説明

液化ガス多用途水中解凍機。

【課題】冷凍も解凍において必要とされる、低温、無乾燥、無酸素、急速分単位、滅菌、洗浄、安全清潔、無電源、設備格安、ランニング格安の10項目を実現するため、超低温液化ガス利用の低温水中無酸素鮮度維持解凍処理技術を用いたオ−ルインワン加工処理機を提供する。
【解決手段】水槽13内に、特種ノズル5で超低温液化ガスの水中放散による水中複合波動で、3℃前後で、水中無乾燥で、不活性ガス無酸素で、−35℃鮭半身2分で、アイスブロックえびは15分でそれぞれ解凍、電気不要の液化ガスによる水槽水の濾過滅菌、水槽内の放散管立体枠2の昇降も可能、槽内無酸素気体循環で液化ガス消費量削減も可能、液化ガスボンベは貸与品、水槽とノズル付き水中放散管1と水、これで課題の10項目全解消、冷凍、解凍、チルド、洗浄、滅菌、シャ−ベット製造迄も、同一機で加工処理可能で超格安。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生鮮物或は医学を含めた超低温液化ガス利用の低温水中無酸素鮮度維持解凍処理技術であるが、付随して、水中チルド加工、低温水中無酸素洗浄、低温水中滅菌、或は水中波動冷凍加工、及び周知の超低温液化ガスによる気中冷凍をも付属的に可能な、1機で全ての加工が可能なオ−ルインワン加工処理機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常の解凍処理技術は、気中温度差による解凍加工技術が主であり、時には電気エネルギ−消費の低温冷蔵乾燥雰囲気で長時間解凍、又、気中に電気的発信高周波を含めた気中振動を併用したり、その為の高価な気密解凍冷蔵庫等、大量加工の食品工場では採算不能である。
【0003】
又、水槽に清水或は海水を充填して、解凍処理物を浸し、蒸気圧送で温水化の温度差解凍で、長時間鮮度劣化解凍も氾濫している。
【0004】
よくある解凍法では、解凍処理物を水槽に投入し、水道水等の流水又はシャワリングで温度差解凍も多く、これも高価な水道水料金と膨大な排水処理設備、長時間鮮度劣化解凍も見受けられる。
【0005】
中には、水槽の中で、水道水の15℃の高温で、酸素20%保有の空気を放散して、ドリップ泡が水槽からあふれ出る解凍処理も多々あり、
【0006】
つまり、鮮度維持解凍の必須条件の、無酸素で、無乾燥で、低温で、瞬間的に、芯部と外部が可能な限り同時に、有害な電気振動不要で、設備価格低廉で解凍可能な技術は全く無く、しかも、それぞれの冷凍、解凍、チルド等々加工処理種類毎の処理機は完全独立目的機器のみで、解凍を含め、全ての低温加工処理に、そのままの機器で流用可能な技術は全世界で全く無い。
【特許文献1】特願2009−20783
【非特許文献】 無し
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の通り、食品及び食材並びに医学組織等の保存解凍等で、目的が替わっても共通の必須事項があり、その全てを機能的に1機で網羅する事が現状の課題であった。
【0008】
例えば気中真空雰囲気環境での加工は無酸素ではあるが、真空気中では乾燥がつきまとい、低温気中にしても相対湿度低下で水分蒸散劣化が発生する事が課題である。
【0009】
冷凍も解凍も、最も必要な事は、温度と時間の相関関係で、冷凍庫の−20℃乃至−60℃から冷蔵庫の4℃前後の雰囲気環境に移管しても、一応は冷蔵温度で良いように思われるが、大きさにもよるが芯部解凍迄に12時間乃至24時間以上の時間を要し、ものによっては日単位での解凍迄行われており、又、その必要時間の為に、解凍等では必要想定量で処理し、現実に即して必要量との差で、有形無形のロスが発生することが日常茶飯事で、大きな課題である。
【0010】
低温処理で最も重要な事は、外部からの温度差による自然伝導低温加工処理法は、外部の温度を芯部に伝達する温度差による目的達成に過ぎず、芯部到達温度迄の時間経過で、この経過時間によって外部と芯部の温度差組織劣化進行があり、究極的には冷凍も解凍も究極的に同時加工処理が理想であり、その為には、従来から電気的高周波振動気中放射しても、電気的発振装置の消費電力は大きく、ユ−ザ−はその消費電力に悩んでいる。
【0011】
この電気的発振装置による振動素子からの強制振動波長は、高周波になればなる程に、被加工処理物の分子娠動摩擦熱が大きくなり、組織劣化に繋がり、ひいては、人間にも影響があり得ることは周知の事実である。
【0012】
ちまたに氾濫している、空気の水中散気による解凍は20%前後の酸素気泡でもあり、水中酸化処理しているようなもので、水面には5センチメ−トル厚みのドリップ泡が発生し、酸化劣化の象徴とも言える。
【0013】
ましてや、15℃前後の水道水を処理槽内に流がしっ放なしで放流し、水道水との温度差解凍も非常に多々あるが、多額の上水道と下水道の両者請求を受けながら、大きな温度差での劣化解凍迄存在し、店頭トレイの無頭えびはその象徴的商品で、高温温度差解凍で海老脳みそ劣化崩壊で、無頭えびとせざるを得ず、しかも5℃以上では急速に増殖する各種菌類付着のままの販売で、購入自宅料理の消費者は、流し大まな板で海老殻むきをし、付着のまな板は、水道蛇口で水流し洗浄の後、刺し身料理をそのまな板で行い、えびは加熱料理で滅菌されたとしても、刺し身付着各種菌類での中毒発症は原因不明で処理され、消費者保護と逆行しているのが現状である。
【0014】
これらの課題の他に、製造販売の冷凍機メ−カ−は、冷凍物加工してその儘食するものは、かき氷とアイスキャンディ−しかなく、それ以外の全ては必然的に起きる解凍処理にも責任を持つべきである筈が、如何なる劣化解凍での事故も感知しない企業の社会的責任逃避の冷凍業界、これも大きな消費者庁の課題とも言える。
【0015】
同時に、冷凍、解凍、チルド、生食野菜洗浄、低温滅菌等の低温加工処理の全ては、全く同一の技術範疇にあり、同一ユ−ザ−が必要とする処理であり、これらの各種機器が全て単独機能の独立機種としてしか生産販売されていない事も、大きな矛盾であり課題である。
【課題を解決する為の手段】
【0016】
先ず、真っ先に記述すべきは、上記課題の全てを解消するには、液化窒素ガス、或は液化炭酸ガスのような、超低温で無酸素の液化ガスの使用が、酸化防止無酸素鮮度維持と、水中放散で大きな温度差による瞬間的大小複合気泡の水中破裂による複合水中振動による、低温水中キャビテ−ションエネルギ−の利用が最優先となる。
【0017】
−196℃液化窒素ガスの利用での温度差冷凍加工は周知の事実であるが、同じ−196℃超低温液化窒素ガス利用で解凍処理と言う事は、全世界で思いもよらなかった事が現実化する事で、実質的に数多くの実地検証で明らかとなった。
【0018】
一例として、−196℃液化窒素ガス使用での実証試験結論を先に述べれば、水槽(13)内の、13℃の薬品無添加の水道水の水中に、液化ガス水中放散管(1)によって、液化窒素加圧ボンベの液化ガス開閉バルブA(10)を流量調節で僅かに水中放散して100lの水を急激に水温低温化し、5℃で液化ガス開閉バルブA(10)閉鎖、次に長さ60cm背骨で二枚開きにした−35℃冷凍チリ−産サ−モン、及び、オ−ストラリア産150cmえび40尾の水と共に−35℃でブロック凍結の氷塊ブロック冷凍えびを、水槽(13)内に蓋付き網籠(14)に装填して挿入した。
【0019】
次に水槽(13)内に液化ガス水中放散管(1)によって水槽(13)内の水道水180lに、液化ガス開閉バルブB(11)を僅かに開放すれば、200℃前後の温度差で、水中窒素ガス気泡急激膨張破裂波動キャビテ−ションで、サ−モンは2分、えびブロックは15分で、それぞれ無酸素、無乾燥、瞬間的、外部0℃、芯部−3℃、ドリップ無し、チアイ赤色、水槽水は透明、外部芯部同時に解凍が可能で、電気動力機器一切不要の理想の解凍が可能であった事から、編集無しのDVD記録も保存している。
【0020】
つまり、設備機器は水槽と水道水があれば、液化ガス水中放散管を水槽内に投入装填するだけが全容で、超シンプルで、格安となり、液体窒素ボンベは液化ガス業者が持参貸与するもので、従って、既存の水槽をユ−ザ−が所有している場合は、液化ガス水中放散管(1)のユニットだけでの供給でも機能を発揮する。
【0021】
もう一つ重要な機能性は、上記の解凍と全く同じ機能で、加工食品の低温水中瞬間チルド加工、生食野菜及び魚介類等の低温水中洗浄、水槽(13)内の低温水中滅菌処理等もそのままの装備機器で可能であり、液化ガス放散ノズルの種類選択装着でシャ−ベット氷も、水槽水に59%未満のエチルアルコ−ル添加で電気冷却機不要でマグロ冷凍−60℃前後の不凍水で瞬間水中冷凍も出来、時には水槽水を排出して空槽とし、液化窒素気中放散すれば古からの周知の事実である瞬間液化窒素冷凍も合わせて可能な、低温万能処理機である。
【0022】
−196℃液化窒素ガスを水中放散をすれば、水槽水が瞬間的に低温化或は凍結と言う物理化学的温度差理論の先入観が吹き飛ぶ理由は、拡散性孔及び直進性孔のノズルから、0℃前後の水中に、或は既に−60℃前後に低温化した不凍水中でも、200℃或は100℃の温度差によって、空気の水中散気のように比重差と水抵抗で大人しく浮上せず、大小の気泡は超温度差の為に、お互いが狂気のように水中で大小無数の気泡化で水中破裂しながら暴れ回り、電気的発信素子からの直進性一定波長帯では得られない、大小気泡破裂の水中振動周波数は異なって水中複合波長帯の水中振動を構成し、超伝導体の水により、被加工処理物の外部から芯部に波動伝達され、水分子同士の水素結合の凍結を、低温水中で解除させて、無酸素鮮度維持の分単位で解凍が可能となった。
【0023】
生食野菜低温水中洗浄は、単に水槽でシャブシャブ洗っても微細農薬は表面細胞毛皮にしがみついており意味が無く、鮮度維持から低温水中で、液化窒素ガスの水中放散による大小気泡破裂による水中波動で洗浄離脱して効果を発揮した。
【0024】
低温滅菌処理、或は滅菌水の製造には、水中紫外線殺菌灯も良いが、紫外線光線受光部だけが滅菌されるが裏側等の非受光部の滅菌効果は無く、又、水自体に滅菌性能を付与することも不能であることから、約3ミクロン金属銅繊維の一定量の不織布を水槽水中にカセットで投入することで滅菌効果が生じるが、薬品と異なり、数か月毎の交換で継続的機能を発揮し、この機能は鳥取大学、鳥由来人獣共通感染症疫学研究センタ−によって、H5N3亜型鳥インフレンザウイ−ルスの減少試験で、10分で98%、30分で99.999減少検証結果もあり、種々菌類の滅菌効果を持っていることも判明し、この試験デ−タ−も保持している。
【0025】
近海漁獲の生鮮魚介類の鮮度維持に欠くことが出来ない、緊急的水中シャ−ベット氷製造は、従来の大型設備で大電力消費で前日からの長時間経過製造の必要が無く、水槽内の清水又は海水中に、低温液化ガスの液自体を放出することで、水中で暴れ回る超低温気泡化による水槽内低温化と強制自動攪拌で清水又は海水のシャ−ベット氷化が可能である。
【0026】
従来の大型設備で大電力連続消費と高価な機器が氾濫している中での水中波動冷凍は、水槽内の清水又は海水に、安全法的規制外のエチルアルコ−ル59.999%添加して不凍液化して一旦低温化した水槽(13)内の不凍水には、低温液化ガスの連続放出の必要が無く、液化ガスの液自体の一定時分毎の流量制御水中放出だけで、水中で暴れ回る無酸素超低温気泡化による水槽内低温化維持と強制水流自動攪拌で、大小気泡破裂の水中複合振動周波数で水中複合波長体を構成し、超伝導体の水により、被冷凍加工物の外部の生態水の水素結合時間を遅らせ、芯部が冷凍温度に低温化した時に低温液化ガスの液自体の放出を停止することで、外部と芯部の可能限度による同時冷凍が可能で、外部と芯部の温度変化が少なく、組織変性劣化もなく冷凍加工が完了し、単なる冷温水中に放置するもので無く、鮮度維持冷凍に大きな効果を表す。
【0027】
水槽(13)内に清水又は海水或は不凍水(12)を入れずに空槽にして液化ガス開閉バルブA(10)又は液化ガス開閉バルブB(11)の開放により、付随機能として従来から周知の超低温液化ガス冷凍加工も、併設機能として可能である事は言う迄もない。
【0028】
使用する低温液化ガスの種類で、周知の事実の冷凍加工に使用している液化窒素ガスを本発明に使用すれば、不活性ガスで引火性も無く、無酸素で、−196℃の超低温で、ボンベ圧力も強く、その儘、全ての加工に、有効的に使用が可能である。
【0029】
使用する低温液化ガスの種類で、液化炭酸ガス使用の場合は、これも無酸素で有効に使えるが、昨今の世界的地球環境保全から、気中放散するには企業の社会的責任面で、イメ−ジ的に難点があるが、密閉室内での使用は人体呼吸吸引防除を含め、当該ガスの収集設備で処理して、安全に注意しながら使用することであれば、機能的には全く問題は無い。
【0030】
液化空気ガス、及び液化低酸素空気使用の場合は、環境空気は酸素約20%、低酸素空気でも酸素保有である限り、裸食品加工には酸化劣化の欠点があり、あくまでも包装食品の各種加工処理には、価格も他の液化ガスよりも低廉で有利性がある。
【0031】
使用する低温液化ガスの種類で、液化水素ガス使用の場合は、これは引火性が強いので充分な安全性を確保すれば利用は可能であるが、価格面では食品加工には難点があり、医学研究に関する組織検証では有効かも知れないが、価格と安全面に留意すれば使用可能である。
【0032】
水槽(13)さえあれば、液化ガス水中放散機能装備ユニットを、水槽(13)内に投入するだけで有効に使えるシステムの為に、既存水槽の利用の為に、解凍処理物が小さなものであるが大きな既存水槽に合わして、大きな放散管立体枠で構成された場合に、複数装着の液化ガス放散ノズル形状を直進放散孔にして、被解凍物に液化ガスの放散が到達して機能をより向上させるのが直進放散孔の目的で、逆に、小さな既存水槽に装填される放散管立体枠で、大きな被解凍物等を処理する場合、被解凍物に液化ガスの放散が近距離から衝突すればその部位の組織変性もあり得るので、液化ガス放散ノズル(5)を拡散放散孔にして機能を発揮するものであり、時には複数設置の液化ガス放散ノズル(5)の水中放散不要部位のいくつかを盲にして使用し、液化ガスの浪費を押さえる事もある。
【0033】
又、液化ガス放散ノズル(5)自体で、直進孔及び拡散孔、或は孔閉鎖の調整が可能な液化ガス放散ノズル(5)を装着して、自由に機能を発揮させる事もある。
【0034】
請求項2は、水槽(13)内の清水又は海水(12)の使用過程での汚れ濾過をする為に、あくまでも電気動力使用を回避し、水槽(13)内に、水中濾過管(15)の端は吸水可能な下端開放で垂直設置して、下端開放部から少し上部位に、液化ガス水中放散管(1)から枝管(16)によって水中濾過管(15)と貫通接続し、垂直設置の水中濾過管(15)はの水面上上端は濾過滅菌器(17)に結続し、清浄滅菌された清水又は海水或は不凍水(12)は、清浄管(18)によって水槽(13)内に戻す事による全く無電力システムとなる。
【0035】
この濾過滅菌器(17)の濾過材及び滅菌材は、低温水中瞬間的照酸素加工処理の為に水中処理による清水又は海水或は不凍水(12)内へのドリップ流出等の泡の発生は、被冷凍加工時のよほどの劣化、或はえびの氷塊冷凍に混入する水が汚染水でない限り、重厚な濾過材の使用は必要が無く、活性炭素不織布の一定量積層と同時に、超極細の銅繊維不織布の組み合わせで、濾過通過した清水又は海水或は不凍水(12)が滅菌される構成であるが、銅繊維不織布の滅菌効果は鳥取大学におけるウイ−ルス減少試験って立証されているが、これにこだわるもので無く、水中紫外線滅菌灯によるものでも良く、時には過酸化水素添加、或はジ亜鉛酸滅菌剤の規定量添加でも良いが、食品に関しては臭気残存物には注意を要することは言うまでも無い。
【0036】
請求項3は、水槽(13)の上端と水面上との空間は、不活性ガス、例えば液化窒素ガス等、無酸素気体(19)空間であるために、この気体を大気放散廃棄することなく、コンプレサ−(20)で吸引加圧し、再度、液化ガス水中放散管(1)で清水又は海水或は不凍水(12)の水中に放散する事で、従来の通常空気の水中放散のような酸化ドリップによる水面上の泡の吹き出しは低温無酸素の為に全く無く、液化ガス貯留槽(8)からの超低温液化ガスの水中放散で清水又は海水或は不凍水(12)の温度が低下し過ぎるような時、或は省液化ガスをする場合も、一定時分定期的に、液化ガス貯留槽(8)と無酸素気体(19)を交互に水中放散する事で、無酸素処理と同時に、液化ガスの消費削減にも繋がる。
【発明の効果】
【0037】
本発明の効果を大局的見地から列挙すれば下記の通りである。
【0038】
1、超低温の液化ガスの用途開発で、全世界の業界で新分野への進展が可能となった。
2、食品流通界及び医学界で、多くの用途で省エネルギ−が可能となる。
3、食品流通界及び医学界で、従来に無い格安設備費で、しかも最高の機能が得られる。
4、水槽と水、後は低温液化ガス業界からのボンベ等の貸与設置で簡単。
5、1機で多くの機能性を発揮するので、従来の目的別機種購入の必要がない。
6、水槽容量選択だけで、商店の小型から工場の大型迄、電気不要の機能性と格安設備。
7、電力不要であるにも係らず機能性は、従来の高価機器機能も到達し得ない高度機能。
8、販売網も、食品加工機業界と同時に液化ガス業界も食品機業界参入が可能となった。
9、中小商店も容易に購入可能価格機器、食品加工で消費者保護の安全鮮度維持が可能。
10、大手中小を問わず、所有既存水槽の流用も可能で、瞬間的に全世界制覇も可能。
【0039】
本発明の効果を具体的見地から列挙すれば下記の通りである。
【0040】
1、水槽と超低温液化ガスボンベだけで、無電源で低温無酸素新鮮瞬間的解凍が可能。
2、水槽と超低温液化ガスボンベだけで、無電源で低温水中無酸素チルド加工が可能。
3、水槽と超低温液化ガスボンベだけで、無電源で低温水中無酸素洗浄が可能。
4、水槽と超低温液化ガスボンベだけで、無電源で低温水中滅菌処理が可能。
5、水槽と超低温液化ガスボンベだけで、無電源で鮮度維持用シャ−ベット製造が可能。
6、水槽と超低温液化ガスボンベだけで、無電源で複合波長水中振動で水中冷凍が可能。
7、水槽と超低温液化ガスボンベだけで、無電源で空槽に液化ガス放散冷凍が可能。
8、水槽と超低温液化ガスボンベだけで、無電源で冷凍物瞬間解凍鮮度良否判別が可能。
9、水槽と超低温液化ガスボンベと僅かな電力で、水面上無酸素気体の吸引と水中放散の 循環で、低温液化ガスの消費削減と、無酸素鮮度維持で可能。
10、上記各項目或はそれ以上の各処理が、1基その儘で、高機能稼動が可能。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0041】
ステンレス鋼製管、又は食品加工規制に違反しない樹脂素材管の液化ガス水中放散管(1)で構成された放散管立体枠(2)は、底部放散管(3)及び側面放散管(4)に装着される液化ガス放散ノズル(5)が装着されるが、時には上部放散管(6)も装着されて立体構造で構成され
【0042】
底部放散管(3)及び側面放散管(4)には、約100mm以上の一定距離間隔で、液化ガス放散ノズル(5)が、水槽(13)の概中心に向かって装着される。
【0043】
側面放散管(4)の上端から、フレキシブルな液化ガス供給管(7)の一方端が、安全性を考慮した液化ガス結続装置(9)によって脱着可能状態で固着され、他の端はボンベ又はタンク等の液化ガス貯留槽(8)に装着の液化ガス開閉バルブA(10),及び液化ガス開閉バルブB(11)に結続され、清水又は海水或は不凍水(12)の冷却には液化ガス液自体の放出の液化ガス開閉バルブA(10)を水中放出し、一定温度になれば液化ガス開閉バルブB(11)の開放に、手動又は電気制御電磁弁で切り替えることもある。
【0044】
清水又は海水或は不凍水(12)が一定量注入された鋼製又は他の素材の水槽(13)内に、被加工処理物装填の単数又は複数の蓋付き網籠(14)が挿入、撤去可能な状態で放散管立体枠(2)を周囲に介して挿入された一体化したユニットが挿入される。
【0045】
液化ガス貯留槽(8)内下部の液自体放出の液化ガス開閉バルブA(10)と、液化ガス貯留槽(8)の上部ガス自体放出の液化ガス開閉バルブB(11)の選択開放で、目的別で液化ガス放散ノズル(5)から、蓋付き網籠(14)に向かって水中放散されるが、上部蒸散ガス自体放出の液化ガス開閉バルブB(11)だけの放散使用でも、全処理法に適応し、清水又は海水或は不凍水(12)の冷却にも充分に使用は可能である。
【0046】
水中放散された超低温の液化ガスは、水槽(13)内の水温と100℃乃至200℃と言う大きな温度差により、水中放散と同時に超過激に暴れ回り、大小無数の液化ガス気泡が出来、瞬間的に水中破裂しながら、大気泡破裂から中気泡に、中気泡破裂から小気泡に、小気泡破裂は微細気泡に変化しながら、気泡の大きさで破裂時に生じる種々の複合的波長水中振動エネルギ−と、その終末で生じる多様な水中キャビテ−ションエネルギ−は、低温環境程大きいが故に種々の有効機能を発揮する。
【0047】
液化ガス放散ノズル(5)の孔形状の調整又は型式選択変更と、液化ガス開閉バルブA(10)のバルブ開閉度選択により、水槽(13)内の清水又は海水或は不凍水(12)の温度低下時間も自由に変化可能で、同様に液化ガス貯留槽(8)の液化ガス開閉バルブB(11)の開放度によって、低温水中無酸素解凍、低温水中無酸素チルド加工、低温水中無酸素洗浄、低温水中滅菌処理、及び鮮度維持シャ−ベット製造、清水又は海水にエチルアルコ−ル添加による不凍液化で、超低温の液化ガスによる不凍液低温化と複合的波長水中振動エネルギ−による水中冷凍、水槽(13)内に清水又は海水或は不凍水(12)を入れずに、空槽にして液化ガス開閉バルブA(10)又は液化ガス開閉バルブB(11)の開放により、従来から周知の超低温液化ガス冷凍加工も併設で可能である。
【0048】
液化ガスでの通常の食品無酸素鮮度維持加工には、超低温液化窒素ガス利用が、引火爆発危険も無く安全性で有効である。
【0049】
液化ガスの種類に、超低温液化炭酸ガス利用も可能であるが、昨今の地球環境低炭素化社会の観点から、企業イメ−ジ的に使用を控えるのも一案であろうが、コスト的には有効な液化ガスであり、万一の火災事故発生の場合には、消化剤による食品に瑕疵を与えずに消化が可能である。
【0050】
液化ガスの種類が超低温液化水素ガス利用の場合は、機能的には全く問題は無いが、引火性ガスの性質から安全性確保設備に、本発明の何倍もの投資が必要であり、特種用途以外には問題がある。
【0051】
液化ガスの種類が、超低温の液化空気又は低酸素液化空気の場合は、裸食品の低温各種処理の場合は、酸素含有から酸化劣化があり、真空包装物、或はフイルム包装の場合は、多少の分単位での処理時間が多少長引くが、充分に有効である。
【0052】
既存の水槽利用で、解凍処理物が小さなものであるが大きな水槽(13)に合わして大きな放散管立体枠(2)で構成された場合に、複数装着の液化ガス放散ノズル(5)が直進放散孔の場合は、被解凍物に液化ガスの放散水流が到達して、機能をより向上させる為のものである。
【0053】
逆に、小さな水槽(13)に装填される放散管立体枠(2)で大きな被加工処理物等を処理する場合、液化ガスの水中放散が近距離から衝突すればその部位の組織変性もあり得るので、複数装着の液化ガス放散ノズル(5)を拡散放散孔にして機能を発揮するものである。
【0054】
液化ガス放散ノズル(5)を、直進孔及び拡散孔、或は孔閉鎖の調整が可能な、液化ガス放散ノズル(5)を装着して、既存の各種水槽(13)を利用する場合に、水槽(13)と液化ガス拡散ノズル(5)の形状を自由に調整して機能を発揮させるものである。
【0055】
請求項2は、水槽(13)内の清水又は海水或は不凍水(12)の使用過程での汚れ濾過をする為に、あくまでも電気動力使用を回避し、水槽(13)内に、水中濾過管(15)の端は吸水可能な下端開放で垂直設置して、下端開放部から少し上部位に、液化ガス水中放散管(1)から枝管(16)によって水中濾過管(15)と貫通接続し、垂直設置の水中濾過管(15)はの水面上上端は濾過滅菌器(17)に結続し、濾過清浄された清水又は海水或は不凍水(12)は清浄管(18)によって水槽(13)内に循環注水する。
【0056】
請求項3は、水槽(13)の上端と水面上との空間は無酸素液化ガス気体空間であるために、この無酸素気体(19)を、水槽の大きさにもよるがコンプレサ−(20)で吸引加圧し、再度、液化ガス水中放散管(1)経由で清水又は海水或は不凍水(12)に放散するもので、又、水槽水の温度をセンサ−感知で、超低温の液化ガス水中放散で必要以上に水温低下をキャッチし、電磁弁等により必要に応じて無酸素気体(19)に切り替える制御をする事もあるが、この場合は、唯一電気使用の個所となる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】水槽内に、放散管立体枠、及ぶ蓋付き網籠を装填し、請求項2記載の濾過滅菌器も併設した、本発明の正面断面図である。
【図2】水槽内の水面上に滞留の、無酸素液化ガスの蒸散ガス自体の無酸素ガスを、コンプレサ−によって吸引加圧し、液化ガス水中放散管から水中放散する構成の断面図である。
【図3】既存の水槽利用で、放散管立体枠と蓋付き網籠、水槽水の濾過滅菌、及び水槽水面上の無酸素気体の循環利用で、既存水槽利用適応装備ユニットの正面断面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 液化ガス水中放散管
2 放散管立体枠
3 底部放散管
4 側面放散管
5 液化ガス放散ノズル
6 上部放散管
7 液化ガス供給管
8 液化ガス貯留槽
9 液化ガス結続装置
10 液化ガス開閉バルブA
11 液化ガス開閉バルブB
12 清水又は海水或は不凍水
13 水槽
14 蓋付き網籠
15 水中濾過管
16 枝管
17 濾過滅菌器
18 清浄管
19 無酸素気体
20 コンプレサ−

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液化ガス水中放散管(1)の放散管立体枠(2)は、底部放散管(3)のみ、或は側面放散管(4)との併設で構成される。
底部放散管(3)及び側面放散管(4)には、一定距離間隔で、複数の液化ガス放散ノズル(5)が装着される。
底部放散管(3)、又は側面放散管(4)、時には上部放散管(6)によって構成された放散管立体枠(2)に、フレキシブルな液化ガス供給管(7)によって、液化ガス貯留槽(8)から、液化ガス結続装置(9)で結合され、他端は、引火爆発性ガスを排除して安全性を考慮した各種液化ガス使用で、例えば液化窒素ガス、液化低酸素空気、或は人体安全性を考慮したガス集合排気機構併設で液化炭酸ガス等々の、ボンベ又はタンク等の液化ガス貯留槽(8)に、それぞれ脱着可能状態で固着される。
液化ガス貯留槽(8)の液化ガスの液体自体供給の液化ガス開閉バルブA(10),及び液化蒸散ガス自体供給の液化ガス開閉バルブB(11)に結続される液化ガス供給管(7)は、清水又は海水或は不凍水(12)が一定量注入された鋼又は他の素材の水槽(13)内で、単数又は複数の蓋付き網籠(14)に向かって、液化ガス貯留槽(8)内下部の液自体放出の液化ガス開閉バルブA(10)と、液化ガス貯留槽(8)の液化蒸散ガス自体放出の液化ガス開閉バルブB(11)が、目的別で液化ガス放散ノズル(5)から水中放散される。
水槽(13)内の水中放散された超低温の液化ガスは、常温水中温度との大きな温度差により超急激に気化して暴れ回り、大小無数の液化ガス気泡が出来、瞬間的に水中破裂しながら、大気泡破裂から中気泡に、中気泡破裂から小気泡に、小気泡破裂は微細気泡に変化しながら、水圧変動水流攪拌と同時に、気泡の大きさで破裂時に生じる種々の複合的波長水中振動エネルギ−が発生し、その終末で生じる多様な水中キャビテ−ションエネルギ−は低温水中ほど大きいが故に、種々の有効な水中複合波動機能を発揮する。
液化ガス放散ノズル(5)の孔形状は、水槽(13)内に投入する被加工処理目的毎に水中直進或は水中拡散等調整又は停止等の選択も可能である。
液化ガス開閉バルブA(10)のバルブ開閉度により、水槽(13)内の清水又は海水或は不凍水(12)に液化ガスの液自体を放散して水温低下率を早めることも自由に変化可能で、同様に液化ガス貯留槽(8)の液化ガスバルブB(11)の蒸散ガス自体の放散も超低温気体の為に、液化ガス開閉バルブA(10)同様な水中波動機能を発揮し、必要最小限の液化ガス消費量に繋がる。
時には、水槽(13)の水温の温度センサ−により液化ガスバルブA(10)と液化ガスバルブB(11)の切り替え或は停止も可能で、低温水中無酸素解凍、低温水中無酸素チルド加工、低温水中無酸素洗浄、低温水中滅菌処理、及び鮮度維持シャ−ベット製造、清水又は海水或は不凍水(12)で超低温の液化ガスによる不凍液低温化と複合的波長水中振動エネルギ−による水中冷凍、水槽(13)を空槽にして液化ガス開閉バルブA(10)又は液化ガス開閉バルブB(11)の開放により、従来から周知の超低温液化ガス気中冷凍加工も合わせて可能であり、特筆すべきは水槽(13)は既存の各種水槽使用で中小事業者でも購入可能な超格安な第3図のようなユニット設備で供給し、ユ−ザ−保護の鮮度維持加工処理が可能な、液化ガス多用途水中解凍機。
【請求項2】
水槽(13)内に垂直装填された水中濾過管(15)の下端は開放で、下端から少し上部位に、液化ガス水中放散管(1)からの枝管(16)で結続して、水中濾過管(15)の水面上に濾過滅菌器(17)を装着し、清浄管(18)で水槽(13)内に戻す、液化ガス多用途水中解凍機。
【請求項3】
水槽(13)の水面上部位の液化ガス空間の無酸素気体(19)を、コンプレサ−(20)で吸引加圧して、液化ガス水中放散管(1)により、清水又は海水(12)水中に放散する、液化ガス多用途水中解凍機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−246519(P2010−246519A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−118018(P2009−118018)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(591220148)伸洋産業株式会社 (69)
【Fターム(参考)】