説明

添加物分与システム及び水濾過システム

未濾過水源に接続可能な水入口と、前記水入口と流体連通する水フィルタと、濾過水を分与するために操作可能な前記水フィルタと連通する出口と、添加物を含有するための貯槽と添加物出口とを有する添加物分与システムを備える該水濾過システム。該添加物分与システムは、ある量の添加物をフィルタで濾過された水に選択的に分与するために操作可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、濾過水及び消費可能な添加物を添加する能力を有する水濾過システムに関し、より具体的には、消費可能な添加物を濾過水に分与するための独自のシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
家庭及びその他の用途向けの水処理装置は当該技術分野において周知である。このような装置は、典型的にはインライン又は末端部で給水系統に組み込まれる。前者の例は、蛇口に到達する前に水を濾過する、流し台の下(under-the-counter)の装置である。末端部の装置には、流し台の上と水栓取付との2つの一般的な種類がある。水処理装置は、機械的濾過又は化学的処理の使用によって水を処理することができる。ほとんどの水濾過システムは、活性炭又は活性炭とイオン交換樹脂との組み合わせのいずれかを含有するフィルタカートリッジを使用する。活性炭は、微粒子及びその他の不純物を濾過除去すると同時に、水中に存在する塩素の大部分を除去する機能がある。イオン交換樹脂は、カルシウムのようなプラスイオン類を除去し、それによって水を軟化する。上記のシステムのマイナスの副作用は、種々のその他の健康によい鉱物類がイオン交換樹脂によって除去されうることである。水浄化の別の方法は逆浸透であるが、この技術を使用した製品は、コスト高であることから家庭の消費者に広く利用されていない。
【0003】
近年、人々による水の消費は、よりよい健康教育及びその他の情報を公衆が入手できるようになったために上昇した。しかし、通常の水道水の品質及び味の悪さについての公衆の認識が、これらの問題に対処する多数の製品の開発及び販売につながっている。種々のボトル入りの水が消費者に入手可能となっている。これらのボトル入りの水のいくつかは、消費者が利益を見出す可能性のある追加の添加物を有する。このような添加物としては、栄養素類、ビタミン類、鉱物類及び香味料類が挙げられる。これらのボトル入りの水は、時としてフィットネスウォーター、ビタミンウォーター又は機能強化水(enhanced water)と呼ばれる。しかしながら、機能強化されたボトル入り水製品を定期的に入手することの費用及び不便性が、消費者に追加的な水の消費を思いとどまらせることもある。それ故に、公衆に機能強化水を提供するためのより便利で費用効果の高い方法が必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、水濾過システムに関し、より具体的には、ユーザーが濾過水にある量の添加物を選択的に分与することを可能にする水濾過システムに関する。本発明の別の実施形態は、既存の水濾過システムに追加されてもよい水濾過システム用の添加物分与システムである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの実施形態は、水濾過システムである。該水濾過システムは、未濾過水源に接続可能な水入口と、前記水入口と流体連通する水フィルタと、濾過水を分与するために操作可能な前記水フィルタと連通する出口と、添加物を含有するための貯槽及び添加物出口を備えた添加物分与システムであって、前記添加物分与出口が前記フィルタで濾過された水にある量の添加物を選択的に分与するために操作可能である前記添加物分与システムとを備える。
【0006】
本発明の別の実施形態は、水濾過システム用の添加物分与システムである。該添加物分与システムは、添加物を含有するための貯槽及び添加物出口であって、前記添加物分与システムが濾過水にある量の添加物を選択的に分与するために操作可能である前記貯槽及び添加物出口と、該貯槽及び添加物出口を水濾過システムに取り付けるために操作可能なハウジングとを備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の種々の実施形態を詳細に参照するが、その例は添付図面に例示され、添付図面では同種の数字は図面を通して類似要素を指している。
【0008】
本明細書では、本発明を特に指摘し、明確に請求する請求項を記載するが、本発明は、添付図面と併せてなされる次の説明から一層理解されるであろうと考えられている。
【0009】
図に示した実施形態は、実例に過ぎず、請求項により定義される本発明を制限することを意図したものではない。さらに、図及び本発明の各特徴は、詳細な説明に照らし合わせれば、より明確になり理解されるであろう。
【0010】
図1は、本発明の1つの実施形態による代表的な水濾過システム15を例示する。水濾過システム15は、未濾過水源18に接続可能な水入口20を備える。水入口20は、水フィルタ22と流体連通する。水フィルタ22は、未濾過水から1つ以上の汚染物質又は微粒子を濾過するために操作可能である。出口24は、水フィルタ22と連通しており、濾過水を分与するために操作可能である。水濾過システム15はさらに、添加物分与システム16を備える。添加物分与システム16は、添加物を含有するための貯槽26と添加物出口28とを備える。添加物分与システム16は、ある量の添加物を濾過水に選択的に分与するために操作可能である。1つの実施形態において、出口24から分与される濾過水はグラス又はその他の容器30に分与され、添加物は添加物出口28を通じて容器30内の濾過水に分与される。
【0011】
水入口20は、いかなる未濾過水源にも接続可能である。代表的な未濾過水源は、庭のホース、水道、水栓取付具、貯水槽、水差し及び水ディスペンサーなどを含む。
【0012】
水フィルタ22は、当業者に既知のいかなる水フィルタ技術も含んでもよい。このような水用濾材は、水から有機物を除去するための活性炭素又は同様のもの、水の中の細菌及びウイルスを破壊するためのハロゲン化樹脂繊維及び/若しくはハロゲン化樹脂ビーズ又はその他の媒体、水からイオン性物質を除去するためのイオン交換樹脂(例えばナトリウム除去のためのハロゲン系作用交換樹脂(action exchange resin))、及び精密濾過による細菌除去を包含してもよい。本発明に用いてもよい代表的な水フィルタの1つは、米国特許第6,565,749号(ホー(Hou)ら)に開示されている。
【0013】
1つの実施形態において、貯槽26の中の添加物は、液体の形態である。別の実施形態において、貯槽26の中の添加物は、乾燥粉末の形態である。前記添加物は、香味料、ビタミン類、鉱物類及び栄養素類からなる群から選択される1つ以上の添加物を含む。添加鉱物は、カルシウム、シリケート、塩化物、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、セレン、亜鉛、鉄、マンガン及びこれらの混合物のイオン類からなる群から選択される鉱物類を包含する。ビタミン添加物は、ビタミンB12、ビタミンC及びこれらの混合物からなる群から選択されるビタミン類を含む。別の実施形態において、ホメオパシー治療薬及び草本治療薬、並びに香味料が添加物として貯槽22に包含されてもよい。
【0014】
1つの実施形態において、添加物は天然油の水性アルコール抽出物を含む。他の添加物は、エリキシル剤、酒精又は清油及びチンキ剤を含んでもよい。エリキシル剤は、口腔用途を意図した透明な、加糖された水性アルコール液体である。アルコール含有量は約5体積%〜約50体積%の範囲である。酒精又は精油は、植物又は化学物質から調製されたアルコール性又は水性アルコール溶液である。溶質の濃度は最大50%まで変動する。濾過水にわずかな風味を付与するため、天然油の水性アルコール抽出物は、濾過水の約0.025〜約0.5体積%の範囲である。別の実施形態において、添加剤は、濾過水に色を加えるため、食品着色料のような1つ以上の着色剤を含んでもよい。代表的な風味は、レモン、ライム、ベリー、かんきつ類、オレンジ、イチゴ及びこれらの混合物を含む。
【0015】
貯槽26は、汚染を生じないか又はその材料特性が添加物によって影響されない当業者に既知のいかなる材料から構築されてもよい。貯槽26の代表的な構築材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン、ナイロン、ポリエステル、及び同様のポリマーが挙げられる。その他の代表的な構築材料としては、アルミニウム箔が挙げられる。1つの実施形態において、貯槽26は材料の複数の層を含む。別の実施形態において、好適なバリヤー特性を備えたいかなる可撓性材料も利用されてもよい。
【0016】
図1の模式図は、出口24及び添加物出口28がそれぞれ水及び添加物を別々に容器30に分与することを描写しているが、添加物出口28が出口24と流体連通されてもよいことは、同様に、例示されたシステム及び発明の範囲内である。例えば、該水濾過システムは、得られる混合物が容器30に分与される前に出口24と添加物出口28とを1つの出口流れに組み合わせるよう構成された出口ミキサーをさらに備えてもよい。
【0017】
図2に例示される1つの代表的な実施形態において、水濾過システム15は、添加物出口28と連通する制御装置34をさらに備える。制御装置34は、添加物出口28を通じて分与される添加物の量を調節するよう構成される。制御装置34は制限弁36を備えてもよい(図5参照)。制限弁36は、添加物出口28を通じて分与される添加物がある場合、該添加物の量を制限又は調節するために操作可能である。別の実施形態において、制御装置34は、制限弁36と連通するマイクロプロセッサを備えてもよい。1つの代表的な実施形態において、制御装置34は、ユーザーが濾過水に分与される添加物の量を選択できるダイヤル又はその他の入力装置を備えてもよい。
【0018】
さらに別の代表的な実施形態において、図3に例示されるように、水濾過システム15は、水栓のような未濾過水源18に連通する水入口20を備える。水フィルタ22は水入口20と連通し、水フィルタ22からの濾過水は出口24で分与される。添加物分与システム16は、添加物を含有するための貯槽26と添加物出口28とを備える。この実施形態において、添加物出口28は出口24と流体連通する。1つの代表的な実施形態において、図10に例示されるように、添加物出口28と出口24とは水濾過システム15のハウジング40の内側で出口ミキサー42に一緒に接続し、その結果、水濾過システム15の外部は出口流れを1つだけ有する。
【0019】
本発明の1つの実施形態において、添加物出口28及び出口24は、出口24内の濾過水が添加物出口28を通過して移動するときにベンチュリ吸引作用を生じるような方法で連通して構成され設置される。ベンチュリ吸引作用は、添加物出口28内の添加物を出口24を通って流れる濾過水に引き入れる真空を発生させる。
【0020】
本発明の別の代表的な実施形態において、図4に例示するように、添加物分与システム16はポンプ32をさらに備える。ポンプ32は、貯槽26及び添加物出口28と連通する。ポンプ32は、添加物を貯槽26から添加物出口28へと輸送し、濾過水に添加されるように構成される。1つの実施形態において、ポンプ32は隔膜ポンプを備える。当業者に理解されるように、当業者に既知のいかなるポンプも、添加物を添加物出口28へと輸送するために利用されてもよい。代表的なポンプとしては、ピストンポンプ、蠕動ポンプ、及びベローズ型ポンプが挙げられる。別の代表的な実施形態において、添加物分与システムは、ポンプ32と連通する手動アクティベータ、例えば、押し棒48をさらに備える。押し棒48は、押し棒48に圧力が印加されたときにポンプ32を起動するよう構成される。押し棒48は、ユーザーがある量の添加物を濾過水に手動で選択的に分与することを可能にする。
【0021】
1つの代表的な実施形態において、図5に例示されるように、水濾過システム15は、水栓のような未濾過水源18に連通する水入口20を備える。水入口20は、水フィルタ22と連通する。鉱物含有量分析器38は、水フィルタ22の出口と流体連通する。鉱物含有量分析器38は、濾過水中の1つ以上の鉱物の濃度を測定するために操作可能である。水濾過システム15はさらに、鉱物含有量分析器38と連通する制御装置34を備える。1つ以上の添加物を含有する貯槽26は、添加物出口28及び制限弁36と連通する。制限弁36は制御装置34と連通し、制御装置34は、濾過水中に予め定められた添加物の濃度が得られるように1つ以上の添加物(例えば鉱物類)を分与するために操作可能である。例えば、鉱物含有量分析器38は、濾過水中のカルシウムの濃度を検出し、該カルシウム濃度を制御装置34に報告する。制御装置34は、最終的な処理水製品に追加のカルシウムが所望されることを決定し、そのように、添加物出口28を通じて濾過水に分与されている添加物(すなわち、カルシウム)の量を追加及び/又は増大するための信号を制限弁36に送る。当業者は理解するように、濾過水に分与される添加物の量を制御するために当業者に既知のいかなる制御装置も利用してもよい。
【0022】
本発明の別の代表的な実施形態を図6に例示する。本実施形態において、水濾過システム15は、未濾過水源18に接続可能な水入口20を備える。水入口20は水フィルタ22と流体連通し、その結果、未濾過水源18からの未濾過水が水入口20を通って及び水フィルタ22を通って出口24へ向かって流れる。水が水フィルタ22によって濾過された後、該水は鉱物含有量分析器38及び/又は流量計40を通過する。鉱物含有量分析器38は、濾過水中の1つ以上の鉱物の濃度を測定するために操作可能である。流量計40は、水フィルタ22を出る水の流量を測定するために操作可能である。流量計40は、制御装置34に信号を送信するよう構成され、該信号は水フィルタ22を出る水の流量に対応する。制御装置34は、鉱物含有量分析器38の鉱物含有量信号及び流量計40からの流量信号を受信する。制御装置34は続いて、貯槽26に連通するポンプ32及び/又は制限弁36に信号を送信する。制御装置34からの信号はポンプ32及び/又は制限弁36を起動し、ある量の添加物を貯槽26から添加物出口28を通って濾過水に分与させる。添加物の量は、鉱物含有量分析器38及び/又は流量計40から受信する信号の関数である。別の実施形態において、図6に示すように、出口ミキサー42は出口24と流体連通する添加物出口28を配置するように構成される。別の実施形態において、添加物出口28は出口24と別であってもよく、及び互いに流体連通しないでいてもよい。当業者が理解するように、濾過水の種々の構成成分を検出するための当業者に既知のいかなるセンサーも利用してもよい。代表的なセンサーとしては、カリフォルニア州ロサンジェルス(Los Angeles, California)のHMデジタル(HM Digital)からのTDS(全溶解固体)センサーが挙げられる。
【0023】
本発明の別の実施形態において、図7に例示されるように、水濾過システム15は、水栓のような未濾過水源18に接続できる水入口20を備える。水入口20は、水フィルタ22と流体連通する。水フィルタ22は、未濾過水源18からの未濾過水を1つ以上の汚染物質又は汚染物を濾過するために操作可能である。水フィルタ22からの濾過水は、出口24に分与される。この実施形態において、添加物分与システム16は複数個の貯槽26を備える。各貯槽26は、濾過水に選択的に分与される1つ以上の添加物を含む。制御装置34は、存在する場合、いずれの貯槽26が添加物を濾過水に分与すべきかをユーザーが選択できるように構成される。1つの実施形態において、制御装置34は、添加物出口28を通って濾過水までの添加物の流量を調節するために信号を制限弁36に送信する。上述のように、1つの実施形態において、添加物出口28と出口24とは互いに流体連通するか又は出口ミキサー42と接合している。別の実施形態において、貯槽26は複数の室を備えてもよく、該室の各々が濾過水に分与される添加物を含有する。
【0024】
本発明の別の実施形態を図8に例示する。この実施形態において、添加物分与システム16は、ユーザーの既存の水フィルタに追加されるよう構成される。この実施形態は、すでに水濾過システムを購入したユーザーが、本発明の新規添加物分与システムを追加することを可能にする。この実施形態において、ハウジング44は貯槽26及び添加物出口28に接続される。ハウジング44は、添加物出口28が既存の水フィルタの出口に隣接できるよう、ユーザーの既存の水フィルタに取り付けるか又は該水フィルタの上を滑るように構成される。1つの実施形態において、添加物出口28は既存の水フィルタの出口近くに設置される可撓性チューブを備える。別の実施形態において、ハウジング44は既存の水フィルタの一部を置換するように構成されてもよい。例えば、ハウジング44は既存の水フィルタハウジングの構成成分の上にねじ止めされて、該構成成分を置換するように構成されてもよい。
【0025】
1つの実施形態において、貯槽26は水濾過システム15に解除可能に接続される。これにより、貯槽26が空のとき又はユーザーが別の貯槽26に含有される異なる添加物を濾過飲料水に添加することを所望するときに、貯槽26を容易に交換することができる。1つの実施形態において、添加物分与システムはフィルタで濾過された水250mL当たり約0.01mLの添加物〜約1.0mLの添加物を選択的に分与するために操作できる。さらなる実施形態において、添加物分与システムはフィルタで濾過された水250mL当たり約0.1mLの添加物〜約0.5mLの添加物を選択的に分与するために操作できる。別の実施形態において、添加物分与システムはフィルタで濾過された水の約0.025〜約0.25体積%の添加物を選択的に分与するために操作できる。さらなる実施形態において、添加物分与システムはフィルタで濾過された水の約0.05〜約0.1体積%の添加物を選択的に分与するために操作できる。
【0026】
さらに別の実施形態において、図9に例示するように、添加物分与システム16はさらに、貯槽26内の添加物の残量を指示するために操作可能な添加物寿命指示器50を備える。例えば、貯槽26はユーザーが貯槽内に残っている添加物の量を確認できる可視液位計50を備えてもよい。別の実施形態において、添加物分与システム16は、添加物分与システム16から分与された添加物の量を計算するために操作可能であって、貯槽26に残っている添加物の残量を指示するよう構成される合計器52をさらに備えてもよい。このような配置において、流量計又は合計器は添加物寿命指示器と連結され、信号を添加物寿命指示器に送信して、予め定められた体積の添加物が添加物出口を通って流れた後に該指示器を点灯又は点滅させる。別の実施形態において、寿命指示器は、プログラム可能な時計を含有するマイクロチップのような監視機構を備えてもよい。添加物寿命指示器は、例えば、発光ダイオード又はLCD(液晶ディスプレイ)表示器として実施されてもよく、該添加物寿命指示器は、例えば、新規貯槽の設置以後予め定められた時間、例えば2ヵ月が経過した後に点灯又は点滅するように時計がプログラムされる。ユーザーは、貯槽を新しい貯槽に交換し、時計をリセットすることができる。
【0027】
本発明の別の実施形態において、図11に例示されるように、本発明の添加物分与システムは冷蔵庫60の水濾過システムに組み込まれる。1つの代表的な実施例において、制御装置34は冷蔵庫のドア60の上に設置される。制御装置34は、添加物を貯槽(表示されていない)から分与するための1つ以上の手動アクティベータ48を有してもよい。ユーザーは、容器30を、出口24を通って容器へ入る濾過水の流れを起動するため、水流スイッチ62と接触して設置してもよい。別の代表的な実施形態において、制御装置34は、ユーザーが濾過水に分与される添加物がある場合、その量及び/又は種類を選択できる1つ以上の入力選択器64を備える。
【0028】
本発明のその他の実施形態は、水栓又は同様のものの使用に限定されない。例えば、本発明の要素は、水差し、水筒のような携帯容器との使用又は冷水器若しくは冷蔵庫のようなその他の配水システムとの使用に適応されてもよい。例えば、本発明の1つの代表的な実施例は、図12に例示するように、フィルタ22及び添加物を含有する交換可能な貯槽26を包含するように設計できる水差し又は水筒のような容器70のための取付物を備える。添加物出口28は、添加物が濾過水に分与されるように容器70の出口24の近くに設置されてもよい。同様に、本発明の要素は、冷水器又は冷蔵庫内に設置されてもよく、添加物を濾過水に選択的に分与するため、対応するボタン類、スイッチ類などによって操作されてもよい。
【0029】
「発明を実施するための最良の形態」で引用される全ての文献は、その関連部分において、参考として本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。
【0030】
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。
【図2】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。
【図3】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。
【図4】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。
【図5】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。
【図6】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。
【図7】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。
【図8】本発明の実施形態による代表的な添加物分与システムの模式図。
【図9】本発明の実施形態による代表的な添加物分与システムの模式図。
【図10】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。
【図11】本発明の実施形態による代表的な冷蔵庫上の添加物分与システムの模式図。
【図12】本発明の実施形態による代表的な水濾過システムの模式図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
未濾過水源に接続可能な水入口と、
前記水入口と流体連通する水フィルタと、
濾過した水を分与するために操作可能な前記水フィルタと連通する出口と、
添加物を含有するための貯槽と添加物出口とを含む添加物分与システムと
を備えた、前記添加物分与システムがフィルタで濾過された水にある量の添加物を選択的に分与するために操作可能である、水濾過システム。
【請求項2】
前記添加物が液体を含む、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項3】
前記添加物が、着香料、ビタミン類、鉱物類及び栄養素類からなる群から選択される1つ以上の添加物を含む、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項4】
前記添加物分与システムがさらに、フィルタで濾過された水にある量の添加物を選択的に分与するために操作可能なポンプを備える、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項5】
前記ポンプが隔膜ポンプを備える、請求項4に記載の水濾過システム。
【請求項6】
前記添加物分与システムがさらに、ポンプと連通する手動アクティベータを含み、該手動アクティベータが、該手動アクティベータに圧力が加えられたときに該ポンプを起動するよう構成されている、請求項4に記載の水濾過システム。
【請求項7】
フィルタハウジングをさらに含み、前記フィルタハウジングが水フィルタ及び添加物分与システムを備える、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項8】
フィルタハウジングをさらに含み、前記添加物分与システムが前記フィルタハウジングの外部に設置される、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項9】
前記添加物分与システムがさらに、添加物出口を通じて分与される添加物の量を調節するよう構成された制御装置を備える、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項10】
前記制御装置がマイクロプロセッサを備える、請求項9に記載の水濾過システム。
【請求項11】
前記添加物分与システムがさらに制限弁を備える、請求項9に記載の水濾過システム。
【請求項12】
前記制御装置と連通する鉱物含有量分析器をさらに含み、該鉱物含有量分析器が前記フィルタで濾過された水の中の1つ以上の鉱物の濃度を測定するために操作可能であり、該制御装置が前記フィルタで濾過された水に予め定められた濃度の鉱物が得られるように1つ以上の鉱物を分与するために操作可能である、請求項9に記載の水濾過システム。
【請求項13】
前記制御装置と連通する流量計をさらに含み、該流量計が該制御装置に信号を送るよう構成され、該信号が水フィルタを通過する水の流量に対応し、該制御装置が信号を読み取り、フィルタで濾過された水に分与されている添加物の量を変更するか否かを決定するために操作可能である、請求項9に記載の水濾過システム。
【請求項14】
前記出口及び添加物出口が流体連通している、請求項1に水濾過システム。
【請求項15】
前記添加物分与システムが、フィルタで濾過された水250mL当たり約0.01mL〜約1.0mLの添加物を選択的に分与するために操作可能である、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項16】
貯槽内の添加物の残量を表示するために操作可能な添加物寿命表示器をさらに備える、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項17】
前記貯槽が前記水濾過システムに放出可能に連通する、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項18】
前記添加物分与システムが複数の貯槽を含み、各貯槽がそれぞれの添加物を含有する、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項19】
前記貯槽が複数の室を含み、該複数の室の各々が添加物を含有する、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項20】
前記水入口が水栓に連通可能である、請求項1に記載の水濾過システム。
【請求項21】
添加物を含有するための貯槽及び添加物出口であって、前記添加物分与システムが濾過水にある量の添加物を選択的に分与するために操作可能である貯槽及び添加物出口と、
該貯槽及び該添加物出口を水濾過システムに取り付けるために操作可能なハウジングと
を備えた、水濾過システム用の添加物分与システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2007−537872(P2007−537872A)
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527568(P2007−527568)
【出願日】平成17年5月24日(2005.5.24)
【国際出願番号】PCT/US2005/018265
【国際公開番号】WO2005/115922
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(506361889)ピュール、ウォーター、ピューリフィケーション、プロダクツ、インコーポレーテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】PUR WATER PURIFICATION PRODUCTS, INC.
【Fターム(参考)】