説明

混合用組立体

容器(12)に食品の構成物を投入する工程、容器を閉めるための密閉具(16)を付与する工程、羽根車(44)付密閉具、混合成分の入った密閉具が容器の最下部に位置するように容器を反転させる工程、構成物を混合するために混合エレメントを駆動させて、混合食品を形成する工程を含む混合食品の形成法である。混合前に該容器はホルダー(14)内に設置され、混合中の漏れを防ぐため該密閉具とホルダーの間に固定される。該ホルダーは管状(図7の60)になっていてもよい。2対の混合蓋(図21及び図22)とともにマスタードライブ(図23の340)も備えられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は混合用組立体、特に容器内で食品を混合する組立体、及び混合用組立体の使用方法とこのような混合用組立体の蓋及び/または駆動部材に関するが、これに限定されない。
【背景技術】
【0002】
容器内で食品を混合させること、例えばミルクシェイク等を作るときに、混合エレメントが当該容器の蓋上に搭載され、当該容器が反転させられて当該混合エレメントが駆動し中味が混合されることが提案されている。このような組立体の例は国際特許出願WO 99/21466、WO 2004/002281、WO 2005/013787及びWO 2005/070271に開示されている。
【特許文献1】国際公開第99/21466号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2004/002281号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2005/013787号パンフレット
【特許文献4】国際公開第2005/070271号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この場合、特に混合に使われる液体の場合には、こぼれるのを防ぐため混合後または混合前に反転した時あるいは裏返した時に簡単にはずれないよう、容器にぴったりはまる蓋が望ましい。蓋と容器の間の比較的小さな差であっても漏れにつながることがあり、混合時の容器内の圧力に対しては特にそうである。当然のことながら、このような漏れは望ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は上記混合用組立体を改良したものを提供することである。
【0005】
本発明の一態様によれば、混合用組立体は混合されるべき食品を受け入れる開口端部を備える容器と、内部で当該容器を保持する形状となっている当該容器を受け入れるホルダーと、容器内で食品を混合する回転可能な混合エレメントを搭載した、容器の開口端部の密閉具とを備え、当該容器が当該密閉具や混合位置とのいかなる正の相互嵌合の手段を持たず、混合操作の目的のために、密閉具が容器に密閉固定されるよう、当該ホルダーと当該密閉具が容器の開口端部周囲に固定係合されるように配置されている。
【0006】
本発明の第1態様によれば、容器は例えば一般的にファーストフード販売におけるコーヒー、ミルクシェイク及びその他のソフトドリンクに関連した種類の、比較的もろく薄肉のカップ、ポットまたはビーカー型の容器で、通常紙またはカードタイプの材料からできておりファーストフード店等の常連客になじみ深い種類のものであることが好ましい。このような容器は手で簡単に押しつぶすことができる。
【0007】
ファーストフードになじみ深い人にとっては当たり前のことであるが、このような容器の開口端部は該開口端部の蓋やその他の密閉具とかみ合わせるためのいかなる正の相互嵌合性を持たない。具体的には、本発明の第1態様によれば、該容器の上端部には蓋/密閉具と締め付け接触するためのねじや差込型構造物等がない。その上、本発明の第1態様によれば、該容器の下端部には混合位置等に容器を固定するためのいかなる正の相互嵌合の手段も持たないのが好ましい。
【0008】
従って本発明の第1態様による容器が、通常混合ユニット上にジャッキを直立させた形で固着係合させる手段、また例えばねじやクリップ等の容器の開口端部に直接密閉具を固定する手段を有する可能性のある基部を含む、国産の食品混合または食品加工機器に一般的に使用される種類の標準的なジョッキ型混合容器、よりも明らかに優れていることがすぐに明確となる。
【0009】
本発明の第1態様においてはホルダーと密閉具の組み合わせが協働することにより容器の開口端部周囲を密閉することが可能なため、例えば混合時または容器が反転された場合に該容器からの漏れを避ける点で有利である。
【0010】
本発明によれば、混合後に該密閉具を取り外すことが容易であり、例えばスプーンやストローを使用したり、容器の開口端部の縁から飲む時に、容器の開口端部を通じて簡単に製品を消費することが可能である。
【0011】
ホルダーから密閉具を切離させ、その後容器を下降させて調理台または突起等に係合させ、容器をホルダーとの係合から上方向に押し出すことにより、組立体から容器を簡単に取り外すことができる。
【0012】
更にあるいはまたその代わりとして、ホルダーの側面が少なくとも1つの開口部を有し、該開口部を通してユーザーが容器を上方向にホルダーから押しだすために、容器に直接係合することができる。便宜上、対角線上に間隔をおいて設置された開口部が、ホルダーに付与されていてもよい。これにより、例えばユーザーが指でホルダーを固定位置に保持したまま親指を使って容器をホルダーに対して上方向に押し上げることができ、有利である。上記開口部または各開口部が、容器の開口端部または縁から間隔をおいて設置されていることが、ホルダーから容器を取りはずす際に、ユーザーが容器の縁に直接触れる危険性を避けるために好ましい。
【0013】
便宜上、容器の開口端部がホルダーと密閉具とを固定させるための放射状の突起を備えていても良い。好ましい形態においては、容器がホルダーと密閉具とを固定させるための上方向に放射状に延びた環状のへりを備えている。ただし、このような突起は容器の「正の相互嵌合性」とはならない。
【0014】
最も好ましい形態においては、容器が、販売されているコーヒー、お茶、ミルクシェイク及びその他のソフトドリンクに一般的に使用されている種類の、標準的なカップまたはタブ型の形状をしており、薄肉で押しつぶし可能な紙、板またはプラスチック材料からできている使い捨て可能なビーカー型容器を含み、このビーカー型容器はその開口部の周囲に外側にめくれたへりを有し、一般的にその底部から上方向にわずかな外側テーパーを有し、いかなる外部取っ手も有さない。
【0015】
ホルダーは容器を保持するように形成され、このため容器が軸受面上に支え置かれるように容器の一部分と接触するための軸受面を含んでいてもよい。軸受面は好ましくは、容器がホルダー内に自由に懸垂されることが可能なように、容器の最も好ましい形態上のへりの裏面を支えるように構成されている。
【0016】
第1形態によれば、ホルダーは、その内に容器を設置することのできるように環状リング形状を持ち、これ以降の形態では、ホルダーは容器のスリーブ形状である。
【0017】
ホルダーが容器の側面を保持するように形成されていても良く、このため好ましくはホルダーが容器本体が入れ子状になり、あるいは容器本体の周囲にぴったりとはまるよう形成されており、さらに容器の底部を覆うように伸びている部分が含まれていてもよい。
【0018】
好ましい形態においては、ホルダーの内径が容器の周囲、特に容器の上層部、例えば使用中に密閉具上の混合エレメントが達する領域にしっかりとはまるよう形成されている。これにより混合時にねじる力が容器に転送され、容器を変形させて結果的に漏れにつながる危険性を減らすことができる。
【0019】
ホルダーは容器の開口部に隣接する上層部だけでなく、容器の長さのかなりの割合を保持するように形成されていても良い。そのためには、ホルダーが容器全体を入れることができるスリーブまたはカップから成っていてもよく、容器の外面全部あるいはほとんどがそのスリーブまたはカップ内に納まり、容器がホルダーの内部に接触してぴったりはまり、かつ取り外し可能であることが好ましい。これは混合時、特に角氷やその他の固体物が容器内で混合される時に、容器の内面との衝突により容器を変形させてしまうような場合に、容器の側面が変形するリスクを減らすのに、特に有効となり得る。
【0020】
ホルダーはホルダーと密閉具を結合させるために、密閉具上の補足的な構造物と駆動係合する構造物を更に含んでいてもよい。ホルダーが密閉具上の補足的なねじ式構造と係合するねじ式外側形状を含んでいることが好ましい。あるいは、密閉具上の補足的構造物と係合するために、ホルダー上に差込型器具またはその他の正の相互嵌合性が付与されていてもよい。その他の形態においては、上記密閉具とホルダーがヒンジで接続されているかあるいは互いにヒンジで接続可能であってもよい。もちろん、その他の、容器を密閉するための密閉具とホルダーとの結合方法や手段も本発明の範囲内である。
【0021】
ホルダー及び/または密閉具の外面はギザギザであることが好ましい。
【0022】
反転された組立体を受け入れる台座が付与されていてもよく、台座が密閉具の上端部を受け入れるくぼみ及び/または軸受面を定める。組立体とその台座との間の相対的回転を防ぐため、補足的な停止部材が台座と密閉具またはホルダーの間に付与されていてもよい。これにより混合時に、ねじる力が容器に転送されて容器を変形させて結果的に漏れにつながる危険性を減らすことができる。
【0023】
本発明の更なる態様によれば、混合された食品の調理方法が提供され、この混合食品の調理方法は、混合されるべき食品を受け入れるための開口端部を有する容器を提供する工程と、該容器の開口端部から容器に食品の成分を投入する工程と、その内部に容器を保持するよう形成された、容器を受け入れるホルダーを提供する工程と、容器に、必要とする混合食品に応じて選択された成分を投入する前または投入した後に、容器をホルダーに挿入する工程と、容器の開口端部に容器内で製品を混合するための回転可能な混合エレメントを搭載した密閉具を提供する工程と、混合操作の目的で前記容器の開口端部周囲にホルダーと密閉具を固定して容器上に密閉具を密閉固定させる工程と、混合エレメントを搭載した密閉具が最下部に位置するよう組立体を反転させる工程と、組立体を混合位置に設置し、混合エレメントを駆動させて成分を容器内で混合させ、混合された食品を形成する工程を含むことを特徴とする。
【0024】
好ましくは、組立体が、密閉具に搭載された混合エレメントを回転駆動させる手段が設けられた、混合位置の台座上に保持される。便宜上、組立体は手動の圧力により保持されていてもよい。ただし、好ましい方法においては、機械的な圧力、例えば混合時に台座上の組立体を固定するため、移動可能な動力型抑制部材により保持されていても良い。該抑制部材は、容器及び/またはホルダー及び/または密閉具の裏返された端部と係合するよう形成されているのが、好ましい。
【0025】
本発明の更なる基本態様によれば、混合されるべき食品を受け入れる容器と、該容器のホルダーと、該容器の密閉具とを備え、混合操作の目的で、ホルダーと密閉具が協働して容器を密閉するよう配置されている混合用組立体が提供されている。
【0026】
便宜上、回転可能な混合エレメントは密閉具に搭載されていてもよい。あるいは、組立体が第1密閉具と第2密閉具とを備え、第1密閉具がホルダーと係合し、第2密閉具が第1密閉具の下で容器上に受け入れられるよう形成されていてもよい。
【0027】
このような形態では、回転可能な混合エレメントが第2密閉具に搭載され、第1密閉具が、第2密閉具上の回転可能な混合エレメントと駆動係合する手段を含んでいてもよい。
【0028】
本発明の更なる形態によれば、混合されるべき食品を受け入れる容器と、該容器を受け入れるホルダーと、該容器の密閉具とを備え、混合操作の目的で容器上の密閉具を密閉固定するために、ホルダーと密閉具が容器と固定係合するよう配置され、密閉具がホルダーと係合する、混合用組立体が提供され、該組立体が第1密閉具の下で容器上に受け入れられる追加の密閉具を含む。
【0029】
本発明の更なる基本態様によれば、混合されるべき食品を受け入れる容器と、該容器を受け入れるホルダーと、該容器の密閉具とを備え、混合操作の目的で容器上の密閉具を密閉固定するために、ホルダーと密閉具が容器と固定係合するよう配置され、密閉具がホルダーと係合する、混合用組立体が提供され、該組立体が第1密閉具の下で容器上に受け入れられる追加の密閉具を含む。
【0030】
上記回転可能な混合エレメントは、追加の密閉具に搭載されるのが好ましい。
【0031】
さらに、第1密閉具が追加の密閉具上の回転可能な混合エレメントと駆動係合する手段を含んでいることが好ましい。
【0032】
本発明の更なる追加の態様においては、混合された食品の調理方法が提供され、この混合食品の調理方法は、容器の開口部から必要とする混合食品に応じて選択された食品の成分を容器に投入する工程と、容器に回転可能な混合エレメントを搭載した密閉具を提供する工程と、混合エレメントを搭載した密閉具が最下部に位置するよう容器を反転させる工程と、混合エレメントを駆動させて成分を混合させ混合食品を形成する工程とを含み、混合前に、容器がホルダー内に取り付けられ、該容器が密閉具とホルダーの間に固定もしくは密閉されることを特徴とする、混合食品の調理方法が提供される。
【0033】
ご承知のように、前記組立体は手動または自動的に反転させることが可能である。更に具体的には、本発明の組立体が例えば参照により本明細書に記載された、国際特許出願WO 99/21466、WO 2004/002281、WO 2005/013787及びWO 2005/070271に説明されているような、使い捨て可能な蓋を備えた容器に使用されるのと同じ種類の混合装置での利用にすぐに適合することは、ご承知の通りである。
【0034】
本発明の別の態様によれば、マスタードライブが回転軸を定め、第1及び第2ドライブアレイを備え、第1ドライブアレイが、付随的に形成された第1及び第2の回転可能なスレーブドライブと駆動係合するため、第2ドライブアレイと異なる構造を有する混合用組立体のマスタードライブが提供される。
【0035】
上記に参照された種類の容器の蓋の場合、蓋は回転可能なスレーブドライブ、つまり回転駆動される回転可能部材を備え、この回転可能部材が混合エレメントを回転させ容器内に混合を起こさせる。もしこの蓋が、例えば1つまたはそれ以上の容器での複数の連続的な混合操作に使用されるような再利用可能な商品として供給されるときは、スレーブドライブが、例えば使い捨ての前に、1つの容器での単一混合操作にのみ使用される使い捨て可能な蓋等の単一利用のスレーブドライブとは異なったデザインであることが好都合である。例えば、蓄積された圧力とそれに伴う磨耗が発生する連続混合操作においては、再利用可能な蓋のスレーブドライブが単一利用で使い捨て可能な蓋のスレーブドライブよりも更に頑丈な構造である必要がある。
【0036】
このため本発明のこの態様においては、蓋上の混合エレメントを駆動させるドライブモータに結合しているマスタードライブ、つまり蓋と容器の外側に位置し蓋と容器とは別になっている回転可能部材が提供され、このマスタードライブが1種類以上のスレーブドライブに使用可能であり、好都合である。さらに具体的には、マスタードライブをドライブモータにはめ込むことができ、1形状以上の混合蓋を利用した混合に使用することができるため好都合である。例えば、第1及び第2蓋、例えばそれぞれ異なった形状のスレーブドライブを備える単一利用の蓋と複数回利用の蓋が、上記マスタードライブ上で交互に使用可能である。
【0037】
好ましい態様では、マスタードライブ上の第1と第2ドライブアレイが回転軸周囲で互いに半径方向に補い合っている。第1ドライブアレイは通常外径を定める円形アレイであってもよく、第2ドライブアレイは通常内径を定める円形アレイであってもよく、第2ドライブアレイの内径は第1ドライブアレイの外径と等しいまたは第1ドライブアレイの外径よりも大きい。
【0038】
第1及び第2ドライブアレイが回転軸に沿って互いにずれていても良い。
【0039】
便宜上、マスタードライブが本体を備え、第1及び第2ドライブアレイが該本体に一体的に形成されている。
【0040】
好ましい形態においては、上記マスタードライブが本体を備え、第1ドライブアレイが第2ドライブアレイのほぼ上に配置されている。具体的には、マスタードライブが本体を備えていてもよく、第1及び第2ドライブアレイがそれぞれ上面を定め、第1ドライブアレイが第2ドライブアレイの上面の上側に設けられている。
【0041】
好ましくは、第1ドライブアレイが複数の第1駆動歯輪を備え、好ましくは第2ドライブアレイが複数の第2駆動歯輪を備える。
【0042】
便宜をはかるため、マスタードライブがドライブモータのドライブシャフトに取り付けられるよう適合された本体を備えていてもよく、ドライブモータのドライブシャフトを受け入れるための凹部を含んでいてもよい。
【0043】
好ましくはマスタードライブがディスク形状である。
【0044】
マスタードライブは、2つ以上のドライブアレイ、例えば3つまたは4つのドライブアレイを含んでいてもよく、これにより、例えば異なるスレーブドライブを備える3つまたは4つの混合蓋等に補足的に配置された、対応する数のスレーブドライブと置き換え可能に使用される。
【0045】
本発明のほかの態様によれば、混合用組立体が提供され、該混合用組立体は、
回転可能な第1混合エレメントを搭載し、該第1混合エレメントと共に回転するよう配置された第1スレーブドライブを備える第1蓋を有する第1容器と、
回転可能な第2混合エレメントを搭載し、該第2混合エレメントと共に回転するよう配置された第2スレーブドライブを備える第2蓋を有する第2容器と、
各混合エレメントを駆動させる第1及び第2スレーブドライブとそれぞれ操作係合する回転軸を定めるマスタードライブとを備え、
第1スレーブドライブが第2スレーブドライブの形状とは異なる形状を有する。
【0046】
好ましい形態では、第1スレーブドライブがマスタードライブの回転軸に対して第1放射状間隔に設けられた第1スレーブアレイを含み、第2スレーブドライブがマスタードライブの回転軸に対し第2放射状間隔に設けられた第2ドライブアレイを含む。
【0047】
さらに具体化すると、好ましくは第1スレーブアレイがマスタードライブの回転軸に対する外径を定め、好ましくは第2スレーブアレイがマスタードライブの回転軸に対する内径を定め、第2スレーブアレイの内径が第1スレーブアレイの外径と等しいまたは第1スレーブアレイの外径よりも大きい。
【0048】
マスタードライブが好ましくは第1スレーブドライブと駆動係合する第1ドライブアレイと、第2スレーブドライブと駆動係合する第2ドライブアレイを含む。
【0049】
本発明の別の態様においては、回転可能な混合エレメントが搭載されている容器の蓋が提供され、該回転可能な混合エレメントはその底面から該蓋に依存し、該蓋が平面状の上面を定め、該混合エレメントが同じ形と構造の隣接した蓋の平面状の上面に積み重ねにより係合する補足的な平面状の面を定め、これにより該蓋の積み重ねが形成される。
【0050】
本発明の別の態様によれば、容器の蓋が提供され、この容器の蓋は、
容器の密閉具となる本体と、
マスタードライブと駆動係合する回転可能なスレーブドライブと、
スレーブドライブ組立体と回転するよう結合された蓋がはめられた容器内で食品を混合するための混合エレメントとを備え、
前記本体が第1プラスチック材料を含み、前記スレーブドライブが第2プラスチック材料を含み、第2プラスチック材料が第1プラスチック材料よりも高い耐磨耗性を持つことを特徴とする。
【実施例】
【0051】
本発明のその他の特徴及び態様は、クレーム及び下記の本発明の形態の説明において、図を参照しながら、実施例のみを用いて明示される。
【0052】
まず図1を参照すると、通常混合用組立体は混合用組立体10によって表される。混合用組立体10はミルクシェイクやアイスクリーム等の混合されるべき製品を受け入れる容器12と、容器12を受け入れるホルダー14と、容器12の密閉具となる蓋16とを含む。下記にさらに詳細に記載されているように、容器12は特に混合操作の目的で、ホルダー14と蓋16の間に固定または密閉固定されるようになっている。
【0053】
容器12は基部18と側壁20を備えるカップ形状を持ち、側壁20は基部18から上方向に外側にテーパー状となっており、上端開口部22を形成する。容器12は上端部22の外周に配置された外側にめくれたへり24の形状である放射状のフランジ型突起を含む。
【0054】
この好ましい形態によると、容器は、基部18または開口端部22のいずれかと隣接して、容器に蓋を直接固定するため容器の開口端部と直接かみ合わせるように、または基部18を混合位置に直接かみ合わせるために特に適合されたねじや差込型挿入具またはその他の形状の固定デバイス等のいかなる正の相互嵌合性を持たない。本発明の好ましい形態における容器の種類を考慮すると、これは妥当と考えるべきである。
【0055】
図2を参照すると、上記ホルダー14は、上記容器12の上側領域の周囲にきつくまたはぴったりとはまる形状の内径を持つ溝付リングまたは環状部材の形状である。
【0056】
図2に示すように、上記ホルダー14の上端部が、使用される容器12上のへり24の下面に接触する軸受面または座面26を定める。
【0057】
上記ホルダー14の外面が第1領域28及び第2領域30を定める。図2に示すように、ホルダー14の上端部に隣接する第1領域28は、下記に記述されているように蓋16上の補足的構造物とネジ式係合するためにネジ式形状32を付与されている。図2に示すように、第1領域の下である第2領域30は通常、例えば組立時にユーザーがホルダー14を回すのを支援するよう、凹凸型の形状になるように刻み目がつけられている。
【0058】
図3及び図4にさらに詳細に示すように、蓋16は容器12の開口端部22の密閉具となるよう形成されている。
【0059】
蓋16の下面は円形壁36とその間にある基部38により形成された凹面34を含む。上記に記述されているように、ホルダー14上のねじ式形状32と係合する壁36の内面上にはねじ式構造物40が付与されている。
【0060】
基部38の外側周辺領域42はほぼ平面で、下記に記載されているように、使用される容器12の開口端部22と固定接触する際の軸受面となる。蓋16は領域42においてガスケットなどの密閉部材を含んでいても良い。この密閉部材は取り外し可能なエレメント形状であっても良いし、もしくは例えば2成形工程により蓋16と一体的に形成されていても良い。特に蓋が再利用される場合には、必要とする衛生作業数を減らすまたはなくすために一体型密閉部材が好ましい。
【0061】
下記に記述されているように、外側の駆動手段と駆動係合するために、蓋16の下面には混合エレメント44が取り付けられている。混合エレメント44は、容器12内の製品を混合させるため、使用される容器12の本体まで達するよう配置された複数の回転可能な刃46を含む。
【0062】
蓋16の上端部は上側凹面48を有し、上側凹面48は通常、蓋16の下面上の壁36から内方向にずれた円形壁50を含む。円形壁50の外面は通常、例えば組立時にユーザーがホルダー14を回すのを支援するよう、凹凸型の形状になるように刻み目がつけられている。
【0063】
管状シャフト52は上側凹面48の中央から上に伸びている。管状シャフト52には混合エレメント44と連通しており、混合エレメントを回転駆動するためのモーターのドライブシャフトを受け入れる回転可能な駆動接続部54が含まれる。
【0064】
混合用組立体10を使用して混合製品を作製する方法の実施例には、下記の段階が含まれる。
【0065】
必要とする最終的な混合製品に依存したさまざまな構成材料が含まれた食品の配合物が容器12に充填される。
【0066】
例えば、ミルクシェイクまたはアイスクリーム製品には下記材料が含まれる。
- スキンミルクパウダー
- 植物性脂肪
- アスパルテーム
- タラガム
- キサンタンガム
- 乳化剤
- 加水分解小麦グルテン
- インスタント加工でんぷん
- 着色料
- グルコースシロップ
【0067】
特定量の、例えば特定の大きさの小袋またはその他の袋に入った粉または粒状の構成物は、混合位置から離れた場所にある容器12内、あるいは混合位置または混合位置に近い場所にある容器12の中に位置している。
【0068】
あるいは、粉または粒状の大量の構成物の一括分配装置を使用して、混合位置における容器12に、構成物の一部を手動または自動操作で定量供給してもよい。
【0069】
次に、容器12を氷を含んだ液体で充填し、該氷を含んだ液体は、無香料のグルコースシロップ及び水そして例えばミルクシェイク用には−3゜C位、ソフトアイスクリームには−8゜C位の温度の氷で構成されている。
【0070】
次に容器12を図5に示すように、ホルダー14の上端部の座面26が容器12上のへり24の裏面に接触するよう、ホルダー14内に設置する。
【0071】
蓋16はホルダー14とねじ式に係合し、該ホルダー14と蓋16は、ホルダー14上の座面26と蓋16の裏面の座面42の間に容器12のへり24が固定されるように締められている。次に混合用組立体10を、混合操作を行う際に製品が容器/蓋の組立体の中で密閉されて混合されるように、適切に組立てる(図6参照)。
【0072】
好ましい方法においては、蓋16が最下部になるように混合用組立体10を反転させる。それから容器12を、例えば国際特許出願WO99/21466、PCT/GB03/02799またはPCT/GB2005/000235に記載されているような種類の、モーターにより駆動されるシャフトに駆動接続された混合エレメント44とともに、台座(不図示)に取り付ける。
【0073】
次にドライブシャフトの操作時に、混合エレメントを駆動させるため容器12が台座上の位置に保持され、容器12内で混合製品が作製される。
【0074】
混合前、混合後及び容器から出した後を含む様々な段階において、香料及びナッツやチョコレートなどのその他の添加物を加えることができる。
【0075】
混合後、容器12は台座と駆動手段との係合から取り外され、元の直立位置に反転させられる。好ましい方法においては、混合製品を消費するためにホルダー14から容器12を取り外すことができるよう、ホルダー14と蓋16が次に外される。
【0076】
蓋16が取り外された後に、製品に例えばチョコ片やナッツ、フルーツまたはその他の品目を更に加えてもよい。
【0077】
ここで図7を参照すると、本発明において使用されるホルダーの代替形状が、ホルダー60として示されている。この形態では、ホルダー60はジョッキまたは船型の形状をしており、開口端部62を備える。ホルダー60の内部形状は、通常上記に示すような容器12の外側形状に対応し、使用される容器12の周囲にピッタリはめ込まれるスリーブ形状となる。
【0078】
ホルダー60の開口端部62が、上記に示されたホルダー14上の座面26と同様に、使用される容器12上のへり24の裏面に接触するための軸受面または座面64を定める。
【0079】
上記に詳述したようにホルダー60は、外面に開口端部62と隣接し、蓋16上のねじ式構造物と係合するねじ式形状66を備える。
【0080】
ホルダー60は下記のように、ホルダー14とほぼ同様に使用される。
【0081】
まず図8及び図9を参照すると、容器12は座面64が容器12上のへり24の裏面に接触するように、ホルダー60の内側に設置される。次に、蓋16がホルダー60にねじ式に係合され、容器12がホルダー14上の座面64と蓋16の間に固定される。その後図9に示された組立体は混合操作のため反転させることができる。
【0082】
混合操作のあとに、ホルダー60から容器12を取り外すため、ホルダー60の基部に開口部が設けられていることに注目すべきである。
【0083】
好ましい方法では、図10〜図12を参照しながら下記に示すように、容器12がホルダー60から取り外される。
【0084】
最初に蓋16が回されホルダー60との係合から取り外される(図10参照)。次に図11に示すように、ホルダー60が調理台等に置かれたマンドレル(心棒)68等の突起上に設置され、マンドレル68がホルダー60の基部の開口部を突き抜けるように下ろされる。次にマンドレル68が容器12の基部と接触し、ホルダー60内で容器12を上に移動させる(図12)。そして適度に移動された容器12は、ホルダー60から簡単に取りはずすことができる。
【0085】
本発明における混合用組立体の更なる形態が図13〜図15に図示され、通常、混合用組立体100として示される。
【0086】
前記混合用組立体100は、図1〜図12を参照して上記に示されている容器12にほぼ対応する容器102を含む。前記混合用組立体100はまた、図1〜図6を参照して上記に示されているホルダー14とほぼ対応するホルダー104を含む。
【0087】
前記混合用組立体100は、容器102の開口端部が効果的に閉められるよう、容器102の開口端部上に受け入れられる第1密閉具108も含む。ただし密閉具108は簡単に取り外せるように容器102の開口端部にゆるく係合される。
【0088】
前記密閉具108は通常、容器102の内部テーパーを補足する外部テーパーを有する円形壁部110を含む。前記密閉具108はまた、容器102の開口端部の外周上に位置する縁112も含む。
【0089】
前記密閉具108には、図1〜図12を参照して上記に示されている混合エレメントにほぼ対応する、回転可能な混合エレメント114が搭載されている。
【0090】
前記混合用組立体100は更に、図1〜図12を参照して上記に示されている蓋16とほぼ対応するが、下記に示されているような幾つかの重要な相違点を有する、第2密閉具または固定蓋106を含む。
【0091】
この形態においては、固定蓋16は混合エレメントを搭載しない。代わりに、固定蓋106は中央シャフト部122により互いに結合された下部118と上部120を備える、ドッグドライブ116を含む。下部118は、密閉具108上の混合エレメントの一部と駆動係合するよう配置及び構成されている。上部120は、図1〜図12を参照して詳述されたのとほぼ同様に、モーターシャフトドライブにより回転駆動されるように配置及び構成されており、下部を駆動させ、これにより密閉具108上の混合エレメント114を回転させる。
【0092】
図1〜図12を参照して詳述されたのとほぼ同様に、使用中、容器102の開口端部の縁の裏面がホルダー104の上端部に接触保持されるよう、該容器102がホルダー104内に設置される。
【0093】
次に、またはこの段階の前に、第1密閉具108は図15に示すように、縁112の下部が容器102上の縁の上部と接触するよう容器102上に配置される。
【0094】
容器102、ホルダー104及び第1密閉具108がこのように配置され、図1〜図6を参照して詳述されているように、固定蓋106がホルダー104とねじ式に係合される。これにより、互いに密閉係合されている容器102の縁と密閉具108の縁112が、ホルダー104と蓋106の間で締付固定される。その後、例えば図1〜図12を参照して上記に示すように、混合用組立体100を容器102内の製品を混合するために反転させることができる。
【0095】
すぐにお分かりのように、上記手順を逆転させることにより混合用組立体100は簡単に分解することができる。
【0096】
ホルダー104は、図7〜図12のホルダー60等の、本明細書に述べたその他のいかなるホルダーとも置き換えが可能である。
【0097】
本発明の好ましい形態は、混合エレメントを搭載する密閉具を組み合わせた形態の場合、ホルダーが、混合操作時や容器を反転または裏返しているときに付与されるねじる力に抵抗するため、容器を保持するよう構成されているので、簡単に手で押しつぶし可能な、薄肉のもろく非剛性の容器を取り扱うのに特に有利である。図1〜図6と図13〜図15の形態においては、リング型ホルダーが容器の開口端部と隣接して容器を保持し、図7〜図12の形態においては、例えば容器の全長に沿って容器が保持される。
【0098】
好ましい混合方法においては、ここに図解されまたは述べられている容器組立体は、反転可能であり駆動配置において係合可能である。更に好ましい方法においては、反転した組立体を受け入れるため、アダプターまたは台座が取り外し可能に、混合ユニットまたは混合装置上の駆動配置にはめられていてもよい。
【0099】
このような台座の例を、図16の台座200として示す。台座200は中央開口部206を備える凹面204を定める、環状の本体202を備える。容器組立体の蓋を受け入れるため、前記開口部206の周りに座面208が設けられている。
【0100】
容器組立体の蓋が台座200に取り付けられる時、容器組立体の蓋と係合するため台座200の周囲には、停止突起210が間隔を置いて設けられている。4個またはそれ以上の停止突起が等間隔に設けられるのが好ましいが、特定の用途には、正反対に向かい合った2個の突起または等間隔の3個の突起でも充分な可能性がある。この形態においては通常、容器組立体は図8の組立体に対応し、また対応する参照番号が使用されてきた。このような場合には、停止突起206の形状は図1の容器蓋のギザギザの外周に入り込むように形作られている。
【0101】
図17に、台座200上に反転された状態で取り付けられ、その蓋242が台座200上の凹面204の中に受け入れられている容器組立体240を示す。図18では、容器244が蓋242とホルダー本体246の間に固定されているのがわかる。台座200は混合基部ユニット250上にはめ込まれ、混合基部ユニット250の回転可能なマスタードライブ248は、本体202内の開口部208を通って上に伸びており、これにより組立体240の蓋上に、回転可能なスレーブドライブ252が係合する。
【0102】
停止突起210の目的は、組立体と台座200の間の相対的回転を防ぐまたは食い止めることである。これにより、混合時にねじる力が容器に転送され容器を変形させて、結果的に漏れにつながる危険性を減らすことができ、有利である。図19では、台座200と蓋242との間の相対的運動を防ぐため、台座200上の停止突起210が蓋242の刻み目に入り込んでいることがわかる。
【0103】
当然ながら、その他の種類の停止構造物が付与されていてもよく、前記停止構造物が、台座200に取り付けられる時の反転した組立体の回転を食い止めるために、反転した組立体の蓋またはホルダー上の構造物に対応または補足するものが好ましい。
【0104】
以上のように、カップ型ホルダー60の基部には、混合後に組立体内から容器を取り外すのに役立つ、マンドリル等の突起部を受け入れるための開口部230がある。
【0105】
さらにホルダーが、少なくとも1つの開口部をその側面に有していても良く、該開口部を通してホルダーから容器を上方向に外側に押しだすため、ユーザーが容器と直接係合することができる。図20のホルダー260は、上記のようなホルダーの例であり、ホルダー260内に2個の開口部262が、間隔を置いて正反対に設けられている。例えばユーザーが指をホルダーの固定位置に保持したまま、親指を使って開口部262を通して容器をホルダー260に対して上方向に押し上げることができる。ホルダー260からホルダー内に設置された容器(不図示)を取りはずす際に、ユーザーが該容器の縁に直接接触する危険を避けるため、開口部262はホルダー260の開口部264から間隔を置いて設けられている。
【0106】
好ましい形態においては、容器は紙またはボール紙から作られた使い捨て可能品である。本発明の最も好ましい形態においては、容器は使い捨て可能な大量生産品であり、コーヒー、ミルクシェイクまたはアイスクリームを提供するのに最も一般的に使用される、業者におなじみの紙またはボール紙タイプの一般的な形状のカップであり、比較的、構造がもろく簡単に押しつぶしが可能であることが最も好ましい。ただし、代替形態においては、該容器は例えば、射出成形、ブロー成形または熱成形によりプラスチック材料から作られ、再利用可能であってもよい。
【0107】
本発明の最も好ましく使用される容器は入れ子状にできるため、例えば販売のときに容器の運搬や保管または分配するのに特に有利である。
【0108】
混合製品内に使われる材料が容器に事前に充填されていてもよく、これにより消費者が混合前に、容器内に入れられた材料を目にしないという利点が得られる。容器は事前充填されている場合でも、また事前充填されていない場合においても、好ましくはスリーブにより覆われ、入れ子状に重ね合わせて提供される。
【0109】
容器は異なる容量及びサイズのものであってもよい。例えば、アイスクリーム製品には、ミルクシェイクまたはスムージータイプ製品の容器よりも、サイズが短い及び/または広い容器であっても良い。
【0110】
容器は、本明細書に参照されている国際特許出願WO2005/070271に述べられているような、挿入物を含む内部粉状容器の形状であってもよい。
【0111】
図1〜図6及び図13〜図15の好ましい形態においては、蓋をして置いたときに、ホルダーが容器の高さのごく一部だけを覆っていることがわかる。しかし容器が混合エレメントの操作に伴う圧力に耐えうるほど強くない場合は、容器の外面域をもっと大きく保持するように、容器の長さに比例する長さのホルダーが設けられていてもよい。例えば、容器の全長の4分の1、3分の1、半分、3分の2や4分の3または全てを覆うホルダー一式が設けられていてもよく、それらから、使用される容器のタイプ及び/または容器内で混合されるべき材料によって、適切なホルダーを選択することができ、これにより容器を保持しまた、混合時に伝達される力を食い止めることができる。しかし必要に応じて、図1または図13に示すよりも、ホルダーが容器に対してもっと小さくても良い。
【0112】
容器内における好ましい混合方法においては、組立体を手動で反転させ、混合操作のために混合位置または台座に設置することが含まれていてもよい。組立体は混合時、例えば裏返された容器の端部に加えられる圧力の応用により、適所に保持される。圧力は手動により、また例えば裏返された容器の端部と係合し、容器の端部を下方向に押す動力型抑制板またはプランジャ型機構などの機械的手段により、印加されてもよい。容器が、混合時に容器を適所に保持するために加えられる力に耐えうるほど強くない場合、図7〜図12に詳述したようなホルダー、例えば少なくとも容器の基部の一部分を覆うホルダーが好ましい。この方法では、下方向の負荷が容器の基部に直接転送され容器が負荷下で破壊される代わりに、ホルダーの裏返された端部に転送される。
【0113】
ホルダーが容器の基部を覆わない代替の形態においては、プランジャ型固定エレメントがホルダー及び/または蓋と直接接触することにより、ホルダー及び/または蓋が容器の基部及び壁と直接接触するのを避けるように、プランジャ型固定エレメントがホルダー及び/または蓋の環状の部分と係合するよう形成されていてもよい。従って、負荷が容器に直接伝達されるのを避けるために、プランジャ型固定エレメントは通常、容器の周囲を覆うよう適合した環状の構造物であってもよい。
【0114】
同じ蓋を様々な異なる容量の容器に使用し、共通の蓋をすべての異なる容量の容器に正確にはめ込むことができるように、異なった容量を持つ容器の縁の直径が等しくまたは類似し、同程度のサイドテーパーを有していてもよい。
【0115】
さらに、ホルダーの内壁の角度は、ホルダーに容器が常にはまるように、組立体の一部として使用される容器の外テーパーより浅くても良い。
【0116】
蓋と混合エレメントは、混合用組立体の単一使用で使い捨て可能な部位であってもよい。ただし好ましい形態では、蓋と混合エレメントは各混合操作の後洗浄するのに適している再利用可能なものである。再利用可能な蓋及び/または混合エレメントは例えば射出成形または熱成形により、剛性のプラスチック材料からできていることが好ましい。混合エレメントはまた、金属製であるか、複合または強化プラスチックエレメントであってもよい。
【0117】
蓋にはストローを収容するための開口部が設けられていてもよく、混合エレメントが混合製品への通り道を塞ぐことなく、混合完了時にストローが混合エレメントを通り越して入れられるように開口部が配置及び構成されていてもよい。開口部は使用前に例えば剥離ストラップで密閉されていてもよい。
【0118】
ストローが混合エレメントを通り越して進入可能であるようにするのに便利な方法は、ストローを収容する蓋に四分円状の穴を使用することであり、それにより混合後にどの位置に混合エレメントが停止しても、四分円のどこかに、ストローが障害物なしに混合エレメントの刃のあいだを通ることができる充分なスペースがある。
【0119】
混合エレメントは、混合時に容器内で渦巻きが形成されるように、外側に向いた腕部を備えていることが好ましい。これにより、容器内の空気がすべて混合された混合物の中に取り込まれ、原材料が容器内で完全に処理される。混合エレメントの操作は5000rpm〜18000rpmの範囲の高スピードであることが好ましい。混合エレメントが高スピードで回転するとプロペラのようになり、製品の渦巻きを形成し、成分が完全に混合され、特に粉状または固形成分を液体成分及びその内に引き入れて効率的に混合する。
【0120】
蓋には、通常のインペラ型混合エレメントや混合型エレメントまたは泡立型エレメントを含む、交換及び回転可能な複数のエレメントが取り付け可能である。あるいは組立体には、それぞれ上記に述べられたような種類の、異なった回転可能なエレメントを備える交換可能な複数の蓋が含まれていてもよい。
【0121】
蓋の成形には、混合時のねじる力によって組立体または蓋が回るのを防ぐように、混合ユニット上の、それに適合する輪郭等にはめ込まれる部分の成形が含まれていてもよい。このような輪郭の最も簡単な形状は、蓋の外半径上の平面部分であるが、蓋の頂点に成形された一つまたはそれ以上の直立部であっても良い。
【0122】
好ましくは、蓋が通常型の混合ジョッキと簡単に係合する形状であり、例えば蓋が通常の混合ジョッキ上の類似の構造物と補足的に係合するねじ締め器具及び差込器具型形状を含んでいてもよい。
【0123】
異なるサイズの容器に適合可能である、異なるサイズのホルダーが付与されていてもよい。ただし、例えば蓋がいかなるホルダー/容器の組み合わせとも適合し係合する等、各用途において同じ蓋が使用されることが好ましい。
【0124】
本発明の好ましい形態におけるホルダーと蓋は、例えばコンパートメント内に、混合装置の脇に沿ってあるいは混合位置または販売時に簡単に積み重ねられるよう、両方とも入れ子状にできることが好ましい。
【0125】
蓋が単一ユニットを形成するよう、ヒンジ式あるいは運動可能にホルダーに接続されていてもよく、該ユニットが操作位置またはその間に容器を固定させるための固定位置と、容器がホルダーから取り外されまたはホルダー内に挿入される操作不能位置またはオープン位置との間で運動可能である。追加の固定具がホルダーと蓋とを一緒に固定するために及び/またはホルダーに対する蓋の移動のために付与されていてもよい。
【0126】
再利用可能な容器用蓋の場合、蓋に金属製等の混合エレメントが取り付けられていてもよい。このような混合エレメントは、単一使用の使い捨て可能な蓋(一般的にプラスチック材料の混合エレメントがはめ込まれる)の場合と違い、構造が更に頑丈である。このため、再利用可能な蓋の場合は、さらに頑丈な混合エレメントにより硬い材料を処理し、つぶすことができ、角氷やその他の比較的硬い材料を混合のために容器に添加することができる。さらに頑丈な混合エレメントは、例えばひとすくいのアイスクリームなどを混合して、伝統的なアイスクリームベースのミルクシェイク飲料を作製するのにも適している。スムージーを作製するための冷凍または生のフルーツ及び冷凍フルーツジュースも、再利用可能な取付混合エレメントに手軽に応用可能である。
【0127】
最も好ましい形態において使用される容器は、例えば単一使用の後に廃棄され、リサイクルのためにつぶされる等、1回の混合または分配操作後に処理されるのが好ましい。このような容器は、コーヒー及びミルクシェイクなどのファーストフード飲料を購入する人によく知られる種類、いわゆる1回の分配操作後にゴミ箱に入れられるプラスチックや紙またはボール紙からできている薄肉のカップ型容器であることが好ましい。
【0128】
ミルクシェイク用のカップなどの容器の密閉具として使用される蓋の更なる形態は、通常、図21の蓋310で示される。前記蓋は、国際特許出願WO2005/070271及びWO2005/013787に詳述され、図示される蓋にほぼ対応する。
【0129】
蓋310の上端部には、下方向に設けられた環状の溝314を定めるへり312が含まれる。溝314は、例えば図24に示すように、蓋310がはめ込まれる容器の開口端部またはへりを受け入れるように形成されている。
【0130】
蓋310の裏面には複数のローターアームを備える混合エレメント(図24の参照番号318)が設けられ、蓋310がはめ込まれた容器内で食品を混合するのに用いられる。具体的には、蓋が容器にいったんはめ込まれると、組立体が反転され、混合のため食品を混合エレメント318に操作接触させる。混合時に蓋310により、食品が容器内で保持される。
【0131】
ドッグドライブ320の形状を持つスレーブドライブは蓋310上に回転可能に取り付けられている。混合エレメント318はドッグドライブ320と結合し、ドッグドライブ320が回転する時に回転駆動される。
【0132】
下記に更に詳細に述べられているように、ドッグドライブ320はマスタードライブと操作係合及び駆動係合するよう構成されている。具体的には、ドッグドライブ320が、蓋310の中央軸から第1間隔をおいて放射状に配置されている4つの駆動歯輪322を定める。駆動歯輪322は、蓋310の縦軸に深さ“d”だけ伸び、蓋310の中央軸に対して放射状に長さ“r”だけ伸びている。
【0133】
蓋310は、混合位置において反転位置にある蓋310を保持する平坦な上面326を含む中央ドーム324を定める。平坦な上面326はまた、複数の同じ型と構造の蓋310を積み重ねて使用するのに、重要である。具体的には、各蓋310上の混合エレメント318のローターアームが蓋310から所定距離伸びており、蓋310の縦軸に対し斜めの平表面を定める。ローターアームの平表面は下にある蓋310上の平表面326と接触するよう配置されている。これにより、下にある蓋310上の第1蓋310を均一に保持し、該蓋310の積み重ねを作成する。
【0134】
蓋310は、様々な要素部品の射出成形によりプラスチック材料から生産される、使い捨て可能な単一混合使用品として供給されるのが、好ましい。
【0135】
ここで図22を参照し、ミルクシェイク用のカップなどの容器の密閉具として使用される蓋の第2形態を通常、蓋330で示す。蓋330は、図1〜図20を参照して上記に述べられた蓋とほぼ対応する。
【0136】
蓋330の裏面には、蓋330がはめ込まれた容器内で食品を混合するのに使用する複数のローターアームを備えた混合エレメント(図25)が搭載されている。図21の蓋310が容器にいったんはめられると、好ましくは組立体が反転され、これにより食品を混合するため、容器内の食品が混合エレメントと操作接触する。
【0137】
ドッグドライブ332の形状を持つ駆動接続部またはスレーブドライブが、図21の蓋310上のドッグドライブ320と同様に蓋330上に回転可能に搭載されている。つまり、蓋330上の混合エレメントがドッグドライブ332と結合し、ドッグドライブ332が回転するときに回転駆動される。
【0138】
下記に更に詳細に述べられているように、ドッグドライブ332は、図21のドッグドライブ320と同様に、マスタードライブと駆動結合するよう構成されている。具体的には、ドッグドライブ332が放射状間隔に設置された4つの駆動歯輪334を定める。駆動歯輪334の縦方向の深さ“D”は、図21の蓋310上の駆動歯輪322の深さ“d”よりも深い。駆動歯輪334はまたドッグドライブ332の中央から放射状間隔に配置され、その間隔は図21の蓋310上の駆動歯輪322の放射状の拡がりよりも大きい。更に、蓋330上の駆動歯輪334の放射状長さ“R”は図21の蓋310上の駆動歯輪322の放射状長さ“r”より長い。また、ドッグドライブ332は、図21の蓋310上のドッグドライブ320よりも直径が大きい中央凹部336を定める。
【0139】
蓋330は図1の蓋310よりも構造的にさらに頑丈であることが好ましく、再利用可能な混合蓋として供給されるのが好ましい。ドッグドライブ332自体は、図21の蓋310上に使用されるドッグドライブ320よりも高品質のプラスチック材料からできていることが好ましく、これにより、混合操作及び衛生作業の両方に複数回利用することに伴い蓄積される高めの圧力や温度に耐え、例えば磨耗を減らすことができる。このためドッグドライブ332は、蓋330の残りの部分と異なる材料でできた部分からできているか、またはそれを含んでいてもよい。例えば、スレーブドライブを回転させることが可能な軸受けエレメントのみが高品質の材料からできている必要があり、スレーブドライブの残り部分が異なった材料でできていても良い(例として、蓋の残り部分と同じ材料)。
【0140】
ここで図23を参照し、マスタードライブ340において図21及び22のドッグドライブ320及びドッグドライブ332それぞれの駆動に使用するマスタードライブを示す。
【0141】
マスタードライブ340は、縦方向及び軸方向の両方で互いにずれている第1駆動歯輪セット342及び第2駆動歯輪セット344を含む。第1駆動歯輪セット342は蓋310上の駆動歯輪322と駆動係合し、第2駆動歯輪セット344は、蓋330上の駆動歯輪334と駆動係合させるため、第1駆動歯輪セット342から外方向に、またはその高さの下に配置されている。第1駆動歯輪セット342と第2駆動歯輪セット344の縦方向の深さ、放射状の長さ及び放射状間隔は通常、蓋310及び蓋330上の駆動歯輪322及び駆動歯輪334それぞれの深さ、長さ及び間隔と対応する。このため、マスタードライブ340は蓋310及び蓋330の両方に便利に使用できるようになっている。
【0142】
図24及び図25において、容器350上に位置し好ましい混合位置で反転された、蓋310及び蓋330をそれぞれ示す。具体的には、マスタードライブ340の第1駆動歯輪セット342及び第2駆動歯輪セット344の部分とそれぞれアクティブに係合している、ドッグドライブ320及びドッグドライブ332をそれぞれ備えた、蓋310及び蓋330を示す。マスタードライブ340は選択的に駆動回転を行うため、モーター352に結合され、これにより各ドッグドライブ320及びドッグドライブ332が回転し、各容器350内で製品を混合させる。どちらの場合でも、図24及び図25に示す混合位置にある時、蓋310及び蓋330の上面の外側部分354は、マスタードライブ340に対しほぼ環状に配置された台座356と係合する。このように、蓋310及び蓋330とそれぞれの容器350は反転された状態で混合位置に一様に保持される。
【0143】
図25においては、反転されて混合位置に取り付けられた場合、ドッグドライブ332上の凹部336はマスタードライブ340の上端部を覆う。また、図1を参照して詳述されているように、蓋330がホルダー360を使用して容器350に結合されている。
【0144】
ここで図26〜図29を参照すると、マスタードライブ340が、従来の混合装置の基部364にはめられるアダプター362に装着可能であることがわかる。
【0145】
具体的には、マスタードライブ340は、マスタードライブ340を選択的に駆動させるため、従来の混合装置のモータードライブに稼動接続するようアダプター362上に回転可能に搭載されている。
【0146】
図28及び図29からわかるように、蓋310及び蓋330がそれぞれの容器350にはめることができ、図24及び図25を参照して上記に詳述されているように、容器350内で製品を混合するため、その後反転させてマスタードライブ340と駆動係合させることができる。
【0147】
上記の形態によれば、容器350はその基部またはその開口端部と隣接して、特に容器に直接蓋310及び蓋330を固定させるため、容器の開口端部または混合位置上の基部に直接連結するよう適合した、ねじや差込型器具またはその他の形状の固定デバイスなどのいかなる正の交互嵌合性をもたない。図1〜図20においてと同様に、本発明の好ましい形態の範囲の容器のタイプを考慮する時、この点を理解する必要がある。
【0148】
上記に記載されたマスタードライブが2つ以上のドライブアレイ、例えば3つまたは4つのドライブアレイを含み、このドライブアレイが、補足的に配置されたスレーブドライブの数に対応して置き換え可能に使用できるように、例えば、異なるスレーブドライブを備える3つまたは4つの混合蓋上に構成されていてもよい。この種のドライブアレイは添付図に示したものと同様、同軸上に配置された複数の歯状アレイのようにいかなる適合形状であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】本発明の好ましい態様である混合用組立体の分解立体図である。
【図2】図1に示す組立体のホルダーの斜視図である。
【図3】図1に示す組立体の密閉具の底面の斜視図である。
【図4】図3に示す密閉具の上面の斜視図である。
【図5】部分的に組み立てられた状態の図1の混合用組立体の図である。
【図6】組み立てられた状態の図1及び5に示された混合用組立体の図である。
【図7】本発明の別の好ましい形態に使用される第2ホルダーの斜視図である。
【図8】本発明の更なる好ましい形態における混合用組立体の分解立体図である。
【図9】組み立てられた状態の図8の組立体の図である。
【図10】図8及び9に示された組立体を分解する最初の段階を示す図である。
【図11】図8〜10に示された組立体を分解する次の段階を示す図である。
【図12】図8〜11に示された組立体を分解するさらに次の段階を示す図である。
【図13】本発明の更に次の好ましい形態における混合用組立体の分解立体図の部分的断面概略図である。
【図14】図13に示す混合用組立体の拡大断面図である。
【図15】組み立てられた状態の図13と14に示す組立体の断面概略図である。
【図16】反転された容器組立体を受け入れる台座の概略斜視図である。
【図17】図16の台座に取り付けられた容器組立体の図である。
【図18】図17のA−A線に沿った断面図である。
【図19】図17のA−A線に沿った断面図である。
【図20】容器組立体の修正されたホルダーの概略側面図である。
【図21】容器に使用される第1混合蓋の上面の概略斜視図である。
【図22】容器に使用される第2混合蓋の上面の概略斜視図である。
【図23】図21と22の第1及び第2混合蓋に使用されるマスタードライブの上面の斜視図である。
【図24】図23のマスタードライブと駆動係合されている図21の第1混合蓋がはめられた容器の概略断面図である。
【図25】図24と同様に、図23のマスタードライブと駆動係合されている図22の第2混合蓋がはめられた容器の概略断面図である。
【図26】図23のマスタードライブを従来のブレンダーに結合するのに使用されるアダプターの概略斜視図である。
【図27】図26のアダプターの取り外された状態を示す図である。
【図28】図26及び27のアダプターと共に使用するため配置された、図21の第1混合蓋がはめられた容器を示す図である。
【図29】図26及び27のアダプターと共に使用するため配置された、図22の第2混合蓋がはめられた容器を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混合用組立体であって、
混合されるべき食品を受け入れる開口端部を有する容器と、
前記容器のホルダーと、
前記容器の開口端部の密閉具と、を備え、
前記密閉具は前記容器内の製品を混合させる回転可能な混合エレメントを搭載し、
前記容器は前記密閉具または混合位置とのいかなる正の相互嵌合の手段を持たず、
前記ホルダー及び前記密閉具は混合操作の目的のため、協働して前記容器を密閉するよう配置されている混合用組立体。
【請求項2】
前記容器が環状のへりを含み、前記ホルダーと密閉具との間に前記へりを固定する請求項1に記載の混合用組立体。
【請求項3】
前記密閉具が前記容器の上端部と密閉係合するための座面を含む請求項1から2のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項4】
前記ホルダーがホルダー上に容器を保持または懸垂させるための軸受面を含む請求項1から3のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項5】
前記ホルダーと密閉具が共に固定されて容器を密閉する請求項1から4のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項6】
前記ホルダーが前記密閉具上の補完的ねじと係合するねじ式の外形を含む請求項5に記載の混合用組立体。
【請求項7】
前記ホルダーが環状リング形状である請求項1から6のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項8】
前記ホルダーが前記容器のスリーブ形状である請求項1から7のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項9】
前記ホルダーの内径が、少なくとも前記容器の上層部の周囲にぴったりはまる形状である請求項1から8のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項10】
前記容器が一般的にファーストフード店にて販売されているコーヒー、お茶、ミルクシェイク及びその他のソフトドリンクに使用されている種類の標準的なカップまたはタブ型の形状であり、使い捨て可能で、薄肉の押しつぶし可能な材料からできているビーカー型容器を含む請求項1から9のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項11】
混合食品の調理方法であって、
混合されるべき食品を受け入れる開口端部を有する容器を提供する工程と、
容器の開口端部から容器に食品の成分を投入する工程と、
前記容器を受け入れ、その内部で前記容器を保持するホルダーを提供する工程と、
前記容器に必要とする混合食品に応じて選択された成分を投入する前または投入した後に、前記容器を前記ホルダーに挿入する工程と、
前記容器の開口端部に密閉具を提供する工程と、を含み、
前記密閉具が前記容器内で製品を混合する回転可能な混合エレメントを搭載し、
前記容器が前記密閉具または混合位置とのいかなる正の交互嵌合の手段を持たず、
混合操作の目的で前記容器の開口端部周囲に前記ホルダーと密閉具を固定して前記容器を密閉させ、
前記密閉具が最下部に位置するよう組立体を反転させ、
前記組立体を混合位置に設置し、前記混合エレメントを駆動させて成分を前記容器内で混合させ、混合された食品を形成する混合食品の調理方法。
【請求項12】
前記組立体が、前記密閉具に搭載された前記混合エレメントを回転駆動させるマスタードライブを有する、混合位置の台座に保持される請求項11に記載の混合食品の調理方法。
【請求項13】
前記組立体が手動の圧力を利用して保持される請求項12に記載の混合食品の調理方法。
【請求項14】
前記組立体が、混合時に台座に前記組立体を固定させるために移動可能な動力型抑制部材により適所に保持される請求項12に記載の混合食品の調理方法。
【請求項15】
前記抑制部材が、裏返された前記容器の端部と係合する請求項14に記載の混合食品の調理方法。
【請求項16】
前記抑制部材が、裏返された前記容器の端部と係合する請求項14から15のいずれかに記載の混合食品の調理方法。
【請求項17】
前記抑制部材が、裏返された前記容器の端部と係合する請求項14から16のいずれかに記載の混合食品の調理方法。
【請求項18】
前記組立体が混合時に前記台座と前記容器及び/または前記ホルダー間の相対運動に抵抗する請求項11から17のいずれかに記載の混合食品の調理方法。
【請求項19】
前記ホルダーの内径が、容器の上端部を保持するため、少なくとも前記容器の上層部の周囲にぴったりはまる形状である請求項11から18のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項20】
前記容器が一般的にファーストフード店にて販売されているコーヒー、お茶、ミルクシェイク及びその他のソフトドリンクに使用されている種類の標準的なカップまたはタブ型の形状であり、使い捨て可能で薄肉の押しつぶし可能な材料から作られているビーカー型容器を含む請求項11から19のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項21】
混合用組立体であって、
混合されるべき食品を受け入れる容器と、
前記容器のホルダーと、
前記容器の密閉具とを備え、
混合操作の目的で前記ホルダーと密閉具が協働して前記容器を密閉させるよう配置されている混合用組立体。
【請求項22】
前記組立体が第1密閉具と第2密閉具を含み、前記第1密閉具が前記ホルダーと係合し、前記第2密閉具が前記第1密閉具の下で前記容器上に受け入れられる請求項21に記載の混合用組立体。
【請求項23】
回転可能な混合エレメントが前記第2密閉具に搭載されている請求項22に記載の混合用組立体。
【請求項24】
前記第1密閉具が前記第2密閉具上の前記回転可能な混合エレメントと駆動係合する手段を含む請求項23に記載の混合用組立体。
【請求項25】
前記第1密閉具の内面に前記ホルダー上の補完的な構造物と操作係合する構造物を含む請求項22から24のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項26】
前記第1密閉具が前記ホルダー上の補完的ねじと係合するねじ式部分を含む請求項22から25のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項27】
前記容器が上端開口部を有するカップ形状である請求項21から26のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項28】
前記ホルダーの内径が、前記容器の上端部を保持するため、少なくとも前記容器の上層部の周囲にぴったりはまる形状である請求項21から27のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項29】
前記ホルダーが環状リング形状である請求項21から28のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項30】
前記容器が一般的にファーストフード店にて販売されているコーヒー、お茶、ミルクシェイク及びその他のソフトドリンクに使用されている種類の標準的なカップまたはタブ型の形状であり、使い捨て可能で薄肉の押しつぶし可能な材料から作られているビーカー型容器を含む請求項21から29のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項31】
混合食品の調理方法であって、
容器の開口部から容器に、必要とする混合食品に応じて選択された食品の成分を投入する工程と、
前記容器に、回転可能な混合エレメントを搭載した密閉具を提供する工程と、
混合エレメントを搭載した前記密閉具が最下部に位置するよう前記容器を反転させる工程と、
前記混合エレメントを駆動させて成分を混合させ、混合された食品を形成する工程と、を含み、
混合前に、前記容器がホルダー内に取り付けられ、前記密閉具と前記ホルダーとの間に固定されることを特徴とする混合食品の調理方法。
【請求項32】
混合用組立体であって、
混合されるべき食品を受け入れる容器と、
前記容器を受け入れるホルダーと、
前記容器の密閉具とを備え、
混合操作の目的で前記容器上の前記密閉具を密閉固定するために、前記ホルダーと密閉具が前記容器と係合するよう配置され、
前記密閉具が前記ホルダーと係合し、
前記第1密閉具の下で前記容器上に受け入れられる追加の密閉具を含む混合用組立体。
【請求項33】
回転可能な混合エレメントが前記追加の密閉具に搭載される請求項32に記載の混合用組立体。
【請求項34】
前記第1密閉具が前記第2密閉具上の回転可能な混合エレメントと駆動係合するための手段を含む請求項33に記載の混合用組立体。
【請求項35】
前記ホルダーが環状リング形状である請求項32から34に記載の混合用組立体。
【請求項36】
前記ホルダーが前記容器のスリーブ形状である請求項32から34に記載の混合用組立体。
【請求項37】
前記ホルダーの内径が、容器の上端部を保持するため、少なくとも前記容器の上層部の周囲にぴったりはまる形状である請求項32から36に記載の混合用組立体。
【請求項38】
前記容器が一般的にファーストフード店にて販売されているコーヒー、お茶、ミルクシェイク及びその他のソフトドリンクに使用されている種類の標準的なカップまたはタブ型の形状であり、使い捨て可能で薄肉の押しつぶし可能な材料から作られているビーカー型容器を含む請求項32から37に記載の混合用組立体。
【請求項39】
図1〜図6、図7〜図12または図13〜図15に詳述及び図解されている混合用組立体。
【請求項40】
図1〜図6、図7〜図12または図13〜図15に詳述及び図解されている混合方法。
【請求項41】
混合用組立体のマスタードライブであって、
前記マスタードライブが回転軸を定め、
第1ドライブアレイ及び第2ドライブアレイを備え、
前記第1ドライブアレイが、付随的に形成された回転可能な第1スレーブドライブ及び回転可能な第2スレーブドライブと駆動係合するため前記第2ドライブアレイと異なる構造を有する混合用組立体のマスタードライブ。
【請求項42】
前記第1ドライブアレイ及び第2ドライブアレイが回転軸周囲において半径方向に互いにずれている請求項41に記載のマスタードライブ。
【請求項43】
前記第1ドライブアレイが、外径を定める通常円形のアレイを含む請求項42に記載のマスタードライブ。
【請求項44】
前記第2ドライブアレイが前記第1ドライブアレイの外径と等しいまたは前記第1ドライブアレイの外径よりも大きい内径を定める、通常円形のアレイを含む請求項43に記載のマスタードライブ。
【請求項45】
前記第1ドライブアレイ及び第2ドライブアレイが回転軸周囲において半径方向に互いにずれている請求項41から44に記載のマスタードライブ。
【請求項46】
前記マスタードライブが本体を備え、前記第1ドライブアレイ及び第2ドライブアレイが本体に一体的に形成されている請求項41から45に記載のマスタードライブ。
【請求項47】
前記マスタードライブが本体を備え、前記第1ドライブアレイが前記第2ドライブアレイのほぼ上に配置されている請求項41から46に記載のマスタードライブ。
【請求項48】
前記マスタードライブが本体を備え、前記第1ドライブアレイ及び第2ドライブアレイがそれぞれ上面を定め、前記第1ドライブアレイが前記第2ドライブアレイの上面の上側に設けられている請求項41から47に記載のマスタードライブ。
【請求項49】
前記第1アレイが複数の第1駆動歯輪を備える請求項41から48に記載のマスタードライブ。
【請求項50】
前記第2アレイが複数の第2駆動歯輪を備える請求項41から49に記載のマスタードライブ。
【請求項51】
前記マスタードライブがドライブモータのドライブシャフト上に据付される本体を備える請求項41から50に記載のマスタードライブ。
【請求項52】
前記本体がドライブモータのドライブシャフトを受け入れる凹部を含む請求項51に記載のマスタードライブ。
【請求項53】
前記マスタードライブの本体がほぼディスク型である請求項41から52のいずれかに記載のマスタードライブ。
【請求項54】
前記マスタードライブが少なくとも2つのドライブアレイを含み、2つのドライブアレイが、各スレーブドライブの数に対応して駆動係合するためそれぞれ異なる形状を有する請求項41から53のいずれかに記載のマスタードライブ。
【請求項55】
前記マスタードライブが3つの前記ドライブアレイを含む請求項54に記載のマスタードライブ。
【請求項56】
前記マスタードライブが4つの前記ドライブアレイを含む請求項54から55のいずれかに記載のマスタードライブ。
【請求項57】
前記ドライブアレイが同心円状に配置されている請求項41から56のいずれかに記載のマスタードライブ。
【請求項58】
混合用組立体であって、
第1蓋を有する第1容器と、
第2蓋を有する第2容器と、
回転軸を定めるマスタードライブと、を備え、
第1蓋が回転可能な第1混合エレメントを搭載し、前記第1混合エレメントと共に回転するよう配置された第1スレーブドライブを備え、
第2蓋が回転可能な第2混合エレメントを搭載し、前記第2混合エレメントと共に回転するよう配置された第2スレーブドライブを備え、
前記マスタードライブが各混合エレメントを駆動するために前記第1スレーブドライブ及び第2スレーブドライブと駆動係合するように形成されており、
前記第1スレーブドライブが前記第2スレーブドライブと異なる形状を有する混合用組立体。
【請求項59】
前記第1スレーブドライブが前記マスタードライブの回転軸に対して第1放射状間隔に設けられた第1スレーブアレイを含み、前記第2スレーブドライブが前記マスタードライブの回転軸に対し第2放射状間隔に設けられた第2ドライブアレイを含む請求項58に記載の混合用組立体。
【請求項60】
前記第1スレーブアレイが前記マスタードライブの回転軸に対する外径を定め、前記第2スレーブアレイが前記マスタードライブの回転軸に対する内径を定め、前記第2スレーブアレイの内径が前記第1スレーブアレイの外径と等しいまたは前記第1スレーブアレイの外径よりも大きい請求項59に記載の混合用組立体。
【請求項61】
前記マスタードライブが前記第1スレーブドライブと駆動係合する第1ドライブアレイと、前記第2スレーブドライブと駆動係合する第2ドライブアレイを含む請求項58から60のいずれかに記載の混合用組立体。
【請求項62】
容器の蓋であって、
容器の密閉具となる本体と、
マスタードライブと駆動係合する回転可能なスレーブドライブと、
回転のために前記スレーブドライブ組立体と結合している蓋がはめられた容器内で食品を混合するための混合エレメントとを含み、
前記本体が第1プラスチック材料を含み、前記スレーブドライブが第2プラスチック材料を含み、前記第2プラスチック材料が前記第1プラスチック材料よりも耐摩耗性が高い容器の蓋。
【請求項63】
図23に詳述及び図解されているマスタードライブ。
【請求項64】
図22に詳述及び図解されているスレーブドライブ。
【請求項65】
図22に詳述及び図解されている容器の蓋。
【請求項66】
図24及び図25または図26〜図29に詳述及び図解されている混合方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公表番号】特表2008−545467(P2008−545467A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−512925(P2008−512925)
【出願日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【国際出願番号】PCT/GB2006/001945
【国際公開番号】WO2006/126009
【国際公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(507354116)マギル テクノロジー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】