説明

混合束を形成する方法とその方法を実施する装置

【課題】
個々の品種の任意の部分量及び個々の品種の容器の任意の立体的配列又はそのいずれか一方を備える混合束の編成が混合束内部に可能とされる特に好ましい装置と混合束を編成する方法とを提供すること。
【解決手段】
それぞれに一つの包装体に収容された容器或いは同様な包装ユニットにより品種の同じ束から混合束を形成する方法が提供されていて、品種の同じ束が少なくとも一つの輸送体によって取出し機に供給され、そして各輸送体には特にそのような束が配置されていて、専ら一つの製品を包含し、容器が開放後に少なくとも一つの緩衝区間上に配置されていて、引き続いて混合束に編成され、容器は混合束を形成する異なった品種を複数の作業工程で編成されていて、各活気にみちた緩衝区間では作業工程が行われ、単に緩衝区間の作業工程では容器(1)が取り出されるか、或いは一つの作業工程で編成されていて、混合束を形成する容器が同時に複数の緩衝区間から取り出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特許請求項1の上位概念による方法並びに特許請求項8の上位概念による装置に関する。
【背景技術】
【0002】
製品(充填品)を充填した容器或いは包装ユニット、例えば瓶、ボール紙状容器或いは包装ユニットなどを、包装体で、例えばボール紙、トレイ、飲料ケースなどで、束として包装した形態で売り出すことが知られている。
【0003】
この種の束の容器は、通常には専ら同じ製品、即ち例えば一定種類或いは品種の飲料(例えば専ら汁液或いはソフトドリンク或いはビールなど)及び同じ好み又はそのいずれか一方を含有する。容器或いは他の包装ユニットに同じ製品を含有する束は、次に「品種の同じ」としてみなされる。
【0004】
様々に商取引により或いは最終消費者により品種の異なっていて且つ次に「混合束」として関係した束が求められ、その束はその包装体にそれぞれ異なった製品を備える包装ユニット或いは容器を含有し、例えば異なった品種及び異なった好み(例えばコーラ飲料やフルーツレモネードなど)の飲料(例えばソフトドリンク)を備える容器を含有する。
【0005】
しかし、この種の混合束では缶に詰めた動物餌を備えるトレイが重要であり、このトレイは種々の好みの缶を含有する。
【0006】
この種の装置は、出願固有の書類のドイツ特許出願公開第102004062958号明細書(特許文献1)に紹介されている。この書類は、容器が品種の同じ束から取り出されて、引き続いて他の品種の容器により品種の異なった束、所謂混合束にまとめられる装置を扱っている。
【0007】
品種の同じ束を取り出す特に好ましい装置の明細書は特許文献1の元来の重点を形成する。種々の容器の選別或いは混合の機能はこの書類の範囲内に他の重点に基づいて単に一般形状に記載されていて、選別が例えば制御されたピック/プレイス或いはグリップ配列に基づいて行われることが図示されている。
【特許文献1】ドイツ特許出願公開第102004062958号明細書
【特許文献2】ドイツ特許出願公開第4433361号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明の課題は、個々の品種の任意の部分量及び個々の品種の容器の任意の立体的配列又はそのいずれか一方を備える混合束の編成が混合束内部に可能とされる特に好ましい装置と混合束を編成する方法とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題を解決するために、特許請求項1に一致する方法が形成されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
この発明は、次に二つの実施例に関する図に基づいて詳細に説明されている。
【実施例】
【0011】
図1に図示された取出し機は、まず最初に、例えばボール紙、トレイ或いは飲料缶のような束13から容器1を、例えば飲料を充填した容器を瓶、ボール紙などの形態に取り出すのに用いられる。
【0012】
この場合には、取出す際に包装体14を損傷しなく、遅れた時点で行われる再使用にこの包装体を供給することが特別の利点である。
【0013】
容器1を備える包装体14により形成された品種の同じ束13は、図1に図示された実施態様では輸送体X,Y,Z毎を介して矢印A(輸送方向)に供給される。
【0014】
各束13は、容器グループとして二列に四個づつの容器に配置されて、専ら同じ製品で充填されているそれぞれ八個の容器を含有し、製品は無論、輸送体X,Y,Zから輸送体X,Y,Zまで異なっている。
【0015】
例えば輸送軌道Xに供給された束13は第一品種のソフトドリンク(例えばコーラ飲料)を備える八個の容器1を含有するならば、輸送軌道Yに供給された束13は第二品種のソフトドリンク(例えば第一品種の好みのレモネード飲料)を備える八個の容器1を含有し、輸送軌道Zに供給された束13は第三品種のソフトドリンク(例えば第二品種の好みのレモネード飲料)を備える八個の容器1を含有する。
【0016】
取出し機では、容器1が全容器グループとして束13から取り出され、しかも包装体14の破壊なしに取り出される。
【0017】
各供給すべき輸送軌道X,Y,Zは取出し機に引き続いて一個づつの緩衝区間X’,Y’,Z’に組み入れている。これら緩衝区間には、容器1がそれぞれに品種の同じ中間支承される。これら緩衝区間X’,Y’,Z’は個々に或いは共通に駆動でき、容器1が経路限界15に対して搬送するので、容器1が緩衝区間X’,Y’,Z’に衝突する。
【0018】
全装置は好ましくは容器1を取出し後に空にして再び使用できる包装体14に新たな構成に新たに包装するように用いられ、しかも各包装体14に、或いは適切な混合束には、異なった製品を備える容器1が包含されているように用いられる。
【0019】
この場合には、この構成がすべてに装置を離れる混合束と等しい、即ち各束は、例えば第一品種の製品の三つの容器1、第二品種の製品の三つの容器1と第三品種の製品の二つの容器1を包含する。しかし、この装置は、個々の混合束が異なった構成を有し、例えば束1が次の表に一致して形成されている。
【0020】
┌──────┬───────┬───────┬───────┐
│ 混合束 │第一品種をもつ│第二品種をもつ│第三品種をもつ│
│ │容器 の数 │容器 の数 │容器 の数 │
├──────┼───────┼───────┼───────┤
│第一混合束 │ 3 │ 3 │ 2 │
├──────┼───────┼───────┼───────┤
│第二混合束 │ 1 │ 1 │ 6 │
├──────┼───────┼───────┼───────┤
│第三混合束 │ 5 │ 2 │ 1 │
└──────┴───────┴───────┴───────┘
混合包装体或いは混合束の他の構成も可能であることが理解される。
【0021】
混合束の包装或いは形成のために、さらに、装置が取り次ぎ或いは取り次ぎステーション16を有する。
【0022】
取り次ぎステーション16を形成するために、この発明は二つの構成を提案する。
【0023】
この場合には、第一構成は、個々の品種の量的構成並びに各品種の容器1の立体的位置決めが任意に選択され得るような混合束19の形成を可能とする。
【0024】
これに対して、第二構成は、単に、個々の品種の量的組成を混合束内部に任意に選択することを可能とし、この際には、一品種の容器の立体的位置決めが実質的に輸送軌道X,Y,Z上の品種の配列によって決定される。
【0025】
第一構成に比べて、第二構成は増加した量的出力を特徴とする。
【0026】
次に、まず最初に、第一構成が記載されている。
【0027】
図4には、出口状況が図示されている。
【0028】
容器1は取出し機によって包装体14から分離されて、品種の同じに緩衝区間X’,Y’,Z’に準備される。容器1は経路限界15によって位置決めされて接合部上に配置される。
【0029】
準備区間17上には、容器1が存在しない。パックヘッド18は、例えば一個づつの容器1用の八個づつの収容部を備える二つのモジュールから構成され得て、待ち位置に存在する。
【0030】
具体的に説明するために、緩衝区間X’,Y’,Z’が部分AとBに区分されていて、この際に、各部分がパックヘッド18のモジュールの収容部の数に一致して八個の容器1を包含する。
【0031】
図5に例示されるように、第一構成に関してこの発明によると、混合束を複雑行程に構成することが企図されている。そのためにパックヘッド18はまず最初に緩衝区間X’,Y’,Z’の容器1によって位置決めして、適したクランプ手段に基づいて所望の容器1を把握する。この際には、容器1が緩衝区間X’,Y’,Z’から任意の個所に取り出されなく、むしろ容器1の立体的位置を形成すべき混合束に一致させる個所に正確に取り出されることが特に重要である。
【0032】
それ故に、実施例では、混合束19内のこれら容器1が同様に隅位置を取るべきであるから、まず最初に、領域AとBから成る緩衝区間X’から正確に隅位置に配置された容器1が取り出される。引き続いて、緩衝区間X’から取り出された容器1が準備区間17上に位置正しく下ろされ、そこでパックヘッド18は全体として高い軸線を中心とする90°の回転運動を実施する。
【0033】
この際には、混合束19の構成のためには、容器1用の個々の収容部が示されるように容器1の下ろす前に互いにさらに間隔を置いた位置に移行して、混合束19に別の容器1を次に据付けする際に容器1の傾斜危険を最小させるときに、特別の利点である。
【0034】
別の工程では、パックヘッド18はなお欠陥のある束を緩衝区間Y’とZ’から取り出し、これら束を同様に位置正しく準備区間17上に下ろされ、それにより混合束19が完全にされる。
【0035】
図示された実施例では、八個づつの容器を収容する二つのモジュールを備えるパックヘッド18が示されていた。それ自体から、相違する構成が可能であることが理解される。それで、この発明の範囲が離脱されることなしに、例えば四個或いは十個の収容部を備える3つのモジュール或いは四個の異なった緩衝区間が設けられている。
【0036】
原理条件付では紹介された実施例が周期的に作動する。容器1が作動周期のすべての混合束19に編成されるならば、緩衝区間X’,Y’,Z’上に生じる隙間が駆動のスイッチ入れによって再び閉鎖されるので、そこにある容器1が再び接合部に配置されている。準備区間17上に編成された容器1が包装機に供給される。
【0037】
示されるように、混合束19が複数の作業工程で構成される。この際には、作業工程毎に容器1が緩衝区間X’,Y’,Z’から取り出されて、位置正しく準備区間17上に下ろされる。それから、予約された緩衝区間X’,Y’,Z’毎に作業工程が必要であることが生じる。
【0038】
第二実施例は図6と図7に示されている。
【0039】
図6に図示されるように、第二実施例には、複数の準備区間17、例えば三個の準備区間が設けられている。混合束19を一緒に形成する容器1が例えば三個の緩衝区間X’,Y’,Z’上で接合部に配置されている。混合束19の編成では、パックヘッド18が設けられ、多数のモジュール、例えば3×3モジュールから成り、これらモジュールの個々が一個づつの容器用の八個の収容部を有する。
【0040】
第二実施例に一致する装置では、この発明によると、各個々の混合束19が一つの作業過程に構成されることが企図されている。このために、パックヘッド18がまず最初に緩衝区間X’,Y’,Z’上部に位置されて、そこで個々のモジュールがそれぞれ所定容器1を把握する。
【0041】
この場合には、同時に一つの作業過程で間隔A,B,Cの内部で個々の緩衝区間X’,Y’,Z’から取り出された容器1がそれぞれに一つの混合束を形成することが特に重要である。それで、部分X’AとY’AとZ’Aから取り出された容器1が準備区間17上に準備された混合束19を形成する。
【0042】
パックヘッド18によってすべての関連した容器1が把握されるならば、パックヘッド18は準備区間17によって位置決めされていて、パックヘッド18の個々のモジュールが高い軸線を中心に90°の回転運動を実施する。引き続いて、容器1が準備区間17上に下ろされる。
【0043】
引き続いて、緩衝区間X’,Y’,Z’上の容器1並びに編成された混合束19が駆動部の作動によって濃縮されている。次に、混合束19は包装機に供給される。
【0044】
第二実施例に関しても、相違する数の緩衝区間X’,Y’,Z’、モジュールと準備区間が設けられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】先行技術に属する取出し機を示す。
【図2】収集区分を備える同様に先行技術に属する包装機を示す。
【図3】この発明による取次ぎステーションの実施例を示す。
【図4】概略的にこの発明の第一実施例を示す。
【図5】別の概略的にこの発明の第一実施例を示す。
【図6】概略的にこの発明の第二実施例を示す。
【図7】別の概略的にこの発明の第二実施例を示す。
【符号の説明】
【0046】
1.....容器
13....束
14....包装体
15....経路限界
16....取り次ぎステーション
17....準備区間
18....パックヘッド
19....混合束
A,B,C...間隔
X’,Y’,Z’...緩衝区間
X,Y,Z...輸送体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
品種の同じ束(13)が少なくとも一つの輸送体(X,Y,Z)によって取出し機に供給され、そして各輸送体(X,Y,Z)には特にそのような束(13)が配置されていて、専ら一つの製品を包含し、容器(1)が開放後に少なくとも一つの緩衝区間(X’,Y’,Z’)上に配置されていて、引き続いて混合束(19)に編成され、それぞれに一つの包装体(14)に収容された容器(1)或いは同様な包装ユニットにより品種の同じ束(13)から混合束(19)を形成する方法において、容器(1)は混合束(19)を形成する異なった品種を複数の作業工程で編成されていて、各割り当てられた緩衝区間(X’,Y’,Z’)では作業工程が行われ、単に緩衝区間(X’,Y’,Z’)の作業工程では容器(1)が取り出されるか、或いは一つの作業工程で編成されていて、混合束を形成する容器(1)が同時に複雑の緩衝区間(X’,Y’,Z’)から取り出されることを特徴とする方法。
【請求項2】
作業工程と準備区間(17)毎に混合束(19)が完全に準備されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
準備区間(17)毎に少なくとも一つの混合束(19)が複数の作業工程に準備されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
形成された混合束(19)が編成後に圧縮されて、包装機に供給されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
緩衝区間(X’,Y’,Z’)上に配置された容器(1)では束が束の取り出し後に圧縮されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
混合束(19)の形成のために、品種の同じ束(13)の包装体(14)が使用されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
包装ユニット(2)は品種の同じ束(4)の包装体(3)からそれぞれに全グループとして取り出されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
品種の同じ束(13)が少なくとも一つの輸送体(X,Y,Z)によって取出し機に供給され、そして各輸送体(X,Y,Z)には特にそのような束(13)が配置されていて、専ら一つの製品を包含し、容器(1)が開放後に少なくとも一つの緩衝区間(X’,Y’,Z’)上に配置されていて、引き続いて混合束(19)に編成され、それぞれに一つの包装体(14)に収容された容器(1)或いは同様な包装ユニットにより品種の同じ束(13)から混合束(19)を形成する装置において、この装置は少なくとも一つのモジュールを包含するパックヘッド(18)を有し、このパックヘッドはこれが複数の緩衝区間(X’,Y’,Z’)から一つの作業工程で同時に少なくとも一つの混合束(19)用の容器(1)を取り出すか、或いはこれが少なくとも一つの混合束(19)用の容器(1)を複数の作業工程で編成されていて、一つの作業工程では一種の容器(1)のみが取り出されるか、或いは準備されることを特徴とする装置。
【請求項9】
パックヘッド(18)及びパックヘッド(18)の各個々のモジュール又はそのいずれか一方がその高軸線を中心に回転できることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
パックヘッド(18)の各個々のモジュールに配置された容器(1)用の収容部は第一位置から少なくとも一つの第二位置に移動でき、この第二位置では収容部が互いに大きな間隔を有することを特徴とする請求項8或いは9に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−505922(P2009−505922A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527386(P2008−527386)
【出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【国際出願番号】PCT/EP2006/008270
【国際公開番号】WO2007/022963
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(598125028)カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト (125)
【Fターム(参考)】