説明

混合作動流体およびそれを用いた冷凍サイクル装置

【課題】約31℃以上の中温の被加熱流体を高温に加熱する場合において、成績係数の低下、冷凍サイクル装置の運転効率の低下を防止することを目的とする。
【解決手段】二酸化炭素とジフルオロメタンを含む混合作動流体であって、二酸化炭素が実質的に80重量%以上である混合作動流体およびそれを用いた冷凍サイクル装置で、冷凍サイクル装置は、圧縮機11、放熱器12、減圧器13、蒸発器14を備えた冷凍サイクル装置であり、混合作動流体の特性により、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成績係数の低下を抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば冷凍サイクル装置用冷媒として利用される混合作動流体およびそれを用いた冷凍サイクル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、冷凍サイクル装置は、圧縮機、必要に応じて四方弁、放熱器(または凝縮器)、キャピラリーチューブや膨張弁等の減圧器、蒸発器、等を配管接続して冷凍サイクルを構成し、その内部に冷媒を循環させることにより、冷却または加熱作用を行っている。
【0003】
これらの冷凍サイクル装置における冷媒としては、フロン類と呼ばれるメタンまたはエタンから誘導されたハロゲン化炭化水素が知られている。
【0004】
上記のような冷凍サイクル装置用冷媒としてはR22(クロロジフルオロメタン、CHClF、沸点−40.8℃、臨界温度96.2℃、臨界圧力4.99MPa)などが用いられてきた。このR22は塩素と水素を含むフッ化炭化水素類(HCFC冷媒)であり、成層圏オゾン破壊能力があるため、すでにモントリオール議定書によって使用量及び生産量の規制が決定されている。
【0005】
近年、冷凍サイクルを利用した加熱機器の一つであるヒートポンプ給湯機の分野では、R22の代替冷媒として、二酸化炭素(CO2、R744、沸点−78.4℃、臨界温度31.1℃、臨界圧力7.38MPa)が注目されている。二酸化炭素を用いた冷凍サイクル装置では、凝縮過程を含まない遷臨界サイクルとなりうること、超臨界域を使用することで、低温の被加熱流体(例えば、水)を高温に加熱する用途に適していること、すなわち、低温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成績係数(COP)が高いことが報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0006】
また、二酸化炭素は、地球環境問題においても、成層圏オゾンを破壊せず、地球温暖化に対する影響を示す地球温暖化係数(以下GWPと記す)は1で、R22のGWPの1500と比較すると格段に小さい、優れた冷媒である。
【非特許文献1】斉川、橋本、ヨハネス、「第34回日本伝熱シンポジウム講演論文集」、1997年、p505
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、二酸化炭素は臨界温度が約31℃と低いために、約31℃以上の中温の被加熱流体を高温に加熱する場合には、成績係数が低下し、冷凍サイクル装置の運転効率が低下するという課題があった。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合でも、成績係数の低下が小さい混合作動流体、および、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合でも、冷凍サイクル装置の運転効率の低下が小さい冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明は、二酸化炭素とジフルオロメタンを含む混合作動流体であって、二酸化炭素が実質的に80重量%以上である混合作動流体である。これによると、混合作動流体の特性により、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成
績係数の低下を抑制できる。
【0010】
また、本発明は、二酸化炭素と1、1−ジフルオロエタンを含む混合作動流体であって、二酸化炭素が実質的に95重量%以上である混合作動流体である。これによると、混合作動流体の特性により、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成績係数の低下を抑制できる。
【0011】
また、本発明は、圧縮機、放熱器、減圧器、および、蒸発器を備え、上記本発明のいずれかの混合作動流体を用いることを特徴とする冷凍サイクル装置である。これによると、混合作動流体の特性により、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の冷凍サイクル装置の運転効率の低下を抑制できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の混合作動流体、および冷凍サイクル装置は、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成績係数の低下を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
第1の発明は、二酸化炭素とジフルオロメタンを含む混合作動流体であって、二酸化炭素が実質的に80重量%以上である混合作動流体は、その混合作動流体の特性により、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成績係数の低下を抑制できる。
【0014】
第2の発明は、二酸化炭素と1、1−ジフルオロエタンを含む混合作動流体であって、二酸化炭素が実質的に95重量%以上である混合作動流体は、その混合作動流体の特性により、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成績係数の低下を抑制できる。
【0015】
第3の発明は、圧縮機、放熱器、減圧器、蒸発器を備え、第1または第2の発明のいずれかの混合作動流体を用いることにより、混合作動流体の特性により、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の冷凍サイクル装置の運転効率の低下を抑制できる。
【0016】
第4の発明は、第3の発明において、放熱器での混合作動流体の圧力が、混合作動流体の臨界圧力以上で運転することにより、成績係数の低下を抑制しつつ、中温の被加熱流体を高温に加熱することができる。
【0017】
第5の発明は、第3または第4の発明において、放熱器に流入する被加熱流体の温度が31℃以上であることにより、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成績係数の低下を抑制する効果が顕著となる。
【0018】
第6の発明は、第3〜第5のいずれかの発明において、放熱器で加熱した被加熱流体に蓄熱した熱を、直接的あるいは間接的に用いて床暖パネルを加熱し、床暖房を行うことにより、中温の被加熱流体を高温に加熱する場合の成績係数の低下を抑制する効果が顕著となる。
【0019】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。例えば、以下の実施の形態では、給湯機を例にとり説明するが、本発明が給湯機に限定されるものではなく、高温風吹き出しが可能な空気調和機などであってもよい。
【0020】
(実施の形態1)
本実施の形態における混合作動流体は、二酸化炭素(CO、R744、沸点−78.4℃、臨界温度31.1℃、臨界圧力7.38MPa)と、ジフルオロメタン(CH
、R32、沸点−51.7℃、臨界温度78.1℃、臨界圧力5.78MPa)とからなる2成分系の作動流体である。本実施の形態における混合作動流体を冷凍サイクル装置の冷媒として用いる場合の優れた特性を以下に示す。
【0021】
【表1】

【0022】
【表2】

【0023】
【表3】

【0024】
表1、表2は、二酸化炭素(R744)とジフルオロメタン(R32)からなる2成分系の、二酸化炭素(R744)が80重量%から100重量%の混合作動流体(100重量%は二酸化炭素(R744)単一冷媒)の加熱性能を比較したものである。
【0025】
表1では、放熱器(または凝縮器)において冷媒と熱交換する被加熱流体(例えば水)側の条件としては、放熱器(または凝縮器)入口温度を17℃、放熱器(または凝縮器)出口温度を90℃とし、冷媒側の条件としては、蒸発器の蒸発温度を8℃、放熱器(または凝縮器)における被加熱流体(例えば水)と冷媒との最小温度差が2Kとなるように放熱器(または凝縮器)の高圧側圧力を制御して測定したものである。なお、この条件は、ヒートポンプ給湯器などの冷凍サイクル装置において、17℃の低温の被加熱流体(例えば水)を90℃まで加熱する場合を想定したものである。
【0026】
このような混合作動流体は、二酸化炭素(R744)単一冷媒より沸点の高いジフルオロメタン(R32)を混合することによって、二酸化炭素(R744)単一冷媒と比較して、高圧側圧力、低圧側圧力を低減でき、成績係数が向上できる。
【0027】
また、表2は、放熱器(または凝縮器)において冷媒と熱交換する被加熱流体(例えば水)側の条件としては、放熱器(または凝縮器)入口温度を35℃、放熱器(または凝縮器)出口温度を90℃とし、冷媒側の条件としては、蒸発器の蒸発温度を8℃、放熱器(
または凝縮器)における被加熱流体(例えば水)と冷媒との最小温度差が2Kとなるように放熱器(または凝縮器)の高圧側圧力を制御して測定したものである。なお、この条件は、ヒートポンプ給湯器などの冷凍サイクル装置において、35℃の中温の被加熱流体(例えば水)を90℃まで加熱する場合を想定したものである。
【0028】
35℃の中温の被加熱流体を加熱する場合の表2では、17℃低温の被加熱流体を加熱する場合の表1に比べて、二酸化炭素(R744)単一冷媒に対する成績係数の向上割合が大きい。すなわち、このような混合作動流体は、二酸化炭素(R744)単一冷媒の臨界温度(約31℃)以上の中温の被加熱流体を高温に加熱する場合でも、二酸化炭素(R744)単一冷媒ほど成績係数が低下しない。これは、二酸化炭素(R744)単一冷媒より臨界温度の高いジフルオロメタン(R32)を混合することによって、表3に示すように混合作動流体の臨界温度が上昇するためである。
【0029】
二酸化炭素(R744)とジフルオロメタン(R32)の2成分系においては共沸様混合物は構成せず、蒸発温度勾配を有する非共沸混合物となる。しかし、80重量%以上の二酸化炭素(R744)を混合した混合物では、蒸発温度勾配はほぼ5K以下であり、非共沸性が小さい。このため、冷凍サイクル装置での使用に際し、蒸発器への霜の付着などの問題が生じにくい、扱いやすい冷媒という点では、二酸化炭素(R744)は80重量%以上とするのが望ましい。
【0030】
さらに、これらの混合物は、成層圏オゾン層に及ぼす影響がなく、表3に示すようにGWPが150以下と小さく、地球温暖化に対する負荷も小さい。
【0031】
なお、二酸化炭素(R744)とジフルオロメタン(R32)の主たる成分以外に、若干の他の成分が含有されていても何ら問題ないものである。
【0032】
(実施の形態2)
本実施の形態における混合作動流体は、二酸化炭素(CO、R744、沸点−78.4℃、臨界温度31.1℃、臨界圧力7.38MPa)と、1、1−ジフルオロエタン(CHFCH、R152a、沸点−24.0℃、臨界温度113.3℃、臨界圧力4.52MPa)からなる2成分系の作動流体である。本実施の形態における混合作動流体を冷凍サイクル装置の冷媒として用いる場合の優れた特性を以下に示す。
【0033】
【表4】

【0034】
【表5】

【0035】
【表6】

【0036】
表4、表5は、二酸化炭素(R744)と1、1−ジフルオロエタン(R152a)からなる2成分系の、二酸化炭素(R744)が80重量%から100重量%の混合作動流体(100重量%は二酸化炭素(R744)単一冷媒)の加熱性能を比較したものである。
【0037】
表4の試験条件は、表1と同様であり、表5の試験条件は、表2と同様である。表4より、このような混合作動流体は、二酸化炭素(R744)単一冷媒より沸点の高い1、1−ジフルオロエタン(R152a)を混合することによって、二酸化炭素(R744)単一冷媒と比較して、高圧側圧力、低圧側圧力を低減でき、表4の条件では、ほぼ同等の成績係数となる。
【0038】
また、35℃の中温の被加熱流体を加熱する場合の表5では、17℃低温の被加熱流体を加熱する場合の表4に比べて、二酸化炭素(R744)単一冷媒に対する成績係数の向上割合が大きい。すなわち、このような混合作動流体は、二酸化炭素(R744)単一冷媒の臨界温度(約31℃)以上の中温の被加熱流体を高温に加熱する場合でも、二酸化炭素(R744)単一冷媒ほど成績係数が低下しない。これは、二酸化炭素(R744)単一冷媒より臨界温度の高い1、1−ジフルオロエタン(R152a)を混合することによって、表6に示すように混合作動流体の臨界温度が上昇するためである。
【0039】
二酸化炭素(R744)と1、1−ジフルオロエタン(R152a)の2成分系においては共沸様混合物は構成せず、蒸発温度勾配を有する非共沸混合物となる。しかし、95重量%以上の二酸化炭素(R744)を混合した混合物では、蒸発温度勾配はほぼ5K以下であり、非共沸性が小さい。このため、冷凍サイクル装置での使用に際し、蒸発器への霜の付着などの問題が生じにくい、扱いやすい冷媒という点では、二酸化炭素(R744)は95重量%以上とするのが望ましい。
【0040】
さらに、これらの混合物は、成層圏オゾン層に及ぼす影響がなく、表6に示すようにGWPが150以下と小さく、地球温暖化に対する負荷も小さい。
【0041】
なお、二酸化炭素(R744)と1、1−ジフルオロエタン(R152a)の主たる成
分以外に、若干の他の成分が含有されていても何ら問題ないものである。
【0042】
(実施の形態3)
図1は、本実施形態にかかる冷凍サイクル装置の構成図であり、特に、給湯機に適用された例を示している。図1に示すように、冷凍サイクル装置100は、主に、冷媒回路A、貯湯回路B、床暖回路Cから構成されている。冷媒回路Aは、冷媒を圧縮する圧縮機11と、圧縮機11で圧縮された冷媒を冷却する放熱器12と、放熱器12で冷却された冷媒を減圧する減圧器13と、減圧器13で減圧した冷媒を蒸発させる蒸発器14とを備えている。圧縮機11、放熱器12、減圧器13および蒸発器14は、この順番で冷媒が循環するように冷媒配管によって相互に接続されている。
【0043】
圧縮機11には、スクロール式、レシプロ式、ロータリ式などの容積式の流体機構を採用できる。放熱器12は、冷媒流路12aと水流路12bとを含む水熱交換器である。蒸発器14は、フィンチューブ型熱交換器に代表される空気熱交換器である。蒸発器14に隣接する形でファン17が設けられている。ファン17は、蒸発器14で冷媒と熱交換するべき空気(被冷却流体)を蒸発器14に供給する。ファン17の回転数に応じて、蒸発器14を流通する空気の量が変化する。なお、冷凍サイクル装置100が空気調和装置として利用される場合には、放熱器12も空気熱交換器で構成され、被加熱流体が室内または室外の空気となる。
【0044】
冷媒回路Aには、二酸化炭素(R744)とジフルオロメタン(R32)とからなり、二酸化炭素(R744)は、略80重量%以上の二酸化炭素(R744)を含む混合作動流体が冷媒として充填されている。図1において、実線矢印が冷媒の流れ方向を示している。
【0045】
貯湯回路Bは、第1循環ポンプ15、放熱器12の流体流路12b、および給湯タンク16が、貯湯タンク16内の被加熱流体である水または湯が循環するように水配管により相互に接続されている。さらに、貯湯タンク16、床暖用熱交換器20、第2循環ポンプ21は、貯湯タンク16内の水または湯が循環するように水配管により相互に接続されている。
【0046】
放熱器12と貯湯タンク16との間における水流路には、第1循環ポンプ15が設けられている。第1循環ポンプ15は、放熱器12で冷媒と熱交換するべき水を放熱器12に送る。第1循環ポンプ15の回転数に応じて、放熱器12を流通する水の量が変化する。放熱器12で加熱された水は湯となり、貯湯タンク16に貯められる。貯湯タンク16に貯められた湯は、出湯管18を通って、混合弁(図示せず)などにより、適当な温度に調整さらた後、台所やお風呂などの蛇口から出湯される。貯湯タンク16から出湯された際には、貯湯タンク16には、給水管19を通って、市水から低温の水が供給される。図1において、破線矢印が水(または湯)の流れ方向を示している。
【0047】
床暖回路Cは、床暖用熱交換器20、床暖パネル22の内部に配設された循環パイプ23、第3循環ポンプ24が、貯湯タンク16内の水とは異なる床暖用循環水が循環するように水配管により相互に接続されている。貯湯タンク16の上部の湯は、第2循環ポンプ21により、床暖用熱交換器20に供給され、床暖用循環水と熱交換した後、貯湯タンク16の下部または中部に戻る。一方、床暖用循環水は、第3循環ポンプ24により、床暖用熱交換器20に供給され、床暖用熱交換器20で加熱された後、循環パイプ23に流入する。循環パイプ23を流れる湯によって、床暖パネル22が暖められ、床暖房を行う。循環パイプ23を流出した湯は、第3循環ポンプ24に吸入される。
【0048】
このような冷凍サイクル装置では、貯湯タンク16に貯められた湯が出湯されずに、長
時間放置された場合や、床暖房が行われて、床暖用熱交換器20から50℃程度の湯が貯湯タンク16の下部や中部に戻ってきた場合には、貯湯タンク16の下部における水の温度が約31℃以上に上昇する場合がある。このような中温の水を第1循環ポンプ15により、放熱器12に流入させ、放熱器12で高温の湯に再び加熱する場合には、低温の湯を高温に加熱する場合に比べて、冷凍サイクル装置の運転効率は低下する恐れがある。しかし、本実施の形態では、冷媒として二酸化炭素(R744)とジフルオロメタン(R32)とからなり、二酸化炭素(R744)は、略80重量%以上の二酸化炭素(R744)を含む混合作動流体を用いているために、冷媒として二酸化炭素(R744)単一冷媒を用いた冷凍サイクル装置に比べて、運転効率の低下が小さい。したがって、約31℃以上の中温の被加熱流体を高温に加熱する場合でも、冷凍サイクル装置の運転効率が低下する課題を解決できる。
【0049】
なお、本実施の形態では、床暖パネル22の循環パイプ23へは、貯湯タンク16内の湯とは異なる床暖用循環水が循環するものとして説明した。すなわち、本実施の形態は、貯湯タンク16内の被加熱流体に蓄熱された熱量を間接的に用いて床暖房を行う構成である。このような構成以外に、床暖パネル22の循環パイプ23へは、貯湯タンク16内の湯が直接、循環する、あるいは、放熱器12を流出した湯が床暖パネル22の循環パイプ23へ直接、循環する、すなわち、被加熱流体に蓄熱された熱量を直接的に用いて床暖房を行う構成であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上のように、本発明の混合作動流体およびそれを用いた冷凍サイクル装置は、約31℃以上の温度で放熱器に流入する被加熱流体を、流入する温度以上の温度に加熱する給湯機、空気調和機などの用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態3における冷凍サイクル装置の構成図
【符号の説明】
【0052】
11 圧縮機
12 放熱器
13 減圧器
14 蒸発器
15 第1循環ポンプ
16 貯湯タンク
17 ファン
18 出湯管
19 給水管
20 床暖用熱交換器
21 第2循環ポンプ
22 床暖パネル
23 循環パイプ
24 第3循環ポンプ
100 冷凍サイクル装置




【特許請求の範囲】
【請求項1】
二酸化炭素とジフルオロメタンを含む混合作動流体であって、前記二酸化炭素は、実質的に80重量%以上である混合作動流体。
【請求項2】
二酸化炭素と1、1−ジフルオロエタンを含む混合作動流体であって、前記二酸化炭素は、実質的に95重量%以上である混合作動流体。
【請求項3】
圧縮機、放熱器、減圧器、蒸発器を備え、請求項1または2に記載の混合作動流体を用いることを特徴とする冷凍サイクル装置。
【請求項4】
放熱器での混合作動流体の圧力が、混合作動流体の臨界圧力以上で運転されることを特徴とする請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項5】
放熱器に流入する被加熱流体の温度が、31℃以上であることを特徴とする請求項3または4に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項6】
放熱器で加熱した被加熱流体に蓄熱した熱により床暖パネルを加熱し、床暖房を行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。

【図1】
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【公開番号】特開2009−62471(P2009−62471A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−232338(P2007−232338)
【出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】