説明

清掃用払拭体

【課題】清掃に使用するまでの段階では嵩張りが少なくコンパクトであるが、実際に清掃に使用する段階では繊維のボリュームを高めて風合いを向上させることができる、使用性及び取り扱い性に勝れた清掃用払拭体を提供する。
【解決手段】複数本の長繊維5を緩く撚ることによって紐状の繊維束8を形成し、複数の繊維束8を基布4上にフリンジ縫製で縫着することにより払拭体1を形成し、上記繊維束8は、清掃時に上記長繊維5を互いに分離した状態に解繊することによって束径の拡大が可能であると共に、解繊された長繊維5が撚り癖で紐としての初期状態に復元することなく束径拡大状態を維持し得るように形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床や家具あるいは室内装飾品などに付着した塵や埃その他の汚れを除去するのに用いる清掃用払拭体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
床や家具あるいは室内装飾品などを清掃するための清掃具(モップ)は、従来より各種形態のものが知られている。一般的なモップは、柄と払拭体取付部とからなるモップ本体と、塵や埃等の汚れを拭き取るための払拭体とからなっていて、この払拭体が上記モップ本体の払拭体取付部に着脱自在に装着される。また、この払拭体としては、例えば特許文献1に示すように、上記モップ本体に取り付けるための基布に、短繊維を撚って形成した細い紡績糸をさらに複数本撚り合わせて得られる太いモップ糸を複数本房状に取り付けたものや、特許文献2や特許文献3に示すように、単繊維を並列に並べてシート状に形成した単繊維層と、不織布とを、互いに重ねて溶着線に沿って部分的に溶着したものなどが一般的である。
【0003】
ところで、上記払拭体は、清掃に使用するまでの段階では、包装や輸送時等に取り扱い易いように、できるだけ嵩張りが少なくコンパクトであることが望ましいが、実際に清掃に使用する段階では、その逆に、できるだけボリュームがあって風合いや使用感に勝れていることが望ましい。
【0004】
ところが、上記払拭体において、特許文献1のように、撚った紡績糸を複数本さらに撚って形成したモップ糸を使用すると、該モップ糸が多重に撚られた分だけ硬く引き締まっているため、使用する糸の量に比べてボリューム感に欠けるだけでなく、撚った糸特有のごつごつした硬い使用感になり、風合いも悪い。一部のモップ糸の先端部がほつれるようになってはいるが、そのほつれは細かい塵埃を捕捉するためのもので、モップ糸のボリュームを高めるために寄与するものではない。
【0005】
一方、特許文献2又は3のように、多数の単繊維をシート状に配列したものを使用すると、ボリュームや風合いの点では撚ったモップ糸を使用する場合よりは勝れるが、単繊維をばらばらの状態で並べて払拭体を形成しなければならないため、その製造作業が煩雑で繊維の脱落も生じ易い。また、最初から払拭体としてボリュームが大きいため、製品としての包装が大形化し、輸送や収納時の取り扱いが不便である。
【特許文献1】特開2000−51132号公報
【特許文献2】特開2005−261731号公報
【特許文献3】特開2002−369783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明の目的は、清掃に使用するまでの段階では、嵩張りが少なくコンパクトであるが、実際に清掃に使用する段階では、繊維のボリュームを高めて風合いを向上させることができる、使用性及び取り扱い性に勝れた清掃用払拭体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の清掃用払拭体は、長繊維を複数本束ねて形成した繊維束を基布上に複数並べて止着することにより形成されていて、上記繊維束は、複数の長繊維を緩く撚ることにより紐状に形成され、清掃時に該長繊維を互いに分離した状態に解繊することによって束径の拡大が可能であると共に、解繊された長繊維が撚り癖で紐としての初期状態に復元することなく束径拡大状態を維持し得るように構成されている。
【0008】
また、本発明の清掃用払拭体においては、上記繊維束が、複数の長繊維を密に引き揃えることにより紐状に収束した状態に形成されていて、清掃時に該長繊維を互いに分離した状態に解繊することによって束径の拡大が可能であると共に、解繊された長繊維が収束癖で紐としての初期状態に復元することなく束径拡大状態を維持し得るように構成されていても良い。
【0009】
本発明において好ましくは、上記長繊維が、水中への浸漬及び揺動によって解繊可能なるように構成されていることである。
【0010】
また、本発明においては、上記繊維束が中央部で二つに折曲されていて、その折曲部を止着線上に位置させると共に、先端部を交互に逆向きにして配設され、上記折曲部の位置で上記止着線に沿って基布に止着されていることが望ましい。
この場合、上記繊維束は、複数本を一つに繊維束8まとめることによって繊維束集合体とし、この繊維束集合体の形で基布に止着しても良い。
【0011】
本発明の好ましい具体的な構成態様においては、上記基布が、上側基布部と下側基布部とからなる二重構造を有していて、これら両基布部間に、柄と払拭体用取付部とを有するモップ本体の該取付部を挿入するための取付孔を有し、また、上記上側基布部と下側基布部とに繊維束を取り付けられることによって両面が払拭面とされている。
【0012】
また、本発明においては、上記繊維束を形成する複数の長繊維のうちの少なくとも一部が、繊維径が10μm以下の極細長繊維であることが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の払拭体は、清掃に使用する前の状態では、長繊維からなる繊維束の束径が小さいため、嵩張りが少なくコンパクトであって、製品としての収納や輸送時等の取り扱い性に勝れているが、清掃に使用するに当たって長繊維を解繊すると、繊維束の束径が拡大されて長繊維全体のボリュームが高められるため、清掃効果や使用感が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明に係る清掃用払拭体を用いて構成されたモップの一例を示すもので、このモップは、塵埃を拭き取るための払拭体1と、この払拭体1を交換可能に取り付けるためのモップ本体2とからなっている。
【0015】
上記払拭体1は、図2からも分かるように、不織布や合成樹脂シート等からなる基布4の表面に、フィラメントと呼ばれる長繊維(単繊維)5を多数取り付けることにより形成されている。上記基布4は二重構造をしていて、上側基布部4aと下側基布部4bとを有し、これらの両基布部4a,4b間に払拭体1の前後方向に延びる2つの取付孔6,6が区画、形成され、これらの取付孔6,6内に上記モップ本体2の払拭体用取付部2Bを挿入することにより、該払拭体1が上記モップ本体2に装着されるようになっている。
【0016】
また、上記払拭体1は、上記上側基布部4aと下側基布部4bの表面に上記長繊維5を取り付けることにより、上下両面が塵埃を拭き取るための払拭面に形成されており、清掃によって一方の払拭面が汚れたら、上下反転させることにより、他方の払拭面で清掃を行うことができるようになっている。この場合、上記長繊維5の毛先は払拭体1の左右両側面方向にも延出しているため、該払拭体1の両側面によっても清掃することができる。
【0017】
上記長繊維5の基布4に対する取り付けは、長繊維5を複数本ひとまとめにすることによって繊維束を形成し、この繊維束を基布4にフリンジ縫製で縫着することにより行われている。即ち、先ず図3(a)に示すように、一定の長さを有する複数の長繊維5を、長さを揃えて一つに束ねると共に、あとで解繊可能な程度に緩く撚ることにより、紐状をした繊維束8を形成する。このときの撚りの程度(強さ)は、払拭体1を清掃に使用する前に、各長繊維5を互いに分離した状態(繊維間の間隔が広がった状態)に解繊することによって該繊維束8の束径が拡大可能であると共に、解繊された各長繊維5が撚り癖で紐としての初期状態に復元することなく分離状態(束径拡大状態)を維持し得る程度である。上記長繊維5は、直線性の繊維であることが望ましいが、波付けされた捲縮性繊維であっても良い。
【0018】
次に、図3(b)に示すように、複数の繊維束8を略平行に束ねるか、あるいは平行でなくても撚合されていない状態に束ねることによって、上記繊維束8より太径の紐状をなす繊維束集合体9を形成し、図3(c)に示すように、この繊維束集合体9を中央部で二つに折曲する。
【0019】
そして、図4に示すように、折曲した複数の繊維束集合体9を、平面状に広げた矩形の上記基布4の中央部と両側端部とにおいてそれぞれ該基布4の長さ方向に列をなすように並べ、各繊維束集合体9の列9Aに沿って延びる止着線10に沿って該基布4に縫着している。その際、各列9A中の繊維束集合体9は、図5からも分かるように、その折曲部9aを上記止着線10上に位置させると共に、先端部9bを上記止着線10とほぼ直交する方向に向けて交互に逆向きに配設され、上記折曲部9aの位置で上記基布4に縫着されている。
【0020】
上記繊維束集合体9は、隣接するもの同士を縫製や接着等の適宜手段で順次結合することにより、列状に予め一体化しておき、一体化された繊維束集合体9の列9Aを基布4上に載置して縫着することもできる。その際、折曲部9a内に共通の細紐を通すようにすれば、それらの一体化を容易に行うことができる。
【0021】
なお、分かり易くするため、図4においては、各列9A中において隣接する繊維束集合体9が比較的粗に並べられた状態に描かれているが、実際には、それらは相互に圧接された状態でもっと密に並べられていることが望ましい。また、隣り合う繊維束集合体9の列9A,9A間で長繊維5の先端部9b同士が互いに離れて位置しているが、ボリュームを高めて清掃効率を高める上では、長繊維5の先端部9b同士が相互に接触するかあるいは部分的に重複するように形成されていることが望ましい。
【0022】
次に、上記の如く繊維束8が止着された基布4を、該繊維束8が取り付けられていない面を内側にして長手方向(軸線方向)の中央の折曲線L0の位置で二つに折り曲げ、図7に模式的に示すように、上側基布部4aと下側基布部4bとの左右両側端縁を止着線11に沿って相互に縫着すると共に、両基布部4a,4bの中央部とその左右両側部とを3本の止着線12に沿って縫着し、これら3本の止着線12の間に上記取付孔6,6を形成することにより、上記払拭体1が形成される。
【0023】
あるいは、上記のように一枚の基布4を二つに折り曲げる代わりに、上側基布部4aと下側基布部4bとを個別に形成して互いに重ね合わせ、それらの左右両側端縁と先端縁とを相互に縫着すると共に、上述したように3本の止着線で取付孔を形成することにより、上記払拭体を形成することもできる。
【0024】
上記長繊維5は、絹やレーヨン、キュプラ等の天然繊維であっても、ポリエステルやアクリル等の合成繊維であっても良い。また、その繊維径についても特に制限はないが、塵埃の捕捉効果や汚れの除去効果に勝れた払拭体にするためには、繊維径が10μm以下の極細長繊維を使用することが望ましく、上記繊維束8を形成する長繊維5の少なくとも一部にこの極細長繊維が含まれていることが望ましい。
【0025】
一方、上記モップ本体2は、図8に示すように、合成樹脂製の柄2Aと、上記払拭体1を装着するための合成樹脂製の上記払拭体用取付部2Bとにより形成されている。上記柄2Aは、先端側がやや下向きに屈曲した形に形成されていて、その先端に、上記取付部2Bが、前後方向の軸線L1の回りに回転自在で、上下180度異なる2つの向きで該柄2Aに係止可能なるように連結されている。
【0026】
上記取付部2Bは、上記柄2Aに回転自在に連結された基部14と、この基部14から二股状に分岐して前方に延出する細長くかつ弾力性のある左右2つの分岐アーム15,15とを有している。これらの分岐アーム15,15は、板面が上下方向を向く細幅の板状をなすもので、先端側に向けて次第に幅狭かつ薄肉になると共に、先端部が丸い円弧状をなすように形成されており、これに伴って取付部2B全体の横幅も、基部14側から先端側に向けて次第に幅狭をなすように形成されている。また、各分岐アーム15,15及び基部14の周縁には、そのほぼ全周にわたり、上下両面方向に突出する縁枠16が形成されている。
取付部2Bをこのような形に形成することにより、上記払拭体1の取付孔6,6へ挿入する際の初期挿入を容易にすることができる。
【0027】
さらに、上記各分岐アーム15,15は、上下両面方向に波付けされることにより、上記払拭体1の取付孔6,6に対する挿入抵抗が高められている。これは、取付孔6,6からの抜け出しに対する抵抗(抜け出し抵抗)が高められていることと同じことである。
【0028】
上記モップは、払拭体1に形成された2つの取付孔6,6内に、モップ本体2の2つの分岐アーム15,15を挿入することにより、図1に示すように該払拭体1をモップ本体2に装着し、この払拭体1の一方の払拭面で床や家具などの清掃対象に付着した塵埃やその他の汚れを拭き取るものである。このとき、上記払拭体1は、それを清掃に使用するに先立ち、図5に示すように、各繊維束8の長繊維5が紐状に収束している状態から、図6に示すように、該長繊維5を互いに分離した状態となるように解繊することにより、各繊維束8の束径を拡大させる。
【0029】
上記長繊維5を解繊する方法として、例えば払拭体1を洗濯する方法がある。この洗濯による方法は、換言すれば、長繊維5を水中に浸漬させて水に対して相対的に揺動させるというものである。この方法によれば、長繊維5が水中に浮遊することによって相互の間隔が広がり、分離し易い状態となって揺れ動かされるため、殆どの長繊維5は、水の力により、基布4に縫着された基端部又は該基端部寄りの部分を除いたその他の繊維部分が相互に分離し、解繊された状態になる。この場合、全ての長繊維5が完全に解繊される必要はなく、大部分の長繊維5が解繊されて繊維束8の束径が拡大されれば良い。
【0030】
このように、各繊維束8の長繊維5が解繊された結果、該繊維束8の束径が拡大すると共に、上記繊維集合体9において繊維束8毎の区別は殆どなくなり、全ての繊維束8の長繊維5がほぼ自由な位置関係で互いに分離した状態になる。この結果、払拭体1全体として長繊維5の見かけ上のボリュームが増すと共に、風合いも向上し、塵埃の捕捉効果及び汚れの除去効果が高められて清掃時の使用感も向上することになる。
このことは、逆の見方をすれば、長繊維5を解繊する前の段階では、各繊維束8の長繊維5が紐状に収束した状態を保っていて、繊維束8の束径は小さいため、払拭体1全体として長繊維5の嵩張りは少なく、コンパクトであるということを意味しており、このことから、製品としての収納や輸送時等の取り扱い性に勝れることが理解される。
【0031】
また、かくして一度解繊された長繊維5は、撚り癖が殆ど付いていないため、その撚り癖で紐としての初期状態に復元することはなく、そのまま分離状態を維持する。従って、払拭体としてのボリューム及び風合いが低下することなく、そのまま維持される。
なお、長繊維5を解繊する他の方法として、ブラシ等で機械的に梳く方法もある。この方法においても、上記長繊維5は緩く撚られているだけであるため、ブラシが引っ掛かって解繊不能になるといったようなことはない。
【0032】
払拭体1の一方の払拭面が汚れて清掃機能が低下したときは、モップ本体2の取付部2Bを軸線の回りに180度回転させることによって該払拭体1を上下反転させ、反対側の払拭面を使用して清掃する。
【0033】
上記実施形態においては、繊維束8が、複数の長繊維5を緩く撚ることによって形成されているが、このように長繊維5を撚ることなく、密に引き揃えることによって紐状に収束した状態に形成することもできる。そのときの長繊維5の収束の度合いは、撚った場合と同様に、清掃に当たって該長繊維5を互いに分離した状態に解繊することによって繊維束8の束径を拡大可能であると共に、解繊された長繊維5が収束癖で紐としての初期状態に復元することなく束径拡大状態を維持し得る程度である。
【0034】
また、上記実施形態においては、複数の細紐状の繊維束8を一つにまとめることによって太紐状の繊維束集合体9とし、繊維束8をこのような繊維束集合体9の形にして基布4に取り付けているが、このように繊維束集合体9の形にすることなく、個々の繊維束8のまま基布4上に図4のように順次並べて取り付けても良い。
さらに、上記長繊維5は、上記実施形態のように必ずしも糸で基布4に縫着する必要はなく、熱溶着によって止着することもできる。
【0035】
なお、上記実施形態では、モップ本体2に取り付けて使用するタイプの払拭体1が示されているが、本発明の払拭体1は、直接手に持って清掃するタイプの払拭体1であっても良く、また、払拭面が片面だけのものであっても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の払拭体1を用いたモップの実施形態を示す斜視図である。
【図2】上記払拭体の断面図である。
【図3(a)】1本の繊維束を拡大して示す部分斜視図である。
【図3(b)】複数の繊維束を束ねて形成した繊維束集合体の部分斜視図である。
【図3(c)】上記繊維束集合体を折曲した状態の斜視図である。
【図4】上記払拭体の展開図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】図5において長繊維を解繊した状態を示す平面図である。
【図7】図4の基布を2つに折曲して払拭体を形成する状態を示す平面図である。
【図8】モップ本体の斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 払拭体
2 モップ本体
2A 柄
2B 取付部
4 基布
4a 上側基布部
4b 下側基布部
5 長繊維
6 取付孔
8 繊維束
9 繊維束集合体
9a 折曲部
9b 先端部
10 止着線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長繊維を複数本束ねて形成した繊維束を基布上に複数並べて止着することにより形成され、
上記繊維束は、複数の長繊維を緩く撚ることにより紐状に形成されていて、清掃時に各長繊維を互いに分離した状態に解繊することによって束径の拡大が可能であると共に、解繊された長繊維が撚り癖で紐としての初期状態に復元することなく束径拡大状態を維持し得るように構成されていることを特徴とする清掃用払拭体。
【請求項2】
長繊維を複数本束ねて形成した繊維束を基布上に複数並べて止着することにより形成され、
上記繊維束は、複数の長繊維を密に引き揃えることにより紐状に収束した状態に形成されていて、清掃時に該長繊維を互いに分離した状態に解繊することによって束径の拡大が可能であると共に、解繊された長繊維が収束癖で紐としての初期状態に復元することなく束径拡大状態を維持し得るように構成されていることを特徴とする清掃用払拭体。
【請求項3】
上記長繊維が水中への浸漬及び揺動によって解繊可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の払拭体。
【請求項4】
上記繊維束が、中央部で二つに折曲されていて、その折曲部を止着線上に位置させると共に、先端部を交互に逆向きにして配設され、上記折曲部の位置で基布に止着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の払拭体。
【請求項5】
上記繊維束が、複数本を一つにまとめることによって繊維束集合体とされ、この繊維束集合体の形で基布に止着されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の払拭体。
【請求項6】
上記基布が、上側基布部と下側基布部とからなる二重構造を有していて、これら両基布部間に、柄と払拭体用取付部とを有するモップ本体の該取付部を挿入するための取付孔を有し、また、上記上側基布部と下側基布部とに繊維束を取り付けられることによって両面が払拭面とされていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の払拭体。
【請求項7】
上記繊維束を形成する複数の長繊維のうちの少なくとも一部が、繊維径が10μm以下の極細長繊維であることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の払拭体。

【図1】
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【図2】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【図3(c)】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−167324(P2007−167324A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−368680(P2005−368680)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【出願人】(000101363)アズマ工業株式会社 (33)
【Fターム(参考)】