出した縁部421を含む。
【0080】
図1Aから図1E、及び図2Aから図2Eに示す実施形態で述べたように、放出キャップ40は、軟質プラスチック材料チューブ5を介して保存容器2に気密及び水密に接続するが、これは前掲の例より知るところである。チューブ5を領域51で保存容器首部22上に曲げ、その領域52付近で放出キャップ40の中空円柱42と係合する。使用位置ではチューブ5の領域51及び領域52はロックした状態となる。
【0081】
ねじ込みブッシュ7は図2Aから図2Eの計量装置11の例と同様に構成する。その円筒状の本体内部にブッシュ7はねじ山を有し、そこに保存容器本体21の外側に位置するウェブ210を誘導することができる。ねじ込みブッシュ7は、その縁部70で放出キャップ40の縁部421と係合する。
【0082】
作動させる場合には、入口接続片41を有する放出キャップ40を、ねじ込みブッシュ7を4分の1回転させることにより保存容器本体21の方向に引き寄せると、入口接続片が内部容器3を貫通して、粉末82が液体物質81中に入り込む。代替例では、放出キャップ40を押すことにより作動させるようにしてもよい。混合又は溶解プロセスを促進するために、使い捨て注射器を振動させてもよい。
【0083】
図5は、本発明による計量装置1に使用できる計量ポンプ4の長手方向断面を示す。作動体93を作動させた後に、入口弁99を有する入口開口部910を囲む入口接続片41と、ポンプ室96と、ポンプピストン95に囲まれた供給パイプ98を液体製剤が通過し、放出弁913中に入る。ノズル97を通して放出される前に、液体が銀製のらせん路914を通過するようにする。銀製のらせん路914により、ノズル97領域で液体の効率的な殺菌が維持される。復元スプリング911により、作動体93は自動的に開始位置に戻る。
【0084】
本発明は、計量装置を良好に密封状態とするだけでなく、保存期間中に物質同士を隔離しておくことができるため、製剤を長期にわたって保存することが可能となり、その結果個々の物質の安定性が長期間持続する。
【符号の説明】
【0085】
1、11、111 計量装置
2 保存容器
3 内部容器
4、40 放出手段
5 軟質プラスチックチューブ
42 中空円柱又は中空角柱
81 第1出発物質
82 第2出発物質
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図1E】

【図2A】

【図2B】

【図2C】

【図2D】

【図2E】

【図3A】

【図3B】

【図3C】

【図4A】

【図4B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1出発物質(81)と第2出発物質(82)を含む液体製剤を計量放出する計量装置(1、11、111)であって、少なくとも前記第1出発物質(81)を受け入れる、少なくとも1つの開口部を有する保存容器(2)と、2つの経路開口部を有する少なくとも1つの経路を備える放出手段と、を有し、前記経路開口部のうちの1つと前記保存容器(2)の前記開口部を互いに向かい合わせて、そして前記放出手段(4、40)を前記保存容器(2)の前記開口部領域において密封するよう前記保存容器(2)に接続させるように、前記放出手段(4、40)と前記保存容器(2)を互いに配置し、
前記保存容器(2)に面した前記放出手段(4、40)の領域を貫通手段として構成し、前記貫通手段を前記保存容器(2)の前記開口部内に入り込ませること及び/又は誘導することができ、
前記保存容器(2)と前記放出手段(4、40)との間の前記保存容器の前記開口部領域において、少なくとも前記保存容器(2)に対して密封した、前記第2出発物質(82)を受け入れる内部容器(3)を配置し、前記放出手段(4、40)の前記貫通手段を用いて前記内部容器(3)を貫通することができる、計量装置(1、11、111)。
【請求項2】
前記内部容器(3)の貫通後に、前記放出手段(4、40)が前記保存容器(2)に対してロックされること、を特徴とする先行する請求項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項3】
前記放出手段(4、40)が、前記貫通手段を囲む中空円柱(42)又は中空角柱を有し、
前記中空円柱(42)又は前記中空角柱が、それらの内側の少なくとも数個の領域に切込み(420)を有し、
前記保存容器(2)が、その開口部領域に切込み(220)を有し、前記中空円柱(42)又は前記中空角柱の前記切込みと前記保存容器の前記切込みが、好適には前記内部容器(2)の貫通後に、直接又は間接に係合すること、
を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項4】
前記放出手段(4、40)と前記保存容器(2)の前記開口部を、軟質プラスチック材料チューブ(5)により接続し、前記プラスチック材料チューブ(5)が少なくともそれぞれ、好ましくは前記中空円柱(42)若しくは前記中空角柱及び/又は前記保存容器(2)に接続する領域に、少なくとも1つの肥厚部分を備え、前記肥厚部分が、前記中空円柱若しくは前記中空角柱の内側の切込み(420)、及び/又は前記保存容器(2)の前記開口部領域の前記切込み(220)と係合すること、
を特徴とする請求項3に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項5】
前記放出手段(4、40)の前記貫通手段が、尖った入口接続片又は切断環(410)、鋸刃状環、歯付環、特に傾斜した切断環、鋸刃状環、若しくは歯付環、又は少なくとも1つの刃物、又は少なくとも1つのマンドレルであること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項6】
前記放出手段(4、40)が計量ポンプであり、前記計量ポンプが入口経路と、ポンプピストン(95)と、ポンプ室(96)と、放出経路を介して前記ポンプ室に接続するノズル(97)とを有すること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項7】
前記計量装置が使い捨ての注射器(111)であり、前記注射器(111)が、前記保存容器(2)の前記放出手段(40)から離れた側にプランジャ(26)を有すること、を特徴とする先行する請求項1から5のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項8】
前記保存容器(2)が均圧化装置を含むこと、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項9】
前記内部容器(3)を貫通前は閉じた容器として構成すること及び/又は前記保存容器(2)を密封すること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項10】
前記内部容器(3)が金属、特にアルミニウム、又はプラスチック材料、特にポリクロロトリフオロエチレン、シクロオレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリエチレン、高分子膜、プラスチック材料をコーティングしたアルミニウム、又はガラスからなる、又はそれらの材料のうちの1つを含むこと、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項11】
前記保存容器(2)が中空円柱(42)又は中空角柱を有し、前記中空円柱(42)又は前記中空角柱が前記保存容器の前記開口部を囲むこと、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項12】
前記中空円柱(42)又は中空角柱が、前記放出手段(4、40)に対する誘導手段として作用し、前記放出手段(4、40)の傾斜を回避すること、を特徴とする1つ前の請求項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項13】
前記計量装置が、前記保存容器の方向に前記計量ポンプを誘導するねじ込みブッシュを有し、前記ねじ込みブッシュ(7)が好適には1つ以上のねじ山(71)を有すること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項14】
前記内部容器(3)及び/又は前記保存容器(2)が、内容物を酸化及び/又は加水分解から保護するために保護ガス及び/又は不活性ガスを含むこと、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項15】
前記保護ガス及び/又は不活性ガスを、場合によっては充填する前に、前記第1出発物質(81)を通過させること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項16】
保護ガス及び/又は不活性ガスを含む雰囲気下で前記内部容器(3)及び/又は前記保存容器(2)を充填すること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項17】
窒素、二酸化炭素、又はそれらの混合物から前記保護ガスを選択すること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項18】
窒素、例えばヘリウム若しくはアルゴン等の希ガス、又はそれらの混合物から前記不活性ガスを選択すること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項19】
前記保存容器(2)に蛇腹(25)を配置することにより、前記計量装置を使用終了まで確実に密封すること、を特徴とする先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)。
【請求項20】
前記放出手段(4、40)を前記保存容器(2)の方向に移動させて、前記貫通手段を前記内部容器(3)に貫通させる、先行する請求項のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)の動作方法。
【請求項21】
前記内部容器(3)の貫通後に前記計量装置(1、11、111)を振動させること、を特徴とする1つ前の請求項に記載の方法。
【請求項22】
保存料を使用しないことが可能な、医薬、薬剤、化粧品、洗浄剤、化学物質、食品、サプリメント、又は液体スパイス/ハーブを投与するための、請求項1から19のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)の使用。
【請求項23】
ビタミン、ミネラル、酵素、コエンザイム、植物エキス、バクテリア、イーストを個々の物質として又は複数のそれらの物質の混合物として含むことのできる製剤を投与するための、請求項1から19のうちの一項に記載の計量装置(1、11、111)の使用。

【図5】
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【公表番号】特表2013−503795(P2013−503795A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528276(P2012−528276)
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際出願番号】PCT/EP2010/005557
【国際公開番号】WO2011/029604
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(507056900)カーイーエステー−オイローパ フォルシュングスゲゼルシャフト エムベーハー (2)
【Fターム(参考)】